JPH11501906A - 脊椎骨折のリスクを減少させる方法 - Google Patents

脊椎骨折のリスクを減少させる方法

Info

Publication number
JPH11501906A
JPH11501906A JP8525097A JP52509796A JPH11501906A JP H11501906 A JPH11501906 A JP H11501906A JP 8525097 A JP8525097 A JP 8525097A JP 52509796 A JP52509796 A JP 52509796A JP H11501906 A JPH11501906 A JP H11501906A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alendronate
years
vertebral
fractures
fracture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8525097A
Other languages
English (en)
Inventor
カーフ,デイビツド・ビー
キヤピツジ,トーマス・ピー
クアン,ヒユイ
サントラ,アーサー・シー,ザ・セカンド
イエイツ,アシユレイ・ジエイ
Original Assignee
メルク エンド カンパニー インコーポレーテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by メルク エンド カンパニー インコーポレーテッド filed Critical メルク エンド カンパニー インコーポレーテッド
Publication of JPH11501906A publication Critical patent/JPH11501906A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/66Phosphorus compounds
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/66Phosphorus compounds
    • A61K31/662Phosphorus acids or esters thereof having P—C bonds, e.g. foscarnet, trichlorfon
    • A61K31/663Compounds having two or more phosphorus acid groups or esters thereof, e.g. clodronic acid, pamidronic acid
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P19/00Drugs for skeletal disorders
    • A61P19/08Drugs for skeletal disorders for bone diseases, e.g. rachitism, Paget's disease
    • A61P19/10Drugs for skeletal disorders for bone diseases, e.g. rachitism, Paget's disease for osteoporosis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
  • Orthopedic Medicine & Surgery (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Rheumatology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 アレンドロナート(ビスホスホネート)を相当な期間毎日投与すると、閉経後の女性の脊椎骨折率を減少させることができる。さらに、アレンドロナートを投与すると、骨折の回数及び重篤度を低減させることができる。また、アレンドロナートを投与することにより、脊柱変形及び身長の減少を予防することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】発明の名称 脊椎骨折のリスクを減少させる方法発明の要旨 本発明は、有効量のアレンドロナート(ビスホスホネート)を投与することに より、閉経後の女性の脊椎骨折のリスク(危険度)を減少させる方法に関する。発明の背景 骨粗鬆症は、加齢による骨量の減少及び骨の強度の弱化を特徴とする代謝性疾 患である。該疾患には主として閉経後の女性が罹患するが、高齢の男性も罹患し 得る。骨粗鬆症の最も一般的な臨床症状は、脊椎、股関節及び手根関節の骨折で ある。 骨粗鬆症に関連する骨折は極めて一般的であり、65歳以上の女性のほぼ27 %、80歳以上の女性のほぼ60%に発生する。