JPH11510571A - 改良されたポケットを備えたよだれ掛け - Google Patents
改良されたポケットを備えたよだれ掛けInfo
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、改良されたポケットを備えたよだれ掛けを提供する。このポケットは、本体パネルに隣接して配置されたポケットパネルから構成される。長手方向に延びている折り目が、ポケットパネルと本体パネルのうちの少なくとも1つに配置されている。1つの実施例において、このよだれ掛けは、ポケットを重力によって開きやすくするようなエプロンパネルを含んでいる。このエプロンは、長手方向に延びている折り目を備えていてもよい。各パネルにある折り目は、よだれ掛けの長手方向中心線に概して平行に延びている。
Description
【発明の詳細な説明】
改良されたポケットを備えたよだれ掛け
発明の分野
本発明は、使い捨て可能なよだれ掛けに関係しており、より詳細には、こぼれ
た液体及び固体物質を受け止めるための改良されたポケットを備えたよだれ掛け
に関係している。
発明の背景
使い捨て可能なよだれ掛けは、当業者で公知である。このようなよだれ掛けは
、食事中の乳児に使用するために提供される。使い捨て可能なよだれ掛けは、多
層を備えたラミネート構造を有していることもある。例えば使い捨て可能なよだ
れ掛けは、こぼれた食物を受け止めるための吸収性ペーパー表面シート、及びこ
ぼれた液体がよだれ掛けを通して乳児の衣類に浸透するのを防ぐためのプラスチ
ックフィルムバックシートを含んでいることもある。その他の多層よだれ掛け構
造も知られている。
先行技術もまた、固体又は液体を受け止めるためのポケット構造を備えたよだ
れ掛けを開示している。これらの固体又は液体は、このような構造がなければ着
用者の衣類を汚すものである。このようなポケットを備えたよだれ掛けの例は、
1984年5月1日にノエル(Noel)に対して発行された米国特許第4,4
45,231号に開示されている。ノエルは、重力によって開くポケットを備え
たよだれ掛けを開示している。
ノエルは、よだれ掛けに用いられるポケット構造に改良を行なっている。しか
しながらノエルは、よだれ掛けのポケットを開いた形状に維持するために、エプ
ロンパネルに作用する重力を利用している。このようなデザインの効率は、着用
者及び/又はよだれ掛けの垂直方向の向きによって影響を受けることがある。従
って、こぼれた固体及び液体食物を受け止めるために、開いた形状に維持するこ
とができるポケットを備えた、安価な使い捨て可能なよだれ掛けへの需要が依然
として存在している。このようなよだれ掛けの場合、開いた形状に維持すること
ができるポケットを生じるために、追加の部品又は材料を必要としないことが特
に望ましい。
従って着用者に固定するのに都合がよい使い捨て可能なよだれ掛けを提供する
ことが本発明の1つの目的である。
本発明のもう1つの目的は、こぼれた食物を受け止めるためのポケット構造を
備えた使い捨て可能なよだれ掛けを提供することである。
本発明のもう1つの目的は、よだれ掛けに選択的に配置された折り目を利用す
ることによって、開いた形状に維持することができるポケット構造を備えた使い
捨て可能なよだれ掛けを提供することである。
発明の概要
本発明は、使い捨て可能なよだれ掛けを提供する。このよだれ掛けは、よだれ
掛け本体と、首開口部を画定するために、このよだれ掛け本体から延びている1
対の肩延長部とを備えていてもよい。よだれ掛け本体は、長手方向の長さ、長手
方向の中心線、及び側面方向の幅を備えていてもよい。
よだれ掛け本体は、本体パネルとポケットパネルとを備えている。このポケッ
トパネルは、本体パネルとポケットパネルとの中間にポケット空間を生じるため
に、本体パネルの低部に隣接して配置されている。本体パネルとポケットパネル
のうちの少なくとも1つは、長手方向に延びている折り目を備えている。
1つの実施例において、ポケットパネルと本体パネルの各々は、少なくとも1
つの長手方向に延びている折り目を備えている。ポケットパネルと本体パネルに
ある折り目は両方とも、よだれ掛け本体の長手方向中心線と実質的に一直線にな
っていてもよい。ポケットパネルと本体パネルのうちの少なくとも1つは、長手
方向に延びている折り目によって規定された予め定められた方向に沿って変形可
能であり、これによってポケットのまちが形成される。ポケットのまちは、本体
パネルの一部分とポケットパネルの一部分との中間において延びており、ポケッ
トを開いた形状に維持することができる。
1つの実施例において、よだれ掛けは、ポケットパネルの上部部分からぶら下
がって垂れているエプロンパネルを備えていてもよい。ポケットパネル、本体パ
ネル、及びエプロンパネルの各々は、長手方向に延びている折り目を備えていて
もよい。この折り目は、よだれ掛けの長手方向中心線に沿ってよだれ掛けを折っ
て形成されたものである。
図面の簡単な説明
この明細書は本発明を特別に指摘し、明確に請求している特許請求の範囲によ
って結論付けてはいるが、本発明は、添付図面と関連して記載された下記明細書
によってよりよく理解されるであろう。これらの図面において、同様な記号は実
質的に同一な要素を示すために用いられる。
図1は、本発明による使い捨て可能なよだれ掛けの使用状態における透視図で
ある。
図2は、本発明の使い捨て可能なよだれ掛けの前部平面図であり、よだれ掛け
が平らで概して平面の向きに支持されているものである。
図3は、本発明の使い捨て可能なよだれ掛けの後部平面図である。
図4は、図2の線4−4に沿った横断面図である。
図5は、首開口部が閉じられた形状の拡大部分概略図である。この図面は、よ
だれ掛けが平らで概して平面の向きに支持されている場合の、側面方向の非対称
比と角度Bの測定値を示している。
図6は、首開口部が開いている形状の拡大部分概略図である。
図7は、よだれ掛けの外側周辺部及び首開口部を示す、一部組立てられたよだ
れ掛けの前部平面図である。これはよだれ掛けを折り畳んでポケットパネルとエ
プロンパネルを形成する前の図面である。
図8は、一部組立てられたよだれ掛けの前部平面図である。よだれ掛け本体の
一部分が、ポケットパネルをよだれ掛け本体パネルの一部の上に載せて配置する
ように折り畳まれているものである。
図9は、よだれ掛けの前部平面図であり、よだれ掛け本体パネルが、エプロン
