JPH1146801A - スパイクシューズ - Google Patents
スパイクシューズInfo
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- JPH1146801A JPH1146801A JP20470497A JP20470497A JPH1146801A JP H1146801 A JPH1146801 A JP H1146801A JP 20470497 A JP20470497 A JP 20470497A JP 20470497 A JP20470497 A JP 20470497A JP H1146801 A JPH1146801 A JP H1146801A
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Abstract
抑制しながらも、ステップに対する防滑力を向上して、
バッティングフォームの崩れ難いスパイクシューズを提
供する。 【解決手段】 靴底1の踏付面2に複数の突片3を取付
けてあり、靴中心線Yの内側に配設される突片3の個数
を、外側に配設される突片3の個数よりも大に構成して
ある。
Description
数の突片を取付けてあるスパイクシューズに関し、特
に、野球用のスパイクシューズに関する。
靴中心線の内側に配設される突片の個数と、外側に配設
される突片の個数とを同数に構成し、かつ、内側の突片
と外側の突片とを靴中心線に対してほぼ対称に配置して
いる(例えば、実用新案登録第3015023号公報参
照)。
グ時に、ステップした足(ピッチャー側の足)に着用さ
れているスパイクシューズの突起が地面に食い込んでい
るにも拘らず、このスパイクシューズがピッチャー側に
滑って流れると、所謂、ステップした足の壁が崩れると
いう不具合が生じ、このような不具合が発生すると、バ
ッティングフォームが崩れて、凡打し易くなるという問
題がある。そこで、ステップした足の壁は、靴底の踏付
面に取付けてある突片のうち、靴底の踏付面に取付けて
ある複数の突片のうち、靴中心線の内側に配設される突
片の防滑力による足の踏ん張り担われていることから、
従来のスパイクシューズにおいて、靴底の靴中心線の内
側に配設される各突片の幅や各突片の前後方向に対する
傾き等を改良することにより、バッティング時のステッ
プに対する防滑力を高めることが考えられているが、こ
の場合、ステップに対する防滑力を高めることはできて
も、ステップ以外の動作に対する防滑力が低下すること
があり、このような悪影響を及ぼすことなく、ステップ
した足のスパイクシューズのピッチャー側への防滑力を
向上することは難しく、未だ改善の余地があった。
のであって、その主たる課題は、靴底の踏付面に配設さ
れる複数の突片の靴中心線に対する振り分け個数を合理
的に工夫することにより、ステップ以外の動作に対する
防滑力の低下を抑制しながらも、ステップに対する防滑
力を向上して、バッティングフォームの崩れ難いスパイ
クシューズを提供する点にある。
めの本発明の請求項1記載のスパイクシューズの特徴構
成は、靴底の踏付面に複数の突片を取付けてあるスパイ
クシューズであって、靴中心線の内側に配設される突片
の個数を、外側に配設される突片の個数よりも大に構成
してある点にある。上記特徴構成によれば、靴底の靴中
心線の内側に配設される突片の個数を増やして、靴中心
線の内側に配設される突片の個数を、外側に配設される
突片の個数よりも大に構成し、この増えた突片の分だ
け、バッティング時に、ステップした足のスパイクシュ
ーズがピッチャー側に滑ることを抑制する防滑力を増大
することができる。それ故に、靴底の靴中心線の内側に
配設される突片の個数を増やすだけであるから、ステッ
プ以外の動作に対する防滑力の低下を抑制しながらも、
ステップに対する防滑力を向上することができ、もっ
て、ステップした足の壁の崩れを抑制して、バッティン
グフォームを崩れ難くすることができる。
の特徴構成は、前記複数の突片が、足の指の付け根に沿
