JPH114396A - 映像合成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意の２つの映像を合成して、これを印刷に
供することができる映像合成装置を提供する。 【解決手段】 メモリ２２，２５は映像入力装置２１，
２４からの映像信号における任意の一画面の画像信号を
記憶する。映像合成部２７はメモリ２２，２５より読み
出されたそれぞれの画像信号の混合率係数を発生し、そ
れぞれの画像信号を混合率係数に従って合成して合成画
像信号を生成する。また、タイトル情報生成装置２８か
らのタイトル情報も合成する。この合成画像信号をモニ
タにて確認し、画像印刷装置２９によって印刷する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、２つの映像、例え
ばビデオカメラ等で撮影された映像とテレビジョン放送
等からの映像とを合成し、これを印刷に供するために画
像印刷装置（プリンタ）に供給する映像合成装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】２つの映像を合成し、この合成した映像
をプリント再生する装置が、街頭や遊技場にて普及して
いる。この種の装置は、ビデオ撮影された被写体の映像
と予め記憶されたタイトル情報を合成し、これをシール
プリント紙にプリント再生するものであり、その詳細は
実用新案登録第３０１４７３３号公報に「映像プリント
供給装置」として開示されている。

【０００３】この映像プリント供給装置の概要について
図５及び図６を用いて説明する。図５もしくは図６にお
いて、１はハーフミラー１０を介して被写体の映像情報
を供給するための映像情報供給装置であり、自動焦点機
能を有するビデオカメラが採用される。２は映像情報供
給装置１からの映像情報と合成されるタイトル情報を供
給するためのタイトル情報供給装置であり、様々なフレ
ーム絵柄を選択可能に収納するビデオタイトラが採用さ
れる。

【０００４】３は映像情報供給装置１からの映像情報と
タイトル情報供給装置２からのタイトル情報を合成する
ための合成器である。４は合成器３からの出力情報を記
録しプリント再生するための情報記録再生装置であり、
記録された画像情報を１枚のプリントに複数再生する機
能を持つカラービデオプリンタやカラープリンタが採用
される。５は情報記録再生装置４からの出力情報を映像
情報に変換し、ハーフミラー１０を介してモニタ表示す
るための装置であり、小型カラーテレビやカラーモニタ
が採用される。なお、ハーフミラー１０は、図６に示す
ように、映像情報供給装置１と被写体の中間に位置し、
かつ、情報表示装置５のモニタ画面が撮影窓１１から視
認し得る角度で立設されている。

【０００５】次に、この映像プリント供給装置を用いて
人物を被写体とするプリントを再生・供給する場合の手
順を説明する。図５もしくは図６において、まず、所望
するフレーム絵柄をタイトル情報供給装置２によって選
択・決定し、被写体たる人物をハーフミラー１０越しに
映像情報供給装置１の前に立たせる。すると、映像情報
供給装置１によって撮影された人物の映像情報とタイト
ル情報供給装置２からの所望するフレーム絵柄のタイト
ル情報が合成器３に送られ、その合成された出力情報が
情報記録再生装置４を介して情報表示装置５に送られ、
変換された映像情報がモニタ表示されることになる。従
って、被写体たる人物は、自己の肖像と所望するフレー
ム絵柄が合成されたモニタ画面を、ハーフミラー１０を
通して視認することができる。

【０００６】続いて、ハーフミラー１０に映し出された
モニタ画面を確認しつつ、フレーム絵柄内における自己
のポーズや構図を決定し、情報記録再生装置４に設けら
れた図示していないスイッチをオンする。すると、情報
記録再生装置４によって、このスイッチをオンした時点
での映像情報が固定・記録され、次いで、これを忠実に
複製したプリントが再生・供給されることになる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】この映像プリント供給
装置によれば、簡単に、自由な構図の被写体とタイトル
情報の合成画像をプリント再生することができるが、上
記のように街頭や遊技場に設置されているため、家庭で
楽しむことができない。また、タイトル情報も予めこの
装置に格納されているものに限定されるので、自由度が
低い。そこで、家庭において、任意の２つの映像を合成
し、この合成した映像をプリント再生することができれ
ば、上記の問題点を解決することができる。

