JPH1150810A - 回転電機の軸受潤滑油装置 - Google Patents

回転電機の軸受潤滑油装置

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JPH1150810A
JPH1150810A JP20663097A JP20663097A JPH1150810A JP H1150810 A JPH1150810 A JP H1150810A JP 20663097 A JP20663097 A JP 20663097A JP 20663097 A JP20663097 A JP 20663097A JP H1150810 A JPH1150810 A JP H1150810A
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JP
Japan
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lubricating oil
electric machine
bearing
rotating electric
rotor
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JP20663097A
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Hideki Kura
英樹 倉
Jiro Satake
二郎 佐竹
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】オイルウイップ現象による軸振動の増加を自動
的に抑制すること。 【解決手段】回転電機の固定子1両端の回転子2を支持
する軸受部3a,3bと、この軸受部3a,3bに供給
配管5を通して外部から潤滑油を供給する潤滑油供給装
置4と、供給配管5に介装され前記潤滑油の温度を検出
する温度検出器9と、回転子2の軸振動を検知する軸振
動検出器6a,6bとを有し、回転子2の軸振動検出器
6a,6bの出力成分に基づいて、軸受部3a,3bに
供給される潤滑油の粘度を変化させる手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばタービン発
電機などに適用される回転電機の軸受潤滑油装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、タービン発電機などの回転電機
における回転子を支持する軸受部の潤滑剤としては、高
速回転および重負荷に適した潤滑油が一般的に用いられ
ており、この軸受部に潤滑油を供給する軸受潤滑油供給
装置としては、図4に示すものがある。
【0003】すなわち、図4に示すように、回転電機の
固定子1の両端部には、それぞれ回転電機の回転子2を
支持する軸受部3a,3bが取り付けられており、これ
ら軸受部3a,3bに潤滑油を供給するため、回転電機
の外部に設置された潤滑油供給装置4から軸受部3a,
3bまでが供給配管5によって接続されている。
【0004】また、軸受部3a,3bには、それぞれ回
転子2の振動を検出する軸振動検出器6a,6bが配置
される一方、潤滑油供給装置4には、潤滑油温度をコン
トロールするためのヒータ7およびクーラ8が取り付け
られている。ここで、潤滑油温度は、供給配管5に介装
された温度検出器9により検出される。
【0005】次に、蒸気タービン駆動回転電機を図5〜
図7に基づいて説明する。図5は蒸気タービンおよび回
転電機の設置状態を示す概略図、図6は蒸気タービンお
よび回転電機の運転中の状態を示す概略図、図7は蒸気
タービンと回転電機の組立時の状態を示す説明図であ
る。
【0006】図5に示すように、蒸気タービン10およ
び回転電機11は、通常コンクリート製の基礎台12上
に設置されており、また蒸気タービン10の下部の基礎
台12内部には、蒸気タービン10で使用された蒸気を
水に戻すためのコンデンサー13が設置されている。
【0007】また、図6に示すようにコンデンサ−13
内部は、蒸気タービン10の運転で使用された蒸気を効
率よく水に戻すため、真空度が保たれており、この真空
度よって蒸気タービン10は、鉛直下方に引っ張られ、
この引張力により蒸気タービン10の原動機軸受14は
鉛直下方に寸法δだけ沈み込む。
【0008】そこで、運転中、回転電機11の軸受部3
a,3bに過度の荷重が加わらないようにするため、図
7に示すように運転前の組立時に回転電機11のカップ
リング15の軸心位置を、蒸気タービン10の原動機カ
ップリング16の軸心から、蒸気タービン10の運転中
の原動機軸受14の鉛直下方の沈み込みの寸法δだけ下
げて組み立てている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような構成において、蒸気タービン10の蒸気を水に
戻すコンデンサー13の真空度を保持した状態で回転電
