JPH11505706A - 肥満症遺伝子産物 - Google Patents
肥満症遺伝子産物Info
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- JPH11505706A JPH11505706A JP8535053A JP53505396A JPH11505706A JP H11505706 A JPH11505706 A JP H11505706A JP 8535053 A JP8535053 A JP 8535053A JP 53505396 A JP53505396 A JP 53505396A JP H11505706 A JPH11505706 A JP H11505706A
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、薬学または動物の健康に関する研究開発に適用される分子生物学の一般的な分野のものであり、生体の脂質組織の量を調節するタンパク質、DNA化合物、ベクター,およびタンパク質を発現するのに有用な方法に関する。
Description
【発明の詳細な説明】
肥満症遺伝子産物
この発明は医薬または動物薬の研究開発に適用される分子生物学の一般的分野
に属する。本発明は蛋白質、DNA化合物、ベクター、および体の脂肪組織容積
を調節する蛋白質を発現するために有用な方法を包含する。
生理学者は以前から過剰な脂肪細胞が脳に送る過食シグナルを経由して、体が
肥満であること、従って、体に食餌を減らし、燃料をさらに燃やすようにさせる
ものと仮定してきた。G.R.Hervey、Nature、227巻:629
〜631頁(1969年)。
パラビオーゼ実験は「フィードバック」モデルを支持し、循環ペプチドホルモ
ンが体の脂肪沈着量を調節しているらしいことを示唆する。さらに、肥満症およ
び糖尿病のob/obマウスモデルが第6染色体の突然変異にリンクする常染色
体の劣性特性を持つことが知られている。最近、Zhangおよび協力者はこの
病状にリンクするマウスの遺伝子の位置的クローニングを発表した。Zhang
など、Nature、372巻:425〜32頁(1994年)。この新たに開
示された前記マウスob遺伝子産物がそのようなホルモンであると信じられる。
本発明は新規な肥満症遺伝子および肥満症遺伝子産物の発見および分離に基づ
くものである。この発明は脂肪組織を調節して、温血動物の肥満症を処置するた
めに有用な生物学的に活性な蛋白質を製造するために有用である。
本発明は式I:
[式中、アミノ酸番号が:
4番の位置にあるXaaはTrpまたはCysである。
5番の位置にあるXaaはLysまたはArgである。
22番の位置にあるXaaはSerまたはAsnである。
27番の位置にあるXaaはMetまたはThrである。
28番の位置にあるXaaはGlnまたは不在である。
48番の位置にあるXaaはValまたはLeuである。
74番の位置にあるXaaはIleまたはValである。
92番の位置にあるXaaはSerまたはAlaである。
101番の位置にあるXaaはAlaまたはValである。
106番の位置にあるXaaはThrまたはSerである。
112番の位置にあるXaaはGlyまたはValである。および
132番の位置にあるXaaはAlaまたはSerである]
で示される生物学的に活性な蛋白質に関する。
本発明はさらに式Iで示される蛋白質をコードするヌクレオチド配列を提供す
る。このDNA分子を含む組換えDNAベクターおよび宿主細胞はさらに本発明
の別の態様を構成する。このような宿主細胞を培養して、配列番号1で示される
アミノ酸配列を含む蛋白質を分離することを含む蛋白質の製法も請求する。本発
明はさらに処置を要する温血動物に配列番号1で示される蛋白質を投与すること
を含む肥満症の処置法も提供する。本発明はさらに配列番号1の蛋白質を生物学
的に許容されるそのための希釈剤、担体または添加剤の一種またはそれ以上とと
もに含む製剤を提供する。
本明細書に開示し、請求する本発明の目的のために、以下の用語および略号を
次のように定義する:
塩基対(bp)−−DNAまたはRNAを示す。略号A、C、G、およびTは
DNA分子の中に存在する時の(デオキシ)アデニン、(デオキシ)シチジン、
(デオキシ)グアニンおよび(デオキシ)チミンの各ヌクレオチドの5’−モノ
ホスフェート型に対応する。略号U、C、G、およびTはRNA分子の中に存在
する時のウラシル、シチジン、グアニンおよびチミンの各ヌクレオシドの5’−
モノホスフェート型に対応する。二重鎖DNAでは塩基対はAとTまたはCとG
の結合を示すこともある。DNA/RNAのヘテロ二重鎖では、塩基対はTとU
またはCとGの結合を示すこともある。
キレート化するペプチド−−多価金属イオンとコンプレックスを形成すること
ができるアミノ酸配列。
DNA−−デオキシリボ核酸。
免疫反応性蛋白質−−抗体、由来元の抗体分子と類似の性質を持つ抗原結合性
の抗体断片、およびPCT出願PCT/US87/02208号、国際公表番号
WO88/01649号に記載の単鎖ポリペプチド結合分子を包括的に記載する
ために使用する用語。
mRNA−−メッセンジャーRNA。
プラスミド−−染色体外自己複製性遺伝子エレメント。
読取り枠−−各トリプレットが特定のアミノ酸に対応しているトリプレットを
tRNA、リボソームおよび関連因子の翻訳装置によって「読む」翻訳が起きる
ヌクレオチド配列。各トリプレットが明白で同じ長さなので、コード配列は3の
倍数でなければならない。塩基対の挿入または欠失(フレームシフト突然変異と
命名されている)で同一のDNAセグメントがコードする異なる蛋白質2種を得
るかも知れない。この危険を避けるため、所望のポリペプチドに対応するトリプ
レットコドンを開始コドンから3の倍数に揃え、すなわち正しい「読取り枠」を
維持なければならない。キレート形成ペプチドを含む融合蛋白質の作製において
は構造蛋白質をコードするDNA配列の読取り枠はキレート化ペプチドをコード
