JPH11515100A - 流体の流量を音響的に測定する方法 - Google Patents

流体の流量を音響的に測定する方法

Info

Publication number
JPH11515100A
JPH11515100A JP9513179A JP51317997A JPH11515100A JP H11515100 A JPH11515100 A JP H11515100A JP 9513179 A JP9513179 A JP 9513179A JP 51317997 A JP51317997 A JP 51317997A JP H11515100 A JPH11515100 A JP H11515100A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
phase
acoustic
phase shift
programmable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9513179A
Other languages
English (en)
Inventor
リオネール ベネトー
ベヌワ フローエリック
Original Assignee
シュラムバーガー アンデュストリエ ソシエテ アノニム
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by シュラムバーガー アンデュストリエ ソシエテ アノニム filed Critical シュラムバーガー アンデュストリエ ソシエテ アノニム
Publication of JPH11515100A publication Critical patent/JPH11515100A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P5/00Measuring speed of fluids, e.g. of air stream; Measuring speed of bodies relative to fluids, e.g. of ship, of aircraft
    • G01P5/24Measuring speed of fluids, e.g. of air stream; Measuring speed of bodies relative to fluids, e.g. of ship, of aircraft by measuring the direct influence of the streaming fluid on the properties of a detecting acoustical wave
    • G01P5/245Measuring speed of fluids, e.g. of air stream; Measuring speed of bodies relative to fluids, e.g. of ship, of aircraft by measuring the direct influence of the streaming fluid on the properties of a detecting acoustical wave by measuring transit time of acoustical waves
    • G01P5/248Measuring speed of fluids, e.g. of air stream; Measuring speed of bodies relative to fluids, e.g. of ship, of aircraft by measuring the direct influence of the streaming fluid on the properties of a detecting acoustical wave by measuring transit time of acoustical waves by measuring phase differences
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01FMEASURING VOLUME, VOLUME FLOW, MASS FLOW OR LIQUID LEVEL; METERING BY VOLUME
    • G01F1/00Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow
    • G01F1/66Measuring the volume flow or mass flow of fluid or fluent solid material wherein the fluid passes through a meter in a continuous flow by measuring frequency, phase shift or propagation time of electromagnetic or other waves, e.g. using ultrasonic flowmeters
    • G01F1/667Arrangements of transducers for ultrasonic flowmeters; Circuits for operating ultrasonic flowmeters
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P5/00Measuring speed of fluids, e.g. of air stream; Measuring speed of bodies relative to fluids, e.g. of ship, of aircraft
    • G01P5/24Measuring speed of fluids, e.g. of air stream; Measuring speed of bodies relative to fluids, e.g. of ship, of aircraft by measuring the direct influence of the streaming fluid on the properties of a detecting acoustical wave
    • G01P5/245Measuring speed of fluids, e.g. of air stream; Measuring speed of bodies relative to fluids, e.g. of ship, of aircraft by measuring the direct influence of the streaming fluid on the properties of a detecting acoustical wave by measuring transit time of acoustical waves

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Measuring Volume Flow (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 流体の流れ内の2つの点の間の流体流量を測定する方法であって、逆方向に伝送される2つの各音響信号のそれぞれの伝播時間の測定と、各信号内にそれぞれ誘起される位相シフトの測定とを組合わせる。対応音響位相シフトは受信された各信号をサンプルしてディジタル化し、そして同期検出することによって決定される。本方法は一連の繰り返しからなり、各繰り返しは、先行繰り返し時の同期検出によって発生した音響位相シフトの値に依存してプログラム可能な位相シフトを決定することを含み、それによって現在の繰り返しにおける同期検出段階の結果ができる限り0に近づき、従って音響位相シフトが実質的に最後のプログラム可能な位相シフトと同一になる。

