JPH11511247A - 材料の硬化度の決定方法 - Google Patents

材料の硬化度の決定方法

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ヒルホルスト、マクシムス・アンドレアス
クローセ、ウィレム・ハーマン・ステンファート
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インスティトゥート・フォール・ミリュー−アン・アフリテクニーク
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、硬化可能な材料の硬化度を決定するための方法に関する。この目的のために、複素数電気誘電率が決定される。ε″(t)が複素数電気誘電率ε′(t)−jε″(t)の虚数部であるとして、比ε″(t=0)/ε″(t)が時点tにおける材料の強度の尺度として決定される。複素数誘電率の実数部の比ε′max/ε′(t)もまた材料の強度の尺度として決定されることができる。驚くべきことに、これらの比の曲線の形は、時間の経過と共に硬化可能な材料の強度の曲線と類似している。

Description

【発明の詳細な説明】 材料の硬化度の決定方法 本発明は、硬化可能な材料の硬化度を決定する方法および装置に関し、特にコ ンクリート、プラスターまたはセメントのような水と結合することによって硬化 される材料の硬化度を決定する方法および装置に関する。その方法において前記 の材料の電気的誘電率が時間的に種々の時点に決定される。 硬化の程度を決定するために種々の方法が提案されている。圧縮強度の発生、 経年変化または硬化の水化の程度、材料のセットおよびキュア、特にコンクリー ト、セメント等の石状の材料の硬化のような水との結合の結果として硬化する材 料について研究されている。圧縮強度の発生、経年変化または硬化の水化の程度 は硬化の尺度である。最も広く知られている方法は硬化中の熱の発生を監視する 方法である。熱の発生は水の結合または水化の程度と関係している。しかしなが ら、前記の方法は幾つかの欠点を有している。最も重要な欠点は、必要な測定が そのような測定に基づいて実際の構造の硬化度を予測するために1以上のテスト サンプルについて行われなければならないために熱の発生が領域の条件にしたが わなければならないことである。しかしながら、実際の構造の温度は研究室の温 度とは明らかに相違する。さらに、熱の発生の測定は種々のパラメータに依存し ているので不正確でエラーを生じやすい。 文献(IEEE PROCEEDINGS-A PHYSICAL SCIENCE,MESUREMENT & INSTRUMENTATIO N,MANAGEMENT GB,246〜254頁,XP000150889,J.G.WILSON 他:“VARIATIONS IN THE ELECTRICAL PROPERTIES OF CONCRETE WITH CHANGE IN FREQUENCY”)には誘 電定数(電気誘電率)および導電率が1日以内の期間の硬化中にコンクリートに 対してどのように変化するかについて記載されている。前記パラメータの観察さ れた変化からコンクリートの硬化の程度がどのようにして信頼できるように正確 に決定されるかについては何等説明はされていない。 本発明の目的は、材料の硬化度を決定するためのより正確な方法を提供するこ とである。さらに、本発明の目的は、この形式のさらに信頼できる方法を得るこ とである。本発明の目的はまた、分離されたテストサンプルを必要とせずに、直 接その構造自体について正確で高い信頼性で、また好ましくは特に簡単で、あま り時間を要しないで測定されることのできる材料の硬化度を決定する方法を提供 することである。 この目的に対して、本発明の方法は、基準時点であるt=0と時点tにおける 複素数電気誘電率ε′(t)−jε″(t)の虚数部の比ε″(t=0)/ε″ (t)および、または複素数電気誘電率の実数部の時点t=0から時点tまでの 最大値ε′maxと時点tにおける複素数電気誘電率の実数部との比ε′max/ε′ (t)が時点tにおける材料の強度の尺度として決定される。 コンクリートのような材料の誘電特性は複素数電気誘電率と呼ばれる複素数誘 電定数によって示されることができる。複素数誘電率εは次のように表すことが できる。 ε=ε′−jε″ この式で誘電率の実数部ε′は、場合によっては結合体である水を含む種々の 構成材料の偏極の尺度である。誘電率の虚数部ε″は吸収エネルギの尺度である 。イオン導電率はε″に影響される。誘電率の2つの成分ε′とε″は、それぞ れ電極間の誘電体として硬化可能な材料を有するキャパシタのキャパシタンスC (ファラッド)および導電率G(Sm-1)として測定可能である。 交流電界中における水のような偏極可能な粒子の再方位付けには若干の時間が 必要である。周波数の増加に対して粒子または分子は急速な交流電界の変化に追 従するには遅すぎる。