JPH11514579A - 損失補償手段を備えた機械式信号プロセッサ - Google Patents

損失補償手段を備えた機械式信号プロセッサ

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JPH11514579A JP10-504962A JP50496298A JPH11514579A JP H11514579 A JPH11514579 A JP H11514579A JP 50496298 A JP50496298 A JP 50496298A JP H11514579 A JPH11514579 A JP H11514579A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、周波数f3で振動するように設計された振動部材(40)、駆動されてfp>f3である周波数fpで振動するマイクロメカニカル・ポンプ振動子(42)、および前記マイクロメカニカル・ポンプ振動子(42)を前記振動部材(40)に結合する非線形結合部品(44)を備えたマイクロメカニカル信号処理システムに関する。これらの部品は、マイクロメカニカル・ポンプ振動子(42)のエネルギーが前記非線形結合部品(44)を介して前記振動部材(40)に伝達されるように配置され、前記振動部材が周波数f3で振動するとその損失が補償される。

Description

【発明の詳細な説明】 損失補償手段を備えた機械式信号プロセッサ 技術分野 本発明は、損失補償手段を備えたマイクロメカニカル信号プロセッサに関する 。 発明の背景 小型のセンサ、検出器および信号処理システムが求められている。 マイクロメカニカル部品はこのようなシステムを実現するのに適している。従 来のマイクロメカニカル・システムは単純なものであり、それらの能力は圧倒的 なものではない。現在までのところ、より大きなシステムの物理的特性をより小 さなサイズの装置に移植することが小型化を実施する単純な方法として行われて いる。「Mechanical Signal Processor Based on Micromechanical Oscillators and Intelligent Acoustic Detectors and Systems Based Thereon」という名 称の同時係属特許出願PCT/IB95/00817号に、マイクロメカニカル ANDゲートが初めて記載され、これがマイクロメカニックスの新たな端緒を開 いた。このようなANDゲートは、マイクロフォン、音響センサ、触覚センサな どを含む多くの異なる種類のマイクロメカニカル信号処理シス テムの基本的構成単位としての役割を果たす可能性がある。 全ての機械システムはさまざまな性質の損失を受けるので、このような損失を 補償し、必要であれば増幅機能を提供するマイクロメカニカル構成単位が必要と なる。例えば、機械的に結合されたいくつかのレベルの振動片持ち梁を備えた複 雑なマイクロメカニカル音響センサは、特別な損失補償手段がなければ動作しな いであろう。 したがって本発明の目的は、マイクロメカニカル・システムにおける損失を補 償する方法および装置を提供することにある。 本発明の目的は、振動する片持ち梁を備えたマイクロメカニカル・システムに おける損失を補償する方法および装置を提供することにある。 本発明の目的は、周知のマイクロメカニカル信号処理システムを改良する方法 および装置を提供することにある。 発明の概要 これは、ポンプ振動子のエネルギーをマイクロメカニカル・システムに伝達し て損失を補償するような方法でマイクロメカニカル・システムに機械式ポンプ振 動子を結合することによって達成される。 本発明の基本的構成単位は周波数f3で振動する振動部材であり、その損失は 、駆動されて周波数fp(fp>f3)で振動し非線形結合部品を介して振動部 材にエネルギーを伝 達するマイクロメカニカル・ポンプ振動子によって補償される。実施例によって はポンプ振動子の他にアイドル振動子が必要となる。このアイドル振動子も前記 振動部材に結合され、周波数fi=fp−f3で振動する。 前記基本的構成単位を使用して、損失補償付きマイクロメカニカルANDゲー トを得ることができる。このANDゲートは、周波数f1で振動する第1の片持 ち梁および周波数f2で振動する第2の片持ち梁を備える。