機11を運転する場合には、蒸気タービン10の原動機
カップリング16の軸心と回転電機11のカップリング
15との軸心位置は正規な位置に保たれ、回転電機11
の軸受部3a,3bに適正な荷重が加わり、安定した運
転を維持することができるようになっている。
【0010】ところで、コンデンサー13の真空度は、
蒸気を水に戻すための冷却水に依存し、その冷却水の供
給不足あるいは冷却水温度の上昇によって、コンデンサ
ー13の真空度が度々低下することがあり、このコンデ
ンサー13の真空度の低下により、蒸気タービン10を
鉛直下方に引っ張る力が低下し、蒸気タービン10の原
動機軸受14の鉛直下方への沈み込む寸法δが小さくな
り、運転中の蒸気タービン10の原動機カップリング1
6の軸心位置は、回転電機11のカップリング15の軸
心位置より鉛直上向き方向に上がり、回転電機11の軸
受部3a,3bの荷重は低下してしまう。
【0011】また、運転の継続により、蒸気タービン1
0および回転電機11が設置されている基礎台12のア
ライメントが経年的に変化し、この経年変化により回転
電機11の軸受部3a,3bの荷重は低下してしまうこ
ともある。
【0012】これら回転電機11の軸受部3a,3bの
荷重の低下により、回転電機11の軸受部3a,3bと
回転子2との間の油膜厚さが増加し、回転子2の軸の偏
芯率が上昇し、油膜の不安定による自励振動、いわゆる
オイルウイップが発生し、回転電機11の運転を維持す
ることができない恐れがある。
【0013】従来、このオイルウイップが発生した場合
には、図4において潤滑油供給装置4内のヒータ7およ
びクーラ8を手動にてコントロールし、潤滑油の温度を
上昇させながら潤滑油の粘度を低下させ、回転電機11
の軸受部3a,3bと回転子2との間の油膜の厚さを減
少させ、偏芯率を下げ、軸振動検出器6a,6bの出力
を監視しながら、オイルウイップ現象による軸振動の増
加を抑制する作業を行っており、これまでこの作業に多
大な時間と労力を要していた。
【0014】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、オイルウイップ現象による軸振動の増加を自動
的に抑制することの可能な回転電機の軸受潤滑油装置を
提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の請求項1は、回転電機の固定子両端の
回転子を支持する軸受部と、この軸受部に供給配管を通
して外部から潤滑油を供給する潤滑油供給装置と、前記
供給配管に介装され前記潤滑油の温度を検出する温度検
出器と、前記回転子の軸振動を検知する軸振動検出器と
を有する回転電機の軸受潤滑油装置において、前記回転
子の前記軸振動検出器の出力成分に基づいて、前記軸受
部に供給される潤滑油の粘度を変化させる手段を備えた
ことを特徴とする。
【0016】請求項2は、請求項1記載の回転電機の軸
受潤滑油装置において、潤滑油の粘度を変化させる手段
は、回転子の軸振動検出器の出力成分に基づき、軸受部
に供給される潤滑油の温度を変化させる手段であること
を特徴とする。
【0017】請求項3は、請求項1または2記載の回転
電機の軸受潤滑油装置において、回転子の軸振動検出器
の出力信号と温度検出器の出力信号に基づいて、前記回
転子の軸振動が小さくなるように軸受部に供給される潤
滑油の温度を変化させる動作指令を出力する演算装置を
備えたことを特徴とする。
【0018】請求項4は、請求項1ないし3のいずれか
に記載の回転電機の軸受潤滑油装置において、軸受部に
供給される潤滑油の温度を変化させる手段は、潤滑油供
給装置内に設けられ回転子の軸振動成分によって連動す
るクーラであることを特徴とする。
【0019】請求項5は、請求項1ないし3のいずれか
に記載の回転電機の軸受潤滑油装置において、軸受部に
供給される潤滑油の温度を変化させる手段は、潤滑油供
給装置内に設けられ回転子の軸振動成分によって連動す
るヒータであることを特徴とする。
【0020】請求項6は、請求項1ないし3のいずれか
に記載の回転電機の軸受潤滑油装置において、軸受部に
供給される潤滑油の温度を変化させる手段は、供給配管
に介装され回転子の軸振動成分によって連動するヒータ
であることを特徴とする。
【0021】請求項7は、請求項5または6記載の回転
電機の軸受潤滑油装置において、ヒータは、電気式加熱
器,液体燃料式加熱器および気体燃料式加熱器の内のい
ずれか一つが選択的に使用されることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0023】図1は本発明に係る回転電機の軸受潤滑油
装置の第1実施形態を示す系統図である。なお、従来の
構成と同一または対応する部分には同一の符号を用いて
説明する。
【0024】図1に示すように、回転電機の固定子1の
両端部には、それぞれ回転電機の回転子2を支持する軸
受部3a,3bが取り付けられており、これら軸受部3
