JPH11500366A - 手動工具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本体（２）と、それに回動自在に設けられたハンドル手段（３）と、および前記本体に関し開始位置と反転位置との間で力の作用に抗して置き換え可能な操作手段（４）とを具備する手動工具。前記ハンドル手段（３）が、前記本体（２）に設けた支持部（１５）に対して横たわった回動ピン（１４）を有し、前記回動ピン（１４）に垂直に支持部に沿って置き換え可能なＬ形レバー部材（１０）を備えている。前記Ｌ形レバー部材（１０）が、前記本体（２）に向かって及び離れて前記回動ピンの周りで回動可能な第１の腕部（１０’）と、前記第１の腕部（１０’）が前記本体（２）の方向へ回動した時操作手段（４）を係合し、前記操作手段を前記力に抗して前記開始位置から反転位置へ移動するために操作手段の方向へ回動ピン（１４）から延在した第２の腕部（１０”）を備えている。前記ハンドル手段（３）は、前記第１の腕部（１０’）が前記本体（２）の方向へ回動した時、Ｌ形レバー部材（１０）がその一方において前記回動ピン（１４）の周りに回動し、その他方において前記回動ピンが前記支持部（１５）に対して横たわっているけれども操作手段（４）の方向へ移動されるように設けられていて、操作手段（４）の置き換え方向と垂直な前記第１と第２の腕部（１０”）のモーメントアーム（Ｌ１、Ｌ２）は、それぞれ比較的長く及び比較的短く成されている。

Description

【発明の詳細な説明】 手動工具 本発明は、本体と、それに回動自在に設けられたハンドル手段と、および本体 に関し開始位置と反転位置との間で置き換え可能な操作手段とを具備し、この操 作手段の開始位置から反転位置への置き換えは、工具の使用中、前記置き換えの 少なくとも一部分の間増加する力の作用に抗して行われるものであり、ハンドル 手段は、本体と関連して回動したとき操作手段を開始位置から反転位置へ置き換 えるために操作手段と係合するように設けられている手動工具に関する。 この型の公知の手動工具の例は、スウェーデン特許明細書第８７００８９２− ６号に開示されている。この先行技術の工具は、ステープルを目的物に打ち込む ためのステープラーである。工具の操作手段は駆動部であって、これは、下方の 開始位置から上方の反転位置へ置き換えられる間板バネを係合し、次いで置き換 えに反する力を生成するようにこのバネを緊張させる。ステープラーは、その下 方にマガジンを有していて、それは、開放可能に互いに結合されたステープルの 水平な列を収容していて、このステープルは、バネ負荷による供給機構によって 、ステープラーの前方部分の発射位置方向へ向け前方へ偏倚されている。駆動部 がその反転位置に到達した時、それは開放され、バネが反転位置から出発して駆 動部に打ち込み動作を与え、発射位置にある前方のステープルを目的物に駆動す る。 公知のステープラーのハンドル手段は、真っ直ぐなレバーである。このレバー は、水平な回動ピンによってステープラーの本体に設けられていて、ステープラ ーのハンドルを構成する短い前腕部と長い後腕部を有している。レバーの前腕部 は、その前端部で駆動部の上方部の孔に係合されていて、ハンドルすなわちレバ ーの後腕部がステープラーの本体に向けて下向きの方向へ偏倚された時、駆動部 をバネの作用に抗して開始位置から反転位置に上昇する。レバーは、駆動部が反 転位置に達した時、その前腕部の前端部が駆動部の上方位置の孔から外れるよう に設計されている。そして、駆動部はその打ち込み動作を実行するために開放さ れる。 凹所が、ステープラーの本体を通って横に延びていて、握り面によってその上 方部分を規定されている。ハンドルは手で下方へ押し下げられる。一方の手の親 指がハンドルと交差して置かれ、その手の他の指が本体の凹所に挿入され、その うえで、親指でハンドルを押し、他の指で握り面を押して強く握ることによりハ ンドルを下方へ押し下げる。開始位置に置いて、ハンドルは、斜め上方へ後ろ向 きに延在していて、開口角度は比較的大きい。これは、ハンドルの上方側と握り 面との間の距離に対応する手の握り開口もまた最初大きくしておく結果となる。 手の握り開口は、握り動作の間に減少し、ハンドルが実質的に水平位置に達し駆 動部がその反転位置に位置した時、かなり小さくなる。 今後手の力と呼ぶが、手の最大の握り力は、大きな握り開口において小さい握 り開口と同様比較的小さく、中間の握り開口位置で最大である。