JPH1150811A - 2流体ガスタービンシステム - Google Patents
2流体ガスタービンシステムInfo
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- JPH1150811A JPH1150811A JP20807797A JP20807797A JPH1150811A JP H1150811 A JPH1150811 A JP H1150811A JP 20807797 A JP20807797 A JP 20807797A JP 20807797 A JP20807797 A JP 20807797A JP H1150811 A JPH1150811 A JP H1150811A
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Abstract
の白煙化を防止する。 【解決手段】 ガスタービン装置において、圧縮機から
の圧縮空気と燃料とを燃焼器13に導くとともに、その
燃焼器には、排熱回収ボイラからの過熱水蒸気を噴射
し、この燃焼器からの排ガスをタービンに供給して発電
機を駆動する。タービンからの排ガスは、ボイラ22に
導かれるとともに、そのボイラに並列に設けられている
バイパス路27に導かれる。ボイラとバイパス路との排
ガスの流量比を制御することによって、混合排ガスが、
大気放散される際に、混合排ガス中に含まれている水分
が凝縮して白煙を発生することを防ぐ。排ガス中の水分
のモル分率を演算する。湿り空気線図から、温度と水分
のモル分率とに対応する白煙防止限界線を作成する。燃
焼ガスの前記水分のモル分率に対応する白煙防止限界線
49の温度以上で、大気放散されるように、前記流量比
を制御する。
Description
ンシステムに関し、特にその排ガスの白煙が発生するこ
とを防止するための構成に関する。
るガスタービン装置では、新しい空気を圧縮機で圧縮
し、これを燃焼室に送って燃料を燃焼し、その排ガスを
タービンに送って膨張させた後、大気放散する。このガ
スタービン装置からの排ガスの水分は、たとえば7〜9
%程度であり、したがって気温が低い冬場においても、
排ガス中の水分が凝縮することはなく、白煙は発生しな
い。
流体ガスタービン装置では、ガスタービンからの排ガス
をボイラに導き、排ガスの排熱回収によって得られる過
熱蒸気を、燃焼器に噴射し、これによって燃焼器で多量
の燃料を焚くことができるようにし、熱効率を向上す
る。この2流体ガスタービン装置では、燃焼器に水蒸気
が噴射されるので、ガスタービンからの排ガス中の水分
は、たとえば約26〜28%であり、したがって気温が
低い冬場では、排ガスが大気放散される際、排ガス中の
水分が凝縮し、白煙が生じ、視覚的公害が発生する。
されている。2流体ガスタービン装置1からの排ガスは
ボイラ2に導かれて排熱回収され、ここで得られた過熱
蒸気は、管路3から、前述のようにガスタービン装置1
の燃焼器に供給される。ボイラ2からの排ガスは、管路
4から煙突5に導かれる。煙突5から排出される排ガス
の白煙が生じることを防ぐために、煙突5内にはガスバ
ーナ6に管路7から燃料ガスが供給されるとともに、送
風機8から燃焼用空気が供給される。こうして煙突5内
で排ガスを加温し、排ガスの温度を上昇する。
生を防止するためにバーナ6を用いており、したがって
熱効率が悪い。
スの大気放散時における白煙が発生することを防止する
とともに、熱効率を向上した2流体ガスタービンシステ
ムを提供することである。
ービン装置であって、空気の圧縮機と、圧縮機からの空
気によって燃料を燃焼する燃焼器と、燃焼器からのガス
が供給された圧縮機を駆動するタービンとを含み、燃焼
器入口からタービン入口までの間に水蒸気が供給される
ガスタービン装置と、(b)タービンからの排ガスの排
熱回収をして水蒸気を発生し、ガスタービン装置に供給
するボイラと、(c)ボイラに並列に設けられ、タービ
ンからの排ガスを導くバイパス路と、(d)ボイラとバ
イパス路とにおける排ガスの流量比を、ボイラからの排
ガスとバイパス路からの排ガスとの混合排ガスが大気に
放散されるとき、混合排ガス中の水分が凝縮しない温度
になるように、制御する制御手段とを含むことを特徴と
する2流体ガスタービンシステムである。
機と、燃焼器と、タービンとを含み、このタービンによ
って発電機が駆動され、またはこのタービンからの排ガ
スが供給される出力タービンをさらに有し、この出力タ
ービンによって発電機を駆動し、こうして発電を行うこ
とができる。このガスタービン装置において、燃焼器の
入口からタービン入口までの間、または出力タービンの
入口までの間、たとえば燃焼器の入口またはタービンの
