JPH11509399A - 電気機械の巻線要素 - Google Patents

電気機械の巻線要素

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、電流を導くための導電性の導体装置(1)、この導体装置(1)を包囲する絶縁層(2)及びこの絶縁層(2)を包囲する保護装置(3、4)を備えた電気機械の巻線要素に関する。保護装置(3、4)はスパイラル状に配置された分離層(3)及び同様にスパイラル状に自己重畳式に配置された少なくとも弱い導電性の接触層(4)を有している。この接触層(4)は分離層(3)を絶緑層(2)側の内側面(5)から絶緑層(2)と反対側の外側面(6)まで横断している。本発明は、導体装置(1)が互いに結線され電気機械特にタービン発電機の巻線を形成しているような多数の巻線要素を備えたユニットにも関する。

Description

【発明の詳細な説明】 電気機械の巻線要素 本発明は、電流を導くための導電性の導体装置、この導体装置を包囲する絶縁 層並びにこの絶縁層を包囲し分離層を有する保護装置を備えた電気機械の巻線要 素に関する。本発明はまたこの種の複数の巻線要素を備えたユニットにも関する 。 冒頭に述べた形式の巻線要素について、並びにこの種の巻線要素を同種の巻線 要素と一つのユニットに組み合わせること即ち巻線要素が互いに結線されて電気 機械特にタービン発電機の巻線を形成するように組み合わせることについては、 国際特許出願公開第91/01059A1号明細書、国際特許出願公開第93/ 06646A1号明細書で知られている。かかる巻線要素における保護装置は、 巻線要素が温度変化に曝されるときに生ずる機械的な伸びを補償するために使用 される。その保護装置は分離層内に電気的に遮蔽された領域を形成している。そ の分離層は導体装置及び絶縁層を包囲し、絶縁層の強度および導体装置の強度に 比べて明らかに減少された強度を有している。即ち伸びが生じたとき、この伸び は分離層内に生ずる隙間によって補償される。上述したようにこの各隙間は電気 的に遮蔽され、この理由から隙間内で巻線要素を損傷する可能性のあるグロー放 電は生じない。分離層の電気的遮蔽は、有効な成分として割れマイカ板を含んで いる分離層を閉じ込めている導電性の繊維材料特に織物または羊毛で形成されて いる。導電性繊維材料は導電性繊維、特に所定のプラスチック繊維から成る織物 でよいが、また電気絶縁繊維特にガラス繊維でも構成でき、他の成分例えば導電 性の被膜および/又はカーボンブラックの付加によって追加的に導電性を与える こともできる。この分離層の電気的遮蔽を保証するために、分離層を閉じ込める 導電性の接触層が分離層を貫通して延びるブリッジを介して互いに電気的に接触 されている。このブリッジは少なくとも弱い導電性の他の繊維テープで形成され ている。分離層自体は割れマイカ板を含んでいるテープとして用意される。この 割れマイカ板は更に割れやすい性質を有し、この性質は分離層の弱められた強度 および機械的な伸びが生じた際の隙間形成に基づいている。このテープは巻線要 素上に巻回され、ブリッジを形成する他の導電性テープがマイカテープの上に又 はマイカテープの下に交互に導かれ、これが必要なブリッジを形成する。このブ リッジは、割れマイカ板を含むテープの互いに並んで位置する二つの層の間に存 在する、従って割れマイカ板の絶縁層の側の内側面から絶縁層と反対側の外側面 まで延びているテープ部分である。接触層は分離層と別個に又は分離層と一緒に 設けられ、特に接触層の一つは割れマイカ板の繊維製担体材料でよい。 電気機械の巻線要素の絶縁構成要素の重要な成分は、絶縁構成要素の別の成分 特にマイカ調合物がその中に入れられている樹脂調合物である。実際には通常マ イカ調合物は、巻線要素の導体装置上に巻回され続いて樹脂調合物を含浸された テープ内に含まれる。樹脂調合物ははじめ粘性のある液体であり、これが絶縁構 成要素に入れられた後で所定の化学過程の導入によって硬化される。エポキシ樹 脂と有機酸の無水物との混合物の形をした樹脂調合物が通常利用される。この樹 脂調合物は無水物をエポキシ樹脂に化学的に結合する特殊な化学的反応の導入に よって硬化され、その場合固体となる。含浸および硬化は各巻線要素に対して別 個に行われるが、発生電力あるいは消費電力が300MWまでの電気機械に対し て普通であるような大きさの電気機械に対しては、全巻線要素を予め含浸せずに まず完成巻線の形に結線し、続いてこの巻線をそれが設置されている巻線ホルダ と一緒に樹脂調合物で含浸し、樹脂調合物を硬化することも有利にできる。