JPH11510971A

JPH11510971A - デジタル通信システムにおけるマルチメディア対象の伝送

Info

Publication number: JPH11510971A
Application number: JP9502350A
Authority: JP
Inventors: サロメキ，アリ
Original assignee: オサケユイチアノキアアクティエボラーグ
Priority date: 1995-06-12
Filing date: 1996-06-12
Publication date: 1999-09-21
Also published as: US6094661A; FI98175B; AU6127696A; EP0872053A1; WO1996042144A1; FI98175C; FI952880A0

Abstract

(57)【要約】本発明は、デジタル放送システム内でのマルチメディア対象の伝送、特にDAB規格に従った放送システムを介してのMHEG規格に従ったマルチメディアプレゼンテーションの開始手順及び参照システムの伝送に関する。本発明に従うと、DAB規格に従ったDABアンサンブル及びDABアンサンブルが構成するサービスチャンネル及び高速情報チャンネルは、仮想の多重化されたMHEG対象としてとり扱われ、かくしてそれら及びそれらの下に位置づけされた実のMHEG対象は、ISO／IEC 13522規格の中に規定されている要領で参照されることになる。さらに、マルチメディアプログラム又は対応する一連のオペレーションに関連する開始手順についての情報は、特殊なファイルの形で伝送され、このファイルに結びつけられたファイル記述子の中のパラメータが、前記ファイルが前記手順のための命令を内含していることを表わす。

Description

【発明の詳細な説明】デジタル通信システムにおけるマルチメディア対象の伝送本発明は、デジタル通信システム全般におけるマルチメディア対象の伝送、及びデジタル通信システムを介してのマルチメディアソフトウェアのための開始手順(スクリプト（script))の伝送に関する。マルチメディアというのは、ユーザーに対する同期化された視聴覚項目のプレゼンテーション（presentation）を意味する。抽象的レベルでマルチメディアソフトウェアを取扱うための標準規格が作り上げられた。この規格はISO／IEC1352 2規格と呼ばれ、現在のところ５つの部分を有する。以下ではこれをMHEG規格（マルチメディア・ハイパメディア情報符号化専用グループ(Multimedia Hypermed ia Information Coding Experts Group))と呼ぶ。この規格中、マルチメディアソフトウェアは、いわゆる対象により形成された１つのエンティティ（entity）として定義されている。これらの対象は、或る種のシンタックス（syntax）に従って定義づけされた対象クラスに属し、対象クラスのメンバーは、クラスに特定的な（class-specific）定義が適用される対象である。対象クラスの例としては、リンク、アクション対象、合成対象、内容対象及びコンテナ対象がある。対象によっては、時間的に連続しているものもあり得、このような場合、これらはストリームと呼ばれる。さらに、対象を多重化することができ、かくして多重化された対象は２つ以上のストリームで構成されることになり、これらはコンポーネントストリームと呼ばれる。これらは再度多重化されてもよいし、或いは又より多くのストリームを含むこともできる。 MHEG規格に従った対象は、番号づけされ、かくしてこれらは番号で参照することができる。多重化された対象のコンポーネントは、例えばMHEG１規格におけるように一連の階層的番号で呼ばれるか又は、MHEG５規格におけるように階層なしの一意的番号で呼ばれる。例えば、図１のように、内容クラスの多重化された対象Ａが１という番号で記され、５という対象番号をもち、例えば２と記されるＣを含めたコンポーネントストリームをさらに含むコンポーネントストリームＢを含むと仮定しよう。こうして、MHEG１規格に従うと一連の番号１，５，２は、階層の最下位レベルにあるコンポーネントストリームＣを指すと同時に、階層が３つのレベルをもつことを表わしている。MHEG５規格に従うと、対象の各々はいかなる階層的表示もない一意の番号をもつ。 MHEG規格に従った対象を用いることによってマルチメディアプレゼンテーションを生成するためには、対象を取扱かうか又は解釈し、数字的参照（numerical references）を用いてそれらの間の関係を正しく組織しかつユーザーに対するそれらのプレゼンテーションを制御するために特殊なツール（tool）が必要とされる。