JPH11501513A - 望ましいレベルの不飽和脂肪酸及び飽和脂肪酸を含む内在性油を有する改良された油料種子アブラナ属 - Google Patents

望ましいレベルの不飽和脂肪酸及び飽和脂肪酸を含む内在性油を有する改良された油料種子アブラナ属

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JPH11501513A JP8526912A JP52691296A JPH11501513A JP H11501513 A JPH11501513 A JP H11501513A JP 8526912 A JP8526912 A JP 8526912A JP 52691296 A JP52691296 A JP 52691296A JP H11501513 A JPH11501513 A JP H11501513A
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    • A01H6/202Brassica napus [canola]

Abstract

(57)【要約】 改良されたアブラナ属油料種子、それを形成することができる改良された植物、及び油料種子アブラナ属から誘導された改良された食用内在性植物油が提供される。本発明の食用内在性植物油は水素化またはその他の化学的改良もしくは物理的改良の不在下で破砕及び抽出後に脂肪酸の改良された分布を有する。α−リノレン酸含量は全脂肪酸含量を基準として3.5重量%未満であり、オレイン酸含量は少なくとも77重量%であり、全飽和脂肪酸含量は4.5重量%以下であり、かつエルカ酸含量は2重量%以下である。その油の記載された特徴の夫々が遺伝的手段により調節され、驚くことにその他の記載された形質の形成の結果として撤回の不在下に同時に発現される(例えば、通常の油料種子アブラナ属生育条件下で畑で)。改良されたアブラナ属油料種子は、その中に存在する油中に脂肪酸の特定された改良された分布を有するアブラナ属油料種子を自家受粉後に生じる満足な実用形質を有する植物を発芽後に形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 望ましいレベルの不飽和脂肪酸及び飽和脂肪酸を含む内在性油を有する改良され た油料種子アブラナ属 発明の背景 油料種子アブラナ属(Brassica)は世界の多くの部分で次第に重要になりつつあ る油料種子作物として生育されている。植物油の源として、それは現在大豆及び パームのみの後にランクされ、実際に商業上重要な3番目の位置をヒマワリと分 け合っている。その油は世界中の多くでサラダ油及び調理油の両方として使用さ れる。 しばしばナタネ油として知られている、アブラナ属の油は、その初期の形態で 、合計脂肪酸含量を基準として30〜50重量%の濃度で天然栽培物中に普通存在す るエルカ酸の比較的高いレベルのためにヒトの健康に有害な作用を有することが わかった。従来、植物学者は低エルカ酸ナタネ油の生殖質源を同定した。John K .G.Kramer、Frank D.Sauer、及びWallace J.Pigden編集の“High and Low Eruci c Acid Rapeseed Oils",Academic Press Canada(1983)からのB.R.Stefansson 著,“The Development of Improved Rapeseed Cultivars”と題する6章を参照 のこと。 カナダでは、植物学者は、油中にエルカ酸が少なく、かつ油抽出後に残る固形 の粉中にグルコシノレートが少ない所謂“二重低”品種(即ち、全脂肪酸含量を 基準として2重量%未満のエルカ酸含量、及び油を含まない粉1グラム当たり30 マイクロモル未満のグルコシノレート含量)をつくることに彼らの努力を集中し た。カナダで開発されたセイヨウアブラナのこれらの高品質形態がカノラとして 知られている。 対照的に、ヨーロッパの学者は、エルカ酸が少ない“単一低”型のみを得よう と研究したが、油を含まない粉1グラム当たり約100マイクロモルのグルコシノ レート含量を保持する固形粉の品質を改良しようと試みていなかった。ナタネ油 の脂肪酸組成のこの重要な変化の結果は、全脂肪酸含量を基準として約8〜15重 量%のα−リノレン酸、約62重量%のオレイン酸、並びに全脂肪酸含量を基準と して約6重量%以上のステアリン酸及びパルミチン酸の形態の飽和脂肪酸をしば しば含む新しい油プロフィールの発生であった。種子中の油の合計%は新しい低 エルカ酸栽培物が開発された時に認められる程には変化しなかったので、エルカ 酸油成分は油中のその他の脂肪酸に見直されていたことが明らかであった。前記 のAcademic Press Canada(1983)刊行物からのJ.K.Daun著“The Introduction of Low Erucic Acid Rapeseed Varieties Into Canadian Production"と題する7 章;“Prospects for the Development of Rapeseed(B.napusL.)With Improved Linoleic and Linolenic Acid Content”N.N.Roy及びA.W.Tarr著,Plant Breed ing,98巻,89-96頁(1987); 及び“Genetic Control of Fatty Acid Compositio n in Oilseed Crops”R.K.Downey及びD.G.Dorrell著,Proc.Flax Inst.U.S.A., 47巻,3号,1-3頁を参照のこと。 長年にわたって、科学者らはカノラ油について脂肪酸プロフィールを改良しよ うと試みていた。例えば、Colin Ratledge,Peter Dawson,及びJames Rattray 編集,American Oil Chemists’Society(1984)の“Biotechnology for the Oi ls and Fats Industry"からのGerhard Robbelen著,“Changes and Limitations of Breeding for Improved Polyenic Fatty Acids Content in Rapeseed"と題 する10章を参照のこと。 Z.Planzenzuchtg.,75,93-105頁(1975)に見られるG.Robbelen及びA.Nitsch著 ,“Genetical and Physiological Investigations on Mutants for Polyenoic Fatty Acids in Rapeseed,Brassica napus L."、並びにJ.Am.Oil Chem.Soc.50 (10),400-403頁(1973)に見られるG.Rakow及びD.I.McGregor著,“Opportunitie s and Problems in Modification of Levels of Rapeseed C18 Unsaturated Fat ty Acids"が油中のα−リノレン酸の通常よりも少ない量を含むナタネ変異体の 代表的な開示である。 