JPH11506751A - 平滑筋細胞増殖の阻害薬としての2−置換ベンゾイミダゾール誘導体 - Google Patents

平滑筋細胞増殖の阻害薬としての2−置換ベンゾイミダゾール誘導体

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JPH11506751A JP9500992A JP50099297A JPH11506751A JP H11506751 A JPH11506751 A JP H11506751A JP 9500992 A JP9500992 A JP 9500992A JP 50099297 A JP50099297 A JP 50099297A JP H11506751 A JPH11506751 A JP H11506751A
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シー−ヤール,チャイ
スルコウスキー,セオドア・シルベスター
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アメリカン・ホーム・プロダクツ・コーポレイション
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Abstract

(57)【要約】 ここに開示されているのは、平滑筋細胞増殖の阻害薬として有用な式(I): [式中、R1は置換フェニル(ここで、置換基は、独立して、1または2個のハロゲン、アルキル基、カルボキシル基またはアルコキシカルボニル基);R2はHまたはアルキル;R3およびR4は、独立して、H、アルキル、ハロゲンまたはニトロ;ならびにnは1、2または3]で示される化合物またはその医薬上許容される塩である。

Description

【発明の詳細な説明】 平滑筋細胞増殖の阻害薬としての2−置換ベンゾイミダゾール誘導体 本発明は、平滑筋細胞増殖阻害薬として有用な2−置換ベンゾイミダゾール誘 導体、ならびに、過剰な平滑筋細胞増殖に関連する疾患および状態(例えば、再 狭窄)の治療における、これら化合物およびこれら化合物を含有する医薬組成物 の使用、ならびに、かかる化合物の製造方法に関する。 血管平滑筋細胞の増殖および有向移動は、高血圧誘発性の血管リモデリング、 血管再狭窄およびアテローム性動脈硬化のような過程における重要な血管閉塞要 素である(ギボンズ,ジー・エイチ(Gibbons,G.H.);ジャウ・ヴイ・ジェイ(D zau,V.J.);NEJM,1994;330:1431)。全体の疾患過程は、この疾患過程の病 態に基づいて、過増殖性血管病と呼ばれる。血管閉塞前には、内膜平滑筋細胞の 過形成が原因で、狭窄が生じる(クロウズ,エイ・ダブリュ(Clowes,A.W.);レ イディ,エム・エイ(Reidy,M.A.);ジャーナル・オブ・バスキュラー・サージ ェリー(J.Vasc.Surg.),1991;13:885)。内膜平滑筋細胞の過形成の根本原 因は、内皮および細胞外基質の破壊に至る血管平滑筋細胞の損傷である(シュワ ルツ,エス・エム(Schwartz,S.M.),ヒューマン・パソロジー(Human Pathology ),1987;18:240;フィンジャーレ,ジェイ(Fingerle,J.),アルテリオスクレ ロシス(Arteriosclerosis),1990;10:1082)。通常、動脈壁の細胞は、精密な 負の制御下にあり、低基礎増殖状態または静止非増殖状態にある。血管損傷後、 増殖因子およびサイトカインの放出は、平滑筋細胞の増殖および移動をもたらす (ファジン,ジェイ・エイ(Fagin,J.A.);フォレスター,ジェイ・エス(Forres ter,J.S.),トレンズ・イン・カーディオヴァスキュラー・メディスン(Trends in Cardiovascular Med.),1992;2:90;シラタニ,エム(Shiratani,M.); ユイ,ワイ(Yui,Y.);カワイ,シー(Kawai,C.),エンドテリウム(Endotheliu m),1993;1:5)。 内膜過形成に至る血管損傷は、免疫学的に、または、侵襲的な心臓血管処置に よって誘発し得る。アテローム性動脈硬化は、狭窄に進行する生物学的な間接的 血管損傷の一般的形態である。血管平滑筋細胞の異常な増殖は、内膜傷害の部位 における閉塞性の新しい内膜障害の原因となるアテローム性動脈硬化プラークの 特徴である(ロス,アール(Ross,R.),ネイチャー(Nature),1993;362:801; キャッセルズ,ダブリュ(Cascells,W.),サーキュレーション(Circulation),1 992;86:723)。