JPH1148183A - ロボットアームの過負荷保護装置 - Google Patents

ロボットアームの過負荷保護装置

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JPH1148183A
JPH1148183A JP21185297A JP21185297A JPH1148183A JP H1148183 A JPH1148183 A JP H1148183A JP 21185297 A JP21185297 A JP 21185297A JP 21185297 A JP21185297 A JP 21185297A JP H1148183 A JPH1148183 A JP H1148183A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロボットアームに装着されるハンドに過負荷
が入力されたときに変位してアームを保護する過負荷保
護装置として、3点支持構造の持つ、変位後の復帰の位
置精度や固定時の剛性の向上、高度の加工精度や組立調
整の不要化という利点を活かしつつ、軸傾斜方向の過負
荷検出感度の方向性を円形に近付けて均一化する。 【解決手段】 ロボットアームに取り付けられるアーム
側プレート1の受圧部2と、ハンドに取り付けられるハ
ンド側プレート10の受圧部11との間に1つの中間プ
レート20を配設し、この中間プレート20が両受圧部
2,11間に挟圧されるようにハンド側プレート10を
押圧する押圧機構29を設け、中間プレート20とアー
ム側プレート1及びハンド側プレート10の受圧部2,
11との間をそれぞれ3点支持構造により支持して、こ
れらの3点支持構造の支持点を正6角形の頂点位置に配
置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロボットアームに
装着されるハンドに過負荷が入力されたときに変位して
アームを保護する過負荷保護装置に関する技術分野に属
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、アームの先端部にハンド(エン
ドイフェクタ)を装着したロボットにおいて、その動作
中に何等かのアクシデントによりハンドに異常な力(過
負荷)がかかることがあり、その場合には、その過負荷
に応じてハンドをアームに対し相対変位させることで、
破損等に達しないレベルまで負荷を逃がしてアームを保
護することが必要であり、このような負荷を逃がすため
に過負荷保護装置が用いられている。上記過負荷として
は、ハンドを軸線に対し傾斜変位させる軸傾斜方向の過
負荷、ハンドを軸線方向に沿ってアーム側に接近(又は
アーム側から離隔)させる圧縮方向(又は引張方向)の
過負荷、及びハンドを軸線回りに回転させる回転方向の
過負荷に分けられる。
【0003】上記過負荷保護装置に要求される性能とし
ては、 さまざまな方向からかかった過負荷によって変位し
た後の復帰時の繰返し位置の精度が高いこと、 過負荷がかからない状態では固定剛性が高く、がた
がないこと、 過負荷を検出する感度の方向性が均一であること、 過負荷によって変位した後の復帰が容易になされる
(過負荷が除去された後に自動的に復帰する)こと、 以上のための構造が複雑でなく、高い加工精度や組
立時の調整作業が不必要で、必要以上のコストがかから
ないこと が挙げられる。
【0004】ところで、従来の過負荷保護装置として、
ロボットアームに取り付けられるアーム側部材と、ハン
ド側に取り付けられるハンド側部材とを支持するに当た
り3点支持構造、円板平面支持構造、及び4点以上の多
点支持構造によりそれぞれ支持するものが知られてい
る。上記3点支持構造のものは、例えばアーム側部材と
ハンド側部材とを同一半径の円周上でかつ円周方向に3
等分した位置に配置される3つの支持部により支持する
ものである。また、円板平面支持構造のものは、アーム
側部材とハンド側部材とを平面同士の当接によって、ま
た多点支持構造のものは、上記3点支持構造と同様に、
アーム側部材とハンド側部材とを同一半径の円周上でか
つ円周方向に多等分した位置に配置される複数の支持部
によりそれぞれ支持するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記3点支持構造の過
負荷保護装置では、一般に変位後の復帰の位置精度が良
く、固定状態でのがたの発生を抑えることができるもの
の、アーム側部材及びハンド側部材が3点で支持されて
いるので、上記軸傾斜方向の過負荷検出感度が円周方向
について均一にならず、上記支持部に対応して三角形を
示すという問題がある。
【0006】これに対し、円板平面支持構造や多点支持
構造のものでは、上記3点支持構造の欠点である軸傾斜
方向の過負荷検出感度の方向性を均一にして理想状態に
近付けることができる。
【0007】ところが、その反面、円板平面支持構造の
過負荷保護装置では、アーム部材に対するハンド部材の
位置決めのためにピン及びそれを係合させる円錐穴の組
合わせが2組以上必要であり、この円錐穴とピンとの隙