ハンドルの開始 位置において、手の力は、このように、握り動作中においてかなり小さい。すな わち、握り開口の減少において、最初、中間の握り開口位置における最大まで増 加し、そして、握り動作の継続により、この中間位置から再び減少する。 上述した条件は、図１に示されていて、これは図表であり、ハンドルの開始位 置からの回動のための角度ｖの関数としての手の力は、異なった強さを有する３ 人が示されている。図１は、同様に押し下げ力を示していて、これは、ハンドル を押し下げるのに必要であり、板バネによって作り出される反力と釣り合い、角 度領域がｖ＝０（ハンドルの開始位置）とｖ＝ｖ₁との間における角度ｖの関数 である。角度ｖ₁は、駆動部がその上方の反転位置に位置しているハンドルの水 平位置に対応する。図１は、このように、利用可能な手の力と必要な押し下げ力 との両方を表している。バネ力、従って必要な押し下げ力は、回動角度に関連し て直線的に増加するが、しかし、手の力は、上述したように最初増加し後で減少 する。上述の例から明らかなように、最も弱い人は、ハンドルを押し下げるのに 十分な手の力を有していないのに対し、最も強い人はこれを比較的容易に管理す る。 図２は中間的強さの手の力の人に必要な押し下げ力の比率（パーセントで）を 、図１に示した例の回動角度ｖの関数として示している。これから明らかなよう に、中間的強さの人は、ハンドルを押し下げる時、最初、利用可能な手の力は必 要で はあるが、少ない量でよい。次いで、利用可能な手の力を徐々に大きくし、最後 にそのほぼ１００％を使う。もちろん、これは精力的な作業であるのみならず、 正確さすなわち、ステープラーを正確に正しい位置に保持する能力が、実際の発 射の瞬間にかなり悪化するという欠点を与える。それ故、利用可能な手の力のも っと一定した利用が望まれる。 本発明の特別な目的は、それ故、ステープラーを提供することであり、これは 、ステープラーのハンドルを押し下げるための力の曲線の軌跡が、利用可能な手 の力の曲線の軌跡により近接して対応するものであり、それは、利用可能な手の 力に関する利用のより均一な割合が、ハンドルの回動領域を通して入手可能でな ければならないことによる。 本発明のより一般的な目的は、導入部において述べた型の工具を提供すること であり、そこにおいて、ハンドル手段を回動するために必要な力は、簡単な方法 で、上述した方法によって利用可能な手の力に適合する。 この一般的な目的は、導入部において述べた型の手動工具によって達成され、 これは、ハンドル手段が、本体に設けた支持部に対して横たわった回動ピンを有 し、回動ピンに垂直に支持部に沿って置き換え可能なＬ形レバー部材を備えてい て、Ｌ形レバー部材が、本体に向かって及び離れて回動ピンの周りで回動可能な 第１の腕部と、この第１の腕部と角度を有し、第１の腕部が本体の操作手段を力 に抗して開始位置から反転位置へ置き換えるために操作手段の方向へ回動ピンか ら延在した第２の腕部を備えていて、ハンドル手段は、第１の腕部が本体の方向 へ回動した時、Ｌ形レバー部材がその一方において回動ピンの周りに回動し、そ の他方において回動ピンが支持部に対して横たわっているけれども操作手段の方 向へ移動されるように設けられていて、操作手段の置き換え方向と垂直な第１と 第２の腕部のモーメントアームは、それぞれ比較的長く及び比較的短く成されて いることが特徴である。 本発明を、実施例により、また添付した図面を参照して説明する。図において 、 図１は、利用可能な手の力と、回動可能な工具ハンドルの回動角度の関数とし ての必要な押し下げ力とを示す力の図表； 図２は、必要な押し下げ力の、回動角度の関数としての利用可能な手の力に対 する比率を示す図表； 図３は、本発明の手動工具で、工具のハンドルが開始位置にある一部断面側面 図； 図４と５は、図３に対応するが、工具のハンドルが中間位置および押し下げら れた位置にある図；および 図６は、工具のハンドルが開始位置にある一部断面斜視図。 図３ないし６に示された手動工具は、目的物（図示せず）にステープルを打ち 込むためのステープラーである。基本的にこのステープラーは、導入部において 述べた従来のステープラーと同じ型である。改良されたステープラーは、本体２ と、それに回動可能に設けられたハンドル手段３と、及び本体２の前方に配置さ れステープル１を１つずつ目的物に打ち込むための駆動部４とを有する。