内膜過形成に至る機械的な損傷は、血管の無傷性を破る、血管 形成術の処置、臓器移植手術および他の血管侵襲的処置の後に発生し得る(クロ ウズ,エイ・ダブリュ(Clowes,A.W.);レイディ,エム・エイ(Reidy,M.A.) ,ジャーナル・オブ・ヴァスキュラー・サージェリー(J.Vasc.Surg.),1991; 13:885;アイシック,エフ・エフ(Isik,F.F.);マクドナルド,ティー・オ ー(McDonald,T.O.);ファーガソン,エム(Ferguson,M.);ヤナカ,イー(Yan aka,E.),アメリカン・ジャーナル・オブ・パソロジー(Am.J.Pathol.),1992 ;141:1139)。 経皮的経管冠動脈血管形成術は、冠動脈狭窄の治療に広く取り入れられている 。この処置では、内皮が傷害を受けて、血液由来または損傷の部位で放出される 様々な化学誘因物質および分裂促進因子に曝露される。これらの薬剤のうち、血 小板由来増殖因子(PDGF)は、平滑筋細胞増殖および化学走性の過程におい て重要な役割を果たすと考えられる(レイディ,エム・エイ(Reidy,M.A.); フィンジャーレ,ジェイ(Fingerle,J.);リンドナー,ヴイ(Lindner,V.) ;サーキュレイション(Circulation),1993;86(補遺III):III-43:フェルン ズ,ジー・エイ・エイ(Ferns,G.A.A.);レインズ,イー・ダブリュ(Raines, E.W.);スプリューゲル,ケイ・エイチ(Sprugel,K.H.);モンターニ,エイ・ エス(Montani,A.S.);レイディ,エム・エイ(Reidy,M.A.);ロス,アール (Ross,R.);サイエンス(Science),1991;253:1129.;ジャウィーン,エイ (Jawien,A.)ら,ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲイション(J .Clin.Invest.),1992;89:507;ネイベル,イー・ジー(Nabel,E.G.)ら, ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲイション(J.Clin.Invest.),1 993;91:1822)。血管形成術後3〜6カ月以内に、この処置の間における血管 損傷への応答によって引き起こされる再狭窄の結果として、血液量の有意な減少 が約3 0〜40%の患者に見られる。次いで、これらの患者は、第2の介入処置を必要 とする(ペピン,シー(Pepine,C.),サーキュレーション(Circulation),1990 ;81:1753;ハードフ,アール・ジェイ(Hardoff,R.J.),ジャーナル・オブ・ アメリカン・カレッジ・オブ・カーディオロジー(J.Am.Coll.Cardiol.),199 0;15:1486)。従って、再狭窄過程を制限する薬剤は、著しく有益である。血 管平滑筋細胞増殖(特に、PDGF刺激による増殖)を阻害する薬剤は、血管過 形成障害の治療に有用である(モロイ,シー・ジェイ(Molloy,C.J.),ドラッグ ・ディベロップメント・レサーチ(Drug Dev.Res.),1993;29:148;ニュービ ィ,エイ・シー(Newby,A.C.);ジョージ,エス・ジェイ(George,S.J.),カ ーディオヴァスキュラー・リサーチ(Cardiovasc.Res.),1993;27:1173)。 米国特許第5,387,600号は、ACAT阻害薬である式Iの2−アルキルまたは ヘテロ環式ベンゾイミダゾールを開示している。 米国特許第4,814,329号は、抗高脂血症薬である下記式IIの2−チオベンゾイ ミダゾールを開示している。ここで、RはC1−C4アルキルおよびC2−C4ヒド ロキシアルキルである。 独国特許第4,212,748号は、AII拮抗薬であるN−ビフェニルメチルベンゾイミ ダゾールを開示している。米国特許第5,128,359号は、アテローム性動脈硬化の 治療用である1−ベンジルベンゾイミダゾール−2−アルカン酸誘導体を開示し ている。 本発明によれば、平滑筋細胞増殖阻害薬として、ならびに、過剰な平滑筋細胞 増殖によって特徴付けられる疾患および状態(例えば、再狭窄)を治療するため の治療組成物として有用な一群の2−置換ベンゾイミダゾール誘導体が提供され る。 