JPH11507512A - 組み換えプロテウス ブルガリス(Proteus vulgaris)株におけるコンドロイチナーゼの産生 - Google Patents

組み換えプロテウス ブルガリス(Proteus vulgaris)株におけるコンドロイチナーゼの産生

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JPH11507512A JP9501087A JP50108797A JPH11507512A JP H11507512 A JPH11507512 A JP H11507512A JP 9501087 A JP9501087 A JP 9501087A JP 50108797 A JP50108797 A JP 50108797A JP H11507512 A JPH11507512 A JP H11507512A
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Abstract

(57)【要約】 コンドロイチナーゼIおよびIIをコードするプラスミドpLP2-1531ならびにコンドロイチナーゼIをコードするプラスミドpLP2-1521が提供される。これらのプラスミドは、野生型の大腸菌(Ecoli)およびP.ブルガリス(Pvulgaris)細胞を形質転換するのに使用される。形質転換された細胞は、天然の外因性のコンドロイチナーゼIおよびIIのインデューサーの非存在下にコンドロイチナーゼIおよびIIもしくはコンドロイチナーゼIの産生をコードするDNAを産生する。加えて、形質転換されたP.ブルガリス(Pvulgaris)細胞は、外因性のコンドロイチナーゼIおよびIIのインデューサーの非存在下に、外因性のコンドロイチナーゼIおよびIIのインデューサー(1種もしくは複数)の存在下で野生型P.ブルガリス(Pvulgaris)により産生される量の過剰の量でそれぞれの酵素を産生する。出発プラスミドpLP2-751および中間プラスミドpLP2-770、pLP2-1512、pLP2-1263、pLP2-1508、pLP2-1510、pLP2-1514、pLP2-1518およびpLP2-1525もまた提供される。これらの中間プラスミドは、典型的に、pLP2-1531およびpLP2-1521の調製で使用される。pLP2-1512由来の約3970bpのBglII/EcoRI断片、pLP2-1514由来の約2550bpのEcoRI/SmaI断片、およびpLP2-1518由来の約6520bpのBglII/SmaI(AvaI)断片がさらに開示される。コンドロイチナーゼIおよび/もしくはIIを産生するための形質転換されたP.ブルガリス(Pvulgaris)細胞の使用もまた企図される。上のP.ブルガリス(Pvulgaris)細胞は細菌培養培地中および外因性のコンドロイチナーゼIおよびIIのインデューサーの非存在下で培養される。細胞はその後培養系から収穫され、そしてコンドロイチナーゼIおよび/もしくはII酵素が回収される。

Description

【発明の詳細な説明】 組み換えプロテウス ブルガリス(Proteus vulgaris)株におけるコンドロイチナ ーゼの産生 発明の分野 本発明は、コンドロイチン硫酸のような天然の外因性のコンドロイチナーゼI およびIIのインデューサーの非存在下にプロテウス ブルガリス(Proteus vulga ris )細胞での大量のコンドロイチナーゼIおよびコンドロイチナーゼIIタンパク 質の産生をコードするプラスミドの調製、同定および単離に関する。 発明の背景 コンドロイチナーゼは、ヒトの眼の網膜と硝子体との間の接着を媒介するプロ テオグリカンの成分、コンドロイチン硫酸に作用する細菌起源の酵素である。コ ンドロイチナーゼ酵素の例は、細菌プロテウス ブルガリス(Proteus vulgaris) (Pvulgaris)により産生されるコンドロイチナーゼABC、およびA.アウレ センス(Aaurescens)により産生されるコンドロイチナーゼACである。コンド ロイチナーゼABCおよびACは、タンパク質コアを分解することなく、タンパ ク質−多糖複合体中の多糖側鎖を分解することにより機能する。 ヤマガタ(Yamagata)ら(J.Biol.Chem.243:1523-1535、1968)は、P.ブル ガリス(Pvulgaris)の抽出物からのコンドロイチナーゼABCの精製を記述す る。この酵素は、それがコンドロイチンもしくはヒアルロン酸を分解するより大 きな速度で、pH8でグルコサミノグリカン、コンドロイチン4-硫酸、デルマ タン硫酸およびコンドロイチン6-硫酸 (それぞれコンドロイチン硫酸A、B、およびCとも称され、これらはプロテオ グリカンの側鎖である)を選択的に分解する。分解生成物は、高分子量の不飽和 のオリゴ糖および不飽和の二糖である。しかしながら、コンドロイチナーゼAB Cはケラト硫酸、ヘパリンもしくはヘパリン硫酸に作用しない。 コンドロイチナーゼの使用は、それにより硝子体の除去を促進する、硝子体の 眼の神経網膜への接着の迅速で特異的かつ非外科的な破裂を包含する。例えばヘ イグマン(Hageman)、米国特許第5,292,509号を参照。 コンドロイチナーゼABCは本発明でコンドロイチナーゼIと称される。P. ブルガリス(Pvulgaris)のコンドロイチナーゼIは、SDS-PAGEにより分 離される場合に約110kDaの見かけの分子量で移動する。コンドロイチナーゼIの SDS-PAGEの分離での二重線の出現が報告されている(サトー(Sato)ら、A gric.Biol.Chem.50:4、1057-1059、1986)。しかしながら、この二重線は、 無傷のコンドロイチナーゼIおよび90kDaの分解生成物を表す(1995年4月24日 に申請された米国特許出願第08/431,068号、同第08/428,949号、同第08/428,946 号、同第08/428,948号、同第08/428,945号および同第08/428,947号を参照(代理 人ドケット第0646/1B017US1-0646/1B017US6号)、係属中)。