JPH11500036A - 試用膝関節補綴具と骨準備システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 膝関節置換手術に用いるためおよび以前に埋め込みされた全膝関節を修正するために適した試用膝関節補綴具。その試用膝関節補綴具は、少なくとも試用脛骨補綴具と試用大腿部補綴具を備える。大腿部および脛骨膝関節補綴具を埋め込む方法と、開示された試用膝関節を用いて大腿部および脛骨補綴具要素を外科的に埋め込む装置。

Description

【発明の詳細な説明】 試用膝関節補綴具と骨準備システム この発明は、整形外科用器具および外科的方法に関し、とくに、外科医にレバ ーで患者の骨髄内管を中心に脛骨試用補綴具を回転させ患者の膝関節を全動作範 囲にわたって屈曲させる器具を備え、対応する大腿部試用補綴具を適所に備えた 膝関節補綴具の改良された装着方法と装置に関する。 この発明はまた、整形外科用器具および外科的方法に関し、とくに、外科医が 予め埋め込みされた全膝関節用インプラントを修正するのを援助するための改良 された方法と装置に関する。さらに、この発明はまた、補綴具本体につき合わせ 可能で異なるサイズと形状を有する多様な試用くさび部材を用いて修正大腿部試 用補綴具を外科医に作成させるモジュール式器具によって関節補綴具を装着する ための改良された方法と装置に関する。この「試用」は、外科医に適当なインプ ラントのサイズを評価させるばかりでなく、埋め込み用の骨の準備において外科 医を援助するためと、インプラントを異なる平面に正しく適応させるためにも用 いられる。 膝関節置換手術において、一般に外科医は、患者の大腿骨および脛骨に対して ２つの補綴具要素を固定する。これらの置換要素は、大腿部要素と脛骨要素とし と一般的に知られている。 大腿部要素は、外科医が複数の外科的切削部を作成した後に、 患者の末端大腿骨上に設置される。一般のタイプの大腿部補綴具はＪ字形になっ ている。大腿部補綴具は、通常金属で、高度に研磨された外部大腿部関節面を有 する。 一般タイプの脛骨補綴具は、基端脛骨が外科医によって横方向に切削された後 に患者の基端脛骨に適合する形状を有する横方向に延びるトレイを用いる。脛骨 補綴具はまた、トレイにほぼ垂直にトレイの中央から延びるステム（stem）つま りプラグを備える。そのステムは、外科的に形成された開口内に設置され、基端 脛骨に形成された横断面から患者の骨髄内管内へ延びる。 プラスチック重合体の挿入物が脛骨トレイに付設される。この挿入物は、患者 の脛骨が患者の大腿骨に対する全動作範囲にわたって動くときに、大腿部関節面 と共に関節をなす脛骨関節面を提供する。 膝関節置換手術についての問題の１つは、患者への正確な適合の問題である。 各患者は異なる骨の構造と結合構造を有する。外科医がＸ線を用いて膝関節の患 者特有の解剖学的構造を調査しても、膝関節が外科的に露出された後に外科医が 大腿骨と脛骨に切削部を作成し始めるまで、外科医は患者の解剖学的構造につい て完全に正しく認識しない。 膝関節補綴具要素は、不定なサイズで利用できない。外科医は、患者の解剖学 的構造を検査し、必要な外科的切削部を作成し適合する補綴具要素を装着しなけ ればならない。 多数の補綴具の膝関節要素が特許されてきた。大腿部要素と 脛骨要素に関するものもある。膝関節置換手術の一部として補綴具（prosthesis ）の膝関節要素を受入れるために患者の末端大腿骨又は基端脛骨を下準備するた めの切削器具に関する他の特許が発行されている。 トレイと、関節面を有するプラスチック挿入物と、補綴具が埋め込みされると きに最初に固定されるステムとを有する脛骨要素に関する多数の脛骨要素が特許 されている。膝関節置換手術の一部として脛骨補綴具挿入物を受入れるために患 者の基端脛骨を準備するための切削器具に関する他の特許が発行されている。 マレイ（Murray）の特許第４，０１６，６０６号は、トレイと、患者の大腿骨 の縦方向の骨に受入れられるようにしたステムとを有する脛骨要素を備えた膝関 節補綴具を開示している。そのステムは、挿入物の回転楕円面状凹部の半径とほ ぼ同じ半径を有するほぼ回転楕円面状の表面と一体になった一端を有する。 チアリジオ（Chiarizzio）の特許第４，６０１，２８９号では、股関節部埋め 込み手段に用いられる大腿部試用補綴具／ラスプ（rasp）アセンブリイが開示さ れている。そのアセンブリイは、試用復位に用いられる大腿部補綴具のヘッド用 搭載片として後で作用する試用補綴具／ラスプ上の柱にクランプしてロックする ことにより、組合せ試用補綴具／ラスプを確実につかむハンドルを備える。 モジュール式の脛骨補綴具は、シャウ（Shaw）の特許第４， ９３８，７６９号に開示されている。このシャウの特許は、全膝関節形成処置中 に用いるための脛骨補綴具を開示し、その補綴具は骨内固定アセンブリイからな るモジュール式の２要素脛骨要素を備え、そのアセンブリイには支持挿入物を受 入れて保持するようにした脛骨トレイが移動可能に付設される。トレイを除去す ることにより、除去又は修正が必要な場合に骨と固定アセンブリイとの界面にア クセスできる。好ましい実施態様では、発明は、即時固定用骨セメントと長期間 の骨の内部成長に対する適応を特徴とする脛骨補綴具の複合固定を提供する。シ ャウはまた、固定を向上させるための多孔質コーティングの使用を論じている。 ジェームズ シャウ（James Shaw）に発行された米国特許第４，９３８，７６ ９号は、脛骨補綴具用の端骨固定アセンブリイを開示し、そのアセンブリイは軸 方向に細長く延びる中央ステムと、そのステムから離れた複数の細長い固定釘と を備える。ステムと釘は、基端と末端を有する。ステムの基端は、装着テーブル を形成する。複数の構造的な輪が釘とステムとを連結する。脛骨トレイをそのア センブリイに離脱可能に付設する手段が設けられ、各釘は構造的な輪によってス テムに接続される。 膝関節置換補綴具用脛骨要素は、ローウェズ（Lawes）他の特許第５，０８０ ，６７５号に開示されている。ローウェズは、適当に準備された脛骨に接続する ための脛骨トレイを備えた膝関節置換補綴具用脛骨要素を開示し、そのトレイは 固定された横および中央顆支持要素を備える。その中央要素のみが、その 下に設けられたショックアブゾーバを有する。 トミヒサ コシノに発行された米国特許第５，１３７，５３６号は、人工膝関 節用脛骨要素を開示している。その脛骨要素は、大腿部要素に摺動接触するよう にした上面と、一対の支持面部分とを有するプレート部材を備える。ステムは、 そのプレート部材の下面から下方に延びる。羽のような一対の刃がそのステムか ら斜め後方に延びる。そのプレート部材は、周囲の骨に対する親和性を改良する ための複数の細長い溝を備えた下面を有し、その溝は第１グループの溝と、その 第１グループの溝に直交して延びる第２グループの溝を備える。 モジュール式脛骨支持具の例は、「補綴具膝関節置換システムの脛骨要素用モ ジュール式脛骨支持釘」という名称のエリアス（Elias）の特許第５，２４６， ４５９号に見られる。そのエリアスの特許は、溝を有する脛骨に膝関節補綴具の 脛骨要素を固定するために作動可能なモジュール式脛骨支持釘を開示している。 そのモジュール式脛骨支持釘は、脛骨の溝に係止可能な隆起した外面を有する円 筒体を備える。そのモジュール式脛骨支持釘はさらに、円筒体から下方に延びる 複数のスパイクを備える。そのスパイクは、溝の下端で脛骨に係止することが可 能である。 ホワイトサイド（Whiteside）の「基端脛骨面を造形する方法と装置」という 名称の特許第４，４６７，８０１号は、脛骨の中央長軸を最初に設置するために 用いられるリーマー／位置合わせガイドと、基端脛骨表面の造形を行うためにリ ーマー／ 位置合わせガイドに付設されたガイドハンドルに協力して係合する平坦部とを採 用した基端脛骨補綴具を受入れる脛骨の基端表面を準備する方法と装置を提供す る。リーマー／位置合わせガイドは、脛骨幹の内部に延びる棒部材を有し、その 棒部材の中央長軸は脛骨の中央長軸に対応する。ガイドハンドルは、その平坦部 が脛骨の中央長軸に対して適当に配列するように、また基端脛骨表面がその軸に 関して単純かつ正確に造形されるように、その棒部材と同軸になっている。 欧州特許出願第０１２２６６９号は、大腿部の首部截骨用ガイドを開示し、そ のガイドは、縦捧を備え、その縦棒は、大腿骨に大きい方の転子においてその棒 を固定するための付設構造を下端に有する。横切る方向に延びる支持アームがそ の棒の下端近傍に設けられ、ガイドバーがその支持アームに接続される。そのガ イドバーは、棒の軸に４５度の角度で設けられた少なくとも１つの細長い平坦な 表面を有する。使用時には、その棒は大腿骨の長幹の軸に整列され、大腿骨に大 きい方の転子において付設される。その棒が操作されることによりその支持アー ムと脛骨の長幹軸とが同一平面上に設置される。この手順によってガイドバーの 細長い平坦な表面が適正に位置決めされ、それにより、その表面に係合する器具 が大腿骨の長幹軸に対して４５度の角度で大腿部の首部を横切る。 他のホワイトサイド（Whiteside）の特許第４，４７４，１７７号は、大腿骨 の中央長軸の内部に配置するために用いられる内部骨髄リーマと、リーマ除去時 に骨骨髄内管に残るスペー スに挿入される骨髄内位置合わせガイドと、末端大腿骨の表面を造形するために 内部骨髄位置合わせガイドに付設されるガイドハンドルに協動し係合する少なく とも１つの大腿部表面修正器具とを採用した末端大腿部補綴具を受入れるために 、大腿骨の末端表面を準備するための方法と装置を提供する。骨髄内位置合わせ ガイドは、大腿部の骨髄内管内へ延びる棒部材を有し、その棒部材の中央長軸は 大腿骨の中央長軸に対応する。ガイドハンドルは予め選択された角度でその棒部 材に付設され、末端大腿部表面が、単純かつ、正確にその軸に相対して造形され るように、そこに固定された造形装置は、大腿骨の中央長軸に対して適正に整列 する。 改良された三面膝関節切除システムは、米国特許第４，４８７，２０３号に開 示され、補綴具用に膝関節を準備するシステムを提供する。三面膝関節システム の装置は、末端大腿骨顆、末端脛骨および基端大腿骨の切除に用いる単一のガイ ド部材とを備える。ガイド部材は、単純化された１組の器具と協動するが、その 器具は、大腿骨および脛骨案内棒、脛骨アダプタ、脛骨バー、および大腿骨バー を備え、屈曲および牽引ギャップと、三面切除を確立する。三面膝関節システム の方法は、補綴具の埋め込み用の膝関節を適当に準備する場合に整形外科医によ って用いられる単純化された手法を提供する。 ペターセン（Petersen）の特許第４，５６７，８８６号は、全体的な膝関節置 換手術用の補綴具のサイズと切削位置を確立するための全膝関節手術に利用され るスペーサガイドを開示し、 そのスペーサガイドは、基台支持部材に調整可能に固定されるほぼＬ字形の調整 可能支持部材を有し、準備された大腿骨の前方大腿部外皮に付設されるほぼＬ字 形基台部材と、脛骨と大腿骨とを固定するための脛骨整列切除ガイドの切削ヘッ ドと共に係止および位置合わせ兼用の固定ジグを有する垂直方向に位置決め可能 な指標摺動部とを備え、さらに脛骨の高平部の位置を表示すると共に、脛骨およ び大腿部補綴具の両方のサイズを示すための末端大腿部切削部のサイズと位置を 表示する表示手段を備える。 ケンナ（Kenna）他の特許第４，４６４，７２９号は、大腿骨および脛骨を切 削した後に軸整列ガイドと一連の切削ジグとを有する補助器具によって埋め込ま れる補綴具膝関節を開示している。 