JPH115198A

JPH115198A - 多層錠剤圧縮機

Info

Publication number: JPH115198A
Application number: JP10096229A
Authority: JP
Inventors: Angelo Ansaloni; アンサローニアンジェロ
Original assignee: MG 2 SpA
Current assignee: MG 2 SpA
Priority date: 1997-04-08
Filing date: 1998-04-08
Publication date: 1999-01-12
Also published as: ITBO970213A0; IT1292853B1; EP0870596A1; ITBO970213A1

Abstract

(57)【要約】【課題】一時に１つの医薬物質を圧縮して１層を形成
し、それにより複数工程において多層錠剤を製造する圧
縮機に関する。【解決手段】回転垂直軸（Ｙ）を持つ環状体、環状体
の駆動手段、環状体により担持されかつ前記回転軸
（Ｙ）に対する水平長軸（Ｘ）を持つ複数の中空体、各
医薬物質の供給ユニット、中空体の長軸（Ｘ）に同軸の
各中空体のための２つの内外ピストンから成り、ピスト
ンは各供給ユニット用の容器の直下に室を形成するため
に対応する中空体へ対応する駆動手段により慴動し、各
医薬物質の１層を形成するために医薬物質を圧縮し、か
つ最後の供給ユニットに対応して多層錠剤を形成して多
層錠剤を中空体から射出することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は多層の医薬用錠剤の
生産に使用する錠剤圧縮機に関する。

【０００２】

【従来の技術】既知錠剤圧縮機は、通常は粉末の医薬物
質用の容器、前記容器へ医薬物質を供給するホッパ、垂
直軸を有しかつ前記容器と連絡する複数の中空体、およ
び各中空体に沿って移動する２つの垂直ピストンから成
る。前記中空体内の対応するピストンは、その間に、第
１に医薬物質を充填する室を形成し、その形成後に、前
記中空体から射出される錠剤を得るために、所定シーケ
ンスで運動して医薬物質を圧縮する。

【０００３】この従来の錠剤圧縮機は若干の欠点を有す
る。特に、各層が異なる医薬物質である数層で形成され
る錠剤は前記錠剤圧縮機により製造できない。更に、医
薬物質は前記容器と前記中空体の内部との間を実質的水
平軸を有する導管により通過する、そのために連続的か
つ均一供給が保証されない。医薬物質の特性により、医
薬物質はこの導管の内壁に沿って沈殿し、医薬物質の通
路を妨害する。その結果として、充填室の容積が圧縮さ
れるべき医薬物質の量を決定する場合、この充填室が医
薬物質で完全に充填される保証はなく、従って、この充
填室へ運ばれる実際の量は不確定である。医薬物質の場
合、錠剤を製造する医薬物質の量に関する不確定さは極
めて大きな欠点となる。更に、２つのピストンの垂直位
置はピストンの運動を制御する機械の構造を煩雑にしか
つ錠剤ごとの可能層数を制限する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上述
の欠点を伴うことなく、多層錠剤の生産を可能にし、か
つ医薬物質を圧縮ゾーンに向けて精確かつ効率的に運
び、それにより医薬物質の量を高精度で決定して錠剤の
層形成を可能にする多層錠剤圧縮機を提供することにあ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、各医薬物質ご
とに１層を形成して多層錠剤を製造するるために、複数
工程において、一時に１医薬物質を圧縮する多層錠剤圧
縮機を提供し、この多層錠剤圧縮機は、垂直回転軸を持
つ環状体、前記環状体の駆動手段、前記環状体により担
持されかつ前記垂直回転軸に対して水平の半径方向長軸
を持つ複数の中空体、複数の供給ユニット、各医薬物質
に１つであって、その各々が容器、ならびに医薬物質を
対応する前記容器へ供給するための対応するホッパを有
する、および各前記中空体のための相互に同軸かつ前記
中空体の長軸に同軸の２つの内外ピストン、前記ピスト
ンは、各前記供給ユニット用の前記容器の直下に室を形
成するために対応する前記中空体へ対応する第１および
第２駆動手段によって慴動し、医薬物質の１層を形成す
るためにその医薬物質を圧縮し、かつ最後の前記供給ユ
ニットに対応して多層錠剤を形成しかつ形成された多層
錠剤を前記中空体から射出する構成である、から成るこ
とを特徴とする。