米国特許第4,948,811号明細書は、それ程望ましくない脂肪酸成分がナタネか らの油の除去後にその他の脂肪酸成分から物理的に分離されるサラダ/調理油を 開示している。内在性ナタネ油中の脂肪酸の現在特許請求されている高度に有利 な分布を得るための直接的な操作手段が全く不在である。 1990年9月20日に公表された国際公開WO 90/10380及び1989年7月12日に公表 された“Production of Improved Rapeseed Exhibiting an Enhanced Oleic Aci d Content"という発明の名称の欧州特許出願第0343753号明細書は、油中にオレ イン酸の通常よりも大きい濃度を含むナタネの生産を開示している。同様の開示 が1988年12月20日に出願された共有米国特許出願第286,708号に見られる。脂肪 酸の現在特許請求されている高度に有利な分布は開示されていなかった。 “Production of Improved Rapeseed Exhibiting a Reduced Saturated Fatty Acid Content”という発明の名称の1991年10月17日に公表された国際公開WO 91 /15578は、油中にステアリン酸及びパルミチン酸の通常よりも小さい濃度を含む ナタネの生産を開示している。同様の開示が米国特許第5,387,758号明細書に見 られる。脂肪酸の現在特許請求されている高度に有利な分布は開示されていなか った。 “Seeds,Plants and Oils With Altered Fatty Acids Profiles”という発明 の名称の1992年3月19日に公表された国際公開WO 92/03919は、ナタネから得ら れた油中の脂肪酸分布を改良しようとする努力を開示している。脂肪酸の現在特 許請求されている高度に有利な分布は開示されていなかった。 米国特許第4,517,763号、同第4,658,084号、及び同第4,658,085号明細書に報 告されたように、ナタネの生産に適したハイブリダイゼーション方法が知られて おり、除草剤寛容性が利用されている。 ここに特許請求されるように、低濃度のα−リノレン酸、高濃度のオレイン酸 、極めて低い濃度の飽和脂肪酸、及び同時に低濃度のエルカ酸の改良された全分 布を有する、水素化またはその他の化学的改良もしくは物理的改良の不在下でア ブラナ属種子から得られた食用内在性植物油に対する要望が存していた。アブラ ナ属油料種子中の脂肪酸生成中に作用する分子延長経路及び脱飽和経路の高度に 複雑な性質に鑑みて、この目標の達成は上記刊行物に報告されたデータにより証 明されるように従来当業者により実現されていなかった。 本発明の目的は簡単な破砕及び抽出後に脂肪酸の新規な改良された分布を有す る食用内在性植物油を生じることができる改良された成熟アブラナ属油料種子を 提供することである。 本発明の目的は、自家受粉後に簡単な破砕及び抽出後に脂肪酸の新規な改良さ れた分布を有する内在性植物油を生じるアブラナ属油料種子を形成することがで きる満足な実用形質を有する油料種子アブラナ属植物を提供することである。 本発明の別の目的は、水素化またはその他の化学的改良もしくは物理的改良の 不在下でアブラナ属油料種子の簡単な破砕及び抽出により生成された脂肪酸の新 規な改良された分布を有する改良された食用植物油を提供することである。 本発明の別の目的は、高度に経済的な基礎のもとに生じられる魅力的な安定性 特性と組み合わされた改良された健康上及び栄養上の特徴を有する良好な風味の 水素化またはその他の化学的改良もしくは物理的改良の不在下でアブラナ属油料 種子から誘導された改良された内在性植物油を提供することである。 本発明の別の目的は、幾つかの異なる最終用途に適するようにする脂肪酸の改 良された分布を有する食用内在性油を生じることができる成熟アブラナ属油料種 子を提供し、それによりこのような種子生産物に関する取扱い要件、破砕要件及 び精製要件を簡素化することである。 本発明の更に別の目的は、広範囲の最終用途に好適であり、それにより本発明 の改良された植物油を供給する者にとって貯蔵上及び棚卸し上の考慮事項を簡素 化するアブラナ属油料種子から誘導された新規な内在性油を迅速かつ経済上実施 可能な基礎に基いて提供することである。 本発明のこれらの目的及び利点並びにその他の目的及び利点は下記の説明及び 請求の範囲を読めば当業者に明らかであろう。 発明の要約 脂肪酸の改良された分布を有する食用内在性植物油を生じることができる成熟 したアブラナ属油料種子が提供され、そのアブラナ属油料種子は水素化またはそ の他の化学的改良もしくは物理的改良の不在下で破砕及び抽出後に(1)全脂肪酸 含量を基準として3.5重量%未満のα−リノレン酸含量、(2)全脂肪酸含量を基準 として少なくとも77重量%のオレイン酸含量、(3)全脂肪酸含量を基準として4.5 重量%以下の全飽和脂肪酸含量、及び(4)全脂肪酸含量を基準として2重量%以 下のエルカ酸含量を示す油を有し、かつその油の上記の形質の夫々がその他の上 記の形質の形成の結果として撤回の不在下で遺伝的手段により調節され、か つアブラナ属油料種子がその中に存在する油中に脂肪酸の特定の改良された分布 を有するアブラナ属油料種子を自家受粉後に生じる満足な実用形質を有する油料 種子アブラナ属植物を発芽後に形成することができる。 脂肪酸の改良された分布を有する内在性植物油を生じる油料種子を自家受粉後 に形成することができる満足な実用形質を有する油料種子アブラナ属植物が提供 され、その油料種子は水素化またはその他の化学的改良もしくは物理的改良の不 在下で破砕及び抽出後に(1)全脂肪酸含量を基準として3.5重量%未満のα−リノ レン酸含量、(2)全脂肪酸含量を基準として少なくとも77重量%のオレイン酸含 量、(3)全脂肪酸含量を基準として4.5重量%以下の全飽和脂肪酸含量、及び(4) 全脂肪酸含量を基準として2重量%以下のエルカ酸含量を示す油を有し、かつそ の油の上記の形質の夫々がその他の上記の形質の形成の結果として撤回の不在下 で遺伝的手段により調節される。 水素化またはその他の化学的改良もしくは物理的改良の不在下でアブラナ属油 料種子の破砕及び抽出により形成された脂肪酸の改良された分布を有する改良さ れた食用内在性植物油が提供され、その植物油は(1)全脂肪酸含量を基準として3 .5重量%未満のα−リノレン酸含量、(2)全脂肪酸含量を基準として少なくとも7 7重量%のオレイン酸含量、(3)全脂肪酸含量を基準として4.5重量%以下の全飽 和脂肪酸含量、及び(4)全脂肪酸含量を基準として2重量%以下のエルカ酸含量 を示し、かつその油の上記の形質の夫々がその他の上記の形質の形成の結果とし て撤回の不在下で遺伝的手段により調節される。 図面の簡単な説明 図1は実施例1に詳しく記載された94SN-52682と称される本発明の新規なセイ ヨウアブラナ(Brassica napus)植物物質の生成を例示として示す。 好ましい実施態様の説明 本明細書に説明される脂肪酸濃度は通常の操作に従って測定され、この操作で は油が破砕によりアブラナ属油料種子から除去され、メタノール及びナトリウム メトキシドとの反応後に脂肪酸メチルエステルとして抽出される。