JPH1147458A

JPH1147458A - 組立玩具

Info

Publication number: JPH1147458A
Application number: JP21215597A
Authority: JP
Inventors: Toichi Kojima; 十一小島
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1997-08-06
Filing date: 1997-08-06
Publication date: 1999-02-23

Abstract

(57)【要約】【課題】特殊な材料を用いることによって従来の組立
玩具では得られない特殊な効果をもたせ、組立玩具の使
用範囲の拡大をはかる。【解決手段】外形が球状の中実体１１ａに球の中心を
通る７個の貫通孔１１ｂ基体１１と、この基体１１の貫
通孔１１ｂに着脱可能な５個の着色体１２とを組み合わ
せた。これにより、装飾用あるいは遊具用として、また
野外や夜間での使用など、大人まで含めてその使用範囲
を拡大させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、複数個の部材の組
合せにより形状や色彩の変化を楽しむことのできる組立
玩具に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から、複数個の部材を組み立てる形
式の組立玩具が広く用いられている。部材の材質や形状
には種々のものがあるが、代表的なものは木製または合
成樹脂製のブロックや棒材を積み立てたり、連結部材を
介して組み立てたりするものである。

【０００３】これらの玩具のなかで、球状体あるいは多
面体を連結部材とし、この連結部材に設けた孔に他の部
材を挿通していろいろな形状に仕上げるものがある。た
とえば実開昭６０−４５０９５号公報には、球体及び三
角形、円柱等を含む多面体の連結具にあけられた穴に、
突起物、軸をもつ物体を差し込み連結させる組立玩具が
記載されている。

【０００４】また、実用新案登録第３０１８８４９号公
報には、放射方向に複数の孔を有するプラスチック製の
球とプラスチック製の長さのいろいろな棒とからなり、
この孔に長さのいろいろな棒の外端を挿通連結して、任
意の幾何構造体を形成する模型具が記載されている。

【０００５】これらの組立玩具あるいは模型具によれ
ば、たんに決まった形状に組み立てるだけでなく、独自
の組み合わせにより、変わった構造体を組み立てること
ができ、子供の創造力を伸ばすことができるという効果
がある。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで上記の組立玩
具は、組み立てられた構造物は、そのまま飾り物として
ある期間保存されることはあるが、大抵は解体して同じ
部材を繰り返し使用するものである。すなわち、この種
の組立玩具は、組み立てる過程が楽しく、また組立ての
過程において創造力が培われることが期待されるもので
ある。言い換えれば、従来の組立玩具は、組み立てるこ
と自体がその使用目的であり、組立て後のものを装飾用
あるいは遊具用として用いることは考えられていない。

【０００７】また、従来の組立玩具は、主として幼児を
対象にしているので、幼児にとって危険な部材を使わな
い、幼児が興味をもつ形態にする、室内で使用するな
ど、材料や使用範囲が限定されている。

【０００８】本発明は、特殊な材料を用いることによっ
て従来の組立玩具にはない特殊な機能をもたせ、組立玩
具の使用範囲の拡大をはかることを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明の組立玩具は、外
形が多面体状または球状の中実体または中空体に複数個
の貫通孔を放射状に設けた基体と、この基体の貫通孔に
着脱可能な着色体または発光体からなる装飾部材とを組
み合わせたことを特徴とする。基体と着色体または基体
と発光体を組み合わせることにより、装飾用あるいは遊
具用として、また野外や夜間での使用など、大人まで含
めてその使用範囲を拡大させることができる。

【００１０】前記基体に設ける貫通孔は、装飾部材の端
部を挿通して装飾部材を基体に取り付けるためのもので
あり、基体表面に規則的な配置をもって現れるように設
け、複数個の装飾部材を取り付けたときに各部材が相互
に幾何学的な配置関係となるようにするのが好ましい。

【００１１】この基体の貫通孔に装飾部材の端部を挿通
することにより、装飾部材をいろいろな姿勢で取り付け
ることができる。基体の材質はとくに限定されるもので
はないが、加工の容易さ、彩色を含む見栄えの良さ、製
造コストの点から、合成樹脂が適している。

