JPH1148303A - 成形材及びその応用品及びその製造装置 - Google Patents

成形材及びその応用品及びその製造装置

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JPH1148303A
JPH1148303A JP9220791A JP22079197A JPH1148303A JP H1148303 A JPH1148303 A JP H1148303A JP 9220791 A JP9220791 A JP 9220791A JP 22079197 A JP22079197 A JP 22079197A JP H1148303 A JPH1148303 A JP H1148303A
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powder
molding material
sheet
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infrared rays
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JP9220791A
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Takeshi Mizuno
健 水野
Hiromasa Nakamura
宏昌 中村
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EKORO PACK KK
Daiko Inc
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EKORO PACK KK
Daiko Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形材自体に効果的な遠赤外線放射機能を持
たせることができてその付加価値を高めることができる
ばかりか、廃棄物の有効利用と自然環境の保全にも寄与
できる成形材及びその応用品及びその製造装置を提供す
る。 【解決手段】 植物自体又はその加工材の粉末1と、遠
赤外線を放射する木炭、活性炭又は天然鉱石の粉末2
と、ポリオレフィン樹脂及び/又は生分解性樹脂の粉末
3とを所定の配合割合にて混合したものを、加熱溶融し
て成形することによって成形材を製造する。成形材は発
泡させるものと発泡させないものがある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自然環境の汚染や破
壊を有効に防止できる成形材及びその応用品及びその製
造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、豆腐を製造する際に生じる「おか
ら」や、大豆油製造時に副生する大豆殻(脱脂大豆蛋
白)や、小麦を精製する際に得られる固形物(粕)であ
る「ふすま」や、缶コーヒーを製造する際に排出される
コーヒー粕や、ビール粕や、醤油の絞り粕や、米ぬか等
の食品残渣物は、その一部が食用や肥料等に利用される
ものの、大部分は利用されないまま廃棄されていた。
【0003】また家庭やオフィス等から廃棄される古紙
は通常紙再生用のリサイクルに出されるが、リサイクル
市場において需要よりも供給量が多くなり過ぎると紙の
価格が落ちんでリサイクルがうまく機能しなくなってし
まう。このため紙の再生以外の各種古紙の再利用方法が
要望されている。また家屋を立て替える際に生じる廃材
などは、そのままゴミとして焼却又は廃棄されていた。
【0004】一方従来多種多様の合成樹脂成形品が利用
されているが、これら合成樹脂成形品は生分解性がなく
土に埋めても半永久的にそのままの形で残ってしまい、
また焼却すると黒煙を出して有害ガスを発生してしま
う。
【0005】そこで例えばこの合成樹脂に前記おから等
を混合したものを成形することで、前記廃棄すべきおか
らなどを再利用し、同時に合成樹脂の使用量を減少して
成形品から発生する有害ガスを許容値以下にし、さらに
廃棄した際もおからなどが分解することでその分半永久
的に残る量を減少できる成形品が考えられている。
【0006】一方野菜、果物、肉類、魚介類等の鮮度保