【０００８】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、任意の２つの映像を合成して、これを印刷
に供することができる映像合成装置を提供することを目
的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、複数の映像を合成し、こ
の合成した映像を印刷に供するために画像印刷装置（２
９）に供給する映像合成装置において、第１の映像入力
装置（２１）より入力された第１の映像信号における任
意の一画面の画像信号を記憶する第１のメモリ（２２）
と、第２の映像入力装置（２４）より入力された第２の
映像信号における任意の一画面の画像信号を記憶する第
２のメモリ（２５）と、前記第１及び第２のメモリへの
画像信号の書き込みを制御する書込制御手段（２３，２
６）と、前記第１及び第２のメモリに書き込まれた画像
信号の読み出しを制御する読出制御手段（２７１，２７
４）と、前記第１及び第２のメモリより読み出されたそ
れぞれの画像信号の混合率係数を発生する混合率係数発
生手段（２７４）と、前記それぞれの画像信号を前記混
合率係数に従って合成して合成画像信号を生成し、前記
画像印刷装置に供給する合成手段（２７５〜２７７）と
を備えて構成したことを特徴とする映像合成装置を提供
するものである。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の映像合成装置につ
いて、添付図面を参照して説明する。図１は本発明の映
像合成装置の一実施例を示すブロック図、図２は図１中
の映像合成部２７の具体的構成を示すブロック図、図３
及び図４は本発明の映像合成装置を説明するための図で
ある。

【００１１】図１において、映像入力装置２１は第１の
映像信号を映像合成装置に入力するためのものであり、
一例としてビデオカメラを用いることができる。映像入
力装置２１からの第１の映像信号は、Ｙ，Ｒ−Ｙ，Ｂ−
Ｙ信号またはＲ，Ｇ，Ｂ信号よりなる映像信号と同期信
号とを含む。映像入力装置２１より出力された第１の映
像信号は、メモリ２２に入力される。なお、メモリ２２
に入力される第１の映像信号は、デジタル信号であり、
映像入力装置２１がデジタル信号を出力するか、もしく
は、図示しないＡ／Ｄ変換器によってデジタル信号に変
換されるものとする。

【００１２】書込制御部２３は、図示しないスイッチ等
によって指示（書込要求）があると、この指示の後に書
込制御信号として１フレーム分の書込イネーブルをメモ
リ２２に入力する。これによって、映像入力装置２１よ
り出力された第１の映像信号は、任意の場面で一画面の
画像信号としてメモリ２２に蓄えられる。なお、メモリ
２２への書き込み後は画像信号と称するものとする。

【００１３】一方、映像入力装置２４は第２の映像信号
を映像合成装置に入力するためのものであり、一例とし
てビデオチューナを用いることができる。勿論、他のビ
デオカメラであってもよい。映像入力装置２４からの第
２の映像信号は、Ｙ，Ｒ−Ｙ，Ｂ−Ｙ信号またはＲ，
Ｇ，Ｂ信号よりなる映像信号と同期信号とを含む。映像
入力装置２４より出力された第２の映像信号は、メモリ
２５に入力される。なお、メモリ２５に入力される第２
の映像信号は、デジタル信号であり、映像入力装置２４
がデジタル信号を出力するか、もしくは、図示しないＡ
／Ｄ変換器によってデジタル信号に変換されるものとす
る。

【００１４】書込制御部２６は、図示しないスイッチ等
によって指示（書込要求）があると、この指示の後に書
込制御信号として１フレーム分の書込イネーブルをメモ
リ２５に入力する。これによって、映像入力装置２４よ
り出力された第２の映像信号は、任意の場面で一画面の
画像信号としてメモリ２５に蓄えられる。なお、メモリ
２５への書き込み後は画像信号と称するものとする。

【００１５】映像合成部２７は、後に詳述するように、
メモリ２２，２５からの２つの画像信号を合成する。ま
た、必要に応じて、タイトル情報生成装置２８からのタ
イトル情報を合成する。タイトル情報生成装置２８は、
ビデオタイトラを用いることができる。映像合成部２７
より出力された合成画像信号は、図示していないテレビ
ジョン受像機等のモニタに供給されると共に、ビデオプ
リンタ等の画像印刷装置２９に供給される。画像印刷装
置２９に印刷の指示（印刷供給）がなされれば、映像合
成部２７より出力された合成画像信号がプリント再生さ
れる。なお、この場合、映像合成部２７より出力される
合成画像信号は、必要に応じてアナログ信号に変換され
たり、ビデオ信号へのエンコードがなされる。