a,3bには、回転子2の軸振動を検出するための軸振
動検出器6a,6bが設置されている。
【0025】また、回転電機の外部には、潤滑油供給装
置4が設置され、この潤滑油供給装置4から軸受部3
a,3bまでは温度検出器9が介装された供給配管5に
よって接続されている。そして、軸振動検出器6a,6
bおよび温度検出器9は、ケーブル17,18を介して
演算装置19にそれぞれ接続される一方、潤滑油供給装
置4内には、ヒータ7およびクーラ8が取り付けられ、
このクーラ8にはコントロール装置20が接続され、こ
のコントロール装置20はケーブル21を介して演算装
置19に接続されている。
【0026】次に、本実施形態の通常時の動作について
説明する。
【0027】回転電機の運転中、回転電機の回転子2の
軸振動は、軸振動検出器6a,6bにより常時検出さ
れ、この検出された検出値の信号はケーブル17を通し
て演算装置19に常時送出される。
【0028】また、潤滑油供給装置4内の潤滑油は、供
給管5を通して軸受部3a,3bに供給されるととも
に、供給管5に介装された温度検出器9により潤滑油温
度が常時検出され、この検出された検出値の信号はケー
ブル18を通して演算装置19に常時送出される。
【0029】そして、演算装置19では、軸振動検出器
6a,6bにより常時検出された回転電機の回転子2の
軸振動検出値を周波数分析し、オイルウイップ現象発生
時の周波数帯域だけを抽出し、この抽出された周波数帯
域の回転子2の軸振動振幅値を算出する。
【0030】この軸振動振幅値が規定値を超える場合、
演算装置19は、潤滑油の粘度を下げるように現在の潤
滑油の温度である供給管5に介装された温度検出器9の
検出値に基づいて温度を上昇させるように潤滑油供給装
置4内に設けられたクーラ8の設定温度をコントロール
するコントロール装置20のコントロール量を演算する
とともに、その演算結果をケーブル21を通して潤滑油
供給装置4内に設けられたクーラ8の設定温度をコント
ロールするコントロール装置20に上記コントルール量
の動作指令を出力する。
【0031】コントロール装置20は、前記コントロー
ル量の動作指令によってクーラ8をコントロールし、潤
滑油温度を演算装置19によって演算された温度に新た
に設定する。
【0032】このように第1実施形態によれば、オイル
ウイップ現象が発生しても、常時回転子2の軸振動を検
出し、演算装置19によってオイルウイップ現象発生時
の周波数帯域に分離され、その軸振動値によって、潤滑
油の粘度を低下させ、偏芯率が下がるように、潤滑油の
温度を自動的に設定することができるので、短時間にオ
イルウイップ現象による軸振動の増加を抑制することが
できる。
【0033】図2は本発明に係る回転電機の軸受潤滑油
装置の第2実施形態を示す系統図である。なお、前記第
1実施形態と同一の部分には同一の符号を付して説明す
る。以下の実施形態も同様である。
【0034】図2に示すように、回転電機の固定子1の
両端部には、それぞれ回転電機の回転子2を支持する軸
受部3a,3bが取り付けられており、これら軸受部3
a,3bには、回転子の軸振動を検出するための軸振動
検出器6a,6bが設置されている。
【0035】また、回転電機の外部には、潤滑油供給装
置4が設置され、この潤滑油供給装置4から軸受部3
a,3bまでは温度検出器9が介装された供給配管5に
よって接続されている。そして、軸振動検出器6a,6
bおよび温度検出器9は、ケーブル17,18を介して
演算装置19にそれぞれ接続される一方、潤滑油供給装
置4内には、ヒータ7およびクーラ8が取り付けられ、
このヒータ7にはコントロール装置22が接続され、こ
のコントロール装置22はケーブル23を介して演算装
置19に接続されている。
【0036】次に、本実施形態の通常時の動作について
説明する。
【0037】回転電機の運転中、回転電機の回転子2の
軸振動は、軸振動検出器6a,6bにより常時検出さ
れ、この検出された検出値の信号はケーブル17を通し
て演算装置19に常時送出される。
【0038】また、潤滑油供給装置4内の潤滑油は、供
給管5を通して軸受部3a,3bに供給されるととも
に、供給管5に介装された温度検出器9により潤滑油温
度が常時検出され、この検出された検出値の信号はケー
ブル18を通して演算装置19に常時送出される。
【0039】そして、演算装置19では、軸振動検出器
6a,6bにより常時検出された回転電機の回転子2の
軸振動検出値を周波数分析し、オイルウイップ現象発生
時の周波数帯域だけを抽出し、この抽出された周波数帯
域の回転子2の軸振動振幅値を算出する。
【0040】この軸振動振幅値が規定値を超える場合、
演算装置19は、潤滑油の粘度を下げるように現在の潤
滑油の温度である供給管5に介装された温度検出器9の
検出値に基づいて温度を上昇させるように潤滑油供給装
置4内に設けられたヒータ7の設定温度をコントロール
するコントロール装置22のコントロール量を演算する