脊椎骨折は診断未確定のことが 多いが、しばしば疼痛を伴い、患者の日常活動遂行能力が制限される場合もある 。多発性脊椎骨折は、後わん姿勢、慢性の背腰痛及び機能不全を招き得る。 現在、骨粗鬆症の予防及び治療には、ホルモン剤(エストロゲン)、カルシト ニン、エチドロナート(ビスホスホ ネート)、イプリフラボン、フッ化物、ビタミンD及びカルシウムを含む多くの 療法が用いられている。治療の程度は世界的に様々である。 上記治療剤のうちには、骨塩(ミネラル)密度(BMD)を増大させ得るもの もあると報告されているが、BMDの増大と脊椎骨折の減少との相関関係はまだ 実証されていない。低BMDと骨折率の増大とは相関しているとはいえ、BMD が増大したからといって、必ずしも骨折が少なくなるわけではない。例えば、フ ッ化物はBMDを増大させるが股関節の骨折率も増大させることが証明されてい る。発明の説明 本発明により、アレンドロナート(4−アミノ−1−ヒドロキシ−ブチリデン −1,1−ビスホスホネート)の投与が、骨粗鬆症の閉経後女性の脊椎骨折のリ スクを減少させるのに有用であることが知見された。従って、本発明は、骨粗鬆 症の女性に有効量のアレンドロナート又はその医薬上許容し得る塩を投与するこ とにより、脊椎骨折のリスクを減少させる方法を提供する。さらに、アレンドロ ナートを長期間投与すると、このリスクの減少が維持されるばかりか、リスクが さらに減少することさえある。本発明の別 の目的は、有効量のアレンドロナート又はその医薬上許容し得る塩を相当な期間 投与することにより、脊柱変形のリスクを減少させることである。本発明の別の 態様は、有効量のアレンドロナート又はその医薬上許容し得る塩を相当な期間投 与することにより、身長の減少を予防することである。本発明のさらに別の態様 は、骨折を経験する前に、アレンドロナートを相当な期間投与することにより、 脊椎骨折を経験する患者の該骨折の重篤度を軽減する方法である。 驚くべきことには、有効量のアレンドロナートを相当な期間投与すると、脊椎 骨折の発生率を減少させ得ることが見出された。脊椎骨折のリスクの減少率は、 約40%以上、好ましくは約45%以上、より好ましくは約48%以上であると 予測される。この減少率は、(プラシーボに比べて)統計的に有意であることが 知見された。(骨折を有する患者の数に対する)脊椎骨折の総数から計算すると 、アレンドロナートは、プラシーボに比べ、患者100人当たりの脊椎骨折率を 、約50%以上、好ましくは約60%以上、さらに好ましくは約63%以上も減 少させる。同様に、アレンドロナートは、プラシーボ患者に比べて脊柱変形の進 行を統計的に有意に抑制する。さらに、(プラシーボと比較した)脊椎骨折のリ スク率は、1又は2年間投与した後より3年間投与した後の方が低くなる。 本発明により、アレンドロナートを投与した場合に認められる骨塩密度の増大 と、脊椎骨折の減少、脊柱変形の減少及び身長の保持力とが確実に関連している ことも知見された。これは、アレンドロナートを相当な期間投与すると、骨吸収 率が減少するだけでなく、確実に強化された骨が生成されることを示している。 本発明に従ってアレンドロナートの投与を受ける女性は骨粗鬆症に罹患してい る。つまり、該女性は、閉経前女性の平均を少なくとも約2又は2.5の標準偏 差下回る骨塩密度(BMD)を有している。図面の説明 図1は、プラシーボグループとアレンドロナートグループの全ての患者の身長 の減少についての時間応答分布を示すグラフである。平均変化±SEが示されて いる。 図2は、実験中に罹患(incident)脊椎骨折を起こした患者の身長の 減少についての時間応答分布を示すグラフである。平均変化±SEが示されてい る。 本明細書及び請求の範囲全体にわたり、以下の定義が適用される: 「有効量」とは、少なくとも骨折のリスクを減少させるのに必要な量であるが 但し毒性量未満のアレンドロナートの量を意味する。 「相当な期間」とは、患者の骨の骨塩密度(BMD)及び強度を増大させて骨 折しにくくさせるのに十分な長さの時間量を意味する。相当な期間とは典型的に は長い期間であり、2年以上、好ましくは約3年以上である。 「実質的に毎日」とは、投与は毎日が原則であるが、全体的な効果が、患者が 毎日投与を受けた場合に認められるものと変わらない程度に、患者がうっかり投 薬を抜かしたりする日も含まれ得ることを意味する。 「高齢」とは、年令が65歳以上であることを意味する。 「非高齢」とは、年令が65歳未満であることを意味する。 アレンドロナートは、米国特許第5,019,651号、同第4,992,0 07号、及び1994年8月4日出願の米国特許出願第08/286,151号 (これらは全て本明細書に参照として組み込むものとする)に記載の方法 のいずれかに従って製造し得る。アレンドロナートの医薬上許容し得る塩には、 アルカリ金属(例えば、Na、K)の塩、アルカリ土類金属(例えば、Ca)の 塩、無機酸(例えば、HCl)の塩、並びに有機酸(例えば、クエン酸及びアミ ノ酸)の塩が含まれる。