するDNA配列内に維持しなければならない。
組換えDNAクローニングベクター−−これに限定するものではないが、追加
のDNAセグメントを1個またはそれ以上を追加でき、または既に追加してある
DNA分子を含むプラスミドおよびファージを包含する自律的に複製する物質の
いずれか。
組換えDNA発現ベクター−−プロモーターが挿入されている組換えDNAク
ローニングベクターのいずれか。
レプリコン−−プラスミドまたはその他のベクターの自律的な複製を制御し、
また可能にするDNA配列。
RNA−−リボ核酸。
転写−−DNAのヌクレオチド配列に含まれる情報を相補性RNA配列に移行
させる過程。
翻訳−−メッセンジャーRNAの遺伝子情報を使用してポリペプチド鎖の合成
を特定し、指示する過程。
処置−−患者の疾患、病状、または障害に対抗する目的でヒトまたは動物の患
者の管理および看護をすることを記載する。処置には症状または合併症の発症を
予防するため、症状または合併症を緩和するため、または疾患、病状または障害
を排除するための本発明化合物の投与を含む。それ故、処置には必要な患者に食
餌摂取を阻止し、体重増加を阻止し、および体重減少を誘導することを含む。
ベクター−−遺伝子操作で細胞を形質転換するために使用するレプリコンで、
適当な蛋白質分子に対応するポリヌクレオチド配列を有し、適当な制御配列と組
合せた時に形質転換さるべき宿主細胞に特定の性質を与えるもの。それ自体がレ
プリコンであるため、プラスミド、ウイルスおよびバクテリオファージは適当な
ベクターである。人工的ベクターは制限酵素および連結酵素を使用して異なる起
源からのDNA分子を切断し、結合することによって構築される。ベクターには
組換えDNAクローニングベクターおよび組換え発現ベクターを包含する。
配列番号1は配列表に記載のアミノ酸配列を示す。配列番号1は次のアミノ酸
配列である。
[式中、 4番の位置にあるXaaはTrpまたはCysである。
5番の位置にあるXaaはLysまたはArgである。
22番の位置にあるXaaはSerまたはAsnである。
27番の位置にあるXaaはMetまたはThrである。
28番の位置にあるXaaはGlnまたは不在である。
48番の位置にあるXaaはValまたはLeuである。
74番の位置にあるXaaはIleまたはValである。
92番の位置にあるXaaはSerまたはAlaである。
101番の位置にあるXaaはAlaまたはValである。
106番の位置にあるXaaはThrまたはSerである。
112番の位置にあるXaaはGlyまたはValである。および
132番の位置にあるXaaはAlaまたはSerである]
配列番号2は配列表に記載のDNA配列を示す。配列番号2は次のDNA配列
である。
配列番号3は配列表に記載のアミノ酸配列を示す。配列番号3は次のアミノ酸
配列である。
配列番号4は配列表に記載のDNA配列を示す。配列番号4は次のDNA配列
である。
配列番号5は配列表に記載のアミノ酸配列を示す。配列番号5は次のアミノ酸
配列である。
配列番号6は配列表に記載のDNA配列を示す。配列番号6は次のDNA配列
である。
配列番号7は配列表に記載のアミノ酸配列を示す。配列番号7は次のアミノ酸
配列である。
ヌクレオチドおよびアミノ酸の略号は米国特許商標庁が認可し、37C.F.
R.§1.822(b)(2)(1993年)に記載されたものである。当技術
分野の熟練者はある種のアミノ酸には転位する傾向があることを認識する筈であ
る。例えば、AspはI.Schoenなど、Int.J.Peptide・P rotein・Res.
、14巻:485〜94頁(1979年)およびそれが
引用している参考文献が記載しているようにアスパルチミドおよびイソアスパラ
ギンに転位する。これら転位誘導体は本発明の範囲内に包含する。別段の指摘が
ない限り、アミノ酸はL−配置のものである。
前記の通り本発明は式Iで示される蛋白質を提供する。本発明の好適な蛋白質
は配列番号3、配列番号5および配列番号7で表されるものである。
さらに本発明は配列番号1で示される蛋白質をコードするDNAを提供する。
好適なDNA化合物は配列番号2、配列番号4および配列番号6で表されるもの
である。
本発明の蛋白質は組換えDNA技術または、たとえば液相ペプチド合成または
固相ペプチド合成、または蛋白質断片から始まり通常の溶液法と組合せた溶液中
での半合成のようによく知られている化学操作法のいずれかにより生産される。
ポリペプチド固相化学合成の原理は当技術分野ではよく知られており、たとえ
ばDugas,H.とPenney,C.著、「生物有機化学(Bioorga nic・Chemistry
)」、Springer−Verlag社、ニュー
ヨーク、54〜92頁(1981年)のようなこの分野の一般的教科書にも見出
される。例えば、ペプチドはPE−Applied・Biosystems43
0A型のペプチド合成機(Applied・Biosystems社、フォスタ
ー市、カリホルニアから購入できる)およびApplied・Biosyste
ms社が供給する合成サイクルを使用するものなど固相法によって合成してもよ
い。Bocアミノ酸、およびその他の試薬はPE−Applied・Biosy
stems社、その他の薬品供給会社から購入できる。二重の結合プロトコルを
使用する逐次的Boc合成法を出発p−メチルベンズヒドリルアミン樹脂に適用
してC−末端カルボキサミドを製造する。C−末端の酸を製造するためには対応
するPAM樹脂を使用する。アルギニン、アスパラギン、グルタミン、ヒスチジ
ンおよびメチオニンは予め形成したヒドロキシベンゾトリアゾールエステルを使
用して結合する。次の側鎖保護を使用してもよい:
Arg、トジル
Asp、シクロヘキシルまたはベンジル
Cys、4−メチルベンジル
Glu、シクロヘキシル
His、ベンジルオキシメチル
Lys、2−クロロベンジルオキシカルボニル
Met、スルホキシド
Ser、ベンジル
