JPH1148124A - 研磨布表面調整機構、研磨布表面調整方法および研磨装置 - Google Patents

研磨布表面調整機構、研磨布表面調整方法および研磨装置

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JPH1148124A
JPH1148124A JP22089097A JP22089097A JPH1148124A JP H1148124 A JPH1148124 A JP H1148124A JP 22089097 A JP22089097 A JP 22089097A JP 22089097 A JP22089097 A JP 22089097A JP H1148124 A JPH1148124 A JP H1148124A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンディショニングにより研磨の面内均一性が
劣化するのを防ぎ、またコンディショニング時間を短縮
する研磨布表面調整機構、研磨布表面調整方法及び研磨
装置の提供。 【解決手段】研磨テーブルを回転させ、円筒形あるいは
円錐台形のコンディショナーを研磨布に押しつけながら
回転させ、テーブルの回転に伴うテーブル半径方向の速
度差を、コンディショナーの直径の差、あるいは、コン
ディショナーの位置によりコンディショナー回転速度を
変化させることにより、テーブル半径方向のコンディシ
ョナー速度を変化させ、テーブルとコンディショナーの
相対速度を位置によらず一定とすることができる。ま
た、テーブル回転数によらずコンディショナー速度によ
り相対速度を決定できるので、これを大きくすることに
より、短時間で従来と同等のコンディショニングを行う
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は研磨布表面調整機
構、研磨布表面調整方法および研磨装置に関し、特に、
半導体装置の製造工程中の凹凸を平坦化するための研磨
に用いられる研磨布表面調整機構、研磨布表面調整方法
および研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】研磨により基板表面を平滑化する技術
は、半導体基板の作製工程をはじめとし、あらゆる分野
で用いられている。一方、近年、半導体基板上のデバイ
ス作製工程においても、作製の過程で形成される表面の
凹凸、例えば層間絶縁膜表面の凹凸を研磨により平坦化
する化学機械研磨法(Chemical Mechanical Polis
hing;CMP)が採用されつつある。この方法では、半
導体基板等の基板表面を研磨する場合に用いられる、不
織布を材料とするような比較的柔らかめの研磨布とは異
なり、絶縁膜の平坦化を行うために、硬質発泡ポリウレ
タン等の材料からなる硬めの研磨布が用いられる。こう
した硬質発泡ポリウレタンを材料とする研磨布を用いる
場合には、研磨を進めていくうちに研磨布表面の凹凸が
研磨剤や研磨屑により埋め込まれ、研磨布自体も表面の
凹凸が平滑化されて、研磨レートが徐々に下がるという
現象が生じる。
【0003】この現象を避けるために、通常、ダイヤモ
ンドプレートを用いた研磨布表面調整(以下「コンディ
ショニング」という)が行われる。図7は、こうした研
磨に用いられる従来の研磨装置の構成を示す斜視図であ
る。図7を参照すると、基板を保持する基板保持部3、
研磨布2が貼られた研磨テーブル1、研磨剤供給口4、
コンディショニング機構(以下「コンディショナー」と
いう)5からなる。基板保持部3、コンディショナー5
には、回転、揺動、加圧機構が、研磨テーブル1には回
転機構が付随しているが、図では省略している。
【0004】コンディショナー5は、円盤上の金属板
に、平均粒径180μm程度のダイヤモンドパーティク
ル(粒子)を電着したダイヤモンドプレートが装着され
ている。
【0005】研磨の手順は、まず、研磨布2の貼られた
研磨テーブル1上に研磨剤を流しながら研磨テーブル1
