JPH1146894A - コンロ台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスコンロの背面とコンロ台のバックガード
との間に隙間が生じるので、ここに塵埃が溜ったり、調
理の際の食材、油、スープ、湯などが飛散して落ち込む
のを防止しようとものである。 【解決手段】 バックガード５に蝶番６１をもって取り
付けた遮蔽板６の先端縁がガスコンロＧの上面後部に当
接するようにし、遮蔽板６の背面両側にはバックガード
５に当接する三角形状のストッパー６２を設け側面を塞
ぐようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、セクショナルキ
ッチンの構成部材として、流し台、調理台などと並置さ
れるコンロ台に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のコンロ台は、その天板を流し台や
調理台より低くして、天板にガスコンロを置くようにし
てなるものであった。床面より立ち上げたり、壁面より
引き出されるガス管にコンロ台上や壁面側に配置された
ガス栓を介し、ガスホースによりガスコンロに繋げるよ
うにするのが一般的であった。そこで、ガスコンロの背
面にはガス栓を配置したり、ガスホースを巡らせるため
のスペースを確保することにならざるを得なかった。

【０００３】しかし、この従来例においては次の問題を
有していた。ガスコンロの背面とコンロ台のバックガー
ドとの間に隙間が生じるので、ここに塵埃が溜ったり、
調理の際の食材、油、スープ、湯などが飛散して落ち込
むことが避けられなかった。隙間が狭いので、ガスコン
ロを持ち上げて掃除する必要が生じるが、面倒なために
年に数度の大掃除になすのみで、家庭に巣くうねずみや
ゴキブリなどの小動物の住み処や餌場となりがちであっ
た。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来のコンロ台の構造における問題点に鑑み開発したもの
で、コンロ台のバックガードとガスコンロの背面との間
を簡便な手段で塞ぐようにすることにより従来例の課題
を解決しようとしたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、ガス
コンロ背部とコンロ台のバックガードとの隙間を覆うよ
うにした遮蔽板をバックガードに設けたことを特徴とす
る。請求項２の発明は、遮蔽板をバックガードに蝶番に
より取り付けたことを特徴とするものである。請求項３
の発明は、遮蔽板の先端縁がガスコンロの上面後部に当
接し、遮蔽板の背面両側にはバックガードに当接する三
角形状のストッパーを設けたことを特徴とする。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下図面に示す発明の実施の形態
に即して説明する。この発明に係るコンロ台Ｋはベース
キャビネット１の前面には複数の引き出し２を設けるよ
うにし、上部にはステンレス鋼板を折曲して構成する天
板３、サイドガード４及びバックガード５を設けるよう
にしてなり、天板３上にガスコンロＧを置くようにして
ある。サイドガード４の一方、すなわち、流し台Ｓの調
理面や調理台Ｔに隣接する側は低くしてこれらの厨房家
具の天板の下に入り込み側板同士が密着するようにして
ある。サイドガード４の他方は、その高さをバックガー
ド５と同高になるよう比較的高くしてある。サイドガー
ド４の高い側は壁面にあてがうかあるいは並列した複数
の厨房家具（流し台、調理台、コンロ台）の側端となる
ように配置される。

【０００７】矩形の遮蔽板６はバックガード５の手前に
蝶番６１をもって回動自在とし、裏面両端に折曲して得
る三角形状のストッパー６２を設け、コンロ台Ｋをその
儘で輸送、運搬するに際してバックガード５側に倒して
おけるようにしてある。このストッパー６２は遮蔽板６
自体の強度を増すことにもなる。この遮蔽板６を持ち上
げて天板３にガスコンロＧを置いてから倒しかけて、遮
蔽板６の先端縁がガスコンロＧの上面後部に当接して、
ガスコンロＧ背部とバックガード５との間の隙間をほぼ
覆うことになる。遮蔽板６が単なる矩形であれば、サイ
ドガード４を有しないコンロ台Ｋや低いサイドガード４
側では側面に開口ができてしまうが、ストッパー６２に
よりここも塞がれることになる。図示しないが、遮蔽板
６はバックガード５と一体とするものとせず、バックガ
ード５に掛け止めるなどして取り外し自在としてもよ
い。遮蔽板６は、ガスコンロＧからの火炎に近い箇所と
なるので、コンロ台Ｋの天板３、サイドガード４及びバ
ックガード５で一般的に採用されているステンレス鋼板
あるいは表面にフッソ樹脂皮膜を設けた金属板とするこ
とが望ましい。

【０００８】図４はこの発明に係るコンロ台Ｋを台所の
厨房家具の一部として配置した例を示し、流し台Ｓを中
央に右に調理台Ｔ、左にコンロ台ＫをＩ形にするように
したものである。ここでは、流し台Ｓの調理面に隣接す
る箇所に、コンロ台Ｋの低いサイドガード４側が流し台
Ｓの天板の下面に入り込み密着するように並置させてあ
る。必要に応じて別途、ボルトナットなどの締結手段に
より両者を繋げるようにしてもよい。

【０００９】

【発明の効果】請求項１の発明は、いわばバックガード
に遮蔽板を設けて、ガスコンロ背部とコンロ台のバック
ガードとの隙間を塞ぐようにしたので、従来掃除が面倒
であった箇所に塵埃が溜ったり、調理に伴う食材、油等
が落ち込むことがなく清潔に保つことができ、小動物の
住み処などになることがない。請求項２の発明では、遮
蔽板をバックガードに蝶番にて取り付けるようにすれ
ば、コンロ台と一体となって取り落としたりなくすこと
なく、ガスコンロを置くときに跳ね上げておき、ガスホ
ースにてガスコンロと接続してから降ろすと云う簡単な
操作となる。

【００１０】請求項３の発明では、遮蔽板の背面両側に
はバックガードに当接する三角形状のストッパーを設け
るようにしてあるので、サイドガードを有しないコンロ
台であっても側面の隙間を塞ぐことができるのである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係るコンロ台の斜視図である。

【図２】この発明に係るコンロ台の正面図である。

【図３】図２のＡーＡ線断面図である。

【図４】この発明に係るコンロ台の使用状態の斜視図で
ある。

【符号の説明】

Ｋ コンロ台 １ ベースキャビネット ３ 天板 ４ サイドガード ５ バックガード ６ 遮蔽板 ６１ 蝶番 ６２ ストッパー Ｇ ガスコンロ

フロントページの続き (72)発明者 河端 美記 東京都荒川区西日暮里６丁目22番22号 ク リナップ株式会社内 (72)発明者 舟生 美幸 東京都荒川区西日暮里６丁目22番22号 ク リナップ株式会社内

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ガスコンロ背部とコンロ台のバックガー
   ドとの隙間を覆うようにした遮蔽板をバックガードに設
   けたことを特徴とするコンロ台。
2. 【請求項２】 遮蔽板をバックガードに蝶番により取り
   付けたことを特徴とする請求項１記載のコンロ台。
3. 【請求項３】 遮蔽板の先端縁がガスコンロの上面後部
   に当接し、遮蔽板の背面両側にはバックガードに当接す
   る三角形状のストッパーを設けたことを特徴とする請求
   項２記載のコンロ台。