JPH1146407A - リニアモータの速度制御回路 - Google Patents

リニアモータの速度制御回路

Info

Publication number
JPH1146407A
JPH1146407A JP9185824A JP18582497A JPH1146407A JP H1146407 A JPH1146407 A JP H1146407A JP 9185824 A JP9185824 A JP 9185824A JP 18582497 A JP18582497 A JP 18582497A JP H1146407 A JPH1146407 A JP H1146407A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pulse
linear motor
capacitor
current
speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9185824A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Onoyama
利昭 小野山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Auto Body Co Ltd filed Critical Toyota Auto Body Co Ltd
Priority to JP9185824A priority Critical patent/JPH1146407A/ja
Publication of JPH1146407A publication Critical patent/JPH1146407A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 簡易な構成であると共に、調整を行うことな
くリニアモータを一定速度で走行させ得る速度制御回路
を提供する。 【解決手段】 電流トランスCTが、リニアモータ10
での電流切り替えを検出しパルスを発生する。マイクロ
コンピュータ60が、パルスの入力に応じて、予め設定
させたパルス幅を放電トランジスタTR1に与え、マイ
クロコンピュータ60からのパルスによりコンデンサC
の電荷を放電させ、コンデンサの電圧を下げる。コンデ
ンサの電圧に応じて、FETが、リニアモータへ印加す
る電流を制御する。リニアモータの速度が高くなると、
電流トランスからのパルスの周期が短くなり、コンデン
サの放電周期が短くなって、コンデンサの電圧が下が
り、FETによりリニアモータへ印加される電流が減少
する。リニアモータの速度が低くなると、逆の動作を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、リニアモータの
速度制御回路に関し、特に、リニアモータを一定速度で
走行させ得る速度制御回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5及び図6を参照して従来技術に係る
フィードバック方式のリニアモータの速度制御回路につ
いて説明する。図5は速度制御回路の回路構成を示す、
図6は速度制御回路の各部の波形を示している。該速度
制御回路は、リニアモータ10の架線(図示せず)での
電流切り替えを検出しパルスを発生する電流トランスC
Tと、架線へ印加する電流を制御するFETと、該FE
Tによる架線への印加電流を設定する電圧を与えるコン
デンサCと、該コンデンサCを充電する可変抵抗VR
と、該コンデンサを放電させるトランジスタTR1と、
から成り、電流トランスCTからのパルスがトランジス
タTR1のベースへ印加されるように構成されている。
【0003】該速度制御回路の動作について、図6の波
形図を参照して説明する。図6の(A)は、架線での電
流の切り替わり、電機子に流れる電流を示している。こ
の電流の切り替わりの立ち上がり・立ち下がりに応じ
て、電流トランスCTから正側パルスと負側パルスが発
生する。該正側パルスに応じて(C)に示すようにトラ
ンジスタTR1がオンし、コンデンサCを放電する。こ
のコンデンサCの電位、即ち、図中A点の電位を(D)
に示す。このA点の電位に応じて、FETが架線への電
流を調整する。即ち、リニアモータ10の速度が高くな
ると、電流トランスCTからのパルスの周期が短くな
り、コンデンサCの放電周期が短くなって、該コンデン
サCの電圧が下がり、FETが架線へ印加する電流が低
下する。これにより、リニアモータの速度を下げる。反
対に、リニアモータ10の速度が低くなると、電流トラ
ンスCTからのパルスの周期が長くなり、コンデンサC
