JPH11507255A - 皮下投与および薬品分与システム用の多目的瓶 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は多目的瓶およびこれを作成する方法に関する。多目的瓶は薬品の皮下投与においてまたは薬品分与システムの一部として使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】 皮下投与および薬品分与システム用の多目的瓶 本願は「容器に剥離可能シールを貼付するための二段階自動プロセス」なる名 称の同時に係属中の出願に関する。 発明の背景 １．発明の分野 本発明は薬品分与システムで使用する本体係合部を備えた瓶用の多目的閉鎖シ ステム、および皮下投与で使用される剥離可能入口カバーに関する。 ２．従来技術の説明 医院のみならず病院でも少なくとも数種類の用途の瓶詰めの薬剤を必要として いる。まず、瓶詰め薬剤はＡｂｂｏｔｔ Ｌａｂｏｒａｔｏｒｉｅｓ（Ａｂｂｏ ｔｔ Ｌａｂｏｒａｔｏｒｉｅｓ，Ａｂｂｏｔｔ Ｐａｒｋ，Ｉｌ．６００６４ ）が販売している システムの一体部分として使用することができる。第二に、液状であると、紛状 であるとを問わず瓶詰め薬剤をカニューレによって瓶から取り出し、患者への皮 下投与、たとえば筋内投与に使用することができる。 ストッパ付きの瓶が無菌の薬品を供給するために製薬業界で一般的に使用され ている。瓶に収められた薬剤は通常、患者への注入前に、カニューレを綿棒で拭 ったストッパないしダイアフラムに挿入し、薬剤ないし薬品を取り出すことによ ってヘルスケア環境で投与される。 薬剤が紛状である場合、これを瓶から取り出す前に、薬剤を液化すなわち溶解 するために希釈液が必要となることがある。この手順には汚染の危険がある。 薬剤はカニューレによって瓶から取り出されると、皮下投与によって患者へ直 接投与され、あるいは静脈注射セットなどの薬品投与システムのＹサイトへ投与 される。 Ｌａｒｋｉｎ他による米国特許第４７０３８６４号は着脱可能なキャップ部分 と、瓶を薬品分与システムに接続する手段とを有する容器用の成形プラスチック カバーを開示している。テァストリップが除去されると、キャップ部分が装置か ら外され、瓶が薬品分与システムの希釈液バッグに挿入される。キャップ部分の 端部壁は薄い成形プラスチックのダイアフラムを有しており、これによってカニ ューレを端部壁の頂部から、瓶の中へ挿入することが可能となる。しかしながら 、カニューレをプラ スチックの貫通可能ダイアフラムに挿入することには、固有な欠点がある。貫通 可能なダイアフラムを設けると、均一なダイアフラムを射出成形することが困難 であるという品質管理の問題が生じる。ダイアフラムの中には、直径が１０００ 分の６０ないし８０インチ程度の小ささのものがある。ダイアフラムの直径は通 常、少なくともこれを貫通するカニューレの直径と同じである。また、ダイアフ ラムの中には厚さが１００分の１インチ程度の厚さのものがある。さらに、貫通 可能なプラスチックダイアフラムは望ましいものではない。貫通可能なダイアフ ラムに挿入されるカニューレは、ダイアフラムからプラスチックのプラグを切り 出すことがある。 Ｔｒｉｐｐ他による米国特許第４６１４５１５号もストッパ付きで、また剥離 可能なシールを有している薬品瓶を開示している。剥離可能なシールは貫通可能 なダイアフラムの外面を覆っている。貫通可能なダイアプラムはポリプロピレン 、塩化ビニールまたはポリエチレンなどの医療グレードのプラスチック製である 。貫通可能な粘着シールは取り除かれ、カニューレが貫通可能なダイアフラムに 挿入される。しかしながら、貫通可能なダイアフラムはカニューレの挿入前にア ルコールで拭う必 要がある。