【０００６】好適形態において、前記圧縮機は前記外ピ
ストンの軸運動に対応して前記駆動手段を支持する外リ
ングギア、および前記内ピストンの軸運動に対応して前
記第２駆動手段を支持する内リングギアを有する固定デ
ィスクを含む。好適形態において、前記固定ディスクは
前記環状体の下環状部を収容するための環状凹部を上面
上に有する。

【０００７】好適形態において、前記駆動手段は電動モ
ータから成り、そのケースは前記ディスクの下面に支持
され、垂直軸を持つ駆動シャフトは前記凹部内へ延在
し、かつ前記環状体の下部の歯面と噛み合う歯車は前記
駆動シャフトへ連結されている。好適形態において、前
記環状体は前記凹部の外側で上方へ延在しかつ均一分布
で前記中空体を支持する上環状部を有する。

【０００８】好適形態において、前記中空体の各々は、
内部に前記室を形成する第２貫通孔を有するシリンダを
収容するための長軸と同軸の第１貫通孔、医薬物質は前
記室へ供給されて圧縮される、前記容器が設置される上
方と前記第２貫通孔を有する下方を前記シリンダ内に形
成された第３孔を介して連絡する第１開口部、および前
記シリンダの近傍に形成されかつ多層錠剤を下方へ射出
する第２開口部を有する。

【０００９】好適形態において、前記ピストンは頭部、
中心部、および端部を有し、２つの前記ピストンの前記
端部は相互に対して前記第２貫通孔に沿って慴動する構
成であり、かつ前記ピストンの頭部は前記中空体におけ
る第１貫通孔の外側で両側に位置する。好適形態におい
て、前記容器は第２回転軸を中心に回転する構成であっ
てよい。

【００１０】好適形態において、前記供給ユニットの各
々は所定量の医薬物質を前記容器から送出して前記室へ
その量を供給する供給要素から成る。好適形態におい
て、前記供給要素は前記容器の下壁から延在しかつ所定
量の医薬物質が充填される導管から成り、前記導管はそ
の下に所定時間位置決めされる前記室と連絡する構成で
ある。

【００１１】好適形態において、前記中空体は前記室へ
供給さる医薬物質を付勢しかつ前記室を上方から画定す
るピンを有するレバー機構を含む。好適形態において、
各前記供給要素は各前記中空体へ連結され、かつ前記容
器に対して前進後退するための軸移動自在の垂直スリー
ブ、前記スリーブ内で軸移動自在の垂直ピストン、前記
スリーブの駆動手段、および前記垂直ピストンの駆動手
段を含み、それにより医薬物質は前記垂直ピストンによ
り前記容器から所定レベル下へ、かつ前記スリーブの移
動により前記垂直ピストンの下端部よりも下のレベルへ
向けて送出され、それにより医薬物質で充填される前記
スリーブの内部に空間が形成され、かつ医薬物質は、第
１に前記供給要素を前記容器から外し、次に長いストロ
ークを実行する前記垂直ピストンと共に前記供給要素を
前記室へ向けて移動し、前記スリーブから医薬物質を放
出することにより前記室へ供給される構成であり、それ
により前記室を上方から画定することを特徴とする。

【００１２】

【発明の実施の形態】次に、非制限例を示す添付図面を
参照して本発明を更に詳細に説明する。図１および２に
おいて，参照番号１は錠剤圧縮機の全体を示し、圧縮機
１は各層が医薬物質１の層である多層錠剤３（図８）を
製造するために種々の医薬物質２を圧縮する。

【００１３】圧縮機１は、床上に設置される固定フレー
ム４、水平面上に形成されかつフレーム４と一体化され
た固定ディスク５、固定ディスク５の中心を通る垂直軸
Ｙを中心に矢印Ｒ方向へ回転する環状体６、環状体６の
駆動手段、環状体６に担持されかつ軸Ｙに対して水平か
つ半径方向の長軸Ｘを有する複数の中空体７、垂直軸
Ｙ’を中心に矢印Ｒ’方向へ回転する環状容器８および
対応する容器８へ医薬物質２を供給する構成の固定ホッ
パ１１を具備する複数の供給ユニット、および相互に同
軸かつ対応する中空体７の軸Ｘと同軸の各中空体７のた
めの外ピストン１２および内ピストン１３から成る。

