JPH11509430A - 人間の麻酔の程度を決定しおよび監視する方法とデバイス - Google Patents

人間の麻酔の程度を決定しおよび監視する方法とデバイス

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JPH11509430A
JPH11509430A JP8529273A JP52927396A JPH11509430A JP H11509430 A JPH11509430 A JP H11509430A JP 8529273 A JP8529273 A JP 8529273A JP 52927396 A JP52927396 A JP 52927396A JP H11509430 A JPH11509430 A JP H11509430A
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ガンスラー,トマス
ハンソン,マリア
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、対象体の麻酔の程度を決定しおよび監視する方法およびデバイスに関する。決定の工程は次のように行われる。刺激発生器1により、聴覚刺激が発生される。前記刺激に対する聴覚連鎖の応答を信号化した応答信号が、患者の頭3の上の電極4を通して取り出される。ディジタイザにより、この応答信号がディジタル応答信号に変換される。ディジタル応答信号のおのおのに対し、ディジタル応答信号の一部分を選定することにより、インプリメンテーションが発生される。信号処理装置7が配置され、それによりインプリメンテーションの第1平均信号および第2平均信号が作成され、そしてそれにより適応した平均信号を作成するために、第2平均信号が第1平均信号に適応される。最後に、適応した平均信号の波形評価が信号処理装置の助けを借りて作成される。麻酔の程度を監視するために、実際の波形評価を研究すること、または波形評価において麻酔の程度に応じて変化するいくつかの適切なパラメータを研究すること、のいずれかが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 人間の麻酔の程度を決定しおよび監視する方法とデバイス 技術分野 本発明は、対象体の健康の一般状態を監視することに関する。さらに詳細にい えば本発明は、請求の範囲の第1項の前文および第10項の前文に従い、対象体 の麻酔の程度を決定しおよび監視する方法とデバイスに関する。発明の背景 外科手術の場合、手術の実行を可能にするために、患者の意識の程度を低下さ せることが必要であることが多い。そのために、患者には麻酔がかけられる。け れども、外科手術に関連した麻酔では、患者に対しては重大な危険が常に伴われ る。したがって、下記に示されるような重大で好ましくない状態が生ずることが ある。 (1) 麻酔をかけているにもかかわらず、患者は手術室の中で何が行われてい るかを意識の上で知っている。これは非常に不愉快な経験であり、そして精神的 に苦痛を与えることがある。 (2) 患者は苦痛を経験しているが、しかしまわりの人達と意思を交わすこと はできない。この状態は非常に不愉快であり、そして患者にとって精神的に苦痛 である。 (3) 麻酔の程度が強すぎると、患者は死亡する。 状態(1)と状態(2)は麻酔の程度が低すぎる時に起こり、一方状態(3) は麻酔剤が過剰に投与された結果起こる。麻酔剤の正しくない投与により前記の 重大な結果が生ずるのを防止したいという要望とは別に、覚醒までの時間を短く するために、できるだけ麻酔の程度が低いように使用したいという要望が全体的 にある。このようにすることにより、患者に対する影響は最小になり、そしてそ れに加えて公共の看護費用も少なくなる。このために、麻酔の程度すなわち麻酔 の深さを正確に決定したいという要望が強く存在する。 けれども、外科手術の期間中における麻酔の監視については、臨床上の問題点 がなお存在する。近代の外科手術および新しい麻酔の開発は、どちらかと言えば この問題点を強調している。麻酔の監視の技術的な進歩は、確かに、酸素飽和、 血圧および呼気の中の麻酔剤の濃度のような生命パラメータの追跡を可能にした 。けれども、これらのパラメータの測定が可能であることは患者の麻酔の深さの 程度を直接に与えるものではなく、患者の状態のおおよその状況を単に与えるも のである。さらに、これらのパラメータの値は用いられる麻酔の種類および手術 に関連して用いられる他の薬の種類によって大きく変化する。 神経生理学的測定法の進歩により、患者の麻酔の深さを持続的に追跡すること が可能であるとの期待が持たれている。最近の多くの研究は、麻酔およびそれと 同等の状態の期間中での意識の低いレベルの状態において、大脳の電気的活動度 を測定することに向けられている。1つの一般的な例を挙げれば、従来のEEG (脳波図)の測定がある。この脳波図の測定では、期待された結果は何も与えら れていない。けれども最近、いわゆる聴覚を通しての大脳皮質の誘発電位、すな わち必要な情報を含んだ聴覚刺激に対する電気刺激応答、に関する報告がなされ ている。比較のためにいえば、EEGは静止しているシステムを反映した応答で あると言うことができる。聴覚誘発電位は大脳の活動度を反映した応答であり、 そして最近は脳幹聴力測定器により聴覚障害を診断する方法が日常的に用いられ ている。 脳幹および聴覚神経が音響的刺激により活性化された時、頭の上に取り付けら れた2個の電極の間に生ずる電圧の変化が脳幹聴力測定器により登録される。