JPH11503184A - イミノジスクシネート含有ポリマー類 - Google Patents

イミノジスクシネート含有ポリマー類

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JPH11503184A JP8529940A JP52994096A JPH11503184A JP H11503184 A JPH11503184 A JP H11503184A JP 8529940 A JP8529940 A JP 8529940A JP 52994096 A JP52994096 A JP 52994096A JP H11503184 A JPH11503184 A JP H11503184A
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Abstract

(57)【要約】 本発明のポリマー類はスクシニル繰り返し単位を伴っていてまたイミノジスクシネート単位も含む。

Description

【発明の詳細な説明】 イミノジスクシネート含有ポリマー類 本発明は、スクシニル繰り返し単位を伴っていてまたイミノジスクシネート単 位も含む新規なポリマー類、およびそれの製造方法に関する。 ポリアスパラギン酸(PAA)およびそれの誘導体の製造および使用は長年に 渡って数多くの出版物および特許の主題であった。 J.Org.Chem.、24、1662−166頁(1959)に従い、マ レイン酸モノアミドまたはリンゴ酸モノアンモニウム塩の熱重縮合を200℃に 及ぶ温度で行うとポリスクシニミド(PSI)(そこでは「アンヒドロポリアス パラギン酸」と呼ばれている)が生じる。200℃におけるポリマー収率は75 %から79%であった。可能な出発物質として更にリンゴ酸、無水マレイン酸、 フマル酸およびアスパラギンが述べられている。 また、J.Org.Chem.、26、1084(1961)に従い、上記製 造をアスパラギン酸の熱重縮合で実施することも可能である。最初に、ポリスク シニミド(PSI)(そこでも「アンヒドロポリアスパラギン酸」と呼ばれてい る)が中間体として生じる。PSIは加水分解でPPAに変化し得る。 米国特許第4 839 461号(=ヨーロッパ特許出願公開第0 256 366号)には、ポリアスパラギン酸を無水マレイン酸と水とアンモニアから製 造することが記述されている。濃アンモニア溶液を添加した水媒体中で無水マレ イン酸を反応させることでそれを重合させている。この重合中、そのマス(ma ss)は最初高い粘度になった後、多孔質固体(solid−porous)に なり、その結果として、工 程技術の意味で高価な取り扱いを必要とする。 アミノ酸に重縮合をリンゴ酸、マレイン酸および/またはフマル酸の誘導体と 一緒に100から225℃で受けさせることができることは米国特許第4 59 0 260号から公知である。米国特許第4 696 981号に従い、上記反 応の実施でマイクロ波を成功裏に用いることができる。 米国特許第5 296 578号には、PSIを無水マレイン酸と水とアンモ ニアから製造することが記述されている。水中で無水マレイン酸に加水分解を受 けさせてマレイン酸を生じさせた後、そのマレイン酸を濃アンモニア溶液でアン モニウム塩に変化させる。この溶液を撹拌反応槽に入れてそこから水を留出させ 、そして最後にそのモノアンモニウム塩を170℃以上の温度の塊状で重合させ ることでPSIを得ている。この反応中、そのマスは数時間かけて高粘度相状態 を経由して固体状PSIに変化し、そしてその後、そのPSIに加水分解を受け させるとPAAが生じる。 米国特許第5 288 783号には、PAAをマレイン酸もしくはフマル酸 と水とアンモニアから製造することが記述されている。撹拌タンク内で冷却しな がら無水マレイン酸を水と一緒に混合することでそれをマレイン酸に変化させる 。濃アンモニア溶液を添加してマレイン酸モノアンモニウム塩を生じさせる。次 に、その混合物に入っている水を蒸発で除去し、そしてその乾燥させたモノアン モニウム塩を190から350℃の温度で重合させている。代替提案は、押出し 加工を160から200℃の温度で行うことで水溶液中に存在しているモノアン モニウム塩を更に処理してPSIを得る提案である。次に、上記2工程ルートの 1つで製造したPSIに加水分解をアルカリ条件下で受けさせることでPAAを 得ている。 ヨーロッパ特許出願公開第593 187号には、マレイン酸モノアミドの熱 重合を2分から6時間の反応時間に渡って160から330℃の温度で行うこと でPSIを製造することが記述されている。また、縮合助剤を用いて重縮合を溶 媒中で行うことも言及している。 ドイツ特許出願公開第4 221 875号には、重縮合で修飾を受けさせた ポリアスパラギン酸を製造しそしてそれを洗剤、クリーニング剤、水処理剤、そ して糖類を蒸発させる時の付着を防止する薬剤用の添加剤として用いることが記 述されているが、イミノジスクシネート含有ポリアスパラギン酸は全く述べられ ていない。 