これらの2つの片持 ち梁は、周波数f1およびf2の振動の線形重ね合わせが起こるように線形結合 部品によって結合される。前記基本的構成単位の振動部材は、前記片持ち梁のう ちの第1の片持ち梁がf1で振動し、第2の片持ち梁がf2で振動する場合にそ の共振周波数f3が刺激されるように、非線形結合部品を介して前記2つの片持 ち梁に結合される。前述のとおり前記振動部材は、その損失が補償され、必要な らばその振動が増幅されるようにポンプ振動子に結合される。 このようなANDゲートを基にして、多くの異なる種類のマイクロメカニカル ・システムを実現することができる。 図面の説明 次に、以下の概略図を参照して本発明を詳細に説明する。 第1図は、本発明に基づく片持ち梁の透視図である。 第2図は、本発明に基づくブリッジの透視図である。 第3図は、本発明に基づく膜の透視図である。 第4図は、本発明に基づく基本的構成単位の第1の実施例の概略上面図である 。 第5図は、本発明に基づく基本的構成単位の第2の実施形態の概略上面図であ る。 第6図は、同時係属特許出願PCT/IB95/00817号に記載され、特 許請求されている2つの振動を線形に重ね合わせるための機械システムの概略上 面図である。 第7図は、本発明の第3の実施例の概略上面図である。 第8図は、本発明の第4の実施例の概略上面図である。 第9図は、非線形結合部品の実施態様の説明に使用する概略図である。 一般説明 本発明のさまざまな実施形態を説明する前にそれらの基本部品について述べる 。 片持ち梁: 片持ち梁は、製作が容易な周知のマイクロメカニカル部品である。これには、 従来の半導体製造方法を使用することができる。要点を述べる。微細機械加工手 法を使用して別個の片持ち梁および片持ち梁のアレイを作り出す。複雑な構造が 必要な場合には、フォーカスト・イオンミリング(focussed ion-milling)と呼 ばれる手法を使用することができる。ただしこの手法は大量生産にあまり適して いない。この手法では加工する基板を、ベース圧力約2.3×10-6mbarの 真空チャンバ内に封入する。イオン源からのガリウム(ga)イオンを、高電圧 (10〜30kV)によって加速し、ターゲットに集中させる。12〜300p Aの電流を使用してターゲット・スポットのところの材料を腐食させる。塩化物 分子のストリームをターゲット領域に導くことによってこの方法の効率を高める ことができる。この方法を適用することによって、異なる種類の全てのマイクロ メカニカル構造を快適に形成することができる。フォーカスト・イオンミリング 装置は市販されている。 片持ち梁の大きさを決めるときには、片持ち梁が形成される基板に使用する材 料の具体的パラメータを考慮しなければならない。片持ち梁および片持ち梁のア レイは通常、(100)配向または(111)配向のシリコン基板の部分をエッ チングで切り離すことによって製作される。(100)配向のシリコンは例えば 、エチルジアミンピロカテコール溶液またはKOH溶液を使用したウェット・エ ッチングでエッチングすることができる。ウェット・エッチング手法は一般に基 板の結晶学的方位に左右される。例えば、(100)配向のシリコンは、(11 1)面のエッチング速度が非常に遅く、そのため、(111)軸に沿った方向の エッチングの止まりがよく、(100)から54.7°の角度を有するよく画定 されたエッチング平面を生成する。代替方法では、例えば反応性イオン・ビーム ・エッチング(RIE)、化学支援イオン・ビーム・エッチング、またはマイク ロ波支援プラズマ・ エッチングなどのドライ・エッチング手法を利用する。特にRIE法は、単一装 置またはアレイのバッチ製造によく適している。前述のフォーカスト・イオンミ リング法も片持ち梁構造を製作する方法の1つである。プロセス条件によっては 寸法の制御に優れる深い異方性構造が得られる。エッチングする構造を画定する ためにマスクを使用することができる。使用する片持ち梁の形状は、フォトリソ グラフィ、エッチング、およびフォーカスト・イオン・ミリングで得られるもの であればどんな形状でもよい。断面形状は例えば、長方形、円形、楕円形、多角 形などにすることができる。 本発明とともに使用することができる片持ち梁10を第1図に示す。