JPH11514478A - 物品在庫追跡管理システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 物品在庫追跡管理システムは、安全が守られた施設からの物品の帯出を追跡および管理する。このシステムが役に立つ施設の例としては、図書館、レンタル店、および、小売店がある。許可されない帯出を防止するために各物品にはＥＡＳマーカーが貼られる。システムにおいては、施設の各ユーザと施設にある各物品とは一意的に識別される。ユーザ情報および物品情報を受け取ると、システムは中央データベースに問い合わせをおこない、そのユーザが正当なユーザであるかを確認し、また、要求されたトランザクションが認可されるかどうかを確認する。収容区画は、ビデオカセットあるいはオーディオカセットのような特定の形態の物品を収容するように特別に設計される。収容区画にあるセンサによって、物品は確実に収容区画に正しく配置される。物品が収容区画に正しく配置されることによって、マーカーが正しく再活性化／非活性化されることが保証され、かつ、同時には１つの物品に対する１つのトランザクションだけしか実行されないことが保証される。

Description

【発明の詳細な説明】 物品在庫追跡管理システム背景 施設に出入りするアイテムの移動を許可し、追跡し、そして、管理するために 物品在庫管理システムが使用される。その１つの例として図書貸出管理システム がある。この場合には、各ユーザは、磁気的または光学的に検出することのでき るデータ（例えば、バーコード）を含んだ識別カードによって一意的に識別され る。追跡されるべきアイテム、例えば、図書館の蔵書に属する本は、同様の識別 ラベルを有するので各アイテムは一意的に識別される。コンピュータ化されたデ ータベースは、図書館の登録されたすべての利用者に関する識別データと、図書 館の蔵書に属するすべての本、ビデオ、オーディオカセット、および、その他の アイテムに関する識別データとを含む。だれかが図書館からあるアイテムを持ち 出したい場合、図書貸出管理システムは、まず最初に、その人が図書館の認可さ れた利用者であることを確かめる。システムは、その人がすべてのアイテムを帯 出することが認可された者かあるいはある特定の種類のアイテムを帯出すること が認可された者かを判定する。そして、システムは、その特定のアイテムが図書 館から持ち出されてもよいかどうかを判定する。図書館が持ち出してほしくない アイテムには、ある種の参照アイテム、きわめて珍しいかまたは貴重なアイテム 、あるいは、予約してあるアイテムが含まれるかもしれない。ユーザおよびアイ テムのいずれもがシステムによって認可されたものであれば、ユーザはそのアイ テムを図書館から持ち出すことができる。そして、システムは、コンピュータ化 されたデータベースを更新して、特定のユーザがその特定のアイテムを帯出して いることを指示する。また、システムは、アイテムがすでに帯出されていること を指示する視覚的または聴覚的な指示をユーザに提供し、あるいは、ユーザかま たはアイテムのどちらかが認可されていなければ、エラーメッセージを提供する 。 アイテムが施設から許可なく持ち出されることを防止するために、電子商品監 視システム（ＥＡＳ）が使用されてもよい。一般的には、ＥＡＳシステムは、保 護されるべきアイテムに取り付けられたＥＡＳマーカーと、一般的には施設の出 口の近くに設置された問い合わせゾーンにおいてこのマーカーを問い合わせかつ 検知するためのメカニズムと、固定出口ゲート(locking exit gate)または音響 警報器のような、物品が施設から許可なく持ち出されるのを防止するためのメカ ニズムとを含む。問い合わせゾーンにおいて活性化状態のマーカーが検出された 場合、ゲートが閉鎖されるかまたは警報器が鳴動するので、施設からの許可なく 持ち出される物品の数を減少させる。 物品が施設から許可されて持ち出されるのを可能にするために、２つの状態を 有するマーカーが開発されてきた。図書館あるいはビデオレンタル店からのアイ テムの帯出のような許可された持ち出しを可能にするにはこの２状態マーカーが 非活性化され、このアイテムが返却されたときに、再びマーカーは活性化される 。しかしながら、マーカーを非活性化するのに必要とされる比較的に大きな磁界 は、オーディオカセットまたはビデオカセットに元々記録されている磁気信号を 人間が聴覚的または視覚的に感じとることができる程度にまで劣化させるのに十 分すぎるものである。