【００１４】圧縮機１は、更に、外ピストン１２の運動
のために外ピストン１２上で作動する複数の第１カム、
および内ピストン１３の運動のために内ピストン１３上
で作動する複数の第２カムを含み、第１カムは固定ディ
スク５の外リングギア１４により支持され、かつ第２カ
ムは固定ディスク５の内リングギア１５により支持され
ている。

【００１５】図１を参照すると、リングギア１４および
１５間で固定ディスク５はその上面上に環状凹部１６を
有し、その内側には環状体６の下部１８が軸受け１７に
より収容されている。上記駆動手段は電動モータ２１か
ら成り、そのケースはフレーム４の内側で固定ディスク
５の下面により支持されている。垂直軸を有する駆動シ
ャフト２３はモータ２１から固定ディスク５内に形成さ
れた孔を経て凹部１６へ延在し、歯車２４はこの駆動シ
ャフト２３へ連結されている。歯車２４と噛み合う歯２
５は環状体６の下部１８の内面上に形成されている。環
状体６は環状部２６を有し、環状部２６は凹部１６の上
外側へ延在しかつ均一分布で中空体７を支持する。

【００１６】図４から７を参照すると、各中空体７は軸
Ｘを持つ貫通孔３１を有し、その内側にシリンダ３２が
実質的中心位置に収容されている。軸Ｘと同軸に、シリ
ンダ３２は貫通孔３３を有し、その内部で室３４（図
４）を形成する工程、医薬物質２を室３４へ供給する工
程、および錠剤３の１層を形成するために医薬物質２を
圧縮する工程が、更に後述するように、各供給ユニット
に対して継続的に行なわれる。

【００１７】図１および２を参照すると、各ホッパ１１
は対応する軸Ｙ’と同軸の固定コラム１１ａにより支持
されている。コラム１１ａは環状フランジ１１ｂを有し
かつ軸Ｙ’を中心に回転する容器８を支持する。フラン
ジ１１ｂより下レベルでコラム１１ａは軸受け９により
軸Ｙ’を中心に回転するディスク１０を支持する。この
ディスク１０はその外リングギアに沿って複数の垂直貫
通孔１９を有する。

【００１８】圧縮機１は電動モータ２９から成るディス
ク１０の駆動手段を装備し、その駆動シャフト３０にデ
ィスク１０の歯部１０ａと噛み合う歯車３０ａが連結さ
れている。図１、２および３を参照すると、容器８は２
つの環状壁および下壁により形成され、下壁から供給要
素が下へ延在し、供給要素の各々はディスク１０内の対
応する貫通孔１９に嵌合する導管３９により形成されて
いる。貫通孔１９と導管３９との嵌合の結果として、デ
ィスク１０の回転は容器８の回転と同一になる。貫通孔
１９の全長軸により形成される円周は、各々が各中空体
７の上部に形成されている複数の開口部３６の全長軸に
より形成される円周と正接する。

【００１９】容器８の回転時に、各導管３９は、所定時
間、開口部３６、および各シリンダ３２内に形成された
孔３７を介して実質的にその下方に位置する中空体７の
室３４と連絡する。各中空体７にはシリンダ３２の近傍
に更に開口部３８が形成され、この開口部３８を介して
錠剤３は下へ落下する（図７）。図４から７を参照する
と、ピストン１２および１３は頭部４１、中心部４２お
よびこの中心部４２よりも小さい直径の端部４３を有す
る。２つのピストン１２および１３の端部４３はシリン
ダ３２内の孔３３に沿って相互に対して慴動する構成で
ある。ピストン１２および１３の頭部４１は中空体７の
孔３１の外側で両側にある。各中空体７はピストン１３
を収容するための領域に対応してその上面上に倒立Ｌ形
レバー４４を支持する。特に、レバー４４は実質的水平
部４５を有し、その自由端部は中空体７から上方へ延在
するリブ４６上に蝶番止めされ、かつ実質的垂直部４７
は下方へ延在する。