同図に示 すとおり基板12が層11で覆われている。この層11および基板12をエッチ ングして片持ち梁10を形成する。この片持ち梁は溝13の中に延びている。こ の図には基板の配向<100>が示されている。 ピーターセン(K.E.Petersen)著「dynamic Micromechnics on Silicon: Te chniques and Devices」,IEEE Transactions on Electronic Devices,Vol.ED 25,No.10,1978,pp.1241-1249に報告されているように、ガリウムヒ素などの その他の半導体材料も片持ち梁の製造に適する。 片持ち梁の設計を適当にすることによって、ある周波数に感応するマイクロメ カニカル部材を得ることができる。適正な形状、長さおよび材料を選択すること によって、力、例えば十分な振幅(強度)を有する特定の周波数の音響信号が印 加されると強く振動し始める部材を得ることができる。この振動は、片持ち梁を 担持する基板内の音波または超音波によっても励起される。振動は、機械的刺激 によっても生じる。 本発明によれば、片持ち梁の共振周波数は、この特定の片持ち梁で検出しよう とする周波数にほぼ一致するように選択される。第1の機械的共振は、 から計算することができる。上式で、κは補正率(約1)で、片持ち梁材料の密 度、ヤング率E(薄いSiO2では E=6.7×1010N/m2)、およびその 他の構造上の詳細によって決まる。lは片持ち梁の長さ、tは片持ち梁の厚さ、 ρは密度である。現在までのところ単純なシリコン片持ち梁で観察された最も高 い共振周波数は約1.25MHzである。これについては、ピーターセン(K.E .Petersen)著「Silicon as Mechanical Material」Proceedings of the IEEE ,Vol.70,No.5,May 1982,p.447を参照されたい。人間の耳は、20000 Hzまでの周波数に感応するが、これは、現在のマイクロメカニカル片持ち梁で 検出できる周波数の約1/60でしかない。 ブリッジ: ブリッジは、ギターの弦のように両端が固定された梁である。一例を第2図に 示す。基板22の上に層21が形成され ている。基板および層は、溝23の上にブリッジ20が形成されるようにして例 えばリソグラフィーおよびエッチングによって構造化される。 解析によって解くことができ、共振周波数とブリッジの所与の張力を与える引 力との間の関係を表す潜在的な力−周波数式となる微分方程式が存在する。力が 小さいときにはこの式は、 で近似することができる。上式で、fは負荷時の共振周波数、f0は無負荷時の 共振周波数、Fは引力、Eはヤング率、lはブリッジの長さ、tはブリッジの厚 さ、bはブリッジの幅である。上の式(2)は、感度などのブリッジの特性を計 算するのに有用である。例えば本発明に基づく音響検出器に使用する場合、この ようなブリッジの正確な形状は、音波またはその他の力が固定梁に作用する方法 を考慮して慎重に選択しなければならない。さらなる詳細は例えば、F.R.ブ ロム(F.R.Blom)他「Resonating Silicon Beam Force Sensor」Sensors and Actuators,17,1989,pp.513-519.に示されている。 膜: 前述のブリッジを使用する代わりに、2つ以上のコーナを固定した膜状マイク ロメカニカル部材30を使用することが できる。一例を第3図に示す。膜30は、基板32およびこれを覆う層31を適 当に構造化することによって形成される。膜30の下にはエッチング溝33があ る。2つのコーナが固定された正方形の膜の場合には以下の式を使用して共振周 波数を計算することができる。 上式で、f0は面内応力がない場合の基本共振周波数、Eはヤング率、νはポア ソン比、tは膜厚、aは膜の側面の長さである。さらなる詳細は、R.P.リー ド(R.P.Ried)他「Modulation of Micromachined-Microphone Frequency Res ponse Using an On-Diaphragm Heater」,DSC-Vol.46,Micromechanical Syste ms,ASME(American Society of Mechanical Engineers)1993,pp.7-12に示さ れている。 