この駆 動部４は、下方の開始位置（図３と６）と上方の反転位置（図５）との間で、本 体２に関して垂直方向に変位可能である。ステープラーの長手方向に延在した板 バネ５は、その後端部において本体２に固定して取着され、その前端部において 駆動部４の下部の孔６内に係合されている。ステープラーの下側の部分は、マガ ジン７を供給していて、これは、解放可能に互いに結合されバネ負荷による供給 機構（図示せず）によってステープラーの前方部分の発射位置方向へ向け前方へ 偏倚されているステープル１の水平な列を収容している。 駆動部４は、その下方の開始位置から上方の反転位置へハンドル手段３によっ て上げられ、バネ５は、本体２に固定して設けられた支持部材８の円弧状の下側 部に関し上方へ曲げられている間張力を掛けられる。駆動部４がその上方の反転 位置に到達すると、それは解放され、バネ５が、反転位置から始まりそして発射 位置にある前方のステープル１を目的物に駆動するため駆動部４に打撃運動を与 える。 上述し、今後も述べる「前方」、「後方」「上方」「下方」「水平の」及び「 垂直の」は、手動工具が図面に示されている位置に関して使用される、というこ とに注目しなけれればならない。図示した水平位置は、工具の使用可能性のある たくさんの位置の１つにすぎないということを認識してほしい。 ハンドル手段３は、ハンドル９とＬ形レバー部材１０とから成る。このハンド ル９は、真っ直ぐな腕部として示されていて、その断面は逆Ｕ字状の形状である 。ハンドル９は、その後方端部で本体２の後方部分に水平回転軸を規定する回動 ピン１１によって回動可能に接続されている。Ｌ形レバー部材１０は、第１の腕 部１０’と、それと角度を持った第２の腕部１０”とを有している。２つの腕部 １０’と腕部１０”との間の角度αは、適切には９０度から１３０度であるが、 図示した実施例では１２０度である。ハンドル手段３（図３と６）の開始位置に おいて、第１の腕部１０’は斜め上方に後方へ向かって延在していて、第２の腕 部１０”は斜め上方に前方へ向かって延在している。各２つの腕部１０’と腕部 １０”は、ハンドル９と同様に、その断面が逆Ｕ字状で、このＵは、第１の腕部 １０’がハンドル９に受けられる得るような幅である。 Ｌ形レバー部材１０の第１の腕部１０’は、その後端部で、回動ピン１１と平 行に延びた回転ピン１２によって、その自由前端を後方に離して、ハンドル９に 回転可能に接続されている。バネ１３は、第１の腕部１０’とハンドル９とを連 結していて、図３と６とに示したようにそれらを開始位置に偏倚している。 ピン１１及び１２と平行に延びている支持部及び回動ピン１４は、Ｌ形レバー 部材１０を通ってそれらの角の位置に延びている。ピン１４は、固定支持部材８ の上方側に形成された水平支持面１５に対して設けられている。ピン１４の周り に回動したとき、Ｌ形レバー部材１０は、後方位置（図３と６とに示した開始位 置）と前方位置すなわち発射位置（図５）との間で支持表面１５に沿って前後に 動き得る。 Ｌ形レバー部材１０の第２の腕部１０”は、その前方端部すなわち先端部で駆 動部４の上部の孔１６係合していて、ハンドル９が図３と６とに示した開始位置 から図５に示した水平位置に回動された時、駆動部を開始位置から上方の反転位 置へ上昇させる。駆動部４がその反転位置に達した時、Ｌ形レバー部材１０は、 その前方位置すなわち発射位置に到達し、第２の腕部１０”の前方端部は、駆動 部４の上部の孔１６の外側へ回動され、次いで張力をかけられた板バネ５によっ て発射され得るように解放される。 凹所１７は、本体２を通って横断して延在していて、下方を向いた握り面１８ によってその上方部を規定されている。ハンドル９は、従来技術の方法により手 で下方へ押されなければならない。上述のよく知られたステープラーと同じ方法 で、一方の手の親指が、ハンドル９と交差しておかれ、同じ手の他の指が凹所１ ７に挿入され、そして、人は、ハンドルに対して押された親指と、また、握り面 １８に対して押された他の指とで、強く握りしめる動作をする事によって、ハン ドル９を下方へ押す。 この握り動作中、ハンドル９は、本体２に固定された回動ピン１１の周りを反 時計方向へ回動され、Ｌ形レバー部材１０は、回動ピン１４の周りに時計方向へ 回動され、このようにして、Ｌ形レバー部材１０が支持部表面１５に沿って前方 へ移動される。ハンドル９が下方へ押されると、駆動部４はその開始位置からそ の上方の反転位置へ上昇され、それは板バネ５に抗して生じ、駆動部４が上昇す ると増加し、それ故、板バネは曲げられる。 