脳 幹聴力測定器に登録された応答は聴覚電気応答AREの一部分である。この聴覚 電気応答は聴覚連鎖、すなわち聴覚神経および脳の異なる部分、が音響的に刺激 されることにより発生する。 通常、聴覚電気応答は時間的な早さに従って次のように分割される。初期の応 答(0ms〜2ms)、速い応答(2ms〜10ms)、中程度に遅い応答(1 0ms〜50ms)、遅い応答すなわちゆっくりした応答(50ms〜300m s)である。 初期の応答の領域内では、聴覚神経からの活動電位は加算される。この活動電 位は内耳および聴覚神経から得られる電位であって、そして電気蝸牛測定法(E CoG)と呼ばれる技術により登録される。速い応答の領域内では、聴覚神経お よび脳幹の中に発生する脳幹応答による応答であり、そして脳幹聴力測定法と呼 ばれる技術によりこの脳幹応答が登録される。遅い応答の領域内では、大脳皮質 応答による応答が生ずる。事実上、この大脳皮質応答は大脳の聴覚皮質から生じ 、そして大脳皮質聴力測定法と呼ばれる技術によりこの大脳皮質応答が登録され る。中程度に遅い応答の領域内および遅い応答すなわちゆっくりした応答の初期 の部分は、麻酔の深さを決定する目的のために研究されるべき最も注目すべき部 分であることが分かっている、聴覚電気応答の部分である。実際、聴覚電気応答 のこの部分は麻酔の深さが異なると異なる様相を示す。さらに、どの麻酔が用い られているかどうかには関係なく、同じ変化を示す。 比較のために、初期の応答および速い応答、すなわち0msと10msの間の 応答は、麻酔の期間中に大幅に変化する。そして遅い応答は変化するが、しかし その後の部分はまた緊張、睡眠および落ち着いた状態のような因子により大いに 変化する、ことに注目することができる。したがって、これらの応答には信頼性 がない。 最近、特に中程度に遅い応答であるが遅い応答の領域内に含めることもできる 応答を研究することにより、麻酔の深さを測定するよく知られた方法がある。こ の方法は、変更された脳幹聴力測定器により実行することができる。この脳幹聴 力測定器は、基本的には3つの装置で構成される。すなわち、電極、増幅器、フ ィルタおよびA/D変換器を有する登録装置と、信号発生器、増幅器および音響 発生器を有する刺激装置と、前記の登録装置および刺激装置に接続される制御装 置/コンピュータと、で構成される。この制御装置/コンピュータは音の発生と 、データの収集と、電極により集められたデータ値の処理とを支配し、そして最 終的には結果を表示する。 測定したい信号の大きさはマイクロボルトの程度である。一方、脳の残りの部 分や心臓および筋肉から生ずる生理学的ノイズ信号の大きさは、100マイクロ ボルトの程度であることがある。さらに、まわりの電気装置からの電界または磁 界の形式での外部ノイズ信号、または現実の測定装置の中のノイズの形式での外 部ノイズ信号が存在することが可能である。これらの外部ノイズ信号は、遮蔽ま たはフィルタ作用のいずれかにより除去することができる。生理学的ノイズ信号 は、処理がさらに困難なノイズ信号である。測定したい信号に対する実際的に知 られている周波数帯域については、ノイズ信号の主要な部分は、登録装置の中の 前記フィルタによるフィルタ作用により除去することができる。けれども、測定 された信号の中のノイズを完全に消して測定を行いたい測定用信号の周波数帯域 の中に、かなりの量のノイズ信号が存在する。 この問題点は平均化により解決される。この平均化は、多数個の個々に測定さ れた信号を加算する計算と平均化する計算とにより、測定しようとする信号に対 し評価を行うことを意味する。これらの計算は、制御装置/コンピュータで行わ れる。多くの場合、受入れ可能な曲線を得るためには、約1000個の測定され た信号の加算が必要である。この受入れ可能な曲線であることは、前記で説明し た曲線が麻酔の程度に応じて変化する様子が観察可能であることを意味する。 前記で説明したように、中程度に遅い応答および遅い応答が考慮される。これ らの応答は、聴覚刺激の発生から約20ms〜80msの範囲の後に生ずる。麻 酔の程度を決定するために先行技術による方法を適用することにより、理論的に 見て、受入れ可能な曲線を単に得るためだけに少なくとも80sが必要である、 すなわちおのおのが80msである1000個のインプリメンテーションが必要 である。けれども実際には、応答の重なりから生ずる定在波比および干渉の現象 を防止するために、応答が十分な程度にまで減衰しなければならないという事実 により、この時間は2分以上である。一定の回路遅延がまた生ずるであろう。 リアルタイムで麻酔の程度を持続的に監視する際、素早い応答が要求される。 このために、その時の数分間の情報をあてにすることはできない。したがって、 麻酔の深さを決定するための前記で説明された先行技術による方法とデバイスは 、実際には適用できない。発明の要約 本発明の1つの目的は、対象体の麻酔の程度を決定する方法と、この方法を実 行するための対応したデバイスを得ることである。前記の方法は、従来の方法よ りも大幅に高速に動作する。 前記目的は、本発明による請求の範囲第1項に記載された特徴を有する方法と 、 第10項に記載されたデバイスとにより達成される。 本発明のさらに別の目的は、麻酔の程度とその変化を簡単に解釈できるように 表示する方法およびデバイスを得ることである。 この目的は、第7項に記載された本発明の1つの実施例により達成される。図面の簡単な説明 本発明の実施例を示している添付図面を参照しながら、本発明をさらに詳細に 説明する。 