JPH1144500A - 復水器等の熱交換器用細管洗浄方法 - Google Patents

復水器等の熱交換器用細管洗浄方法

Info

Publication number
JPH1144500A
JPH1144500A JP21591497A JP21591497A JPH1144500A JP H1144500 A JPH1144500 A JP H1144500A JP 21591497 A JP21591497 A JP 21591497A JP 21591497 A JP21591497 A JP 21591497A JP H1144500 A JPH1144500 A JP H1144500A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball
sponge
cooling water
condenser
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP21591497A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3009136B2 (ja
Inventor
Shuji Deguchi
修二 出口
Toshibumi Morio
俊文 森尾
Choji Takiyama
暢治 瀧山
Atsushi Owada
厚志 大和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MARUSEI JUKOGYO
MARUSEI JUKOGYO KK
Original Assignee
MARUSEI JUKOGYO
MARUSEI JUKOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MARUSEI JUKOGYO, MARUSEI JUKOGYO KK filed Critical MARUSEI JUKOGYO
Priority to JP9215914A priority Critical patent/JP3009136B2/ja
Publication of JPH1144500A publication Critical patent/JPH1144500A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3009136B2 publication Critical patent/JP3009136B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning In General (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発電所の復水器にスポンジボ−ル式洗浄法を
用いた際、このスポンジボ−ルを海域へ流出させない。 【解決手段】 冷却水と共にスポンジボ−ルを復水器1
の細管2に通して細管2のスライム等を除去するスポン
ジボ−ル式洗浄法では、若干のスポンジボ−ル10が海
域へ流出するので、常時全閉式のボ−ル捕集装置6Aを
海水放出管22に設け、このボ−ル捕集装置6Aで捕捉
したスポンジボ−ル10と一般の塵芥とを液体サイクロ
ン24で分級し、スポンジボ−ル10のみを再び細管2
に通すようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火力、原子力発電
所の復水器や、臨海コンビナ−トの熱交換器(本明細書
では、復水器も含め、管式熱交換器、または、単に熱交
換器ともいう)に適用するスポンジボ−ルを用いた熱交
換器用細管洗浄方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のごとく、火力、原子力発電所の復
水器は、タ−ビンで仕事を終えた蒸気を海水等で冷却・
凝縮し、真空をつくると共に復水として回収する装置で
ある。
【0003】ところで、この火力、原子力発電所では、
低いタ−ビン排気圧力を得ることができ、復水がボイラ
−給水として回収できる管式熱交換器(または表面復水
器)が採用されている。
【0004】その構造は、胴の両端の管板間に水平に取
付けた多数の冷却用細管と、この管板を囲む冷却水水室
と、復水溜と、からなっている。
【0005】この冷却水水室は軟鋼にゴムライニングさ
れた構成になっており、タ−ビン排気流路である復水器
上部胴は、蒸気タ−ビンとゴム製伸縮継手で接続されて
いる。
【0006】前記冷却用細管は、通常口径25.4mm
φ、厚さ0.5〜1.2mmのものが使用されており、
冷却水の海水流速は2m/s弱で設計されている。例え
ば、出力600MWの火力発電所の冷却用細管数は約2
万本程度である。
【0007】かかる冷却用細管には、アルミニウム黄銅
(銅に亜鉛が22%、アルミニウムが2%、砒素が0.
