JPH11508236A - ヒドロキシアパタイトを用いる非重合化ヘモグロビンからの重合化ヘモグロビンの分離 - Google Patents

ヒドロキシアパタイトを用いる非重合化ヘモグロビンからの重合化ヘモグロビンの分離

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JPH11508236A JP9501473A JP50147396A JPH11508236A JP H11508236 A JPH11508236 A JP H11508236A JP 9501473 A JP9501473 A JP 9501473A JP 50147396 A JP50147396 A JP 50147396A JP H11508236 A JPH11508236 A JP H11508236A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、血液から安定重合化ヘモグロビン代用血液を製造する方法に関する。本発明の方法は、重合化ヘモグロビン溶液をヒドロキシアパタイトHPLCカラムと接触させ、実質的に純粋な重合化ヘモグロビンを回収する工程を含む。

Description

【発明の詳細な説明】 HPLCを用いるヒドロキシアパタイトでのヘモグロビンの分離 発明の背景 血液の損失(例えば、急性出血からの又は外科手術の間)から生じる、貧血( 例えば、悪性貧血又は鎌状赤血球貧血)により生じる、若しくはショック(例え ば、容量欠乏ショック、アナフィラキシーショック、敗血症性ショック又はアレ ルギー性ショック)により生じる低酸素症を治療し、又は防止するために、代用 血液が必要とされている。 これらの役割のための血液及び血液画分の代用血液としての使用は、不利な点 を伴っている。例えば、全血の使用は、しばしば、肝炎生産ウイルス及びAID S生産ウイルスの伝達のリスクをともない、それは患者を完全に回復させること ができるが又患者を死亡させることもできる。さらに、全血の使用は、免疫血液 学的な問題及びドナー間の不適合性を避けるために血液型及び交差試験を必要と する。 代用血液としてのヒトヘモグロビンは、浸透活性並びに酸素輸送及び酸素転移 の能力を有しているが、腎臓経路により及び血管壁を通して循環系から急速に排 出されるという欠点を有しており、非常に短命であり、従って典型的に不十分な 半減期に終わっている。さらに、また、ヒトヘモグロビンは毒性レベルのエンド トキシン、細菌及び/又はウイスルでしばしば汚染される。 非ヒトヘモグロビンは、ヒトヘモグロビンと同じ欠点を欠点として持っている 。さらに、また、非ヒト材料由来のヘモグロビンは、典型的に抗体等の蛋白質で 汚染され、そのことは受容者における免疫系応答の原因となりえる。 以前、水素をフッ素で置換した化合物、合成ヘモグロビン類似体、リポソーム 被包化ヘモグロビン、及び化学的修飾化ヘモグロビンに挙げられる少なくとも4 つの他の型の代用血液が利用されてきた。しかしながら、これら代用血液の多く は、典型的に短い血管内維持時間を持っており、循環系により外来物質として排 除され、又は肝臓、脾臓、及び他の組織内に留められる。また、それら代用血液 の多くは、生物学的に生命系と両立しないものであった。 そのため、ヘモグロビンに基づく代用血液の調製における最近の進展にもかか わらず、一般的に代用血液の注入により生じる免疫系応答及び毒素効果を発揮さ せない程度に十分低い、エンドトキシン、細菌、ウイルス、リン脂質及び非ヘモ グロビン蛋白質等の汚染物質のレベルを有する代用血液についての必要性が存在 し続けている。さらに、また、代用血液は、周囲の状況下において十分な量の酸 素を組織に輸送する又は転移する能力も持ち、良好な血管内維持時間持っていな ければならない。 さらに、代用血液は、1)一般的に全血と等しい腫脹活性を有し、2)交差試 験又は感受性試験なしにほとんどの受血者に輸血することができ、3)長時間、 最小量の冷凍で保存できることが好ましい。発明の概要 本発明は、全血から安定重合化ヘモグロビン代用血液を製造する方法に関する 。具体的に述べると、本発明は、ヒドロキシアパタイトクロマトグラフィーカラ ム(HPLCなど)を用いる、重合化ヘモグロビンと非重合化ヘモグロビンの不 均一な混合物からの、重合化ヘモグロビンの分離に関する。 一態様として、本方法では、1若しくはそれ以上の精製又は反応段階によって 、全血からヘモグロビン溶出液を分離し、任意に脱酸素化し、次いで、その溶出 液をスルフヒドリル化合物と接触させることにより、酸化安定化脱酸素化ヘモグ ロビン溶液を形成させ、次に、それを架橋剤(cross-linking agent)と混合して 、重合反応混合物を形成させる。次に、その重合反応混合物をヒドロキシアパタ イトを詰めたクロマトグラフィーカラムで分離し、二量体又は四量体ヘモグロビ ン分画をより高分子量のヘモグロビンポリマーから精製する。次に、そのように して得た重合化ヘモグロビン溶液を、代用血液として使用するために、生理学的 に許容できるものにする。 本発明の利点は数多くある。1つの利点は、本発明の方法によって生産される 重合化ヘモグロビンが、ダイアフィルトレーションやサイズ排除法より処理時間 の短い一精製段階で高い純度を持つということである。また、本発明の方法を使 用すると、重合化ヘモグロビン溶液からの重合化ヘモグロビン代用血液の収率が 、ダイアフィルトレーションやイオン交換よりも高くなる。もう1つの利点は、 本発明の方法によって生産されるヘモグロビンが、従来の方法よりも高い純度を 持つということである。したがって、ある種に由来するヘモグロビンを、異なる 種で、その受容種に有意な副作用を与えることなく、代用血液として使用するこ とができる。発明の詳細な説明 以下、本発明の方法の特徴とその他の詳細を、添付の図面を参照して詳述する と共に、請求の範囲に示す。例示のために本発明の特定の態様を示すが、それら が本発明の限定を意図しないことは理解されるだろう。本発明の原理は、本発明 の範囲から逸脱することなく様々な態様で使用することができる。 前記のように、本発明は、HPLCなどのヒドロキシアパタイトクロマトグラ フィーカラムを用いる、重合化ヘモグロビンと非重合化ヘモグロビンの不均一な 混合物からの、重合化ヘモグロビン(ポリ(Hb))の分離に関する。好適なヒ ドロキシアパタイト材料には、懸濁液又はゲルとして例えばSigma Chemical Co. などから結晶型で入手できる水酸化リン酸カルシウムがある。好ましい態様とし て、ヒドロキシアパタイトを、BioRad Laboratories 製又はAmerican Internati onal Chemical Inc.製の球状巨孔性セラミック粒子として入手する。 ヒドロキシアパタイトを含有するクロマトグラフィーカラムを、まず、ポリ( Hb)の結合を促進する低イオン強度緩衝液(例えば約10mM〜約60mM) で調製する。具体的に述べると、好ましい低イオン強度緩衝液は、低濃度のリン 酸塩又は塩化物を含有する。濃ポリ(Hb)溶液をそのカラムに注入し、結合さ せる。緩衝剤の濃度が増大する緩衝液を用いた連続的な溶出により、まず、非重 合化ヘモグロビン(例えば二量体32kDa蛋白質)と四量体(64kDa蛋白 質)を溶出させた後、所望の重合化ヘモグロビンを溶出させる。