ナトリウム塩の形態、特に、一ナトリウム塩三水和物の 形態が好ましい。 本発明の化合物は、錠剤、カプセル剤(どちらも徐放性又は持効性製剤を含む )、丸剤、散剤、顆粒剤、エリキシル剤、パスタ剤、チンキ剤、懸濁剤、シロッ プ剤及びエマルションのような経口剤形として投与し得る。また、本発明の化合 物は、静脈内(丸塊又は滲出)、腹腔内、皮下又は筋肉内形態で投与し得、いず れの場合も当業者には周知の形態を用いる。有効且つ無毒性量の所望化合物は骨 折予防剤として用いることができる。 観測し得る効果を得るためには、患者は相当な期間実質的に毎日アレンドロナ ートの投与を受けるのが好ましい。これは、患者が、少なくとも1年、好ましく はそれより長く、2年、3年又はそれ以上の期間継続する治療期間中の半分以上 の日数アレンドロナートの投与を受けることを意味する。好ましい実施態様にお いて、最大の効果を得るた めには、患者は少なくとも3年間実質的に毎日アレンドロナートの投与を受ける 。そのような長期間の療法を受ける患者は、ときにアレンドロナートの投与を受 けない期間もあり得ると考えられるが、アレンドロナートは骨中で長い活性寿命 を有しているので、患者が該期間の前6ケ月間に少なくともその半分の日数アレ ンドロナートの投与を受けていれば、そのようなケースも本発明の範囲内に包含 されるものとする。また、アレンドロナートを循環計画で投与すること、即ち、 患者が、所定の期間(例えば、1日、週1回、月1回、半月に1回又は数ケ月間 )アレンドロナートの投与を受け、次いで、第2期(第1期と同じでも異なって いてもよい)にはアレンドロナートの投与を休み〔追加の骨形成促進剤(bon e−promoting agent)若しくは骨吸収阻害剤及び/又はホルモ ン療法を受けても受けなくてもよい〕、次いで、アレンドロナート療法に戻るこ とも本発明の範囲内に包含される。 本発明の方法を用いる投薬計画は、患者の体格、人種、年令、体重、性別及び 医学的症状;治療すべき症状の重篤度;投与経路;患者の腎肝機能;並びに用い られる特定の化合物又はその塩を含む多様な要素に応じて選択される。 通常の技術を有する医師又は臨床医であれば、骨折の予防に必要な薬剤の有効量 は容易に決定・処方し得るであろう。 骨折の予防に用いる場合、本発明の化合物の経口用量は、1日当たり体重1k gにつき、0.05〜約1.0mgの範囲であろう。ヒトに投与する場合に好ま しい経口用量は、有効治療期間を通じ、1日当たりの全用量が約2.5〜50m g、好ましくは、5、10又は20mgである。例えば、治療期間中、患者が1 日当たり例えば20mgの高用量の投与を例えば2年間受け、その後で、1日当 たり例えば5mgの低用量の投与を受けるというように、用量を一定期間中に変 えることもできる。あるいは、低用量(即ち、約5mg)をより長い期間投与し て同様な治療効果を得てもよい。 アレンドロナートは、1日の全用量を1度に又は分割して投与し得る。投薬は 、薬剤を適切に吸収させるために、空腹時、好ましくは朝食のような食事の約3 0分〜2時間前に行うのが望ましい。 本発明の方法において、有効成分は、典型的には、意図する投与形態、即ち、 経口の錠剤、カプセル剤、エリキシル剤、シロップ剤などに関して適当に選択さ れ且つ医薬慣 行に一致する適当な医薬稀釈剤、賦形剤又は担体(本明細書では総称して「担体 物質」という)と混合して投与する。例えば、錠剤又はカプセル剤の形態で経口 投与する場合、有効成分は、ラクトース、スターチ、スクロース、グルコース、 メチルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、マンニトール、ソルビトールな どのような医薬上許容し得る無毒性の不活性経口担体と混合し得る。液体形態で 経口投与する場合、経口薬剤成分は、エタノール、グリセロール、水などのよう な任意の医薬上許容し得る無毒性の不活性経口担体と混合し得る。また、所望又 は必要な場合には、有効成分と不活性担体物質との混合物に適当な結合剤、滑沢 剤、崩壊剤及び着色剤を混和することもできる。適当な結御卯剤には、スターチ 、ゼラチン、天然糖類(例えば、グルコース、無水ラクトース、流動性ラクトー ス、β−ラクトース)及びコーン甘味料、天然及び合成ガム類(例えば、アカシ ア、トラガカント又はアルギン酸ナトリウム)、カルボキシメチルセルロース、 ポリエチレングリコール、ろう、cros カルマロス(carmallose )ナトリウムなどが含まれ得る。これらの剤形に用いられる滑沢剤としては、オ レイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリ ウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化 ナトリウムなどが挙げられる。