とともに、その演算結果をケーブル23を通して潤滑油
供給装置4内に設けられたヒータ7の設定温度をコント
ロールするコントロール装置22に上記コントルール量
の動作指令を出力する。
【0041】コントロール装置22は、前記コントロー
ル量の動作指令によってヒータ7をコントロールし、潤
滑油温度を演算装置19によって演算された温度に新た
に設定する。このように第2実施形態によれば、前記第
1実施形態と同様の効果が得られる。
【0042】なお、第2実施形態におけるヒータ7は、
電気式加熱器,液体燃料式加熱器,および気体燃料式加
熱器の内、いずれかが用いられる。
【0043】図3は本発明に係る回転電機の軸受潤滑油
装置の第3実施形態を示す系統図である。
【0044】図3に示すように、回転電機の固定子1の
両端部には、それぞれ回転電機の回転子2を支持する軸
受部3a,3bが取り付けられており、これら軸受部3
a,3bには、回転子2の軸振動を検出するための軸振
動検出器6a,6bが設置されている。
【0045】また、回転電機の外部には、潤滑油供給装
置4が設置され、この潤滑油供給装置4から軸受部3
a,3bまでは、それぞれヒータ24a,24bが介装
された供給配管5によって接続されるとともに、この供
給管5のヒータ24a,24bの設置部と軸受部3a,
3bとの間には、温度検出器9a,9bが介装されてい
る。
【0046】さらに、軸振動検出器6a,6bはケーブ
ル17を介し、温度検出器9a,9bはケーブル18を
介して演算装置19にそれぞれ接続されている。そし
て、ヒータ24a,24bには、コントロール装置25
a,25bが接続され、これらコントロール装置25
a,25bはケーブル26を介して演算装置19に接続
されている。
【0047】次に、本実施形態の通常時の動作について
説明する。
【0048】回転電機の運転中、回転電機の回転子2の
軸振動は、軸振動検出器6a,6bにより常時検出さ
れ、この検出された検出値の信号はケーブル17を通し
て演算装置19に常時送出される。
【0049】また、潤滑油供給装置4内の潤滑油は、供
給管5を通して軸受部3a,3bに供給されるととも
に、供給管5に介装された温度検出器9a,9bにより
潤滑油温度が常時検出され、この検出された検出値の信
号はそれぞれケーブル18を通して演算装置19に常時
送出される。
【0050】そして、演算装置19では、軸振動検出器
6a,6bにより常時検出された回転電機の回転子2の
軸振動検出値を周波数分析し、オイルウイップ現象発生
時の周波数帯域だけを抽出し、この抽出された周波数帯
域の回転子2の軸振動振幅値を算出する。
【0051】この軸振動振幅値が規定値を超える場合、
演算装置19は、潤滑油の粘度を下げるように現在の潤
滑油の温度である供給管5に介装された温度検出器9
a,9bの検出値に基づいて温度を上昇させるように供
給配管5に介装されたヒータ24a,24bの設定温度
をコントロールするコントロール装置25a,25bの
コントロール量を演算するとともに、その演算結果をケ
ーブル26を通してヒータ24a,24bの設定温度を
コントロールするコントロール装置25a,25bに上
記コントルール量の動作指令を出力する。
【0052】コントロール装置25a,25bは、前記
コントロール量の動作指令によってヒータ24a,24
bをコントロールし、潤滑油温度を演算装置19によっ
て演算された温度に新たに設定する。このように第3実
施形態によれば、前記第1実施形態と同様の効果が得ら
れる。
【0053】なお、第3実施形態におけるヒータ24
a,24bは、電気式加熱器,液体燃料式加熱器,およ
び気体燃料式加熱器の内、いずれかが用いられる。
【0054】以上のように上記各実施形態によれば、オ
イルウイップ現象が発生しても、常時回転子2の軸振動
を検出し、演算装置19によってオイルウイップ現象発
生時の周波数帯域に分離され、その軸振動値によって、
潤滑油の粘度を低下させ、偏芯率が下がるように、潤滑
油の温度を自動に設定することができるので、短時間に
オイルウイップ現象による軸振動の増加を抑制すること
ができる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
回転子の軸振動検出器の出力成分に基づいて軸受部に供
給される潤滑油の粘度を変化させる手段を設けたことに
より、回転電機の運転中、オイルウイップ現象が発生し
ても、短時間に、かつ自動的に、オイルウイップ現象に
よる軸振動の増加を抑制することができ、安定した運転
を継続することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回転電機の軸受潤滑油装置の第1
実施形態を示す系統図。
【図2】本発明に係る回転電機の軸受潤滑油装置の第2
実施形態を示す系統図。
【図3】本発明に係る回転電機の軸受潤滑油装置の第3
実施形態を示す系統図。
【図4】従来の回転電機の軸受潤滑油装置を示す系統
図。
