JPH114538A - 回路装置および部品 - Google Patents
回路装置および部品Info
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- JPH114538A JPH114538A JP9179491A JP17949197A JPH114538A JP H114538 A JPH114538 A JP H114538A JP 9179491 A JP9179491 A JP 9179491A JP 17949197 A JP17949197 A JP 17949197A JP H114538 A JPH114538 A JP H114538A
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- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02H—EMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
- H02H9/00—Emergency protective circuit arrangements for limiting excess current or voltage without disconnection
- H02H9/04—Emergency protective circuit arrangements for limiting excess current or voltage without disconnection responsive to excess voltage
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- Direct Current Feeding And Distribution (AREA)
- Control Of Voltage And Current In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 少数の安価な部品で過渡現象およびその他の
パルス状電圧から回路を効率的に保護することを目的と
する。 【解決手段】 本発明は、給電電源の両極に接続するた
めの入力ターミナル(K1、K2)と、入力ターミナル
を相互接続し、バリスタ(V)を含む分岐路(V、D
D;D、V、DD、D)とを備えた、負荷に給電するた
めの回路装置に関する。本発明によれば、この分岐路は
バリスタとBODとの直列回路を含む。よって過渡現象
の効率的な抑制が達成される。
パルス状電圧から回路を効率的に保護することを目的と
する。 【解決手段】 本発明は、給電電源の両極に接続するた
めの入力ターミナル(K1、K2)と、入力ターミナル
を相互接続し、バリスタ(V)を含む分岐路(V、D
D;D、V、DD、D)とを備えた、負荷に給電するた
めの回路装置に関する。本発明によれば、この分岐路は
バリスタとBODとの直列回路を含む。よって過渡現象
の効率的な抑制が達成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は給電電源の両極に接
続するための入力ターミナルと、入力ターミナルを相互
接続し、バリスタを有する分岐路と、を備えた負荷に給
電するための回路装置に関する。
続するための入力ターミナルと、入力ターミナルを相互
接続し、バリスタを有する分岐路と、を備えた負荷に給
電するための回路装置に関する。
【0002】本発明は更に、バリスタとBODとが一体
化されている物理的部品Zにも関する。
化されている物理的部品Zにも関する。
【0003】
【従来の技術】冒頭の段落に記載の回路装置は、米国特
許第4,573,720 号から公知である。この公知の回路装置
は低周波数の交流電圧、例えば幹線電圧によって給電さ
れるように設計されている。この公知の回路装置の前記
分岐路は2つの入力ターミナルを相互に接続するバリス
タによって形成されている。多数の(通常は極めて多数
の)ユーザーへ同じ電圧を供給する電源により供給電圧
を送る場合、種々の理由から過渡現象が生じ得る。過渡
現象とは、ここでは比較的短い時間の間に供給電圧に重
畳された比較的高い振幅(1000ボルトの大きさであ
ることが多い)の電圧ピークであると理解する。回路装
置に過渡現象抑制器が設けられていない場合には、かか