前記の全ての部品、すなわち片持ち梁、ブリッジおよび膜を本明細書では、マ イクロメカニカル部材、マイクロメカニカル振動子、または振動部材と呼ぶ。前 記マイクロメカニカル部材の形状を、ある種の必要性に合致するように最適化す ることができる。そのためには例えば、 1.片持ち梁の端部における追加の保証質量(延長端部質量)、 2.感度を増大させるための他よりも幅広いセクション、 3.適当な断面 などを提供する。 前記ブリッジおよび膜が高周波用検出器としてよく適していることは注目に値 する。この片持ち梁を例えばらせん形に丸めて、低周波に感応する部材を得るこ とができる。 マイクロメカニカル部材のアレイ: マイクロメカニカル部材のアレイが得られるように前記部材同士を隣り合わせ に配置することができる。これには、さまざまな組合せおよび配置が考えられる 。このようなアレイは高精度、高再現性で製作することができる。適切に設計す れば、アレイを低コストかつ高歩留りで大量生産することができる。 本発明によれば、前記マイクロメカニカル部材および各部材の共振周波数を、 ある周波数に感応する部品が得られるように選択する必要がある。周囲環境、例 えば質量負荷、ダスト、水吸着、腐食などとマイクロメカニカル部材との物理的 および化学的相互作用に起因する共振周波数の偏移を回避するためには、個々の マイクロメカニカル部材またはアレイ全体を適当にカプセル化すると有利である 。ある状況下では、マイクロメカニカル部材を排気されたハウジング内に置くこ とが推奨される。これによって部材の汚染を防ぐことができるだけでなく、機械 的なQ(quality factor)を高くすることができる。これを達成するため該部材 を、例えばマイクロキャビティ内に置いてもよい。場合によっては、例えば音響 信号によって生じた外力が特定のマイクロメカニカル部材に直接に作用しないよ うにすることが重要となる。特定のマイ クロメカニカル部材が望ましくない方法で刺激されるのを防ぐのに使用できる手 段にはさまざまなものがある。それぞれのマイクロメカニカル部材を例えば90 °回転させて、例えば音響信号などの力によって刺激される部材とは直角に振動 するようにしてもよい。音響信号のターゲットとして機能する表面のサイズを小 さくすることによって、例えば音響信号などに対する感度を低くすることができ る。最後に、マイクロメカニカル部材を遮蔽するか、またはハウジング内に封入 することができる。機械式または静電気式の制動手段を提供することも可能であ る。片持ち梁に静電引力(または磁力)が作用すると片持ち梁の共振周波数は小 さくなる。 マイクロメカニカル部材およびハウジングの設計または前記部材を封入するキ ャビティによっては、気体を導入することによって機械的なQを下げることがで きる(共振周波数はQに一次で反比例することに留意されたい)。マイクロメカ ニカル部材を硬くすると共振周波数が高くなり、質量負荷は共振周波数を低くす る。これらの効果を使用して、それぞれのマイクロメカニカル部材を微調整する ことができる。適当な気体を充てんすることができるキャビティの中に1つまた は複数の部材を入れて制動効果を得ることができる。マイクロメカニカル部材の アレイに、それぞれ排気されているかまたは気体を充てんしたこのようなキャビ ティをいくつか持たせてもよい。気体の圧力が1mbar未満であると通常、共 振周波数の重大な偏移は起こらないが、実際の効果は、キャ ビティまたはハウジングのサイズ、マイクロメカニカル部材の形状、材料および その他のパラメータ、ならびに導入する気体の種類によって決まることに留意さ れたい。 例えば製造のばらつきをならすために質量負荷を使用して共振周波数を偏移さ せることもできる。質量負荷の問題点は、質量を追加するのは可能だが、除去す るのは容易でないということである。しかし、ある種の気体は振動子上に(水蒸 気のように)凝結する。これによって質量が追加される。振動子を加熱すれば気 体(液体)が放出され、質量が再び除去される。密閉箱内ではこの効果は可逆的 である。例えば樹脂の小滴または薄い酸化物層を使用して、マイクロメカニカル 部材に荷重を追加することができる。フォーカスト・イオン・ミリングによって 特定の片持ち梁の質量を除去することができると考えられるが、これは非常に複 雑で費用がかかる。 