プリントスルーおよび部分的な消磁を含んだこのような作 用はきわめて望ましくないものである。概要 決められた形状を有する複数の物品の中の選択された１つが保護された施設に 出入りする移動を管理するための物品在庫追跡管理システムであって、あらかじ め定められた向きで収容区画に物品を収容するようになされた該収容区画と、関 連する物品情報およびユーザ情報によって施設の各物品および各ユーザが一意的 に識別できる認可手段であって、該認可手段は、個々のユーザによる物品の帯出 の認可あるいは禁止に関する情報を処理および記録し、各物品は、施設からの物 品の帯出を可能にするために非感応性にされかつ施設に返却するときには感応性 にされるマーカーを備える、該認可手段と、物品在庫管理サブシステムからの認 可に基づいて施設からの物品の帯出を可能にするためにマーカーを非感応性にす る、マーカーの状態を変化させるための手段とを備える。図面の簡単な説明 以下の詳細な説明および添付の図面を理解することによって、本発明の様々な 目的、特徴、および、利点がわかる。 図１は、本発明による装置のブロック構成図である。 図２は、典型的なビデオカセットと、ＥＡＳマーカーおよびそこに取り付けら れたバーコードの好ましい配置とを示す。 図３は、具体例としての本発明による装置のビデオカセットを収容するための 区画を示す。 図４は、好ましい非活性化／再活性化装置を示す。 図５は、本発明による装置の制御フローを示すフローチャートである。詳細な説明 以下の詳細な説明においては、この明細書の一部をなす添付の図面が参照され 、この図面においては、本発明を実現することができる特定の実施の形態が具体 例として示される。本発明の精神および範囲を逸脱することなく、別の実施の形 態が使用されてもよいことを、また、構成上の変更がなされてもよいことを理解 すべきである。 本発明は、安全が守られた施設に出入りする物品の移動を追跡および管理する 物品在庫追跡管理システムに応用される。本発明が役に立つ施設の例としては、 物品が頻繁に帯出および返却される図書館、ビデオレンタル店、および、その他 の施設がある。本発明が役に立つ施設のその他の例としては、施設外への物品の 流れを追跡および管理したい小売店が含まれる。 システムのいくつかの設定が可能である。１つの実施の形態においては、シス テムは、小売店、図書館、または、その他の施設の係員によって使用されるよう に設定される。もう１つの実施の形態においては、システムは、図書館、レンタ ル店、または、小売店の利用者が自動化されたセルフサービスによって帯出また は購入するように設定される。物品が頻繁に帯出および返却されるこれらの施設 においては、システムは様々な態様で設定されてもよく、それらには、係員が帯 出および返却の手続きをおこない、利用者自身が帯出の手続きをおこない係員が 返却の手続きをおこない、あるいは、利用者自身が帯出および返却の手続きをお こなうことが含まれる。上述したようなあらゆる形態の使用方法および設定は本 発明の範囲に含まれるものである。 図１は、本発明による装置１００のブロック構成図である。装置１００は、プ ロセッサ１１０と、ビデオモニタ１１２と、カードリーダ１１６と、バーコード スキャナ１１８と、センサ１２２ａおよひ１２２ｂと、非活性化／再活性化装置 １２０とを含む。装置１００のプロセッサ１１０は、中央データベース１３０に 接続される。中央データベース１３０は、例えば、ユーザ識別情報データと、物 品識別情報データとを含む。図書館の例においては、図書館のすべての利用者は 中央データベースに記憶され、また、図書館のすべての蔵書も中央データベース に記憶される。 システムを用いて実行される様々なトランザクションには、帯出処理、返却処 理、そして、予約処理（図書館あるいはレンタル店の場合）、あるいは、購入処 理（小売店の場合）が含まれる。好ましくは、システムは、モニタ１１２を介し てのトランザクション処理によってユーザをプロンプトする。また、１つの好ま しい実施の形態においては、レシートまたはトランザクション記録がプリンタ１ １３に印刷され、トランザクションの記録をユーザに提供する。 要求されたトランザクションを確認および許可するために、例えば、磁気スト リップまたはバーコードが貼られたユーザ識別カードによって、施設を利用する ユーザのそれぞれを識別することができる。このユーザ識別カードは、好ましく は、ユーザ番号のような少なくとも１つの識別情報を含む。