【００２０】図４から７を参照すると、各中空体７は、
レバー４４と反対側へ作用する関節式に連結された方形
レバー機構４８を支持する。レバー機構４８は中空体７
と一体化された固定ブロック４９、第１長手端部を介し
てピン５２の上部と第２長手端部を介してブロック４９
とへ蝶番止めされた第１レバー５０、および第１長手端
部を介してピン５２の上部へ蝶番止めされた第１レバー
５０と実質的平行であって中央部を介してブロック４９
へ蝶番止めされた第２レバー５１から成り、第２レバー
５１はローラ５３を支持する第２長手端部を有する。ピ
ン５２は供給工程時および多層錠剤３を射出する工程時
に開口部３６の外側になり、かつ医薬物質２の開口部３
６から下方への落下を補助するために所定瞬時に開口部
３６へ侵入するように構成されている。圧縮工程におい
て、ピン５２は付形点５２ａを介して室３４の壁部を形
成するために、開口部３６から孔３７の内部へ侵入す
る。ローラ５３との接触により、一連のカム５４は上述
のごとくピン５２を移動させる。

【００２１】図１、３および４を参照すると、フランジ
１１ｂは容器８内で上から下へ延在する固定壁５５を支
持する。この固定壁５５は、導管３９内を除いて、医薬
物質２を含まない容器８の領域を画定する。原則的に、
容器８の回転時に医薬物質２は転換し、それにより容器
８の領域から壁５５の下へ医薬物質２は放出される。図
１を参照して、ディスク１０はディスク１０の下に設置
されかつ対応する貫通孔１９を開閉する構成の装置５６
を含む。装置５６は、フラット部５７ａを有しかつその
近傍に垂直貫通孔５７ｂを有するブロック５７から成
る。装置５６は更にブロック５７を支持し、かつ垂直頂
点６１によりフランジ１１ｂの下面上に形成されたトラ
ック６２に沿ってフラット部５７ａが貫通孔１９を閉鎖
する位置から孔５７ｂが所定時間貫通孔１９と同軸に付
く位置へ移動自在の水平ピン５８を含む。

【００２２】使用時において、各中空体７の対のピスト
ン１２および１３によって錠剤３（図８）を製造するサ
イクルは次の工程から成る：室３４へ第１医薬物質２を
落下する工程、室３４内の第１医薬物質２を初期圧縮す
る工程、第１医薬物質２の１層を形成するために主圧縮
する工程、室３４へ第２医薬物質２を落下する工程、室
３４内の第２医薬物質２を既に形成された層に対して初
期圧縮する工程、第２医薬物質２の１層を形成するため
に主圧縮してこの層を既に形成された層へ結合する工
程、および全層を形成し、かつそれにより錠剤３を形成
した後に、中空体７から開口部３８を介して錠剤３を射
出する工程。

【００２３】初期圧縮および主圧縮工程、従って、層を
形成する工程は室３４と開口部３８との間に位置する孔
３３の部で実施される。医薬物質２を室３４へ落下する
工程において、医薬物質２が落下すると仮定される導管
３９は固定壁５５の下の空間に位置し、従って、医薬物
質２を滞留させず、それにより導管３９の容積は供給さ
れる医薬物質２量を決定する。落下工程、そして専らこ
の工程時に、孔５７ｂは導管３９および開口部３６と同
軸になり、それにより医薬物質２は室３４へ直接落下す
る。医薬物質２の落下工程直後に、レバー機構４８が起
動し、第１に医薬物質２のピン５２による室３４への慴
動を補助し、かつ上から室３４を画定する機能を果た
す。室３４が上から閉鎖されると、ピストン１２は孔３
３の内側の部４３の自由端部でアイドリングし、他方、
ピストン１３はピストン１２方向へ移動し、その後に室
３４内の医薬物質２の粒子を付勢する予備圧縮工程を小
ストロークにより実行し、かつ続くストロークにより層
の形成を決定する主圧縮工程を実行する。

【００２４】ピストン１３が室３４から後退してレバー
機構４８がピン５２を中空体７上方へ運ぶ間、軸Ｙを中
心に回転する中空体７は第２供給ユニットの下方へ運ば
れ、これに対応して異なる医薬物質２の第２層が形成さ
れる。錠剤３が形成されると、ピストン１２がその部４
３の自由端部を介して開口部３８へ向かって移動し、か
つピストン１３は開口部３８へ向かって前進し、それに
より錠剤３がこの開口部３８から下方へ落下する。