末端大腿部表面を切除する方法と装置は、米国特許第４，７０３，７５１号に 開示され、その方法と装置では骨髄内棒が大腿骨の末端表面を介し、大腿部幹の 通路に沿って、突出端を残して挿入され、ジグがその突出端に付設され、そのジ グは、その棒端を受入れるシャフトとそのシャフトの一端に付設される支持板と を有してその棒に平行に延び、そのシャフトに参照バーを付設し、そのバーは一 対の対向するフランジとそのシャフトを受入れる中央開口とを有し、フランジが 大腿骨顆の頂上に接触するようにシャフト上のバーを調整し、大腿骨に対してジ グを固定し、ジグに切削板を付設し、切削板はその上にブレードガイドを有し、 ブレードガイドが棒に対して所定角度を なすようにジグに対して切削板を軸支し、切削板をジグに固定し、末端大腿部表 面を切除するためにブレードガイドを介して鋸刃を挿入する。好ましい実施態様 では、シャフトはその長さに沿って複数の孔を備え、各孔は、棒と支持板間の距 離が異なるサイズの前方大腿骨部を受入れるために調整できるように、棒を貫通 して受入れるようなサイズを有する。また、好ましい実施態様においては、装置 は複数のガイドバーを備え、各ガイドバーは、ブレードガイドを顆の頂上から所 定距離だけ離れるサイズを有する。 カウフマン（Kaufman）他の特許第４，７２１，１０４号は、後方安定化膝関 節埋め込み補綴具の内部顆安定化ハウジング用に末端大腿部表面に正確な凹部を 与えるための外科装置に関し、その装置は、後方安定化膝関節埋め込み補綴具の 大腿部要素を受入れるように部分的に造形された末端大腿骨の平坦面に整列する ように設置されるようになっている底面を有するテンプレートと、テンプレート を通過するＵ字形スロットとを備え、そのスロットは、埋め込みされる大腿部要 素上に存在する内部顆安定化ハウジングの外部周縁とほぼ同じサイズと形状を有 し、装置はさらに停止手段を備えた好ましくはエンドミルカッター形の穿孔手段 を備え、その穿孔手段は、Ｕ字形スロットを通過してガイドの表面に接触し、ス ロットに沿って引かれて、内部顆安定化ハウジングを受入れるための正確な形状 で整列した凹部を大腿骨に形成することができる。さらに好ましい実施態様では 、テンプレートが穿孔手段のガイドからなり、そのガイド は、穿孔手段が使用されて除去された後に試用整復のために用いられる大腿部試 用補綴具に適合する。 ラッセル（Russell）他の特許第４，７２２，３３０号は、末端大腿部表面の 造形において大腿骨の中央長軸を参照する骨髄内位置合わせガイドに設置する末 端大腿部表面造形ガイドと、その造形ガイドを用いて末端大腿部を造形する方法 に関する。この発明の位置合わせガイドは、前方大腿部表皮に対して調整可能で あり末端大腿骨顆がその表面に対して、好ましくはその表面と同じレベルに切除 されることを保証する。この発明の位置合わせガイドは、末端大腿部の完全な造 形中に骨髄内位置合わせガイドに付着し続ける本体を備える。それは、切削ガイ ドと位置合わせ工程を、他の造形ガイドに比べてほとんど必要としないが、大腿 骨の中央長軸に対する末端大腿骨の造形における精度をより高くする。 改良された脛骨切削ジグが米国特許第４，７３６，７３７号に開示されている が、これは全膝関節補綴具埋め込み手順の過程において正確な脛骨切削の達成に 使用するために提供される。脛骨切削ジグは、脛骨の長軸にほぼ沿って挿入され た骨髄内位置合わせ棒の上に摺動受入れ用基台を備える。その基台は、所定寸法 だけ脛骨高平部から基台を離すための、横方向に延びる所定サイズのアウトリガ ー（outriggers）付きの離脱可能な測定キーを備える。前方鋸ガイドはその基台 からたれさがり、計測キーのサイズによって脛骨高平部に対して固定される。 ブッヘル（Buechel）他の特許第４，７３８，２５３号は、 第２の骨に予め存在する切削部に対する所望の空間的な関係において第１の骨に 外科的切削部を形成するために用いる切削具用ガイドを開示し、その切削具用ガ イドは、予め存在する切削部に接触して所望の空間的な関係のための照合を行う 接触手段と、接触手段に係合すると共に、所望の空間関係を確立し外科的切削具 を案内して第１の骨の長軸に対して正常な傾きを持たない平面における第１の骨 を切削するガイド表面を有する本体部材とを備える。 他のブッヘル（Buechel）他の特許第４，７３８，２５４号は、解剖学的構造 において外科的な切削を施こす切削器具用のガイドとして作用する外科的器具を 位置決めするためのポジショナーを開示する。１つの実施態様において、そのポ ジショナーは、予め選択された表面に関して所定位置における切削器具用のガイ ドとして作用する外科的器具を位置決めし、それによって、予め選択された表面 に関する所定位置でさらに切除が行われる。他の実施態様では、そのポジショナ ーは、手術部を形成することを援助する外科的器具用のアダプターとして作用し 、それによって外科的器具は、複数のレベルの１つで予め形成された外科的切削 部に対し、各種の所定位置で外科的切削部を形成する。 ダン（Dunn）他の特許第４，７５９，３５０号は、膝関節置換手術用膝関節補 綴具の要素を受入れる末端大腿骨および基端脛骨表面を造形するための器具のシ ステムを提供する。そのシステムは、大腿部位置合わせガイドによって大腿骨骨 髄内管を 照合して末端大腿骨を準備するが、それは大腿部位置合わせガイドと準備された 骨の表面とに順次付設する複数の切削ガイド用の照合であり、それによって、準 備される末端大腿骨は平坦な表面になり、その平坦な表面は、膝関節補綴具の大 腿骨要素をその間に受入れる面を有する末端大腿骨表面に直角をなす表面に対し て区画され、互いに隣接する骨表面に関して患者の機械的な軸に垂直である。脛 骨切削ガイドは、基端脛骨を準備するために設けられ、スリーブからなり、その 中にテレスコープ用チューブを備え、その端部は、足関節と基端脛骨近傍との間 で脛骨の中につなぎ込むためのピン列と、切削ガイドプラットホームを搭載し棒 とチューブとを離脱可能に保持するネジ列を備えた、テレスコープ用棒を受入れ るための脛骨切削ガイドの開口チューブ端とを備える。切削ガイドプラットホー ムは、鋸案内スロットが形成され基端脛骨を横に切削する鋸刃を受入れて膝関節 補綴具の脛骨要素を収容するための表面を形成する本体を備え、その切削ガイド プラットホーム本体は、基端脛骨の少し下方に脛骨にそれを固定するための機構 と、末端脛骨の横方向の切削深さを設定するための脛骨切除ガイドとをさらに備 える。 ペターソン（Peterson）に発行された米国特許第４，７７３，４０７号は、基 端脛骨の切除用の方法と装置を開示する。その装置は、末端大腿部切除器と大腿 部位置合わせガイド／棒を備える。末端大腿部切除器は、前方大腿部表皮に綴じ 込まれる平面上において末端大腿部に付設されるように設計される。末端 大腿部切除器は、特定の患者の内部顆の刻み目に適合するために横方向に調整可 能なフィーラーゲージ（feeler guage）を備え、貫通開口を有する回転棒をさら に備え、その回転棒は、切除器を前方大腿部外皮にぴったりと設置させるように 設計される。大腿部位置合わせガイド／棒は、切削具の挿入用に設計された切除 器内の溝の中に挿入可能な板を備え、脚の機械的な軸に対して切除器の向きを調 整するために利用される軸支可能な棒をさらに備える。その棒は、切除器を介し て締付けピンを挿入することを助長する位置に軸支されてもよい。これらの器具 を用いた処理方法も開示される。 ザルノウスキー（Zarnowski）他に発行された米国特許第４，８９２，０９３ 号は、膝関節補綴具の大腿部要素の埋め込みを行うための大腿骨を準備するとき に鋸刃を案内する切削ガイドを開示し、その切削ガイドは、前方大腿部切削、後 方大腿部切削、前方面および後方面の４つのすべての切削を、十分に完全に、的 確に正確に行うことができるガイド表面を備え、その切削ガイドは、末端大腿骨 に沿って設けられた横断表面上の単一の位置で大腿骨に設置され固定される。 ダーレ（Dale）他の米国特許第４，８９３，６１９号は、上腕の基端に沿って 施される截骨を案内するための装置を開示し、その装置は、上腕の基端の選択さ れた表面に位置合わせし得る基端鋸ガイドを有し、その上に鋸線を形成する。放 射上のアームがその鋸ガイドを末端機構に接続して鋸ガイドを安定に位置合わせ する。その末端位置合わせ機構は、上腕の末端の横およ び中央側面に軸支可能な一対の対向する横および中央上顆アームを有し、その上 顆アームは末端の横アームに軸支され、放射状のアームの末端は、末端から基端 へ摺動可能に移動するために横アームに摺動可能に設けられ、放射状アームの基 端は、基端ガイドバーを介して鋸ガイドに回転可能に接続され、放射状アームは 、基端ガイドバーと上顆アームによって上腕に支持される。 米国特許第４，９０７，５７８号は、末端大腿骨の切除用の改良された方法と 装置に関連する。その親出願は、切削具の案内挿入物用にも使用される切除器内 の案内スロットに挿入可能な板を備える。この発明は、切削具案内スロットに近 接する切除器ハウジング上に補助付設部材を設けることによって構造を改良し、 新しいガイド／棒によって種々の切除器要素に容易に接触する。別の観点によれ は、精度を増すために骨髄内棒により切除器を使用する構造が提供される。この 観点において、ゲージが切除器の中に組込まれそのゲージは、脚の機械的軸と大 腿骨の内部空洞の長手方向の長さとの間の角度の補償を行うと共に、例えば外反 矯正のような特定の解剖学的状態に対する補償や矯正を行う。 ホワイトサイド（whiteside）他の米国特許第４，９３５，０２３号は、末端 大腿部表面の造形時に大腿骨の中央長軸を参照する骨髄内の照準上に搭載するた めの末端大腿部表面造形ガイド、および単顆補綴具の付設用の１つの顆を造形す るために特定の適用性によってその造形ガイドを使用して末端大腿骨を 造形する方法に関する。この発明の位置合わせガイドは、顆の表面に対して調整 可能で末端大腿骨顆がその表面について切除されることを保証する。この発明の 位置合わせガイドは、目視鋲を利用し、末端大腿骨の完全な造形を行う間に骨髄 内位置合わせガイドに保持され付設される本体を備える。 ボウマン（Bowman）他の米国特許第４，９５２，２１３号は、ヒトの脛骨の基 端表面近傍に骨切削鋸の切削ガイドを設置する装置を開示し、その装置は脛骨の 中央長軸に回転バーを締め付けるように支持するために脛骨内に挿入される細長 い棒を有する。そのバーは、棒から延出して、脛骨の基端部に対して鋸切削ガイ ドを保持する支持アームに順次接続される軸支装置に接続される。棒の回転角は 鋸切削ガイドの中央および横の傾きを決定し、軸支装置は鋸切削ガイドの前方お よび後方の傾きを決定する。支持アームは長さが調整可能であり鋸切削ガイドの 高さを決定する。 ダン（Daun）他の米国特許第４，９５９，０６６号は、大腿部の首部截骨用截 骨ガイドアセンブリイを提供し、それは、鞍設置アセンブリイと鋸案内付属品を 備える。鞍設置アセンブリイは、基端大腿骨の鞍領域を設置する樽形の設置装置 を備える。その樽は、樽から延出する横支持バーをさらに備える。樽は、大腿骨 の骨髄管に一時的に配置されてそれから延出する骨髄内幹の上に配置される。鋸 ガイドは、鞍設置アセンブリイに接続して用いられる。鋸ガイドは、支持バーに 対して２方向に鋸ガイドを位置的に調整するために設けられる単一のロック手段 に よって支持バーに付設され、その調整は、横支持バーに沿うと共に、鋸ガイドか ら延出する柱を介して大腿骨に軸方向に沿う前後方向の調整を含む。 ホワイトサイド（Whiteside）他の米国特許第５，００２，５４５号は、脛骨 高平部を正確に造形させて前方十字形靭帯を救う造形ガイドを提供する。