この遅いことは、特に粒子または分子がその環境に拘束さ れている程度によって影響を受ける。高い周波数ではε′はしたがって減少する 。高い周波数に対して、供給されたエネルギは吸収され、その結果としてε″が 尺度である誘電損失が増加する。最も重要な吸収が生じるよりも低い周波数に対 しては、ε″はイオン導電率により支配される。 水の分子を硬化可能な材料中の環境に拘束する力はそのエージング中に増加す るので、ニュートン/m2の強度は複素数誘電率の実数部ε′または虚数部ε″ から決定することができる。 驚くべきことは、スケール係数は別として、時間に対する曲線ε″(t=0) /ε″(t)は、硬化可能な材料のニュートン/m2の圧縮強度の曲線に高度に 類似していることが認められた。硬化可能な材料の硬化処理は、例えば数日また は数週間の期間にわたって規則的な時間間隔でε″(t=0)/ε″(t)を決 定することによって信頼できる追跡を行うことができる。この比は測定中の電極 や誘電体の形状には影響されない。 また、驚くべきことに、ε′max/ε′(t)はほぼ1日の硬化期間後の硬化 可能な材料の強度と非常に良く相関している。 複素数誘電率の虚数部ε″(t)は硬化可能な材料中または付近に2以上の電 極を配置して電極間に交流電流を供給することによって決定することが有効であ り、複素数インピーダンスZ*は、 Z*=1/(G+jωC)で決定される。ここで、GはS/mで表した硬化可 能な材料の導電率であり、CはファラッドFで表したキャパシタンスであり、 G(t)=kε″(t)ε0・ωにより、或いは、 C(t)=kε′(t)ε0によりε″(t)は決定され、ここで、kは定数 である。 2個の電極を硬化可能な材料中に配置することによって(電極は例えば長さ3 cm、直径1cmの円筒形であり、相互間隔2cmである)、電極板とその間の 誘電体としての硬化可能な材料によりキャパシタが形成される。複素数インピー ダンスは交流電圧を測定することによって決定される。この複素数インピーダン スは導電率G(S=Q-1としてSm-1)とキャパシタンスCにより与えられ、そ の導電率Gから複素数誘電率の虚数部ε″(t)が決定され、そのキャパシタン スCから複素数誘電率の実数部ε′(t)が決定される。これに関連して、定数 kは電極の形状および相互位置に依存した幾何学的係数である。電極の設定およ びそれによる複素数インピーダンスの測定の結果として、硬化可能な材料の強度 は、複雑な装置を必要とすることなく、その位置で非常に簡単に、かつ、迅速に 決定されることができる。 材料の強度は1日から100日の範囲の期間にわたって決定されることが好ま しく、1日から30日の範囲の期間にわたって決定されることがさらに好ましい 。使用周波数は0乃至17GHzの範囲であり、好ましくは15乃至50MHz である。20MHzより低い周波数では例えば電極偏極の結果として干渉効果が 生じる。複素数誘電率と圧縮強度との関係は例えば100MHzの高い周波数に お いても認められるが、感度が低く、測定の容易さも劣っている。 硬化可能な材料の強度の尺度としてrε″(t=0)/ε″(t)が決定され ることが好ましい。ここでrは硬化可能な材料の組成に依存したスケール係数で ある。rを決定するために測定に先立って較正測定が行われる。また、複素数電 気誘電率の実数部の最大値ε′maxを決定することによってrを決定することが できる。このε′maxは硬化可能な材料の硬化の開始後ほぼ1日以内に生じる。 それから強度はε′maxとε′(t)の比から計算することができる。スケール 係数rはこの計算された強度により計算されることができる。強度曲線はさらに 式rε″(t=0)/ε″(t)を使用して決定されることができる。スケール 係数rはさらに、ε′maxとε′(t)に対して圧縮強度は10.5N/mm2で 表される事実により決定されることができる。 本発明による方法を実行するための装置は、供給リード線を介して電極の給電 端子に交流電流を供給するための交流電流源を具備している。分岐リード線を介 して、電源の交流電流もまたスイッチを介して例えばキャパシタ等の位相回転素 子あるいは抵抗器等の非位相回転素子に供給される。誘電体として間に硬化可能 な材料を有する測定装置の電極を横切って発生された電圧と分岐リード線上の位 相回転素子あるいは非位相回転素子を横切って発生された電圧は、乗算器によっ て互いに乗算される。乗算器の出力電圧は、交流電圧素子および直流電圧素子を 具備している。交流電圧はローパスフィルタによって取除かれる。分岐リード線 における電流が非位相回転素子を介して乗算器に供給された場合、直流はキャパ シタンスCの尺度であり、位相回転が生じた場合、直流は導電率Gの尺度である 。これらの値はアナログ/デジタル変換器を介してコンピュータに供給され、そ こにおいて、複素数電気誘電率の実数部および/または複素数部が導電率および キャパシタンスから決定され、強度が計算される。