Description

【発明の詳細な説明】 流体の流量を音響的に測定する方法要 約 本発明は、流体の流れの2つの点の間の流体の流量を測定する方法に関する。 本方法によれば、逆方向に伝送される2つの音響信号のそれぞれの伝播時間の測 定と、各信号にそれぞれ含まれる音響位相シフトの測定とを組合わせる。受信さ れた各信号は、サンプルされてディジタル化され、同期検出によって対応する音 響位相シフトが決定される。連続する繰り返し中に、本方法は、先行繰り返し中 に同期検出によって得た各繰り返し毎の音響位相シフトの値に関連付けたプログ ラム可能な位相シフトを決定するので、現在の繰り返しを同期検出する段階の結 果は可能な限りゼロに接近し、音響位相シフトは最終的なプログラム可能な位相 シフトにほぼ等しくなる。 本要約は、図2に関連する。 本発明は、流体の流れの方向に離間した2つの点の間の流体の流量を測定する 方法に関する。本方法によれば、流量は上記2点間で逆方向に伝送される2つの 音響信号の伝播時間の測定と、上記流れ内の上記各音響信号の伝播によって各音 響信号内に誘起される音響位相シフトの測定とを組合わせることによって求めら れる。 多年にわたって、パイプ内を流れる流体の流量(またはその体積)は、その流 体の流れの方向に離間した点に位置定めされた2つの音響変換器の間で伝送され る音響信号の伝播を使用することによって測定されてきた。 原理を述べれば、第1の変換器から第2の変換器へ伝送される音響信号が第2 の変換器によって受信され、この音響信号の伝播時間T1が測定される。 同様に、第2の変換器から第1の変換器へ伝送され、第1の変換器によって受 信された後に音響信号の伝播時間T2が測定される。 パイプ内の流体の流量Qは以下のように書くことができる。 Q=(SL/2)(T2−T1) / T1 T2 ここに、Sは2つの音響変換器の間の流れに使用される平均通過断面であり、L は変換器を分離させている距離である。 音響信号の伝播時間を精密に測定することは比較的複雑であり、これは要求さ れる精度に依存する。 これらの理由から、流量の測定に関して、位相測定がより簡単に所望の精密さ を得ることができるので、単に伝播時間を測定する方法よりは、位相測定方法の 方が好まれる。欧州特許出願第0426309号には、流体の流量を測定し、流体カウ ンタ内に使用することができる方法が開示されており、流体の流れの方向に離間 した2つの点の間に逆方向に伝送される2つの音響信号の伝播時間の測定と、上 記流れ内を上記各音響信号が伝播することによって各音響信号内に誘起される音 響位相シフトの測定とを組合わせている。 パイプ内の流体の流量は次のように書くことができる。 Q=(SL/4πFac)(2π[Fac(T2−T1)] +(φ2−φ2))/T1 T2 ここに、T1及びT2はそれぞれ流体の流れ内を下流方向及び上流方向に伝送され る音響信号の伝播時間を表し、φ1及びφ2はそれぞれこれらの信号の伝播によっ て各音響信号内に誘起する音響位相シフトを表し、そしてFacは上記音響信号の 周波数を表す。 この式の第1項の2π[Fac(T2−T1)]は、伝播時間の差の中に存在する 全周期の数を決定することを表している。[x]なる表現は、xの全体部分を表 している。第2項のφ2−φ1は−2πから2πまでの精密な位相シフトを決定し、 これは音響信号が伝播する時にそれに影響を与え、そして変換器の間の流体に流 量が存在していることを表している。この第2項によって測定を更に精密にする ことができ、より精密に流量を測定することができる。流量の公式の分母T1 T 2は、上流及び下流方向に伝送された音響波の平均伝播時間の平方に対応する。 cを音響信号の伝播速度とし、vを流体の速さとすれば、T1=L/c−v及び T1=L/c+vであり、また信号の伝播速度は流量測定中に僅かに変化する 温度に主として依存するから、項T1T2 は所与の流体組成で僅かに変化するだ けであり、この項は各新しい測定に対して再計算はされない。 本明細書においては、音響信号の伝播時間の第1の測定は、伝送信号の特定位 置の位相を反転させることによって、及びこの位相反転に対応する瞬間に受信さ れた信号を検出することによって遂行される。この瞬間の検出は瞬時位相検出器 の支援を得て行われる。上流方向及び下流方向に対して遂行されるこの測定によ って、上式の第1項の2π[Fac(T2−T1)]が求められる。 受信した信号を8つのキャパシタにサンプルし、上記サンプルされた信号をデ ィジタル化した後に、このディジタル化された信号の同期検出を遂行することに よって音響位相シフトの測定が行われ、それによって位相シフトφ1またはφ2を 決定することができる。この位相シフトは、サンプルされた信号の位相と参照信 号の位相との間の相差として解釈される。 この方法に従って下流方向への対応する音響位相シフトφ1及び上流方向への 対応する音響位相シフトφ2を決定した後に、項φ2−φ1がそれらの差として決 定される。 このようにして、2つの項2π[Fac(T2−T1)]と、φ2−φ1とを加算す ることによって、従来よりも正確に流体流量が決定される。 しかしながら、特にエネルギ源が電池であって、その寿命が制限されているよ うな、エネルギ消費をできる限り小さくする必要がある若干の応用では、この消 費を最小に減少させることが不可欠である。 更に、流体流量を決定するこの方法を実施するにはかなり複雑になり、かなり のディジタル計算ボリュームを必要とする。 従って本発明は、エネルギ消費が従来技術の公知方法に比してより低い流体流 量を測定する方法に関する。 以上のように、本発明は流体の流れの方向に離間した2つの点の間の流体流量 を測定する方法において、2つの点の間を逆方向に伝送される2つの各音響信号 のそれぞれの伝播時間の測定と、上記流れの中を上記各音響信号が伝播すること によって上記各音響信号内にそれぞれ誘起される位相シフトの測定とを組合わせ ることによって流量を求めるようになっており、上記各音響信号内に誘起する上 記音響位相シフトの測定は、受信された上記音響信号をサンプリング周波数でサ ンプルし、サンプルされた信号をディジタル化し、そしてサンプルされた信号の 位相と参照信号の位相との間の相差を決定することによって上記音響位相シフト を同期検出することからなり、本方法は、種々の音響信号を同一伝播方向へ連続 的に繰り返し伝送することから開始され、n+1番目の繰り返し時に信号伝送段 階と同期検出段階との間において上記信号の一方に少なくとも1つのプログラム 可能な位相シフトτp(n)を導入し、上記位相シフトτp(n)は、先行のn番目の 繰り返し時に伝送された上記信号に対して遂行された同期検出によって決定され 、且つ、第1に、上記先行のn番目の繰り返し時にサンプルされた上記信号の位 相と参照信号の位相との相差φerr(n)と、第2に、Facを上記音響信号の周波数 とし、τp(n-1)をn−1番目の繰り返し時に決定されたプログラム可能な遅延 として、上記n番目の繰り返し時に導入されたプログラム可能な位相シフト2π Facτp(n-1)との和に等しい音響位相シフトの値φ(n)+φrefに関連付けられ ており、上記n+1番目の繰り返し時における同期検出段階は現在の繰り返し時 にサンプルされた信号の位相と、できる限り0に近づけた参照位相との相差φer r(n+1)を決定し、それにより上記音響位相シフトφ(n+1)+φrefが上記n+1番 目の繰り返し時に導入されたプログラム可能な位相シフト 2πFacτp(n)にほ ぼ等しくさせることを特徴としている。 この方法は、実施が簡単であり、使用が高度に柔軟である。 事実、実際には信号内に導入されるプログラム可能な位相シフトを望ましい段 階において上記信号に導入することができ、しかも上記方法の本質を変えること がなく、またその有効性を損なうこともない。 プログラム可能な位相シフトは、サンプリング段階の時点においてサンプリン グ信号内に有利に導入することができる。 更に同期検出段階中、ディジタル化された信号に、それぞれ参照位相を有する 参照正弦及び余弦の形状を有する参照信号が乗算され、プログラム可能な位相シ フトを参照正弦及び余弦内に導入することができる。 伝送段階中に、プログラム可能な位相シフトを、対応する音響信号を生成する 送信信号内に導入することもできる。 エネルギ消費を減少させるために、受信した音響信号に独立ヘテロダインを遂 行して上記受信した信号を混合信号と混合して周波数が低減された被混合信号を 作り、プログラム可能な位相シフトを混合信号内に導入することができる。 本発明の1つの特徴によれば、プログラム可能な位相シフトを少なくとも2つ のプログラム可能な副位相シフトに分割し、各副位相シフトを音響信号の伝送段 階と同期検出段階との間の分離した段階において信号内に導入する。 各プログラム可能な副位相シフトは、上記副位相シフトを導入する対応段階に 関連付けられたプログラム可能な静的位相シフタの分解能に対してプログラム可 能な位相シフトのユークリッド除法を遂行することによって決定することが好ま しい。 例えば、プログラム可能な位相シフトは、サンプリング信号内、及び参照正弦 及び余弦内にそれぞれ導入される2つのプログラム可能な副位相シフトに分割さ れる。 エネルギ消費の問題を更に解消するために、サンプリング周波数Feを4Fac/2 n+1に等しくする(ここに、Facは音響信号の周波数を表し、nは0よりも大 きいかまたは等しい整数である)。 サンプリング周波数Feを4Facに等しく選択すると、サンプリング信号内、及 び参照正弦及び余弦内にそれぞれ導入される2つのプログラム可能な副位相シフ トに分割されるプログラム可能な位相シフトは、ほぼm(Fac/Fq)360°+k(F ac/Fe)360°に等しくなる(ここに、(Fac/Fq)360°は参照正弦及び余弦に関 連付けられたプログラム可能な位相シフトの分解能を表し、(Fac/Fe)360°は サンプリングによる分解能を表し、Fqは上記方法を実施するために使用される クロックの最高周波数を表す)。 計算時間及びボリュームを減少させることによってエネルギ消費を更に減少さ せるために、サンプリング周波数Feを4Fac/2n+1に等しくする(ここに、n は厳格に0よりも大きい)。 サンプリング及びディジタル化段階は、同時に遂行することが好ましい。 更に、流体流量は、第1に2π[Fac(T2−T1)](ここに、[x]はx の全体部分を表し、T1及びT2はそれぞれ2つの伝播方向に伝送された音響信号 の伝播時間を表し、Facは音響信号の周波数を表す)、及び第2に各信号内に誘 起された音響位相シフトの差の合計に等しい第1項を、伝播時間の積に等しい第 2項で除した比によって表されるので、伝播時間は第1及び第2の各項毎に異な る方法によって測定される。 音響信号の伝播時間は、第2項のために測定されるよりも、第1項のための方 がより屡々測定される。 音響信号の伝播時間は、2つの伝播方向に伝送されて第1項において表される 伝播時間の平均が所定のしきい値を超えると、第2項のために測定される。 音響信号の伝播時間は、音響位相シフト測定回数が所定の最大数を超えると第 2項のために測定される。 