間に復帰後の位置精度が依存している。従って、この復
帰後の位置精度を高めるためには、円錐穴の加工精度を
上げる必要があるばかりでなく、その円錐穴の測定困難
なテーパ面を高精度に測定するために高度の技術も要求
される。その結果、組立時に微妙な調整をせざるをえ
ず、この調整によって精度を確保しているのが現状であ
り、コストがかかるという問題がある。
【0008】また、多点支持構造の過負荷保護装置は、
軸傾斜方向の過負荷検出感度の方向性を三角形を越えた
多角形にして円形に近付けようとしたものであるが、こ
の3点を越える多点を同時に支持するには、上記円板平
面支持構造のものと同様に、極めて高い加工精度や組立
時の微妙な調整が必要になり、これらはがたの要因とな
る。尚、この多点支持構造の過負荷保護装置において、
多点を同時に支持するために、各支持点にコンプライア
ンス(柔軟性)を持たせてもよいが、過負荷がかからな
い固定状態の剛性が低くなるので、実用的な解決策とは
なり得ない。
【0009】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、3点支持構造の持つ、変位後の復帰の
位置精度や固定時の剛性の向上、高度の加工精度や組立
調整の不要化という利点を活かしつつ、軸傾斜方向の過
負荷検出感度の方向性を円形に近付けて均一化しようと
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、3点支持構造を複数連設させるよ
うにした。
【0011】具体的には、請求項1の発明では、ロボッ
トアームに装着されるハンドに過負荷が入力されたとき
に変位してアームを保護するようにした過負荷保護装置
として、上記ロボットアームに取り付けられるアーム側
部材と、このアーム側部材の側方にアーム側部材と同じ
軸線に沿って移動可能に配設され、上記ハンドに取り付
けられるハンド側部材と、上記アーム側部材及びハンド
側部材の間に両部材と同じ軸線に沿って移動可能に配設
された少なくとも1つの中間部材と、上記ハンド側部材
とアーム側部材との間に中間部材が挟圧されるようにハ
ンド側部材を押圧する押圧手段とを備えたものとする。
【0012】そして、上記アーム側部材、ハンド側部材
及び中間部材の各々は、該各部材に隣接する他の部材に
対し、それぞれ同一半径の円周上でかつ円周方向に3等
分した位置に配置される3つの支持部により3点支持さ
れており、この各支持部は、互いに隣接する両部材の一
方に設けられた突起部と、両部材の他方に設けられ、上
記突起部を係合する係合部とからなるものとする。
【0013】また、上記互いに隣接する両部材間、例え
ばアーム側部材と中間部材との間の支持部は、他の互い
に隣接する両部材、例えばハンド側部材と中間部材との
間の支持部に対し、軸線方向から見て各々の支持部がそ
れぞれ上記中間部材の数に1を加えた数に3を乗じた数
の頂点を持つ正多角形、例えば中間部材が1つの場合で
は6(=(1+1)×3)の頂点を持つ正六角形の各頂
点上に位置するように円周方向にずれた状態に配置され
ているものとする。
【0014】上記の構成により、アーム側部材とハンド
側部材との間に少なくとも1つの中間部材が配置され、
この中間部材とアーム側部材及びハンド側部材との間
(中間部材が複数の場合は中間部材同士間も含む)に、
それぞれ同一半径の円周上でかつ円周方向に3等分した
位置に配置される3つの支持部が介在され、押圧手段の
押圧によってハンド側部材とアーム側部材との間に中間
部材が挟圧されているので、アーム側部材とハンド側部
材とは中間部材の介在により複数の3点支持を軸線方向
に並べた支持構造によって支持されることとなる。この
ことで、隣接する両部材間では3点支持構造の利点が得
られ、支持点の固定によって変位後の復帰の位置精度を
高めることができるとともに、固定状態での剛性を高く
してがたの発生を抑えることができ、さらには高度の加
工精度や組立調整も不要になる。
【0015】そして、上記互いに隣接する両部材間の支
持部は、他の互いに隣接する両部材間の支持部に対し、
軸線方向から見て各々の支持部がそれぞれ上記中間部材
の数に1を加えた数に3を乗じた数の頂点を持つ正多角
形の各頂点上に位置するように円周方向にずれた状態に
配置されているので、アーム側部材とハンド側部材との
間の全体から見れば、軸傾斜方向の過負荷検出感度が円
周方向について上記正多角形となり、その円周方向の方
向性を円形に近付けて均一化することができる。
【0016】請求項2の発明では、ハンドに入力される
少なくとも圧縮方向及び引張方向の過負荷に対しロボッ
トアームを保護する過負荷保護装置として、ロボットア
ームに取り付けられ、切欠部を有するアーム側部材と、
このアーム側部材の切欠部内にアーム側部材と同じ軸線
に沿って移動可能に配設され、上記ハンドに取り付けら
れるハンド側部材と、上記アーム側部材及びハンド側部
材の背面側に両部材と同じ軸線に沿って移動可能に配設
された中間部材と、この中間部材をアーム側部材に向か
って押圧する第1押圧手段と、上記ハンド側部材を中間
部材に向かって押圧する第2押圧手段とを備えたものと
する。