このツールは、「MHEGエンジン」として知られている。これは一般に、プログラムとして実現され、そのオペレーションは、一般的レベルでMHEG規格内に定義づけされる。デジタル放送タイプの通信システムは、将来、ラジオやテレビといった大規模データ転送を実現するための重要な方法となることだろう。デジタル放送システムの例は、DAB及びDVBシステム（デジタルオーディオブロードキャスティング；デジタルビデオブロードキャスティング）であるが、いくつかの仮定をすると、本発明はその他のタイプのシステムにも一般化することが可能である。本発明は、デジタル放送システムを介してのマルチメディアプレゼンテーションのための開始手順及びMHEH規格に従った参照システム（reference system ）の伝送に関するものであることから、本発明の背景を明らかにするために本発明の実現を支えているDABシステムの特長について、以下で簡単に記述する。DAB システムの主要な部分は、ETS 300401規格中で定義づけされている。図２を参照すると、規格に従った送信機により伝送された１つの信号ストリームは、多数のサービスＥ，Ｆ，Ｇを含有し得るDABアンサンブルを形成する。ユーザーから見ると、各サービスは、このシステムの１つのラジオチャンネルに対応し、これは単数又は複数のサービスコンポーネントＨ，Ｉ，Ｊ，Ｋ，Ｌ，Ｍで構成されている。単一のサービスコンポーネントは、例えば音楽といったサービスにより提供されるオーディオ部分、又は演奏中の歌の歌詞又はそのサービスに関連するその他の情報といったような、サービスに関連するデータ部分を含有することができる。１つのサービスコンポーネントは、図２の中のコンポーネントＪといったように１つ以上のサービスに属する可能性がある。サービスの視点から見て最も重要なサービスコンポーネントは一次的サービスコンポーネントと呼ばれ、そのサービス内に含まれるその他のサービスコンポーネントは、二次的サービスコンポーネントと呼ばれる。一次的サービスコンポーネントは往々にしてサービスにより提供されるオーディオ部分であるが、データ部分でもあり得る。サービスは、サービスコンポーネントとして多くのオーディオ部分を含むこともできる。サービスとその一次的サービスコンポーネントの間の結びつきは、図２で太線で表わされている。 DABシステムのラジオインターフェイス上で送信機から受信機に伝送されるべき情報は、図３に示されているように、時間的に伝送フレームＳに分割され、これらのフレームの長さは、オペレーションモードに応じて24又は96ミリセカンドであり得る。各々の伝送フレームＳは、主サービスチャンネル(MSC)、高速情報チャンネル(FIC)及び同期化チャンネル（ Sync）といういわゆる各チャンネルに関する３つの部分を含んで成る。上述のサービスコンポーネントＥ，Ｆ，ＧはサービスチャンネルMSCの中に含まれ、このチャンネルは図２に示されているように別々のたたみ込みコード化された(convo lution-coded)サブチャンネルＯ，Ｐ，Ｑ，Ｒにさらに分割される。各々のサブチャンネルは、単数又は複数のサービスコンポーネントを含有することができる。サービスコンポーネント及びサブチャンネルの相互順序は、マルチプレックスコンフィギュレーション(multiplex configuration)と呼ばれる。高速情報チャンネルFICは特にマルチプレックスコンフィギュレーション情報MCIを含むが、これは、送信機から受信機へその他の情報を迅速に伝送するためにも使用できる。サービスチャンネルのように、これは、高速情報ブロック(FIB)と呼ばれる図３に示されているようなより小さい部分に分割される。ブロックはさらにグループ（図３には示されていないFIG、高速情報グループ）を含有する。伝送フレームの同期化といったように、システムの伝送及び受信オペレーションを制御するために同期化チャンネルSyncが用いられる。放送システム自体の各特性が、それらをマルチメディアプログラムの定義の中に組込むことによって利用されるような形でデジタル放送システムを介して数字的参照（numerical references）を用いて組織された対象から成るマルチメディアプログラムの伝送を可能にするような先行技術に基づく解決法の存在は、知られていない。本発明の目的は、マルチメディアプログラム又は一連のオペレーションの記述がデジタル放送システムを介して伝送される場合に、MHEGタイプのマルチメディアプログラム又はその他の一連のオペレーションを開始させるための方法を開示することにある。