かくして、本発明によれば、式I: [式中、R1は、置換フェニル(ここで、置換基は、独立して、1または2個の ハロゲン、各々炭素数1〜6のアルキル基、カルボキシル基または各々炭素数2 〜7のアルコキシカルボニル基);R2はHまたは炭素数1〜6のアルキル;R3 およびR4は、独立して、H、炭素数1〜6のアルキル、ハロゲンまたはニトロ ;ならびにnは1、2または3] で示される化合物またはその医薬上許容される塩が提供される。 R3またはR4がハロゲンである場合、それは好ましくは塩素またはフッ素であ る。R1がハロゲンで置換されている場合、それは好ましくは塩素またはフッ素 である。R2は好ましくはHであり、nは好ましくは1である。R1がアルコキシ カルボニルである場合、それは好ましくはメトキシカルボニルまたはエトキシカ ルボニルである。いずれかの基が炭素数1〜6のアルキルである場合、それは直 鎖または分岐鎖のいずれであってもよく、好ましくは炭素数1〜4のアルキルで ある。さらに詳しくは、それはメチル、エチル、n−またはiso−プロピル、あ るいはn−、iso−、sec−またはt−ブチルである。 本発明の特に好ましい化合物は、 ・5(6)−クロロ−2−(3,4−ジクロロベンジルスルファニル)−6(5 )−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾールまたはその医薬上許容される塩; ・2−(3,4−ジクロロベンジルスルファニル)−5−ニトロ−1H−ベン ゾイミダゾールまたはその医薬上許容される塩; ・2−(3,4−ジクロロベンジルスルファニル)−1H−ベンゾイミダゾー ルまたはその医薬上許容される塩; ・4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルスルファニルメチル)安息香酸 メチルエステルまたはその医薬上許容される塩; ・4−(5−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルスルファニルメチ ル)−安息香酸メチルエステルまたはその医薬上許容される塩である。 本発明の2−置換ベンジルチオ化合物は、以下のスキームで概説する一般的な 反応経路に従って調製される。 市販されていない2−メルカプトベンゾイミダゾール(1)は、標準的な方法 によって調製することができる。例えば、適当に置換された1,2−ジアミノベ ンゼンおよびエチルキサントゲン酸カリウムをエタノール/水の中で4時間還流 すれば、化合物1が得られる。エタノール中で24時間還流することによって、 1を適当に置換されたフェニルアルキルブロミドでアルキル化して、置換チオ化 合物2を臭化水素酸塩として得る。これは、飽和炭酸ナトリウム溶液で処理する ことによって塩基に変換される。この塩基は標準的な手順によって塩酸塩に変換 される。R2がアルキルである化合物は、従来の手順によって調製される。 かくして、本発明によれば、式Iで示される化合物の製造方法が提供されるが 、かかる製造方法は、(a)置換された1,2−ジアミノベンゼン(ここで、R3 およびR4は上記と同意義)を式: [式中、R5はC1−C4アルキルおよびMはアルカリ金属] で示されるキサントゲン酸塩と反応させて、上で定義される式1の化合物を形成 すること、(b)式1の化合物をR1(CH2nBr(ここで、R1およびnは上 記と同意義)と反応させて、上で定義される式2の化合物を形成すること、(c )対応する塩基に変換し、所望により、この塩基を対応する酸に変換すること、 および(d)所望により、この方法の適当な段階で、R2が水素である化合物を R2が炭素数1〜6のアルキルである化合物に変換することを包含する。 医薬上許容される酸付加塩は、酢酸、乳酸、クエン酸、フマル酸、酒石酸、コ ハク酸、マレイン酸、マロン酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硝酸、硫酸、メタ ン硫酸、メチルベンゼン硫酸、および同様に公知の許容される酸などの有機酸お よび無機酸から誘導されるものである。カルボン酸などの酸性置換基を有する化 合物の場合、医薬上許容される塩としては、アルカリ金属塩(ナトリウムまたは カリウム)、アルカリ土類金属塩(カルシウムまたはマグネシウム)およびアン モニウム塩が挙げられる。 本発明は、本発明のベンゾイミダゾール単独からなるか、あるいは、賦形剤( すなわち、薬理学的な効果を有しない医薬上許容される材料)と組み合わせてな る医薬組成物を包含する。かかる組成物は、血管再構築手術および移植(例えば 、バルーン血管形成術、血管移植片手術、冠動脈バイパス手術および心臓移植) から最も頻繁に生じる過剰な平滑筋細胞増殖によって特徴付けられる疾患を治療 するのに有用である。