ポンプ振動子: 前述の受動振動部材の他に、駆動されてある周波数で振動する「能動」マイク ロメカニカル部材が必要である。これらの「能動」マイクロメカニカル部材を以 後、ポンプ振動子と呼ぶ。 このようなポンプ振動子は、片持ち梁およびアクチュエータを備え、アクチュ エータをポンプ周波数fpで片持ち梁の振動を刺激するように配置することがで きる。圧電アクチュエータの場合には、適当な駆動電気信号がアクチュエータを 作動させ、アクチュエータは片持ち梁の振動を刺激する。2 つ以上のアクチュエータを使用する場合には、片持ち梁の振動動作を複雑にする ことができる。ポンプ振動子の自由端が例えば円運動をしてもよい。一般的なア クチュエータの例を以下に示す。図を簡単にするためこれらのアクチュエータは 図面に記載しない。 アクチュエータ: ポンプ振動子などの「能動」マイクロメカニカル部材は振動を刺激するアクチ ュエータを備える。 トランスデューサとも呼ばれる集積圧電アクチュエータで実施できる例示的な 振動方式についてはPCT特許出願公告WO89/07256号の第34図ない し第37図に示されている。 その他の種類のアクチュエータおよび振動部材の例は当技術分野で周知である 。R.T.ハウ(R.T.Howe)他の論文「Silicon Micromechanics: Sensors an d Actuators on a Chip」,IEEE Spectrum,1990年7月,pp.29-35には微振動梁 が記載されている。 アイドル振動子: いくつかの場合にはいわゆる「アイドル振動子」が必要となる。アイドル振動 子はその共振周波数fiが、ポンプ振動子のポンプ周波数fpおよび損失を補償 する振動部材の共振周波数f3によって決まるマイクロメカニカル部材である。 このようなアイドル振動子は共振周波数fi=fp−f3を有する。アイドル振 動子は、アイドル周波数fp−f3の振 動エネルギーを反射して増幅回路に戻す働きをする。このエネルギーの逆反射は 、周波数f3での増幅を実施するのに必要である。 駆動回路: 駆動回路を含むある種の手段および適当な配線が必要である。これらの手段を 実施するのに、既存の工具と半導体およびソリッドステート産業に共通のプロセ スを使用することができる。これらの駆動電子回路を、本明細書で特許請求し開 示したマイクロメカニカル構造に組み込んでもよい。 線形および非線形結合: 本発明によれば、2つ以上のマイクロメカニカル部材を線形的および/または 非線形的方法で結合しなければならない。 「線形結合部品」という表現は、2つの振動の線形重ね合わせを行うのに適し た一切の手段を包含する。第6図に関連して後に述べるような2つの片持ち梁間 のマイクロメカニカル・ブリッジは単純な線形結合部品である。 以後に使用する非線形結合部品とは、2つ以上のマイクロメカニカル部材を、 前記部材の第1の部材の運動が、前記マイクロメカニカル部材の第2の部材に非 線形的方法で伝達されるように結合するのに適した部品である。非線形結合部品 による結合は例えば、2次元的でもよいし3次元的でもよい。以下に概示するよ うに非線形結合はマイクロメカニカル部品のみによって達成されるわけではない 。 ・非線形結合は例えば、高粘度の流体でマイクロメカニカル 部材を包み込むことによっても達成することができる。マイクロメカニカル部材 の下のエッチング溝(キャビティ)を流体の容器となるように設計してもよい。 この場合、これらの部材はこの溝の中に配置され、流体によって部分的にまたは 完全に包み込まれる。さらに流体によって2つの片持ち梁が相互作用するように ギャップを設計する必要がある。 ・同様に、2つのマイクロメカニカル部材間の狭いギャップに適当な気体を満た し非線形結合部品として使用することができる。 ・静電的な非線形結合部品を利用することができる。マイクロメカニカル部材に 適当な電極を設けることによって、これらの電極間に電圧を印加したときに誘導 される力でそれぞれの部材を非線形結合する。この方法の1つの利点は、印加電 圧を変化させることによって結合効率、すなわちばね定数を調整できることであ る。 ・マイクロメカニカル部材を非線形的な方法で結合するのに使用できるその他の 一切の手段も適当である。