う靴底の屈曲ラインの爪先側に固定される爪先座板と、
前記屈曲ラインの土踏まず側に固定される中間座板と、
踵側に固定される踵座板とに分散形成されている点にあ
る。上記特徴構成によれば、突片を分散形成してある座
板が、足の指の付け根に沿う靴底の屈曲ライン上に存在
しないから、靴底を屈曲ラインに沿って屈曲させること
ができ、ランニング及びダッシュ時の体重移動を踵側か
ら爪先側に滑らかに行うことができるとともに、爪先側
の着地のみによる前傾姿勢でのダッシュを行い易くする
ことができる。それ故に、ランニング及びダッシュ時
に、爪先座板に形成されている突起での地面の蹴り出し
をスムースに行うなうことができ、強いキック力を発揮
させることができる。
の特徴構成は、前記中間座板に、3つの突片が形成され
ていて、前記靴中心線の内側に2つの突片が前後方向に
配設され、かつ、その両内側突片間の中間部に足の母指
球が位置する状態で靴底に固定されている点にある。上
記特徴構成によれば、例えば、中間座板の靴中心線の内
側に1つの突片を配設してあるものに比して、土踏まず
よりも爪先側において、バッティング時に、ステップし
た足のスパイクシューズがピッチャー側に滑ることを抑
制するための防滑力を増大することができる。しかも、
靴底の靴中心線の内側で、かつ、爪先から土踏まずの前
端に亘る前半部分で蹴り出す動作が多い野球では、その
際に地面に食い込む突片の個数が多くなる分だけ、右足
のスパイクシューズの蹴り出しで進行方向を変えるベー
スランニングのターン時に、この右足のスパイクシュー
ズの踏ん張りが利き易くなるとともに、ダッシュ時に強
いキック力を発揮させることができる。それ故に、ステ
ップした足の壁の崩れが、特に、靴底のうちの土踏まず
よりも爪先側のピッチャー側への滑りに要因がある場合
に、ステップした足の壁の崩れを効果的に抑制できる。
しかも、ベースランニング時にターンをスムースに行い
ながらベースを蹴ることができるとともに、ダッシュ時
により早く走ることができる。更に、前記中間座板の靴
中心線の内側に形成された2つの突片と足の母指球とは
靴底の踏付面方向で位置齟齬しているから、これら2つ
の突片が地面から受ける上方向への地面反力は中間座板
にて分散されたのちに母指球に作用するので、例えば、
突片と母指球とが上下方向で重合する場合に比して、母
指球に対する地面からの突き上げ感を弱くでき、スパイ
クシューズの履き心地を向上することができる。
の特徴構成は、前記爪先座板に、3つの突片が形成され
ていて、前記靴中心線の内側に1つの突片が配設され、
かつ、前記靴中心線の外側に1つの突片が配設されてい
るとともに、それら両突片を繋ぐ位置よりも爪先側に、
前記靴中心線と交差する1つの突片が配設される状態で
靴底に固定され、更に、この爪先座板の内側突片と前記
中間座板の内側前方突片との各々の高さが、前記爪先座
板の爪先側突片及び前記中間座板の内側後方突片の高さ
よりも小に構成されている点にある。上記特徴構成によ
れば、靴底の爪先から土踏まずの前端に亘る前半部分
で、かつ、靴中心線を含む内側の部位に、爪先座板の爪
先側突片と内側突片及び中間座板の両内側突片との4つ
の突片が近接配設されているため、土踏まずよりも爪先
側での滑りに起因する、ステップした足の壁の崩れを効
果的に抑制することができるとともに、ベースランニン
グ時にターンをスムースに行いながらベースを蹴ること
ができ、更に、ダッシュ時により早く走ることができる
反面、これら4つの突片に亘って土が付着し易く、この
ような土の付着が発生すると、着地時における4つの突
片の食い込み量が減少して、前記靴底の靴中心線の内側
で、かつ、爪先から土踏まずの前端に亘る前半部分が他
の部分よりも地面から浮き上がり、足の前半部分が靴中
心線の外側に傾く問題がある。しかし、本願発明では、
前後方向に沿って連なる4つの突片のうち、前後方向の
中間に位置する2つの突片の高さを、他の2つの突片の
高さよりも小に構成してあるから、例えば、前記4つの
突片の各々が同一高さ寸法に構成されている場合に比し