の放電周期が長くなって電圧が高まり、FETがリニア
モータ10へ印加する電流が増大する。これにより、リ
ニアモータ10の速度を高める。かかる動作により、リ
ニアモータの速度を一定に保っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、該速度
制御回路は、リニアモータの架線のインダクタンス及び
電流トランスCTの特性等により、図6の(B)に示す
電流検出パルスが鈍り、トランジスタTR1を適正にオ
ン・オフできないことがある。このため、回路毎に架線
及び電流トランスCTの特性に合わせて単体調整する必
要があり、構造は簡易であるものの調整に手間がかかっ
ていた。また、電流トランスCTからの出力パルスの波
幅が小さくなったり、大きくなったりするため、トラン
ジスタTR1の通電時間が変化し、動作が不安定になる
ことがあった。
【0005】更に、該速度制御回路は、可変抵抗VRの
抵抗値を変え、コンデンサCへの充電電流を調整するこ
とで、リニアモータの速度を調整することができるが、
調整を行い得る範囲が狭く、リニアモータを広い速度域
で用いることができなかった。
【0006】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、簡易な
構成であると共に、調整を行うことなくリニアモータを
一定速度で走行させ得る速度制御回路を提供することに
ある。
【0007】また、本発明は、リニアモータを広い範囲
で速度調整し得る速度制御回路を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1のリニアモータ
の速度制御回路は、上記目的を達成するため、架線での
電流切り替えを検出しパルスを発生する電流トランス
と、架線へ印加する電流を制御する制御素子と、該制御
素子による架線への印加電流量を決定する電圧を与える
コンデンサと、該コンデンサに充電する充電回路と、該
コンデンサを放電させる放電回路と、前記電流トランス
からのパルスの入力に応じて、予め設定させた幅のパル
スを前記放電回路に与え、該放電回路にて該コンデンサ
の電荷を放電せしめる駆動回路と、を備えることを技術
的特徴とする。
【0009】請求項2のリニアモータの速度制御回路
は、請求項1において、前記駆動回路からのパルス幅を
調整し得るようにしたことを技術的特徴とする。
【0010】請求項3のリニアモータの速度制御回路
は、請求項1又は2において、前記駆動回路における、
電流トランスからのパルス入力から、前記放電回路への
パルス出力までに、所定の遅延時間を設けたことを技術
的特徴とする。
【0011】請求項1のリニアモータの速度制御回路で
は、電流トランスが、架線での電流切り替えを検出しパ
ルスを発生する。駆動回路が、該パルスの入力に応じ
て、予め設定させた幅のパルスを放電回路に与える。放
電回路は、該駆動回路からのパルスによりコンデンサの
電荷を放電せしめ、該コンデンサの電圧を下げる。そし
て、該コンデンサの電圧に応じて、制御素子が、架線へ
印加する電流を制御する。即ち、リニアモータの速度が
高くなると、電流トランスからのパルスの周期が短くな
り、コンデンサの放電周期が短くなって、該コンデンサ
の電圧が下がり、制御素子が架線へ印加する電流が減少
する。これにより、可動子の速度を下げる。反対に、リ
ニアモータの速度が低くなると、電流トランスからのパ
ルスの周期が長くなり、コンデンサの放電周期が長くな
って、該コンデンサの電圧が高まり、制御素子が架線へ
印加する電流が増大する。これにより、可動子の速度を
高める。かかる動作により、リニアモータの速度を一定
に保つ。ここで、駆動回路が、電流トランスからのパル
スの入力に応じて、予め設定させた幅のパルスを形成す
るので、架線及び電流トランスのインダクタンスの影響
を受けることがないため、回路調整が不要である。ま
た、電流トランスCTの出力パルスの波幅が変化して
も、一定幅のパルスを放電回路に与えるため、動作が安
定する。
【0012】請求項2のリニアモータの速度制御回路で
は、駆動回路からのパルス幅を調整し得るため、コンデ
ンサの放電時間を変えることで、リニアモータの速度を
広い範囲で調整することができる。
【0013】請求項3のリニアモータの速度制御回路で
は、駆動回路における、電流トランスからのパルス入力
から、放電回路へのパルス出力までに、所定の遅延時間
を設けてあるため、動作が安定する。即ち、該速度制御
回路では、フィードバック制御を行っているため、電流
トランスからのパルス入力と同時に、放電回路へパルス
を出力し、コンデンサの電圧を調整すると、短い周期で