前記方法を組み合せて使用することができることは明 白である。 本発明に基づく線形結合部品および非線形結合部品を振動子とともに形成して もよい。同様に、振動子の材料とは異なるその他の材料からできた結合部品を例 えば振動子にはんだボンディングして利用してもよい。 非線形結合部品の目的は、2つ以上の入力信号(すなわち振動子の振動)を結 合して、前の信号の単純な加法重ね合わ せではない出力信号を生成することである。非線形結合部品の非線形動作によっ て周波数混合が実施される。周波数混合とは、それぞれの入力周波数を整数倍し た倍数の和および差に相当する周波数を有する追加の信号が出力チャネルに生成 されることを意味する。結合された振動子のシステムにおける非線形効果は通常 、このシステムを大きな振幅で駆動させ、機械的停止機構で線形結合部品の動き を制限することによって得られる。振動子間の非線形結合を実現する別の方法を 第9図に示す。同図で、ばね(kln)によって線形に結合された入力振動子(1 〜n)と出力振動子は直交する方向に振動する。追加のばね(kc)が出力振動 子を線形入力結合子と結合する。これらの振動が直交しているため、出力振動子 は、入力振動の振幅Znの和Zsの2乗に比例する駆動力Fによって励起される。 設計を適当にすることによって、このシステムの非線形結合を小さな振動振幅に 対して有効なものにすることができる。さらにこのシステムは、全ての構成部品 がその通常の線形弾性性能レジームで動作するので、効率および信頼性に関して 有利である。 本発明の第1の実施例を第4図に示す。周波数f3でx−y平面上を矢印で示 すように振動する振動部材40を備えるマイクロメカニカル・システムが示され ている。この振動部材40は基板41に形成される。損失のために、この振動部 材40の振動は短時間で停止する。本発明の目的は、これらの損失を補償する手 段を提供することである。これを実現す るために、マイクロメカニカル・ポンプ振動子42が基板43に形成される。こ のポンプ振動子は、駆動されると周波数fp(fp>f3)で振動する。この例 では、このポンプ振動子もx−y平面上で振動するが、振動部材の振動方向とは 垂直に振動する。ポンプ振動子42は、前記ポンプ振動子42のエネルギーが非 線形結合部品44を介して前記振動部材40に伝達されるように、前記非線形結 合部品44を介して振動部材40に結合される。すなわちポンプ振動子42は、 ポンプ・ソースまたはポンプ・バッテリの働きをする。基本的に2つの異なる状 態が存在する。1)振動部材40が振動しない場合、前記ポンプ振動子42から 前記振動部材40に伝達されるエネルギーはわずかであり、振動部材は振動しな いままである。2)振動部材40が周波数f3で振動する場合、損失は、ポンプ 振動子42によって供給されるエネルギーによって補償される。ポンプ・ソース から振動部材40に伝達されるエネルギーの量によってはこの部材の振動が増幅 されることもある。この実施例では、2つの振動子40および42が次の式fp =2×f3を満足するように設計されるのでアイドル振動子は必要ない。 本発明に基づく第2の実施例を第5図に示す。第4図と同様に、振動部材50 およびポンプ振動子52を備えたマイクロメカニカル・システムが示されている 。ポンプ振動子52は、非線形結合部品54を介して前記振動部材50に損失が 補償されるように結合される。第2の実施例は、fp>f3 であること以外に制限がないので第1の実施例よりも一般的である。このような システムを適切に動作させるためにはアイドル振動子56が必要である。この例 では、アイドル振動子56が別個の非線形結合部品55を介して前記振動部材5 0に結合される。アイドル振動子は、周波数fi=fp−f3で振動するように 設計されていなければならない。アイドル振動子56およびポンプ振動子52が ともにy−z平面上で振動するのに対して、振動部材50はx−y平面上で振動 することに留意されたい。 より一般的な第2の実施例から第1の実施例を導くことができる。fp=2× f3の場合、上式はfi=f3であるときにのみ満たされる。すなわち、ポンプ 振動子が周波数fp=2×f3で動作する場合にはアイドル振動子は必要ない。 同時係属特許出願PCT/IB95/00817号に記載され特許請求されて いるように、2つの振動fiおよびf2を、第6図に示すように線形結合部品6 1によって機械的に重ね合わせることができる。