パネルをポケットパネルの上に載せて配置するように折り畳まれているものであ
る。
図10は、図9の線A−Aに沿った、本体パネル、ポケットパネル、及びエプ
ロンパネルを通る横断面図であり、外向き凸形折り目を有するエプロンパネル、
外向き凹形折り目を有するポケットパネル、及び外向き凹形折り目を有する本体
パネルを示している。
図11は、ポケットのまちを生じるように、長手方向に延びている折り目に沿
って変形されたポケットパネル及び本体パネルの部分を備えたよだれ掛けの透視
図である。
図12は、図11の図面と同様な、本体パネル、ポケットパネル、及びエプロ
ンパネルを通る横断面図であり、外向き凸形折り目を有するエプロンパネル、外
向き凸形折り目を有するポケットパネル、及び外向き凹形折り目を有する本体パ
ネルを示している。
図13は、よだれ掛けポケットの開口縁部から間隔をあけて配置された、側面
方向に延びる折り目を備えたエプロンパネルを有するよだれ掛けを示す透視図で
ある。
図14Aは、材料シートの平面図であり、このシートでは一部組立てられたよ
だれ掛けが第一ネスト形状に配列されている。
図14Bは、材料シートの平面図であり、このシートでは一部組立てられたよ
だれ掛けが第二ネスト形状に配列されている。
発明の詳細な説明
図1乃至図3は、本発明の1つの実施例による使い捨て可能なよだれ掛け20
を示している。このよだれ掛け20は、長手方向に延びる側面部32及び34、
長手方向の長さL、長手方向中心線21、側面方向に延びる底部縁部36、及び
側面方向幅Wを有するよだれ掛け本体22を備えている。「長手方向」という用
語は、よだれ掛け本体22の長さに沿って測定された軸または方向のことであり
、この方向又は軸は一般に、よだれ掛けが着用された時に、着用者の頭から着用
者のウエストまで延びる線に対して平行である。「側面方向」及び「横断方向」
という用語は、長手方向中心線21に対して垂直な方向又は軸のことである。こ
れは一般に、よだれ掛けが着用された時に、着用者の胸部を横切って延びている
線に対して平行である。
よだれ掛け20はまた、近位末端部24A、26A、及び遠位末端部24B、
26Bを備えた1対の肩延長部24、26をも備えている。この肩延長部24、
26は、よだれ掛け本体22からは、その近位末端部からその遠位末端部まで延
びて、よだれ掛けが平らな水平表面に支持されている時に、概して平面の首開口
部200を生じる。
概して平面の首開口部200は、前首部分210、後首部分230、及び前首
部分210と後首部分230との中間に配置された最大幅部分220を備えてい
る。首開口部200はまた、長手方向中心線21に沿って測定された長手方向の
長さ240を有する(図2)。
概して平坦な首開口部200は、長手方向軸、例えば長手方向中心線21の周
りで概して対称になっており、よだれ掛けが平らで水平な表面に保持された場合
、長手方向長さ240の中点242を通る側面軸の周りで概して非対称である。
首開口部200の側面方向の非対称性によって、種々の寸法及び形状を有する首
の周りで滑り落ちることなく適合が与えらる一方、肩延長部24、26が装着者
の首の後で重なりあって、よだれ掛けが着用者に固定される時に、よだれ掛け本
体22が着用者の胸からずれる傾向が減らされる。
よだれ掛け20はまた、食物粒子を捕らえ、受け止めるための、よだれ掛け2
0の実質的に側面幅全体に延びているポケット100を備えていてもよい。1つ
の実施例において、よだれ掛け本体22は、本体パネル70、ポケットパネル1
05、及びエプロンパネル150を備えていてもよい。本体パネル70は、よだ
れ掛け本体において側面方向に延びているひだによって、ポケットパネル105
から分離されていてもよい。ポケットパネル105は、よだれ掛け本体において
側面方向に延びているもう1つの平行なひだによって、エプロンパネル150か
ら分離されていてもよい。
本体パネル70は、よだれ掛けが着用者に固定された時に着用者の体に隣接し
て配置される。ポケットパネル105は、概して長方形の形状を有してもよく、
本体パネル70に隣接して配置され、本体パネルとポケットパネルとの中間にポ
ケット空間を形成する。ポケットパネル105は、長手方向には、ポケット底部
縁部120からポケット開口縁部110まで延びており、ポケットパネル105
は、側面方向には、よだれ掛け側面縁部32と34との中間に延びている。底部
縁部120及び開口縁部110は両方とも、長手方向中心線21に対して実質的
に垂直であり、側面想像軸に対して実質的に平行であってもよい。
エプロンパネル150は、ポケット開口縁部110からよだれ掛け底部縁部3
6まで延びていてもよい。エプロンパネル150は、ポケット開口縁部110か
らぶら下がる形状に垂れ下がり、ポケット100の重力による開口を生じさせる
ことができる。本体パネル70、ポケットパネル105、及びエプロンパネル1
50は、材料の連続シートから形成されてもよい。この材料シートは1つまたは
それ以上のラミネートを備えている。1984年5月1日にノエルに許可された
、発明の名称が「重力によって開くポケットを備えたよだれ掛け(Bib Ha
ving Gravitationally Openable Pocket
)」である米国特許第4,445,231号は、ここに引用して組込まれるが、
その目的は、1つのポケットと1つのエプロンパネルとを備えたよだれ掛けを形
成するためのよだれ掛けの構成を示すためである。
本体パネル70、ポケットパネル105、及びエプロンパネル150のうちの
少なくとも1つは、長手方向に延びる折り目を備えている。1つの実施例におい
て、パネル70、105、及び150は、各々、長手方向に延びている折り目5
70、505、及び550を備えている(図10)。折り目570、505、及
び550の各々は、よだれ掛け本体22の長手方向中心線21と実質的に平行か
つ実質的に一直線になっていてもよい。ポケットパネル105及び本体パネル7
0は、長手方向に延びている折り目によって規定された、予め決められた線にお
いて変形可能であり、これによってポケットのまち600を形成する(図11)
。このポケットのまちは、こぼれた液体及び固体物質を受け止めるために、ポケ
ット100を開口形状に維持する。
よだれ掛け20はまた、好ましくは肩延長部24、26を重なり合うように接
合し、これによってよだれ掛け20を着用者に固定するための留め具を備えてい
