JPH11515060A - 繊維ウェブの物理的性質を走査するための走査装置 - Google Patents

繊維ウェブの物理的性質を走査するための走査装置

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JPH11515060A
JPH11515060A JP9511880A JP51188097A JPH11515060A JP H11515060 A JPH11515060 A JP H11515060A JP 9511880 A JP9511880 A JP 9511880A JP 51188097 A JP51188097 A JP 51188097A JP H11515060 A JPH11515060 A JP H11515060A
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トールド ウー エス スヴァンクヴィスト
ベー レナート ホー オルテーモ
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ヴァルメト カルルスタッド アクチボラグ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、2つの長さ方向縁部を有する移動繊維ウェブ(2)の物理的性質を測定するための走査装置(1)に関し、ウェブは、走査装置(1)を通る所定の移動径路に沿って走行するようになっている。走査装置(1)は、走査ヘッド(14)を備えたキャリジ(11)を有している。キャリジ(11)は、ウェブ(2)の移動方向に対して横方向に移動するように可動支持されている。ウェブ(2)の走査が行われる際、ウェブ(2)の一方の縁部の側から他方の縁部の側までキャリジ(11)に往復動を与える駆動手段(12)が、設けられている。走査装置(1)は、ウェブ(2)が走査装置(1)を通過する際、ウェブ(2)の所定の移動径路と実質的に同じ平面において、キャリジ(11)とウェブ(2)2つの長さ方向縁部との間の箇所のところに平らなウェブ支持面を提供するための、キャリジと関連した手段(21、31、32、33、36)を備えている。本発明により、ウェブの損傷の発生が減少し、走査又は測定の精度が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】 繊維ウェブの物理的性質を走査するための走査装置 発明の分野 本発明は、たとえば厚さ、含水比、又は坪量を監視するために、ペーパーウェ ブのような走行する繊維ウェブの物理的性質を走査するための測定手段(すなわ ち、走査ヘッド又はゲージヘッド)に関する。より詳細には、本発明は、少なく とも1つの走査ヘッド用のキャリジを移動可能に支持するためのフレームのよう な支持構造体を有し、走査ヘッドが、ウェブがフレームを通って或いは通り過ぎ て所定の移動径路を移動するときに走行するウェブを走査する装置に関する。作 動に際して、走査ヘッドを備えたキャリジは、ウェブの一方の長さ方向縁部から 他方の長さ方向縁部まで、ウェブの移動方向に対して横方向に往復動する。キャ リジの往復動の際、走査ヘッドは、ウェブの性質を検出するために、ウェブを走 査する。 発明の背景 ティッシュ機械のような抄紙機の性能はしばしば、そのドライエンドによって 制限される。ドライエンドでは、幾つかの原因により、ウェブが破損することが あり、生成されたウェブは、不良品質のため捨てられることがある。ドライエン ド機械に影響を及ぼす主要な因子は、リールにペーパーがない損失時間、および 破損時に捨てられるペーパーの量である。大部分の高速機械では、ペーパーウェ ブのロールは、ハーフサイブのロールに調整することが困難であるので、ペーパ ー破損時に駆逐され、ロールが小さすぎる場合には、ロールは捨てられる。ウェ ブが破損する1つの原因は、ウェブが抄紙機の2つの連続した部分間で不支持状 態で走行するとき、空気流が乱れ乱流とウェブのフラッターが引き起こされるこ とがあり、これがウェブを破損させることがある。このような空気流は、機械の 空間、空気の境界層、および抄紙機の回転ロールから生ずる。