持材料には、エチレンガス吸着物質、エチレンガス分解
性物質等を吸着或いは除去する作用があって、野菜など
の老化を防止し、鮮度が保持できることが知られてい
る。鮮度保持作用のある物質としては、木炭、活性炭、
ゼオライト等の遠赤外線を放射する物質が挙げられる。
遠赤外線を放射する物質の使用方法としては、包装容器
等の成形品に塗布したり、貼り付けたり、成形する成形
品中に混練したりする方法等があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記おか
ら等を混練した成形品の場合、成形品自体の機能として
は従来の合成樹脂のみによる成形品と同様の機能を有す
るに留まり、製品自体の付加価値を高めることはでき
ず、該付加価値の増大が求められていた。付加価値が高
まれば用途が拡大しいろいろな成形品への応用が可能に
なる。
【0008】また成形品を廃棄した際に、おから等の部
分は分解してしまうが合成樹脂部分はそのままの形を保
って残ってしまう場合があった。そこで該合成樹脂部分
も効果的に小さな粒に崩壊して土に近い状態に戻ること
が望まれていた。
【0009】一方遠赤外線を放射する物質を混練した成
形品の場合、単に成形品にこれら物質を混合するだけで
は必ずしも遠赤外線を有効に利用することができず、製
品価値を高めるためにはさらに遠赤外線の有効利用が求
められていた。
【0010】本発明は上述の点に鑑みてなされたもので
ありその目的は、成形品自体に効果的な遠赤外線放射機
能を持たせることができてその付加価値を高めることが
できるばかりか、廃棄物の有効利用と自然環境の保全に
も寄与できる成形材及びその応用品及びその製造装置を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明は、少なくとも植物自体又はその加工材の粉末
と、遠赤外線を放射する物質の粉末と、ポリオレフィン
系樹脂及び/又は生分解性樹脂とを所定の配合割合にて
混合したものを、加熱溶融して成形することによって構
成されている。
【0012】こうして得られた成形材は、野菜、果物、
肉類、魚介類等から発生するエチレンガスやトリメチル
アミンを吸着或いは除去したり、食物の中に含まれてい
る水分を活性化したりしてその鮮度を保持する。また植
物の成育を良好にする。またきのこ類の菌糸の成長を抑
制する。また人体に使用した場合は体内の血流を促進さ
せ身体を温める作用があり、冷え性、肩凝り、腰痛等に
効果がある。
【0013】特にこの成形材を発泡させた場合は、その
通気性、吸湿性、吸着性、呼吸性に優れるので食品保存
に更に有効であり、この点に着目して植物育成用シート
や鮮度保持シートや菌糸抑制用キノコ載置又は包装用シ
ートや緩衝材に用いて好適であることが判明し、これら
に利用することとした。
【0014】一方この成形品が不要になって地中に埋め
た場合、植物自体又はその加工材の粉末は微生物などに
より分解してなくなり、また遠赤外線を放射する物質か
らなる粉末はそのほとんどがそのまま砂や土を構成する
物質なので分解されずにそのまま残り、さらに樹脂とし
て生分解性樹脂を用いた場合はこれも微生物によって分
解し、結局ポリオレフィン系樹脂と遠赤外線を放射する
物質のみ分解されずに残るがポリオレフィン系樹脂の量
は小なくてしかも遠赤外線を放射する物質がポリオレフ
ィン系樹脂間の結合を阻害するのでポリオレフィン系樹
脂が成形品の形を維持しておくことが困難になり結局こ
れらも粉々に小さな粒となってしまい、土に帰る。これ
は埋立て地の延命化にもつながる。また焼却しても合成
樹脂成分が少ないので焼却炉を痛めることも少なく、焼
却時に黒いすすや有害ガスが発生せず、自然環境の汚染
を防止する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1は本発明にかかる成形材
の製造工程フロー図である。また図2は本発明にかかる
成形材の製造装置を示す概略構成図である。
【0016】図1に示すように本発明にかかる成形材を
製造するには、植物自体又はその加工材の粉末1と、遠
赤外線を放射する物質からなる粉末2と、ポリオレフィ
ン系樹脂及び/又は生分解性樹脂の粉末3とを用意し
(ステップ1)、これらを混合撹拌し(ステップ2)、
次に混合された混合物を混練且つ加熱溶融し(ステップ