本発明のもう１つの目的は、データ転送においてマルチメディアプログラムの符号参照システム(sign reference system)を利用することにもある。本発明の目的は、例えばスクリプトが、プログラムを開始させるのに要求されるその他の対象に対する参照指示（references）を含む、MHEG規格に従ったマルチメディアプログラム又はその他の任意の一連のオペレーションの開始スクリプトを特定するため、デジタル放送システム内で使用される規格に従ったファイルタイプの識別（ID）システムを適用することによって達成される。デジタル放送システムを介して符号参照システムを用いて組織された対象から成る１つのプログラムを伝送するための本発明に従った方法は、プログラムを開始するのに必要とされる手順に関する命令が、対象に対する参照指示（referenc es）を含みファイルのタイプを特定するための予め定められたフォーマットのファイル記述子と結びつけられている１つのファイルを形成しており、このファイル及びファイル記述子(file descriptor)がデジタル放送システムを介して伝送されることを特徴としている。本発明は同様に、本発明に従った方法を用いてデータ転送の実行に参与する送信機及び受信機装置にも関する。DAB伝送において使用されるのに適した本発明に従った送信機器は、符号参照が、階層の中で、対象を参照指示する符号(signs )の上に位置づけされるような形で、DABアンサンブル、サービスチャンネル及び高速情報チャンネルに対する符号参照を作り上げるための手段が含まれていることを特徴とする。本発明に従った受信機器は、それが、DABアンサンブル、サービスチャンネル及び高速情報チャンネル、そしてプログラムの一部分であり階層内で上述のものの下に位置づけされた対象を特定するよう、符号参照を解釈するための手段を含んで成ることを特徴とする。既知のMHEG規格は、原則としてユーザーに対し局所的にマルチメディアプログラムを提示するという考え方に基づくものであり、こうして、対象が或る種の番号又は符号参照により定義づけされ特定された時点で、該対象がプレゼンテーションのために使用される機器のメモリー内に記憶もされたということが仮定される。デジタル放送においては、データ転送能力は、一般に非常に制限されていることから、全ての対象が同時に利用可能となり得ないが、これらは、さまざまな対象が異なる頻度で反復され得るような或るシーケンスとして送られる。本発明は、マルチメディアソフトウェアの転送のために意図されたデジタルシステムが、ファイルとしてのデータの転送のために準備され、これらのシステムにおいては、転送されるべき各ファイルのタイプを記述する制御データを伝送に付加することが可能であるという考え方に基づいている。本発明に従った手順においては、或る種の開始ファイル(start-up file)は、必要な参照及びその他のパックされたデータを含有し、これらに基づいて、受信用機器はマルチメディアプログラムの対象を特定しマルチメディアプログラムの受信及びプレゼンテーションを開始することができる。 MHEG１規格に従った数字的参照の階層システムに基づいた本発明のもう１つの実施形態においては、放送システム(DABアンサンブル、サービスチャンネル、高速情報チャンネル)のきわめて抽象的な概念を、高レベルの階層をもつ多重化されたMHEG対象として定義づけすることができるが、これは、MHEG対象クラスの既知のメンバーと同じ意味での対象ではない。差異を明確化するために、本発明では、仮想対象（virtual object）という概念が作り上げられた。これは、例えばオーディオストリーム又は画像ファイルと同じ方法でデータ転送システムを介して転送され得ないという意味で実対象(real object)ではなく、階層の中の或る実対象より上に位置づけされた単一化する概念としてのみ存在する。仮想対象は、MHEG規格に従ったその他の多重化された対象と同じ参照規則に準拠するが、対象の利用可能性に関しては、それはつねに利用可能であるとみなされる。仮想対象の下に位置づけされるコンポーネントのうち、最下位のものはつねに実のMHEG対象である。以下では、本発明の一実施形態の実現について、添付図面を参考にしながら、さらに詳しく記述する。図１は、MHEG対象の既知の階層を示す。図２は、DABアンサンブルの既知の構造を示す。図３は、DAB伝送フレームの既知の構造を示す。図４は、仮想対象としてDAB規格の概念を参照する、本発明の一実施形態に従った方法を示す。図５は、本発明に従った方法を用いた機器のブロックダイアグラムを示す。以上においては、先行技術の記述においては図１〜３を参照してきた。