特に好ましい錠剤配合物は、米国特許第5,35 8,941号(本明細書に参照として組み込むものとする)に記載のものである 。 本発明の方法に用いられる化合物は、標的薬剤担体として可溶性ポリマーと結 合させてもよい。そのようなポリマーには、ポリビニルピロリドン、ピランコポ リマー、ポリヒドロキシプロピル−メタクリルアミドなどが含まれ得る。 本発明に従って実施された実験では、母集団全体と比較して脊椎のBMDが低 下しており且つ有病(prevalent)脊椎骨折歴を有していないことを基 準として患者を選択した。これは、より厳密に一般的な骨粗鬆症母集団を反映さ せるために行った。従って、これらの患者は、典型的に骨折終点(endpoi nt)試験に集められた患者より罹患(incident)脊椎骨折のリスクが 低い人々であった。 本発明の実施中に、以下のような種々の臨床終点を評価した: ・ 身長 − 身長の減少は脊椎骨折の臨床結果と認識さ れる。骨粗鬆症による脊椎骨折の結果、患者は、数年後には身長が10〜20c m減少する。身長の減少は、腹腔及び胸腔の運動性及び圧迫作用(compre ssion)の低下を招く椎骨破壊及び(脊柱)後わん症に起因する。身長の測 定は、簡単且つ安価で、繰り返しが容易であり、放射線の必要もなく、しかも高 反復性の手順である。さらに重要なことには、身長は絶対(categoric al)変数というよりは連続変数であり、それによって治療グループ間の差の検 出能力が高められる。身長の違いが骨粗鬆症に関係の無い姿勢又は椎間板間隙の 違いを反映している可能性がある患者もいるが、プラシーボ制御された無作為検 における治療グループ間の平均変化を比較することにより、脊椎骨折に及ぼすア レンドロナートの効果が正確に評価される。アレンドロナートは、プラシーボに 比べて、身長の平均減少観測値を有意に低下させることが知見された(p=0. 005)。ノンパラメトリック分析及び個別の傾き分析によっても有意であるこ とが知見された(それぞれ、p=0.003及びp<0.001)。全ての分析 法により、身長減少率がアレンドロナート治療により低下し、しかも(2年間の 治療後よりも)3年間の治療後に著しく 低下することが示されている。 さらに、罹患脊椎骨折を有するプラシーボ治療患者に見られる身長の平均減少 率は、同様なアレンドロナート治療患者よりも実質的に高い。少なくとも1回脊 椎骨折を経験した患者は、プラシーボグループでは身長が平均23.2mm減少 したのに対し、アレンドロナートグループでは、5.9mm減少した。この著し い差は、アレンドロナートが罹患骨折を有する患者の数だけでなく、平均骨折数 及び骨折の平均重篤度をも低減させることを示唆している。従って、本発明の別 の態様は、骨折を起こす前にアレンドロナートを相当な期間投与することにより 、骨折を経験する患者の骨折の重篤度を低減させる方法である。 ・ 脊椎骨折 − 各患者の基準椎骨高と、標準母集団の椎骨高(有病骨折)及 びその追跡椎骨高(罹患骨折)とを比較して、有病及び罹患の類別(categ orical)脊椎骨折を計算した。真の基準値からのデータのみを用いて有病 骨折を測定した。対応する集団の基準値を標準偏差3以上下回る全ての椎骨高比 率のものを有病脊椎骨折と定義した。罹患骨折は、基準椎骨高より20%以上減 少し、基準椎骨高と追跡椎骨高との間に少なくとも4mm以上の 絶対減少があるものと定義した。3年間の治療後に観測された脊椎骨折の減少率 は、統計的にも有意(p=0.034)であり、臨床的にも有意[48%;95 %C.I.=(72%、5%)]であった。脊椎骨折の減少率は、実験、用量、 年令(<又は≧65才)別及び有病脊椎骨折の存在の有無による層別化を含む多 数のサブグループの分析全体を通して一定であった。 ・ 脊柱変形 − Minneら,1988,Bone and Min.3: 335−349(本明細書に参照として組み込むものとする)に記載の方法で、 各患者の脊柱変形指数(SDT)を計算した。最大39の椎骨高比を得るために 、各患者の椎骨高を、対応する該患者の第四胸椎(T4)高(前、中間、後ろ) で割った。T4は、滅多に骨折することはなく、患者の身長の差並びに基準と追 跡間のフィルム焦点距離の差(時点間で椎体の見かけ寸法を人工的に変えること ができる)を調整する働きをし得るので、基準高としてT4を選択した。次いで 、該椎骨高比をそれぞれ集団基準と比較し、最低集団基準を下回る比率のものに ついては、該基準以下の絶対間隔を合算して総SDIを表す。 SDIを脊柱変形の連続測定値として用いると、プラシーボ患者の41%が変 形の進行を示したのに対し、アレンドロナート患者では33%であった(p=0 .028)。さらに、これら2つのグループ間のSDIの変化の分布には境界線 上の有意な差(p=0.054)があった。 また、驚くべきことには、本発明により、脊椎骨折のリスクを減少させる効果 は高齢(65歳以上)患者の場合も非高齢(65歳未満)患者の場合も同じであ ることが示された。