商業的なコンドロ イチナーゼIタンパク質調製物は、変化しやすい量のこの90kDaの分解生成物お よび付加的な18kDaの分解生成物を含有する。 別のコンドロイチナーゼすなわちコンドロイチナーゼIIもまたP.ブルガリス (Pvulgaris)から単離されそして精製されている。コンドロイチナーゼIIは、 約112kDaのSDS-PAGEによる見かけの分子量をもつ990アミノ酸のポリペプ チドである。電子スプレーおよびレーザー ディソープションの質量分析法により決定される場合その分子量はそれぞれ111, 772±27および111,725±20ダルトンである。コンドロイチナーゼIIは8.4〜8.45 の等電点を有する。その酵素活性はコンドロイチナーゼIのものと異なるがしか しこれに相補的である。コンドロイチナーゼIは、プロテオグリカンをエンド分 解的に(endolytically)切断してエンド生成物の二糖、ならびに、四糖であると 考えられる最低2種の他の生成物を生成する。コンドロイチナーゼIIは、プロテ オオグリカンのコンドロイチナーゼI分解のこれらの四糖生成物の最低1種を分 解する。 天然のすなわち野生型のP.ブルガリス(Pvulgaris)細菌株は、典型的には 、通常の成育条件下で有意量のコンドロイチナーゼIおよびIIを産生しない。P .ブルガリス(Pvulgaris)の野生型株は、唯一の炭素源としてコンドロイチン 硫酸のような誘導基質を提供することにより、検出可能なレベルのコンドロイチ ナーゼを産生するよう誘導され得る。しかしながら、サメの軟骨から得られるコ ンドロイチン硫酸は高価であり、また、制限された量でのみ入手可能である。あ るいは、大腸菌(E.coli)中のクローニングされたコンドロイチナーゼIおよび IIの遺伝子が人工的インデューサーを含む異種発現系を使用して発現され得、こ れもまたコンドロイチナーゼIおよびIIの産生の費用を増加させる。 かように、当該技術分野において、外因性インデューサーを必要としない、P .ブルガリス(Pvulgaris)のコンドロイチナーゼIおよびIIの産生の必要が存 在する。 発明の要約 コンドロイチナーゼIおよびIIをコードするプラスミドpLP2-15 31ならびにコンドロイチナーゼIをコードするプラスミドpLP2-1521が 提供される。これらのプラスミドは、野生型の大腸菌(Ecoli)およびP.ブル ガリス(Pvulgaris)細胞を形質転換するのに使用される。形質転換された細胞 は、天然の外因性のコンドロイチナーゼIおよびIIのインデューサーの非存在下 にコンドロイチナーゼIおよびIIもしくはコンドロイチナーゼIの産生をコード するDNAを産生する。加えて、形質転換されたP.ブルガリス(Pvulgaris) 細胞は、外因性のコンドロイチナーゼIおよびIIのインデューサーの非存在下に 、外因性のコンドロイチナーゼIおよびIIのインデューサー(1種もしくは複数 )の存在下で野生型P.ブルガリス(Pvulgaris)により産生される量の過剰の 量でそれぞれの酵素を産生する。 出発プラスミドpLP2-751および中間プラスミドpLP2-770、pLP2 -1512、pLP2-1263、pLP2-1508、pLP2-1510、pLP2 -1514、pLP2-1518およびpLP2-1525もまた提供される。これ らの中間プラスミドは、典型的に、pLP2-1531およびpLP2-1521の 調製で使用される。pLP2-1512由来の約3970bpのBglII/EcoRI断片、pL P2-1514由来の約2550bpのEcoRI/SmaI断片、およびpLP2-1518由来の 約6520bpのBglII/SmaI(AvaI)断片がさらに開示される。 コンドロイチナーゼIおよび/もしくはIIを産生するための形質転換されたP .ブルガリス(Pvulgaris)細胞の使用もまた企図される。上のP.ブルガリス(Pvulgaris)細胞は細菌培養培地中および外因性のコンドロイチナーゼIおよび IIのインデューサーの非存在下で培養される。細胞はその後培養系から収穫され 、そしてコンドロイチナーゼIお よび/もしくはII酵素が回収される。好ましくは、コンドロイチナーゼIおよび IIは、 (a)収穫されたP.ブルガリス(Pvulgaris)の不純物を除去されたホモジ ェネートを調製すること、このホモジェネートは5.8ないし7.4のpHを有する; (b)このホモジェネートを、ホモジェネート中のコンドロイチナーゼIおよ びコンドロイチナーゼIIを含むいかなる正に荷電されたタンパク質も負に荷電さ れた支持体と非共有結合を形成するように、負に荷電された陽イオン交換樹脂ク ロマトグラフィー支持体上に負荷すること; (c)pH7.0〜9.5で、コンドロイチン硫酸の水溶液を用い、支持体からコン ドロイチナーゼタンパク質を合わせて親和性で溶出すること; (d)親和性で溶出されたタンパク質を合わせたものを陰イオン交換樹脂クロ マトグラフィー支持体上に負荷して結合されない溶出物を得ること;そして (e)結合されない溶出物中のコンドロイチナーゼIおよびコンドロイチナー ゼIIタンパク質を回収すること、 により回収される。 タンパク質は金属キレート形成クロマトグラフィーによりさらに精製され得る 。 図面の簡単な説明 第1図はpLP2-751からのpLP2-1518の調製法の概要の図解である 。 第2図はpACYC184およびpLP2-1518からのpLP2-1531の 調製法の概要の図解である。 発明の詳細な説明 本発明は、プロテウス ブルガリス(Proteus vulgaris)での大量のコンドロイ チナーゼIおよびIIタンパク質を産生するための構築物および方法を包含する。 