次に得られる エステルが不飽和及び鎖長の程度に基いて分離を可能にするキャピラリーカラム を使用する気液クロマトグラフィーにより脂肪酸含量について分析される。この 分析操作がJ.K.Daunらの研究、J.Amer.Oil Chem.Soc.,60: 1751-1754(1993)に 記載されており、その文献が参考として本明細書に含まれる。 新規な食用内在性植物油は水素化またはその他の化学的改良もしくは物理的改 良の不在下でアブラナ属油料種子から得られ、これは以下に特定されるような低 濃度のα−リノレン酸、高濃度のオレイン酸、極めて低い濃度の飽和脂肪酸、及 び低濃度のエルカ酸の改良された全分布を有する。夫々の形質は遺伝的手段によ り調節され、驚くことにその他の記載された形質の形成の結果として撤回の不在 下で新規な組み合わせで発現される。特定された低濃度のα−リノレン酸は増大 された酸化安定性を付与する。特定された高濃度のオレイン酸は増大された熱安 定性及び酸化安定性を更に付与し、加えて栄養上の利益を与える。特定された極 めて低い濃度の飽和脂肪酸は血清コレステロールの最小化に関する利点に有意義 な栄養上の利益を付与する。また、特定された低濃度のエルカ酸は栄養上の利益 を与える。本発明の新規な食用内在性油は水素化またはその他の化学的改良もし くは物理的改良の金銭的負担をかけずにアブラナ属油料種子の簡単な破砕及び油 の簡単な物理的抽出により生成される。 予期しないことに、本発明の内在性植物油の記載された形質の夫々が独立の遺 伝的手段の調節のもとにある間に得られ、かつ植物育種(例えば、ピラミッディ ング(pyramiding)による)またはその他の好適な手段により組み合わされ、続い て記載された形質のその他の一つ以上により撤回されないで得られるアブラナ植 物中で発現される。夫々の形質に必要とされる遺伝的手段は利用可能な通常の油 料種子アブラナ属生殖質の突然変異誘発により形成され、または記載された形質 の一つ以上を発現することができる自然に起こる突然変異または誘発突然変異を 既に含んでいてもよい油料アブラナ属生殖質の利用可能な非通常の起源から選択 し得る。その組み合わせ中に、特定された一つ以上の形質に必要とされる遺伝的 手段の一つまたは二つを有する植物が雄性親または雌性親として利用できる。 突然変異誘発を行う場合、優れた実用形質を有することが認められている油料 アブラナ属品種(例えば、カノラ)のいずれかから再生できる植物細胞(例えば 、 種子、小胞子、胚珠、花粉、栄養部分)を選択することが好ましい。このような 植物細胞はセイヨウアブラナ植物(Brassica napus)、ブラシカ・カンペストリス (Brassica campe-stris)植物、またはブラシカ・ジャンセア(Brassica juncea) 植物に由来していてもよい。セイヨウアブラナ植物は夏型または冬型であっても よい。油料種子アブラナ属植物細胞は少なくとも一つの世代で突然変異誘発にか けられ、油料種子アブラナ属植物が細胞から再生されて油料種子アブラナ属植物 を生じ、以下に詳しく特定されるような異型脂肪酸油品質形質の一つ以上を形成 する能力を有する少なくとも一つのその後の世代でアブラナ属油料種子を形成し 、夫々の軽質が遺伝的調節のもとにある。特定の脂肪酸形質の発現に必要な遺伝 的手段を有する親油料種子アブラナ属植物は、実質的な遺伝的均一性を得るのに 充分な数の世代(例えば、2〜8世代)について自家受粉により突然変異誘発後 に生産されてもよい。また、所望の特徴は、一倍体を二倍にし、既知技術に従っ てホモ接合二倍体植物を生産して一倍体小胞子細胞からの新規な植物の形成によ り固定されてもよい。 突然変異誘発は植物細胞(例えば、油料種子)を所望の遺伝的改良を達成する のに充分であるが、細胞の生存度及び植物に再生されるそれらの能力を完全に損 なうのには不十分である期間にわたって化学的突然変異誘発物質、γ線照射、及 び以上の組み合わせと接触させることからなる群から選ばれた技術にかけること により行われることが好ましい。アブラナ属油料種子はこのような突然変異誘発 の時点で約5〜6重量%の含水量を有することが好ましい。所望の突然変異誘発 は化学手段の使用、例えば、エチルメチルスルホネート、エチルニトロソ尿素、 等との接触により、また物理的手段、例えば、x線、等の使用により行われても よい。また、突然変異誘発は、例えば、セシウム137源により供給されるような γ線照射により行われてもよい。γ線照射は約60〜200Kラドの線量、最も好ま しくは約60〜90Kラドの線量で植物細胞(例えば、油料種子)に供給されること が好ましい。特定された範囲内の放射線照射で操作する時でさえも、一部の植物 細胞(例えば、油料種子)はそれらの生存度を完全に失うことがあり、廃棄され る必要があることが理解されるべきである。遺伝的に調節されたオレイン酸形質 及びその形成の更なる説明について、1988年12月20日に出願された共有米国特許 出願第286,708号、また遺伝的に調節された飽和脂肪酸及び形質並びにその形成 の更なる説明について、共有米国特許第5,387,758号明細書を参照のこと。これ らの開示の内容が参考として本明細書に含まれる。 突然変異誘発処理は生産される油量種子アブラナ属植物中の多種の遺伝的変化 を潜在的にもたらすことが理解されるであろう。これらの変化の多くは延長され た期間にわたって得られる植物の生存度に有害であろう。また、一部の変化が不 足な実用形質を有する生存植物を生じるであろう。このような異常型は単に廃棄 されてもよい。また、望ましくない実用形質と対にされた所望の突然変異生産を 受けた植物は保持され、育種または満足な実用形質と対にされた標的形質を有す る植物が最終的に植物育種により誘導される起源物質として使用し得る。 突然変異誘発後に、油料種子アブラナ属植物は既知技術を使用して処理細胞か ら再生される。例えば、得られる油料種子は通常のアブラナ属生育操作に従って 植付けられ、自家受粉後に、アブラナ属油料種子がそれに形成される。また、二 倍にされた一倍体の小植物が抽出されて均一な植物を直ちに形成し得る。処理さ れたアブラナ属油料種子の植付けは温室中で行われることが好ましく、そこで受 粉が慎重に調節され、監視される。現在の世代またはその後の世代におけるこの ような自家受粉の結果として形成される付加的なアブラナ属油料種子が回収され 、所望の形質について分析にかけられる。セイヨウアブラナ、ブラシカ・カンペ ストリス、及びブラシカ・ジャンセアは双子葉植物であるので、所望の突然変異 に関する分析が単一子葉(即ち、半種子)について行うことができ、所望の突然 変異が突然変異誘発後に見られる場合には残りの半種子が可能な将来の発芽のた めに保持し得る。油料種子は既知技術を使用してこのような分析の前に二つの半 種子に慎重に分離し得る。 成熟した半種子が所望の突然変異を有することが判明する時、その他の半種子 (これは半種子分析にかけられた半種子と遺伝子上同じであろう)が次に発芽さ れ、油料種子アブラナ属植物がそれから形成され、自家受粉を行うようにされる 。