る。この留め具は、肩延長部の少なくとも1つに配置された要素を有する機械的
留め具を備えていてもよい。この要素は、もう1つの肩延長部にある着地(la
nding)表面に浸透し、物理的にこの表面と係合するものである。1つの実
施例において、この留め具は、肩延長部26と接着された支持体312から延び
ている突起物310の列305を備えていてもよい。これらの突起物310は、
着地表面と係合可能であり、この着地表面は、肩延長部24の少なくとも一部の
上に配置されている。
1つの実施例において、突起物310はプロングを備えていてもよく、着地表
面は、不織布ウエブ352のターゲット表面350を備えていてもよい。このウ
エブは肩延長部24の少なくとも一部分の上に配置されている(図2〜図4)。
示されている実施例において、ウエブ352は肩延長部24、26の両方に配置
されて、着用者の首の周りに柔らかくてこすれない表面を与える。
よだれ掛け20の要素に関してより詳細に説明すれば、本発明によるよだれ掛
け20は、多重ラミネートを有する複合材構成を備えていてもよい。例えばよだ
れ掛け20は、吸収性外部表面シート層40と、衣類側バックシート層80との
ラミネートを備えていてもよく、このバックシート層は、表面シート層40に対
して液体不透過性である。表面シート40は、こぼれた食物を受け止めるための
第一外部表面42と、第二内部表面44とを備えている。バックシート80は、
第一衣類側表面82と、第二表面84とを備えている。バックシート80の表面
84と表面シート40の表面44は、向かい合っている表面であり、これらは例
えば接着剤で接着してラミネートを形成させてもよい。1つの実施例において、
肩延長部24、26、よだれ掛けパネル70、ポケットパネル105、及びエプ
ロンパネル150は、表面シート40とバックシート80とのラミネートの単一
の連続シートから形成されている。
表面シート40は、3千平方フィートあたり約10〜約50ポンドの坪量を有
するペーパーウエブを含んでいてもよい。下記米国特許は引用して組込まれるが
、その目的は、表面シート40の製造に用いるのに適したティシューペーパーの
製造方法を開示することである。すなわち米国特許第4,191,609号、第
4,440,597号、第4,529,480号、第4,637,859号、第
5,223,096号、及び第5,240,562号である。適切な表面シート
40は、単一プライ又は多プライペーパータオル、例えばオハイオ州シンシナテ
ィ(Chincinati,Ohio)のザ・プロクター・アンド・ギャンブル社(The P
rocter and Gamble Company)によって製造されたバ
ウンティー・ペーパー・タオル(Bounty Paper Towel)から
形成されてもよい。
バックシート80は、液体不透過性ポリマーフィルム、例えばポリオレフィン
フィルムを含んでいてもよい。1つの実施例において、バックシート80は、厚
さが約0.0076mm〜約0.0508mmのポリエチレンフィルムを含んで
いてもよい。1つの実施例において、バックシートは、オハイオ州シンシナティ
のトレデガー・フィルム・プロダクツ社(Tredegar Film Pro
ducts)から、CPC−2(P−9703)という名称で製造されている、
厚さ約1ミルのFS−IIエンボスポリエチレンフィルムを含んでいてもよい。
表面シート40は、バックシート80へあらゆる適切な方法で接着することが
できる。これらの方法には、例えば接着剤接着、機械接着、及び超音波接着など
の方法があるが、これらに限定されるわけではない。表面シート40とバックシ
ート80とを接着するための適切な接着剤は、ホットメルト接着剤、例えばホッ
トメルト感圧接着剤である。表面シート40とバックシート80とを接着するの
に適した1つの特別な接着剤は、ミネソタ州セントポール(St. Paul,
MN)のエイチ・ビー・フラー社(H.B.Fuller Co.)によって
製造された、HL−1258接着剤である。もう1つの適切な接着剤には、ウイ
スコンシン州エルムグローブ(Elmgrove, Winsconsin)の
フィンドレイ・アドヒーシブ社(Findley Adhesives)から販
売されている、フィンドレイ接着剤H2031及びH2120がある。
機械的留め具は、ポリオレフィン支持体312から延びているポリオレフィン
プロング310の列305を備えていてもよい。1つの実施例において、プロン
グ310は、プロングシャンク320を備えている。このプロングシャンク32
0は、支持体312に近位のプロング底部から、プロングシャンクの幅より広い
幅を有するプロング末端部330まで延びている。列305は、1平方インチあ
たり、約600〜約3600個のプロング310を備えていてもよい。これらの
各々は、プロング末端部330を有しており、このプロング末端部は、プロング
シャンクの全体の周囲の周りをプロングシャンクから外側の方へ半径方向へ延び
ている縁部を有している。このプロング末端部330は、概して丸い縁部を有し
ている。プロング310のこのような列は、比較的柔らかくてこすれない表面を
生じ、着用者の皮膚への刺激を減らす。
1つの実施例において、この列305は1平方インチあたり約900個のプロ
ング310を含んでいてもよい。プロング310の列は、フック形状要素のいく
つかの列と比較すると、非方向性(non−directionally)の向
きにあることもある。このフック形状要素の列は、フック形状要素の向きによっ
て、特別な方向性を有することがある。支持体の第一表面に配置されている感圧
接着剤を有する支持体312と、支持体の第二反対側表面から延びているプロン
グ310の非方向性列305とを備えた適切な留め具は、ミネソタ州セントポー
ル(St. Paul, MN)のスリーエム社(3M Company)によ
って、XPH−4152という名称で製造されている。
もう1つの実施例において、プロング310の列305は、1平方インチあた
り約2500個のプロングを備えていてもよく、これらはスリーエム社(3M
Co.)によって、XPH−4182という名称で製造されている留め具を備え
ていてもよい。
もう1つの実施例において、この留め具はフック形状要素の列305を備えて
いてもよい。フック形状要素を備えた適切な留め具は、スリーエム社(3M c
ompany)によって、KN0513という名称で製造されている。