望ましくない血管増殖が存在する他の疾患状態としては、 高血圧、喘息およびうっ血性心不全が挙げられる。本発明の化合物は、かくして 、これらの疾患および状態を治療するのに有用である。 本発明の化合物は、全身的に、例えば、静脈内注射によって、典型的には0. 1〜10mg/kg/hの範囲内で5〜30日間投与するか、皮下注射によって 、静脈内注射より低い薬用量で投与するか、あるいは、経口投与によって、静脈 内注射より高い薬用量で投与すればよい。本発明の化合物は、適用可能な場合に は、支持マトリックスなどの適当な連続放出デバイスを用いて、経膜的、経皮的 または他の局所的な投与経路によって、その局所的な送達を達成してもよい。本 発明 の組成物は、充填剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、香味剤などの従来の賦形剤と共 に処方すればよい。これらは、従来の方法で処方される。 上記化合物は、そのままで、あるいは、固形または液状の医薬用担体と共に、 かかる治療を必要とする患者に投与すればよい。適用可能な固形担体としては、 香味剤、滑沢剤、可溶化剤、懸濁化剤、充填剤、流動化剤、圧縮助剤、結合剤ま たは錠剤崩壊剤あるいはカプセル化材料としても作用しうる1種またはそれ以上 の物質を挙げることができる。散剤の場合、担体は細かく粉砕された固体であっ て、やはり細かく粉砕された有効成分と混合されている。錠剤の場合、有効成分 は、必要な圧縮性を有する担体と適当な割合で混合され、所望の形状および寸法 に成形される。散剤および錠剤は、好ましくは99%までの有効成分を含有する 。適当な固形担体としては、例えば、リン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシ ウム、タルク、砂糖、乳糖、デキストリン、デンプン、ゼラチン、セルロース、 メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリビニルピロリ ジン、低融点ワックスおよびイオン交換樹脂が挙げられる。 液状担体は、液剤、懸濁剤、乳剤、シロップ剤およびエリキシル剤を製造する のに用いてもよい。本発明の有効成分は、水、有機溶媒、両方の混合物、または 医薬上許容される油脂などの医薬上許容される液状担体中に溶解または懸濁させ ることができる。液状担体は、可溶化剤、乳化剤、緩衝剤、保存剤、甘味剤、香 味剤、懸濁化剤、増粘剤、着色剤、粘度調節剤、安定化剤または浸透圧調節剤な どの他の適当な医薬用添加物を含有することができる。経口および非経口投与用 の液状担体の適当な例としては、水(特に、上記のような添加物、例えば、セル ロース誘導体、好ましくはカルボキシメチルセルロースナトリウム溶液を含有す る)、アルコール(一価アルコールおよび多価アルコール、例えば、グリコール を含む)およびそれらの誘導体、ならびに油(例えば、分別ヤシ油および落花生 油)が挙げられる。非経口投与の場合、担体は、オレイン酸エチルおよびミリス チン酸イソプロピルなどの油状エステルとすることもできる。無菌の液状担体は 、非経口投与用の無菌液状組成物に有用である。 無菌の液剤または懸濁剤である液状医薬組成物は、例えば、筋肉内、腹腔内ま たは皮下への注射によって利用することができる。無菌液剤は、静脈内投与する こともできる。経口投与は、液状または固形のいずれの組成物形態であってもよ い。好ましくは、上記医薬組成物は、単位剤形、例えば、錠剤またはカプセル剤 である。このような形態では、かかる組成物は、適当量の有効成分を含有する単 位薬用量に細分される。単位剤形は、包装された組成物、例えば、分包散剤、バ イアル、アンプル、充填済シリンジまたは含液薬袋とすることができる。単位剤 形は、例えば、カプセル剤または錠剤それ自体としたり、このような組成物を適 当数だけ包装した形態とすることもできる。 かくして、本発明のさらなる態様によれば、ここに定義される式Iの化合物ま たはその医薬上許容される塩と医薬上許容される担体とを含有する医薬組成物が 提供される。 平滑筋細胞増殖を伴う疾患に罹患している特定の患者の治療に用いるべき用量 は、担当の医師によって主観的に決定されねばならない。関係する変数としては 、特定の疾患状態、ならびに、患者の体格、年齢および応答パターンが挙げられ る。 かくして、本発明のさらなる態様によれば、哺乳動物の治療用、さらに詳しく は、平滑筋細胞増殖に関連する疾患または状態の治療用である、ここに定義され る式Iの化合物が提供される。 