高緩衝剤濃度の 例としては、約100mMから約1Mまでの間が挙げられる。 好適な緩衝液の例には、リン酸緩衝液(リン酸カリウム、リン酸ナトリウム及 びリン酸アンモニウムなど)と塩化物緩衝液(塩化ナトリウム及び塩化カリウム など)がある。 好適なクロマトグラフィーカラムとしては、総体積約6ccのヒドロキシアパ タイトをベッド高7.5cm、直径1cmで乾燥充填したWaters AP-1 カラムを 挙げることができる。 好ましい態様として、ヒドロキシアパタイトカラムを、まず、低濃度リン酸カ リウム緩衝液(20mM、pH7.0)で溶出することによって調製する。ポリ (Hb)を濃縮した形態でそのカラムに注入し、結合させる。非ポリマーと安定 な64kDポリマーの分離溶出は、もう1つの高濃度リン酸カリウム緩衝液(2 00mM、pH7.0)の一部を第1緩衝液に混合して、カラムを溶出すること により達成される。この非ポリマー及び64kDポリマー溶出混合緩衝液のリン 酸濃度は61mMであり、Hbのカラムからの溶出が低レベルで安定するまで溶 出を続ける。次に、そのカラムを前記高リン酸カリウム濃度緩衝液で溶出するこ とにより、分離したポリマー(Hb)を溶出させ、それを集めてさらに処理する 。 この例では、33.2%の非ポリマー(すなわち32kD二量体と64kD四 量体)と66.8%の64kDaより大きいポリマーの組み合わせからなるポリ マーとを含有するヘモグロビンポリマーの不均一な混合物を、1回の30分間の クロマトグラフィー段階で、非ポリマーの含有率が約2.6%未満の混合物に精 製することができる。混合非ポリマーを、8.9%の重合化ヘモグロビンを含む 91.1%の濃度で溶出する。 本明細書で定義するところの代用血液とは、酸素を少なくとも生命維持に絶対 必要な器官と組識に輸送及び転移させることができ、かつ、十分な血管内膨張圧 を維持することができる、ヒト、哺乳動物その他の脊椎動物で使用するためのヘ モグロビン系酸素運搬組成物である。脊椎動物とは古典的な定義通りで、循環系 中の血液を使って組識に酸素を転移させているヒトその他の脊椎動物を含む。ま た、循環系の定義も古典的な定義通りであって、心臓、動脈、静脈、及び毛細血 管のような小さい脈管構造を含む微小循環系からなる。 本発明の方法によって製造される代用血液に含まれるエンドトキシン、リン脂 質、外来蛋白質及びその他の汚染物質のレベルは、有意な免疫系応答をもたらさ ず、受容者にとって非毒性なレベルである。代用血液は超高純度であることが好 ましい。本明細書で定義するところの超高純度とは、エンドトキシンの含有量が 約0.5EU/mL未満、リン脂質の含有量が約3.3ナノモル/mL未満で、 血清アルブミンや抗体等の非ヘモグロビン蛋白質の含有量が検出不能なレベルで あるくらいに低いことを意味する。 「エンドトキシン」という用語は、グラム陰性細菌細胞壁の外層の一部として 生産される細胞結合型リポ多糖を意味し、これは多くの状況で毒性を持つ。エン ドトキシンを動物に注射すると、発熱、下痢、出血性ショックその他の組識損傷 を引き起こしうる。エンドトキシン単位(EU)は、1983年の米国薬局方会 議(United States Pharmacopeial Convention)の3014頁に、0.1ナノグラム の米国参照標品(U.S.reference standard)ロットEC−5中に含まれる活性 と定義されている。1バイアルのEC−5は、10,000EUを含む。代用血 液中のエンドトキシン濃度を測定するのに適した手段の例には、Associates of Cape Cod(マサチューセッツ州ウッズホール)によって開発された「速度/濁度 測定リムウス遊走細胞ライステート(Kinetic/Turbidimetric Limuus Amebocyti c Lystate;LAL)5000法」という方法がある。 本明細書で定義するところの安定重合化ヘモグロビンとは、低酸素環境下に保 存すると、適切な貯蔵温度で2ヶ月以上の期間、好ましくは2年以上の期間、分 子量分布及び/又はメトヘモグロビン含量が実質上増減しないヘモグロビン系酸 素運搬組成物をいう。好適な貯蔵温度は、例えば約0℃〜約40℃である。好ま しい貯蔵温度範囲は約0℃〜約25℃である。 好適な低酸素環境とは、少なくとも1年の貯蔵期間中にその代用血液と接触す る酸素の累積量が、その代用血液中に約15重量%未満のメトヘモグロビン濃度 をもたらす量であることをいう。酸素の累積量には、代用血液パッケージ内に漏 れる酸素と、その代用血液とパッケージの当初の酸素含量が含まれる。 重合化ヘモグロビンは、血液を抗凝固剤と混合して血液溶液を形成させた後、 その血液溶液中の赤血球を洗浄して赤血球から小さな血漿蛋白質を分離する方法 によって調製されることが好ましい。この方法には、洗浄した赤血球を白血球か ら分離した後、その赤血球を破壊してヘモグロビンを放出させ、ヘモグロビン溶 液を得るという段階も含まれる。次に、ヘモグロビン溶液中の非ヘモグロビン成 分を、公称分子量カットオフが100kDと30kDの限外濾過器と高性能液体 クロマトグラフィー(HPLC)で分子量分画し、ヘモグロビン溶液中の非ヘモ グロビン成分をヘモグロビン溶液から分離して、ヘモグロビン溶出液を得る。次 に、そのヘモグロビン溶出液を脱酸素化した後、スルフヒドリル化合物と接触さ せることにより、酸化安定化脱酸素化ヘモグロビン溶液を作り、次いでそれを架 橋剤と混合して、重合反応混合物を得る。このような方法は、例えば米国特許第 5,296,465号や米国特許第5,084,558号に記述されている。次 に、その重合反応混合物を安定化し、ヒドロキシアパタイト精製にかける。 この方法では、赤血球(RBC)収集からヘモグロビン重合反応に至るまで常 に、微生物成長又は生体負担(bioburden)を最小限に抑えることのできる条件下 に、血液溶液、RBC及びヘモグロビンを維持する(例えば温度を約0℃以上約 20℃未満に維持する)。好ましくは、温度を約15℃又はそれ以下に維持する 。より好ましくは温度を10±2℃に維持する。 安定重合化ヘモグロビン代用血液の製造工程用の部品の一部は、滅菌製品を製 造できる程度に消毒される。滅菌とは、当該技術分野で定義される通りであり、 具体的には、その溶液が、USP XXII,セクション71,1483-1488頁に規定される 滅菌性に関する米国薬局方の基準に合致することをいう。さらに、処理流(proc ess stream)にさらされる部品の一部は、その処理流と反応しない又はその処理 流を汚染しない材質で加工又は被覆されるのが通例である。そのような材質とし ては、ステンレス鋼その他のスチール合金(インコネルなど)を挙げることがで きる。 好適なRBC源には、ヒト血液、ウシ血液、ヒツジ血液、ブタ血液、その他の 脊椎動物由来の血液及び遺伝子導入法で生産されたヘモグロビン(例えばBIO/TE CHNOLOGY,12:55-59(1994)に記載のトランスジェニックHbなど)がある。 血液は、生きた又は屠殺したばかりのドナーから集めることができる。牛全血 を集める一方法は、Rauschらに付与された米国特許第5,084,558号と同 5,296,465号に記述されている。