る過渡現象が発生すると、その回路装置を構成する部品
が破損することがある。公知の回路装置における過渡現
象抑制器の一部は、バリスタによって形成される。この
バリスタは供給電圧の大きさが通常の値となっている場
合には、無視できる電流しか通過しないように選択され
る。しかしながら過渡現象が生じると、バリスタを通過
する電流は急峻に増加する。バリスタを通過する電流は
急峻に増大するので、過渡現象は強力に抑制されること
となる。
許第4,573,720 号から公知である。この公知の回路装置
は低周波数の交流電圧、例えば幹線電圧によって給電さ
れるように設計されている。この公知の回路装置の前記
分岐路は2つの入力ターミナルを相互に接続するバリス
タによって形成されている。多数の(通常は極めて多数
の)ユーザーへ同じ電圧を供給する電源により供給電圧
を送る場合、種々の理由から過渡現象が生じ得る。過渡
現象とは、ここでは比較的短い時間の間に供給電圧に重
畳された比較的高い振幅(1000ボルトの大きさであ
ることが多い)の電圧ピークであると理解する。回路装
置に過渡現象抑制器が設けられていない場合には、かか
る過渡現象が発生すると、その回路装置を構成する部品
が破損することがある。公知の回路装置における過渡現
象抑制器の一部は、バリスタによって形成される。この
バリスタは供給電圧の大きさが通常の値となっている場
合には、無視できる電流しか通過しないように選択され
る。しかしながら過渡現象が生じると、バリスタを通過
する電流は急峻に増加する。バリスタを通過する電流は
急峻に増大するので、過渡現象は強力に抑制されること
となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】公知の回路装置の欠点
は、過渡現象の発生に伴い入力ターミナル間の電圧(=
バリスタの両端の電圧)が供給電圧の最大値よりもはる
かに大きい値まで上昇することである。これを補償する
には、例えば過渡現象抑制器に比較的多数の部品を加え
ることが可能であるが、これにより回路は比較的複雑か
つ高価となる。あるいは、過渡現象が生じた場合に入力
ターミナル間に生じる電圧に耐えることができるように
回路装置の部品の大きさを決定することも可能である。
しかし、このような対策も回路装置を高価にする。
は、過渡現象の発生に伴い入力ターミナル間の電圧(=
バリスタの両端の電圧)が供給電圧の最大値よりもはる
かに大きい値まで上昇することである。これを補償する
には、例えば過渡現象抑制器に比較的多数の部品を加え
ることが可能であるが、これにより回路は比較的複雑か
つ高価となる。あるいは、過渡現象が生じた場合に入力
ターミナル間に生じる電圧に耐えることができるように
回路装置の部品の大きさを決定することも可能である。
しかし、このような対策も回路装置を高価にする。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
ある。すなわち、本発明の目的は、過渡現象およびその
他のパルス状電圧からの効率的な保護を比較的少数の比
較的高価でない部品によって実現する回路装置を提供す
ることにある。
ある。すなわち、本発明の目的は、過渡現象およびその
他のパルス状電圧からの効率的な保護を比較的少数の比
較的高価でない部品によって実現する回路装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、冒頭の
段落に記載の回路装置は、この目的のために、前記分岐
路がバリスタとBODとの直列回路を含むことを特徴と
する。
段落に記載の回路装置は、この目的のために、前記分岐
路がバリスタとBODとの直列回路を含むことを特徴と
する。
【0007】ここで、「BOD」なる用語はブレーク・
オーバ・ダイオード(BreakOver Diod
e)型の半導体素子を示すものとする。本発明に係わる
回路装置の入力端子の間に生じる供給電圧に重なるよう
な過渡現象が発生すると、分岐路の両端の電圧は、ま
ず、BODがブレークダウンする値まで上昇する。分岐
路の両端のこのような電圧の値は比較的高いものである
が、このような電圧の上昇は極めて短時間の間のみに終
了する。BODのブレークダウン後、バリスタとBOD
の双方は電流を通過し、分岐路の両端の電圧は実質的に
バリスタによって決定される値まで低下する。この理由
は、導通状態になっているBODの両端の電圧降下は無
視できるほど小さいからである。BODとバリスタの値