また、半種子のこのような植付けは温室中で行われることが好ましく、そこで 受粉が慎重に調節され、監視される。半種子から得られる植物で形成された得ら れる油料種子が回収され、植えつけられ、実質的な遺伝的均一性を得るのに充分 な 世代数について自家受粉される。油料種子アブラナ属植物物質の遺伝的安定化は 育種または起源物質として使用し得る妥当な予想可能な遺伝子型を有する植物の 発生を可能にする。 本発明の概念に従って、アブラナ属油料種子の食用内在性植物油は特定された その他の記載された成分と組み合わせて遺伝的手段により調節される全脂肪酸含 量を基準として3.5重量%未満(例えば、1〜3.5重量%未満)重量%のα−リノ レン酸含量を含むことが必須である。このα−リノレン酸形質に必要な遺伝子決 定基を含む油料種子アブラナ属生殖質が知られており、市販されている。例えば 、この形質に関するセイヨウアブラナ生殖質が1970年代の半ばからドイツで入手 でき、また1983年以降北米で入手できた。この低α−リノレン酸形質の発現のた めの遺伝的手段を含む代表的な市販のセイヨウアブラナ品種として、ステラー(S TELLAR)及びアポロ(APOLLO)が挙げられる。記載された濃度のα−リノレン酸の 発現に必要な遺伝的手段に特に好ましい起源はマニトバ大学で開発されたアポロ 品種であり、西カナダのカノラ及びナタネ推奨協会からの支持を受けた後に1992 年2月中にNo.3,694としてカナダで登録された。 アポロ春カノラセイヨウアブラナ品種の生産用種子はカナダ、マニトバ、ウィ ニペグにあるマニトバ大学から入手し得る。アポロ品種の歩留りは、カナダで登 録された最初の低α−リノレン酸ナタネ品種であったステラー品種の歩留りを普 通越える。また、このような形質の発現のための遺伝的手段は以下に説明される 94SN-53574(ATCC受理番号75813)、94SN-53662(ATCC受理番号75814)、及び94SN-5 2682(ATCC受理番号75812)から得られる。油料種子アブラナ属油中のこのような 低濃度のα−リノレン酸は増大された酸化安定性を油に付与し、それにより延長 された貯蔵寿命を可能にするのに利用できる。 アブラナ属油料種子の食用内在性植物油は、特定されたその他の記載された成 分と組み合わせて遺伝的手段により調節される全脂肪酸含量を基準として少なく とも77(例えば、少なくとも77から約84まで)重量%の濃度のオレイン酸を含む 。好ましい実施態様において、オレイン酸成分は全脂肪酸含量を基準として少な くとも80重量%から約84重量%の濃度で得られる。このようなオレイン酸形質の 発現のための遺伝的手段の形成がWO 90/10380(これは参考として本明細書に含ま れ る)に更に記載されている。このような形質の発現のための遺伝的手段はFA677-3 9(ATCC受理番号40409)、FA677M5-132(ATCC受理番号40523)、及びTopas H6-90(AT CC 受理番号40524)から得られる。また、このような形質の発現のための遺伝的 手段は以下に説明される94SN-53574(ATCC受理番号75813)、94SN-53662(ATCC受理 番号75814)、及び94SN-52682(ATCC受理番号75812)から得られる。非種子脂質生 産の有意な変更がなかった高オレイン酸変異体を選択するように注意が払われる べきである。そうしないと、満足な実用形質の最終的な獲得を妨げるでろう。こ のような高濃度のオレイン酸はナタネ油中のかなりの脂肪酸モノ不飽和を与え、 健康上かつ栄養上の利益を与える。また、より大きなレベルの不飽和を有する脂 肪酸成分と較べる時、増大された熱安定性及び酸化安定性が得られる。 特定されたその他の記載された成分と組み合わせて遺伝的手段により調節され る全脂肪酸含量を基準として4.5重量%以下(例えば、2.5〜4.5重量%)の極め て低い全脂肪酸含量が本発明のアブラナ属油料種子の内在性植物油中に含まれる 。普通、このような全脂肪酸含量は主として分子当たり16個の炭素原子を含むパ ルミチン酸及び分子当たり18個の炭素原子を含むステアリン酸からなる。低飽和 脂肪酸、例えば、分子当たり12個の炭素原子を含むラウリン酸及び分子当たり14 個の炭素原子を含むミリスチン酸は普通存在しないか、またはごく痕跡量で存在 する。高飽和脂肪酸、例えば、分子当たり20個の炭素原子を含むアラキジン酸、 分子当たり22個の炭素原子を含むベヘン酸、及び分子当たり24個の炭素原子を含 むリグノセリン酸が普通極めて低い濃度及び/または検出できない濃度で得られ るアブラナ属油中に存在し、健康上及び栄養上の観点からそれ程関心がない。何 となれば、それらはヒトにより容易に摂取できず、それ故、短い分子鎖長を有す る飽和脂肪酸のように血清コレステロールレベルに寄与しないと考えられるから である。本発明のアブラナ属油料種子の内在性植物油は全脂肪酸含量に関してス テアリン酸及びパルミチン酸の合計を基準として約2〜4(例えば、2〜3.5また は2.5〜3.5)重量%の飽和脂肪酸含量を有することが好ましい。飽和脂肪酸含量 の発現のための遺伝的手段の形成がWO 91/15578及び米国特許第5,387,758号(こ れらは参考として本明細書に含まれる)に更に記載されている。このような形質 の発現のための遺伝的手段がF32-38-172-X(ATCC受理番号40624)及びD-98- 49-176(ATCC受理番号40773)から得られる。また、このような形質の発現のため の遺伝的手段が以下に説明される94SN-53574(ATCC受理番号75813)、94SN-53662( ATCC受理番号75814)、及び94SN-52682(ATCC受理番号75812)から得られる。この ような極めて低い濃度の飽和脂肪酸は消費者に有意な栄養上かつ健康上の利益を 与え、これは食事により血清コレステロールレベルを調節しようと求めているヒ トにとって減少された血清コレステロールレベル及び付随の健康上の利益を可能 にする。 エルカ酸は特定されたその他の記載された成分と組み合わせて遺伝的手段によ り調節される全脂肪酸含量を基準として2重量%以下の低濃度で本発明の油料種 子アブラナ属の内在性植物油中に含まれる。好ましい実施態様において、エルカ 酸含量は全脂肪酸含量を基準として0.1重量%未満の濃度、最も好ましくは0.05 重量%未満の濃度で存在する。このようなエルカ酸形質の発現のための遺伝的手 段は良好な実用形質を有する多数の市販のカノラ品種、例えば、バウンティ(BO- UNTY)、サイクロン、デルタ、ガリソン(GARRISON)、インパクト、レガシー、レ ジェンド、及びプロフィット(PROFIT)から誘導し得る。これらの品種の夫々がカ ナダで登録されており、その国で市販されている。このような形質の発現のため の遺伝的手段がFA677-39(ATCC受理番号40409)、FA677M5-132(ATCC受理番号40523 )、Topas H6-90(ATCC 受理番号50524)、F32-38-172-X(ATCC受理番号40624)、及 びD-98-49-176(ATCC 受理番号40773)から更に得られる。