JPH1151206A - 空気流入管付き計量投入バルブとその使用方法 - Google Patents

空気流入管付き計量投入バルブとその使用方法

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JPH1151206A
JPH1151206A JP24328797A JP24328797A JPH1151206A JP H1151206 A JPH1151206 A JP H1151206A JP 24328797 A JP24328797 A JP 24328797A JP 24328797 A JP24328797 A JP 24328797A JP H1151206 A JPH1151206 A JP H1151206A
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valve
container
cylinder
air
outer cylinder
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JP24328797A
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English (en)
Inventor
Kazumi Shima
一己 島
Hisashi Kawada
久 川田
Yoshiki Fukazawa
由樹 深沢
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Toyo Engineering Corp
Original Assignee
Toyo Engineering Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】流体が充填されているドラム缶などの原料容器
から受け容器に高精度でしかも狭い範囲に計量投入する
自動計量投入装置用のバルブとそのバルブを用いた計量
方法の提供にある。 【構成】同軸二重筒を形成する内筒と外筒からなり、内
筒は外筒内に密着しながら遊動自在に差し込まれ、内筒
は、容器内に挿入される側が閉鎖端とされ、他端が開放
端とされ、当該閉鎖端近傍側面に流体流通穴を有し、か
つ、側面に一つの空気孔を有し、外筒は、両端が開放さ
れ、その側面には一つの空気孔が設けられ、前記容器の
排出口に密着固定する手段を設けられ、前記内筒内部
に、前記空気流通孔に連通し、前記閉鎖端を貫通して延
びる空気流入管が設けられ、バルブが閉から一部開の状
態で内筒側面の空気孔が外筒側面で閉じられ、バルブが
全開の状態で内筒側面の空気孔が外筒側面の空気孔と連
通し空気流入管を介して容器内部と外部が連通し、か
つ、内筒閉鎖端近傍に設けた流体流通用の穴を介して容
器内の液体が内筒開放端から流出させる空気流入管付き
計量投入バルブ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドラム缶などに充
填された流体を他の容器に投入するバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の少品種多量生産方式においては、
タンクから各種流体を配管により反応槽、混合槽などの
タンクに供給する方法が一般的であった。しかし、消費
者ニーズの多様化に応じるためには、多品種少量、変種
変量生産方式へ移行せざるを得なくなってきている。こ
の場合、従来の配管による移送手段では配管の本数が原
料の種類分必要となり現実的でない。このため、移動槽
による生産方式が、いわゆるパイプレスプラントとして
提唱されている。
【0003】パイプレスプラントでの原料仕込みには、
仕込みステーションにタンクが移動して行われる。この
場合、配管を経由して供給される多量の主原料に加え
て、多品種の副原料や添加剤などの多くはドラム缶やペ
ール缶などの原料容器より供給されている。これらの原
料容器からタンクへ流体を投入する場合、転倒機などの
補助具と秤を使って人手によって計量する方法がとられ
る。この方法では、作業者の熟練度、体調などの不確定
要素に起因する計量精度のばらつきを起こしやすく、レ
シピ通りの一定の製品を作ることを困難にしている。さ
らに、重い原料容器の移動や投入の際に、作業者の体に
かかる負担、危険なども危惧される。
【0004】また、自動で計量しながら投入する装置も
各種提案されているが、コストの面、付随して使用する
ノズルや場合によっては漏斗の洗浄作業による負担増の