3)、水発泡させたり(ステップ4)、或いはそのまま
成形したりする(ステップ5)ことによって行われる。
以下各工程について詳細に説明する。
【0017】〔ステップ1〕植物自体又はその加工材の
粉末1としては例えば、コーヒー粕又はビール粕又はふ
すま又は大豆殻又はおから又はしょう油の絞り粕又は米
ぬか等の植物残渣物、又は紙又は竹又は木又はこれらの
内の何れか同士を混合したものの粉末を用いる。
【0018】植物残渣物の場合は食品加工工程で粉粒状
に粉砕されていることからそのままで使用することがで
きるが、成形材の物性に応じて更に微粉末化して使用し
ても良い。
【0019】また紙としては新聞,雑誌などの古紙を用
い、また木としては廃材等を用いるが、それ以外の紙又
は木であってもよい。
【0020】次に遠赤外線を放射する物質からなる粉末
2としては木炭、活性炭、ゼオライト、シリカ、アルミ
ナ、その他の天然鉱石(例えば大谷石等)の粉末または
これらの粉末を混合したものを用いる。この粉末2は1
50μm以下の粉末を用いることが好ましい。
【0021】またこの粉末2は前記植物自体又はその加
工材の粉末1の粒径よりも小さくすることが好ましい。
これは粉末2としてゼオライト、シリカ、アルミナ、そ
の他の天然鉱石の粉末を用いた場合はその重量が粉末1
よりも重いので、その分粒径を小さくしなければ両者を
混合した際にうまく混合できないからである。
【0022】次にポリオレフィン系樹脂及び/又は生分
解性樹脂の粉末3の内のポリオレフィン系樹脂としては
例えばポリプロピレン樹脂や高密度ポリエチレンや低密
度ポリエチレンやポリブテン等を用いるが、他のポリオ
レフィン系樹脂を用いてもよい。また生分解性樹脂とは
微生物或いはその他の生物の代謝作用によって分解可能
なポリマーのことであり、例えば天然高分子系、微生物
生産ポリエステル、脂肪族ポリエステル、ポリ乳酸な
ど、またはこれらの混合物をいう。
【0023】各粉末1,2,3の混合割合としては、植
物自体又はその加工材の粉末1とポリオレフィン系樹脂
及び/又は生分解性樹脂の粉末3とを合わせて100重
量部に対して、遠赤外線を放射する物質からなる粉末2
を1〜100重量部以下とする。
【0024】ここでポリオレフィン系樹脂は石油製品で
あり、また生分解性樹脂は高価だから粉末3はなるべく
使用したくなく、従って粉末1と粉末2は、粉末3に比
べて多ければ多いほどよいのであるが、成形品にする際
の接着剤となる粉末3は20重量部程度(その際粉末1
は80重量部程度)以上ないと成形品の強度を維持しに
くい。また遠赤外線を放射する物質からなる粉末2は1
重量部以下では遠赤外線放射効果が十分でなく、また1
00重量部以上では発泡体の物性が低下し良質な発泡体
を得られない。
【0025】〔ステップ2〕次に上記粉末1,2,3を
混合撹拌するのであるが、その際には図2に示す成形材
製造装置を使用する。
【0026】即ちまず植物自体又はその加工材の粉末1
と、遠赤外線を放射する物質からなる粉末2と、ポリオ
レフィン系樹脂及び/又は生分解性樹脂3とを撹拌混合
機20に投入して撹拌部材21によって撹拌混合する。
【0027】〔ステップ3〕次に撹拌混合機20にて混
合された混合物を加熱押出し機30に導入して螺旋状の
突条33を設けたスクリュー35をシリンダ31内で回
転することで混練しながらヒーター37で加熱溶融し、
ノズル機構40内に押し出す。
【0028】〔ステップ4〕ノズル機構40は螺旋状で
あって先に行くほどその内径が小さくなる複数本の溶融
物通過孔41と、その先端に設けられる略リング状の隙
間からなるノズル43とを具備して構成されている。
【0029】従ってノズル機構40の溶融物通過孔41
内に圧入された溶融物は螺旋状に回転されることによっ
てさらに混練されながら加圧されてノズル43から円筒
状に吐き出される。その際圧力が下がるので水を含有し
ている食品自体又はその加工材の粉末1が発泡体の核剤
となって働き、多孔質が形成されて円筒状の発泡シート
Aとなる。発泡倍率を調整したい場合は別途加熱押出し
機30に所定量の水を添加する。そして該円筒状の発泡
シートAをカットすることで平板状の発泡シートを得
る。
【0030】〔ステップ5〕なお発泡させない成形材を
得たい場合は、ノズル機構40を設けずにその位置に成