コンドロイチナーゼIおよびコンドロイチナーゼII コンドロイチナーゼIおよびコンドロイチナーゼIIは、プロテオグリカンに存 在するものを包含するコンドロイチン硫酸の分解を触媒するP.ブルガリス(Pvulgaris )により産生される酵素である。各酵素の物理的および酵素的特徴が第 1表中に要約される。 野生型P.ブルガリス(Pvulgaris)株 P.ブルガリス(Pvulgaris)の野生型株は、唯一の炭素源としてコンドロイ チン硫酸のような外因性のコンドロイチナーゼIおよびIIのインデューサーを含 有する培養系で成育される場合にのみ、検出可能なレベルの酵素的に活性のコン ドロイチナーゼIおよびIIを容易に蓄積する。 例えば、多くの炭素源を含有する栄養培地(rich medium)中、もしくは唯一の炭 素源として例えばグルコースを含有する最小培地中のような、そうしたインデュ ーサーのない培地中でのP.ブルガリス(Pvulgaris)の野生型株の成育は、コ ンドロイチナーゼIもしくはIIの活性の些細なもしくは検出可能でない蓄積をも たらす。 構築物 コンドロイチナーゼIタンパク質およびコンドロイチナーゼIIタンパク質の双 方をコードする遺伝子は、EcoRI切断部位により隣接された長さ約30kbのP.ブ ルガリス(Pvulgaris)のゲノムDNA配列上に存在し、これはLP2-751と 称されるコスミドクローン内に含有される(下の実施例1を参照)。本発明によ り、P.ブルガリス(Pvulgaris)のコンドロイチナーゼIおよび/もしくはコ ンドロイチナーゼIIタンパク質(1種もしくは複数)をコードするDNAが、P .ブルガリス(Pvulgaris)細胞で複製するプラスミド中にクローニングされる 。好ましくは、このプラスミドは、コンドロイチナーゼIおよびIIの遺伝子が、 構成プロモーターとしてはたらく配列のすぐ3’に置かれるように工作される。 プロモーターは、プロモーター配列のすぐ下流すなわち3’に配置される遺伝子 配列の転写を刺激するDNA配列である。構成プロモーターは、外因性の転写イ ンデューサーの存在に独立に、下流の配列(例えばコンドロイチナーゼIおよび /もしくはIIをコードする配列)の転写を刺激するDNA配列である。 本発明のプロモーターもしくは構成プロモーターは、そのプロモーター配列が 例えばコンドロイチン硫酸のような外因性のインデューサーによる発現の誘導に 関与する調節配列が存在しないかもしくは機能性でな いように工作される場合には、野生型P.ブルガリス(Pvulgaris)細胞でコン ドロイチナーゼI遺伝子の上流に典型的に存在する本来のコンドロイチナーゼI プロモーター由来でありうる。あるいは、コンドロイチナーゼIおよびIIの遺伝 子が連結されるプロモーターは、他のP.ブルガリス(Pvulgaris)遺伝子のプ ロモーター領域、もしくは、例えば、P.ブルガリス(Pvulgaris)中での例え ばクロラムフェニコール、テトラサイクリンおよびアンピシリンのような抗生物 質に対する耐性を分け与える大腸菌(Ecoli)の遺伝子のプロモーター領域のよ うな、P.ブルガリス(Pvulgaris)での転写を刺激する別の既知の構成プロモ ーターを含みうる。相同のコンドロイチナーゼプロモーターの配列もしくは異種 プロモーターの配列の双方は、当該技術分野でよく知られている組み換えDNA 法を使用して、欠失、挿入および置換により変更されうる(例えば、マニアテイ ス(Maniatis)ら、Molecular Cloning、コールド スプリング ハーバー ラボ ラトリー(Cold Spring Harbor Laboratory)、1982を参照)。 上に記述されるような、プロモーターに連結されたコンドロイチナーゼIおよ び/もしくはコンドロイチナーゼIIのコーディング配列に加え、本発明での使用 に適するプラスミドは、そのプラスミドがP.ブルガリス(Pvulgaris)中で高 コピー数まで複製することを可能にする配列、ならびに選択可能なマーカーをコ ードする配列を包含する。選択可能なマーカーは、テトラサイクリン、アンピシ リン、クロラムフェニコール、カナマイシンもしくはストレプトマイシンに対す る耐性を分け与える遺伝子産物を含みうる。好ましくは、コンドロイチナーゼI および/もしくはIIをコードするプラスミドは、例えばクロラムフェニコールア セチ ルトランスフェラーゼのようなクロラムフェニコール耐性の特徴をコードする遺 伝子を包含する。適するプラスミドの例は、制限なしに、pBR322、pNE B193、pUC19およびそれらからの誘導体(ニューイングランド バイオ ラブス(New England Biolabs)、マサチューセッツ州ビバリー)を包含する。 構成プロモーターの制御下にコンドロイチナーゼIおよび/もしくはコンドロ イチナーゼIIタンパク質をコードするプラスミドがP.ブルガリス(Pvulgaris )細胞中に導入される。適する宿主細胞は、野生型P.ブルガリス(Pvulgaris) (例えばATCC株6896)、1995年6月7日に申請された米国特許出願第08 /476,261号に記述されるもののような突然変異P.ブルガリス(Pvulgaris)株 (代理人ドケット第0646/0BI23)を制限なしに包含する、P.ブルガリス(Pvu lgaris )のいかなる株も包含する。プラスミドの導入は、例えば電気穿孔法もし くはカルシウムに媒介される細胞の浸透化のような当該技術分野でよく知られた いずれかのDNA形質転換法により達成されうる。好ましくは、電気穿孔法が、 P.ブルガリス(Pvulgaris)宿主細胞へのDNAの効果的な取り込みを達成す るのに使用される。 有用かつ好ましい構成プロモーターの選択を包含する、有用かつ好ましいコン ドロイチナーゼIおよび/もしくはIIをコードするプラスミドの選択は、各プラ スミドで個々のP.