また、このような低エ ルカ酸形質の発現のための遺伝的手段が以下に説明される94SN-53574(ATCC受理 番号75813)、94SN-53662(ATCC受理番号75814)、及び94SN-52682(ATCC受理番号75 812)から得られる。このような低エルカ酸含量は栄養上の利点を与える。 更に、本発明の油料種子アブラナ属の内在性植物油は普通全脂肪酸含量を基準 として約8〜11(例えば、約9〜10)重量%のリノール酸含量を含む。本来、リ ノール酸成分はα−リノレン酸成分よりも大きい酸化安定性を示す。好ましい実 施態様において、内在性油中のリノール酸対α−リノレン酸の重量比は約3:1〜4 :1である。 好ましい実施態様において、本発明のアブラナ属油料種子は1グラム当たり10 0マイクロモル未満、最も好ましくは1グラム当たり30マイクロモル未満の油成 分 の破砕及び抽出後の固形成分中のグルコシノレート含量を更に有する。そのグル コシノレート含量は3−ブテニルグルコシノレート、4−ペンテニルグルコシノ レート、2−ヒドロキシ−3−ブテニルグルコシノレート、及び2−ヒドロキシ −4−ペンテニルグルコシノレートのいずれか一種または混合物であってもよい 。グルコシノレート測定はカナダ穀物委員会の気液クロマトグラフ方法により測 定して空気乾燥油を含まない固形物について行われることが好ましい。グルコシ ノレートレベルは、普通、所望のグルコシノレート含量を形成することが既に知 られている出発物質を選択することにより、かつどれが記載された形質との組み 合わせ後にこの値を保持するかを選択することにより可能にされる。 所望により、前記遺伝的手段を欠いているセイヨウアブラナ植物を破損するこ とができる割合で適用される場合の除草剤に対する寛容性のための遺伝的手段が 必要により共有米国特許第5,387,758号(これが参考として本明細書に含まれる )に記載されたように本発明のセイヨウアブラナ植物中に含まれていてもよい。 一旦確立された本明細書に記載された所望の形質の組み合わせは、他家受粉及 び子孫の選択を伴う通常の植物育種技術により同じセイヨウアブラナ、ブラシカ ・カンペストリス、またはブラシカ・ジャンセア内のその他の植物に移入し得る ことがわかった。驚くことに、特性の組み合わせは高度に遺伝性であり、子孫に 伝搬でき、交雑後のその後の世代の子孫を分離する際に回収し得ることが実証さ れた。また、一旦確立されると、所望の形質は、花粉移入及び選択を伴う同じ通 常の植物育種技術を使用してセイヨウアブラナ種、カンペストリス種、及びジャ ンセア種の間で移入し得る。これらの種の夫々は、必要な遺伝的手段が局在化し 得る文献に既に報告されたのと同じ“A”ゲノムを含むことが認められている。 通常の植物育種技術によるアブラナ属種、例えば、セイヨウアブラナ及びカンペ ストリスの間の低エルカ酸含量の如き形質の移入は技術文献に既に良く実証され ている。例えば、Brassica Crops and Wild Allies Biology and Breeding,S.T sunada,K.Hinata,及びGomex Campo 編集,Japan Scientific Press,東京(1980 )を参照のこと。セイヨウアブラナからカンペストリスへの本明細書に記載され た所望の形質の移入の例として、市販のカンペストリス品種、例えば、リワード (REWARD)、ゴールドラッシュ(GOLDRUSH)、及びクロンダイク(KLONDIKE)を選択し て、以下の説明されるようなセイヨウアブラナ育種系から誘導された適当な植物 (即ち、94SN-53662、94SN-53574、または94SN-52682)との種間交雑を行い得る 。また、その他のセイヨウアブラナ育種系が突然変異誘発後に信頼でき、かつ独 立に発生し得る。種間交雑後に、F1世代の員が自家受粉されてF2種子を生じる 。次いで所望の形質(例えば、異常に低い飽和脂肪酸含量、等)の選択が単一F2 種子について行われ、次いでこれらが形質の所望の組み合わせを示す正倍数体( n=10)カンペストリスを得るのに必要とされる世代数によりカンペストリス親と 戻し交雑され、この場合、夫々の形質が遺伝的調節のもとにあり、その他の記載 された形質の形成に必要な生化学的延長経路及び脱飽和経路の操作の結果として 撤回しないで発現される。 ブラシカ・カンペストリスの近交を伴い得る近交弱勢(例えば、活力及び稔性 の損失)を避けるために、遺伝的調節のもとにある間に同様の所望の形質(例え ば、オレイン酸の高められた生産、低飽和脂肪酸生産、及び低α−リノレン酸生 産)を示す選択されたBC1植物が有利に同胞交配し得る。これらの交雑から得ら れる種子がBC1SIB1種子と称される。それ故、所望の対立遺伝子の固定は自家受 粉と同様の方法で行われ、同時に活力及び稔性に対し悪影響を潜在的に示すその 他の対立遺伝子の固定を最小にする。 所望の形質が同様に移入し得る低エルカ酸含量の代表的なブラシカ・ジャンセ ア品種として、市販のZEM品種が挙げられる。また、アグリカルチャー・カナダ (カナダ、サスカチェワン、サスカトーンにある)からの低エルカ酸ブラシカ・ ジャンセアリリース、例えば、ZEHO品種が選択し得る。可能な最低のグルコシノ レート含量のブラシカ・ジャンセア起源物質が、得られる内在性植物油中に存在 する場合にこの成分の特徴であることが知られている味覚を排除するために使用 されることが好ましい。 本発明の油料種子アブラナ属植物は、脂肪酸の記載された改良された分布を示 す油を有する油料種子を形成することができる実質的に一様な株立本数の植物と して提供されることが好ましい。本発明のアブラナ属油料種子は、その中に存在 する内在性油中に脂肪酸の改良された分布を有する種子の実質的に均一な群がり として提供されることが好ましい。また、本発明の改良された食用内在性植物油 は少なくとも1リットルの量で提供されることが好ましい。 本発明の改良された油料種子アブラナ属植物は、商業規模で油料種子生産中に 普通に使用される通常の油料種子アブラナ属生育条件下で畑で生産することがで きる。このような油料種子アブラナ属は満足な実用形質を示し、自家受粉後にそ の中に存在する油中に脂肪酸の改良された分布を有する油料種子を形成すること ができる。本発明の目的のために、“満足な実用形質”は同じ領域で商業基準で 最も普通に生育された同じ種の3種の油料種子アブラナ属品種に関する平均歩留 りの少なくとも85%、好ましくは少なくとも90%の通常の畑生育条件下の油料種 子収穫を生じる能力として定義される。 このような改良されたナタネ油を有するという容易に明らかな望ましさにかか わらず水素化またはその他の化学的改良もしくは物理的改良に対する必要性の不 在下で遺伝的調節のもとに本発明の改良された脂肪酸の高度に有利な分布を単一 食用内在性植物油中で得る能力は、全く予想されないものと考えられる。現在特 許請求される食用内在性油は新規であり、その生産が全てのその他の研究者らか ら既に免れていた。記載された脂肪酸形質の夫々の改良された総合の組み合わせ は記載された形質のその他の形成の結果として撤回の不在下で遺伝的調節のもと に得られることが特に注目に値する。