04%になるように添加した合金)が、管板にはネ−バ
ル黄銅がそれぞれ多く採用され、管板にあけた穴に細管
の管端をベルマウス状に拡管して取付けている。
【0008】最近では、防食対策上有利なことから全チ
タン製復水器も多く採用され始めている。この場合に
は、チタン管はチタン製管板に溶接で取付けられる。
【0009】ところで、復水器の性能を低下させる要因
としては、海水の温度上昇と冷却用細管内面の汚れ(生
物汚れ)とがあって、特に、生物汚れの除去は生物皮膜
除去といわれている。
【0010】かかる生物皮膜除去やスライム除去には、
火力発電所などで運転中に行なう代表的なものとしてス
ポンジボ−ル式洗浄があり、休止期間を利用して行なう
ものとしてジェット洗浄やブラシ洗浄やゴム弾打ちなど
がある。
【0011】このうち、復水器の冷却用細管の内面に付
着した生物皮膜やスライムの除去対策の一つとしての前
記スポンジボ−ル式洗浄は、当該冷却用細管の出入口の
差圧を0.2kg/cm2 以上必要とするものの、復水
器の運転中に連続洗浄ができる特徴を有している。
【0012】すなわち、このスポンジボ−ル式洗浄は、
冷却水と共にスポンジボ−ルを当該冷却用細管に導入し
てスポンジボ−ルの循環により、細管の内面の生物皮膜
やスライムを除去するもので、ボ−ル循環路やボ−ル捕
集装置などから構成されており、スポンジボ−ルの材質
は、天然ゴムまたは合成ゴムの連続気泡のスポンジゴム
材質であり、その直径は細管の内径より1〜3mm大き
く、比重は水と略同一にして水中で均等な分配を図って
いる(例えば、特開昭58−210500号公報、特開
昭59−24197号公報、特開昭60−295号公
報、特開昭60−69497号公報、特開昭60−89
695号公報等参照)。
【0013】かかるスポンジボ−ル式洗浄装置1Aにつ
いて、前掲の特開昭60−69497号公報に基づき更
に述べる。
【0014】図7において、1は発電所用復水器で、多
数の冷却用細管2,2…が横設されている。
【0015】これらの細管2,2…は入口側管板2Aと
出口側管板2Bによって支持され、入口側管板2Aは入
口側冷却水水室3の一部を構成し、出口側管板2Bは出
口側冷却水水室5の一部を構成している。
【0016】これらの入口側冷却水水室3に、海水等の
取水路(不図示)からの冷却水が矢印のように導入さ
れ、出口側冷却水水室5からの冷却水は矢印のように海
域へ放流される。
【0017】ここにおいて、入口側冷却水水室3側に
は、冷却水の流れ方向に逆向きに開口したボ−ル供給ノ
ズル4が設けられ、出口側冷却水水室5側にはV字状の
ボ−ル捕集装置6が設けられている。
【0018】これらのボ−ル供給ノズル4とボ−ル捕集
装置6とはボ−ル戻し導管(ボ−ル循環路)7で連通連
結され、このボ−ル戻し導管7にはボ−ル用モニタ−
8、ボ−ル供給・取出タンク(ボ−ル貯溜装置)9およ
びボ−ル循環用ポンプ16を介在している。
【0019】このボ−ル用モニタ−8は、ボ−ル戻し導
管7の途中に設けたボ−ル運動量測定装置11による、
スポンジボ−ル10の質量と速度の積である力積を測定
して、記憶装置12、比較装置13、および、表示装置
14によって、スポンジボ−ル10の摩損を検出する。
なお、15はアジャスタ−を示す。
【0020】したがって、小粒で多数個のスポンジボ−
ル10は、ボ−ル循環ポンプ16によりボ−ル供給ノズ
ル4から入口側冷却水水室3に供給され、入口側冷却水
と共に多数の冷却用細管2に分配されて通過した後、出
口側冷却水水室5のボ−ル捕集装置6で捕捉・回収さ
れ、再び供給され連続的に循環する。
【0021】そして、このスポンジボ−ル式洗浄装置1
Aの運転操作の1つとして、スポンジボ−ル10の個数
は、冷却用細管2の本数の7〜10%程度とし、5分毎
に冷却用細管2を通過させるようにしている。
【0022】ところで、一般に洗浄は、熱効率向上のた
めには頻繁に行なうことが望ましいが、頻度が高すぎる
と冷却用細管2の防食皮膜まで除去されるので、冷却用
細管の材質等も考慮して防食皮膜の確保と生物皮膜除去
の両方を満足する適正な洗浄頻度を選定する必要があ
る。したがって、このスポンジボ−ル式洗浄装置1Aで
は銅合金製の冷却用細管の防食皮膜の確保のために、通
常5回/週に抑えている。
【0023】また、洗浄効果を上げるためには、ボ−ル
循環を良好に行なわなければならないが、一般の塵芥
(例えば、脱落貝)による管づまりがあるとこの循環が
妨げられる。この管づまりを防ぐために、逆洗装置また
は除貝装置との併用が望ましい。
【0024】なお、スポンジボ−ル10が摩損すると、
ボ−ル用モニタ−8により検出してボ−ル供給・取出タ
ンク9において補給する。
【0025】このボ−ル供給・取出タンク9は、スポン
ジボ−ル10を通さない回収用ストレ−ナ19で上下に
区劃され、通常のスポンジボ−ル10の循環ではボ−ル
循環休止用バルブ18を閉じた状態で、ボ−ル循環運転
用バルブ17を開にしているが、スポンジボ−ル10の
回収時には、バルブ17を閉じた状態で、バルブ18を
開にして循環用ポンプ16を作動させると、冷却水は循
環するがスポンジボ−ル10のみはボ−ル供給・取出タ
ンク9の回収用ストレ−ナ19上に貯溜・回収する。