図1は、本発明により麻酔の程度を決定するデバイスの1つの実施例のブロッ ク線図。 図2a〜図2eは、測定された信号の種々の評価を示した図。 図3は、本発明による方法の1つの実施例の流れ図。 図4は、図3の種々の段階の中の1つの段階における部分段階の流れ図。 図1は、本発明によるデバイスの1つの好ましい実施例の図である。このデバ イスは次のようにして作成される。聴覚刺激を発生する刺激発生器1は、短い電 気信号を発生する回路1Aと、この電気信号を音声信号に変化するイヤホーンの ような電気音響変換器2とを有する。電極4が患者の頭3に取り付けられ、そし て電極4は増幅器とA/D変換器とを有するディジタイザ5に接続される。ディ ジタイザ5の出力はカッティング回路6に接続される。カッティング回路6は、 ディジタイザ5から送られてくる信号の一部分の切除を行う。刺激発生器1はま たカッティング回路6にも接続されていて、カッティング回路6をトリガする作 用を行う。カッティング回路6の出力は、第1信号処理装置7に接続される。第 1信号処理装置7は点線で囲まれて示されており、そして第1信号処理装置7は 下記では波形評価装置7と呼ばれる。図示されている波形評価装置7の種々の部 分回路は下記で説明される。波形評価装置7の出力は第2信号処理装置8に接続 される。第2信号処理装置8は点線で囲まれて示されており、そして第2信号処 理装置8は下記では振幅/レイテンシ評価装置8と呼ばれる。評価装置8の種々 の部分回路は下記で説明される。 最後に、このデバイスはまた提示装置9をも有する。提示装置9は振幅/レイ テンシ評価装置8に接続され、そして簡単に解釈することができる画像を準備す るための準備回路9Aと、画像を提示するためのLED表示デバイスまたは同等 の表示デバイスとを備えている。 次に、図1に示されたデバイスおよびその機能のさらに詳細な説明と組み合わ せて、本発明の方法の1つの好ましい実施例を説明する。刺激発生器の回路1A は規則正しい間隔で電気信号を発生し、そしてこの電気信号が変換器2に送られ る。適切な発生周波数は、下記の「テスト」の標題のところで説明される。変換 器2は聴覚信号を生ずる。この聴覚信号は患者により知覚され、そして登録され た音声に対し患者の種々の器官の中に電気応答信号が発生する。下記で説明する 理由によりこの聴覚信号は短くなければならない。本発明のこの好ましい実施例 では、カチッという音声が発生される。頭3に取り付けられた電極4により電気 応答信号が検出され、そしてこの電気応答信号が増幅されおよびフィルタ作用を 受け、そしてディジタイザ5でA/D変換を受ける。その結果、ディジタイザ5 はディジタル応答信号を出力する。帯域透過型フィルタ作用が行われ、そこでは 応答信号の周波数内容の先験的な知識が利用される。ディジタル化は持続的に行 われるが、しかし前記で説明したように麻酔の深さを決定する時、聴覚刺激から 通常20〜80msの後に生ずる応答の部分が考察されるであろう。したがって 、ディジタル信号の約100msより長い部分はカッティング回路6により切除 される。カッティング回路6は、刺激発生器1によりトリガされた時に開始する 。ディジタイザ5の中の2kHzという好ましいサンプリング周波数で、約20 0個のサンプルを有する1つのベクトルが得られる。このベクトルは下記ではイ ンプリメンテーションと呼ばれる。 外部ノイズ信号は、ディジタイザ5の中でのフィルタ作用により実質的に除去 され、そしてこのインプリメンテーションはまた周波数に関して、着目する情報 が利用可能である帯域の付近にあるように帯域制限される。このインプリメンテ ーションは波形評価装置7に送られる。波形評価装置7の助けを借りて、必要な 情報が評価される。その際、何倍も大きな振幅を有するノイズ信号は、インプリ の1個または複数個のパラメータが決定される。これらのパラメータは、麻酔の 程度を判定するのに適切なパラメータである。この実施例では、2個のパラメー タ、例えば評価された波形の振幅とレイテンシ、が決定される。さらに具体的に いえば、波形の上の一定の曲線点における振幅とレイテンシとが決定される。こ の点は局所的最小点であり、この技術分野ではNbと記される。そして患者が覚 醒している時と深い麻酔状態に時との両方の時には、この局所的最小点は明らか である。結果は、ユーザがすぐに患者の状態を認識できるような簡単に解釈でき る方式で、表示装置9に提示される。 の段階31において、このインプリメンテーションが拒絶されなければならない か、またはそうでないかが決定される。もし知覚された応答信号が大きな振幅の ノイズを含んでいるならば、それはディジタル化の段階でカットされ、そしてそ れは持続した信号処理では使用できないインプリメンテーションを与えるであろ う。どのインプリメンテーションが拒絶されるべきであるかまたはそうでないか を決定する問題は、複雑な問題である。本発明の1つの好ましい実施例では、患 者が覚醒している時および麻酔状態にある時、インプリメンテーションの真の振 幅特性を見出だすことが可能である適切な方式が用いられる。インプリメンテー ションの関連を決定する従来の技術では、固定された限界が用いられる。この固 定された限界はあまりにも厳格であり、そしてこのような状況においては、使用 可能でないインプリメンテーションを含むことが多い困難なノイズ状態が優勢で あるために、このような状況では劣等な評価が得られ、そして使用可能な適切な インプリメンテーションを拒絶することがあり、そして必要以上に大きな時間遅 延を生ずるであろう。