JPH11511621A - 階層的動き推定技術に基づいた最適動きベクトル決定方法及びその装置 - Google Patents
階層的動き推定技術に基づいた最適動きベクトル決定方法及びその装置Info
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Abstract
(57)【要約】
動きベクトルは、多段階層的動き推定によって、フレームの進行中、現フレームと前フレームとの間で決定される。候補ブロックは複数の階層的探索エリアにグループ付けられる。最初、最高位階層の探索エリアに含まれる候補ブロックをチェックして、候補ブロックと探索ブロックとの間の平均二乗誤差(MSE)が予め定められた閾値より小さいかを判断する。もしMSEが閾値より小さい場合、対応する候補ブロックの位置ベクトルが探索ブロックの動きベクトルとして決定され、そうでない場合には、次の階層に含まれている候補ブロックが処理される。探索ブロックの動きベクトルを決定するために、残りの階層の探索エリアに対して異なる条件が適用される。条件のうちの1つにおいて、動きベクトルに対するMSE値が予め定められた候補ブロックのMSE値のうちの最小値として定められる基準誤差関数より小さくなければならない。その他の条件においては、現在処理される階層の最小MSE値がより高い階層の最小MSEより遥かに小さく、また最小MSE値が3つの隣接レベル間で2倍増加する。このようなプロセスは、上記の条件を満足する動きベクトルが検出されるか、または全ての階層が処理されるまで行われる。
Description
【発明の詳細な説明】
階層的動き推定技術に基づいた最適動きベクトル決定方法及び
その装置発明の技術分野
本発明は、動きベクトルを決定するための方法及びその装置に関し、特に、階
層的動き推定技術を用いて、2つの連続する映像フレームから動きベクトルを決
定する動きベクトル決定方法及びその装置に関する。背景技術
公知のように、ディジタル映像信号の伝送はアナログ信号のものより高画質の
映像を提供することができる。一連の映像“フレーム”から成る映像信号をディ
ジタル形式で表わす場合、とりわけ、高精細度テレビジョン(HDTV)システムの場
合に、伝送の際においては大量のディジタルデータが必要である。しかしながら
、従来の伝送チャネル上の利用可能な周波数帯域幅は制限されているので、その
制限されたチャネル帯域幅を通じて多量のディジタルデータを伝送するためには
、伝送すべきデータの量を圧縮したり減らしたりすることは避けられない。この
ため、いろいろな画像信号圧縮技術のうち、確率的符号化技術と時間的、空間的
圧縮技術とを組み合わせた、いわゆるハイブリッド符号化(hybridcoding)技術
が最も効率的なものとして知られている。
殆どのハイブリッド符号化技術は、動き補償DPCM(差分パルス符号変調)、
2次元DCT(離散的コサイン変換)、DCT係数の量子化、及びVLC(可変長
符号化)などの技術を用いている。動き補償DPCMは、現フレームとその前フ
レームとの間の物体の動きを推定し、その物体の動きに基づいて現フレームを予
測して、現フレームとその予測値との間の差を表す差分信号を生成するプロセス
である。
動き補償DPCMデータのような映像データの間の空間的冗長性を減
らすか、または除去する2次元DCTは、例えば、8×8画素のディジタル映像
データよりなるブロックを変換係数データの組に変換する。この技術は、例えば
、Chen及びPratt氏による論文,「Scene Adaptive Coder」,IEEE Transactions o n Communications
,COM- 32,No.3,pp.225-232(March 1984)に
開示されている。量子化器、ジグザグ走査及びVLCを通じてそのような変換係
数データを処理することによって、伝送すべきデータの量を効果的に圧縮し得る
。
詳述すると、動き補償DPCMでは、現フレームと前フレームとの間の動き推定
に基づいて、現フレームのデータを対応する前フレームのデータから予測する。
そのように推定された動きは、前フレームと現フレームとの間の画素の変位を表
す2次元動きベクトルによって表され得る。
一連の画像信号において物体の変位推定に最も頻繁に用いられる方法のうちの
1つに、ブロックマッチング法(black matching algorithm)がある。このブロッ
クマッチング法によると、現フレームは複数の探索ブロックに分けられる。各探
索ブロックの大きさは、一般的に8×8画素から32×32画素の範囲で定めら
れる。現フレームの探索ブロックと、前ブロックにおいて一般により大きい探索
領域内に含まれた同等の大きさの複数の候補ブロック各々との間の類似度を計算
することによって、現フレームにおける探索ブロックに対する動きベクトルが決
定される。平均絶対誤差または平均二乗誤差等の誤差関数を用いて、現フレーム
の探索ブロックと探索領域における各候補ブロックとの間の類似度を求める。こ
こで、動きベクトルとは、探索ブロックと最小の誤差関数をもたらす候補ブロッ
クとの間の変位を表す。探索ブロックが、該当探索ブロックに対応する探索領域