【００１２】前記装飾部材としては、柔軟性と透光性を
有する合成樹脂製の筒状容器に着色顔料を含む液体を収
容した着色体、または、可撓性と透光性を有する合成樹
脂製の筒状容器に蛍光液と酸化液を隔離した状態で収容
した化学発光体を用いることができる。

【００１３】前記着色体は、赤、黄、青、緑などの着色
顔料を水、アルコール、透明樹脂などに溶解させた液体
を合成樹脂製の筒状容器に収容したものであり、とくに
鮮やかな発色を得るための蛍光顔料や暗いところで発光
する蓄光顔料を用いることもできる。装飾部材として着
色体を使用するときは、任意の色を組み合わせて色彩効
果を高めることができ、また、蓄光顔料を用いた場合は
暗いところでの発光を楽しむことができる。

【００１４】前記化学発光体は、たとえばシュウ酸エス
テルと蛍光物質などの蛍光液と、たとえば過酸化水素と
サリチル酸ナトリウムなどの酸化液の、いずれか一方の
液を合成樹脂製の筒状容器に収容し、他方の液をガラス
アンプルに充填したうえで筒状容器内の一方の液中にガ
ラスアンプルごと収容したものである。ここで、筒状容
器自体に着色したものを用いることもできる。この化学
発光体を発光させるときは、筒状容器を外部から加圧し
てガラスアンプルを割って蛍光液と酸化液を混合させ、
化学発光させる。装飾部材として化学発光体を使用する
ときは、昼夜、明暗にかかわらず発光による色彩効果を
楽しむことができる。化学発光体は一度発光させた後は
二度とは使えないので、使用後は別の化学発光体と取り
替えて使用する。

【００１５】

【発明の実施の形態】図１は本発明の第１の実施形態で
ある組立玩具を示す斜視図であり、図２は図１の基体の
構造を示す断面図、図３は図１の着色体の構造を示す断
面図である。

【００１６】図１に示す組立玩具１０は、球状の基体１
１と、この基体１１に着脱可能な装飾部材としての５個
の着色体１２を組み合わせたものである。

【００１７】基体１１は、合成樹脂製の球状の中実体１
１ａに球の中心を通る７個の貫通孔１１ｂを設けたもの
である。基体１１の寸法は、球の外径３０ｍｍ、貫通孔
１１ｂの内径５ｍｍである。本実施形態の中実体１１ａ
は全体が透明であるが、全体的または部分的に着色する
こともできる。

【００１８】着色体１２は、柔軟性を有する透明な合成
樹脂製の筒状容器１２ａに着色顔料を含む着色液体１２
ｂを収容したものである。筒状容器１２ａの寸法は、外
径５ｍｍ、長さ２００ｍｍの薄肉チューブ状の容器であ
り、着色液体１２ｂは赤、黄、青、緑などのいずれかの
色の蛍光顔料を含む液体である。

【００１９】この着色体１２を図１に示すように基体１
１の貫通孔１１ｂに挿通する。着色体１２は柔軟性を有
するので、図１に示す姿勢に基体１１を保持したとき
に、基体に一端のみを挿通した着色体１２は中央部から
先端部にかけて垂れ下がり、枝垂れ状態を呈する。基体
１１の保持姿勢を変えたり、上下左右に動かしたりする
と、着色体１２の姿態も様々に変化する。基体１１に両
端を挿通したリング状の着色体１２は、これを手に持つ
か、あるいは腕に通した状態で基体１１を保持する。

【００２０】このように、基体１１と柔軟性を有する着
色体１２を組み合わせることによって、彩色効果と姿態
の変化を楽しむことができ、幼児用の玩具としてだけで
なく、装飾用小物として、また野外イベントでのグルー
プ標識などとして、大人でも使える遊具となる。なお、
着色体１２の着色液体１２ｂとして、異なる色を発光す
る蓄光顔料を含む液体とすることもできる。蓄光顔料を
含む液体を用いた場合は、暗いところでの発光を楽しむ
ことができる。

【００２１】また、着色体１２の基体１１への取り付け
は、図１に示した態様に限らず、表面に現れる１４個の
孔に着色体１２の端部を挿通するかたちで種々の態様を
とることができる。図４の（ａ）〜（ｃ）に着色体１２
の他の取り付け態様の例を示す。