本発明の好ましい実施例によるこの方法は、信号の電力に 対する最大信号振幅の比を基本としている。この比は信号がA/D変換器が飽和 したサンプルを含む時に小さいが、しかしまた増幅器でカットされたサンプルを 含む時にも小さいであろう。インプリメンテーションの「正常」な比を追跡する ことにより、もしその比が「正常」よりも大幅に小さいならば、異常なインプリ メンテーションを拒絶することが可能であるであろう。 もしインプリメンテーションが拒絶されないならば、2つの異なる平均化が図 2の次の段階である段階32で並行して行われる。他方、短時間平均は第1信号 平均化器11により決定され、そして長時間平均は第2信号平均化器12により 決定される。長時間平均の形成は従来の平均化に対応し、そして比較的小さな分 散、すなわち小さなノイズ、の評価を与える。けれども、麻酔の実際的な監視に おいて使用できるためにはこの平均化はあまりにも長い時間がかかるから、さら に短時間で使用可能な結果を得る方法が本発明により提供される。このことは段 階34で実行される。段階34は、図4の流れ図に示された部分段階を有する。 本発明のこの実施例により、評価時間を短くするために短時間平均が用いられる 。この短時間平均に対し、長時間平均が適応される。この適応は次のようにして 実行される。短時間平均は2つの周波数帯域でフィルタ作用を受ける。この2つ の周波数帯域は、図4の段階41での第1組のフィルタ13の帯域フィルタの助 けを借りて、周波数内容を2つの部分に実質的に分割する。長時間平均は対応し て、段階41での第2組のフィルタ14によりフィルタ作用を受ける。フィルタ 作用を受けた長時間平均を表す信号は、適応フィルタ15の中で第2時間のフィ ルタ作用を受ける。適応フィルタ15は適応性がありそして最適であり、そして 適応フィルタ15からの出力信号とフィルタ作用を受けた短時間平均に対応する 信号との間の残留エネルギを最小にすることにより、その係数が決定される。こ のことは下記で説明されるように、フィルタ15からの出力信号に対する自己相 関と、これらとフィルタ13の組からの出力信号との間の交差相関とが、段階4 2で決定されることを意味する。その結果これらの相関を用いて、段階43にお いて適応フィルタ15の係数が決定される。段階42および段階43は、係数発 生器16により実行される。適応フィルタ15からの出力信号が結合され、例え ば加算 本発明のこの好ましい実施例に従ってフィルタ作用を行うことにより、そして 平均信号を周波数帯域に分割することにより、例えば上側帯域と下側帯域とに分 割することにより、利点が得られる。それはこの方式によってノイズ信号の相殺 がさらに行われ、それによりさらに高い信号対ノイズ比SNRが得られるからで ある。適合した適応フィルタ15で帯域フィルタ作用がまた実行される時、この 分割を用いることにより、利点のある方式でSNRをさらに改良することができ る。適応フィルタ15の中で、さらに別の制限が実行される。例えば、時間的制 限が実行される。このようにして適応フィルタ15は、20msよりも以前の情 報および刺激発生の後80msよりも以後の情報をカットして除去する。 次に、インプリメンテーションを選定するための基準およびインプリメンテー 1つのインプリメンテーションが拒絶されるべきかまたは拒絶されるべきでな いかを決定する基準は である。 方程式(1)では、yin(n)は回路10に供給されるインプリメンテーショ ンを表し、Mはインプリメンテーションの中のサンプルの数を表す。もしインプ リメンテーションが受け入れられるならば、すなわちCr>0.6Crmである ならば、値Crmが更新される。ここでCrmは、以前に受け入れられたCr値 の中央値である。 次の方程式により、平均化が繰り返し行われる。 方程式(2)では、yavg (k)は結果として生ずる平均であってそれはMのベク トルであり、αは制御パラメータ、kはインプリメンテーションを更新するため の指数である。平均化の有効長は次の式で近似的に表される。 平均化は2つの異なる長さNlおよびNsで行われる。ここでNlおよびNsはそ れぞれ、長時間平均および短時間平均を与える。 第1組のフィルタ13および第2組のフィルタ14は、本発明の好ましい実施 例ではFIRフィルタとして設置される。信号の着目する部分は刺激から約20 〜30msの後に開始するから、これらのフィルタに対するインパルス的応答は 非常に短くなければならない。サンプリング周波数20Hzの場合、これは40 〜60個のフィルタ係数に等価である。 平均は2つの周波数帯域でフィルタ作用を受ける。このフィルタ作用は下記の 式で説明することができる。 方程式(4)では、f(1)はフィルタ係数を表し、Lfはフィルタ長を表し 、そしてkkは振幅およびレイテンシの更新のための指数を表す。図3の段階3 3を見よ。この更新は新しいインプリメンテーションごとに起こるのではない。 その理由は下記で説明される。Yavgの開始時にゼロが付加され、それによりYa vg の外部での指数付けが可能になる。 乗算の数は対称性を用いることにより二分される。フィルタ作用を受けた長時 間平均Yfiltlの結果として生ずる信号は、フィルタ作用を受けた短時間平均Yf ilts に適応される。このことは、それぞれの帯域の中の信号に対する平均残留エ ネルギε1、ε2(図1を見よ)が最小であることを意味し、このことにより次 の方程式が得られる。 方程式(5)において、nstartおよびnstopは曲線適応に対する開始指数お よび停止指数を表す、すなわち時間的制限を表し、そしてbは適応フィルタ15 の係数を表す。