JPH1147952A - 抵抗溶接機の溶接パラメータ設定方法と装置 - Google Patents
抵抗溶接機の溶接パラメータ設定方法と装置Info
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Abstract
は不要となるキーボード等を簡素化することで,操作性
の向上を図ることを目的とする。 【構成】 抵抗溶接機の制御装置に溶接機能,溶接パタ
ーン,溶接条件等の溶接パラメータを設定する際に,前
記溶接機の運転中の諸動作をモニタリングする機能を備
えたモニタボックスに,前記溶接条件等の溶接パラメー
タの項目のみを表示した設定項目カードをセットし,こ
れによって,前記モニタボックスが制御装置への溶接パ
ラメータの設定を可能とするプログラムボックスに切り
換わるようにした。
Description
プロジエクション溶接機,シーム溶接機等の抵抗溶接機
のリモート設定式制御装置に関するもので,さらに詳し
くは,制御装置の溶接条件等の溶接パラメータを設定ま
たは変更する場合,プログラムボックスを接続する従来
方式に替えてモニタボックスに溶接条件等の溶接パラメ
ータ入力項目を表示した設定項目カードをセットするだ
けで溶接パラメータの設定を可能にした抵抗溶接機の溶
接パラメータ設定方法と装置に関する。
設定式制御装置の構成例を示す。通常の溶接パラメータ
の設定を行わない運転時は,設定機能が不要なためと,
一般の作業者が自由に溶接パラメータの変更をするのを
防ぐため,モニタボックスが接続されている。制御装置
への溶接機能,溶接パターン,溶接条件等(以下 溶接
条件等という)を設定または変更する時は,モニタボッ
クスを外しそのコネクタにプログラムボックスを接続し
なおして溶接パラメータの設定を行う。
設定には複数制御要素を記憶する系列数と,定電流方式
又は電圧補償方式等の電流制御方式や,電流ステップア
ップ方式又は電流リニアアップ方式等のステッパ方式な
どが含まれる。またここでの溶接パターン設定は,溶接
シーケンスを指定し,また溶接条件設定は溶接に必要な
溶接電流値や通電時間を指定する。
例を示す。図9は従来のプログラムボックスの操作部の
一例を示す。モニタボックスの操作部は,主にステップ
アップ等,運転時に必要となるパラメータの内容確認
や,稼働状況および警報表示として使われる。プログラ
ムボックスの操作部は,制御装置にプログラムを設定す
る際に必要なキーと設定時のデータ表示として使われ
る。
た従来の制御装置は,溶接条件等の溶接パラメータを設
定または変更する時,その都度モニタボックスを外して
そのコネクタにプログラムボックスを接続してから行う
必要があるため,切り替え作業に時間がかかっていた。
また両方に制御装置との通信回路やモニタ表示機能およ
び接続のためのコネクタ部等が必要となり,重複した部
品が無駄であるばかりか,プログラムボックスのコスト
アップ要因ともなっている。
解決するために開発したもので,次のような技術的手段
を講じてある。
の制御装置に溶接機能,溶接パターン,溶接条件等の溶
接パラメータを設定する際に,前記溶接機の運転中の諸
動作をモニタリングする機能を備えたモニタボックス
に,前記溶接条件等の溶接パラメータ項目のみを表示し
た設定項目カードをセットし,これによって,前記モニ
タボックスが制御装置への溶接パラメータ設定を可能と
するプログラムボックスに切り換わるようにしたことを
特徴とする。
タボックスにセットしたとき,前記カードの表裏及び/
又は種類を識別し,これによって,種別の設定項目カー
ド毎にデータ設定項目の選択及び/又は配列が切り換わ
るようにした。
機能,溶接パターン,溶接条件等の溶接パラメータを設
定し,その設定した溶接パラメータにより抵抗溶接機の
機械的及び/又は電気的な諸動作を制御する制御装置に
おいて,前記溶接機の運転中の諸動作をモニタリングす
る機能を備えたモニタボックスと,前記溶接条件等の溶
接パラメータの入力項目のみを表示した設定項目カード
を有し,前記カードは前記モニタボックスに着脱式にセ
ッテングが可能であって,前記溶接条件等のプログラム
設定時にのみ,前記カードをモニタボックスにセットす
ることにより,前記モニタボックスにプログラムボック
スとしての機能を付加して当該制御装置への溶接パラメ
ータの設定を可能にする。
スに設定項目カードの表裏及び/又は種類を識別する手