Thr、ベンジル
Trp、ホルミル
Try、4−ブロモカルボベンゾキシ
Bocの脱保護は塩化メチレン中でのトリフルオロ酢酸(TFA)で行うこと
もある。Trpからのホルミル除去にはペプチジル樹脂をジメチルホルムアミド
中の20%ピペリジンで60分間4℃で処理する。Met(O)はペプチジル樹
脂をTFA/ジメチルスルフィド/濃HCl(95/5/1)で60分間25℃
で処理すれば還元できる。前記前処理の後、ペプチドはさらに10%m−クレゾ
ールまたはm−クレゾール/10%p−チオクレゾールまたはm−クレゾール/
p−チオクレゾール/ジメチルスルフィド混合物を含む無水フッ化水素酸で樹脂
から脱保護し、切断してもよい。側鎖保護基の切断および樹脂からのペプチドの
切断は0℃またはそれ以下、好ましくは−20℃、30分とそれに続く0℃、3
0分間実施する。HFの除去後、ペプチド/樹脂をエーテルで洗浄する。ペプチ
ドを氷酢酸で抽出し、凍結乾燥する。精製は逆相C18クロマトグラフィー(V
ydac社)カラムで0.1%TFA中アセトニトリル増加勾配によって行う。
当技術分野の熟練者は固相合成がFMOC法とTFA/捕捉剤切断混合物を使用
して行うことができることを認識するであろう。
本蛋白質は組換え技術を使用して製造するのが好ましい。一般に本蛋白質は
(a)宿主細胞を培養する、
(b)所望なら前駆体蛋白質をプロセッシングして本蛋白質を製造する、および
(c)本蛋白質を分離する
ことを含めて前駆体蛋白質から製造される。
本出願が請求するDNA配列は直接的な発現によるか、または融合蛋白質また
は前駆体蛋白質としての発現によるかのいずれかによってob遺伝子産物を発現
するために有用である。請求した配列を融合遺伝子に使用する時には得られる生
成物は酵素的または化学的切断を必要とするであろう。ポリペプチドを特定部位
で切断する種々のペプチダーゼまたはペプチド鎖のアミノまたはカルボキシ末端
からペプチドを消化する種々のペプチダーゼ(たとえばジアミノペプチダーゼ)
が知られている。さらに、特定の化学試薬(たとえばシアノーゲンブロミド)は
特定部位でポリペプチド鎖を切断するであろう。熟練した専門家はアミノ酸配列
(および組換え法を採用するならば合成的または半合成的コード配列)に部位特
異的内部切断部位を導入するために必要な修飾を認識するであろう。米国特許第
5126249号;「蛋白質の精製:分子的機構から大量生産まで(Prote in・Purification:From・Molecular・Mecha nisms・to・Large・Scale・Processes
)」、米国化
学会、ワシントン、D.C.(1990年)の第13章、Carter,P.、
「融合蛋白質の部位特異的プロテオリシス(Site・Specific・Pr
oteolysis・of・Fusion・Proteins)」参照。
所望のコード配列および制御配列を含む適当なベクターの構築には標準的連結
技術を採用する。分離したプラスミドまたはDNA断片を切断し、仕立て、再連
結して必要なプラスミドを形成する。
所望の蛋白質の翻訳を行うためには加工した合成DNA配列を適当な過剰組換
えDNA発現ベクターのいずれかに適当なエンドヌクレアーゼを使用して挿入す
る。合成コード配列はこれらの発現および増幅および発現プラスミドからの分離
およびそれへの組込みを促進するために制限エンドヌクレアーゼ切断部位を転写
物の両端に持つように設計する。分離したcDNAコード配列は当技術分野でよ
く知られている技術によってこの配列を所望のクローニングベクターへの挿入を
促進するように合成リンカーを使用して容易に修正してもよい。採用する特定の
エンドヌクレアーゼは採用されるべき元の発現ベクターの制限エンドヌクレアー
ゼの切断パターンによって支配されるであろう。制限部位は正しい枠内読取りお
よび本出願が請求する蛋白質の発現を行うようにコード配列が制御配列とともに
正しい方向に向くように選択される。
一般に、宿主細胞に適合する種に由来するプロモーターおよび制御配列を含む
プラスミドベクターをこれらの宿主について使用する。このベクターは通常複製
開始点ならびに形質転換された細胞における表現型選択を提供することができる
マーカー配列を有する。例えば大腸菌は典型的には大腸菌の一種に由来するプラ
スミドであるpBR322で形質転換する(Bolivarなど、Gene、2
巻:95頁(1977年))。プラスミドpBR322はアンピシリンおよびテ
トラサイクリン耐性遺伝子を含み、形質転換された細胞を確認する容易な手段を
提供する。このpBR322プラスミドまたはその他の微生物プラスミドはまた
プロモーターおよびその他の組換えDNA技術で通常に使用する制御エレメント
を含んでいるかまたは含むように修正しなければならない。
所望のコード配列は蛋白質が発現される宿主細胞中でともに機能するプロモー
ターおよびリボソーム結合部位から転写されるように正しい方向に向けて発現ベ
クターに挿入する。このような発現ベクターの一例は、その教示を参考のために
引用するBelagajeなど、米国特許第5304493号である。米国特許
第5304493号に記載されたプロインスリンA−C−Bをコードする遺伝子
は制限酵素NdeIおよびBamHIを用いてプラスミドpRB182から除去
できる。本出願で請求するDNA配列はプラスミド骨格のNdeI/BamHI
制限断片カセット上に挿入できる。
一般に本発明で有用なベクターを構築するためにDNA配列のクローニングの
ためには原核生物を使用する。例えば、大腸菌K12の294株(ATCC31
446)は特に有用である。使用できるであろうその他の微生物株には大腸菌B
および大腸菌X1776株(ATCC31537)を含む。これらの例は例示で
あって、限定ではない。
原核生物はまた発現のためにも利用される。前記の株ならびに大腸菌W311
0株(原栄養株、ATCC27325)、たとえば枯草菌のようなバチルス菌、
およびその他のたとえばサルモネラ・ティフィムリウムまたはセラチア・マルセ ッ センス