ウェブが不支持状 態で走行するウェブ径路の部分は、“オープン・ドロー”(open draw ) と呼ばれることがある。 ウェブの破損を減少させるために、ウェブ径路においてウェブを支持するフラ ッター抑制器によってウェブを径路内で安定させ或いは支持することができるこ とが知られている。このようなフラッター抑制器は、ウェブの所定径路の幅にわ たって延びたプレート又はホイルの形状で実現されることがある。ウェブが、プ レートの形状のフラッター抑制器に沿って、かつフラッター抑制器に対して隣接 して間隔を隔てて対面して走行されるとき、フラッター抑制器とウェブとの間の 空気の境界層は減少し安定になる。これにより、ウェブがフラッターを引き起こ す傾向が減少する。ウェブ安定器又はフラッター抑制ホイルが、たとえばUS− A−4321107号(ページ)および同3650043号(オバーリー等)に 開示されている。ウェブが支持状態で走行するウェブ径路の部分は、“クローズ ド・ドロー”(closed draw)と呼ばれることがある。 抄紙機のドライエンドのところで、ウェブはしばしば、水分や坪量のような因 子を監視するための走査装置を通過する。ウェブを移動させるための走査装置は たとえば、US−A−5164048号(ボッセン等)および同第523319 5号(ヘルシュトルム等)に開示されている。上述のUS−A−4321107 号は、ティッシュペーパーウェブがヤンキー・シリンダから抑制ホイルを過ぎス キャナを経て第2の抑制ホイルを通過することが開示されている。この特許によ れば、スキャナは、抑制ホイルの間に介在要素を構成する(第1図参照)。した がって、ウェブを走査するウェブ径路の部分は、オープン・ドローを構成する。 もちろん、ウェブ径路の一部にスキャナを付加しようとする場合には、抑制ホイ ルのような物体によって走査を妨げてはならない。しかしながら、ウェブがスキ ャナを通過するウェブ径路の部分は、抑制ホイルや同様な要素によってウェブを 支持することができるウェブ径路の部分よりも、ウェブがフラッターを引き起こ し易くウェブが破損し易い。測定フレームが通過する際にウェブが横断する距離 はもちろん比較的短いが、依然としてフラッターを引き起こすことができる程で ある。オープン・ドローによって引き起こされるウェブのフラッターに関する付 加的な欠点は、ウェブの性質に関する測定を正確に行うことができないことであ る。 発明の概要 本発明の目的は、ウェブが走査装置を通過するときにウェブのフラッターによ って引き起こされるウェブの破損の発生を減少させることである。付加的な目的 は、走査作業の精度を増大させることである。本発明によれば、これらの目的は 、繊維ウェブの物理的性質を走査するための走査装置において、走査装置が通過 する際にウェブを支持しウェブのフラッターを減少させる、ウェブ支持面を提供 するための手段を使用することによって達成される。 本出願の対象とする種類の走査装置は通常、ウェブが通過する中央開口を有す る実質的に矩形のフレーム(O−フレームと呼ばれることがある)と、フレーム によって移動可能に支持され、ウェブを横断するスキャナとを備えている。この 型式の走査装置の例としては、バルメット・オートメーションによって商品名“ ペーパーIQ”として販売されている装置がある。本出願においては、O−フレ ームを有する走査装置を参照して発明を説明する。しかしながら、他の型式の支 持構造体又はフレームも知られており、本発明も他の型式の支持構造体に適用で きることを理解すべきである。本出願において開示されている実施例では、走査 装置は、上側の水平ビームと下側の水平ビームによって互いに連結された2つの 垂直ビームを有するO−フレームを備えている。水平ビームには各々、走査ヘッ ドのような測定手段を固定する可動キャリジが設けられている。測定手段を備え たキャリジは、互いに垂直方向に整列し、互いに同期して移動するように構成さ れているので、走査しようとするウェブが走査ヘッド間の所定径路を移動すると き、走査ヘッドは、1つのユニットとして一緒に作動することができる。