【0026】以上のように、冷却用細管2の洗浄は、ス
ポンジボ−ル10によって間欠運転をとっており、洗浄
しないときは、復水器1へ冷却水を導入する冷却水供給
ポンプの動力を節減するために、ボ−ル捕集装置6を全
開にしている。
【0027】これを更に説明する。このボ−ル捕集装置
は、一般に、グリッド方式のボ−ル捕集装置が採用され
ているが、これは、1対のフィルタ−(格子部材ともい
う)をV字状に形成し、このフィルタ−の上下中間部で
下流側面に揺動軸を設けてフィルタ−を支持し、ボ−ル
捕捉時、すなわちスポンジボ−ルによる洗浄時には、こ
れらのフィルタ−をV字状に閉じて洗浄に使用された水
中のスポンジボ−ルを捕捉するようにしている(例え
ば、特開昭58−170512号公報、特開昭58−2
08597号公報、特開昭59−41799号公報、特
開昭63−180094号公報等参照)。そして、洗浄
しないときは、これらのフィルタ−を冷却水の流れに平
行にして、すなわち、全開にして冷却水の流出抵抗を防
いでいる。
【0028】ところが、かかる全開にした場合、循環ポ
ンプ16を停止させても、入口側冷却水水室3や出口側
冷却水水室5やボ−ル戻し導管7等で残留しているスポ
ンジボ−ル10が流れ出し(大略全体量の2〜5%)、
周辺海域に流出することが判明した。
【0029】殊に、取水路や復水器等に付着する海生物
の付着、例えば、貝の付着を抑制するため従来において
は、毒性塗料や塩素注入を行なってきたが、環境汚染の
防止のため、これらの禁止や制限等により貝の付着を抑
制できなくなり、ひいては、脱落貝が多くなり、その流
入時にはボ−ル捕集装置6を全開にする必要があり、し
かも、この全開操作を頻繁に行なうようになったことか
ら、スポンジボ−ル10の流出が多くなってきた、と推
察される。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】ところで、国際的な海
洋汚染防止条約や国内法の海洋投棄規制法によりプラス
チックをそのまま海域に投棄することが禁止されている
が、以上の事情によりスポンジボ−ル10が海域へ流出
すると不法投棄的なそしりを受ける、という問題が発生
した。
【0031】かかる問題を解決するため、グリッド式の
ボ−ル捕集装置を止め、常時全閉し、かつ、フィルタ−
目詰り防止のためフィルタ−を部分的に順次逆洗する逆
洗式ストレ−ナ(例えば、特開昭50−61760号公
報参照)をボ−ル捕集装置に適用することが考えられ
る。
【0032】しかし、かかる考えのボ−ル捕集装置で
は、流出するスポンジボ−ルを完全に捕捉するものの、
かかるボ−ル捕集装置を設置したことにより、海水放出
管の流出抵抗を防ぐ必要は勿論としても、このボ−ル捕
集装置で捕捉するのは、スポンジボ−ルに限らず、一般
の塵芥(例えば、脱落貝)も捕捉することから、従来の
ボ−ル捕集装置に単に置換することはできない、という
問題が考えられる。
【0033】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、前記の
問題を解決するためになされたもので、その要旨とする
ところは、各種のスクリ−ンで濾過された入口側の冷却
水と共に多数個のスポンジボ−ルを、復水器等の熱交換
器の多数の細管に分配して導入・通過させた後、スポン
ジボ−ルを捕捉し、冷却水を海域へ放流させ、捕捉した
スポンジボ−ルを再び前記細管に導入するように循環さ
せて細管の内面の生物皮膜やスライム等を除去する復水
器等の熱交換器の細管洗浄方法において、前記スポンジ
ボ−ルを捕捉するボ−ル捕集装置を、使用ずみの冷却水
を放流させる冷却水放出管に横断して常時閉塞するよう
設けると共に、該ボ−ル捕集装置に、加圧した清浄な冷
却水を逆洗用ブロ−水として吹付け、捕捉したスポンジ
ボ−ルを該ブロ−水と共に、固液分離装置を介して、前
記ボ−ル循環路へ戻すことを特徴とする復水器等の熱交
換器の細管洗浄方法にある。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明を、添付図面に示す実施の
形態例により詳細に述べる。
【0035】図1は本発明の実施の形態例の全体図、図
2は図1の第1部分の要部詳細図、図3は図1の第2部
分の第1の実施例の要部詳細図、図4は図1の第2部分
の第2の実施例の要部詳細図、図5は図1の第3部分の
第1および第2の実施例の詳細図、図6は図1の第3部
分の第3の実施例の詳細図で、従来例を示す図7のもの
と同一部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0036】先ず、本発明の実施の形態例のボ−ル捕集
装置6Aが適用される火力発電所の復水器1の全般につ
いて述べる。
【0037】図1において、この火力発電所の復水器1
には、例えば、約20,000m3/hrの冷却用海水
が使用されるが、この復水器1の入口側冷却水水室3に
は海水導入管21が、出口側冷却水水室5には海水放出
管22が、それぞれ接続されている。
【0038】この海水導入管21の入口側は、冷却水供
給ポンプ(不図示)を介して海水取水路(不図示)に接
続され、この冷却水供給ポンプにより海水は約圧力0.