本発明の化合物が平滑筋細胞増殖を阻害する能力は、単離したブタ大動脈平滑 筋細胞を用いて、カステロット(Castellot)らの手法[ジャーナル・オブ・バ イオロジカル・ケミストリー(J.Biol.Chem.)257(19)11256(1982)]の変 法によって、以下のように確立された。 新鮮なブタ大動脈は、丁寧に脂肪組織を除去し、2%抗生物質−抗真菌薬の薬 液(100x)(10,000単位のペニシリン(塩基)、10,000μgのス トレプトマイシン(塩基)および25μgのアンホテリシンB/mL(0.85% Laboratories)、グランド・アイランド・バイオロジカル・カンパニー(Grand Island Biological Co.)、グランド・アイランド(Grand Island)、NY、か ら入手可能]として、ペニシリンG(ナトリウム塩)、硫酸ストレプトマイシン およびアンホテリシンBを利用))を含む滅菌リン酸緩衝食塩水中ですすぐ。次 いで、I型コラゲナーゼ、165U/mL;III型エラスターゼ、15U/mL ;BSA、2mg/mL;およびダイズトリプシンインヒビター、0.375m g/mLを含有する10〜15mLの酵素溶液中で組織を消化させた後、5%C O2雰囲気下、37℃で10〜15分間インキュベートする。この処理後、外部 表面の外膜をピンセットで引きはがすことによって除去する。次いで、この大動 脈を縦方向に切開し、内皮層をけずって除去する。 内側の細胞層を上記酵素溶液中ですすいで、10mLの酵素溶液を含む新しい 100mmの皿に入れる。この内側の細胞層を小さいハサミで切り刻み、30m Lの新鮮な酵素溶液中、37℃で2〜3時間消化する。消化後、火炎処理チップ を取り付けた滅菌パスツールピペット、または、200〜1000μLの滅菌ピ ペットチップを取り付けたエッペンドルフピペッターを用いて、内側組織をホモ ジネート化する。次いで、この懸濁液を8000rpmで10分間遠心分離し、 得られたペレットを4〜6mLの新鮮な酵素溶液に懸濁し、4〜6個のベントキ ャップ付100mmフラスコにプレートする。次いで、集密になるまで細胞を増 殖させ、0.25%トリプシンを用いて分離した。SMCアクチンに対する抗体 を用いて、細胞を純度および総合的な品質について評価する。 集密状態の前段階にある初期継代(一般的には3〜7継代)の細胞をアッセイ する。10%ウシ胎児血清および2%抗生物質/抗真菌薬を補足した培地199 を含む16mm(24ウェル)マルチウェル培養皿で培養を行う。集密状態の前 段階で、これらの細胞は、実験プロトコルを開始する前に24〜48時間、所定 の無血清リンパ球培地(AIM−V;ギブコ(Gibco))に入れる。 標準的な試験法は、試験化合物、3Hチミジン、および、血清または特定の増 殖因子を無血清下の同期細胞に添加することによって開始する。増殖因子および 血清の刺激は、各細胞型について最適化される。試験化合物は各ウェルに50倍 の希釈率(20μL/ウェル)で添加し、これらのプレートは5%CO2雰囲気 中、37℃で24〜36時間インキュベートする。試験化合物は、50%エタノ ールに溶解し、1、10および100μMでアッセイする。対照として、RG5087 2 (ビルダー,ジー・エイ(Bilder,G.A.)ら、アメリカン・ジャーナル・オブ・ セル・フィジオロジー(Am.J.Cell Physiol.),1991;260:C721)を、各細 胞調製の条件下、5μMの濃度で、同様にアッセイする。 実験が完了すれば、プレートを氷上に置き、氷冷PBSで3回洗浄し、氷冷1 0%トリクロロ酢酸(TCA)中で30分間インキュベートして、酸可溶性タン パクを除去する。各溶液を、0.4NHCl(NaOHを中和するために500 μL/バイアル)を含むシンチレーションバイアルに移し、各ウェルを水(50 0μL)で2回すすいで、全容量を2mL/バイアルとする。 対照および実験試料の両方につき、バイアルをシンチレーションカウンターに かけることによって定量し、3通りのデータを得る。対照(100%)のデータ は、増殖因子または血清刺激の結果として、最大限に刺激した細胞から得る。実 験データは、増殖因子または血清で最大限に刺激し、試験化合物で処理した細胞 から得る。(このアッセイに用いた血小板由来増殖因子は、アップステート・バ イオテクノロジー・インク(Upstate Biotechnology Inc.)、レイク・プラシッ ド(Lake Placid)、NY、から購入したヒト組換えPDGF−ABであった) 。データは、対照の百分率として表し、それからIC50値を求める。 