油料種子アブラナ属技術の当業者は、脂肪 酸生産に有効な延長及び脱飽和の生合成経路が形質の記載された組み合わせの同 時の提示と相反し、また単一植物中の記載された脂肪酸特性の全ての同時の発現 を排除するものと論理的に結論したであろう。本発明の概念によれば、記載され た形質は驚くことに記載された形質の中の反目の不在下で単一油料種子アブラナ 属植物中で組み合わされる。記載された形質の組み合わせの発現のための遺伝的 手段が突然変異誘発により生じられ、光合成及びその他の重要な植物生理機能の 支持に必須の役割を果たすことが知られている葉膜の形成に必要とされるような 非種子脂質の生産において有害な重大な変更を同時に発現することの不在下で満 足に組み合わされることは、更に驚くべきである。当業者は、貯蔵脂質(TAG)及 び非貯蔵脂質(主として細胞膜中)の両方の変更が起こるものと論理的に予測し たであろう。非貯蔵脂質中の変更は膜機能をかなり変化するものと予想されるで あろう。高オレイン脂肪酸突然変異及び低α−リノレン脂肪酸突然変異の両方が 膜脂質フラクション中のポリ不飽和脂肪酸の比率を低下するものと予想される。 二つのこのような突然変異が単一植物中で組み合わされる場合、これは膜機能に 特に有害な作用を有するものと予測されるであろう。しかしながら、驚くことに 、損なわれた膜機能に起因し得る、活力、成長の速度、乾物生産、または種子歩 留りの低下が本発明の植物物質中で観察されなかった。 好ましい実施態様において、本発明の改良された食用内在性植物油は、精製さ れ、漂白され、かつ脱臭されたカノラ油の風味に一般に匹敵すると記載し得る満 足な風味を示す。減少された飽和脂肪酸含量は有意な栄養上の利益を与える。更 に、内在性油の増進された熱安定性及び酸化安定性は水素化またはその他の化学 的改良の不在下で多数の最終用途に良く適した高度に魅力的な製品を与える。代 表的な用途として、サラダ、揚げ物調理、調理、スプレー、及び粘稠な食品用途 が挙げられる。取扱い上及び棚卸し上の考慮事項が大幅に簡素化される。何とな れば、本発明の内在性植物油は多種の最終用途に関する要件を良く満足し、更に 周囲貯蔵条件下で更に延長された貯蔵寿命を有するからである。これらの利点の 夫々が、優れた健康上及び栄養上の性質を本来有する内在性生産物中で直接的な 様式で得られる。 以下の実施例は本発明の特別な説明として示される。しかしながら、本発明は 実施例に示された特別な詳細に限定されないことが理解されるべきである。 実施例1 94SN-52682と称される本発明の新規な植物物質の発生に使用した操作が図1に 概説される。このような操作が以下に大いに詳しく記載される。 グラシア(GLACIER)品種から誘導されたD-98-49-176と称されるセイヨウアブラ ナ系を低飽和脂肪酸生産の遺伝的手段の起源として選択した。この系の種子が共 有米国特許第5,387,758号に同定されており、受理番号40773としてATCC(米国、 メリーランド20852、ロックビル、パークローン・ドライブ12301にある)から入 手し得る。 幾つかの世代について、低飽和脂肪酸生産の遺伝的手段を優良セイヨウアブラ ナ系と混合交雑した。それにより、低飽和脂肪酸形質を遺伝子移入により良好な 実用形質を有するこのような優良セイヨウアブラナ系に移入した。良好な実用形 質と組み合わされた低飽和脂肪酸生産の遺伝的手段を含む91SNQ-975と称される 得られる改良系を選択した。 レジェント(REGENT)品種から誘導されたFA677M5-132と称されるセイヨウアブ ラナ系を高オレイン酸生産の遺伝的手段の起源として選択した。この系の種子が 1988年、12月20日に出願された共有米国特許出願第287,708号に同定されており 、受理番号40523としてATCC(米国、メリーランド20852、ロックビル、パークロ ーン・ドライブ12301にある)から入手し得る。 幾つかの世代について、高オレイン酸生産の遺伝的手段を優良セイヨウアブラ ナ系と混合交雑した。それにより、高オレイン酸形質を遺伝子移入によりこのよ うな優良系に移入した。良好な実用形質と組み合わされた高オレイン酸含量の遺 伝的手段を含む91SNQ-925と称される得られる改良系を選択した。 交雑を91SNQ-975と91SNQ-925の間で行い、それにより低飽和脂肪酸含量及び高 オレイン酸含量の遺伝的手段を91SNQ-3249と称される単一植物中で成功裏に組み 合わせた。 植物91SNQ-3249を良好な実用形質を有するセイヨウアブラナのバウンティ品種 と交雑した。92SNQ-292と称されるこの交雑の子孫を選択し、これは低飽和脂肪 酸含量及び高オレイン酸含量の遺伝的手段を示し続けた。 植物92SNQ-292を低α−リノレン酸含量の遺伝的手段を有するセイヨウアブラ ナのアポロ品種と交雑した。92SNQ-3717と称される異型接合F1集団を得た。こ のF1集団の植物を自家受粉して、低濃度の飽和脂肪酸の生産、高濃度のオレイ ン酸の生産、及び低濃度のα−リノレン酸の生産のための対立遺伝子または遺伝 的手段の夫々について分離した93SN-6858と称されるF2集団を生産した。自家受 粉後にF2植物で形成したF3種子を半種子分析にかけて、その中に存在する内在 的に生産された植物油の脂肪酸含量を確かめた。93SN-6927と称されるF3系を低 濃度の飽和脂肪酸、高濃度のオレイン酸、及び低濃度のα−リノレン酸の生産の ための対立遺伝子または遺伝的手段の夫々の成功した組込みについて更に評価し た。 94SN-52682と称されるF4種子を93SN-6927系の単一F3植物の自家受粉後に 形成した。自家受粉後にこの単一F3植物で形成されたF4種子を選択的に収穫し た。94SN-52682の典型的な全種子の分析は、表Aに報告される下記の脂肪酸分布 が水素化またはその他の化学的改良もしくは物理的改良の不在下で簡単な破砕及 び抽出後に食用内在性油料種子アブラナ属植物油により示されることを測定した 。 全飽和脂肪酸含量は全脂肪酸含量を基準として4.16重量%であり、脂肪酸含量は 全脂肪酸含量に関するステアリン酸とパルミチン酸の合計を基準として3.54重量 %であることが注目されるであろう。また、リノール酸対α−リノレン酸の重量 比は3.71:1である。 94SN-52682と称されるF4世代及びF5世代のナタネをブダペスト条約のもとに ATCC(米国、メリーランド20852、ロックビル、パークローン・ドライブ12301 にある)に寄託し、受理番号75812を受けた。 実施例2 94SN-53574と称される本発明の新規な植物物質の発生に使用した操作は、異な るF4種子選択を93SN-6927系からの異なるF3植物の自家受粉後に行った以外は 実施例1に関して使用した操作と同じであった。 94SN-53574の典型的な全種子の分析は、表Bに報告される下記の脂肪酸分布が 水素化またはその他の化学的改良もしくは物理的改良の不在下で簡単な破砕及び 抽出後に食用内在性油料種子アブラナ属植物油により示されることを測定した。 全飽和脂肪酸含量は全脂肪酸含量を基準として4.05重量%であり、脂肪酸含量は 全脂肪酸含量に関するステアリン酸とパルミチン酸の合計を基準として3.18重量 %であることが注目されるであろう。