第1項のために2つの伝播方向に伝送される音響信号の伝播時間を測定するた めに、各信号毎に、受信された上記信号が調整され、この受信された信号の包絡 線が成形され、上記包絡線が所定のしきい値と交差する瞬間をマークすることに よって上記伝播時間が決定される。 第2項のために2つの伝播方向に伝送される音響信号の伝播時間を測定するた めに、サンプルされた点における上記各音響信号の振幅の値をしきい値と比較し 、その値が上記しきい値より大きい信号の第1のサンプル点を探し、そしてこの 点に基づいて信号の次の、または最終の0交差を探し、それによって2つの伝播 時間と同一の、ほぼ一定の時間の上記音響信号の伝播時間を決定する。 信号の次の0交差を探すために、信号の振幅値が0になる点を挟む次の2つの 連続サンプル点を探し、それに続いてこれら2つの点の間を直線補間して音響信 号の伝播時間を決定する。 本発明の一代替実施例によれば、順番nの各繰り返し時に、プログラム可能な 遅延τp(n)に付加的なプログラム可能な遅延R(n)を付加する。これは、ゼロ平 均周期の法則に従って分散させたサンプリングの後に、調波線の折り返しに起因 して幾つかの連続繰り返しに位相誤差Eを誘起する。 このように、付加的なプログラム可能な遅延を賦課することによって、誤差は ゼロ平均正弦法則に従って分散され、従って幾つかの連続音響ショットを補償す る。 他の特徴及び長所は、添付図面に基づく単なる例示のための以下の説明から明 白になるであろう。 図1は、本発明の一実施例による種々の段階を表す流れ図である。 図2は、図1の段階dによって表されている音響位相シフト測定段階に含まれ る各音響信号伝送の方法及び実施を表す流れ図である。 図2aは、図2の諸段階に従ってなされた音響位相シフトの種々の連続測定の 結果を示す図である。 図2bは、図2aに示す例で得られたディジタル値を示す図である。 図3は、本発明の実施例による方法を実施するために使用される電子回路の簡 易概要図である。 図3aは、0交差法によって音響信号の伝播時間を決定する方法を示す図であ る。 図3bは、各段階に対応する信号の速さを用いる包絡線法によって音響信号の 伝播時間を決定するために使用される図3の電子回路の拡大概要図である。 図4は、受信した音響信号をサンプリングする段階中にプログラム可能な位相 シフトが導入されるようになっている本発明の実施例による図3の電子回路の部 分詳細図である。 図4aは、受信した音響信号をサンプリングする段階中にプログラム可能な位 相シフトが導入されるようになっている場合に、信号をサンプリングするために 使用される種々信号を同一の時間軸上に示す図である。 図5は、プログラム可能な位相シフトが、部分的にサンプリング段階中に導入 され、部分的に検出段階を同期させるために使用される参照信号内に導入される ようになっている本発明の第1の代替実施例による図3の電子回路の部分詳細図 である。 図6は、受信した音響信号を伝送する段階中にプログラム可能な位相シフトが 導入されるようになっている本発明の代替実施例による図3の電子回路の部分詳 細図である。 図6aは、受信した音響信号を伝送する段階中にプログラム可能な位相シフト が導入されるようになっている場合に、サンプリングするために使用される種々 信号を同一の時間軸上に示す図である。 図7は、受信した音響信号をヘテロダインする段階中にプログラム可能な位相 シフトが導入されるようになっている本発明の代替実施例による図3の電子回路 の部分詳細図である。 図8は、2つの異なるサンプリング周波数のための参照正弦及び余弦のサンプ リングされた点の値を示す図である。 図9は、図2の流れ図の代替例である。 図10は、図2に示すプログラム可能な遅延τp(n)に、各順番nの繰り返し 時に(合計12繰り返し)付加的な遅延R(n)を付加することによって得られた種 々のサンプリング点を、音響信号を表す曲線上に示す図である。 図11は、図10に表されている各繰り返し毎に付加されたプログラム可能な 遅延τp(n)+R(n)に従ってサンプリングの後の調和線の折り返しに起因する位 相誤差Eを表す曲線を示す図である。 図1は、パイプ内を流れるガスのような流体の流量を、本発明の一実施例によ る流体の流れの方向に離間した2つの点の間で測定する方法の種々の段階からな る流れ図を示している。 図1には、これらの段階が文字a乃至iで示されている。パイプ内のガス流の 流れの方向に離間した2つの超音波変換器の間の距離をLで表した時に、このパ イプ内のガス流量は次のように与えられる。 Q=(SL/4πFac)(2π[Fac(T2−T1)] +(φ2−φ1))/T1 T2 ここに、Sは2つの点の間の流れが使用可能な平均通過断面を表し、T1及びT2 はそれぞれガスの流れの下流方向及び上流方向へ伝送される音響信号の伝播時間 を表し、φ1及びφ2はそれぞれこれらの信号が伝播することによって各音響信号 内に誘起される音響位相シフトを表し、そしてFacはこれらの音響信号の周波数 を表す。 この流量式は、第1項、即ち2π[Fac(T2−T1)]+(φ2−φ1)(ここ に、[x]はxの全体部分を表す)と、伝播時間の積に等しい第2項T1 T2と の比に対応する。 第1項は、第1に、伝播時間の差T2−T1内に存在する全周期数(伝播時間の 近似測定を構成する)を決定する2π[Fac(T2−T1)]と、第2に、各信号 内に誘起される音響位相シフトの差を決定する(φ2−φ1)との和に等しい。 T1=L/c−v及びT2=L/c+vであり(ここに、c及びvはそれぞれ音響 信号の伝播速度及びガスの速度を表す)、また伝播速度は流量測定中に僅かに変 化する温度に主として依存するから、項T1 T2は所与のガス組成で僅かに変化 するだけであり、この項は第1項より低い頻度で再計算される。 しかしながら、この第2項を計算する場合には、第1項内に示されている伝播 時間を測定するために使用される方法とは異なる方法によって伝播時間T1及び T2の測定がなされる。 事実、第1項では、伝播時間の差だけを取り扱っており、従ってこれらの時間 の相対的な測定(ほぼ規則的に)で充分である。更に、Fac(T2−T1)の全体 部分に関心があるのであるから、この場合に要求される精度は低い(約数マイク ロ秒)。 一方、第2項では、これは伝播時間の絶対測定に関連しており、従ってこの測 定のために要求される精度が流量測定の精度に直接関連する(従って、測定にオ フセットが入らないようにする必要がある)。 例えば、もし流量の最終的に望まれる精度が1%であれば、伝播時間の測定は 0.5%程度である必要がある。これは、ガス及び2つの通常の変換器の間の距離 L(例えば、メタンの場合は150mm)を用いた場合、伝播時間が2μs以下の 誤差であることに対応する。 従って、ガス流量の式は次のように書くことができる。 Q=(SL/4πFac)(2π[Fac(T2 env−T1 env)] +(φ2−φ1))/(T1 pz−T0)(T2 pz-T0) この場合、伝播時間T1 env 及びT2 envは包絡線法によって測定され、伝播時 間T1 pz及びT2 pzは0交差法によって測定される。T0はガス内の伝播時間を 求めるために除去される定数を表している。これらの2つの方法に関しては後に 詳述する。 伝播時間を測定するために、全ての測定を単に0交差法によって遂行するので はなく、これら2つの異なる方法を使用すると有利である。それは、0交差法が 包絡線法よりも多くのエネルギを消費するからである。 再度図1を参照する。段階aは、第1の変換器から第2の変換器まで下流に向 けて超音波信号を伝送する段階であり、この超音波信号の伝播時間(T1 pz−T 0)は0交差法によって決定される。 同様に、上流に向けて、即ち第2の変換器から第1の変換器まで流れに逆らっ て超音波信号が伝送され、この信号の伝播時間(T2 pz−T0)が前述したのと 同一の方法によって決定される。 段階bにおいては、計算された値(T1 pz−T0)及び(T2 pz−T0)に基づ いて係数が計算される。この係数はある数の「ショット」(超音波信号の伝送) 中の定数として考えられる。即ち、 KT=K/(T1 pz−T0)(T2 pz−T0) であり、ここにK=SL/4πFacである。 最終ショット時に、ガス体積V(n-2)を考慮に入れて流量Q(n-2)が測定される 。もし最終ショット以降に流量が変化していないものとすれば、Q(n-1)=Q(n- 2)であり、体積V(n-2)は体積Q(n-1)Δtだけ増加させられる。但し、Δtは同 一方向の2つの連続ショットの間に経過した時間を表している。これにより、増 加した体積V(n-1)=V(n-2)+Q(n-1)Δtが得られる。 次いで、伝播時間(T1 pz−T0)及び(T2 pz−T0)の最後の測定以降に行 われた位相シフト測定回数を表すパラメータnφが0に初期化される。 段階cは、次の段階までの時間Δtを待機することからなる。 次の段階d中に、超音波信号が第1の変換器から第2の変換器へ下流に向けて 伝送され、この信号の伝播時間T1 envが包絡線法によって決定され、続いて2 つの変換器の間のガス流の中を伝播することによって上記信号内に誘起される超 音波位相シフトφ1が測定される。 位相シフト測定の原理は、後に詳細に説明する。 同様に、超音波信号が第2の変換器から第1の変換器へ上流に向けて伝送され てこの信号の伝播時間T2 envが決定され、続いて上記信号内に誘起される超音 波位相シフトφ2が測定される。 この段階が遂行された後に、段階eにおいて、パラメータnφが0に等しいか 否かを調べる試験が遂行される。段階bにおいて述べたように、もしnφ=0で あれば、即ち、もしこれが伝播時間(T1 pz−T0)及び(T2 pz−T0)の最後 の測定以降になされる最初の位相シフト測定であれば、パラメータTref=(T1 env+T2 env)/2が固定される。これは、上流及び下流方向へのショット(段階 f)にそれぞれ対応する伝播時間の平均を表している。 一方、もしnφ≠0であれば、次の段階gに移動して第1項2π[Fac(T2 en v−T1 env)]+(φ2−φ1)が、T1 env、φ1、T2 env、φ2の先行測定に基 づいて決定される。 次に、ガス流量Q(n)が、段階bにおいて決定された項KTによって最新に決 定された第1項の積に等しく計算される。ここまでを斟酌したガス体積がQ(n) Δtだけ増加される。即ち、V(n)=V(n-1)+Q(n)Δtにされる。 パラメータTenv=(T1 env+T2 env)/2 が固定される。これは、上流及び下 流方向へのショットに従ってそれぞれ測定された伝播時間の平均を表している。 パラメタnφがインクリメントされる。 段階hは、次の段階へ進むまで時間Δtを待機することからなる。 段階iにおいて、2つの各パラメータnφ及びTrefに対して試験が遂行され る。第1に、nφが位相シフト測定の所定の最大数nφmaxに到達したか否か、 そして第2に、|Tenv−Tref|が所定のしきい値ΔTmaxを超えたか否かが調 べられる。 