【図5】蒸気タービンおよび回転電機の設置状態を示す
概略図。
【図6】蒸気タービンおよび回転電機の運転中の状態を
示す概略図。
【図7】蒸気タービンと回転電機の組立時の状態を示す
説明図。
【符号の説明】
1 固定子 2 回転子 3a,3b 軸受部 4 潤滑油供給装置 5 供給配管 6a,6b 軸振動検出器 7 ヒータ 8 クーラ 9,9a,9b 温度検出器 10 蒸気タービン 11 回転電機 12 基礎台 13 コンデンサー 14 原動機軸受 15 カップリング 16 原動機カップリング 17 ケーブル 18 ケーブル 19 演算装置 20 コントロール装置 21 ケーブル 22 コントロール装置 23 ケーブル 24a,24b ヒータ 25a,25b コントロール装置 26 ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F16N 7/38 F16N 7/38 C 39/02 39/02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転電機の固定子両端の回転子を支持す
    る軸受部と、この軸受部に供給配管を通して外部から潤
    滑油を供給する潤滑油供給装置と、前記供給配管に介装
    され前記潤滑油の温度を検出する温度検出器と、前記回
    転子の軸振動を検知する軸振動検出器とを有する回転電
    機の軸受潤滑油装置において、前記回転子の前記軸振動
    検出器の出力成分に基づいて、前記軸受部に供給される
    潤滑油の粘度を変化させる手段を備えたことを特徴とす
    る回転電機の軸受潤滑油装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の回転電機の軸受潤滑油装
    置において、潤滑油の粘度を変化させる手段は、回転子
    の軸振動検出器の出力成分に基づき、軸受部に供給され
    る潤滑油の温度を変化させる手段であることを特徴とす
    る回転電機の軸受潤滑油装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の回転電機の軸受
    潤滑油装置において、回転子の軸振動検出器の出力信号
    と温度検出器の出力信号に基づいて、前記回転子の軸振
    動が小さくなるように軸受部に供給される潤滑油の温度
    を変化させる動作指令を出力する演算装置を備えたこと
    を特徴とする回転電機の軸受潤滑油装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の回
    転電機の軸受潤滑油装置において、軸受部に供給される
    潤滑油の温度を変化させる手段は、潤滑油供給装置内に
    設けられ回転子の軸振動成分によって連動するクーラで
    あることを特徴とする回転電機の軸受潤滑油装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれかに記載の回
    転電機の軸受潤滑油装置において、軸受部に供給される
    潤滑油の温度を変化させる手段は、潤滑油供給装置内に
    設けられ回転子の軸振動成分によって連動するヒータで
    あることを特徴とする回転電機の軸受潤滑油装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし3のいずれかに記載の回
    転電機の軸受潤滑油装置において、軸受部に供給される
    潤滑油の温度を変化させる手段は、供給配管に介装され
    回転子の軸振動成分によって連動するヒータであること
    を特徴とする回転電機の軸受潤滑油装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載の回転電機の軸受
    潤滑油装置において、ヒータは、電気式加熱器,液体燃
    料式加熱器および気体燃料式加熱器の内のいずれか一つ
    が選択的に使用されることを特徴とする回転電機の軸受
    潤滑油装置。
JP20663097A 1997-07-31 1997-07-31 回転電機の軸受潤滑油装置 Pending JPH1150810A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016089753A (ja) * 2014-11-06 2016-05-23 三菱日立パワーシステムズ株式会社 軸心位置制御装置、回転機械システム、軸心位置制御方法およびプログラム
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CN112255955A (zh) * 2020-12-21 2021-01-22 北京汇智恒安科技有限责任公司 一种智能润滑油管控系统及方法

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