入口に、水蒸気を噴射して供給する。これによって熱効
率が向上し、発電出力が増加する。噴射される水蒸気の
温度は、ガスタービン本来の燃焼ガス温度よりも低いの
で、水蒸気を噴射しない構成に比べて、多量の燃料を焚
くことができる。したがってタービンでは、水蒸気の流
量の分だけ多く出力が発生し、これに対して圧縮機の負
荷は増えない。これによって出力が増大し、熱効率が向
上される。水蒸気は燃焼器内に噴射されてもよく、ある
いはまた出力タービンの入口に供給されてもよい。
ボイラが設けられる。このボイラによって水蒸気が発生
されて、上述のように燃焼器入口からタービン入口まで
の間に供給される。
を、バイパス路を介して導き、ボイラからの排ガスに混
合する。これによって混合ガスの温度を上昇する。した
がって混合排ガスが大気に放散されるとき、その混合排
ガス中の水分が凝縮する温度にまで低下してしまうおそ
れはない。したがって混合排ガスが大気放散されたと
き、過飽和領域に入ることはなく、その混合排ガス中の
水分が凝縮してミスト、すなわち白煙を発生することは
ない。このことは特に、気温が低い冬場では、有利であ
る。しかも白煙防止のために、前述の図10に関連して
述べた燃料を、本発明では必要としないので、熱効率の
向上を図ることができる。
排ガスを混合する混合手段が設けられ、この混合手段
は、ボイラまたはバイパス路のいずれか一方からの排ガ
スが導かれ、ほぼ水平な軸線を有する第1管路と、ボイ
ラまたはバイパス路のいずれか他方からの排ガスが導か
れ、第1管路の上部に接続される縦の軸線を有する第2
管路と、第2管路との接続位置よりも第1管路の下流で
立上る第3管路とを含むことを特徴とする。
イパス路からの排ガスを充分混合してその混合排ガスの
温度を上昇することを確実にするために、後述の図2に
関連して説明されるように、ほぼ水平な第1管路の上部
に縦の軸線を有する第2管路を接続し、混合排ガスを、
第1管路の下流で立上る第3管路に導く。こうして第3
管路内では、第1管路および第2管路からの各排ガスが
充分混合される。したがって、混合ガスの温度分布が一
様であり、温度の低い排ガスが存在することはなく、こ
れによって白煙の発生を確実に防止することができる。
排ガスを混合する混合手段が設けられ、この混合手段
は、ボイラまたはバイパス路のいずれか一方からの排ガ
スが導かれる第1管路と、第1管路の外周に環状空間を
形成して第1管路を外囲し、この環状空間は、第1管路
内に供給孔を介して連通するハウジングと、ボイラまた
はバイパス路のいずれか他方からの排ガスを、ハウジン
グの環状空間に導く第2管路とを含むことを特徴とす
る。
ハウジングに導かれた排ガスが供給孔を介して入り込
み、こうして混合排ガスが充分に混合されてたとえば煙
突に導かれる。このような構成によってもまた、混合排
ガスの温度分布が一様となり、白煙の発生を確実に防止
することができる。
線を有し、ハウジングよりも第1管路の下流で立上る第
3管路がさらに設けられることを特徴とする。
べるように、第1管路はほぼ水平であり、第1管路の下
流で立上る第3管路がさらに設けられ、したがって第3
管路内で排ガスが充分に混合され、混合性能がさらに向
上されることになる。
る排ガスの流量またはバイパス路に流れる排ガスの流量
を制御する流量制御手段と、ガスタービン装置からの排
ガス中の水分の分圧を演算する第1演算手段と、排ガス
が大気に放散されるとき、水分が凝縮しない水分の分圧
に対応した温度範囲を演算する第2演算手段と、第1お
よび第2演算手段の出力に応答し、前記温度範囲のう
ち、前記混合排ガスの温度を設定する目標排ガス温度設
定手段と、前記混合排ガスの温度を検出する実ガス温度
検出手段と、目標排ガス温度設定手段と、実ガス温度検
出手段との出力に応答し、検出される実ガス温度が目標
排ガス温度になるように、流量制御手段を駆動する駆動
制御手段とを含むことを特徴とする。
スタービン装置からの排ガス中の水分の分圧を演算して
求め、第2演算手段によって、排ガスが放散される大気
の温度および湿度に依存して、水分が凝縮してミストが
生じない水分の分圧に対応した温度範囲を演算し、これ
によってガスタービン装置からの排ガスが大気放散され
たときに水分が凝縮しない前記混合排ガスの目標排ガス
温度を設定し、実ガス温度検出手段によって検出される
混合排ガスの温度が、目標排ガス温度になるように、流
量制御手段を駆動制御する。流量制御手段は、たとえば
ボイラに導かれる排ガスの流量を制御する流量制御弁で
あってもよく、またはバイパス路に流れる排ガスの流量
を制御する流量制御弁であってもよく、またはガスター
ビン装置からの排ガスをボイラおよびバイパス路に分岐