ハンドル９が下方へ押されるための力すなわち、必要な押し下げ力は、板バネ ５によって生ずる力と、Ｌ形レバー部材１０を介して交換された力と、それに、 バネ１３によって生ずるがしかし板バネの交換された力と比較して無視し得る反 力とである。駆動部４の移動方向と垂直な第１の腕部１０’のモーメントアーム すなわち、その水平モーメントアームは、図４においてＬ１で示されている。ハ ンドル９を押し下げるために必要な押し下げ力Ｆ１（図４）は、仮にバネ１３の 作用が無視されるならば、Ｆ１＝Ｆ２・Ｌ２／Ｌ１であり、ここで、Ｆ２は板バ ネ５によって生ずるバネ力である。実施例で示したＬ１は、Ｌ形レバー部材１０ が図３と６とで示した開始位置と図５で示した位置との間での全ての回動位置に おいて、Ｌ２より大きいので、Ｌ形レバー部材１０は、板バネを力Ｆ２で下方へ 変える、すなわちＦ１＜Ｆ２である。ハンドル９が下方へ押し下げられ、従って Ｌ形レバー部材１０が時計方向へ回動されて前方へ位置されると、モーメントア ームＬ１は比較的長くなり、一方、モーメントアームＬ２は比較的短くなる、す なわち、押し下げ変化率が増加する。 腕部１０’と１０”との長さと角度設定を適切に選択することにより、ハンド ル９を押し下げるために必要な押し下げ力は、所望な方法で、手の力曲線に適応 している。そのような適応は図１に示されていて、本発明によるステープラーに 必要な押し下げ力は、図示したように、上述した従来の押し下げ力に必要な力よ りも、より手の力曲線に近似して追随する。この適応は、図２に示したように、 ハンドル９の回動領域を通る利用可能な手の力のより一定した利用をもたらす。 その利用の程度は、ハンドル９の１００％まで閉じるどのような角度位置である かではなく、高精度が必要であれば５０％より小さい発射（ｖ＝ｖ₁）のモーメ ントの利用の程度によることに注目しなければならない。 所望の押し下げ力は、腕部１０’と１０”との長さと角度αによる変数によっ て、変え得ることが認識されなければならない。 先端部角度β（図４参照）すなわち、駆動部４の上部の孔１６と係合する第２ の腕部の前端部の角度は、同様に、必要な押し下げ力の曲線の軌跡に影響する。 Ｌ形レバー部材１０が回動され置き換えられた時、先端部の上方へ向いた表面は 、駆動部４に形成された上部の孔１６の上限壁に対して摺動し、このようにして 、もし先端部の上方に向いた表面が上方−後方へ傾斜していると、駆動部４の先 端部角度βによる特別な上昇が、Ｌ形レバー部材１０の回動によって直接生ずる より更に生ずる。この特別な上昇は、次いで、板バネ５の補助的な張力を生ずる 。必要な押し下げ力の曲線の軌跡は、例えば、支持部表面１５の適切な設計に同 様に影響され、これは、図示した実施例において水平であるが、しかし傾斜して いても、曲がっていても同様に良い。 他の実施例によれば、支持部表面１５に対応し、回動ピン１４のための支持部 は、案内溝を有していてもよい。これは、本体２内に、回動ピン１４の各端部の １つを受けるためにＬ形レバー部材１０の両側に設けられていてもよい。 ハンドル９を回動ピン１１の周りに反時計方向に回動すると、Ｌ形レバー部材 １０は、回転ピン１２によってハンドルに回転可能に接続されたその第１の腕部 １０’によって前方へ動かされる。第１の腕部１０’は、他の方法によってハン ドル９に接続し得る。変形実施例としては、ハンドル９は、第１の腕部１０’に 「緩く（ｌｏｏｓｅｌｙ）」当接していて、次いでバネ手段によってハンドルの 下側に対して押される。この変形実施例において、Ｌ形レバー部材１０の前方へ の置き換えは、レバー９が本体２の方向へ下方に押されるときに、本体２に設け られた案内溝と係合する横方向に突出したピンと共に設けられた第２の腕部１０ ”によってもたらされる。この変形実施例において、ハンドル９は、ハンドル ９と同様に第１の腕部１０’に回転可能に接続されているが、ハンドル９と対称 的に、本体２に接続されているのではなく第１の腕部１０’を介してＬ形レバー 部材１０によって支持されているようなハンドルと置き換え得る。 本発明は、ステープラーの駆動部に相当する操作手段がバネの作用に抗して張 架された他の型の手動工具にももちろん使用することが出来る。さらに、本発明 は、操作手段の置き換えが、バネではなく他の方法により生成される力の作用に 抗してもたらされるある型の手動工具に使用することが出来る。記載は、例えば 、盲リベット工具を作り得る。