時間制御装置の助けを借りて 、例えば7日間の間1時間毎に測定が数回行われる。 本発明による硬化可能な材料の強度の決定方法は、例えばコンクリート等の硬 化可能な材料から建造物を作る際に有効に使用されることができる。この場合、 材料は柔らかい状態で例えば型枠等のケース中に配置される。予め定められた強 度に到達してケースが取除かれる時点は、本発明による方法に従って材料をキュ アし、強度を決定する際に電極を設置することによって決定されることができる 。 誘電特性の測定に関するより詳細な情報は、J.B.Hasted氏による参照文献“Aq ueous dielectrics”(Chapman and Hall,London,1973)に記載されている。 プラスター、セメントあるいはコンクリート等の、水と結合として硬化する材 料の場合、硬化の進行あるいは水化プロセスは、上述の誘電特性が時間の関数と して変化する際に満足できるように再生されることができる。時間の関数として の誘電特性の変化は、電界の種々の周波数における硬化度の尺度として測定され ることができる。実験において、例えば10乃至50MHzの間の周波数で優良 な結果が得られた。最も信頼できるのは初期の状態との相対的な変化であり、す なわち、ある期間中のそれぞれの順次の測定がそれぞれ例えば初期の状況の間に 行われた測定と比較される。ある期間中の種々の時点の硬化材料の誘電特性を測 定し、これらの測定結果を互いに比較した結果、本発明による方法は硬化可能な 材料の組成の変化に本質的に感応しない。誘電特性の測定が行われるプローブの 位置が異なる時点における測定に対して本質的に変化しないままである場合、測 定はさらに材料の組成中の局所的な違いに本質的に感応しない(例えば、完全に 均質に混合されていないコンクリート中の砂利を考えてみるとよい)。さらに、 様々な時点における硬化材料の誘電特性を測定し、測定結果を互いに比較するこ とによって、測定のための感度および較正エラーは本質的に存在しないことがわ かった。硬化可能な材料が用意された時点の誘電体の損失と期間中の後の時点の 誘電体損失との比率は、前記材料の硬化度と良好に相関する。前記材料が例えば コンクリートである場合、前記比は前記コンクリートで到達された圧縮強度を直 接示すものである。 硬化度を相対的に示すことの決定に加えて、本発明による方法は、硬化度を絶 対的に示すために使用されることもできる。この目的のために、測定された誘電 特性は、同じあるいは類似した組成を有するテストサンプルについて決定された 誘電特性と比較されることができ、または、例えば実験によって定められた公式 あるいは変換表のベースの変換によって比較されることができる。 本発明による方法および装置の実施形態は、添付図面に関して以下に詳細に説 明される。 図1は、160時間にわたるポートランドAコンクリートのN/mm2で表し た強度と、比ε′(t=0)/ε″(t)の曲線を示している。 図2は、計算された圧縮強度S1=53(ε′max/ε′(t)−0.78) およびS2=rε″(t=0)/ε″(t)の曲線と硬化しているコンクリート の測定された強度を示している。 図3は、本発明による誘電測定を行うための回路の概略図である。 図4は、硬化可能な材料中の電極の配置を示している。 図5は、4個の電極が硬化可能な材料から距離を隔てて位置されている配置を 示している。 図1にグラフで示されたコンクリートの強度を測定するために、水とセメント の比が0.53のポートランドAセメントの硬化の複素数電気誘電率を決定する ために試験が行われた。セメントは15.5cm×15.5cm×15.5cm の大きさの発泡ポリスチレンから作られた立方体中に注がれた。それから立方体 はプラスチックシートで覆われ、発泡ポリスチレンの蓋で密閉された。立方体の N/mm2の圧縮強度は時間の関数として変化した。この過程において、立方体 はそれが破壊される臨界圧力に到達するまで圧力負荷された。さらにこの形式の 強度測定の詳細は文献(J.B.Hasted氏による“Aqueous Dielectrics”)に記載 されている。 長さ3cm、直径1cmの2個の円筒状電極が硬化しているコンクリート中に 2cmの相互間隔で配置された。複素数電気誘電率は28日にわたって10MH z、20MHz、30MHzの周波数で測定された。rをコンクリートの組成に 依存するスケール係数として、rε″(t=0)/ε″(t)は、図1に示され るように時間の経過にしたがった圧力試験によるコンクリート立方体の測定を行 うときに強度曲線に非常に良く近接していることが発見された。 導電率G=kε″ε0ωから、比G(t=0)/G(t)はまた硬化可能な材 料の強度の良好な尺度を与える。 さらに別の試験において、コンクリートサンプルは、水とセメントの比が0. 