を適当な値に選択することにより、正常値の供給電圧に
おいては分岐路がほとんど電流を通過しない(すなわち
BODがブレークダウンする分岐路の両端の電圧は供給
電圧の最大値よりも高くなっている)が、他方、過渡現
象中のBODのブレークダウン後の分岐路の両端の電圧
はBODがブレークダウンする電圧よりも低く、低周波
数の交流電圧の最大値よりも若干高くなるようにするこ
とが可能となる。この結果、過渡現象中の入力ターミナ
ル間の電圧の比較的高い振幅のみならず、BODのブレ
ークダウン後の分岐路の両端の電圧の振幅に対しても、
この回路装置の部品の大きさを決定する必要がなくな
る。従って、本発明に係わる回路装置内の比較的簡単な
手段により極めて効率的な過渡現象抑制器が実現され
る。
オーバ・ダイオード(BreakOver Diod
e)型の半導体素子を示すものとする。本発明に係わる
回路装置の入力端子の間に生じる供給電圧に重なるよう
な過渡現象が発生すると、分岐路の両端の電圧は、ま
ず、BODがブレークダウンする値まで上昇する。分岐
路の両端のこのような電圧の値は比較的高いものである
が、このような電圧の上昇は極めて短時間の間のみに終
了する。BODのブレークダウン後、バリスタとBOD
の双方は電流を通過し、分岐路の両端の電圧は実質的に
バリスタによって決定される値まで低下する。この理由
は、導通状態になっているBODの両端の電圧降下は無
視できるほど小さいからである。BODとバリスタの値
を適当な値に選択することにより、正常値の供給電圧に
おいては分岐路がほとんど電流を通過しない(すなわち
BODがブレークダウンする分岐路の両端の電圧は供給
電圧の最大値よりも高くなっている)が、他方、過渡現
象中のBODのブレークダウン後の分岐路の両端の電圧
はBODがブレークダウンする電圧よりも低く、低周波
数の交流電圧の最大値よりも若干高くなるようにするこ
とが可能となる。この結果、過渡現象中の入力ターミナ
ル間の電圧の比較的高い振幅のみならず、BODのブレ
ークダウン後の分岐路の両端の電圧の振幅に対しても、
この回路装置の部品の大きさを決定する必要がなくな
る。従って、本発明に係わる回路装置内の比較的簡単な
手段により極めて効率的な過渡現象抑制器が実現され
る。
【0008】この分岐路が、回路装置内で発生したパル
ス状電圧が供給電圧幹線内の過渡現象を引き起こさない
ように、本発明に係わる回路装置内のバリスタとBOD
との直列回路を含む分岐路を構成することも可能である
ことに留意されたい。誘導性素子(inductive
element)と容量性素子(capacitiv
e element)との直列回路を含む回路装置は、
例えば回路装置のスイッチオフ時にパルス状の電圧を発
生することがある。誘導性素子と容量性素子の直列回路
をバリスタとBODの直列回路によってシャント(sh
unt)すれば、供給電圧幹線内での過渡現象の発生が
大幅に抑制されるよう、パルス状電圧のダンピングを行
うことができる。
ス状電圧が供給電圧幹線内の過渡現象を引き起こさない
ように、本発明に係わる回路装置内のバリスタとBOD
との直列回路を含む分岐路を構成することも可能である
ことに留意されたい。誘導性素子(inductive
element)と容量性素子(capacitiv
e element)との直列回路を含む回路装置は、
例えば回路装置のスイッチオフ時にパルス状の電圧を発
生することがある。誘導性素子と容量性素子の直列回路
をバリスタとBODの直列回路によってシャント(sh
unt)すれば、供給電圧幹線内での過渡現象の発生が
大幅に抑制されるよう、パルス状電圧のダンピングを行
うことができる。
【0009】低周波数の交流電圧を供給するのに適し
た、本発明に係わる回と装置により、良好な結果が得ら
れる。
た、本発明に係わる回と装置により、良好な結果が得ら
れる。
【0010】本発明に係わる回路装置内の過渡現象抑制
器は極めて少数の部品によって形成されるが、過渡現象
を効率的に抑制するのでランプの給電に、本発明に係わ
る回路装置を使用することが特に有利であることが判っ
ている。ランプに給電するための回路装置は極めてコン
パクトな構造であることが多い。このことは、ランプに
給電する回路装置とランプとが一体化されているコンパ
クトな低圧水銀放電ランプに特に当てはまる。同じ理由
から、バリスタとBODを1つの物理的な部品Zとして
製造すると有利である。
