JPH11505140A - 小さい骨を外部固定するための方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は第１骨部分（１２）を第２骨部分（１４）に対して固定的な関係状態で固定する外部固定装置である。この固定装置は、第１骨部分に連結されるとともに球状部分（２６）を有した第１骨スクリューを受入れるための骨スクリュークランプ（２８）を含む。この固定装置は、第２骨部分に連結されるとともに球状部分（３２）を有した第２骨スクリューを受入れるように作用する骨スクリュークランプ（３４）をさらに含む。この固定装置はまた、骨折の放射線撮影検査を可能にするための放射線撮影窓を有する連結部材（２２）、ならびに第１および第２骨スクリュークランプの球状部分を連結部材に固定するように作用する片持ち部材（５６）も含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】 小さい骨を外部固定するための方法および装置 関連出願へのクロス・リファレンス これは、１９９５年５月１２日に出願した米国特許出願第０８／４３９，８６ ９号の一部継続出願である。発明の背景 １． 発明の分野 本発明は、一般的には、整形外科の手術処置に関し、更に詳しくは、小さい骨 を外部固定するための方法および装置に関する。 ２． 関連技術の説明 種々の整形外科の手術処置で、骨の二つ以上の部分を互いに相対的に固定関係 に固着することがしばしば必要である。この必要は、しばしば、骨が折れた結果 である。骨が適正に再生し、骨折が融着できることを保証するために、骨が再生 する間、種々の骨部を所望の位置に固定することが重要である。 外科的処置の間、小さい骨を固定するための種々の外部固定装置が知られてい る。例えば、小さい骨用にオルソフィックス Ｓ．ｒ．ｌ．が市販する固定装置 の一つの特別な種類は、二つの骨ねじクランプを有し、バーベル形のコネクタが これらの骨ねじクランプの間に配置されている。このバーベル形コネクタは、ブ ッシュと各骨ねじクランプの端にねじ込むことができる孔明きナットとによって 捕捉される。カムを使って、このブッシュがバーベル形コネクタの丸い端を孔明 きナットに押付けてバーベル形コネクタの位置を骨ねじクランプに対して固定す るような方向にブッシュを押付ける。この骨ねじクランプは、この骨ねじクラン プのアーム上を滑動できる本体を含み、複数の円形溝が配置されているカバーを 有する。これらの円形溝は、複数の骨ねじを受けるために使う。 上に説明した種類の固定装置は、骨を固定する際に有効であるが、それにも拘 らずそれらは、改善の対象にならない。例えば、二つの骨ねじクランプを連結す る部材が、単純にブッシュに直接作用するカムによるより更にしっかりと固定で きる機構あれば役に立つだろう。その上、骨ねじクランプの間を相互連結するバ ーベル形の性質上、バーベルコネクタが放射線透過性でないので、医者が骨折部 を見る能力を制限する。その上、骨ねじクランプの円筒形溝が骨ねじの形状に正 確に整合するように作られているのでなければ、これらの骨ねじクランプは、骨 ねじを２点固定しかしない。 本発明の概要 本発明の一つの態様によれば、本発明は、骨の二つの部分を、第１骨部分に第 １骨ねじを取付け、一方第２骨部分に第２骨ねじを取付けて、互いに固定した関 係に固定するために使用できる固定装置に関する。この固定装置は、球部を有す るこの第１骨ねじを受けるための第１手段を含む。それに加えて、この固定装置 は、やはり球部を有する、この第２骨ねじを受けるための第２手段を含む。この 固定装置は、更に、第１骨ねじを受けるための第１手段を第２骨ねじを受けるた めの第２手段に固定するための手段を含む。この固定手段は、骨折部の放射線透 過試験をできるようにするための放射線透過窓を作るように機能する連結部材、 並びに第１骨ねじを受けるための上記第１手段の球部をこの連結部材に固定する ために使用できるカンチレバー部材を含む。 本発明の利点は、固定装置の本体に関して骨ねじクランプの運動をよりしっか りと固定する、小さい骨を固定するための方法および装置を提供することである 。 