し、その分岐する流量比を変化する三方弁などであって
もよく、流量制御弁は、たとえばダンパなどのように羽
根が角変位する構成であってもよい。
ビン装置に供給される水蒸気の流量Gsを検出する手段
と、ガスタービン装置に供給される燃料の流量Gfを検
出する手段と、ガスタービン装置に供給される空気の流
量Gaを検出する手段と、水蒸気流量検出手段と燃料流
量検出手段と空気流量検出手段との出力に応答し、燃料
の燃焼反応後の排ガス中の水分の分圧を演算する排ガス
水分分圧演算手段とを含むことを特徴とする。
器入口またはタービン入口に噴射して供給される水蒸気
の流量Gsを検出する。また燃焼器に供給される燃料ガ
スなどの燃料の流量Gfを検出して、燃料の組成から、
燃焼反応によって得られる水分の分圧を演算する。さら
に燃焼器に供給される空気の流量Gaを検出して、その
空気に含まれる水分の分圧を求める。こうして水蒸気と
燃料の燃焼によって生じる水分と燃焼用空気に含まれる
水分とを加算することによって、ガスタービン装置から
の排ガスの水分の分圧を演算して求めることができる。
ビン装置に供給される水蒸気の流量Gsを検出する手段
と、ガスタービン装置に供給される燃料の流量Gfを検
出する手段と、ガスタービン装置に供給される空気の流
量Gaを、予め定める演算式に基づいて演算して求める
空気流量演算手段と、水蒸気流量検出手段と燃料流量検
出手段と空気流量検出手段との出力に応答し、燃料の燃
焼反応後の排ガス中の水分の分圧を演算する排ガス水分
分圧演算手段とを含むことを特徴とする。
される空気の流量Gaが比較的大流量であることに鑑
み、この空気の流量Gaを、たとえば後述のように外気
温度Tに依存する実験によって求めた演算式に基づいて
得る。これによって空気の流量Gaを求めることが容易
になる。
の温度・水分モル分率の線図または表に基づき、水分モ
ル分率Yと温度Xとの近似式f(X)を作成する近似式
作成手段と、大気の温度を検出する大気温度検出手段
と、大気の湿度を検出する大気湿度検出手段と、近似式
作成手段と大気温度検出手段と大気湿度検出手段との出
力に応答し、検出された大気温度および検出された大気
湿度の座標(T,φ)を通りかつ前記近似式f(X)の
接線である白煙発生限界線を求める白煙発生限界線作成
手段とを含むことを特徴とする。
るとき、水分が凝縮しない水分の分圧に対応した温度範
囲を演算するために、空気線図である飽和水蒸気曲線な
どに基づいて、湿り空気の温度・水分モル分率の線図ま
たは表に基づいてその近似式f(X)を作成し、その近
似式に接しかつ排ガスが放散される大気の温度と湿度座
標(T,φ)を通る白煙発生限界線を演算して求める。
この白煙発生限界線上の温度よりも高い温度で、白煙の
発生が防がれる。
ビン装置からの排ガス中の水分のモル分率を演算し、目
標排ガス温度設定手段は、第1演算手段によって演算し
て求められた水分のモル分率に対応する白煙発生限界線
の温度以上の温度を、目標排ガス温度として設定するこ
とを特徴とする。
ービン装置からの排ガス中の水分のモル分率を演算し、
その水分のモル分率に対応する白煙発生限界線の温度を
求め、その温度以上の温度を、目標排ガス温度として設
定することによって、混合排ガスが大気放散されるとき
における水分の凝縮を防ぎ、白煙の発生を防ぐことがで
きる。
手段の流量を、予め定める値ずつ、予め定める時間毎に
変化させることを特徴とする。
などの流量制御手段の開度を制御するために、予め定め
る値、たとえば予め定める開度5%ずつ、予め定める時
間毎に、たとえば5分毎に、変化させ、こうして検出さ
れる実ガス温度が目標排ガス温度に一致されるまで、流
量制御手段の開度が徐々に、変化される。
全体の構成を示すブロック図である。ガスタービン装置
11は、空気の圧縮機12と、圧縮機12からの空気に
よって燃料を燃焼する燃焼器13と、燃焼器13からの
ガスが供給され、圧縮機12および発電機14を駆動す
るタービン15とを有する。圧縮機12には、空気が管
路16を介して供給され、その空気の質量流量は、流量
計17によって検出される。燃焼器13には、管路18
を介して燃料ガスが供給され、その燃料ガスの質量流量
Gfは、流量計19によって検出される。さらに管路2
0を介して過熱水蒸気が燃焼器13の入口からタービン
15の入口までの間に噴射されて供給される。この実施
の形態では、管路20から水蒸気は燃焼器13内に噴射
される。
5からの排ガスを、出力タービンに供給し、この出力タ
ービンによって発電機14を駆動するようにしてもよ
く、水蒸気は出力タービンの入口に噴射して供給するよ
うにしてもよい。
本来の燃焼ガス温度よりも低いので、水蒸気を噴射しな
い構成に比べて、多量の燃料を焚くことができる。ガス