て、これら4つの突片による土の保持力が弱まる分だ
け、付着した土の剥離性能を高めることができ、付着土
に起因する足の前半部分の外方側への傾動を抑制して、
着地時における内外方向での安定感を向上することがで
きる。
の特徴構成は、前記爪先座板の内側突片と前記中間座板
の内側前方突片との各々の基部の幅が、前記爪先座板の
爪先側突片の基部の幅及び前記中間座板の内側後方突片
の基部の幅よりも小に構成され、かつ、前記爪先座板の
内側突片と前記中間座板の内側前方突片との各々の先端
の幅が、前記爪先座板の爪先側突片の先端の幅及び前記
中間座板の内側後方突片の先端の幅よりも小に構成され
ている点にある。上記特徴構成によれば、靴底の爪先か
ら土踏まずの前端に亘る前半部分で、かつ、靴中心線を
含む内側の部位に近接配設される4つの突片のうち、前
後方向の中間に位置する2つの突片を、他の2つの突片
よりも高さのみならず、幅も小に構成することにより、
更に、土の保持力を弱めることができ、付着した土の剥
離性能を更に高めることができる。それ故に、着地した
ときに、足の前半部分の外方側への傾動を更に抑制する
ことができ、その結果、着地時における内外方向での安
定感を更に向上することができる。
の特徴構成は、前記踵座板に、少なくとも前記靴中心線
の内側に3つの突片が配設され、かつ、前記靴中心線の
外側に2つの突片が配設されているとともに、内側の突
片の少なくとも1つが前後方向に沿う姿勢に構成され、
他の少なくとも4つの突片が、前記靴中心線とX状に交
差する2つの対角線方向でほぼ相対向する姿勢に構成さ
れている点にある。上記特徴構成によれば、前記他の少
なくとも4つの突片が、前記靴中心線とX状に交差する
2つの対角線方向でほぼ相対向する姿勢で、靴中心線の
内側及び外側にバランスよく配設されるから、着地した
状態で踵側を安定良く支持することができ、かつ、地面
に沿う360度の何れの方にも満遍なく防滑力を作用さ
せることができる。しかも、靴中心線の内側に配設さ
れ、かつ、前後方向に沿う姿勢の突片の存在により、踵
側において、バッティング時に、ステップした足のスパ
イクシューズがピッチャー側に滑ることを抑制するため
の防滑力を増大することができるものでありながら、こ
の突片は前後方向に沿う姿勢であるため、直線的なラン
ニング及びダッシュ時の地面との引っ掛かりを少なくす
ることができる。それ故に、踵側における着地、スター
ト、ストップの動作がどのような角度であっても、この
動作に伴うスリップを抑制することができる。しかも、
ステップした足の壁の崩れが、特に、靴底のうちの踵側
のピッチャー側への滑りに要因がある場合に、ステップ
した足の壁の崩れを効果的に抑制できるものでありなが
ら、直線的なランニング及びダッシュに悪影響を及ぼす
ことがない。特に、前記請求項3記載の特徴構成と前記
請求項6記載の特徴構成との組み合わせによる場合は、
ステップした足の壁の崩れの要因が、土踏まずよりも爪
先側のピッチャー側への滑り、或いは、踵側のピッチャ
ー側への滑りの何れにある場合でも、このステップした
足の壁の崩れを効果的に抑制することができる。
可撓性を備えた合成樹脂から形成された靴底1の踏付面
2に複数の突片3を取付けてあるとともに、靴中心線Y
の内側(着用した状態で足裏の内側縁となる側)に配設
される突片3の個数を、外側(着用した状態で足裏の外
側縁となる側)に配設される突片3の個数よりも大に構
成してある本発明のスパイクシューズSの好ましい実施
形態を示す。前記複数の突片3は、図1の(イ)に示す
ように、前記スパイクシューズSを着用した状態で、足
Fの指の付け根に沿う靴底1の屈曲ラインXの爪先側に
固定されるほぼ三角形状の爪先座板4と、前記屈曲ライ
ンXの土踏まず側に固定されるほぼY字状の中間座板5
と、踵側に固定されるほぼ台形状の踵座板6とに分散形
成してある。前記爪先座板4、中間座板5並びに踵座板
6の各々は、該各座板4,5,6にそれぞれ3箇所ずつ
貫通形成してある締結孔7に、靴底1の踏付面2から突
出する締結具としての釘8を挿通し、該釘8のうち、締