従って、本発明の別の態様は、有効量のアレンドロナートを 相当な期間投与することにより、骨粗鬆症に罹患している高齢女性の脊椎骨折の リスクを減少させる方法である。 さらに、アレンドロナート治療による脊椎骨折のリスクの減少率は経時的に増 大することが示された。 以下の非限定的実施例は、本発明をより良く例示するために提示される。 実施例1 Lunar DPX法で測定して0.92g/cm2(±0.02g/cm2) 以下、又はHologic QDR法で測定して0.80g/cm2(±0.0 2g/cm2)以 下の骨塩密度(BMD)と定義される、腰椎骨塩密度が「低い」閉経後の女性は 骨粗鬆症に罹患していると考えられる。この定義は、米国の閉経前の成人白人女 性の平均BMDを約2.5の標準偏差下回るBMDに相当する。病歴、身体検査 及び実験室集団検診評価によれば、患者は、それ以外の点では健康体である。実 験開始時に脊椎骨折を有していたのは参加登録した女性の20%に過ぎなかった 。 データは2つの実験グループ(コホート)からの合計881人の患者から収集 した。該実験は、実質的に同一のプロトコル設計及び手順に従い、但し、1つの 実験は米国で実施し、もう1つの実験は、カナダ、メキシコ、ヨーロッパ、イス ラエル、南アメリカ、オーストラリア及びニュージーランドで実施した。次いで 、これら2つのグループから収集したデータをプールした。以下の経口投薬計画 :(A)1日当たり10mgを3年間;(B)1日当たり5mgを3年間;又は (C)1日当たり20mgを2年間、次いで1日当たり5mgを1年間のうちの 1つに従って、526人の患者をアレンドロナートで治療した。355人の患者 にはプラシーボを投与した。さらに、全ての患者は、食養生の評価及びカルシウ ム摂取量について指示を受けた。 栄養を十分にするために、殆ど全ての患者に500mgの元素カルシウム(カー ボネートとして)が得られるようなカルシウム剤を与えた。 脊椎骨折及び脊柱変形指数(SDI)の評価は、ブラインド順序で横方向から 撮影した脊椎のX線写真からの測定値に基づく。横方向から脊椎のX線写真を、 基準時、1年、2年及び3年目に撮影した。X線写真の読み取りプロセスには、 デジタル化として知られているプロセスである、X線写真上に認められた各椎骨 での測定値をコンピューターに入力するプロセスが含まれた。各椎骨の骨突起上 に、3つは第四胸椎から第五腰椎までの14本の椎骨のそれぞれの上端に沿い、 また後の3つは該椎骨の下端に沿った6つの目標(landmark)を設定し た。十字線を有するコンピューターマウスを用い、データをX、Y軸として目標 間の距離(mm)を計算する市販のデジタル化ボード及びコンピューターソフト ウエアプログラムに入力した。 実施例2 類別脊椎骨折 実施例1からの39人の女性は、その椎骨高から測定すると、3年間の実験の 間に少なくとも1回新たに脊椎骨折 を起こしていた。プラシーボグループでは女性355人中22人(6.20%) が新たに脊椎骨折を起こしていたのに対し、アレンドロナートグループでは女性 526人中17人(3.23%)であった。これは、アレンドロナートグループ では著しく低い量(p=0.034)である。 アレンドロナート治療患者に対するプラシーボ治療患者の罹患骨折の相対リス クは、0.52(95% C.I.=[0.28,0.95])であった。さら に、3年間の治療後の骨折減少率は、2年間の治療後に認められたものより高い 。 また、少なくとも1回罹患脊椎骨折を経験した患者の中で2回以上骨折を経験 する患者の割合は、プラシーボ治療患者(15/22;68%)の方がアレンド ロナート治療患者(3/17;18%)よりはるかに高い。骨折を起こした患者 の数が少なければ少ないほど、1人の患者当たりの骨折回数も少なくなるので、 患者100人当たりの脊椎骨折の数は、プラシーボ治療患者(11.3)よりア レンドロナート治療患者(4.2)の方が実質的に低かった。 さらに、罹患骨折を経験したアレンドロナート治療女性グループでは、プラシ ーボ治療女性グループより骨折の程 度が軽かった。以下の表1は、各グループにおける中程度の骨折(端板変形骨折 に分類)及び重度の骨折〔粉砕(crush)又は分裂(wedge)骨折〕の 数を示す。 実施例3 脊柱変形指数 本明細書に記載の方法で計算した脊柱変形指数(SDI)の変化についての結 果を以下の表1に示す。プラシーボグループの女性の41%が脊柱変形の増大を 示したのに対し、アレンドロナートグループの女性では33%が増大を示した( カイ二乗検定法によればp=0.028)。この差は、3年後には、2年後に認 められた差より大きくなる(38% プラシーボ;33% アレンドロナート) 。 結局、プラシーボグループ及びアレンドロナートグループについての基準から の平均変化は、それぞれ、0.08 2及び0.041であった。さらに、変形が増大した女性の場合、該平均変化は 、プラシーボグループ及びアレンドロナートグループについて、それぞれ、0. 