を回転し、研磨剤を研磨布2全面に行き渡らせる。
【0006】次に基板を装着した基板保持部3を回転さ
せながら研磨テーブル1に押しつけることにより、基板
表面の研磨を行う。必要に応じて揺動を行う。研磨条件
としては、例えば研磨テーブル回転数=20RPM、基
板回転数=20RPM、荷重=500g/cm2であ
る。
【0007】研磨終了後、基板保持部3を持ち上げ、処
理の終わった基板を次に処理する基板と交換している間
に、コンディショナー5を回転させながら、研磨テーブ
ル1に押しつけることにより研磨布2表面のコンディシ
ョニングを行う。
【0008】ダイヤモンドプレートの形状としては、研
磨する基板の直径が200mm、揺動幅が20mmとす
ると、研磨に寄与する研磨布2表面をカバーするように
220mm以上の直径の円盤を用いる。コンディショニ
ング条件としては、例えば研磨テーブル回転数=20R
PM、コンディショナー回転数=20RPM、コンディ
ショナー荷重=100g/cm2である。コンディショ
ナー5の回転方向はテーブル1と同方向である。
【0009】この時、コンディショナー5の中心が研磨
テーブル1中心から150mmに位置するとすると、コ
ンディショナーと研磨布の相対速度は18.8m/分と
なる。
【0010】また、図8に示すように、ダイヤモンドプ
レートの大きさを直径50mmとし、研磨に寄与する研
磨布2表面をカバーするように、これを揺動幅150m
m以上で揺動させる方法もある。この場合、コンディシ
ョナー条件は先の例とは異なる。接触面積が小さくなる
ため、コンディショニング時間を長くするか、回転数や
荷重を高く設定する必要がある。
【0011】コンディショニング終了後、次の基板の研
磨を行い、以後研磨とコンディショニングを交互に繰り
返す。
【0012】この方法では、研磨中に研磨布表面は劣化
するものの、研磨開始時の研磨布表面状態が研磨毎に回
復するため、研磨の出来上がりは一定となる。
【0013】また、別の方法として、研磨中に同時にコ
ンディショニングを行い、研磨中の研磨布表面の状態変
化を抑えるという方法もある。この場合も、用いるコン
ディショナーは前述と同様であるが、研磨中ずっとコン
ディショニングを行うため、一般に荷重は低めとなる。
なお、例えば特開平7−237120号公報には、基板
の研磨を行うと同時に研磨布の表面状態を調整できるた
め一定の研磨レートで基板を研磨できるようにしたウェ
ート研磨装置が提案されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来のコン
ディショニング方法では、研磨布表面が均一にコンディ
ショニングされず、研磨特性、特に研磨の基板内均一性
が劣化するという問題点を有している。
【0015】また、そのため研磨布を早めに取り変える
必要が生じ、研磨布のコストが高くなるという問題があ
った。
【0016】こうした均一性の劣化は、コンディショニ
ングにより研磨布自身も削れることに原因がある。コン
ディショニングによる研磨布の削れ量は、コンディショ
ナーとの相対速度、荷重、コンディショニング時間で決
まる。図7に示すような大きな固定ディスクの場合、コ
ンディショナーの回転をテーブル回転と等しくすれば、
コンディショナーと研磨布との相対速度は一定となる
が、接触時間は、図8に示すように、テーブル上の位置
により変化する。
【0017】このため、図9に断面図として示すよう
に、研磨布2表面が削れ、研磨を重ねると研磨中の基板
6の研磨布2への接触が均一でなくなり、研磨の面内均
一性も悪化する。
【0018】コンディショナーを小型化し、これをテー
ブルの半径方向に移動する方法では、移動速度を変化さ
せ、研磨布の変形をコンディショニング領域で一様とす
る方法が考えられている。移動速度を変化させて接触時
間を一定としようというものである。しかし、この場
合、コンディショナーが外周に来るほど相対速度が高く
なる。この効果を相殺するように、移動速度を設定しな
ければならないが、コンディショニングによる研磨布の