【００２５】供給される医薬物質２の数部は環状体６
（図示圧縮機において５部）の各全回転（３６０度）を
回転して数層の錠剤３に形成されて射出される。ピスト
ン１３の運動を制御する第１グループのカム６４、およ
びレバー機構４８の運動を制御する第２グループのカム
５４はこの目的から各供給ユニットへ連結されている。
医薬物質２を室３４へ落下する工程、初期圧縮する工
程、および主圧縮する工程において、レバー４４は、図
４、５および６に示されたように、部４７で設置され、
部４７はピストン１２の頭部４１を付勢する。錠剤３を
射出する工程は最後と最初の供給ユニット間で行われ、
この目的のために、この領域においてディスク５の外リ
ングギア１４はカム６５を支持し、カム６５はレバー４
４の部４７を上昇させかつピストン１２を外方へ移動さ
せ、特に部４３の自由端部を開口部３８に対応させる作
用をする。

【００２６】図９および１０を参照すると、参照番号１
０１は錠剤圧縮機の全体を示し、この圧縮機はその特徴
が圧縮機１と若干異なる。即ち、圧縮機１０１の圧縮機
１に対応する部は同一参照番号により示されている。特
に、圧縮機１０１の供給ユニットは圧縮機１に設置され
たものと異なる。そのために、圧縮機１０１は如何なる
レバー機構４８をも有しない。圧縮機１０１の供給ユニ
ットは固定ホッパ１０２、および垂直軸Ｙ’を中心に回
転する矢印Ｒ’の方向へ回転する環状容器１０３を含
み、固定ホッパ１０２は医薬物質２をその下方に設置さ
れた容器１０３へ供給する。圧縮機１０１の供給ユニッ
トは、更に、複数の供給要素１０４を含み、供給要素１
０４の各々は対応する中空体７に担持されている。各供
給要素１０４は垂直軸を持つスリーブ１０５、およびス
リーブ１０５内に設置された同軸ピストン１０６を含
む。各中空体７は長軸Ｙ”を持つ垂直ピン１０７により
ブロック１０８を支持し、ブロック１０８はスリーブ１
０５の上端部を担持しかつ軸Ｙ”に沿って移動自在であ
る。このようにして、スリーブ１０５はその長軸に沿っ
て移動する。ブロック１０８は順次第２ブロック１１２
をスプリング付き垂直ピン１１１により支持し、第２ブ
ロック１１２はピストン１０６の上端部を担持しかつピ
ン１１１の長軸に沿って移動自在である。このようにし
て、ピストン１０６はスリーブ１０５と独立にその長軸
に沿って移動する。ブロック１０８および１１２の運動
は２つの固定カム１１３により制御される。使用時に容
器１０３の回転中に、１つの中空体７は容器１０３へ向
かって移動し、他方、供給要素１０４全体（スリーブ１
０５およびピストン１０６）は容器１０３の上縁部より
も高いレベルへ上昇する。中空体７が容器１０３の上述
の領域下になると、直ちに供給要素全体が、所定量の医
薬物質２を供給するために容器１０３内へ下降し、かつ
この供給後に直ちに上昇し、それにより中空体７は容器
１０３の上述の領域から自由になる。中空体７への１容
器１０３から次の容器への変換時に、層形成工程が図１
１から１４に図示されたように圧縮機１の場合と同様に
実行される。ピストン１０６を下から所定レベルまで移
動し、かつスリーブ１０５をピストン１０６の下端部の
レベルよりも下方へ移動することにより、医薬物質２が
容器１０３から放出され、それによりスリーブ１０５の
内側に医薬物質２を充填した室を形成する。次に、ピス
トン１０６を小ストロークで下方へ移動させてスリーブ
１０５内の医薬物質２を僅かに圧縮して、供給要素１０
４の上昇時に医薬物質２がスリーブ１０５から放出され
るのを防止する。