ブルガリス(Pvulgaris)培養系を形質転換すること、形質 転換体を選択すること、ならびに、形質転換体を、それらのコンドロイチナーゼ Iおよび/もしくはコンドロイチナーゼIIの産生について分析することにより達 成される。相対的なコンドロイチナーゼ産生の予備的評価(例えばプロモーター の欠失の収められ た(nested)組が分析される場合のような)のためには、コロニースクリーニング 法が使用され得る。 一態様において、本来のコンドロイチナーゼIの上流領域(仮定のプロモータ ーを包含する)は、例えば、Bal31でのエキソ核酸分解的(exonucleolytic)切断 をかけられて5’欠失突然変異体の収められた組を生じる。突然変異体の混合物 がP.ブルガリス(Pvulgaris)を形質転換するのに使用される。クローンのラ イブラリーが、外因性のインデューサーの非存在下に広げられそしてコンドロイ チナーゼの産生についてのスクリーニングをかけられる。 適するスクリーニング法は、コンドロイチナーゼ特異的な抗体に結合するかま たはコンドロイチン硫酸もしくはプロテオグリカンの分解を触媒するかのいずれ かのコロニーを検出するものを包含するがしかしこれらに制限されない。コロニ ーイムノブロッティングアッセイは、例えば、ハーロウ(Har1ow)とレーン(Lane) 、Λntibodies,A Laboratory Manual、コールド スプリング ハーバー ラボ ラトリー(Cold Spring Harbor Laboratory)(1988)に開示されるもののようなよ く知られた方法を使用する。コンドロイチナーゼの酵素活性に依存する検出アッ セイは、制限なしに、下に記述されるコンドロイチン枯渇法およびコンドロイチ ンもしくはコンドロイチン加水分解を検出する比色アッセイを包含する。いずれ のスクリーニング法(イムノブロッティングおよびコンドロイチン枯渇)も、最 初の同定およびその後の構成する突然変異細胞のコロニー精製の段階のいずれで も使用され得る。 一態様において、抗体に基づくスクリーニング法が、例えばコンドロイチン硫 酸のような外因性のインデューサーが培養培地に存在しない場 合でさえ、以下のように、コンドロイチナーゼIおよびIIを産生するP.ブルガ リス(Pvulgaris)のコロニーを同定するのに使用される。すなわち、 (1)P.ブルガリス(Pvulgaris)培養系を、栄養培地またはコンドロイチ ン硫酸および/もしくはN-アセチルガラクトサミンを欠くカザミノ酸補充最小 培地のいずれかを含有するアガープレート上に置かれるフィルター上に接種する 。このフィルターは、ナイロン、紙、ニトロセルロース、もしくは二フッ化ポリ ビニリジエン、好ましくはニトラン(NYTRAN)(シュライヒャー アンド シュエ ル(Schleicher & Schuell)、ニューハンプシャー州キーン)から成りうる。この 段階に至適なコロニー密度はプレートあたり約1000である。 (2)フィルターをその後、コンドロイチナーゼのポリペプチドが細胞から放 出されそしてフィルター上に固定されるようになるように、プレートから、フィ ルター上の細胞を浸透しかつ分解する溶液に移す。 (3)フィルターをその後、例えば、ヤギ抗コンドロイチナーゼI抗体および /もしくはウサギ抗コンドロイチナーゼII抗体のような、コンドロイチナーゼI および/もしくはコンドロイチナーゼIIに対し向けられる特異的な抗体とともに インキュベーションする。 (4)最後に、特異的に結合された抗体を、いずれかの酵素、蛍光、放射活性 もしくは当該技術分野でよく知られた他の検出手段を使用して検出する。 ヤギ抗コンドロイチナーゼI抗体は、(a)1994年4月22日に申請された米国 特許出願第08/231,534号に記述される精製方法を使用して、過剰発現プラスミド (1994年4月22日に申請された米国特許出願第08/233, 008号、下で'008出願、に開示されるような)からのコンドロイチナーゼIを発 現する大腸菌(Ecoli)株からP.ブルガリス(Pvulgaris)のコンドロイチナー ゼIを精製すること、および(b)精製されたコンドロイチナーゼIをフロイン トのアジュバントと混合しそして生じる乳剤をヤギに接種すること、により調製 される。ウサギ抗コンドロイチナーゼII抗体は、(a)過剰発現するプラスミド ('008出願に開示されるような)からのコンドロイチナーゼIIを発現する大腸菌 (Ecoli)株からP.ブルガリス(Pvulgaris)のコンドロイチナーゼIIを精製す ること、および(b)精製されたコンドロイチナーゼIIをフロイントのアジュバ ントと混合しそして生じる乳剤をウサギに接種すること、により調製される。抗 体の精製および分析の手順は当該技術分野でよく知られるものである。 抗体スクリーニングの好ましい態様において、P.ブルガリス(Pvulgaris) のコロニーは、「20-10-5」培地を含有するアガープレート上に置かれるニトラ ンフィルター上で成育される。この培地は20g/1のトリプトン、10g/1の酵母エキ ス、および5g/1の塩化ナトリウムを包含する。ウシ血清アルブミンの溶液を細 菌のコロニーを含有するフィルターに噴霧してバックグラウンド部位をブロッキ ングした後、フィルターを液体クロロホルムに数時間浮かせるかもしくはクロロ ホルムに浸された紙の上に置き、コンドロイチナーゼを遊離させ、そしてそれら をコンドロイチナーゼを産生するコロニーのすぐ近くでフィルターに結合させる 。洗浄されたフィルターをその後、(1)ヤギ抗コンドロイチナーゼI抗体、( 2)ペルオキシダーゼ結合ウサギ抗ヤギ抗体(バイオラッド(BioRad))、そして( 3)フィルターに結合されたペルオキシダーゼを可視化するた めの発色試薬(バイオラッド(BioRad))、とともに連続的にインキュベーション する。同時に、コロニー精製された形質転換された野生型P.