削れ量は必ずしも相対速度に対して比例しないので、結
局、机上の計算だけでは最適条件を設定できないことに
なる。
【0019】また、コンディショニングを研磨と研磨の
間に行う方法では、コンディショニングに時間がかかり
すぎると、生産性を落とすことになる。
【0020】コンディショニング時間を短く、すなわ
ち、コンディショニング効率を上げようとすると、コン
ディショナー荷重を高くするか、テーブル回転数を上げ
るかである。しかし、コンディショナー荷重を高くする
とダイヤモンドの脱落が起きやすくなり、基板にスクラ
ッチのはいる原因となる。
【0021】また、研磨間に行う場合にはコンディショ
ニング中にはスラリーを流しながら行なうのが一般的で
ある。これは、次の研磨が始まるときに研磨布上をスラ
リーで満しておくことが目的である。ところが、コンデ
ィショニング効率を上げようとしてテーブル回転数を上
げると、スラリーが遠心力により吹き飛ばされるため、
スラリーの供給流量を高くする必要があり不経済であ
る。
【0022】したがって本発明は、上記問題点に鑑みて
なされたものであって、その第1の目的は、コンディシ
ョニングによる研磨布表面の変化を一様とし、研磨を続
けても基板面内均一性が劣化せず、研磨布寿命を延ば
す、研磨布表面調整機構、研磨布表面調整方法および研
磨装置を提供することにある。
【0023】本発明の第2の目的は、コンディショニン
グ時間を短縮する研磨布表面調整機構、研磨布表面調整
方法および研磨装置を提供することにある。
【0024】本発明の第3の目的は、コンディショナー
からダイヤモンド等の脱落を抑制し、被研磨基板に欠陥
を生じさせない、研磨布表面調整機構、研磨布表面調整
方法および研磨装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明の研磨布表面調整機構は、中心軸を軸に回転し、
その側面が研磨布の表面調整機能を持つ材料からなる円
筒形もしくは円錐台形のローラー状コンディショナー
と、ローラー状コンディショナーをその中心を軸に回転
させる駆動部、ローラー状コンディショナーを研磨布に
押しつける押圧機構およびローラー状コンディショナー
を研磨テーブルの半径方向に移動させる駆動部とを有す
る。
【0026】前記ローラー状コンディショナーの研磨布
への接触部が研磨テーブルの半径方向と一致することが
望ましく、ローラー状コンディショナーの回転速度、回
転方向、押圧荷重、半径方向の移動速度をそれぞれ任意
に設定できる制御装置を有することが望ましい。
【0027】また本発明の研磨装置は、上記研磨布表面
調整機構を搭載したものである。
【0028】さらに本発明の研磨布表面調整方法は、研
磨布への接触部が研磨テーブルの半径方向と一致し、そ
の側面が研磨布の表面調整機能を持つ材料からなる円筒
形もしくは円錐台形のローラー状コンディショナーを、
その中心軸を軸に回転させつつ研磨布に押しつけること
を特徴とする。
【0029】前記ローラー状コンディショナーは研磨テ
ーブルの回転方向に対して順方向あるいは逆方向に回転
させる。また、コンディショナーはテーブル半径方向に
移動させ、その回転速度や荷重、移動速度をテーブル上
の位置により変化させる。この研磨布表面調整方法は研
磨中に同時に行うあるいは研磨と研磨の間に行う。
【0030】[作用]本発明の作用について説明する
と、コンディショナー形状がローラー状であるため、研
磨布との相対速度をコンディショナーの回転速度で制御
することができる。したがって、研磨テーブル上の位置
によりローラー径や回転数を変化させることにより、位
置による相対速度の変化をなくすことができ、研磨布表
面を一様に調整することができる。こうすることによ
り、研磨の基板内均一性が劣化することを防ぎ、1枚の
研磨布で研磨できる基板の枚数を増やすことができる。
【0031】また、同様の作用により、相対速度をコン
ディショナーの回転数だけで上げることが、コンディシ
ョニング時間を短縮できる効果がある。
【0032】さらに、コンディショナー荷重を低減でき