タービン装置11の各段落では、水蒸気の流量分だけ多
く出力が発生し、これに対して圧縮機12の負荷は増え
ないので、結局、出力が増大し、熱効率が向上する。
ら、排熱回収ボイラ22の過熱器23、蒸発器24およ
び節炭器25に、この順序で導かれる。節炭器25から
の排ガスは、管路26から、バイパス路27からの排ガ
スとともに混合手段28で混合され、煙突29の上部3
0から大気放散される。水ポンプなどから圧送される水
は、管路31から節炭器で加熱され、蒸発器24で蒸発
され、過熱器23で過熱され、前述の管路20からガス
タービン装置11に供給される。
27が並列に接続され、タービン15からの排ガスを導
く。このバイパス路27には、排ガスの流量を制御する
ダンパなどの流量制御弁32が介在される。この流量制
御弁32の開度を制御することによって、タービン15
から管路21に供給される排ガスは、管路33から排熱
回収ボイラ22に導かれるとともに、バイパス路27に
導かれ、それらの管路33およびバイパス路27に流れ
る排ガスの流量比を制御することができる。
流量制御弁32を設ける代わりに、管路33に流量制御
弁を設けてもよい。本発明の実施のさらに他の形態で
は、管路21からの排ガスを、バイパス路27および管
路33に分岐して流し、その流量比を制御することがで
きる三方弁が用いられ、図1における流量制御弁32が
省略されてもよい。
出する流量計34が介在される。
の排ガス温度TEは、温度計35によって検出される。
さらに排ガスが放散される大気の温度Tは、温度計36
によって検出される。この大気の湿度φは、湿度計37
によって検出される。本発明の制御手段38は、流量計
17,19,34の出力を受信し、さらに温度計35,
36および湿度計37の出力を受信し、流量制御弁32
の開度を制御し、煙突29の上部30から排ガスが大気
放散されるときにおける水分の凝縮を防ぎ、白煙の発生
を防止する。
である。熱回収ボイラ22からの排ガスが供給される管
路26の端部26aは、ほぼ水平な軸線を有する。バイ
パス路27の管路27aは、管路26aの上部に接続さ
れ、縦、たとえば鉛直の軸線を有する。管路26aは、
管路27aの接続位置39よりも管路26aの下流(図
2の右方)で煙突29の下部である管路29aに接続さ
れる。この管路29aは縦、たとえば鉛直の軸線を有
し、立上って設けられる。したがってバイパス路27か
ら管路27aに供給される排ガスは、斜線を施して示す
ように、管路26aからの排ガスとともに混合され、立
上って設けられる管路29aで、ほぼ均一な温度分布と
なるように充分に混合される。したがって管路29aに
おける混合排ガスは、上述のように温度分布が均一であ
り、部分的に低い温度を有する部分が存在しないので、
白煙の発生を確実に防止することができる。
には、バイパス路27からの排ガスが導かれ、管路27
aには、排熱回収ボイラ22からの排ガスが導かれるよ
うにしてもよい。
ける混合手段28の簡略化した断面図であり、図4は図
3における切断面線IV−IVから見た断面図である。
前述の実施の形態に対応する部分には、同一の参照符を
付す。管路26aは、ほぼ水平な軸線を有し、筒状、た
とえば直円筒状に形成される。
管路26aの外周に環状空間41を形成する。このハウ
ジング40は、周壁40aと周壁40aの軸線方向両端
部を塞ぐ一対の端壁40b,40cとから成る。管路2
6aのハウジング40によって外囲された環状空間41
に臨む部分には、周方向に等間隔をあけて供給孔42が
形成される。供給孔42によって、環状空間41は管路
26a内に連通する。管路27aは、縦の軸線を有し、
ハウジング40の上部に接続される。
を介する排ガスは、環状空間41から周方向にほぼ均一
な流量で、管路26a内の排ガスに混入される。したが
って管路26aの端部に接続される立上った管路29a
内では、排熱回収ボイラ22からの排ガスとバイパス路
27からの排ガスとが充分に混合され、この混合排ガス
の温度分布は均一である。したがって白煙の発生を確実
に防止することができる。図3および図4に示される実
施の形態では、ハウジング40よりも管路26aの下流
側で、管路26a,27aの各混合ガスが充分に混合さ
れる。さらにこの混合排ガスは、管路29aに導かれ、
上昇することによって、さらに一層充分に、混合され
る。
断面図である。図2〜図4の実施の形態に対応する部分
には同一の参照符を付す。この実施の形態では、管路2
6a,27aはほぼ水平な軸線を有し、立上って延びる
管路29aに上下に間隔をあけて接続される。管路27
aからの排ガスは、図5において斜線を施して示され
る。管路29aおよび煙突29を高く構成することによ