のようなエンテロバクター菌、および種々のシュードモナス種も使用され
るであろう。原核生物宿主での使用に適するプロモーターにはβ−ラクタメース
(ベクターpGX2907[ATCC39344]はレプリコンおよびβ−ラク
タメース遺伝子を含む)および乳糖プロモーター系(Changなど、Natu re
、275巻:615頁(1978年);およびGoeddelなど、Nat ure
、281巻:544頁(1979年))、アルカリホスファターゼ、トリ
プトフアン(trp)プロモーター系(ベクターpATH1[ATCC3769
5]はtrpプロモーターの制御下にtrpE融合蛋白質としての読取り枠の発
現を促進するように設計されている)およびたとえばtacプロモーター(プラ
スミドpDR540、ATCC37282から分離できる)のようなハイブリッ
ドプロモーターを包含する。しかしながら、その他の一般にそのヌクレオチド配
列が知られ、機能性ある細菌プロモーターは当技術分野の熟練者がリンカーまた
はアダプターを使用して本蛋白質をコードするDNAを結合できるようにし、必
要な制限部位を供給する。細菌系で使用するためのプロモーターは蛋白質をコー
ドするDNAに作動可能に結合するシャイン−ダルガノ配列も含むであろう。本
出願が請求するDNA分子は真核生物発現系でも組換え的に生産されよう。例え
ば、哺乳類宿主細胞中で転写を制御する好適なプロモーターはたとえばポリオー
マ、サルウイルス40(SV40)、アデノウイルス、レトロウイルス、B型肝
炎ウイルスおよび最も好ましくはサイトメガロウイルスのようなウイルスのゲノ
ムから;またはたとえばβ−アクチンプロモーターなどの異種哺乳類プロモータ
ーからのような様々な起源から入手しうる。SV40ウイルスの早期および後期
プロモーターはSV40制限断片として好都合に入手でき、これはSV40ウイ
ルス複製開始点も含む。Fiersなど、Nature、273巻:113頁(
1978年)。SV40の全ゲノムはプラスミドpBRSV、ATCC4501
9から得られる。ヒトのサイトメガロウイルスの即時プロモーターはプラスミド
pCMBb(ATCC77177)から入手しうる。勿論、宿主細胞または関連
する種からのプロモーターも本発明には有用である。
高等真核生物による本出願が請求するDNAの転写はベクターにエンハンサー
配列を挿入することによって増加する。エンハンサーは通常約10〜300bp
でプロモーターに作用して転写を増強するDNAのシス作用エレメントである。
エンハンサーは比較的方向および位置に依存性がなく、転写ユニットの5’(L
aimins,Lなど、PNAS、78巻:993頁(1981年))側および
3’(Lusky,M.L.など、Mol.Cell・Bio.、3巻:110
8頁(1983年))側、イントロン中(Banerji,J.L.など、Ce ll
、33巻:729頁(1983年))側ならびにコード配列自体中(Osb
orne,T.F.など、Mol.Cell・Bio.、4巻:1293頁(1
984年))に見出されている。哺乳類遺伝子から多数のエンハンサー配列が知
られている(グロビン、RSV、SV40、EMC、エラスターゼ、アルブミン
、α−フェトプロテインおよびインスリン)。しかし典型的には真核生物細胞ウ
イルスからのエンハンサーを利用する。この例にはSV40後期エンハンサー、
サイトメガロウイルス早期プロモーターエンハンサー、複製開始点後期側のポリ
オーマエンハンサーおよびアデノウイルスエンハンサーを包含する。
真核生物宿主細胞(酵母、糸状菌、昆虫、植物、動物、ヒト、またはその他の
多細胞生物からの有核細胞)で使用する発現ベクターはmRNA発現に作用して
転写を終結するために必要な配列も含むであろう。これらの領域はmRNAがコ
ードする配列の非翻訳部分にポリアデニル化セグメントとして転写される。3’
−非翻訳領域は転写終結部位も含む。
発現ベクターは選択マーカーとも称される選択遺伝子も含んでもよい。哺乳類
細胞のために適当な選択マーカーの例はジヒドロ葉酸還元酵素(DHFR、これ
はpJOD−10[ATCC68815]のBglII/HindIII制限断
片から誘導しうる)、チミジンキナーゼ(ヘルペルシンプレックスウイルスのチ
ミジンキナーゼはvP−5クローン[ATCC2028]のBamHI断片に含
まれる)またはネオマイシン(G418)耐性遺伝子(pNN414酵母人工染
色体ベクターから得られる)である。このような選択マーカーが成功裏に哺乳類
宿主細胞に移入されると遺伝子移入された哺乳類宿主細胞は選択圧下に置かれて
も生存できる。選択方法には繁用される2種の異なるカテゴリーがある。第一の
カテゴリーは細胞の代謝に基づき、添加物培地なしには増殖する性能に欠ける突
然変異細胞系統を使用する。その二例はCHO・DHFR-細胞(ATCC・C
RL−9096)およびマウスLTK-細胞(L−M(TK-)、ATCC・CC
L−2.3)である。これらの細胞はチミジンまたはヒポキサンチンのような栄
養素の添加なしに増殖する性能に欠ける。これらの細胞はヌクレオチド合成経路
の完成のために必要なある種の遺伝子を持っていないので、失われたヌクレオチ
ドを補給培地に供給しなければ生存できない。培地に補給する代りに媒体を各遺
伝子を持たない細胞に無傷のDHFRまたはTK遺伝子を導入して増殖での要求
性を変化させるものがある。DHFRまたはTK遺伝子で形質転換されなかった
各細胞は非補給培地中では生存することができないであろう。
第二のカテゴリーは主な選択法であってすべての細胞型にも使用できる選択法
を示し、突然変異細胞系統の使用を必要としない。この方式は典型的には宿主細
胞の増殖を休止させるために薬剤を使用する。新規遺伝子を持った細胞は薬剤耐
性を与える蛋白質を発現し、選択下で生存するであろう。このような主たる選択
の例は薬剤ネオマイシン、Southern,P.とBerg,P.、J.Mo lec.Appl.Genet.