【0017】そして、上記中間部材はアーム側部材及び
ハンド側部材に対し、それぞれ同一半径の円周上でかつ
円周方向に3等分した位置に配置される3つの支持部に
より3点支持されており、上記各支持部は、互いに隣接
する両部材の一方に設けられた突起部と、両部材の他方
に設けられ、上記突起部を係合する係合部とからなるも
のとする。
【0018】また、上記アーム側部材と中間部材との間
の支持部は、ハンド側部材と中間部材との間の支持部に
対し、軸線方向から見て各々の支持部がそれぞれ正6角
形の各頂点上に位置するように円周方向にずれた状態に
配置されている構成とする。
【0019】こうすれば、アーム側部材と中間部材との
間及びハンド側部材と中間部材との間にそれぞれ3つの
支持部が介在され、中間部材が第1押圧手段によりアー
ム側部材に向かって、またハンド側部材が第2押圧手段
により中間部材に向かってそれぞれ押圧されているの
で、アーム側部材及びハンド側部材と中間部材とはそれ
ぞれ3点支持構造により支持される。しかも、アーム側
部材及び中間部材の間の支持部とハンド側部材及び中間
部材の間の支持部とが、軸線方向から見て各々の支持部
がそれぞれ正6角形の各頂点上に位置するように円周方
向にずれた状態に配置されているので、上記請求項1の
発明と同様に、3点支持構造による支持点の固定によっ
て変位後の復帰の位置精度を高め、固定状態での剛性を
高くしてがたの発生を抑え、高度の加工精度や組立調整
も不要とできるとともに、軸傾斜方向の過負荷検出感度
を正六角形として、その円周方向の方向性を均一化する
ことができる。
【0020】また、ハンド側部材に圧縮方向の過負荷が
かかったときには、その過負荷によって中間部材が第1
押圧手段の押圧力に抗して背面側に移動し、アーム側部
材と中間部材との間の支持部による3点支持構造が外れ
る一方、逆に、ハンド側部材に引張方向の過負荷がかか
ったときには、その過負荷によってハンド側部材が第2
押圧手段の押圧力に抗して前面側に移動し、ハンド側部
材と中間部材との間の支持部による3点支持構造が外れ
ることとなる。従って、ハンドに対する圧縮方向及び引
張方向の双方の過負荷について変位して保護することが
できる。
【0021】請求項3の発明では、上記アーム側部材、
ハンド側部材及び中間部材の各々が、該各部材に隣接す
る他の部材に対し、各支持部の突起部が係合部から外れ
るまで軸線回りに回転するのを規制する回転規制手段を
設ける。このことで、回転方向の過負荷により、ハンド
側部材がアーム側部材に対し軸線回りに回転しても、そ
の回転は回転規制手段によって各支持部の突起部が係合
部から外れない範囲に規制される。従って、ハンド側及
びアーム側部材同士は常に回転規制手段による規制が行
われる範囲内で相対回転し、この範囲では、押圧手段に
よる押圧により支持部の突起部が常に係合部に係合する
ので、回転方向の過負荷が取り除かれたときにハンド側
部材を正規の位置にスムーズに自動復帰させることがで
きる。
【0022】請求項4の発明では、ハンド側部材がアー
ム側部材に対し変位するのを検出する検出手段を設け
る。こうすれば、例えば、この検出手段の検出信号をロ
ボットの制御システムに送信してロボットの作動を即座
に停止させ、過負荷状態がさらに進行するのを回避する
こと等ができる。
【0023】請求項5の発明では、上記支持部における
突起部の先端部は球面状とし、係合部は、半径方向に延
びる断面V字状の溝とする。こうすると、支持部の位置
誤差があっても、それを許容して、組立時の位置を確実
に合致させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)図1は本発明の実施形態1に係るロボッ
トアーム保護装置の全体構成を示し、この保護装置は、
図外のロボットアームと該ロボットアームに装着される
ハンドとの間に接続されるもので、ハンドに過負荷が入
力されたときに変位してアームを保護するようになって
いる。
【0025】図1において、1は下側に開放された有底
円筒形状のアーム側プレートで、その背面(底壁上面)
にてロボットアームに一体的に取付固定される。このア
ーム側プレート1は下端部(先端部)にリング状の受圧
部2を有し、この受圧部2の中心には円形の開口3が貫
通形成されている。
【0026】上記アーム側プレート1の内部つまりその
受圧部2の背面側(上側)にはハンド側プレート10の
リング状の受圧部11が、アーム側プレート1と同じ軸
線Lに沿って上下移動可能にかつ外周部をアーム側プレ
ート1の内周面に対しシール部材11aでシールして配
設されており、この受圧部11によりアーム側プレート
1内に加圧室30が区画されている。上記ハンド側プレ
ート10は、上端部にて上記受圧部11に同心に一体化
されかつ上記アーム側プレート1の受圧部2における開
口3を経てアーム側プレート1の外部(下側)に延びる
円筒部12と、この円筒部12の外端部(下端部)に一
体形成された円板状の取付部13とを備え、この取付部
13にてハンド側プレート10がハンドに一体的に取付
固定される。
【0027】上記アーム側プレート1の受圧部2とハン