【００１６】ここで、映像合成部２７の具体的構成につ
いて図２を用いて説明する。図２において、読出クロッ
ク生成部２７１は、メモリ２２，２５から画像信号を読
み出す読出クロックを発生する。読出クロック生成部２
７１は、適当な周波数で発振するクリスタルであっても
よいし、水平同期信号等の基準信号を基にして発振する
ＰＬＬ回路であってもよい。読出クロック生成部２７１
より出力された読出クロックは、水平読出カウンタ２７
２に入力されると共に、読出制御信号の一部としてメモ
リ２２，２５に入力される。

【００１７】水平読出カウンタ２７２は、１ライン分の
画素周期でカウントするカウンタであり、１ライン毎に
１回、水平リセット信号を垂直読出カウンタ２７３に供
給すると共に、１ライン内での画素のアドレスを示すカ
ウント値を水平アドレス信号としてアドレスデコード部
２７４に供給する。垂直読出カウンタ２７３は、水平読
出カウンタ２７２より入力される１ライン毎の水平リセ
ットパルスを１画面のライン数周期でカウントし、１画
面内でのラインのアドレスを示すカウント値を垂直アド
レス信号としてアドレスデコード部２７４に供給する。

【００１８】アドレスデコード部２７４は、水平アドレ
ス信号と垂直アドレス信号とによって、画面内の画素ア
ドレスを得て、この画素アドレスをデコードすることに
より、メモリ２２，２５への読出リセットパルスと、画
素毎の２つの画像信号の混合率を得る。読出リセットパ
ルスは、読出制御信号の一部としてメモリ２２，２５に
入力される。アドレスデコード部２７４は、一例として
ＲＯＭを備え、画素毎に、０〜１の値を持つ混合率係数
を乗算器２７６に供給する。

【００１９】減算器２７５には、メモリ２２，２５から
のそれぞれの画像信号が入力され、メモリ２２からの画
像信号よりメモリ２５からの画像信号を減算する。メモ
リ２２からの画像信号をａ、メモリ２５からの画像信号
をｂとすれば、減算器２７５の出力は（ａ−ｂ）とな
り、これは乗算器２７６に入力される。乗算器２７６に
おける混合率係数をｋとすると、乗算器２７６の出力は
ｋ・（ａ−ｂ）となり、加算器２７７に入力される。加
算器２７７にはメモリ２５からの画像信号ｂが入力さ
れ、乗算器２７６の出力とその画像信号とを加算し、ｂ
＋ｋ（ａ−ｂ）を出力する。ｂ＋ｋ（ａ−ｂ）＝ｋ・ａ
＋（１−ｋ）・ｂであるので、減算器２７５〜加算器２
７７は、画像信号ａ，ｂを混合率係数ｋに応じて合成す
る合成手段として動作していることが分かる。

【００２０】さらに、加算器２７７の出力は加算器２７
８に入力される。加算器２７８には、タイトル情報生成
装置２８より出力されたタイトル情報が入力され、加算
器２７７の出力とタイトル情報とを加算して合成画像信
号を出力する。加算器２７８は、加算器２７７の出力と
タイトル情報とを合成する合成器であってもよく、簡易
的には、タイトル情報に基づいて加算器２７７の出力の
代わりに一定の色信号に置き換えるスイッチであっても
よい。以上のようにして得られた合成画像信号は、上記
のように、モニタに供給されて合成画像が視覚により確
認され、また、画像印刷装置２９によってプリント再生
される。なお、加算器２７８の出力を記憶するメモリを
加算器２７８の出力段に設けてもよい。

【００２１】以上の本発明の動作を図３及び図４を用い
て説明する。図３において、（ａ）は第１の映像信号に
よる映像、（ｂ）は第２の映像信号による映像である。
図３（ａ）に示す第１の映像信号による映像は、例え
ば、ビデオカメラによって撮影した人物を含んでいる。
図３（ｂ）に示す第２の映像信号による映像は、例え
ば、テレビジョン放送による映像である。図３におい
て、（ｃ）は合成画像を示しており、この例では、図３
（ａ）に示す第１の映像信号による映像の左半分と、図
３（ｂ）に示す第２の映像信号による映像の右半分とが
合成され、さらに、上端部にタイトル情報が合成されて
いる。

【００２２】この場合、乗算器２７６に与える混合率係
数ｋは、図３（ａ）に示す第１の映像信号による映像と
図３（ｂ）に示す第２の映像信号による映像とが、図４
に示す混合率となるような値とされる。即ち、図３
（ａ）に示す第１の映像信号による映像の混合率は、水
平位置が中央に近付くに従って、１から徐々に０へと下
がり、逆に、図３（ｂ）に示す第２の映像信号による映
像の混合率は、水平位置が中央に近付くに従って、０か
ら徐々に１へと上がっていく。このように、本発明で
は、２つの映像を切り替えるのではなく、混合率を徐々
に連続的に変化させて合成するので、２つの映像のつな
ぎ部分における視覚上の違和感を少なくすることができ
る。