さらに、ヘルスケア管理者が依然として、カニューレをプラスチック ダイアフラムに入れなければならない。さらに他の欠点は、目標帯域がプラスチ ックダイアフラムを通して容易に見えるものではないことである。 本発明は薬品の皮下投与に使用でき、また薬品分与システムの一部となること のできる多目的瓶に関する。貫通可能なシールが取り除かれると、カニューレを アクセス開口から瓶に挿入することができる。さらに、瓶自体を薬品分与システ ムの一部として使用することができる。これにより、医院のみならず病院も、上 述のニーズを満たすために種々のタイプを備えておくのではなく、一種類の瓶を 備えておくことが可能となる。 発明の概要 本発明は薬品分与システムとの係合のための本体係合部分と、取り除いた場合 に、カニューレを介して瓶へのアクセスを提供する剥離可能な入口カバーとを備 えている、薬剤の皮下投与用に適している、あるいは薬品分与システムの一部と して適している瓶用の多目的閉鎖システムに関する。 さらに、本発明は剥離可能な入口カバーをキャップ部分に貼付するための二段 階自動方法に関する。 図面の簡単な説明 第１図は本発明の教示を用いた瓶アセンブリの斜視図である。 第２図はカバーの頂部、ならびに関連するテァストリップおよびプルリングが 取り除かれた後の、第１図の瓶アセンブリの斜視図である。 第３図は本発明の教示を用いた瓶アセンブリの正面図である。 第４図は第１図の瓶およびカバーの半分を半径方向の断面で、またもう半分を 立面で（第３図の５−５平面にほぼ沿った）示す図面である。 第５図は第３図の瓶アセンブリの分解斜視図である。 第６図は第３図のカバー付き瓶の他の使用の形態を示す第５図と同様な図面で ある。 第７図は剥離可能入口カバーの部分断面図である。 発明の詳細な説明 本発明は静脈薬品分与システムで使用することができ、また皮下投与が必要な 場合に使用できる瓶用の多目的閉鎖システムに関する。多目的瓶の例を第１図に 示す。多目的瓶は剥離可能なポートカバー（４４）と本体係合部（３１）ととも に、瓶（１０）を含んでいる。剥離可能なポートカバー（４４）は瓶 （１０）の上端をカバーする第一の部分すなわちキャップ部分（３０）に貼付さ れている。 キャップ部分（３０）は端部壁（４０）、環状スカート（４１）およびアクセ スポート（４３）を備えることができる。たとえば、キャップ部分（３０）、剥 離可能なポートカバー（４４）は瓶（１０）の頂部を包囲し、気密にシールする 。アクセスポート（４３）をキャップ部分（３０）の端部壁（４０）上に配置し た剥離可能なポートカバー（４４）によって機密にシールすることもできる。 端部壁（４０）から剥離可能なポートカバー（４４）を除去することにより、 取外し可能なストッパへのアクセスが行われる。この場合、取外し可能なストッ パには、アクセスポート（４３）を通じてカニューレによってアクセスできる。 アクセスポート（４３）は通常、取外し可能なストッパ上方を中心としている。 取外し可能なストッパは瓶のアクセス開口内に配置されている。取外し可能な ストッパは通常、ゴムなどのエラストマ材料製である。 本発明の多目的瓶は本体係合部（３１）が静脈薬品分与シス テムで使用するための希釈液バッグに接続する機構を含んでいるとともに、剥離 可能なポートカバー（４４）がカニューレを通じて瓶（１０）へアクセスすると いう意味で「多目的」である。Ｔｒｉｐｐによる対する米国特許第４６１４５１ ５号およびＬａｒｋｉｎ他による米国特許第４７０３８６４号は参照することに より、全面的に本明細書の一部となるものである。 剥離可能なポートカバー（４４）はアクセスポート（４３）を有している成形 キャップ部分（３０）に貼付することができる。