血液は衛生的に集められることが好ま しい。 血液の有意な凝固を防止するために、収集時又は収集直後に、血液を少なくと も1種類の抗凝固剤と混合する。好適な抗凝血剤は従来から当該技術分野で知ら れているものであり、例えばクエン酸ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸及び ヘパリンなどが挙げられる。血液と混合する時、抗凝固剤は粉末等の固形であっ てもよいし、水溶液であってもよい。 血液溶液の供給源は、集めたばかりの試料からであってもよいし、血液バンク から得られる失効したヒト血液等の古い試料からであってもよいと理解される。 また、血液溶液は以前に凍結及び/又は液体状態で保存されていたものであって もよい。この方法で使用する前に血液溶液を凍結しないことが好ましい。 もう1つの態様として、血液溶液を抗凝固剤に導入する前に、その血液溶液中 のペニシリン等の抗生物質レベルを検定する。抗生物質レベルは、その血液試料 のドナーが抗生物質で処置されていなかったということを立証することによって 、その血液試料が感染性生物を含んでいないことをある程度保証するために測定 される。抗生物質に関する好適な検定法の例には、「乳中ペニシリンの迅速検出 」と題する方法を使用するペニシリン検定キット(Difco,ミシガン州デトロイト )がある。血液溶液が含有するペニシリンレベルは約0.008単位/mL以下 であることが好ましい。別法として、家畜に疾病が無いこと、又は家畜が抗生物 質処置されていないことを監視する獣群管理プログラムを使用することもできる 。 好ましくは、抗凝固段階に先立って、又は抗凝固段階中に、血液溶液を濾過し て、大きな凝集体と粒子を除去する。600メッシュのふるいが好適な濾過器の 例である。 次に、血液溶液中のRBCを適当な手段(例えばダイアフィルトレーション、 又は少なくとも1種類の等張溶液等の溶液を用いる不連続の希釈及び濃縮段階の 併用など)で洗浄することにより、RBCを血清アルブミンや抗体(例えば免疫 グロブリン(IgG))のような細胞外血漿蛋白質から分離する。RBCは、バ ッチ法でも、連続供給法でも洗浄できると理解される。 許容できる等張溶液は当該技術分野で知られている通りであり、RBCの細胞 膜を破裂させずに全血の血漿部分と置き換わるpHと浸透性を持つ、クエン酸/ 生理的食塩溶液のような溶液が挙げられる。好ましい等張溶液は中性pHと約2 85〜315mOsmの浸透性を持つ。好ましい態様として、この等張溶液は、 クエン酸ナトリウムニ水和物(6.0g/L)と塩化ナトリウム(8.0g/L )の水溶液からなる。 本発明の方法で使用することができる水には、蒸留水、脱イオン水、注射用蒸 留水(WFI)及び/又は低発熱物質水(LPW)がある。WFIは、注射用蒸 留水に関する米国薬局方(U.S.Pharmacological Specifications)を満たす脱イ オン蒸留水であることが好ましい。WFIについてはPharmaceutical Engineeri ng,11,15-23(1991)に詳述されている。LPWは、0.002EU/mL未 満を含有する脱イオン水であることが好ましい。 前記等張溶液は、血液溶液に添加する前に濾過しておくことが好ましい。好ま しいフィルターの例には、Millipore 10,000ダルトン限外濾過膜(Millip ore カタログ番号CDUF 050 G1フィルターなど)や、A/G Technology 中空糸10,000ダルトン(カタログ番号UFP−10−C−85)がある。 好ましい態様として、血液溶液中のRBCをダイアフィルトレーションによっ て洗浄する。好適なダイアフィルターには、0.1μm〜0.5μmフィルター (例えば0.2μm中空糸フィルター、Microgon Krosflo II マイクロフィルト レーションカートリッジ)のように、RBCより十分に小さい血液溶液成分から RBCを分離する孔径を持つ微孔性膜がある。同時に、濾過した等張溶液を、ダ イアフィルターを横切って失われる濾液の速度(又は体積)に等しい速度で、連 続的に(又は一括して)補充する。RBC洗浄の間に、直径がRBCよりかなり 小さい血液溶液の成分、又は血漿のような液体成分は、ダイアフィルターの壁を 通り抜けて濾液に入る。希釈された血液溶液中のRBC、血小板及びさらに大き い物体(白血球等)は保持され、連続的に又は一括して加えられる等張液と混合 されて、透析血液溶液を形成する。 より好ましい態様として、ある体積の濾過等張溶液をダイアフィルトレーショ ンタンクに加えることにより、最初に、ダイアフィルトレーションタンク中の血 液溶液の体積を希釈する。添加される等張溶液の体積は、血液溶液の当初の体積 とほぼ等しいことが好ましい。 もう1つの態様として、RBCを一連の連続(又は逆連続)希釈及び濃縮段階 によって洗浄する。この場合、血液溶液は少なくとも1種類の等張溶液を加える ことによって希釈され、フィルターを横切って流れることによって濃縮されて、 透析血液溶液を形成する。 RBC洗浄は、RBCを汚染している血漿蛋白質のレベルが有意に減少(通常 は少なくとも約90%減少)した時に完了する。通例、RBC洗浄は、ダイアフ ィルター34から排出された濾液の体積が、血液溶液を濾過等張溶液で希釈する 前にダイアフィルトレーションタンクに含まれていた血液溶液の体積の約300 %又はそれ以上に等しくなったときに完了する。さらにRBCを洗浄することに より、RBCから細胞外血漿蛋白質をさらに分離することもできる。例えば、6 体積の等張溶液でダイアフィルトレーションをすれば、IgGの少なくとも約9 9%を血液溶液から除去することができる。 次に、透析血液溶液中のRBCを遠心分離などによって白血球及び血小板から 分離するための手段に透析血液溶液をかける。 RBCを他の血液成分から分離するための当該技術分野で広く知られている他 の方法、例えば沈降分離(この分離法では、RBCが他の血液成分から分離され る前に有意な量のRBCの細胞膜が破壊されるということがない(例えばRBC の約30%未満))なども使用できると理解される。 RBCの分離後、そのRBCをRBC溶解手段によって溶解して、RBCから ヘモグロビンを放出させ、ヘモグロビン含有溶液を得る。溶解手段には、例えば 機械的溶解法、化学的溶解法、低浸透圧溶解法、又は酸素を輸送し放出するとい うHbの能力を有意に損なうことなくヘモグロビンを放出させるその他の既知溶 解法など、様々な溶解法がある。 さらなる態様として、組換え生産ヘモグロビン(例えばNature,356:258-260 (1992)に記載の組換え生産ヘモグロビンなど)を、RBCの代わりに本発明の 方法で処理することもできる。ヘモグロビンを含有する細菌細胞を洗浄し、前記 のように汚染物質から分離する。次に、これらの細菌細胞を当該技術分野で知ら れる手段(例えばボールミル)で機械的に破壊して、その細胞からヘモグロビン を放出させ、溶解細胞相を得る。次に、その溶解細胞相を溶解RBC相と同様に 処理する。 溶解後、溶解RBC相を限外濾過することによって、分子量が約100,00 0ダルトンを超える蛋白質のような大きな細胞残渣を除去する。