内の全ての可能な候補ブロックと比較されるので(即ち、全探索ブロックマッチ
ング)、多大な計算量となる。その結果として、高速の処理能力及び/または実時
間処理のための多くのプロセッ
サが組込まれる複雑なハードウェアが必要となる。
従って、前述した全探索ブロックマッチング法においての多大な計算量を鑑み
て、単純化されたアルゴリズムが提案されてきた(例えば、J.R.Jainらの論文,
「Displacement Measurement Its Appilcation in Interframe Image Coding」
,IEEE Transactions of Communications COM-29,No.12,pp.1799−
1808(December 1981))。この単純化されたアルゴリズムは、探索エリア
を連続的に減らすことによって最小ひずみの方向を探索する。最初の段階におい
ては、探索領域内の予め定められた位置に位置している5個の候補ブロックの組
のうち、最小誤差関数をもたらす1つの候補ブロックを探索する。この最小誤差
関数をもたらす候補ブロックを検出した後、上記のプロセスが検出された候補ブ
ロックによって決定された探索エリア上の予め定められた位置における他の5個
の候補ブロックの組に対して繰返して行われる。このような過程は探索エリアが
3×3候補ブロックの大きさに減少するまで続く。最後の段階においては、9個
の候補ブロックのうちで最小誤差関数をもたらす候補ブロックが、探索ブロック
に最も類似な候補ブロックとして決定され、また探索ブロックと最後に選択され
た候補ブロックとの間の変位は、探索ブロックの動きベクトルとして確定される
。
たとえそのような前述した全探索ブロックマッチング方法を単純化した探索方
法が大量の計算量や複雑なハードウェア要件を減らし得るとしても、決定された
動きベクトルが全体的な最小誤差関数をもたらす最も類似な候補ブロックよりも
局所的な最小誤差関数をもたらす候補ブロックを反映する可能性があるので、必
ずしもブロックマッチング法を最適に具現化はしない。発明の開示
従って、本発明の主な目的は、階層的動き推定方法を用いてハードウ
エア要件を減らすと共に最適の動きベクトルを決定する改善された動きベクトル
決定方法及びその装置を提供することにある。ここで、探索ブロックに対する各
階層的動きベクトルは該当探索ブロックに対応する探索領域に含まれている予め
定められた探索エリア内で探索される。
上記の目的を達成するために、本発明によれば、多段階層的動き推定を用いて
、同等の大きさの複数の探索ブロックに分けられる現フレームと対応する数の探
索領域に分割される前フレームとの間の動きベクトルを決定する動きベクトル決
定方法であって、
各探索領域は前記同等の大きさの複数の候補ブロックに更に分割され、各探索
領域における前記候補ブロックは最高位階層から最低位階層までの異なる階層の
複数の探索エリアにグループ付けられ、
前記最高位階層の探索エリアに含まれている各候補ブロックに対して探索ブロ
ックを動き推定して、前記探索ブロックと最小誤差関数をもたらす前記候補ブロ
ックのうちの何れか1つとの間の変位を表すポテンシャル動きベクトルと、前記
最高位階層の最小誤差関数とを発生する第1段階と、
前記最小誤差関数と前記最高位階層の閾値とを比較する第2段階と、
前記最小誤差関数が前記最高位階層の閾値以下である場合は、前記ポテンシャ
ル動きベクトルを前記探索ブロックの動きベクトルとして決定し、前記最小誤差
関数が前記最高位階層の閾値より大きい場合には、前記探索ブロックに対応する
前記探索領域に含まれている予め定められた候補ブロックの組から求められる最
も少ない誤差関数を表す基準誤差関数を計算する第3段階と、
より低い階層の探索エリアに含まれている各候補ブロックに対して前記探索ブ
ロックを動き推定して、前記探索ブロックと前記最小誤差関数をもたらす前記よ
り低い階層の探索エリアに含まれている候補ブロック
のうちの何れか1つとの間の変位を表すポテンシャル動きベクトルと、前記探索
ブロックに対する前記より低い階層の最小誤差関数とを発生する第4段階と、
前記第1段階から第4段階で求められた最小誤差関数のうち、最も小さい誤差
関数を選択する第5段階と、
前記選択された最も小さい誤差関数が、基準閾値より大きい分だけ、前記最も
小さい誤差関数をもたらす階層より低い階層の最小誤差関数より小さいか、また
は2つの連続した階層のいずれか一方に対する最小誤差関数が、前記2つの連続
した階層のいずれか一方より高い階層の最小誤差関数以上であり、前記選択され
た最も小さい誤差関数が前記基準誤差関数より小さいことによって、前記選択さ
れた最も小さい誤差関数に対応するポテンシャル動きベクトルを前記探索ブロッ
クの動きベクトルとして決定するまで、前記第4段階及び第5段階を繰返して行
う第6段階と、
前記探索ブロックの動きベクトルが前記第6段階で決定されない場合、前記選
択された最も小さい誤差関数に対応するポテンシャル動きベクトルを前記探索ブ
ロックの動きベクトルとして決定する第7段階と、
前記現フレームにおける残りの探索ブロックの各々に対して前記第1段階から