アクセスポート（４３）は瓶の アクセス開口（１３）に載置しているゴムのストッパ（１４）にアクセスするよ うに設計されており、剥離可能なポートカバー（４４）を取り外すと、カニュー レをゴムストッパを通して、瓶（１０）に挿入することができる。これによって 、プラスチックカバーまたはプラスチックダイアフラムを貫通する必要性がなく なる。一般に、このようなプラスチックカバーおよびプラスチックダイアフラム は、ポリプロピレン、ポリビニール、ポリエチレンなどの材料製である。 剥離可能なポートカバーは通常、多層膜である。このような多層膜は一般に、 紙および／またはポリマ層に接着された金属 フォイルを含んでいる。 第７図を参照すると、剥離可能なポートカバー（４４）は通常、感圧接着剤層 （７０）、シーラント層（７２）、金属フォイル層（７４）、および耐熱層（７ ６）を含んでいる。つなぎ層（７８）を使用して、異なる層をまとめて接着し、 多層膜を作成することができる。接着剤層およびシーラント層は、これらを一緒 に使用して、剥離可能なポートカバーをコンテナにシールする迅速で精確な貼付 をもたらすことができるという点で独自のものである。 感圧接着剤層（７０）を使用して、剥離可能なポートカバー（４４）をキャッ プ部分（３０）上で一時的に定置保持してから、誘導熱によって剥離可能なポー トカバー（４０）をキャップ部分（３０）にシールする。好ましくは、剥離可能 なポートカバーを多数のポートカバーを収めているキャリアウェブ（６９）に設 ける。手動または自動プロセスによってキャリアウェブ（６９）から取り外され ると、剥離可能なポートカバー（４４）は端部壁（４０）上、あるいは端部壁が 存在していない場合には、環状スカート部（４１）の端部上に一時的に配置され る。剥離可能なポートカバーの接着剤層はポートカバーを、 端部壁または環状スカートに接着する。使用するプロセスは自動プロセスである ことが好ましい。 十分な量の接着剤を塗布して、剥離可能なポートカバーを定置保持してから、 誘導シールを行う。感圧接着剤は特定のタイプに限定されるものではなく、アク リル系、ゴム系、ビニール系、およびシリコン系のいずれであってもよい。 シーラント層（７２）は通常、低密度ポリエチレン、またはエチレンビニール アセテート材料などのポリマである。シーラント層（７２）はこれがシールする 材料と同じ材料のものであることが好ましい。シーラント層（７２）は端部壁（ ４０）に、あるいは端部壁（４０）が使用されていない場合には、環状スカート 部（４１）に熱シールされる。端部壁（４０）からの剥離可能なポートカバーを 除去してから、シーラント層を端部壁（４０）に溶着し、留置する。剥離可能な ポートカバーはシーラント層以外の、つなぎ層などの層で裂ける。代替策は、シ ーラント層が異なる密度の複数の材料を有している同時押出しシーラント層を作 成することである。剥離可能なポートカバーを除去すると、同時押し出し材料の 一つが端部壁に溶着し、他の密度の材料が剥離可能なポートカバーによって除去 される。シ ーラント層はシーラント層内の異なる密度を有している異なる材料の界面で分離 する。さらに、剥離可能なポートカバーをいったんキャップから除去すると、再 シールすることはできなくなる。 あるいは、シーラント層（７２）はポリマブレンドであってもよい。たとえば 、シーラント層はポリプロピレン、エチレンビニールアセテート、またはポリエ チレンの全部あるいはいずれかのブレンドでよい。たとえば、ポリプロピレンお よびポリエチレンを一緒に混合して、ポリマ混合物を形成することができる。ポ リマブレンドにおいて、ポリマの一つは容器と同じ材料であることが好ましい。 たとえば、ポリマブレンド中のポリプロピレンはポリマブレンド中のポリエチレ ンよりも、ポリプロピレン容器に対して確実なシールを行うことができる。 