結孔7から突出する部分を折り曲げて、この靴底1の踏
付面2に固定してある。
座板4、中間座板5並びに踵座板6の各々について詳細
に説明する。尚、これら爪先座板4、中間座板5並びに
踵座板6の各々は、突片3と共にスチール、アルミニウ
ム合金、チタン等の耐久性の高い金属から形成してあ
る。
その中央部に軽量化のための貫通孔9を形成してあると
ともに、この爪先座板4の3つの頂部相当箇所の各々に
突片3を一体的に折り曲げ形成してある。前記爪先座板
4の各突片3は先鋭台形状に形成してあり、更に、各突
片3の折曲げ基部には補強用リブ10が打ち出し形成し
てあるとともに、各突片3の先端の中央位置には、厚み
方向で貫通するU字状の切り欠き11を形成してある。
図1の(イ)に示すように、前記爪先座板4の3つの突
片3の各々は、前記スパイクシューズSを着用した状態
で、靴底1の踏付面2のうち、該踏付面2の中心に沿う
曲線状の靴中心線Y上で、かつ、足Fの母指f1の先端
と第2指f2との先端に亘る部位にほぼ対応する第1部
位、靴中心線Yの内側で、かつ、母指f1の基部にほぼ
対応する第2部位、並びに、靴中心線Yの外側で、か
つ、第4指f3の付け根と小指f4の付け根との間にほ
ぼ対応する第3部位に位置する状態で配設してある。つ
まり、前記爪先座板4は、靴中心線Yの内側に1つの突
片3が配設され、かつ、靴中心線Yの外側に1つの突片
3が配設されているとともに、それら両突片3を繋ぐ位
置よりも爪先側に、靴中心線Yと交差する1つの突片3
が配設される状態で靴底1に固定されている。更に、前
記爪先座板4の3つの突片3のうち、第1部位に配設さ
れた第1突片3Aは、それの一方の偏平面が爪先側に向
く姿勢に設定してあるとともに、前記第2部位に配設さ
れた第2突片3Bは、それの一方の偏平面が内側やや前
方に向く姿勢に設定してあり、更に、前記第3部位に配
設された第3突片3Cは、それの一方の偏平面が外側や
や前方に向く姿勢に設定してある。
その中央部に軽量化のための貫通孔9を形成してあると
ともに、この中間座板5の3つの端部の各々に突片3を
一体的に折り曲げ形成してある。前記中間座板5の各突
片3は先鋭台形状に形成してあり、更に、各突片3の折
曲げ基部には補強用リブ10が打ち出し形成してあると
ともに、各突片3の先端の中央位置には、厚み方向で貫
通するU字状の切り欠き11を形成してある。図1の
(イ)に示すように、前記中間座板5の3つの突片3の
各々は、前記スパイクシューズSを着用した状態で、靴
底1の踏付面2のうち、前記靴中心線Yの内側で、か
つ、前記第2部位と母指球f5との中間にほぼ対応する
第4部位、母指球f5の直後方にほぼ対応する第5部
位、並びに、靴中心線Yの外側で、かつ、母指球f5の
横側方にほぼ対応する第6部位に位置する状態で配設し
てある。つまり、前記中間座板5は、靴中心線Yの内側
に2つの突片3が前後方向に配設され、かつ、足の母指
球f5が、これら両突片3を構成する前記第4部位に配
設してある第4突片3Dと、前記第5部位に配設してあ
る第5突片3Eとの間の中間部に位置する状態で靴底1
に固定してある。更に、前記第4部位に配設された第4
突片3Dは、それの一方の偏平面が内側前方に向く姿勢
に設定してあるとともに、前記第5部位に配設された第
5突片3Eは、それの一方の偏平面が内側後方に向く姿
勢に設定してあり、更に、前記第6部位に配設された第
6突片3Fは、それの一方の偏平面が外側後方に向く姿
勢に設定してある。
の中央部に軽量化のための貫通孔9を形成してあるとと
もに、この踵座板6の4つの頂部相当箇所と、該頂部相
当箇所のうちの一つの近傍位置との各々に突片3を一体
的に折り曲げ形成してある。前記踵座板6の各突片3は
先鋭台形状に形成してあり、更に、各突片3の折曲げ基
部には補強用リブ10が打ち出し形成してある。図1の
(イ)に示すように、前記踵座板6の5つの突片3の各
々は、前記スパイクシューズSを着用した状態で、靴底
1の踏付面2のうち、前記靴中心線Yの内側で、かつ、
前記踵の前端側にほぼ対応する第7部位、前記靴中心線