フィードバック制御が加わり架線への電流値が安定しな
くなることがある。これに対して、請求項3では、所定
の遅延時間を設けてあるため、電流量が緩やかに変化
し、動作が安定する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施形態に係
るリニアモータの速度制御回路について図を参照して説
明する。図1は第1実施態様の速度制御回路にて速度制
御されるリニアモータ10を分解して示している。該リ
ニアモータ10は、住宅用のカーテンの開閉に用いられ
るもので、下端に開口部の設けられたカーテンレールを
兼ねるアウターレール20と、帯状の架線30と、永久
磁石42から成る固定子40と、可動子50とから構成
されている。永久磁石42は、隣接するそれぞれが逆極
性をなるように配設されている。架線30は、電極パタ
ーン30A、30Bが、屈曲状の隙間30Cを介して図
示パターン形状に形成されている。可動子50には、該
架線30側へ延在するブラシ54と、該ブラシ54を介
して給電される電機子52A、52B、52Cとから構
成される。該可動子50は、図示しないカーテンライナ
と係合される。ここで、該アウターレール20内に、架
線30、固定子40、可動子50が収容されるが、架線
30は、電極パターン30A、30Bが可動子50のブ
ラシ54と接触し得るよう、電極パターン30A、30
Bが下向きになるよう収容される。
【0015】可動子50が走行する際に、架線30の電
極パターン30A、30Bに沿って、電機子52A、5
2B、52Cの通電方向が切り替わり、永久磁石42と
の間で反発・吸引を繰り返し、可動子50に一定方向の
推力を発生させる。ここで、該可動子50が走行する際
に、電機子52A、52B、52Cの3個全て通電して
いる時と、3個の電機子の内2個通電している時とが繰
り替えされる。このため、本実施態様の後述する速度制
御回路では、電機子の2−3個通電(電流)の切り替え
タイミングから可動子の速度検出する。
【0016】次に、図2を参照して図1に示すリニアモ
ータ10の速度を制御する速度制御回路について説明す
る。該速度制御回路は、リニアモータ10の架線30
(図1参照)での電流切り替えを検出しパルスを発生す
る電流トランスCTと、架線30へ印加する電流を制御
するFETと、該FETによる架線への印加電流を設定
する電圧を与えるコンデンサCと、該コンデンサCに充
電するための電流を制御するトランジスタTR2と、該
コンデンサからの放電電流を制御するトランジスタTR
1と、電流トランスCTから入力されたパルスに基づき
後述する遅延時間を置いてトランジスタTR1のベース
へパルスを印加するマイクロコンピュータ60と、該マ
イクロコンピュータ60からトランジスタTR1への印
加パルスの波幅を設定することでリニアモータの速度を
調整する速度調整スイッチ62と、リニアモータ10の
可動子50をカーテンを開く方向に走行させる開スイッ
チSW5と、可動子50をカーテンを閉じる方向に走行
させる閉スイッチSW6と、該開スイッチWS5及び閉
スイッチSW6に連動するリレースイッチSW7、SW
8から成る。
【0017】ここで、開スイッチSW5が操作される
と、リレースイッチSW7がa端子側に接触し、カーテ
ンを開く方向へ可動子50を走行させるよう架線30に
電流を加える。反対に、閉スイッチSW6が操作される
と、リレースイッチSW8がa端子側に接触し、カーテ
ンを閉じる方向へ可動子50を走行させるよう架線30
に電流を加える。
【0018】引き続き、該速度制御回路の動作について
説明する。先ず、開スイッチSW5又は閉スイッチSW
6が操作されると、上述したようにリレースイッチSW
7、SW8により、リニアモータ10への通電方向が切
り替えられると共に、マイクロコンピュータ60は、出
力端子60Bから電位を充電トランジスタTR2に印加
し、充電電流を抵抗器R2を介してコンデンサCに供給
する。該コンデンサCの上昇した電位が抵抗器R6を介
してFETに加わると、該FETがリニアモータ10へ
の通電を開始し、リニアモータ10を走行させる。
【0019】図3の(A)は架線電流の波形を示してい
る。可動子50が走行中に上述したように電機子は2−
3個通電の切り替えを繰り返し、3個通電になった際
に、電流がパルス状に高まる。ここで、パルス波形が緩
やかに立ち上がり、急峻に立ち下がっているのは、3個
通電となって電流量が増大する際(パルスの立ち上が
り)には、架線30のインダクタンス分に阻まれて電流
量が急激に増大し得ないのに対して、2個通電となって
電流が減少するとき(パルスの立ち下がり)には、電機