方程式(5)を極小にすることによりウイナ−ホッフ(Wiener-H opf)方程式が得られる。 方程式(6)において、rl(m)はyfiltlの自己相関関数を表し、そして rsl(m)はyfiltsおよびyfiltlの交差相関関数である。交差相関関数コード は、下記のような時間平均としてそれぞれのフィルタ作用帯域に対して評価され る。 方程式(7)および方程式(8)において、M1=nstop−nstart+1である 。方程式(7)および方程式(8)の相関評価を用いることにより、方程式(6 )を解くことによって最適適応フィルタ(15)に対し係数bが得られる。方程 式(6)は素早く解かれる、例えばレビンソン(Levinson)・アルゴリズムによ り解かれる。評価された波形は最終的に、次の式から得られる。 方程式(10)において、b1は低周波数帯域から導かれるフィルタであり、 そしてb2は高低周波数帯域から導かれるフィルタである。 第2信号処理装置8の動作は下記で詳細に説明される。装置8のの入力に到達 により説明することができる。1つの好ましい実施例により、曲線Aの上の与え られた点Nbの2つの性質が研究される。Nbは、専門家の間での共通の呼称で ある。研究される性質は、点Nbにおける曲線の振幅である。この振幅は、Nb の両側で最も近いピークAP1とピークAP2との間の直線A1からNbまでの 垂直距離で表される。第2の性質は、点Nbにおけるレイテンシである、すなわ ち聴覚刺激が発生した後に経過した時間である。図に示された例では、振幅は− 150であり、そしてレイテンシは32msである。覚醒している時のレイテン シは、主として30msと40msの間にある。麻酔の程度が増加すると共にレ イテンシはは増加し、一方振幅は減少する。図2aの第2の曲線Bは、平均の深 さの麻酔の期間中に現れる可能な曲線の基本的な例である。この場合には、レイ テンシは約62msであり、そして振幅は−20である。振幅の絶対値はあまり 注目されない。それは、システムの増幅などにより振幅を選定できるからである 。さらに注目されることのすべては、麻酔の程度が変化するにつれて生ずる振幅 の変化である。 麻酔の程度を決定できるために、最初に、2分の長さの平均化に基づく波形評 価が発生される開始が実行される。この波形評価は低分散であり、そして振幅と レイテンシの関連する出力値を決定するいい機会を与える。最初の波形評価の実 際の例が、図2bに示されている。振幅とレイテンシの出力値の決定は、覚醒し ている時に点Nbが通常利用可能であるという先験的な知識に基づいている。こ の先験的な知識は良好な評価と組み合わされて、局所的な極小はNbであると仮 定されたがその局所的な極小は、最も確実にそして正しく選定される。 出力値を考慮して、レイテンシと振幅との両方に対する定義された上限と下限 を備えた窓が定められる。図2cの点線で示された四角形Fを見よ。この窓は、 次の時に点Nbが走査されそしてこの点の振幅とレイテンシとの値が決定されな ければならない領域をはっきりと示している。窓Fの限界は、それぞれの新しい 決定に対して更新される。点Nbの時間的な位置は、この窓の中の局所的最小位 置を定めることにより決定される。決定された点の適切性を検査するために、先 行する位置との比較が行われる。その差が大き過ぎてはならない。レイテンシは 点Nbの時間的な位置に等しい。振幅を決定するために、最隣接の局所的極大が Nbの両側で決定され、そしてこれらの局所的極大の間の直線が決定され、そし てこの直線から点Nbまでの垂直距離が決定される。この垂直距離が振幅を構成 する。振幅とレイテンシの決定は持続的に進行し、そして例えば図2dおよび図 2eにそれぞれ示されたような外観を有することができる。これらの図において 実線は、図1の18で示された中央値フィルタによりフィルタ作用を受けた後の それぞれレイテンシおよび振幅の評価値を示す。点線の波形は、中央値フィルタ 18の前の評価値を示す。中央値フィルタ作用により遅延が導入されるけれども 、振幅およびレイテンシの相当に確固とした評価値が得られ、したがってそれは 好 ましいことである。 振幅/レイテンシ評価装置8の数学的説明が下記で行われる。極小と極大との 探索は差 に基づいて行われる。 基準 が満たされる時、極小が見つけられる。干渉によって小さな不正確な極小が評価 されることを避けるために、レイテンシと振幅との両方における差に対し、制限 が導入される。この制限は、次の基準 を設けることである。この基準は、極小から一定の距離±Δにおいて、差がなお −ε以下でかつε以上でなければならないことを意味する。これらの基準を用い ることにより、非常に平坦な極小および非常に尖った極小のような、偽の極小が 排除される。けれども、真の極小は検知される。 次に、その極小の両側の極大を用いて振幅が計算される。これらの極大は極小 にあまりにも近いことは許されない。それはノイズによる極大を排除するためで ある。したがって探索は、nleftに対しnmin−Δから実行され、そしてnright に対しnmin+Δから実行される。極小を見つけるのに用いられた基準と等価な 基準が、すなわち方程式(12)、(13)の中の関連するオペレータが交換さ れた差を用いた基準が、極大を検出するのに用いられる。もし一方側で極大が発 見されないならば、他方側に位置している極大までの距離と同程度に遠くの距離 が、極小からの距離として選定される。もし極大がどちらの側でも発見されない ならば、最初の点と最後の点とから一定の距離で利用可能である点として、極大 が選定される。 