この同時係属特許出願およびこ れに記載された詳細は参照によって本明細書に組み込まれる。第6図には、2つ の片持ち梁60.1および60.2が示されている。これらの2つの片持ち梁6 0.1および60.2は基板60に形成される。第1の片持ち梁60.1の共振 周波数はf1、第2の片持ち梁60.2の共振周波数はf2である。これらの片 持ち梁の自由端は線形結合部品61によって相互接続される。第1の片持ち梁6 0.1が周波数f1で 振動するするように刺激され、第2の片持ち梁が周波数f2で振動するように刺 激されると、線形結合部品61のところで2つの周波数の線形重ね合わせが起こ る。第7図に示すように、このマイクロメカニカル・システムを非線形結合部品 73を介して振動部材70に結合してもよい。振動部材70の共振周波数f3が 、線形結合部品61での線形重ね合わせの周波数項の1つと一致する場合、振動 部材70は非線形結合部品73を介して刺激され、周波数f3で振動し始める。 部品60.1、60.2、61、70、73を備えたマイクロメカニカル・シス テムはANDゲートのように動作する。すなわち、2つの信号f1およびf2が 「検出」されると信号f3が供給される。前述の特許出願に記載され特許請求さ れているこのような機械式ANDゲートには、損失のために振動部材70の振動 が短時間で停止するという欠点がある。非線形結合部品74を介して振動部材7 0を、周波数fp=2×f3で振動するポンプ振動子72に結合するとこれらの 損失は補償される。すなわち、損失補償付きのマイクロメカニカルANDゲート が提供される。既に述べたように、振動を増幅すること、すなわち利得を有する ANDゲートを実現することができる。これは、振動部材70に伝達されたエネ ルギーの量が損失を過補償する場合にのみ可能である。第7図に示した損失補償 付きANDゲートが本発明の第3の実施例である。 他の実施例を第8図に示す。この図に示したマイクロメカ ニカル・システムは、刺激されると周波数f1で振動する第1の片持ち梁80. 1を備える。第2の片持ち梁80.2は刺激されると周波数f2で振動する。こ れらの2つの片持ち梁80.1および80.2は線形結合部品81を介して結合 される。さらに、ポンプ振動子82およびアイドル振動子86が同じ線形結合部 品81に結合される。振動部材80は非線形結合部品83を介して接続される。 第1の片持ち梁80.1および第2の片持ち梁80.2が周波数f1およびf2 でそれぞれ振動すると、部材80はその共振周波数f3で振動し始める。同じ線 形結合部品81および非線形結合部品83を介して振動部材80にエネルギーが 、少なくともその損失が補償されるように伝達される。ポンプ振動子82の振動 周波数fpが式fp=2×f3を満たさない場合、アイドル振動子86が必要と なる。アイドル振動子86は周波数fi=fp−f3で動作する。 アイドル振動子自体が信号発振器の役割を果たしてもよい。すなわち、アイド ル振動子から直接に出力信号をとってもよい。これによって、本発明の他の実施 態様が実現可能となる。 基本部品を多くの異なる方法で配置することができることを理解されたい。使 用する線形および非線形結合部品の種類、ならびに選択する周波数の特定の範囲 によっては、マイクロメカニカル・システム全体を共通の基板上に集積すること ができる。 これまでに述べた異なる構成単位、すなわち、 ・2つ(またはそれ以上)の振動の線形重ね合わせを実施するマイクロメカニカ ル・システム(例えば第6図参照)、 ・ANDゲート(第7図参照)、 ・損失補償付きANDゲート(第7図参照)、および ・利得を有するANDゲート に基づいて、より複雑なマイクロメカニカル・システムを実現することができ る。以下にいくつかの例を示す。 前述の部品を使用して音響信号処理システムを実施することができる。このよ うな音響信号処理システムのいくつかの詳細については前述の特許出願に記載さ れている。本発明に基づいて損失が補償される限りは、いくつかの構成単位を相 互に簡単に接続することができる。これによって、音の周波数パターンまたは複 雑な周波数パターンを認識することが可能となる。この処理の一部または全体を 機械的に実施することができる。