ド側プレート10の受圧部11との間には、図2に示す
ような1つのリング状の中間プレート20が両プレート
1,10の受圧部2,11と同じ軸線Lに沿って上下移
動可能に配設され、この中間プレート20の内部に上記
ハンド側プレート10の円筒部12が挿通されている。
【0028】また、上記アーム側プレート1の内底面の
中心部とハンド側プレート10の取付部13上面の中心
部との間には圧縮ばね31がハンド側プレート10の円
筒部12内に位置する状態で縮装されている。また、上
記加圧室30は、アーム側プレート1に開口した圧力ポ
ート(図示せず)を介して図外の流体圧供給源(例えば
加圧エア供給源)に接続されており、このばね31と加
圧室30内の流体圧とにより、ハンド側プレート10を
アーム側プレート1に対し、各々の受圧部2,11が互
いに接近する方向に押圧して両受圧部2,11間に中間
プレート20を挟圧するようにした押圧機構29(押圧
手段)が構成されている。尚、上記加圧室30内の流体
圧を可変とすることで、各受圧部2,11間の押圧力を
適正に調整することができる。
【0029】上記アーム側プレート1の受圧部2と、こ
の受圧部2の上側に隣接する中間プレート20とは、同
一半径Rの円周上でかつ円周方向に3等分した位置に配
置した3つの第1支持部32,32,…(1つのみ図示
する)により3点支持されている。また、上記ハンド側
プレート10の受圧部11と、この受圧部11の下側に
隣接する中間プレート20とも、上記第1支持部32,
32,…と同じ同一半径Rの円周上でかつ円周方向に3
等分した位置に配置した3つの第2支持部36,36,
…(1つのみ図示する)により3点支持されている。上
記第1支持部32,32,…及び第2支持部36,3
6,…の各々は基本的に同じもので、各第1支持部32
にあっては、アーム側プレート1の受圧部2上面(背
面)に突設された突起部33と、図2にも示す如く、こ
の受圧部2に隣接する中間プレート20の下面に半径方
向に延びるように凹設され、上記突起部33を係合する
係合部としての断面V字状の係合溝34とからなる。一
方、各第2支持部36にあっては、ハンド側プレート1
0の受圧部11下面に突設された突起部37と、この受
圧部11に隣接する中間プレート20の上面に半径方向
に延びるように凹設された係合部としての断面V字状の
係合溝38とからなり、上記各突起部33,37の先端
部は球面状とされている。尚、中間プレート20の上下
面にそれぞれ形成される係合溝34,38の深さは、そ
れぞれに係合する突起部33,37が略同じ高さ位置で
係合するように設定されている。
【0030】そして、上記アーム側プレート1の受圧部
2と、この上側に隣接する中間プレート20との間の第
1支持部32,32,…は、ハンド側プレート10の受
圧部11と、この下側に隣接する中間プレート20との
間の第2支持部36,36,…に対し、図4に示すよう
に、軸線方向から見て各々の支持部32,36がそれぞ
れ上記中間プレート20の数「1」に「1」を加えた数
「2」に「3」を乗じた数「6」の頂点を持つ正6角形
の各頂点上に位置するように円周方向に60°だけずれ
た状態に配置されている。
【0031】したがって、この実施形態においては、ロ
ボットの作動時、ハンドに過負荷がかかると、このハン
ドに取り付けられている過負荷保護装置のハンド側プレ
ート10がアーム側プレート1に対し相対変位する。例
えば図3(a),(b)はハンド側プレート10が軸傾
斜方向の過負荷によって軸線Lに対し傾斜変位した状態
を例示しており、点Oは傾きの中心である。
【0032】その場合、過負荷保護装置においては、ア
ーム側プレート1及びハンド側プレート10の受圧部
2,11間に1つの中間プレート20が配置され、この
中間プレート20とアーム側プレート1及びハンド側プ
レート10の各受圧部2,11との間にそれぞれ3つの
支持部32,32,…,36,36,…が介在され、圧
縮ばね31及び加圧室30内の流体圧による押圧付勢に
よってハンド側プレート10及びアーム側プレート1の
受圧部2,11間に中間プレート20が挟圧されている
ので、アーム側プレート1及びハンド側プレート10の
受圧部2,11同士は、中間プレート20下側の3つの
第1支持部32,32,…からなる3点支持構造と、中
間プレート20上側の3つの第2支持部36,36,…
からなる3点支持構造との2つを軸線方向に並べた支持
構造によって支持されることとなる。このため、アーム
側プレート1及びハンド側プレート10の受圧部2,1
1と、これらに隣接する中間プレート20との間では3
点支持構造の利点が得られ、支持点の固定によって変位
後の復帰の位置精度を高めることができる。しかも、固
定状態での剛性を高くしてがたの発生を抑えることがで
き、高度の加工精度や組立調整も不要になる。
【0033】また、上記アーム側プレート1の受圧部2
と中間プレート20との間の第1支持部32,32,…
は、ハンド側プレート10の受圧部11と中間プレート
20との間の第2支持部36,36,…に対し、図4に
示すように、軸線方向から見て各々の支持部32,36
がそれぞれ正6角形の各頂点上に位置するように円周方