Yの外側で、かつ、前記踵の前端側にほぼ対応する第8
部位、前記靴中心線Yの内側で、かつ、前記踵の後端側
にほぼ対応する第9部位、前記靴中心線Yの外側で、か
つ、前記踵の後端側にほぼ対応する第10部位、並び
に、前記第7部位と第9部位の中間で、かつ、該第7部
位の近接位置にほぼ対応する第11部位に位置する状態
で配設してある。つまり、前記踵座板6は、靴中心線Y
の内側に3つの突片3が配設され、かつ、靴中心線Yの
外側に2つの突片3が配設されている状態で靴底1に固
定してある。更に、前記第7部位に配設された第7突片
3Gは、それの一方の偏平面が内側前方に向く姿勢に設
定してあるとともに、前記第8部位に配設された第8突
片3Hは、それの一方の偏平面が外側前方に向く姿勢に
設定してあり、前記第9部位に配設された第9突片3I
は、それの一方の偏平面が内側後方に向く姿勢に設定し
てあり、前記第10部位に配設された第10突片3J
は、それの一方の偏平面が外側後方に向く姿勢に設定し
てあり、更に、前記第11部位に配設された第11突片
3Kは、それの一方の偏平面が前後方向に沿う姿勢に設
定してある。つまり、前記靴中心線Yの内側の前記第1
1突片3Kが前後方向に沿う姿勢に構成され、他の4つ
の突片3G,3H,3I,3Jが、靴中心線YとX状に
交差する2つの対角線方向でほぼ相対向する姿勢に構成
されているから、地面に沿う360度の何れの方にも満
遍なく防滑力を作用させることができ、踵側における着
地、スタート、ストップの動作がどのような角度であっ
ても、この動作に伴うスリップを抑制することができ
る。更に、前記5つの突片3G,3H,3I,3J,3
Kは、靴底1の踏付面2に沿う1つの仮想円R上にほぼ
位置する状態で配設してあるから、スパイクシューズS
をこの仮想円Rの中心周りで回転させたとき、これら5
つの突片3G,3H,3I,3J,3Kが地面から受け
る抵抗(防滑力)が小さく、守備時における体の向き変
更を、踵側を中心とするターンにより俊敏に行うことが
できる。尚、前記第7突片3Gと第11突片3Kとを除
く、第8突片3H、第9突片3I及び第10突片3Jの
先端の中央位置には、厚み方向で貫通するU字状の切り
欠き11を形成してある。更に、互いに近接する前記第
7突片3Gと第11突片3Kとは、踵座板6から各別に
折り曲げ形成され、それらの隣接間に水平方向に開口す
る隙間12が形成されているから、第7突片3Gの隣接
縁と第11突片3Kの隣接縁とが接当している場合に比
して隣接間に土が付着し難くい。
した状態で前記爪先座板4、中間座板5並びに踵座板6
の各々を固定してあるスパイクシューズSでは、前記靴
中心線Y上に位置する第1突片3Aを除いて、靴中心線
Yの内側に6つの突片3が配設され、かつ、靴中心線Y
の外側に4つの突片3が配設されることとなる。従っ
て、バッティングのステップ時には、ステップした足の
スパイクシューズSの靴底1の靴中心線Yの内側に配設
された前記第2突片3B、第4突片3D、第5突片3
E、第7突片3G、第9突片3I及び第11突片3Kの
6つの突片が地面に食い込むから、靴中心線Yの内側に
配設された突片の個数が5つ以下の場合に比して、ステ
ップした足のスパイクシューズSが地面に対してスリッ
プしてピッチャー側(外側)に流れることを防止する防
滑力が高く、その分だけ、ステップした足の壁の崩れを
防止することができ、ステップ直後のバッティングフォ
ームの崩れを抑制することができる。また、バッティン
グのインパクトからフォロースルーの間は、前記第1突
片3A、第2突片3B及び第3突片3Cが地面に食い込
んで大きな防滑力が作用し、これにより後足の踏ん張り
を利かすことができ、インパクトからフォロースルーの
間のバッティングフォームの崩れも抑制することができ
る。
みによる前傾姿勢でのダッシュ時には、靴底1が屈曲ラ
インXに沿って屈曲するから、スパイクシューズSの靴
底1の靴中心線Yの内側前半部分に配設された前記第5
突片3Eと第4突片3Dが地面に食い込んだのち、第2
突片3B、第1突片3Aをその順番で地面に食い込ます