第7段階を適用する第8段階とを含むことを特徴とする動きべクトル決定方法を
提供する。図面の簡単な説明
第1図は、本発明の動き推定部のブロック図であり、
第2図は、第1図中の動きベクトル決定部の詳細なブロック図であり、
第3図は、本発明に用いられる、階層的探索エリアの構造の一例を示す図であ
り、
第4図は、本発明による基準誤差関数を決定するのに用いられる候補
ブロックの位置を示す図であり、
第5A図及び第5B図は、各々探索ブロックに対する動きベクトルの決定を説
明するためのフローチャートである。発明の実施の様態
以下、本発明の好適実施例について図面を参照しながらより詳しく説明する。
第1図には、本発明の動き推定部のブロック図が示されている。
ディジタル映像信号は、現フレームとして第1フレームメモリ210に、また
前フレームとして第2フレームメモリ212に入力される。実際に、入力ディジ
タル映像信号は、ブロック単位に入力メモリ(図示せず)から読み出される。こ
こで、映像信号の各フレームは、ブロック単位の処理のために画素データよりな
る連続的なブロックとして格納される。入力ディジタル映像信号のブロックの大
きさは、一般的に8×8画素から32×32画素までの範囲で定められる。従来
のブロックマッチング法によると、現フレームは、同等の大きさ(例えば、16
×16画素)の複数の探索ブロックに分割される。探索ブロックに対する動きベ
クトルを決定するために、探索ブロックと前フレームにおいて一般的により大き
い探索領域内に含まれている同等の大きさの複数の候補ブロックの各々との間で
類似度計算が行われ、こうして最適マッチングブロックが検出される。探索領域
は、予め定められた探索範囲(例えば、水平及び垂直方向に±12画素の範囲)に
よって画定される。
一方、本発明において、現ブロックにおける探索ブロックに対する動き推定は
、探索領域内の複数の候補ブロックを複数(例えば、7)の階層的探索エリアにグ
ループ付けることによって行われる。
第3図には、本発明の動き推定方法に用いられる階層的探索エリアを表す例示
図が示されている。図中、正方形は、例えば探索領域に含まれ
る候補ブロックの左上コーナーにある画素を表し、また探索領域に含まれる候補
ブロックを代表する。本発明による階層的動き推定を実行するために、候補ブロ
ックはグループ付けられるが、即ち探索領域は複数(例えば、7)の探索エリアに
分割される。図中、探索エリアの内部に表れている数字0から6は、各探索領域
の階層レベルを表し、より大きい数字であればあるほどより低いレベルを表す。
本発明の好適な実施例において、図中、0で表される0レベルの探索エリアは1
つの候補ブロックを有し、この候補ブロックは探索ブロックと同一の位置に置か
れる。また、残りの1レベルから6レベルの探索エリアに含まれている各候補ブ
ロックの数は、各レベルによって変わる。ここで、本発明はいろいろな異なる方
法、例えば前述したものと異なり各々の探索エリアを構成することによって具現
され得ることに注目されたい。
殆どのビデオ映像において、動く物体を含む部分は、フレーム移動の際、変化
しないその背景に比べて比較的小さい。更に、動きベクトルの最大値が画質関係
上大きい値に設定されても、実際に動きベクトルの数はあまり多くない。第3図
に示すように、より高いレベルは、より小さい値の動きベクトルに対応する。従
って、より高いレベルの探索エリアに含まれている候補ブロックは、探索ブロッ
クに対する最適マッチングブロックになる可能性が高い。
本発明において、最初、最大レベル(例えば、0レベル)の探索エリアに含ま
れる候補ブロックを検査して、候補ブロックと探索ブロックとの間の平均二乗誤
差(MSE)が予め定められた閾値より小さいかを判断する。もしMSEが閾値より
小さい場合、候補ブロックの位置ベクトル、例えば(0.0)が探索ブロックの
動きベクトルとして決定され、そうでない場合には、次のレベルに含まれている
候補ブロックが処理される。即ち、より低いレベルの探索エリアにおける各候補
ブロックに対して異なる条
件が適用される。
条件のうちの1つは、動きベクトルに対するMSE値が予め定められた候補ブ
ロックのMSE値のうちの最小値として定められる基準誤差関数より小さくなけ
ればならないということである。第4図には、本発明による基準誤差関数を決定
するのに用いられる候補ブロックの位置が示されている。第4図に示されている
ものと異なる候補ブロックの組が用いられ得る。図中で、候補ブロックは、探索
領域で一様に分散されている。
その他の条件は、第5A図及び第5B図を参照して説明する。
適当な動きベクトルが1レベルの動き推定で検出されない場合は、次のレベル
に対して動き推定が行われる。このようなプロセスは、全ての条件を満足する動
きベクトルが決定されるか、または全てのレベルに対して処理されるまで続く。
典型的な場合において、動きベクトルは、上述のように、より高いレベルの動き
推定で決定される可能性が高い。従って、本発明によれば、全探索ブロックマッ
チング方法に比べて、動きベクトルを検出するのにかかる計算時間が短い。