【００２７】圧縮機１と同様に、圧縮機１０１において
医薬物質２を室３４へ落下する工程を実行するために、
第１に供給要素１０４が開口部３６と同軸方向で下方へ
移動し、次いでピストン１０６のみが下方へ移動して、
医薬物質２をスリーブ１０５から放出し、かつ医薬物質
２を室３４方向へ付勢する。次に、ピストン１０６を再
度下方へ移動して上方から室３４を画定する。

【００２８】中空体７の組立ておよび分解を容易するた
めに中空体７は数セクタにグリープ化できる。原則的
に、数個の中空体７を形成する数セクタが製造でき、そ
れらのセクタは圧縮機１，１０１の迅速補修および維持
のために簡単に除去できる。本発明により得られる利点
は上記説明から明らかであろう。特に、圧縮機１，１０
１において、多層錠剤は各層に対して１つの医薬物質を
用いて製造される。更に、室３４は短い垂直ストローク
で充填され、そのようにそのストロークを制限すること
により壁に沿って医薬物質２が沈殿する危険を伴うこと
なく精確かつ効率的に供給される。原則的に、圧縮機
１，１０１は、室３４を医薬物質２で完全に充填し、か
つそれにより一層正確な量の医薬物質２を層ごとに供給
することをより良く保証する。従って、ピストン１２お
よび１３の水平配置は、その構成、およびピストン１２
および１３のストロークを制御するカムの組立を単純化
し、かつ多数層を持つ錠剤の製造を可能にする。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による圧縮機の第１形態の一部断面を含
む側面図である。

【図２】図１の部分拡大平面図である。

【図３】図１の圧縮機の構成要素の平面図である。

【図４】図１の圧縮機の要素の１運転サイクルを示す。

【図５】図１の圧縮機の要素の１運転サイクルを示す。

【図６】図１の圧縮機の要素の１運転サイクルを示す。

【図７】図１の圧縮機の要素の１運転サイクルを示す。

【図８】錠剤の斜視図である。

【図９】本発明による錠剤圧縮機の第２形態の一部断面
を含む側面図である。

【図１０】図９の部分拡大平面図である。

【図１１】図９の圧縮機の１運転サイクルを示す。

【図１２】図９の圧縮機の１運転サイクルを示す。

【図１３】図９の圧縮機の１運転サイクルを示す。

【図１４】図９の圧縮機の１運転サイクルを示す。

【符号の説明】

１，１０１…圧縮機２…医薬物質３…多層錠剤５…固定ディスク６…環状体７…中空体８，１０３…容器１１…ホッパ１２，１３…ピストン２１…電動モータ３２…シリンダ３４…室３８…開口部４４…レバー４８…レバー機構５４，６４，６５…カム１０４…供給要素１０６…ピストン