ことができ、体重移動を母指球f5側から爪先側に滑ら
かに行うことができる。その結果、爪先座板4に形成さ
れている第1突片3Aでの地面の蹴り出しをスムースに
行うことができ、強いキック力を発揮させることができ
る。
の(イ),(ロ)とに示すように、前記爪先座板4の第
2突片3Bと中間座板5の第4突片3Dとは同じ高さに
構成してあるとともに、爪先座板4の第1突片3Aと中
間座板5の第5突片3Eとは同一高さに構成してあり、
更に、前記第2突片3Bと第4突片3Dとの各々の高さ
H1は、前記第1突片3Aと第5突片3Eの高さH2よ
りも小に構成してある。また、前記第2突片3Bの折曲
げ基部と第4突片3Dの折曲げ基部とは同じ幅に構成し
てあるとともに、第2突片3Bと第4突片3Dとの各々
の折曲げ基部の幅W1は、第1突片3Aの折曲げ基部の
幅W2及び第5突片3Eの折曲げ基部の幅W3よりも小
に構成され、かつ、第1突片3Aの折曲げ基部の幅W2
を第5突片3Eの折曲げ基部の幅W3よりも大に構成し
てある。更に、前記第2突片3Bの先端と第4突片3D
と先端とは同じ幅に構成してあるとともに、第2突片3
Bと第4突片3Dとの各々の先端の幅W4は、第1突片
3Aの先端の幅W5及び第5突片3Eの先端の幅W6よ
りも小に構成され、かつ、第1突片3Aの先端の幅W5
を第5突片3Eの先端の幅W6よりも大に構成してあ
る。具体的には、前記第2突片3Bと第4突片3Dと
は、高さH1が約12mm、折曲げ基部の幅W1が約1
4mm、先端の幅W4が約10mmに構成してある。前
記第1突片3Aは、高さH2が約14mm、折曲げ基部
の幅W2が約17mm、先端の幅W5が約15mmに構
成してある。前記第5突片3Eは、高さH2が約14m
m、折曲げ基部の幅W3が約15mm、先端の幅W6が
約11mmに構成してある。尚、図示しないが、前記第
3突片3C、第6突片3F〜第11突片3Kの各々は、
高さは約14mmに構成してある。
爪先座板4、中間座板5並びに踵座板6の各々を、突片
3と共にスチール、アルミニウム合金、チタン等の耐久
性の高い金属から形成したが、前記爪先座板4、中間座
板5並びに踵座板6の各々を、突片3と共に、セラミッ
ク、FRP、炭素繊維等の非金属、或いは、耐久性の高
い合成樹脂から一体成形してもよい。 前記屈曲ラインX上に爪先座板4及び中間座板5が
位置することなく、かつ、前記各突片3の配設位置、並
びに、それらの姿勢が前記実施形態と同様に構成されて
いるならば、前記爪先座板4、中間座板5並びに踵座板
6の各々の形状は、前記実施形態で説明した形状に限定
されるものではなく、適宜変更してもよい。 前記踵座板6に形成された第7突片3G及び第11
突片3Kの先端の中央位置に、厚み方向で貫通するU字
状の切り欠き11を形成してもよい。 前記実施形態では、前記突片3を分散形成してある
爪先座板4、中間座板5並びに踵座板6の各々を、締結
具としての釘8を用いて靴底1の踏付面2に固定した
が、締結具としては、リベットやボルト・ナットであっ
てもよい。 前記各突片3の高さ、並びに、第1突片3A、第2
突片3B、第4突片3D及び第5突片3Eの折曲げ基部
の幅と先端の幅とは、前記実施形態に例示した寸法に限
定されるものではなく、適宜変更が可能である。
Claims (6)
- 【請求項1】 靴底の踏付面に複数の突片を取付けてあ
るスパイクシューズであって、 靴中心線の内側に配設される突片の個数を、外側に配設
される突片の個数よりも大に構成してあるスパイクシュ
ーズ。 - 【請求項2】 前記複数の突片が、足の指の付け根に沿
う靴底の屈曲ラインの爪先側に固定される爪先座板と、
前記屈曲ラインの土踏まず側に固定される中間座板と、
踵側に固定される踵座板とに分散形成されている請求項
1記載のスパイクシューズ。 - 【請求項3】 前記中間座板には、3つの突片が形成さ
れていて、前記靴中心線の内側に2つの突片が前後方向
に配設され、かつ、その両内側突片間の中間部に足の母
指球が位置する状態で靴底に固定されている請求項2記
