JPH11504557A - 上皮癌選別の為の方法及び事前包装スワブ棒 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 上皮癌の可能性を検知する為に通常の選別手順を実行する為の事前包装スワブ棒である。事前包装スワブ棒は、吸収スワブ（３）を収納した容器（７）を含んでいる。スワブ（３）は取っ手（５）の端部に配置されていて、液体試験試薬が浸されている。

Description

【発明の詳細な説明】 上皮癌選別の為の方法及び事前包装スワブ棒 背景 この発明は、上皮癌の為に患者を選別する為の改良された方法に関係している 。 もう１つの概念において、この発明は、上皮癌の可能性を検知する為に患者を 選別するのに使用される事前包装スワブ棒(prepackaged swabstick)に関係して いる。 より詳細には、高度な特殊な訓練なしでも専門でない医療従事者により使用す ることが出来る、上皮癌の為に患者を選別するのに使用される事前包装スワブ棒 に関係している。 さらにもう１つの概念において、この発明は、時間を要することなく、あるい は複雑な混合−貯蔵−投与−測定(mixing-storage-dispensing-measuring)工程 を要することなく、診療所の人間の素早い廃棄により液体診断試薬に載置するこ とが出来る、上皮癌の為に患者を選別することに使用される事前包装スワブ棒に 関係している。 上皮癌の為に患者を選別する為の、特に口腔粘膜の如き粘膜における癌と予想 される領域及び前癌領域を検知する為の、種々の方法が知られている。このよう な方法は一般的に、癌及び前癌状態の特徴として認められているＲＮＡ−豊富（ rich）片を特別に染める染料を採用している。例えば、マシュバーグ（Mashberg ）の米国特許第４，３２１，２５１号は、このような方法を開示している。マシ ュバーグの方法は、口内において口腔粘膜の癌状態または前癌状態を検知する為 に、口内における一連の洗浄，ゆすぎ，そして水，希釈酸及びトルイジンブルー Ｏ（toluidine blue 0）染料の適用を含んでいる。この洗浄−ゆすぎ−適用−ゆ すぎ−洗浄手順は次に、疑わしい領域が検知された時には、誤りの数を減少させ る為に１０乃至１４日後に繰り返へされる。手順の個々の繰り返しは、酢酸によ る予備ゆすぎ，水による２回の予備ゆすぎ，トルイジンブルーＯ染料によるゆす ぎ，酢酸による事後ゆすぎ，そして水による事後ゆすぎを含んでいる。 歯の清掃，その他の為の歯科診療所の訪問の如き定期的な歯科診療所訪問の間 に上皮癌の為に全ての患者を選別することは高度に利益のあることである。しか しながら、マシュバーグの方法の如き上皮癌の為の選別の方法は、定期的な使用 には耐えられない。なぜならば、要求される溶液の混合，測定，そして投与は、 煩雑であって歯科医により個々の患者の為に実行するには余りにも時間がかかり すぎるし、このような方法は、専門でない医療従事者の通常の立場を越えた幾分 かの練習と経験とを要求するからである。 さらに、癌の疑いがある領域または前癌領域への液体試薬の分配の為の装置は 未完成であり、そして煩雑なので、一般的には医師及び歯科医により受け入れら れない。例えば、現在の癌選別方法は、試薬で口内全部をゆすぐ為にあるいは浸 侵されたスワブ（swab）を使用して癌の疑いがある領域または前癌領域へ試薬を 直接適用する為に例えばトルイジンブルーの如き試薬が取り扱われる必要がある 。 ゆすぎの適用は、試薬を患者の口内に導入することを容易とする為に、試薬を 大きな容器から小さなカップへと注ぎ込むことを要求する。同様にスワブ（swab ）の適用は、吸収スワブを液体試薬を格納している格納容器中に載置することを 要求する。スワブ（swab）は次に格納容器から取り除かれ、癌の疑いがある領域 または前癌領域への試薬の適用の為に患者の口内に挿入される。これらの手順の 夫々は、試薬容器，試薬格納カップ，またはスワブからの試薬のこぼれ落ちを予 想させる。