本発明は、スクシニル繰り返し単位を伴っていてイミノジスクシネート単位を 含むポリマー類に関する。上記イミノジスクシネート単位は末端基としておよび /または繰り返し単位として存在し得る。更に、上記ポリマー類の製造方法も見 い出し、この方法は、無水マレイン酸、マレイン酸、マレイン酸誘導体、フマル 酸またはそれの誘導体と適宜コモノマー類、例えばアスパラギン酸およびアスパ ラギンなどに熱重合を過剰量のアンモニアの存在下で受けさせ、そして適宜、そ の結果として生じた一次重合生成物の完全中和または部分中和を塩基の存在下お よび適宜さらなるマレイン酸の存在下で行うことを含む。 本発明に従う新規なコポリマー類に、好適には、下記の構造 の少なくとも1つで表されるスクシニル繰り返し単位またはそれの塩を含める。 イミノジスクシネート単位は、好適には、下記の構造: [ここで、RはOH、O-NH4 +またはNH2を表す] の少なくとも1つで表される。 生じさせるポリマーは、反応条件、例えば熱重合の滞留時間および温度などに 応じて、ゲル浸透クロマトグラフィー分析でいろいろな鎖長、即ち分子量を示す (Mw=500から10,000、好適には500から5,000、特に好適に は700から4,500)。β形態の比率は、繰り返し単位の合計を基準にして 一般に50%以上、特に70%以上である。 このイミノジスクシネート単位はポリマー中にランダム分布で存在し得るか或 は好適には末端基として存在し得る。このイミノジスクシネート単位を全繰り返 し単位の合計を基準にして一般に少なくとも0.1モル%の度合で存在させる。 このポリマーに組み込む全モノマー単位の合計に対するこのポリマーに組み込む イミノジスクシネート単位のモル比を、好ましくは0.1モル%から99モル% 、好適には1モル%から50モル%、特に好適には2モル%から25モル%にす る。 適切な反応手順を用いそして適切な前駆体を選択することを通して、この生成 物にさらなる繰り返し単位、例えば a)式 で表されるマレイン酸単位、 b)式 で表されるマレイン酸およびフマル酸単位、 などを追加的に含めることも可能である。 前駆体(A)として、無水マレイン酸、マレイン酸、マレイン酸誘導体および フマル酸およびフマル酸誘導体を用いる。窒素含有成分(B)として、液状形態 、気体状形態または適切な溶媒に溶解させたアンモニアばかりでなく、アンモニ アを供与する化合物、例えば有機もしくは無機酸のアンモニウム塩、例えば炭酸 モノ−もしくはジアンモニウム、塩化アンモニウム、酢酸アンモニウムなどを用 いることができる。更に、成分(C)、例えばアスパラギン酸、アスパラギン、 リンゴ酸、クエン酸、イタコン酸、シトラコン酸およびアコニット酸などを添加 することも可能である。 上記前駆体は個別にか或は混合物として塊状または溶液の状態で使用可能であ る。本発明に従うポリマー類は遊離酸としておよび塩として、好適にはアルカリ 塩またはアンモニウム塩として存在し得る。 好適な態様では、無水マレイン酸またはそれの誘導体を溶融物として用いる。 上記前駆体の反応は適宜溶媒の存在下で実施可能である。適切な溶媒は、水、 低級アルコール、非プロトン性の極性溶媒、例えばジメチルホルムアミド、N− アルキルピロリドン、スルホラン、アセトン、ポリアルキレングリコール類、ポ リアルキレングリコールモノアルキルエーテル類およびポリアルキレングリコー ルジアルキルエーテル類などである。また、超臨界ガス、例えば二酸化炭素およ びアンモニアなども適切である。水が特に適切である。 好適な態様における前駆体は、溶融状態の無水マレイン酸(前駆体A)とアン モニア溶液、特にアンモニア水溶液(前駆体B)である。 前駆体Aとして、好適には、無水マレイン酸もしくはそれの誘導体を、前駆体 A中の無水マレイン酸もしくはそれの誘導体に対する前駆体B中の窒素のモル比 が1.1から5.0の範囲、好適には1.5から4.0の範囲、特に好適には1 .9から4.0の範囲になるような量で用いる。 本発明に従うポリマー類はいろいろな工程ルートで入手可能である。このよう に、例えば、個々別々の工程段階で上記前駆体から中間体、例えばマレイン酸の ジアンモニウム塩またはマレイン酸モノアミドのアンモニウム塩を調製した後、 それに熱重合を塊状または適切な溶媒中で不連続的または連続的に受けさせても よい。 この熱重合を一般に100℃から350℃の範囲、好適には120℃から22 0℃の範囲、特に好適には120℃から190℃の範囲の温度で実施する。滞留 時間は好適には1秒から600分、好適には5秒から180分、特に好適には1 0秒から150分の範囲である。 本発明に従う別のポリマー製造方法は下記の段階を含む: a)この上のAで述べた前駆体の少なくとも1つをこの上のBで述べた前駆体の 少なくとも1つに連続的に接触させるが、これを適宜流動化剤(fluidiz ing agent)の存在下そしてまた適宜Cで述べたコモノマーの1つを添 加して行う。 