JPH11501539A - 芯なしトイレットペーパロールの為のアダプタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 芯なしトイレットペーパロール（３）を受け入れるトイレットペーパ供給装置の為のアダプタは、芯なしトイレットペーパロール（３）が載置される受け入れ器（２）と、そして、芯付きトイレットペーパロールの為に使用される壁取り付け型トイレットペーパ供給装置（１０）の従来のトイレットペーパ取り付け部材（９）にアダプタ（１）を固定する為の少なくとも１つの吊り機構（８）と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】 芯なしトイレットペーパロールの為のアダプタ この発明は、芯なしトイレットペーパロールを受け入れるトイレットペーパ供 給装置の為のアダプタに関係している。 従来トイレットペーパは、機械的な巻き操作を容易にする為と、正確に巻かれ たロールを得る為に、厚紙製の芯の回りに巻かれている。包装された時の容積を 出来る限り小さく保とうとすることが、特にトイレットペーパロールのマルチパ ックにおいては、最近の傾向である。このことは上述した如き包装の費用を大き く減少させることを助けるばかりでなく、「２重のシステム・ドイツ(Duales Sy stem Deutschland)」（キーワード：「グリューナー プンクト（Gruner Punkt ）」）の如き中心減少(centralized dumping)への参加の費用も大きく減少させ ることを助ける。さらには、ごみの量を減らすという観点からも包装材料の使用 を減少させることが一般に要望されている。 包装材料、特にトイレットペーパロールのマルチパックに関する包装材料、を 減少させる為の最も効率のよい方法としては、芯を省略することによりトイレッ トペーパロールの寸法を減少させることが提案されている。一定の長さとシート 数のトイレットペーパのウェッブが芯に実質的にいかなる空洞も伴うことなく巻 かれ、従ってトイレットペーパロールの直径、即ち所望の包装容積、を大きく減 少させることが出来る。しかしながら、トイレットペーパロールの為に最も使用 されているトイレットペーパ供給装置はトイレットペーパロールを固定する為に 芯に空洞を必要としており、トイレットペーパロールの芯の空洞は対応する保持 具の上に載置される。このようなトイレットペーパ供給装置は芯無しトイレット ペーパロールの為には適しておらず、このようなトイレットペーパ供給装置は交 換しなければならない。消費者の大多数はこのような交換とそれにともなう費用 及び労力を非常に好まず、芯無しトイレットペーパロールは市場で決して成功し ないと推測される。 これらの問題から進んで、この発明の目的は、従来のトイレットペーパ供給装 置において芯無しトイレットペーパロールを使用する可能性を創出すことである 。 この目的は、請求項１のアダプタによって達成される。この結果として、この アダプタは芯無しトイレットペーパロールが載置される受け入れ器を有している とともに、芯付きトイレットペーパロールの為に使用されている従来のトイレッ トペーパ供給装置に受け入れ器を固定する為の少なくとも１つの吊り機構を有し ている。 このような構成の故に、トイレに従来設置されているトイレットペーパ供給装 置をアダプタの適用によって依然として使用することが出来、アダプタの受け入 れ器が芯無しトイレットペーパロールを受け入れる。 基本的に、このアダプタは安い費用で製造される比較的簡易なレトロフィット 物品として家庭用品の供給者により供給されることが出来、芯無しトイレットペ ーパロールのマルチパックの宣伝用品として追加することが出来る。これに関係 してアダプタは、新規な芯無しトイレットペーパロールを消費者が受け入れるこ とを増大させ、これらの環境的に受け入れられる芯無しトイレットペーパロール の消費を助ける。 この発明に従ったアダプタのさらなる特徴や詳細や利点は、添付の図面を参照 しながら、従属請求項及び以下のこの発明の主題の例示的な実施例の記載から明 らかになる。なお添付の図面において： 第１図は、一点鎖線により示された従来のトイレットペーパ供給装置の２つの トイレットペーパ取り付け部材と組み合わされたアダプタの側面図であり；そし て、 第２図及び第３図は、第１図の２つの従来のトイレットペーパ取り付け部材の 一方と組み合わされたアダプタの部分的な平面図、及び第１図の２つの従来のト イレットペーパ取り付け部材とはさらに異なった別の従来のトイレットペーパ取 り付け部材と組み合わされたアダプタの部分的な平面図である。 