5〜1.0kg/cm2 (G)で圧送される。
【0039】また、海水放出管(冷却水放出管ともい
う)22の出口は湾岸放流場所(不図示)に臨んでい
て、冷却ずみの海水は、この湾岸放流場所へ放流され
る。この放流口は、一般に前記海水導入管21の入口側
より低い位置にし、サイホン原理を利用することによ
り、前記冷却水供給ポンプの動力を節減している。した
がって、海水放出管22では負圧域ないし低圧域を形成
している。
【0040】一方、海水取水路には、各種の除塵スクリ
−ン(不図示)が設けられていて、海水中の粗大塵芥を
除いている。
【0041】また、この除塵スクリ−ンをすり抜けた幼
生や稚貝が海水導入管21等に付着して成貝となるが、
この成貝が脱落した復水器1の冷却用細管2を詰まらせ
るので、この海水導入管21の途中に逆洗式除貝装置2
3を設けている。
【0042】ここにおいて、この復水器1には、前記入
口側冷却水水室3側にボ−ル供給ノズル4を、また、出
口側冷却水水室5側に、後記詳細の逆洗式ボ−ル捕集装
置6Aを、それぞれ設けたスポンジボ−ル式洗浄装置1
Aが設けられている。
【0043】すなわち、これらのボ−ル供給ノズル4と
ボ−ル捕集装置6Aとは、ボ−ル循環路7で連通連結さ
れ、このボ−ル循環路7には、ボ−ル循環用ポンプ1
6、ボ−ル貯溜装置9、ボ−ル循環用バルブ17、ボ−
ル循環休止用バルブ18の他に、ボ−ルカウンタ−20
が設けられている。
【0044】殊に、このボ−ル循環路7には、ボ−ル循
環ポンプ16の上流側に、後記詳細の液体サイクロン2
4を設けている。勿論、この液体サイクロン24は、他
の固液分離装置として、例えば、分離板形遠心分離機で
もよく、要するに、スポンジボ−ル10の比重が水と略
同一になっている特性を利用して、一般の塵芥と分離さ
せるものであればよい。
【0045】したがって、このスポンジボ−ル式洗浄装
置1Aでは、出口側冷却水水室5に流出した全てのスポ
ンジボ−ル10は、常時、海水放出管22の横断面を閉
塞しているボ−ル捕集装置6Aにより捕捉され、海域へ
流出することはない。
【0046】そして、このボ−ル捕集装置6Aは逆洗式
に構成され、逆洗水によりスポンジボ−ル10の混入し
た塵芥を液体サイクロン24へ圧送し、ここで、スポン
ジボ−ル10と一般の塵芥(例えば、脱落貝)とを分離
し、このスポンジボ−ル10を逆洗水と共に、ボ−ル循
環ポンプ6により吸引させて、通常のスポンジボ−ル式
洗浄を行なう。
【0047】すなわち、前記したように、スポンジボ−
ル10は、ボ−ル循環ポンプ16によりボ−ル供給ノズ
ル4から入口側冷却水水室3に供給され、冷却水と共に
多数の冷却用細管2に分配されて通過した後、出口側冷
却水水室5側のボ−ル捕集装置6Aで捕捉・回収され、
再びボ−ル供給ノズル4から供給されて所定時間連続的
に循環する。
【0048】一方、液体サイクロン24で分離された一
般の塵芥は、塵芥ポット25へ排出される。
【0049】更に、ここにおいて、この逆洗式ボ−ル捕
集装置6Aの設置場所は、低圧ないし負圧域を形成して
いる海水放出管22であるので、前記の海水導入管21
に設置した逆洗式除貝装置23におけるような逆洗水が
得られない。
【0050】そのため、このボ−ル捕集装置6Aには、
例えば復水器1の上流圧、すなわち、海水導入管21の
水圧を利用し、かつ、逆洗式除貝装置23で濾過された
清浄な冷却水を吹出する多数の吹出口を並設・開口した
ブロ−イングポ−ト26を付設し、これから清浄な逆洗
水をスクリ−ンエレメント31に集中的に吹付けるよう
にしている。
【0051】このブロ−イングポ−ト26は、前記逆洗
式除貝装置23の直ぐ下流側に接続され、濾過された冷
却水を取水する、逆止弁28をもつブロ−イング管27
に連通している。
【0052】次に、以上のようなスポンジボ−ル式洗浄
装置1Aの実施例を「逆洗式ボ−ル捕集装置6A」、
「液体サイクロン24」および「逆洗用ブロ−水および
余剰水の配管」に分けて詳述する。
【0053】「逆洗式ボ−ル捕集装置6A」は、図2
((A)は側面図、(B)は平面図)で示す模式図のよ
うに、海水放出管22に介在させて、その横断面全体を
仕切るように、すなわち、常時、全閉するように構成
し、冷却用細管2を出た全てのスポンジボ−ル10を捕
捉するようにしている。
【0054】なお、図示しないが、緊急時の、開閉弁を
有するバイパス路をスクリ−ンエレメント31を迂回し
て設けていてもよく、したがって、このようにすると、
スポンジボ−ル10の流出が全くないときは、このバイ
パス路を開けて冷却ずみの冷却水を放流させることがで