本発明の他の利点は、骨折場所の放射線透過試験をできるようにする、小さい 骨を固定するための方法および装置を提供することである。 本発明の他の利点は、骨ねじクランプが骨ねじの３点固定をできるようにする 、小さい骨を固定するための方法および装置を提供することである。 本発明の関連する利点は、骨ねじクランプがカンチレバー部材により本体に対 して位置決めされている、小さい骨を固定するための方法および装置を提供する ことである。 本発明の他の利点は、骨ねじクランプの角度位置を固定するために比較的大き なロック力を出すカムを有する、小さい骨を固定するための方法および装置を提 供することである。 本発明のその他の利点および特徴は、以下の説明および請求項を添付の図面と 共に検討すれば明瞭になるであろう。 図面の簡単な説明 図１は、本発明の第１好適実施例の教示による、手首関節に関連して機能する 、小さい骨を固定するための装置の説明図であり； 図２は、本発明の第１好適実施例の教示による、図１に示す小さい骨を固定す るための装置の立面図であり； 図３は、本発明の第１好適実施例の教示による、図２に示す小さい骨を固定す るための装置の側面立面図であり； 図４は、本発明の第１好適実施例の教示による、図２に示す小さい骨を固定す るための装置のカンチレバー部材の立面図であり； 図５は、本発明の第１好適実施例の教示による、図２に示す小さい骨を固定す るための装置に関連して使用するロック部材の立面図であり； 図６（ａ）ないし図６（ｃ）は、本発明の第１好適実施例の教示による、図２ に示す小さい骨を固定するための装置に関連して使用するロックカムの立面図で あり； 図７は、本発明の第１好適実施例の教示による、図２に示す小さい骨を固定す るための装置の圧縮／転換機構の立面図であり； 図８は、本発明の第１好適実施例の教示による小さい骨を固定するための装置 を、この装置を位置決めするために使用する１組の鉗子に関連して機能するよう に示す説明図であり； 図９（ａ）ないし図９（ｃ）は、本発明の第１好適実施例の教示による骨を固 定するための装置に使用する骨ピンを受けるための穴を位置決めするために使用 するドリルガイドの説明図であり； 図１０は、本発明の第２好適実施例の教示による、小さい骨を固定するための 装置の立面図であり； 図１１は、本発明の第３好適実施例の教示による、小さい骨を固定するための 装置の側面立面図であり； 図１２は、本発明の第３好適実施例の教示による、図１１に示す小さい骨を固 定するための装置の端面図であり； 図１３は、本発明の第３好適実施例の教示による、図１１に示す小さい骨を固 定するための装置に関連して使用するロック部材の側面立面図であり； 図１４は、本発明の第３好適実施例の教示による、図１１に示す小さい骨を固 定するための装置に関連して使用するカンチレバー部材の端面図であり； 図１５は、本発明の第３好適実施例の教示による、図１１に示す小さい骨を固 定するための装置の一部の部分分解図であり；および 図１６は、図１５の線１６−１６による断面図である。 好適実施例の詳細な説明 以下の本発明の好適実施例の説明は、その性質が単なる例示であって、決して 本発明またはその適用または使用を制限することは意図しない。 図１を参照すると、本発明の第１好適実施例の教示によって構成された、小さ い骨部１２および１４を固定するための装置１０が示されている。特に、装置１ ０は、手首関節に近接して位置する骨折部１６を固定するために使われていると して図示する。装置１０を使って骨部１２および１４を所定の関係に固定し、骨 折部が適正に融着できるようにする。装置１０を手首関節に関連して示すが、装 置１０は、他の関節にも同様に使えることが分るだろう。 さて、装置１０の構成を図２および図３を参照して説明する。装置１０は、第 １クランプ支持アーム１８および第２クランプ支持アーム２０を含む。第１クラ ンプ支持アーム１８および第２クランプ支持アーム２０は、以下に更に詳しく説 明するように、連結部材２２によって互いに連結されている。第１クランプ支持 アーム１８は、延長部２４および球部２６を含む。第１クランプ支持アーム１８ の延長部２４を使って、第１骨ねじクランプ２８に、ここに説明するように、そ の上を滑動させる。