剥離可能なポートカバーをキャップ部分に対してシールした場合、耐熱層は多 層膜の上部層を含んでいる。通常、耐熱層はポリエステル製である。 金属フォイル層は誘導シーラからの熱と圧力の両方によって加熱される。金属 フォイルからの熱はシーラントを溶融させ、これをキャップ部分へ溶着する。通 常、金属フォイルはアルミ ニウム製である。 剥離可能なポートカバー（４４）はキャップ部分（３０）へ誘導シールされる 。通常、誘導シールプロセス中のシーラント層とキャップ部分の間の温度は華氏 約２５０°から華氏約３５０°までである。剥離可能なポートカバーの厚さは変 わりうるが、通常、約１０００分の１インチから約１０００分の３インチまでで ある。 本発明の多目的瓶はガラス瓶または成形プラスチック瓶である。成形プラスチ ック瓶は少なくとも一種類の許容殺菌技法によって殺菌できるような材料製でな ければならない。好ましくは、多目的瓶はガラスである。 多目的瓶はガンマ線照射や酸化エチレンなどの数種類のプロセスのうち一つに よって殺菌することができるが、これらに限定することを意図するものではない 。たとえば、瓶の殺菌をガンマ線照射によって行い、その後薬剤の無菌充填を行 うことができる。 キャップ部分（３０）はガラス瓶の頂部の少なくとも一部を包囲する成形プラ スチックでよい。通常、キャップ部分（３０）は端部壁（４０）、環状スカート （４１）、およびアクセスポ ート（４３）を有している。代替品は端部壁のないプラスチックカバーを有する ものである。このようなプラスチックカバーにおいて、剥離可能なポートカバー は環状スカートの縁部に対してシールされる。 本体係合部分はエンドユーザに対してグリップ表面を与え、かつ希釈液バッグ への取付け部をもたらすように設計することもできる。 多目的瓶の他の例を図面の第２図ないし第６図に示す。これらの図面において 、瓶アセンブリ（８）は中空の取外し可能なエラストマストッパ（１４）によっ て閉鎖されたアクセス開口（１３）を備えているねじ付き仕上げ端部（１２）を 有している瓶（１０）を含んでいる。 図面の他の図をさらに参照すると、瓶（１０）は重畳接合部（２４）で互いに 接合しているカバー（２０）およびシュラウド（２２）によって包囲されている 。カバーとシュラウドはさらに、接合部（２４）にまたがっている粘着ラベル（ ２６）によってまとめて固定されている。カバーは狭い公差で精確に成形でき、 寸法上安定しており、比較的剛性（非弾性）であり、もろく、しかも引き裂き可 能なポリプロピレンまたはポリエチ レンなどの適切なプラスチックの一体プラスチック成形品でよい。シュラウド部 分（２２）は類似の材料製でよいが、通常は、より柔軟で、弾性の高いものであ る。 カバー（２０）はキャップ部分（３０）、第二の部分すなわち本体係合部分（ ３１）、部分（３０）と部分（３１）の中間にあり、ティア細部接合部（３３） および（３４）によって接合されているティアストリップ（３２）、およびプル リング（３５）を含んでいる。プルリング（３５）の部分は一方側面において、 力転送要素（３６）を介してティアストリップへ接合されている。 キャップ部分（３０）は通常、端部壁（４０）、アクセスポート（４３）、お よび瓶のねじ付き首部を包囲し、この部分の若干下方を延びている環状スカート （４１）を含んでいる。数個の着座リブ（４２）がキャップの内面に設けられて いる。これらのリブは半径方向および軸方向に延びているものであり、第４図お よび第６図にもっともよく示されているように、瓶の仕上げ端部に衝合停止部を もたらして、停止部（１４）の外端面と端部壁（４０）の内面との間の圧力接触 を回避するものである。これはこれら要素が互いに固着することを排除する。 キャップ部分（３０）はさらに、剥離可能なポートカバー（４４）によってカ バーされる端部壁（４０）の頂部にエンボスされた少なくとも一つの円周リング を有している。