この 方法は「全体含浸方法」として公知である。 巻線要素におけるグロー保護装置に対して利用でき、多かれすくなかれ導電性 を有するテープ状材料は、ドイツ特許出願公告第1021062号明細書、ドイ ツ特許出願公告第1118290号明細書およびスイス特許第521661号明 細書で知られている。しかしこれらの明細書には上述したような分離層に関して テープ状材料を利用することについては言及されていない。 国際特許出願公開第91/01059A1号明細書及び国際特許出願公開第9 3/06646A1号明細書で公知の巻線要素の場合、分離層に必要な導電性ブ リッジを設けることは比較的に煩雑であり、従って一般には手作業で行われねば ならないという欠点がある。必要な製造過程を単純化し安価にするという意味か ら、本発明の目的は、安価な経費で機械式に設置できる保護装置を有するような 冒頭に述べた形式の巻線要素を提供することにある。更に本発明の目的はそのよ うな複数の巻線要素を備えたユニットを提供することにもある。 この目的を達成するために、電流を導くための導電性の導体装置、この導体装 置を包囲する絶縁層及び保護装置を備えた電気機械の巻線要素は、その保護装置 が、スパイラル状に配置された分離層及びスパイラル状に自己重畳式に配置され 且つ分離層を絶縁層側の内側面から絶縁層と反対側の外側面まで横断している少 なくとも弱い導電性の接触層を有している。 この巻線要素は、経費をかけて製造すべきブリッジがもはや不要であることに よって特徴づけられる。保護装置に対して連続した三層構造にしなければならな い周知の実施方式は捨てられる。それに対して保護装置をほぼ二層構造にするこ とが教示され、その場合なお必要な二つの層即ち分離層および接触層がスパイラ ル状に巻線要素の周りに巻かれる。このスパイラル状の配置によって、接触層が その多数の自己重畳自体によって分離層の内側面から分離層の外側面まで多重に 導かれ、従って分離層の電気的遮蔽にとって必要な電位バランスを処理し得るの で、経費をかけて製造すべきブリッジが不要とされる。更に巻線要素の外側面に おける周方向における橋絡は巻線ホルダによって達成できる。この巻線ホルダは 巻線要素を周方向に包囲し、これと接触されている。これによって外側グロー保 護電流は主に軸方向に流れ、スパイラル方向には流れない。勿論或る構成の枠内 において本発明の意味における保護装置を実現するために、二つの導電性の層と これらの間に閉じ込められた割れマイカ板から成る層とから成る三層構造のテー プを利用することもできる。この詳細については後述する。 分離層の有効性にとって分離層が巻線要素の完全な覆いを形成することは必ず しも必要ではなく、接触層が分離層の内側面から外側面までその中を通して達す る隙間を開けることができる。分離層は場合によっては自己重畳式に配置でき、 従って巻線要素の完全な覆いを形成できる。この本発明の発展形態も後述する。 分離層がその内側面でも外側面でも露出しないように接触層が内側面並びに外 側面において分離層を覆っていることが有利である。この配置構造は分離層の機 能にとって重要な電位バランスを得るために特に有利である。 更に接触層が少なくとも一つの少なくとも弱い導電性の繊維製テープから形成 されていることが有利である。 同様に、接触層が分離層の内側面上に設けられた内側接触層及び分離層の外側 面上に設けられた外側接触層から形成され、その内側接触層および外側接触層の 各部分範囲が分離層の互いに重なり合う部分範囲間で互いに電気的に接触されて いることが有利である。その部分範囲は互いに重なり合っている。このような構 成の枠内において、接触層は二つの部分から成り、これらの二つの部分即ち内側 接触層および外側接触層は分離層の互いに隣接する範囲間で互いに接触し、従っ て両接触層が一体接触層を形成している。この構成はその製造に関して、内側接 触層、外側接触層およびこれらの両接触層間に設けられた分離層から成る三層テ ープがスパイラル状に自己重畳式に巻線要素の絶縁層の上に巻回されることによ り製造できるので有利である。このようにして保護装置は唯一の作業工程で巻線 要素上に設けられ、その場合、幾何学形状について特に分離層の互いに連続する 二つの層がどの程度互いに重なり合っているかはせいぜい従属的な問題でしかな い。従って保護装置のこの設置方式は比較的速やかに特に適当な機械を利用して 実施できる。上述したような公知の保護装置を設置する際に必要であった慎重な 管理はもはや不要である。今述べた構成において、内側接触層および外側接触層 がそれぞれ少なくとも弱い導電性の繊維製テープでよいことも理解できる。