この第2の条件は、伝播媒体が、ガスの性質または温度等の急激な変化を受け るか否かを調べるために、予め確立されている。 もしこれら2つの条件の何れもが満足されなければ、これはしきい値nφmax に到達せず、且つ伝播媒体が急激に変化しなかったことを意味する。この場合、 段階d乃至iが再度遂行される。一方、もし2つの条件の少なくとも一方が満足 されれば、段階a乃至iが再度遂行される。 以下に位相シフト測定の原理を、図1の段階dに含まれる測定方法の種々の段 階を表す図2を参照して説明する。 2つの変換器の間のガス流内を超音波信号が伝播することによって該信号内に 誘起される超音波位相シフトの測定は、連続繰り返しによって遂行される。図2 は、所与の伝播方向において遂行される各超音波「ショット」毎に行われるこれ らの繰り返しの1つを表している。これらの連続繰り返しは、2つの伝播方向に 対して並列に遂行されるが、各方向毎に独立的に遂行される。 1番目の繰り返しの場合、変換器の一方から、例えば下流に向かって超音波シ ョットが遂行されると(段階i)、測定すべき対応超音波位相シフトを生じた超 音波信号が他方の変換器によって受信される。 収集段階kにおいて、この信号はサンプリング周波数でサンプルされ、同時に ディジタル化される。 同期検出動作の第1段階に相当する段階lにおいては、サンプルされ、ディジ タル化された信号に、共に所与の参照位相φrefを有する参照正弦sin(wti−φ ref)及び参照余弦cos(wti−φref)の関連形状を有する参照信号が乗算され る。 Nサンプル点の場合、同期検出中に以下の計算がなされる。 ps=Σa(ti)×sin(wti−φref) p =Σa(ti)×cos(wti−φref) ここに、a(ti)はサンプルされた信号の点iにおいて得られた値を表す。 段階1において項ps及びpcを計算し、それらの比を求めた後、この比のため に求めた値に試験を遂行してps/pcが所定のしきい値より小さいか否かを調べ る。(ps/pc)maxが、流量測定を得るために望まれる精度に従って選択される( 段階m)。 もしps/pc≧(ps/pc)maxであれば、これは比ps/pcの逆正接関数φerr(1) (これは、φ1(1)がサンプルされた信号の超音波位相を表すものとして、(φ1( 1)−φref)に等しい)の計算が、ps/pcを近似することができないことを意味 している(tan-1x=x)。そこで、サンプルされた信号の位相 の参照位相との間の相差の値を求めるために逆正接関数を計算する必要がある( φerr(1)=tan-1(ps/pc))(段階n)。 一方、もしps/pc<(ps/pc)maxであれば tan-1x=x近似を行うことがで き、サンプルされた信号の位相の参照位相との間の相差の値は、φerr(1)=tan- 1 ps/pcによって与えられる(段階o)。 この場合、これは、サンプルされた信号の位相の参照位相との相差が、しきい 値(ps/pc)maxによって定義された精密さで0を近似することを意味している。 図2の諸段階が1番目の繰り返しに対応している場合には、φerrを決定する と、多分比ps/pcの逆正接関数の計算が必要であることに注目されたい。 1番目の繰り返しにおいては、段階pが次のような合計を行う。 φ1(1)+φref=−φref(1) 次の段階qは、遅延τp(1)の形状で表されるプログラム可能な位相シフトを 定義する。これは同期検出 τp(1)=φerr(1)/2πFac によって先に求められている超音波位相シフトの値に関連付けられる。 段階rによれば、プログラム可能な遅延τp(1)が、伝送段階と同期検出段階 との間において導入され、同一の伝播方向に伝送される次の超音波信号にこの遅 延を割当てる。 n番目の繰り返しの場合は、超音波信号はn−1番目の繰り返しの時点に伝送 された信号と同一伝播方向に伝送され(段階j)、次いで超音波信号がサンプル され、ディジタル化された(段階k)後に同期検波される(段階l乃至o)。 段階lにおいては、次の演算が遂行される(同期検出)。 ps=Σa[ti+τp(n-1)]×sin(wti−φref) pc=Σa[ti+τp(n-1)]×cos(wti−φref) ここに、τp(n-1)はn−1番目の先行繰り返しにおいて計算されたプログラム 可能な遅延を表し、現在のn番目の繰り返しにおいて、この信号を伝送する段階 と同期検出段階との間で処理される信号に印加される。 段階l及びmによれば、そして前述したように、比ps/pcが計算され、こ の比の値としきい値(ps/pc)maxとの比較試験が行われる。 場合(段階oまたはn)に依存して、近似(tan-1x=x)によって、またはn 番目の繰り返し中にサンプルされた信号の位相と参照信号の位相との相差に等し いφerr(n)の逆正接関数計算によって、計算が行われる。 n番目の繰り返し中に同期検出によって求められた超音波位相シフトの値、即 ちφ1(n)−φref が、段階pにおいて、第1にn番目の繰り返し中にサンプルさ れた信号の位相と参照信号の位相との相差φerr(n)と、第2にn−1番目の繰り 返しのプログラム可能な位相シフト2πFacτp(n-1)とを合計することによっ て決定される。即ち、 φ1(n)+φref=−φerr(n)−2πFacτp(n-1) 得られた超音波位相シフトの値に従って新しいプログラム可能な遅延τp(n) が求められ、この値に関連付けられる。 τp(n)=(−φ1(n)−φref)/2πFac(段階g) この遅延は伝送段階と同期検出段階との間において次の超音波信号に印加される ので、n+1番目の繰り返しを同期的に検出する段階は、n+1番目の繰り返し 中にサンプルされた信号の位相と、可能な限り0に近い参照位相との相差φerr( n+1)を決定する。 φerr(n+1)が可能な限り0に近い場合には、近似tan-1x=xを遂行すること が可能であり、φerr(n+1)=ps/pcが得られる。 これは、超音波位相シフト値φ1(n+1)+φrefが、n番目の繰り返し中に最寄 り項ps/pcに対して印加されるプログラム可能な位相シフト2πFacτp(n)に ほぼ等しいことを意味する。 超音波位相シフトを測定するために使用される連続繰り返しのプロセスを図2 aに示す。図2aは時間依存位相シフトを示しており、従って2つの連続繰り返 しにおいて図2の段階mに表されている条件を満足すること、及び段階nが段階 oによって置換されること、従って比ps/pcの逆正接関数の計算が省略される ことを示している。 図2bは、図2aに示す例の超音波位相シフトディジタル値を示しており、( Fac/Fq)360°はサンプリングによる分解能を表している。 この例では、分解能はFac=40kHz、Fq=3.84MHzとして、3.75°であ る。 以上のように、この方法は、計算時間及びボリュームを減少させることが可能 であり、従ってエネルギ消費を制限する点が有利である。 これは特に、電池で駆動されるカウンタで流体の流量を測定するようになって いる場合に、これらの電池の寿命を伸ばすので有利である。 本発明の方法を実施するために使用される電子回路10の例の概要を、図3に 示す。図3は、第1に、以下に説明する種々の演算ブロックに電気信号を供給す るために使用され、第2に、本発明のガス流量測定方法を制御するために使用さ れる電子回路10を示している。 図3に示すように、40kHzの周波数で動作する2つの超音波変換器12、1 4が、ガスが流れているパイプ内に対面配置されている。 これら2つの変換器はスイッチングブロック18に接続され、スイッチングブ ロック18は、各変換器を送信機及び受信機として交互に使用することを可能に する。 2つのブロックがこのスイッチングブロック18に接続されている。即ち、一 方は送信ブロック20であり、他方は受信ブロック22である。送信ブロック2 0は、演算増幅器及びディジタル・アナログ変換器を含んでいる。 回路10は、電気エネルギ源24と、スイッチング及び受信ブロック、及びマ イクロコントローラ28に供給される電力を管理するブロック26とを含んでい る。マイクロコントローラ28は周波数Fqが3.84MHzである水晶クロック3 0、演算・論理ユニット、シーケンサ、RAM(ランダムアクセスメモリ)型M EM1ライブメモリ、ROM(読み出し専用メモリ)型MEM2デッドメモリ、 及び幾つかのカウンタC1乃至C3を含んでいる。 図1及び2に示した諸段階に対応する種々の命令は、MEM2メモリ内に格納 されている。 受信ブロック22は、スイッチングブロック18に接続されていて受信した超 音波信号に対応する電気信号を増幅する増幅器32と、上記信号をディジタル化 するのと同時にサンプルするアナログ・ディジタル変換器34と、サンプルされ た値を格納するRAM型MEM3ライブメモリと、マイクロコントローラ28に 接続されている同期化ブロック38内に含まれるクロック分周器によって決定さ れる一定の周波数でアドレスをMEM3メモリ内に書き込むのを管理するプレロ ードされた8ビットカウンタ36とを含んでいる。この同期化ブロック38は、 サンプリング段と、受信した信号とを同期させることができる。 増幅器の出力に接続されている受信ブロック22は、ダイオードブリッジで構 成された両波整流器回路40、この整流器回路に接続されているローパスフィル タ42、上記フィルタとマイクロコントローラの16ビットレジスタC0とに接続 されているしきい値コンパレータ44をも含んでいる。 マイクロコントローラの一部を形成しているレジスタC2は、サンプリング点 の収集を開始するようにプレロードされる。16ビットカウンタC3は同期化ブロ ック38を制御する。 このカウンタC3は、変換器12、14の一方による超音波信号の伝送の開始 後に経過した時間を計数する。レジスタC2の内容は、クロック信号の各立ち上 がり縁の時点においてカウンタによって得られた値と比較される。 カウンタC3の内容がレジスタC2内に含まれている値に到達すると、同期化 ブロック32はサンプリング周波数Feで変換器34への信号を生成する。 図2を参照して前述したように、2つの超音波変換器の間に伝送される各超音 波信号には、プログラム可能な位相シフトが割当てられる。 遅延の形状で表されるこの位相シフトは、信号伝送段階と同期検出段階との間 において信号に印加することができ、これが、使用に際して本方法を極めて柔軟 にしている。 以上のように、プログラム可能な遅延は、受信された信号がサンプルされる時 にそれに導入することができる。図4は、この可能性を示している。 プログラム可能な遅延は、同期検出中に使用される参照正弦及び余弦信号に印 加することもできる。この代替は、図には示されていない。 プログラム可能な遅延を2つの副遅延に分割し、これらをそれぞれ本方法の信 号伝送段階と同期検出段階との間の別個の段階中に、信号に導入することも可能 である。 本方法の特定段階中に印加されるプログラム可能な副遅延を決定するために、 上記段階中に使用されるプログラム可能な位相シフタの分解能に対してプログラ ム可能な遅延のユークリッド除法を行う。 