円周リングはアクセスポートと同心であり、これを包囲している 。エンボスされた円周リングと剥離可能なポートカバーとは隆起部分のままであ るとともに、剥離可能なポートカバーの残りの部分は端部壁に対して平坦なまま となっている。隆起部分はこれにより、剥離可能なポートカバーが端部壁に対し て完全にシールされているという視覚的な確認をもたらす。剥離可能なポートカ バーが部分的に、あるいは完全に除去されると、剥離可能なポートカバーの除去 された部分が平坦となり、円周リングによる押印を示さなくなる。一つまたは複 数の円周リングの代わりに、剥離可能なポートカバーによって覆われる端部壁の 他の領域にエンボスして、同じ機能を提供することができる。 アクセスポート（４３）は端部壁（４０）に孔を機械打ち抜きすることによっ て作成された。端部壁に孔を機械打ち抜きする代わりに、アクセスポート（４３ ）を射出成形して、端部壁（４０）にアクセスポートを設けることもできる。ア クセスポート（４３）は望ましいと見なされる任意の寸法でよいが、十 分な端部壁（４０）が剥離可能なポートカバー（４４）の取付けのために残され ることが好ましい。キャップ部分（３０）に端部壁（４０）がない場合には、剥 離可能なポートカバー（４４）を環状スカート部分（４１）に取り付けることが できる。 アクセスポート（４３）はストッパ（１４）への直接アクセスをもたらす。ア クセスポート（４３）により、瓶（１０）への材料の追加、あるいは瓶（１０） からの材料の抜取りが可能となる。アクセスポート（４３）は端部壁（４０）ま たはキャップ部分（３０）の他の部分を注射針が貫通する必要性をなくする。 アクセスポート（４３）により、瓶への付加的な薬品および／または希釈液の 追加が容易となる。これは剥離可能なポートカバー（４４）を完全に、あるいは 部分的に除去することによって達成できる。 本体係合部（３１）には瓶のショルダの停止着座部として働くショルダ（４６ ）を形成してもよい。垂下シリンダ状部分（４７）が瓶のシリンダ状の本体（１ ４）の周囲に密接に嵌合し、瓶（１０）と緊密なスライド接触を行うための一対 の環状 シール隆起（４８）を含んでいて、バクテリアまたはその他の微生物の侵入に対 する効果的なバリアを提供する。これにより、カバー（２０）は瓶の頸部および 仕上げ端部上およびその周囲の無菌状態を維持する。シール隆起（４８）は環形 であっても、あるいは瓶（１０）へのカバー（２０）の組立中に捕らえられた気 体の逃出を可能とする短い中断部分を有していてもよい。ラチェット歯（４９） の環状の配列を部分（４７）の外面に設けて、上述の米国特許第４６１４５１５ 号で詳細に記載されているように、希釈液バッグまたはカバー付きの瓶の使用形 態の一つにおける他の分与システムの入口の補い合う形状の歯とのインターロッ ク係合を行う。 ティア詳細部（３４）は、図示のように、カバー（２０）の外部にあるＶ字溝 の頂点の薄くもろい壁部接合部によって規定されている。このティア接合部はカ バーを完全に包囲している。もろいティア詳細部（３３）はティアストリップ（ ３２）の上縁部における外部ショルダ（５０）と、キャップ部分（３０）のスカ ート部（４１）の下縁部における内部ショルダ（５１）との間に規定された二つ のオフセットされたシャープコーナの間の薄い壁部によって形成されている。（ 本明細書で使用する 場合、「上部」および「下部」は、第３図、第４図および第６図に示すように、 キャップとアクセス開口を上向きにした瓶ユニットの向きを基準としたものであ る。）ティア詳細部（３３）はティアストップを形成するショルダないし厚い壁 部（５４）によって中断されている。