、1巻:327頁(1982年)、ミコフェノ
ール酸、Mulligan,R.C.とBerg,P.、Science、20 9巻
:1422頁(1980年)またはハイグロマイシン、Sugden,B.など
、Mol.Cell・Biol.、5巻:410〜413頁(1985年)
を使用する。前記三例は各々適当な薬剤G418またはネオマイシン(ゲネチシ
ン)、xgpt(ミコフェノール酸)またはハイグロマイシンに対する耐性を与
える真核生物の制御下に細菌遺伝子を採用する。
真核生物での発現に好適なベクターはpRc/CMVである。pRc/CMV
はInvitrogen社、3985、Sorrento・Valley通り、
サンジェゴ、CA92121から購入できる。構築されたプラスミド中の正しい
配列を確認するために連結混合物を使用して大腸菌K12のDH10B株(AT
CC31446)を形質転換し、成功裏に形質転換されたものを適当な抗生物質
耐性によって選択する。形質転換体からのプラスミドを製造し、Messingなど
、Nucleic・Acids・Res.、9巻:309頁(1981年)
の方法を用いて制限および/または配列によって分析する。
宿主細胞はこの発明の発現ベクターで形質転換し、プロモーターを誘導し、形
質転換体を選択し、または遺伝子を増幅するために適当なように修正した通常の
栄養培地で培養する。たとえば温度、pH、その他のような培養条件は発現のた
めに選択した宿主細胞について以前に使用されたものであって、熟練した通常の
専門家には明白である。前記ベクターで細胞を形質転換する技術は当技術分野で
はよく知られており、たとえばManiatisなど、「分子クローニング:実
験室マニュアル(Molecular・Cloning:A・Laborato ry・Manual
)」、Cold・Spring・Harbor・Press
社、Cold・Spring・Harbor・Laboratory、Cold
・Spring・Harbor、ニューヨーク(1989年)または「分子生物
学の最新プロトコル(Current・Protocols・in・Molec ular・Biology
)」(1989年)およびその補遺のような一般的な
参考文献に見出される。
高等真核生物で本出願が請求する蛋白質をコードするベクターを発現するため
に好適で適当な宿主細胞には:SV40で形質転換したアフリカミドリザル腎臓
系細胞系統(COS−7、ATCC・CRL・1651);形質転換ヒト一次胚
腎臓細胞系統293(Graham,F.L.など、J.Gen.Virol.
、36巻:59〜72頁(1977年)、Virology、77巻:319〜
329頁、Virology、86巻:10〜21頁);幼若ハムスター腎臓細
胞(BHK−21(C−13)、ATCC・CCL−10、Virology、16巻
:147頁(1962年));チャイニーズハムスター卵巣細胞CHO−
DHFR-(ATCC・CRL−9096);マウスセルトリ細胞(TM4、A
TCC・CRL−1715、Biol.Reprod.、23巻:243〜25
0頁(1980年));アフリカミドリザル腎臓細胞(VERO76、ATCC
・CRL−1587);ヒト頚部上皮様癌細胞(HeLa、ATCC・CCL−
2);イヌ腎臓細胞(MDCK、ATCC・CCL−34);バッファローラッ
ト肝
臓細胞(BRL3A、ATCC・CRL−1442);ヒト二倍体肺臓細胞(W
I−38、ATCC・CCL−75);ヒト肝細胞癌細胞(Hep・G2、AT
CC・HB−8065);およびマウス乳腺癌細胞(MMT060562、AT
CC・CCL51)を包含する。
原核生物に加えて酵母培養のような単核真核生物も使用しうる。サッカロミセ ス・セレビジアエ
または通常パン酵母は最も普通に使用される真核生物微生物で
あるがその他の株多数も同様に利用できる。サッカロミセスでの発現のために、
例えばプラスミドYRp7(ATCC40053、Stinchcombなど、Nature
、282巻:39頁(1979年);Kingsmanなど、Ge ne
、7巻:141頁(1979年);Tschemperなど、Gene、1 0巻
:157頁(1980年))が通常に使用される。このプラスミドは既にt
rp遺伝子を含み、トリプトファン中で増殖する性能を持たない酵母の突然変異
株、例えばATCC44076またはPEP4−1(Jones、Geneti cs
、85巻:12頁(1977年))に対する選択マーカーを提供する。
酵母宿主で使用するために適当なプロモーター配列は3−ホスホグリセレート
キナーゼのプロモーター(プラスミドpAP12BD、ATCC53231に見
出され、1990年6月19日の米国特許第4935350号に記載がある)ま
たは、たとえばエノラーゼ(プラスミドpAC1、ATCC39532に見出さ
れる)、グリセルアルデヒド−3−ホスフェート脱水素酵素(プラスミドpHc
GAPC1、ATCC57090、57091から誘導)、ザイモモナス・モビ
リス(1991年3月19日発行の米国特許第5000000号)、ヘキソキナ
ーゼ、ピルベート脱カルボキシ酵素、ホスホフラクトキネース、グルコース−6
−ホスフェートイソメレース、3−ホスホグリセレートムターゼ、ピルベートカ
イネース、トリオースホスフェートイソメレース、ホスホグルコースイソメレー
ス、およびグルコキナーゼのようなその他の解糖酵素のためのプロモーターを包
含する。
増殖条件によって制御される転写という利点が追加されている誘導可能なプロ
モーターを含むその他の酵母プロモーターはアルコール脱水素酵素2、イソチト
クロームC、酸性ホスファターゼ、窒素代謝に関連する分解酵素、メタロチオネ
イン(プラスミドベクターpCL28XhoLHBPV、ATCC39475、
米国特許第4840896号に含まれる)、グリセルアルデヒド3−ホスフェー
ト脱水素酵素、およびマルトースおよびガラクトースの利用を担当する酵素(プ
ラスミドpRY121、ATCC37685に見出されるGAL1)のためのプ
ロモーター領域である。酵母発現に使用するために適当なベクターおよびプロモ
ーターはさらにR.Hitzemanなど、欧州特許公開73657Aに記載さ
れている。サッカロミセス・セレビジアエからのUAS・Gal(プラスミドY
Espec−−hI1beta、ATCC67024上のCYC1プロモーター
に関連して見出される)のような酵母エンハンサーも酵母プロモーターとともに
有利に使用される。
以下の実施例は本発明の実施方法の記載を補助し、本出願が請求する本発明の
DNA分子、ベクター、宿主細胞および方法の特性を例示するであろう。本発明