b)この得た反応混合物を、適切な反応槽内で、滞留時間を1秒から600分、 特に好適には5秒から180分、特別に好適には10秒から150分にして10 0℃から350℃、好適には120℃から220℃、特に好適には120℃から 190℃の温度で連続的にインサイチューで重合させる。 c)この重合が終了した時点で、適宜、さらなる無水マレイン酸もしく はさらなるマレイン酸および塩基を計量して入れてもよい。適切な塩基はアルカ リ金属およびアルカリ土類金属の水酸化物または炭酸塩、例えば水酸化ナトリウ ム溶液、水酸化カリウム溶液、炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウムなど、アンモ ニア、およびアミン類、例えばトリエチルアミン、トリエタノールアミン、ジエ チルアミン、ジエタノールアミン、アルキルアミン類などである。 この上に記述した一般的な方法の好適な態様は、第一反応段階における前駆体 (A、B)の反応の大部分を断熱的に実施しそしてそれによって放出される反応 熱を用いて上記反応混合物の温度を重合温度にもって行きそして第二反応段階で その低分子量のN含有誘導体を少なくともある程度重合させてスクシニル繰り返 し単位を伴うポリマーを生じさせることを含む。 この2つの液体流れを充分迅速に混合するに適した装置は数多くの文献および 特許から公知である(例えばUllmann:Encyclopedia of Industrial Chemistry, 1982,B2巻,25章,B4巻,561-586;Perry's Chemical Engineers’Hndbook,第 6版(1984),Mc-Graw-Hill,N.Y.,21-61;M.H.Pohl,E.Muschelknautz,Chem .Ing.Tech.51(1979),347-364;Chem.Ing.Tech.52(1980),295-291)。 上記前駆体の流れを迅速混合するに好適な装置は、全種類のジェット(jet )ミキサー、スタティック(static)ミキサーおよびダイナミック(dy namic)ミキサーである。上記前駆体を迅速混合して発熱反応を開始させる に特に好適な装置はジェットミキサーであり、このミキサーが有する他の利点は 、気密性があること、混合エネルギーが多様に調節可能なこと、そして大域的プ ラグ流れ(global plug flow)特性を示すことである。 好適な態様では、第一反応段階の実施で望ましくない副反応が起こる度合を低 くする目的で上記前駆体の混合を上述した構造の迅速混合装置内で行い、それと 並行してか或はその後、中間体を発熱的に生じさせる。それによって放出された 熱を本質的に前駆体−中間体混合物内に蓄える。それが上記反応混合物を重合温 度にもって行き、そして適宜、上記有機溶媒または水および反応中に生成した水 の全部または少なくともいくらかを蒸発させる。特に好適な態様では、混合を実 施する時間を<2秒にしそして中間体を発熱的に生じさせる時間を60秒以内に する。次に、この第一反応段階で生じた反応混合物を適切な装置内で重合させる 。 この熱重合では、原則として、重合に要する最小滞留時間を与えることに加え て粘性液相の滞留時間分布を狭くすると同時に溶媒、特に水および反応中に生成 する水を少なくともある程度蒸発させる全ての装置が使用に適切である。 このように、熱重合で用いるに好適な装置は、固体状もしくは高粘性の液相に 明確な滞留時間を与えることに加えて滞留時間の分布を狭くすると同時に溶媒( 有機溶媒および/または水)および/または重合中に生成する反応水を少なくと もある程度蒸発させることによって良好な温度管理を可能にする全ての装置であ る。このような好適な装置は、例えば a)遅延管(delay tubes)、 b)高粘度用反応槽(例えばスクリュー、リスト(List)反応槽など)、 c)乾燥器(例えばパドルドライヤー、スプレードライヤーなど)、 d)撹拌タンクカスケード、 e)薄層蒸発装置、 f)多相螺旋管反応槽(MPHR)(DT 1 667 051、ドイツ特許出 願公開第219 967号)、 などであり得る。 下流に管状反応槽または多相螺旋管を配置してジェットミキサーに前駆体(A 、B)を送り込むと、特に良好な結果が達成される。このような装置組み合わせ が本発明に従う方法の実施で用いるに特に適切であることを確認した。 この反応を実施する反応槽の温度の管理は、熱の除去と組み合わせて上記反応 混合物の全部または一部を循環させることで実施可能である。このような反応手 順を用いる場合、熱の除去と組み合わせた反応混合物の循環を伴う上記構造の反 応槽全部およびループ反応槽全部が特に使用に適切である。 本発明に従う方法の別の変法では、中間体が高い発熱を伴って迅速に生成する ことが原因で反応混合物の温度があまりにも迅速にあまりにもひどく上昇しない ように、1つの前駆体成分を、最適な温度プロファイルの達成を可能にする適切 な様式で上記管状もしくは多相螺旋管反応槽に沿った数箇所で計量して入れるこ とも可能である。