球部２６は、延長部２４から延び、連結部材２２と係合する ために使う。同様に、第２クランプ支持アーム２０も、延長部３０および球部３ ２を含む。第１クランプ支持アーム１８と同様に、延長部３０を使って、第２骨 ねじクランプ３４にその上を滑動させ、一方球部３２は、延長部３０から延び、 連結部材２２と係合する役をする。 上に議論したように、第１骨ねじクランプ２８および第２骨ねじクランプ３４ は、それぞれ、第１延長部２４および第２延長部３０の上を滑動するように作用 でき、複数の骨ねじ３６を骨に固着してからそれらを支持するように使用するこ とができる。骨ねじ３６を骨ねじクランプ２８および３４に固定するために、骨 ねじクランプ２８および３４は、複数の骨ねじ支え３８を含む。骨ねじ支え３８ は、骨ねじ３６の側面と係合するように作用するＶ形溝を含む。骨ねじ支え３８ は、骨ねじ支え３８から伸びる突起をステーキングすることによって骨ねじクラ ンプ２８および３４の本体４０および４２に固着する。しかし、このステーキン グ作業は、突起の長さと本体４０および４２のこの突起を受ける穴の深さの間に 約０．０５ｍｍの差ができるようにし、骨ねじ支え３８が限られた運動をできる ようにする。骨ねじ支え３８のこの限られた運動が骨ねじ支え３８を骨ねじ３６ の中心に来るようにし、従って、そうでなければ骨ねじ３６が骨ねじ支え３８の 溝と正確に整列していないときに骨ねじが骨に与えるストレスを生じさせない。 骨ねじクランプ２８および３４は、更に各々、骨ねじ３６が骨ねじ支え３８の 中にあるとき、骨ねじ３６の上に挿入できるカバー部材４６および４８を含む。 カバー部材４６および４８は、各々孔５０を含み、それがねじファスナ５２をカ バー部材４６および４８を貫通して骨ねじクランプ２８および３４の本体４０お よび４２のねじ孔に挿入できるようにする。 第１クランプ支持アーム１８および第２クランプ支持アーム２０の延長部２４ および３０上の骨ねじクランプ２８および３４の位置を固定するために、この装 置は、更に複数のロックねじ５４を含む。ロックねじ５４は、それぞれ、骨ねじ クランプ２８および３４の本体４０および４２とねじ係合し、そこを貫通して第 １クランプ支持アーム１８および第２クランプ支持アーム２０の延長部２４およ び３０と係合するように使用できる。従って、ロックねじ５４を回転すると、ロ ックねじ５４は、第１クランプ支持アーム１８および第２クランプ支持アーム２ ０の延長部２４および３０と係合し、骨支持クランプ２８および３４の縦方向運 動を阻止することができる。 さて、図４および図５を参照して、連結部材２２およびカンチレバー部材５６ を説明する。連結部材２２は、骨折部１６が見られる放射線透過窓５８を作るよ うに、全体としてＵ形である。連結部材２２は、第１の複数の孔６０および第２ の複数の孔６２を含む。第１の複数の孔６０は、連結部材２２とカンチレバー部 材６２の間にヒンジを作るように、連結部材２２は勿論、カンチレバー部材６２ を貫通する止めピン６４を受けるために使用できる。第２の複数の孔６２は、カ ンチレバー部材５６の孔も貫通するロックカム６６を受けるために使う。ロック カム６６（図６に示す）は、もし、カム部６８ の断面が円形であったら係合す るであろう角度より小さい角度で第２の複数の孔６２の一つと係合する非円形カ ム部６８を含む。従って、第２の複数の孔６２の一つに対するカム部６８のアプ ローチ角が小さくなり、カンチレバー部材５６と連結部材２２の間にクランプ支 持アーム１８の球部を固定するためにロックカム６６を回転するとき、回転に対 する抵抗が減る。従って、ロックカム６６は、与えられたトルクに対し、カンチ レバー部材５６を連結部材２２に固定するためにより大きな力を発生することが できる。 連結部材２２は、第１クランプ支持アーム１８および第２クランプ支持アーム ２０の球部２６および３２を受けることができる、複数の中心孔７０も有し、一 方カンチレバー部材５６の各々も第１クランプ支持アーム１８および第２クラン プ支持アーム２０の球部２６および３２の一部を受けることができる、中心孔７ ２を含む。