JPH11514341A - Ifn−受容体にレトロウイルスが結合するのを競合的に抑制する医薬組成物およびhiv感染の診断方法 - Google Patents

Ifn−受容体にレトロウイルスが結合するのを競合的に抑制する医薬組成物およびhiv感染の診断方法

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JPH11514341A JP9508959A JP50895997A JPH11514341A JP H11514341 A JPH11514341 A JP H11514341A JP 9508959 A JP9508959 A JP 9508959A JP 50895997 A JP50895997 A JP 50895997A JP H11514341 A JPH11514341 A JP H11514341A
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ドクトル・レンチュラー・ビオテヒノロギー・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング
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Abstract

(57)【要約】 本発明はHIVは標的細胞のCD4受容体にのみ相互作用するだけでなく、HIVエンベロープタンパク質と該標的細胞のIFN受容体の間の異なるタイプの相互作用が存在するという観察に基づく。従って、そのような相互作用を阻害することはレトロウイルス相互作用を妨害または治療するのに有用であるだろう。従って、本発明は、レトロウイルス、好ましくはHIVが標的細胞のIFN−受容体に結合するのを競合的に阻害するための医薬組成物に関する。好ましくは、該医薬組成物はIFN−α/β−受容体またはHIV−gp41に結合するタンパク質、ポリペプチドまたは同等の分子またはその組合せを含む。本発明はさらにレトロウイルス感染を妨害または治療するための医薬組成物の調製のために、該タンパク質、ポリペプチドまたは同等の分子またはIFN−βまたはその組合せに関する。本発明はまた、HIV−gp41とIFN−α−β−受容体の間の相互作用の検出に基づくHIV感染の診断のための物質の組合せに関する。

Description

【発明の詳細な説明】IFN−受容体にレトロウイルスが結合するのを競合的に抑制する医薬組成物お よびHIV感染の診断方法 本発明は、レトロウイルス、好ましくはHIVが標的細胞のIFN−受容体と 結合するのを競合的に阻害する医薬組成物に関する。好ましくは、該医薬組成物 はIFN−α/β−受容体またはHIV−gp41に結合するタンパク質、ポリペ プチドまたは同等の分子またはそれらの組み合わせを含む。さらに、本発明はレ トロウイルス感染を妨害するかまたは治療するための医薬組成物の調製のため、 該タンパク質、ポリペプチドまたは同等の分子またはIFN−βまたはそれらの 組み合わせの使用にも関する。本発明はまた、HIV−gp41とIFN−α/β −受容体の間の相互作用の検出に基づくHIV感染の診断のための物質の組み合 わせにも関する。 ヒト免疫不全ウィルス(HIV)がAIDSの病因として発見されて以来、H IVの複製サイクルの理解および抗ウイルス剤の設計に多数の進歩が見られる。 そのようなHIVの複製を阻害する抗ウイルス医薬組成物の開発および応用はH IVの複製サイクルの知識に基づくものである:HIVの複製における第1段階 は、HIVに感染した血液または体液に接触することにより、生物にレトロウイ ルスが接近することである。主要な役割を果たすエンベロープ糖タンパク質gp 120は、ヘルパーTリンパ球細胞のサブポピュレーション(subpopulation) に存在する細胞表面タンパク質である受容体CD4に選択的に結合する。結合後 、HIVウイルスは罹病性細胞に侵入する。該ウイルスはウイルスにコードされ た逆転写酵素によって一本鎖DNAに転写されるウイルスゲノムRNAを産生す るこれらの細胞の細胞質内でコートされていない。ついで、この一本鎖DNAは 複製され、その後リボヌクレアーゼHによってRNA鎖が分解され、プロウイル ス(組み込まれていない)環状二本鎖DNAが形成される。ついで該プロウイル スDNAは宿主細胞の核に移動し、該ゲノムに組み込まれることができる。潜伏 期 間後、宿主細胞のRNAポリメラーゼはその組み込まれたHIVのDNAをmR NAに転写し、ついで該mRNAはウイルスタンパク質に翻訳される。翻訳後、 タンパク質前駆体はさらに修飾され(ウイルス特異的タンパク質による特異的な 切断、また宿主の酵素によるグリコシル化)、ついでウイルスタンパク質は細胞 質に集められる。宿主細胞表面から該ウイルスが出芽後、さらに別の細胞が感染 し、ついで該サイクルが繰り返される。 治療剤的な介入のためのHIVの複製サイクル中の既知の標的には、該標的細 胞の結合および侵入(前薬剤(previous agent):可溶性CD4、SCD4−P E40)、レトロウイルスの逆転写(インヒビター:ジドブジン(zidovudine) 、ネビラピン(Nevirapine)など)、転写および翻訳(インヒビター:トリコ サンチン(Trichosanthin)、tat−アンタゴニスト、アンチセンスオリゴヌ クレオチドなど)およびウイルスの成熟および出芽(インヒビター:N−ブチル −DNJ、プロテアーゼインヒビター)が含まれる。 さらに、インターフェロン(IFN)はHIV感染の治療的介入のために使用 される。というのは、インターフェロンはHIVの複製サイクルの多様なレベル に相互作用するからである(ピタ(Pitha)、Antiviral Res.24(199 4)、205−219)。 しかしながら、レトロウイルス、例えばHIVの感染を治療するための薬剤お よび治療の開発において進歩がみられたが、重篤な副作用がない有効な医薬組成 物がなお欠如している。 従って、本発明の基礎にある技術的な問題は、先行技術化合物の不利な点を克 服するレトロウイルス、好ましくはHIV感染の妨害、治療および診断のための 新規化合物を提供することである。 該技術的な問題の解決は該クレームによって特徴付けられるものの体現(embo diment)を提供することによって達成される。驚くべきことに、レトロウイルス は標的細胞のCD4受容体と相互作用するだけでなく、CD−4相互作用と独立 しているようである標的細胞のIFN−受容体とレトロウイルスエンベロープタ ンパク質との間の多様な型の相互作用が存在することが知られている。