点などでそれぞれ問題があった。
【0005】そこで、原料容器に充填されている流体を
いかに効率よく安全に、また高い計量精度で反応槽、混
合槽などのタンクに投入するかが近年の課題となってい
た。以下は、自動計量投入装置の場合について詳しく考
察するが、人手投入の場合でも問題としては同様のこと
がいえる。
【0006】従来提案されているドラム缶計量投入装置
(例えば、特開平5−1941、特開平6−24187
1、特開平3−200629等)は、ドラム缶を把持し
て持ち上げ、ドラム缶の底を上げるようにして、排出口
を下げるように傾けながら転倒させる方式が多い。しか
しながら、この場合に種々の問題点が挙げられる。
【0007】第一の大きな課題は、ドラム缶の姿勢の調
節に関わる問題である。まず、投入を続ける間にドラム
缶内の残量も変化するので、転倒角度を変化させなけれ
ばならないが、それによって排出口の位置の変化があ
り、排出口と受け容器との相対位置の調整が都度必要に
なる。具体的には、ドラム缶の位置、もしくは受け容器
の位置を前後に移動させ、またドラム缶を転倒させる際
の回転軸を変更し、流体の落下地点を狭めるように工夫
がなされている。
【0008】このような姿勢の調整とドラム缶と受け容
器間の位置関係の調整を、ドラム缶の残量を計測しなが
ら予め設定したプログラムによって制御することにな
る。すなわち、計量設定値に近くなったときに、ドラム
缶を転倒させる速度を落とすなどして、流れ出る量を少
なくして調整をやりやすくする必要がある。さらに、液
の粘度が異なる場合など、その都度プログラムの変更が
必要であった。ちなみに、手動の場合には、これらの姿
勢の調整、位置調整に対応するために、作業員の熟練し
た技術が必要で、前述したように作業員の熟練度に応じ
て計量精度のばらつきが出るという問題点があった。こ
れと共に、作業員が監視のために拘束されてしまうこと
になり、そのあいだ全量投入を除いて他の作業にかかれ
ない状況であった。
【0009】一方、このような相対位置を調整する煩雑
さを避けるために、即ち、排出口の位置変化による流出
向きなどの変動を調節することを少なくするために、受
け容器側に大きな漏斗を差し込む方法を採用する場合が
ある。この場合には、製品切り替え時毎に漏斗内面を洗
浄する必要があり、付随的な作業が生じることに問題が
あった。もしくは、なるべく洗浄の手間を省くため、最
後に洗える共液で洗い流すなど、投入する順番を予め原
料種類に応じて決めるという手続きが必要であった。漏
斗を取り付ける作業をなくすためには、受け容器の口径
を容器胴径と同一の開放型受け容器とするか、もしくは
受け容器のノズル径を大きくする方法が用いられてい
る。この方法では、受け容器の形状を限定することにな
る。
【0010】第二の課題は、息継ぎの問題である。ドラ
ム缶などの密封容器から内部に封入されている流体を排
出する場合には、排出される液の流れに抗して空気が密
閉容器に入る、いわゆる息継ぎ現象がみられる。この現
象が生じると液の流れが間欠的になり、さらに液柱の振
動、ドラム缶自体の振動が発生する。このため、計量の
精度が悪くなる。この現象をなくし、空気流入を円滑に
行わせるために、ドラム缶の転倒をゆっくり行うか、空
気口栓を弛めるか外すかが実際には行われている。この
空気口栓に関する作業自体は後述するノズルを取り付け
るために排出口を開栓する際に付随して行われている。
【0011】第三の大きな課題は、排出口に一般に取り
付けられているバルブやノズルについてである。自動投
入装置においては、多くの場合、ドラム缶の排出口にエ
ルボー状のノズルを付けることが行われている。このノ
ズルは空気口栓を弛めるか取り外すときに、投入方向を
ふまえてねじこんだりあるいはクランプなどで人手によ
って取り付けられる。すなわち、エルボーの口がドラム
缶の外側に向くように取り付けられる。その後に、コン
ベアなどに載せられて、投入転倒位置まで搬送される。
転倒位置のあるステーションでは、このノズル位置がど
こにあるかをセンサーなどを利用して検出し、位置割り
出し機構、位置調節機構を用いて、その位置(向き)を
受け容器側の受け口と合わせることが行われており、前
述したように、いろいろな方式が提案されているが、コ
ストが割高になるのは不可避的である。一方、手動によ
る投入装置の場合、排出口にシャットバルブを付けて転
倒させることがある。この場合でも、バルブを取り付け
る際に排出口の向きを予め考えて取り付ける手間と注意
が必要であった。