従って以下では主として図４及び５を参照することにする。本発明は、受信された部分のうちのいずれがマルチメディアプログラムを開始するための動作命令を含んでいるかを表わす情報がデジタル放送システムを介して受信機に伝送されるような配置を開示している。動作命令は、例えば、実行した場合に実際にマルチメディアプログラムを開始させることになるような実行可能なスクリプトタイプの対象に対する参照であり得る。この配置については以下で記述する。受信機の中で措置を講じさせることになるその他のファイルを処理するためにその他の配置も使用できるということも指摘すべきであり、従って本発明のこの部分は、マルチメディアプログラムの開始手順に制限される必要はない。包括的なレベルでは、MHEG規格は、マルチメディアプログラムの対象が、いつでもユーザーに対し直ちに提示され得るいわゆる03状態にこれらの対象を設定することによってプレゼンテーションのために準備されるべきであるということを提案している。この準備は、MHEGエンジンによって実施されることになるが、手順の実行についてはMHEG規格の中で正確に規定されていない。伝送がデジタル放送システムを介して行なわれる場合、このことはすなわち、少なくとも対象が送信機から受信機まで伝送され、受信機のメモリーにロードされることを意味すると解釈される。さらに、プログラムコードの形の動作命令を含むスクリプトタイプの対象が存在する可能性もあり、ここでこの対象は、それが含有する命令が受信用装置によって直接実行可能である１つの形にコンパイルされリンキングされなくてはならない。さらに、MHEGエンジンのオペレーションには、本発明に従った参照により対象の名前が置換される折り返し（エイリアシング）段階（aliasi ng phase）が含まれる可能性がある。エイリアシング（aliasing）は、MHEGエンジンによって維持されるエイリアシングテーブル（aliasing table）を用いて行なわれる。本発明に従うと、受信機は、自ら受信した情報からまず、マルチメディアプログラムを開始するのに必要とされるその他の対象を含有する、以下開始コンテナ（start-up container）と呼ぶ、ファイルの形で伝送されたコンテナタイプの対象を探索することになる。受信機は、それに結びつけられたファイル記述子(fil e descriptor)(DAB規格においては特に、0011タイプのデータグループ)が、そのファイルが開始タイプ(start-up type)のものであることを示すファイルタイプを表示するパラメータを内含する場合、伝送されたファイルを容易に特定する。メモリにこのコンテナタイプの対象をロードすることは、MHEG規格に従った準備措置である。ローディングの後、MHEGエンジンは、エイリアシングテーブルの形成及び必要とされるその他の対象の受信及びローディングに関する、開始コンテナが含有する命令を解釈する。標準的なMHEGマルチメディアプログラムにおいては、プログラムに関係する全ての対象は、直ちに受信及びロードされず、受信機のメモリー内のスペースを節約するために必要とされる場合に受信及びロードされる。これに対応して、ファイル記述には、ファイルタイプを表示する、つまり例えば伝送すべきファイルがデータサービスのための動作命令を伴うスクリプトタイプのファイルであるか又は受信用装置により直接実行され得るプログラムファイル（.exe）であるかを表示するその他のあらゆるコードが含まれる可能性がある。このとき、受信用装置は、ファイル記述に基づいてファイルを開き、例えばデータサービスを用いて開示するべくその中に含まれたオペレーションを実行することができる。ユーザーができるかぎり早急に、デジタル放送システムを介して伝送されたデータサービス又はマルチメディアプログラムを用いて開始できるように、開始コンテナ（start-up container）又はその他の開始命令を含むファイルは、頻繁に伝送されるべきである。その結果、ファイルはあまり大きいものであるべきではない。本発明に従った方法を使用することにより、例えば開始コンテナの中でその他のMHEG対象に対する参照を効率良く実現することができる。以下では、MHEG１規格の階層的数字参照システムを使用しかつDAB伝送に特に適した本発明の一実施形態について、さらに詳しく記述する。DABアンサンブル及び階層においてその下に位置づけられたサービスチャンネル及び高速情報チャンネルは、本発明のこの実施形態に従うといわゆる仮想対象として定義づけることができる。同期化チャンネルはMHEG対象を含有できないことから、それを仮想対象として定義づけすることは実用的ではない。