向に60°だけずれた状態に配置されているので、アー
ム側プレート1とハンド側プレート10とを全体から見
れば、軸傾斜方向の過負荷検出感度が正6角形となり
(図4では矢印で過負荷による作動負荷の大きさを示し
ている)、その円周方向の方向性を円形に近付けて均一
化することができる。具体的には、従来の3点支持構造
では、円周方向に沿って2倍の感度差が生じるのに対
し、この実施形態のようにすれば、1.15(=1/s
in60°)倍の感度差に均一化することができる。
【0034】また、この実施形態では、各支持部32,
36における突起部33,37の先端部が球面状とさ
れ、この突起部33,37がそれぞれ係合する係合部は
半径方向に延びる断面V字状の係合溝34,38である
ので、仮に支持部32,36の位置誤差があったとして
も、組立時の位置を確実に合致させることができる。
【0035】尚、この実施形態では、支持部32,36
の突起部33,37をアーム側プレート1及びハンド側
プレート10の受圧部2,11に、また係合部としての
係合溝34,38を中間プレート20にそれぞれ設けて
いるが、逆に突起部33,37を中間プレート20に、
また係合溝34,38をプレートの受圧部2,11にそ
れぞれ設けてもよく、さらには中間プレート20に一方
の支持部(例えば32)の突起部と他方の支持部(同3
6)の係合溝とを設けるようにすることもでき、上記実
施形態と同様の作用効果が得られる。
【0036】また、各支持部32,36を球面状頭部を
持つ突起部33,37と、断面V字状の係合溝34,3
8とで構成するのに代え、単なる突起部とそれに係合す
る円錐穴とで構成することもできる。しかし、各々の位
置の誤差により組合せ時の位置が定まらないことを考慮
すると、上記のように球面状頭部を持つ突起部33,3
6とV字状の係合溝34,37とからなる構成が好まし
い。
【0037】さらに、上記実施形態では中間プレート2
0を1つとしているが、2つ以上設けてもよく、互いに
隣接する両部材間の支持部を、他の互いに隣接する両部
材間の支持部に対し、軸線方向から見て各々の支持部が
それぞれ上記中間部材の数に1を加えた数に3を乗じた
数の頂点を持つ正多角形(例えば中間プレート20の数
が2つのときには正9角形)の各頂点上に位置するよう
に円周方向に所定角度(同中間プレート20の数が2つ
のときには40°)ずれた状態に配置すればよい。
【0038】また、上記実施形態では、アーム側プレー
ト1の受圧部2を下側に、またハンド側プレート10の
受圧部11を上側にそれぞれ配置しているが、逆に、ハ
ンド側プレート10の受圧部11を下側に、またアーム
側プレート1の受圧部2を上側にそれぞれ配置すれば、
ハンドを軸線方向に沿ってアーム側から離隔させる引張
方向の過負荷に対して変位させることができる。
【0039】さらに、押圧機構としては、上記の如き圧
縮ばね31及び流体圧の組合わせの他、各々を単独で用
いてもよく、さらには引張ばねや流体圧、或いはそれら
の組合わせを用いることもできる。
【0040】(実施形態2)図5及び図6は本発明の実
施形態2を示し(尚、以下の各実施形態では図1と同じ
部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略
する)、回転方向の変位の最大値を規制するようにした
ものである。
【0041】すなわち、この実施形態では、アーム側プ
レート1の受圧部2における開口3は閉塞され、その受
圧部2には、各第1支持部32を構成する隣接する突起
部33,33間の位置に円周方向に延びる複数の円弧孔
4,4,…が上下面間に亘り、また中間プレート20に
は、各支持部32,36を構成する係合溝34,38間
の位置に円周方向に延びかつ上記円弧溝4と同数の円弧
孔21,21,…が上下面間に亘りそれぞれ貫通形成さ
れ、これらアーム側プレート1の受圧部2及び中間プレ
ート20の各円弧孔4,21同士は上下に対応して設け
られている(尚、図5は支持部32,36以外の位置で
の断面図であるので、それらは示されていない)。この
上下に対応する各組の円弧孔4,21にはそれぞれスト
ッパピン40が挿通され、この各ストッパピン40の上
端部はハンド側プレート10において中間プレート20
の上側に位置する受圧部11に、また下端部はハンド側
プレート10の取付部13にそれぞれ一体に固定されて
いる。つまり、これら複数のストッパピン40,40,
…がハンド側プレート10の受圧部11と取付部13と
の連結部を兼ねており、上記実施形態1における円筒部
12は省略されている。また、中間プレート20は、上
記実施形態1とは異なる円板状のもので、その上面の中
心部には凹部22が形成され、この凹部22の内底面と
その上側のアーム側プレート1の底壁内面との間に圧縮
ばね31が縮装されている。
【0042】そして、上記上下に対応する各組の円弧孔
4,21とそれらに挿通されたストッパピン40とで、
アーム側プレート1、ハンド側プレート10及び中間プ
レート20の各々が他のものに対し軸線L回りに相対回
転するのを規制する回転規制機構42が構成され、この