ユーザ識別コードス キャナ１１６が、ユーザ識別カードからユーザ識別番号を読み取り、その情報を プロセッサ１１０に送る。そして、プロセッサが中央データベース１３０と通信 をおこなって、名前、住所、電話番号などのユーザ情報、また、例えば、そのユ ーザが帯出するのを認可されている物品の種類、そして、なにか支払うべき延滞 料金があるかどうかなどのその他の関連する情報を得る。 同様に、図書館の蔵書に含まれるアイテムのそれぞれは、物品識別コードによ って識別することができる。物品識別コードは、例えば、その物品に永久的に貼 られたバーコード、その物品にはめ込まれあるいは銘記されたバーコード、ある いは、その物品に取り付けられるようになされたタグに貼られたバーコードであ ってもよい。物品識別コードスキャナ１１８が、物品識別コードを読み取り、そ の情報をプロセッサ１１０に送る。そして、プロセッサは、中央データベース１ ３０と通信をおこなって、例えば、それのタイトル、予約状況、それが帯出でき るかどうかなどの物品情報を得る。 プロセッサは、中央データベースから受け取った情報を用いて、ユーザおよび 物品の両方を確かめ、そして、要求されたトランザクションを認可するかどうか を判定する。もしプロセッサ１１０による評価が許可されないユーザあるいは許 可されない物品であることを指示していれば、エラーメッセージがビデオモニタ に送られ、このトランザクションは実行することが許されない。 トランザクションが認可された場合には、プロセッサ１１０は、中央データベ ースを更新して要求されたトランザクションが実行されたことを指示する。そし て、ビデオモニタ１１２によってユーザは装置１００から物品を取り去るように 指示される。センサ１２２ａおよび１２２ｂは、物品が取り去られたことを検知 し、非活性化／再活性化装置１２０を動作させてマーカーの状態を変化させる。 すなわち、非活性化／再活性化装置は、マーカーを非活性化するか（許可された 帯出の場合）または再活性化するか（返却の場合）のどちらかである。ＥＡＳマ ーカーが完全に非活性化されることを保証するために、また、物品に含まれる元 々記録されている磁性媒体に悪影響を及ぼさないことを保証するために、非活性 化／再活性化装置は適切な時点に作動させられる。さらに、センサ１２２ａおよ び１２２ｂは、物品が装置から完全に取り去られたことを検出する。物品が完全 に取り去られたとき、非活性化／再活性化装置１２０が停止させられる。これは 、一度に１つの物品だけが処理されることを保証するものである。 非活性化／再活性化装置１２０は非活性化／再活性化のための磁界によってＥ ＡＳマーカーを非活性化し、この磁界は、ビデオカセットのどんなレベルの信号 劣化であってもそれが感じとることができるレベルより低いものであることを保 証するように特別に設計されている。 図２は、典型的なビデオカセット１６０の斜視図である。実際には、マーカー １０２は、好ましくは、ビデオカセット１６０の側面１６３の凹部１６２に配置 される。好ましい実施の形態においては、マーカー１０２は、共通に譲渡された 米国特許第 3,765,007号に開示されるような２状態マーカーである。例えばバー コードのような物品識別コード１６５は、好ましくは、ビデオカセットの上面１ ６４に配置される。 このシステムの好ましい実施の形態は、ビデオカセット、オーディオカセット 、ディスクなどのあらかじめ定められた形状を有する物品を収容するような特定 の寸法がとられた収容区画１４０を含む。ビデオカセットとともに使用されるこ の収容区画が、そこに配置されるビデオカセット１６０とともに図３に示される 。さらに、図３には、非活性化装置１２０、センサ１２２ａおよび１２２ｂ、お よび、物品識別コードスキャナ１１８の収容区画１４０との好ましい相対的な配 置が示される。使用するときには、ビデオカセット１６０が、収容区画１４０に 矢印１３２で示される方向に挿入される。ビデオカセット１６０は、マーカーを 有する側面１６３が非活性化装置１２０の方を向き、かつ、物品情報コード１６ ５が物品識別コードリーダ１１８の方を向くように配置される。ユーザがビデオ カセットを正しく挿入するのを助けるために、ガイドピン１７０が収容区画の床 面に配置されてビデオカセット１６０の底面にある溝１６６と噛み合ってもよい 。センサ１２２ａおよび１２２ｂは、ビデオカセットが収容区画１４０に正しく 配置されたことを判定するように動作する。ビデオカセットが正しく配置されれ ば、物品情報コード１６５が物品識別コードリーダ１１８によって確実に読み取 られ、マーカー１０２が正しく再活性化／非活性化される。