45乃至0.55の、CEM III/B42.5LH HS、CEM I 32.5R、およびCEM I 42.5Rの セメントタイプのコンクリートを製造している商業用コンクリート撹拌工場か ら得られた。コンクリートは、図1に関連して上述されたものと同じ方法で再び 立方体の型枠に注ぎ入れられた。20MHzで電気誘電率を測定するために類似 した電極対が使用された。テスト用立方体を均一に圧力負荷することによってそ の強度もまた測定され、立方体が破壊した圧力が強度の値とされた。 複素数誘電率の虚数部ε″の測定値は、温度の欠陥(2%/℃)に対して補正 された。第1の強度S1は、実験に基づいた次の公式によって計算された。 S1=53(ε′max/ε′(t)−0.78) 第2の強度S2は、次の公式に従って計算された。 S2=rε″(t=0)/ε″(t) ここにおいて、ε′maxは、経過した時間tの関数として考えられる誘電率の 実数部の最大値である。値rは、コンクリートの組成に依存するスケール係数で ある。図2から明らかであるように、単位面積当りの力S1はε′maxが生じた 後の強度をそれだけで良好に反映しており、一方、単位面積当りの力の値S2は 時間t=0の時点から妥当なものである。 図2から明らかであるように、単位面積当りの計算された力S1およびS2と 、測定されたコンクリートサンプルの強度とは良好に適合する。計算された力S 1およびS2は、温度、組成、および例えば電極の寸法や電極間の石等の要素等 に比較的感応しない。計算された値S1は普遍的に適用可能であるが、測定され た力Sとより良く適合させるためにS2に対してスケール係数rが決定されなけ ればならない。測定された力SとS1との間の最大の差は約6Nmm2であり、 それは通常の強度決定方法の精度と近似している。 スケール係数rは、ε′maxにおける力S1を測定することによって決定され ることが有効であり、それは図2において約10.5ニュートン/mm2である 。10.5=rε″(t=0)/ε″(t)であると仮定することによって、係 数rを決定することができる。 図3において、複素数誘電率の実数部ε′(t)と虚数部ε″(t)を決定す る測定装置が概略的に示されている。誘電体として間に硬化材料を有している電 極構造は、複素数インピーダンスZ*として表される。供給線1によって交流電 流がスイッチ3を介してインピーダンスZ*の給電端子5に供給され、それは誘 電 体として間に硬化材料を有している2以上の電極によって形成されたものである 。交流電流源7 は、1乃至100MHzの間の調整可能な発振周波数を有する正 弦波電流を発生する水晶発振器によって形成される。発振器7 の出力信号は、分 岐線9 を介してスイッチ11に供給される。スイッチ11は、キャパシタ13等の位相 回転素子あるいは抵抗器15等の非位相回転素子に選択的に接続されることができ る。電極構造の給電端子5 とキャパシタ13あるいは抵抗器15の給電端子は乗算器 17に接続されており、電極構造Z*、素子13あるいは15、UZおよびUshiftのそ れぞれを横切って形成された電圧は互いに乗算される。UZ・Ushiftの積はロー パスフィルタ19に供給される。ローパスフィルタ19の出力における信号はアナロ グ/デジタル変換器21において変換され、そのアナログ/デジタル変換器21の出 力は、計算装置23の入力に接続されている。計算装置23において、複素数誘電率 の実数部ε′(t)および虚数部ε″(t)が決定される。次に、53(ε′ma x/ε′(t)−0.78)および/またはε″(t=0)/ε″(t)の関係 が計算装置23において計算される。時間制御装置25によってスイッチ3,11,アナ ログ/デジタル変換器21および計算装置23がトリガされ、それによって例えば3 0日間にわたって例えば1時間毎等の予め定められた時間間隔で測定が行われる 。 電極構造のインピーダンスZ*の測定は、同期式の検出に基づいている。1乃 至100MHzの間で選択された周波数ωを有する正弦波電圧が乗算器17に供給 される。分岐線9 を介して乗算器17に供給された電流の位相は、スイッチ11を位 置付けすることによって位相において0°あるいは90°回転されることができ る。位相回転素子13あるいは非位相回転素子15の給電端子において生成された電 圧UZは、乗算器17の別の給電端子に供給される。乗算器の出力電圧U=UZsh ift は、周波数2ωを有する周波数成分と、直流電圧成分とを有している。ロー パスフィルタ19は、周波数2ωを有する交流電圧成分を取除く。スイッチ11が抵 抗器9 に接続されている場合、位相回転は行われず、直流電圧がインピーダンス Z*のキャパシタンスの尺度となる。スイッチ11がキャパシタ13に接続されてい る場合、その出力端子上の電圧は90°回転される。この電圧はインピーダンス Z*の導電率Gの尺度である。 Z*=1/(G+jωC)=1/jω(ε′+jε″)ε0k)であるので、 ε′およびε″は計算装置23において計算されることができる。 