従っ て、HIVはいずれの型の細胞にも侵入することができ、また感染することがで きるべきである。というのは、IFN受容体はすべての細胞に存在するからであ る。従って、本発明は、レトロウイルスが標的細胞のIFN受容体に結合するこ とを競合的に阻害するタンパク質、ペプチドまたは機能的に同等な分子またはそ れらの組み合わせを含む医薬組成物およびときに製薬学的に許容し得る担体を含 む医薬組成物に関する。 本明細書において使用する「機能的に同等な分子」はIFN受容体とレトロウ イルスの間の相互作用を妨害するかまたは少なくとも低減させるための競合的イ ンヒビターとして有用であるいずれかの分子をいう。そのような「機能的に同等 な分子」には、例えば、ペプチドまたはペプチドではない特徴のIFN−または HIV−gp41結合分子以外の、すなわち、例えば基本的な結合相互作用の主 義に基づく従来の薬剤設計方法によって開発された任意の分子も含む。本明細書 で使用する「競合的に阻害する」なる語は、レトロウイルスが標的細胞のIFN −受容体に結合するのを競合的に阻害する(例えば、受容体に結合することによ って、該レトロウイルスの応答性(responsible)表面タンパク質に結合するこ とによって、標的細胞に独立して結合する受容体によって、ウイルス表面の他の 部分に結合することによって、受容体を変化させることによって、または、該レ トロウイルスの応答性表面タンパク質を変化させることによって)ことである。 IFN受容体については以下の刊行物に詳細に記載されているマリアノ(Mar iano)ら:インターフェロン(Interferon)中:プリンシプルズ・アンド・メ ディカル・アプリケーションズ(Principles and Medical Applications)、 バロン(Baron)ら(編)、UTMB、ガルベストン(Galveston)、テキサス 、1992、128−138頁;シュライバー(Schreiber)ら、Int. J.I mmunopharmacology 14(1992)、413−419;ウゼ(Uze)ら、J.I nterferon Cytokine Res.15(1995)、3−26。 ヒト免疫不全ウイルスタイプ1(HIV−1)はエンベロープタンパク質gp 120によってその細胞受容体CD4に結合した後、罹病性細胞に侵入する。い くつかの研究により、このgp120−CD4相互作用は単独では十分ではなく 、ウイルスの侵入のため他の細胞受容体を必要とすることを示唆している(レビ ー(Levy)ら、Microbial.Reviews 57(1993)、183−289に概 説されている)。抗体による細胞融合の阻害(バニニ(Vanini)ら、AIDS 7(1993)167−174)、ペプチドによる阻害(ジアング(Jiang)ら 、Nature(ロンドン)365(1993)、113)およびgp41における 異なる部位の変異(カオ(Cao)ら、J.Virol.67(1993)、2747 −2755)を含めたいくつかの研究はHIV−1 gp41はウィルス取り込み およびより一般的にAIDSの発症において重要な役割を果していることを示唆 している。これらの研究から、N末端アミノ酸517−527に加えた2つの領 域は、すなわちアミノ酸583−599およびアミノ酸650−675は、細胞 融合およびウイルス取り込みに特に重要であるとわかった。HIV−1 gp41 における両方の領域に類似のSIV gp32における領域に対する抗体はマカッ ク類をSIV感染から保護することができる(シャッファーマン(Shafferman )ら、PNAS USA 88(1991)、7126−7130およびルイス( Lewis)ら、Vaccine 11(1993)、1347−1355)。gp41にお ける第1の領域(アミノ酸583−599)は免疫抑制ドメイン(IS−ドメイ ン)として示された(シアンシオト(Ciancioto)ら、Immunol.Lett.19 (1988)、7−14)。 本発明は以下の観察に基づく。以前の研究は、CD4より独立のHIV−1 gp41がヒトTおよびB細胞および単球に結合することができることを示した 。従って、概して、標的細胞(BおよびT細胞、単球/マクロファージ)はCD 4ならびにレトロウイルスによる細胞のCD4−独立の感染を担う細胞表面上の 第2受容体を所有する。本発明者らによる発見、すなわちこれらの細胞上のgp4 1修飾MHC抗原発現および阻害されたT細胞増殖はヒトIFN−αおよびβに よって同様に効果が示されたが、γでは示されなかったという発見に基づき、本 発明におけるgp41およびIFNsのアミノ酸配列を比較し、ついで驚くべき ことにgp41中のアミノ酸586−596はIFN−αおよびIFN−βにお ける ヒトIFN−α/β受容体結合部位と配列の類似性を示す。さらに、ヒトIFN −βに対して作成されたポリクローナル抗体は、2つの異なる起源およびその免 疫抑制ペプチド(ISP、アミノ酸583−599)からrsgp41(recombinan t soluble glycoprotein 41)を認識し、もしrsgp41と前以てインキュベー トしているならばrsgp41とヒトの細胞の結合を完全に阻害することができ る。ヒトIFN−βはrsgp41とヒトU937およびRaji細胞に結合すること を部分的に阻害することができるが、この結合はIFN−αおよびIFN−γに よって阻害されることができなかった。gp41−セファロース上に吸着するこ とによって単離されたgp41結合タンパク質のうちの4つは、ウエスタンブロッ ト分析によってIFN−βの結合またはウサギ抗ヒトIFN−α/β受容体抗体 によって認識される。IFN−βおよびIFN−α/β受容体抗体の上にRaji 細胞溶解物を吸着させることはIFN−α/β受容体タンパク質として同定され る45および50kDaの2つの細胞タンパク質を認識した結合する;rsgp41お よびIFN−βはまた、さらに2つの37および62kDaのタンパク質を認識 することができる。さらに抗ヒトIFN−α/β受容体抗体はPBMC(末梢血 単核細胞(peropheral blood mononuclear cells)のHIV感染を阻害すること ができる。これらの結果は、gp41の受容体結合領域およびヒトIFN−βの アミノ酸配列のホモロジーは同様の細胞タンパク質への結合および結果的に類似 の機能的な活性を結論する。