これによりキャップ部分とティアストリッ プが瓶アセンブリ（８）からの除去時に、互いに接続したままとなる（第２図参 照）。あるいは、第１図に示すように、プルリング（３５）およびティアストリ ップ（３２）をキャップ部分から完全に分離することができる。 プルリング（３５）をカバー（２０）の周囲に配置し、キャップ部分（３０） を規定することができる。リングを端部壁（４０）の上面から下方へ離隔させた 場合、この端部表面とスカート壁（４１）の隣接上部とは、第３図および第４図 に示すように、離隔し、妨害を受けない。この構成は瓶へのカバーの組み付け中 の組み付け機器および装着工具によるカバーの取り扱いを便利なものとし、また 係合を便利なものとする。この構成は剥離可能なポートカバー（４４）へのアク セスを容易とし、これによってポートカバーを除去することができ、また瓶（１ ０）にアクセスポート（４３）を介してカニューレがアク セスすることができる。端部壁（４０）はカバーの他の部分に対する所定の関係 で基準表面を規定している。それ故、カバーの長手方向軸線およびアセンブリの 長手方向軸線に対してほぼ垂直に配置された平坦で安定した表面がもたらされ、 この上に各カバーまたはそれぞれのアセンブリが乗置するとともに、搬送され、 またこの表面にはカバーと瓶をまとめて入れ子式とした場合に、圧縮装置が係合 する。リングを端部壁表面よりも下方に離隔させると、カバーの把持のためのシ リンダ状スカート壁（４１）の一部がさらに露出し、カバーを上端に係合する円 錐形係合取付具またはその他の取付具ないし工具による係合に特に適合するもの となる。 いくつかの実施の態様を詳細に図示説明してきたが、本発明がこれらの実施の 態様に限定されないことが理解されよう。したがって、本明細書の請求の範囲は 本発明の必須の態様を具体化する特徴を組み込んだあらゆる変形およびその他の 実施の態様を対象とすることを意図している。 本発明は剥離可能なポートカバーを容器およびその他の物品に貼付する方法に も関する。剥離可能なポートカバーは二段階のプロセスで貼付され、これは製造 速度を高めるとともに、ス トッパ付き瓶に無菌のアクセス位置を提供する。容器に対するアクセス位置は貼 付された剥離可能なポートカバーによって保護される。 このような容器を大量生産する方法を、完全に自動化することが望ましい。完 全な自動化システムは約６０個から３００個超までの剥離可能なポートカバーを キャップ部分に一分間の動作で貼付することができる。また、貼付された剥離可 能なポートカバーが最小限１年間完全である、すなわち剥離可能なポートカバー が取扱い、流通、および梱包時に早めに剥離しないことが望ましい。 工程中に接着剤層／シーラント層が協働することは瓶用の多目的閉鎖システム 、および剥離可能なポートカバーを貼付する工程に必須なものである。 二段階プロセスは剥離可能なポートカバーをキャップ部分上に配置する感圧ラ ベル貼り機械を含んでいる。Ｌａｂｅｌ− Ａｐｐｌｉｃａｔｏｒ（Ｌａｂｅｌ−Ａｉｒｅ Ｉｎｃ．，Ｆｕｌｌｅｒｔｏｎ ，Ｃａ．，９２６３３）などのラベル貼り機械は剥離可能なポートカバーをキャ リアウェブから自動的に 剥がし、真空によってこれを定置保持する保持パッド上に置く。保持パッドはキ ャップ部分に向かって延び、その時点で空気流が逆転し、剥離可能なポートカバ ーがキャップ部分へ吹き付けられ、これによりアクセスポートを包囲する。剥離 可能なポートカバーは剥離可能なポートカバーの感圧接着剤層によって端部壁に 固定される。剥離可能なポートカバーはさまざまなベンダから入手できる。本発 明の瓶用多目的閉鎖システムに使用される特定のポートカバーの一つは、Ｏｕｔ ｌｏｏｋ Ｐａｃｋａｇｉｎｇ（Ｏｕｔｌｏｏｋ Ｐａｃｋａｇｉｎｇ，Ｏａｋ Ｃｒｅｅｋ，Ｗｉ．５３１５４）のポートカバーである。 