また 、内側接触層と外側接触層との間に分離層を固定すること、および従って既に述 べたように保護装置を製造するためにただ巻線要素上に巻回するだけでよいテー プを得ることも有利である。 本発明の各構成の枠内において、分離層は好適には上述したように隙間を形成 する所望の性質を有する特に割れマイカ板を含んでいる。 また巻線要素の絶緑層、分離層および接触層を、これらが特に硬化可能な樹脂 調合物を設けることができるようにするために含浸可能であるように形成するこ とが有利である。かかる巻線要素の有利な構成は硬化可能な樹脂調合物で含浸さ れることによって特徴づけられ、その接触層はさらに電気接触可能である。この ようにして接触層は巻線要素が組み込まれる巻線ホルダと電気的に接触され、こ のことも同様に巻線要素と巻線ホルダとの間における所望の電位バランスに貢献 する。 複数の巻線要素を備えたユニットに向けられた本発明の目的を達成するために 、各巻線要素が上述した本発明に基づく巻線要素に相応し、導体装置が互いに結 線され、電気機械特にタービン発電機の巻線を形成する複数の巻線要素を備えた ユニットが提案される。 個々の巻線要素の上述したすべての有利な構成は、複数の巻線要素から成るユ ニットの巻線要素の同様に有利な構成でもある。 ユニットの全絶縁層、全分離層および全接触層が含浸可能であり、これらが特 に硬化可能な樹脂調合物で含浸され、この樹脂調合物が硬化されることが有利で ある。 ユニットの巻線要素は導電性の巻線ホルダに配置され、各接触層が巻線ホルダ と電気的に接触されていることが有利である。この巻線ホルダは特に薄い多数の 強磁性板金から形成された物体である。その板金は特に軟鉄から成っているか、 軟鉄とほぼ同じ磁気特性を有する合金から成っている。巻線要素と巻線ホルダと の接触は、巻線要素相互間の電位差あるいは巻線要素と巻線ホルダとの電位差を 抑制し、これによって意図せずに生ずるグロー放電などによる損傷から巻線要素 を一層良好に保護する。更にその板金は外側面において巻線要素の互いに隣接す る自己重畳式軌道間の電気的橋絡を生じさせる。これによって外側グロー保護電 流が主に軸方向に流れ、スパイラル状に導体装置の周りを流れないことが保証さ れる。 本発明の実施例並びに本発明の有利な用途に関する他の詳細について図を参照 して説明する。所定の特徴を明らかにするために、図は部分的に僅かにゆがめら れたり概略的に示されている。図は具体的な実施例を実寸どうりに表してはいな い。図を参照して記載された説明は場合によっては、当該専門家が知り得る知識 および上述した従来技術の文献に記載の説明で補完されるべきものである。 図1は巻線ホルダに配置されている巻線要素の横断面図、 図2は巻線要素の外観図、 図3および図4はそれぞれ巻線要素の概略正面図、 図5は巻線要素を製造する際に特に利用されるテープの概略斜視図である。 各図において対応した構成要素には同一符号が付されている。従って各図にお ける説明はこの点ですべての図に適用される。 図1は種々の層で包囲されている導電性の導体装置1を有する巻線要素を示し ている。導体装置1は簡単化するために均質な金属体として示されている。もち ろん実際にはこのような導体装置1は一般的ではなく、特に導体装置1が例えば タービン発電機のような電気機械の固定子巻線の構成部品であるときは、この導 体装置1は多数の棒状あるいは帯状導電体から成る多かれ少かれ複雑な形成物で あり、これらの導電体の内場合によっては全部あるいは幾つかは液状あるいはガ ス状冷却材を導いて通すために中空となっている。10MW以上の電力を発生す るか消費するために設計されている大形電気機械特にタービン発電機において、 導体装置1はいわゆるレーベル棒の形をしている。このレーベル棒は所定の観点 に応じて撚り合わされた多数の棒状導電体を備えた装置に関係している。ここで は単純化する理由から図では無視されている。 導体装置1は電気絶縁層2で包囲されている。この電気絶縁層2は、導体装置 1が重要な機能成分としてマイカ調合物を含んでいる含浸可能な絶縁テープで巻 回されることによって通常のように形成されている。導体装置1上に巻回された テープは続いて硬化可能な樹脂調合物特にエポキシ樹脂と酸無水物との混合物が 含浸され、樹脂調合物が硬化される。既に上述したようにこの含浸および硬化は 相応して用意された巻線ホルダに巻線要素を組み込む前あるいは組み込んだ後で 行うことができる。用途に応じて導体装置1と絶縁層2との間に、導体装置1の 周囲における電位を一様にするために使用されるいわゆるグロー保護装置が設け られる。これは特に導体装置1が複雑な内部構造を有し特にレーベル棒であると きに重要である。