従って、IFN−α/β受容体は該受容体に結合す るIFN−α/β受容体とレトロウイルスのエンベロープタンパク質の間の相互 作用を結合して阻害することができ、従って、レトロウイルスの感染性を妨害す るかまたは少なくとも低減するかまたはイン・ビボにおけるレトロウイルスのさ らなる伝播を妨害するかまたは低減するかするための新規の治療上のアプローチ として機能することができる。 上記の相互作用を阻害するための本発明の物質を含む医薬組成物は時に製薬学 的に許容し得る担体または賦形剤を含むことができる。適切な製薬学的に許容し 得る担体の例は、当該技術分野においてよく知られており、リン酸緩衝生理食塩 水、水、水/油エマルジョンなどのエマルジョン、多様な型の湿潤剤、滅菌溶液 などを含む。そのような担体を含む組成物は、常套法によって製剤化されること ができる。これらの医薬組成物は被験体に適切な用量にて投与されることができ る。適切な組成物の投与には多様な方法、例えば、静脈注射、腹腔内、皮下、筋 肉内、局所または皮内投与によって実施される。 本発明の医薬組成物の好ましい態様において、受容体とはIFN−α/β受容 体である。 他の好ましい態様において、レトロウイルスとはHIVである。 原則としてレトロウイルスとIFN受容体の間の相互作用は,2つの異なるア プローチ、すなわち、レトロウイルスとの結合を担うIFN受容体のドメインを 阻害することかまたは逆にIFN受容体との結合を担うレトロウイルスエンベロ ープタンパク質のドメインを阻害することによって除去することができる。 従って、さらに好ましい態様において、本発明の医薬組成物はIFN−α/β 受容体に結合するタンパク質、ペプチドまたは機能的に同等な分子またはその組 み合わせを含む。別法として、本発明の医薬組成物にはHIVのgp41に結合 するタンパク質、ペプチド、または機能的に類似の分子またはその組み合わせを 含む。そのような物質はよく知られた方法、例えば、ブロッティング、アフィニ ティークロマトグラフィー、他の結合法などによって当業者により選択されるこ とができる。 さらに別の態様において、医薬組成物はHIV−gp41、HIV−gp41受容 体結合部位(エピトープ)を含む抗−IFN−α/β−受容体抗体、またはIF N−αまたはIFN−βまたIFN−α/β受容体結合部位(エピトープ)を含 むその断片を含む、HIV−gp41であって、抗IFN−α/β受容体抗体また はその断片であるタンパク質またはペプチドを含む。 例えば、HIV−gp41は例えば、クローンBH10から組換え的に調製さ れたものであって、ボーンハーゲン(Vornhagen)ら、Biotest Bulletin 4 (1990)、91−96によって記載されている。抗IFN−α/β受容体抗 体は、抗原としてか、またはサンタ・クルーズ・バイオテクノロジー・インク( Santa Cruz Biotechnology Inc.)、カリフォルニア、米国から得られた 精製したIFNα/β受容体を用いてよく知られた方法によって調製することが (Milstein)、Nature 256(1975)、495およびガルフレ(Galfre) 、Meth.Enzymol.73(1981)、3、中に記載される技術、該技術はマ ウスミエローマ細胞と免疫した哺乳動物からの脾臓細胞を融合することを含むも のであるが、該技術によって調製することができる。HIV−gp41−受容体 結合部位(エピトープ)を含む断片はまた、例えばボグラブスキー(Bogulawsk i)ら、J.Immunol.Meth.120(1983)、51およびバイアー(Wei r)(編)、ハンドブック・オブ・エクスペリメンタル・イムノロジー(Handbo ok of Experimental Immunology)、ブラックウェル(Blackwell)、エジンバ ラ、1986などに記載されるように従来技術によって産生できる。 IFN−αまたはIFN−βは、例えば、レンチュラー・ビオテヒノロジー( Rentschler Biotechnology)(ラウプハイム(Laupheim)、ドイツ)によっ て得ることができ、IFN−α/β受容体結合部位(エピトープ)をさらに含む 対応する断片は例えば、酵素的切断、組換えDNA技術などのよく知られた技術 によって調製することができる。 別の態様において、本発明の医薬組成物は可溶性IFN−α/β受容体、抗I FN−βFN−β−抗体、抗−HIV−gp41−抗体またはHIV−gp41−結 合部位(エピトープ)を含むタンパク質またはペプチドを含む。HIV−gp41 をなお結合する抗体および断片は上記方法によって得るかまたは例えばバイオソ ース・インターナショナル(Biosource International)(カリフォルニア、 米国)によって得ることができる。可溶性IFN−α/β受容体種は一般的によ く知られている組換えDNA技術およびIFN−α/β受容体遺伝子についで既 に出版されたデータを用いて作成することができる。膜貫通ドメインおよび細胞 内受容体ドメインを含む遺伝子セグメントをポリメラーゼ・チェーン・リアクシ ョン(PCR)を用いて省くことは人工的に受容体遺伝子を短くすることになる 。この短くされた受容体遺伝子は、さらにリガンド結合細胞外ドメインおよびそ れ ゆえに可溶性受容体ドメインをコードする。適切な系において該遺伝子を発現す ることにより可溶性IFN−α/β受容体を得る。 特に好ましい態様において、該医薬組成物は、IFN−α/β受容体またはH IV−gp41または少なくとも1つのIFN−α/β受容体結合タンパク質また はIFN−α/β受容体結合ペプチドおよび少なくとも1つのHIV−gp41結 合タンパク質を含む組み合わせに結合する少なくとも2つのタンパク質またはペ プチドを含む。付加的または相乗的効果を有するおよび/または可能性のα副作 用の低減に導くような組み合わせは、日常的な検査によって当業者によって開発 されることができる。投与されるべき量は投与経路、感染の重篤さから患者の状 態などに依存するようである。 さらもに好ましい態様において、本発明の医薬組成物はレトロウイルス感染、 このましくはレトロウイルスの妨害または治療である。 さらに好ましい態様において、該医薬組成物はさらに抗ウイルス剤を含む。そ のような組み合わせは、さらに該組成物の有効性を増強し、および/または望ま しくない副作用を低減することができる。適切な抗ウイルス薬剤の例は、例えば 、フレクター(Flechter)、Am.J.Hosp.Pharm.51(1994)、2 251−2267またはスタイン(Stein)ら、Clin.Inf.Dis.17(19 93)、749−771によって記載されている。 