の範囲が下記実施例のみから構成されると理解すべきではない。実施例1
ブタOB遺伝子および遺伝子産物
全RNAをPel−Freez社から入手したブタの脂肪組織Pel−Fre
ez(商標)から分離し、cDNAをHsiungなど、Neuropepti de
、25巻:1〜10頁(1994年)に記載の技術に従ってクローニングし
た。
公表されたヒトob遺伝子のアミノ酸配列に基づいてプライマーを設計した。
このプライマーは380A型合成機(PE−Applied・Biosyste
ms社、850、Lincoln・Center・Drive、フォスター市、
CA94404)を使用するポリメラーゼ連鎖反応(PCR)増幅法に使用する
ために製造した。プライマーPCROB−1(12504)(ATG CAT
TGG GGA MCC CTG TG)(配列番号8)、PCROB−2(1
2505)(GG ATT CTT GTG GCT TTG GYC CTA
TCT)(配列番号9)、PCROB−3(12506)(TCA GCA
CCC AGG GCT GAG GTC CA)(配列番号10)、およびP
CROB−4(12507)(CAT GTC CTG CAG AGA CC
C CTG CAG CCT GCT CA)(配列番号11)を製造した。
cDNA合成のためにブタの脂肪組織から分離した全RNA1μL(1μg/
μL)およびPerkin・Elmer社Random・Primer(50μ
M)1μLを全容積12μL中、70℃で10分間アニーリングし、次に氷冷し
た。続いて次のものをこのアニーリング混合物に添加した:4μLのBRL社、
5×H−逆転写酵素(RT)反応緩衝液(Gibco−BRL社カタログ#28
025−013)、2μLの0.1M−DTT、1μLの10mM−dNTP。
このアニーリング混合物を次に37℃で2分間インキュベーション後、1μLの
BRL社M−MLV−逆転写酵素(200U/μL)(カタログ#28025−
013)を添加して37℃でさらに1時間インキュベーションした。インキュベ
ーション後、混合物を95℃で5分間加熱し、次に氷冷した。
cDNA増幅のために前記cDNA反応混合物(1μL)、2.5単位Amp
liTaq・DNAポリメレース(Perkin−Elmer社)、10μLの
10×PCR反応緩衝液(Perkin−Elmer社)、4μLの10mM−
dNTPおよび各50pmolのブタOB増幅用センス(PCROB−1)およ
びアンチセンス(PCROB−3)プライマーを含む反応混合物(100μL)
中でポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を行った。PCRの条件はPCR・DNA
・Thermal・Cycler(Perkin−Elmer社)を使用して、
95℃1分間、57℃1分間、および72℃1分間の30サイクルとした。PC
R増幅後、5μLのBRL社T4DNAポリメラーゼ(5U/μL)、2μLの
BRL社T4ポリヌクレオチドキナーゼ(10U/μL)、および5μLのAT
P(10mM)をPCR反応混合物(100μL)に直接添加して37℃で30
分間インキュベーションした。インキュベーション後、反応混合物を95℃に5
分間加熱し、次に氷冷した。500bp断片(〜0.5μg)をアガロースゲル
電気泳動によって精製し、フリーズ・スクィーズ法で分離した。この500bp
断片(〜0.2μg)をSmaI線状化したpUC18プラスミド(〜1μg)
に連結し、この連結混合物を用いてDH5α(BRL)コンピテント細胞を形質
転
換した。形質転換混合物をアンピシリン(Amp)(100μg/mL)添加0
.02%X−Gal・TYブイヨンプレートに塗布し、37℃で一夜インキュベ
ーションした。白色のクローンを吊り上げ、Amp添加(100μg/mL)T
Yブイヨン中37℃で一夜増殖させた。このプラスミドをWizard・Min
iprep・DNA精製装置(Promega社)を使用して分離し、Appl
ied・Biosystem・370型DNAシークエンサーでDNAの配列を
決定した。得られた配列は本明細書に配列番号6として記載してある。実施例2
ウシOB遺伝子および遺伝子産物
配列番号2のDNA配列はウシOBcDNA増幅用センス(PCROB−2)
およびアンチセンス(PCROB−3)プライマーを使用する以外は実施例1に
類似の技術によって得られた。実施例3
ウシOB遺伝子および遺伝子産物
配列番号4のDNA配列はウシOBcDNA増幅用センス(PCROB−2)
およびアンチセンス(PCROB−3)プライマーを使用する以外は実施例1に
類似の技術によって得られた。実施例4
ベクターの構築
本出願が請求する蛋白質をコードするDNA配列を含むプラスミドをNdeI
およびBamHI制限部位を含むようにして構築する。クローニングしたPCR
産物を有するプラスミドをNdeIおよびBamHI制限酵素で消化する。少量
の〜450bp断片をゲルで精製し、ベクターpHRB182に連結し、それか
らA−C−Bプロインスリンのコード配列を除去する。連結産物で大腸菌DH1 0B
(GIBCO・BRL社から購入可能)を形質転換して、10mg/mLで
テトラサイクリンを添加したトリプトン−イースト(DIFCO社)プレート上
で増殖するコロニーを分析する。プラスミドのDNAを分離し、NdeIおよびBam
HIで消化し、得られた断片をアガロースゲル電気泳動で分離する。予期
される〜450bpのNdeIからBamHIへの断片を含むプラスミドを保管
する。大腸菌K12のRV308株(NRRLから寄託番号B−15624とし
て入手できる)をこの第二のプラスミドで形質転換して本蛋白質を発現するため
に適する培養物を得る。
前記ベクターで細胞を形質転換する技術は当技術分野でよく知られており、た
とえばManiatisなど、「分子クローニング:実験室マニュアル(Mol ecular・Cloning:A・Laboratory・Manual
)」
、Cold・Spring・Harbor・Press社、Cold・Spri
ng・Harbor・Laboratory、Cold・Spring・Har
bor、ニューヨーク(1989年)または「分子生物学の最新プロトコル(C urrent・Protocols・in・Molecular・Biolog y
)」(1989年)およびその補遺のような一般的な参考文献に見出される。
本明細書に例示する本発明の好適な実施に使用する大腸菌細胞の形質転換に含ま
れる技術は当技術分野でよく知られている。形質転換した大腸菌細胞を培養する
精密な条件は大腸菌宿主細胞の系統および採用される発現またはクローニング用