きる。その結果、冷却水供給ポンプの動力を節減でき
る。
【0055】この装置の円筒状ケ−シング29には、そ
の中心に不図示のリブで支持された中心軸30が設けら
れ、この中心軸30にスクリ−ンエレメント31が回転
可能に支持されている。
【0056】このスクリ−ンエレメント31の外周に設
けた大歯車32は小歯車33を介して、駆動モ−タ34
で駆動される。したがって、このスクリ−ンエレメント
31は低回転(約1rpm)し、また、このスクリ−ン
エレメント31の目開き寸法は、約10mm□に形成さ
れ、変形したスポンジボ−ル10をも捕捉できるように
なっている。
【0057】また、このスクリ−ンエレメント31の上
流側には、その下半分が下流側に開口したフラッシング
ポ−ト35が前記中心軸30に片持状に支持され、その
図中左端がケ−シング29により外部に突出している。
【0058】一方、このスクリ−ンエレメント31の下
流側で、かつ、前記フラッシングポ−ト35と対面する
側には、上流側に向け多数の吹出口を開口したブロ−イ
ングポ−ト26が、前記中心軸30に片持状に支持さ
れ、その左端がケ−シング29より外部に突出してい
る。
【0059】したがって、ブロ−イングポ−ト26とフ
ラッシングポ−ト35の外形は同一形状になって対面
し、それぞれバルブ54,55を有している。
【0060】そこで、この逆洗式ボ−ル捕集装置6Aで
は、スクリ−ンエレメント31の上下流側の差圧を検出
するか、タイマ−によるか、または、常時運転か、のい
ずれの運転制御によって、駆動モ−タ34を駆動すれ
ば、スクリ−ンエレメント31が低回転するので、スク
リ−ンエレメント31で捕捉されたスポンジボ−ル10
等は、ブロ−イングポ−ト26にくると、ブロ−イング
ポ−ト26からの加圧した逆洗用ブロ−水の吹出しによ
り剥離され、対面しているフラッシングポ−ト35へ流
入する。
【0061】このブロ−イングポ−ト26はブロ−イン
グ管27に、フラッシングポ−ト35は液体サイクロン
24の原液流入口36に、バルブ54,55を介して、
それぞれ連通連結されているので、剥離されたスポンジ
ボ−ル10等を含む冷却水は、液体サイクロン24の原
液流入口36へ勢いよく流入する。
【0062】次に、「液体サイクロン24」について述
べる。この液体サイクロン24の第1の実施例は、図3
((A)は側面図、(B)は平面図)の模式図に示すよ
うに、円筒部37aと円錐部37bと、この本体37を
カバ−する蓋38と、この蓋38で支持され、かつ、円
筒部37aに同心状に設けられた溢流上昇筒39と、前
記円筒部37aに接線方向に設けられた原液流入口36
と、前記円錐部37bの下端に設けられたアンダ−フロ
−管40と、前記溢流上昇筒39に同心状に設けられた
第1のオ−バ−フロ−管41と、溢流上昇筒39に接線
方向に設けられた第2のオ−バ−フロ−管42と、前記
本体37を支持するフレ−ム43と、から大略構成され
ている。
【0063】そして、第1のオ−バ−フロ−管41は、
前記ボ−ル循環用ポンプ16の吸引側に連通連結されて
いる。
【0064】第2のオ−バ−フロ−管42は、後記詳細
のように、ブロ−イング管27または、海水放出管22
の最下流側に連通連結されている。
【0065】アンダ−フロ−管42は、アンダ−フロ−
管バルブ44を介して密閉状の異物回収タンク45に連
通連結されている。
【0066】この異物回収タンク45は、第1の異物回
収タンクバルブ46を介して塵芥ポット25へ、第2の
異物回収タンクバルブ47を介して海水放出管22の最
下流側へそれぞれ連通連結されている。
【0067】そこで、この液体サイクロン24による
と、前記逆洗式ボ−ル捕集装置6Aにより捕捉されたス
ポンジボ−ル10等を含む冷却水は、原液流入口36へ
流入し、旋回流となり冷却水中の重質塵芥(主として脱
落貝)は円錐部37bへ堆積し、若干量の軽質塵芥およ
び、水と略同一比重のスポンジボ−ル10を含む冷却水
は、溢流上昇筒39に渦流となって上昇する。
【0068】この溢流上昇筒39には、ウエッジワイヤ
−エレメント(目開6−10mm)48を周設している
ので、冷却水のみは、このウエッジワイヤ−エレメント
48で濾過されて第2のオ−バ−フロ−管42へ大量流
出する。したがって、第2のオ−バ−フロ−管42から
スポンジボ−ル10を流出させない。
【0069】一方、溢流上昇筒39の第1のオ−バ−フ
ロ−管41へ上昇したスポンジボ−ル10を含んだ冷却
水は、ボ−ル循環用ポンプ16によって吸引される。
【0070】次に、液体サイクロンの第2の実施例につ