【0012】第四の課題は、計量に関する。計量投入の
ためには一般的にはロードセルが用いられる。このロー
ドセルは、計量精度を良くするために、複数個(自動計
量装置の場合には通常4ケ)必要とする。ドラム缶転倒
により重心位置が移動したとしても、井桁上の計量台の
範囲に押さえ込むためである。これらの複数個のロード
セルから得られる読み値を演算してドラム缶の総重量を
知るようになっている。このようにロードセルを複数個
設けることによってコスト高となるのはもちろんである
が、それそれの計量値から演算するための回路も付随し
て必要になっている。また、排出口の先端につくノズル
は開放型であるために投入装置の調整は、転倒装置全体
の重量を量りながら傾き角度を制御する方式を取ってい
たため、投入終了間際で開口調整などで速度を変える二
段調整による流量制御が難しかった。このため、所定の
精度を得るためには高度な制御ソフトを必要としてい
た。
【0013】さらに第五の課題としては、作業環境に関
係する。ドラム缶を転倒させて投入する場合、特に満液
状態の場合には、投入の初期において流体の飛散が大き
く、装置全体、受け容器、またその周辺を汚すという問
題点があった。この飛散の問題は、ロスインウェイト方
式による計量にも悪影響を及ぼしていた。以上を整理す
ると、 1.ドラム缶を転倒しながら投入するという方法に起因
する問題がある。 2.息継ぎの現象を緩和するか、なくすことが計量精度
の点からも望まれる。 3.ノズルを取り付けたとしても、ノズル割り出し機構
など付随する設備がコスト高を招く。 4.計量精度が許容される範囲でロードセルの数を少な
くすることが望まれる。 5.作業環境を改善することが望まれる。
【0014】これらの問題を解決するために、本出願人
は特願平8−152489でドラム缶などに充填された
流体などを他の容器に投入するための計量バルブと投入
方法を提案した。この提案したバルブは、バルブの長手
方向取り付け軸に対して流出開口が側面にあり、ドラム
缶を傾斜させたときに流出方向を下方に指向させるため
に流出開口部に傾斜を設けていた。このため、バルブの
取り付け軸に対して流出方向が斜めとなり、バルブの取
り付け軸即ちドラム缶の長手軸方向である真下に流出さ
せるためには、バルブを取り付けたドラム缶全体をこの
傾斜角に相当する分を調整した姿勢で排出しなければな
らず、倒立の状態と比べてドラム缶隅部に残存する量が
増えることになり、完全に排出することができなかっ
た。すなわち、ドラム缶を倒立させた状態では真下に流
出させることができなかった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術の有
する上記問題点を解決し、流体が充填されているドラム
缶などの原料容器から受け容器に高精度でしかも狭い範
囲に計量投入する自動計量投入装置を実現させ、排出方
向をドラム缶を倒立させた状態でも真下方向にすること
を可能とするバルブの提供とそのバルブを用いた計量方
法の提供にある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)流体を
充填した容器の排出口に固定してその容器内の液体を外
部に抜き出すバルブであって、同軸二重筒を形成する内
筒と外筒からなり、内筒は外筒内に密着しながら遊動自
在に差し込まれ、内筒は、容器内に挿入される側が閉鎖
端とされ、他端が開放端とされ、当該閉鎖端近傍側面に
流体流通穴を有し、かつ、側面に一つの空気孔を有し、
外筒は、両端が開放され、その側面には一つの空気孔が
設けられ、前記容器の排出口に密着固定する手段を設け
られ、前記内筒内部に、前記円筒側面の空気孔に連通
し、前記閉鎖端を貫通して延びる空気流入管が設けら
れ、バルブが閉から一部開の状態で内筒側面の空気孔が
外筒側面で閉じられ、バルブが全開の状態で内筒側面の
空気孔が外筒側面の空気孔と連通し空気流入管を介して
容器内部と外部が連通し、かつ、前記内筒に設けた流体
流通用穴を介して容器内の液体が内筒開放端から流出さ
せる空気流入管付き計量投入バルブ、及び(2)上記
(1)記載の空気流入管付き計量投入バルブの内筒開放
端近傍に内筒を外筒内を上下にスライドさせる駆動装置
への接続手段を設けた上記(1)記載の空気流入管付き
計量投入バルブ、及び(3)上記(1)記載の空気流入
管付き計量投入バルブの外筒を上下に2分割し、その下
部外筒を容器の排出口に固定し、内筒を外筒内でスライ
ドさせる駆動装置の接続手段の向きを所定の方向に調整