これにより、温度があまりにも高くなるのが避けられかつ生成 物の損傷がもたらされる可能性が避けられる。 適宜添加可能な成分(C)もまた同様な様式で添加可能である。更に、反応槽 出口の直前に位置させた最後の計量地点を用いて上記塩基の1つおよび適宜さら なる前駆体Aを添加することでイミノジスクシネート単 位によるポリマーのグラフト化(grafting)を達成することも可能であ る。 上記前駆体の混合は、この使用する前駆体に応じて0℃から200℃の温度で 実施可能である。この時点で、第一反応段階の断熱的発熱反応により、第二段階 の反応がその使用する前駆体の性質および濃度に応じて100から350℃、好 適には120から220℃、特に好適には120から190℃で起こるに充分な 熱が得られる。この温度を、有利には、反応槽内の圧力およびそれに送り込む前 駆体(A、B)の流量ばかりでなく有機溶媒および/または水の濃度を利用して 調節する。また、上記反応中の温度管理を補助する目的で媒体の冷却および加熱 を利用することも可能である。更に、熱交換の目的で、異なる温度の生成物領域 と前駆体領域を反応系内で直接または間接的に接触させることも可能である。 上述した反応槽系内における上記前駆体の滞留時間を600分以内にする。滞 留時間を180分以内にするのが好適である。温度を高くして滞留時間を短くす るのが特に好適である。反応槽系内における滞留時間を、好適には、当量より少 ない量で用いる前駆体A、好適には無水マレイン酸が実際上完全に反応するのを 確保するように選択する。重合を本質的に完全に起こさせるには、第一反応ゾー ン、特に好適には管状反応槽内で混合した直後に既に得られるモノマーとオリゴ マーの混合物をこの上で提案したさらなる装置、好適には高粘度用反応槽内で反 応させる必要があり得る。しかしながら、特に好適には、そのような高粘度用反 応槽を用いる必要はなく、遅延管、好適には多相螺旋管内で既に完全なポリマー 生成が起こる。この得た反応生成物は、反応エンタルピーが放 出されていることから、水および溶媒の含有量に応じて熱溶液であるか或は溶媒 を含有または水を含有する溶融物である。この反応エンタルピーは主に反応槽内 で利用され得る。それによって、化学工学プラントにおける投資が低くかつ運転 費用が低い、従って経済効率が高い最適な熱管理が達成される。 マレイン酸のジアンモニウム塩またはマレイン酸モノアミドのアンモニウム塩 である中間体を用いた直接合成(これも同様に可能である)とは対照的に、オリ ゴマー含有溶融物を高粘度用反応槽内で用いる場合には、粘性のあるマス(これ は放出される反応熱によって溶媒が蒸発して液体が部分的に除去されている)が 好適な反応手順で既に前以て加熱されていることから、上記装置内で起こる反応 速度はかなり速くなり得る。このような手順を用いると従来技術に比較して滞留 時間が有意に短くなる。 一次重合生成物が環系である場合、これと塩基を適宜水の存在下で反応させる ことによって、それを開放構造を含む系、例えばPAAを含有するコポリマー塩 に変換することができる。このような変換、例えばPSI含有コポリマー類から PAA含有コポリマー類への変換を、適切な装置内で、加水分解で実施する。こ こでは、水系のpHを5から14の範囲にするのが好適に適切である。特に好適 な形態では7から12のpHを選択し、特に塩基を添加してそのようなpHにす る。適切な塩基はアルカリ金属およびアルカリ土類金属の水酸化物または炭酸塩 、例えば水酸化ナトリウム溶液、水酸化カリウム溶液、炭酸ナトリウムまたは炭 酸カリウムなど、アンモニア、およびアミン類、例えばトリエチルアミン、トリ エタノールアミン、ジエチルアミン、ジエタノールアミン、ア ルキルアミン類などである。 この加水分解中の温度を、適切には、スクシニル基を含む懸濁液もしくは溶液 の沸点以下(沸点を含む)の範囲内にし、好適には20から150℃にする。こ の加水分解を適宜加圧下で実施する。この加水分解を適宜別のモノエチレン系不 飽和カルボン酸誘導体を添加して実施する。適切な誘導体は、例えば無水マレイ ン酸、マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸、アコニット酸、アクリル酸およ びフマル酸などである。 塩形態で存在するモノエチレン系不飽和カルボン酸誘導体への上記ポリマー分 子N末端のアミノ基付加は、塩基性加水分解条件下で起こり得る。 また、この一次重合生成物も、この上に記述した重合条件に応じて、エチレン 系不飽和末端基を持ち得る。従って、また、上記塩基性加水分解中の反応混合物 に適宜アミノカルボン酸、例えばグリシン、アスパラギン酸、リジン、グルタミ ン酸などを添加するのも好都合であり得る。このような手段でポリマー末端基の グラフト化を達成する。 この一次重合生成物の特徴付けを元素分析で行う。また、ここでは、炭素およ び水素に加えて、異なる3種類の窒素も測定した。この分析で、イオン結合して いる窒素(アンモニウムイオン)と加水分解に敏感な窒素(例えばアミドまたは イミドの窒素)と「加水分解を受けない」窒素(アミンの窒素)を区別した。