子52A、52B、52Cのブラシ54(図1参照)に
て短絡が生じ、急激に電流が減少するためである。
【0020】図3の(B)は、該架線電流の変化を検出
する電流トランスCTの出力パルスを示している。上述
したように架線電流のパルスの緩やかな立ち上がりに対
応して相対的に小さな正側のパルスP+と、急峻な立ち
下がりに対応して相対的に大きな負側のパルスP−とが
発生されている。該パルスP+、P−は、マイクロコン
ピュータ60の入力端子60Cへ加えられる。
【0021】図3の(C)は、マイクロコンピュータ6
0の出力端子60Aからの出力波形を示している。マイ
クロコンピュータ60は、図3の(C)に示す負側のパ
ルスP−が入力されると、予め設定された遅延時間d1
を置いて、パルスを出力する。ここで、マイクロコンピ
ュータ60は、図中に示すパルスの波幅を、速度調整ス
イッチ62のスイッチSW1、SW2、SW3、SW4
の設定に応じて調整することで、リニアモータの速度を
該設定された一定速度に調整する。図3の(C)中に示
すパルスの波幅t1は、リニアモータを中速で運転する
ためのものである。
【0022】マイクロコンピュータ60の出力端子60
Aからのパルスは、抵抗器R4、R5で分圧されて放電
トランジスタTR1のベースに入力され、該トランジス
タTR1をオンさせ、コンデンサCの電荷を抵抗器R3
を介して放電させる。図3の(D)は、図2中のA点、
即ち、コンデンサCの電位の変化を示している。該A点
の電位が、FETに加わり、FETの出力電流を決定す
る。
【0023】図3の(C’)は、リニアモータの速度が
高く、架線電流の切り替えが短い周期で発生し、これを
検出した電流トランスCTからのパルスがマイクロコン
ピュータ60に印加された際の、該マイクロコンピュー
タ60からの出力パルスを示している。該出力パルスの
周期が短くなることにより、図3(D’)に示すよう
に、A点(コンデンサ)の電位が下がっている。即ち、
コンデンサCの充放電が短い周期で行われることで、F
ETからの出力電流が少なくなり、リニアモータ(可動
子50)の速度が下げられる。反対に、図3の(A)〜
(D)に示したように、リニアモータの速度が低い時に
は、FETの電流量が増大し、リニアモータの速度を高
める。
【0024】引き続き、該速度調整スイッチ62のスイ
ッチSW1、SW2、SW3、SW4へ低速運転が設定
された際の動作について、図4の波形図を参照して説明
する。図4に示す(A)の架線電流、(B)の電流トラ
ンスCT電流は、図3の(A)及び(B)を同様であ
る。ここで、速度調整スイッチ62に低速が設定されて
いるときには、マイクロコンピュータ60の出力端子6
0Aから、図4の(C)に示すように、波幅の大きい
(波幅t2)パルスが出力される。
【0025】マイクロコンピュータ60の出力端子60
Aからのパルスは、放電トランジスタTR1のベースに
入力され、該トランジスタTR1をオンさせ、コンデン
サCの電荷を放電させる。図4の(D)は、コンデンサ
C(A点)の電位の変化を示している。該A点の電位
が、FETに加わり、FETの出力電流を決定する。こ
こでは、マイクロコンピュータ60からのパルスの波幅
が長くなることにより、コンデンサCの放電時間が延ば
され、図3の(C)及び(D)を参照して上述した波幅
が短いとき(波幅t1)と比較して、リニアモータへの
通電時間が短くなり、リニアモータを低い速度で動作さ
せる。
【0026】図4の(C’)は、リニアモータの速度が
設定速度(低速)よりも高く、架線電流の切り替えが短
い周期で発生した際の、マイクロコンピュータ60から
の出力パルスを示している。該出力パルスの周期が短く
なることにより、図4(D’)に示すように、A点(コ
ンデンサ)の電位が下がっている。即ち、コンデンサC
の充放電が短い周期で行われることで、FETからの出
力電流が少なくなり、リニアモータ(可動子50)の速
度を設定速度まで下げる。
【0027】この実施態様では、上述したように相対的
に大きな負側のパルスP−をトリガとして、マイクロコ
ンピュータ60を駆動しているため、相対的に小さな正
側のパルスP+を用いるのと比較して、誤動作が発生し
難い。但し、負側のパルスP−にて電流を下げさせるフ
ィードバックを行うため、負側のパルスP−にて直ちに
電流を下げさせると、このパルス−電流低下のループが
短い周期で繰り返され、一種の発振状態となり急激に電
流が下がる事態が発生し得る。このため、本実施態様で
は、図3の(C)を参照して上述したように、電流トラ
ンスCTからのパルスの入力から、所定時間(d1)の
遅延を置いて、マイクロコンピュータ60のパルスを出