器は極めて少数の部品によって形成されるが、過渡現象
を効率的に抑制するのでランプの給電に、本発明に係わ
る回路装置を使用することが特に有利であることが判っ
ている。ランプに給電するための回路装置は極めてコン
パクトな構造であることが多い。このことは、ランプに
給電する回路装置とランプとが一体化されているコンパ
クトな低圧水銀放電ランプに特に当てはまる。同じ理由
から、バリスタとBODを1つの物理的な部品Zとして
製造すると有利である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。
実施の形態について説明する。
【0012】図1において、K1およびK2は電源の両
極に接続するための入力ターミナルである。図1に示さ
れた実施形態における電源は50Hzの周波数および約
310Vの最大振幅の交流電圧を供給する交流電源によ
って形成される。入力ターミナルK1とK2とは、バリ
スタVとBOD DDとの直列回路によって形成された
分岐路によって相互接続されている。入力ターミナルK
1およびK2は、ダイオードブリッジDのそれぞれの入
力端にも接続されている。ダイオードブリッジDの第1
出力端はランプに給電するためのバラスト回路Bの第1
入力端に接続されている。ダイオードブリッジDの第2
出力端は、バラスト回路Bの第2入力端に接続されてい
る。ダイオードブリッジの第1出力端と第2出力端は、
コンデンサCによっても相互接続されている。バラスト
回路Bの出力ターミナルにはランプLAが接続されてい
る。
極に接続するための入力ターミナルである。図1に示さ
れた実施形態における電源は50Hzの周波数および約
310Vの最大振幅の交流電圧を供給する交流電源によ
って形成される。入力ターミナルK1とK2とは、バリ
スタVとBOD DDとの直列回路によって形成された
分岐路によって相互接続されている。入力ターミナルK
1およびK2は、ダイオードブリッジDのそれぞれの入
力端にも接続されている。ダイオードブリッジDの第1
出力端はランプに給電するためのバラスト回路Bの第1
入力端に接続されている。ダイオードブリッジDの第2
出力端は、バラスト回路Bの第2入力端に接続されてい
る。ダイオードブリッジの第1出力端と第2出力端は、
コンデンサCによっても相互接続されている。バラスト
回路Bの出力ターミナルにはランプLAが接続されてい
る。
【0013】図1に示された回路装置の動作は次のとお
りである。入力ターミナルK1とK2との間に周波数5
0Hzおよび振幅約310Vの交流電圧が与えられる
と、この電圧はダイオードブリッジDにより整流され
る。整流された交流電圧はコンデンサCを充電するので
定常動作(stationary operatio
n)の間、コンデンサCの両端にDC電圧が生じる。バ
ラスト回路Bは、このDC電圧からランプLAを通過す
るランプ電流を発生する。入力ターミナル間に生じる交
流電圧に過渡電圧が重ねられると、バリスタVとBOD
DDとによって形成された分岐路の両端の間の電圧の
振幅は、過渡現象の開始時にBOD DDのブレーク電
圧に達するまで上昇する。この結果、コンデンサCの両
端の電圧も上昇する。BOD DDのブレークダウンの
直後に入力ターミナル間の電圧は、大部分がバリスタV
によって決定される値まで大きく低下し、この電圧は
(過渡現象の電圧の振幅が例外的に高くなければ)交流
電圧の最大振幅よりも若干高いだけである。この結果、
コンデンサCの両端の電圧も低下する。このことは、過
渡現象の開始後に限った極めて短い時間の間にコンデン
サCの両端の電圧は、過渡現象がない場合の値よりも高
い値に達することを意味する。この結果、過渡現象の発
生している間、バラスト回路Bの部品は回路装置にバリ
スタVおよびBODDDを含む分岐路がなかった場合に
コンデンサCの両端に発生するはずの高電圧を受けな
い。従って、バラスト回路Bを構成する部品について
は、BOD DDのブレークダウン後のコンデンサCの
両端の電圧だけを考慮して大きさを決定すればよい。
りである。入力ターミナルK1とK2との間に周波数5
0Hzおよび振幅約310Vの交流電圧が与えられる
と、この電圧はダイオードブリッジDにより整流され
る。整流された交流電圧はコンデンサCを充電するので
定常動作(stationary operatio
n)の間、コンデンサCの両端にDC電圧が生じる。バ
ラスト回路Bは、このDC電圧からランプLAを通過す