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】各医薬物質（２）ごとに１層を形成して
多層錠剤を製造するるために、複数工程において、一時
に１医薬物質（２）を圧縮する多層錠剤圧縮機におい
て、垂直回転軸（Ｙ）を持つ環状体（６）、前記環状体（６）の駆動手段、前記環状体（６）により担持されかつ前記回転軸（Ｙ）
に対して水平の半径方向長軸（Ｘ）を持つ複数の中空体
（７）、複数の供給ユニット、各医薬物質（２）に１つであっ
て、その各々が容器（３，１０８）、および医薬物質
（２）を対応する容器（８，１０２）へ供給するための
対応するホッパ（１１，１０２）を有する、各前記中空体（７）のための相互に同軸かつ前記中空体
（７）の長軸（Ｘ）に同軸の２つの内外ピストン（１
２，１３）、前記ピストン（１２，１３）は、各前記供
給ユニット用の前記容器（８，１０３）の直下に室（３
４）を形成するために対応する前記中空体（７）へ対応
する第１および第２駆動手段によって慴動し、医薬物質
（２）の１層を形成するために医薬物質（２）を圧縮
し、かつ最後の前記供給ユニットに対応して多層錠剤
（３）を形成しかつ形成された多層錠剤（３）を前記中
空体（７）から射出する構成である、から成ることを特
徴とする多層錠剤圧縮機。
【請求項２】前記圧縮機は前記外ピストン（１２）の
軸運動に対応して前記駆動手段を支持する外リングギア
（１４）、および前記内ピストン（１３）の軸運動に対
応して前記第２駆動手段を支持する内リングギア（１
５）を有する固定ディスク（５）を含むことを特徴とす
る、請求項１の圧縮機。
【請求項３】前記固定ディスク（５）は前記環状体
（６）の下環状部（１８）を収容するための環状凹部
（１６）を上面上に有することを特徴とする、請求項２
の圧縮機。
【請求項４】前記駆動手段は電動モータ（２１）から
成り、そのケースは前記ディスク（５）の下面に支持さ
れ、垂直軸を持つ駆動シャフト（２３）は前記凹部（１
６）内へ延在し、かつ前記環状体（６）の下部（１８）
の歯面（２５）と噛み合う歯車（２４）は前記駆動シャ
フトへ連結されていることを特徴とする、請求項３の圧
縮機。
【請求項５】前記環状体（６）は前記凹部（１６）の
外側で上方へ延在しかつ均一分布で前記中空体（７）を
支持する上環状部（２６）を有することを特徴とする、
請求項３の圧縮機。
【請求項６】前記中空体（７）の各々は、内部に前記室（３４）を形成する第２貫通孔（３３）を
有するシリンダ（３２）を収容するための長軸（Ｘ）と
同軸の第１貫通孔（３１）、医薬物質（２）は前記室
（３４）へ供給されて圧縮される、前記容器（８，１０３）が設置される上方と前記第２貫
通孔（３３）を有する下方を前記シリンダ（３２）内に
形成された第３孔（３７）を介して連絡する第１開口部
（３６）、および前記シリンダ（３２）の近傍に形成さ
れかつ多層錠剤（３）を下方へ射出する第２開口部（３
８）を有することを特徴とする、請求項１から５のいず
れか１の圧縮機。
【請求項７】前記ピストン（１２，１３）は頭部（４
１）、中心部（４２）、および端部（４３）を有し、２
つの前記ピストン（１２，１３）の前記端部（４３）は
相互に対して前記第２貫通孔（３３）に沿って慴動する
構成であり、かつ前記ピストン（１２，１３）の頭部
（４１）は前記中空体（７）における第１貫通孔（３
１）の外側で両側に位置することを特徴とする、請求項
６の圧縮機。
【請求項８】前記容器（８，１０３）は第２回転軸
（Ｙ）を中心に回転することを特徴とする、請求項６の
圧縮機。
【請求項９】前記供給ユニットの各々は所定量の医薬
物質（２）を前記容器（８，１０３）から送出して前記
室（３４）へその量を供給する供給要素（３９，１０
４）から成ることを特徴とする、請求項８の圧縮機。
【請求項１０】前記供給要素は前記容器（８）の下壁
から延在しかつ所定量の医薬物質（２）が充填される導
管（１９）から成り、前記導管（３９）はその下に所定
時間位置決めされる前記室（３４）と連絡することを特
徴とする、請求項９の圧縮機。
【請求項１１】前記中空体（７）は前記室（３４）へ
供給さる医薬物質（２）を付勢しかつ前記室（３４）を
上方から画定するピン（５２）を有するレバー機構（４
８）を含むことを特徴とする、請求項１０の圧縮機。
【請求項１２】各前記供給要素（１０４）は各前記中
空体（７）へ連結され、前記容器（１０３）に対して前進後退するための軸移動
自在の垂直スリーブ（１０５）、前記スリーブ（１０５）内で軸移動自在の垂直ピストン
（１０６）、前記スリーブ（１０５）の駆動手段、および前記垂直ピストン（１０６）の駆動手段を含み、医薬物質（２）は前記垂直ピストン（１０６）により前
記容器（１０３）から所定レベル下へ、かつ前記スリー
ブ（１０５）の移動により前記垂直ピストン（１０６）
の下端部よりも下のレベルへ向けて送出され、それによ
り医薬物質（２）で充填される前記スリーブ（１０５）
の内部に空間が形成され、医薬物質（２）は、第１に前記供給要素（１０４）を前
記容器（１０２）から移動し、次に、長いストロークを
実行する前記垂直ピストン（１０６）と共に前記供給要
素（１０４）を前記室（３４）へ向けて移動し、前記ス
リーブ（１０５）から医薬物質（２）を放出することに
より前記室（３４）へ供給され、それにより前記室（３
４）を上方から画定することを特徴とする、請求項９の
圧縮機。