【００２２】図５は本発明の第２の実施形態である組立
玩具を示す斜視図であり、図６は図５の化学発光体の構
造を示す断面図である。

【００２３】図５に示す組立玩具２０は、球状の基体２
１と、この基体２１に着脱可能な装飾部材としての５個
の化学発光体２２とを組み合わせたものである。

【００２４】基体２１は、透明な合成樹脂製の球状の中
空体２１ａに１４個の貫通孔２１ｂを設けたものであ
る。寸法は、中空体２１ａの外径３０ｍｍ、厚さ２ｍ
ｍ、貫通孔２１ｂの内径５ｍｍである。

【００２５】化学発光体２２は、容器本体２２ａの内部
に酸化液２２ｂと蛍光液２２ｃをガラスアンプル２２ｄ
を介して隔離した状態で収容した化学発光体である。容
器本体２２ａは、可撓性と透光性を有する乳白色のポリ
プロピレン製筒状容器であり、寸法は外径約５ｍｍ、長
さ約２００ｍｍである。

【００２６】容器本体２２ａの内部に収容した酸化液２
２ｂとしては過酸化水素とサリチル酸ナトリウムなどを
用い、蛍光液２２ｃとしてはシュウ酸エステルと蛍光物
質などをガラスアンプル２２ｄに封入したものを用いて
いる。この化学発光体２２を発光させるときは、容器本
体２２ａを外部から加圧してガラスアンプル２２ｄを割
って蛍光液２２ｃと酸化液２２ｂを混合させ、化学発光
させる。ここで、５個の化学発光体２２それぞれについ
て異なる色に発光する蛍光液を用いると、発光させたと
きに化学発光体２２ごとに異なる色に発色する。

【００２７】本実施形態の組立玩具２０も第１の実施形
態の組立玩具１０と同様に、装飾用小物として、また野
外イベントでのグループ標識などとして、大人でも使え
る遊具となる。

【００２８】

【発明の効果】本発明によって以下の効果を奏すること
ができる。

【００２９】（１）基体と着色体または発光体からなる
装飾部材とを組み合わせることにより、装飾用あるいは
遊具用として、また野外や夜間での使用など、大人まで
含めてその使用範囲を拡大させることができる。

【００３０】（２）柔軟性と透光性を有する合成樹脂製
の筒状容器に着色液体を収容した着色体を装飾部材とし
て使用するときは、任意の色を組み合わせて色彩効果を
高めることができるとともに、様々に変化する姿態を楽
しむことができる。また、蓄光顔料を用いた場合は暗い
ところでの発光を楽しむことができる。

【００３１】（３）化学発光体を装飾部材として使用す
るときは、昼夜、明暗にかかわらず発光による色彩効果
を楽しむことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施形態である組立玩具を示
す斜視図である。

【図２】図１の基体の構造を示す断面図である。

【図３】図１の着色体の構造を示す断面図である。

【図４】図１の着色体の他の取り付け態様の例を示す
図である。

【図５】本発明の第２の実施形態である組立玩具を示
す斜視図である。

【図６】図２の化学発光体の構造を示す断面図であ
る。

【符号の説明】

１０組立玩具１１基体１１ａ中実体１１ｂ貫通孔１２着色体（装飾部材）１２ａ筒状容器１２ｂ着色液体２０組立玩具２１基体２１ａ中空体２１ｂ貫通孔２２化学発光体（装飾部材）２２ａ容器本体２２ｂ酸化液２２ｃ蛍光液２２ｄガラスアンプル

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】外形が多面体状または球状の中実体また
は中空体に複数個の貫通孔を放射状に設けた基体と、こ
の基体の貫通孔に着脱可能な着色体または発光体からな
る装飾部材とを組み合わせたことを特徴とする組立玩
具。
【請求項２】前記装飾部材が、柔軟性と透光性を有す
る合成樹脂製の筒状容器に着色液体を収容した着色体で
ある請求項１記載の組立玩具。
【請求項３】前記装飾部材が、可撓性と透光性を有す
る合成樹脂製の筒状容器に蛍光液と酸化液を隔離した状
態で収容した化学発光体である請求項１記載の組立玩
具。