第5A図及び第5B図は、各々、現探索ブロックの動きベクトルを決定するプ
ロセスを説明するフローチャートである。ステップS10において、処理される
べき探索ブロックBが入力される。ステップS12において、レベル番号を表す
iは「0」と設定され、候補ブロックの位置ベクトルを表すDV(i)は(0、0)
と設定され、MSE(i)が計算される。このMSE(i)はiレベルの探索エリアに
含まれている候補ブロックの最小MSEを表す。ステップS12において、MS
E(i)は0レベルの探索エリアにある候補ブロック(例えば、その位置は探索ブロ
ックと同一の位置にある)の最小MSEを表す。MVはMSEの最小値に対応す
る位置ベクトルを表し、ステップS14において(0、0)と設定される。MS
E(0)が予め定められた閾値T0より小さい場合は、プロセスは終了し、MV値
(0、0)が現探索ブロックの動きベクトルとして決定される。
MSE(i)がT0を超える場合、ステップS18で、残りのレベルに対して行わ
れる前に、後続ステップで用いられるべき値が初期化される。詳述すると、MS
Eの最小値を表すLMは、MSE(i)と設定され、探索ブロックの動きベクトル
を決定するのに用いられるN1及びN2は、各々、「0」に初期化される。ステッ
プS20で、基準誤差関数MSE(REF)が検索された後、ステップS22で次
のレベルの処理のためにiは1だけ増加される。ステップS24において、iレ
ベルの探索エリアに含まれている候補ブロックの最小MSEであるMSE(i)と
、対応する位置ベクトルDV(i)とが検出される。
その後、現レベルにおける最小MSEであるMSE(i)がLM以上である場合
、ステップS40において前レベルの最小MSEであるMSE(i-1)と比較され
る。MSE(i)が前レベルのMSE(i-1)より大きい場合、ステップS42でN
2は1だけ増加される。ここで、N2は、隣接するレベルの間で最小MSE値の
増加分を表す。そうでない場合、即ちMSE(i)がMSE(i-1)以下である場合
、ステップS30でN1及びN2は全て「0」とリセットされる。ステップS4
4及びS46において、MSE(i)とLMとの間の差は予め定められた値Tiと比
較され、その差がTiより大きい時はN1は1だけ増加される。
一方、ステップS26において、MSE(i)がLMより小さい場合、LM及び
MVは、各々、MSE(i)及びDV(i)に更新される。この場合、N1及びN2も
全て「0」に初期化される(ステップS30)。
ステップS32及びS34で、現在MVに含まれている位置ベクトルが、探索
ブロックの動きベクトルに付加される条件を満足するか否かがチェックされる。
詳述すると、ステップS32においてN1=1は、現M
SE(i)値が前レベルで求められた最小MSE値であるLMより遥かに小さいこ
とを表し、N2=2は3つの隣接レベル間で最小MSE値が2倍増加することを
表し、最小MSEは基準誤差関数MSE(REF)以下でなければならない。
ステップS32及びS34に示されている条件を満足する最小MSE値が検出
されると、ステップS38において現MV値が探索ブロックBの動きベクトルと
して決定される。ここで、MVは、現LM値、即ち処理されたレベルの最小MS
E値の間の最小値に対応する位置ベクトルを表す。そうでない場合は、全プロセ
スが次のレベルに対して再び行われる。i値は0からK-1まで変化し、Kは探
索領域に含まれる異なるレベルの数である。現レベルが、探索領域において最後
のレベル(例えば、(K-1)レベル)である場合、ステップS36及びS38に示
すように現MV値が動きベクトルとして決定される。
要するに、現LM値、即ち処理されたレベルにおけるMSEの最小値が、MS
E(i)が3つの隣接レベル間で2倍増加し、または現MSE(i)及びLMとの間の
差がTiより大きい条件下で、動きベクトルとして決定される。これらの条件は
、LMがMSEの局所的な最小値でないことを確実にするためである。かくして
、探索領域に含まれている全ての候補ブロックを処理することなく、最小MSE
をもたらす正確な動きベクトルを検出することができる。また、基準誤差関数に
対する条件によって、LMが局所的な最小値になる可能性は少なくなる。
本発明の他の好適な実施例において、ステップS40は動きベクトルの正確さ
を大きく影響せずにスキップされ得る。ステップS40で考慮された条件は、M
SE(i)があるレベルで増加しその次のレベルで減少する場合を除いて、局所的
な最小値が最小MSE値として決定されないようにするためである。しかし、ス
テップS40による計算上の複雑さを
考慮してみると、局所的な最小値になる可能性は低い。ステップS40なしに、
MSE(i)がLMより大きい場合のみ、N2は1だけ増加し、2つの連続するM
SE値、例えばMSE(m)及びMSE(m+1)がLMより大きい場合は、MSE(m+
1)がMSE(m)より小さくてもN2は「2」に設定される。
第1図に戻ると、本発明による現フレームの階層的動き推定が、対応する0レ
ベルの探索エリアに対して探索ブロックを動き推定することによって開始される
。0レベルの動き推定の実行のために、メモリ制御部220は探索ブロックに対