こ の様式で、効力の向上に要する最適な加水分解を監視することができた。 本発明に従うポリマー類は、カルシウムと結合する能力が向上していることを 特徴とする。これらは、更に、重金属、例えば銅、鉄などと錯体を形成する特性 を示す。これらは低燐および無燐洗剤およびクリーニ ング剤の添加剤として使用可能である。本ポリマー類は洗剤用混和剤になり、洗 濯中の湯垢量を少なくしかつ洗濯した織物品の灰色化を軽減する効果を有する。 更に、本発明に従うポリマー類は、水溶液から塩、特に結晶、例えば炭酸カル シウム、硫酸カルシウム、燐酸カルシウム、硫酸バリウムおよびケイ酸マグネシ ウムなどが沈澱するのを抑制して遅らせ、従って水処理剤として用いるに適切で ある。これらは、冷却用循環系、蒸発装置または海水脱塩プラントで用いられる 水に添加可能であり、そして二次油製造用注入水、および採鉱で用いられる水処 理液に添加可能である。更に、これらは、糖液蒸発中に付着物が生成しないよう にする薬剤として使用することも可能である。 本コポリマー類は、重金属と錯体を形成する特性を有することを基本にして、 漂白処理で用いられる漂白剤、例えば過酸化水素など用の安定剤として使用する ことも可能である。 本発明に従うコポリマー類は、「化学品試験のOECDガイドライン(198 1)」に従って、生物学的に分解し得るとして分類分け可能である。実施例 一次重合生成物の特徴付けを元素分析で行う。また、ここでは、炭素および水 素に加えて、異なる3種類の窒素も測定した。この分析で、イオン結合している 窒素(アンモニウムイオン)と加水分解に敏感な窒素(例えばアミドまたはイミ ドの窒素)と「加水分解を受けない」窒素(アミンの窒素)を区別した。この様 式で、効力の向上に要する最適な加水分解を監視することができた。 加水分解後に得た本発明に従うポリマー類の分析を、塩形態および遊離酸に変 換した後の両方で測定した1H−NMRおよび13C−NMRで行った。CH基に 関するδ1=3.8ppm(1H−NMR)およびδ2=55.5ppm(13C− NMR)そしてCH2基に関するδ3=2.7ppm(1H−NMR)およびδ4= 36.7ppm(13C−NMR)の化学シフトを用いてイミドジこはく酸単位を 同定した。残存モノマーの含有量を、HPLC、およびSigmaから入手可能 なポリアクリレート類またはポリアスパラギン酸を標準として対比させたGPC によるポリマー分布で測定した。実施例1 0.7 lのV4A鋼製オートクレーブ内で268g(2モル)のマレイン酸 モノアミドアンモニウム塩と72g(2モル)の水を互いに混合した。この混合 物を150℃に30分間加熱した。この手順中に圧力が約4バールになった。8 0℃で流動し得る赤色反応混合物を得た。また、上記反応混合物が室温でも液状 のままであるように水を100g添加する。 元素分析:C: 23.1% N(全体): 13% N(加水分解性): 2.3% NH4 + 5.6% また、上記反応混合物は、使用量を基準にして単量体アスパラギン酸およびア スパラギンを約20%含有するばかりでなくマレイン酸も3%含有していた。2 0%濃度の水酸化ナトリウム溶液を用いて上記反応混合物に加水分解を沸点(1 00−105℃)で加水分解性窒素の残存含 有量が理論値の3%未満になるまで受けさせ、それによって遊離したアンモニア を留出させた。これに要したNaOHは2.6モルであった。アスパラギン酸コ ポリマーのナトリウム塩が入っている水溶液を得た。平均分子量Mwは1410 であった。実施例2 0.7 lのV4A鋼製オートクレーブ内で196g(2モル)の無水マレイ ン酸と90g(5モル)の水を互いに混合した。この混合物を60℃に加熱して この温度で30分間撹拌した。次に、60−90℃で30分かけてアンモニアを 78.2g(4.6モル)流し込むことで、マレイン酸のジアンモニウム塩が入 っている水溶液を得た。この混合物を30分かけて150℃に加熱してこの温度 で30分間撹拌した。この操作中に圧力が8バールになった。水を100g添加 することで冷却を行った後、下記の元素組成を有する粘性混合物を得た。 元素分析:C: 20.4% N(全体): 13.5% N(加水分解性): 1.9% NH4 + 6.8% 上記反応混合物は、使用量を基準にしてアスパラギン酸およびアスパラギンを 単量体形態で15%およびマレイン酸を5%含有していた。20%濃度の水酸化 ナトリウム溶液を用いて上記粗反応混合物に加水分解を約105℃で加水分解性 窒素の残存含有量が3%未満になるまで受けさせ、それによって遊離したアンモ ニアを留出させた。これに要したNaOHは2.5モルであった。アスパラギン 酸コポリマーの塩が入っている水溶液を得た。平均分子量(Mw)は1330で あった。実施例3および4に関する事項 Lurgiから入手可能なLurgi自己洗浄機(Selfcleaner) 型の高粘度用反応槽内で重合反応を実施した。