力するよう構成してある。
【0028】この実施態様では、マイクロコンピュータ
60が、電流トランスCTからのパルスの入力に応じ
て、予め設定させた幅のパルスを形成するので、架線及
び電流トランスのインダクタンスの影響を受けることが
ない。従って、回路調整が不要である。また、電流トラ
ンスCTの出力パルスの波幅が変化しても、一定幅のパ
ルスを放電回路に与えるため、動作が安定する。なお、
この実施態様では、一定幅のパルスを発生させるのにマ
イクロコンピュータ60を用いたが、この代わりに、単
安定マルチバイブレータ等の更に廉価な回路を用いるこ
とも可能である。
【0029】本実施態様のリニアモータの速度制御回路
では、速度調整スイッチ62の設定によりマイクロコン
ピュータ60からのパルス幅を調整し得るようにしたた
め、コンデンサの放電時間を変えることで、リニアモー
タの速度を広い範囲で調整することができる。
【0030】なお、この実施態様では、リニアモータ電
流の制御にFETを用いたが、この代わりにトランジス
タ等の制御素子を用いることも可能である。更に、充電
回路にトランジスタTR2を、放電回路にトランジスタ
TR1を用いたが、充電回路及び放電回路としては、種
々の回路を用いることができる。また、本実施態様の速
度制御回路は、コイル可動型リニアモータを例に挙げた
が、磁石可動型リニアモータにも用いることができ、更
に、リニアモータのみならす、アキシャル型の直流モー
タの制御にも適用可能である。
【0031】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、駆動回路(マイクロコンピュータ60)が、電流ト
ランスからのパルスの入力に応じて、予め設定させた幅
のパルスを形成するので、架線及び電流トランスのイン
ダクタンスの影響を受けることがなく、回路調整が不要
である。また、電流トランスCTの出力パルスの波幅が
変化しても、一定幅のパルスを放電回路に与えるため、
動作が安定している。
【0032】請求項2のリニアモータの速度制御回路で
は、放電回路を駆動するパルス幅を調整し得るため、コ
ンデンサの放電時間を変えることで、リニアモータの速
度を広い範囲で調整することができる。
【0033】請求項3のリニアモータの速度制御回路で
は、電流トランスからのパルス入力から、放電回路への
パルス出力までに、所定の遅延時間を設けてあるため、
動作が安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るリニアモータを分
解して示す斜視図である。
【図2】第1実施態様の速度制御回路の回路図である。
【図3】速度制御回路の各部の波形図である。
【図4】速度制御回路の各部の波形図である。
【図5】従来技術の速度制御回路の回路図である。
【図6】従来技術の速度制御回路の各部の波形図であ
る。
【符号の説明】
10 リニアモータ 30 架線 40 固定子 42 永久磁石 50 可動子 52A、52B、52C 電機子 60 マイクロコンピュータ(駆動回路) 62 速度調整スイッチ TR1 放電トランジスタ(放電回路) TR2 充電トランジスタ(充電回路) CT 電流トランス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架線での電流切り替えを検出しパルスを
    発生する電流トランスと、 架線へ印加する電流を制御
    する制御素子と、 該制御素子による架線への印加電流量を決定する電圧を
    与えるコンデンサと、 該コンデンサに充電する充電回路と、 該コンデンサを放電させる放電回路と、 前記電流トランスからのパルスの入力に応じて、予め設
    定させた幅のパルスを前記放電回路に与え、該放電回路
    にて該コンデンサの電荷を放電せしめる駆動回路と、を
    備えることを特徴とするリニアモータの速度制御回路。
  2. 【請求項2】 前記駆動回路からのパルス幅を調整し得
    るようにしたことを特徴とする請求項1のリニアモータ
    の速度制御回路。
  3. 【請求項3】 前記駆動回路における、電流トランスか
    らのパルス入力から、前記放電回路へのパルス出力まで
    に、所定の遅延時間を設けたことを特徴とする請求項1
    又は2のリニアモータの速度制御回路。