また、リノール酸対α−リノレン酸の重量 比は3.23:1である。 94SN-53574と称されるF4世代及びF5世代のナタネをブダペスト条約のもとに ATCCに寄託し、受理番号75813を受けた。 実施例3 94SN-53662と称される本発明の新規な植物物質の発生に使用した操作は、異な るF4種子選択を93SN-6927系からの更に別のF3植物の自家受粉後に行った以外 は実施例1に関して使用した操作と同じであった。 94SN-53662の典型的な全種子の分析は、表Cに報告される下記の脂肪酸分布が 水素化またはその他の化学的改良もしくは物理的改良の不在下で簡単な破砕及び 抽出後に食用内在性油料種子アブラナ属植物油により示されることを測定した。 全飽和脂肪酸含量は全脂肪酸含量を基準として4.17重量%であり、脂肪酸含量は 全脂肪酸含量に関するステアリン酸とパルミチン酸の合計を基準として3.53重量 %であることが注目されるであろう。また、リノール酸対α−リノレン酸の重量 比は3.68:1である。 94SN-53662と称されるF4世代及びF5世代のナタネをブダペスト条約のもとに ATCCに寄託し、受理番号75814を受けた。 本発明が好ましい実施態様により記載されたが、変化及び改良が当業者に明ら かなように用いられることが理解されるべきである。このような変化及び改良は 請求の範囲内にあるものと考えられるべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),UA(AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM ),AL,AM,AT,AU,AZ,BB,BG,BR ,BY,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE, ES,FI,GB,GE,HU,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S I,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.脂肪酸の改良された分布を有する食用内在性植物油を生じることができる成 熟したアブラナ属油料種子であって、前記アブラナ属油料種子が水素化またはそ の他の化学的改良もしくは物理的改良の不在下で破砕及び抽出後に(1)全脂肪酸 含量を基準として3.5重量%未満のα−リノレン酸含量、(2)全脂肪酸含量を基準 として少なくとも77重量%のオレイン酸含量、(3)全脂肪酸含量を基準として4.5 重量%以下の全飽和脂肪酸含量、及び(4)全脂肪酸含量を基準として2重量%以 下のエルカ酸含量を示す油を有し、かつ前記油の前記の形質の夫々がその他の上 記の形質の形成の結果として撤回の不在下で遺伝的手段により調節され、かつ前 記アブラナ属油料種子がその中に存在する油中に脂肪酸の前記の特定の改良され た分布を有するアブラナ属油料種子を自家受粉後に生じる満足な実用形質を有す る油料種子アブラナ属植物を発芽後に形成することができることを特徴とする成 熟したアブラナ属油料種子。 2.前記アブラナ属油料種子がセイヨウアブラナ植物で形成された請求の範囲第 1項に記載の成熟したアブラナ属油料種子。 3.前記アブラナ属油料種子がブラシカ・カンペストリス植物で形成された請求 の範囲第1項に記載の成熟したアブラナ属油料種子。 4.前記アブラナ属油料種子がブラシカ・ジャンセア植物で形成された請求の範 囲第1項に記載の成熟したアブラナ属油料種子。 5.前記油が全脂肪酸含量を基準として約1重量%から3.5重量%未満までのα −リノレン酸含量を示す請求の範囲第1項に記載の成熟したアブラナ属油料種子 。 6.前記油が全脂肪酸含量を基準として少なくとも80重量%のオレイン酸含量を 示す請求の範囲第1項に記載の成熟したアブラナ属油料種子。 7.前記油が全脂肪酸含量を基準として少なくとも77重量%から約84重量%まで のオレイン酸含量を示す請求の範囲第1項に記載の成熟したアブラナ属油料種子 。 8.前記油が全脂肪酸含量を基準として少なくとも80重量%から約84重量%まで のオレイン酸含量を示す請求の範囲第1項に記載の成熟したアブラナ属油料種子 。 9.前記油が全脂肪酸含量を基準として2.5重量%から4.5重量%までの全飽和脂 肪酸含量を示す請求の範囲第1項に記載の成熟したアブラナ属油料種子。 10.前記油が全脂肪酸含量に関してステアリン酸及びパルミチン酸の合計を基準 として約2〜4重量%の飽和脂肪酸含量を示す請求の範囲第1項に記載の成熟し たアブラナ属油料種子。 11.前記油が全脂肪酸含量に関してステアリン酸及びパルミチン酸の合計を基準 として約2〜3.5重量%の飽和脂肪酸含量を示す請求の範囲第1項に記載の成熟 したアブラナ属油料種子。 12.前記油が全脂肪酸含量に関してステアリン酸及びパルミチン酸の合計を基準 として約2.5〜3.5重量%の飽和脂肪酸含量を示す請求の範囲第1項に記載の成熟 したアブラナ属油料種子。 13.前記油が全脂肪酸含量を基準として0.1重量%未満のエルカ酸含量を示す請 求の範囲第1項に記載の成熟したアブラナ属油料種子。 14.前記油が全脂肪酸含量を基準として0.05重量%未満のエルカ酸含量を示す請 求の範囲第1項に記載の成熟したアブラナ属油料種子。 15.前記油が更に全脂肪酸含量を基準として約8〜11重量%のリノール酸含量を 示す請求の範囲第1項に記載の成熟したアブラナ属油料種子。 16.前記油が更にリノール酸を含み、かつ約3:1〜4:1のリノール酸対α−リノレ ン酸の重量比を示す請求の範囲第1項に記載の成熟したアブラナ属油料種子。 17.前記アブラナ属油料種子の固形成分のグルコシノレート含量が油の破砕及び 抽出後に100マイクロモル未満である請求の範囲第1項に記載の成熟したアブラ ナ属油料種子。 18.前記アブラナ属油料種子の固形成分のグルコシノレート含量が油の破砕及び 抽出後に30マイクロモル未満である請求の範囲第1項に記載の成熟したアブラナ 属油料種子。 19.通常のアブラナ属生育条件下で畑で生産された請求の範囲第1項に記載の成 熟したアブラナ属油料種子。 20.その中に存在する油中に脂肪酸の前記の特定された改良された分布を有する 種子の実質的に均一な群がりの成分として存在する請求の範囲第1項に記載の成 熟したアブラナ属油料種子。 21.前記形質(1)、(2)、及び(3)の発現のための遺伝的手段が94SN-52682、94SN- 53574、または94SN-53662中に存在するものである請求の範囲第1項に記載の成 熟したアブラナ属油料種子。 22.脂肪酸の改良された分布を有する内在性植物油を生じる油料種子を自家受粉 後に形成することができる満足な実用形質を有する油料種子アブラナ属植物であ って、前記油料種子が水素化またはその他の化学的改良もしくは物理的改良の不 在下で破砕及び抽出後に(1)全脂肪酸含量を基準として3.5重量%未満のα−リノ レン酸含量、(2)全脂肪酸含量を基準として少なくとも77重量%のオレイン酸含 量、(3)全脂肪酸含量を基準として4.5重量%以下の全飽和脂肪酸含量、及び(4) 全脂肪酸含量を基準として2重量%以下のエルカ酸含量を示す油を有し、かつ前 記油の前記の形質の夫々がその他の上記の形質の形成の結果として撤回の不在下 で遺伝的手段により調節されることを特徴とする油料種子アブラナ属植物。 