する位置データ及び0レベル情報をラインL20を介してフレームアドレス生成
部224に供給する。
続いて、このフレームアドレス生成部224は、ラインL20を通じて受け取
った位置データ及び0レベル情報に応じて、対応する0レベルの探索エリアにお
ける探索ブロック及び候補ブロックに対するアドレスデータを第1及び第2フレ
ームメモリ210、212に各々供給する。加算器216において、第2フレー
ムメモリから取出された候補ブロックの画素データと、第1フレームメモリ21
0から取出された探索ブロックの画素データとの間の差分が計算され、両データ
の間の差分、即ち差分信号がMSE部218に入力される。その後、第5A図の
ステップS16で述べたように、探索ブロックの動きベクトルが0レベルの動き
推定で検出されたか否かを判断するために、候補ブロックに対するMSEがライ
ンL30を介して動きベクトル決定部230に供給される。
第2図には、第1図中の動きベクトル決定部230の詳細なブロック図が示さ
れている。
ラインL30上の0レベルの最小MSEは、2つのスイッチSW1及びSW2
の各入力端子Aに入力され、これらのスイッチSW1及びSW2はラインL20
上の0レベル情報に応じてその入力端子Aをその出力
端子Cに切り換える。その後、0レベルの最小MSEは、LMを格納するMIN
MSEメモリ310、0レベル比較部312及びMSEメモリ316に供給さ
れる。一方、スイッチSW4においてもラインL20上の0レベル情報に応じて
入力端子Aと出力端子Cとが結合され、入力端子A上の「0」値の動きベクトルが
現探索ブロックに対するポテンシャル動きベクトルとしてMVメモリ334に格
納されるようにする。
0レベル比較部312において、0レベルMSE値は予め定められた閾値T0
と比較される。この閾値は入力ディジタル映像信号の特性、例えば、その分散に
よって調節され得る。
本発明による0レベル比較部312は、スイッチSW1の出力端子C上のMS
E値が閾値より大きい場合はハイレベルの比較信号を、そうでない場合にはロー
レベルの比較信号をスイッチSW3に供給する。この比較信号は第1図に示すメ
モリ制御部220と、ラインL20上の0レベル情報に応じてMVメモリ334
とに供給される。ここで、ハイレベルの比較信号は、探索ブロックに対する動き
ベクトルを探すこと無しに0レベル動き推定を終わらせることを表す。
第1図に戻って、0レベル動き推定が探索ブロックの動きベクトルの検出なし
に終わる場合、フレームアドレス生成部224はハイレベルの比較信号に応答し
て探索ブロック及び基準ブロックの画素データを取出すためにアドレスデータを
第1及び第2フレームメモリ210、212に各々供給する。動き推定部214
は、従来の動き推定技術を用いて第1フレームメモリ210からの探索ブロック
に対する画素データと基準ブロックに対する画素データとに基づいて探索ブロッ
クに対する動き推定を行うことによって、第5A図のステップS20に示すよう
に、基準誤差関数をラインL50を介して動きベクトル決定部230に供給する
。この基準誤差関数は、第2図に示すREF MES比較部322に入力さ
れる。
基準ブロックに対する動き推定が終了すると、メモリ制御部220はラインL
20上に1レベル情報を発生する。この1レベル情報に応答して、フレームアド
レス生成部224は、探索ブロックの画素データとその探索ブロックにおける対
応する1レベルの探索エリア内にある候補ブロックの画素データとを取出すため
のアドレスデータを第1及び第2フレームメモリ210、212に各々発生する
。その後、動き推定部214は、第1フレームメモリ210からの探索ブロック
に対する画素データと、対応する1レベルの探索エリアにおける候補ブロックに
対する画素データとに基づいて探索ブロックに対する1レベル動き推定を行うこ
とによって、ラインL40を介して1レベルの最小MSEを、ラインL60を介
して探索ブロックの対応する1レベルの動きベクトルを動きベクトル決定部23
0に各々供給する。動きベクトル決定部230において、1レベルの最小MSE
は、第5B図を参照して述べたように、探索ブロックの動きベクトルが検出され
るか否かを判断するためにチェックされる。
詳述すると、ラインL40上の1レベルの最小MSEは、スイッチSW2の入
力端子Aに印加され、このスイッチSW2はその入力端子AをラインL20上の
1レベル情報に応答してその出力端子Cにスイッチングする。その後、1レベル
の最小MSEはMSE選択部314、MSEメモリ316及びMSE比較部32
0に供給される。また、対応する1レベルの動きベクトルは、ラインL60を介
してMV選択部336に入力される。
その後、MSE選択部314は、0レベルの最小MSEとMIN MSEメモ
リ310から取出された1レベルの最小MSEとを比較すると共に、それらの間
のより小さいMSE値を選定して、選択されたMSE値をスイッチSW1の入力
端子Bに供給し、またその値を示す選択信号を
ラインL70を介してMV選択部336に供給する。第5B図のステップS40
に示すように、MSE比較部320において現レベルの最小MSEであるMSE