さらに、本発明の医薬組成物は、CD4のリガンドまたはHIVの表面タンパ ク質gp120のためのリガンドを含むことができる。そのような組み合わせは、 さらに該組成物の潜在能力を増大させる。というのは、それらは2つの異なる経 路の表面上にCD4を提示する標的細胞とレトロウイルスとの相互作用を阻害す るからである。適切なCD−4リガンドの例には、gp120またはCD4の結合 部位を含むその断片を含む。 本発明のさらなる目的は、上記タンパク質、ペプチドまたはレトロウイルス感 染、好ましくはHIV感染の妨害または治療のための医薬組成物のための調製の ための機能的に同等の分子の使用である。好ましい態様は、該タンパク質、ペプ チドまたは抗レトロウイルス薬剤および/またはCD4のリガンドと結合した機 能的に同等の分子の使用に関する。 本発明のさらに別の目的は、IFN−βまたは全身治療に適した高い投与量の 適用によってレトロウイルスの感染の妨害または治療のための医薬組成物の調製 のための類似の効果を有する分子の使用である。IFN−βのそのような新規の 使用には、概して1kg体重あたり0.1−1.0×106国際単位(IU)の範囲 の投与量が要求される。しかしながら、IFN−βの適当な量は特定の条件によ り変化する。IGN−α/β受容体に結合する点でIFN−βに類似の物質はブ ロッティング、アフィニティークロマトグラフィー、または他の結合技術によっ て決定することができ、IFN−β断片、ペプチドまたはIFN−α/受容体に よって認識される設計された他の分子を含むことができる。 最終的に、本発明はHIV−gp41とIFN−α/β受容体の相互作用の検出 に基づき、HIV感染の診断のための物質の組み合わせに関する。 例えば、gp41表面タンパク質によってHIV感染を検出するための診断方 法は以下の「サンドイッチシステム」として確立することができる:IFN−α /β受容体の基本層はHIV由来のgp41に結合することができる。結合した gp41は特定の放射線標識した、または染料−または酵素結合した抗体(または 抗体断片)の標的であり、gp41の敏感な検出を可能にする。 図面の説明 図1:HIV−gp41とヒトIFN−αおよびβ受容体結合部位とのアミノ酸 配列の類似性。 A、第1の結合部位gp41IIIB(アミノ酸583−599)とIFN−αお よびIFN−βのIFN−α/β受容体結合領域1(アミノ酸29−35)の間 の配列ホモロジー;B、第1の結合部位gp41IIIBとIFN−αおよびIFN −βのIFN−α/β受容体結合領域2(アミノ酸123−140)の間の配列 ホモロジー。 図2:ELISAアッセイにおいてヒトIFN−αおよびIFN−β投与量依 存的に認識されたrsgp41に対するポリクローナルヒツジ抗体。 A、rsgp41に結合するポリクローナルヒツジ抗huIFN−α抗体(免疫グ ロブリン)(4×103NU/ml);B、rsgp41に結合するポリクローナ ルヒツジ抗huIFN−β抗体(免疫グロブリン)(4×103NU/ml);C、 rsgp41に結合する2つのコントロール抗体(Ab1:ヒト因子Iに対する ヒツジ免疫グロブリン、1:10、Ab2:正常ヒツジ免疫グロブリン、10μ g/ml)。 図3:ELISAアッセイ中のポリクローナルヒツジ抗ヒトIFN−β抗体認 識gp41IS−ペプチド(ISP)および2つのrsgp41 A、ISP、P2、CP(コントロールペプチド)に結合する抗huIFN− β抗体(免疫グロブリン)(4×103NU/ml)およびそのBSAコンジュ ゲートならびにEDC処理したキャリアタンパク質(BSA/EDC);B、バ イオテスト(Biotest)、ドイツ;NEN、米国からのアミノ酸567−684 、10μg/mg))およびヒトIFN−β(2×105U/ml=600μg/m l)2つのrsgp41(アミノ酸539−684)に結合する抗huIFN− β抗体(免疫グロブリン)(4×103NU/ml) 図4:a、ヒト単球細胞株U937、T細胞株H9およびB細胞株Rajiに結 合するrsgp41のイムノフルオレッセンスアッセイ中のヒトIFN−αおよびI FN−βに対するポリクローナルヒツジ抗体(免疫グロブリン)による阻害;b 、コントロール抗体(正常ヒツジ免疫グロブリン)によるU937に結合するrs gp41の阻害 A、ヒツジ抗huIFN−α抗体による阻害; B、ヒツジ抗huIFN−β抗体による阻害; C、正常ヒツジ免疫グロブリンによる阻害。 FACSヒストグラムは:(1)FITC−コンジュゲートストレプトアビジ ン(Sterptavidin)(コントロール)(1:50);(2)ビオチン化rsgp4 1(PBS25μl中100ng)を25μlのPBSと15分間前以てインキ ュベートし、ついでFITC−コンジュゲートストレプトアビジン;(3)ビオ チン化rsgp41(100ng)を25μlの抗IFN−β抗体(1×103 NU/ml)とまたは25μlの正常ヒツジ免疫グロブリン(20μg/ml) と 前以てインキュベートし、ついでFITC−コンジュゲートストレプトアビジン を加える。 図5:イムノフルオレッセンスアッセイ中のヒトIFN−α、−βおよび−γ によるヒト細胞株U937、H9およびRajiに結合するrsgp41の阻害 FACSヒストグラムは:(1)FITC−コンジュゲートストレプトアビジ ン(Sterptavidin)(コントロール)(1:50);(2)ビオチン化rsg p41(100ng)およびFITC−コンジュゲートストレプトアビジン;( 3)ビオチン化rsgp41(100ng)を25μlの抗IFN−β抗体(1 ×103NU/ml)とまたは25μlの正常ヒツジ免疫グロブリン(20μg /ml)と前以てインキュベートし、ついでFITC−コンジュゲートストレプ トアビジンを加える。 図6:クマシーブルー染色によってRaji細胞要素中のタンパク質を結合する rsgp41 Raji細胞はrsgp41を通過し、および/またはIFN-βセファロースカラム( コントロールには、BSAカラムを使用)を通過して溶出する。溶出物を非還元条 件下でSDS−PAGE(9.5%ゲル)によって分析した。A、分子量マーカ ー;B、rsgp41−溶出物;C、BSA−溶出物;D、rsgp41−溶出物;E、 IFN−β溶出物;F、rsgp41/IFNβ溶出物(rsgp41溶出物はIFN− βカラムを通過する)。(各レーンは1×108細胞の溶出を表す)。 