段を設け,セットしたときの種別の設定項目カード毎
に,データ設定項目を切り換わるようにした。
スとデータ表示部と通信回路を共有し,これに設定項目
カードのみ差し込むことにより溶接パラメータの設定を
可能にする。
ックスは溶接運転中は前記カードをモニタボックスから
抜き取ることにより溶接稼働状況を監視する表示器とし
て機能する。
ドを設定許可/不許可のキースイッチとして,その保有
資格者を制限することにより有資格者以外が溶接パラメ
ータの設定または変更を禁ずるセキュリテイ 機能を有す
る。
は,設定項目カードだけをモニタボックスに差し込むだ
けで制御装置のデータ記憶部に溶接パラメータの設定を
行うようにしたから,パネル上の複雑な設定表示や溶接
機の運転時は不要となるキー等を簡素化することができ
る。また,複数の設定項目カードが利用可能となり,設
定内容や手順を自由に選択することが可能となる。
れば,モニタボックスに設定項目カードを差し込むだけ
でプログラムボックスの機能を実現し,従来方式のプロ
グラムボックスとモニタボックスを併用する従来のシス
テムに比べデータ表示部,通信制御部,コネクタ部等の
部品を削減することにより,小型・軽量化及び低廉化を
実現する。また,溶接パラメータの設定時にはこのカー
ドだけを持ち運べばすみ,プログラムボックスを持ち運
ぶ必要がなくなるため,溶接パラメータ設定管理者の負
担が大幅に軽減される。
パネル上の複雑な設定表示や溶接機の運転時は不要とな
るキーボード等を簡素化することで,誤操作や設定ミス
等を減少し,モニタ表示が見やすくなり表示確認の判断
も容易となり,操作性の向上を図ることができる。
ラメータ設定操作を有資格者に特定することができ,溶
接パラメータをだれもが自由に設定したり変更すること
ができない防止対策を講じることができる。
の主要な構成例を示すブロック図である。抵抗溶接機で
は電源と溶接トランスとの間の主回路に介在した抵抗溶
接機用制御回路が接続され,溶接を行う際にタイマ回路
からの通電信号で電子スイッチを動作させ,溶接トラン
スの主電流を制御し,抵抗溶接機の二次側導体に流れる
溶接電流の大きさや通電時間等を直接制御する。
「モニタボックス」は,単体では運転中の溶接機の状態
を監視する表示ユニットとして働き,一方,「設定項目
カード」をセットすることにより,制御ユニットに溶接
パラメータを設定するプログラムボックスとして働く。
なお設定項目カードをセットしたままでも,モニタボッ
クスとして運用することも可能である。
示すブロック図である。図3はモニタボックスの主要な
構成部を示すブロック図である。図4は設定項目カード
の表示例を示す。
行う際の電流値や時間を記憶し制御するユニットで,本
発明に直接の関わりは少ないが概略は次のとおりであ
る。符号1はモニタボックスまたはプログラムボックス
と接続するための回線制御部を示す。2はプログラムボ
ックスから入力された,各種溶接条件を記憶しておくた
めの溶接条件記憶部である。3は外部から溶接の起動指
令を受けると,その起動指令に該当する溶接条件を溶接
条件記憶部から検索し決定する溶接条件制御部を示す。
4は溶接条件制御部の指示により溶接機を制御するため
の溶接電源制御部である。
おいて,モニタボックスは一般の運用時には,運転中の
溶接機の状態監視用として設置される。5は通信制御部
である。この制御部は抵抗溶接機用制御装置と接続さ
れ,溶接パラメータの送信や溶接状態信号等を受信す
る。6は起動系列や溶接条件等の溶接パラメータを表示
するデータ表示制御部である。7は起動中等を示すラン
プ表示制御部である。8は表示内容等の切り替えや溶接
パラメータを入力する際のキー入力制御部である。9は
設定項目カードをセットするためのカードホルダであ
る。このホルダには設定項目カードがセットされたとき
に,これを検出する検出手段(図省略)が設けられてい
る。また,設定項目カードの表裏や種類などの種別検出
手段を設けることにより,複数の設定項目カードの使用
が可能になる。これにより,設定項目カード毎にデータ
設定項目を割り付けることができる。なお,検出手段の
一例としては機械的スイッチや光学的スイッチあるいは
設定項目カードに切り込みを入れた検出器等が考えられ
るが,装置の構造の変化により自由に選択することが可
能である。10はこれら全体の制御回路を示す。
図である。この設定項目カードはカードの片面または両