ることから、コンディショナーからのダイヤモンドパー
ティクル等の脱落を抑えることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。
【0034】図1は、本発明の実施の形態の構成を示す
斜視図である。図1を参照すると、本発明の実施の形態
は、円錐台形もしくは円筒形のローラー状のコンディシ
ョナー5が研磨テーブル1上にその接触部が研磨テーブ
ルの半径方向と一致するようにして設置される。コンデ
ィショナー5の表面は、研磨布表面調整に有効な材質か
らなっており、正または逆あるいは正逆両方向に回転す
る駆動機構を備えている。コンディショナー5が研磨布
上の研磨に寄与する領域を覆うだけの長さを有する場合
には、コンディショニング中にコンディショナー5を研
磨テーブル1半径方向に移動する機構は必ずしも必要な
いが、それよりも短い場合にはコンディショナー5を研
磨テーブル1半径方向に移動させる駆動機構も備えてい
る。
【0035】コンディショナー5の回転数、荷重、移動
速度はそれぞれ制御可能である。必要ならば、コンディ
ショニング時以外は、コンディショナー5が研磨テーブ
ル1上から待避する機構を備えている。なお、これらの
駆動機構、制御機構は図示されていない。
【0036】こうした研磨布表面調整機構を有する研磨
装置としては、研磨テーブル1を少なくとも一つ有し、
研磨テーブル1上には研磨剤供給口4、少なくとも一枚
の基板を研磨するための基板保持部3および押圧機構を
有している。
【0037】コンディショナー5の研磨テーブル1上の
位置に対応して、その移動速度、回転数を変化させる制
御機構を有している。
【0038】こうした研磨装置を用いた研磨および研磨
布表面調整方法としては、任意の研磨条件により基板を
研磨した後、研磨テーブル1を回転させ、一定の荷重を
かけながらコンディショナー5を回転させる。コンディ
ショナー5が研磨布上の研磨領域を覆うだけの長さを有
している場合には、コンディショナー5は研磨テーブル
1半径方向に対して固定でよい。
【0039】円錐台状のコンディショナー5を用い、底
面の径と上面の径の違いを利用して研磨布との相対速度
を一定とすることができる。コンディショナーがこれよ
りも小さい場合には、研磨領域を覆うようにコンディシ
ョナーをテーブル半径方向に移動させる。この時、コン
ディショナーの回転速度テーブル中心からの距離によっ
て変化させ、研磨布上の任意の1点におけるコンディシ
ョナーとの相対速度を一定とすることができる。
【0040】所望のコンディショニングが終わった後、
次の研磨を行う。
【0041】別の研磨布表面調整方法としては、基板の
研磨中に、上述と同様の方法によりコンディショニング
を行う。
【0042】
【実施例】上記した実施の形態について更に詳細に説明
すべく、本発明の第1の実施例を図1を参照して説明す
る。長さ250mmの円錐台コンディショナー5の側面
に平均粒子径180μmのダイヤモンドパーティクルが
電着されている。コンディショナー5の研磨テーブル上
への接触は円錐台の側面で行われ、その接触部は研磨テ
ーブル1の半径方向と一致する。コンディショナー5
の、研磨テーブル1中心側端部の直径は50mmで、テ
ーブル中心から20mmに位置し、コンディショナー5
の反対側(研磨テーブル1外周側端部)の直径は30m
mである。コンディショナー5を研磨テーブル1に押し
つける機構も有しており、コンディショナー5をその軸
を中心に回転させる機構も有しているが図では省略して
ある。
【0043】直径200mmの半導体基板の段差上にシ
リコン酸化膜が成長されており、この凹凸を平坦化する
ために、研磨面を下にして基板保持部3に装着する。荷
重500g/cm2、テーブル回転数20RPM、基板
回転数20RPM、揺動幅20mmで5分間研磨を行
う。基板の中心はテーブル中心から140mm〜160
mmの間を揺動し、したがって、テーブル中心から40
mm〜260mmの範囲の研磨布が研磨に寄与すること