このよ うなユニットは、ベータ粒子のビームような信号が走査ヘッドの1つから出され 、吸収によって信号が減衰されるウェブを通過するようにして、作動する。次い で、減衰された信号は、対向する走査ヘッドによって受信され、この対向する走 査ヘッドは、受信した信号を基準値と比較する。測定の正確な機能が本発明の一 部ではないので、発信ユニットと受信ユニットは両方とも、便宜上、本発明では 走査ヘッドと名付けられている。走行するウェブが走査装置を通り或いは通り過 ぎるとき、キャリジは、ウェブの一方の長さ方向縁部から他方の長さ方向縁部ま で、移動するウェブの方向に対して横方向に連続して前進し後退する。この前 進後退の際、走査ヘッドは、移動するウェブを走査して、ウェブのシート厚、含 水量、坪量、および他の性質を検出する。 本発明によれば、走査装置は更に、ウェブがフレームを通り或いは通り過ぎる 際にウェブを支持し、同時に移動するウェブと走査ヘッドとの間に妨げられない 監視ラインを与えるための手段を備えている。この機能を達成するために、本発 明者は、ウェブの所定の移動径路と実質的に同じ平面内において、キャリジとウ ェブの長さ方向縁部との間の箇所に平らなウェブ支持面を提供するための手段を 創作した。 本発明の好ましい実施例では、走査ヘッドを備えたキャリジが、キャリジの各 々の側で、ウェブが横断しなければならない隙間の幅に実質的に等しい幅を有す る可撓性ベルトに連結されている。ベルトは、各々の側で、垂直ビームに連結さ れている。より正確には、垂直ビームは、ベルトが巻付きベルトが解かれるため のスプール又はロールを備えている。走査ヘッドを備えたキャリジが一方の垂直 ビームから他方の垂直ビームに向かって移動するとき、ベルトは、前記一方の垂 直ビームのドラムから解かれ、反対側のドラムに巻付けられる。キャリジの移動 が、巻付き/解き作用によっては影響を受けないが、好ましくはフレームの支持 構造体に位置するキャリジに作用する駆動手段又はモータによって達成されるこ とに留意すべきである。走査ヘッドを備えたキャリジが走行するウェブ上を移動 するとき、ベルトは、測定フレームの通過時の全体にわたって走行するウェブが ベルトによって支持されるが、検出手段とウェブとの間に障害物がないように、 キャリジと一緒に移動する。このようにして、走査装置によるクローズド・ドロ ーの提供は、シートの破損を妨げ、ウェブのより正確な測定を提供する。 本発明の第2の実施例によれば、本発明者は、巻付いたり解かれたりするベル トの代わりに、ウェブ支持手段が、端部が互いに連結された摺動可能な薄板のよ うな入れ子式要素の形状で実現することができることを意図した。 本発明の第3の実施例では、ウェブ支持手段は、巻付いたり解かれたりしない が、キャリジがウェブ上を移動するときにベルトがキャリジと一緒に移動しない ようにキャリジのまわりに部分ループを形成する可撓性ベルトの形態を取る。そ の代わり、ベルトは、キャリジがウェブ上を移動するとき、キャリジのまわりで 偏向される。 本発明の第4の実施例では、ウェブ支持手段は、ばね押し板のような弾性要素 の別々の部分から構成される。この実施例では、キャリジには、キャリジがウェ ブ上を通過する際にばね力に抗してばねを付勢するように、板と協働するように 形作られた偏向手段が設けられている。キャリジがこのような板を通過するとき 、板は、通常の位置を再び取り、そのウェブ支持機能を果たす。 以下、本発明の種々の実施例を示した添付図面を参照して、本発明について詳 細に説明する。 図面の簡単な説明 第1a図は、走行するウェブのための2つの作業ステーションの間に配置され た走査装置を示した側面図である。第1b図は、走査装置の上流のウェブ径路の 一部を詳細に示した側面図である。 第2図は、第1a図の線II−IIに沿った横断面図である。 第3図は、第2図の線III−IIIに沿った拡大横断面図である。 第4図は、第2図の線IV−IVに沿った拡大横断面図である。 第5a図は、第2図と同様な図であって、走査ヘッドを備えたキャリジがウェ ブを横断して往復動する際に端位置に到達した状態を示した、本発明の第2の実 施例に関するものである。