一般に細胞残渣 は、Hb、さらに小さい細胞蛋白質、電解質、補酵素及び有機代謝中間体以外の 、完全な細胞成分と断片化された細胞成分の全てを含む。使用できる限外濾過器 には、例えばMillipore製の100,000ダルトンフィルター(カタログ番号 CDUF 050 H1)やA/G Technology(マサチューセッツ州ニーダム)製 の100,000ダルトンフィルター(モデル番号UFP100E55)などが ある。 重合に利用できるヘモグロビンの収率を最大化するために、溶解RBC相中の Hb濃度が8グラム/リットル(g/L)未満になるまで限外濾過を続けること が好ましい。沈降分離、遠心分離又は精密濾過など、Hbを溶解RBCから分離 するための他の方法も使用できる。 次に、そのHb限外濾過液を限外濾過することによって、分子量が約30,0 00ダルトンより小さい蛋白質、代謝中間体、補酵素及び電解質などの小さな細 胞残渣と水をHb限外濾過液から除去することができる。好適な限外濾過器には 、30,000ダルトン限外濾過器(Millipore カタログ番号CDUF 050 T1及び/ 又はArmicon,#540 430)がある。 次に、その濃縮Hb溶液を1又はそれ以上の並列クロマトグラフィーカラムに 導いて、高性能液体クロマトグラフィーにより、抗体、エンドトキシン、リン脂 質、酵素及びウイルスなどといった他の汚染物質からヘモグロビンをさらに分離 する。好適な媒体の例には、陰イオン交換媒体、陽イオン交換媒体、疎水相互作 用媒体及びアフィニティー媒体がある。好ましい態様として、クロマトグラフィ ーカラムは、非ヘモグロビン蛋白質からHbを分離するのに適した陰イオン交換 媒体を含有する。好適な陰イオン交換媒体としては、例えば、ジエチルアミノエ チルや4級アミノエチル基などの陽イオン性化学官能基で誘導体化されているシ リカ、アルミナ、チタニアゲル、架橋デキストラン、アガロース、又はポリアク リルアミド、ポリヒドロキシエチル−メタクリル酸もしくはスチレンジビニルベ ンゼンなどの誘導体化成分がある。溶解RBC相中に存在しそうな他の蛋白質及 び汚染物質と比較してHbを選択的に吸着及び脱着するのに適した陰イオン交換 媒体とそれに対応する溶離剤は、当該技術分野の適当な技術の一つによって容易 に決定できる。 より好ましい態様として、シリカゲルから陰イオン交換媒体を作るために、熱 水処理によってポアサイズを拡大し、γ−グリシドキシプロピルシランにさらし て活性エポキシド基を形成させ、次いでC37(CH3)NC1にさらして4級 アンモニウム陰イオン交換媒体を形成させるという方法を使用する。この方法は Journal of Chromatography,120:321-333(1976)に記述されており、この報 文はそのまま参考文献として本明細書に組み込まれている。 まず、Hb結合を促進する第1溶離剤を流し込むこと(flushing)によって、 クロマトグラフィーカラムを前処理する。次に、濃Hb溶液をカラム中の媒体に 注入する。濃Hb溶液を注入した後、クロマトグラフィーカラムを種々の溶離液 で順次洗浄することにより、分離された精製Hb溶出液を得る。 好ましい態様として、炭酸脱水酵素などの蛋白質汚染物質、リン脂質、抗体及 びエンドトキシンをHbから分離するために、クロマトグラフィーカラム中にp H勾配を使用する。異なるpH値を持つ一連の緩衝液のそれぞれを順次注入する ことにより、クロマトグラフィーカラム中の媒体内にpH勾配を作製する。それ らの緩衝液は10,000ダルトン脱発熱原膜などによって濾過しておくことが 好ましい。Hbを分離するために使用する緩衝液は、Hbと非ヘモグロビン汚染 物質の溶出が概してpHに依存し、イオン強度には有意に依存しないよう、低い イオン強度を持つべきである。通例、イオン濃度が約50mM又はそれ以下であ る緩衝液が、好適な低イオン強度を持つ。 第1緩衝液は、濃Hb溶液をクロマトグラフィーカラム中の媒体へ輸送し、そ の媒体に対するHbの結合を促進する。次に、第2緩衝液がカラム内のpHを調 節して、Hbを媒体に結合させたまま、混入している非ヘモグロビン成分を溶出 させる。次に、第3緩衝液がHbを溶出させる。次にそのHb溶出液を集める。 Hb溶出液は滅菌フィルターに通されることが好ましい。好適な滅菌フィルター には、Sartorius Sartobran pHカタログ番号5232507 G1PHフィル ターのような0.22μmフィルターがある。 好ましい態様として、Hb溶出液の純度を保証するために、Hb溶出液の最初 の3%〜4%とHb溶出液の最後の3%〜4%を廃棄する。 クロマトグラフィーカラムを再使用すべき場合は、次に、カラム中に残存する 非ヘモグロビン蛋白質とエンドトキシンを第4緩衝液で溶出させる。 好ましい態様では、第1緩衝液がトリス−ヒドロキシメチルアミノメタン(ト リス)溶液(濃度約20mM;pH約8.4〜約9.4)である。第2緩衝液は 、第1緩衝液と第3緩衝液の混合液であり、第2緩衝液は約8.2〜約8.6の pHを持つ。第3緩衝液はトリス溶液(濃度約50mM;pH約6.5〜約7. 5)である。第4緩衝液はNaCl/トリス溶液(濃度約1.0M NaCl及 び約20mM トリス;pH約8.4〜約9.4、好ましくは約8.9〜9.1 )である。第2緩衝液のpHは約8.2と約8.4の間であることが特に好まし い。 通例、使用する緩衝液の温度は約0℃〜約50℃である。好ましくは、緩衝液 の温度を使用中は約12.4±1.0℃とする。さらに、緩衝液は通例、約9℃ 〜約11℃の温度で保存される。 次に、重合に先立って、酸素を輸送し放出するというHb溶出液中のHbの能 力を有意に減じることなく(このような減少は変性や酸化ヘモグロビン(met H b)の生成などによって起こるだろう)Hbを十分に脱酸素化する手段によって 、Hb溶出液を脱酸素化し、脱酸素化Hb溶液(以下、脱酸素化−Hbという) を得る。 一態様として、相間膜(phasemembrane)を横切る不活性ガスのガス移動によ って、Hb溶出液を脱酸素化する。そのような不活性ガスには、例えば窒素、ア ルゴン及びヘリウムなどがある。ヘモグロビン溶液を脱酸素化するための当該技 術分野で知られる他の手段も、Hb溶出液の脱酸素化に使用できると理解される 。そのような他の手段としては、例えばHb溶出液の窒素散布、N−アセチル− L−システイン(NAC)、システイン、亜ジチオン酸ナトリウム又はアスコル ビン酸などの還元剤による化学的除去、若しくは光による光分解などを挙げるこ とができる。 この工程の効率を向上させるには、クロマトグラフィーカラムからの溶出後に 、Hb溶出液を濃縮することが好ましい。Hb溶出液を限外濾過器に通して再循 環させることにより、Hb溶出液は濃縮されて濃Hb溶液になる。好適な限外濾 過器には、例えば30,000ダルトン又はそれ以下の限外濾過器(例えば、Mi llipore Helicon カタログ番号CDUF050G1、又はAmiconカタログ番号5 40430)がある。通例、Hb溶出液の濃縮は、Hb濃度が約100〜約12 0g/Lになった時に完了する。Hb溶出液を濃縮する間は、Hb溶出液の温度 を約8〜12℃に維持することが好ましい。 