ベクターの性質に依存する。例えば温度誘導性プロモーター−オペレーター領域
を移入したベクターは、たとえばc1857温度誘導性ラムダファージプロモー
ター−オペレーター領域のように蛋白質合成を誘導するためには培養条件の中で
温度を約30℃から40℃シフトする必要がある。
本発明の好適な態様では大腸菌K12のRV308株細胞を宿主細胞として採
用するが、その他多数の細胞系統、たとえばこれに限定するものではないが大腸 菌
K12のL201株、L687株、L693株、L507株、L640株、L
641株、L695株、L814株(大腸菌B)も利用できる。形質転換した宿
主細胞を次に発現プラスミドに存在する耐性遺伝子に対応する抗生物質の選択圧
下の適当な培地に塗布する。培養物を次に採用する宿主細胞系統に対して適切な
時間および温度でインキュベーションする。
細菌発現系で高濃度で発現される蛋白質は過剰発現蛋白質を高濃度で含有する
顆粒中または封入体として特徴的に凝集する。Kreugerなど、「蛋白質の 折畳(Protein・Folding
)」、GieraschとKing編、
136〜142頁(1990年)、American・Association
・for・the・Advancement・of・Science・Publ
i
cation・No.89−18S、ワシントン、D.C.。このような蛋白質
凝集体はさらに精製して所望の前記蛋白質生成物を分離するためには可溶化しな
ければならない。たとえばグアニジウム−HClのように強く変性させる溶液お
よび/またはたとえばジチオスレイトール(DTT)のように弱く変性させる溶
液を使用する種々の技術で蛋白質を可溶化する。溶液中で変性剤を徐々に除去す
ると(透析によることが多い)、変性した蛋白質がその在来型立体配座になるも
のと推測される。変性および折畳の正確な条件は所定の蛋白質発現系および/ま
たは問題の蛋白質によって決定される。
好ましくは、本DNA配列はここに参考のために引用する米国特許第5126
249号に記載されているようにMet−ArgまたはMet−Tyrをコード
するジペプチドリーダー配列とともに発現される。この手法は蛋白質の効率的な
発現を促進し、カテプシンCまたはその他のジペプチジルペプチダーゼによって
活性型蛋白質への迅速な変換を可能にする。蛋白質精製は当技術分野で知られて
いる技術によるが、逆相クロマトグラフィー、親和性クロマトグラフィーおよび
サイズ排除を包含する。
本明細書で請求する蛋白質はシステイン残基を含有する。そこで蛋白質を安定
にするためにはジスルフィド結合が形成されるかも知れない。例えば、本発明は
配列番号1の蛋白質を包含するが、それには配列番号1の96番にあるCysが
配列番号1の146番にあるCysと交差結合したものと同様に、このようなジ
スルフィド結合を持たないものも包含する。これに加えて、本発明の蛋白質は、
特に製剤化した時には、二量体、三量体、四量体、およびその他の多量体として
存在しうる。このような多量体も本発明の範囲内に包含する。実施例5
Met−Argリーダー配列を有する配列番号7の蛋白質を大腸菌内に発現し
た。顆粒を5mM−システイン含有8M−尿素で可溶化した。蛋白質を5mM−
システイン含有8M−尿素中でアニオン交換して精製し、8M−尿素(5mM−
システイン、0.1M−トリス、pH9.0含有)で希釈し、PBSに対して十
分透析して折畳みした。サイズ排除クロマトグラフィーによる本蛋白質の最終的
な精製に続いて、本蛋白質3〜3.5mg/mL−PBSまで濃縮した。実施例6
Met−Argリーダー配列を有する配列番号7の蛋白質を前記の各実施例に
準ずる技術によって大腸菌内に発現し、分離し、折畳みした。蛋白質溶液のpH
をpH2.8まで低下させた。Met−Argリーダー配列を蛋白質1mg当り
6〜10ミリ単位のdDAPの添加によって切断した。変換反応を室温で2〜8
時間進行させた。反応の進行は逆相高速液体クロマトグラフィーで監視した。反
応はNaOHでpHを8に調整して停止させた。脱(Met−Arg)蛋白質を
7〜8M−尿素の存在下のカチオン交換クロマトグラフィーおよびPBSでのサ
イズ排除クロマトグラフィーによってさらに精製した。サイズ排除クロマトグラ
フィーによる本蛋白質の最終的な精製に続いて蛋白質を3〜3.5mg/mLP
BSまで濃縮した。構造は質量スペクトル術によって確認した。
本発明は温血動物を処置する方法を提供する。そのような種での好適な使用は
脂肪組織を調節して体重を減少させるためのものである。本方法は約0.001
g/kgと10g/kgの間の用量にある有効量の蛋白質をその動物に投与する
ことを含む。好適な用量は活性化合物約0.01から10g/kgまでである。
成熟種に対する典型的日用量は約0.5から1000mgまでである。この方法
を実行するに当り、配列番号1の蛋白質を毎日単回用量としてまたは毎日多回用
量として投与できる。処置管理には長期間の投与を必要とすることもある。投与
用量当りの量または全投与量は医師が決定するものであって、疾患の重症度、患
者の年齢および一般的健康状況、およびその化合物に対する患者の忍容性に依存
する。
本発明はさらに配列番号1の蛋白質を含む製剤を提供する。好ましくは生物学
的に許容される塩の型である、本蛋白質は肥満症の医療的または予防的な処置の
ための非経口投与用に製剤化できる。例えば、配列番号1の蛋白質は通常の医薬
用担体および添加剤と混合できる。この明細書で請求する蛋白質を含む組成物は
約0.1から90重量%まで、さらに一般には約10から30重量%までの、好
ましくは溶解型の、活性蛋白質を含む。さらにその上、本蛋白質は単独でまたは
その他の脂肪調節化合物と組合せて投与することもある。静脈内(iv)使用で
は、通常に使用する静脈内用液剤に溶解して本蛋白質を投与し、また本蛋白質を
点滴によって投与する。このような液剤には、例えば生理学的食塩水、リンゲル
溶液または5%デキストロース溶液を使用できる。筋肉内用製剤では無菌製剤、
好ましくは配列番号1の蛋白質の適当な可溶性塩型、例えば塩酸塩型、をたとえ
ば熱発物質不含水(蒸留水)、生理学的食塩水または5%グルコース溶液のよう
な医薬的希釈剤、に溶解して投与できる。本化合物の適当な不溶性型を調製して
水性基剤または、たとえばオレイン酸エチルのような長鎖脂肪酸のエステルなど
の医薬的に許容される油状基剤中の、懸濁液として投与することもある。
肥満症を処置し、脂肪組織を調節するための本化合物の性能は次の生体内実験
で証明される。実施例7
生物学的試験
パラビオーゼ実験はある蛋白質が末梢脂肪組織から放出されることおよびその