形金型を設置し、前記加熱押出し機30で加熱溶融され
た混合物を直接金型内に圧入し、これによって発泡しな
い成形材を製造する。
【0031】ここで図3はステップ4によって製造され
た発泡シート50を示す概略斜視図である。同図におい
てこの発泡シート50の場合それ自体が発泡しているの
でその表面積はかなり大きい。さらにその表裏面の何れ
にも多数本の筋状の凹凸が形成されており、最も厚い所
と最も薄い所で2倍〜5倍程度も差があるように形成さ
れているのでこの点からもその表面積が大きく、従って
発泡シート50内の遠赤外線を放射する物質からなる粉
末2からの遠赤外線の放射面が大きくなってその放射効
率を向上させる。
【0032】この発泡シート50は十分な強度とクッシ
ョン性があり、しかも通気性を有し吸湿性、吸着性、呼
吸性に優れているので、特に下記する植物育成用シー
ト、鮮度保持シート、菌糸抑制用キノコ載置又は包装用
シート、緩衝材、血流促進用シート(座布団,布団の中
敷き,寝具,椅子,介護用品等用)として用いて好適で
ある。
【0033】
【実施例】具体的な各種実施例1〜8を以下に説明す
る。なお実施例1,2,3,4,8においては、遠赤外
線を放射する物質からなる粉末2として図4に示すよう
に、シリカSiO2と、アルミナAl23とを主成分と
し、これに少量ずつの酸化鉄Fe23と酸化カルシウム
(石灰)CaOと酸化カリウムK2Oと酸化ナトリウム
Na2Oとを混合してなる天然鉱石の粉末を用い、また
各粉末1,2,3の混合割合を、植物自体又はその加工
材の粉末1を40重量部、天然鉱石の粉末2を7.5重
量部、ポリオレフィン系樹脂及び/又は生分解性樹脂の
粉末3を45重量部とした。なお図4に示す遠赤外線を
放射する物質からなる粉末2の配合割合は、それぞれの
配合割合に対して±10%変化させても(例えばアルミ
ナAl23の場合で言えば〔12.6±1.26〕%)
同様の効果が得られた。
【0034】(実施例1・・・植物育成用シートとして
用いる場合)つまり前記ステップ4によって成形された
平板状の発泡シート50を、イチゴを植えた畑の畝に敷
き、イチゴが植えてある部分のみに孔を設けてそのまま
イチゴが成熟するまで地面を覆っておくシートとして利
用する。
【0035】このようにしてイチゴを育成すると、通常
のビニール製のシートを畝に敷いた場合のイチゴの育成
状態と比べて、成ったイチゴの数が3割程度多く、また
大きさも大きくて、赤色があざやかになり、甘みも高く
なった。
【0036】これは発泡シート50から放射される遠赤
外線がイチゴに作用してその成育を助長したためと考え
られる。
【0037】なお発泡シート50はイチゴ以外の各種植
物の育成用シートとしても利用できることは言うまでも
ない。
【0038】(実施例2・・・鮮度保持シートとして用
いる場合)前記ステップ4によって成形された平板状の
発泡シート50をそのまま各種野菜や果物等を収納する
箱の底に敷いたり、また発泡シート50を再び成形する
ことで多数の凹部を設けて該凹部内に桃やブドウやリン
ゴやプラムなどの各種果実や青果を収納するようにする
鮮度保持シートとして利用する。
【0039】このような鮮度保持シートに青果や果実を
収納して保存したり輸送したりすると、桃の場合でこの
シートを用いない場合の鮮度保持期間2日に比べて鮮度
保持期間が3日になり、またブドウの場合でこのシート
を用いない場合の鮮度保持期間5日に比べて鮮度保持期
間が8日になり、またリンゴの場合でこのシートを用い
ない場合の鮮度保持期間10日に比べて鮮度保持期間が
15日になり、何れもその鮮度を長く維持できた。
【0040】これは遠赤外線効果と良好なクッション性
と通気性と吸湿性と吸着性と呼吸性の効果が同時に発揮
されるからである。
【0041】(実施例3・・・菌糸抑制用キノコ載置又
は包装用シートとして用いる場合)前記ステップ4によ
って成形された平板状の発泡シート50をトレーの上に
敷き、その上にシメジを載せてラップしたものの鮮度実
験を行なった。その結果、5日間経過後に、両者を比較
すると発泡シート50を用いたものから発生する白いか
びのような菌糸の量が、発泡シート50を用いないもの
の菌糸の量に比べてかなり少なくなった。またシメジ自
体の色艶も発泡シート50を用いたものの方が良好であ
った。