剥離可能なポートカバーが貼付されたキャップ部分は、Ｔｈｅ Ｌｅｐｅｌ Ｅｌｅｃｔｒｏｎｉｃｓ Ｃａｐ Ｓｅａｌｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ（Ｌｅｐｅｌ Ｃｏ．，Ｎｅｗ Ｙｏｒｋ，ＮＹ．１１３７８）などの誘導シールヘッド、あ るいはＥｎｅｒｃｏｎ（Ｅｎｅｒｃｏｎ Ｉｎｄｕｓｔｒｉｅｓ Ｃｏｒｐ．Ｍ ｅｎｏｍｅｅ，Ｗｉ．，５３０５２−０７７３）の誘導シーラを通される。誘導 加熱は通常、高周波交流を銅のコイルに通して、振動磁界を生じさせ、磁界が剥 離可能なポートカバーの金属フォイル層を加熱することを含む。金属フォイル層 の加熱は圧力と組み合わ されて、シーラント層を溶融させ、これが感圧接着剤層を酸化させ、キャップ部 分をシールする。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．取外し可能なゴムストッパを備えた瓶用の多目的閉鎖システムであって、 薬品分与システムに取り付けることのできる接続手段を有する本体係合部分と 、 端部壁、環状スカート、および前記取外し可能ストッパ上方に中心を有するア クセス開口を有しているカバーを有するキャップ部分と、 前記アクセスポートを包囲し、取り外すことにより、前記ストッパ付き瓶への アクセスをもたらす、前記端部壁にシールされた剥離可能なポートカバーと を備えている瓶用の多目的閉鎖システム。 ２．前記カバーが多層膜である請求の範囲第１項に記載の瓶用の多目的閉鎖シス テム。 ３．前記多層膜が耐熱層と、金属フォイル層と、シーラント層と、接着剤層とを 備えている請求の範囲第２項に記載の瓶用の多目的閉鎖システム。 ４．前記本体係合部分がラチェット歯の環状配列をさらに備え ている請求の範囲第１項に記載の瓶用の多目的閉鎖システム。 ５．前記瓶がシュラウドをさらに備えている請求の範囲第１項に記載の瓶用の多 目的閉鎖システム。 ６．前記キャップ部分が前記端部壁上に少なくとも一つのエンボスされた領域を さらに備えている請求の範囲第１項に記載の瓶用の多目的閉鎖システム。 ７．前記端部壁が、前記アクセスポートと同心で、これを包囲している少なくと も一つの円周リングをさらに備えている請求の範囲第６項に記載の瓶用の多目的 閉鎖システム。 ８．前記瓶がガラスで構成されている請求の範囲第１項に記載の瓶用の多目的閉 鎖システム。 ９．前記瓶が成形プラスチックで構成されている請求の範囲第１項に記載の瓶用 の多目的閉鎖システム。 １０．取外し可能なゴムストッパを備えた瓶用の多目的閉鎖システムであって、 薬品分与システムに取り付けることのできる接続手段を有する本体係合部分と 、 環状スカート、および前記取外し可能ストッパ上方に中心を有するアクセス開 口を有しているカバーを有するキャップ部分 と、 前記アクセスポートを包囲し、取り外すことにより、前記ストッパ付き瓶への アクセスをもたらす、前記端部壁にシールされた剥離可能なポートカバーと を備えている瓶用の多目的閉鎖システム。 １１．前記カバーが多層膜である請求の範囲第１０項に記載の瓶用の多目的閉鎖 システム。 １２．前記多層膜が耐熱層と、金属フォイル層と、シーラント層と、接着剤層と を備えている請求の範囲第１１項に記載の瓶用の多目的閉鎖システム。 １３．前記本体係合部分がラチェット歯の環状配列をさらに備えている請求の範 囲第１０項に記載の瓶用の多目的閉鎖システム。 １４．前記瓶がシュラウドをさらに備えている請求の範囲第１０項に記載の瓶用 の多目的閉鎖システム。 １５．前記瓶がガラスで構成されている請求の範囲第１０項に記載の瓶用の多目 的閉鎖システム。 １６．前記瓶が成形プラスチックで構成されている請求の範囲第１０項に記載の 瓶用の多目的閉鎖システム。