従って、カンチレバー部材５６を連結部材２２の方の方向に変位する ようにロックカム６６を回転するとき、クランプ支持アーム１８および２０の各 々の球部２６および３２を連結部材２２とカンチレバー部材５６の間にしっかり と係合する。 第１骨ねじクランプ２８の中に配置された骨ねじ３６を縦に変位させるために 、第１クランプ支持部材２８は、更に、図７に示すような圧縮／転換組立体７４ を含む。圧縮／転換組立体７４は、六角孔付き頭７８を有するねじピン７６を含 む。ねじピン７６は、各々ねじファスナ８４によって取付けられた第１取付け部 材８０および第２取付け部材８２によって、第１クランプ支持アーム２８に固着 されている。圧縮／転換組立体７４は、更に、この圧縮／転換組立体７４のねじ ピン７６とねじ係合する可動部材８６を含む。可動部材８６は、第１骨ねじクラ ンプ２８の本体４０のくぼみに係合するピン８８を含む。当業者には分るように 、ねじピン７６を回転すると、可動部材８６を第１取付け部材８０および第２取 付け部材８２に関して変位させる。可動部材８６のピン８８が骨ねじクランプ２ ８と係合しているので、骨ねじクランプ２８も、ねじピン７６が回転すると、動 くことができる。 問題の関節に放射線を当てながら、この装置を位置決めすることがしばしば必 要である。このために、この装置１０に、図８に示す、複数の鉗子９０を使って もよい。このことに関し、鉗子９０は、骨ねじ係合部を有するハンドル９２およ び回転可能ノブ９６を含む。回転可能ノブ９６は、骨ねじ係合部９４へ延びるね じ部材９８に固着されている。従って、ノブ９６を回転することによって、骨ね じ係合部９４は、骨ねじ３６をしっかりとクランプすることができる。鉗子９０ を使うとき、骨ねじ３６を最初に鉗子９０によってクランプし、次に、鉗子９０ を使って装置１０の位置を操作する。一旦装置１０が適正位置になると、カム６ ６を回転してクランプ支持アーム１８および２０の球部２６および３２を連結部 材２２に固定し、ねじファスナ５４を回転してクランプ支持アーム１８および２ ０に関する骨ねじクランプ２８および３４の位置を固定する。 この装置１０を使うときに、骨ねじ３６の位置決めを容易にするために、図９ に示すものに類似するドリルガイド１００を使ってもよい。ドリルガイド１００ は、二つの縦孔１０４が貫通するガイド部１０２を含む。ドリルガイド１００は 、ガイド部１０２を配置するために使うことができるハンドル部１０６も含む。 使用する際、ガイド部１０２の円形突起１０６を骨ねじクランプ２８および３４ の骨ねじ支え３８と係合する柔らかい組織のスリーブ（図示せず）を通して受け るように、ドリルガイド１００のガイド部１０２を配置する。次に、ドリルを使 って骨に穴をあけ、それからドリルとドリルガイド１００を取除く。次に、骨ね じ３６を柔らかい組織のスリーブに挿入して骨に固定する。次に、柔らかい組織 のスリーブを取除き、ねじファスナを回転してこの骨ねじを骨ねじクランプ２８ に固定する。 本発明の第２好適実施例を図１０に示す。この実施例で、本発明の第１好適実 施例に関して先に説明したのと類似の部品は、類似の参照番号を使って識別する 。本発明の第１好適実施例と同様に、本発明の第２好適実施例の装置１０は、第 １クランプ支持アーム１８および第２クランプ支持アーム２０を含む。第１骨ね じクランプ２８は、第１クランプ支持アーム１８上にあり、一方第２骨ねじクラ ンプ３４は、第２クランプ支持アーム２０上にある。第１クランプ支持アーム１ ８および第２クランプ支持アーム２０は、連結部材２２によって連結され、その 連結部材は、第１クランプ支持アーム１８を第２クランプ支持アーム２０の下に それと直角に位置付けるために使用できる。これは、この装置を小さい骨の他の 形 の固定に使えるようにする。 本発明の第３好適実施例を図１１ないし図１６に示す。再び、この実施例で、 本発明の第１好適実施例に関して先に説明したのと類似の部品は、類似の参照番 号を使って識別する。本発明の先に説明した実施例と同様に、本発明の第３実施 例の装置１０は、第１クランプ支持アーム１８および第２クランプ支持アーム２ ０を含む。第１骨ねじクランプ２８は、第１クランプ支持アーム１８上にあり、 一方第２骨ねじクランプ３４は、第２クランプ支持アーム２０上にある。