って、その煙突29の上部30付近では、温度分布が均
一である混合排ガスが得られ、したがって温度が低い混
合排ガスの部分が存在せず、白煙の発生が防止される。
8の構成と動作を説明するためのフローチャートであ
る。図6のステップa1〜a16によって、煙突29の
上部30から排出される混合排ガス、したがって燃焼器
13からの排ガスの中に含まれる水分のモル分率W3を
求める。
よって、排ガスが大気に放散されるとき、水分が凝縮し
ない水分の分圧に対応した温度範囲を示す白煙防止限界
線49を演算して求める。
囲のうち、白煙の発生を防止する混合排ガスの温度を、
目標排ガス温度として設定する。こうして温度計35に
よって検出される混合排ガスの温度を表す実ガス温度
が、前記目標排ガス温度になるように、ステップa21
〜a25において、流量制御弁32を駆動して制御す
る。
原理を説明するための温度と排ガスに含まれる水分のモ
ル分率との関係を示すグラフである。図7における状態
Aは、流量制御弁32が全閉状態とされ、ボイラ22か
ら煙突29に導かれる排ガスの状態であり、その排ガス
が、大気放散される外気状態Jと混合すると、状態Aの
ガスは大気によって冷却されてライン45を辿って冷却
され、温度が下がる。この冷却された排ガスは、湿り空
気線図から得られる飽和蒸気曲線46と交点Bで交わ
り、この交点Bから過飽和領域47に入り、したがって
排ガス中の水分が凝縮してミストとなり白煙が発生され
ることになる。さらに排ガスは冷却され、最終的には、
外気と同じ状態Jになる。
る。図7および図8において、白煙の発生領域48は、
点Aと点Jとを結んだ直線45と、飽和蒸気曲線46と
が交わる点B,Kとの間の斜線を施して示す領域であ
る。水蒸気を用いない前述の通常のシンプルサイクルの
ガスタービンでは、その排ガス中の水分は、状態Bで示
されるように、7〜9%程度であり、したがってその排
ガスが大気放散されるときに白煙が生じることはない。
しかしながら本発明では、ガスタービン装置11では水
蒸気を用いるチエンサイクルであって、大気放散される
排ガス中の水分がたとえば約26〜28%であって、前
述の状態Aであり、したがって気温が低い冬場では、従
来では、白煙発生領域48において水分が凝縮して白煙
が発生している。
ために、ガスタービン装置11からの排ガス中の水分の
モル分率を前述のように演算して求めるとともに、外気
条件の状態Jにおける外気条件の温度計36によって検
出される温度Tと湿度計37によって検出される湿度φ
から、飽和蒸気曲線46と接点(X1,f(X1))を
通る白煙防止限界線f(X)とを求め、これによって排
ガスが大気に放散されるときに水分が凝縮しない温度範
囲、すなわち白煙防止限界線f(X)よりも図7および
図8における右側の範囲を演算し、これによって目標排
ガス温度を、図7および図8から求めることができる。
図7の状態Cは、タービン15からのガスの全量をバイ
バス路27に導いた状態を示す。
る燃焼器13の管路20からの水蒸気の噴射される質量
流量Gsは、流量計34によって検出される。の質量流
量Gsの単位はkg/hである。ステップa7では、こ
の質量流量Gsを、体積流量Fs(単位Nm3/h)に
換算する。
の分子量は18である。 ステップa6では、燃焼器13に管路18を介して供給
される燃料ガスの流量計19によって検出される燃料ガ
スの質量流量Gf(kg/h)を、ステップa7におい
て体積流量Ffに換算する。
であって、表1の組成を有し、その燃料ガスの分子量は
18.8である。
る圧縮空気の質量流量Gaとその組成から、ステップa
7では、圧縮空気の体積流量Faを演算して求める。燃
焼器13に供給される圧縮空気の質量流量Gaは、管路
16に介在されている流量計17によって実測すること
ができるけれども、実施の他の形態では、ステップa
2,a3,a4によって演算して求めることもできる。
水蒸気の燃焼器13への噴射量の質量流量Gsを、圧縮
機12の圧縮比に対応して流量制御している構成では、
その流量Gsに対応した圧縮機12の圧縮比を、予め定
める基準状態、たとえば5℃で演算して求め、その後、
ステップa4では、ステップa3で温度計36によって
検出された外気温度Tに対応して圧縮空気の質量流量G
aを補正して演算して求める。
成、すなわちその空気中に含まれる水分のモル分率y
s、窒素のモル分率yN2および酸素のモル分率yO2を
得る。これによって圧縮空気の分子量Maを求めること
ができる。
で演算して求める。
の分子量は、その空気に含まれる水分に依存して異な
る。この圧縮空気の組成を計算するために、ステップa
15では、空気中の水分を計算し、このためにステップ
a12において得られる飽和蒸気曲線の近似関数46