第5b図は、キャリジが他の位置にある状態を示した 第5a図と同様な図である。 第6図は、本発明の第3の実施例を示した平面図である。 第7図は、本発明の第4の実施例を示した第2図と同様な図である。 発明の詳細な説明 第1a図を参照すると、全体として参照符号1で示した走査装置が、2つの長 さ方向縁部を有する、走行するペーパーウェブ2を受け入れる。ウェブは、一対 のカレンダーロール3のような前作業ステーションから送出され、測定が行われ る走査装置を通って或いは通り過ぎて所定の移動径路を走行している。ウェブは 、走査装置から、巻取りロール4のような次の作業ステーションに続いている。 第 1図および第3図に示されるように、ペーパーウェブは、走査装置1のウェブ支 持面を提供するための手段5の上に送出される。ウェブ支持面を提供するための 手段5は、ウェブの意図した移動径路の幅にわたって延びた、多数の実質的に連 続したウェブ幅のプレート部材5aと、ウェブの意図した移動径路の幅にわたっ て延びた、パイプ部材5bとを備えている。ウェブ幅のプレート部材5aは、ウ ェブの所定の移動径路に隣接して配置されている。パイプ部材5bは、連続した プレート間の相互連結部材として配置されており、各パイプ部材は、下流のプレ ートの平面を僅かに超えて延びている。このようにして、移動するペーパーウェ ブがパイプ部材を通過するとき、パイプ部材とその下流のプレートとの間の移行 部は、ウェプをプレートの方へ引っ張る減圧帯域を形成し、かくしてウェブとウ ェブ支持面との付着を改良する。ウェブを安定化させるために(特に、スレッデ ィングのために)、パイプ部材は、加圧空気源に連結され、ウェブの移動方向に 面する細長いスリット又はオリフィス(図示せず)を有している。カレンダーロ ールと走査装置との間のウェブ径路の一部を示す第1b図に示されるように、加 圧空気は、スリット又はオリフィスから、ウェブの移動方向に排出される。次い で、加圧空気の流れは、ウェブ支持面を辿り、ウェブとウェブ支持面との間を走 行する。加圧空気の流れは、ウェブを同伴させ、ウェブを前方に搬送するのを助 ける。空気の流れは、ウェブとウェブ支持面との間で、フラッターを起こさない ようにウェブを安定させる減少した静圧の空気層を形成する。ウェブは、ウェブ 支持面を提供するための手段5から、走査装置を通って、ウェブ支持面を提供す るための下流の手段6に達する。手段6は、手段5と同様なものであるので、更 なる説明は必要としない。 第2図に最も良く示されるように、走査装置は、上側および下側の水平ビーム 9、10によって互いに連結された第1および第2の垂直ビーム7、8を有する O−フレームを備えている。上側ビームは、線形軸受のような軌道(図示せず) に沿ってビーム9上を移動されるキャリジ11を支持する。キャリジは、フレー ムに取付けられた駆動手段すなわちモータ12によって、キャリジとモータを連 結する歯付きベルトのような伝動手段を介して駆動される。キャリジには、ウェ ブを測定し或いは走査するための上側の走査ヘッド14が取付けられている。キ ャリジは、少なくとも1つのブラケット11aを有しており、ブラケット11a は、ウェブに面する1以上の発信又は受信ユニットを有する走査ヘッドを収容す る箱又は箱状構造体11b(第3図により詳細に図示)を備えている。同様にし て、下側のビーム10は、キャリジ11と同様な可動キャリジ15を支持し、下 側の走査ヘッド16を有している。下側のキャリジ15は、上側のキャリジ11 と同じようにして、線形軸受に沿ってビーム10上を移動され、歯付きベルトの ような伝動手段を介してモータ12によって駆動される。キャリジは、互いに垂 直方向に整列して配置されている。作動に際して、可動キャリッジ11、15は 、それぞれの走査ヘッド14、16を1つのユニットとして一緒に機能させるよ うに、互いに同期して移動する。走査ヘッドの機能は、従来技術に属するもので あり、更なる説明は行わない。 本発明の好ましい実施例では、垂直ビーム7、8には、巻取り/解きロールを 包囲するハウジング17、18が設けられている。