【００２３】この例では、第１の映像信号による映像と
第２の映像信号による映像とをそれぞれ水平方向に２分
割して合成したような合成画像としてしているが、アド
レスデコード部２７４内のＲＯＭが発生する混合率係数
ｋを変えることによって、任意の合成画像を得ることが
できる。即ち、垂直方向に２分割して合成したような合
成画像とすることもできるし、一方の映像の中の一部に
他方の映像を合成したような合成画像とすることもでき
る。混合率係数ｋの出力パターンを合成の仕方が異なる
よう複数設定し、これを選択するようにすれば、種々の
形態の合成画像を得ることができる。

【００２４】以上の説明より分かるように、本発明の映
像合成装置は、ビデオカメラやビデオタイトラやビデオ
プリンタを用いることができるので、安価に映像プリン
ト供給装置のような合成映像をプリント再生することが
できる。ビデオカメラによって自分の顔を撮影し、他の
映像と合成して印刷すれば、街頭や遊技場に設置されて
いる映像プリント供給装置と同様の機能を家庭にて実現
することができる。しかも、任意の映像やタイトル情報
を合成することができる。なお、映像合成装置として
は、メモリ２２，２５、書込制御部２３，２６、映像合
成部２７が少なくとも必要であるが、これと画像印刷装
置２９もしくはタイトル情報生成装置２８を一体化して
もよい。

【００２５】

【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の映
像合成装置は、第１の映像入力装置より入力された第１
の映像信号における任意の一画面の画像信号を記憶する
第１のメモリと、第２の映像入力装置より入力された第
２の映像信号における任意の一画面の画像信号を記憶す
る第２のメモリと、第１及び第２のメモリへの画像信号
の書き込みを制御する書込制御手段と、第１及び第２の
メモリに書き込まれた画像信号の読み出しを制御する読
出制御手段と、第１及び第２のメモリより読み出された
それぞれの画像信号の混合率係数を発生する混合率係数
発生手段と、それぞれの画像信号を混合率係数に従って
合成して合成画像信号を生成し、画像印刷装置に供給す
る合成手段とを備えて構成したので、家庭にて、任意の
２つの映像を合成して、これを印刷に供することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示すブロック図である。

【図２】図１中の映像合成部２７の具体的構成を示すブ
ロック図である。

【図３】本発明を説明するための図である。

【図４】本発明を説明するための図である。

【図５】従来例を示すブロック図である。

【図６】従来例を示す斜視図である。

【符号の説明】

２１，２４ 映像入力装置 ２２，２５ メモリ ２３，２６ 書込制御部 ２７ 映像合成部 ２８ タイトル情報生成装置 ２９ 画像印刷装置 ２７１ 読出クロック生成部 ２７２ 水平読出カウンタ ２７３ 垂直読出カウンタ ２７４ アドレスデコード部 ２７５ 減算器 ２７６ 乗算器 ２７７，２７８ 加算器

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 ＦＩ Ｈ０４Ｎ 5/91 Ｈ０４Ｎ 5/91 Ｈ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の映像を合成し、この合成した映像を
   印刷に供するために画像印刷装置に供給する映像合成装
   置において、 第１の映像入力装置より入力された第１の映像信号にお
   ける任意の一画面の画像信号を記憶する第１のメモリ
   と、 第２の映像入力装置より入力された第２の映像信号にお
   ける任意の一画面の画像信号を記憶する第２のメモリ
   と、 前記第１及び第２のメモリへの画像信号の書き込みを制
   御する書込制御手段と、 前記第１及び第２のメモリに書き込まれた画像信号の読
   み出しを制御する読出制御手段と、 前記第１及び第２のメモリより読み出されたそれぞれの
   画像信号の混合率係数を発生する混合率係数発生手段
   と、 前記それぞれの画像信号を前記混合率係数に従って合成
   して合成画像信号を生成し、前記画像印刷装置に供給す
   る合成手段とを備えて構成したことを特徴とする映像合
   成装置。
2. 【請求項２】前記合成手段には、タイトル情報生成装置
   からのタイトル情報がさらに入力され、前記合成手段
   は、前記合成画像信号に前記タイトル情報を合成するこ
   とを特徴とする請求項１記載の映像合成装置。