(前述の図7参照)と、ステップa3で得られる温度計
36によって検出される外気温度Tと、ステップa14
で得られる湿度計37によって得られる外気湿度φとに
よって、その空気中の水分を計算する。さらにステップ
a16では、乾燥空気の組成を表す信号を導出する。こ
うしてステップa26では、空気中の水分に対応する空
気の組成ys,yN2,yO2を計算して求めることがで
きる。
を行う。メタンに関して、 CH4 +2O2 → CO2 +2H2O …(5) したがってメタンの燃焼後の体積変化(単位mol)を
計算すると、 0.88×(3−3)= 0 …(6) であり、体積変化は零である。
式10および式12から、合計の値0.1モルの体積流
量が増加することになる。すなわち燃料ガスの体積流量
Ffを燃焼することによって、燃焼排ガスは、0.1モ
ル増加することになる。
W1は、
ルは、メタン、エタン、プロパンおよびブタンに関連し
て、式16〜式19に示されるとおりとなる。
W2は、式16〜式17によって得られた値の合計値で
あって、 W2 = 2.2Ff …(20) である。
分率W3は、
る排ガスの水分のモル分率W3が得られることになる。
ある接線49を算出するために、まずステップa11で
は、日本機械学会発行の蒸気表から、温度・蒸気圧曲線
を求め、これによって温度・水分モル分率に変換して、
前述の図7に示される飽和蒸気曲線46を得る。この飽
和蒸気曲線46は、図7のようにグラフで求めてもよ
く、または表で得るようにしてもよい。この飽和蒸気曲
線46の回帰分析を行い、3次関数の近似式を求める。
温度を変数Xとし、水分のモル分率をYとする。
和蒸気曲線46に接点(X1,f(X1))を通る接線
49を求める。
は、下記のように表される。 Y−f(X1)=f′(X1)(X−X1) …(24)
る。3次関数の近似式は、 f(X1) = a・X13+b・X12+c・X1+d …(25) と表されるので、傾きf′(X1)は、下記のようにな
る。 f′(X1)= 3a・X12+2b・X1+c …(26)
わち式24にX=T、Y=φ、式28および式27を代
入し、X1の3次方程式を解くことによって、X1を求
め、傾き・切片を得る。
うになる。
うにして求められる。
ップa8で求めた排ガス中の水分のモル分率に対応する
白煙防止限界線49上におけるW3に対応する温度X5
0を得る。すなわちX1を式24に代入して、接線49
の式を得る。この接線49の式に、水分モル分率W3を
代入することによって、目標値である温度X50を得る
ことができる。
し、たとえば20℃を加算して(=X50+20)を、
目標排ガス温度T11として設定する。
煙突29の上部30における大気放散される排ガスの温
度である実排ガス温度T2を検出して求める。
2に移り、流量制御弁32の開度を、予め定める値、た
とえば5%だけ開き、その状態をステップa23におい
てタイマによって設定した時間、たとえば5分間保ち、
その後、ステップa21に戻る。また式39が成立すれ
ば、ステップa24に移り、流量制御弁32の開度を予
め定める値たとえば5%だけ閉じ、その状態をステップ
a25において5分間保ち、その後ステップa21に移
る。
電出力と総合効率を、前述の図10に示される先行技術
と比較して示すグラフである。図10に示される先行技
術では、白煙発生防止のためにバーナを用い、その発電
出力は、ライン51で示され、総合効率はライン52で
示される。これに対して前述の図1〜図8に関連して説
明される本発明の実施の一形態では、発電出力はライン
53のように、ライン51に比べて低下するけれども、
総合効率がライン54で示されるように、良好であり、
結局、本発明が優れていることが理解される。
量Gaを、直接に、測定するように構成してもよいけれ
ども、本発明の実施の他の形態では、温度計36によっ
て検出された外気温度Tを、予め定める演算式40に基
づいて演算して求めるようにしてもよい。空気の質量流
量Gaに最も大きく影響する因子は外気温度Tであり、
この外気温度Tによって近似的に質量流量Gaを求める
ことができ、本件発明者の実験によれば、式40によっ
て、誤差1%以内で近似することができることが確かめ
られた。
である。本発明の実施のさらに他の形態では、外気温度
Tだけでなく、空気圧縮機12の圧力比をもさらに考慮
した演算式を用いて、算出するように構成してもよい。
熱回収によって得られた過熱水蒸気を噴射して熱効率の
向上を図ることができ、このとき排ガス中に比較的多く
の水分が含まれているので、特に気温が低い冬場などに
その排ガス中の水分が凝縮して白煙化することを防ぐた
めに、ボイラに並列にバイパス路が設けられ、このバイ
パス路からの高温度の排ガスを混合して、ボイラからの