第１図乃至第３図を見ると、射出成形された部品の形態をしたアダプタ１は上 方に開口した実質的な半円筒形状の受け入れ器２を有しており、受け入れ器２に は上方の開口から芯無しトイレットペーパロール３が載置される。受け入れ器２ は、半円筒形状の容器壁４と略半円形状の側壁５，６とを備えており、側壁５， ６は受け入れ器２の側方を仕上げている。側壁５，６には、材料を節約する目的 の為に幾つかの三角形状凹所７が設けられている。 さらにアダプタ１には種々の吊り機構８，８´が設けられていて、これらの吊 り機構８，８´によりアダプタ１は壁１１に取り付けられている従来のトイレッ トペーパ供給装置１０のトイレットペーパ取り付け部材９，９´，９´´に固定 されることが出来る。一般的に、壁１１に取り付けられているこのような従来の トイレットペーパ供給装置１０は壁１１に全面が適用されなければならない固定 板１２を有していて、固定板１２から実際のトイレットペーパ保持要素が突出し ている。典型的な従来のトイレットペーパ供給装置１０は、第１図においては一 点鎖線で第２図においては実線で示されている。従来のトイレットペーパ供給装 置１０のトイレットペーパ取り付け部材９は固定板１２から直角に突出し垂直方 向に立った２つの側方の金属薄板のブラケット１３から成り、２つのブラケット １３は側方から見て実質的に三角形状をしており、丸められた自由端１４を有し ている。 自由端１４の上流側においてブラケット１３の夫々は上縁１６の上方に開口し 垂直に延出した支持細長孔１５を有しており、支持細長孔１５中には従来の芯付 きトイレットペーパロールの芯の空洞に挿入された従来の支持軸の軸端部が上方 から載置される。 アダプタ１はその側壁５，６に挿入ピン１７を備えている。挿入ピン１７は相 互に一直線上に配置されていて側壁５，６の中心から突出しており、従来の芯付 きトイレットペーパロールの芯の空洞に挿入された支持軸の軸端部に代わり、支 持細長孔１５中に挿入することが出来る。このようにしてアダプタ１は、壁１１ に取り付けられているこのような従来のトイレットペーパ供給装置１０に対して 固定されることが出来る。アダプタ１を、第１図及び第２図に示す如き、所定の 位置に固定する為に、アダプタ１の受け入れ器２の壁側低縁部１８は、側壁５， ６または容器壁４に一体に形成された細長片２０及び２１により形成された支持 突起１９を有している。 第２図から見ることが出来るように、挿入ピン１７の自由端２２には挿入ピン １７の直径を越えて突出した着脱可能なキャップ２３を設けることが出来る。 第３図は、挿入ピン１７により、アダプタ１がどのようにして他の形式の従来 のトイレットペーパ取り付け部材９´に係合することが出来るかを図示している 。この他の形式の従来のトイレットペーパ取り付け部材９´は、固定板１２から 直角に水平に突出した２つの中実なブラケット２４を備えていて、第３図には２ つの中実なブラケット２４の中の１つのみが示されている。ブラケット２４の自 由端には内方に向かい開口した底付きの孔２６を有した厚い頭部２５が設けられ ている。これらの底付きの孔２６は従来の芯付きトイレットペーパロールの芯の 空洞に挿入された従来の軸方向に伸縮自在な支持軸の端部を受け入れることが出 来る。この従来の支持軸の代わりに、アダプタ１はアダプタ１の挿入ピン１７を 底付きの孔２６中に吊されることが出来、挿入ピン１７は受け入れ器２の側壁５ ，６で受け入れ器２の内方に弾性的に移動自在に配置されている。アダプタ１を 他の形式の従来のトイレットペーパ取り付け部材９´に挿入する為に、受け入れ 器２の側壁５，６は内方に向かい相互に押圧可能であって、この結果として挿入 ピン１７が他の形式の従来のトイレットペーパ取り付け部材９´の２つの中実な ブラケット２４の自由端の頭部２５の底付きの孔２６中にぱちんと嵌められる。 第１図にはまた、アダプタ１をさらに他の形式の従来のトイレットペーパ取り 付け部材９´´と組み合わせる為の構成が示されている。例えば、受け入れ器２ の壁側上縁部２７にはフック型の小穴２８が設けられていて、この小穴２８によ ってアダプタ１を従来のトイレットペーパ供給装置１０の他の形式の従来のトイ レットペーパ取り付け部材９´´の通常はＵ字形状の枢動屈み保持具２９に吊す ことが出来る。第１図はワイヤから折り曲げられた屈み保持具２９を図示してお り、屈み保持具２９の上足３０は固定板１２上の軸受３１中に水平に保持されて いる。Ｕ字形状の屈み保持具２９の基礎を形成している受台３２は下方に略直角 に伸びて、従来の芯付きトイレットペーパロールの芯の空洞に係合する屈み保持 具２９の下足３３中に挿入されている。 アダプタ１が使用される時、他の形式の従来のトイレットペーパ取り付け部材 ９´´の屈み保持具２９の下足３３はアダプタ１の受け入れ器２の壁側上縁部２ ７のフック型の小穴２８の中の減少された寸法のフック型の凹所３４中に配置さ れる。