位置合 わせ棒は、前方十字形靭帯の前方に脛骨の骨髄内管の前方外皮に沿って設置され 、すべての造形処理の参照点を提供する。この発明の造形ガイドは、棒の把持部 に関して調整可能であるので、外科医は脛骨高平部の切除量を、脛骨切除用切削 ガイド表面の上げ下げにより容易に制御できる。 マイクハイル（Mikhail）他の米国特許第５，１０８，４０５号は、股関節部 補綴具修正手術を行うシステムを開示し、そのシステムは、最初の補綴具の除去 後に残る空洞への挿入時に、ガイドワイヤを受取る導管を穿孔するガイド手段を 備えた通路付の試用大腿部要素を備え、そのガイド手段は、試用大腿部要素の除 去時に徐々に大きくなるリーマーのガイド手段として働く。 この発明は、大腿部および脛骨の補綴具要素を埋め込むための改良された方法 と装置を提供するものである。さらにこの発明は、大腿部および脛骨の修正補綴 具要素を埋め込むための改良された方法と装置を提供するものである。 この発明の方法と装置を用いることにより、外科医は、修正手術中に患者の解 剖学的構造に適合するあつらえの「試用」脛 骨補綴具を仕立てることができる。 外科医は、最初に患者の末端大腿骨に複数の切削部を形成し、そして、その外 科的に準備された末端大腿骨に大腿部試用補綴具を適合させる。大腿部試用補綴 具は関節をなす表面を有して、脛骨補綴具の対応表面に係合する。大腿部試用補 綴具はまた、外科的切削時に患者の末端大腿骨に適合するが関節をなさない表面 も有する。 外科医は、患者の末端脛骨において横断切削部を形成する。脛骨試用補綴具は 、その後、形状とサイズの異なる複数の要素から組立てられる。脛骨試用補綴具 は、試用脛骨ステムと、試用脛骨トレイ又は試用プラスチック挿入物から形成さ れる。この発明の方法では、複数のトレイ、複数のステムおよび複数のプラスチ ック挿入物が提供され、外科医は、これらの複数の試用脛骨補綴具要素によって 試用補綴具を仕立てることができる。 プラスチック挿入物の各々は、試用大腿部補綴具の大腿部の関節表面で関節を なす脛骨関節面を有する。 手術中に、外科医は、選択した脛骨試用補綴具関節面に対して大腿部関節表面 を設置することができるので、実際の補綴具要素（つまり、脛骨および大腿部の ）を埋め込む前に適合具合を検分することができる。外科医は、対応する試用補 綴具の大腿部と脛骨の関節面が互いに関節をなす全動作範囲にわたって患者の膝 関節を動かすことができる。この発明によれば、外科医は、これらの試用要素の 相対的な回転位置を調整して最終的 な位置を確定することができる。 ある器具（好ましくはハンドル付のレバー）が脛骨試用補綴具を試用ステムを 中心に回転させるために設けられ、それによって、大腿部試用補綴具と脛骨補綴 具による関節が観察できる。外科医は、試用脛骨および試用大腿部補綴具間の適 合ぐあいを、外科医が患者の膝関節を全動作範囲にわたって動かすとき、および 外科医が最良の適合性を得るために試用補綴具を異なる回転位置に回転させると きに、観察できる。 この発明の方法と装置を用いると、あつらえの「試用」脛骨人工装置を仕立て て患者の解剖学的構造に適合させることができると共に、膝関節を全動作範囲に わたってくり返し回転させた後に、脛骨試用補綴具を所望の回転位置に正確に位 置決めすることができる。この発明の方法を用いることにより、最適の適合を得 ることができる。この方法は、膝関節の正しい方位を全動作範囲にわたって得る ことができる。 外科医が要素の正しい方位を決定した時、外科医は大腿部試用補綴具と脛骨試 用補綴具の両方を下層の骨組織にピン留めすることができる。 大腿部試用補綴具は、外科医に下層組織に穿孔させる開口を有する。これらの 開口は、試用補綴具が除去された後に最終的な実際の大腿部補綴具要素の釘を受 入れる。外科医は脛骨試用補綴具をそれが最適位置に落着くまで回転させる。そ れから、外科医は正しい位置にある脛骨試用補綴具をピン留めする。外科医は、 脛骨試用板を露出する関節挿入物を除去することがで きる。外科医は、脛骨試用板の位置合せマークの下方の脛骨にマークをつける。 非孔質のインプラントを用いる時、外科医は試用関節プラスチック挿入物を除去 し、適当なサイズのフィン・ポンチを用いてインプラント上に末端フィンを準備 することができる。長いステムが必要な場合には、外科医は、そのステムの外径 まで穴を広げることができる。 外科医は、試用補綴具が正しい位置にあるときに脛骨上に付けられたマークを 用いるか、又はフィン・ポンチによって作成された切削部を用いて脛骨インプラ ントを設置する。フィン・ポンチは補綴具の異なるサイズに対応するため「階段 」状になってる。脛骨補綴具は、基端脛骨上に脛骨インプラントを定着させるた めに脛骨衝撃ソーチを用いて設置される。外科医は最終的に選択した脛骨要素を 基端脛骨に固定するためにネジやセメントを用いることができる。 この発明によれば、 （ａ）大腿部試用補綴具、 （ｂ）開放ソケットを有する周縁部を備えた脛骨試用補綴具、 （ｃ）大腿部試用補綴具と脛骨試用補綴具とを互いに相対的に操作するための ハンドル、 を少なくとも備えた試用膝関節補綴具が提供される。 さらに、この発明によれば、 ａ）大腿部試用補綴具、 ｂ）開放ソケットを有する周縁部を備えた脛骨試用補綴具、 ｃ）大腿部試用補綴具と脛骨試用補綴具とを互いに相対的に 操作するためのハンドル、 を備え、そして、 ｄ）前記ハンドルはソケットで脛骨試用補綴具に摺動して付設することが可能 であり、前記ハンドルは脛骨補綴具のソケット内に嵌入するタブ部材を一部に備 え、タブ部材とソケットは対応するサイズと形状を有する試用膝関節補綴具が提 供される。 さらに、試用大腿部補綴具は顆関節面と患者の末端大腿骨に適合するようにし た非関節面とを有する金属試用部材から構成されてもよく、一方脛骨試用補綴具 は、試用脛骨トレイと、関節面を有するプラスチック試用関節挿入物とから構成 されてもよい。 前述の試用膝関節補綴具は、試用脛骨補綴具に伴われた細長い直線状ソケット を備え、ハンドルの一方の端部を受入れて離脱可能な摺動接続部を形成する。 試用脛骨補綴具は、次のものを備えてもよい。 （ｉ）ソケットを有するプラスチックの脛骨試用補綴具関節挿入物であって、ハ ンドルがソケットでそのプラスチック挿入物との接続部を形成したもの、 （ii）基端と末端部を有する試用脛骨トレイおよびトレイの基端部に適合する脛 骨関節挿入物、 （iii）患者の基端脛骨に適合する試用脛骨トレイおよび試用脛骨トレイに適合 するプラスチックの関節挿入物であって、ハンドルが関節挿入物との摺動接続部 を形成するもの。ハンドルと挿入物との間の接続部は、トレイと挿入物との間の 界面に設け られた離脱可能な接続部であってもよい。 さらに、離脱可能な接続部は、トレイと挿入物との間の界面に設けられたソケ ットを備えてもよく、ソケットは、ハンドルの一部が、ソケット内に設置された ときハンドルによって外科医が挿入物とトレイを引出せるように位置決めされる 。 それに加えて、ハンドルは第１および第２端部を有する細長い直線状のハンド ルであってもよく、第２端部は脛骨試用補綴具との接続部を形成する手段を有し 、その接続部は、摺動可能な接続部であって、それによって使用者が脛骨試用挿 入物にハンドルをすべり込ませて脛骨試用補綴具との接続部を形成し、ハンドル を引くことによって脛骨試用補綴具を除去する。ハンドルの一方の端部に設けら れ試用補綴具の１つと接続部を形成する操作タブ部があってもよく、そのタブは ハンドルの大部分の断面積よりも小さい断面積を有する。 この発明の他の実施例においては、 ａ）患者の骨髄内管に嵌合するステムを有する金属の試用脛骨トレイと、この トレイに接続可能で患者の対応する形状にした大腿骨顆の関節面を受入れて関節 をなす関節面を有するプラスチックの関節挿入物とからなる脛骨試用補綴具と、 ｂ）脛骨試用補綴具に離脱可能な接続を構成する手段を有する、脛骨試用補綴 具を操作するハンドルを設け、 ｃ）前記脛骨試用補綴具と前記ハンドルは、共に前記大腿部関節面に独立して 回転可能で、外科医がそのハンドルを用いて大腿骨顆の関節面に対して所望の回 転位置に試用脛骨補綴具を 選択的に位置決めすることを可能にする、 患者の大腿骨顆の関節面によって関節となすための試用膝関節補綴具が提供され る。 前記ハンドルは、外科医が握ることのできるグリップ部と、脛骨試用補綴具に 係合するタブ部を備えてもよい。 さらに、ハンドルは関節挿入物との接続部を形成し、ハンドルはトレイから挿 入物を除去でき、トレイは患者の基端脛骨に埋め込みされて残る。 ハンドルと試用補綴具との間の離脱可能な接続部は摺動接続部であってもよい 。 前述の試用膝関節補綴具は、脛骨関節面に係合する大腿部関節面を有する大腿 部試用補綴具をさらに備えてもよく、それに加えて大腿部試用補綴具は一対の関 節丘関節面を有してもよく、脛骨試用補綴具は対応する形状の関節面を有しても よい。 この発明のさらに他の実施態様において、 ａ）患者の膝関節近傍の長骨に付設するための手段を有する、試用関節面を備 える試用準備部材、 ｂ）患者の長骨の骨髄内管に嵌合する細長い試用ステム、 ｃ）準備板部材に離脱可能に付設できる試用ステムテーパー部、 ｄ）試用ステムテーパー部と試用ステムとの間の接続を構成する試用ステムカ プラを備え、前記カプラは試用ステムと接続するようにした小径部と試用ステム テーパー部に接続するようにした大径部を備え、前記大径部は試用ステムテーパ ー部の対 応する形状の接続面に接続される形状の接続面を備える、膝関節交換手術中に患 者の長骨に付設するための試用膝関節補綴具が提供される。 カプラは、小径の円筒部と大径の円筒部とを備え、好ましくは、外部にネジを 切った小径部と、ソケットを有しネジを切らない大径部を備え、ソケットは試用 ステムのテーパー部との接続部を形成するサイズと形状を有し、ステムはカプラ のネジ切り部でカプラとの付着部を形成する。 準備板トレイは中央開口を備え、試用ステムのテーパー部は、中央開口で準備 板トレイとの接続部を形成し、準備板部材はまた、中央開口に連絡するＶ字形ノ ッチを有してもよい。 さらに他の実施態様においては、少なくとも１対の前記カプラが設けられ、そ のカプラの１つは中央長軸と、その軸の回りに均一に設けられた長手方向に延び るソケットを有し、そして、又は、少なくとも１つのソケットはカプラの軸に対 して傾斜したソケット軸を有する。 さらに、カプラは円錐台形ソケットを有してもよいし、試用ステムのテーパー 部はカプラのソケットとテーパーロック嵌合を形成する対応円錐台形突合せ部を 有してもよい。 好ましい実施態様においては、試用テーパー部、カプラおよび試用ステムは、 組立時にほぼ均一な外径を有するものであり、好ましくは、試用ステム、カプラ および試用テーパー部は、各々ほぼ円筒形状である。 ステムはカプラとの接続部を形成する接続端部を有してもよ く、前記端部はカプラの突合せ部を受入れるソケットを有してもよい。 前記ソケットは、内部にネジ切りされており、前記カプラはソケットのネジ切 り部との接続部を形成する外部ネジ切り部を備える。 この発明のさらに他の実施態様において、 ａ）準備板トレイ、 ｂ）細長い試用ステム、 ｃ）前記準備板トレイに付設可能な試用ステムテーパー部、および ｄ）試用軸テーパー部と試用ステム間を接続する試用ステムカプラを備え、前 記カプラは試用ステムに接続するようにした小径部と試用ステムテーパー部に接 続するようにした大径部を備え、前記大径部は試用ステムテーパー部の対応する 形状の面に接続される形状の接続面を備える試用脛骨補綴具が提供される。 