図7:ウエスタンブロットによるrsgp41溶出物中におけるヒトIFN−β結 合タンパク質の同定 Raji細胞溶液からのRsgp41溶出物を非還元条件下でSDS−PAGE(9 .5%ゲル)にかけ、IFN−β(1.5×106 U/ml)および3つの異なる抗 huIFN−β抗体(ウサギ、ヒトおよびマウス由来)(レーンC、E、G)、 またはウサギ抗ヒトIFNα/β受容体抗血清(レーンH、K)を用いてブロッ トした。レーンB、D、F、IおよびJはコントロール(IFN−βまたは抗I FN−α/β受容体なし)である。 図8:ウエスタンブロットによるrsgp41、IFN−βおよび抗IFN−β受 容体抗体の結合のためのrsgp41およびIFN−β溶出物中の共通の細胞タンパ ク質の同定 Raji細胞溶液からのIFN−βおよびrsgp41/IFN−β溶出物を非還元 条件下でSDS−PAGE(9.5%ゲル)にかけ、IFN−β(1.5×106 U/ml)およびヒト抗huIFN−β抗体(レーンC、I)、またはウサギ抗ヒ トIFNα/β受容体抗血清(レーンE、K)またはrsgp41およびヒト抗 gp41抗体4BE(レーンG、M)を用いてブロットした。レーンB、D、F 、H、JおよびLはコントロール(IFN−βまたは抗IFN−α/β受容体お よびrsgp41なし)である。レーンB−GはIFN−β溶出物を、レーンH−M はrsgp41/IFN−β溶出物を表す。 図9:2つの異なる源からのRsgp41はウエスタンブロットによるIFN− β溶出物中のヒトIFN−β結合タンパク質に結合できる IFN−β溶出物を非還元条件下でSDS−PAGE(9.5%ゲル)にかけ 以下のプローブを用いてブロッティングする:レーンA、分子量マーカー;レー ンB、mAb 4B3コントロール(rsgp41なし);レーンC、rsgp41(バ イオテスト)プラスヒト抗−gp41抗体4B3(mAb);レーンD、rsgp41 (NEN)プラス抗体4B3。 図10:ウサギ抗−ヒト−IFN−α/β受容体プリクローナル抗体(精製免 疫グロブリン)および抗血清ならびにコントロール抗体(精製した正常ウサギ免 疫グロブリン)によるヒトPBMCのHIV−感染の阻害 p−24ELISA中で試験されたP24産生をウイルス複製マーカーとして 使用した。精製したウサギ免疫グロブリンの濃度は100μg/mlである。1: 50希釈は2μg/ml Igに相当する。 以下の実施例は本発明を説明する: 実施例 1:抗−IFN−β−抗体認識rsgp41およびgp41−ISP−領域 アミノ酸584−599であるHIV−1 gp41の免疫抑制ドメイン、アミ ノ酸655−675はgp41のヒト細胞への結合を媒介する(チェン(Chen )ら、AIDS 6(1992)、533−539;クレシ(Qureshi)ら、A I DS 4(1990)、553−558;ヘンダーソン(Henderson)およびク レシ、J.Biol.Chem.268(1993)、15291−15297)。gp 41はヒトIFN−αおよび−βと類似の効果をMHC分子の発現の調節および リンパ球増殖の阻害に示すが−cとは類似の効果を示さないとの発見に基づき、 HIV−1 gp41のアミノ酸配列をヒトインターフェロンと比較した。アミノ 酸586−596はヒトIFN−αおよび−β(アミノ酸29−35および12 3−140)中の2つの領域、それらはIFN−α/β受容体結合ドメインを形 成すると報告されているものであるが、これと配列類似性を示すことが知られて いる(フィッシュ(Fish)、J.Interfer.Res.12(1992)、257 −266およびフィッシュら、上記、9(1989)、97−114)。配列比 較は、gp41中に(アミノ酸594−596)およびIFN−αおよびβ(アミ ノ酸29−35)の第1のIFN−α/β受容体結合領域中に存在する共通の3 つのアミノ酸エピトープ(LKD)を示す(図1−A);さらに、gp41のアミ ン酸581−600はIFN−β(アミノ酸123−140)およびIFN−α (アミノ酸117−129)中の第2のIFN−α/β受容体結合領域のアミノ 酸と同一である(図1−B)。gp41(アミノ酸655−675)中の第2の結 合部位はヒトIFN−αおよびIFN−βと配列類似性を示さなかった。 gp41とIFN−αおよびIFN−β中の受容体結合領域の間の共通のアミ ノ酸配列が存在するとの事実に基づき、抗IFN−αまたは抗IFN−β抗体( ポリクローナル)がアミノ酸539−684、またはrsgp41およびgp4 1ISペプチド(アミノ酸583−599)を認識できるか否かを試験した。 バイオテスト(ドライエッヒ(Dreieich)、ドイツ)からのRsgp41はHI V−1(クローンGH10由来)の膜貫通タンパク質gp41の外側部位を表す 。可溶性の膜貫通タンパク質を大腸菌(E.coli)中に発現させ、精製した。rsgp 41の相対的な分子量は18kDであった。組換えタンパク質のCNBr−セファロー スCL 4B(ファルマシア(Pharmacia)への結合を1mg/mlセファロースの 濃度で行った。ビオチン−X−NHSキット(カルバイオケム(Calbiochem) 、第813193号;カリフォルニア)およびカルバイオケムにより示唆される よ うにビオチン化方法を用いて、rsgp41をビオチン標識した。HIV−1 gp4 1ペプチドアミノ酸567−648(rsgp41−NEN)をNEN(デュポン・N EN(DuPont NEN)第NEA−211号から得た。gp41免疫抑制ペプ チドをFIV−1単離IIIBの配列により合成した:HIVアミノ酸583− 599 LQARILAVERYLKDQQL P2は第2細胞結合部位(チェンら、AIDS 6(1992)、533−53 9)を含むgp41ペプチドである:HIV−1IIIb Env アミノ酸654−6 77 EESQNQQEKNEQELLELDKWASLW CPは、エーベルハルト(A.Eberhald)(インスティテュート・フォー・バイ オケミカル・ファーマコロジー(Institute for Biochemical Pharmacology) 、インスブルック大学(University Innsbruck)、オーストリア)より得た配 列 KDPDAEDASNIMRVISIK を 有するコントロールペプチドである。 ヒトIFN−β、ウサギポリクローナル抗体およびマウスモノクローナル抗ヒ トIFN−β抗体に対するヒト抗血清(プール)をレンツシュラーバイオテクノ ロジー(ドイツ)から得た。マウスモノクローナル(AB20−050)および ヒツジポリクローナル(Ab−19−105)をバイオソース・インターナショ ナル(カリフォルニア、米国)から得た。