なおフック型の小穴２８は受け入れ器２の２つの側壁５，６と一体に形成 されている腕３５，３６によって２つの側壁５，６と同一平面内に位置している 。 他の形式の従来のトイレットペーパ取り付け部材９´´のワイヤから折り曲げ られた薄い屈み保持具２９ばかりでなく、プラスチックの射出成形加工による厚 い屈み保持具とも、アダプタ１を組み合わせる為に、アダプタ１の受け入れ器２ の壁側上縁部２７のフック型の小穴２８は、減少された寸法のフック型の凹所３ ４に加えて拡大された寸法のフック型の凹所３７を有している。第１図において は、アダプタ１の受け入れ器２の壁側上縁部２７のフック型の小穴２８の中の拡 大された寸法のフック型の凹所３７に挿入された上記厚い屈み保持具の下足３８ もまた一点鎖線により図示されている。 第１図からさらに見ることが出来るように、アダプタ１は、芯無しトイレット ペーパロール３の為に、保持下げ板３９を有した従来の壁取り付け型トイレット ペーパ供給装置とともに使用することが出来る。 受け入れ器２の外側縁４０は、第２図及び第３図に示されている歯４１によっ て荒い輪郭にされている引き裂き縁の形状にされている。さらに、実質的な半円 筒形状の受け入れ器２の容器壁４の出口側部４２には、芯無しトイレットペーパ ロール３の幅に渡り延出し芯無しトイレットペーパロール３のウェッブが引き出 される通路４３が形成されている。通路４３の上縁と下縁とを規定している２つ の縁４４，４５は引き裂き縁として機能する。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，Ｉ Ｓ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ， ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，Ｓ Ｄ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．芯なしトイレットペーパロール（３）を受け入れるトイレットペーパ供 給装置の為のアダプタは： 芯なしトイレットペーパロール（３）が載置される受け入れ器（２）と ；そして、 芯付きトイレットペーパロールの為に使用される壁取り付け型トイレッ トペーパ供給装置の従来のトイレットペーパ取り付け部材（９，９´，９´´） にアダプタ（１）を固定する為の少なくとも１つの吊り機構（８，８´）と、 を備えている。 ２．請求項１に従ったアダプタは、受け入れ器（２）が実質的に半円筒形状 をしていて上方に開口している、ことを特徴としている。 ３．請求項１または請求項２に従ったアダプタは、アダプタ（１）が、吊り 機構（８）として、一直線状に配置され受け入れ器（２）の２つの側壁（５，６ ）から突出された２つの挿入ピン（１７）を備えていて、２つの挿入ピン（１７ ）によりアダプタ（１）は、芯付きトイレットペーパロールの為の保持ブラケッ ト（１３，２４）の従来の支持開口（支持細長孔１５，底付き孔２６）中に吊さ れることが出来る、ことを特徴としている。 ４．請求項３に従ったアダプタは、挿入ピン（１７）の自由端（２２）に挿 入ピン（１７）の直径を越えて突出している着脱自在なキャップ（２３）が設け られている、ことを特徴としている。 ５．請求項４に従ったアダプタは、挿入ピン（１７）が受け入れ器（２）の 内方に柔軟な壁部分（側壁５，６）に配置されている、ことを特徴としている。 ６．請求項１乃至請求項５のいずれか１項に従ったアダプタは、受け入れ器 （２）の壁側上縁部（２７）にフック型の小穴（２８）が設けられていて、フッ ク型の小穴（２８）によりアダプタ（１）は、壁取り付け型トイレットペーパ供 給装置（１０）の通常はＵ字形状をし枢動自在な屈み保持具（２９）に吊される ことが出来る、ことを特徴としている。 ７．請求項６に従ったアダプタは、フック型の小穴（２８）に拡大された寸 法のフック型の凹所及び縮小された寸法のフック型の凹所（３７，３４）が設け られている、ことを特徴としている。 ８．請求項１乃至請求項７のいずれか１項に従ったアダプタは、受け入れ器 （２）の壁側下縁部（１８）に支持突起（１９）が設けられている、ことを特徴 としている。 ９．請求項１乃至請求項８のいずれか１項に従ったアダプタは、受け入れ器 （２）の外側縁（４０）が引き裂き縁として機能する、ことを特徴としている。 １０．請求項１乃至請求項９のいずれか１項に従ったアダプタは、実質的に円 筒形状の受け入れ器（２）の容器壁（４）の外側縁部（４２）にはトイレットペ ーパの為の通路（４３）が設けられている、ことを特徴としている。