第１ク ランプ支持アーム１８および第２クランプ支持アーム２０は、連結部材２２によ って連結され、その連結部材は、第１クランプ支持アーム１８を第２クランプ支 持アーム２０に対して固定して位置付けるために選択的に使用することができる 。 第１クランプ支持アーム１８は、延長部２４および球部２６を含む。第１クラ ンプ支持アーム１８の延長部２４を使って、第１骨ねじクランプ２８に、以下に 説明するように、その上を滑動させる。球部２６は、延長部２４から延び、連結 部材２２と係合するために使う。同様に、第２クランプ支持アーム２０も、延長 部３０および球部（一部図１１に３２で示す）を含む。第１クランプ支持アーム １８と同様に、延長部３０を使って、第２骨ねじクランプ３４にその上を滑動さ せ、一方球形突起３２は、延長部３０から延び、連結部材２２と係合する役をす る。 上で第１実施例を参照して説明したように、第１骨ねじ支持クランプ２８およ び第２骨ねじ支持クランプ３４は、複数の骨ねじ３６を骨に固着してからそれら を支持するように使用することができ、更に、それぞれ、第１延長部２４および 第２延長部３０の上を滑動するように使うことができる。第１クランプ支持アー ム１８および第２クランプ支持アーム２０の第１延長部２４および第２延長部３ ０は、断面が長円形で、平坦な上面１１０と平坦な下面１１２が１対のアーチ形 側部１１４で相互連結されているのが好ましい。延長部２４および３０の長円形 断面は、第１骨ねじ支持クランプ２４および第２骨ねじ支持クランプ３４が、そ れぞれ、第１延長部２４および第２延長部３０に対して回転するのを防ぐ。図示 の実施例で、第１延長部２４のアーチ形部１１４は、外ねじを含むように作られ ている。縦に延びる溝１１６が平坦な下面１１２のかなりの長さに亘って作られ ている。 上で第１実施例で議論したように、第３実施例の第１骨ねじクランプ２８およ び第２骨ねじクランプ３４は、それぞれ、第１延長部２４および第２延長部３０ の上を滑動するように作用できる。第１骨ねじクランプ２８および第２骨ねじク ランプ３４は、更に、複数の骨ねじ３６を骨に固着してからそれらを支持するよ うに使用することができる。第３実施例では、骨ねじクランプ２８および３４が 複数のＶ形溝１１８を含むように作られ、それらの溝は、カバー部材４６および ４８と協同して骨ねじ３６の側面に係合するように使用できる。ファスナ５２が カバー部材４６および４８の孔５０を貫通し、骨ねじクランプ２８および３４の 本体４０および４２のねじ孔と係合する。 第１クランプ支持アーム１８および第２クランプ支持アーム２０の延長部２４ および３０上の骨ねじクランプ２８および３４の位置を固定するために、本発明 の第３実施例の装置は、更に、複数のロックねじ５４を含む。第３実施例のロッ クねじ５４は、それぞれ、骨ねじクランプ２８および３４の本体４０および４２ とねじ係合し、そこを貫通して第１クランプ支持アーム１８および第２クランプ 支持アーム２０の延長部２４および３０と係合するように使用できる。図示の実 施例では、各ロックねじ５４が縦に延びる溝１１６と係合するために使える径の 小さい第１端１２０を含むように作られている。従って、ロックねじ５４を回転 すると、ロックねじ５４は、第１クランプ支持アーム１８および第２クランプ支 持アーム２０の延長部２４および３０と係合し、骨支持クランプ２８および３４ の縦方向運動を阻止することができる。 本発明の第３実施例の装置は、更に、第１骨ねじクランプ２８を第１クランプ 支持アーム１８に対して直線的に並進させるために、圧縮／転換機構を含む。こ の圧縮／転換機構は、第１クランプ支持アーム１８の延長部３０のアーチ形側面 の外ねじと協同して係合する内ねじを含むように作られた回転可能スリーブ１２ ４を含む。この回転可能スリーブ１２４は、この技術でよく知られる何れかの方 法で骨支持クランプ２８の本体４０内に回転可能に保持される第１端１２６を有 する。この回転可能スリーブ１２４は、更に、外面に部分的にローレットが切ら れた、大きい第２端１２８を含む。