化合物が増殖を阻害する能力と細胞毒性を区別するために、MTTアッセイの 商業的変法を用いて、試験化合物を調べた。簡単に説明すると、細胞を24ウェ ルプレート中で集密度70〜80%まで増殖させた。これら細胞は、実験プロト コルを開始する前に24〜48時間、無血清とした。MTTアッセイが増殖より むしろ毒性をモニターすることを保証するために、これら細胞は、加湿CO2イ ンキュベータ内、37℃で、新鮮な無血清培地中における50mMの試験化合物 と共に、24時間インキュベートした。化合物処理が完了すれば、MTT指示色 素を37℃で4時間添加した。次いで、細胞を溶解し、各ウェルからアリコート (分割量)を分析用の96ウェルプレートに移した。ELISAプレート読み取 り機を用いて、波長570nmにおける吸光度(参照波長630nm)を記録し た。結果は、薬物を用いず(100%生存可能)、また、前可溶化(0%生存可 能)標準を用いて、%生存率として報告する。 本発明の化合物は、表Iに与えるデータによって示されるように、平滑筋細胞 増殖の有効な阻害薬である。 以下の実施例は、本発明の代表的な化合物の製造に関して、限定よりむしろ例 示として与えられる。 実施例1 5(6)−クロロ−2−(3,4−ジクロロベンジルスルファニル)− 6(5)−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール 5(6)−クロロ−6(5)−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−チ オール(2.0g;0.01モル);3,4−ジクロロベンジルブロミド(2.4g ;0.01モル),トリエチルアミン(5mL)およびエタノール(100mL )の混合物を24時間加熱還流した。溶媒をエバポレートした。残渣を酢酸エチ ルに溶解し、水で洗浄した。有機相をエバポレートした。残渣を酢酸エチルから 結晶化させた。得られた固形物をエタノール性塩化水素から再結晶した。固形物 を採取して、表題化合物(2.4g、収率66.5%)を一塩酸塩でオフホワイト 色の固形物として得た。融点243〜245℃。 元素分析の結果(C148Cl3FN2S・HClとして): 計算値:C,42.24;H,2.28;N,7.04。 実測値:C,42.16;H,2.25;N,7.14。 質量スペクトル(+FAB;[M+H]+)m/z 361/363/365 。 1H−NMR(DMSO−d6;400MHz)δ12.5(br s,2H) , 7.77(s,1H),7.72(d,1H),7.58(d,1H),7.55( d,1H),7.46(d,1H)および4.68ppm(s,2H)。 実施例2 2−(3,4−ジクロロベンジルスルファニル)− 5−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール 5−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−チオール(1.95g、0.01 モル)および3,4−ジクロロベンジルブロミド(2.4g、0.01モル)の混 合物をエタノール(100mL)中で20時間加熱還流した。次いで、この混合 物を濃縮した。固形物を濾過によって採取した。この固形物をEtOAc/H2 Oの混合物に溶解した。塩基性になるまで、重炭酸ナトリウムを添加した。有機 相を分離し、溶媒をエバポレートした。残渣をエタノールに溶解した。この溶液 を塩化水素で飽和させた。次いで、沈殿が生じるまで、この溶液を濃縮した。次 いで、固形物を採取して、表題化合物(2.3g、収率59%)を一塩酸塩でオ フホワイト色の固形物として得た。融点232〜234℃(分解)。 質量スペクトル(EI;M+)m/z 353/355/347。 元素分析の結果(C149Cl232S・HClとして): 計算値:C,43.04;H,2.58;N,10.76。 実測値:C,43.24;H,2.47;N,10.69。 1H−NMR(DMSO−d6;400MHz)δ8.32(s,1H),8.0 7(d,1H),7.78(s,1H),7.62(d,1H),7.56(d, 1H),7.49(d,1H)および4.64ppm(s,2H)。 実施例3 2−(3,4−ジクロロベンジルスルファニル)−1H−ベンゾイミダゾール 表題化合物は、(1.5g、0.01モル)の1H−ベンゾイミダゾール−2− チオールを用いて、実施例2に記載した手順によって調製した。表題化合物は、 一塩酸塩で白色の固形物として得た(2.5g、収率72.4%)。