し、内筒側面の空気孔と外筒側面の空気孔とが同一線上
にくるよう上部外筒を前記下部外筒と接続可能とした上
記(1)ないし(2)記載の空気流入管付き計量投入バ
ルブ、及び(4)流体を充填した容器の流出口に、上記
(1)ないし(3)記載の空気流入管付き計量投入バル
ブを密着固定し、次いで上記容器を転倒させ、当該バル
ブを一部開の状態とし、容器内の減圧が所定の大きさに
なるまで液を流出させ、ついでバルブを全開とし空気流
入管から空気を導入しながら容器内の流体の全量又は所
定量を流出させる上記(1)ないし(3)記載の空気流
入管付き計量投入バルブを用いた計量投入方法、及び
(5)上記(4)記載の空気流入管付き計量投入バルブ
の使用方法において、排出量が所定量に近づいたとき
に、バルブを半開とし、容器内の減圧により流出量を絞
り込み、流出量が所定の値に達したときにバルブを閉と
して投入計量精度を上げる上記(1)ないし(3)記載
の空気流入管付き計量投入バルブを用いた計量投入方
法、である。
【0017】
【発明の実施の態様】本発明の計量投入バルブとその使
用方法につき図を用いてさらに詳細に説明する。以下、
図面に従って、本発明を詳細に説明する。図1は、本発
明の空気流入管付き計量投入バルブの断面図であって、
空気流入管が接続されバルブが開の状態を示す。図2
は、本発明の空気流入管付き計量投入バルブの断面図で
あって、空気流入管が離れバルブが閉の状態を示す。
【0018】本バルブは、内筒1と外筒2からなる同軸
二重管構造となっており、内筒1が外筒2内を遊動自在
にスライドする。外筒2にはその装着状態におけるその
下端にドラム缶などの容器の液排出口に密着固定用の接
続手段としてドラム缶台座に合わせてネジ9が切られて
いる。ネジ部からの液の漏れを防ぐためOリング31が
設けられている。また、外筒上端にも内筒1と外筒2と
の隙間を介しての漏れを防ぐためのOリング32が設け
られている。さらに、外筒側面には空気孔6が設けられ
ており、好ましくは図示されているように前記空気孔6
に連通して下向きの側管8が連結されていて、容器内の
液を排出する際後述する空気流入管7内に進入してきた
液が少量横に飛び散るのを防ぐ。
【0019】内筒1は、容器内に挿入される側が閉鎖端
3とされ、他端は開放端となっている。当該閉鎖端近傍
側面に流体流通穴4を有している。流体流通孔は排出速
度に応じてその大きさ数位置が設定される。内筒側面の
中央部近傍に一つの空気孔5が設けられ、その空気孔に
連通して内筒内部にその長手方向に沿って前記閉鎖端3
を貫通して延びる空気流入管7が設けられている。
【0020】バルブの開閉は内筒1の外筒2内でのスラ
イド運動によって実施する。バルブが閉の状態では図2
に示すように内筒の液体流通穴4は外筒側面で塞がれ、
内筒空気孔5と外筒空気孔6とは離れた位置にあり、ド
ラム管内部と外部は遮断された状態になっている。この
状態で内筒1をスライドして押し上げると図1に示すよ
うに内筒の流体流通穴4はドラム缶気孔6を介して外部
と連通する。
【0021】バルブが一部開の状態では内筒の流体流通
穴4の一部はドラム缶内に開口するが内筒の空気穴5と
外筒の空気穴6は互いに接することがないようになって
いる。空気流入管7の長さと太さは、要求される排出時
間との関係で異なってくる。また、バルブがドラム缶用
あるいはペール缶用によってもその形状は変化する。
【0022】内筒開放端部周辺には内筒1を外筒2内で
上下にスライドするための駆動装置接続手段10を設け
ることができる。これによって後述するドラム缶ハンド
リング装置を用いてドラム缶内の液体を所定量投入する
場合の制御に有効である。
【0023】またドラム缶内の流体を投入する作業場所
によっては駆動装置接続手段10の向きが一定方向に限
定されることがある。このような場合外筒下端部の接続
手段であるネジ9でドラム缶に接続すると外筒空気穴6
の方向を希望の方向に向けることができない。この外筒
空気孔6の方向に合わせて内筒空気孔5の方向を合わせ
るため、接続手段10の向きが希望の方向に向かない。
【0024】このため、外筒2を上下に二分割し、下部
外筒21をドラム缶に固定し、その後外筒空気孔6と内
筒空気孔5を同一線上にくるように内筒1を上部外筒2
2に挿入し、駆動装置接続手段10が所定位置にくるよ
う下部外筒21と上部外筒22を合わせる。その後、例
えばフランジで、クランプもしくはレバー式クランプを
用いて両者を固定することができる。あるいは、外筒2
を二分割したとき、二分割した外筒の接続部をフランジ