排ガスとの混合ガスの温度を上昇する。こうして混合排
ガス中の水分が、混合排ガスの大気放散時に凝縮しない
温度になるように制御手段によって制御することが可能
になる。したがって大気の気温に拘わらず、熱効率を向
上することができ、前述の図10に関連して述べた先行
技術における白煙化防止のための燃料を必要とせず、総
合効率を高くすることができる。
ガスと第2管路の排ガスとが、第3管路内で充分に混合
されてその混合排ガスの温度が均一になる。したがって
混合排ガスの一部が低い温度にはならず、白煙の発生を
確実に防止することができる。
排ガスに、ハウジングの環状空間から供給孔を介しても
う1つの排ガスが混合されるので、混合ガスの混合性が
良好であり、これによって混合排ガスの温度分布が均一
になり、前述と同様に、白煙の発生を防止することがで
きる。
りも第1管路の下流で第3管路が立上っているので、こ
の第3管路内において混合ガスの混合性がさらに良好に
なり、白煙化防止を一層確実に達成することができる。
装置からの排ガス中の水分の分圧を第1演算手段によっ
て演算し、第2演算手段によって演算して求めた水分が
凝縮しない温度範囲になるように、前記混合排ガスの目
標排ガス温度を設定し、このような目標排ガス温度に実
ガス温度が一致するように、流量制御手段、たとえばダ
ンパなどの流量制御弁などの開度を、駆動制御するの
で、流量制御手段の制御を正確に行うことができる。
装置からの排ガス中の水分の分圧を演算するために、燃
焼器の入口からタービンの入口に至る間に噴射される水
蒸気の流量Gsと、燃焼器に供給される燃料の流量Gf
と、燃焼器に供給される圧縮された燃焼用空気の流量G
aとに基づいて、演算するので、その排ガスに含まれる
水分の分圧を正確に求めることができる。これによって
白煙化防止対策が確実になる。
装置に供給される空気の流量Gaを、予め定める演算式
に基づいて演算して求め、これによって流量Gaを容易
に求めることができる。
などから、温度・水分モル分率の近似式f(X)を作成
して、前記混合排ガスが放散される大気の温度Tと湿度
φとを検出してその近似式の接線を求めて白煙発生限界
線を求めるようにしたので、大気の温度と湿度が変化し
ても、常に白煙化防止対策を確実に行うことができる。
によって求められたガスタービン装置からの排ガス中の
水分のモル分率に対応する白煙発生限界線の温度、また
はそれを越える温度は、目標排ガス温度として設定し、
こうして白煙化防止対策を確実に達成することができ
る。白煙発生限界線の温度に、たとえば20℃を加算し
て、目標排ガス温度として設定することによって、温度
および湿度の測定誤差および演算の誤差などに拘わら
ず、白煙の発生を確実に防ぐことができる。
段は、流量制御手段の流量を、予め定める値ずつ、段階
的に、予め定める時間毎に変化させるので、本件システ
ム全体の動作が急変することはなく、安定した動作を継
続しながら、白煙の発生の防止を行うことができる。
ック図である。
段28の簡略化した断面図である。
図である。
る。
作を説明するためのフローチャートである。
るための温度と排ガスに含まれる水分のモル分率との関
係を示すグラフである。
効率を、前述の図10に示される先行技術と比較して示
すグラフである。
Claims (10)
- 【請求項1】 (a)ガスタービン装置であって、 空気の圧縮機と、 圧縮機からの空気によって燃料を燃焼する燃焼器と、 燃焼器からのガスが供給された圧縮機を駆動するタービ
ンとを含み、 燃焼器入口からタービン入口までの間に水蒸気が供給さ
れるガスタービン装置と、 (b)タービンからの排ガスの排熱回収をして水蒸気を
発生し、ガスタービン装置に供給するボイラと、 (c)ボイラに並列に設けられ、タービンからの排ガス
を導くバイパス路と、 (d)ボイラとバイパス路とにおける排ガスの流量比
を、ボイラからの排ガスとバイパス路からの排ガスとの
混合排ガスが大気に放散されるとき、混合排ガス中の水
分が凝縮しない温度になるように、制御する制御手段と
を含むことを特徴とする2流体ガスタービンシステム。 - 【請求項2】 ボイラとバイパス路との各排ガスを混合
する混合手段が設けられ、この混合手段は、 ボイラまたはバイパス路のいずれか一方からの排ガスが
導かれ、ほぼ水平な軸線を有する第1管路と、 ボイラまたはバイパス路のいずれか他方からの排ガスが
導かれ、第1管路の上部に接続される縦の軸線を有する
第2管路と、 第2管路との接続位置よりも第1管路の下流で立上る第
3管路とを含むことを特徴とする請求項1記載の2流体
ガスタービンシステム。 - 【請求項3】 ボイラとバイパス路との各排ガスを混合