この「自己洗浄機」は、中空軸が 備わっている連続自己洗浄型の同方向回転2軸押出し加工機である。この中空軸 とハウジングジャケットの両方に伝熱媒体を流すことで温度を管理した。温度プ ログラムは下記の通りであった:液状の伝熱媒体は最初に上記中空軸の中を通っ て流れた後、生成物排出部に近い最後の袋ねじ山の中に入り、そしてこの袋ねじ 山の中を、溝の中を通して移送される生成物に対して向流で流れる。この装置に は揮発物除去(devolatilization)用ドームが数個備わってい て、このドームは必要に応じて開閉可能である。これを用いて反応混合物中に所 望の如何なる水含有量も水蒸気含有量も確立することができる。この「自己洗浄 機」の袋ねじは自己洗浄型の円形輪郭を有する。特定の遊び(play)を除き 、1つの袋ねじのねじ山は全体が他の袋ねじのねじ山間隙の中に突き出ている。 一方で上記2つの中空軸間の遊びは約3mmでありそして他方で上記中空軸と上 記溝の間の遊びは約3mmであった。この使用した装置は下記の寸法を有してい た:L=900mm、÷=100mm。実施例3 マレイン酸モノアミドのアンモニウム塩を用いたイミノスクシネート含有スクシ ニミド−アスパラギン酸コポリマーの製造 移送用スクリューに通して、スクリューの混合部分(145−150℃に加熱 しておいた)に、融点が132℃のマレイン酸モノアミドアンモニウム塩を6k g/時の計量速度で16kg(120.3モル)連続 導入した。この混合ゾーン内でスクリュー軸の熱表面上に溶融物の薄層が直ちに 生じ、そして反応水の除去を伴って重合が起こった。スクリューのさらなる運転 でポリマーの完全な乾燥が起こって、ポリマーが粗い粒子から粉末状の組成物と してスクリューを出た。生成物を13,490g得た。 元素分析:C: 42% N(全体): 20% N(加水分解性): 4.0% NH4 + 5.4% 実施例1および2と同様にしてナトリウム塩に変化させた後の平均分子量Mw は1720であった。実施例4 マレイン酸ジアンモニウムを用いたイミノジスクシネート含有スクシニミド−ア スパラギン酸コポリマーの製造 9800g(100モル)の無水マレイン酸と2825gの水から成る混合物 に、60℃で1時間かけて、25%濃度のアンモニア溶液を13600g(20 0モル)加えた。マレイン酸のジアンモニウム塩が水の中に57%濃度で入って いる溶液を得た。多相螺旋管蒸発装置でその熱溶液(約60℃)を約140−1 50℃に加熱した。この操作を行っている間に上記溶液から水が比較的多い量で 蒸発して、水を含有する溶体を得た。これをスクリューの混合部分(152−1 54℃に加熱しておいた)に3kg/時の供給速度で計量して入れた。上記溶体 の水は上記混合部分内で直ちに蒸発して短期間に乾燥アンモニウム塩が生じたが 、これは上記スクリュー内の飽和水蒸気雰囲気に再び溶解した。この過程 で高濃度溶液と溶融物が混ざり合った相の生成がもたらされた。この効果により 、ほんの148−152℃の温度(溶融物内で測定)[この温度は純粋な塩の融 点(171℃)より有意に低い]で特徴的な溶融物フィルムが生成した。スクリ ューのさらなる運転で上記溶体に含まれる水と反応水が完全に除去されて、再び 粗い粒子から粉末状の生成物が12000g得られた。 元素分析:C: 38.2% N(全体): 18.8% N(加水分解性): 4.3% NH4 + 5.85% 実施例1および2と同様にしてナトリウム塩に変化させた後の平均分子量Mw は1650であった。実施例5および6に関する事項 滑らかなジェットノズル構造のジェットミキサーの後に管状反応槽または多相 螺旋管反応槽が備わっている反応槽系内で下記の実施例5および6を実施した。 適宜、下流に位置させた連続運転の自己洗浄型同方向回転2軸押出し加工機(中 空軸が備わっている)内で熱重合を終了させた。下記の実施例では、滑らかなジ ェットノズルを用いて無水マレイン酸溶融物をアンモニア水溶液と一緒に上記管 状反応槽または多相螺旋コイル反応槽内に注入して迅速混合した。実施例5 この実施例では、高粘度用の反応槽を下流に位置させないで、滑らかなジェッ トノズルがジェットミキサーとして備わっている多相螺旋管反応槽を用いた。ノ ズル断面が0.5mmの滑らかなジェットノズルに通 して100℃の溶融無水マレイン酸と7℃に冷した45重量%濃度のアンモニア 水溶液を混合してその混合物を上記多相螺旋管反応槽の中に計量して入れた。圧 力と温度を所望様式で調節することができるように、内部直径が15mmに及ん で可変のバルブ(圧力を維持するための)を長さが630cmの反応空間の後部 に位置させて上記多相螺旋管反応槽の管の中に挿入した。上記多相螺旋管反応槽 から下流に位置する50 lの撹拌タンクに至る長さが40cmの遅延管の中に 水を最初20kg入れておいた。上記滑らかなジェットノズルに通して無水マレ イン酸溶融物を46バール下29.8kg/時の材料流量で上記反応空間の中に 送り込んだ。この反応空間の中にアンモニア水溶液を30バール下14.65k g/時で計量して入れた。