単純化する理由からグロー保護装置も図では無視されている。 巻線要素の絶緑層2はスパイラル状に自己重複式に配置された分離層3及び同 様にスパイラル状に自己重畳式に配置された接触層4から成る保護装置3、4で 包囲され、その分離層3は絶縁層2側の内側面5から絶縁層2と反対側の外側面 6まで横断している。分離層3は比較的僅かの機械的強度で特徴づけられており 、巻線要素が機械的な伸びあるいは収縮を受けたときに現れる隙間形成は分離層 3内に集中される。接触層4は少なくとも弱い導電性を有し、分離層3をある程 度包囲しているので、分離層3は静電的に遮蔽されている。これによって分離層 3 内に生ずる隙間においてグロー放電は生じない。接触層4の導電性は交番磁界に より予期される巻線要素の負荷に合わされるのが有利である。即ち接触層4を透 過する交番磁界は接触層4内に電流を誘導させる。接触層4の導電性が比較的高 いと、この電流が比較的高いと予測せねばならない。その電流も同様に磁界を発 生するので、合計して外から接触層4に作用する磁界に影響を及ぼし、このこと は場合によっては望ましくない。更にその電流は場合によっては接触層4を加熱 させ、これにより最悪の場合は巻線要素が放電腐食あるいは熱的損傷を生じてし まう。それ故、これらの両作用により生じ得る欠点を防止するために、接触層4 の導電性を相応して選定しなければならない。接触層4による所望の電位バラン スを保証するために、場合によっては半導体の通常の理解によって期待されるよ うに比較的弱い導電性で足りる。図1から接触層4自体が2分割構造で構成され ていることも理解できる。これを明らかにするために、巻線要素の個々の要素は 直接接しておらず、僅かに間隔を隔てて示されている。勿論実際には互いに隣接 する要素は互いに密に接している。 図1に示されているように、また図2からも認められるように、接触層4は分 離層3の内側面5上に配置された内側接触層7と分離層3の外側重6上に配置さ れた外側接触層8とから構成されている。分離層3の互いに重なり合っている部 分範囲間で内側接触層7および外側接触層8が互いに重なり合い、従って互いに 電気的に接触し、単一の接触層4を形成している。 巻線要素は積層された多数の軟磁性板金11から成っている巻線ホルダ9内に 配置されている。特に巻線要素は巻線ホルダ9に存在する溝の中に配置され、し かも少なくとも一つの他の同種の巻線要素と一緒に配置されている。このことも 簡単化のために図示されておらず、その実施例については上述した従来の文献を 参照されたい。板金11は周方向において巻線要素の隣接し重なり合う層の外側 面6と電気的に接触しているので、外側面6に存在する軌道間の隙間12の周方 向における電気的橋絡が保証される。これによって外側グロー保護電流が軸方向 に、即ち導体装置1に対して平行に流れる。この橋絡が無いと、外側グロー保護 電流はスパイラル状に巻回された巻線要素に沿って導体装置1の周りをスパイラ ル状に流れざるを得ない。 図3および図4は巻線要素の概略図を示し、特に図1および図2から認められ る巻線要素の分離層3との密な巻回が不要であることを明らかにしようとするも のである。即ち図1および図2において分離層3は絶縁層2の周りに、分離層3 が絶緑層2に直接接する層から外側に置かれた他の層に変化する個所を除いてほ ぼ二層構造で配置されている。このような密な巻回は勿論内側接触層7と外側接 触層8とを特に良好に接触させるが、これは必ずしも必要ではない。図3は図1 および図2に示されている巻回様式を繰り返して示している。傾斜した実線は巻 線要素の外側面に認め得る分離層3の縁であり、破線は分離層3の別の層の下に 隠れている分離層3の縁である。括弧10は分離層3を形成するテープがどの実 線からどの破線まで延びているかを示している。 図4は図3と同じ符号および意味で巻線要素の巻回様式を示している。この場 合分離層3は巻線要素の外側において3分の2だけ延び、分離層3の他の層の下 側に3分の1だけ延びている。従って図4において巻線要素は図1から図3にお けるより緩く巻回され、これは材料の節約を意味し、場合によっては製造する際 の綿密さも低くてよい。 図5は、図1から図4で認め得る巻線要素を製造するために利用し得る内側接 触層7、分離層3および外側接触層8から成るテープを示している。内側接触層 7および外側接触層8はそれぞれ導電性の織物テープから成っている。この種の 織物テープが厳密にどのような状態にあり得るかは既に上述した。分離層3は既 に当該専門分野で知られているような比較的僅かな機械的強度を有し比較的簡単 に引き裂かれやすい割れマイカ板から成っている。