次の文献は引用して組込まれるが、その目的は、ターゲット表面係合要素の適
切な列を開示することである。これらの要素には、方向性及び非方向性列が含ま
れ、フック形状及び非フック形状のターゲット係合要素も含まれる。これらの文
献とは、1980年8月5日に許可された米国特許第4,216,257号、1
989年7月11日に許可された米国特許第4,846,815号、1990年
1月16日に許可された米国特許第4,894,060号、1995年2月28
日に許可された米国特許第5,392,498号、1994年7月5日に許可さ
れた米国特許第5,326,612号、及び1995年4月18日に許可された
米国特許第5,407,439号、及び1994年10月27日に公告されたP
CT公告WO 94/23610号である。
ターゲット表面350は、表面シート40の表面42の上部部分を覆うため、
肩延長部24、26の少なくとも一部分に配置された繊維の不織布ウエブ352
の表面を備えていてもよい。図2に示された実施例において、ターゲット表面3
50は、肩延長部24、26の外部表面の大部分の上に延びており、低部縁部3
54のところで終わっている。この縁部354は、最大幅の首部分220を有す
る後首開口部分230のつなぎ目に隣接した位置にある。
従って不織布ウエブは、着用者の皮膚と接触することもある肩延長部の部分、
例えば後首開口部分230によって結合される肩延長部24、26の部分の上に
延びている。このウエブはまた、着用者の皮膚に対して柔らかい非刺激性の表面
を与える。もう1つの実施例において、不織布ウエブは、前首開口部分210の
周辺部201の下に延びていてもよく、このウエブは本体パネル70の全部又は
一部を覆っていてもよい。不織布ウエブ352によって、液体が吸収性表面シー
ト層40まで通過することができるが、表面350は着用者の肌触りとしては比
較的乾燥したままであるという特性を、この不織布ウエブは有している。さらに
この不織布ウエブ352は、不織布ウエブ352と表面シート40との中間に空
隙を生じることによって、よだれ掛けの吸収性に寄与しうる。
不織布ウエブ352は、プロング310がウエブ352の繊維をしっかりと係
合することができるように選ばれる。1つの実施例において、ターゲット表面3
50は、スパンレイド(spunlaid)された熱的点接着ポリプロピレン繊
維のウエブ352の表面を備えていてもよい。このウエブの坪量は、1平方メー
トルあたり約22グラムであり、この繊維の平均デニールは、繊維長さ9000
メートルあたり約3.0グラムより小さい。適切な不織布ウエブ352は、サウ
スカロライナ州シンプソンビル(Simpsonville,S.C.)のファ
イバーウエブ社(Fiberweb Corp.)によって、セレストラ・ユニ
コーン(Celestra Unicorn)という名称で製造されたものであ
る。このような繊維ウエブは、前記のリストに挙げられたプロング310によっ
てしっかりと係合することができるターゲット表面を生じる。この表面は柔らか
くて着用者の皮膚にこすれない。
概して平坦な首開口部200は、図5に示されているような閉鎖形状を有する
か、あるいは図6に示されているような、後方へ収束する開いた形状であっても
よい。どちらの場合も、開口部200の最大側面方向幅は、前首部分と後首部分
との中間に配置された最大幅部分220に位置する。最大幅部分220に位置す
る最大側面方向幅は、前首開口部分及び後首開口部分において測定された側面方
向幅より大きい。これに対して、U型及びV型首開口部は後方へ収束しておらず
、前首開口部分と後首開口部分との中間に配置された最大幅部分を含まない。
開口部200の最大幅部分220は、図5に示されているように、限定された
長手方向の長さ225を有してもよい(例えば部分220は、概して長方形の形
状を有する)。あるいはまた最大幅部分220は、図6に示されているように最
大幅の線であってもよい。最大幅部分220の長手方向の長さ225は、長手方
向中心線21に沿って測定された場合、前首開口部分210の長手方向の長さ2
15より小さくてもよい。
首開口部が閉鎖形状である場合、長さ240は、開口部200の周辺部201
上の向かい合う2点間にある長手方向中心線21に沿って測定される。開口部2
00が図6に示されているように後方に収束する開口形状である場合、後首開口
部分にある肩延長部24、26の縁部を分離している最小側面方向幅246をま
ず最初に規定する。ついで長手方向の長さ240を、前首開口部分210から側
面方向幅246の中点まで長手方向中心線21に沿って測定する。最小側面方向
幅246を有する後首部分230に多数の位置選定点がある場合、長さ240は
、前首開口部から、前首開口部分210に最も近いところに位置する最小側面方
向幅246の中点までを測定する。
前首開口部分210は、図5に示されているような首開口部の中心(すなわち
よだれ掛けが着用された場合の上向きの凹形)に対して概して凹形の形状を有す
る周辺部201を備えてもよい。前首部分210の周辺部201は、通常認めら
れているいくつかの幾何学形状のどれであってもよい。この形状は、卵形、円形
、放物線形、又は楕円形であるが、これらに限定されるわけではない。あるいは
また前首部分210の周辺部は、1つ又はそれ以上の直線セグメント、1つまた
はそれ以上の曲線セグメント、又は直線セグメントと曲線セグメントとの組合わ
せであってもよいであろう。
複数のスリット211は、前首開口部分210の周辺部201から、一般に放
射状に延びている。このスリット211は、着用者の首に対して、前首開口部分
210の周辺部210に密着してはいるが快適な適合を与える。スリット211
によって、肩延長部24、26が重ねられた時に結果として生じる、スリット2
11の中間にあるよだれ掛けの花びら様の部分が互いの上でスライドできるよう
になる。このことによってスリット211は、首開口部200が着用者の首に合
うようにされた場合、よだれ掛け本体のゆがみ及びずれを減少させるのに役立つ
。従ってスリット211は、首開口部200の形状と共同作用しあって、着用者
の首の周りのよだれ掛けの適合を改善し、肩延長部24、26が個々の首の寸法
に合わせるように重ねられる時に、よだれ掛け本体のゆがみ及びずれを減少させ
る。このようなスリット又は分岐は、モレット(Moret)への米国特許第4
,416,025号に概略が開示されている。この特許はここに引用して組込ま