無水マレイン酸とアンモニアのモル比は1:1.7で あった。上記反応空間内の温度は174−187℃であった。この混合物が上記 バルブ後に減圧(let−down)を受ける時に水が蒸発することが原因で起 こる温度低下はほんの約167℃までであった。この熱混合物を、温度を60℃ に調節しておいた貯蔵タンクに送り込み、そしてその中に、45重量%濃度の水 酸化ナトリウム溶液(調整してpHを約10.3に保っておく)を計量して入れ た。加水分解を加水分解性窒素の残存含有量が理論値の5%未満になるまで継続 した。アスパラギン酸コポリマーのナトリウム塩が入っているオレンジ−赤色の 水溶液を得た。GPC測定に従い、単離した固体の平均分子量Mwは1300で あった。この生成物は非常に良好な金属イオン封鎖特性と良好な重金属マスキン グ(masking)特性を示した。実施例6 この実施例では、高粘度用の反応槽を下流に位置させないで、滑らか なジェットノズルがジェットミキサーとして備わっている多相螺旋管反応槽を用 いた。ノズル断面が0.5mmの滑らかなジェットノズルに通して100℃の溶 融無水マレイン酸と7℃に冷した40重量%濃度のアンモニア水溶液を混合して 上記多相螺旋管反応槽の中に計量して入れた。圧力と温度を所望様式で調節する ことができるように、内部直径が15mmに及んで可変のバルブ(圧力を維持す るための)を長さが2340cmの反応チャンバの後部に位置させて上記多相螺 旋管反応槽の管の中に挿入した。上記多相螺旋管反応槽から下流に位置する50 lの撹拌タンクに至る長さが40cmの遅延管の中に水を最初20kg入れて おいた。上記滑らかなジェットノズルに通して無水マレイン酸溶融物を40バー ル下18.7kg/時の材料流量で上記反応空間の中に送り込んだ。この反応空 間の中にアンモニア水溶液を25バール下19.5kg/時で計量して入れた。 無水マレイン酸とアンモニアのモル比は1:2.4であった。上記反応空間内の 温度は163−172℃であった。この混合物が上記バルブ後に減圧を受ける時 に水が蒸発することが原因で起こる温度低下はほんの約154℃までであった。 この熱混合物を、温度を60℃に調節しておいた貯蔵タンクに送り込み、そして その中に、45重量%濃度の水酸化ナトリウム溶液(調整してpHを約10.3 に保っておく)を計量して入れた。加水分解を加水分解性窒素の残存含有量が理 論値の5%未満になるまで継続した。アスパラギン酸コポリマーのナトリウム塩 が入っているオレンジ−赤色の水溶液を得た。GPC測定に従い、単離した固体 の平均分子量Mwは850であった。この生成物は非常に良好な金属イオン封鎖 特性と良好な重金属マスキング特性を示した。実施例7 (比較実施例) エナメル塗装したベーキング用シートの上に133g(1モル)のD,L−ア スパラギン酸を約0.5cmの層厚で広げ、そしてこれをマッフル炉の中に入れ て10ミリバール下220℃で12時間加熱した。ベージュ色の粉末を得た。H PLCに従い、アスパラギン酸の変換率は約99%であった。水酸化ナトリウム 溶液を用いて、上記の結果として生じたポリスクシニミド(99g)に加水分解 をpHが9.5で温度が70−80℃の水溶液中で受けさせた。この水酸化ナト リウム溶液の消費量は、純度が100%のNaOHで39.8gであった。Si gmaから入手可能なポリアスパラギン酸標準に対比させてGPC(ゲル浸透ク ロマトグラフィー)で測定した平均分子量Mwは5800であった。炭酸カルシウムを分散させる能力(CCDC)の測定に関する説明 手順: 全ての測定で、測定溶液に接触させる成分全部から結晶核をできるだけ除いて おくことが特に重要である。当該成分を希塩酸で徹底的に濯いだ後に蒸留水で再 び濯ぐことでそれを達成することができる。 上記CCDC値の測定では、分析を受けさせるべき物質1.5gを90mlの 蒸留水に溶解させてその溶液を前以て塩酸もしくは水酸化ナトリウム溶液で中和 しておいた。この溶液を熱電対で25.0℃に調節して重量含有量W(Na2C O3)=0.10の炭酸ナトリウム溶液を1000ml加えた。1Nの塩酸また は1Nの水酸化ナトリウム溶液を加えて上記溶液のpHを11にもって行った。 この滴定中、pH−スタット(stat)を用いてpHを一定に保持した。 この測定用溶液に0.1モル規定の標準酢酸カルシウム溶液を0.5 ml/分の添加速度で計量して入れた。その結果として生じた曇り度をλ=65 0nmの光ファイバーフォトメーターで光透過率損として測定した。この滴定を 100%透過率から出発して約30%に至るまで行った。 曇り始める前のコース(course)を延長した線と曇り始めた後のコース を延長した線の切片で滴定の終点を表す。ここでは、この終点前に消費された酢 酸カルシウム溶液の体積を測定した。 使用した共混和剤(co−builder)物質1グラム当たりに生じた(上 記終点までに)炭酸カルシウムの計算重量をCCDC値として示した。 