HIV−1 gp41(4B39に対す る)ヒトmAbをドクターカチンガー(Dr.H.Katinger)(インスティテュ ート・フォー・アプライド・マイクロバイオロジー(Institute for Applied Microbiology)、ウィーン、オーストリア)より得た。マウス免疫グロブリン に対するペルオキシダーゼコンジュゲート免疫グロブリン(P161)およびヒ ト免疫グロブリンに対するペルオキシダーゼコンジュゲート免疫グロブリン(P 214)、ウサギ免疫グロブリンに対するペルオキシダーゼコンジュゲートブタ 免疫グロブリン(P217)およびFITCコンジュゲートストレプトアビジン (F422)をダコ(Dako)(ウィーン、オーストリア)から得た。ウサギポ リクローナル抗ヒトIFNα/β受容体抗体をドクターノビック(Dr.Novick )(バイツマン・インスティテュート・オブ・サイエンス(Weizmann Institu te of Science)、イスラエル)より得た。 ヒツジ抗ヒトIFN−β抗体(ポリクローナル)はELISAアッセイにおい てrsgp41に投与量依存的に結合する(図2、B);ヒツジ抗ヒトIFN− α抗体(ポリクローナル)はあまりよくは結合できなかった(図2、A);2つ のコントロール抗体(Ab1:ヒト因子Iに対するヒツジ免疫グロブリン:Ab 2:正常ヒツジ免疫グロブリン)はバックグランド値を示した(図2、C)。ヒ ツジ抗IFN−β抗体は2つの異なる源(バイオテスト、ドイツ;デュポンNE 、米国)からの2つのタイプのrsgp41(アミノ酸539−684およびア ミノ酸567−684))を認識し(図3、B)、モノマーgp41IS−ペプチ ドに弱く結合する(ISP、アミノ酸584−599)が、BSAに対してIS Pコンジュゲートする方がよりよい。該抗体はgp41ペプチドP2(アミノ酸 654−677)およびコントロールペプチドにも結合せず、また、そのBSA コンジュゲート(P2−BSA;CP−BSA)およびEDC−処理したキャリ アタンパク質(BSA/EDC)にも結合しなかった(図3、A)。(コンジュ ゲーションはグロブリンなしのBSA(シグマ(Sigma)、第A7638号)で EDC(シグマ、第E−6383号)を用いてコラガン(Colagan)ら、カレン ト・プロトコールズ・イン・イムノロジー(Current Protocols In Immunolo gy)、ジョン・ウィリー・アンド・サンズ、インク(John Wiley and Sons,I nc.)、米国(1991)、9.3.4.に従って行った。ペプチド−タンパク質コン ジュゲートはリン酸緩衝生理食塩水(PBS)に対して使用前に排他的に透析し た。 実施例2:抗IFN−β抗体およびヒトIFN−βは多様な標的細胞に対するrs gp41の結合を阻害する U937はヒト単球細胞株である;H9はCD4+ヒトT細胞株;Rajiはヒト B細胞株である。これらの細胞株は10%ウシ胎児血清(FCS)、2mmol/l のグルタミン、100IU/mlのペニシリンおよび100μg/mlのストレプト マイシンを補ったRPMI1640培地中で増殖させる。rsgp41はヒト単球細 胞株U937およびB細胞株Rajiに強力に結合し、ヒトCD4+T細胞株H9に は弱く結合するので、抗IFN−αまたは−β抗体がU937、RajiおよびH 9にrsgp41が結合するのを阻害できるか否かを検査した。その結果は、抗IF N−β抗体はもしrsgp41と前以てインキュベートしている場合、rsgp41はU9 37、RajiおよびH9に結合するのを完全に阻害できることを示した;抗IF N−α抗体は部分的な阻害しか示さなかった(図4、A);コントロールにおい て、正常ヒツジ免疫グロブリン様抗IFN−α抗体はまた、rsgp41のU937 への部分的な阻害を示した(図4、B)。 抗−IFN−β抗体はrsgp41がU937、RajiおよびH9細胞およびgp 41と高い配列ホモロジーを有するIFN−βに結合するのを強く阻害すること ができるので、ヒトIFN−βが、その細胞表面のIFN−α/β−受容体の阻 害によってこれらの細胞にrsgp41が結合するのを抑制することができるか否か を試験した。その結果は、もしU937またはRajiおよびH9細胞と前以てイ ンキュベートされるなら、2×106U/mlの用量でのヒトIFN−βはその 細胞とrsgp41が結合するのを部分的に阻害することができるが、一方ヒトIF N−αおよびγは結合に全く影響を及ぼすことができなかった(図5)ことを示 し、それにより、IFN−βによる阻害は非常に特異的であることが示された。 実施例3:ヒトIFN−βおよびHIV−1は共通の細胞結合タンパク質を共有 する 抗IFN−β抗体はU937、RajiおよびH9細胞に結合しているrsgp41 を強く抑制することができ、IFN−βはgp41に相当な配列ホモロジーを有し ているので、ヒトIFN−βは細胞表面上のIFN−α/β受容体の阻害によっ てこれらの細胞に結合するrsgp41を抑制することができるか否かを検査した。 その結果は、もしU937またはRajiおよびH9細胞と前以てインキュベート しているなら、ヒトIFN−αおよびIFN−γが全く結合に影響を及ぼすこと ができないのに、ヒトIFN−βは2×106U/mlの用量で、部分的にrsgp4 1がその細胞に結合するのを阻害することができることを示した(図5)。 HIV−1 gp41のいくつかの細胞結合タンパク質は3つの研究所において ヒトT、Bおよび単球細胞の細胞溶液において同定した(チェンら、AIDS 6(1992)、533−539;チェンら、Mol.Immunol.30(1993) 、 1159−1163;チェンら、Immunol.Letters 37(1993)、41 −45;エーベンビックラー(Ebenbichler)ら、AIDS 7(1993)、 489−495;クレシら、AIDS 4(1990)、553−558;ヘン ダーソンら、J.Biol.Chem.268(1993)、15291−15297 およびデンナー(Denner)ら、J.Can.Res.Clin.Oncol.121(S1 )(1995)、535(11/128))。IFN−βが類似の細胞タンパク 質であるRaji細胞を認識するか否かを検査するため、細胞溶液をIFN−βセ ファロースカラムを通過させる。タンパク質のセファロースへの結合、細胞溶液 の調製および吸着の手続きは、チェンら、Mol.Immunol.30(1993)、 1159−1163に記載されるように行った。