次に、緩衝液をHb溶液(これは濃縮されていることが好ましい)に注いでH b溶液のイオン強度を調節することにより、Hbの脱酸素化を増進する。Hb溶 液中のHbの酸素親和性を減じるために、イオン強度を約150meq/L〜約 200meq/Lに調節することが好ましい。好適な緩衝液としては、Hb蛋白 質をほとんど変性させないpHを持ち、かつ、Hb脱酸素化を促進しうる程度に 高いイオン強度を持つ緩衝液が挙げられる。好適な緩衝液の例には、pH範囲約 6.5〜約8.9の生理的食塩溶液がある。好ましい緩衝液はpH約8.9の1 .0M NaCl、20mMトリス水溶液である。 好ましくは、製造効率を向上させるために、得られた緩衝化Hb溶液を限外濾 過器を通して再循環することにより、Hb溶液を再び濃縮する。好ましい態様と して、Hb濃度が約100g/L〜約120g/Lになったときに濃縮を完了す る。 脱酸素化中は、Hb溶液を、適当なフェイズトランスファーメンブレンを通し て循環させる。適当なフェイズトランスファーメンブレンには、例えば0.05 μmポリプロピレン中空糸精密濾過器(例えばHoechst-Celaneseカタログ番号5 PCM−107)などがある。同時に、不活性ガスの向流をフェイズトランスフ ァーメンブレンに通す。好適な不活性ガスには、例えば窒素、アルゴン及びヘリ ウムなどがある。これにより、フェイズトランスファーメンブレンを横切るガス 交換がHb溶液から酸素を取り除くことになる。 脱酸素化は、Hb溶液中の酸素化Hb(オキシヘモグロビン又はHbO2)含 量が約20%又はそれ以下になるレベルにHb溶液のpO2が減少するまで続け る。好ましい態様では、Hb溶液中のHbO2含量が、約10%又はそれ以下で ある。 脱酸素化中、Hb溶液の温度は、通例、脱酸素化速度をメトヘモグロビン生成 速度と釣り合わせるレベルに維持される。温度は、メトヘモグロビン含量を20 %未満に制限するように維持される。最適な温度は、Hb溶液を脱酸素化しなが らも、メトヘモグロビン含量を約5%未満(好ましくは約2.5%未満)にする だろう。通例、脱酸素化中は、Hb溶液の温度を約19℃〜約31℃に維持する 。 脱酸素化中と、その後の、本発明の方法の残りの段階の間は常に、Hbを低酸 素環境に維持することにより、Hbによる酸素吸着を最小限に抑え、HbO2含 量を約20%未満(好ましくは約10%未満)に維持する。 次に、好ましくは、その脱酸素化Hbをスルフヒドリル化合物を含有する低酸 素含量貯蔵緩衝液と平衡化させることにより、酸化安定化脱酸素化−Hbを得る 。好適なスルフヒドリル化合物には、非毒性還元剤、例えばN−アセチル−L− システイン(NAC)、D,L−システイン、γ−グルタミル−システイン、グ ルタチオン、2,3−ジメルカプト−1−プロパノール、1,4−ブタンジチオ ール、チオグリコール酸及びその他の生物適合性スルフヒドリル化合物がある。 低酸素含量貯蔵緩衝液の酸素含量は、その緩衝液中のスルフヒドリル化合物の濃 度を有意に減少させないほどに低く、かつ、酸化安定化脱酸素化−Hb中のオキ シヘモグロビン含量を約20%又はそれ以下(好ましくは約10%未満)に制限 しうるほどに低くなければならない。通例、貯蔵緩衝液は約50torr未満の pO2を持つ。 好ましい態様として、貯蔵緩衝液はHb重合とメトヘモグロビン生成を釣り合 わせるのに適したpH(通例、約7.6〜約7.9)を持つべきである。 脱酸素化−Hbと混合するスルフヒドリル化合物の量は、重合中のHbの分子 内架橋を増大させるほどに高く、かつ、高イオン強度ゆえにHb分子の分子間架 橋を有意に減少させないほどに低い量である。約0.25モル〜約5モルの脱酸 素化−Hbを酸化安定化するには、通例、約1モルのスルフヒドリル官能基(− SH)が必要である。 好ましい態様として、貯蔵緩衝液は約25〜35mMのリン酸ナトリウム緩衝 液(pH7.7〜7.8)を含有し、酸化安定化脱酸素化−Hb中のNAC濃度 が約0.003重量%〜約0.3重量%になるような量のNACを含有する。よ り好ましくは、酸化安定化脱酸素化−Hb中のNAC濃度を約0.05重量%〜 約0.2重量%にする。 好ましくは、脱酸素化−Hbとの混合に先立って、貯蔵緩衝液を、例えば10 ,000ダルトン限外濾過膜(Millipore Helicon カタログ番号CDUF050 G1又はA/G Technology Maxcellカタログ番号UFP−10−C−75)などで 濾過しておく。 次に、一態様として、酸化安定化脱酸素化−Hbを、任意のフィルターを通し て流す。好適なフィルターには、0.2μmポリプロピレンプレフィルター(Pa ll Proflle II カタログ番号ABIY005Z7)や0.2μm滅菌マイクロフ ィルター(Gelman Supor)がある。脱酸素化−Hbは、実質上無酸素雰囲気下に 維持される。これは、例えば、酸化安定化脱酸素化−Hbの充填前及び充填後に 、窒素などの不活性ガスで処理装置をパージする(purging)か、覆うことによっ て達成できる。 任意に、酸化安定化脱酸素化−Hbを重合反応に移す前に、適当量の水を重合 化リアクターに加えてもよい。一態様として、その水の適当量を、重合化リアク ターに酸化安定化脱酸素化−Hbを加えた時に、約10〜約100g/L Hb の濃度を持つ溶液が得られるような量とする。その水は酸素欠乏状態であること が好ましい。 重合段階の水のpO2が、HbO2含量を約20%に制限することのできるレベ ル(通例、約50torr未満)まで減少した後、重合化リアクターを窒素など の不活性ガスで覆う。次に、酸化安定化脱酸素化−Hbを重合化リアクターに移 送し、同時に不活性ガスの適当な気流で重合化リアクターを覆う。 重合化リアクター中の酸化安定化脱酸素化−Hb溶液の温度を、架橋剤と接触 させたときに酸化安定化脱酸素化−Hbの重合が最適化されるような温度まで上 げる。重合中の酸化安定化脱酸素化−Hbの温度は、通例、約25℃〜約45℃ の温度(好ましくは約41℃〜約43℃)である。重合化リアクターを加熱する ために使用できる熱伝導手段の例は、熱いエチレングリコールをジャケット内に 注入することによって加熱するジャケット式加熱システムである。 次に、酸化安定化脱酸素化−Hbを、酸化安定化脱酸素化−Hbが重合して重 合化ヘモグロビン(ポリ(Hb))の溶液を形成しうるような温度で、約2時間 〜約6時間、適当な架橋剤にさらす。 好適な架橋剤の例には、Hb蛋白質を架橋する多官能試薬、例えばグルタルア ルデヒド、スクシンジアルデヒド、活性型のポリオキシエチレン及びデキストラ ン、α−ヒドロキシアルデヒド(グリコールアルデヒドなど)、N−マレイミド −6−アミノカプロイル−(2’−ニトロ,4’−スルホン酸)−フェニルエス テル、m−マレイミド安息香酸−N−ヒドロキシスクシンイミドエステル、スク シンイミジル4−(N−マレイミドメチル)シクロヘキサン−1−カルボキシレ ート、スルホスクシンイミジル4−(N−マレイミドメチル)シクロヘキサン− 1−カルボキシレート、m−マレイミドベンゾイル−N−ヒドロキシスクシンイ ミドエステル、m−マレイミドベンゾイル−N−ヒドロキシスルホスクシンイミ ドエステル、N−スクシンイミジル(4−ヨードアセチル)アミノベンゾエート 、スルホスクシンイミジル(4−ヨードアセチル)アミノベンゾエート、スクシ ンイミジル4−(p−マレイミドフェニル)ブチレート、スルホスクシンイミジ ル4−(p−マレイミドフェニル)ブチレート、1−エチル−3−(3−ジメチ ルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩、N,N’−フェニレンジマレイミド 、及びビスイミデート種、アシルジアジド種又はアリールジハライド種に属する 化合物などがある。 