回転規制機構42による回転範囲は、図6に示すよう
に、該各支持部32,36の突起部33,37が係合溝
34,38から外れない範囲とされている。
【0043】この実施形態によると、ハンドにかかった
回転方向の過負荷により、ハンド側プレート10がアー
ム側プレート1に対し軸線L回りに回転しても、その回
転は回転規制機構42の円弧溝4,21の円周方向端部
でのストッパピン40の当接によって各支持部32,3
6の突起部33,37が係合溝34,38から脱出しな
い範囲に規制される。従って、ハンド側プレート10は
常に回転規制機構42による規制が行われる範囲内で相
対回転し、この範囲内では、圧縮ばね31による押圧に
より支持部32,36の突起部33,37が係合溝3
4,38に係合するので、回転方向の過負荷が取り除か
れたときにハンド側プレート10を正規の位置にスムー
ズに自動復帰させることができる。
【0044】(実施形態3)図7〜図9は実施形態3を
示す。この実施形態は、ハンドに対する圧縮方向の過負
荷のみならず引張方向の過負荷に対しても変位できるよ
うにしたものである。
【0045】すなわち、この実施形態では、図7及び図
8に示すように、アーム側プレート1のリング状受圧部
2の内部(中心部)は、その各第1支持部32の突起部
33を除く部分を半径方向外側に切り欠いてなる略Y字
形状の切欠部5に形成されている。
【0046】ハンド側プレート10は、基本的に下側に
開放された凹部14を有する横断面略Y字状の有底筒形
状のもので、その凹部14の下端開口部の周りに取付部
13が一体に形成されている。一方、ハンド側プレート
10上端の底壁は、アーム側プレート1と同じ軸線Lに
沿って移動可能な受圧部11を構成している。この受圧
部11は、貫通状の中心孔15を有する円形部16と、
該円形部16外周の円周方向3等分位置から半径方向外
側に突出してなる3つの角部17,17,…とからなっ
ており、この受圧部11がアーム側プレート1の受圧部
2の切欠部5内に該アーム側プレート1の受圧部2と略
同じ高さ位置になるように配置されている。
【0047】また、アーム側プレート1の内部つまりア
ーム側プレート1及びハンド側プレート10の受圧部
2,11の背面側(上側)には円板状の中間プレート2
0が両プレート1,10と同じ軸線Lに沿って移動可能
に配置されている。この中間プレート20上面の凹部2
2内底面と、その上側のアーム側プレート1の底壁内面
との間には中間プレート20をアーム側プレート1の受
圧部2に向かって下側に押圧する第1圧縮ばね44(第
1押圧手段)が縮装されている。
【0048】また、中間プレート20の下面中心部には
ねじ穴23を有する円筒状ボス部24が形成され、この
ねじ穴23にはロッド46の上端部が螺合締結されてい
る。このロッド46は上記ハンド側プレート10の受圧
部11の中心孔15に挿通されて凹部14内に延び、そ
の下端にはばね受け47が設けられている。そして、こ
のばね受け47と凹部14の内底面との間には、上記ハ
ンド側プレート10を中間プレート20に向かって上側
に押圧する第2圧縮ばね45(第2押圧手段)が縮装さ
れている。
【0049】さらに、中間プレート20は、該中間プレ
ート20に下側に隣接するアーム側プレート1の受圧部
2に対し、同一半径Rの円周上でかつ円周方向に3等分
した位置に配置される3つの第1支持部32,32,…
により、またハンド側プレート10の受圧部11に対
し、上記第1支持部32,32,…と同じ同一半径Rの
円周上でかつ円周方向に3等分した位置に配置される3
つの第2支持部36,36,…によりそれぞれ3点支持
されている。そして、アーム側プレート1の受圧部2及
び中間プレート20の間の3つの第1支持部32,3
2,…と、ハンド側プレート10の受圧部11及び中間
プレート20の間の3つの第2支持部36,36,…と
は、上記実施形態1と同様に、軸線方向から見て各々の
支持部32,36がそれぞれ正6角形の各頂点上に位置
するように円周方向に60°ずれた状態に配置されてい
る(図4参照)。その他は上記実施形態1と同様の構成
である。
【0050】したがって、この実施形態においても、上
記実施形態1と同様に、3点支持構造による支持点の固
定によって変位後の復帰の位置精度を高め、固定状態で
の剛性を高くしてがたの発生を抑え、高度の加工精度や
組立調整も不要とできるとともに、軸傾斜方向の過負荷
検出感度を正六角形として、その円周方向の方向性を均
一化することができる。
【0051】また、ハンド側プレート10に対する過負
荷のうち、図9(a)に示すように、圧縮方向の過負荷
がかかったときには、その過負荷によって中間プレート
20が第1圧縮ばね44の押圧力に抗して上側(背面
側)に移動し、アーム側プレート1の受圧部2と中間プ
レート20との間の第1支持部32,32,…による3
点支持構造が外れるようになる。一方、逆に、ハンド側
プレート10に引張方向の過負荷がかかったときには、
図9(b)に示す如く、その過負荷によってハンド側プ
レート10が第2圧縮ばね45の押圧力に抗して下側
(前面側)に移動し、ハンド側プレート10の受圧部1
1と中間プレート20との間の第2支持部36,36,