不正確な極小に基づいて振幅とレイテンシを評価する可能性を制限することが 必要である。これらの制限は、条件および個人により変わる。この理由のために 、これらの制限は適応性がある。Ref(k2)は、この制限を計算するために用い られる振幅およびレイテンシに対する基準値を含む2個のエレメントを備えたベ クトルであるとする。このベクトルの更新は、次の方程式により実行される。 ここで、AMPおよびLATはNbの最後の振幅およびレイテンシの評価値に対 する中央値であり、そしてこれらはまたユーザに提示される最終評価値である。 振幅およびレイテンシに対する制限は、Ref(k2)からの偏差として選定される 。許容された振幅範囲および許容されたレイテンシ時間間隔は、パラメータDi ff(k2)により制御される。ここで、Diff(k2)の中の第1エレメントは振幅 の偏差であり、そして第2エレメントはレイテンシの偏差である。後者は次に更 新される値から与えられた値まで固定されたままであり、一方振幅領域パラメー タは次の式 で計算される。次に、最初の探索限界および最後の探索限界は次の式 から得られる。もし方程式(16)の限界内にあるレイテンシを評価されたNb が有するならば、振幅が計算される。もし振幅が限界内にあるならば、これらの 評価が受理される。 振幅とレイテンシの評価が決定された時、手術チームのようなユーザが患者の 状態を短時間で読み出すことができるような方式で、これらの評価を提示するこ とが残っている。例えば、図2dおよび図2eの曲線と類似した曲線を示すこと ができる。このように構成された画像を作成することができ、そして提示装置9 により表示することができる。評価回路9Aを用いて、麻酔の程度を計算しそし て画像データを作成することができる。 本発明によるデバイスは、異なる部分は異なる速度で動作する。したがって、 聴覚刺激は時間間隔tstimで発生され、または周波数fstim=/tstimで発生さ れ、そしてA/D変換器はサンプリング周波数fsで動作し、そしてそれぞれの 刺激に対して、新しいインプリメンテーションが発生される、すなわちkが上方 に調整される。そしてレイテンシと振幅が周波数fstim/Uで計算される、すな わち振幅とレイテンシの評価が新しいインプリメンテーションごとよりも非常に 少ない回数で更新される。このことは、振幅とレイテンシが2つのインプリメン テーションの間で比較的少量しか変わらないという事実に依存している。したが って、平均化の後そのままである多くの段階は、非常に頻繁に実行される必要は ない。テスト 実際には本発明はどのように機能するかを示すために、実際に行われたテスト を次に説明する。 1つのテストでは、次の値が用いられた。 tstim =119ms fs =2kHz 1つのインプリメンテーションの長さ=100ms、すなわちM=200 Ns =250 Nl =1000 U =31 さらに、長さ60のFIRフィルタがフィルタ13、14の組の中で用いられ 、そして長さ20の適応FIRフィルタが適応フィルタ15として用いられた。 サンプル番号60〜140に対して時間的に制限される結果になるように、すな わち30〜70msに制限される結果になるように、適応FIRフィルタが設定 される。中央値フィルタ18は長さ15である。 この結果、図2bに示されたような最初の評価が得られ、そして図2cの示さ れたような6.28ms後の評価が得られた。この評価は、テストの開始から、 レイテンシが大幅に増加しそして振幅が大幅に減少することを示している。この 時点では、患者は麻酔状態にあり、そしてこのことはまた評価の結論でもあるで あろう。 下記の表は、テストの期間中に従来の方式で評価された患者の麻酔の程度と、 一連のできごとを示した表である。この表は、テストの期間中のレイテンシと振 幅との評価を示した図2dおよび図2eと比べるべきである。 麻酔がますます深くなる時、レイテンシが増加しそして振幅が減少することに 注目すべきである。また手術が開始された時である17分後に起こる特色ある変 化に注目されたい。 前記で説明された本発明の好ましい実施例は、実際的な状況で使用可能である ような短時間で重要な結果を生ずる。前記のテストで説明したフィルタ長の値な どは、デバイスの中の遅延の1つの例として研究されるべきである。遅延は実質 的に2つの部分で生ずる。すなわち、一方では平均化で生じ、他方では中央値フ ィルタ作用で生ずる。短時間(250個のインプリメンテーション)に適応され る長時間平均により、平均化は約30sだけに寄与する。中央値フィルタ(長さ 15)は約25sの遅延を生ずる。したがって、55sという遅延の合計が得ら れる。このような遅延は許容することができ、そしてこのような遅延は従来のデ バイスの遅延の半分以下である。下記の説明からすぐに分かるように、中央値フ ィルタは絶対に必要であるわけではないが、それによりもちろん、結果がなおさ らに短時間で得られる。また別の実施例 本発明による方法およびデバイスの前記で説明した好ましい実施例は、例示の 目的で説明された。請求の範囲に記載されているように、本発明の範囲内におい て、多くの変更実施例が可能である。 前記で説明されたように、聴覚刺激が規則的に発生される。周波数を広い範囲 内で変えることができる。この範囲は理論的には、研究したい応答の長さにより 上方に制限される。そして実際には、応答の残りの部分の抑制の可能性により制 限される。周波数は、このシステムの許容される最大遅延により下方に制限され る。