架橋剤の好適量は、分子内架橋によるHbの安定化と、分子間架橋によるHb ポリマーの形成とを可能にし、それによって血管内保持時間を増大させることの できる量である。通例、架橋剤の好適量は、Hbに対する架橋剤のモル比が約2 :1を超える量である。Hbに対する架橋剤のモル比は約20:1〜40:1で あることが好ましい。 好ましくは、約7.6〜約7.9のpHを持ち、約35mMかそれ以下の塩化 物濃度を持つ緩衝液中で重合を行なう。 好ましい態様として、適当量の架橋剤を酸化安定化脱酸素化−Hbに加え、そ れを低剪断力の混合手段で混合する。好適な低剪断力混合手段には、静置混合機 (static mixer)がある。好適な静置混合機は、例えばChemineer,Inc.製の「K enics」静置混合機である。 一態様として、酸化安定化脱酸素化−Hbと架橋剤を静置混合機経由で再循環 させることによって、架橋剤と酸化安定化脱酸素化−Hbのほぼ均一な混合を伴 う乱流状態が起こり、それによって高濃度の架橋剤を含有する脱酸素化−Hbの ポケットが形成する可能性が減少する。架橋剤と脱酸素化−Hbのほぼ均一な混 合は、高分子量Hbポリマー(すなわち500,000ダルトンを超えるポリマ ー)の形成を減少させると共に、重合中の架橋剤と脱酸素化−Hbのより迅速な 混合を可能にする。また、スルフヒドリル化合物(好ましくはNAC)の存在ゆ えに、Hb重合中にかなりのHb分子内架橋が起こるだろう。スルフヒドリル化 合物のグルタルアルデヒド及び/又はHbとの相互作用に関する正確な機構はわ からないが、スルフヒドリル化合物はHb/架橋剤化学結合に、高分子量Hbポ リマーの生成を少なくとも部分的に阻害し、安定化された四量体型Hbを優先的 に生成させるような影響を与えると思われる。 ポリ(Hb)は、Hb分子のかなりの部分(例えば少なくとも約50%)がそ のポリ(Hb)中で化学結合しており、高分子量重合化ヘモグロビン鎖内には少 量(例えば15%未満)しか含まれない場合に、有意な分子内架橋を持つと定義 される。高分子量ポリ(Hb)分子とは、例えば約500,000ダルトンを超 える分子量を持つような分子である。 好ましい態様として、グルタルアルデヒドを架橋剤として使用する。通例、1 キログラムの酸化安定化脱酸素化−Hbにつき約10〜約70グラムのグルタル アルデヒドを使用する。より好ましくは、1キログラムの酸化安定化脱酸素化− Hbにつき約29〜31グラムのグルタルアルデヒドを、5時間かけて加える。 重合後、一般的には、重合化リアクター中のポリ(Hb)溶液の温度を、約1 5℃〜約25℃まで下げる。 使用する架橋剤がアルデヒドでない場合、生成したポリ(Hb)は一般に安定 なポリ(Hb)である。使用する架橋剤がアルデヒドである場合、生成したポリ (Hb)は、一般に、適当な還元剤と混合してそのポリ(Hb)中の不安定な結 合を還元してより安定な結合にするまでは、安定でない。好適な還元剤の例には 、水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、亜ジチオン酸ナト リウム、トリメチルアミン、t−ブチルアミン、モルホリンボラン及びピリジン ボランがある。還元剤の添加に先立って、ポリ(Hb)溶液の濃度が約75〜約 85g/Lに増大するまで、限外濾過によってポリ(Hb)溶液を濃縮してもよ い。好適な限外濾過器の例は、30,000ダルトンフィルター(例えばMillip ore Helicon カタログ番号CDUF050LT及びAmiconカタログ番号5404 30)である。 還元剤が水素化ホウ素である場合は、その還元剤を保護し、次の還元中にHb を変性させうる水素ガスの発生を防止するために、ポリ(Hb)溶液のpHをア ルカリ性pHに調節する。一態様として、そのpHを10以上に調節する。pH は、ポリ(Hb)溶液に緩衝剤溶液を添加することによって調節することができ る。 pH調節後、少なくとも1種類の還元剤(好ましくは水素化ホウ素ナトリウム 溶液)を、一般的には脱酸素化ループを通して重合化リアクターに加える。通例 、ポリ(Hb)内のHb四量体1モルにつき(Hb64,000ダルトンにつき )約5〜約18モルの還元剤を加える。好ましい態様として、重合サブシステム 98中のポリ(Hb)溶液各9リットルにつき、1リットルの0.25M水素化 ホウ素ナトリウム溶液を毎分0.1〜0.12リットルの速度で加える。 このようにして得たポリ(Hb)溶液は、前記のように、ヒドロキシアパタイ トクロマトグラフィーにかけることができる。次に、安定ポリ(Hb)を適当な pHと生理学的電解質レベルを持つダイアフィルトレーション溶液でダイアフィ ルトレーションして、安定ポリ(Hb)のpHと電解質を生理学的レベルに戻す ことにより、安定重合化ヘモグロビン代用血液を得ることができる。このダイア フィルトレーション溶液は緩衝剤溶液であることが好ましい。 ポリ(Hb)を還元剤で還元した場合、このダイアフィルトレーション溶液は 酸性pH(好ましくは約4〜約6)を持つ。 また、最終的な重合化ヘモグロビン代用血液の安定性を増進するために、酸素 除去剤として、非毒性スルフヒドリル化合物を安定ポリ(Hb)溶液に加える。 このスルフヒドリル化合物は、ダイアフィルトレーション溶液の一部として加え ることができ、及び/又は、別個に加えることもできる。ある量のスルフヒドリ ル化合物の添加によって、貯蔵期間中メトヘモグロビン含量を約15%未満に維 持する程度に酸素を除去するスルフヒドリル濃度とする。そのスルフヒドリル化 合物は、NACであることが好ましい。通例、添加するスルフヒドリル化合物の 量は、約0.05重量%〜約0.2重量%のスルフヒドリル濃度を与えるのに十 分な量である。 本発明の方法によって製造される好適な安定重合化ヘモグロビン代用血液の仕 様を表Iに記載する。 a− 重合化前にHbにおいて測定 次に、安定代用血液を、それぞれ低酸素環境を持つ短期間貯蔵容器又は滅菌貯 蔵容器に保存する。また、貯蔵期間中の蒸発による代用血液の有意な濃縮を防止 するため、貯蔵容器は、水蒸気の通過に対して十分に不透過性でなければならな い。代用血液の有意な濃縮とは、代用血液の1又はそれ以上のパラメーターが仕 様を超えて高くなるような濃縮をいう。 好適な容器には、密閉ステンレス鋼容器と密閉ガラス容器がある。アルミニウ ムなどの金属フィルムの層を組み込んだ酸素遮断複合フィルムを用いて窒素雰囲 気下でうわ包装されたプラスチック製貯蔵バッグ(例えばKAPAK タイプ50303; K APAK Corporation,ミネソタ州ミネアポリス)が、貯蔵容器として好ましい。こ れらのうわ包装バッグは、AUDIONVAC 密封装置(Audion Electro B.V.,Weesp-H olland)を用いて密封することができる。 