融点247〜 248℃(分解)。 元素分析の結果(C1410Cl22S・HClとして): 計算値:C,48.64;H,3.21;N,8.100 実測値:C,48.74;H,3.07;N,8.15。 質量スペクトル(EI,M+)m/z 308/310/312。 1H−NMR(DMSO−d6;400MHz)δ7.81(s,1H),7.6 3(m,2H),7.58(d,1H),7.47(d,1H),7.37(m, 2H)および4.77ppm(s,2H)。 実施例4 4−(1H−ベンゾイミダゾール− 2−イルスルファニルメチル)−安息香酸メチルエステル 1H−ベンゾイミダゾール−2−チオール(1.5g,0.01モル)および4 −ブロモメチル安息香酸メチルエステル(2.29g;0.01モル)をメタノー ル(100mL)中で24時間加熱還流した。溶媒をエバポレートした。残渣を 酢酸エチルに溶解し、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、次いで水で洗浄した 。有機相をエバポレートした。残渣をメタノールに溶解した。得られた溶液を塩 化水素で飽和させた。次いで、沈殿が生じるまで、この溶液を濃縮した。固形物 を採取し、乾燥させて、(1.8g、収率54%)の表題化合物を一塩酸塩で白 色の固形物として得た。融点229〜231℃。 元素分析の結果(C161422S・HClとして): 計算値:C,57.40;H,4.52;N,8.37。 実測値:C,57.54;H,4.47;N,8.36。 質量スペクトル(EI;M+)m/z 298。 1H−NMR(DMSO−d6;400MHz)δ7.89(d,2H),7.6 2−7.65(m,4H),7.39(m,2H),4.89(s,2H)および 3.81(s,3H)。 実施例5 4−(5−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール− 2−イルスルファニルメチル)−安息香酸メチルエステル 5−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−チオール(1.95g、0.01 モル)、4−ブロモ−メチル−安息香酸メチルエステル(2.29g、0.01モ ル)、トリエチルアミン(2mL)およびエタノール(100mL)の混合物を 4.5時間加熱還流した。溶媒をエバポレートした。残渣を酢酸エチルに溶解し 、水で洗浄した。有機相をエバポレートした。残渣を酢酸エチル/ヘキサンから 結晶化させた。得られた固形物をメタノールに溶解し、この溶液を塩化水素で飽 和させた。メタノールをエバポレートした。残渣を酢酸エチルで処理した。固形 物を採取して、表題化合物(1.4g、収率41%)を一塩酸塩で白色の固形物 として得た。融点228〜230℃(分解)。 元素分析の結果(C161334S・HClとして): 計算値:C,50.60;H,3.72;N,11.06。 実測値:C,50.82;H,3.68;N,10.92。 質量スペクトル(+FAB;[M+H]+)344。 1H−NMR(DMSO−d6;400MHz)δ8.32(s,1H),8.0 6(d,1H),7.88(d,2H),7.62(m,3H),5.0−7.4( br s,4H),4.67(s,2H)および3.81ppm(s,3H)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AU,BB,BG ,BR,CA,CN,CZ,EE,FI,GE,HU, IS,JP,KG,KP,KR,LK,LR,LT,L V,MD,MG,MK,MN,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,SG,SI,SK,TR,TT,UA, UZ,VN (72)発明者 シー−ヤール,チャイ アメリカ合衆国08648ニュー・ジャージー 州 ローレンスビル、チャッツワース・コ ート1番 (72)発明者 スルコウスキー,セオドア・シルベスター アメリカ合衆国19087ペンシルベニア州 ウェイン、ロックランド・ロード316番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式: [式中、R1は、置換フェニル(ここで、置換基は、独立して、1または2個の ハロゲンまたは各々炭素数1〜6のアルキル基、カルボキシル基または各々炭素 数2〜7のアルコキシカルボニル基); R2は、Hまたは炭素数1〜6のアルキル; R3およびR4は、独立して、H、炭素数1〜6のアルキル、ハロゲンまたはニ トロ;ならびに nは、1、2または3] で示される化合物またはその医薬上許容される塩。 