さらに、刺激を規則的に発生することは必ずしも必要ではないが、しかしさ らに規則的な発生またはランダムな発生が好ましい。 インプリメンテーションの排除は全く不必要であるわけではないが、しかしも しそれが実行されるならば、それはもちろん多くの異なる方法で実行することが でき、例えばこれまで最もよく用いられている方式で実行することができる。そ してこのことは、もし一定数のサンプルがあまりにも多く変調されるならば、そ のインプリメンテーションが拒絶されることを意味する。けれども、前記で説明 された新しい方法は、最良の結果を与える方法である。 平均化はインプリメンテーションごとに繰り返される必要はなく、ブロックで 行うことができる。その場合には例えば、多数個のインプリメンテーション(そ れぞれNs個およびNl個)が記憶され、そして平均化される。さらにその代わり に、中央値を決定することができる。その場合にはまた、記憶されたインプリメ ンテーションの分類が必要である。これらのまた別の実施例では、非常に多数の インプリメンテーションを記憶するための予備の記憶容量と、それぞれの新しい インプリメンテーションに対する取り扱いと更新のための予備の処理容量とが 必要である。これらの別の実施例およびその他の同様な実施例は、期間平均化を 有するこのアプリケーションの中に含まれる。 平均化の長さは、アプリケーションに応じておよび決定されるべきパラメータ に応じて、かなり広い範囲で変えることができるが、しかしもし麻酔を監視する 場合、リアルタイムで持続的監視に実際的に応用できる結果を得ることが必要で あり、約600個のインプリメンテーションが短時間平均化に対する上限を構成 するであろう。下限は約100個のインプリメンテーションで見いだされるであ ろうが、このことはインプリメンテーションの中のSNRにかなり依存する。 平均化の後に実行されるフィルタ作用は、1個または複数個の周波数帯域で実 行することができる。けれども、2つの帯域の中への選定された分割が好ましい 。それはその場合には、単一の帯域の中でのフィルタ作用の場合に比べて、さら に満足なノイズの抑制が得られるからであり、そして同時に帯域の数が増大する と共に増大する問題点が実質的に回避されるからである。この問題点は、さらに 長い処理時間に対してはさらに狭い帯域幅が付随するという事実に帰し、このこ とはそれぞれのインプリメンテーションの比較的限定された長さのために好まし くない。実際、3つの帯域を用いることがまた可能であり、一方さらに多数個の 帯域を用いた結果では、顕著な欠点が生ずる。この理由はまた適応フィルタにも 適用される。 平均化からの出力信号にフィルタ作用を行うフィルタはまた、IIRフィルタ または他の適切な種類のフィルタであることができる。適応フィルタ15はまた 他の適切な種類のフィルタであることができる。 適応フィルタに対するフィルタ係数を決定する時、任意の適切な方法を用いる ことができるが、残差の関数としての損失基準は多分好ましいであろう。 第1信号処理装置の助けを借りて得られる評価された波形は、麻酔の程度を決 定するための基礎を構成し、そして波形上のNb点または他の点に対する振幅お よびレイテンシを決定する代わりに、例えば周波数内容のような他のパラメータ を(波形を周波数平面に変換し、そして周波数内容を示すことにより)決定する ことが可能である。それは、これが麻酔の程度と共に変化するからであり、また は全く単純に評価された波形それ自身を示すからである。 開始は絶対的に必要であるわけではないこと、および患者が既に麻酔されてい る時に麻酔の程度の決定を開始することができること、をまた指摘しておかなけ ればならない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AT,AU ,AZ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN, CZ,CZ,DE,DE,DK,DK,EE,EE,E S,FI,FI,GB,GE,HU,IS,JP,KE ,KG,KP,KR,KZ,LK,LR,LS,LT, LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG ,SI,SK,SK,TJ,TM,TR,TT,UA, UG,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(イ) 聴覚信号を発生する段階と、 (ロ) 前記刺激に対する聴覚連鎖の応答を信号化した応答信号を検知する段階 と、 (ハ) 前記応答信号をディジタル応答信号に変換する段階と、 (ニ) 前記ディジタル応答信号の一部分を選定することにより、それぞれのデ ィジタル応答信号に対しインプリメンテーションを発生する段階と、 を有し、および (ホ) インプリメンテーションの第1平均信号を作成する段階と、 (ヘ) インプリメンテーションの第2平均信号を作成する段階と、 (ト) 適応された平均信号を作成するために、前記第2平均信号を前記第1平 均信号に適応させる段階と、及び (チ) 前記適応された平均信号により波形評価を作成する段階と、 を特徴とする、対象体の麻酔の程度を決定する方法。 2. 第1項記載の方法において、 (リ) 繰り返しの長さがNsであるとし、インプリメンテーションの第1繰り 返し平均として第1平均信号を作成する段階と、 (ヌ) 繰り返しの長さがNlでありおよびNl>Nsであるとし、インプリメン テーションの第2繰り返し平均として第2平均信号を作成する段階と、 を特徴とする、前記方法。 3. 