各ロールは、第1の垂直ビー ムのハウジング17と第2の垂直ビームのハウジング18との間に延びた可撓性 ベルト21の一端に連結されている。第2図に示されるように、ベルト21は、 走査ヘッドを備えた上側のキャリジ11の移動径路に位置しており、キャリジの 最下部分をベルト構造体の一部として見ることができるように、走査ヘッドを備 えた上側のキャリジの下部分に対面状態に接続されている。かくして、ベルトは 、ウェブの所定の移動径路に隣接した適所に或いは実質的に同じ面に支持面を形 成する。ベルトに適当な引張を確保するため、ハウジング17、18には、ベル ト引張手段が設けられており、ベルト引張手段は有利には、第4図に示されるよ うなベルト24のような伝動手段を介してロール19、20に作用するエアモー タ22、23の形態を取る。第4図に更に示されるように、ベルト21がハウジ ング17、18に出入りするとき、下側の偏向ロール25を通過する。 第1図、第3図、および第4図に示されるように、キャリジとハウジング17 、18は、ウェブが僅かな湾曲径路を走行するので、水平面に対して僅かに傾斜 している。第4図に示されるように、各ハウジングは、フレームに堅固に取付け られたシャフト26に取付けられている。ハウジングは、参照符号26aで示さ れるクランプ連結具によって、シャフト26に固定されている。クランプ連結具 を 緩めることによって、シャフト26を中心としてハウジングを回動させ、これに よりハウジングの角度位置を調整することができる。同様にして、第3図に示さ れるように、上側のキャリジは、ブラケット11aを有し、ブラケット11aに は、走査ヘッドを収容する箱11bが取付けられている。箱は、ブラケット11 aの半円形スロット27aを貫通し箱11bに固定されたボルト・ナット27の ような手段によってブラケットに固定されている。ブラケットから突出するピン 28が、箱11bの半円形溝29に嵌まるように構成されている。ボルトを緩め ることによって、キャリジの箱部分をブラケットに対して回動させることができ る。これにより、走査ヘッドを備えた箱部分の傾斜を、水平面に対して変えるこ とができる。下側のキャリジ15は、同じように構成されている。第3図に最も 良く示されるように、溝29は、仮想軸線Aのところに中心を有する円の一部と みなすことができる。キャリジの箱部分を回動させると、箱部分は、仮想軸線A を中心として回動する。ハウジング19、20も回動されるように取付けられて いるので、ベルトと走査ヘッドは両方とも、ウェブが正確な径路を辿るかどうか と無関係に、走査すべきウェブと直角をなすことを確保することができる。 作動に際して、ウェブ支持ベルトを備えた走査装置は、次のように機能する。 ペーパーウェブは、ウェブ支持面を提供するための手段5によって支持された走 査装置に向かって走行し、手段5から、上側の走査ヘッドと下側の走査ヘッドと の間を通過する走査装置に送出される。第3図に最も良く示されるように、ベル ト21は、手段5の後端がベルト21の上流縁の下を摺動し、ベルト21の下流 縁が手段6の先端の下を摺動するように、ウェブ支持面を提供するための手段5 、6と連結する。 走査装置では、モータ12は、走査ヘッド14、16を備えたキャリジ11、 15に、ウェブの一方の長さ方向縁部から他方の長さ方向縁部まで、ウェブの移 動方向に対して横方向に往復動を与える。走査ヘッド14を備えたキャリジ11 がペーパーウェブ上を垂直ビーム7から離れる方向に垂直ビーム8に向かって移 動するとき、キャリジに結合されたウェブは、キャリジのウェブ上の移動中にウ ェブを辿る。次いで、ベルトは、垂直ビーム8のロール20に巻かれ、垂直ビー ム7のロール19から解かれる。かくして、ベルトは、キャリジとともに移動す ることができ、キャリジとウェブの長さ方向縁部との間の箇所のところに、ウェ ブが走査装置を通過する際、ウェブの平らなウェブ支持面を提供する。ペーパー ウェブが支持面5を去ると、ペーパーウェブは、ペーパーウェブの支持面として 機能するベルト21によって受け入れられる。次いで、ペーパーウェブは、測定 帯域を通過し、ベルト21に関連した支持面6に続く。