この大きい第２端の外面は、更に、この回転 可能スリーブ１２４を容易に回転するための工具（図示せず）を受けるために使 用できる、複数の放射状に延びる孔１３０を含むように作られている。回転可能 スリーブ１２４を第１クランプ支持アーム１８に対して選択的に回転すると、第 １骨ねじクランプ２８が第１クランプ支持アーム１８に対して球形突起２６に近 づくか離れるかどちらかの直線的方向に縦に変位する。 図示の実施例で、第２骨ねじ支持クランプ３４は、圧縮／転換機構を含むよう に図示されていない。使用する際、装置１０を最初に複数の骨ねじ３６によって 取付けた後、第２骨支持クランプ３４は、第２延長部３０に対して縦に固定され たままだろう。第２骨支持クランプ３４によって保持される複数の骨ねじ３６の 第１骨ねじクランプ２８に対する調節を、第１骨ねじ支持クランプ３４に配置さ れた圧縮／転換機構を選択的に制御することによって行う。しかし、ある用途で は、その代りに実質的に同じ構成の第２圧縮／転換機構を組込むことが必要だろ う。 今度は、図１１ないし図１４を参照して、本発明の第３好適実施例の連結部材 ２２およびカンチレバー部材５６を説明する。連結部材２２は、骨折部１６が見 られる放射線透過窓５８を作るように、全体としてＵ形である。図１１に示すよ うに、放射線透過窓５８は、第１クランプ支持アーム１８および第２クランプ支 持アーム２０の球部２６および３２の間に直接直線的に介在する。この第３好適 実施例がアーチ形部２６および３２によって形成されるピボット軸を実質的に骨 の軸に沿って配置することは、有意義である。 第１好適実施例と同様に、連結部材２２は、第１の複数の孔６０および第２の 複数の孔６２を含む。第１の複数の孔６０は、連結部材２２とカンチレバー部材 ６２の間にヒンジを作るように、連結部材２２は勿論、カンチレバー部材６２を 貫通する止めピン６４を受けるために使用できる。第２の複数の孔６２は、カン チレバー部材５６の孔も貫通するロックカム６６を受けるために使う。ロックカ ム６６は、第１実施例に関して図示し、説明したのと実質的に同じである。 更に第１実施例と同様に、第３実施例の連結部材２２も、第１クランプ支持ア ーム１８および第２クランプ支持アーム２０の球部２６および３２を受けること ができる、複数の中心孔７０も有し、一方カンチレバー部材５６の各々も第１ク ランプ支持アーム１８および第２クランプ支持アーム２０の球部２６および３２ の一部を受けることができる、中心孔７２を含む。従って、カンチレバー部材５ ６を連結部材２２の方の方向に変位するようにロックカム６６を回転するとき、 クランプ支持アーム１８および２０の各々の球部２６および３２を連結部材２２ とカンチレバー部材５６の間にしっかりと係合する。 使用する際、装置１０を最初に、それを最終的に骨に固定したい位置に合わせ て配置する。ドリルガイド１００を伴う柔らかい組織のスリーブ（図示せず）を 第１骨ねじ支持クランプ２８の中に、この骨ねじクランプ２８の骨ねじ支え３８ の上へ挿入する。次に、ドリルを使って骨に二つの穴をあけ、それからドリルガ イド１００を第１骨ねじクランプ２８から取除く。次に、２本の骨ねじ３６を柔 らかい組織のスリーブに挿入し、骨にしっかり係合するように回転する。次に、 柔らかい組識のスリーブを骨ねじクランプ２８から取除き、カバー部材４６を骨 ねじクランプ２８の本体４０に固定する。次に、このプロセスを、第２骨ねじク ランプ３４に挿入する骨ねじ３６に関して繰返す。 上記議論は、本発明の単なる例示的実施態様を開示し、説明した。当業者は、 そのような議論から並びに添付の図面および請求項から、本発明の精神および範 囲から逸脱することなく、それに種々の変更、修正および変形を行うことができ ることが分るだろう。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，Ｉ Ｓ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ， ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，Ｓ Ｄ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 カーリィ，シーン，ピー アメリカ合衆国07030 ニュージャージー 州 ホボケン，キャッスル ポイント テ ラス 727 (72)発明者 マハフェイ，ジョン，スコット アメリカ合衆国07840 ニュージャージー 州 ハケッツタウン，ダック ホウク コ ート 57