いて述べる。図4の模式図に示すように、第2の実施例
の液体サイクロン24Aは、第1の実施例の液体サイク
ロン24と違い、第1のオ−バ−フロ−管41を溢流上
昇筒39の天井に直接設けると共に、この溢流上昇筒3
9の上下中間において、円筒部37aを仕切板39Aで
上下に仕切り、この仕切板39Aの下方に原液流入口3
6を開口し、仕切板39Aの上方における溢流上昇筒3
9にウエッジワイヤ−エレメント48Aを周設してい
る。
【0071】すなわち、この液体サイクロン24Aによ
ると、前記逆洗式ボ−ル捕集装置6Aにより捕捉された
スポンジボ−ル10等を含む冷却水は、原液流入口36
へ流入し、旋回流となって円錐部37bへ降下するが、
冷却水中の主として脱落貝はこの円錐部37bへ堆積
し、水と略同一比重のスポンジボ−ル10を含む冷却水
は、溢流上昇筒39へ渦流となって上昇する。
【0072】そして、冷却水のみは、濾過面積の大きい
ウエッジワイヤ−エレメント48Aで濾過され、第2の
オ−バ−フロ−管42へ接線方向に大量に流出する。そ
してウエッジワイヤ−エレメント48Aで捕捉されたス
ポンジボ−ル10は冷却水と共に第1のオ−バ−フロ−
管41へ上昇し、ボ−ル循環用ポンプ16によって吸引
される。
【0073】したがって、第2の実施例の液体サイクロ
ン24Aでは、冷却水ないしスポンジボ−ル10と、一
般の塵芥との2つだけの分級をすると共に、多量の余剰
水(後記参照)を流出させるものであって、しかも、第
1の実施例のものに比べ、第1のオ−バ−フロ−管41
等を簡素化し、それだけ、前記分級が容易になると共
に、逆洗用ブロ−水の加圧力を節減することができる。
【0074】次に、「逆洗用ブロ−水および余剰水の配
管」について述べる。前記逆洗式ボ−ル捕集装置6Aは
負圧域に設置され、しかも、フラッシングポ−ト35と
ブロ−イングポ−ト26とは、回転するスクリ−ンエレ
メント31を挟んでいるため、このブロ−水の供給量の
約半分しかフラッシング用に使用されないことから、ブ
ロ−水供給量は、ボ−ル循環路7における流量より多く
する必要がある。
【0075】例えば、フラッシング流量をQ=100と
すると、ボ−ル循環流量Q=0.2Qを設定する必要が
ある。したがって、0.8Qの余剰水はウエッジワイヤ
−エレメント48,48Aで濾過されて、ブロ−イング
管27または海水放出管22へ流出させる必要がある。
【0076】そこで、この余剰水をブロ−イング管27
に流出させる第1の実施例は、図5の実線で示したよう
に、この余剰水を、ブロ−イング管27から分岐したブ
ロ−イングバイパス管49における第1のブロ−イング
分岐管バイパス弁50と、ブロ−イングポンプ51の吸
引側との間に、逆止弁52を介して流すようにしてい
る。
【0077】そして、このブロ−イングバイパス管49
は、第2ブロ−イング分岐管弁52を介してブロ−イン
グ管27に再び合流させている。この第1の実施例によ
れば、ブロ−イング管27による海水導入管21の冷却
水の使用量を節減でき、ひいては、冷却水供給ポンプの
動力を節減すると共に、所定のブロ−圧が簡単に得られ
る。
【0078】次に、余剰水を海水放出管22に流出させ
る第2の実施例は、図5の2点鎖線で示すように、液体
サイクロン24または24Aの第2のオ−バ−フロ−管
42を余剰水分岐管バルブ53を介して海水放出管22
の最下流側に連通させている。換言すると、図1に示す
概念図に前記第2のオ−バ−フロ−管42を付加したも
のである。
【0079】この第2の実施例によれば、ブロ−イング
ポンプ51を必要とせず、逆洗用ブロ−水は、復水器1
の上流圧をブロ−圧として利用するのに好適となるが、
このブロ−圧は実際には得られにくい。
【0080】次に、復水器1の上流圧を全く利用しない
逆洗用ブロ−水を用いる第3の実施例は、図6に示すよ
うに、逆洗式ボ−ル捕集装置6Aの直ぐ下流側の濾過さ
れた清浄な冷却水を、ブロ−イング管バルブ50Aをも
つブロ−イング管27Aに設けたブロ−イングポンプ5
1によって吸引し、ブロ−イングポ−ト26に供給す
る。このブロ−イング管27Aには液体サイクロン24
の余剰水が逆止弁52を介して流れるようにしている。
【0081】この第3の実施例によると、復水器1の上
流圧を全く利用しないので、所要の圧力で加圧された逆
洗用ブロ−水が自由に得られると共に、冷却水供給ポン
プの動力を節減することできる。
【0082】勿論、このブロ−イング管27Aの取水口
は海水放出管22に開口させなくてもよいが、少なくと
も、脱落貝等を含まない濾過された清浄な冷却水を、例
