JPH1146176A - 通信制御方式、及び時分割多重接続通信システム - Google Patents

通信制御方式、及び時分割多重接続通信システム

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JPH1146176A
JPH1146176A JP9213944A JP21394497A JPH1146176A JP H1146176 A JPH1146176 A JP H1146176A JP 9213944 A JP9213944 A JP 9213944A JP 21394497 A JP21394497 A JP 21394497A JP H1146176 A JPH1146176 A JP H1146176A
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transmission
signal
communication
time
station
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JP9213944A
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Toshihiko Akeboshi
俊彦 明星
Kazuo Moritomo
和夫 森友
Tetsuo Kanda
哲夫 神田
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の無線通信システムが混在した場合にお
いて、互いに影響する通信装置間での混信を軽減した通
信制御方式を提供する。 【解決手段】 データ通信に先立ち、送信要求信号(R
TS)及び送信許可信号(CTS)を送受信し、この通
信手順信号に相手識別コード206及び通信データ長情
報205を含ませ暗号化を行わず送受信する。この通信
手順信号を受信した場合には、識別コード206及び通
信データ長205を解析し、仮に識別コード206が異
なったときは、その後に空間伝走路へ送信されるデータ
の通信データ長時間の間、通信を中断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非同期TDMA方
式による通信制御方式、及びこの通信制御方式を用いた
時分割多重接続通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数の局が同一周波数の搬送
波を用いて互いに非同期でそれぞれ相手局と無線通信を
行う場合に、各局が時分割的に通信を行うTDMA(T
imeDivision Multiple Acce
ss)方式が用いられている。 このような通信方式で
は、各局は自局の電波と他局からの電波との干渉を避け
るために、通信を行う前に他局から電波が出されている
か否かを一定時間にチェックするキャリアセンスを行う
ようにしている。
【0003】そして、キャリアセンスの時間内に他局か
らの電波が検知されなければ通信を開始し、他局からの
電波が検知されれば、さらにキャリアセンスを続け電波
の検出がなくなった時点で通信を開始する。
【0004】また、ここで通信されるデータは、セキュ
リティの問題から一般的に暗号化された後に送受信され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来例では、空間伝送路の状態を検出し他局の通信電波
の干渉を避けるためにキャリアセンスを行っているが、
例えば図7に示すような場合において、ステーションS
T11がステーションST12に対し、またステーショ
ンST13がステーションST14に対し送信を行おう
としたときに、ステーションST11及びステーション
ST13では互いの距離が離れているために、キャリア
センスでは相手の状態が把握できない。なお、図中のZ
1はステーションST13が通信できる範囲を示してい
る。
【0006】そして、この各ステーションST11〜S
T14は、キャリアを検出しないので送信動作へと移行
する。この場合はステーションST12においては、ス
テーションST11とステーションST13の双方の電
波が受信され、互いの局の干渉によって正しく受信でき
ないといった問題が生じる。
【0007】本発明は上記従来の問題点に鑑み、複数の