となる。研磨剤はヒュームドシリカをKOH溶液に分散
させたもの、例えばキャボット社製SS−12を研磨剤
供給口4から200cc/分の流量で流しながら研磨す
る。
【0044】研磨終了後、同じ流量の研磨剤を流しなが
ら、コンディショニングを行う。研磨テーブルの回転数
は20RPMとし、50g/cm2の荷重をかけ、接触
部での回転方向がテーブル1と逆向きとなるように、コ
ンディショナー回転数500RPMで回転させる。この
時テーブル1中心側のコンディショナー5の端部におけ
る研磨布の速度は2.5m/分、コンディショナー5の
速度は78.5m/分となり、相対速度は81.0m/
分となる。外周端では研磨布速度は33.9m/分、コ
ンディショナー5の速度と相対速度は、約69.1m/
分、81.0m/分となる。
【0045】このようにして相対速度一定でコンディシ
ョニングを行うことができるので、研磨を多数回行って
も研磨布表面の削れは、図2に示すようにフラットなも
のとなり、研磨の基板内均一性の劣化を抑えることがで
きる。
【0046】また、本実施例において相対速度は、従来
法の4倍程度であるため、コンディショニング時間を短
縮することができる。また、荷重を低めにすることがで
きるので、ダイヤモンドパーティクルの脱落を抑えるこ
ともできる。
【0047】次に本発明の第2の実施例について説明す
る。図2は、本発明の研磨装置の第2の実施例を示す斜
視図である。本発明の第2の実施例においては、直径4
0mm、長さ50mmの円筒形コンディショナー5の側
面に平均粒子径180μmのダイヤモンドパーティクル
が電着されている。コンディショナー5の軸は研磨テー
ブル1の半径方向と一致しており、半径方向に移動(図
中矢印参照)する機構を有している。また、コンディシ
ョナー5を研磨テーブル1に押しつける機構も有してお
り、コンディショナー5をその軸を中心に回転させる機
構も有している。
【0048】前記第1の実施例と同様に、基板の研磨を
行う。研磨終了後、同じ流量の研磨剤を流しながら、コ
ンディショニングを行う。研磨テーブルの回転数は20
RPMとし、コンディショナーのテーブル中心からの端
部をテーブル中心より25mmの位置に移動させ、50
g/cm2の荷重をかけ、接触部での回転方向がテーブ
ルと逆向きとなるように、コンディショナー回転数50
0RPMで回転させ、テーブル半径に沿って、外周方向
に移動速度20mm/秒で移動させる。
【0049】この時、テーブル1中心から50mmの地
点、すなわち、コンディショナーの中心での研磨布2と
コンディショナー5の相対速度は、約69.1m/分と
なる。コンディショナー回転数をコンディショナー中心
部のテーブル1中心からの距離にしたがって小さくして
いくと、相対速度を一定とすることができる。テーブル
1中心から300mmの地点でコンディショナー回転数
を250RPMとするとやはり相対速度は約69.1m
/分となる。
【0050】研磨テーブル1の回転数をR1、コンディ
ショナー5の直径をr1、テーブル1中心からの距離を
r2とすると、コンディショナー回転数Rを次式(1)
を満たすように設定すれば相対速度が一定となるのであ
る。
【0051】 π×R1×r2+π×R×r1=const. …(1)
【0052】このようにして相対速度一定でコンディシ
ョニングを行うことができるので、研磨を多数回行って
も研磨布表面の削れはフラットなものとなり、研磨の基
板内均一性の劣化を抑えることができる。また、本実施
例における相対速度は従来の3−4倍程度であるため、
コンディショニング時間を短縮することができる。ま
た、荷重を低めにすることができるので、ダイヤモンド
パーティクルの脱落を抑えることもできる。
【0053】また、前記第1の実施例では、コンディシ
ョナー形状により相対速度を一定とするコンディショナ
ー回転数が決められてしまうのに対し、第2の実施例で
は任意の回転数を選ぶことができるという効果を有す
る。
【0054】また、ここで、円柱、円錐台とは、正確な