22の安定化を例として用いた重金属マスキング測定(実施例5および6が示 す) 最初、200mlのメスフラスコに硫酸銅溶液(100mg/l)を4mlと 活性化合物を40mg入れた後、200mlになるまで満たし た。次に、この混合物を水浴内で70℃に加熱して各場合とも35%濃度の過酸 化水素溶液を0.8g加えた。1分後、30分後および1、3、5、10および 22時間後、20mlの一定分量をヨウ素測定で滴定した。 活性化合物として下記を用いた: 1)アクリル酸/マレイン酸のコポリマー(Mw〜70,000)、 2)エチレンジアミンテトラ酢酸のNa塩(EDTA)、 3)ジエチレントリアミンペンタ酢酸(DTPA)、 4)実施例5で得た本発明に従うポリマー、 5)実施例6で得た本発明に従うポリマー。 下記の表に、各場合のH22含有量を時間および活性化合物の関数として示す 。H22の分解を触媒する重金属の抑制は上記含有量が高ければ高いほど良好で ある。本発明に従うポリマー類が示す抑制は実際EDTAおよびDTPAと同様 であるが、このEDTAとDTPAは生物学的に分解しない。活性化合物1が示 す作用はより劣っている上にこれは生物学的に分解しない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),CN,CZ,JP,K R,LT,PL,SI (72)発明者 トレンクナー,ハンス−ヨアヒム ドイツ連邦共和国デー−51375レーフエル クーゼン・アンデアシユタインリユツチユ 30 (72)発明者 ミユラー,ニコラウス ドイツ連邦共和国デー−40789モンハイ ム・クニツプラーシユトラーセ98 (72)発明者 ウーア,ヘルマン ドイツ連邦共和国デー−47800クレーフエ ルト・ボーデルシユビングシユトラーセ12 (72)発明者 ハイゼ,クラウス−ペーター ドイツ連邦共和国デー−51519オーデンタ ール・アムガルテンフエルト74 (72)発明者 ブリユヒヤー,カール−ヘルマン ドイツ連邦共和国デー−42549フエルベル ト・ブルーメンシユトラーセ29 (72)発明者 ベゼナー,ヨアヒム−ラインハルト ドイツ連邦共和国デー−51061ケルン・レ オポルト−グメリン−シユトラーセ44 (72)発明者 ボルボルン,ウテ ドイツ連邦共和国デー−47800クレーフエ ルト・デルパーホフシユトラーセ14 (72)発明者 ピルクル,ハンス−ゲオルク ドイツ連邦共和国デー−51061ケルン・ボ ルフスカウル5 (72)発明者 メンツエル,トーマス ドイツ連邦共和国デー−40723ヒルデン・ リヒラターシユトラーセ248 (72)発明者 リーゼンフエルダー,ウルリヒ ドイツ連邦共和国デー−51469ベルギツシ ユグラートバツハ・マリヤンポレシユトラ ーセ41 (72)発明者 バグナー,パウル ドイツ連邦共和国デー−40597デユツセル ドルフ・フリートホフシユトラーセ12

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  1. 【特許請求の範囲】 1. スクシニル繰り返し単位を伴うポリマーであって、イミノジスクシネー ト単位を含むポリマー。 2. イミノジスクシネート単位が繰り返し単位として該ポリマーに組み込ま れている請求の範囲第1項記載のポリマー。 3. イミノジスクシネート単位が末端基として組み込まれている請求の範囲 第1項記載のポリマー。 4. 下記の式 で表されるスクシニル単位を含む請求の範囲第1項記載のポリマー。 5. 下記の式 の少なくとも1つで表されるスクシニル単位またはそれらの塩を含む請求の範囲 第1項記載のポリマー。 6. 該イミノジスクシネート単位が下記の式 [式中、 Rは、OH、O-NH4 +またはNH2を表す] の少なくとも1つに相当する請求の範囲第1項記載のポリマー。 7. 該イミノジスクシネート単位が全繰り返し単位の合計を基準にして少な くとも0.1モル%の度合で存在している請求の範囲第1項記載のポリマー。 8. 該ポリマーに組み込まれた全繰り返し単位の合計に対する該ポリマーに 組み込まれたイミノジスクシネート単位のモル比が2から25モル%である請求 の範囲第1項記載のポリマー。 9. スクシニル繰り返し単位を伴っていてイミノジスクシネート単位を含む ポリマーを製造する方法であって、無水マレイン酸、マレイン酸、フマル酸また はそれらの誘導体に熱重合を過剰量のアンモニアの存在下適宜コモノマーの存在 下で受けさせそして適宜その結果として生じた重合生成物を部分的または完全に 中和することを含む方法。 10. 水系中の金属と錯体を形成させるための請求の範囲第1項記載ポリマ ーの使用。 11. 水系中で塩が沈澱するのを抑制するための請求の範囲第1項記載ポリ マーの使用。 12. 有機粒子および無機粒子を分散させるための請求の範囲第1 項記載ポリマーの使用。 13. 洗剤、クリーニング剤、冷却用循環液、蒸発装置または海水脱塩プラ ントおよび二次的原油製造における請求の範囲第1項記載ポリマーの使用。
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