無線通信システムが混在した場合において、互いに影響
する通信装置間での混信を軽減し、効率の良いデータ伝
送を実現できる通信制御方式及び時分割多重接続通信シ
ステムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明では、局を構成する通信装置が複数設置
され、複数の局が同一の伝送路を共有する時分割多重接
続通信システムにおいて、データフレームの伝送に先立
ち、通信路確保手順を行うことで通信路を確保する通信
路確保手段と、通信路確保手順信号を受信したとき、こ
の信号に含まれる宛先識別信号及び通信データ長を解析
する信号解析手段と、前記信号解析手段の解析結果から
前記宛先識別信号が他局宛であったときは、前記通信デ
ータ長に基づいて送信待機時間を算出し、この送信待機
時間に従って通信を中断して送信待機状態に入る送信待
機設定手段とを備えたことを特徴とする通信制御方式。
【0009】第2の発明では、上記第1の発明の前記通
信路確保手順において送信要求信号及び送信許可信号を
送受信するものである。
【0010】第3の発明では、上記第2の発明におい
て、前記送信要求信号、前記送信許可信号及びデータフ
レーム伝送の送受信に関してこれらの信号を送出した後
の応答待機時間を予め設定し、前記応答待機時間内に応
答がない場合に通信確保手順動作を中断する中断手段
と、前記宛先識別信号が自局宛でない送信要求信号を受
信した場合に、前記応答待機時間を経過した後に定めら
れた所定の時間だけ伝送路の状態を監視する伝送路監視
手段と、前記伝送路監視手段の監視時間内の伝送路状況
に応じて前記送信待機状態の維持もしくは解除を行う送
信制御手段とを備えたものである。
【0011】第4の発明では、上記第2の発明におい
て、他局の宛先識別信号を含む送信許可信号を受信した
場合は、該送信許可信号に含まれる通信データ長情報に
従って算出された送信待機時間だけ、その後に受信され
た自局宛の送信要求信号に対する応答信号の送出を禁止
する禁止手段を備えたものである。
【0012】第5の発明では、上記第2の発明におい
て、他局の宛先識別信号を含む送信許可信号を受信した
場合は、該送信許可信号に含まれる通信データ長情報に
従って算出された送信待機時間だけ、前記送信要求信号
の送出を禁止する禁止手段を備えたものである。
【0013】第6の発明では、上記第1乃至第5の発明
において、前記通信路確保手順で用いられる信号に信号
の種類を識別するための情報を含ませ、この情報を参照
して同種の通信装置間において送受信を行う送受信制御
手段を備えたものである。
【0014】第7の発明では、局を構成する通信装置が
複数設置され、複数の局が同一の伝送路を共有する時分
割多重接続通信システムにおいて、前記各局は、データ
フレームの伝送に先立ち、通信路確保手順を行うことで
通信路を確保する通信路確保手段と、通信路確保手順信
号を受信したとき、この信号に含まれる宛先識別信号及
び通信データ長を解析する信号解析手段と、前記信号解
析手段の解析結果から前記宛先識別信号が他局宛であっ
たときは、前記通信データ長に基づいて送信待機時間を
算出し、この送信待機時間に従って通信を中断して送信
待機状態に入る送信待機設定手段とをそれぞれ備えたも
のである。
【0015】第8の発明では、上記第7の発明におい
て、前記通信路確保手順において送信要求信号及び送信
許可信号を送受信するものである。
【0016】第9の発明では、上記第8の発明におい
て、前記各局は、前記送信要求信号、前記送信許可信号
及びデータフレーム伝送の送受信に関してこれらの信号
を送出した後の応答待機時間を予め設定し、前記応答待
機時間内に応答がない場合に通信確保手順動作を中断す
る中断手段と、前記宛先識別信号が自局宛でない送信要
求信号を受信した場合に、前記応答待機時間を経過した
後に定められた所定の時間だけ伝送路の状態を監視する
伝送路監視手段と、前記伝送路監視手段の監視時間内の
伝送路状況に応じて前記送信待機状態の維持もしくは解
除を行う送信制御手段とをそれぞれ備えたものである。
【0017】第10の発明では、上記第8の発明におい
て、前記各局は、他局の宛先識別信号を含む送信許可信
号を受信した場合は、該送信許可信号に含まれる通信デ
ータ長情報に従って算出された送信待機時間だけ、その
後に受信された自局宛の送信要求信号に対する応答信号