円柱、円錐台形である必要はなく、その中心軸に垂直な
面での断面が図6のようなもの(外周に切り欠き部を有
する)も含む。
【0055】さらに別の実施例としては、前記第1の実
施例、第2の実施例と同様の装置を用いて研磨中にコン
ディショニングを行う。研磨条件を荷重500g/cm
2、テーブル回転数20RPM、基板回転数20RP
M、揺動幅20mmで5分間研磨を行うものとする。
【0056】前記第1の実施例のタイプのコンディショ
ナー5を用いた場合には、図4に示すように、例えばテ
ーブル1中心側の径を10mm、反対側の径を120m
mとし、回転数を100RPM、荷重を50g/cm2
とする。回転の方向は接触部でテーブルと同方向となる
ようにする。このとき、コンディショナー5と研磨布2
の相対速度は3.8m/分で一定となる。
【0057】前記第2の実施例のタイプのコンディショ
ナー5を用いる場合には、図5に示すように、コンディ
ショナー5のテーブル中心よりの端部を、テーブル1の
中心より25mmの位置に移動させ、50g/cm2
荷重をかけ、接触部での回転方向がテーブル1と同方向
となるように、コンディショナー回転数20RPMで回
転させ、テーブル半径に沿って、外周方向に移動速度2
0mm/秒で移動させる。この時テーブル中心から50
mmの地点、すなわち、コンディショナーの中心での研
磨布とコンディショナーの相対速度は、約3.8m/分
となる。
【0058】コンディショナー回転数をコンディショナ
ー中心部のテーブル中心からの距離にしたがって小さく
していくと、相対速度を一定とすることができる。テー
ブル中心から300mmの地点でコンディショナー回転
数を270RPMとするとやはり相対速度は約3.8m
/分となる。
【0059】一般に、研磨中に同時にコンディショニン
グを行う場合には、コンディショニング時間が長くなる
ため、コンディショニングを軽くしてやる必要がある。
そのため、コンディショナーの回転方向をテーブルと同
方向にすることにより相対速度を下げたのである。
【0060】この実施例では、研磨中に同時にコンディ
ショニングを行うため、もともとコンディショニング時
間の短縮は必要ないが、前の実施例と同様、コンディシ
ョニングによる研磨布の削れ量を均一にすることがで
き、研磨の均一性の劣化を抑えることができる。また、
荷重を下げることによるダイヤモンド脱落の抑制にも効
果がある。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば下
記記載の効果を奏する。
【0062】本発明の第1の効果は、コンディショニン
グによる研磨布の削れ方を一様とすることにより、研磨
の基板面内均一性を良好に保ち、研磨布の交換頻度も下
げることができる、ということである。
【0063】その理由は、本発明においては、ローラー
状コンディショナーを用いているので、研磨布との相対
速度をローラー径やコンディショナーの回転速度により
テーブル中心からの距離に関係なく一定に保つことがで
きるからである。
【0064】本発明の第2の効果は、コンディショニン
グ時間を短縮し、生産性を高めることができる、という
ことである。
【0065】その理由は、本発明においては、コンディ
ショナーがローラー状であるため、これの回転数を上げ
れば研磨テーブルの回転数を高くすることなく研磨布と
コンディショナーの相対速度を高くすることができる、
からである。
【0066】本発明の第3の効果は、ダイヤモンドの脱
落を抑えることができる、ということである。
【0067】その理由は、上記第2の効果の理由と同じ
く研磨布とコンディショナーの相対速度を高くすること
ができるので、コンディショナー荷重を低く保つことが
できるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の研磨装置の一実施例を示す斜視図であ
る。
【図2】本発明の一実施例の作用効果を説明するための
研磨布の断面図である。
【図3】本発明の研磨装置の第2の実施例を示す斜視図
である。