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．第１骨部分に連結された第１骨スクリューと、 第２骨部分に連結された第２骨スクリューと、 前記第１骨スクリューを受入れるための、球状部分を有する受入れ手段と、 前記第２骨スクリューを受入れるための、球状部分を有する受入れ手段と、 前記第１骨スクリューの受入れ手段を前記第２骨スクリューの受入れ手段に固 定する固定手段であって、前記第１骨スクリューに実質的に平行な方向において 第１および第２骨部分の固定的な関係状態の放射線撮影検査を可能にする放射線 撮影窓を少なくとも部分的に画成するように作用する固定手段とを含み、前記放 射線撮影窓が前記第１骨スクリューの受入れ手段の前記球状部分と前記第２骨ス クリューの受入れ手段の前記球状部分との間を直接に延在している、第１骨部分 を第２骨部分に対して固定的な関係状態で固定する装置。 ２．前記第１骨スクリューの受入れ手段を前記第２骨スクリューの受入れ手段 に固定する前記固定手段が、前記第１骨スクリューの受入れ手段の前記球状部分 および前記第２骨スクリューの受入れ手段の前記球状部分を通る線から間隔を隔 てられた長手方向軸線を有する中間部分を含む請求の範囲第１項に記載された第 １骨部分を第２骨部分に対して固定的な関係状態で固定する装置。 ３．前記第１骨スクリューの受入れ手段を前記第２骨スクリューの受入れ手段 に固定する前記固定手段に対して、前記第１骨スクリューの受入れ手段の球状部 分を固定するように作用する片持ち部材をさらに含む請求の範囲第２項に記載さ れた第１骨部分を第２骨部分に対して固定的な関係状態で固定する装置。 ４．前記第１骨スクリューの受入れ手段を前記第２骨スクリューの受入れ手段 に固定する前記固定手段が、一般にＵ字形の連結部材を含んでおり、さらにまた 前記片持ち部材が前記連結部材に枢動可能に相互連結された第１端部を含み、カ ム部材を介して選択的に回転できるようになされた請求の範囲第３項に記載され た第１骨部分を第２骨部分に対して固定的な関係状態で固定する装置。 ５．前記第１骨スクリューの受入れ手段がその前記球状部分に対して前記第１ 骨スクリューを長手方向に変位させる手段を含む請求の範囲第１項に記載さ れた第１骨部分を第２骨部分に対して固定的な関係状態で固定する装置。 ６．前記第１骨スクリューの受入れ手段が前記第１骨スクリューと３点接触を 確立する手段を含む請求の範囲第１項に記載された第１骨部分を第２骨部分に対 して固定的な関係状態で固定する装置。 ７．前記第１骨スクリューの受入れ手段がベース部分およびカバー部分を含み 、前記ベース部分およびカバー部分が協動して前記第１骨スクリューを受入れる ようになされたチャンネルを画成しており、前記ベース部分および前記カバー部 分の一方は２点接触で前記第１骨スクリューと直接に係合する実質的にＶ字形の 溝を含み、前記ベース部分および前記カバー部分の他方は第３接触点で前記第１ 骨スクリューと係合する請求の範囲第１項に記載された第１骨部分を第２骨部分 に対して固定的な関係状態で固定する装置。 ８．第１骨部分に連結された第１骨スクリューおよび第２骨部分に連結された 第２骨スクリューによって第１骨部分を第２骨部分に対して固定的な関係状態で 固定する装置であって、 第１骨スクリューを受入れるための、球状部分を含む第１クランプ部材と、 第２骨スクリューを受入れるための、球状部分を含む第２クランプ部材と、 前記第１クランプ部材を前記第２クランプ部材に固定するための連結部材であ て、前記第１骨スクリューに実質的に直角な方向において前記第１クランプ部材 の前記球状部分および前記第２クランプ部材の前記球状部分を通る線から間隔を 隔てられた長手方向軸線を有する中間部分を含んでいる連結部材とを含む第１骨 部分を第２骨部分に対して固定的な関係状態で固定する装置。 ９．