の送出を禁止する禁止手段をそれぞれ備えたものであ
る。
【0018】第11の発明では、上記第8の発明におい
て、前記各局は、他局の宛先識別信号を含む送信許可信
号を受信した場合は、該送信許可信号に含まれる通信デ
ータ長情報に従って算出された送信待機時間だけ、前記
送信要求信号の送出を禁止する禁止手段を備えたもので
ある。
【0019】第12の発明では、上記第7乃至第11の
発明において、前記通信路確保手順で用いられる信号に
信号の種類を識別するための情報を含ませ、この情報を
参照して同種の通信装置間において送受信を行う送受信
制御手段を備えたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0021】図1は、本発明の第1実施形態に係る時分
割多重接続通信システムの通信制御方式を示すシーケン
ス図である。
【0022】図中の101は送信要求信号(Reque
st To Send:以下、RTSと記す)である。
102は送信許可信号(Clear To Send:
以下CTSと記す:)である。103は一連の通信手順
を終了した後に送出される通信データを示す。このRX
S/CTS手順では、制御回路からのRTS送信後、回
路遅延時間、空間伝播遅延時間、受信回路遅延時間、受
信信号処理時間、キャリアセンス時間、返送側の回路遅
延時間、空間伝播遅延時間、受信回路遅延時間及び受信
信号処理時間から算出された時間を応答受信待機時間と
して予め規定し、この規定時間を超えて応答がない場合
に、先に送信した信号が空間伝播路上での衝突等による
理由で失われたものと判断し、その後、衝突回避手段を
用いたのち再度、同手順により通信動作を行う。
【0023】図2は、本実施形態の通信手順で用いられ
るRTS/CTS信号の構成を示す図である。
【0024】同図中201は、受信信号レベルを最適な
値に調整するために必要なAGC(Automatic
Gain Control)期間、202は受信信号
の同期捕捉を行う期間であり、203は識別信号及び通
信データ長情報を含むプロトコルヘッダ部である。
【0025】図3は、図2中のプロトコルヘッダ部20
3のフォーマットを示す図である。同図中の204は、
フレームの種類(フレームタイプ)を選択するためのフ
ィールド、205は通信データ長(フレームレングス)
を示すためのフィールド、206は個別の識別信号(識
別コード)を示すためのフィールドである。
【0026】ここで、フレームタイプには、 MSG=1111 DATA=0000 RTS=1100 CTS=0011 CTS+Anrenna cont=0101 が挙げられる。
【0027】なお、本実施形態においては、制御に必要
な情報のみを上記フィールド204,205,206に
配置しているが、この構成はこの限りではなく、更に通
信プロトコルに必要な情報をこのフィールドに配置して
も、後述する同様の効果は得られる。
【0028】図4は、本実施形態の通信システムを示す
概念図であり、2種類のシステムが同時に存在した図7
の従来システムに対応するものである。
【0029】図中のステーションST1,ST2,ST
3,ST4は、通信を行う端末を示しており、ステーシ
ョンST1,ST2で1つのシステムが構成され、ステ
ーションST3,ST4でもう1つのシステムが構成さ
れている。図中Z11は、ステーションST3が通信で
きる範囲を示し、ステーションST1とST3は互いの
距離が通信可能距離を超えた場所に位置し、また、端末
ST2及びST3は、互いの距離が通信可能距離に位置
している。
【0030】なお、本実施形態を分かり易く説明するた
めに存在システム数を制限しているが、この数が多くな
った場合においても、後述する同様の効果が得られる。
【0031】以下に、実際の動作について説明を行う。
【0032】通常データを送受信するにあたって、図1
に示すように、まずデータを送信しようとする端末ST
1は、伝送路の状態監視のためにキャリアセンスを行っ
た後、キャリアがないと判断された場合は、相手端末局
ST2に対してRTS101を送信する。
【0033】これを受けた端末ST2は、まず受信信号
のAGC引き込み期間201(図2)により受信レベル
の確定を行った後、同期補足(SYNC)期間202に
より同期引き込みを行う。さらに、復調されたプロトコ