るランプ電流を発生する。入力ターミナル間に生じる交
流電圧に過渡電圧が重ねられると、バリスタVとBOD
DDとによって形成された分岐路の両端の間の電圧の
振幅は、過渡現象の開始時にBOD DDのブレーク電
圧に達するまで上昇する。この結果、コンデンサCの両
端の電圧も上昇する。BOD DDのブレークダウンの
直後に入力ターミナル間の電圧は、大部分がバリスタV
によって決定される値まで大きく低下し、この電圧は
(過渡現象の電圧の振幅が例外的に高くなければ)交流
電圧の最大振幅よりも若干高いだけである。この結果、
コンデンサCの両端の電圧も低下する。このことは、過
渡現象の開始後に限った極めて短い時間の間にコンデン
サCの両端の電圧は、過渡現象がない場合の値よりも高
い値に達することを意味する。この結果、過渡現象の発
生している間、バラスト回路Bの部品は回路装置にバリ
スタVおよびBODDDを含む分岐路がなかった場合に
コンデンサCの両端に発生するはずの高電圧を受けな
い。従って、バラスト回路Bを構成する部品について
は、BOD DDのブレークダウン後のコンデンサCの
両端の電圧だけを考慮して大きさを決定すればよい。
【0014】図2において、図1に示された回路装置の
部品に対応する部品には図1と同じような参照番号がつ
けられている。図2に示された回路装置の構造は図1に
示された回路装置と大部分が同じである。違いは次のと
おりである。まず供給電圧をオンオフにスイッチングす
るために入力ターミナルKとダイオードブリッジDの第
1入力端との間にスイッチング素子Sが設けられてい
る。バリスタVとBODDDの直列回路は、ここでは入
力端の代わりにダイオードブリッジDの出力端を相互接
続している。更にダイオードブリッジDの第1出力端と
バラスト回路Bとの間にコイルLが接続されている。こ
のコイルLはスイッチング素子Sによって電源電圧がオ
ンにスイッチングされる時に、コンデンサCを充電する
電流の大きさを制限するように働く。
部品に対応する部品には図1と同じような参照番号がつ
けられている。図2に示された回路装置の構造は図1に
示された回路装置と大部分が同じである。違いは次のと
おりである。まず供給電圧をオンオフにスイッチングす
るために入力ターミナルKとダイオードブリッジDの第
1入力端との間にスイッチング素子Sが設けられてい
る。バリスタVとBODDDの直列回路は、ここでは入
力端の代わりにダイオードブリッジDの出力端を相互接
続している。更にダイオードブリッジDの第1出力端と
バラスト回路Bとの間にコイルLが接続されている。こ
のコイルLはスイッチング素子Sによって電源電圧がオ
ンにスイッチングされる時に、コンデンサCを充電する
電流の大きさを制限するように働く。
【0015】図2に示された回路装置の動作は次のとお
りである。
りである。
【0016】スイッチング素子Sが導通状態となり、入
力ターミナルK1とK2との間に周波数50Hzおよび
振幅約310Vの交流電圧が与えられると、この電圧は
ダイオードブリッジDによって整流される。この整流さ
れた交流電圧はコンデンサCを充電するので、定常動作
(stationary operation)中はコ
ンデンサCの両端にDC電圧が発生する。バラスト回路
BはこのDC電圧からランプLAを通過するランプ電流
を発生する。スイッチング素子Sが非導通状態になるこ
とによってこの回路がスイッチングオフされると、コイ
ルLとコンデンサCとはパルス状電圧を発生し、このパ
ルス状電圧はダイオードブリッジの出力端に与えられ
る。このパルス状電圧の振幅がBOD DDをブレーク
ダウンさせるほど大きい場合、バリスタVとBOD D
Dとの直列回路は導通状態となり、これによりパルス状
電圧はかなりの程度ダンピングされる。このダンピング
はパルス状電圧により回路装置の接続されている電源電
圧幹線に過渡現象を発生させるのを、かなりの程度防止
する。
力ターミナルK1とK2との間に周波数50Hzおよび
振幅約310Vの交流電圧が与えられると、この電圧は
ダイオードブリッジDによって整流される。この整流さ
れた交流電圧はコンデンサCを充電するので、定常動作
(stationary operation)中はコ
ンデンサCの両端にDC電圧が発生する。バラスト回路
BはこのDC電圧からランプLAを通過するランプ電流
を発生する。スイッチング素子Sが非導通状態になるこ
とによってこの回路がスイッチングオフされると、コイ
ルLとコンデンサCとはパルス状電圧を発生し、このパ