染料の固有の着色性質の故に、ごく少量の染料試薬のこぼれ落ちも全 く望まれていない。 傷口の洗浄や体片への麻酔剤または消毒剤の適用の如き多くの目的の為に、医 療用スワブが使用されている。事前包装スワブは知られている。例えば、クリニ パット・コーポレーション（Clinipad Corporation）は、商標名「クリニスワブ (Cliniswab)」の名の下で販売されている事前包装スワブを製造している。クリ ニスワッブの用具は、包みに収納されたプラスチック製棒の端部に取り付けられ たスワブを含んでいる。スワブは綿の如き吸収材料であって、ヨウ素（iodine） やイソプロピルアルコール(isopropyl alcohol)の如き防腐（antiseptic）また は清浄(cleansing)液体が染み込まされている。 それ故に、医院または歯科医院に対する患者の通常の来院に加えて上皮癌の為 の選別を容易に迅速に適用することが出来る、上皮癌の為の患者の選別の為の改 良された方法を提供することが望まれている。 従って、この発明の主たる目的は、このように改良された選別方法を提供する ことである。 この発明のもう１つの目的は、医療及び歯科の専門家による通常の試験を明ら かに邪魔するような時間及び手数を減少させることにより、上皮癌の為の通常の 試験を促進させることが出来る装置を提供することである。 概要 この発明は、上皮癌の可能性を検知する為の通常の選択手順を実施する為の改 良された方法及び装置を提供する。この方法は従来の選択方法の改良であり、予 め選択されている濃度の液体試験試薬を、癌が予想される領域または前癌領域に 適用させることを含む。改良された方法は、事前包装スワブに試験試薬を適用し 、さらなる混合や測定を必要とすることなく、選択手法に従った使用法で包装か ら直接試薬を適用することを許容する。 この発明の装置は、取っ手の端部に取り付けられ、液体試験試薬が浸されたス ワブを含む。スワブ棒(swabstick)は包装容器中に収納されていて、癌が予想さ れる領域または前癌領域への適用の前に、試験試薬の取り扱いを容易とするばか りでなく、試験試薬がこぼれ落ちるのを最小限にする。 この発明の装置及び方法に従えば、事前包装スワブ棒は、診断試薬の準備及び 癌が予想される領域または前癌領域への診断試薬の適用を臨床医が行うことを一 般的に要求している混合及び測定工程を削除する。 この発明の利点は、医院または歯科医院への患者の通常の来院の間における上 皮癌の選別を促進する単純化された選別方法である。 この発明のさらなる利点は、上皮癌の癌が予想される領域または前癌領域への 診断試薬の適用の単純化された方法を創出することによって、非専門の助手の必 要性を削除することが出来ることである。 さらにこの発明は、液体試験染料の予期せぬこぼれにより医院が汚染されるこ とを減少させることが出来るか、または完全に無くすことが出来る。 この発明の他の特徴及び利点は、添付の図面を参照しながら以下の詳細な記載 を読むことから、当業者により理解される。 図面の手短な記載 この発明の、これらの及び他の特徴，概念，そして利点は、以下の記載，添付 の請求の範囲，そして添付の図面から当業者にはより良く理解することが出来： ここにおいて； 図１は、この発明の原理に従い採用された事前包装スワブ棒(swabstick) を示しており；そして、 図２は、この発明の原理に従った事前包装スワブ棒(swabstick)の好適な 実施例を示している。 詳細な説明 この発明は、種々の形態の実施例が予想されるが、図面中に示され以下に記載 されるのは、この発明の現在の好適な実施例であって、この記載はこの発明の例 示として考慮されるべきであることを理解すべきであり、私にはこの発明を図示 された特別な実施例に限定する意図はない。 図１を参照すると、事前包装スワブ棒１は、スワブ３と、取っ手５と、そして 着脱自在な覆い７と、を含んでいる。