37、45、50および62k Daの4つのタンパク質のバンドはクマシー青色染色(図6、レーンBおよびD )によりgp41−溶出液中にいつも観察された;時々、35、52−60、8 0および90−100kDaのかすかなバンドが見られる(図6、レーンD)。 ヒトIFN−βセファロースカラムからの溶出液は37、45、50および62 kDaのバンドと類似のバンドパターンを示す(図6、レーンE)。IFN−β 結合タンパク質がgp41結合タンパク質と同一か否かを検査するため、Raji 溶液からのgp41溶出物は、IFN−βセファロースカラムに吸着および溶出 する。この溶出液には、gp41溶出液と同一の結合タンパク質を含む(図6、 レーンF)。BSA−セファロースカラムを通過してRaji溶液からの溶出液中 には全くタンパク質のバンドは見られなかった(図6、レーンC)。 実施例4:ヒトIFN−βならびに抗ヒトIFN−α/β−受容体抗体はウエス タンブロットによってgp41結合タンパク質を認識した gp41結合タンパク質とIFN−β結合タンパク質が同一か否かをさらにはっ きりさせるため、非還元条件下9.5%SDS−PAGEにおいて電気泳動後ウ エスタンブロット分析によってRaji細胞溶液からのgp41溶出液中で抗ヒトI FN−α/β受容体抗体およびヒトIFN−βがgp41結合タンパク質を認識す るか否かを検査した。プロービングの前に、ブロットは0.1%ゼラチン、1% 乾燥ミルク、0.05%Tween−20を補ったPBS中で停止した。ウサギ抗ヒ トIFN−α/β受容体抗体の結合をペルオキシダーゼコンジュゲートブタ抗ウ サギIgG(1:100および1:500)で検出した。ウサギ抗IFN−α/ β受容体にかわる正常ウサギ血清を陰性対照として使用した。4つのタンパク質 バンドの45、50、57および60kDaをウサギ抗−ヒトIFN−α/β受 容体抗血清(図7、レーンHおよびK)によってrsgp41溶出物中に同定し 、その37kDaのバンドを抗受容体抗血清を用いては非常に弱く、また、正常 ウサギ血清(コントロール)によっては強く検出した(図7、レーンIおよびJ )。IFN−βおよびヒトIFN−βに対する3つの異なる抗体を用いたリガン ドブロット分析によって、4つの類似のまたは同一の45、50、57および6 0kDaのバンドがブロッティングされた(図7、4レーンC、EおよびG)。 その57および60kDaのバンドはかすかであり、37および62kDaは強 い。一方、IFN−β単独に対するウサギおよびヒト抗血清(マウスmAb、図 7レーンFは除く)はこれらに弱く結合する(図7、レーンBおよびD)。さら に、IFN−βおよび抗IFN−β抗体で66、80および100−120kD aの僅かなバンドがまた観察された(図7、レーンC、EおよびG)。 実施例5:Rsgp41、ヒトIFN−βおよびIFN−α/β−受容体抗体は ウエスタンブロットによって共通の細胞タンパク質を認識する rsgp41およびIFN−β細胞結合タンパク質を共有するか否かを検査するた め、本発明者らはrsgp41、IFN−βおよびIFN−α/β受容体抗体を 用いてウエスタンブロットまたはリガンドブロット分析のためRaji細胞溶液( IFN−βセファロースカラムに吸着した)からのIFN−β溶出液を使用した 。ヒトIFN−β、抗ヒトIFN−α/β受容体抗体および両方の溶出液中の同 じ45および50kDaのタンパク質に結合したrsgp41(図8、レーンC 、E、G、I、KおよびM);コントロールにおいて(IFN−βなしまたはr sgp41およびIFN−α/β−R抗体)、両タンパク質は見られなかった( 図8、レーンB、D、F、H、JおよびL)。37および62kDaのバンドへ の結合は強かった。コントロールにおいて、ヒト抗血清は62kDaタンパク質 には強く結合し、37kDaのタンパク質には弱く結合でき(図8、レーンBお よ びH)、および正常ウサギ血清およびヒトmAbは37kDaタンパク質に弱く 結合できた。 実施例6:rsgp 41(バイオテストまたはNENより入手)はIFN−β結合タ ンパク質に結合する 2つの異なる源からのrsgp41のIFN−β結合タンパク質への結合を検査し た。その結果はバイオテストまたはNENからのrsgp41は、IFN−β、すな わちrsgp41がIFN−β溶出液からの37、45、50および62kDaと同 様のタンパク質に結合することができる(図9、レーンCおよびD)。一方、ヒ ト抗gp41抗体は単独では結合できない(レーンB)。 実施例7:抗ヒト−IFN−α/β受容体抗体はPBMCのHIV感染を抑制す 抗ヒトIFN−α/β受容体抗体がヒトPBMCのHIV感染を抑制できるか 否かを検査した。健常HIV−セロネガティブ(seronegative)血液供与体から のPBMCはHIV−1IIIBで感染させられた。p24−ELISA中で試験さ れたP24−生成物はウイルス複製マーカー(パーツヒャー(Purtscher)、A IDS Res.Hum.Retroviruses 10(1994)、1651−1658)) 。ウイルス力価を上清中のp24を測定することによって決定した。そのアッセ イを4つの複製物で行い、3回繰り返した。その結果はウサギ抗ヒトIFN−α /β受容体ポリクローナル抗体(サンタ・クルーズ・バイオテクノロジー・イン ク(Santa Cruz Biotechnology Inc.);カリフォルニア、米国)およびポリ クローナル抗血清(ドクター・ノビック、バイツマン・インスティテュート・オ ブ・サイエンス、イスラエルより入手)はヒトPBMCのHIV−1IIIB感染を 抑制することができることを示し;精製した抗体による抑制は、抗血清によるも のより強く、一方、コントロールとしての正常ウサギ免疫グロブリンはHIV− 感染を阻害しなかった(図10)。正常ウサギ血清は全く抑制を示さなかった( データは示さず)。