測定は、センサを自動的に較正するために基準インピーダンスZrefに対して 繰り返される。図3の回路がASICの形態の集積回路として実施されることが 好ましい。 図4において、2個の電極30,31 が硬化可能な材料33の層中に設置されている 電極構造が概略的に示されている。電極は、直流電源35に接続されている。電極 30と31の間を通る電流は、図において参照番号37で示されている。電極30と31と の間を流れている電流によって発生された電圧は、電圧計39によって前記電極の 給電端子を横切って測定される。電圧計39の出力信号は信号処理装置40に供給さ れ、その信号処理装置40は図3に示されているように例えば乗算器17、ローパス フィルタ19、アナログ/デジタル変換器21、計算装置23および時間制御装置25を 具備している。 図5において、4個の電極41,43,45,47 がベース49上に位置された別の装置が 示されている。電流路は参照番号51によって示され、等電位線は参照番号53によ って示されている。電流源55によって、電流は電流路51に沿って材料49を通して 電極41から電極47に供給される。材料49中に形成された電位は、電極43,45 によ って測定される。電圧計59の出力は信号処理装置61に接続され、その信号処理装 置61は図4の信号処理装置40と同じ素子を具備している。図5の構成の利点は、 材料49中に電極が設置されず、後者の硬化プロセスが材料を損なわずに離れた所 から監視できることである。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年5月16日 【補正内容】 明細書 材料の硬化度の決定方法 本発明は、硬化可能な材料の硬化度を決定する方法および装置に関し、特にコ ンクリート、プラスターまたはセメントのような水と結合することによって硬化 される材料の硬化度を決定する方法および装置に関する。その方法において前記 の材料の複素数電気誘電率が時間的に種々の時点に決定される。 そのような方法は、参照文献“COMMENT ON'DYNAMIC DIELECTRIC ANALYSIS DUR ING EARLY-STAGE HYDRATION OF ORDINALY PORTLAND CEMENT'”(JORNAL OF PHYS ICS D APPLIED PHYSICS.,vol.23,no.2,14 February 1990,pages 234-236,X P000099844 M,A.BARI)から知られている。この文献において、硬化セメントの サンプルブロックのキャパシタンスの虚数部および実数部の周波数依存は、脱水 の24時間後、10日後、および50日後に与えられる。コンクリートの硬化度 がこれらのパラメータにおける監視された変化からどのように決定されるかにつ いて示すものがない。 硬化の程度を決定するために種々の別の方法が提案されている。圧縮強度の発 生、経年変化または硬化の水化の程度、材料のセットおよびキュア、特にコンク リート、セメント等の石状の材料の硬化のような水との結合の結果として硬化す る材料について研究されている。圧縮強度の発生、経年変化または硬化の水化の 程度は硬化の尺度である。最も広く知られている方法は硬化中の熱の発生を監視 する方法である。熱の発生は水の結合または水化の程度と関係している。しかし ながら、前記の方法は幾つかの欠点を有している。最も重要な欠点は、必要な測 定がそのような測定に基づいて実際の構造の硬化度を予測するために1以上のテ ストサンプルについて行われなければならないために熱の発生が領域の条件にし たがわなければならないことである。しかしながら、実際の構造の温度は研究室 の温度とは明らかに相違する。さらに、熱の発生の測定は種々のパラメータに依 存しているので不正確でエラーを生じやすい。 文献(IEEE PROCEEDINGS-A PHYSICAL SCIENCE,MESUREMENT & INSTRUMENTATIO N,MANAGEMENT GB,246〜254 頁,XP000150889,J.G.WILSON 他:“VARIATIONS I N THE ELECTRICAL PROPERTIES OF CONCRETE WITH CHANGE IN FREQUENCY”)に は誘電定数(電気誘電率)および導電率が1日以内の期間の硬化中にコンクリー トに対してどのように変化するかについて記載されている。前記パラメータの観 察された変化からコンクリートの硬化の程度がどのようにして信頼できるように 正確に決定されるかについては何等説明はされていない。 本発明の目的は、材料の硬化度を決定するためのより正確な方法を提供するこ とである。さらに、本発明の目的は、この形式のさらに信頼できる方法を得るこ とである。本発明の目的はまた、分離されたテストサンプルを必要とせずに、直 接その構造自体について正確で高い信頼性で、また好ましくは特に簡単で、あま り時間を要しないで測定されることのできる材料の硬化度を決定する方法を提供 することである。 