ルヘッダ部203(Status/ID)内のフレーム
タイプ204を確認し、RTS信号であることを認識し
た時点で、RTS101内に含まれる識別コード206
の照合を行う。
【0034】そして、識別コード206が自局宛である
ことを確認すると、前述同様にキャリアセンスを行って
CTS102を送信要求局ST1に送り返す。この信号
を受信した端末ST1は、やはり前述同様の動作により
フレームタイプ204を確認してCTS信号であること
を確認した後、更にこのCTS102が自局宛であるこ
と確認し、キャリアセンスを行ってからデータフレーム
103を送信して一連のデータ送信動作を終了する。
【0035】仮に、CTS102の送信前のキャリアセ
ンス時間にキャリアが検出されると端末ST2は送信動
作を中断し、新たにRTS101の信号を受信するまで
待機状態になる。また、RTS101を送出した端末S
T1は、RTS101送信後にCTS102受信待機用
のタイマーを起動する。このタイマーがオーバーフロー
した時点で、RTS101送出時に衝突が起こったと判
断し、あらかじめ定められた送信待機時間の範囲内のあ
る値を無作為に選択し、この時間、送信動作を待機した
後、再度RTS101の送信動作をキャリアセンスから
始める。
【0036】次に、図4に示すように、2つのシステム
が共存した場合であって、さらに互いの距離が通信可能
距離を超えた場所に位置した端末ST1とST3がデー
タ送信要求を出す場合の動作について、図5のシーケン
スチャートに従って説明を行う。
【0037】まず、端末ST1がRTS101を端末S
T2に対して送信を行う。この信号は、端末ST2には
到達するが、他のシステムである端末ST3では、距離
が離れている関係で認識できない、次いでこの信号RT
S101を正常受信した端末ST2は、前述同様の手順
によりCTS102を送出する。
【0038】このCTS102は、端末ST1及び他の
システムに所属する端末ST3に到達する。これを受け
た端末ST1ではデータの送信を開始し、また端末ST
3では、やはり前述同様の動作により識別コード206
の照合を行い、他局宛であることが認識されると、次い
で端末ST3はデータ長(フレームレングス)205を
読み込み、その伝送されるデータ長から伝送にかかる時
間を算出して内部送信待機タイマーにセットし、このタ
イマー時間の間、送信動作を延期する。
【0039】この時間の経過後、端末ST3はキャリア
センスを行い、RTS101信号を端末ST4に送信
し、相手端末ST4からのCTS102の信号受信を待
機する。そして、相手端末ST4からのCTS102を
受信するとデータの送信動作を開始する。
【0040】端末ST3が送信したRTS101を受け
た端末ST2は、先の端末ST3の動作と同様に、識別
コード206の照合を行った後、受信信号がRTS10
1であると認識した場合は、まずCTS102の受信待
機時間の間、送信を待機し、この間に仮に自システムの
端末ST1からのRTS101信号を受信してもCTS
102の送信を行わない。そして、CTS102の受信
待機時間経過の後、端末ST3から送信データか送信さ
れるかどうかを予めRTS/CTS手順で定められてい
る規定時間だけ監視する。
【0041】端末ST3からの送信データがこの規定時
間内に受信された場合は、端末ST2は送信データ長2
05の示す端末ST3のデータ送信時間だけ送信待機状
態に入り、この時間経過後直ぐに端末ST1からのRT
S101を受信すると、キャリアセンス後にCTS10
2を端末ST1に送出する。
【0042】端末ST1と他のシステムの端末ST3と
が同時にRTS101を送信した場合は、信号は端末S
T2上で衝突するために、端末ST2では信号が破壊さ
れて認識できない。そこで、端末ST2では、CTS1
02を送出されず、RTS101を送信した端末ST1
は、やはり前記システム動作同様にCTS102受信用
の待機タイマーを起動する。このタイマーがオーバーフ
ローした時点で、RTS101送出時に衝突が起こった
と判断し、あらかじめ定められた送信待機時間の範囲内
のある値を無作為に選択して、この時間送信動作を中断
する。
【0043】一方、端末ST3のRTS101は端末S
T4により認識され、端末ST3に対しCTS102信
号を送信する。このCTS102を受信すると端末ST