【0042】これも遠赤外線効果と良好なクッション性
と通気性と吸湿性と吸着性と呼吸性の効果が同時に発揮
されるからである。
【0043】(実施例4・・・食品を詰め込む際の緩衝
材として用いる場合)前記ノズル機構40の構造を変え
ることで、図5に示すような粒状(棒状)の発泡緩衝材
55を成形しても良い。この緩衝材55を用いて果実や
青果やその他の植物を梱包すれば、前記実施例2,3と
同様にその鮮度保持期間を長くできる。
【0044】(実施例5・・・脱臭効果の優れた他の発
泡シートの例)植物自体又はその加工材の粉末1として
小麦粉粕粉末60重量部、遠赤外線を放射する物質から
なる粉末2として木炭5重量部、ポリオレフィン系樹脂
及び/又は生分解性樹脂の粉末3としてポリプロピレン
40重量部を混合し、前記製造装置にて厚み平均5mm、
発泡倍率約30倍の発泡シート50を製造した。
【0045】次にこの発泡シート50を10cm2の大き
さにカットし、対象臭気トリメチルアミン、臭気濃度2
0ppm、臭気温度20℃で脱臭率の検査を行なった。そ
して1時間後測定したところ、90.5%の脱臭率であ
った。
【0046】(実施例6・・・鮮度保持シートとして用
いる他の例)植物自体又はその加工材の粉末1として小
麦粉粕粉末60重量部、遠赤外線を放射する物質からな
る粉末2としてアルミナ5重量部、ポリオレフィン系樹
脂及び/又は生分解性樹脂の粉末3としてポリプロピレ
ン40重量部を混合し、前記製造装置にて厚み平均5m
m、発泡倍率約30倍の発泡シート50を製造した。
【0047】次にこの発泡シート50を20cm×20cm
の大きさにカットし、ダンボール箱の底に敷き、その箱
の中にイチゴを詰めて蓋をし20℃で6日間保存した
後、取り出して水分量を測定した。その結果を図6に示
す。
【0048】次にこの発泡シート50を20cm×20cm
の大きさにカットし、ダンボール箱の底に敷き、その箱
の中にチューリップを詰めて蓋をし20℃で6日間保存
した後、取り出して水分量を測定した。その結果を図7
に示す。
【0049】次にこの発泡シート50を20cm×30cm
の大きさにカットし、ダンボール箱の底に敷き、その箱
の中にマスカットを詰めて蓋をし20℃で7日間の鮮度
保持試験を行なった。その結果、カビの発生等は生じな
かった。一方本発明にかかる発泡シート50を使用しな
いものはカビが多く発生していた。
【0050】次にこの発泡シート50を20cm×30cm
の大きさにカットし、ダンボール箱の底に敷き、その箱
の中にブロッコリーを詰めて蓋をし20℃で7日間の鮮
度保持試験を行なった。その結果、黄化は認められず、
カビの発生等は生じなかった。一方本発明にかかる発泡
シート50を使用しないものは黄化が進んでいるのが認
められ、カビが発生していた。
【0051】(実施例7・・・発泡シートの他の応用
例)植物自体又はその加工材の粉末1として小麦粉粕粉
末60重量部、遠赤外線を放射する物質からなる粉末2
として木炭5重量部とアルミナ5重量部、ポリオレフィ
ン系樹脂及び/又は生分解性樹脂の粉末3としてポリプ
ロピレン40重量部を混合し、前記製造装置にて厚み平
均5mm、発泡倍率約30倍の発泡シート50を製造し
た。
【0052】次にこの発泡シート50を40cm×150
cmの大きさにカットし、男性2名、女性2名それぞれが
発泡シート50の上に仰向けの状態で静止し3分後に血
流の測定をした。その結果を図8に示す。同図から明ら
かなように発泡シート50を使用した場合は使用しない
場合に比べて平均血流量が増加したことが分かる。
【0053】これは本発明にかかる発泡シート50を人
体に使用した場合、遠赤外線の効果によって体内の血流
が促進され、身体が温められる作用があり、冷え性、肩
凝り、腰痛等に効果があることを意味している。また発
泡シート50は多孔質に形成されていてクッション性と
通気性と吸湿性と吸着性と呼吸性に優れている。
【0054】従ってこの発泡シート50を、座布団、布
団の中敷き、寝具、椅子、介護用品等に取り付けられる
形状に形成して血流促進用シートを構成し、これを前記
座布団等の中に収納したり表面に取り付けたりすること
で効果的に利用できる。
【0055】(実施例8・・・成形材を発泡させないで
植木鉢とした例)前記実施形態のステップ5で説明した