即ち、図5に示すように、プログラム可能な遅延は2つの副遅延に分割され、 一方はサンプリング段階中にサンプリング信号に導入され、他方は同期検出段階 中に参照正弦及び余弦に導入される。 図6に示すように、プログラム可能な遅延は、伝送段階中に伝送信号に導入す ることもできる。 図7は、受信された信号にヘテロダイン動作を遂行する別の可能性をも示して いる。即ち、受信された信号は混合信号と混合されるが、この混合信号にプログ ラム可能な遅延が割当てられ、受信された信号の周波数に対して周波数が低下し た被混合信号が得られる。 プログラム可能な遅延を、2つの、そして実際には2つより多くのプログラム 可能な副遅延に分割することによって、プログラム可能な副遅延が導入されるサ ンプリング、同期検出、伝送、ヘテロダイニングのような種々の段階の間に多数 の組合わせを作ることができる。 以下に、図1、2、3、3a、3b、4、及び4aを参照して、ガス流量を測 定するための本発明の方法の実施例を説明する。 図1に示すように、2つの超音波信号を逆方向に伝送するのに続いて、段階a において、これらの各信号のそれぞれの伝播時間(T1 pz−T0)及び(T2 pz −T0)が0交差法によって測定される。 これらの測定を遂行するための命令は、マイクロコントローラ28のMEM2 デッドメモリ内に格納されている。 図3aは、受信された各超音波信号に対して遂行される0交差測定方法を示し ている。受信された信号は図3の増幅器32によって増幅され、次いで変換器3 4内でディジタル化及びサンプリングが同時に遂行される。サンプリングは、8 Fc、即ち320kHzに等しい周波数Feで遂行される。 MEM2メモリ内に格納されている命令によって、MEM3ライブメモリ内に 格納される受信された信号の複数のサンプル点における振幅の値を、しきい値S に対応する所定の値と比較することができる。サンプルされた点の振幅値から、 このしきい値より大きい振幅値を有する点の次の最初の点Aが探される。 超音波信号の曲線表示のこの点の次の0交差が探される。これを行うために曲 線の振幅が0値と交差する点を挟む2つの連続サンプル点B及びCが決定され、 点Dを決定するためにBとCとの間の直線補間が遂行され、0交差時間(T1 pz −T0)が測定される。 超音波信号の曲線がしきい値と交差する前に、曲線が最後に0と交差した点を 探すこともできる。(T1 pz−T0)及び(T2 pz−T0)がこの方法に従って測 定され(段階a)、マイクロコントローラのMEM1メモリ内に格納される。次 いで図1の段階b及びcが前述したように遂行される。 段階bにおいて、マイクロコントローラ28の演算・論理ユニットによって計 算が遂行され、増加されたガス体積の値KT及びパラメータnφがMEM1メモ リ内に格納される。 段階dにおいて、各超音波信号が一方向に伝送されるように、逆方向に2つの 連続ショットが遂行され、上記信号の伝播時間Tenvが包連線法によって測定さ れ、また対応する超音波位相シフトφが測定される。図3bは、包連線測定方法 を示している。 図3bに示すように、変換器12のような一方の変換器によって超音波信号が 受信されると上記信号は電気信号に変換され、増幅器32によって増幅され、整 流器回路40において整流され、ローパスフィルタ42において濾波されて受信 された信号の包絡線が形成される。 それぞれのブロックの後に示されている信号波形は、受信された電気信号に対 して遂行された各動作に対応している。 しきい値コンパレータ44は、受信された信号の包絡線を表す曲線と、調整可 能なしきい値電圧Vsとの交差を決定するために使用される。 しきい値コンパレータ44の出力信号は、16ビットレジスタC0の「ロード」 入力に印加される。レジスタC0は、コンパレータ44の出力が状態を変化させ ると、カウンタC3の内容を読み込む。従って、レジスタC0は超音波信号の包 絡線がしきい値電圧Vsと交差する時点を含む。超音波伝送の開始時にカウンタ が0に初期化されているので、この値によって、ガス流量を表す式内の伝播時間 T1 envまたはT2 envを決定することができる。 この超音波信号によって誘起される超音波位相シフトは、図4及び4aを参照 して図2の段階によって決定され、本発明の方法のn番目の一部として配置され る。 図4aに示すように、伝送信号は、クロックの周波数Fqを分割することによ って、変換器の一方を励振する周波数信号Fac=40kHzがマイクロコントロー ラから生成される。他方の変換器は、図4aの線1の右側部分に示されている形 状の信号を受信する。 図4を参照する。マイクロコントローラ28の演算・論理ユニットから発した 信号Txが論理1になると、周波数Fqを有するクロック信号は「AND」論理ゲ ートを通過し、第1にカウンタC3へ供給され、第2に破線で囲まれている同期 用ブロック38によってカウンタC1へ供給される。 C1へ供給されるクロック信号は、先ず1/12分周カウンタD1に供給される。 このカウンタD1は、クロックの周波数Fqを連続的に1/3、1/2、及び1/2に分周 する4つのFF(フリップフロップ)型の回路で形成されている。 カウンタD1の出力は、複数の「AND」及び「OR」論理ゲートで形成され ている「切替器」と、FF回路で形成されている1/2分周カウンタD2とに供給 される。 D2からの出力信号は1/4分周カウンタC1へ送られ、それによってカウンタ C1の出力にFq/96の周波数を得ることができ、これは「AND」ゲートの一方 の入力へ供給される。 マイクロコントローラ28の外部の4ビットカウンタC4は、この論理ゲート の他方の入力と、カウンタC1とに接続されている。このカウンタC4は、励振 信号の所望の周期の数に対応する固定値(例えば、8)がプレロードされる。「 AND」論理ゲートは、カウンタC4がカウントダウンを完了してしまわない限 り、Fq/96(=40kHz)を有する励振信号を通過させることができる。 カウンタC4が0に戻ると、励振信号はロックされる。 信号Txが論理1になると、カウンタC3に信号が印加される。 レジスタC2は、2つの変換器の間の超音波信号の伝播時間の推定に対応する 所定の値にプレロードされる。カウンタC3は、クロックが供給されると直ちに クロックの周波数Fqで計数し始め、レジスタの所定値に到達するまで続ける( 図4aの線2)。デコーダ(図示してない)は、カウンタC3が到達した値と、 レジスタC2内に含まれる値とを比較する。 レジスタC2のこの値はn−1番目の先行繰り返し時に決定され、サンプリン グ信号に印加されているプログラム可能な遅延τp(n-1)である(図4)。 カウンタC3による計数と同時に、変換器の一方が周波数Fq/96の励振信号に よって励振されて超音波信号を生成する。この超音波信号は、ガス内を伝播して 他方の変換器へ到達するまでに超音波位相シフトφを受ける。 この時点にカウンタC3は、レジスタC2のプログラムされた値に到達してい て信号CYが論理1になり、分周カウンタブロックD1、D2は0にリセットさ れ、周波数Feを有するサンプリング信号はゲートを通過できる。 この信号は、マイクロコントローラ28から発せられる信号Tzcが論理0にな ると、Fq/24に等しい周波数を有している。 一方、伝播時間が0交差法によって測定されると信号Tzcは論理1になり、「 OR」ゲートの出力における信号はFq/12に等しい周波数になる。 同期化ブロック38から導出された周波数Feを有する信号は、「AND」論 理ゲートの一方の入力に送られ、このゲートの他方の入力はカウンタC3からの 信号CYを受けている。信号CYが論理1になると、周波数Feの信号がカウン タ36に送られ、論理インバータ50がそれを変換器34へ印加する。 サンプリング信号の立ち上がり縁において、受信された超音波信号に対応する 電気信号への変換が行われ、ブロック32において処理された後、このサンプル され変換された信号はカウンタ36内に含まれているアドレスによってMEM3 メモリ内に書き込まれる。 サンプリング信号の立ち下がり縁において、カウンタ36内に含まれている書 き込みアドレスが1だけインクリメントされる。 カウンタ36のアドレスが一杯になると、信号Txを論理0にする信号のため にサンプリング段階が停止する。 受信された信号の変換及びサンプリングと同時に、伝播時間Tenvの決定が遂 行されることに注目されたい。 エネルギ消費を減少させるために、サンプリング周波数は4Facに等しく選択 されている。 MEM2デッドメモリ内に格納されている正弦及び余弦参照信号の値は、サン プリング周波数Feの選択により、−1、0、+1、0、−1、0、+1、・・ に等しい。 従って、段階1における計算の時点においては、ps及びpcの計算は簡単な加 算に縮小され、そのため計算ボリューム、従ってエネルギ消費が減少する。 図4に記号で表示されている同期検出ブロック46において図2の段階mが遂 行され、比ps/pcの値が求められ、この値と(ps/pc)maxとが比較される。 次に、n番目の繰り返し時にサンプルされた信号の位相と、参照信号の位相と の相差を表すφerr(n)の計算が行われる(図2の段階nまたはo)。この値に基 づいて、マイクロコントローラの演算・論理ユニットはレジスタC2内に書き込 まれるプログラム可能な遅延τp(n)を計算し(段階p、q、r)、レジスタC 2に値τp(n)(カウントダウン期間)をプレロードする。 この遅延は、それがプログラム可能な遅延の分解能を考慮しているので、正確 に比(−φ(n)−φref)/2πFacに等しくはない。 上述したn番目の繰り返しと同一の伝播方向に遂行される次の超音波伝送(n +1番目の繰り返し)中に、この繰り返し中に遂行される同期検出段階が、この 繰り返し時にサンプルされた信号の位相と、しきい値(ps/pc)maxより低い参照 位相との相差φerr(n+1)を決定するように、決定済みのプログラム可能な遅延τ p(n)がレジスタC2内に書き込まれる。 この条件が満足されるとφerr(n+1)=ps/pcになり、ps/pc比の逆正接関数 を計算する必要はない。 これにより、超音波位相シフトが、n番目の繰り返しのプログラム可能な位相 シフトに等しくなる。即ち、2πFacτp(n)が最寄り項φerr(n+1)(この項は 近似tan-1x=xが成立するように極めて小さい)に等しくなる。 図5は、本発明の第1の代替実施例を示している。この代替では、種々の段階 の流れは、同期検出段階及び印加されるプログラム可能な遅延を決定する段階を 除いて、図2、4、及び4aを参照して上述したものと異なっていない。 事実、もしある繰り返しがn番目の繰り返しであれば、逆正接関数の計算(段 階n)、または近似(段階o)の何れかによって相差φerr(n)を、この繰り返し 時にサンプルされた信号の位相と最新に決定された参照位相とに導入する時に、 計算によって得られたプログラム可能な遅延τp(n)(段階p及びq)が2つの プログラム可能な副遅延τep(n)及びτrp(n)に分割される。 これら2つの副遅延はそれぞれ、サンプリングのためにレジスタC2に、及び 参照正弦及び余弦に対応するMEM2デッドメモリ内に格納された値+1、0、 −1、0、+1、・・の表に印加される。 