ルス状電圧はダイオードブリッジの出力端に与えられ
る。このパルス状電圧の振幅がBOD DDをブレーク
ダウンさせるほど大きい場合、バリスタVとBOD D
Dとの直列回路は導通状態となり、これによりパルス状
電圧はかなりの程度ダンピングされる。このダンピング
はパルス状電圧により回路装置の接続されている電源電
圧幹線に過渡現象を発生させるのを、かなりの程度防止
する。
【0017】図3では横軸に入力電圧(Vin)が示さ
れ、縦軸に出力電圧(Vout )が示されるように電圧が
プロットされている。実線で示される曲線は図2に示さ
れた回路装置におけるバリスタVとBOD DDの直列
回路の両端の電圧(Vout )とダイオードブリッジDの
出力端がバリスタVとBOD DDの直列回路によって
接続されていない場合に、スイッチング素子Sが非導通
状態となった時にダイオードブリッジDの出力端の間に
発生するパルス状電圧(Vin)の振幅との関係を示す。
ここで使用されているバリスタはタイプVDR2322
593 51316(フィリップス)であり、BOD
はタイプBR211−200(フィリップス)である。
この直列回路は回路装置が定常動作(stationa
ry operation)している間は無視できるほ
ど少量の電流しか流さない。Vinの振幅が約425Vま
で上昇すると、バリスタVとBOD DDの直列回路の
両端の電圧は約425Vまで上昇することが明らかであ
る。Vinの振幅がさらに高くなるとBOD DDはブレ
ークダウンし、バリスタVとBOD DDの直列回路の
両端の電圧の振幅は、約370Vまで低下する。Vinの
振幅が更に増加するとバリスタVとBOD DDの直列
回路の両端の電圧Vout もゆっくりと上昇する。
れ、縦軸に出力電圧(Vout )が示されるように電圧が
プロットされている。実線で示される曲線は図2に示さ
れた回路装置におけるバリスタVとBOD DDの直列
回路の両端の電圧(Vout )とダイオードブリッジDの
出力端がバリスタVとBOD DDの直列回路によって
接続されていない場合に、スイッチング素子Sが非導通
状態となった時にダイオードブリッジDの出力端の間に
発生するパルス状電圧(Vin)の振幅との関係を示す。
ここで使用されているバリスタはタイプVDR2322
593 51316(フィリップス)であり、BOD
はタイプBR211−200(フィリップス)である。
この直列回路は回路装置が定常動作(stationa
ry operation)している間は無視できるほ
ど少量の電流しか流さない。Vinの振幅が約425Vま
で上昇すると、バリスタVとBOD DDの直列回路の
両端の電圧は約425Vまで上昇することが明らかであ
る。Vinの振幅がさらに高くなるとBOD DDはブレ
ークダウンし、バリスタVとBOD DDの直列回路の
両端の電圧の振幅は、約370Vまで低下する。Vinの
振幅が更に増加するとバリスタVとBOD DDの直列
回路の両端の電圧Vout もゆっくりと上昇する。
【0018】破線はバリスタとBODとの直列回路の代
わりにダイオードブリッジの出力端の間に1つのバリス
タが設けられている場合におけるダイオードブリッジD
の出力端の間の電圧Vout とVinの振幅との関係を示
す。このバリスタは回路装置が定常動作(statio
nary operation)間に生じるダイオード
ブリッジDの出力端の間の電圧値に対し、無視できるほ
ど少量の電流しか流さないような大きさとなっている。
このような条件を満たすには、390Vの電圧で1mA
の電流を流すバリスタを選択する必要があることが見出
されている。バリスタをVDR2322 593 51
316タイプである場合の上記バリスタとBODの直列
回路では、275Vの電圧で1mAの電流を流すバリス
タを用いると、この条件を満たすことができることが見
出されている。破線は、ダイオードブリッジDの出力端
の間にバリスタが設けられていることにより、ダイオー
ドブリッジDの出力端の間の電圧は約550Vよりも高
いVinの振幅の値に対してはゆっくりとしか上昇しない
ことを示している。しかしながら、ダイオードブリッジ
Dの出力端の間の電圧はダイオードブリッジDの出力端
の間にバリスタとBODの直列回路が設けられている場
合よりおかなり高くなることが、図3から明らかであ
る。バリスタしか含まない分岐路は、ダイオードブリッ
ジの出力端の間の電圧を、バリスタとBODの直列回路