【図4】本発明の研磨装置の第3の実施例を示す斜視図
である。
【図5】本発明の研磨装置の第4の実施例を示す斜視図
である。
【図6】本発明のコンディショナーの別の実施例を示す
断面図である。
【図7】従来例を示す斜視図である。
【図8】従来例を示す斜視図である。
【図9】従来例によるコンディショナーのテーブル上位
置と研磨布との接触時間との関係を示すグラフである。
【図10】従来例による不具合を説明するための研磨布
の断面図である。
【符号の説明】
1 研磨テーブル 2 研磨布 3 基板保持部 4 研磨剤供給口 5 コンディショナー 6 基板

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中心軸を軸に回転し、その側面が研磨布の
    表面調整機能を持つ材料からなる円筒形もしくは円錐台
    形のローラー状コンディショナーと、 前記ローラー状コンディショナーをその中心軸を軸に回
    転させる駆動部と、 前記ローラー状コンディショナーを研磨布に押しつける
    押圧機構と、 を含むことを特徴とする研磨布表面調整機構。
  2. 【請求項2】前記ローラー状コンディショナーの前記研
    磨布との接触部が研磨テーブルの半径方向と一致するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の研磨布表面調整機構。
  3. 【請求項3】前記ローラー状コンディショナーのコンデ
    ィショニング中の移動機構を有することを特徴とする請
    求項1に記載の研磨布表面調整機構。
  4. 【請求項4】前記ローラー状コンディショナーの回転速
    度、回転方向、押圧荷重、半径方向の移動速度をそれぞ
    れ任意に設定可能とする制御手段を有することを特徴と
    する請求項1に記載の研磨布表面調整機構。
  5. 【請求項5】請求項1に記載の研磨布表面調整機構を備
    えたことを特徴とする研磨装置。
  6. 【請求項6】研磨布への接触部が研磨テーブルの半径方
    向と一致し、その側面が前記研磨布の表面調整機能を持
    つ材料からなる円筒形もしくは円錐台形のローラー状コ
    ンディショナーを、その中心軸を軸に回転させつつ研磨
    布に押しつける、ようにしたことを特徴とする研磨布表
    面調整方法。
  7. 【請求項7】前記ローラー状コンディショナーの回転方
    向が、前記研磨布との接触部において前記研磨テーブル
    の進行方向に対して順方向となる、ことを特徴とする請
    求項6に記載の研磨布表面調整方法。
  8. 【請求項8】前記ローラー状コンディショナーの回転方
    向が、前記研磨布との接触部において前記研磨テーブル
    の進行方向に対して逆方向となる、ことを特徴とする請
    求項6に記載の研磨布表面調整方法。
  9. 【請求項9】研磨布表面調整中に、前記ローラー状コン
    ディショナーを前記研磨テーブルの半径方向に移動させ
    る、ことを特徴とする請求項6に記載の研磨布表面調整
    方法。
  10. 【請求項10】前記ローラー状コンディショナーの前記
    研磨テーブル上の位置によって、その回転数、押圧荷
    重、半径方向の移動速度のうちの少なくとも一つを変化
    させることを特徴とする請求項6に記載の研磨布表面調
    整方法。
  11. 【請求項11】前記研磨布の表面調整を研磨中に同時に
    行う、ことを特徴とする請求項6に記載の研磨布表面調
    整方法。
  12. 【請求項12】前記研磨布の表面調整を研磨と研磨の間
    に行う、ことを特徴とする請求項6に記載の研磨布表面
    調整方法。
  13. 【請求項13】前記ローラー状コンディショナーを前記
    研磨テーブル径方向に移動させる手段を有することを特
    徴とする請求項3に記載の研磨布表面調整機構。
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