前記第１クランプ部材の前記球状部分を前記連結部材に固定するように作 用する片持ち部材をさらに含む請求の範囲第８項に記載された第１骨部分を第２ 骨部分に対して固定的な関係状態で固定する装置。 １０．前記連結部材が前記中間部分にほぼ直角に配置された開口を有する横方向 延在部分をさらに含み、さらにまた前記片持ち部材が開口を含み、前記第１クラ ンプ部材の前記球状部分が前記片持ち部材と前記横方向延在部分との間の中央に 位置されて、前記第１クランプ部材の前記球状部分が前記横方向延在部分の前記 開口内部に部分的に延在するとともに、前記片持ち部材の前記開口内部に部 分的に延在している請求の範囲第９項に記載された第１骨部分を第２骨部分に対 して固定的な関係状態で固定する装置。 １１．前記第１クランプ部材の前記球状部分と前記片持ち部材との間の相対回転 を選択的に阻止するカム部材をさらに含む請求の範囲第１０項に記載された第１ 骨部分を第２骨部分に対して固定的な関係状態で固定する装置。 １２．前記第１クランプ部材が第１骨スクリューを受入れるための長手方向に変 位可能な部分を含む請求の範囲第８項に記載された第１骨部分を第２骨部分に対 して固定的な関係状態で固定する装置。 １３．前記第１クランプ部材の球状部分に対して前記長手方向に変位可能な部分 を増分的に前進させる機構をさらに含む請求の範囲第１２項に記載された第１骨 部分を第２骨部分に対して固定的な関係状態で固定する装置。 １４．前記第１クランプ部材がベース部分およびカバー部分を含み、さらにまた 前記ベース部分および前記カバー部分の一方は２点接触で前記第１骨スクリュー と直接に係合する実質的にＶ字形の溝を含み、前記ベース部分および前記カバー 部分の他方は第３の接触点で前記第１骨スクリューと係合する請求の範囲第８項 に記載された第１骨部分を第２骨部分に対して固定的な関係状態で固定する装置 。 １５．前記連結部材が一般にＵ字形で、前記中間部分にほぼ直角に配置された一 対の横方向延在部分を有する請求の範囲第８項に記載された第１骨部分を第２骨 部分に対して固定的な関係状態で固定する装置。 １６．第１骨部分に連結された第１骨スクリューおよび第２骨部分に連結された 第２骨スクリューによって第１骨部分を第２骨部分に対して固定的な関係状態で 固定する装置であって、 第１骨スクリューを受入れる第１クランプ部材と、 第２骨スクリューを受入れる第２クランプ部材と、 前記第１クランプ部材を前記第２クランプ部材に固定するための連結部材であ て、第１および第２骨部分の固定的な関係状態の放射線撮影検査を可能にする放 射線撮影窓を少なくとも部分的に画成するために実質的にＵ字形をしている連結 部材とを含む第１骨部分を第２骨部分に対して固定的な関係状態で固定す る装置。 １７．前記第１クランプ部材を前記連結部材に固定するように作用する片持ち部 材をさらに含む請求の範囲第１６項に記載された第１骨部分を第２骨部分に対し て固定的な関係状態で固定する装置。 １８．前記連結部材が一体形成されており、中間部分と、前記中間部分とほぼ直 角に配置された横方向延在部分とを含む請求の範囲第１７項に記載された第１骨 部分を第２骨部分に対して固定的な関係状態で固定する装置。 １９．前記第１クランプ部材が球状部分を含んでおり、またさらに横方向延在部 分が開口を含み、前記片持ち部材が開口を含み、前記第１クランプ部材の前記球 状部分は前記片持ち部材と前記横方向延在部分との間の中央に配置されて、これ により前記クランプ部材の前記球状部分が前記横方向延在部分の前記開口内部に 部分的に延在するとともに、前記片持ち部材の前記開口内部に部分的に延在する 請求の範囲第１８項に記載された第１骨部分を第２骨部分に対して固定的な関係 状態で固定する装置。 ２０．前記第１クランプ部材の前記球状部分と前記片持ち部材との間の相対回転 を選択的に阻止するカム部材をさらに含む請求の範囲第１９項に記載された第１ 骨部分を第２骨部分に対して固定的な関係状態で固定する装置。 ２１．前記第１クランプ部材の前記球状部分と前記片持ち部材との間の相対回転 を選択的に阻止するカム部材をさらに含む請求の範囲第２０項に記載された第１ 骨部分を第２骨部分に対して固定的な関係状態で固定する装置。