れる。
後首開口部分230は、直線セグメント、曲線セグメント、又は直線セグメン
トと曲線セグメントとの組合わせを有していてもよい。図5及び6において、後
首開口部分230の周辺部は、肩延長部24、26の内側縁部によって確定され
た概して直線のセグメントを備えている。これらの直線セグメントは収束性であ
るが、後首開口部分230が最大幅部分220から延びる時に、必ずしも交差し
ない。従って後首開口部分230は、最大幅部分220から延びる時にだんだん
先が細くなる。前首開口部分210の凹形周辺部及び先細の後首開口部分230
は、図5に示されているように涙滴形の首開口部200を生じる。図6は、先端
が切られた涙滴形の首開口部200を示している。
後首開口部分230の長手方向の長さ235は、図3に示されているように、
前首開口部分210の長手方向の長さ215より長くてもよい。1つの実施例に
おいて、長手方向の長さ235は、長手方向の長さ215の少なくとも約1.2
倍、もう1つの実施例においては少なくとも1.5倍、さらにもう1つの実施例
においては約2.0倍である。例えば1つの非限定的な実施例において、長さ2
15は約1.2インチであり、長さ225は約0.64インチであり、長さ23
5は約2.7インチであり、最大幅部分220の側面方向の幅は約3.4インチ
であってもよい。
側面方向の幅が最大幅部分220の幅より大きい様々な首の寸法及び形状は、
肩延長部24、26を様々な程度に重ねて、合わせることができる。着用者の首
の後で肩延長部を剥離可能に留めるために肩延長部24、26を重ね合わせると
、一般的にはよだれ掛け本体22の少なくともいくらかのゆがみを引起こすこと
になる。こうすることによってよだれ掛け本体22は着用者の胸から外れること
もある。このゆがみは一般に、肩延長部がさらに大幅に重ねられた時に増加する
ものである。
本発明のよだれ掛けは、次のような首開口部200を生じる。すなわち開口部
200のある一定の最大側面方向幅及び周辺部に関して、広い範囲の首の寸法及
び形状にしっかりと適合する一方で、前記のようなゆがみ及びずれを最小限にす
るものである。よだれ掛けが概して平面の向きにある場合、円形の首開口部を画
定する肩延長部を備えているよだれ掛けは、円形の首開口部の直径よりかなり小
さい首に適合するように肩延長部が重ね合わされる時に、一般的に大きなゆがみ
を示す。側面方向に延びた卵形の首開口部(主軸が側面方向に向いているもの)
を有するよだれ掛けも、より小さい首の寸法に合わせるために肩延長部が重なり
合わされる時に、大きなゆがみを示す。
よだれ掛けが概して平面の向きにある場合、長手方向に延びた卵形の首開口部
(主軸が長手方向に向いているもの)を画定する肩延長部を備えたよだれ掛けは
、側面方向に延びた開口部を有するよだれ掛けよりもゆがみが小さいことがある
。しかしながらこのような首開口部の形状は、溝(slot)の働きをし、よだ
れ掛けを着用者に対して長手方向にずれさせることもある。よだれ掛けが概して
平面の向きにある場合、U形又はV形の首開口部を画定する肩延長部を備えたよ
だれ掛けも、肩延長部が重ね合わされた時に過剰なゆがみを示すことがあり、こ
れもまた長手方向にずれさせることもありうる。
本発明のよだれ掛けは、肩延長部24、26が広い範囲の寸法の首に合わせる
ために様々な程度で着用者の首の後部分と係合する一方、よだれ掛け本体22の
ゆがみの量を減少させるという利点を有する。さもなければこのようなゆがみは
、比較的小さい寸法の首に合わせるために重なり部分を増した場合、生じるであ
ろう。
概して平坦な首開口部200は、側面方向の非対称比が1.0より大きくても
よい。この比が少なくとも約1.15であるような実施例もあれば、少なくとも
約1.25であるような実施例もあり、また少なくとも約1.5であるような実
施例もある。長手方向が対称で、側面方向の非対称比が1.0より大きいよだれ
掛け開口部200は、後首開口部分の周辺部201がよだれ掛け本体22のゆが
み及びずれを最小にしつつ、様々な寸法の首の後部分と係合しうるという利点を
有する。図5及び6を参照すると、側面方向の非対称比は、下記手順を用いて測
定される。
よだれ掛け20は、平らな水平表面に支持されると、概して平坦な首開口部2
00を生じる。「概して平坦な首開口部200」は、肩延長部24、26及び本
体パネル70が実質的に同じ平面内にあり、かつ肩延長部24、26が重なり合
わない形状にある場合に生じる。次に長さ240の中点242は、例えば定規の
縁部をよだれ掛けの中心線21に沿って配置して位置を決める。中点の位置は、
平らな水平表面上に印を付けてもよい。次に想像線を作る。この線は、首開口部
の長手方向の長さ240の中点242を通って延び、この線は首開口部200の
周辺部201と、次の2点で交差する。すなわち、後首開口部分230の周辺部
に位置する第一交差地点261と、首開口部の周辺部の反対側部分に位置する第
二交差地点262である(点261、262、及び242は同一線上にある)。
点261の位置は、距離264(中点242から第二地点262まで測定された
距離)の、距離263(中点242から第一地点261まで測定された距離)に
対する比が最大になるように選ばれる。距離264を距離263で割って得られ
たこの比は、首開口部200の非対称比である。
1つの実施例において、概して平坦な首開口部200は、角度Bによって規定
された、首開口部200の特別な角度部分内に側面方向の非対称比を有している
。概して平坦な首開口部200は、首開口部の特別な角度部分の内部で1.0を
超える側面方向の非対称比を有すること、及びこれによって首開口部が、着用者
に対してよだれ掛けの滑り落ち又はずれを妨げる力の要素を備えることで、着用
者の首の後部部分にしっかりと係合できることが望ましい。
図5及び6を参照すると、中点242を通る側面方向の軸からの角度Bが測定
される。1つの実施例において、首開口部200は、非対称比が少なくとも約1
.15、もう1つの実施例においては少なくとも約1.25、さらにもう1つの
実施例においては少なくとも約1.5であり、ここにおいて非対称比は次によう
に規定される首開口部の角度部分内に位置する:すなわち15度<B<80度内
、さらに詳しくは30度<B<75度によって規定される角度部分内である。
このよだれ掛けが使用される前、肩延長部24、26は、選択的弱化線(se