本発明の実施形態に従うと、DABアンサンブルは、以下でコード＜ENSEMBLE ID＞と記されるその番号で呼ばれ、チャンネルは、好ましくは高速情報チャンネルFICについては番号０、そしてサービスチャンネルMSCについては番号１である番号で記されている。図４では、DAB規格の概念を仮想対象としてとり扱っている本発明に従った参照は、破線でとり囲まれ、DAB規格の対応する概念のそばに位置づけされている。高速情報チャンネルが含有する情報グループFIGO，FIG1，FIG2は、或るタイプのグループが１つのストリームを形成することから、本発明に従った方法において実の（real）MHEG対象として取り扱われる。例えば、０番目のブロックの第２のグループ(DABシステム内のFIG ０／２、すなわちFIBOの下に位置づけされたグループFIG2）に対する参照は、本発明に従うと、好ましくはMHEG形式内で＜ENSEMBLE ID＞.0.0.2であり、これは、情報グループによって形成されたストリームを特定するのに使用される。本発明のこの実施形態に従うと、サービスチャンネル(MSC)及びそれが含有するサブチャンネルは、本発明のこの実施形態に従った仮想対象であり、サブチャンネルが含有するストリームは、DABシステムに従ったそのタイプを示すTMIdパラメータと同じ番号をもつ実の（real）MHEG対象である。例えばサブチャンネルが含有するオーディオストリームは好ましくは、本発明に従った参照＜ENSEMBLE ID＞.１．＜SubCh ID＞.0で呼ばれ、パケットの形をしたサービスコンポーネントストリームは、参照＜ENSEMBLE ID＞.1．＜SubCh ID＞.3で呼ばれる。なおここで＜SubCh ID＞はサブチャンネルの番号を意味し、ストリーム番号０及び３はTMIdパラメータである。本発明に従った参照システムがPAD(プログラム関連データ(Program Associated Data)」ストリームに関係するように拡張される場合、DAB規格に従うとPADストリームはさらにコンポーネントストリームを含みうることから、参照は、上述の４つのレベルに加えさらに多くのレベルを有することができる。パケット形態のサービスコンポーネントストリームが含有するサービスコンポーネントは、有利には、DAB規格に従ったSCId（サービスコンポーネントID(Serv ice Component Identification))パラメータにより本発明に従った参照システムについて特定されうる。特定（ID）のためのもう１つの代替案は、或るサービスコンポーネントの全てのパケットに共通であるパケットアドレスを使用することにある。サービスコンポーネントストリームがファイルストリームで構成される場合、単一のファイルストリームは、DAB規格に従ったデータグループ（タイプ0 011の）であり、ファイル特定的(file-specific)パラメータを含有するファイル記述子内の適切な数字パラメータによって特定され得る。ファイル記述子は好ましくは、ファイル特定的であり、本発明に従った参照システムにおいては問題のファイルによって形成されたストリームの参照番号として使用できる１つの対象番号を含有する。例えば、MHEG規格に従ったマルチメディアプログラムが１つの対象として、一意参照番号７をもつファイルを内含すると仮定することができる。かくして参照７は、１つの対象を表示するが、これに対応して、数字シリーズ参照＜ENSEMBLE ID＞.１．＜SubCh ID＞.３．＜SCId＞.７は、 −或るDABアンサンブル（参照番号＜ENSEMBLE ID＞）及びその下で、 −サービスチャンネル（参照番号１）及びその下で、 −或るサブチャネル（参照番号＜Subch ID＞）及びその下で、 −パケット形態のサービスコンポーネントストリーム（参照番号３）及びその下で −或るサービスコンポーネント（参照番号＜SCId＞）及びその下で−或るファイル（参照番号７）を指す。１回のプレゼンテーションの間にファイルの１つのバージョンのみが伝送されるように、問題のマルチメディアプログラムがDAB規格に従った放送システムを介して伝送される場合、参照は、収束するものとみなすことができる。本発明は又、数字参照(numerical references)により順序づけされた対象から成るプログラムをデジタル通信システムを介して伝送するのに適している送受信装置にも関する。図５は、送信機TX１及び受信機RX１を伴う単純なブロックダイヤグラムを示す。