これらの各副遅延は、第1にサンプリング周波数に、第2にプログラム可能な 遅延の分解能に対してプログラム可能な遅延τp(n)モジュロのユークリッド除 法を遂行することによって決定される。 これにより、レジスタC2に割当てられるプログラム可能な副遅延τep(n)は m(Fac/Fq)360°/2πFacに等しくなる(ここに、(Fac/Fq)360°はプログラ ム可能な遅延の分解能を表す)。 同様に、参照正弦及び余弦の値に割当てられるプログラム可能な副遅延τrp(n )はk(Fac/Fe)360°/2πFacに等しい(ここに(Fac/Fe)360°はサンプリン グによる分解能を表す)。 例えば、もし段階p(図2)で求めた超音波位相シフトの値が194°であれば 、それは以下のようにして分割することができる。 194°=m(Fac/Fq)360°+k(Fac/Fe)360° Fe=4Fac、及びFac=Fq/96とすることにより、 194°=m×3.75°+k×90° が得られる。即ち、実際には、194°=3×3.75°+2×90°+2.75°であり、 ここに最後の項2.75°は位相フッキング(hooking)誤差を構成している残留物 である。 遅延τrp(n)=2×90°/2πFac、即ちτrp(n)=2/Fq(これは2つの サンプリングクロックの立ち上がりに対応する)が付加される音響伝播時間τep (n)=3×3.75°/2πFac、即ち3/Fq(これは周波数Fqのクロックの3つの立 ち上がりと、参照正弦及び余弦の値とに対応する)の一定の推定を、レジスタC 2に印加することもできる。 図6及び6aは、本発明の第2の代替実施例を示している。これらの図に関し ては、超音波位相シフトを決定することができる段階のみを説明する。 図6及び6aに示すように、n番目の繰り返しの場合、超音波伝送信号を生成 させるために変換器を励振する送信信号は、マイクロコントローラ28内の分周 カウンタC1によってクロック30の周波数Fqを分割して周波数Fac=40kH zを有する送信信号を得でいる。 この送信信号は、第1の「AND」論理ゲートの一方の入力に送られる周波数 Fqを有するクロック信号から生成される。この「AND」ゲートの他方の入力 は、マイクロコントローラ28の演算・論理ユニットからの信号Txを受けてい る。 この論理ゲートの出力は第2の「AND」論理ゲートの入力に接続され、第2 の「AND」論理ゲートの出力は図4を参照して説明した分周カウンタD1に接 続されている。 第1の論理ゲートの出力は、第1に、レジスタC6に関連しているカウンタC 5にも接続され、第2に、レジスタC2に関連しているカウンタC3にも接続さ れている。 信号Txが論理1になると、カウンタC5に信号が供給される。 レジスタC6はn−1番目の先行繰り返し時に決定されたプログラム可能な遅 延τp(n-1)に対応する所定の値にプレロードされる。 カウンタC5に信号が供給されると、それは直ちにクロックの立ち上がりの数 をカウントし始め(図6aの線1)、例えば10に等しい数Fqτp(n-1)に到達す るまで続く。 このクロックの立ち上がりの数は、10×(Fac/Fq)×2π、即ち 37.5°に等 しい位相シフトに対応する。 デコーダは、カウンタC5が到達した値と、レジスタC6内に含まれる数とを 絶えず比較している。この数に到達すると、信号CY5が論理1になり(図6a の線2)、周波数Fqのクロック信号が論理ゲートを通過する。 図4を参照して説明したものと同一の手法によって、周波数Fac=Fq/96、即 ちFac=40kHzの送信信号が生成され、変換器の一方を励振する。 変換器の一方が励振されると、超音波信号がこの変換器から他方の変換器へ連 続的に伝送されて受信され、電気信号に変換されて増幅された後にアナログ・デ ィジタル変換器34においてサンプル及びディジタル化が同時に遂行される。 信号Txが論理1に移行するのと同時に、カウンタC3はレジスタC2内に含 まれている固定値に到達するまでカウントする。この固定値は、超音波信号の伝 播時間の推定に従って決定される。 レジスタC2内に含まれる値に到達すると信号CY3が論理1になり、分周カ ウンタブロックD1及びD2を0にリセットするので、伝送段階に導入されるプ ログラム可能な遅延にリンクされた位相の不確実さが解放され、図4を参照して 説明したように周波数Feのサンプリング信号が供給されるようになる。 マイクロコントローラ28の外部のカウンタ36は、サンプルされた信号の値 を格納することによって、MEM3ライブメモリ内に書き込みアドレスを生成す る。 図2及び4を参照して説明した同期検出にリンクされたその後の段階の全ては 、サンプリング段階の代わりに伝送段階のために使用されるレジスタC6内に書 き込まれるプログラム可能な遅延を除けば、不変である。 図7に示す第3の代替は、もし計算ボリュームを縮小させ、従ってエネルギ消 費を減少させることを望むのであれば有利である。この代替によれば、送信信号 が一方の変換器を励振し、この変換器は他方の変換器の方向に超音波信号を生成 する。決定すべき超音波位相シフトを受けた信号が他方の変換器によって受信さ れ、電気信号に変換されて増幅される。 n番目の繰り返し時に、マイクロコントローラの外部の分周カウンタC7が、 先行繰り返し時に決定されたプログラム可能な遅延τp(n-1)に従ってプレロー ドされる。 ダウンカウンティング期間が経過すると、このカウンタは、クロックの周波数 Fqの分割によって得られたFac(例えば、39kHz)に近い周波数Fq/98の混 合方形信号を供給する。 混合信号、及び超音波信号から導出され、増幅された電気信号は、トランジス タブリッジ型ミクサ52へ導かれる。 ヘテロダイニングの後、混合された信号の周波数は1kHzまで低下しており 、ローパスフィルタ54を通されて2倍の周波数、(40+39)kHz、即ち79kH zが除去される。 図6を参照して説明したように、超音波信号の伝播時間の推定に従って選択さ れた所定の固定時間が終わるとサンプリング信号が印加され、ヘテロダインされ て濾波された信号のサンプリングが例えば4kHzの周波数Feで行われる。 次いで、図2の諸段階に従って、サンプルされた信号の格納された値に対して 同期検出段階が遂行される。 次に、n番目の繰り返し時にサンプルされた信号の位相と、参照位相との相差 φerr(n)が決定され、超音波信号を同一方向へ伝送させる次のn+1番目の繰り 返し時に分周カウンタに印加される。 特定サンプリング周波数を用いる本発明の方法のエネルギ消費を減少させるた めに、サンプリング周波数Feは4Facに等しい値に固定されている。 この周波数を使用すると、MEM2デッドメモリ内に格納されている参照正弦 及び余弦の値は+1、0、−1、0、+1、・・を維持し、同期検出のための段 階1(図2)における乗算を排除することができる。 これを、図8の上側に示してある。図示の点は、周波数4Facでサンプリング を遂行した時の参照正弦及び余弦の値を表している。 サンプリング周波数Feを4Fac/2n+1(ここに、n≠0、(サブサンプリン グ))に固定することによって、値+1、0、−1、0、+1が維持され、エネ ルギ消費が減少する。 このサンプリング周波数Feは、図4、5、及び6に示した代替に使用するこ とができる。 Feが4Fac/3に等しい場合(n=1)には、図8の下側の曲線の点によって表 される参照正弦及び余弦の値が得られる。 しかしながら、サンプリング周波数は制限されており、これは2n+1がどの ような値でもよいとは言えないことを意味している。 事実、サンプルされた信号の周波数スペクトルにおいて、もしサンプルされた 信号の2つの連続する線の間の幅が信号の帯域幅よりも小さければ、スペクトル 折り返し位相測定に誤差が導入される。 その結果、サンプリング周波数Feは、信号の帯域幅が、サンプルされた信号 の2つの連続する線の間の幅より大きい値を採用することができなくなる。 従って、例えば、もし超音波信号の周波数が100kHzであり、帯域幅が10k Hzであれば、2つの連続する線間の差2Fac/2n+1は、限界2n+1<20を 固定する10kHzより大きくする必要がある。 従って、周波数Feは20kHzより大きくする。 エネルギ消費を減少させるための4Fac/2n+1(n≠0)に等しいサンプリ ング周波数Feの使用は、どのようなプログラム可能な位相シフトをも導入する ことなく音響位相シフトを同期検出によって決定する従来技術の流体流量を超音 波で測定する方法にも適用可能であることに注目されたい。 別の代替実施例を図9乃至11に示す。この代替は、スペクトル折り返しを考 慮したFp±KFe=Facのように、サンプルされた音響信号が周波数Fpに寄生 調波から導出されたエネルギを含む場合に有用である。 これは、図3、4、5、6、及び7の増幅器32に約3Vの比較的低い電圧が 供給され、寄生線を発生させる調波ひずみ現象が観測される場合である。 流体流量測定に及ぼすこれらの寄生線の効果は、以下の説明から容易に理解さ れよう。 もし、受信された音響信号が40kHzの正弦波であり、増幅された音響信号が 120kHzの個所に振幅Apの寄生線を含み、そして2つの信号の位相が等しく0 であるものとすれば、上記音響信号は次のように書くことができる。 Y=cos(2πt/Tac)+Ap cos(6πt/Tac) ここに、Tacは音響信号の周期である(Tac=25μs)。 もしサンプリング周波数が160kHzであれば、1周期にわたってサンプルさ れる信号Yは、 Y1= cos (2πτp(n-1)/Tac)+Ap cos(6πτp(n-1)/Tac) Y2=−sin(2πτp(n-1)/Tac)+Ap sin(6πτp(n-1)/Tac) Y3=−cos(2πτp(n-1)/Tac)+Ap cos(6πτp(n-1)/Tac) Y4=+sin(2πτp(n-1)/Tac)+Ap sin(6πτp(n-1)/Tac) ここに、τp(n-1)は、図2を参照して定義された、n−1番目の繰り返し時の プログラム可能な遅延を表す。 図2の同期検出段階は、値 Ps=−2sin(2πτp(n-1)/Tac)+2Ap sin(6πτp(n-1)/Tac) Pc=2cos(2πτp(n-1)/Tac)+2Ap cos(6πτp(n-1)/Tac) を発生する。 段階nによれば、サンプルされた信号の位相と、参照位相との相差は、 φerr(n)=tan-1(Ps/Pc) によって与えられる。 振幅Apが小さいものと仮定すれば、φerr(n)は、 φerr(n)=tan-1[−tg(2πτp(n-1)/Tac) ×(1−4Ap cos(4πτp(n-1)/Tac)] と書くことができる。 値−tg(2πτp(n-1)/Tac)の周囲に限定して逆正接関数を展開させること によって、 φerr(n)=−(2πτp(n-1)/Tac) −[4Ap cos(4πτp(n-1)/Tac) ×tg(2πτp(n-1)/Tac)]/1+tg2(2πτp(n-1)/Tac) 即ち、 φerr(n)=−(2πτp(n-1)/Tac)−Ap sin(8πτp(n-1)/Tac) が得られる。 