…による3点支持構造が外れることとなる。よって、ハ
ンドに対する圧縮方向及び引張方向の双方の過負荷につ
いて変位して保護ができる。
【0052】(実施形態4)図10は実施形態4を示
し、過負荷による変位を検出するようにしたものであ
る。すなわち、この実施形態の構成は基本的に上記実施
形態2と同様である(図5参照)。そして、ハンド側プ
レート10における受圧部11の下面中心部には検出用
突起18が取り付けられている。一方、アーム側プレー
ト1の受圧部2の中心には、例えば近接スイッチや機械
的接点スイッチ等からなる検出装置48が上記検出用突
起18に対応して取り付けられ、この検出装置48は例
えばロボットの制御装置(図示せず)に接続されてお
り、この検出装置48により、ハンド側プレート10の
受圧部11がアーム側プレート1の受圧部2に対し変位
するのを検出するようにしている。
【0053】したがって、この実施形態では、ハンドへ
の過負荷によりハンド側プレート10の受圧部11がア
ーム側プレート1の受圧部2に対し例えば軸線方向(他
の方向でもよい)に変位すると、そのことを検出装置4
8が検出して検出信号を出力する。この検出装置48の
検出信号はロボットの制御装置に送られるため、例えば
過負荷がかかったときにロボットの作動を即座に停止さ
せて、過負荷状態がさらに進行するのを回避すること等
ができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明で
は、ロボットアームに装着されるハンドに過負荷が入力
されたときに変位してアームを保護する過負荷保護装置
として、ロボットアームに取り付けられるアーム側部材
と、ハンドに取り付けられるハンド側部材との間に少な
くとも1つの中間部材を配設して、この中間部材がハン
ド側部材及びアーム側部材間に挟圧されるようにハンド
側部材を押圧する押圧手段を設け、中間部材を利用して
アーム側部材とハンド側部材との間に複数の3点支持構
造を設け、これら複数の3点支持構造の支持点を3の正
数倍の頂点を持つ6以上の正多角形の頂点位置に配置し
た。また、請求項2の発明では、ロボットアームに取り
付けられ、切欠部を有するアーム側部材と、このアーム
側部材の切欠部内に配設され、上記ハンドに取り付けら
れるハンド側部材との間に、中間部材を配設し、この中
間部材を利用してアーム側部材とハンド側部材との間に
複数の3点支持構造を設け、これら複数の3点支持構造
の支持点を正6角形の頂点位置に配置し、中間部材をア
ーム側部材及びハンド部材にそれぞれ押圧させる押圧手
段を設けた。従って、これらの発明によると、アーム側
部材、ハンド側部材及び中間部材において、隣接する両
部材間では3点支持構造の利点が得られ、過負荷の作用
による変位後の復帰の位置精度の向上、固定状態での剛
性増大によるがた発生の抑制、高度の加工精度や組立調
整の不要化を図るとともに、軸傾斜方向の過負荷検出感
度の円周方向の方向性を円形に近付けて均一化すること
ができる。
【0055】特に、請求項2の発明によれば、ハンド側
部材に圧縮方向の過負荷がかかったときには、アーム側
部材と中間部材との間の支持部による3点支持構造が外
れる一方、引張方向の過負荷がかかったときには、ハン
ド側部材と中間部材との間の支持部による3点支持構造
が外れるので、ハンドに対する圧縮方向及び引張方向の
双方の過負荷について変位して保護することができる。
【0056】請求項3の発明によると、アーム側部材、
ハンド側部材及び中間部材が、それに隣接する他の部材
に対し、各支持部の突起部が係合部から外れるまで軸線
回りに回転するのを規制するようにしたことにより、回
転方向の過負荷により、各部材がそれと隣接する他の部
材に対し軸線回りに回転しても支持部の突起部が常に係
合部に係合するので、回転方向の過負荷が取り除かれた
ときに各部材を正規の位置にスムーズに自動復帰させる
ことができる。
【0057】請求項4の発明によると、ハンド側部材が
アーム側部材に対し変位するのを検出する検出手段を設
けたことにより、この検出手段の検出信号により、例え
ばロボットを即座に作動停止させて過負荷状態の進行回
避等を計ることができる。
【0058】請求項5の発明によると、支持部における
突起部の先端部を球面状とし、係合部は半径方向の断面
V字状の溝としたことにより、支持部の位置誤差があっ
ても、それを許容して、組立時の位置を確実に合致させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る過負荷保護装置の断
面図である。
【図2】中間プレートの斜視図である。
【図3】ハンドに作用する過負荷に応じてハンド側プレ
ートが揺動する状態を示す説明図である。
【図4】軸傾斜方向の過負荷検出感度の円周方向の方向
性を示す図である。
【図5】実施形態2を示す図1相当図である。
【図6】実施形態2において回転方向の過負荷に伴う規
制機構による回転範囲の最大幅を示す説明図である。
【図7】実施形態3を示す図1相当図である。
【図8】実施形態3の保護装置を示す分解斜視図であ
る。
【図9】実施形態3においてハンドに作用する圧縮方向