面に溶接条件等の設定項目が印刷表示されたもので,材
質や表示方法に制限はなく,また表示内容および配列等
も自由に設定できる。従来のシステムでは溶接条件等の
データ入力項目だけを表示した設定項目カードというも
のはなく,抵抗溶接機制御装置に溶接パラメータを設定
する時はモニタボックスをコネクタから外し,そのコネ
クタにプログラムボックスを接続していた。本発明では
モニタボックスはそのままで,モニタボックスに設定項
目カードを差し込むことにより,プログラムボックスの
機能を付加して溶接パラメータの設定を行わせるもので
ある。したがって,設定項目カードは,普段は運用管理
者が保管管理しており,抵抗溶接機制御装置に溶接パラ
メータを設定する時だけモニタボックスにセットするこ
とになる。
セットした場合の状態と,操作部の表示例を示す図であ
る。溶接パラメータの設定または変更を行う場合は,モ
ニタボックスのカードホルダに設定項目カードをセット
することにより,モニタボックスの表示部及びキー入力
部と,設定項目カードに表示された項目により溶接パラ
メータの設定を行う。
る場合の具体的操作手順について,たとえばスクイズ時
間を設定する場合を例にあげて説明する。 (1)系列表示部下の「↑」キーと「↓」キーにより,
設定する系列を選択する。選択した系列はモニタボック
スの系列表示部に表示される。 (2)操作部左上の「↑」キーをランプが点灯するま
で押下する。 (3)ランプの点灯は,設定項目カードの最上段列が
選択されたことを示す。 (4)操作部左上の「→」キーをランプが点灯するま
で押下する。 (5)ランプの点灯は,設定項目カードの最左列が選
択されたことを示し,さらにランプで示される横列と
ランプで示される縦列の交点に表示されている項目
「スクイズ」が選択されたことを示す。 (6)次にデータ表示部下の「↑」キーと「↓」キーに
より,データ表示部で確認しながらスクイズ時間を選択
する。 (7)選択が完了したら書込キーにより確定する。以下
同様にして必要項目の設定を行う。 (8)以上のように入力されたデータは,メモリ上に記
録される。
は設定項目カード別の領域が設定されている。されにそ
の領域内に図5に示す〜のランプ表示で定義される
アドレスに対応した設定項目領域がある。これらを1系
列分のメモリ領域として,それが系列数分用意されてい
る。メモリに記憶されたデータは抵抗溶接機用制御装置
に転送され,溶接機の制御条件として使われるが,抵抗
溶接機用制御装置の転送する手順に関しては従来の方式
と同じであるため省略する。
を行うなら,設定項目カードを裏返しまたは別の設定項
目カードをセットし,設定項目カードに記入されている
項目の設定を行う。設定項目カードが裏返しまたは別の
設定項目カードがセットされた場合,同じとが点灯
しても,その場合は「スクイズ」を意味するのではな
く,別の設定項目カード上に表示されている別の設定項
目となる。
求項2の発明方法によれば,設定項目カードだけをモニ
タボックスに差し込むだけで溶接パラメータの設定を行
うようにしたから,パネル上の複雑な設定表示や溶接機
の運転時は不要となるキーボード等を簡素化することが
でき,誤操作や設定ミス等を減少し,モニタ表示確認の
判断も容易となり,操作性の向上を図ることができる。
また,複数の設定項目カードが利用可能となり設定内容
や手順を自由に選択することが可能となる。
れば,モニタボックスに設定項目カードを差し込むだけ
でプログラムボックスの機能を実現し,従来方式に比べ
データ表示部,通信制御部,コネクタ部等の部品を削減
することができる。また溶接パラメータ設定時は設定項
目カードだけを持ち運べばよく,小型・軽量化を達成
し,さらに製作コストの低廉化を実現する。
パネル上の複雑な設定表示や溶接機の運転時は不要とな
るキーボード等を簡素化することで,誤操作や設定ミス
等を減少し,モニタ表示が見やすくなり表示確認の判断
も容易となり,操作性の向上を図ることができる。
ラメータをだれもが自由に設定したり変更することがで
きない防止対策を講じることができる。
の構成例を示す概略図である。
成とモニタボックスに設定項目カードをセットしたブロ
ック図である。
すブロック図である。
ある。
をセットした場合の操作部を示す動作説明図である。
明図である。
示すブロック図である。
ある。