(1)は、前レベルの最小MSEであるMSE(0)と比較される。MSE(1)が前
レベルのMSE(0)より大きい場合、ANDゲート324においてラインL70
及びラインL90上の信号は論理積演算されてハイレベルの論理信号がラインL
110上に出力される。よって、カウンタ326に格納されているN2の値は1
だけ増加される。そうでない場合は、即ちMSE(1)がMSE(0)より小さい場
合、N2がカウンタリセット328によって「0」にリセットされる。カウンタ
326は、N2が「2」である時、ラインL120上にハイレベルの信号を供給
する。MSE(1)とLMとの間の差分は差分比較部318において予め定められ
た閾値Tiと比較され、その差分がTiより大きい時、ハイレベルの信号がライン
L80を介してORゲート330に供給される。ここで、ラインL80の値はN
1の値である。N1が「1」、またはN2が「2」である時、ラインL130はハイ
レベル状態になる。ラインL130がハイレベル状態であり、MIN MSEメ
モリ310に格納されているMSE値が基準誤差関数より小さい時、ラインL1
40はハイレベルの状態となる。ラインL140上のハイレベルの信号に応答し
て、MVメモリ334は探索ブロックの動きベクトルをラインL12上に発生す
る。また、探索ブロックに対する動きベクトルが検出され、次の探索ブロックの
処理の準備を報知するために、ハイレベルの信号がスイッチSW3を介してメモ
リ制御部220に供給される。
ラインL140がローレベルの状態になる場合には、動き推定がそれらの各レベ
ルの対応する探索エリアに対して動き推定部214で実行されることを除いて、
次のレベルは1レベル動き推定に対して行われたような方法で処理される。探索
ブロックに対する動きベクトルが検出される
か、または全てのレベルが処理されるまで、後続レベルは処理し続けられる。
上記した本発明の他の好適な実施例において、第2図に示す装置は、第5B図
のステップS40無しに上記プロセスを実行するために変更され得る。詳述する
と、MSEメモリ316が前レベルの最小MSE値を格納し、MSE比較部32
0がその値を現レベルのMSE値と比較する。従って、MSEメモリ316、M
SE比較部320及びORゲート324は、削除され得る。
上記において、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明の請求
範囲を逸脱することなく、当業者は種々の改変を成し得るであろう。
─────────────────────────────────────────────────────
【要約の続き】
を満足する動きベクトルが検出されるか、または全ての
階層が処理されるまで行われる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.多段階層的動き推定を用いて、同等の大きさの複数の探索ブロックに分けら れる現フレームと対応する数の探索領域に分割される前フレームとの間の動きベ クトルを決定する動きベクトル決定方法であって、 各探索領域は前記同等の大きさの複数の候補ブロックに更に分割され、各探索 領域における前記候補ブロックは最高位階層から最低位階層までの異なる階層の 複数の探索エリアにグループ付けられ、 前記最高位階層の探索エリアに含まれている各候補ブロックに対して探索ブロ ックを動き推定して、前記探索ブロックと最小誤差関数をもたらす前記候補ブロ ックのうちの何れか1つとの間の変位を表すポテンシャル動きベクトルと、前記 最高位階層の最小誤差関数とを発生する第1段階と、 前記最小誤差関数と前記最高位階層の閾値とを比較する第2段階と、 前記最小誤差関数が前記最高位階層の閾値以下である場合は、前記ポテンシャ ル動きベクトルを前記探索ブロックの動きベクトルとして決定し、前記最小誤差 関数が前記最高位階層の閾値より大きい場合には、前記探索ブロックに対応する 前記探索領域に含まれている予め定められた候補ブロックの組から求められる最 も少ない誤差関数を表す基準誤差関数を計算する第3段階と、 より低い階層の探索エリアに含まれている各候補ブロックに対して前記探索ブ ロックを動き推定して、前記探索ブロックと前記最小誤差関数をもたらす前記よ り低い階層の探索エリアに含まれている候補ブロックのうちの何れか1つとの間 の変位を表すポテンシャル動きベクトルと、前記探索ブロックに対する前記より 低い階層の最小誤差関数とを発生する第4段階と、 前記第1段階から第4段階で求められた最小誤差関数のうち、最も小 さい誤差関数を選択する第5段階と、 前記選択された最も小さい誤差関数が、基準閾値より大きい分だけ、前記最も 小さい誤差関数をもたらす階層より低い階層の最小誤差関数より小さいか、また は2つの連続した階層のいずれか一方に対する最小誤差関数が、前記2つの連続 した階層のいずれか一方より高い階層の最小誤差関数以上であり、前記選択され た最も小さい誤差関数が前記基準誤差関数より小さいことによって、前記選択さ れた最も小さい誤差関数に対応するポテンシャル動きベクトルを前記探索ブロッ クの動きベクトルとして決定するまで、前記第4段階及び第5段階を繰返して行 う第6段階と、 前記探索ブロックの動きベクトルが前記第6段階で決定されない場合、前記選 択された最も小さい誤差関数に対応するポテンシャル動きベクトルを前記探索ブ ロックの動きベクトルとして決定する第7段階と、 前記現フレームにおける残りの探索ブロックの各々に対して前記第1段階から 第7段階を適用する第8段階 とを含むことを特徴とする動きベクトル決定方法。 