ウェブが測定帯域を通過 する際、ウェブは、ベルト21によって径路内で支持され、走査装置のすぐ上流 のパイプ部材5bから排出される空気流によって径路内で更に安定にされ、空気 流が、ベルト21とウェブとの間を走行する。このようにして、ウェブの走査装 置を通る移動径路全体は、途切れないクローズド・ドローを構成するが、走査ヘ ッドは、ヘッドと走行するペーパーウェブとの間の物体によって妨げられない。 次に、本発明の一部ではないが、走査装置の付加的な特徴について第2図を参 照して説明する。走査ヘッドを備えたキャリジがウェブの長さ方向縁部を超えて 移動するとき、走査ヘッドは、ウェブが走査ヘッド間の空間を占有しないことを 検出する。次いで、信号が、走査ヘッドの一方から、モータ12を制御する制御 ユニット(図示せず)に伝達される。すると、制御ユニットは、モータの駆動を 逆転させた瞬間、モータを停止させる。次いで、走査ヘッドを備えたキャリジは 、反対方向に駆動される。第2図に示されるように、下側のキャリジには、湾曲 したプレート30が設けられている。その理由は、キャリジがウェブの縁部を超 えて移動しウェブ上を逆行する位置にあるとき、ウェブが走査ヘッドを備えたキ ャリジ間で適当に案内されるのを確保する必要があるからである。湾曲したプレ ート30は、キャリジ間でウェブを案内する。 次に、本発明の第2の実施例について、第5a図および第5b図を参照して説 明する。この実施例では、第1の実施例の可撓性ベルトは、入れ子式に摺動可能 な相互連結部材31によって置き換えられており、部材31は、端部が連結され た薄板31a、31b、31c等の形状であるのがよい。各入れ子式部材31は 、一端が走査ヘッドを備えたキャリジに連結され、他端が垂直ビームの一方の回 動可能に取付けられたハウジングに連結されている。第5a図および第5b図で は、キャリジの一方の側の入れ子式部材31のみが示されている。キャリジの各 々の側に1つずつ、計2つの入れ子式部材があることを理解すべきである。走査 ヘッ ドが一方の長さ方向縁部から他方の長さ方向縁部に移動するとき、一方の入れ子 式部材31が伸長され、他方の入れ子式部材31が収縮、即ち圧縮される。入れ 子式部材31は、第1の実施例のベルト21と同様にペーパーウェブのウェブ支 持面を提供し、ペーパーウェブのためにクローズド・ドローを提供する。 第6図に示される第3の実施例では、ウェブ支持体は、キャリジに結合されて おらず、キャリジのウェブ上での移動に従わない。ウェブ支持面を提供するため の手段の代わりに、測定帯域では、走行するペーパーウェブ上のキャリジの移動 の際に走査ヘッドを備えたキャリジによって偏向される要素によって構成される 。第6図に示されるように、支持要素は、対向した2列のばね押し板32a〜3 2i、33a〜33iによって形成するのがよい。この実施例では、キャリジに は、作動時にばね押し板32、33のロール35のような接触要素と協働する傾 斜面を有する偏向要素34が設けられている。キャリジと走査ヘッドが測定帯域 上を移動するとき、傾斜面34は、ばね力に抗して、ばね押し板31、32を走 査ヘッドの移動径路から遠去かる方へ付勢するようにロールに作用する。第6図 では、キャリジは、矢印Aの方向に移動しており、板32e、33eは、キャリ ジの移動径路から遠去かる方へ偏向し始め、ばね押し板32h、33hは、偏向 位置から、走査装置を通って移動するペーパーウェブを支持するための位置に逆 行し始め、ばね押し板32i、33iは、偏向位置からウェブ支持位置に完全に 戻った状態で示されている。かくして、ばね押し板は、ウェブが走査装置を通過 する際、ペーパーウェブを支持するように適所にあるが、走査ヘッドは、ばね押 し板によって妨げられない。 次に、本発明の第4の実施例について、第7図を参照して説明する。 ウェブ支持面を提供するための手段をキャリジによって偏向させる原理は、こ こでは、第1の垂直ビーム7と第2の垂直ビーム8との間に延び、ビームの一方 の回動可能に取付けられたハウジングに各端が固定されている不動な可撓性ベル ト36によって実現されている。