212及び0.143であった。ウィルコクソン順位和検定法により、プラシー ボグループとアレンドロナートグループでは、基準からのSDIの変化の分布に 境界線上の有意な(p=0.054)差が示された。 実施例4 身長 現在のところ利用し得る最も正確な方法であり且つ最も近いmmまで正確に身 長を測定するHarpendenスタジオメーターを用いて全ての患者の身長を 測定した。身長の測定は3回行った。2回の測定値に4mm以上の差があった場 合には、第4回及び第5回目の測定を行った。3回(又は5回)の測定値の平均 を身長値として用いた。 3年間の治療後の身長の平均変化は、プラシーボ治療グループでは−4.61 mm、アレンドロナート治療グループでは−3.01mmであり、有意な差(p =0.005,95% C.I.[0.49,2.71mm])があった。3年 間の治療後の効果の差は、2年間だけの治療後に認め られた効果の差より大きかった(プラシーボグループの場合−3.2mm、アレ ンドロナートグループの場合−1.9mm)。 さらに、各個人の時間−応答分布に直線を当てはめて、各個人についての傾き 推定値を得た。これは図1及び図2に示されている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),UA(AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM ),AL,AM,AU,AZ,BB,BG,BR,BY ,CA,CN,CZ,EE,FI,GE,HU,IS, JP,KG,KR,KZ,LK,LR,LT,LV,M D,MG,MK,MN,MX,NO,NZ,PL,RO ,RU,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,TT, UA,US,UZ,VN (72)発明者 キヤピツジ,トーマス・ピー アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 クアン,ヒユイ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 サントラ,アーサー・シー,ザ・セカンド アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 イエイツ,アシユレイ・ジエイ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 有効量のアレンドロナート又はその医薬上許容し得る塩を相当な期間投与 することを含む、骨粗鬆症の女性の脊椎骨折のリスクを減少させる方法。 2. アレンドロナートを経口投与する、請求項1に記載の方法。 3. 用量が1日当たり5〜20mgである、請求項2に記載の方法。 4. アレンドロナートを少なくとも2年間実質的に毎日投与する、請求項3に 記載の方法。 5. アレンドロナートを少なくとも3年間実質的に毎日投与する、請求項3に 記載の方法。 6. 女性が高齢である、請求項1に記載の方法。 7. 骨折を起こす前に有効量のアレンドロナートを相当な期間投与して、骨折 を経験する患者の骨折の重篤度を軽減させる方法。 8. アレンドロナートを経口投与する、請求項7に記載の方法。 9. 用量が1日当たり5〜20mgである、請求項8に 記載の方法。 10. アレンドロナートを少なくとも2年間実質的に毎日投与する、請求項9 に記載の方法。 11. アレンドロナートを少なくとも3年間実質的に毎日投与する、請求項9 に記載の方法。 12. 女性が高齢である、請求項7に記載の方法。 13. 有効量のアレンドロナートを相当な期間投与することを含む、骨粗鬆症 の女性の脊柱変形を減少させる方法。 14. アレンドロナートを経口投与する、請求項13に記載の方法。 15. 用量が、1日当たり5〜20mgである、請求項14に記載の方法。 16. アレンドロナートを少なくとも2年間実質的に毎日投与する、請求項1 5に記載の方法。 17. アレンドロナートを少なくとも3年間実質的に毎日投与する、請求項1 5に記載の方法。 18. 女性が高齢である、請求項13に記載の方法。 19. 有効量のアレンドロナートを相当な期間投与することを含む、骨粗鬆症 の女性の身長の減少を予防する方法。 20. アレンドロナートを経口投与する、請求項19に 記載の方法。 21. 用量が、1日当たり5〜20mgである、請求項20に記載の方法。 22. アレンドロナートを少なくとも2年間実質的に毎日投与する、請求項2 1に記載の方法。 23. アレンドロナートを少なくとも3年間実質的に毎日投与する、請求項2 1に記載の方法。 24. 女性が高齢である、請求項19に記載の方法。
JP8525097A 1995-02-17 1996-02-13 脊椎骨折のリスクを減少させる方法 Pending JPH11501906A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US389,860 1995-02-17