120kHzに線が存在することによって導入される誤差は、最後のφerr(n)の 式の第2項内に見出され、これはTac/4に等しい正弦波周期関数である(図11 )。 振幅Apが0.01に等しい場合には、誤差は0.57°(=0.01×180/π)の 最大値に到達することができ、これは約 0.015°の精密さを要求する若干の応用 では全く受入れることができない。 誤差の法則がゼロ平均周期関数であるので、以下のようにある数の音響ショッ トの平均をとることによってこの誤差を解消できることに注目されたい。即ち、 図9の流れ図の段階rは、段階qにおいて得られたプログラム可能な遅延τp(n )に、付加的な遅延R(n)を付加するように図2の流れ図を変更してある。サンプ リング周波数Feが音響周波数Facの4倍に等しい時には、種々の値R(1)、R(2 )、・・は、0とサンプリング周期Tac/4との間で変化する。これは、音響信号 に対応する正弦曲線の1/4にわたってサンプリング点が「滑る」ことを意味して いる。例えば、R(n)の種々の値は、0、Tac/(48)、2Tac/(48)、・・のよう にTac/(48)のステップで線形に変化する(図10)。各繰り返しにTac/(48)に 等しい遅延を印加することによって(図10)、対応する位相誤差Eが得られる (図11に示す点の配置で示すように、ゼロ平均正弦曲線を表している)。 位相を平均した場合には、12ショットの終わりを、サンプリング周期及び位相 誤差曲線周期Eが通過した時に、120kHzに線が存在することによって生じる 項が除去されている。このことは、他の調波周波数上の寄生線に対しても、13シ ョット時に適用され、Rの値は0にリセットされ、この手順が繰り返される。 少なくとも1つのサンプリング周期Tac/4にわたってR(n)の種々の値を分散 させる必要があることに注目されたい。 しかしながら、サンプリング周波数が4Facとは異なる場合には、少なくとも 1つのサンプリング周期Tac/(Fe/Fac)にわたってR(n)の種々の値を分散させ 、Tac/(Fe/Fac)の端数に等しくし、そしてR(n)の値をTac/(Fe/Fac)の ステップで線形に変化させる必要がある。 この代替は、前述した全ての実施例及び代替に適用可能である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1) 流体の流れの方向に離間した2つの点の間の流体流量を測定する方法におい て、2つの点の間を逆方向に伝送される2つの各音響信号のそれぞれの伝播時間 の測定と、上記流れの中を上記各音響信号が伝播することによって上記各音響信 号内にそれぞれ誘起される位相シフトの測定とを組合わせることによって流量を 求めるようになっており、上記各音響信号内に誘起する上記音響位相シフトの測 定は、受信された上記音響信号をサンプリング周波数でサンプルし、サンプルさ れた信号をディジタル化し、そしてサンプルされた信号の位相と参照信号の位相 との間の相差を決定することによって上記音響位相シフトを同期検出することか らなり、本方法は、種々の音響信号を同一伝播方向へ連続的に繰り返し伝送する ことから開始され、n+1番目の繰り返し時に信号伝送段階と同期検出段階との 間において上記信号の一方に少なくとも1つのプログラム可能な位相シフトτp (n)を導入し、上記位相シフトτp(n)は、n番目の先行繰り返し時に伝送された 上記信号に対して遂行された同期検出によって決定され、且つ、第1に、上記n 番目の先行繰り返し時にサンプルされた上記信号の位相と参照信号の位相との相 差φerr(n)と、第2に、Facを上記音響信号の周波数とし、τp(n-1)をn−1 番目の繰り返し時に決定されたプログラム可能な遅延として、上記n番目の繰り 返し時に導入されたプログラム可能な位相シフト2πFacτp(n-1)との和に等し い音響位相シフトの値φ(n)+φrefに関連付けられており、上記n+1番目の繰 り返し時における同期検出段階は現在の繰り返し時にサンプルされた信号の位相 と、できる限り0に近づけた参照位相との相差φerr(n+1)を決定し、それにより 上記音響位相シフトφ(n+1)+φrefが 上記n+1番目の繰り返し時に導入され たプログラム可能な位相シフト2πFacτp(n)にほぼ等しくさせることを特徴と する方法。 (2) 上記プログラム可能な位相シフトは、上記サンプリング段階中に上記サンプ リング信号内に導入されるようになっている請求項(1) に記載の方法。 (3) 上記同期検出段階中に上記ディジタル化された信号に、それぞれが上記参照 位相を有する参照正弦及び余弦の形状の参照信号が乗算され、上記プログラム 可能な位相シフトは上記参照正弦及び余弦内に導入されるようになっている請 求項(1) に記載の方法。 (4) 上記プログラム可能な位相シフトは、上記伝送段階中に、対応する音響信号 を生成させる伝送信号内に導入されるようになっている請求項(1) に記載の方法 。 (5) 上記受信された各音響信号は、混合信号と混合されて上記音響信号の周波数 より低い周波数の被混合信号にされ、上記プログラム可能な位相シフトは上記混 合信号内に導入されるようになっている請求項(1) に記載の方法。 (6) 上記プログラム可能な位相シフトは少なくとも2つのプログラム可能な副位 相シフトに分割され、上記各プログラム可能な副位相シフトは上記音響信号伝送 段階と上記同期検出段階との間の分離した段階において上記信号内に導入される ようになっている請求項(1) に記載の方法。 (7) 上記各プログラム可能な副位相シフトは、上記副位相シフトを導入する対応 段階に関連するプログラム可能な位相シフタの分解能に対して、上記プログラム 可能な位相シフトのユークリッド除法を遂行することによって決定されるように なっている請求項(6) に記載の方法。 (8) 上記プログラム可能な位相シフトは2つのプログラム可能な副位相シフトに 分割され、上記プログラム可能な副位相シフトは上記サンプリング信号及び上記 参照正弦及び余弦にそれぞれ導入されるようになっている請求項(6) 及び(7)に 記載の方法。 (9) 上記サンプリング周波数Feは、Facを上記音響信号の周波数とし、nを0 より大きいかまたは等しい全ての数として、4Fac/2n+1に等しい請求項(1) に記載の方法。 (10)上記サンプリング周波数Feは4Facに等しい請求項(9) に記載の方法。 (11)(Fac/Fq)360°を上記正弦及び余弦に関連する上記プログラム可能な位相 シフタの分解能とし、(Fac/Fe)360°をサンプリングに起因する分解能とし、 そしてFqをクロックの水晶の周波数として、上記プログラム可能な位相シフト はほぼ略m(Fac/Fq)360°+k(Fac/Fe)360°に等しい請求項(10)に記載の方 法。 (12)上記サンプリング周波数Feは、nを厳格に0より大きいものとして、4Fa c/2n+1に等しい請求項(9) に記載の方法。 (13)上記サンプリング及びディジタル化段階は同時に遂行されるようになってい る請求項(1) に記載の方法。 (14)上記流体の流量は、第1に、[x]をxの全体部分とし、T1及びT2をそれ ぞれ2つの伝播方向に伝送される上記音響信号の伝播時間とし、そしてFacを上 記音響信号の周波数として、第1に、2π[Fac(T2−T2)]と、第2に、上記各 信号内に誘起される上記音響位相シフトの差との合計に等しい第1項を、上記伝 播時間の積に等しい第2項で除した比として表され、上記伝播時間は上記各項毎 に異なる方法で測定されるようになっている請求項(1) に記載の方法。 (15)上記音響信号の上記伝播時間は、上記第2項のためよりも上記第1項のため の方がより屡々測定されるようになっている請求項(14)に記載の方法。 (16)上記第2項内に使用される上記音響信号の上記伝播時間は、上記2つの伝播 方向に伝送されて上記第1の項に使用されている伝播時間の平均が所定のしきい 値を超えた時に測定されるようになっている請求項(15)に記載の方法。 (17)上記第2項内に使用される上記音響信号の上記伝播時間は、上記音響位相シ フト測定の数が最大の所定数に達した時に測定されるようになっている請求項(1 5)に記載の方法。 (18)上記第2項内に使用される上記音響信号の上記伝播時間は、上記2つの条件 の第1のものが満足された時に測定されるようになっている請求項(16)及び(17) に記載の方法。 (19)上記2つの伝播方向に伝送された上記音響信号の上記第1項内に使用される 伝播時間を測定するために、上記各信号毎に、上記受信された信号を調整し、上 記信号の包絡線を成形し、そして上記包絡線が所定のしきい値と交差する瞬間を マークすることによって上記伝播時間を決定するようになっている請求項(14)に 記載の方法。 (20)上記2つの伝播方向に伝送された上記音響信号の上記第2項内に使用される 伝播時間を測定するために、上記サンプル点における上記各音響信号の振幅の 値としきい値とを比較し、上記しきい値より大きい上記信号の値の第1のサンプ ル点を探し、上記点に基づいて、上記信号の次の点、または最後の0交差を探し 、それによって2つの伝播時間と同一の殆ど一定の時間における上記音響信号の 伝播時間を決定するようになっている請求項(14)に記載の方法。 (21)上記信号の次の0交差を探すために、上記信号の振幅値が0である点を挟む 後続の2つのサンプルされた点を探し、次いでこれら2つの点の間に直線補間を 遂行して上記音響信号に伝播時間を決定するようになっている請求項(20)に記載 の方法。 (22)上記n番目の各繰り返しに、ゼロ平均周期法則に従って分散させたサンプリ ングの後に、調波線の折り返しに起因して幾つかの連続繰り返しに位相誤差Eを 誘起させる付加的なプログラム可能な遅延R(n)が付加されるようになっている 請求項(1) に記載の方法。 (23)上記付加的なプログラム可能な遅延は、0とサンプリング周期との間で変化 するようになっている請求項(22)に記載の方法。 (24)上記付加的なプログラム可能な遅延の値は、上記サンプリング周期の1端数 に等しいステップだけ線形に変化するようになっている請求項(23)に記載の方法 。
JP9513179A 1995-09-25 1996-09-24 流体の流量を音響的に測定する方法 Pending JPH11515100A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FR9511221A FR2739185B1 (fr) 1995-09-25 1995-09-25 Procede de mesure acoustique d'un debit de fluide
FR95/11221 1995-09-25
PCT/FR1996/001491 WO1997012248A1 (fr) 1995-09-25 1996-09-24 Procede de mesure acoustique d'un debit de fluide