この目的に対して、本発明の方法は、基準時点であるt=0と時点tにおける 複素数電気誘電率ε′(t)−jε″(t)の虚数部の比ε″(t=0)/ε″ (t)および、または複素数電気誘電率の実数部の時点t=0から時点tまでの 最大値ε′maxと、このε′maxが生じるよりも後の時点tにおける複素数電気誘 電率の実数部との比ε′max/ε′(t)が時点tにおける材料の強度の尺度と して決定される。 コンクリートのような材料の誘電特性は複素数電気誘電率と呼ばれる複素数誘 電定数によって示されることができる。複素数誘電率εは次のように表すことが できる。 ε=ε′−jε″ この式で誘電率の実数部ε′は、場合によっては結合体である水を含む種々の 構成材料の偏極の尺度である。誘電率の虚数部ε″は吸収エネルギの尺度である 。イオン導電率はε″に影響される。誘電率の2つの成分ε′とε″は、それぞ れ電極間の誘電体として硬化可能な材料を有するキャパシタのキャパシタンスC (ファラッド)および導電率G(Sm-1)として測定可能である。 交流電界中における水のような偏極可能な粒子の再方位付けには若干の時間が 必要である。周波数の増加に対して粒子または分子は急速な交流電界の変化に追 従するには遅すぎる。この遅いことは、特に粒子または分子がその環境に拘束さ れている程度によって影響を受ける。高い周波数ではε′はしたがって減少する 。 高い周波数に対して、供給されたエネルギは吸収され、その結果としてε″が尺 度である誘電損失が増加する。最も重要な吸収が生じるよりも低い周波数に対し ては、ε″はイオン導電率により支配される。 水の分子を硬化可能な材料中の環境に拘束する力はそのエージング中に増加す るので、ニュートン/m2の強度は複素数誘電率の実数部ε′または虚数部ε″ から決定することができる。 驚くべきことは、スケール係数は別として、時間に対する曲線ε″(t=0) /ε″(t)は、硬化可能な材料のニュートン/m2の圧縮強度の曲線に高度に 類似していることが認められた。硬化可能な材料の硬化処理は、例えば数日また 図1は、160時間にわたるポートランドAコンクリートのN/mm2で表し た強度と、比ε″(t=0)/ε″(t)の曲線を示している。 図2は、計算された圧縮強度S1=53(ε′max/ε′(t)−0.78) およびS2=rε″(t=0)/ε″(t)の曲線と硬化しているコンクリート の測定された強度を示している。 図3は、本発明による誘電測定を行うための回路の概略図である。 図4は、硬化可能な材料中の電極の配置を示している。 図5は、4個の電極が硬化可能な材料から距離を隔てて位置されている配置を 示している。 図1にグラフで示されたコンクリートの強度を測定するために、水とセメント の比が0.53のポートランドAセメントの硬化の複素数電気誘電率を決定する ために試験が行われた。セメントは15.5cm×15.5cm×15.5cm の大きさの発泡ポリスチレンから作られた立方体中に注がれた。それから立方体 はプラスチックシートで覆われ、発泡ポリスチレンの蓋で密閉された。立方体の N/mm2の圧縮強度は時間の関数として変化した。この過程において、立方体 はそれが破壊される臨界圧力に到達するまで圧力負荷された。さらにこの形式の 強度測定の詳細は文献(J.B.Hasted氏による“Aqueous Dielectrics”)に記載 されている。 長さ3cm、直径1cmの2個の円筒状電極が硬化しているコンクリート中に 2cmの相互間隔で配置された。複素数電気誘電率は28日にわたって10MH z、20MHz、30MHzの周波数で測定された。rをコンクリートの組成に 依存するスケール係数として、rε″(t=0)/ε″(t)は、図1に示され るように時間の経過にしたがった圧力試験によるコンクリート立方体の測定を行 うときに強度曲線に非常に良く近接していることが発見された。 導電率G=kε″ε0ωから、比G(t=0)/G(t)はまた硬化可能な材 料の強度の良好な尺度を与える。 さらに別の試験において、コンクリートサンプルは、水とセメントの比が0. 45乃至0.55の、CEM III/B42.5LH HS、CEM I 32.5R、およびCEM I 42.5Rの セメントタイプのコンクリートを製造している商業用コンクリート撹拌工場か 体として間に硬化材料を有している2以上の電極によって形成されたものである 。交流電流源7 は、1乃至100MHzの間の調整可能な発振周波数を有する正 弦波電流を発生する水晶発振器によって形成される。発振器7 の出力信号は、分 岐線9 を介してスイッチ11に供給される。スイッチ11は、キャパシタ13等の位相 回転素子あるいは抵抗器15等の非位相回転素子に選択的に接続されることができ る。