及び引張方向の過負荷に応じてハンド側プレートが移動
する状態を示す説明図である。
【図10】実施形態4を示す図1相当図である。
【符号の説明】
1 アーム側プレート(アーム側部材) 2 受圧部 4 円弧溝 5 切欠部 10 ハンド側プレート(ハンド側部材) 11 受圧部 18 検出用突起 20 中間プレート(中間部材) 21 円弧溝 29 押圧機構(押圧手段) 30 加圧室 31 圧縮ばね 32 第1支持部 33 突起部 34 係合溝 36 第2支持部 37 突起部 38 係合溝 40 ストッパピン 42 回転規制機構(回転規制手段) 44 第1圧縮ばね(第1押圧手段) 45 第2圧縮ばね(第2押圧手段) 48 検出装置(検出手段) L 軸線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロボットアームに装着されるハンドに過
    負荷が入力されたときに変位してアームを保護するよう
    にした過負荷保護装置であって、 上記ロボットアームに取り付けられるアーム側部材と、 上記アーム側部材の側方にアーム側部材と同じ軸線に沿
    って移動可能に配設され、上記ハンドに取り付けられる
    ハンド側部材と、 上記アーム側部材とハンド側部材との間に両部材と同じ
    軸線に沿って移動可能に配設された少なくとも1つの中
    間部材と、 上記ハンド側部材とアーム側部材との間に中間部材が挟
    圧されるようにハンド側部材を押圧する押圧手段とを備
    え、 上記アーム側部材、ハンド側部材及び中間部材の各々
    は、該各部材に隣接する他の部材に対し、それぞれ同一
    半径の円周上でかつ円周方向に3等分した位置に配置さ
    れる3つの支持部により3点支持されており、 上記各支持部は、互いに隣接する両部材の一方に設けら
    れた突起部と、両部材の他方に設けられ、上記突起部を
    係合する係合部とからなり、 上記互いに隣接する両部材間の支持部は、他の互いに隣
    接する両部材間の支持部に対し、軸線方向から見て各々
    の支持部がそれぞれ上記中間部材の数に1を加えた数に
    3を乗じた数の頂点を持つ正多角形の各頂点上に位置す
    るように円周方向にずれた状態に配置されていることを
    特徴とするロボットアームの過負荷保護装置。
  2. 【請求項2】 ロボットアームに装着されるハンドに少
    なくとも圧縮方向及び引張方向の過負荷が入力されたと
    きに変位してアームを保護するようにした過負荷保護装
    置であって、 上記ロボットアームに取り付けられ、切欠部を有するア
    ーム側部材と、 上記アーム側部材の切欠部内にアーム側部材と同じ軸線
    に沿って移動可能に配設され、上記ハンドに取り付けら
    れるハンド側部材と、 上記アーム側部材及びハンド側部材の背面側に両部材と
    同じ軸線に沿って移動可能に配設された中間部材と、 上記中間部材をアーム側部材に向かって押圧する第1押
    圧手段と、 上記ハンド側部材を中間部材に向かって押圧する第2押
    圧手段とを備え、 上記中間部材はアーム側部材及びハンド側部材に対し、
    それぞれ同一半径の円周上でかつ円周方向に3等分した
    位置に配置される3つの支持部により3点支持されてお
    り、 上記各支持部は、互いに隣接する両部材の一方に設けら
    れた突起部と、両部材の他方に設けられ、上記突起部を
    係合する係合部とからなり、 上記アーム側部材と中間部材との間の支持部は、ハンド
    側部材と中間部材との間の支持部に対し、軸線方向から
    見て各々の支持部がそれぞれ正6角形の各頂点上に位置
    するように円周方向にずれた状態に配置されていること
    を特徴とするロボットアームの過負荷保護装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2のロボットアームの過負
    荷保護装置において、 アーム側部材、ハンド側部材及び中間部材の各々が、該
    各部材に隣接する他の部材に対し、各支持部の突起部が
    係合部から外れるまで軸線回りに回転するのを規制する
    回転規制手段を設けたことを特徴とするロボットアーム
    の過負荷保護装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかのロボットアー
    ムの過負荷保護装置において、 ハンド側部材がアーム側部材に対し変位するのを検出す
    る検出手段を設けたことを特徴とするロボットアームの
    過負荷保護装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかのロボットアー
    ムの過負荷保護装置において、 支持部における突起部の先端部は球面状であり、 係合部は、半径方向に延びる断面V字状の溝であること
    を特徴とするロボットアームの過負荷保護装置。
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