ではなくネジとし、上部外筒22と下部外筒21を接続
する接続部のネジの向きをドラム缶との接続部に設けた
ネジの方向と逆方向に設けることで駆動装置接続手段1
0の向きを所定方向に向くよう調節が可能である。
【0025】また、内筒閉鎖端3の外径が外筒内径と外
径との間になるように設計すると内筒が使用中に抜け落
ちる心配がない。
【0026】以下本発明のバルブの使用方法につき説明
する。ドラム缶の排出口栓を取り外した後に、バルブの
接続部分が台座にねじ込まれて固定される。バルブは取
り付けられた状態では閉とされる。ついでドラム缶は適
当な把持転倒手段により転倒されて、バルブを下方に位
置するようにする。次いで、ドラム缶の空気孔を全閉の
まま、本バルブを半開状態とすると、ドラム缶内の液が
流出し始め、ドラム缶の上部の空気層の部分は、極短時
間に減圧状態となる。この減圧状態が所定の大きさにな
るまで液を流出させる。次いでバルブを全開とすると流
体流通穴4を介してドラム缶内の液体が内筒1内へ流入
し、同時に空気流入管7が外筒空気孔6を介して外気と
つながり、空気は、気泡となりドラム缶に流入し上部に
溜まるがこの状態は大気開放と同じ効果をもたらす。こ
の外気と連通した空気流入管7からの空気の導入に伴っ
て、ドラム缶内の流体は円滑にバルブから流出する。こ
のため、従来のドラム缶計量投入装置にあった空気息継
ぎ現象による振動などは生じない。このことは、正確な
計量を可能とするものである。
【0027】ロードセルなどからの信号により、ドラム
缶からの排出量が所定の設定値になったら、バルブを閉
とすることで流出を止めることができる。
【0028】本バルブは内筒開放端がバルブ流出口とな
るためバルブ流出口にフランジなどで適当な形状の排出
ノズルを接続しあるいはホースを接続して使用すること
も可能となる。ドラム缶を転倒することで真下に液を流
出させることができる。また適当なノズルあるいはホー
スを使用すれば受け容器の受け口が小さくても液の飛散
なく移液できる。
【0029】排出時間は、液の粘性、息継ぎ管の太さ、
長さ、バルブの流出口の面積、管路の断面積などによっ
て異なる。要求される排出時間に基づき、容器の容量、
粘性等を考慮して適宜設計可能である。
【0030】計量はロストインウエイト方式により、計
測される。即ち、別途に設けられるロードセルにて計測
され、この計測値が所定の設定値と常に比較されなが
ら、投入される。流量設定値がちかずいたら、計量精度
を高めるために流量を絞るという二段制御を行うことが
できる。予め決められたタイミングで、バルブの開度を
絞ればよい。
【0031】このときバルブは半開状態で内筒空気孔5
と外筒空気孔6が分離しているため息継ぎ管7は外気と
遮断された状態となる。息継ぎをスムースにできなくす
ることによって流量の絞り制御を行う。息継ぎ管7を外
気と遮断することによって流量が絞られ容易に精度を高
めることができる。バルブを絞り息継ぎ管7を外部と遮
断した状態としても残り投入量が小さくなっているた
め、内部の減圧状態が息継ぎを必要とするまで大きくな
る前に投入が終了する。この二段階制御は、所定の精度
に応じて必要とされるかどうかが判断される。
【0032】本発明は、ドラム缶自動投入装置に対応す
るバルブであるが、このバルブを取り付けてドラム缶を
把持し、転倒するという作業を実際に行うには、ドラム
缶を手動で把持し転倒する市販のドラム缶転倒機が使用
可能である。
【0033】図1、2は、同時に本バルブを装着したド
ラム缶を転倒させた状態を示している。本バルブの流出
口は真下を向くので、液流の向きも真下のしかもかなり
せまい範囲に限定される。これにより、液流を受けるた
めの受け容器の口径が小さくても投入が可能となる。ま
た、この倒立の姿勢はドラム缶内の残液量を最小にする
ためにも最良の方法である。払い出し量は、所定の量を
セットしてロードセルコントローラに指定しておけば、
コントローラとつながった開閉アクチュエータにより内
筒1に設けた駆動装置接続手段10を介して所定の量に
なるとバルブが閉とされる。前述のバルブの二段階制御
を行うことによって、さらに精度を良くすることができ
る。即ち、所定の量になる前にバルブを一部開の状態と
し空気流入管7を外気と遮断して流量を絞り込みそのう
えで最終的な締め切りを行う。
【0034】ドラム缶を転倒させたままで放置してお
け、そのあいだ作業員は張り付けになる拘束から開放さ
れるので、全体としての生産効率は向上する。更に、従