前記カプラは小径円箇部と大径円筒部を有するほぼ円筒形の本体を備えてもよ く、カプラは外部ネジ切り小径部と、ソケットを有しネジ切りのない大径部とを 備え、ソケットが試用ステムのテーパー部との接続部を形成するようなサイズと 形状を有してもよい。 準備板トレイは中央開口を備えることができ、試用ステムのテーパー部はその 開口において準備板トレイとの接続部を形成する。さらに、準備板トレイは、中 央開口と連絡するＶ字形 ノッチを有してもよい。 さらに他の実施態様においては、少なくとも一対の前記カプラが設けられ、そ のカプラの１つは、中央長軸，その軸の周りに均一に設けられたソケット，およ び／又はカプラの軸に対して傾斜したソケット軸を有するソケットを有する。 さらに、そのカプラは円錐台形ソケットを有してもよく、試用ステムのテーパ ー部は、カプラのソケットにテーパーロック嵌合を形成する対応円錐台形突合せ 部を有してもよい。 好ましい実施態様においては、組立てられた試用テーパー部、カプラおよび試 用ステムは組立て時にほぼ均一の外径のものであり、好ましくは、試用ステム、 カプラおよび試用テーパー部は、ほぼ円筒形である。 ステムはカプラとの接続部を形成する接続端部を有し、その端部はカプラの突 合せ部を受入れるためのソケットを有してもよい。 前記ソケットは内部にネジが切られ、カプラはソケットのネジ切り部との接合 部を形成する外部ネジ切り部を備える。 大腿部試用補綴具は、外科医にくさび部材を補綴具本体に適合させる接続部を 有する。 この発明は、外科医が以前に埋め込みされた全膝関節を修正するのを援助する 装置を提供する。この発明は、開放や苦痛又はその他の医療条件の問題を解決す るために用いることができる。 この発明の方法の１部として、外科医は以前のインプラント を除去して患者の骨組織を露出させる。修正の場合には、残された骨は、削り取 られたり機械的に摩耗されることが多くあった。 この発明の装置によれば、外科医は患者の骨を膝関節インプラントに適合させ るために造形するだけでなく、修正手術の一部として膝関節上に設置される実際 のインプラントのための「試用」にこの発明の装置を使用することもできる。 この発明の装置は、後方および末端関節丘面からなる間隔を有する一対の顆面 を有したほぼＪ字形の補綴具本体を備える。前方顆関節面もまた、試用本体に備 えられる。試用補綴具本体の基端側は複数の平坦な交差表面を有する。サイズと 形状の異なる複数のくさび部材が、試用インプラント本体の基端の非関節部に付 設できる。外科医が例えば骨の破損部に収容するために特定のくさびを設置する 必要がある場合には、外科医は、まず、試用補綴具本体上に、選択した大きさと 形状のくさびを設置する。その特定のくさびがうまく適合した場合には、最終の インプラント上にその対応するくさびを設置するであろう。骨が摩滅した凹部や 隙間に充填する必要がない場合には、外科医はくさびを用いることなく大腿部要 素を埋め込むであろう。外科医はまた、試用補綴具および（最終インプラント） の中央又は横側のいずれかにくさびを設置することもできるし、外科医は両側に くさびを有することもできる。 試用くさびは異なる厚さを有することができる。これによって、外科医は最も よく適合する特定の試用くさびを選択する。 各試用くさびは切削エッジを備えることができる。大腿部試用補綴具それ自体 もまた、切削エッジを有することができる。患者の骨は、外科医が患者の骨に試 用インプラントを設置する前に、試用インプラントに正しく適合しないことが多 い。外科医が一組の試用補綴具本体から選択するとき、残された骨の厚さよりも 実際にわずかに小さいものが選択される。外科医が患者の末端大腿骨上で試用補 綴具を駆動する時、切削エッジは、インプラントがぴったりと合うように除去す べき骨を正しい場所で実際に除去する。これらの切削エッジは、試用補綴具が患 者の末端大腿骨に設置されるときに、骨を切削する。実際の実施においては、末 端大腿骨が以前のインプラントによってすでに切削されている場合には、除去さ れる骨は大量ではない。試用インプラントとその切削表面は、少量の骨組織を簡 単に除去してぴったりした適合性を与える。 試用補綴具本体は、試用補綴具の前方および後方部に切削案内スロットを備え る。外科医は、これらの切削案内スロットによって１つ以上のくさびを使用する 場合に、末端大腿骨を準備する。手術中に、外科医はまず、くさびを全く付設す ることなく患者の末端大腿骨に大腿部試用補綴具を設置する。大腿部要素が例え ば前面部の余分な骨によってしっくりと落着かない場合には、大腿部試用補綴具 の前面スロットに鋸刃を置くことができる。外科医は何らかの骨を除去して大腿 部要素をしっくりと落着かせることができる。くさびを設置したときに隙間が生 じる場合には、外科医は試用くさびを受入れる非関節表面に平 行な大又は小スロット内へ鋸刃を使用することができる。これらの切削案内面は ほぼ平行であり、それによって、外科医は特定の選択した試用くさびを試用補綴 具上に設置して骨を除去し完全に適合させる。外科医は、選択したインプラント に完全に適合しない場合には、スロットを用いて末端大腿骨上の骨を仕上げる。 各くさびの厚さは、外科医が切削用に選択した対応するスロットに適合すべき である。切削は、試用補綴具上の切削案内スロットを用いて患者の末端大腿骨上 で行われる。一般的には、矢状鋸のような揺動鋸を用いることができる。骨刃も 使用可能である。 この発明の他の実施態様において、 ａ）内側顆部と外側顆部を有する末端関節面と基端非関節面とを有する試用補 綴具本体、 ｂ）非関節面から延びるステム部材、 ｃ）試用補綴具の内側又は外側のいずれかの非関節面で試用補綴具本体に接続 可能な試用挿入物、 ｄ）患者の末端大腿骨上に試用補綴具本体を設置する間に患者の末端大腿骨を 切削する切削面、 を備えた膝関節置換手術に試用する試用大腿部補綴具が提供される。 前記非関節面は、 （ｉ）複合交差平坦面、 （ii）患者の大腿部の骨髄内幹にほぼ直角に交差する交差面、 および一対のほぼ平行な前方および後方面を備え、ステムは患者の骨髄内幹を追 跡し、 （iii）後方非関節面を備え、切削面が後方非関節面に連絡し、 （iv）前方非関節面を備え、切削面が前方非関節面に連絡する。 好ましくは、切削面が、中央ラインから横ラインに沿って延び、最も好ましく は、切削面が中央ラインから横ラインに沿って延びる前方切削面であることであ る。 好ましくは、試用補綴具はほぼＪ字形である。さらに、試用補綴具本体と試用 挿入物は、試用挿入物の組立時に試用本体に接する対応結合面を有してもよい。 試用大腿部補綴具は、試用本体を介して延び各々が関節面と非関節面に連絡す る複数の切削案内スロットをさらに備える。前記切削案内スロットは、間隔を置 いて対向する中央および横切削案内スロットを備え、切削案内スロットは各々平 面を形成してもよく、好ましくはその平面の少なくとも２つは平行であることで ある。 さらに他の実施態様では、平坦面の１つが全面の非関節面であり、補綴具本体 がステムに隣接する位置から前方非関節面に延びる前面の非関節面上の厚さをも つ部材を有する試用大腿部補綴具が提供される。 ５つの非関節面は、末端面、前方面、後方面、前方面取り面および後方面取り 面を備えてもよい。 さらに、試用本体を介して延びる複数の切削案内スロットが設けられ、各スロ ットは関節面と非関節面に連絡してもよい。 好ましくは、切削案内スロットの１つは前方面取り面に平行であり、さらに好ま しくは、間隔を有する２つの切削案内スロットが設けられ、それらが前方面取り 面に平行な中央および横スロットを備えることである。 好ましくは、切削案内スロットの１つが、後方面取り面に平行であり、最も好 ましくは、間隔を有する２つの切削案内スロットが設けられ、それらが後方面取 り面に平行な中央および横スロットを備えることである。 好ましくは、切削案内スロットの１つが、末端非関節面に平行であり、最も好 ましくは、２つの平行な切削案内スロットが設けられ、各々が末端非関節面に平 行であることである。 さらに、末端非関節面に平行な複数の切削案内スロットが設けられてもよく、 切削案内スロットの少なくとも１つは中央スロットであり少なくとも１つは後方 スロットであり、少なくとも２つは平行である。好ましくは前方面取り面にほぼ 平行な切削案内スロットがさらに設けられる。 この発明によれば、 ａ）内側顆部と外側顆部を有する末端関節面と、末端，前方面取りおよび後方 面取り面を含む複数の平坦な交差面を有する、基端非関節面とを有する試用補綴 具本体、 ｂ）基端非関節面で試用補綴具本体に接続可能で前方および後方面取り面へ延 びるくさび形試用挿入物、 ｃ）試用本体を貫いて延びる、各々が関節面と非関節面に通じる複数の切削案 内スロットからなる、膝関節置換手術に用い る試用大腿部補綴具が提供される。 切削案内スロットは、 （ｉ）前方面取り面に平行な少なくとも１つの面取り切削スロット、 （ii）試用くさびを収納するために末端大腿骨を切削するための少なくとも１つ のスロット、 （iii）後方面取り面に平行な少なくとも１つの面取り切削スロット、 （iv）試用くさびを収納するために末端大腿骨を切削するための少なくとも１つ の後方スロット、 （ｖ）ほぼ平行な平面を形成する一対のスロットを備えてもよい。 試用大腿部補綴具は、選択したくさび挿入物を手術中に大腿部試用補綴具本体 に接続するための切り離し可能な接続手段を備えてもよい。 試用大腿部補綴具は、末端大腿骨への試用補綴具本体の設置中に患者の末端大 腿骨を切削するために試用大腿部補綴具本体上に設けられた切削エッジ手段をさ らに備えてもよいし、試用補綴具本体とそれに接続されたくさびの末端大腿骨上 への設置中に患者の末端大腿骨を切削するために試用くさび挿入物上に設けられ た切削エッジ手段を備えてもよい。加えて、試用大腿部補綴具は、末端大腿骨へ の補綴具本体の外科的設置中に患者の末端大腿骨を切削するために、試用大腿部 補綴具本体と試用大腿部くさびの両方に設けられた切削面を備えてもよい。 試用くさびおよび試用補綴具本体は各々試用くさびを試用補綴具本体へ組込み 中に近接する平坦な非関節面を備え、試用くさびは、補綴具本体に適合する第１ 平坦面と、患者の外科的に準備された末端大腿骨に適合する第２平坦面を有する 。 好ましくは、第２平坦面は、試用補綴具本体の非関節平坦面にほぼ平行である ことである。 この発明によれば、 ａ）内側顆部と外側顆部を有する末端関節面と、末端，前方面取りおよび後方 面取り面を含む複数の平坦な交差面を有する、基端非関節面とを有する試用補綴 具本体、 ｂ）基端非関節面で試用補綴具本体に接続可能で前方および後方面取り面間に わたる道に沿って延びる試用挿入物、 ｃ）前方から後方へのラインに沿って延びるラインに沿って試用本体を貫いて 延びる、各々が関節面と非関節面に通じる複数の切削案内スロット、 を備え、 ｄ）前記切削案内スロットの各々が平面を形成する平行な平坦面からなる、 膝関節置換手術に用いる試用大腿部補綴具が提供される。 前記試用補綴具は、試用インプラントと置換するための最終インプラントをさ らに備えてもよく、その場合、試用補綴具の外面的形態は、外科医によって選択 されるインプラントのサイズに類似する。 好ましくは、サイズの異なる複数の挿入物および／又は、形 状の異なる複数の挿入物が設けられることである。 好ましくは、スロットの少なくとも１つは、前方／後方ラインに対して鋭角を なすことである。 さらに、切削案内スロットの１つは、骨刀トラックであり、好ましくは、後方 面取り切削部を切削するための骨刀トラックである。 