ブルガリス(Pvu lgaris )細胞を、コンドロイチン硫酸を欠くおよび含有する培地上で成育させて 、スクリーニング手順のそれぞれネガティブコントロールおよびポジティブコン トロールとしてはたらかせる。 このアッセイを使用して検出可能な量のコンドロイチナーゼIおよび/もしく はIIを表すコロニーを拾い、希釈し、プレート上に再接種し、そして検出処置全 体を反復する。数周期のコロニー精製を、この様式で、各個々の株の純粋な培養 系が得られるまで実行する。 別の態様において、コンドロイチン枯渇アッセイが、コンドロイチナーゼIお よび/もしくはIIを産生するコロニーを同定するのに使用される。この手順では 、突然変異誘発されたP.ブルガリス(Pvulgaris)培養系を、上に記述される ようにフィルター上に接種し、そしてこのフィルターを、栄養培地もしくはコン ドロイチン硫酸を欠くカザミノ酸補充最小培地のいずれかを含有するアガープレ ート上に置く。一夜成育の後、フィルターを、5mgコンドロイチン硫酸/mlおよ びフィルターに結合された細菌のコロニーでのタンパク質合成を阻害するのに有 効な濃度でのタンパク質合成阻害剤好ましくは100μg/mlテトラサイクリンを補 充されたアガーを含有するプレートに移す。約4ないし約8時間インキュベーシ ョンの後、フィルターを取り除き、そして、プレートにそれぞれ約10mlの0.5% 塩化セチルピリジニウム(シグマ ケミカル カンパニー(Sigma Chemical Co.) 、ミズーリ州セントルイス)を多量に注ぐ。この処理は、コンドロイチン硫酸に 、アガー内で濁った沈殿物を形成させる。コンドロイチナーゼIおよびIIを合成 するコロニーは、眼により容易に 見えるようにされるコロニーを取り巻く明かな透明の帯を生じる。 外因性のインデューサー、コンドロイチン硫酸もしくはN-アセチルガラクト サミンの非存在下でコンドロイチナーゼIおよびIIの検出可能な産生を提供する 、上のスクリーニングアッセイにより出現するコンドロイチナーゼをコードする プラスミドが、定量的様式でコンドロイチナーゼの産生について分析される。個 々のコロニーを、小スケール(3〜5ml)の醗酵培養系中に接種し、そして振と うしながら30〜37℃でインキュベーションする。サンプルを、成育の開始後異な る時点で取り出し、細胞をフレンチ・プレスを使用して破裂させ、そしてコンド ロイチナーゼタンパク質の量および酵素活性を細胞のホモジェネートで測定する 。有用なプラスミドは、細菌培養系のA600単位あたり最低0.2コンドロイチナー ゼ活性単位の産生をもたらすものである。好ましくは、本発明のプラスミドを使 用するコンドロイチナーゼIおよび/もしくはコンドロイチナーゼIIの発現は、 細菌培養系のA600単位あたり最低0.5コンドロイチナーゼ活性単位の産生をもた らす。 精製 形質転換されたP.ブルガリス(Pvulgaris)株により産生されたコンドロイ チナーゼIおよびII酵素は、均質性まで(すなわちコンドロイチナーゼIおよび IIの純粋な混合物を得ること)共精製されることができ、そして、共精製された 酵素は例えば硝子辺縁部網膜剥離での使用に適する。 多様な方法が、天然のコンドロイチナーゼIおよびIIを単離しそして精製する のに使用され得るとは言え、好ましいアフィニティークロマトグラフィーは、 (a)突然変異のP.ブルガリス(Pvulgaris)細胞の不純物を除去されたホ モジェネートを調製すること、このホモジェネートは5.8ないし7.4のpHを有す る、 (b)このホモジェネートを、ホモジェネート中のコンドロイチナーゼIおよ びコンドロイチナーゼIIを含むいかなる正に荷電されたタンパク質も負に荷電さ れた支持体と非共有結合を形成するように、負に荷電された陽イオン交換樹脂ク ロマトグラフィー支持体上に負荷すること、 (c)pH7.0〜9.5で、コンドロイチン硫酸の水溶液を用い、支持体からコン ドロイチナーゼタンパク質を合わせて親和性で溶出すること、 (d)親和性で溶出されたタンパク質を合わせたものを陰イオン交換樹脂クロ マトグラフィー支持体上に負荷して結合されない溶出物を得ること、そして (e)結合されない溶出物中のコンドロイチナーゼIおよびコンドロイチナー ゼIIタンパク質を回収すること、 を包含する。 タンパク質は、 (1)結合されない溶出物を、金属キレート形成アフィニティークロマトグラ フィー支持体と接触させてコンドロイチナーゼタンパク質をさらに結合させるこ と、 (2)適切な溶媒で溶出すること、そして (3)コンドロイチナーゼタンパク質を回収すること、 による金属キレート形成クロマトグラフィーによりさらに精製され得る。 所望される場合は、共精製されたタンパク質は、さらなる陽イオン交換クロマ トグラフィーを必要とする付加的な処理段階により相互から分 離され得る。個々に精製されたタンパク質は、共精製処置により得られたものと 別の比で使用され得る。 好ましい態様の記述 以下の実施例は制限なしに本発明を例証する。全てのクローニング段階は別に 指摘されない限り大腸菌(Ecoli)でである。 実施例1:P.ブルガリス(Pvulgaris)におけるコンドロイチナーゼIおよびI Iの発現のためのプラスミドの構築 A.コンドロイチナーゼIおよびIIタンパク質をコードするDNA断片の組み立 て 全体の戦略は、コンドロイチナーゼIおよびIIの遺伝子を含有するがしかし上 流の調節領域の大部分を欠くDNA断片を創製することであった。最終的な断片 は、それが適切に置かれたBglIIおよびSmaIの切断部位を含有するプラスミドベ クター中に挿入され得るように、BglII-SmaI切断部位により隣接されることが所 望された。コンドロイチナーゼ領域は最初は半分で工作され、そしてその後再集 成されてこの結果を達成した。 BglII-SmaI断片の構築で使用された段階が第1図に図解される。この図で、コ ンドロイチナーゼIをコードするDNAは「110K」と称され、また、コンド ロイチナーゼIIをコードするDNAは「112K」と称される。 