lective line of weakening)270に沿って、例え
ばその遠位末端部24B、26Bにおいて接合されてもよい。よだれ掛けが用い
られる時、肩延長部は選択的弱化線270に沿って分離することができ、従って
肩延長部は、よだれ掛けのその他の部分を裂いたり、あるいはまたこれに損傷を
与えることなく離すことができ、留め具によって重なり合うように剥離可能に接
合することができる。
1つの実施例において、選択的弱化線270は、長手方向中心線21と一直線
になっている。この線は複数の間隔をあけて配置された孔271を備えている。
これらの孔271は、よだれ掛け200の厚さの一部又は全体を通って延びてい
る。これらの孔はせん孔ナイフで形成されてもよく、バックシート80、表面シ
ート40、及び不織布ウエブ352の各々を通って延びていてもよい。
選択的弱化線270は、肩延長部の遠位末端部が使用前は離れているのではな
く、相互連結されているという利点を有する。従ってこのよだれ掛けは、使用前
には取扱いがさらに容易である。さらには選択的弱化線によって製造が容易にな
る。例えばよだれ掛け20は、バックシート80の材料、表面シート40の材料
、及び不織布352の材料の連続ウエブを接合して、連続多重ラミネートシート
を形成することによって製造することができる。ついで多重ラミネートシートは
、予め定められた位置において孔があけられてもよい。これらの位置は、シート
から切り取られる各よだれ掛けの所望の位置に対応している。
ついでよだれ掛けは、予め定められたパターンに従ってシートから切り取られ
てもよい。従って製造中に肩延長部の離れている遠位末端部の位置を決めたり支
えたりする努力が不要になる。図14Aは、材料シートの移動の縦方向に対する
第一ネスト形状において、よだれ掛けが一部完成されているシートを示す。ここ
では、よだれ掛けの外部周辺部とネック開口部が示されている。多重ラミネート
シートは、第一ダイ切断ステーション(ここでよだれ掛けのネック開口部が切り
取られる)と、第二ダイ切断ステーション(ここでよだれ掛けの外部周辺部が切
り取られ、シートから一部完成された個々のよだれ掛けが放出される)との間で
連続的に移動することができる。切断の開始前に、切断操作間に、あるいは切断
操作がすべて完了された後に、一部完成されたよだれ掛けを折り畳んでパネル1
05及び150を形成することができる。
図14Aにおいて、一部完成されたよだれ掛けは、縦の大きさを横断方向に平
行にして配置され、従って一部完成されたよだれ掛けの底部縁部36が、移動す
るシートの縁部を成す。図14Aに示された配列によって、スクラップ材料の発
生を減少させることができ、肩延長部の外部周辺部に沿ったスクラップトリミン
グ操作を行なう必要がなくなる。図14Bは、材料シートの移動の縦方向に対し
て第二ネスト形状にある、よだれ掛けが一部完成されたシートを示している。図
14Bにおいて、一部完成されたよだれ掛けの縦の大きさをは、移動するシート
の縦方向に平行な向きにある。
本発明のよだれ掛け20は、予め定められた位置に配置された1つ又はそれ以
上の折り目を備えていてもよい。これらの折り目は、よだれ掛け20を個装のた
めに折り畳むことによって形成される。折り目は、ポケット100を開きやすく
し、このポケット100を開いた形状に維持しやすくするために配置されてもよ
い。
図7は、一部構成されたよだれ掛け構造を示す。図7において、首開口部20
0及びよだれ掛けの外部周辺部は、バックシート層80に接着剤によって接着さ
れた表面シート層40を備えた材料シートから切り取られたものである。さらに
、不織布ウエブ352は、肩延長部24、26を覆うように固定されている。図
7において、ポケット100はまだ形成されていない。
図7において、一部構成されたよだれ掛けの縁部に沿って接着剤99が塗布さ
れている。ついで一部構成されたよだれ掛けは、図8に示されているように、折
り畳み線410に沿って折り畳まれ、ポケット底部縁部120を作り出し、ポケ
ットパネル105を本体パネル70に隣接して配置するようにしてもよい。従っ
てポケットパネル105は本体パネル70の底部部分を覆う。接着剤99は、ポ
ケットパネル105の長手方向に延びている縁部を、本体パネル105の長手方
向に延びている縁部の底部部分へ接着し、従ってポケット100はポケット底部
縁部120に沿って、かつその長手方向に延びている側面縁部に沿って閉鎖され
る。
ポケットパネル105は、好ましくはその長手方向に延びている縁部の中間に
おいてシームレスである。従ってポケットパネル105は、その長手方向に延び
ている縁部の中間において、単一のユニタリパネルとして延びている。シーム、
例えば材料片の2つの縁部を接着剤で接着して形成されたシームは、ポケットパ
ネル105においては望ましくない。その理由は、これにより、構成工程を追加
する必要があるからであり、シームは折り畳むことによってパネルに形成された
折り目の操作に影響を与えることがあるからである。
ついでこの一部構成されたよだれ掛けを、折り畳み線420に沿って折り畳ん
でもよい。この折り畳み線は、図9に示されているように側面方向軸に平行であ
り、ポケット開口縁部110を形成する折り目を作り、従ってエプロンパネル1
50は、ポケットパネル105の上に載る。1つの実施例において、本体パネル
70はまた、側面方向に延びている折り畳み線430に沿って折り畳んでもよい
。折り畳み線430は、ポケット開口縁部110に概して平行であり、これの下
にある。本体パネル70を折り畳み線430に沿って折り畳むと、本体パネル7
0に折り目530が生じる(図11)。この折り目は、よだれ掛け20が概して
平面の形状にある場合、ポケット開口縁部110に平行であり、これの下にある
。
よだれ掛け本体パネル70は、次に、折り畳み線440に沿って折り畳まれ、
従って肩延長部24、26がよだれ掛け本体パネルの一部及びポケットパネル1
05の上に載るようにされてもよい。実施例において、よだれ掛け本体パネルは
、図8に示されている形状において、よだれ掛けの折り畳み線440に沿って折
り畳まれ、従ってパネル105及び150の両方の部分が、肩延長部24、26
の直下に来るようにされてもよい。あるいはまたよだれ掛けは、図9に示されて
いる形状において、よだれ掛けの折り畳み線440に沿って折り畳まれ、従って
パネル150が肩延長部24、26の直下に位置するようになり、パネル105