JP9185824A 1997-06-26 1997-06-26 リニアモータの速度制御回路 Pending JPH1146407A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9185824A JPH1146407A (ja) 1997-06-26 1997-06-26 リニアモータの速度制御回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9185824A JPH1146407A (ja) 1997-06-26 1997-06-26 リニアモータの速度制御回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1146407A true JPH1146407A (ja) 1999-02-16

Family

ID=16177525

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9185824A Pending JPH1146407A (ja) 1997-06-26 1997-06-26 リニアモータの速度制御回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1146407A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100415563C (zh) * 2004-09-03 2008-09-03 尚德敏 一种高速铁路

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100415563C (zh) * 2004-09-03 2008-09-03 尚德敏 一种高速铁路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5936371A (en) Method and apparatus for controlling a servo motor using a stepper motor controller integrated circuit
US9912260B2 (en) Drive control circuit for linear vibration motor and method
JPH0315295A (ja) 二重モード制御式パルス幅変調器
US5406150A (en) Control system for motors and inductive loads
EP1433248B1 (en) Stepper motor controller
EP0187224B1 (en) Current controlled motor drive circuit
US5471360A (en) DC electromagnet apparatus
EP0310858A2 (en) Circuit for controlling current switching in multiple inductive loads, with single current detector, particularly for windings of step motors
JPH1146407A (ja) リニアモータの速度制御回路
NL8103295A (nl) Inrichting voor het elektrisch dempen van een stapmotor .
JPS62230396A (ja) ステツピングモ−タ駆動回路
JPH06245586A (ja) 双方向チョッパ・トランスコンダクタンス増幅器
EP0887916A2 (en) Energization controller of electric motor
JPS5936403B2 (ja) プリンタのハンマ−駆動マグネットにおける電磁コイルの駆動回路
KR100415867B1 (ko) 토크하락을보상하기위한전자적으로정류되는dc모터용모터제어기
JPH034795B2 (ja)
EP3663871A1 (en) Motor drive unit of a dc electric motor
US4866564A (en) Electromagnetic drive circuit
JP2582635B2 (ja) 電磁ポンプの駆動装置
JPH10314671A (ja) 振動発生装置
MXPA96005460A (en) Engine controller for electronically switched cd engines, to compensate for torque drops
JPS61140015A (ja) 電磁石の駆動装置
SU1458963A1 (ru) Устройство дл управлени шаговым двигателем
JP3341905B2 (ja) モータ駆動回路
JPH06260333A (ja) 電磁石装置