良く知られた形状を 有するオーディオテープ、ディスク、その他の磁性媒体、または、その他の物品 に用いられるように設計された類似する収容区画が、本発明の範囲を逸脱するこ となく図３に示されるビデオカセット収容区画の代わりに使用されてもよい。 好ましい再活性化／非活性化装置１２０が図４に示される。再活性化／非活性 化装置１２０は、典型的には、コイル１３１に流れる電流による磁界によって磁 気コアが磁化されるように少なくとも１つのコイル１３１が巻かれた高い透磁率 を有する磁気コア１３０を備える。磁気コア１３０は、典型的には、比較的に幅 の狭いギャップ１３２を除いて、コイル１３１を貫いてコイルに沿ったほぼ連続 する経路を提供するように設計される。例としてのシステムにおける磁気コア１ ３０は、表面１３５において他方に接触する一端をそれぞれが有する２つのコア 部材１３３および１３４から形成される。このコアは、好ましくは、ギャップ１ ３２の近傍のテーパーをもつ磁極片１３６および１３７を除いたあらゆる個所で 長方形の断面を有する。テーパーをもつ磁極片１３６および１３７は、磁極端１ ３８および１３９の長方形の断面積を減少させ、ギャップ１３２の断面における 磁束密度を大きくし、磁極端１３８および１３９のエッジが突き出て物品の２状 態マーカーにきわめて近接して位置するような形状を有する。非活性化する機能 を得るために、電流（ＤＣ）がコイル１３１に流れ、表面１３５にほぼ垂直な方 向の磁界をコア１３０にもたらす。この誘導された磁束は、コアに沿った連続す る経路を形成し、テーパーをもつ磁極片を通ってギャップ１３２を横切る。ギャ ップ１３２の近傍に生じる磁界はギャップ領域においてそれのもっとも強い強度 となるが、かなり大きなフリンジ磁界がギャップ１３２に近接する磁極端１３８ および１３９の間に拡がる。物品に取り付けられた２状態マーカー１０２が装置 １００から取り去られるとき、マーカー１０２は、磁極端１３８および１３９の 突き出たエッジのきわめて近くを移動させられ、非活性化のために、マーカーに 含まれている残留磁気を有する磁化セグメントのそれぞれを順次に磁化するのに 十分な強度のフリンジ磁界にマーカー１０２がさらされる。装置１００から取り 去られた後には、残留磁気を有する磁化セグメントからの磁界は、マーカー１０ ２の高い透磁率を有する信号生成層(signal-producing layer)を、物品がＥＡＳ システムの問い合わせゾーンを通過するときにマーカーが警報信号を発生させな いような磁化状態に保持する。ビデオカセットに含まれる磁気テープに記録され た信号に悪影響を及ぼすことなく磁界がビデオカセットのマーカーを非活性化す る のに使用されるのを可能にするこの形態は、ギャップ１３２の近傍のフリンジ磁 界が、磁極端１３８および１３９の突き出たエッジからの距離とともにきわめて 急速に減衰するので、含まれる磁気テープが、消去しあるいは感知することがで きるほどに劣化させるのに十分な強度を有する磁界にさらされないことを特徴と する。 本発明による例としてのシステムにおいては、再活性化／非活性化装置１２０ の磁気コア１３０は約２．４ｃｍの厚さであり、粉末冶金加工によって形成され た鉄からなる約８ｍｍの厚さの３枚の積層された板からなる。さらに、磁極端１ ３８および１３９の寸法は約３ｍｍであり、磁極端１３８および１３９間のギャ ップは約２ｍｍである。図４に示されるその他の寸法は、４．７ｃｍ（１４１） 、２．７ｃｍ（１４２）、および、１．２ｃｍ（１４３）である。コイル１３１ は、好ましくは、巻数が約１１３０回の２９番ゲージ（直径約０．３ｍｍ）の銅 線からなり、１２ＶのＤＣ電源によって駆動される場合、３００〜３５０ｍＡの 電流が流れる。 再活性化に使用するためには、コイル１３１は、好ましくは、それぞれの残留 磁気を有する磁化可能なセグメントを磁化するのに十分な高い周波数を有するＡ Ｃ電源によって駆動され、セグメントが依然として磁気的な影響を再活性化装置 に及ぼしている限り５サイクル好ましくは１０サイクルよりも多い回数で何度も 極性を反転させる。再活性するためには、交流電流は、好ましくは、約３００〜 ３５０ｍＡの範囲にあるピーク値を有する。さらなる好ましい実施の形態におい ては、より高い電圧供給電源を用いることが望ましい。さらに、選択された周波 数に応じて、電気的に絶縁された積層金属板、あるいは、非導電性の磁気フェラ イト材料からコアが構成されてもよい。 