電極構造の給電端子5 とキャパシタ13あるいは抵抗器15の給電端子は乗算器 17に接続されており、電極構造Z*、素子13あるいは15、UZおよびUshiftのそ れぞれを横切って形成された電圧は互いに乗算される。UZ・Ushiftの積はロー パスフィルタ19に供給される。ローパスフィルタ19の出力における信号はアナロ グ/デジタル変換器21において変換され、そのアナログ/デジタル変換器21の出 力は、計算装置23の入力に接続されている。計算装置23において、複素数誘電率 の実数部ε′(t)および虚数部ε″(t)が決定される。次に、53(ε′ma x/ε′(t)−0.78)および/またはε″(t=0)/ε″(t)の関係 が計算装置23において計算される。時間制御装置25によってスイッチ3,11,アナ ログ/デジタル変換器21および計算装置23がトリガされ、それによって例えば3 0日間にわたって例えば1時間毎等の予め定められた時間間隔で測定が行われる 。 電極構造のインピーダンスZ*の測定は、同期式の検出に基づいている。1乃 至100MHzの間で選択された周波数ωを有する正弦波電圧が乗算器17に供給 される。分岐線9 を介して乗算器17に供給された電流の位相は、スイッチ11を位 置付けすることによって位相において0°あるいは90°回転されることができ る。位相回転素子13あるいは非位相回転素子15の給電端子において生成された電 圧UZは、乗算器17の別の給電端子に供給される。乗算器の出力電圧U=UZsh ift は、周波数2ωを有する周波数成分と、直流電圧成分とを有している。ロー パスフィルタ19は、周波数2ωを有する交流電圧成分を取除く。スイッチ11が抵 抗器9 に接続されている場合、位相回転は行われず、直流電圧がインピーダンス Z*のキャパシタンスの尺度となる。スイッチ11がキャパシタ13に接続されてい る場合、その出力端子上の電圧は90°回転される。この電圧はインピーダンス Z*の導電率Gの尺度である。 Z*=1/(G+jωC)=1/(jω(ε′+jε″)ε0k)であるので、 請求の範囲 1.材料の電気的複素数誘電率が時間的に種々の時点で決定されることによって 硬化可能な材料、特にコンクリート、プラスターまたはセメントのような水と結 合することによって硬化される材料の硬化度を決定する方法において、 複素数誘電率ε′(t)−jε″(t)の虚数部ε″(t)の基準時点である t=0と時点tにおける比ε″(t=0)/ε″(t)と、複素数誘電率の実数 部の時点t=0から時点tまでの期間中の最大値ε′maxと時点tにおける複素 数誘電率の実数部ε′(t)との比ε′max/ε′(t)の少なくとも一方が時 点tにおける材料の強度の尺度として決定され、時点tは最大値ε′maxが発生 した時点より後であることを特徴とする硬化可能な材料の硬化度の決定方法。 2.電気的誘電率の虚数部ε″(t)は硬化可能な材料中またはその付近に2以 上の電極を配置し、電極間に交流電流を供給し、電極間の交流電圧を測定し、複 素数インピーダンスZ=1/(G+jωC)を決定し、ここで、GはS/mで表 された硬化可能な材料の導電率であり、Cはファラッドで表されたキャパシタン スであり、虚数部ε″(t)は、 G(t)=kε″(t)ε0・ωにより決定され、或いは、 C(t)=kε′(t)ε0により決定され、kは定数である請求項1記載の 方法。 3.硬化度が決定される期間は1日から100日までの間の期間、好ましくは1 日から30日までの間の期間である請求項1または2記載の方法。 4.複素数誘電率ε′(t)−jε″(t)の虚数部ε″(t)は0乃至17G Hz、好ましくは15乃至50MHzの周波数において決定される請求項1乃至 3のいずれか1項記載の方法。 5.虚数部ε″(t)の測定に先立って、較正が行われて硬化可能な材料の組成 に依存しているスケール係数rが決定され、その後、比rε″(t=0)/ε″ (t)が材料の強度の尺度として決定される請求項1乃至4のいずれか1項記載 の方法。 6.較正として誘電率の実数部の最大値ε′maxにおける強度が決定され、最大 値ε′maxが発見された時点に対して比ε″(t=0)/ε″(t)が決定され 、そ の後スケール係数rが決定され、、強度は比rε″(t=0)/ε″(t)によ って後の時点に対して決定される請求項5記載の方法。 7.請求項1乃至6のいずれか1項記載の方法を行うための装置において、 硬化可能な材料に接続することのできる2以上の電極(30,31,41,,43,45,47)と 、 供給線(1)を介して電極の給電端子(5)に交流電流を供給する交流電流源(7,35, 55)と、 分岐線(9)を介して位相回転素子(13)または非位相回転素子(15)の給電端子に 交流電流源(7)を選択的に接続するスイッチング装置(11)と、 入力が電極の給電端子(5)およびスイッチング装置(11)に接続されている乗算 装置(17)と、 入力が乗算装置(17)の出力に接続されている低域通過フィルタ(19)と、 低域通過フィルタ(19)に接続され、電気的複素数誘電率の虚数部ε″(t)お よび、または実数部ε′(t)を硬化可能な材料の導電率G(t)および、また はキャパシタンスC(t)から、kを定数とし、tを時間として式G(t)=k ε″(t)ε0・ωおよびC(t)=kε′(t)ε0により決定し、さらに比ε ″(t=0)/ε″(t)および、またはε′max/ε′(t)の少なくとも一 方を決定するように構成されている計算装置と、 時間的に連続した幾つかの時点においてフィルタ(19)の出力において信号を読 取る時間制御装置(25)とを具備していることを特徴とする装置。 