ように、製造装置の加熱押出し機30で加熱溶融された
混合物を直接金型内に圧入し、これによって発泡しない
成形品として植木鉢を製造する。
【0056】この植木鉢は、それ自体が遠赤外線を放射
するので、植えた植物に遠赤外線を照射でき、これによ
って該植物の育成が促進される。
【0057】以上本発明の各種実施例を説明したが、本
発明にかかるシート(発泡シートと発泡でないシートを
含む)を用いて収納袋を形成しても良い。
【0058】さらに上記発泡シート50を布、絹、不織
布、又は合成樹脂製シートよりなるカバーで覆うことに
より食料品や衣料品などに幅広く使用できる。
【0059】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば以下のような優れた効果を有する。 成形材自体に遠赤外線放射機能を持たせることでその
付加価値を高めることができる。即ち野菜、果物、肉
類、魚介類等の鮮度を保持する。また植物の成育を良好
にする。またきのこ類の菌糸の成長を抑制する。また人
体に使用した場合、体内の血流を促進させ、身体を温め
る作用があり、冷え性、肩凝り、腰痛等に効果がある。
【0060】特に成形材を発泡させた場合は、その通
気性、吸湿性、吸着性、呼吸性に優れているので、上記
遠赤外線の効果と相俟って植物育成用シートや鮮度保持
シートや菌糸抑制用キノコ載置又は包装用シートや緩衝
材に用いることで前記で示した鮮度保持効果をさらに
増加できる。
【0061】一方この成形材を廃棄した場合、植物自
体又はその加工材の粉末は微生物などにより分解してな
くなり、樹脂として生分解性樹脂を用いた場合はこれも
微生物によって分解し、結局ポリオレフィン系樹脂と遠
赤外線を放射する物質のみが残るがポリオレフィン系樹
脂の量は少なくてしかも遠赤外線を放射する物質(これ
は本来土を構成する物質である)がポリオレフィン系樹
脂間の結合を阻害するのでポリオレフィン系樹脂も結局
粉々に小さな粒となってしまい、土に帰る。また焼却し
ても合成樹脂成分が少ないので発熱カロリーが低くて焼
却炉を痛めることも少なく、焼却時に黒いすすや有害ガ
スが発生せず、自然環境の汚染を防止する。
【0062】また本発明にかかる成形材製造装置によ
れば、本発明にかかる成形材を構成する物性の異なる3
種類の材料を均一に混練できてその品質を向上でき、ま
た本発明にかかるノズル機構を設けることで成形材の発
泡が容易に行なえるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる成形材の製造工程フロー図であ
る。
【図2】本発明にかかる成形材製造装置を示す概略構成
図である。
【図3】ステップ4によって製造された発泡シート50
を示す概略斜視図である。
【図4】実施例1,2,3,4,8に使用する遠赤外線
を放射する物質の成分を示す図である。
【図5】粒状の発泡緩衝材55を示す図である。
【図6】発泡シート50によるイチゴの鮮度保持実験の
結果を示す図である。
【図7】発泡シート50によるチューリップの鮮度保持
実験の結果を示す図である。
【図8】発泡シート50による人体の血流実験の結果を
示す図である。
【符号の説明】
1 植物自体又はその加工材の粉末 2 遠赤外線を放射する物質からなる粉末 3 ポリオレフィン系樹脂及び/又は生分解性樹脂の粉
末 20 撹拌混合機 30 加熱押出し機 40 ノズル機構 41 溶融物通過孔 43 ノズル 50 発泡シート 55 緩衝材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08L 23/00 C08L 23/00 67/00 ZAB 67/00 ZAB // B29K 1:00 103:04 105:04 105:26 B29L 7:00

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも植物自体又はその加工材の粉
    末と、遠赤外線を放射する物質の粉末と、ポリオレフィ
    ン系樹脂及び/又は生分解性樹脂とを所定の配合割合に
    て混合したものを、加熱溶融して成形したことを特徴と
    する成形材。
  2. 【請求項2】 前記植物自体又はその加工材は、コーヒ
    ー粕又はビール粕又はふすま又は大豆殻又はおから又は