この発明によれば、 ａ）患者の末端大腿骨に複数の外科的切削を施し、 ｂ）外科的に準備された末端大腿骨に、大腿部関節面と、外科的切削で患者の 末端大腿骨に適合する非関節面とを有する大腿部試用補綴具を嵌合し、 ｃ）患者の基端脛骨に横方向の切削を施し、 ｄ）患者の骨髄内管に嵌合する脛骨ステムと、金属脛骨トレイと、脛骨トレイ に嵌合する、大腿部関節面と関節をなす脛骨関節面とからなる脛骨試用補綴具を 患者の基端脛骨に設置し、 ｅ）手術中に脛骨関節面に対して大腿部関節面を設置し、 ｆ）大腿部と脛骨関節面が互いに関節をなす動作範囲にわたって患者の脛骨を 動かし、 ｇ）プラスチック挿入物を除去してサイズの異なる他の挿入物で置換するため に使用できるようにプラスチック挿入物に係止する装置によりステムを中心に脛 骨試用補綴具を回転させる工程からなり、 ｈ）「ｇ」工程における大腿部試用補綴具と脛骨補綴具との関節が、 １）患者の脛骨が患者の大腿骨に対する動作範囲にわたって移動するとき、 および ２）試用脛骨補綴具が異なる回転試用位置へ移動するときに、外科的処置の 間に外科医によって観察できる、大腿部と脛骨の膝関節補綴具要素を埋め込む方 法が提供される。 この方法は、ステップ「ｇ」と「ｈ」との間に、試用脛骨補綴具プラスチック 挿入物にレバーを付設して試用脛骨補綴具をそのステムを中心に回転させるステ ップをさらに備えてもよく、好ましくは、レバーと試用補綴具との間に瞬間的に 切離しする付設物を形成するステップを備えることである。 さらに、ステップ「ａ」は次のタイプの外科的切削部を形成することを備えて もよい。 （ｉ）ほぼ平行な少なくとも前方および後方切削部を備えた末端大腿骨上で、 （ii）前方および後方切削部と末端切削部を備えた末端大腿骨上で、 （iii）前方および後方切削部にほぼ垂直な末端切削部、 （iv）前方および後方切削部にほぼ垂直な末端切削部と、末端切削部と前方およ び後方切削部との間にそれぞれ延び末端切削部と鋭角をなす面取り切削部、 （ｖ）又は、それらの混合。 追加的に、ステップ「ｇ」と「ｈ」との間のステップは、外科医が脛骨と大腿 部の結合面の結合中に試用脛骨補綴具を操作できるようにする脛骨補綴具のプラ スチック・インプラント上 のスロットに器具を付設するステップから構成されてもよく、その場合、外科医 は大腿骨に対してある動作範囲にわたって脛骨を動かす。 さらに、ステップ「ｄ」において、試用補綴具は、複数の交換可能な脛骨トレ イと複数の脛骨ステムを備えてもよく、さらに患者の外科的に準備された基端脛 骨に適合するように選択したトレイと、患者の脛骨の骨髄内管に適合するように 選択したステムとを組合せることによって試用脛骨補綴具のサイズを決める工程 をさらに備えてもよい。 この発明によれば、 ａ）患者の末端大腿骨に複数の外科的切削を施し、 ｂ）外科的に準備された末端大腿骨に、大腿部関節面を有する大腿部試用補綴 具を嵌合し、 ｃ）患者の末端脛骨に横方向の切削を施し、 ｄ）選択される患者の骨髄内管に嵌合する脛骨と、選択される金属脛骨トレイ と、選択される脛骨関節面を有するプラスチック試用挿入物を含む複数のトレイ と、ステムと、挿入物とから、患者の基端脛骨上に設置するための脛骨試用補綴 具を構成し、 ｅ）患者の基端脛骨に試用脛骨補綴具を設置し、 ｆ）脛骨関節面に対して大腿部関節面を設置し、 ｇ）プラスチック挿入物にレバーを付着し、 ｈ）試用大腿部および試用脛骨関節面が互いに関節をなす動作範囲にわたって 患者の脛骨を動かし、 ｉ）１）患者の脛骨が動作範囲にわたって移動するとき、および ２）試用脛骨補綴具が異なる回転試用位置に移動するとき、大腿部試用補 綴具と脛骨試用補綴具との関節が外科的処置中に外科医によって得ることができ るように、ステムを中心に脛骨試用補綴具を回転させる工程からなる、対応する 大腿部と脛骨膝関節補綴具の要素からなる膝関節インプラントを埋め込む方法が 提供される。 この方法は、ステップ「ｇ」と「ｈ」との間に、外科医が試用脛骨補綴具をそ のステムを中心に回転できるように、試用脛骨補綴具挿入物上のスロットにレバ ー装置を付設するステップをさらに備えてもよい。さらにこの方法は、ステップ 「ｇ」と「ｈ」との間に、脛骨補綴具のプラスチックインプラントにハンドル付 レバーを付設するステップか、又はレバーと試用補綴具間に分離案内付設物を形 成するステップを備えてもよい。 さらにステップ「ａ」は、前方および後方切削部と末端切削部からなる末端大 腿骨上の外科的切削部を形成するステップを備えてもよく、末端切削部は、前方 および後方切削部と末端切削部と前方および後方切削部との間に各々延びる面取 り切削部にほぼ垂直であってもよい。 この装置は、試用補綴具が除去された後に脛骨トレイを介して、ネジを切った ファスナーを設置するための案内手段をさらに備えてもよく、その案内手段は、 共通の出口を有して異なる角度で貫通する複数の穴を有する本体を備えてもよい 。 この発明によれば、 ａ）基端脛骨を横向きの外科的切削によって準備するための切削ブロック手段 、 ｂ）基端脛骨に外科的に埋め込みできる試用補綴具手段を備え、前記補綴具は 、異なるサイズの複数のトレイと、複数のトレイに各々接続可能な異なるサイズ の複数のステムと、トレイに嵌合する複数のプラスチックライナーを有し、さら に ｃ）プラスチックライナーに接続されて、埋め込み後に補綴具手段を回転させ る手段を備えた、 試用膝関節補綴具を受入れるために患者の基端脛骨を準備する脛骨切削装置が 提供される。 この発明の性質と目的をさらに理解するために、同じ部品には同じ参照番号が 付された添付図と結びついた次の詳細な説明を参照すべきである。 図１はこの発明の装置の好ましい実施態様の脛骨準備板部材の底面図である。 図２はこの発明の装置の好ましい実施態様の脛骨準備板部材の上面図である。 図３はこの発明の装置の好ましい実施態様の関節挿入試用部材の斜視図である 。 図４はこの発明の装置の好ましい実施態様の関節挿入試用部材の底面図である 。 図５はこの発明の装置の好ましい実施態様の関節挿入試用回転ハンドル部材の 斜視図である。 図６はこの発明の装置の好ましい実施態様の脛骨試用挿入部材のステムプラグ 部材の斜視図である。 図６Ａは図６のプラグの上面図である。 図６Ｂは図６のプラグの底面図である。 図７はこの発明の装置の好ましい実施態様の試用脛骨補綴具と試用回転ハンド ル部材を示す概略斜視図である。 図８は膝蓋骨大腿部溝の切除、大腿部試用補綴具の中央および横側に沿った切 削を示す概略斜視図である。 図９は患者の末端大腿骨および基端脛骨上にそれぞれ設置された脛骨試用補綴 具を回転させる前の試用大腿部補綴具と試用脛骨補綴具を示す。 図１０は試用脛骨補綴具の回転を示す概略図である。 図１１はフィン・ポンチを用いて脛骨インプラントの末端フィンを受入れるた めの基端脛骨の準備を示す概略図である。 図１２は脛骨トレイ用骨ネジの準備を示す斜視図である。 図１３は脛骨トレイへの脛骨補綴具のプラスチック挿入物の付設を示す概略斜 視図である。 図１４はこの発明の装置の好ましい実施態様の脛骨ネジ案内部材の部分断面図 である。 図１５はこの発明の装置の好ましい実施態様の脛骨ネジドリル案内部材の正面 図である。 図１６はこの発明の装置の好ましい実施態様の脛骨ネジドリル案内部材の部分 底面図である。 図１７はこの発明の装置の好ましい実施態様の脛骨ネジドリ ル案内部材の部分上面図である。 図１８はこの発明の装置の好ましい実施態様のフィン・ポンチ部材の好ましい 実施態様の正面図である。 図１９はこの発明の装置の好ましい実施態様のフィン・ポンチ部材を示す斜視 図である。 図２０は図１８−図１９のフィン・ポンチを示す破断断面図である。 図２１は図１８−図１９のフィン・ポンチを示す他の破断断面図である。 図２２は脛骨試用補綴具の第２実施態様の斜視図である。 図２３は脛骨試用補綴具の第２実施態様の正面図である。 図２４は脛骨試用補綴具の第２実施態様の試用テーパ部の分解斜視図である。 図２５は図２２−図２３の試用ステムカプラを示す破断断面図である。 図２６は図２２−図２３の試用ステムカプラを示す正面図である。 図２７は図２２−図２３の試用ステムカプラを示す破断断面図である。 図２８は図２２−図２３の試用ステムカプラを示す破断断面図である。 図２９は他の試用ステムカプラを示す破断断面図である。 図３０は他の試用ステムカプラの正面図である。 図３１は図２２−図２３の試用ステムの正面図である。 図３２は図２２−図２３の試用ステムの破断断面図である。 図３３−図５３は修正用大腿部補綴具要素を埋め込むための装置と補綴具であ る。 図３３はこの発明の装置の好ましい実施態様の部分斜視図である。 図３４はこの発明の装置の好ましい実施態様の部分正面図である。 図３５はこの発明の装置の好ましい実施態様の部分側面図である。 図３６はこの発明の装置の好ましい実施態様の分解斜視図である。 図３７はこの発明の装置の好ましい実施態様の斜視図である。 図３８はこの発明の装置の好ましい実施態様の正面図である。 図３９はこの発明の装置の好ましい実施態様の底面図である。 図４０はこの発明の装置の好ましい実施態様の斜視図である。 図４１はこの発明の装置の好ましい実施態様の横側面図である。 図４２はこの発明の装置の好ましい実施態様の上面図である。 図４３はこの発明の装置の好ましい実施態様の分解斜視図である。 図４４はこの発明の装置の好ましい実施態様の試用補綴具本体部を用いた患者 の末端大腿骨からの骨組織の切除を示す斜視図である。 図４５はこの発明の装置の好ましい実施態様の部分側面図で あり、そのくさび挿入部材の１つを示す。 図４６はこの発明の装置の好ましい実施態様のくさび挿入部材の底面図である 。 図４７はこの発明の装置の好ましい実施態様のくさび挿入部材の側面図である 。 図４８はこの発明の装置の第１変形実施態様の部分斜視図である。 図４９はこの発明の装置の第１変形実施態様の部分正面図である。 図５０はこの発明の装置の第１変形実施態様の部分側面図である。 図５１はこの発明の装置の第２変形実施態様の部分斜視図である。 図５２はこの発明の装置の第２変形実施態様の部分正面図である。 図５３はこの発明の装置の第２変形実施態様の部分側面図である。 図１−図４および図７は、図７において数字１０で示されるこの発明の脛骨試 用補綴具の好ましい実施態様を全体的に示す。試用脛骨補綴具１０は、トレイ１ １，ステムすなわちプラグ１２，およびプラスチック挿入物１３を備える。完全 な試用人工装置１０は、患者の端末脛骨９における組立ておよび外科的設置の終 了後に、回転可能となる（図１０の矢印１５参照）。 図１−図２は、試用トレイすなわちプレート１１を示す。ト レイ１１は上面１６と下面１７を備える。肩部１９は、トレイ１１の後方で周縁 部１８の周りに部分的に延出する。中央のＶ形スロット２０は、埋め込みされる 完全な脛骨補綴具の永久部分であるフィンに対応して、基端脛骨に外科的な切れ 目を作るために、フィン・ポンチ４３が使用されるように設けられる。図１１に おいて、外科医は、槌４４を用いてフィン・ポンチ４３を打ちつける。 フィン・ポンチ４３は、脛骨試用補綴具１０がこの発明の方法を用いて完全に 正しくなじんだ後に、使用される。中央開口４２はプラグ１２を受入れる。肩３ ７，３９は開口４２の周縁部を越えて延出する。プラグ１２は基端３６と末端３ ５を有する。複数の開口２１は、基端脛骨９に完全な脛骨人工装置を保持する骨 ネジの位置決めをする穴を明けるために、トレイ１１に設けることができる。フ ィン・ポンチの好ましい実施態様は、さらに詳しく後述される。 間隔を有する一対の付属体２２，２３は、トレイ１１の周縁部１８から延出す る。