3はデータの送信動作を開始する。仮にこの時端末ST
1の送信待機時間が経過した場合は、端末ST1では再
度RTS101信号を送出する。
【0044】しかし、このRTS101信号は、前回の
RTS101信号同様、端末ST2上で衝突し認識され
ないために、また端末ST1は送信待機時間だけ送信を
待機することになる。
【0045】続いて、図4に示す2つのシステムが共存
した場合で、互いの距離が通信可能距離に位置した端末
ST2及びST3がデータ送信要求を出す場合の動作に
ついて、図6に従って説明を行う。
【0046】互いの距離が近い端末ST2とST3がそ
れぞれ別のシステムとして存在し、各々がデータ送信を
行う場合は、端末ST3は端末ST2のRTS101
が、端末308は端末ST3のRTS101が各々認識
できる。そこで、端末ST2がRTS101を送信した
場合は、このRTS101は端末ST1及び端末ST3
に受信される。これを受けた端末ST3は、前記動作同
様にフレームタイプ204からRTS101信号である
ことを認識し、識別コード206の照合を行う。さら
に、識別コード206が自局宛でないことにより、送信
データ長205からデータの送信にかかる時間を算出
し、送信待機時間として設定を行い、CTS102の受
信待機時間の経過後、端末ST2から送信データが送信
されるかどうかを、予めRTS/CTS手順で定められ
ている規定時間だけ監視する。
【0047】ここで、この時間内に端末ST2からの送
信データが検出されると、端末ST3は先に設定された
送信待機時間の計測を開始し、この時間内の送信動作を
中断する。仮に、CTS102の受信待機時間の経過
後、規定時間監視しても端末ST2からの送信データか
検出されなかった場合は、端末ST2はCTS102を
受信できなかったと判断し、端末ST3はキャリアセン
ス後、RTS101を端末ST4に対し送出し、データ
送信動作に移行する。
【0048】このように、本実施形態によれば、データ
通信に先立ち、送信要求及び送信許可信号を送受信し、
この通信手順信号に相手識別コード及び通信データ長情
報を含ませ暗号化を行わず送受信する。この通信手順信
号を受信した場合には、識別コード及び通信データ長を
解析し、仮に識別コードが異なったときは、その後に空
間伝走路へ送信されるデータの通信データ長時間の間、
通信を中断する。これにより、複数の無線通信システム
が混在した場合において、混信を防ぎ電波資源を効率よ
く使用できる。
【0049】次に、本発明の第2実施形態として、上記
第1実施形態のデータ伝送において暗号化を行った場合
について説明する。
【0050】動作手順としては、上記第1実施形態の記
載と同様であるが、まずデータを送信しようとする端末
ST1は、伝送路の状態監視のためにキャリアセンスを
行った後、キャリアがないと判断された場合は、相手端
末局ST2に対しRTS101をすべて暗号化せずに
(もしくは、本同一の通信装置に特有の共通化した暗号
化手段を用いて、図3に示すエリアのみ暗号化してもよ
い)送信する。
【0051】これを受けた端末ST2は、まず受信信号
のAGC引き込み期間201により受信レベルの確定を
行った後、同期補足期間202により同期引き込みを行
う。さらに、復調されたプロトコルヘッダ部203内の
フレームタイプ204を確認し、RTS信号であること
を認識した時点で、RTS101内に含まれる識別コー
ド206の照合を行う。
【0052】そして、識別コード206が自局宛である
ことを確認すると、前述同様にキャリアセンスを行って
CTS102を前述同様すべて暗号化せずに(もしく
は、本同一の通信装置に特有の共通化した暗号化手段を
用いて、図3に示すエリアのみ暗号化してもよい)送信
要求端末ST1に送り返す。この信号を受信した端末S
T1はやはり前述同様の動作によりフレームタイプ20
4を確認しCTS信号であることを確認した後、更にこ
のCTS102が自局宛であること確認し、キャリアセ
ンスを行ってから図3に示すエリア以降のデータをシス
テム毎に異なる暗号化したデータフレーム103を送信
して一連のデータ送信動作を終了する。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように、第1の発明である
通信制御方式によれば、宛先識別信号が他局宛であった