載のスパイクシューズ。 - 【請求項4】 前記爪先座板には、3つの突片が形成さ
れていて、前記靴中心線の内側に1つの突片が配設さ
れ、かつ、前記靴中心線の外側に1つの突片が配設され
ているとともに、それら両突片を繋ぐ位置よりも爪先側
に、前記靴中心線と交差する1つの突片が配設される状
態で靴底に固定され、更に、この爪先座板の内側突片と
前記中間座板の内側前方突片との各々の高さが、前記爪
先座板の爪先側突片及び前記中間座板の内側後方突片の
高さよりも小に構成されている請求項3記載のスパイク
シューズ。 - 【請求項5】 前記爪先座板の内側突片と前記中間座板
の内側前方突片との各々の基部の幅が、前記爪先座板の
爪先側突片の基部の幅及び前記中間座板の内側後方突片
の基部の幅よりも小に構成され、かつ、前記爪先座板の
内側突片と前記中間座板の内側前方突片との各々の先端
の幅が、前記爪先座板の爪先側突片の先端の幅及び前記
中間座板の内側後方突片の先端の幅よりも小に構成され
ている請求項4記載のスパイクシューズ。 - 【請求項6】 前記踵座板には、少なくとも前記靴中心
線の内側に3つの突片が配設され、かつ、前記靴中心線
の外側に2つの突片が配設されているとともに、内側の
突片の少なくとも1つが前後方向に沿う姿勢に構成さ
れ、他の少なくとも4つの突片が、前記靴中心線とX状
に交差する2つの対角線方向でほぼ相対向する姿勢に構
成されている請求項2、3、4又は5記載のスパイクシ
ューズ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9204704A JP3026779B2 (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | スパイクシューズ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9204704A JP3026779B2 (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | スパイクシューズ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1146801A true JPH1146801A (ja) | 1999-02-23 |
JP3026779B2 JP3026779B2 (ja) | 2000-03-27 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9204704A Expired - Fee Related JP3026779B2 (ja) | 1997-07-30 | 1997-07-30 | スパイクシューズ |
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JP (1) | JP3026779B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001054402A (ja) * | 1999-08-20 | 2001-02-27 | Zett Corp | 野球用スパイクシューズ |
-
1997
- 1997-07-30 JP JP9204704A patent/JP3026779B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001054402A (ja) * | 1999-08-20 | 2001-02-27 | Zett Corp | 野球用スパイクシューズ |
JP4568390B2 (ja) * | 1999-08-20 | 2010-10-27 | ゼット株式会社 | 野球用スパイクシューズ |
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JP3026779B2 (ja) | 2000-03-27 |
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