任意に、貯蔵に先立って代用血液をプレフィルター及び精密フィルターに通し てもよい。0.5μm又はそれ以下のポリプロピレンプレフィルターと0.2μ m滅菌フィルターを、それぞれプレフィルター及び精密フィルターとして使用す ることができる。 本発明の方法に従って製造される安定重合化ヘモグロビン代用血液の合成につ いては、さらに実施例1で説明する。 本発明の方法によって製造される代用血液を受容することができる脊椎動物に は、ヒト、ヒト以外の霊長類、犬、猫、ラット、馬又は羊などの哺乳動物が含ま れる。また、該代用血液を受容できる脊椎動物には、胎児(胎児期の脊椎動物) 、出生後の脊椎動物又は誕生時の脊椎動物が含まれる。 本発明の代用血液は、脊椎動物の循環系に1又はそれ以上の注射法で代用血液 を直接及び/又は間接的に注射することによって、循環系に投与することができ る。直接注射法の例には、静脈内注射や動脈内注射のような血管内注射と心臓内 注射がある。間接注射法の例には、腹腔内注射、代用血液がリンパ系によって循 環系に輸送されるような皮下注射、トロカール又はカテーテルを用いた骨髄への 注射がある。好ましくは、代用血液を静脈内に投与する。 処置される脊椎動物は、代用血液の注入前、注入中及び/又は注入後に低血液 量状態、正常血液量状態又は高血液量状態のいずれであってもよい。代用血液は 、例えばトップローディング(top loading)のような方法や交換法で循環系に 導入することができる。 代用血液は、多くの異なる原因(循環系の一部又は循環系全体におけるRBC 流の減少、貧血及びショックを含む)によってもたらされる脊椎動物内の低酸素 症の組識を処置するために、治療的に投与することができる。また、脊椎動物内 の組識の酸素欠乏(これは脊椎動物の組識に対するRBC流若しくは循環系全体 のRBC流の減少が考えられる又は予測される場合に起こりうる)を防止するた めに、代用血液を予防的に投与することもできる。低酸素症(特に部分動脈閉塞 又は微小循環系の部分閉塞によるもの)を治療的又は予防的に処置するためのヘ モグロビンの投与に関するさらなる考察は、1995年3月23日に出願された 同時係属米国特許出願番号08/409,337(これはそのまま参考文献とし て本明細書の一部を構成する)に記載されている。 通例、代用血液の適当な投与量又は投与量の組み合わせは、それが血漿内に含 まれる時に、脊椎動物の血液中の総ヘモグロビン濃度を約0.1〜約10グラム Hb/d1(大量の血液損失を補う必要があるならそれ以上)にするような量で ある。均等物 当業者であれば、単なる日常的実験手法により、本明細書に記載された発明の 具体的態様に対する多くの均等物を認識し、あるいは確認することができるであ ろう。これらの及び他の全てのそのような均等物は、下記請求の範囲の範疇に含 まれるものである。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年5月22日 【補正内容】 ヒドロキシアパタイトを用いる非重合化ヘモグロビン からの重合化ヘモグロビンの分離 発明の背景 血液の損失(例えば、急性出血からの又は外科手術の間)から生じる、貧血( 例えば、悪性貧血又は鎌状赤血球貧血)により生じる、若しくはショック(例え ば、容量欠乏ショック、アナフィラキシーショック、敗血症性ショック又はアレ ルギー性ショック)により生じる低酸素症を治療し、又は防止するために、代用 血液が必要とされている。 これらの役割のための血液及び血液画分の代用血液としての使用は、不利な点 を伴っている。例えば、全血の使用は、しばしば、肝炎生産ウイルス及びAID S生産ウイルスの伝達のリスクをともない、それは患者を完全に回復させること ができるが又患者を死亡させることもできる。さらに、全血の使用は、免疫血液 学的な問題及びドナー間の不適合性を避けるために血液型及び交差試験を必要と する。 代用血液としてのヒトヘモグロビンは、浸透活性並びに酸素輸送及び酸素転移 の能力を有しているが、腎臓経路により及び血管壁を通して循環系から急速に排 出されるという欠点を有しており、非常に短命であり、従って典型的に不十分な 半減期に終わっている。さらに、また、ヒトヘモグロビンは毒性レベルのエンド トキシン、細菌及び/又はウイスルでしばしば汚染される。 非ヒトヘモグロビンは、ヒトヘモグロビンと同じ欠点を欠点として持っている 。さらに、また、非ヒト材料由来のヘモグロビンは、典型的に抗体等の蛋白質で 汚染され、そのことは受容者における免疫系応答の原因となりえる。 請求の範囲 1.ヒドロキシアパタイトを充填したクロマトグラフィーカラムに溶液を供給し 、重合化ヘモグロビンを回収することからなる、重合化ヘモグロビン及び非重合 化ヘモグロビンを含有する重合化ヘモグロビン溶液から重合化ヘモグロビンを分 離する方法。 2.クロマトグラフィーが高性能液体クロマトグラフィーである請求項1記載の 方法。 3.ヘモグロビン溶液を重合化し、それによって重合化ヘモグロビン及び非重合 化ヘモグロビンを含有する重合化ヘモグロビン溶液を調製する工程をさらに有す る請求項2記載の方法。 4.重合化を架橋剤の存在下で行なう請求項3記載の方法。 5.架橋剤がジアルデヒドである請求項4記載の方法。 6.ジアルデヒドがグルタルアルデヒドである請求項5記載の方法。 7.さらに以下の工程を有する、架橋剤がジアルデヒドであり、重合化ヘモグロ ビン溶液が不安定基を含有する請求項5記載の方法、 a)重合化ヘモグロビン溶液をアルカリ性溶液と接触させる工程であって、それ により重合化ヘモグロビン溶液を塩基性化する工程、及び b)塩基性化した重合化ヘモグロビン溶液を還元剤と接触させる工程であって、 それにより不安定結合を還元し、それにより安定重合化ヘモグロビン溶液を調製 する工程。 8.該還元剤が水素化ホウ素ナトリウムを含有する請求項7記載の方法。 9.低酸素環境下で工程を維持する工程をさらに有する請求項3記載の方法。 10.血液がヒト血液、ウシ血液、霊長類血液、ヒツジ血液、ブタ血液及び遺伝 子導入法で生産した血液からなる群より選ばれる請求項2記載の方法。 11.以下の工程を有する、ヒト又は他の脊椎動物に投与することができる安定 重合化ヘモグロビン代用血液の製造方法、 a)哺乳類血液を抗凝固剤と混合して、血液溶液を調製する工程、 b)血液溶液を等張溶液で希釈する工程、 c)該希釈血液溶液を濾過して、赤血球からより小さい血漿成分を分離する工程 、 d)該濾過した血液溶液を遠心して、赤血球から白血球を分離する工程、 e)表面に赤血球を導入し、赤血球の少なくとも一部分の細胞膜を破壊してヘモ グロビン溶液を調製する工程、 f)ヘモグロビン溶液を限外濾過して、ヘモグロビン溶液から大きい細胞残渣を 取り除く工程、 g)ヘモグロビン溶液を限外濾過して、ヘモグロビン溶液から小さい細胞残渣を 取り除く工程、 h)pH勾配溶出液及びヘモグロビンからエンドトキシンのイオン交換親和性分 離のためのパッキングを用いた高性能液体クロマトグラフィーにより、クロマト グラフィー的に該濾過したヘモグロビン溶液を処理し、ヘモグロビン溶出液を調 製する工程、 i)該ヘモグロビン溶出液を脱酸素化し、脱酸素化ヘモグロビン溶液を調製する 工程、 j)該脱酸素化ヘモグロビン溶液をスルフヒドリル化合物と混合し、酸化安定化 脱酸素化ヘモグロビン溶液を調製する工程、 k)該酸化安定化脱酸素化ヘモグロビン溶液を架橋剤と混合し、重合化反応混合 物を調製する工程、 l)重合化反応混合物を重合化し、それにより重合化ヘモグロビン溶液を調製す る方法、 m)重合化ヘモグロビン溶液をアルカリ性溶液と接触させ、それにより、重合化 ヘモグロビン溶液を塩基性化する工程、 n)塩基性化した重合化ヘモグロビン溶液を水素化ホウ素ナトリウムと接触させ 、それによって不安定結合を還元し、それにより安定な重合化ヘモグロビン溶液 を調製する工程、及び o)混合物をヒドロキシアパタイトHPLCカラムと接触させ、それにより該安 定重合化ヘモグロビン代用血液を調製する工程。 