この割れマイカ板は内側接触 層7と外側接触層8との間に固定、特に貼着されている。このテープは当該専門 分野で知られた知識を利用して製造でき、全体として貯蔵でき、上述した巻線要 素を製造するための加工は複雑でなく、当該専門分野で公知の利用できる方法及 び機械で加工できる。 上述の巻線要素は、通常のように行われる硬化可能な樹脂調合物による含浸あ るいは浸透が巻線要素を巻線ホルダに組み込んだ後および巻線要素を同種の他の 巻線要素と結線した後で行われる場合に特に適している。そのような樹脂調合物 の含浸および続く硬化の際に巻線要素および巻線ホルダから言わば単一のブロッ クが形成され、このブロックはもちろんその製造中およびその規則的な運転の枠 内においても或る機械的な伸びおよび収縮に曝され、この伸びおよび収縮を補償 するために或る自由度を用意する必要がある。この自由度はそれを利用し尽くす ことがグロー放電などを発生する危険を伴わないようなものでなければならない 。このためにコスト的に有利で簡単に製造できる本発明に基づく巻線要素が特に 適している。 巻線要素は特に、定格電圧6kV以上の定格電圧で電力10MWまでのタービ ン発電機、あるいは約10kV以上の定格電圧で電力2MWまでの高圧モータの ような電気機械に適している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.電流を導くための導電性の導体装置(1)、この導体装置(1)を包囲する 絶縁層(2)及びこの絶縁層(2)を包囲しスパイラル状に配置された分離層( 3)を有する保護装置(3、4)を備えた電気機械の巻線要素において、保護装 置(3、4)が、スパイラル状に自己重畳式に配置され且つ分離層(3)を絶縁 層(2)側の内側面(5)から絶縁層(2)と反対側の外側面(6)まで横断し ている少なくとも弱い導電性の接触層(4)を有していることを特徴とする電気 機械の巻線要素。 2.接触層(4)が内側面(5)及び外側面(6)において分離層(3)を覆っ ていることを特徴とする請求項1記載の巻線要素。 3.接触層(4)が少なくとも一つの少なくとも弱い導電性の織物テープ(7、 8)から形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の巻線要素。 4.接触層(4)が内側面(5)上に設けられた内側接触層(7)及び外側面( 6)上に設けられた外側接触層(8)から形成され、その内側接触層(7)およ び外側接触層(8)の各部分範囲が分離層(3)の互いに重なり合う部分範囲間 で互いに電気的に接触していることを特徴とする請求項1又は2記載の巻線要素 。 5.内側接触層(7)および外側接触層(8)が少なくとも弱い導電性の織物テ ープであることを特徴とする請求項4記載の巻線要素。 6.内側接触層(7)と外側接触層(8)との間に分離層(3)が固定されてい ることを特徴とする請求項4又は5記載の巻線要素。 7.分離層(3)が割れマイカ板を含んでいることを特徴とする請求項1ないし 6のいずれか1つに記載の巻線要素。 8.絶縁層(2)、分離層(3)および接触層(4)が含浸可能であることを特 徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の巻線要素。 9.絶縁層(2)、分離層(3)および接触層(4)が硬化可能な樹脂調合物で 含浸され、接触層(4)が電気的に接触可能であることを特徴とする請求項8記 載の巻線要素。 10.導電性の巻線ホルダ(9)によって周方向に包囲され、電気的に接触して いることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の巻線要素。 11.導体装置(1)が互いに結線され、電気機械特にタービン発電機の巻線を 形成していることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1つに記載の複数 の巻線要素を備えたユニット。 12.全絶縁層(2)、全分離層(3)および全接触層(4)が含浸可能である ことを特徴とする請求項11記載のユニット。 13.全絶縁層(2)、全分離層(3)および全接触層(4)が硬化可能な樹脂 調合物で含浸されていることを特徴とする請求項12記載のユニット。 14.巻線要素が導電性の巻線ホルダ(9)内に配置され、各接触層(4)が巻 線ホルダ(9)と電気的に接触していることを特徴とする請求項11ないし13 のいずれか1つに記載のユニット。
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