2.前記最高位階層の前記探索エリアが、1つの候補ブロックよりなることを特 徴とする請求項1に記載の動きベクトル決定方法。 3.前記最高位階層の前記閾値が予め定められた値であり、前記基準閾値が前記 選択された最も小さい誤差関数に基づいて決定されることを特徴とする請求項2 に記載の動きベクトル決定方法。 4.多段階層的動き推定を用いて、同等の大きさの複数の探索ブロックに分割さ れる現フレームと対応する数の探索領域に分割される前フレームとの間の動きベ クトルを決定する動きベクトル決定方法であって、 各探索領域は前記同等の大きさの複数の候補ブロックに更に分割され、各探索 領域における前記候補ブロックは最高位階層から最低位階層まで の異なる階層の複数の探索エリアにグループ付けられ、 前記最高位階層の探索エリアに含まれている各候補ブロックに対して探索ブロ ックを動き推定して、前記探索ブロックと最小誤差関数をもたらす前記候補ブロ ックのうちの何れか1つとの間の変位を表すポテンシャル動きベクトルと、前記 最高位階層の最小誤差関数とを発生する第1段階と、 前記最小誤差関数と前記最高位階層の閾値とを比較する第2段階と、 前記最小誤差関数が前記最高位階層の閾値以下である場合は、前記ポテンシャ ル動きベクトルを前記探索ブロックの動きベクトルとして決定し、前記最小誤差 関数が前記最高位階層の閾値より大きい場合には、前記探索ブロックに対応する 前記探索領域に含まれている予め定められた候補ブロックの組から求められる最 も少ない誤差関数を表す基準誤差関数を計算する第3段階と、 より低い階層の探索エリアに含まれている各候補ブロックに対して前記探索ブ ロックを動き推定して、前記探索ブロックと前記最小誤差関数をもたらす前記よ り低い階層の探索エリアに含まれている候補ブロックのうちの何れか1つとの間 の変位を表すポテンシャル動きベクトルと、前記探索ブロックに対する前記より 低い階層の最小誤差関数とを発生する第4段階と、 前記第1段階から第4段階で求められた最小誤差関数のうちの最も小さい誤差 関数を選択する第5段階と、 前記選択された最も小さい誤差関数が、基準閾値より大きい分だけ、前記最も 小さい誤差関数をもたらす階層より低い階層の最小誤差関数より小さいか、また は前記選択された最も小さい誤差関数が、前記最も小さい誤差関数をもたらす階 層より低い2つの連続した階層のいずれか一方の最小誤差関数より小さく、前記 選択された最も小さい誤差関数が前 記基準誤差関数より小さいことによって、前記選択された最も小さい誤差関数に 対応するポテンシャル動きベクトルを前記探索ブロックの動きベクトルとして決 定するまで、前記第4段階及び第5段階を繰返して行う第6段階と、 前記探索ブロックの動きベクトルが前記第6段階で決定されない場合、前記選 択された最も小さい誤差関数に対応するポテンシャル動きベクトルを前記探索ブ ロックの動きベクトルとして決定する第7段階と、 前記現フレームにおける残りの探索ブロックの各々に対して前記第1段階から 第7段階を適用する第8段階 とを含むことを特徴とする動きベクトル決定方法。 5.前記最高位階層の前記探索エリアが、1つの候補ブロックよりなることを特 徴とする請求項4に記載の動きベクトル決定方法。 6.前記最高位階層の前記閾値が予め定められた値であり、前記基準閾値が前記 選択された最も小さい誤差関数に基づいて決定されることを特徴とする請求項5 に記載の動きベクトル決定方法。 7.多段階層的動き推定を用いて、同等の大きさの複数の探索ブロックに分割さ れる現フレームと対応する数の探索領域に分割される前フレームとの間の動きベ クトルを決定する動きベクトル決定装置であって、 各探索領域は前記同等の大きさの複数の候補ブロックに更に分割され、各探索 領域における前記候補ブロックは最高位階層から最低位階層までの異なる階層の 複数の探索エリアにグループ付けられ、 前記最高位階層の探索エリアに含まれている各候補ブロックに対して探索ブロ ックを動き推定して、前記探索ブロックと最小誤差関数をもたらす前記候補ブロ ックのうちの何れか1つとの間の変位を表すポテンシャル動きベクトルと、前記 最高位階層の最小誤差関数とを発生する第1動き推定手段と、 前記最小誤差関数と前記最高位階層の閾値とを比較する比較手段と、 前記最小誤差関数が前記最高位階層の閾値以下である場合は、前記ポテンシャ ル動きベクトルを前記探索ブロックの動きベクトルとして決定し、前記最小誤差 関数が前記最高位階層の閾値より大きい場合には、前記探索ブロックに対応する 前記探索領域に含まれている予め定められた候補ブロックの組から求められる最 も少ない誤差関数を表す基準誤差関数を計算する第1動きベクトル決定手段と、 