図５は、本発明による装置におけるトランザクションを実行するための制御ス テップを示す概略フローチャートである。ブロック２０２において、ユーザ識別 コードリーダが、ユーザの識別カードに記録されているユーザ識別コードからユ ーザ番号を読み取る。そして、システムが、中央データベース１３０に問い合わ せをおこない、ユーザ情報を受け取り、そのユーザが正当なユーザかどうかを判 定する。ブロック２０４において、もしユーザが正当であれば、システムは、ブ ロック２０６において、トランザクション情報を受け取る。例としての様々なト ランザクションには、帯出処理、返却処理、予約処理などが含まれる。ブロック ２０８において、システムはこのトランザクションが正当かどうかを判定し、も し正当であれば、ブロック２１０において、システムはセンサ１２２ａの状態を 検査し、物品が収容区画に挿入されたかどうかを判定する。ユーザに物品を挿入 するための時間を与えるために、ブロック２１２においてシステムはタイムアウ ト値が経過するのを待つ。もし物品が収容区画に挿入されていれば、ブロック２ １４において、装置は物品識別コードを捜し出す。もし物品識別コードが存在す れば、ブロック２１８において、物品情報が中央データベースから受け取られる 。もしブロック２１４において物品識別コードが検出されず、かつ、ブロック２ １５においてセンサ１２２ｂが物品が収容区画に正しく配置されていることを指 示していれば、ブロック２３６において、エラーメッセージが表示される。この 場合には、物品はそれ自身に物品識別コードが貼られていないか、あるいは、ユ ーザが物品を間違ったやり方で挿入しているかのいずれかである。もしブロック ２１５においてセンサ１２２ｂが遮蔽されていなければ（例えば、物品が収容区 画に正しく配置されていない）、ユーザに物品の挿入を完了するための時間を与 えるために、ブロック２１６においてシステムはタイムアウト値が経過するのを 待つ。そして、ブロック２２０において、システムは、このユーザはこの特定の 物品に対して要求したトランザクションをなすことができるかを確認する。トラ ンザクションが確認されたならば、ブロック２２２において、システムは、中央 データベースにあるユーザ識別番号に対応するユーザと、中央データベースにあ る物品識別コードに対応する物品とに関する中央データベースの情報を更新し、 トランザクションが実行されたことを指示する。 データベースの更新が実行されたならば、ブロック２２３において、センサ１ ２２ｂを検査することによって、システムは物品が収容区画の正しい位置にある かを検査し確かめる。ブロック２２５において、もしタイムアウト値が経過した 後に物品が正しい位置になければ、ブロック２３６において、エラーメッセージ が表示される。物品が正しい位置にあれば、システムは物品を収容区画から取り 去るようにユーザに指示する。ブロック２２４において、システムはセンサ１２ ２ｂの状態を検査し、ユーザが物品を取り去ることを開始したかどうかを判定す る。もし開始していれば、ブロック２２８において、再活性化／非活性化装置が 作動させられる。この方法においては、収容区画から物品を取り去ろうとする初 期動作が再活性化／非活性化装置を作動させる。ユーザが収容区画から物品を取 り去ることを継続すれば、物品およびそれに貼られたマーカーが動かされて再活 性化／非活性化装置を通過し、処理されているトランザクションに応じてマーカ ーが再活性化または非活性化される。そして、非活性化された場合、ユーザはそ の施設から物品を帯出することができる。返却の場合には、マーカーは再活性化 されるので、再び、物品は許可されない帯出から保護される。 ブロック２３０において、システムはセンサ１２２ａの状態を検査し、物品が 収容区画から完全に取り去られたかどうかを判定する。もし取り去られていれば 、ブロック２３４において、再活性化／非活性化装置が停止させられ、このトラ ンザクションが終了する。 もしブロック２０４、２０８、または、２２０のいずれかにおいてトランザク ションが不正であることがわかれば、ブロック２３６において適切なエラーメッ セージがユーザに表示される。もしブロック２１２、２１６、２２６、または、 ２３２のいずれかにおいてセンサのタイムアウトが発生すれば、ブロック２３６ において、物品を挿入または除去するようにユーザを促すメッセージあるいは収 容区画にある物品の向きを変えるようにユーザを促すメッセージのような適切な エラーメッセージがユーザに表示される。 