送信機TX１に対する必要条件は、MHEGプログラムを取り扱うそのブロックMHEG TXに、DAB規格に適合し通信システムと結びつけられた項目が本発明に従った仮想MHEG対象として記述されるようにDAB規格とMHEG規格の間のマッピングを生成する部分DABrefが含有されている、ということにある。仮想対象及び階層的数字参照システムを使用しない本発明の一実施形態においては、このマッピングは必要とされない。当業者にとっては、DABシステムを参照指示する項目を、その他の対応するデジタル通信システムに結びつけられた項目で置換できるということは明白である。実際のデータ転送は、送信装置TX１内のDAB送信機DABTXと受信装置RX１内のDA B受信機DABRXの間で行なわれる。なおこのDAB送信機及びDABトランシーバの構造及びオペレーションはETS300401規格に適合するものである。これらの間の通信接続の性質は、本発明に関して重要なものではないが、DABシステムの意図された用途に従って、好ましい実施形態における接続はラジオ接続である。受信用機器RX１に対する必要条件は、MHEGプログラムを処理するそのブロックMHEG RXに、送信用装置内で形成された仮想対象に対する参照を正しく解釈し、実のMHEG対象を受信用装置のRX１MHEGエンジン（図示せず）により処理されるべく導くことのできる１つの部分DABrefが含まれていることである。送信用及び受信用の両方の装置のオペレーションは好ましくは、コントローラブロックCtrlによって制御される。以上で記述した全てのオペレーションは、好ましくはプログラミング可能な形で実現でき、これはそのままの形で当業者が精通している技術である。本発明に従った方法は、DAB規格に従った放送システムの中で、MHEG規格に従った参照を迅速かつ効率良く伝送することを可能にする。本発明に従った開始コンテナを伝送すべきファイルに付随するファイル記述子及び参照と合わせて使用することは、受信用装置内でMHEGタイプのマルチメディアプログラムを又はその他の任意の一連のオペレーションを開始させるための１つの効率の良い機能的方法を構成する。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims

【特許請求の範囲】１．符号参照システムを用いて順序づけされた対象で構成されるプログラムをデジタル放送システムを介して伝送するための方法において、プログラムの開始手順に関する命令が、対象に対する参照指示を含みファイルのタイプを特定するための予め定められた形のファイル記述子を内含する１つのファイルを形成しており、このファイル及びファイル記述子はデジタル放送システムを介して伝送されることを特徴とする方法。２．プログラムがMHEG規格に従ったマルチメディアプログラムであることを特徴とする請求項１に記載の方法。３．ファイルがMHEG規格に従ったコンテナタイプの対象であることを特徴とする請求項２に記載の方法。４．プログラムの複数の部分がデジタル放送システムを介して反復的に伝送される場合に、前記ファイルがこのプログラムのその他の部分よりもさらに頻繁に反復されることを特徴とする請求項１〜３のいずれか１項に記載の方法。５．符号参照システムが階層的符号参照システムでもあり、デジタル放送システムにはDABアンサンブル（Ｄ）、サービスチャンネル(MSC)及び高速情報チャンネル(FIC)が含まれており、前記DABアンサンブル（Ｄ）、サービスチャンネル(M SC)及び高速情報チャンネル(FIC)は、階層内の前記対象より上にそれらを位置づけすることにより前記プログラムの一部として前記階層的符号参照システム内で取り扱かわれ、かくして仮想対象を形成することを特徴とする請求項１〜４のいずれか１項に記載の方法。６．DABアンサンブル、サービスチャンネル及び高速情報チャンネルを含むデジタル放送システムを介して階層的符号参照システムを用いて順序づけされた対象から成るプログラムを伝送するための手段を含んで成る送信用装置（TX１）において、階層内でその符号参照が前記対象に関する符号より上に位置づけされるような形で前記DABアンサンブル、サービスチャンネル及び高速情報チャンネルに対する符号参照を作り出すための手段（DABref）が含まれていることを特徴とする送信用装置。７．DABアンサンブル、サービスチャンネル及び高速情報チャンネルを含むデジタル放送システムを介して階層的符号参照システムを用いて順序づけされた対象から成るプログラムを受信するための手段を含んで成る受信用装置（RX１）において、前記DABアンサンブル、サービスチャンネル及び高速情報チャンネル及び、及び前記プログラムに属し階層内で上記のものの下に位置づけされた対象を特定するように符号参照を解釈するための手段が含まれていることを特徴とする受信用装置。