付属体２２，２３（図１−２参照）は、骨釘２６（図１１参照）を受入れる 傾斜開口２４，２５を有する。開口２４，２５は断面が円形で骨釘２６の外面に 順応する。各開口２４，２５はトレイ１１の底面１７に対して鋭角を形成する。 これによって外科医は、基端脛骨９に対してトレイ１１を最もよく適合させるた めにレバー１４を用いた回転作業を完了した後、患者の基端脛骨９に試用補綴具 １０を釘止めすることができる。傾斜開口２２，２３を介して設けられる骨釘２ ６ は、患者の基端脛骨にフィン・ポンチ４３（図１１参照）を用いてＶ字形開口を 穿孔する間に、患者の基端脛骨９に対してトレイ１１の位置を確定する。 図３−図４において、プラスチックの試用挿入物１３が示される。挿入物１３ は、関節面を形成する一対の凹部２８，２９を有し、その関節面は、図９に示す ように患者の大腿骨６の末端７に設置される大腿部試用補綴具４５の顆に適合し て関節でつながる。 水平スロット３０は、挿入物１３の周縁部１８からその中央部へ延びる。スロ ット３０は、挿入物１３の平坦な下側にほぼ平行で、それにほぼ平行なスロット １３は図示するように下側１３と関節面２８，２９との間に位置する。 図４に示すように、スロット３０は挿入物１３の前側３１に達する前に終了す る。一対の環状の肩３２，３３は、ライン１４の一端でレバー・タブ３４を保持 するが、特に、レバー１４の回転が挿入物１３と、トレイ１１と、トレイ１１が 固定されるプラグすなわちステム１２とを回転させるようにレバー・タブ３４を 保持する。図１０において、トレイ１１と挿入物１３とステム１２との完全なア センブリィは、湾曲矢印１５によって示されるように回転する。タブ３４は挿入 物１３に結合してそれを操作するために用いることができる。たとえば、レバー １４およびそのタブ３４は、トレイ１１から挿入物１３を除去したり、又はトレ イ１１へ挿入物１３を付設するために用いることができる。 図６，図６Ａおよび図６Ｂにおいて、試用ステム１２は、開口４２（図６Ａ参 照）の横断面と基端３６とに順応する形を有した末端３５を備える。基端３６は ステムの長手方向の中心軸から延出する一対の間隔を有する肩３７，３９を備え る。肩３７，３９は、外科医が試用補綴具を組立てるときその組立て中にトレイ １１の上面でステム１２に掛止する手段を形成する。 肩３７，３９は、ステム１２の外面４１を越えて、しかもトレイ１１の中央開 口４２を越えて延びる。肩３７，３９の間のスロット３８は、肩３７，３８の間 にフィン・ポンチを適合させる。スロット３８は横方向に延びる肩３７，３９の 間に位置する。スロット３８は試用ステムの長さに沿って約半分だけ延び、表面 ４０で終了する。 図８において、試用大腿部補綴具４５は、患者の末端大腿骨７に固定される。 末端大腿骨は、平行な前方および後方平坦切削部，前方および後方切削に直交す る末端切削部，および末端切削部と前方および後方切削部との間にそれぞれ斜め に延びる（前方および後方）面取り切削部によって、外科的に準備される。大腿 部補綴具を受入れるための末端大腿骨７のそのような外科的な準備は、当該技術 において公知である。 この発明の試用大腿部補綴具４５は、一対の湾曲した関節丘面４６，４７を有 する。試用大腿部補綴具４５の後部表面４８は、外科的に準備された末端大腿骨 ７に適合するサイズと形状を有する。試用大腿部補綴具４５は、患者の末端大腿 部７にＶ字形凹部を形成する外科的切削５２，５３を外科医に作成させ る一対の平坦な切削案内面４９，５０を有する。図８に見られるように、刃５４ は切削部５２，５３を有する末端大腿骨７を切削し、凹部５１を形成する。形成 された凹部５１によって、完全な大腿部補綴具の設置が行われる。 図９−図１０において、試用脛骨補綴具１０は外科医によって患者の基端脛骨 ９上に設置されている。外科医は、また、末端大腿骨７に試用大腿部補綴具４５ を装着する。 この発明の方法と装置を用いて、外科医は、試用大腿部補綴具４５に関して脛 骨試用補綴具１０の最良の適合を決定できる。試用大腿部補綴具４５（図８）は 、開口５５、５６で穿孔され、骨ネジ又は釘を用いて末端大腿骨７に固定される 。これらの開口５５，５６は、また、末端大腿骨６に完全な大腿部補綴具を付設 する釘の位置を規定する。 図１０および図１０Ａ−図１０Ｂに示される、試用補綴具１０は、患者の基端 脛骨９に装着される。レバー１４は、試用補綴具の挿入物１３のスロット３０に 適合する。レバー１４を用いて、外科医は図１０の湾曲矢印１５によって示され るように試用補綴具１０をステム１２の周りに回転させることができる。これを 行うことによって、外科医は、膝関節をその全動作範囲にわたって回転させ最良 の適合を得ることができる。 外科医は、レバー１４を回転して試用補綴具１０を所望の位置（図１０，図１ ０Ａおよび図１０Ｂ参照）に配置する。外科医は、また大腿骨（図９の矢印２７ 参照）に対して脛骨を全動作範囲にわたって回転できる。もし、外科医が適合性 に満足し ない場合には、レバー１４を用いて試用補綴具１０の位置を変え、再び全動作範 囲にわたって膝関節を回転させることができる。レバー１４とそのタブ３４もま た、異なるサイズや異なる厚さの挿入物１１のように、挿入物１１を変更するた めに用いることができる。この処理は、試用大腿部補綴具４５に対する試用補綴 具１０のなじみ具合に外科医が十分満足するまでくり返すことができる。 図１０Ａおよび図１０Ｂにおいて、位置合わせラインが脛骨試用補綴具１０と 大腿部試用補綴具４５に設けられる。大腿部試用補綴具４５は膝関節の正常な屈 曲中に膝関節の回転の弧と同一平面の行路を追跡する直線状の位置合わせライン ４５Ａを備える。同様に、位置合わせライン１３Ａは挿入物１３の前方部に設け られる。位置合わせマーク１３Ａは挿入物１３の周縁部１８に設置される。位置 合わせライン１３Ａは、屈曲中の膝関節の回転の弧によって形成される平面に落 ちる直線である。膝関節が図１０Ａに示すように十分に延びている時、位置合わ せマーク４５Ａと１３Ａは、図１０Ａと図１０Ｂに示すようにレバー１４を用い て脛骨試用補綴具１０をそのステムの周りに単純に回転させることによって整列 できる。 外科医は最初に、試用大腿部補綴具４５を付設するので、位置合わせマーク４ ５Ａと１３Ａとが図１０Ａに示すように整列するまで、レバー１４により外科医 は試用脛骨補綴具１０を設置および回転させる。このようにして、外科医は、自 分が患者の末端大腿骨７に付設した試用大腿部補綴具４５に対して試用 脛骨挿入物１０が適正に位置合わせされたことを知る。位置合わせマーク４５Ａ ，１３Ａは製造中に添付されることが望ましい。図１０Ａに示すように位置合わ せする時、マーク１３Ａ，４５Ａは、大腿部関節面４６，４７と、挿入物１３上 の対応する脛骨関節面２８，２９との間における最適な接触を保証する。 追加の位置合わせマーク１８Ａ，１８Ｂは、試用脛骨補綴具のトレイ１１の周 縁に設けられる。マーク１８Ａ，１８Ｂは直線状のマークであり、試用補綴具の トレイ１１の平坦面１６，１７にほぼ垂直である。位置合わせマーク１８Ａ，１ ８Ｂは、試用大腿部補綴具４５が末端大腿骨７に装着され、かつ、図１０に示す ように位置合わせライン１３Ａが位置合わせライン４５Ａに整合した後に、患者 の基端脛骨９に対する手術中に外科医にマーク９Ａ，９Ｂを刻むように導く。こ れは、ライン９Ａ，９Ｂが外科医に患者の基端脛骨９上に完全な脛骨補綴具を適 正に整合させる参照ラインとして機能するので、望ましい。 図１２および図１４−図１７において、ネジドリル案内具５７を見ることがで きる。ドリル案内具５７は、外科医が脛骨試用補綴具１０の前述のような使用に 基づいて脛骨埋め込み物６４の特定のサイズを形状を決定した時に、患者の基端 脛骨９上に完全な脛骨補綴具６４を装着するために使用される。ドリル案内具５ ７は、ドリル案内具５７を支持して操作するためのハンドル５８を備える。 案内スリーブ５９は、ほぼ円筒形であり、複数の孔を備え、その孔を介して完 全な脛骨補綴具６４を患者の基端脛骨９に付 設するために骨釘が設置される。案内スリーブ５９は、４つのネジ案内孔を備え ることが好ましい。直線孔６０は、案内スリーブ５９の縦中心軸をたどる。複数 の傾斜孔６１−６３は、案内スリーブの上面から下面に延び、孔６１−６３のす べては、共通開口６５を出口とする。 図１２に、外科医によって案内スリーブ５９の孔６０−６３の１つを介して案 内されるドリル６６を見ることができる。ドリル６６は所望の孔６０−６３に単 純に設置され、ドリル・ドライバー６７を用いて脛骨補綴具６４の開口６８の１ つへ挿入される。外科医は準備した穴を介して骨ネジを挿入し、補綴具６４上に 完全なプラスチックの挿入物６９を設置し、槌４４を用いてそれを矢印７０の方 向にたたく。 図１８−図２１は、番号７１によって全体的に示される、この発明のすべての ポリ・プラスチック製フィン・ポンチを図示する。図１−図２において、フィン ・ポンチ７１は垂直板９３に結合され円箇部７２の中心軸に対して下方に延びる 一対の刃７３，７４を有する円筒部７２を備える。水平フレーム部７６は、円筒 部７２と一対の刃７３，７４との間を接続する。ほぼＵ字形のスロット７５は刃 部材７３，７４間に位置する。 水平部７６はほぼ平坦な上面７７を有する。刃７３，７４の各々は傾斜切削端 ７８，７９を備える。切削端７８は、とがった末端８０に始まり、水平部７６の 水平面８４に延びる。傾斜切削端７９は、刃７４のとがった末端８１に始まり、 水平部７６の水平面８４に延びる。複数のノッチすなわち階段部８５− ９０は、刃７３，７４の傾斜切削面７８，７９の各々に沿っている。 階段部８５，９０の各々は、垂直面９１と水平面９２を備える。試用トレイ１ １のスロット２０のサイズに結合する階段部は、フィン・ポンチ７１によって行 われる切削の深さを制限する。ポンチ７１は、スロット２０の深さに依存して、 スロット２０を介して適合できる特定の階段部すなわちノッチ８５−９０まで下 降する。例えば、ポンチ７１は、サイズ「４」の脛骨試用板１１に対して第４ノ ッチまで下降するが、これは試用板１１のスロット２０がサイズ「４」又は与え られた幅寸法を有するからである。例えば、サイズ「５」および「６」には、そ れらは、さらに広いスロット２０として提供される。スロット２０は、サイズ「 ３」以下のすべての幅に対しては、さらに小さくなる。この寸法で分類する概念 も、フィンすなわち刃７３，７４はサイズが大きくなるほど幅が大きくなるので 、インプラント設計に対応する。 図２２−図３２は、脛骨試用板トレイ９５と共に使用できる脛骨試用補綴具９ ４を図示する。図２２−図３２の実施態様の目的のために、試用板トレイ９５は 図１および２に示すトレイ１１と同じ形態と構造を有するものと考えることがで きる。 図２２−図２３は、数字９４によって全体的に示される脛骨試用補綴具の第２ の実施態様を概略的に示す。脛骨試用補綴具９４は、試用テーパー部９６に付設 された試用板すなわちトレイ９５と、試用軸カプラ９７又は９７Ａと、試用ステ ム９８と を備える。 試用テーパー部９６は、図２４に全体的に示される。試用テーパー部９６は、 拡大した一体ヘッド部１００を有するほぼ円筒状のブッシング９９を備える。組 立てボルト１０１は、ブッシング９９の端穴１０４を介して設けることができる 。端穴１０４は、ボルト１０１のヘッド１０３を保持するように成形され、ネジ 切り部１０２のみを図２４に示すように通過させる。ブッシング９９と、その拡 大したヘッド１００とは、下方の末端部１０５において円錐台面１１３Ａを有す るステム１１３に結合される。 ステム１１３の基端１０６は、ブッシング９９とボルト１０１のネジ部１０２ とを受入れる端穴１０７を備える。