前記構成単位、特に、損失補償および増幅手段 を使用して、これまで知られているものとは異なる音声認識システム、マイクロ フォン・アセンブリ、補聴器、雑音除去器などを実現することができる。 前記構成単位によって、マイクロメカニカル計算器またはマイクロメカニカル ・コンピュータを実現することも可能である。前記構成単位は、従来のコンピュ ータの実施に使用される電子部品よりも低速ではあるが、これらの機械式構成単 位を並列度の高い演算に使用するとこの欠点は容易に克服される。一般に、計算 器またはコンピュータにサービスするこ のようなマイクロメカニカル・システムは、いくつかの入力状態(振動)に応じ て特定の出力状態(振動)を提示する。前記構成単位が3次元構造に配置される 場合には、非常に複雑な演算を小さなボリュームの中で実施することができる。 これらの機械式信号処理システムはさまざまな利点を有する。いくつかの利点 を挙げると、これらのシステムは信頼性が高く、製作が容易で、価格が安く、核 衝突後の電磁的衝撃波などの電磁気による外乱に無感応である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘーベルレ、ヴァルター スイス国ヴェーデンスヴィル、ビュルグリ パルク 15

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.・周波数f3で振動するように設計された振動部材(40;50;70;8 0)、 ・駆動されるとfp>f3である周波数fpで振動するマイクロメカニカル・ポ ンプ振動子(42;52;72;82)、および ・前記マイクロメカニカル・ポンプ振動子(42;52;72;82)を前記振 動部材(40;50;70;80)に結合する非線形結合部品(44;54;7 4;83)を備え、 これらが、前記マイクロメカニカル・ポンプ振動子(42;52;72;82 )のエネルギーが前記非線形結合部品(44;54;74;83)を介して前記 振動部材(40;50;70;80)に伝達されるように配置され、前記周波数 f3で振動する前記振動部材の損失が補償される、マイクロメカニカル信号処理 システム。 2.前記振動部材(50;80)に非線形的な方法で結合されたアイドル振動子 (56;86)をさらに備え、前記アイドル振動子(56;86)が周波数fi =fp−f3で振動するように設計される、請求項1に記載の信号処理システム 。 3.前記周波数f3で振動し始めるように前記振動部材を機械的に刺激する手段 を備える、請求項1または2に記載の信号処理システム。 4.前記機械的刺激手段が、周波数f1で振動するように設 計された第1の片持ち梁(60.1;80.1)、周波数f2で振動するように 設計された第2の片持ち梁(60.2;80.2)、ならびに、前記第1および 第2の片持ち梁(60.1、60.2;80.1、80.2)の振動の線形重ね 合わせを実施する線形結合部品(61;81)を備える、請求項3に記載の信号 処理システム。 5.前記マイクロメカニカル・ポンプ振動子が、この振動子の前記周波数fpで の振動を能動的に刺激する駆動手段を備える、請求項1に記載の信号処理システ ム。 6.前記駆動手段が、適当な信号によって駆動された場合に前記マイクロメカニ カル・ポンプ振動子の振動運動を刺激する圧電アクチュエータを備える、請求項 5に記載の信号処理システム。 7.前記駆動手段が、適当な信号によって駆動された場合に前記マイクロメカニ カル・ポンプ振動子の円運動を刺激する少なくとも2つの圧電アクチュエータを 備える、請求項5に記載の信号処理システム。 8.請求項1ないし7に記載のマイクロメカニカル信号処理システムを少なくと も1つ備える信号処理システム。 9.音響信号を処理または検出しあるいはその両方を実施するように設計されて いる、請求項8に記載の信号処理システム。 10.機械的信号を処理するように設計されている、請求項8に記載の信号処理 システム。 11.いくつかの入力状態が検出された場合に特定の出力状態が提示されるよう に配置され、相互接続された請求項1ないし10に記載のいくつかのマイクロメ カニカル信号処理システムを備える、マイクロメカニカル・コンピュータまたは 計算器。
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