ときは通信データ長に基づいて送信待機時間を算出し、
この送信待機時間に従って通信を中断して送信待機状態
に入るようにしたので、複数の無線通信システムが混在
した場合において、互いに影響する通信装置間での混信
を軽減し、効率の良いデータ伝送を実現できる。さら
に、全体のスループットの向上が図れ、また電波資源を
効率よく使用できる。
【0054】第2乃至第6の発明である通信制御方式に
よれば、上記第1の発明の効果を簡単かつ的確に得るこ
とができる。
【0055】第7の発明である時分割多重接続通信シス
テムによれば、上記第1の発明と同等の効果を得ること
ができる。
【0056】第8乃至第12の発明である時分割多重接
続通信システムによれば、上記第1の発明の効果を簡単
かつ的確に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る時分割多重接続通
信システムの通信制御方式を示すシーケンス図である。
【図2】第1実施形態の通信手順で用いられるRTS/
CTS信号の構成を示す図である。
【図3】図2中のプロトコルヘッダ部203のフォーマ
ットを示す図である。
【図4】第1実施形態の通信システムを示す概念図であ
る。
【図5】第1実施形態の動作を示すシーケンスチャート
である。
【図6】第1実施形態の動作を示すシーケンスチャート
である。
【図7】従来の通信システムを示す概念図である。
【符号の説明】
101 送信要求信号(RTS) 102 送信許可信号(CTS) 103 通信データ 201 AGC期間 202 SYNC期間 203 プロトコルヘッダ部 204 フレームタイプ用のフィールド 205 通信データ長(フレームレングス)用のフィー
ルド 206 識別コード用のフィールド ST1〜ST4 ステーション
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年11月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】図中の101は送信要求信号(Reque
st To Send:以下、RTSと記す)である。
102は送信許可信号(Clear To Send:
以下CTSと記す:)である。103は一連の通信手順
を終了した後に送出される通信データを示す。このR
S/CTS手順では、制御回路からのRTS送信後、回
路遅延時間、空間伝播遅延時間、受信回路遅延時間、受
信信号処理時間、キャリアセンス時間、返送側の回路遅
延時間、空間伝播遅延時間、受信回路遅延時間及び受信
信号処理時間から算出された時間を応答受信待機時間と
して予め規定し、この規定時間を超えて応答がない場合
に、先に送信した信号が空間伝播路上での衝突等による
理由で失われたものと判断し、その後、衝突回避手段を
用いたのち再度、同手順により通信動作を行う。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 局を構成する通信装置が複数設置され、
    複数の局が同一の伝送路を共有する時分割多重接続通信
    システムにおいて、 データフレームの伝送に先立ち、通信路確保手順を行う
    ことで通信路を確保する通信路確保手段と、 通信路確保手順信号を受信したとき、この信号に含まれ
    る宛先識別信号及び通信データ長を解析する信号解析手
    段と、 前記信号解析手段の解析結果から前記宛先識別信号が他
    局宛であったときは、前記通信データ長に基づいて送信
    待機時間を算出し、この送信待機時間に従って通信を中
    断して送信待機状態に入る送信待機設定手段とを備えた
    ことを特徴とする通信制御方式。
  2. 【請求項2】 前記通信路確保手順において送信要求信
    号及び送信許可信号を送受信することを特徴とする請求
    項1記載の通信制御方式。
  3. 【請求項3】 前記送信要求信号、前記送信許可信号及
    びデータフレーム伝送の送受信に関してこれらの信号を
    送出した後の応答待機時間を予め設定し、 前記応答待機時間内に応答がない場合に通信確保手順動
    作を中断する中断手段と、 前記宛先識別信号が自局宛でない送信要求信号を受信し
    た場合に、前記応答待機時間を経過した後に定められた
    所定の時間だけ伝送路の状態を監視する伝送路監視手段