さらに、端穴１０７は、組立時にボルト１０ １のネジ部１０２に係合する内部ネジ部を備える。ボルトヘッド１０３は、例え ば、六角形の凹部を有し、ステム１１３に対して組立てる時にボルト１０１にト ルクを伝達するアレン・レンチを受入れることができる。 図１−図２の試用トレイ１１と同様に、中央開口４２は板９５に設けることが できる。開口９２は、その基端１０６でステム１１３の縮小部１１０を受入れる サイズと形状を有する。ステム１１３の肉厚部１０８は、環状肩１０９と円錐台 面１１３Ａとの間に延びる。肉厚部１０８は、フィン・ポンチ７１の刃を受入れ る一対の縦方向に延びるスロット１１１，１１２を備えることができる。従って 、試用板は図１−２の板１１のス ロット２０と同様にＶ形スロットを備えることができる。ブッシング９９，ボル ト１０１およびステム１１３が組立てられた後、スロット２０はステム１１３か ら延び、従って、フィン・ポンチ７１の刃は試用テーパー部の両側を通過するこ とができる。ステム１１３の平坦面１１４は、試用軸カプラ９７，９８の同様の 平坦面と協働する。図２５，図２８において、第１試用軸カプラ９７が示される 。図２９−図３２において、傾斜孔を有する第２試用軸カプラが示される。 図２５−図２８において、試用軸カプラ９９は、外部にネジ切りされた小径部 １１５と、ネジ切りされていない大径円箇部１１６を備える。円筒部１１６は肉 厚環状側壁１１７と肉薄環状側壁１２２とによって囲まれた円錐台孔１１８を備 える。環状肩１２０は、肉厚環状側壁１１７と肉薄環状側壁１２２との間に延び る。横孔１１９は、図２５に示すように円錐台孔１１８に対してほぼ直角に延び る。平坦面１２１は肉薄環状側壁１２２に位置する。平坦面１２１は、試用テー パー部９６とカプラ９７の組立て時にステム１１３上の平坦面１１４に一致する 。 図２９−図３２において、カプラ９７Ａは内部に傾斜円錐台孔１２６を備える 。カプラ９７Ａは、外部にネジ切りした小径部１２３および、肉厚環状壁１２５ と肉薄環状壁１３０とによって囲まれたネジ切りされていない大径円箇部１２４ を備える。カプラ９７と同様に、カプラ９７Ａは横孔１２７を備える。環状肩１ ２８は、肉厚環状壁１２５と肉薄環状壁１３０との間に延びる。肉薄環状面１３ ０における平坦面１２９は、試用 テーパー部９６と試用軸カプラ９７Ａの組立て時にステム１１３の対応する平坦 面１１４と協働する。 図２９において、軸１３１は、ネジ切りされた円筒部１２３の中心縦軸である 正規の軸を表わす。軸１３２は傾斜した円錐台孔１２６の中心縦軸であるオフセ ット軸である。正規軸１３１と傾斜軸１３２のなす角度は、例えば、約３〜８度 にすることができる。 図３１−図３２において、試用ステム９８は、下部の円錐台形末端１３３と、 ほぼ円筒形をした細長い円筒形部１３４と、肉厚基端部１３５を備える。基端部 は、試用軸カプラ９７の外部ネジ切り部１１５又は試用軸カプラ９７Ａの外部ネ ジ切り部のいずれかに接続可能な内部ネジ切り孔１３６を備える。組立て時に、 基端部１３５の平坦環状面１３７は試用カプラ９７の平坦環状面１３８又は試用 カプラ９７Ａの平坦環状面１３９に一致する。 図３３−図４３において、この発明の装置の好ましい実施態様を見ることがで き、それは図３６−図３７と図４０−図４３において数字２１０で示される。試 用大腿部補綴具２１０は、膝関節の置換手術中に患者の末端大腿骨に付設される 大腿部補綴具本体２１１を備える。本体２１１は、前方部２１２、一対の後方顆 部２１３，２１４、および一対の末端顆部２１５，２１６を備える。 前方部２１２は前方関節面２１７を有する。後方顆部は、後方顆関節面２１８ ，２１９を有する。末端関節面２１５，２１ ６は各々末端顆関節面２２０，２２１を有する。垂直ライン２２２、は前方関節 表面２１７から末端顆関節面２２０，２２１へ延びる。ライン２２２は参照ライ ンであり、脛骨試用補綴具上の同様の参照マークと共同して使用される。外科医 は、脛骨試用補綴具トレイ上の対応するマークが大腿部試用補綴具上のライン２ ２２に対して一列に並ぶまで、脛骨試用補綴具トレイを回転させる。２２２のよ うなこれらの位置合わせラインは、好ましくは、大腿部試用補綴具２１０と試用 大腿部補綴具との間の関節接触を最大にするために製造中に位置付けられる。試 用要素の好ましい配置が決定されると、完全な埋め込み要素が同じ位置に設置さ れる。 図３５と図４４に示すように、補綴具本体２１１は、多くの非関節面２２３− ２２７を備える。これらの非関節面２２３−２２７は、前方平坦非関節面２２３ ，平坦な末端非関節面２２５，平坦な後方非関節面２２７，および一対の面取り した非関節面２２４，２２６を備える。面２２６は前方の非関節面取り面である 。面２２５は非関節の後方面取り面である。 ステム２２８は面２２７と２２３の平面にほぼ平行な垂直線に沿って上方に、 面２２５から延びる。ステム２２８は、外反した異なる角度で設けることができ る。傾斜した肉厚部２２９はステム２２８から非関節面２２３へ延び、いくつか の案内スロット２３０−２３５の近傍で前方部２１２に対する補強材として機能 する。 切削刃案内スロットは、患者の末端大腿骨（図４４参照）の 切削において用いられるこの刃（又は骨刀）用の切削ガイド２３０−２３５とし ての機能を果たし、図３６の数字２４０によって示される試用くさび状挿入物を 受入れる。挿入物２４０は、図３６に示す沈みネジ２３７のようなボルト又はネ ジ２３７を用いて非関節面２２５の中央又は横側に固定できる。開口２３８，２ ３９は内部ネジ切り開口であり、例えばネジ２３７のネジ部２４１にネジで接続 される。 複数の切削案内スロット２３０−２３５は、複数の中央スロットと複数の横ス ロットを備える。スロット２３０−２３１は斜めに延びるスロットであり、これ らは図３５に示すように面２２４と同一平面をなす。スロット２３２と２３４は 、互いに平行で、図３５と３６に示すように面２２５に平行である。面２３３， ２３５は面２２５に平行である。図３４において、中央切削面は２３１，２３３ および２３５として示される。横側の切削案内スロットは、２３０，２３２およ び２３４として示される。 図４３および図４５−図４７において、特に第１くさび挿入物２４０の構造を 見ることができる。くさび挿入物２４０は前方部２５０と後方部２４８を有する 。前方部２５０は上面２４２と下面２４３を備える。上下面２４２，２４３は、 ほぼ平面状で、互いに平行である。しかしながら、下面２４３は周縁上昇部２４ ７を有し、上昇部２４７は試用補綴具本体２１１の面２２５に設けられた同形の ツロス（troth）に係止するために使用できる。 前方部２５０の下面２４３は、図４５に見られるように円筒形をしたピン２４ ５を有する。ピン２４５は、図４３に示すように、面２２５で本体２１１の同形 の開口２５４に係止する。 挿入物２４０も、くさびが用いられるときに試用補綴具の取付け中に患者の末 端大腿骨Ｆの整形に用いられる切削端を有する後方部２４８を備える。後方部２ ４８は、図４３に示すように複数の平坦面２５１−２５３を有する。さらに、後 方部２４８は平坦側面２５５，２５６を備える。前方部２５０は傾斜面２６１を 有し、傾斜面２６１は、図４０−４３に示すように、組立て時において試用補綴 具２１１の前方面取り面２２４にほぼ平行となる。同様に、くさび挿入物２４０ の面２５２は、組立時に試用補綴具本体２１１の後方面取り面２２６にほぼ平行 になる。 くさび２４０の切削端２４９と同様に、試用補綴具本体２１１は、図３６と図 ４４に示す顆部２１３，２１４に連結した前方顆切削端２５７，２５８および／ 又は図３４−図３５に示す前方部２１２に連結した前方切削端２６１を備えるこ とができる。これらの切削端２５７，２５８および２６１は、予め埋め込みした 補綴具を除去した後、外科医が末端大腿骨に試用補綴具本体２１１を適用してい る時に、患者の末端大腿骨から骨を整形することに役立つ。 図４４において、外科医の鋸刃２３６が、選択された案内スロット２３０−２ ３５の１つを追跡することを示している。これによって、図４３の２５９として 概略的に示す切削ラインの ような所望のラインに沿って外科医は骨を整形する。 図４７において、くさび挿入物２６０は、図４５の挿入物よりも厚い。外科医 が図４４に示す参照ライン２５９に従って端末大腿骨から骨を除去したい場合に は、外科医は切削案内スロット２３４又は２３５（図３４参照）のいずれかを選 択することになる。骨がほとんど除去されない場合には、外科医はくさび挿入物 ２４０を選択することになる。しかしながら、外科医がさらに多くの骨を除去す る場合には、外科医は図３４と４４に示すような切削案内スロット２３２又は２ ３３を選択すると考えられる。この場合には、外科医は、さらに厚いくさび挿入 物２６０を選択するであろう。厚さ以外では挿入物２４０および２６０は同等で あることは理解されるべきである。 図４８−図５０は、この発明の装置の他の実施態様を示す。図４８−５０の実 施態様は、前方部２１２、顆部２１３，２１４、および末端関節部２１５，２１ ６を有する同じ試用補綴具本体２１１を備える。図４８−図５０に示す本体２１ １は、図３３−図４７の実施態様と同様に挿入物２４０，２６０と共に使用でき る。図４８−図５０の実施態様において、拡大された通路２６２，２６３は、各 顆部２１３，２１４にそれぞれ設けられる。通路２６２，２６３は、図５０に示 すように断面がほぼ方形である。 この方形断面によって２６４，２６５のような骨刀を患者の末端大腿骨から面 取り切削の要領で骨組織を削るために用いることが可能になる。補綴具本体２１ １の非関節面２２６は通路 ２６２，２６３の一部分を形成する。細長いＣ字形スロット２６７は、通路２６ ２，２６３の両側部分を形成する。使用中に、外科医は通路２６２又は２６３の いずれかと骨刀２６４又は２６５のいずれかを用いて患者の末端大腿骨から骨組 織を削ることができる。 図５１−図５３の実施態様において、数字２６８によって全体的に示される試 用補綴具本体２１１は、この好ましい実施態様と同じ全体構造を有し、前方部２ １２、一対の顆部２１３，２１４、末端関節部２１５，２１６、および複数の平 坦な交差する非関節面２２３，２２７を備える。図５１−図５３の実施態様にお いて、外科医は後方顆切削スロット２６９，２７０のいずれかを用いて非関節面 ２２６において患者の末端大腿骨の整形中に鋸刃を追跡することができる。スロ ット２３０−２３５と同様に、後方顆切削スロット２６９，２７０は間隔を有す る。各後方顆スロット２６９，２７０は関節面２１５，２１６（および非関節面 ２２５，２２６）の間に延びる。 次の表は、ここと添付図面において使用される部品番号とその説明を列挙して いる。 