蛋白質が正常マウスならびに肥満症マウスにおいて体重増加を制御できることを
示唆する。それ故、最も関連の深い生物学的試験は数種ある投与経路(iv、s
c、im、ip、またはミニポンプまたはカニューレによる)のいずれかで被験
物質を注射し、次に食餌と水の摂取、体重増加、血漿の化学またはホルモン(グ
ルコース、インスリン、ACTH、コルチコステロン、GH、T4)を種々の期
間にわたって監視するものである。適当な被験動物には正常マウス(ICR種な
ど)および肥満症マウス(ob/ob、Avy/a、KK−Ay、tubby、
fat)を包含する。肥満症および糖尿病のob/obマウスモデルは肥満症の
病状を示すものとして当技術分野で一般に認められている。これらの注射に対す
る非特定的効果についての対照実験は同じ動物で類似組成の活性薬剤含有または
不含の基剤を使用し、同じパラメーターを監視するか、または受容体を持たない
と思われる動物(db/dbマウス、fa/faまたはcp/cpラット)で活
性薬剤自体を監視することによって行われる。これらモデルで活性を示す蛋白質
は他の哺乳類でも同様な活性を示すであろう。
標的器官は食餌摂取および脂肪生成状態を調節する下垂体であると予期される
ので、同様なモデルは被験物質を脳に直接注射(たとえば、側方または第三側脳
室を経るi.c.v.注射または特定の下垂体核、たとえば弓状核、傍室核、脳
弓周核)への直接的注射)するものである。前記と同様なパラメーターを測定で
きようが、または食餌または代謝を調節することが知られている神経伝達物質の
放出(たとえば、NPY、ガラニン、ノルエピネフィリン、ドパミン、β−エン
ドルフィンの放出)も監視できよう。
同様な研究は摘出した脳下垂体を潅流または組織浴装置中で使用して試験管内
でも達成される。この場合には、神経伝達物質の放出または電気生理学的変化を
監視する。
本発明の蛋白質がOB/OBマウスにおいて肥満症を処置する性能を代表的な
蛋白質について次表に表示する。実施例6の蛋白質
これらの蛋白質は前記生物学的試験の少なくとも1種で活性であり、抗肥満症
剤である。それ自体として、それらは肥満症および肥満症に関連する病状の処置
に有用である。しかしながら、本蛋白質は脂肪組織調節剤として有用であるのみ
ならず、当技術分野の熟練者は本蛋白質は診断用の抗体製造に有用であり、また
蛋白質として動物への食餌添加剤として有用であることを認識する。さらにその
上、本化合物は温血動物で美容目的での体重制御のために有用である。美容目的
は体の外見を改善するために動物の体重を制御することを探求する。このような
美容的使用も本発明の一部を構成する。本明細書で請求するDNA配列は蛋白質
組成物を製造するため、スクリーニングのため、および診断用抗体産生増強用の
免疫原を製造するために有用である。
本発明の原理、好適な態様および操作様式を本明細書に前記した。しかしなが
ら、開示した個々の型は例示的であるが限定的ではないので、本明細書で保護を
受けることを意図している本発明がそれらに限定されると理解すべきではない。
当技術分野の熟練者は本発明の本質から離脱せずに様々な変動および変化を行い
うる。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.6 識別記号 FI
C12P 21/02 A61K 37/02 AEV
//(C12N 1/21
C12R 1:19)
(C12P 21/02
C12R 1:19)
(81)指定国 OA(BF,BJ,CF,CG,
CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN,T
D,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,UG
),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,
TJ,TM),AL,AM,AU,AZ,BB,BG,
BR,BY,CA,CN,CZ,EE,GE,HU,I
S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LK,LR
,LS,LT,LV,MD,MG,MK,MN,MW,
MX,NO,NZ,PL,RO,RU,SD,SG,S
I,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US
,UZ,VN
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.式I: [式中、 4番の位置にあるXaaはTrpまたはCysである。 5番の位置にあるXaaはLysまたはArgである。 22番の位置にあるXaaはSerまたはAsnである。 27番の位置にあるXaaはMetまたはThrである。 28番の位置にあるXaaはGlnまたは不在である。 48番の位置にあるXaaはValまたはLeuである。 74番の位置にあるXaaはIleまたはValである。 92番の位置にあるXaaはSerまたはAlaである。 101番の位置にあるXaaはAlaまたはValである。 106番の位置にあるXaaはThrまたはSerである。 112番の位置にあるXaaはGlyまたはValである。および 132番の位置にあるXaaはAlaまたはSerである] で示される蛋白質またはその医薬的に許容される塩。 2.配列番号3、配列番号5、配列番号7である請求項1の蛋白質。 3.請求項1または2の蛋白質をコードするヌクレオチド配列から構成され る分離されたDNA分子。 4.請求項3のDNA分子を含む組換えDNAベクター。 5.請求項4のベクターを含む組換え宿主細胞。 6.請求項1または2の蛋白質を、その蛋白質を含む前駆体蛋白質から製造 する方法であって、次を含むもの: (a)請求項5の宿主細胞を培養すること; (b)所望ならば前駆体蛋白質をプロセッシングして請求項1または2の蛋白質 を製造すること;および (c)蛋白質を分離すること。 7.医薬または動物薬として使用するための請求項1または2の蛋白質。 8.請求項1または2の蛋白質を医薬的に許容される希釈剤、担体または添 加剤の1種またはそれ以上をとともに含む医薬的製剤。 9.さらに、式: Met−A0− [式中、A0はPro以外のアミノ酸のどれかである] で示されるリーダー配列を含む請求項1または2の蛋白質。 10.リーダー配列がMet−Arg−である請求項9の蛋白質。
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