がパネル150の直下に来るようにされてもよい。
本発明によれば、よだれ掛けは長手方向に延びている折り畳み線460に沿っ
て折り畳まれ、本体パネル70、ポケットパネル105、及びエプロンパネル1
50の各々において、少なくとも1つの長手方向に延びている折り目を形成する
ようにしてもよい。理論によって限定されるわけではないが、このような折り目
は、ポケット100を開いた形状に保持するのに役立つと考えられる。
線460に沿うひだが作られた時には、よだれ掛けの形状によって、本体パネ
ル70、ポケットパネル105、及びエプロンパネル150に生じる折り目は外
向きの凸形又は外向きの凹形であってもよい。
例えばよだれ掛けが、折り畳み線460に沿って折り畳まれる時に、図8に示
された形状にある場合、よだれ掛けは、よだれ掛けの縁部が図8の平面から上方
へ回転するように折り畳まれてもよい。次によだれ掛けが、図9に示されている
形状に広げられた場合、長手方向の折り目は、図10に示されているようなもの
であろう。この図は、図9の線A−Aに沿ったよだれ掛けのパネルを通る横断面
図である。
図10を参照すると、このように折り畳むことによって、エプロンパネル15
0に長手方向に延びている折り目550を生じ、ポケットパネル105に長手方
向に延びている折り目505を生じ、ポケットパネルの直下にある本体パネル5
70の部分に長手方向に延びている折り目570を生じる。折り目550は外向
きの凸形であり、折り目505と570は外向きの凹形である(外向きとは、よ
だれ掛けが装着された時に装着者の体から離れる方向である)。従ってエプロン
パネル150の折り目550の凸面は、ポケットパネル105における折り目5
05のものとは反対側にある。
折り目550、505、及び570は、ポケット100を開いたままに維持す
るのに役立つ。図11を参照した場合、よだれ掛け20を着用者に固定すると、
外向きの凸形折り目550によって、例えば親指と人差し指でのようにパネル1
50を簡単に掴めるようになる。エプロンパネルを外側及び下方へ引き出して、
ポケット100を開くことができる。理論によって限定されるわけではないが、
外向き凸形折り目550によっても、エプロンパネル150の一部分を中心線2
1に沿って、縁部110の外側の方へ間隔をあけて配置することができる。従っ
て中心線21に沿ったエプロンパネルの部分の重さは、ポケット100を開ける
際により効率的である。
エプロンパネル150が外側及び下方へ引っ張られる時に、ポケット底部縁部
120は、長手方向中心線に沿ってその中心点において上方へ変形することがで
きる。従ってパネル105は、折り目505に沿って変形され、本体パネル70
は折り目570に沿って変形される。折り目505及び570によって規定され
る予め定められた方向に沿った、ポケットパネル105と本体パネル70のこの
ような変形は、図11に示されているように、ポケット100を開いた形状に維
持するためのポケットのまち600を形成することができる。まち600の形成
は、縁部120の中心において、上向きの力を(例えば人差し指を使ってのよう
に)行使することによって補助されるが、同時にエプロンパネル150を折り目
550に沿って外側及び下方へ引っ張ることにもなる。
ポケットのまちは本体パネル70とポケットパネル105の中間に延びている
。まち600は、折り目505の少なくとも一部から、折り目570の少なくと
も一部まで延びていてもよい。まち600はこれによって、ポケットパネル10
5の一部と、本体パネル70の一部とを離すことができる。このまちは、パネル
が互いにくっついてポケット100を閉じるのを防ぐ芯の働きをする。まち60
0の形成によって、まちの頂部において折り目610が作られる。折り目610
は本体パネル70とポケットパネル105の中間に延びている。この折り目61
0は、折り目570及び505のうちの少なくとも1つの一部分であってもよい
。
いくつかの実施例において、まち600がポケット開口縁部110のレベルの
上に延びるのを防ぐのが好ましいこともある。よだれ掛け本体が折り畳まれて、
前記のように側面方向に延びる折り目530を生じる場合、折り目530は、ま
ち600がポケット開口縁部110のレベルの上にある長手方向中心線21に沿
って上方に延びるのを防ぐのに役立つ。あるいはまた本体パネル70は、まち6
00がポケット開口縁部110のレベルの上に延びるのを防ぐため、側面方向に
延びている芯を備えていてもよい。
ポケットパネル105と本体パネル70は好ましくは、各々、単一の長手方向
の折り目を備えている。ポケットパネル105には、長手方向に延びている折り
目505と、よだれ掛けのよだれ掛け側面縁部32、34の各々の中間において
、長手方向に延びている折り目が実質的にない。同様に本体パネル70には、好
ましくは、長手方向に延びている折り目570と、よだれ掛けの側面縁部32、
34の中間において、長手方向に延びている折り目が実質的にない。このような
追加の折り目は、結果としてパネル70及び105の過剰な芯を生じる結果にな
り、これによってパネルが変形してまち600を生じる能力が減らされることに
なる。
図13に示されている実施例において、エプロンパネルは、側面方向に延びる
折り目595を備えている。折り目595は、ポケットパネルの縁部110と、
底部縁部36との中間に配置され、縁部110と折り目595は両方とも、側面
方向軸に実質的に平行であってもよい。折り目595は、ポケットパネル105
の縁部110から間隔があけられているので、てこ効果(lever arm
effect)が生じる。折り目595によって、エプロンパネル150の一部
は縁部110から外側へ間隔があけられるので、エプロンパネル150の重量は
、ポケット100を開ける際にさらに効率的になる。折り目595は、縁部11
0から約0.5インチ〜約1.5インチの間隔があけて配置され、エプロンパネ
ル150に棚(ledge)596が形成されてもよい。
もう1つの実施例において、図7の一部構成されたよだれ掛けは、まず最初に
折り畳み線430に沿って折り畳まれ、従って線430の下の表面42が線43
0の上の表面42の上に載り、かつ、この表面に向き合うようにされてもよい。
ついでこの一部構成されたよだれ掛けは、長手方向に延びている線に沿って折り
畳まれ、外向き凸形折り目550、外向き凸形折り目505、及び外向き凹形折