上述のように、具体例を説明するために特定の実施の形態が記述されたが、本 発明の範囲を逸脱することなく、同じ目的を実現するように設計された様々な変 形および／またはそれに等価な実施の形態が図示される特定の実施の形態の代わ りに用いられてもよいことはこの分野に通常の知識を有する者には明らかである 。この分野に通常の知識を有する者には、本発明が様々な実施の形態によって達 成されることは容易に理解することができる。本発明の利用形態には、ここで説 明 された好ましい実施の形態のあらゆる応用または変形が含まれる。したがって、 本発明は、請求の範囲およびそれに相当するものによって定義されるものである 。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．安全が守られている領域に出入りする物品のトランザクションを追跡および 管理する物品在庫追跡管理システムであって、 決められた形状を有する物品を収容するようになされ、かつ、あらかじめ定め られた向きで収容区画内に物品を嵌め込むようになされた該収容区画と、 物品に取り付けられたマーカーの状態を変化させるための手段と、 ユーザ識別コードからユーザ情報を受け取るためのユーザ識別コード読み取り 手段と、 物品に取り付けられた物品識別コードから物品情報を受け取るための物品識別 コード読み取り手段と、 物品が収容区画に正しく配置されたかどうかを判定するための検知手段と、 ユーザ情報と物品情報とに基づくトランザクションの正当性を確かめるための 手段と、 を備えたシステム。 ２．トランザクションの正当性が確認された場合にトランザクション情報によっ てユーザ情報と物品情報とを更新するための手段をさらに含んだ請求項１に記載 のシステム。 ３．検知手段が、さらに、物品が収容区画から取り去られていることを判定して 活性化信号を生成し、 活性化信号に応答して、マーカーの状態を変化させるための手段が動作可能状 態にされる、 請求項１に記載のシステム。 ４．検知手段が、さらに、物品が収容区画から取り去られてしまったことを判定 して物品除去信号を生成し、 物品除去信号に応答して、マーカーの状態を変化させるための手段が動作不能 状態にされる、 請求項３に記載のシステム。 ５．ユーザが、図書館、レンタル店、または、小売店の利用者である請求項１に 記載のシステム。 ６．ユーザが、図書館、レンタル店、または、小売店の係員である請求項１に記 載のシステム。 ７．物品がビデオテープである請求項１に記載のシステム。 ８．物品がオーディオテープである請求項１に記載のシステム。 ９．トランザクションが帯出処理トランザクションである請求項１に記載のシス テム。 １０．マーカーの状態を変化させるための手段が、マーカーを非感応性にする請 求項９に記載のシステム。 １１．トランザクションが返却処理トランザクションである請求項１に記載のシ ステム。 １２．マーカーの状態を変化させるための手段が、マーカーを再び感応性にする 請求項１１に記載のシステム。 １３．ビデオカセットが収容区画に正しく配置されることを保証するようになさ れたガイドピンをさらに含んだ請求項１に記載のシステム。 １４．決められた形状を有する複数の物品の中の選択された１つが安全が守られ ている施設に出入りする移動を管理するための物品在庫追跡管理システムであっ て、 あらかじめ定められた向きで収容区画に物品を収容するようになされた該収容 区画と、 関連する物品情報およびユーザ情報によって施設の各物品および各ユーザが一 意的に識別できる認可手段であって、該認可手段は、個々のユーザによる物品の 帯出の認可あるいは禁止に関する情報を処理および記録し、各物品は、施設から の物品の帯出を可能にするために非感応性にされかつ施設に返却するときには感 応性にされるマーカーを備える、該認可手段と、 物品在庫管理サブシステムからの認可に基づいて施設からの物品の帯出を可能 にするためにマーカーを非感応性にする、マーカーの状態を変化させるための手 段と、 を備えたシステム。 １５．収容区画に物品が正しく配置されたことを検知するための検知手段をさら に含んだ請求項１４に記載のシステム。 １６．検知手段が、さらに、収容区画から物品が取り去られていることを検知す る請求項１４に記載のシステム。 １７．検知手段が収容区画から物品が取り去られていることを検知したときに、 マーカーの状態を変化させるための手段が作動させられる請求項１６に記載のシ ステム。 １８．物品がディスクである請求項１に記載のシステム。