より低い階層の探索エリアに含まれている各候補ブロックに対して前記探索ブ ロックを動き推定して、前記探索ブロックと前記最小誤差関数をもたらす前記よ り低い階層の探索エリアに含まれている候補ブロックのうちの何れか1つとの間 の変位を表すポテンシャル動きベクトルと、前記探索ブロックに対する前記より 低い階層の最小誤差関数とを発生する第2動き推定手段と、 前記各手段から求められた最小誤差関数のうちの最も小さい誤差関数を選択す る選択手段と、 前記選択された最も小さい誤差関数が、基準しきいより大きい分だけ、前記最 も小さい誤差関数をもたらす階層より低い階層の最小誤差関数より小さいか、ま たは2つの連続した階層のいずれか一方に対する最小誤差関数が、前記2つの連 続した階層のいずれか一方より高い階層の最小誤差関数以上であり、前記選択さ れた最も小さい誤差関数が前記基準誤差関数より小さいことによって、前記選択 された最も小さい誤差関数に対応するポテンシャル動きベクトルを前記探索ブロ ックの動きベクトルとして決定するまで、前記第2動き推定手段及び前記選択手 段の動作を繰返して行う反復手段と、 前記探索ブロックの動きベクトルが前記反復手段で決定されない場合、前記選 択された最も小さい誤差関数に対応するポテンシャル動きベクト ルを前記探索ブロックの動きベクトルとして決定する第2動きベクトル決定手段 と、 前記現フレームにおける残りの探索ブロックの各々に対して前記各手段を適用 する手段 とを含むことを特徴とする動きベクトル決定装置。 8.前記最高位階層の前記探索エリアが、1つの候補ブロックよりなることを特 徴とする請求項7に記載の動きベクトル決定装置。 9.前記最高位階層の前記閾値が予め定められた値であり、前記基準閾値が前記 選択された最も小さい誤差関数に基づいて決定されることを特徴とする請求項8 に記載の動きベクトル決定装置。 10.多段階層的動き推定を用いて、同等の大きさの複数の探索ブロックに分割 される現フレームと対応する数の探索領域に分割される前フレームとの間の動き ベクトルを決定する動きベクトル決定装置であって、 各探索領域は前記同等の大きさの複数の候補ブロックに更に分割され、各探索 領域における前記候補ブロックは最高位階層から最低位階層までの異なる階層の 複数の探索エリアにグループ付けられ、 前記最高位階層の探索エリアに含まれている各候補ブロックに対して探索ブロ ックを動き推定して、前記探索ブロックと最小誤差関数をもたらす前記候補ブロ ックのうちの何れか1つとの間の変位を表すポテンシャル動きベクトルと、前記 最高位階層の最小誤差関数とを発生する第1動き推定手段と、 前記最小誤差関数と前記最高位階層の閾値とを比較する比較手段と、 前記最小誤差関数が前記最高位階層の閾値以下である場合は、前記ポテンシャ ル動きベクトルを前記探索ブロックの動きベクトルとして決定し、前記最小誤差 関数が前記最高位階層の閾値より大きい場合には、前記探索ブロックに対応する 前記探索領域に含まれている予め定められた 候補ブロックの組から求められる最も少ない誤差関数を表す基準誤差関数を計算 する第1動きベクトル決定手段と、 より低い階層の探索エリアに含まれている各候補ブロックに対して前記探索ブ ロックを動き推定して、前記探索ブロックと前記最小誤差関数をもたらす前記よ り低い階層の探索エリアに含まれている候補ブロックのうちの何れか1つとの間 の変位を表すポテンシャル動きベクトルと、前記探索ブロックに対する前記より 低い階層の最小誤差関数とを発生する第2動き推定手段と、 前記各手段から求められた最小誤差関数のうちの最も小さい誤差関数を選択す る選択手段と、 前記選択された最も小さい誤差関数が、基準しきいより大きい分だけ、前記最 も小さい誤差関数をもたらす階層より低い階層の最小誤差関数より小さいか、ま たは前記選択された最も小さい誤差関数が、前記最も小さい誤差関数をもたらす 階層より低い2つの連続した階層のいずれか一方の最小誤差関数より小さく、前 記選択された最も小さい誤差関数が前記基準誤差関数より小さいことによって、 前記選択された最も小さい誤差関数に対応するポテンシャル動きベクトルを前記 探索ブロックの動きベクトルとして決定するまで、前記第2動き推定手段及び前 記選択手段の動作を繰返して行う反復手段と、 前記探索ブロックの動きベクトルが前記反復手段で決定されない場合、前記選 択された最も小さい誤差関数に対応するポテンシャル動きベクトルを前記探索ブ ロックの動きベクトルとして決定する第2動きベクトル決定手段と、 前記現フレームにおける残りの探索ブロックの各々に対して前記各手段を適用 する手段 とを含むことを特徴とする動きベクトル決定装置。 11.前記最高位階層の前記探索エリアが、1つの候補ブロックよりなることを 特徴とする請求項10に記載の動きベクトル決定装置。 12.前記最高位階層の前記閾値が予め定められた値であり、前記基準閾値が前 記選択された最も小さい誤差関数に基づいて決定されることを特徴とする請求項 11に記載の動きベクトル決定装置。
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