8.ケース中に軟化されている状態で材料を配置し、請求項1乃至6のいずれか 1項記載の方法により強度を決定し、予め定められた強度に達したときケースを 除去することを特徴とする硬化可能な材料から形成された構造の製造方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I L,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK, MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR ,TT,UA,UG,US,UZ,VN (72)発明者 クローセ、ウィレム・ハーマン・ステンフ ァート オランダ国、エヌエル−3021 シーシー・ ロッテルダム、フラーフ・フロリスストラ ート 63ビー

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.材料の電気的誘電率が時間的に種々の時点で決定されることによって硬化可 能な材料、特にコンクリート、プラスターまたはセメントのような水と結合する ことによって硬化される材料の硬化度を決定する方法において、 複素数誘電率ε′(t)−jε″(t)の虚数部ε″(t)の基準時点である t=0と時点tにおける比ε″(t=0)/ε″(t)と、複素数誘電率の実数 部の時点t=0から時点tまでの期間中の最大値ε′maxと時点tにおける複素 数誘電率の実数部ε′(t)との比ε′max/ε′(t)の少なくとも一方が時 点tにおける材料の強度の尺度として決定されることを特徴とする硬化可能な材 料の硬化度の決定方法。 2.電気的誘電率の虚数部ε″(t)は硬化可能な材料中またはその付近に2以 上の電極を配置し、電極間に交流電流を供給し、電極間の交流電圧を測定し、複 素数インピーダンスZ*=1/(G+jωC)を決定し、ここで、GはS/mで 表された硬化可能な材料の導電率であり、Cはファラッドで表されたキャパシタ ンスであり、虚数部ε″(t)は、 G(t)=kε″(t)ε0・ωにより決定され、或いは、 C(t)=kε′(t)ε0により決定され、kは定数である請求項1記載の 方法。 3.硬化度が決定される期間は1日から100日までの間の期間、好ましくは1 日から30日までの間の期間である請求項1または2記載の方法。 4.複素数誘電率ε′(t)−jε″(t)の虚数部ε″(t)は0乃至17G Hz、好ましくは15乃至50MHzの周波数において決定される請求項1乃至 3のいずれか1項記載の方法。 5.虚数部ε″(t)の測定に先立って、較正が行われて硬化可能な材料の組成 に依存しているスケール係数rが決定され、その後、比rε″(t=0)/ε″ (t)が材料の強度の尺度として決定される請求項1乃至4のいずれか1項記載 の方法。 6.較正として誘電率の実数部の最大値ε′maxにおける強度が決定され、最大 値ε′maxが発見された時点に対して比ε″(t=0)/ε″(t)が決定され 、そ の後スケール係数rが決定され、、強度は比rε″(t=0)/ε″(t)によ って後の時点に対して決定される請求項5記載の方法。 7.請求項1乃至6のいずれか1項記載の方法を行うための装置において、 硬化可能な材料に接続することのできる2以上の電極と、 供給線を介して電極の給電端子に交流電流を供給する交流電流源と、 分岐線を介して位相回転素子または非位相回転素子の給電端子に交流電流源を 選択的に接続するスイッチング装置と、 入力が電極の給電端子およびスイッチング装置に接続されている乗算装置と、 入力が乗算装置の出力に接続されているローパスフィルタと、 ローパスフィルタに接続され、ε″(t=0)/ε″(t)および、またはε ′max/ε′(t)を決定するように請求項2に従って導電率および/またはキ ャパシタンスを決定する計算装置と、 連続した複数の時点にフィルタの出力において信号を読取る時間制御装置とを 具備していることを特徴とする装置。 8.ケース中に軟化されている状態で材料を配置し、請求項1乃至6のいずれか 1項記載の方法により強度を決定し、予め定められた強度に達したときケースを 除去することを特徴とする硬化可能な材料から形成された構造の製造方法。
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