図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 抵抗溶接機の制御装置に溶接機能,溶接
パターン,溶接条件等の溶接パラメータを設定する際
に,前記溶接機の運転中の諸動作をモニタリングする機
能を備えたモニタボックスに,前記溶接条件等の溶接パ
ラメータの項目のみを表示した設定項目カードをセット
し,これによって,前記モニタボックスが制御装置への
溶接パラメータの設定を可能とするプログラムボックス
に切り換わるようにしたことを特徴とする抵抗溶接機の
溶接パラメータ設定方法。 - 【請求項2】 前記カードをモニタボックスにセットし
たとき,前記カードの表裏及び/又は種類を識別し,こ
れによって,種別の設定項目カード毎にデータ設定項目
の選択及び/又は配列が切り換わるようにした請求項1
の抵抗溶接機の溶接パラメータ設定方法。 - 【請求項3】 抵抗溶接機の溶接機能,溶接パターン,
溶接条件等の溶接パラメータを設定し,その設定した溶
接パラメータにより抵抗溶接機の機械的及び/又は電気
的な諸動作を制御する制御装置において,前記溶接機の
運転中の諸動作をモニタリングする機能を備えたモニタ
ボックスと,前記溶接条件等のプログラムデータの入力
項目のみを表示した設定項目カードを有し,前記カード
は前記モニタボックスに着脱式にセッテイ ングが可能で
あって,前記溶接条件等の溶接パラメータを設定する時
にのみ,前記カードをモニタボックスにセットすること
により,前記モニタボックスがプログラムボックスとし
て機能し,当該制御装置への溶接パラメータの設定を可
能にした抵抗溶接機の溶接パラメータ設定装置。 - 【請求項4】 前記モニタボックスに設定項目カードの
表裏及び/又は種類を識別する手段を設け,セットした
ときの種別の設定項目カード毎に,データ設定項目が切
り換わるようにした請求項3の溶接パラメータ設定装
置。 - 【請求項5】 前記モニタボックスに設定項目カードの
みを差し込むことによりプログラム設定を可能にした溶
接パラメータ設定装置において,前記モニタボックスと
データ表示部と通信回路を共有したことを特徴とする請
求項3又は4の溶接パラメータ設定装置。 - 【請求項6】 前記カードをモニタボックスから引き抜
くことにより,溶接運転中の溶接稼働状況を監視する表
示器として機能する請求項3から5のモニタボックス。 - 【請求項7】 前記カードを設定変更の許可/不許可キ
ースイッチとして有資格者以外のデータ設定または変更
を禁ずるセキュリテイ 機能を有する請求項3から6のい
ずれかに記載の溶接パラメータ設定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21932197A JP3853476B2 (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | 抵抗溶接機の溶接パラメータ設定方法と装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JPH1147952A true JPH1147952A (ja) | 1999-02-23 |
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Family
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21932197A Expired - Lifetime JP3853476B2 (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | 抵抗溶接機の溶接パラメータ設定方法と装置 |
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---|---|
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-
1997
- 1997-07-30 JP JP21932197A patent/JP3853476B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP3853476B2 (ja) | 2006-12-06 |
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