ベルトは、キャリジに取付けられたベルト接触 案内ロール37の間でキャリジのまわりに部分ループをなして延びるように構成 されている。案内ロールは、ベルトの両側でベルトに接触するように構成されて おり、キャリジのまわりで部分ループをなして延びるようにベルトを押しつける 。 ロールをベルト引張手段として使用するために、ロールのキャリジに対する間隔 を変えることができる。寸法形体に関する理由のため、ブラケットとキャリジの 箱との間の連結を第4図に示される実施例と同じにすることはできないが、当業 者によって認識されるように調整しなければならない。キャリジのウェブ上での 移動の際、ベルトは、キャリジと一緒に移動せず、ベルトの所定部分は、キャリ ジが到達するまで不動のままである。キャリジがベルトの部分に到達すると、そ の部分は、キャリジのまわりでベルトによって形成された部分ループで偏向され る。かくして、ベルトは、ウェブ支持面を提供することはできるが、走査ヘッド の障害物を構成しない。 かくして、本発明は、走行する繊維ウェブに対して、ペーパーウェブを支持す るが走査ヘッドを妨げないウェブ支持面を提供するための手段によって、走査装 置を通る途切れないクローズド・ドローを構成することにある。本発明は、ウェ ブ支持面を提供するための手段が走査ヘッドと一緒に移動するか、或いは走査ヘ ッドが走行するペーパーウェブ上を移動するときに偏向させるように、走査ヘッ ドを備えたキャリジと関連したウェブ支持面を提供するための手段に関する形状 を具体化する。ウェブ支持面を提供するための手段をキャリジと一緒に移動させ ることに関する原理はもちろん、本出願に示されている以外の方法、たとえば巻 取り/解きを必要としないが走査装置のフレームの一部のまわりにループを形成 するエンドレスベルトである可撓性可動ベルトによって実行される。ウェブ支持 面を提供するための手段を偏向させることに関する原理は、走査ヘッドを備えた キャリジの移動自体を偏向させる実施例において示されているが、もちろん、偏 向が走査ヘッドの移動と同期していることが必須である。当業者は、この原理を 具体化する他の方法を容易に認識するであろう。矩形フレームの形状(すなわち 、O−フレーム)で説明した支持構造体については、もちろん、他の多くの形状 を取ることができる。 本発明により、ウェブの損傷の発生が減少し、走査又は測定の精度が向上する 。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ペーパーウェブのような移動する繊維ウェブ(2)の物理的性質の少なくと も1つを走査するための走査ヘッド(14)を有する走査装置(1)であって、 前記ウェブが、2つの長さ方向縁部を有し、所定の移動径路に沿って走査装置 (1)を通り過ぎて走行するようになった走査装置において、 走査ヘッド(14)を搬送するための少なくとも1つのキャリジ(11)と 、 キャリジ(11)をウェブ(2)の移動方向に対して横方向に移動させるた めの、キャリジ(11)を移動可能に支持する手段(9)と、 走査ヘッド(14)を備えたキャリジ(11)に、ウェブの一方の長さ方向 縁部から他方の長さ方向縁部まで、ウェブ(2)の移動方向に対して横方向に往 復動を与えるための駆動手段(12)と、 キャリジ(11)と関連し、ウェブ(2)の所定の移動径路と実質的に同じ 平面において、ウェブ(2)が走査装置(1)を通過した際に、キャリジ(11 )とウェブ(2)の2つの長さ方向縁部との間の箇所のところに平らなウェブ支 持面を提供するための手段(21、31、32、33、36)と、 を有していることを特徴とする装置。 2.平らなウェブ支持面を提供するための手段(21、31)が、キャリジ(1 1)に結合され、キャリジ(11)の往復動の際に走査ヘッド(14)を備えた キャリジ(11)に追従することを特徴とする請求の範囲第1項に記載の装置。 3.平らなウェブ支持面を提供するための手段が、ウェブ(2)を横断するとき 走査ヘッド(14)に追従するように構成された可撓性の可動ベルト(21)で あり、ウェブ(2)の各々の側に、ウェブの所定の移動径路に隣接して、ロール (19、20)が取付けられており、走査ヘッド(14)を備えたキャリジ(1 1)がウェブ(2)を横断するときベルトの一端がロール(19、20)に巻付 けられ、他端が解かれることを特徴とする請求の範囲第2項に記載の装置。 