    と、 前記伝送路監視手段の監視時間内の伝送路状況に応じて
    前記送信待機状態の維持もしくは解除を行う送信制御手
    段とを備えたことを特徴とする請求項2記載の通信制御
    方式。
  4. 【請求項4】 他局の宛先識別信号を含む送信許可信号
    を受信した場合は、該送信許可信号に含まれる通信デー
    タ長情報に従って算出された送信待機時間だけ、その後
    に受信された自局宛の送信要求信号に対する応答信号の
    送出を禁止する禁止手段を備えたことを特徴とする請求
    項2記載の通信制御方式。
  5. 【請求項5】 他局の宛先識別信号を含む送信許可信号
    を受信した場合は、該送信許可信号に含まれる通信デー
    タ長情報に従って算出された送信待機時間だけ、前記送
    信要求信号の送出を禁止する禁止手段を備えたことを特
    徴とする請求項2記載の通信制御方式。
  6. 【請求項6】 前記通信路確保手順で用いられる信号に
    信号の種類を識別するための情報を含ませ、この情報を
    参照して同種の通信装置間において送受信を行う送受信
    制御手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項
    5記載の通信制御方式。
  7. 【請求項7】 局を構成する通信装置が複数設置され、
    複数の局が同一の伝送路を共有する時分割多重接続通信
    システムにおいて、 前記各局は、 データフレームの伝送に先立ち、通信路確保手順を行う
    ことで通信路を確保する通信路確保手段と、 通信路確保手順信号を受信したとき、この信号に含まれ
    る宛先識別信号及び通信データ長を解析する信号解析手
    段と、 前記信号解析手段の解析結果から前記宛先識別信号が他
    局宛であったときは、前記通信データ長に基づいて送信
    待機時間を算出し、この送信待機時間に従って通信を中
    断して送信待機状態に入る送信待機設定手段とをそれぞ
    れ備えたことを特徴とする時分割多重接続通信システ
    ム。
  8. 【請求項8】 前記通信路確保手順において送信要求信
    号及び送信許可信号を送受信することを特徴とする請求
    項7記載の時分割多重接続通信システム。
  9. 【請求項9】 前記各局は、 前記送信要求信号、前記送信許可信号及びデータフレー
    ム伝送の送受信に関してこれらの信号を送出した後の応
    答待機時間を予め設定し、 前記応答待機時間内に応答がない場合に通信確保手順動
    作を中断する中断手段と、 前記宛先識別信号が自局宛でない送信要求信号を受信し
    た場合に、前記応答待機時間を経過した後に定められた
    所定の時間だけ伝送路の状態を監視する伝送路監視手段
    と、 前記伝送路監視手段の監視時間内の伝送路状況に応じて
    前記送信待機状態の維持もしくは解除を行う送信制御手
    段とをそれぞれ備えたことを特徴とする請求項8記載の
    時分割多重接続通信システム。
  10. 【請求項10】 前記各局は、 他局の宛先識別信号を含む送信許可信号を受信した場合
    は、該送信許可信号に含まれる通信データ長情報に従っ
    て算出された送信待機時間だけ、その後に受信された自
    局宛の送信要求信号に対する応答信号の送出を禁止する
    禁止手段をそれぞれ備えたことを特徴とする請求項8記
    載の時分割多重接続通信システム。
  11. 【請求項11】 前記各局は、 他局の宛先識別信号を含む送信許可信号を受信した場合
    は、該送信許可信号に含まれる通信データ長情報に従っ
    て算出された送信待機時間だけ、前記送信要求信号の送
    出を禁止する禁止手段を備えたことを特徴とする請求項
    8記載の時分割多重接続通信システム。
  12. 【請求項12】 前記通信路確保手順で用いられる信号
    に信号の種類を識別するための情報を含ませ、この情報
    を参照して同種の通信装置間において送受信を行う送受
    信制御手段を備えたことを特徴とする請求項7乃至請求
    項11記載の時分割多重接続通信システム。
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