えば、上流側の海水路等から取水する必要がある。
【0083】
【発明の効果】本発明によれば、ボ−ル捕集装置を常時
全閉して使用するので、スポンジボ−ルの流出を皆無と
すると共に、このボ−ル捕集装置を、加圧した逆洗水を
用いる逆洗式としたので、常時全閉しても、ボ−ル捕集
装置の目詰まりを防ぐことができるのは勿論、一般の塵
芥を同時に捕捉しても、水の比重と略同一のスポンジボ
−ルと、一般の塵芥とを固液分離装置で2分級したの
で、スポンジボ−ル式洗浄法のスポンジボ−ルの循環使
用には支障がなく、ひいては、2分級の簡単な固液分離
装置でありながら、都合よくボ−ル循環路には冷却水と
スポンジボ−ルしか流入せず、スポンジボ−ル式洗浄方
法を安定して使用することができる。
【0084】また、低圧ないし負圧域の冷却水放出管に
設けたボ−ル捕集装置でも、加圧した清浄な冷却水を用
いるので、良好に逆洗することができる。
【0085】殊に、固液分離装置を特に設けたので、そ
の代り、ボ−ル捕集装置と流出ボ−ル回収装置との兼用
の1台のボ−ル捕集装置とすることできる。
【0086】更に、液体サイクロン等の固液分離装置に
よりスポンジボ−ルと脱落貝等の一般の塵芥とを分級し
てスポンジボ−ルを循環使用するので、復水器等の細管
の汚損被害(例えば、流動阻害や伝熱阻害や異常腐食)
等を防止することができ、従来のグリッド式ボ−ル捕集
装置に比べ特段に好都合となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例の全体模式図である。
【図2】図1の第1部分の要部詳細図である。
【図3】図1の第2部分の第1の実施例の要部詳細図で
ある。
【図4】図1の第2部分の第2の実施例の要部詳細図で
ある。
【図5】図1の第3部分の第1および第2の実施例の詳
細図である。
【図6】図1の第3部分の第3の実施例の詳細図であ
る。
【図7】従来例である。
【符号の説明】
2…細管、6A…ボ−ル捕集装置、7…ボ−ル循環路、
10…スポンジボ−ル、24,24A…液体サイクロ
ン、26…ブロ−イングポ−ト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大和田 厚志 大阪市浪速区幸町2丁目7番3号 丸誠重 工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種のスクリ−ンで濾過された入口側の
    冷却水と共に多数個のスポンジボ−ルを、復水器等の熱
    交換器の多数の細管に分配して導入・通過させた後、ス
    ポンジボ−ルを捕捉し、冷却水を海域へ放流させ、捕捉
    したスポンジボ−ルを再び前記細管に導入するように循
    環させて細管の内面の生物皮膜やスライム等を除去する
    復水器等の熱交換器の細管洗浄方法において、 前記スポンジボ−ルを捕捉するボ−ル捕集装置を、使用
    ずみの冷却水を放流させる冷却水放出管に横断して常時
    閉塞するよう設けると共に、該ボ−ル捕集装置に、加圧
    した清浄な冷却水を逆洗用ブロ−水として吹付け、捕捉
    したスポンジボ−ルを該ブロ−水と共に、固液分離装置
    を介して、前記ボ−ル循環路へ戻すことを特徴とする復
    水器等の熱交換器の細管洗浄方法。
JP9215914A 1997-07-24 1997-07-24 復水器等の熱交換器の細管洗浄装置 Expired - Lifetime JP3009136B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9215914A JP3009136B2 (ja) 1997-07-24 1997-07-24 復水器等の熱交換器の細管洗浄装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9215914A JP3009136B2 (ja) 1997-07-24 1997-07-24 復水器等の熱交換器の細管洗浄装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1144500A true JPH1144500A (ja) 1999-02-16
JP3009136B2 JP3009136B2 (ja) 2000-02-14

Family

ID=16680352