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11515100A true JPH11515100A (ja) 1999-12-21

Family

ID=9482886

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9513179A Pending JPH11515100A (ja) 1995-09-25 1996-09-24 流体の流量を音響的に測定する方法

Country Status (14)

Country Link
US (1) US6119070A (ja)
EP (1) EP0852725B1 (ja)
JP (1) JPH11515100A (ja)
CN (1) CN1083979C (ja)
AR (1) AR003714A1 (ja)
AU (1) AU7134696A (ja)
BR (1) BR9610664A (ja)
DE (1) DE69622417T2 (ja)
FR (1) FR2739185B1 (ja)
ID (1) ID16072A (ja)
RU (1) RU2182315C2 (ja)
TW (1) TW314595B (ja)
UA (1) UA44806C2 (ja)
WO (1) WO1997012248A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001289681A (ja) * 2000-04-07 2001-10-19 Aichi Tokei Denki Co Ltd 超音波流量計
JP2021063741A (ja) * 2019-10-15 2021-04-22 国立大学法人山口大学 飛行体用対気速度及び風向計測装置及びその計測方法
JP2022510525A (ja) * 2019-11-15 2022-01-27 シェンチェン グディックス テクノロジー カンパニー,リミテッド 流速検出回路および関連するチップ及び流速計

Families Citing this family (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6255363B1 (en) * 1995-09-29 2001-07-03 3M Innovative Properties Company Liquid inks using a gel organosol
FR2787880B1 (fr) * 1998-12-29 2001-03-02 Schlumberger Ind Sa Dispositif et procede de mesure ultrasonore de debit de fluide comportant un convertisseur analogique numerique sigma-delta passe bande
FR2800876B1 (fr) * 1999-11-04 2002-01-18 Lcj Capteurs Perfectionnement aux anemometres a ultrasons
JP3616324B2 (ja) 2000-11-27 2005-02-02 東京計装株式会社 伝播時間差方式による超音波流量計
JP3700000B2 (ja) * 2002-07-19 2005-09-28 独立行政法人産業技術総合研究所 気体濃度計測装置および気体濃度計測方法
JP4969588B2 (ja) * 2006-02-09 2012-07-04 デカ・プロダクツ・リミテッド・パートナーシップ パッチサイズの筐体を備えた機器およびパッチサイズの流体送達装置のための使い捨て可能ユニット
EP2107350A1 (en) * 2008-04-02 2009-10-07 Nederlandse Organisatie voor toegepast- natuurwetenschappelijk onderzoek TNO Fluid flow meter using thermal tracers
US8120500B2 (en) * 2008-12-08 2012-02-21 Ecolab Inc. Acoustic fluid presence/absence detection
TWI400444B (zh) * 2010-08-13 2013-07-01 Tatung Co 超音波相位偏移之偵測裝置
US8543342B1 (en) * 2010-09-30 2013-09-24 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Navy Towed array flow noise test apparatus
US9191762B1 (en) 2012-02-23 2015-11-17 Joseph M. Matesa Alarm detection device and method
DK201470196A1 (en) * 2013-10-14 2015-04-20 Flonidan As Algorithm for calculating Amplitudes, Phase- or time differences
CN104614545B (zh) * 2013-11-04 2018-01-02 均利科技股份有限公司 流速计
CN103913202B (zh) * 2014-04-14 2017-09-19 姜跃炜 超声波水表截取系数处理方法
US10801868B2 (en) 2014-06-10 2020-10-13 Texas Instruments Incorporated Extended range ADC flow meter
CN106404084B (zh) * 2015-08-10 2019-02-05 杭州思筑智能设备有限公司 一种测量气体流量的方法
EP3299774A1 (en) * 2016-09-21 2018-03-28 Kamstrup A/S Ultrasonic flowmeter and method using partial flow measurements
FR3063814B1 (fr) * 2017-03-10 2019-03-22 Sagemcom Energy & Telecom Sas Procede de mesure d’une vitesse d’un fluide
FR3063815B1 (fr) * 2017-03-10 2019-03-22 Sagemcom Energy & Telecom Sas Procede de mesure d’une vitesse d’un fluide
CN107621292B (zh) * 2017-07-25 2021-04-09 辽宁航宇星物联仪表科技有限公司 一种户用超声波水表错波补偿方法
JP2019035593A (ja) * 2017-08-10 2019-03-07 ローム株式会社 センサ信号処理装置
RU2654926C1 (ru) * 2017-08-18 2018-05-23 Федеральное государственное бюджетное учреждение науки Институт проблем управления им. В.А. Трапезникова Российской академии наук Способ измерения массового расхода жидких и сыпучих сред
RU2654929C1 (ru) * 2017-08-18 2018-05-23 Федеральное государственное бюджетное учреждение науки Институт проблем управления им. В.А. Трапезникова Российской академии наук Устройство для измерения массового расхода жидких и сыпучих сред
RU186705U1 (ru) * 2017-10-17 2019-01-30 Российская Федерация, от имени которой выступает Министерство обороны Российской Федерации Расходомер жидкости
CN110987099B (zh) * 2019-11-15 2021-08-10 深圳市汇顶科技股份有限公司 流速侦测电路以及相关芯片以及流量计
CN116577772B (zh) * 2023-07-14 2023-09-12 无锡航征科技有限公司 流速测量方法、流速流量仪、计算机设备及存储介质

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2943810C2 (de) * 1979-10-30 1982-12-09 Erwin Sick Gmbh Optik-Elektronik, 7808 Waldkirch Meßanordnung für die Geschwindigkeit von strömungsfähigen Medien mittels Laufzeitbestimmung von Schallwellen
US4372166A (en) * 1981-01-13 1983-02-08 The Perkin-Elmer Corporation Flowmeter system with digital phase shifter and calibration
US4345479A (en) * 1981-01-13 1982-08-24 The Perkin-Elmer Corporation Flowmeter system with synchronous clock for generation of timing signals
US4509372A (en) * 1983-04-04 1985-04-09 The Perkin-Elmer Corporation Acoustical wave flowmeter with increased density capability
GB2237639B (en) * 1989-10-31 1994-07-06 British Gas Plc Measurement system
US5035147A (en) * 1990-02-09 1991-07-30 Curtin Matheson Scientific, Inc. Method and system for digital measurement of acoustic burst travel time in a fluid medium

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001289681A (ja) * 2000-04-07 2001-10-19 Aichi Tokei Denki Co Ltd 超音波流量計
JP2021063741A (ja) * 2019-10-15 2021-04-22 国立大学法人山口大学 飛行体用対気速度及び風向計測装置及びその計測方法
JP2022510525A (ja) * 2019-11-15 2022-01-27 シェンチェン グディックス テクノロジー カンパニー,リミテッド 流速検出回路および関連するチップ及び流速計
US11512996B2 (en) 2019-11-15 2022-11-29 Shenzhen GOODIX Technology Co., Ltd. Flow speed detection circuit and associated chip and flow meter

Also Published As

Publication number Publication date
FR2739185B1 (fr) 1997-11-14
WO1997012248A1 (fr) 1997-04-03
BR9610664A (pt) 1999-07-13
EP0852725B1 (fr) 2002-07-17
CN1202248A (zh) 1998-12-16
CN1083979C (zh) 2002-05-01
ID16072A (id) 1997-09-04
DE69622417T2 (de) 2003-03-06
DE69622417D1 (de) 2002-08-22
RU2182315C2 (ru) 2002-05-10
EP0852725A1 (fr) 1998-07-15
US6119070A (en) 2000-09-12
AU7134696A (en) 1997-04-17
UA44806C2 (uk) 2002-03-15
FR2739185A1 (fr) 1997-03-28
TW314595B (ja) 1997-09-01
AR003714A1 (es) 1998-09-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11515100A (ja) 流体の流量を音響的に測定する方法
JP3219122B2 (ja) コリオリ質量流量計
EP0702212A2 (en) Phase difference measuring apparatus and mass flowmeter thereof
US11747181B2 (en) Extended range ADC flow meter
KR101350075B1 (ko) 신호 처리 방법, 신호 처리 장치 및 코리올리 유량계
RU98107816A (ru) Способ акустического измерения расхода текучей среды
US5818735A (en) Method and system for high resolution time-of-flight measurements
EP2642256B1 (en) Measurement arrangement and method
US8700343B2 (en) Signal processing method, signal processing apparatus, and Coriolis flowmeter
JP4707161B2 (ja) 交流電力測定装置及びプログラム
JPH07181069A (ja) コリオリ質量流量計
JPS6241645A (ja) パルス・ドプラ型流体速度測定装置
Gerasimov et al. Applications of digital signal processing methods in ultrasonic flowmeters
WO2000032018A1 (en) Digital phase measuring system and method
US5807259A (en) Ultrasonic continuous wave doppler blood flow-meter
JPH09133721A (ja) 相関関数測定方法及び装置
JP2002188936A (ja) 高調波を含む脈動の平均値を測定する方法及びそれを用いた平均値測定装置
RU2256928C2 (ru) Способ измерения нестабильности частоты и устройство для его осуществления
Nyarko et al. A modified DFT for improved accuracy in harmonic measurements of periodic waveforms
JP3555632B2 (ja) コリオリ質量流量計
RU2180432C2 (ru) Цифровой ультразвуковой расходомер
RU2239842C1 (ru) Способ измерения постоянной составляющей сигнала
CN116990541A (zh) 一种超声水表的同频信号相位差测量方法、装置及介质
Gerasimov et al. Investigation of the Correlation Method Accuracy for Measuring Time Intervals in Ultrasonic Flowmeters
JPH0798336A (ja) サンプリング式測定装置