出発プラスミドはpLP2-751と称されるコスミドクローンであった。これ はEcoRI切断部位により隣接される−30kbのP.ブルガリス(P. vulgaris)ゲノム DNA挿入物を含有する。この挿入物は内部EcoRI切断部位を含有するため、Eco RI切断は20kbおよび10kbの2個のEcoRI断片 としての挿入されたDNAの回収をもたらし、これらはそれぞれ任意に左および 右と称される。コンドロイチナーゼI遺伝子全体は20kbのDNA断片の右側末端 に配置される。コンドロイチナーゼII遺伝子はコンドロイチナーゼI遺伝子の右 のすぐ下流に配置される。この遺伝子の近接部分は20kbのEcoRI断片の一番右の 端にある一方、この遺伝子の残存する遠位部分は10kbのEcoRI断片上にある。コ ンドロイチナーゼII遺伝子のコーディング配列は右方に伸長し、そしてEcoRI切 断部位の右に約2300bpで終わる。さらにおよそ240bp下流が唯一のSmaI切断部位 である。 pLP2-751はまた、コンドロイチナーゼI遺伝子全体およびコンドロイチ ナーゼII遺伝子の近接部分を含有する10kbのNsiI断片も含有する。この断片はp Lp2-751の20kbのEcoRI断片の右側に位置するが、しかし隣接する10kbのEco RI断片内にさらに400bp右に伸長する。従って、10kbのNsiI断片は上に記述され る内部EcoRI切断部位を含有する。 pLP2-751からの重なり合う10kbのNsiIおよび10kbのEcoRIの断片を以下 のようにサブクローニングした。pLp2-751をNsiIで切断し、そして、10kb のNsiI断片を単離しそしてNsiIリンカーを含有するpIBI24誘導体(インタ ーナショナル バイオテクノロジーズ インク(International Biotechnolgies ,Inc.)、コネティカット州ニューヘイヴン)中にクローニングした。この段階 はLP2-770と称されるプラスミドを生じた(第1図)。pLP2-770をその 後、EcoRVで切断して、コンドロイチナーゼI遺伝子の5'末端に、コンドロイチ ナーゼのオペロンの調節遺伝子およびこれらのタンパク質の調節結合部位のおそ らく全部もしくは一部をたぶん含有する、約3700bpの配列決定されない上流のD NAを除去した。EcoRV末端を脱リン酸化し、その後、BglIIリ ンカーを脱リン酸化された末端に連結した。生じるプラスミドをLP2-1512 と称した。BglII切断部位のすぐ下流は、ヌクレオチド40および62で開始する仮 定されるコンドロイチナーゼのプロモーターの−35および−10要素であった。コ ンドロイチナーゼIの開始コドンはヌクレオチド119にある。コンドロイチナー ゼIの終止コドンはヌクレオチド3182にあり、また、コンドロイチナーゼIIの開 始コドンは位置3238にある。このDNAは位置3974にEcoRI切断部位を含有し、 プラスミドpLP2-1514に含有されるものに対応し(下を参照)、そして位 置4363のNsiI切断部位に伸長する。従って、pLP2-1512のBglIIおよびEco RIでの切断は、コンドロイチナーゼI遺伝子全体およびコンドロイチナーゼII遺 伝子の5'近接部分を含有するおよそ3970bpの断片を生じた。同時に、プラスミ ドLP2-751をEcoRIで切断し、そして上に記述される10kbのEcoRI断片をpN EB193誘導体(ニューイングランド バイオラブス(New England Biolabs) 、マサチューセッツ州ビバリー)のEcoRI切断部位にクローニングして、LP2- 1263と称されるプラスミドを生じた。このプラスミドをAvaIで切断しそして 自己連結し、プラスミドLP2-1510を形成した。この段階はコンドロイチナ ーゼIIコーディング配列の下流の約7450bpのDNAを除去した。pLP2-151 0をその後、唯一のベクター由来AatII切断部位で切断し、DNAポリメラーゼ Iのクレノウ(Klenow)断片で埋め(fill in)、脱リン酸化し、そしてBglIIリンカ ーをその部位で連結した。LP2-1514と称される生じるプラスミドは、コン ドロイチナーゼII遺伝子の3'の遠位部分を含有するおよそ2550bpのEcoRI/SmaI (AvaI)挿入物を含有する。 最後の段階で、上に記述されるようにプラスミドLP2-1512から 単離された3970bpのBglII/EcoRI断片を、BglIIおよびEcoRIで切断されていたp LP2-1514中にクローニングした。LP2-1518と称される生じるプラス ミドは、コンドロイチナーゼIおよびIIの遺伝子断片を含有するおよそ6520bpの BglII-SmaI(AvaI)挿入物を有する。 B.P.ブルガリス(P.vulgaris)発現ベクターの構築 プラスミドpACYC184(ATCC番号37033)を、上に記述されるBglII -SmaI(AvaI)コンドロイチナーゼ断片の受容体としてはたらくよう工作した。 この構築の段階は第2図に示される。 pACYC184をAvaIで切断し、その後、末端をDNAポリメラーゼのクレ ノウ(Klenow)断片を使用して埋め、脱リン酸化し、そして合成BglIIリンカーに 連結して、プラスミドPL2-1508を形成した。このプラスミドをその後、Hi ndIIIで切断し、埋め、脱リン酸化し、そして合成SmaIリンカーと連結して、プ ラスミドLP2-1525を形成した。 最後の段階で、pLP2-1525をBglIIおよびAvaIで切断し、そして脱リン 酸化した。およそ2850bpの断片(複製開始点およびクロラムフェニコール耐性遺 伝子を包含する)をその後、コンドロイチナーゼIおよびIIの断片を含有するBg lII/AvaI挿入物に連結して、プラスミドLP2-1531を生じた。このプラスミ ドをもつ大腸菌(Ecoli)株はLL4136と称される。 