US08/389,860 US20010051616A1 (en) 1995-02-17 1995-02-17 Method of lessening the risk of vertebral fractures
PCT/US1996/001946 WO1996025166A1 (en) 1995-02-17 1996-02-13 Method of lessening the risk of vertebral fractures

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11501906A true JPH11501906A (ja) 1999-02-16

Family

ID=23540050

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8525097A Pending JPH11501906A (ja) 1995-02-17 1996-02-13 脊椎骨折のリスクを減少させる方法

Country Status (14)

Country Link
US (1) US20010051616A1 (ja)
EP (1) EP0809503A4 (ja)
JP (1) JPH11501906A (ja)
KR (1) KR19980702209A (ja)
CN (1) CN1181008A (ja)
AU (1) AU689379B2 (ja)
CA (1) CA2213076A1 (ja)
EA (1) EA000348B1 (ja)
HU (1) HUP9802077A3 (ja)
NZ (1) NZ303476A (ja)
PL (1) PL321836A1 (ja)
SK (1) SK111697A3 (ja)
WO (1) WO1996025166A1 (ja)
ZA (1) ZA961234B (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5994329A (en) 1997-07-22 1999-11-30 Merck & Co., Inc. Method for inhibiting bone resorption
US6432932B1 (en) 1997-07-22 2002-08-13 Merck & Co., Inc. Method for inhibiting bone resorption
AU1525700A (en) * 1998-11-19 2000-06-05 Board Of Trustees Of The University Of Arkansas, The Increasing bone strength with selected bisphosphonates
KR100317935B1 (ko) * 1999-10-20 2001-12-22 유승필 대사성 골질환 치료용 약제조성물 및 이의 제조방법
JP2005514400A (ja) * 2001-12-21 2005-05-19 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 骨疾患の治療方法
US20040052843A1 (en) * 2001-12-24 2004-03-18 Lerner E. Itzhak Controlled release dosage forms
EP2172192A1 (en) * 2001-12-24 2010-04-07 Teva Pharmaceutical Industries Ltd. Dosage form with a core tablet of active ingredient sheathed in a compressed annular body of powder of granular material, and process and tooling for producing it
ATE376444T1 (de) * 2002-05-10 2007-11-15 Hoffmann La Roche Ibandronsäure zur behandlung und vorbeugung von osteoporose
BR0309691A (pt) 2002-12-20 2005-08-02 Hoffmann La Roche Formulação de ibandronato em alta dose

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT1201087B (it) * 1982-04-15 1989-01-27 Gentili Ist Spa Bifosfonati farmacologicamente attivi,procedimento per la loro preparazione e relative composizioni farmaceutiche