する混合手段が設けられ、この混合手段は、 ボイラまたはバイパス路のいずれか一方からの排ガスが
導かれる第1管路と、 第1管路の外周に環状空間を形成して第1管路を外囲
し、この環状空間は、第1管路内に供給孔を介して連通
するハウジングと、 ボイラまたはバイパス路のいずれか他方からの排ガス
を、ハウジングの環状空間に導く第2管路とを含むこと
を特徴とする請求項1記載の2流体ガスタービンシステ
ム。 - 【請求項4】 第1管路は、ほぼ水平な軸線を有し、 ハウジングよりも第1管路の下流で立上る第3管路がさ
らに設けられることを特徴とする請求項3記載の2流体
ガスタービンシステム。 - 【請求項5】 制御手段は、 ボイラに流れる排ガスの流量またはバイパス路に流れる
排ガスの流量を制御する流量制御手段と、 ガスタービン装置からの排ガス中の水分の分圧を演算す
る第1演算手段と、 排ガスが大気に放散されるとき、水分が凝縮しない水分
の分圧に対応した温度範囲を演算する第2演算手段と、 第1および第2演算手段の出力に応答し、前記温度範囲
のうち、前記混合排ガスの温度を設定する目標排ガス温
度設定手段と、 前記混合排ガスの温度を検出する実ガス温度検出手段
と、 目標排ガス温度設定手段と、実ガス温度検出手段との出
力に応答し、検出される実ガス温度が目標排ガス温度に
なるように、流量制御手段を駆動する駆動制御手段とを
含むことを特徴とする請求項1〜4のうちの1つに記載
の2流体ガスタービンシステム。 - 【請求項6】 第1演算手段は、 ガスタービン装置に供給される水蒸気の流量Gsを検出
する手段と、 ガスタービン装置に供給される燃料の流量Gfを検出す
る手段と、 ガスタービン装置に供給される空気の流量Gaを検出す
る手段と、 水蒸気流量検出手段と燃料流量検出手段と空気流量検出
手段との出力に応答し、燃料の燃焼反応後の排ガス中の
水分の分圧を演算する排ガス水分分圧演算手段とを含む
ことを特徴とする請求項5記載の2流体ガスタービンシ
ステム。 - 【請求項7】 第1演算手段は、 ガスタービン装置に供給される水蒸気の流量Gsを検出
する手段と、 ガスタービン装置に供給される燃料の流量Gfを検出す
る手段と、 ガスタービン装置に供給される空気の流量Gaを、予め
定める演算式に基づいて演算して求める空気流量演算手
段と、 水蒸気流量検出手段と燃料流量検出手段と空気流量検出
手段との出力に応答し、燃料の燃焼反応後の排ガス中の
水分の分圧を演算する排ガス水分分圧演算手段とを含む
ことを特徴とする請求項5記載の2流体ガスタービンシ
ステム。 - 【請求項8】 第2演算手段は、 湿り空気の温度・水分モル分率の線図または表に基づ
き、水分モル分率Yと温度Xとの近似式f(X)を作成
する近似式作成手段と、 大気の温度を検出する大気温度検出手段と、 大気の湿度を検出する大気湿度検出手段と、 近似式作成手段と大気温度検出手段と大気湿度検出手段
との出力に応答し、検出された大気温度および検出され
た大気湿度の座標(T,φ)を通りかつ前記近似式f
(X)の接線である白煙発生限界線を求める白煙発生限
界線作成手段とを含むことを特徴とする請求項5〜7の
うちの1つに記載の2流体ガスタービンシステム。 - 【請求項9】 第1演算手段は、ガスタービン装置から
の排ガス中の水分のモル分率を演算し、 目標排ガス温度設定手段は、 第1演算手段によって演算して求められた水分のモル分
率に対応する白煙発生限界線の温度以上の温度を、目標
排ガス温度として設定することを特徴とする請求項8記
載の2流体ガスタービンシステム。 - 【請求項10】 駆動制御手段は、流量制御手段の流量
を、予め定める値ずつ、予め定める時間毎に変化させる
ことを特徴とする請求項5〜8のうちの1つに記載の2
流体ガスタービンシステム。
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---|---|---|---|
JP20807797A JP3967795B2 (ja) | 1997-08-01 | 1997-08-01 | 2流体ガスタービンシステム |
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JPH1150811A true JPH1150811A (ja) | 1999-02-23 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1997
- 1997-08-01 JP JP20807797A patent/JP3967795B2/ja not_active Expired - Fee Related
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