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＵＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＴ，ＡＵ ，ＡＺ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ， ＣＺ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＥ，Ｅ Ｓ，ＦＩ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ， ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，Ｎ Ｏ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ， ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ 【要約の続き】 ているけれども操作手段（４）の方向へ移動されるよう に設けられていて、操作手段（４）の置き換え方向と垂 直な前記第１と第２の腕部（１０”）のモーメントアー ム（Ｌ１、Ｌ２）は、それぞれ比較的長く及び比較的短 く成されている。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 本体（２）と、それに回動自在に設けられたハンドル手段（３）と、およ び前記本体に関し開始位置と反転位置との間で置き換え可能な操作手段（４）と を具備し、この操作手段の開始位置から反転位置への前記置き換えは、工具の使 用中、前記置き換えの少なくとも一部分の間増加する力の作用に抗して行われる ものであり、前記ハンドル手段（３）は、本体（２）と関連して回動したとき前 記操作手段を前記開始位置から前記反転位置へ置き換えるために前記操作手段（ ４）と係合するように設けられていて、 前記ハンドル手段（３）が、前記本体（２）に設けた支持部（１５）に対して 横たわった回動ピン（１４）を有し、前記回動ピン（１４）に垂直に、支持部に 沿って置き換え可能なＬ形レバー部材（１０）を備えていて、前記Ｌ形レバー部 材（１０）が、前記本体（２）に向かって及び離れて前記回動ピンの周りで回動 可能な第１の腕部（１０’）と、前記第１の腕部（１０’）と角度を有し、前記 第１の腕部（１０’）が前記本体（２）の方向へ回動した時操作手段を係合し、 前記操作手段を前記力に抗して前記開始位置から反転位置へ移動するために操作 手段の方向へ回動ピン（１４）から延在した第２の腕部（１０”）を備えていて 、前記ハンドル手段（３）は、前記第１の腕部（１０’）が前記本体（２）の方 向へ回動した時、Ｌ形レバー部材（１０）がその一方において前記回動ピン（１ ４）の周りに回動し、その他方において前記回動ピンが前記支持部（１５）に対 して横たわっているけれども操作手段（４）の方向へ移動されるように設けられ ていて、操作手段（４）の置き換え方向と垂直な前記第１と第２の腕部（１０” ）のモーメントアーム（Ｌ１、Ｌ２）は、それぞれ比較的長く及び比較的短く成 されていることを特徴とする手動工具。 ２． 前記工具が目的物にステープル（１）を打ち込むステープラーであり、前 記工具の前記操作手段がバネ手段（５）を係合し、開始位置から反転位置へ移動 する間前記バネ手段を引っ張るのに適している駆動手段（４）であり、このバネ 手段が前記駆動手段（４）に前記反転位置から打ち込み動作を与え、ステープル （１）を目的物に打ち込むのに適した前記力を生ずることを特徴とする請求項１ 記載の手動工具。 ３． 前記操作手段（４）が、開始位置から反転位置への操作手段の置き換えに 反作用する力を生成するのに適したバネ手段（５）を係合することを特徴とする 請求項１記載の手動工具。 ４． 前記ハンドルｍ（３）は前記本体（２）に軸支されたハンドル（９）を有 し、その回動軸（１１）が前記Ｌ形レバー部材（１０）の回動ピン（１４）と平 行に延在していて、前記第１の腕部（１０’）がそれらの手段によって回動出来 るように前記ハンドル（９）に接続されていることを特徴とする請求項１ないし ３いずれか１項記載の手動工具。 ５． 前記第１の腕部（１０’）は前記ハンドル（９）に回転可能に接続されて いて、その回転軸（１２）が前記回動ピン（１４）と平行に延在していることを 特徴とする請求項４記載の手動工具。