スワブ３は、綿の如き吸収材料であり、取 っ手５の端部に固定されている。当業者により理解されるように、取っ手は、プ ラスチックや処理された木の如き幾つかの生物学的に非反応な材料のいずれかか ら製造することが出来、いかなる外形状に製造することも出来る。例えば、図１ は円筒形状をした取っ手５を開示していて、液体試験試薬の受け入れと貯蔵の為 の容器４に連通している同心孔を伴っている。スワブ３には、口内粘膜上の癌が 予想される領域または前癌領域への適用の為に、トルイジンブルーＯ（toluidin e blue 0）の如き液体試験試薬（図示されていない）が浸されている。スワブ３ と取っ手５は、癌が予想される領域または前癌領域への適用の以前に液体試験試 薬がこぼれ落ちるのを防止する為に、容器４に対して着脱自在な覆い７に収納さ れている。 事前包装スワブ棒のもう１つの実施例においては、図２に示す如く、液体試薬 （図示されていない）が円筒形状容器９中に保持されている。この形態において 取っ手５は、液体試薬に浸されているスワブ３の回収を許容する為に容器９の上 端から折れ去るよう折り曲げられる。 事前包装スワブ棒の装置に加えて、この発明は上皮癌の為の選別の為の改良さ れた方法を提供する。この発明の事前包装スワブ棒は執行臨床医に提供される。 包装からスワブ棒を取り出した後には、液体試験試薬が浸されているスワブ３は 、患者の口内粘膜上の癌が予想される領域または前癌領域に適用される。選択的 に染まった口内の領域は、癌状態または前癌状態として認められる。 上皮癌の選別の為の方法の第２の実施例においては、液体試験試薬が患者の口 内に導入され、そして患者はゆすいだりうがいをしたりすることを勧められる。 もしもこの最初のゆすぎの適用の後に疑わしい領域が検知された場合には、執行 臨床医が事前包装スワブ棒の適用により疑わしい領域に対して試験試薬を適用す る。好ましくは、事前包装スワブ棒の執行による液体試験試薬の適用は、誤った 反応の可能性を減少させる為に、最初のゆすぎの後の１０乃至１４日に行う。 上皮癌の選別の為のこの方法の第３の実施例においては、ゆすぎ工程が、この 発明の事前包装スワブ棒による適用により癌が予想される領域または前癌領域へ の液体試験試薬の選択的な適用に置き換えられる。最初の選別処理及びそれに続 く確認工程の両者の為に事前包装スワブ棒を執行臨床医に提供することにより、 液体試験試薬により患者の口内をゆすぐ煩雑で不便な工程が削除される。 当業者には明らかなように、私の発明は特定の溶液の特定の処置方法に限定さ れない。代わりに、特別な試験試薬の採用に限定されることなく、試験試薬を採 用したいかなる上皮癌検知手順にも一般的には適用可能である。 当業者が理解し実施することが出来るように私の発明を記載して来たとともに 、私の発明の現在の好適な実施例を指摘して来たが、私が請求するのは：

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．予め選択されている濃度の液体試験試薬を癌が予想される領域または前 癌領域に適用する工程を含む手順に従った、上皮癌の為の選別の為の方法におい ては、その改良が： このような試薬を事前包装スワブ綿に適用し、吸収スワブを収納してい る包装を含んでいて、スワブは取っ手の端部に配置されていて、液体試験試薬に 浸されて、さらなる混合または測定工程なしで、選別手順に従い事前包装された 形態から直接的な試薬の適用を許容する、ことを備えている。 ２．上皮癌の可能性を検知する為に通常の選別手順を実行する為の事前包装 スワブ棒は、上記通常の選別手順が癌が予想される領域または前癌領域に液体試 験試薬を適用する工程を含んでいて、上記事前包装スワブ棒は吸収スワブを収納 する容器を含んでいて、上記スワブ棒は取っ手の端部に配置されているとともに 液体試験試薬が浸されて、さらなる混合または測定工程なしで、選別手順に従い 事前包装の形態から直接的に試薬を投与することを許容する。