23.前記植物がセイヨウアブラナである請求の範囲第22項に記載の油料種子アブ ラナ属植物。 24.前記植物がブラシカ・カンペストリスである請求の範囲第22項に記載の油料 種子アブラナ属植物。 25.前記植物がブラシカ・ジャンセアである請求の範囲第22項に記載の油料種子 アブラナ属植物。 26.前記油が全脂肪酸含量を基準として約1重量%から3.5重量%未満までのα− リノレン酸含量を示す請求の範囲第22項に記載の油料種子アブラナ属植物。 27.前記油が全脂肪酸含量を基準として少なくとも80重量%のオレイン酸含量を 示す請求の範囲第22項に記載の油料種子アブラナ属植物。 28.前記油が全脂肪酸含量を基準として少なくとも77重量%から約84重量%まで のオレイン酸含量を示す請求の範囲第22項に記載の油料種子アブラナ属植物。 29.前記油が全脂肪酸含量を基準として少なくとも80重量%から約84重量%まで のオレイン酸含量を示す請求の範囲第22項に記載の油料種子アブラナ属植物。 30.前記油が全脂肪酸含量を基準として2.5重量%から4.5重量%までの全飽和脂 肪酸含量を示す請求の範囲第22項に記載の油料種子アブラナ属植物。 31.前記油が全脂肪酸含量に関してステアリン酸及びパルミチン酸の合計を基準 として約2〜4重量%の飽和脂肪酸含量を示す請求の範囲第22項に記載の油料種 子アブラナ属植物。 32.前記油が全脂肪酸含量に関してステアリン酸及びパルミチン酸の合計を基準 として約2〜3.5重量%の飽和脂肪酸含量を示す請求の範囲第22項に記載の油料 種子アブラナ属植物。 33.前記油が全脂肪酸含量に関してステアリン酸及びパルミチン酸の合計を基準 として約2.5〜3.5重量%の飽和脂肪酸含量を示す請求の範囲第22項に記載の油料 種子アブラナ属植物。 34.前記油が全脂肪酸含量を基準として0.1重量%未満のエルカ酸含量を示す請 求の範囲第22項に記載の油料種子アブラナ属植物。 35.前記油が全脂肪酸含量を基準として0.05重量%未満のエルカ酸含量を示す請 求の範囲第22項に記載の油料種子アブラナ属植物。 36.前記油が更に全脂肪酸含量を基準として約8〜11重量%のリノール酸含量を 示す請求の範囲第22項に記載の油料種子アブラナ属植物。 37.前記油が更にリノール酸を含み、かつ約3:1〜4:1のリノール酸対α−リノレ ン酸の重量比を示す請求の範囲第22項に記載の油料種子アブラナ属植物。 38.前記ナタネの固形成分のグルコシノレート含量が油の破砕及び抽出後に100 マイクロモル未満である請求の範囲第22項に記載の油料種子アブラナ属植物。 39.前記ナタネの固形成分のグルコシノレート含量が油の破砕及び抽出後に30マ イクロモル未満である請求の範囲第22項に記載の油料種子アブラナ属植物。 40.通常のアブラナ属生育条件下で畑で成長している請求の範囲第22項に記載の 油料種子アブラナ属植物。 41.前記植物が脂肪酸の前記の改良された分布を示す油を有する油料種子を形成 することができる油料種子アブラナ属植物の実質的に均一な株立本数の成分とし て存在する請求の範囲第22項に記載の油料種子アブラナ属植物。 42.前記形質(1)、(2)、及び(3)の発現のための遺伝的手段が94SN-52682、94SN- 53574、または94SN-53662中に存在するものである請求の範囲第22項に記載の油 料種子アブラナ属植物。 43.(1)全脂肪酸含量を基準として3.5重量%未満のα−リノレン酸含量、(2)全 脂肪酸含量を基準として少なくとも77重量%のオレイン酸含量、(3)全脂肪酸含 量を基準として4.5重量%以下の全飽和脂肪酸含量、及び(4)全脂肪酸含量を基準 として2重量%以下のエルカ酸含量を示す、水素化またはその他の化学的改良も しくは物理的改良の不在下でアブラナ属油料種子の破砕及び抽出により形成され た脂肪酸の改良された分布を有する改良された食用内在性植物油であって、前記 油の前記の形質の夫々がその他の上記の形質の形成の結果として撤回の不在下で 遺伝的手段により調節されたことを特徴とする改良された食用内在性植物油。 44.前記アブラナ属油料種子がセイヨウアブラナ植物で形成された請求の範囲第 43項に記載の改良された食用内在性植物油。 45.前記アブラナ属油料種子がブラシカ・カンペストリス植物で形成された請求 の範囲第43項に記載の改良された食用内在性植物油。 46.前記アブラナ属油料種子がブラシカ・ジャンセア植物で形成された請求の範 囲第43項に記載の改良された食用内在性植物油。 47.全脂肪酸含量を基準として約1重量%から3.5重量%未満までのα−リノレ ン酸含量を示す請求の範囲第43項に記載の改良された食用内在性植物油。 48.全脂肪酸含量を基準として少なくとも80重量%のオレイン酸含量を示す請求 の範囲第43項に記載の改良された食用内在性植物油。 49.全脂肪酸含量を基準として少なくとも77重量%から約84重量%までのオレイ ン酸含量を示す請求の範囲第43項に記載の改良された食用内在性植物油。 50.全脂肪酸含量を基準として少なくとも80重量%から約84重量%までのオレイ ン酸含量を示す請求の範囲第43項に記載の改良された食用内在性植物油。 51.全脂肪酸含量を基準として2.5重量%から4.5重量%までの全飽和脂肪酸含量 を示す請求の範囲第43項に記載の改良された食用内在性植物油。 52.全脂肪酸含量に関してステアリン酸及びパルミチン酸の合計を基準として約 2〜4重量%の飽和脂肪酸含量を示す請求の範囲第43項に記載の改良された食用 内在性植物油。 53.全脂肪酸含量に関してステアリン酸及びパルミチン酸の合計を基準として約 2〜3.5重量%の飽和脂肪酸含量を示す請求の範囲第43項に記載の改良された食 用内在性植物油。 54.全脂肪酸含量に関してステアリン酸及びパルミチン酸の合計を基準として約 2.5〜3.5重量%の飽和脂肪酸含量を示す請求の範囲第43項に記載の改良された食 用内在性植物油。 55.前記油が更に全脂肪酸含量を基準として約8〜11重量%のリノール酸含量を 示す請求の範囲第43項に記載の改良された食用内在性植物油。 56.前記油が更にリノール酸を含み、かつ約3:1〜4:1のリノール酸対α−リノレ ン酸の重量比を示す請求の範囲第43項に記載の改良された食用内在性植物油。 57.全脂肪酸含量を基準として0.1重量%未満のエルカ酸含量を示す請求の範囲 第43項に記載の改良された食用内在性植物油。 58.全脂肪酸含量を基準として0.05重量%未満のエルカ酸含量を示す請求の範囲 第43項に記載の改良された食用内在性植物油。 59.前記形質(1)、(2)、及び(3)の発現のための遺伝的手段が94SN-52682、94SN- 53574、または94SN-53662中に存在するものである請求の範囲第43項に記載の改 良された食用内在性植物油。 60.前記油が少なくとも1リットルの量で存在する請求の範囲第43項に記載の改 良された食用内在性植物油。
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