第1項または第2項に記載の方法において、段階(ト)がまた (ル) BANT個の第1部分信号を発生するために、BANT個の異なる周波 数帯域の中の第1平均信号にフィルタ作用を行う段階と、 (ヲ) BANT個の第2部分信号を発生するために、BANT個の異なる周波 数帯域の中の第2平均信号にフィルタ作用を行う段階と、 (ワ) 適応した平均信号を構成するBANT個の適応された部分信号を発生す るために、前記第2部分信号を前記第1部分信号に適応させる段階と、 を有することを特徴とする、前記方法。 4. 第3項記載の方法において、段階(ワ)が それぞれの周波数帯域に対し1個ずつの最適適応フィルタにより前記第2部分 信号にフィルタ作用を行う段階であって、それぞれの周波数帯域の中の前記適応 部分信号と前記第1部分信号との残留エネルギが最小であるように適応フィルタ の係数を決定する段階を前記フィルタ作用を行う段階が有し、および適応フィル タからの出力信号が適応された部分信号を構成する、前記フィルタ作用を行う段 階、 を有することを特徴とする、前記方法。 5. 第1項から第4項までのいづれか1つに記載の方法において、 (カ) 波形評価の少なくとも1つのパラメータを決定する段階であって、前記 パラメータが麻酔の程度に応じて意味のある方式で変化する、波形評価の少なく とも1つのパラメータを決定する前記段階、 を有することを特徴とする、前記方法。 6. 第5項記載の方法において、段階(か)が、波形評価に関し局所的極値 を構成する与えられた曲線点の位置を定める段階と、前記曲線点に対し1個また は複数個の前記パラメータを決定する段階と、を有することを特徴とする、前記 方法。 7. 第6項記載の方法において、1個または複数個の前記パラメータの評価 をユーザに提示する段階と、1個または複数個の前記パラメータがレイテンシと 振幅を有し、前記レイテンシが聴覚刺激の発生から曲線点が聴覚連鎖の応答で生 ずるまでに経過する時間として定義され、および前記振幅が前記曲線点における 基準レベルに相対的な振幅である、ことを特徴とする、前記方法。 8. 第1項から第7項までのいづれか1つに記載の方法において、段階(ニ )が、それぞれのインプリメンテーションが使用可能なインプリメンテーション に対する与えられた基準を満たすことを検査し、そしてそうでない場合にはその インプリメンテーションを拒絶する、段階を有することを特徴とする、前記方法 。 9. 第8項記載の方法において、前記基準が、インプリメンテーションの平 均電力に対するそのインプリメンテーションの最大振幅の比が比較範囲の中にあ るべきである、ことを特徴とする前記方法。 10. 聴覚刺激を発生する装置1と、前記聴覚刺激に応答して聴覚連鎖の中 に発生する電気応答信号を取り出す取出し装置4と、前記取出し装置に接続され および前記応答信号をディジタル化するのに適応したディジタイザ5と、前記デ ィジタイザに接続されおよびディジタル化された応答信号のおのおののインプリ メンテーションを構成する一部分を選定するのに適応した選定装置6、10と、 を有し、およびインプリメンテーションの第1平均信号を作成する装置11と、 インプリメンテーションの第2平均信号を作成する装置12と、第2平均信号を 第1平均信号に適応させおよび適応された平均信号により波形評価を発生する適 応装置13、14、15、16と、を有する前記選定装置に接続されおよび波形 評価を発生するのに適応した第1信号処理装置7を特徴とする、対象体の麻酔の 程度を決定するデバイス。 11. 第10項記載のデバイスにおいて、適応装置13、14、15、16 が、BANT≧1としてBANT個の異なる周波数帯域の中で第1平均信号にフ ィルタ作用を行う第1組のフィルタ13と、BANT個の異なる周波数帯域の中 で第2平均信号にフィルタ作用を行う第2組のフィルタ14と、第2組のフィル タからのBANT個の出力信号を第1組のフィルタからのBANT個の出力信号 に適応させる第3組のフィルタ15、16と、を有することを特徴とする前記デ バイス。 12. 第11項記載のデバイスにおいて、第3組のフィルタ15、16が第 2組のフィルタからの出力信号にフィルタ作用を行うのに適応し、および第3組 のフィルタ15、16が第3組のフィルタからの出力信号と第1組のフィルタか らの出力信号との残留エネルギが最小になるように適応フィルタの係数を決定す るためのBANT個の適応フィルタ15と係数発生器16とを有し、および前記 適応装置が波形評価を作成するために第3組のフィルタからの出力信号を融合す る装置をさらに有する、ことを特徴とする前記デバイス。 13. 第10項、第11項または第12項に記載のデバイスにおいて、第1 信号処理装置に接続されおよび麻酔の程度を信号化する1個または複数個のパラ メータを発生するのに適応した第2信号処理装置8を特徴とする前記デバイス。 14. 第13項記載のデバイスにおいて、前記1個または複数個のパラメー タが波形評価に関し選定された点のレイテンシおよび振幅を有する、ことを特徴 とする前記デバイス。 15. 第10項から第14項までのいずれかに記載のデバイスにおいて、繰 り返しの長さがNsであるとして第1平均信号を作成する装置11がインプリメ ンテーションの第1繰返し装置を作成するのに適応し、および繰り返しの長さが NlでありおよびNl>Nsであるとして第2平均信号を作成する装置12がイン プリメンテーションの第2繰返し装置を作成するのに適応する、ことを特徴とす る前記デバイス。
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