来のようにドラム缶の残量によって傾き加減を調整する
場合と異なり、注入口の位置変化がないので、受け容器
と投入器との相対位置変化を調整する必要がない。これ
により、作業の熟練を要することもなく、また転倒角度
を変化させる作業による液洩れもなく、周囲を汚すこと
がない。
【0035】
【発明の効果】
1.本発明のバルブは、空気流入管を有しているため、
空気流入を円滑に行わせ、液の投入時の振動をなくすこ
とができる。 2.本発明のバルブは、ドラム缶に装着され転倒して使
用されるとき流出口が真下を向くため以下の効果があ
る。 1)ドラム缶と受け容器の相対位置補正や姿勢の補正を
要しない。 2)受け容器に漏斗などを必要とせず、周囲の洗浄の負
担を軽減する。 3)口径、ノズル形状などの面で、受け容器の大きさを
限定しない。 4)倒立の姿勢となるため、ドラム缶液の残量を最小と
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気流入管付きバルブが開の状態を示
す断面図である。
【図2】本発明の空気流入管付きバルブが閉の状態を示
す断面図である。
【符号の簡単な説明】
1 内筒 2 外筒 3 内筒閉鎖端部 4 内筒流体流通穴 5 内筒空気孔 6 外筒空気孔 7 空気流入管 8 側管 9 外筒接続部 10 内筒駆動装置接続手段 11 外筒接続部 21 外筒上端部 22 外筒下端部 31 Oリング 32 Oリング

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体を充填した容器の排出口に固定してそ
    の容器内の液体を外部に抜き出すバルブであって、同軸
    二重筒を形成する内筒と外筒からなり、内筒は外筒内に
    密着しながら遊動自在に差し込まれ、内筒は、容器内に
    挿入される側が閉鎖端とされ、他端が開放端とされ、当
    該閉鎖端近傍側面に流体流通穴を有し、かつ、側面に一
    つの空気孔を有し、外筒は、両端が開放され、その側面
    には一つの空気孔が設けられ、前記容器の排出口に密着
    固定する手段を設けられ、前記内筒内部に、前記円筒側
    面の空気孔に連通し、前記閉鎖端を貫通して延びる空気
    流入管が設けられ、バルブが閉から一部開の状態で内筒
    側面の空気孔が外筒側面で閉じられ、バルブが全開の状
    態で内筒側面の空気孔が外筒側面の空気孔と連通し空気
    流入管を介して容器内部と外部が連通し、かつ、前記内
    筒に設けた流体流通用穴を介して容器内の液体が内筒開
    放端から流出させることを特徴とする空気流入管付き計
    量投入バルブ。
  2. 【請求項2】請求項1記載の空気流入管付き計量投入バ
    ルブの内筒開放端近傍に内筒を外筒内を上下にスライド
    させる駆動装置への接続手段を設けたことを特徴とする
    請求項1記載の空気流入管付き計量投入バルブ。
  3. 【請求項3】請求項1記載の空気流入管付き計量投入バ
    ルブの外筒を上下に2分割し、その下部外筒を容器の排
    出口に固定し、内筒を外筒内でスライドさせる駆動装置
    の接続手段の向きを所定の方向に調整し、内筒側面の空
    気孔と外筒側面の空気孔とが同一線上にくるよう上部外
    筒を前記下部外筒と接続可能としたことを特徴とする請
    求項1ないし2記載の空気流入管付き計量投入バルブ。
  4. 【請求項4】流体を充填した容器の流出口に、請求項1
    ないし3記載の空気流入管付き計量投入バルブを密着固
    定し、次いで上記容器を転倒させ、当該バルブを一部開
    の状態とし、容器内の減圧が所定の大きさになるまで液
    を流出させ、ついでバルブを全開とし空気流入管から空
    気を導入しながら容器内の流体の全量又は所定量を流出
    させることを特徴とする請求項1ないし3記載の空気流
    入管付き計量投入バルブを用いた計量投入方法。
  5. 【請求項5】請求項4記載の空気流入管付き計量投入バ
    ルブの使用方法において、排出量が所定量に近づいたと
    きに、バルブを半開とし、容器内の減圧により流出量を
    絞り込み、流出量が所定の値に達したときにバルブを閉
    として投入計量精度を上げることを特徴とする請求項1
    ないし3記載の空気流入管付き計量投入バルブを用いた
    計量投入方法。
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