    しょう油の絞り粕又は米ぬか又は紙又は竹又は木又はこ
    れらのうちの何れか同士を混合したものであることを特
    徴とする請求項1記載の成形材。
  3. 【請求項3】 遠赤外線を放射する物質は、木炭、活性
    炭、又は天然鉱石、又はこれらのうちの何れか同士を混
    合したものであることを特徴とする請求項1又は2記載
    の成形材。
  4. 【請求項4】 前記植物自体又はその加工材の粉末とポ
    リオレフィン系樹脂及び/又は生分解性樹脂の粉末を合
    わせて100重量部に対して、遠赤外線を放射する物質
    の粉末を1〜100重量部で配合したことを特徴とする
    請求項1又は2又は3記載の成形材。
  5. 【請求項5】 遠赤外線を放射する物質の粉末として天
    然鉱石を用い、該粉末の平均粒径を前記植物自体又はそ
    の加工材の粉末の平均粒径よりも小さくしたことを特徴
    とする請求項1又は2又は3又は4記載の成形材。
  6. 【請求項6】 前記成形材は発泡していることを特徴と
    する請求項1又は2又は3又は4又は5記載の成形材。
  7. 【請求項7】 前記成形材はシート状に成形されている
    ことを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又
    は6記載の成形材。
  8. 【請求項8】 前記シート状の成形材は、布、絹、不織
    布、又は合成樹脂製シートよりなるカバーで覆われてい
    ることを特徴とする請求項7記載の成形材。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載のシート状の成形材を、
    植えられた植物の周囲の地面を覆う形状に形成したこと
    を特徴とする植物育成用シート。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載のシート状の成形材
    を、平板なシート状又は青果や果実を収納する凹部を設
    けたシート状に形成したことを特徴とする鮮度保持シー
    ト。
  11. 【請求項11】 請求項7に記載のシート状の成形材
    を、キノコの下に敷く形状か或いはキノコを包む形状に
    形成したことを特徴とする菌糸抑制用キノコ載置又は包
    装用シート。
  12. 【請求項12】 請求項7に記載のシート状の成形材
    を、座布団、布団の中敷き、寝具、椅子又は介護用品に
    取り付けられる形状に形成してなることを特徴とする血
    流促進用シート。
  13. 【請求項13】 前記成形材は、袋状又は粒状に成形さ
    れていることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4
    又は5又は6記載の成形材。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の成形材を、食品を
    詰め込む際の多数の緩衝用の粒材に形成したことを特徴
    とする緩衝材。
  15. 【請求項15】 請求項1又は2又は3又は4又は5又
    は6に記載の成形材を成形することで形成される植木
    鉢。
  16. 【請求項16】 少なくとも植物自体又はその加工材の
    粉末と、遠赤外線を放射する物質の粉末と、ポリオレフ
    ィン系樹脂及び/又は生分解性樹脂の粉末とを撹拌混合
    する撹拌混合機と、 撹拌混合機にて混合された混合物を混練且つ加熱溶融せ
    しめると共に所定方向に押し出す加熱押出し機と、 加熱押出し機から押し出された溶融物を水発泡せしめる
    ノズル機構とを具備することを特徴とする成形材製造装
    置。
  17. 【請求項17】 前記ノズル機構は、螺旋状であって先
    に行くほどその内径が小さくなる溶融物通過孔と、該溶
    融物通過孔の先端に設けられる略リング状の隙間からな
    るノズルとを具備し、該ノズルから前記溶融物を水発泡
    させることで、筒状の発泡シートを取り出すことを特徴
    とする請求項16記載の成形材製造装置。
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