C.コンドロイチナーゼIの発現プラスミドの構築 コンドロイチナーゼIのみの構築物もまた、pACYC184のBclI切断部位 でにBglIIリンカーを含有するpACYC184のBglII-SphIで切断された誘導 体に、pLP2-1512からのBglIIないしSphI(位置3414)断片を挿入するこ とにより調製した。SphI切断部位はpACY C184のテトラサイクリン耐性遺伝子の内部にある。生じるプラスミドはLP2 -1521と称され、そして大腸菌(Ecoli)株LL4093に含有される。 実施例2:コンドロイチナーゼIおよびIIの発現ベクターでのプロテウス ブル ガリス(Proteus vulgaris)の形質転換 プロテウス ブルガリス(Proteus vulgaris)株LL2480(野生型)および LL2492(コンドロイチナーゼの構成発現を表す)を、以下の手順を使用し てプラスミドで形質転換した。 各株の一夜培養系を、20-10-5培地に接種し、そして37℃で培養系が0.5のA60 0に到達するまでインキュベーションした。細胞を遠心分離により収集し、そし て冷蒸留水中で繰り返し洗浄した。それらをその後冷20%グリセロール中で150 倍に濃縮し、そして−70℃で凍結させて保存した。 電気穿孔法を、バイオラッド ジーンパルサー(BioRad Gene Pulser)を使用し て実行した。200μlの洗浄された細胞を1〜10μlのDNA(0.1〜2.0μgのDN Aに対応する)と0.2cmのキュベット中で混合し、そして、200オームの抵抗体を もつ25μファラドのコンデンサーを使用して2.4キロボルトでパルスを与えた(pu lsed)。電気穿孔された細胞をその後、2mlの20-10-5培地中に接種し、そしてそ の培養系を37℃で約75分間インキュベーションし、その後それらを25μg/mlのク ロラムフェニコールを含有する20-10-5アガー上で培養した。37℃での一夜イン キュベーションの後、クロラムフェニコール耐性のコロニーを観察した。各形質 転換体の少なくとも1個のコロニーをクロラムフェニコールアガー上に線状に塗 布した。個々のコロニーをその後、25μg/mlのクロラムフェ ニコールを含有する20-10-5液体培地中に接種し、そして37℃で一夜成育させた 。グリセロールをその後添加しそして株を−70℃で保存した。 形質転換されたプラスミドは、pACYC184、pLP2-1521およびp LP2-1531であった。プラスミドpACYC184、pLP2-1521およ びpLP2-1531で形質転換された株LL2480はそれぞれ株LL4202 、LL4198およびLL4192と称された。pACYC184、pLP2-1 521およびpLP2-1531で形質転換された株LL2492はそれぞれ株L L4119、LL4107、およびLL4142と称された。 実施例3:コンドロイチナーゼIおよびIIの産生の分析 上の実施例2で記述されたように調製された、プラスミドで形質転換されたP .ブルガリス(Pvulgaris)株を、それらのコンドロイチナーゼIおよびIIの産 生について分析した。成育培地は25μg/mlのクロラムフェニコールを含有するカ ザミノ酸補充最小培地であった。インキュベーションは30℃で実行し、そして、 サンプルを成育の開始後7および24時間に採取した。開始細胞濃度は約106〜107 細胞/mlであった。各場合で、細胞を遠心分離により収集し、フレンチ圧細胞で 破裂させ、そしてコンドロイチナーゼ酵素活性アッセイをかけた。培養系のA60 0 単位あたりの活性単位として表される結果が第2表に示される。 pLP2-1531は構成のおよび調節されたの双方のプロテウス(Proteus)宿 主株でコンドロイチナーゼIおよびIIの増加された産生を分け与える。プラスミ ドLP2-1521はコンドロイチナーゼIのみの増加された産生を分け与える。 かように、調節された株ではバックグラウンドの高レベルのコンドロイチナーゼ Iがみられるが、しかしコンドロイチナーゼIIは観察されない。構成株では、p LP2-1521は高レベルのコンドロイチナーゼIおよび低レベルのコンドロイ チナーゼIIを分け与える。この株でのコンドロイチナーゼIIの産生はこの遺伝子 の染色体のコピーからの発現に帰される。 上に挙げられる特許、出願、試験法、および開示は、これによりそっくりその まま引用により組み込まれる。 本発明の多くの変形物は、上に詳述される記述に照らして当業者にそれら自身 を示唆することができる。全てのこうした明かな変形物は付録 としてつけられる請求の範囲の完全な意図される範囲内にある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI (C12N 1/21 C12R 1:01) (C12N 9/16 C12R 1:19) (C12N 9/16 C12R 1:01) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AU,BB,BG ,BR,CA,CN,CZ,EE,FI,GE,HU, IL,IS,JP,KG,KP,KR,LK,LR,L T,LV,MD,MG,MK,MN,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,SG,SI,SK,TR,TT, UA,UZ,VN (72)発明者 カンドケ,キラン・マノハー アメリカ合衆国 ニューヨーク州 10954 ナヌエット・イーストアリソンアベニュー 120 (72)発明者 ルツペン,マーク・エドワード アメリカ合衆国 ニューヨーク州 10923 ガーナービル・リーコート6