部品表 部品番号 説 明 ６ 大腿骨 ７ 末端大腿骨 ８ 脛骨 ９ 基端脛骨 ９Ａ 脛骨位置合せマーク ９Ｂ 脛骨位置合せマーク １０ 試用補綴具 １１ トレイ １２ ステム １３ 挿入物 １３Ａ 下側 １４ ハンドル １５ 矢印 １６ 上面 １７ 下面 １８ 周縁部 １８Ａ 挿入物位置合せマーク １８Ｂ 挿入物位置合せマーク １９ 上昇肩部 ２０ Ｖ形スロット ２１ 開口 ２２ 付属体 ２３ 付属体 ２４ 傾斜開口 ２５ 傾斜開口 ２６ 骨釘 ２７ 矢印 ２８ 凹部 ２９ 凹部 ３０ スロット ３１ 前側 ３２ 肩 ３３ 肩 ３４ タブ ３５ 末端 ３６ 基端 ３７ 肩 ３８ スロット ３９ 肩 ４０ 表面 ４１ 表面 ４２ 開口 ４３ フィン・ポンチ ４４ 槌 ４５ 試用大腿部補綴具 ４５Ａ 位置合せライン ４６ 顆関節面 ４７ 顆関節面 ４８ 後部表面 ４９ 切削案内面 ５０ 切削案内面 ５１ Ｖ形凹部 ５２ 外科切削 ５３ 外科切削 ５４ 刃 ５５ 開口 ５６ 開口 ５７ ネジドリル案内具 ５８ ハンドル ５９ 案内スリーブ ６０ 直線孔 ６１ 傾斜孔 ６２ 傾斜孔 ６３ 傾斜孔 ６４ 脛骨補綴具 ６５ 共通開口 ６６ ドリル ６７ ドライバー ６８ 開口 ６９ プラスチック挿入物 ７０ 矢印 ７１ フィン・ポンチ ７２ 円筒部 ７３ 刃 ７４ 刃 ７５ スロット ７６ 水平部 ７７ 平坦面 ７８ 傾斜切削端 ７９ 傾斜切削端 ８０ とがった末端 ８１ とがった末端 ８２ 基端 ８３ 内部ネジ切り穴 ８４ 水平面 ８５ 階段部 ８６ 階段部 ８７ 階段部 ８８ 階段部 ８９ 階段部 ９０ 階段部 ９１ 垂直面 ９２ 水平面 ９３ 垂直板 ９４ 試用脛骨補綴具 ９５ 試用板トレイ ９６ 試用テーパー部 ９７ 試用軸カプラ ９７Ａ 試用軸カプラ ９８ 試用ステム ９９ ブッシング １００ ヘッド １０１ ボルト １０２ ネジ部 １０３ ヘッド １０４ 端穴 １０５ 末端 １０６ 基端 １０７ 端穴 １０８ 肉厚部 １０９ 環状肩 １１０ 縮小部 １１１ 縦スロット １１２ 縦スロット １１３ ステム １１３Ａ 円錐台面 １１４ 平坦面 １１５ 外部ネジ切り部 １１６ 円筒部 １１７ 肉厚環状側壁 １１８ 円錐台孔 １１９ 横孔 １２０ 環状肩 １２１ 平坦面 １２２ 肉薄環状側壁 １２３ 外部ネジ切り部 １２４ 円筒部 １２５ 肉厚環状壁 １２６ 傾斜円錐台孔 １２７ 横孔 １２８ 環状肩 １２９ 平坦面 １３０ 肉薄環状壁 １３１ 正規軸 １３２ 傾斜軸 １３３ 末端 １３４ 円筒形部 １３５ 基端 １３６ 内部ネジ切り孔 １３７ 平坦環状面 １３８ 平坦環状面 １３９ 平坦環状面 Ｆ 大腿骨 ２１０ 試行補綴具アセンブリィ ２１１ 補綴具本体 ２１２ 前方部 ２１３ 顆部 ２１４ 顆部 ２１５ 末端顆部 ２１６ 末端顆部 ２１７ 前方関節面 ２１８ 関節面 ２１９ 関節面 ２２０ 関節面 ２２１ 関節面 ２２２ 参照ライン ２２３ 非関節面 （前方） ２２４ 非関節面 （前方面取り面） ２２５ 非関節面 （末端） ２２６ 非関節面 （後方面取り面） ２２７ 非関節面 （後方） ２２８ ステム ２２９ 肉厚部 （キャノピー） ２３０ 案内スロット （後方面取りスロット） ２３１ 案内スロット （中央面取りスロット） ２３２ 案内スロット （大形くさびスロット−後方） ２３３ 案内スロット （大形くさびスロット−中央） ２３４ 案内スロット （小形くさびスロット−後方） ２３５ 案内スロット （小形くさびスロット−中央） ２３６ のこ刃 ２３７ 組立てネジ ２３８ 開口 ２３９ 開口 ２４０ くさび挿入物（小） ２４１ ネジ部 ２４２ 上面（くさびの） ２４３ 下面（くさびの） ２４４ 周縁 ２４５ ピン ２４６ クリップ ２４７ 上昇部（下面の） ２４８ 後方部 ２４９ 切削エッジ（くさびの） ２５０ 前方部 ２５１ 表面（切削端を形成する） ２５２ 平坦面 ２５３ 平坦面 ２５４ 開口 ２５５ 側面 ２５６ 側面 ２５７ 切削エッジ（大腿部の試行） ２５８ 切削エッジ（大腿部の試行） ２５９ 参照ライン ２６０ くさび挿入物（大） ２６１ 切削エッジ ２６２ 骨刀通路 ２６３ 骨刀通路 ２６４ 骨刀 ２６５ 骨刀 ２６６ スロット ２６７ スロット ２６８ 試行補綴具 ２６９ 後方面取り切削スロット ２７０ 後方面取り切削スロット 種々の異なる実施態様がここに開示した発明の概念の範囲内で作成され、また 、多くの変形が法の記述要求によってここに詳述した実施態様において作成され るかも知れないので、ここ に示した詳細は実例としての説明であって限定する意味で説明したものでないと いうことが理解されるべきである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スティール，ジョン アメリカ合衆国、80012 コロラド、オー ロラ、サウス・ブラックホーク 1050、ス イート 2303 (72)発明者 ベンドレイ，ティム アメリカ合衆国、38104 テネシー、メン フィス、ブレワーズ・ランディング 2234 (72)発明者 ホワイトサイド，レオ，エイ. アメリカ合衆国、63044 ミズーリ、ブリ ッジトン、マクケルベイ・ロード 3165 (72)発明者 ナガヒアン，ホスロー アメリカ合衆国、38118 テネシー、メン フィス、キャスルマン 3426 【要約の続き】

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．（ａ）大腿部試用補綴具、 （ｂ）開放ソケットを有する周縁部を備えた脛骨試用補綴具、 （ｃ）大腿部試用補綴具と脛骨試用補綴具とを互いに相対的に操作するための ハンドル、 を少なくとも備えた試用膝関節補綴具。 ２．ａ）大腿部試用補綴具、 ｂ）開放ソケットを有する周縁部を備えた脛骨試用補綴具、 ｃ）大腿部試用補綴具と脛骨試用補綴具とを互いに相対的に操作するためのハ ンドル、 を備え、そして、 ｄ）前記ハンドルはソケットで脛骨試用補綴具に摺動して付設することが可能 であり、前記ハンドルは脛骨補綴具のソケット内に嵌入するタブ部材を一部に備 え、タブ部材とソケットは対応するサイズと形状を有する、請求項１記載の試用 膝関節補綴具。 ３．ａ）患者の骨髄内管に嵌合するステムを有する金属の試用脛骨トレイと、こ のトレイに接続可能で患者の対応する形状にした大腿骨顆の関節面を受入れて関 節をなす関節面を有するプラスチックの関節挿入物とからなる脛骨試用補綴具と 、 ｂ）脛骨試用補綴具に離脱可能な接続を構成する手段を有する、脛骨試用補綴 具を操作するハンドルを設け、 ｃ）前記脛骨試用補綴具と前記ハンドルは、共に前記大腿部 関節面に独立して回転可能で、外科医がそのハンドルを用いて大腿骨顆の関節面 に対して所望の回転位置に試用脛骨補綴具を選択的に位置決めすることを可能に する、 患者の大腿骨顆の関節面によって関節となすための請求項１記載の試用膝関節補 綴具。 ４．ａ）患者の膝関節近傍の長骨に付設するための手段を有する、試用関節面を 備える試用準備部材、 ｂ）患者の長骨の骨髄内管に嵌合する細長い試用ステム、 ｃ）準備板部材に離脱可能に付設できる試用ステムテーパー部、 ｄ）試用ステムテーパー部と試用ステムとの間の接続を構成する試用ステムカ プラを備え、前記カプラは試用ステムと接続するようにした小径部と試用ステム テーパー部に接続するようにした大径部を備え、前記大径部は試用ステムテーパ ー部の対応する形状の接続面に接続される形状の接続面を備える、膝関節交換手 術中に患者の長骨に付設するための請求項１記載の試用膝関節補綴具。 ５．脛骨試用補綴具が、 ａ）準備板トレイ、 ｂ）細長い試用ステム、 ｃ）前記準備板トレイに付設可能な試用ステムテーパー部、および ｄ）試用軸テーパー部と試用ステム間を接続する試用ステムカプラを備え、前 記カプラは試用ステムに接続するようにした 小径部と試用ステムテーパー部に接続するようにした大径部を備え、前記大径部 は試用ステムテーパー部の対応する形状の面に接続される形状の接続面を備える 、請求項１記載の試用膝関節補綴具。 ６．試用大腿部補綴具が、 ａ）内側顆部と外側顆部を有する末端関節面と基端非関節面とを有する試用補 綴具本体、 ｂ）非関節面から延びるステム部材、 ｃ）試用補綴具の内側又は外側のいすれかの非関節面で試用補綴具本体に接続 可能な試用挿入物、 ｄ）患者の末端大腿骨上に試用補綴具本体を設置する間に患者の末端大腿骨を 切削する切削面、 を備えた請求項１記載の試用膝関節補綴具。 ７．試用大腿部補綴具が、 ａ）内側顆部と外側顆部を有する末端関節面と、末端，前方面取りおよび後方 面取り面を含む複数の平坦な交差面を有する基端非関節面とを有する試用補綴具 本体、 ｂ）基端非関節面で試用補綴具本体に接続可能で前方および後方面取り面へ延 びるくさび形試用挿入物、 ｃ）試用本体を貫いて延びる、各々が関節面と非関節面に通じる複数の切削案 内スロット、 からなる請求項１記載の試用膝関節補綴具。 ８．試用大腿部補綴具が、 ａ）内側顆部と外側顆部を有する末端関節面と、末端，前方 面取りおよび後方面取り面を含む複数の平坦な交差面を有する基端非関節面とを 有する試用補綴具本体、 ｂ）基端非関節面で試用補綴具本体に接続可能で前方および後方面取り面間に わたる道に沿って延びる試用挿入物、 ｃ）前方から後方へのラインに沿って延びるラインに沿って試用本体を貫いて 延びる、各々が関節面と非関節面に通じる複数の切削案内スロット、 を備え、 ｄ）前記切削案内スロットの各々が平面を形成する平行な平坦面からなる、 請求項１記載の試用膝関節補綴具。 ９．ａ）基端脛骨を横向きの外科的切削によって準備するための切削ブロック手 段、 ｂ）基端脛骨に外科的に埋め込みできる試用補綴具手段を備え、前記補綴具は 、異なるサイズの複数のトレイと、複数のトレイに各々接続可能な異なるサイズ の複数のステムと、トレイに嵌合する複数のプラスチックライナーを有し、さら に ｃ）プラスチックライナーに接続されて、埋め込み後に補綴具手段を回転させ る手段を備えた、 請求項１記載の試用膝関節補綴具を受入れるために患者の基端脛骨を準備する 脛骨切削装置。 １０．ａ）患者の末端大腿骨に複数の外科的切削を施し、 ｂ）外科的に準備された末端大腿骨に、大腿部関節面と、外科的切削で患者の 末端大腿骨に適合する非関節面とを有する大 腿部試用補綴具を嵌合し、 ｃ）患者の基端脛骨に横方向の切削を施し、 ｄ）患者の骨髄内管に嵌合する脛骨ステムと、金属脛骨トレイと、脛骨トレイ に嵌合する、大腿部関節面と関節をなす脛骨関節面とからなる脛骨試用補綴具を 患者の基端脛骨に設置し、 ｅ）手術中に脛骨関節面に対して大腿部関節面を設置し、 ｆ）大腿部と脛骨関節面が互いに関節をなす動作範囲にわたって患者の脛骨を 動かし、 ｇ）プラスチック挿入物を除去してサイズの異なる他の挿入物で置換するため に使用できるようにプラスチック挿入物に係止する装置によりステムを中心に脛 骨試用補綴具を回転させる工程からなり、 ｈ）「ｇ」工程における大腿部試用補綴具と脛骨補綴具との関節が、 １）患者の脛骨が患者の大腿骨に対する動作範囲にわたって移動するとき、 および ２）試用脛骨補綴具が異なる回転試用位置へ移動するときに、外科的処置の 間に外科医によって観察できる、請求項１記載の試用膝関節補綴具を用いる、大 腿部と脛骨の膝関節補綴具を埋め込む方法。 １１．ａ）患者の末端大腿骨に複数の外科的切削を施し、 ｂ）外科的に準備された末端大腿骨に、大腿部関節面を有する大腿部試用補綴 具を嵌合し、 ｃ）患者の末端脛骨に横方向の切削を施し、 ｄ）選択される患者の骨髄内管に嵌合する脛骨と、選択される金属脛骨トレイ と、選択される脛骨関節面を有するプラスチック試用挿入物を含む複数のトレイ と、ステムと、挿入物とから、患者の基端脛骨上に設置するための脛骨試用補綴 具を構成し、 ｅ）患者の基端脛骨に試用脛骨補綴具を設置し、 ｆ）脛骨関節面に対して大腿部関節面を設置し、 ｇ）プラスチック挿入物にレバーを付着し、 ｈ）試用大腿部および試用脛骨関節面が互いに関節をなす動作の範囲にわたっ て患者の脛骨を動かし、 ｉ）１）患者の脛骨が動作範囲にわたって移動するとき、および ２）試用脛骨補綴具が異なる回転試用位置に移動するとき、大腿部試用補 綴具と脛骨試用補綴具との関節が外科的処置中に外科医によって得ることができ るように、ステムを中心に脛骨試用補綴具を回転させる工程からなる、請求項１ 記載の試用膝関節補綴具を用いて対応する大腿部と脛骨膝関節補綴具の要素から なる膝関節インプラントを埋め込む方法。