よりも良好にダンピングしないので、電源電圧幹線にお
ける過渡現象をあまり抑制しない。
わりにダイオードブリッジの出力端の間に1つのバリス
タが設けられている場合におけるダイオードブリッジD
の出力端の間の電圧Vout とVinの振幅との関係を示
す。このバリスタは回路装置が定常動作(statio
nary operation)間に生じるダイオード
ブリッジDの出力端の間の電圧値に対し、無視できるほ
ど少量の電流しか流さないような大きさとなっている。
このような条件を満たすには、390Vの電圧で1mA
の電流を流すバリスタを選択する必要があることが見出
されている。バリスタをVDR2322 593 51
316タイプである場合の上記バリスタとBODの直列
回路では、275Vの電圧で1mAの電流を流すバリス
タを用いると、この条件を満たすことができることが見
出されている。破線は、ダイオードブリッジDの出力端
の間にバリスタが設けられていることにより、ダイオー
ドブリッジDの出力端の間の電圧は約550Vよりも高
いVinの振幅の値に対してはゆっくりとしか上昇しない
ことを示している。しかしながら、ダイオードブリッジ
Dの出力端の間の電圧はダイオードブリッジDの出力端
の間にバリスタとBODの直列回路が設けられている場
合よりおかなり高くなることが、図3から明らかであ
る。バリスタしか含まない分岐路は、ダイオードブリッ
ジの出力端の間の電圧を、バリスタとBODの直列回路
よりも良好にダンピングしないので、電源電圧幹線にお
ける過渡現象をあまり抑制しない。
【図1】本発明に係わる回路装置の第1実施例の回路図
である。
である。
【図2】本発明に係わる回路装置の第2実施例の回路図
である。
である。
【図3】過渡現象の発生中の、図2に示された回路装置
の一部の両端における電圧の振幅勾配を示す。
の一部の両端における電圧の振幅勾配を示す。
K1、K2 入力ターミナル V バリスタ DD BOD D ダイオードブリッジ C コンデンサ B バラスト回路 LA ランプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H05B 41/16 H05B 41/16 X (71)出願人 590000248 Groenewoudseweg 1, 5621 BA Eindhoven, Th e Netherlands
Claims (7)
- 【請求項1】給電電源の両極に接続するための入力ター
ミナルと、 前記入力ターミナルを相互接続し、バリスタを有する分
岐路と、を備えた負荷に給電するための回路装置におい
て、前記分岐路が、バリスタとBODとの直列回路を有
することを特徴とする回路装置。 - 【請求項2】誘導性素子と容量性素子とを含む直列回路
を備え、前記誘導性素子および前記容量性素子が前記バ
リスタと前記BODとの前記直列回路によってシャント
されていることを特徴とする請求項1記載の回路装置。 - 【請求項3】低周波数の交流電圧の供給に適合している
ことを特徴とする請求項1または2に記載の回路装置。 - 【請求項4】ランプを設けるための接続ターミナルを有
することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記
載の回路装置。 - 【請求項5】前記ランプは、小型の低圧水銀放電ランプ
であることを特徴とする請求項4記載の回路装置。 - 【請求項6】前記バリスタと前記BODとは1つの物理
的部品Zを形成するように構成されたことを特徴とする
請求項1〜5のいずれか1つに記載の回路装置。 - 【請求項7】バリスタとBODとが一体化されている物
理的部品Z。
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---|---|---|---|
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BE9600622 | 1996-07-09 |
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---|---|
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Family Applications (1)
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