US4761406A (en) * 1985-06-06 1988-08-02 The Procter & Gamble Company Regimen for treating osteoporosis
EP0600834A1 (en) * 1992-11-30 1994-06-08 Ciba-Geigy Ag Use of methanebisphosphonic acid derivatives for the manufacture of a medicament for fracture healing
US5403829A (en) * 1993-03-24 1995-04-04 Leiras Oy Use of bisphosphonates in endo-osteal bone surgery

Also Published As

Publication number Publication date
PL321836A1 (en) 1997-12-22
US20010051616A1 (en) 2001-12-13
AU689379B2 (en) 1998-03-26
HUP9802077A3 (en) 2001-10-29
EA000348B1 (ru) 1999-04-29
EP0809503A4 (en) 2001-12-05
NZ303476A (en) 2000-07-28
CA2213076A1 (en) 1996-08-22
MX9706275A (es) 1997-11-29
ZA961234B (en) 1996-08-27
KR19980702209A (ko) 1998-07-15
SK111697A3 (en) 1998-02-04
HUP9802077A2 (hu) 2000-06-28
EA199700185A1 (ru) 1997-12-30
CN1181008A (zh) 1998-05-06
WO1996025166A1 (en) 1996-08-22
AU4979996A (en) 1996-09-04
EP0809503A1 (en) 1997-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Sharpe et al. Alendronate: an update of its use in osteoporosis
JP6301524B2 (ja) 骨粗鬆症治療剤ないし予防剤
EA000964B1 (ru) Способ лечения или предупреждения остеопороза
AU690431B2 (en) Method of lessening the risk of non-vertebral bone fractures
JPH11501906A (ja) 脊椎骨折のリスクを減少させる方法
TW200412979A (en) Method for preventing or reducing secondary fractures after hip fracture
JPH11506750A (ja) 慢性関節リウマチに係わる骨欠損に対するビスホスホネート療法
JPH10506648A (ja) 骨粗鬆症予防へのアレンドロネートの使用
JPH10506638A (ja) アレンドロネート又はその塩の投与による歯喪失の予防
TW453880B (en) Pharmaceutical compositions of alendronate for reducing the risk and severity of vertebral or non-vertebral fractures, decreasing spinal deformity and preventing loss of height
TW201105333A (en) Agent for preventing non-traumatic vertebral fracture in severe osteoporosis patients which comprises eldecalcitol
TW201105332A (en) Agent for preventing forearm bone fracture which comprises eldecalcitol
MXPA97006275A (en) The use of alendronate to prepare compositions to reduce the risk of vertebra fractures
MXPA97009906A (en) Use of bisphosphonates to prepare compositions to prevent loss of associated bone conterapia immunosupres