【手続補正書】 【提出日】1998年3月17日 【補正内容】 請求の範囲 1.レトロウイルスが標的細胞のインターフェロン(IFN)−受容体と結合す るのを競合的に抑制するタンパク質、ペプチドまたは機能的に同等な分子またはインターフェロンおよびHIV−gp41を除く その組合せおよび時に製薬学的 に許容し得る担体を含む医薬組成物。 2.該受容体がIFN−α/β−受容体である請求項1に記載の医薬組成物。 3.該レトロウイルスがHIVである請求項1または2に記載の医薬組成物。 4.該タンパク質、ペプチドまたは機能的に同等な分子がIFN−α/β−受容 体に結合する請求項2または3に記載の医薬組成物。 5.該タンパク質またはペプチドが抗−IFN−α/β受容体抗体または該タン パク質の断片またはHIV−gp41−受容体結合部位(エピトープ)を含むペ プチドまたはIFN−α/β−受容体−結合部位(エピトープ)を含むIFN− αまたはIFN−βの断片である請求項4に記載の医薬組成物。 6.請求項4または5に記載の少なくとも2つのタンパク質またはペプチドを含 む医薬組成物。 .レトロウイルス感染を妨害または治療するための請求項1からに記載のい ずれか1つの医薬組成物。 .該レトロウイルス感染がHIV感染である請求項に記載の医薬組成物。 .請求項1からに記載のいずれか1つとさらに抗−レトロウイルス薬剤を含 む医薬組成物。10CD4のリガンドまたはHIVのgp120表面タンパク質のリガンドを さらに含む請求項1から11に記載のいずれか1つを含む医薬組成物。 11.レトロウイルスの結合を担うIFN−受容体のドメインを阻害する、また はレトロウイルスが標的分子のIFN−受容体に結合するのを競合的に阻害する ための医薬組成物の調製のためにIFN−受容体に結合することを担うレトロウ イルスエンペロープタンパク質のそれらのドメインを阻害するタンパク質、ペプ チドまたは機能的に同等な分子の使用。 12.該受容体がIFN−α/β−受容体である請求項11に記載の使用。 13.該レトロウイルスがHIVである請求項11または12に記載の使用。 14.該タンパク質、ペプチドまたは機能的に同等な分子がHIV−gp41に 結合する請求項12または13に記載の使用。 15.該タンパク質、ペプチドまたは機能的に同等な分子がIFN−α/β−受 容体に結合する請求項12または13に記載の使用。 16.該タンパク質またはペプチドがHIV−gp41、抗−IFN−α/β− 受容体抗体またはHIV−gp41−受容体−結合部位(エピトープ)を含むタ ンパク質またはペプチドの断片またはIFN−αまたはIFN−βまたはIFN −α/β−受容体−結合部位(エピトープ)を含むその断片である請求項14に 記載の使用。 17.該タンパク質またはペプチドが可溶性IFN−α/β−受容体、抗IFN −β−抗体、抗HIV−gp41−抗体またはHIV−gp41結合部位(エピ トープ)を含む該タンパク質、ペプチドの断片である請求項15に記載のいずれ か1つによる使用。 18.該医薬組成物がCD4のリガンドまたはHIV表面タンパク質gp120 のリガンドを含む請求項11または17のいずれか1つに記載の使用。 19.該タンパク質、ペプチドまたは機能的に同等な分子が抗レトロウイルス剤 および/またはCD4のリガンドとさらに結合する請求項11から16に記載の いずれか1つの使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 39/395 A61K 39/395 U 45/00 45/00 C07K 14/16 C07K 14/16 14/56 14/56 14/565 14/565 16/24 16/24 16/28 16/28 A61K 37/66 G (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I L,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK, MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR ,TT,UA,UG,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.レトロウイルスが標的細胞のインターフェロン(IFN)−受容体と結合す るのを競合的に抑制するタンパク質ペプチドまたは機能的に同等な分子またはそ の組合せおよび時に製薬学的に許容し得る担体を含む医薬組成物。 2.該受容体がIFN−α/β−受容体である請求項1に記載の医薬組成物。 3.該レトロウイルスがHIVである請求項1または2に記載の医薬組成物。 4.該タンパク質、ペプチドまたは機能的に同等な分子がIFN−α/β−受容 体に結合する請求項2または3に記載の医薬組成物。 5.該タンパク質、ペプチドまたは機能的に同等な分子がHIV−gp41に結 合する請求項2または3に記載の医薬組成物。 6.該タンパク質またはペプチドがIFN−α/β受容体結合部位(エピトープ )を含むHIV−gp41−受容体結合部位(エピトープ)またはIFN−αま たはIFN−βまたはその断片を含む該抗−IFN−α/β−受容体抗体または 該タンパク質またはペプチドの断片である請求項4に記載の医薬組成物。 7.該タンパク質またはペプチドが可溶性IFN−α/β−受容体、抗−IFN −β−抗体、抗−HIV−gp41−抗体またはHIV−gp41結合部位(エ ピトープ)を含む該タンパク質またはペプチドの断片である請求項5に記載の医 薬組成物。 8.請求項4、5、6または7に記載の少なくとも2つのタンパク質またはペプ チド、または請求項4または6に記載のタンパク質またはペプチドの内の少なく とも1つおよび請求項5または7に記載のタンパク質またはペプチドのうちの1 つの組合せを含む医薬組成物。 9.レトロウイルス感染を妨害または治療するための請求項1から8に記載の任 意の1つの医薬組成物。 10.該レトロウィルス感染がHIV感染である請求項9に記載の医薬組成物。 11.請求項1から10に記載のいずれか1つとさらに抗−レトロウイルス薬剤 を含む医薬組成物。 12.CD4のリガンドまたはHIVのgp120表面タンパク質をさらに含む 請求項1から11に記載のいずれか1つを含む医薬組成物。 13.レトロウイルス感染を妨害するかまたは治療するための、タンパク質、ペ プチド医薬組成物の調製のため請求項1から7に記載のいずれか1つ中で定義さ れたようなタンパク質、ペプチドまたは機能的に同等な分子。 14.該タンパク質、ペプチドまたは機能的に同等な分子が抗レトロウイルス薬 剤および/またはCD4に対するリガンドとたまに結合させる、請求項13に記 載の使用。 15.IFN−βまたは全身治療のため適切な高い投与量の適用によってレトロ ウイルス感染の妨害または治療のための医薬組成物の調製のため類似の効果を有 する分子の使用。 16.該レトロウイルス感染がHIV感染である、請求項12から15に記載の いずれか1つによる使用。 17.HIV−gp41とIFN−α/β−受容体間の相互作用の検出に基づく 、HIVの診断のための物質の組合せ。
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