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9215914A Expired - Lifetime JP3009136B2 (ja) 1997-07-24 1997-07-24 復水器等の熱交換器の細管洗浄装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3009136B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120012139A1 (en) * 2009-03-31 2012-01-19 Hydroball Technics Holdings Pte Ltd Cleaning system for cleaning tubing
CN102965682A (zh) * 2012-12-18 2013-03-13 常州大学 高炉水冷壁水垢快速清洗及强化传热装置
JP2017090036A (ja) * 2015-11-12 2017-05-25 斗山重工業株式会社 コンデンサチューブクリーニング装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20120012139A1 (en) * 2009-03-31 2012-01-19 Hydroball Technics Holdings Pte Ltd Cleaning system for cleaning tubing
US8943633B2 (en) * 2009-03-31 2015-02-03 Hydroball Technics Holdings Pte Ltd Cleaning system for cleaning tubing
CN102965682A (zh) * 2012-12-18 2013-03-13 常州大学 高炉水冷壁水垢快速清洗及强化传热装置
JP2017090036A (ja) * 2015-11-12 2017-05-25 斗山重工業株式会社 コンデンサチューブクリーニング装置
US10371470B2 (en) 2015-11-12 2019-08-06 DOOSAN Heavy Industries Construction Co., LTD Condenser tube cleaning apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP3009136B2 (ja) 2000-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20050082209A1 (en) Debris filter with a rotating debris extractor
JP2010236819A (ja) 熱交換器伝熱管洗浄装置
CN211462392U (zh) 一种新型管道除污器
JP2000356498A (ja) 熱交換器及び熱交換管内スケールの除去方法
JP3009136B2 (ja) 復水器等の熱交換器の細管洗浄装置
JPH02223796A (ja) 管束清掃設備から摩耗した弾力性ボールを取り出す装置
JPH1137693A (ja) 復水器等の熱交換器用細管洗浄装置
JP2001262541A (ja) 塵芥除去設備
CN213326987U (zh) 一种便于清理杂质的污水除菌除臭用处理装置
CN207553274U (zh) 一种角通式反冲洗除污器
JPS6321115B2 (ja)
CN104930908A (zh) 一种用于矿井降温工程的综合防结垢系统
JPH0466604B2 (ja)
CN218653654U (zh) 一种洗涤塔自动喷淋净化装置
JP3797557B2 (ja) 浮上ろ材を用いたろ過装置
CN221036252U (zh) 一种用于吸收式机组采用含渣热源水的过滤集污装置
JP2002013123A (ja) スクリ−ン洗浄用スプレイノズルヘッダ−管
CN221340984U (zh) 一种自清洁轮船吊舱式海水资源收集器
CN215876562U (zh) 水处理系统废水再利用系统
JP2006082031A (ja) Y形ストレーナ
JPH0518634Y2 (ja)
RU1791693C (ru) Система очистки теплообменников
SU1320643A1 (ru) Система шариковой очистки конденсаторных трубок
JPS567998A (en) Method and device for removing dust from cooling water inlet pipe of steam condenser for steam turbine or the like
JPS62242797A (ja) 異物除去装置