り目570を形成してもよい。次に、一部構成されたよだれ掛けは、長手方向に
延びている線に沿って折り畳まれ、図7に示されている形状にされてもよい。つ
いでよだれ掛けの構成は、ポケットパネル105を折り畳み、糊付けし、エプロ
ンパネル150を折り畳んで完成することができる。生じたパネルの折り目は図
12に示されている。
図12の折り目形状は、こぼれた食物をポケット100に導く上で利点がある
。外向き凹形折り目570によって、こぼれた物を長手方向中心線21の方へ向
ける形状を備えたよだれ掛け本体が生じる。外向き凹形折り目570は、外向き
凸形折り目505と組合わされると、ポケットパネル105と本体パネル70と
の、特に長手方向中心線21に沿った分離が容易になる。
その他の折り目配列も構成することができる。例えば折り目550、505、
及び570は、次のようであってもよい。すなわち、すべて外向き凸形;すべて
外向き凹形;550及び570が外向き凸形であって、505が外向き凹形;5
50が外向き凹形であって、505及び570が外向き凸形;550及び505
が外向き凹形であって、570が外向き凸形;550及び570が外向き凹形で
あって、550が外向き凸形である。
本発明の特別な実施例が例証され、かつ記載されているが、本発明の精神及び
範囲から逸脱することなく、様々なその他の変更及び修正を行なうことができる
ことは当業者には明白であろう。本発明の範囲内にあるこのような変更及び修正
はすべて添付請求の範囲に含まれるものとする。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF
,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,
SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S
Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD
,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ
,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU,
CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,H
U,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ
,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,
MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,R
O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM
,TR,TT,UA,UG,UZ,VN
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.長手方向中心線、側面方向幅、及び長手方向に延びている側面縁部を備 えた使い捨て可能なよだれ掛けであって、このよだれ掛けは、 本体パネル;及び 本体パネルに隣接して配置されたシームレスポケットパネルであって、本体パ ネルとポケットパネルとの中間にポケット空間を生じるものであり、かつこのポ ケットパネルはよだれ掛けの側面縁部の中間に延びているもの、 を備えているよだれ掛けであって、シームレスポケットパネルが長手方向に延 びている折り目を備えており、この長手方向に延びている折り目が、よだれ掛け の長手方向中心線と実質的に一直線になっている使い捨て可能なよだれ掛け。 2.本体パネルが、長手方向に延びている折り目を備えており、ポケットパ ネルの長手方向に延びている折り目の少なくとも一部分が、本体パネルの長手方 向に延びている折り目の少なくとも一部分と、好ましくは一直線であり、かつこ れの上にある、請求項1に記載の使い捨て可能なよだれ掛け。 3.ポケットパネルがポケット底部縁部を有しており、ポケット底部縁部が 、よだれ掛けの長手方向中心線に実質的に垂直である、請求項1又は2に記載の 使い捨て可能なよだれ掛け。 4.ポケットパネルが概して長方形の形状にある、請求項1、2又は3に記 載の使い捨て可能なよだれ掛け。 5.ポケットパネルには、長手方向中心線と実質的に一直線になっている長 手方向に延びている折り目と、よだれ掛けの側面縁部の各々との中間に、実質的 に折り目がない、請求項1、2、3又は4に記載の使い捨て可能なよだれ掛け。 6.ポケットパネルの折り目、及び本体パネルの折り目は、両方とも、折り 畳むことによって形成される、請求項2、3、4又は5に記載の使い捨て可能な よだれ掛け。 7.本体パネルの折り目が外向きの凹形であり、ポケットパネルの折り目が 外向きの凸形である、請求項2、3、4、5又は6に記載の使い捨て可能なよだ れ掛け。 8.本体パネルの折り目が外向きの凹形であり、ポケットパネルの折り目が 外向きの凹形である、請求項2、3、4、5又は6に記載の使い捨て可能なよだ れ掛け。 9.よだれ掛けが、 ポケットパネルの上部部分からぶら下がって垂れているエプロンパネル; を備えており、 本体パネル、ポケットパネル、及びエプロンパネルのうちの少なくとも1つが 、長手方向に延びている折り目を備えており、好ましくはポケットパネル、本体 パネル、及びエプロンパネルのうちの少なくとも2つが、長手方向に延びている 折り目を備えており、さらに好ましくはポケットパネル、本体パネル、及びエプ ロンパネルの各々が、長手方向に延びている折り目を備えている、 請求項1、2、3、4、5、6、7又は8に記載の使い捨て可能なよだれ掛け 。 10.エプロンパネルがポケットパネルの側面方向に延びている上部縁部から 、エプロンパネルの底部縁部までぶら下がって垂れており、エプロンパネルが側 面方向に延びている折り目を備えており、この側面方向に延びている折り目が、 ポケットパネルの側面方向に延びている上部縁部と、底部縁部との中間に配置さ れており、この側面方向に延びている折り目が、ポケットパネルの側面方向に延 びている上部縁部から間隔があけられている、請求項9に記載の使い捨て可能な よだれ掛け。
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