12.請求項1に記載の方法により調製された安定重合化ヘモグロビン代用血液 。 13.請求項12に記載の方法により調製された安定重合化ヘモグロビン代用血 液。 14.ヘモグロビンがヒトヘモグロビン、ウシヘモグロビン、霊長類ヘモグロビ ン、ヒツジヘモグロビン、ブタヘモグロビン、及び遺伝子導入法で生産されたヘ モグロビン及び組換え的に生産されたヘモグロビンからなる群より選ばれる、請 求項13記載の代用血液。 15.請求項1記載の方法により調製された安定重合化ヘモグロビン代用血液の 有効量を脊椎動物の循環系に導入する工程からなる、対象となる脊椎動物の組織 内の組織酸素化を増加させる方法。 16.深刻な副作用なしに、ヒトの循環系に重合化ヘモグロビンを導入する工程 からなる、ヒト組織内で組織酸素化を増加させる方法であって、ヘモグロビン代 用血液が請求項1記載の方法により調製される、組織酸素化の増加方法。 17.該ヘモグロビンがウシ血液由来である請求項16記載の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,AZ ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CZ, DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,HU,I L,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK, MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,TJ,TM,TR ,TT,UA,UG,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ヒドロキシアパタイトを充填したクロマトグラフィーカラムに溶液を供給し 、重合化ヘモグロビンを回収することからなる、重合化ヘモグロビン及び非重合 化ヘモグロビンを含有する重合化ヘモグロビン溶液から重合化ヘモグロビンを分 離する方法。 2.クロマトグラフィーが高性能液体クロマトグラフィーである請求項1記載の 方法。 3.実質的に純粋なヘモグロビン溶液を重合化し、それによって重合化ヘモグロ ビン及び非重合化ヘモグロビンを含有する重合化ヘモグロビン溶液を調製する工 程をさらに有する請求項2記載の方法。 4.重合化を架橋剤の存在下で行なう請求項3記載の方法。 5.架橋剤がジアルデヒドである請求項4記載の方法。 6.ジアルデヒドがグルタルアルデヒドである請求項5記載の方法。 7.さらに以下の工程を有する、架橋剤がジアルデヒドであり、重合化ヘモグロ ビン溶液が不安定基を含有する請求項5記載の方法、 a)重合化ヘモグロビン溶液をアルカリ性溶液と接触させる工程であって、それ により重合化ヘモグロビン溶液を塩基性化する工程、及び b)塩基性化した重合化ヘモグロビン溶液を還元剤と接触させる工程であって、 それにより不安定結合を還元し、それにより安定重合化ヘモグロビン溶液を調製 する工程。 8.該還元剤が水素化ホウ素ナトリウムを含有する請求項7記載の方法。 9.低酸素環境下で工程を維持する工程をさらに有する請求項3記載の方法。 10.該実質的に純粋な重合化ヘモグロビン代用血液が超純粋である請求項2記 載の方法。 11.血液がヒト血液、ウシ血液、霊長類血液、ヒツジ血液、ブタ血液及び遺伝 子導入法で生産した血液からなる群より選ばれる請求項2記載の方法。 12.以下の工程を有する、ヒト又は他の脊椎動物に投与することができる超純 粋安定重合化ヘモグロビン代用血液の製造方法、 a)哺乳類血液を抗凝固剤と混合して、血液溶液を調製する工程、 b)血液溶液を等張溶液で希釈する工程、 c)該希釈血液溶液を濾過して、赤血球からより小さい血漿成分を分離する工程 、 d)該濾過した血液溶液を遠心して、赤血球から白血球を分離する工程、 e)表面に赤血球を導入し、赤血球の少なくとも一部分の細胞膜を破壊してヘモ グロビン溶液を調製する工程、 f)ヘモグロビン溶液を限外濾過して、ヘモグロビン溶液から大きい細胞残渣を 取り除く工程、 g)ヘモグロビン溶液を限外濾過して、ヘモグロビン溶液から小さい細胞残渣を 取り除く工程、 h)pH勾配溶出液及びヘモグロビンからエンドトキシンのイオン交換親和性分 離のためのパッキングを用いた高性能液体クロマトグラフィーにより、クロマト グラフィー的に該濾過したヘモグロビン溶液を処理し、超純粋ヘモグロビン溶出 液を調製する工程、 i)該超純粋ヘモグロビン溶出液を脱酸素化し、脱酸素化ヘモグロビン溶液を調 製する工程、 j)該脱酸素化ヘモグロビン溶液をスルフヒドリル化合物と混合し、酸化安定化 脱酸素化ヘモグロビン溶液を調製する工程、 k)該酸化安定化脱酸素化ヘモグロビン溶液を架橋剤と混合し、重合化反応混合 物を調製する工程、 l)重合化反応混合物を重合化し、それにより重合化ヘモグロビン溶液を調製す る方法、 m)重合化ヘモグロビン溶液をアルカリ性溶液と接触させ、それにより、重合化 ヘモグロビン溶液を塩基性化する工程、 n)塩基性化した重合化ヘモグロビン溶液を水素化ホウ素ナトリウムと接触させ 、それによって不安定結合を還元し、それにより安定な重合化ヘモグロビン溶液 を調製する工程、及び o)混合物をヒドロキシアパタイトHPLCカラムと接触させ、それにより該超 純粋安定重合化ヘモグロビン代用血液を調製する工程。 13.請求項1に記載の方法により調製された安定重合化ヘモグロビン代用血液 。 14.請求項12に記載の方法により調製された安定超純粋重合化ヘモグロビン 代用血液。 15.ヘモグロビンがヒトヘモグロビン、ウシヘモグロビン、霊長類ヘモグロビ ン、ヒツジヘモグロビン、ブタヘモグロビン、及び遺伝子導入法で生産されたヘ モグロビン及び組換え的に生産されたヘモグロビンからなる群より選ばれる、請 求項14記載の代用血液。 16.請求項1記載の方法により調製された安定重合化ヘモグロビン代用血液の 有効量を脊椎動物の循環系に導入する工程からなる、対象となる脊椎動物の組織 内の組織酸素化を増加させる方法。 17.深刻な副作用なしに、ヒトの循環系に重合化ヘモグロビンを導入する工程 からなる、ヒト組織内で組織酸素化を増加させる方法であって、ヘモグロビン代 用血液が請求項1記載の方法により調製される、組織酸素化の増加方法。 18.該ヘモグロビンがウシ血液由来である請求項17記載の方法。
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