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.プラスミドpLP2-751。 2.プラスミドpLP2-770。 3.プラスミドpLP2-1512。 4.請求の範囲3に記載されるプラスミド由来の約3970塩基対のBgIII/EcoRI断 片を含むDNA断片。 5.プラスミドpLP2-1263。 6.プラスミドpLP2-1508。 7.プラスミドpLP2-1510。 8.プラスミドpLP2-1514。 9.請求の範囲8に記載されるプラスミド由来の約2550塩基対のEcoRI/SmaI断片 を含むDNA断片。 10.プラスミドpLP2-1518。 11.請求の範囲10に記載されるプラスミド由来の約6520塩基対のBgIII-SmaI (AvaI)断片を含むDNA断片。 12.プラスミドpLP2-1525。 13.プラスミドpLP2-1531。 14.請求の範囲13に記載されるプラスミドで形質転換された大腸菌(Ecoli )細胞。 15.ATCC受託番号66839を有する請求の範囲14に記載される大腸菌 (Ecoli)細胞(LL4136)。 16.請求の範囲13に記載されるプラスミドで形質転換された野生型P.ブル ガリス(Pvulgaris)細胞。 17.前記細胞が、外因性のコンドロイチナーゼIおよびIIインデュ ーサーの非存在下にコンドロイチナーゼIタンパク質およびコンドロイチナーゼ IIタンパク質を産生する、請求の範囲16に記載されるP.ブルガリス(Pvulg aris )細胞。 18.前記インデューサーが、コンドロイチン硫酸、N-アセチルガラクトサミ ンおよびそれらの混合物から成る群から選択される、請求の範囲17に記載され るP.ブルガリス(Pvulgaris)細胞。 19.前記インデューサーがコンドロイチン硫酸を含む、請求の範囲18に記載 されるP.ブルガリス(Pvulgaris)細胞。 20.プラスミドpLP2-1521。 21.請求の範囲20に記載されるプラスミド由来の約3420塩基対のBgIII/SphI 断片を含むDNA断片。 22.請求の範囲20に記載されるプラスミドで形質転換された大腸菌(Ecoli )細胞。 23.請求の範囲20に記載されるプラスミドで形質転換された野生型P.ブル ガリス(Pvulgaris)細胞。 24.前記細胞が、外因性のコンドロイチナーゼIのインデューサーの非存在下 にコンドロイチナーゼIタンパク質を産生する、請求の範囲23に記載されるP .ブルガリス(Pvulgaris)細胞。 25.前記インデューサーが、コンドロイチン硫酸、N-アセチルガラクトサミ ンおよびそれらの混合物から成る群から選択される、請求の範囲24に記載され るP.ブルガリス(Pvulgaris)細胞。 26.前記インデューサーがコンドロイチン硫酸を含む、請求の範囲25に記載 されるP.ブルガリス(Pvulgaris)細胞。 27.前記細胞が、形質転換された野生型P.ブルガリス(Pvulgaris) 細胞が前記インデューサーの存在下に産生するよりも、前記インデューサーの非 存在下に少なくとも約2ないし約5倍程度多いコンドロイチナーゼIおよびコン ドロイチナーゼIIタンパク質を産生する、請求の範囲16に記載されるP.ブル ガリス(Pvulgaris)細胞。 28.コンドロイチナーゼIタンパク質およびコンドロイチナーゼIIタンパク質 を産生する方法であって、 (a)細菌の培養培地中でかつ外因性のコンドロイチナーゼIおよびIIのインデ ューサーの非存在下に請求の範囲16に記載される細胞を培養すること、 (b)前記培養系から前記細胞を収穫すること、そして、 (c)前記収穫された細胞から前記コンドロイチナーゼIおよびコンドロイチナ ーゼIIを回収すること、 を含む方法。 29.前記培養が、栄養培地および唯一の炭素源としてグルコースを含有する最 小培地から成る群から選択される培地中で前記細胞を成育させることを含む、請 求の範囲28に記載される方法。 30.請求の範囲28に記載される方法であって、前記回収が、 (i)前述の収穫された細胞の不純物を除去されたホモジェネートを調製するこ とであって、このホモジェネートが5.8ないし7.4のpHを有しており、 (ii)このホモジェネートを、ホモジェネート中のコンドロイチナーゼIおよび コンドロイチナーゼIIを含むいかなる正に荷電されたタンパク質も負に荷電され た支持体と非共有結合を形成するように、負に荷電された陽イオン交換樹脂クロ マトグラフィー支持体上に負荷すること、 (iii)pH7.0〜9.5で、コンドロイチン硫酸の水溶液を用い、支持体からコン ドロイチナーゼタンパク質を合わせて親和性で溶出すること、 (iv)段階(iii)からの前記親和性で溶出されたタンパク質を合わせたものを 陰イオン交換樹脂クロマトグラフィー支持体上に負荷して結合されない溶出物を 得ること、および (v)結合されない溶出物中のコンドロイチナーゼIおよびコンドロイチナーゼ IIタンパク質を回収すること、 を含む方法。 31.段階(v)が (1)前記結合されない溶出物を金属キレート形成アフィニティークロマトグラ フィー支持体と接触させて前述のコンドロイチナーゼタンパク質をさらに結合さ せること、 (2)適切な溶媒で溶出すること、 (3)前記コンドロイチナーゼタンパク質を回収すること、 を含む、請求の範囲30に記載される方法。 32.外因性のコンドロイチナーゼIおよびIIのインデューサーの非存在下でコ ンドロイチナーゼIおよびIIを産生するP.ブルガリス(Pvulgaris)細胞を産 生する方法であって、野生型P.ブルガリス(Pvulgaris)細胞を請求の範囲1 3に記載されるプラスミドで形質転換することを含む、方法。 33.外因性のコンドロイチナーゼIおよびIIのインデューサーの非存在下でコ ンドロイチナーゼIを産生するP.ブルガリス(Pvulgaris)細胞を産生する方 法であって、野生型P.ブルガリス(Pvulgaris)細胞を請求の範囲20に記載 されるプラスミドで形質転換することを含む、 方法。
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