2.R2がH、R3およびR4が、独立して、H、フッ素、塩素またはニトロ、 ならびにnが1である請求項1記載の化合物。 3.5(6)−クロロ−2−(3,4−ジクロロベンジルスルファニル)−6 (5)−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾールである請求項1記載の化合物また はその医薬上許容される塩。 4.2−(3,4−ジクロロベンジルスルファニル)−5−ニトロ−1H−ベ ンゾイミダゾールである請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。 5.2−(3,4−ジクロロベンジルスルファニル)−1H−ベンゾイミダゾ ールである請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。 6.4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イルスルファニルメチル)安息香 酸メチルエステルである請求項1記載の化合物またはその医薬上許容される塩。 7.4−(5−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルスルファニルメ チル)−安息香酸メチルエステルである請求項1記載の化合物またはその医薬上 許容される塩。 8.式: [式中、R1は、置換フェニル(ここで、置換基は、独立して、1または2個の ハロゲンまたは各々炭素数1〜6のアルキル基、カルボキシル基または各々炭素 数2〜7のアルコキシカルボニル基); R2は、Hまたは炭素数1〜6のアルキル; R3およびR4は、独立して、H、炭素数1〜6のアルキル、ハロゲンまたはニ トロ;ならびに nは、1、2または3] で示される化合物またはその医薬上許容される塩と医薬上許容される担体とを含 有する医薬組成物。 9.哺乳動物の治療用である式: [式中、R1は、置換フェニル(ここで、置換基は、独立して、1または2個の ハロゲン、各々炭素数1〜6のアルキル基、カルボキシル基または各々炭素数2 〜7のアルコキシカルボニル基); R2は、Hまたは炭素数1〜6のアルキル; R3およびR4は、独立して、H、炭素数1〜6のアルキル、ハロゲンまたはニ トロ;ならびに nは、1、2または3] で示される化合物またはその医薬上許容される塩。 10.平滑筋細胞増殖に関連する疾患または状態の治療用である請求項9記載 の化合物。 11.哺乳動物における平滑筋細胞増殖を阻害する方法であって、その哺乳動 物に、式: [式中、R1は、置換フェニル(ここで、置換基は、独立して、1または2個の ハロゲン、各々炭素数1〜6のアルキル基、カルボキシル基または各々炭素数2 〜7のアルコキシカルボニル基); R2は、Hまたは炭素数1〜6のアルキル; R3およびR4は、独立して、H、炭素数1〜6のアルキル、ハロゲンまたはニ トロ;ならびに nは、1、2または3] で示される化合物またはその医薬上許容される塩を経口的または非経口的に投与 することを包含する方法。 12.前記平滑筋細胞増殖が血管形成術後の再狭窄として現れる請求項11記 載の方法。 13.式: [式中、R1は、置換フェニル(ここで、置換基は、独立して、1または2個の ハロゲン、各々炭素数1〜6のアルキル基、カルボキシル基または各々炭素数2 〜7のアルコキシカルボニル基); R2は、Hまたは炭素数1〜6のアルキル; R3およびR4は、独立して、H、炭素数1〜6のアルキル、ハロゲンまたはニ トロ;ならびに nは、1、2または3] で示される化合物またはその医薬上許容される塩の製造方法であって、 (a)式: [式中、R3およびR4は上記と同意義] で示される置換1,2−ジアミノベンゼンを式: [式中、R5はC1−C4アルキルおよびMはアルカリ金属] で示されるキサントゲン酸塩と反応させて、式1: で示される化合物を形成すること; (b)式1の化合物をR1(CH2nBr(ここで、R1およびnは上記と同意 義)と反応させて、式: で示される化合物を形成すること; (c)対応する塩基に変換し、また、所望により、この塩基を対応する酸に変 換すること;および (d)所望により、この方法の適当な段階で、R2が水素である化合物をR2が 炭素数1〜6のアルキルである化合物に変換すること; を包含する製造方法。
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