4.フレームを備え、該フレームが、 (a)2つの水平ビーム(9、10)を有し、一方の水平ビーム(10)が、 ウェブ(2)の意図した移動径路の下に置かれ、他方の水平ビーム(9)が、ウ ェブ(2)の意図した移動径路の上に置かれ、 (b)ウェブ(2)の意図した移動径路の各々の側に1つずつ、計2つの垂直 ビーム(7、8)を有し、垂直ビーム(7、8)が、水平ビーム(9、10)に よって互いに連結され、 (c)垂直ビーム(7、8)の各々に取付けられたハウジング(17、18) を有し、各ハウジング(17、18)が、ベルト21を巻付けるためのロール( 19、20)の一方と、ベルト(21)に引張を与えるためのモータ(22、2 3)とを有し、 (d)走査ヘッド(14)を備えた少なくとも1つのキャリジ(11)が、一 方の水平ビーム(9)に取付けられ、走査ヘッド(16)を備えた他方のキャリ ジ(15)が、他方の水平ビーム(10)に取付けられ、キャリジ(11、15 )が、互いに垂直方向に整列して配置され、走査ヘッド(14、16)が1つの ユニットとして一緒に機能するように互いに同期して一緒に駆動されるように構 成されていることを特徴とする請求の範囲第3項に記載の装置。 5.平らなウェブ支持面を提供するための手段が、キャリジ(11)に連結され た2つの入れ子式部材(31)を有し、走査ヘッド(14)を備えたキャリジ( 11)がウェブ(2)を横切って移動するとき、一方の入れ子式部材(31)が 伸長し、他方の入れ子式部材(31)が収縮することを特徴とする請求の範囲第 2項に記載の装置。 6.入れ子式部材(31)が、摺動可能な、互いに連結された薄板(31a、3 1b、31c)を有することを特徴とする請求の範囲第6項に記載の装置。 7.平らなウェブ支持面を提供するための手段(32、33、36)が、ウェブ 支持機能を果たす際に不動のままでいるが、走査ヘッド(14)がウェブ(2) を横断する箇所で局部的かつ一時的に偏向されるように構成されており、走査ヘ ッド(14)を備えたキャリジ(11)がウェブ(2)を横切って移動するとき 、ウェブ支持面を提供するための手段(32、33、36)が、走査される瞬間 にウェブ(2)の一部から遠去かる方へ偏向されることを特徴とする請 求の範囲第1項に記載の装置。 8.平らなウェブ支持面を提供するための手段が、装置(1)を通過するときウ ェブ(2)を支持する複数のばね押し板(32a〜32i、33a〜33i)を 有し、ばね押し板(32a〜32i、33a〜33i)が、接触要素(35)を 有し、キャリジ(11)が、偏向要素(34)を有し、 偏向要素(34)が、走査ヘッド(14)を備えたキャリジ(11)がウェ ブ(2)を横断するときに偏向要素(34)が接触要素(35)に当接し、ばね 力に抗して走査ヘッド(14)の移動径路から遠去かる方へばね押し板を付勢す るように、接触要素(35)と協働するように構成されていることを特徴とする 請求の範囲第7項に記載の装置。 9.平らなウェブ支持面を提供するための手段が、少なくともウェブ(2)の一 方の長さ方向縁部から他方の長さ方向縁部まで、ウェブの所定の移動径路を横断 して延びた不動の可撓性ベルト(36)と、走査ヘッド(14)を備えたキャリ ジがウェブ(2)を横断するとき、走査されるウェブの部分からベルト(36) が遠去かる方へ偏向するように、不動ベルト(36)をキャリジ(11)のまわ りで部分ループをなして延ばすための手段(37)とを有することを特徴とする 請求の範囲第7項に記載の装置。 10.走査ヘッド(14、16)を傾斜させるための手段(27、27a、28、 29)と、ウェブ支持面を水平面に対して傾斜させるため、手段(21、31、 32、33、36)を傾斜させるための手段(26、26a)とを更に備えてい ることを特徴とする請求の範囲第1項〜第9項のいずれか1項に記載の装置。
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