JPH1143236A - シート給送装置及び画像処理装置 - Google Patents

シート給送装置及び画像処理装置

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JPH1143236A
JPH1143236A JP9198175A JP19817597A JPH1143236A JP H1143236 A JPH1143236 A JP H1143236A JP 9198175 A JP9198175 A JP 9198175A JP 19817597 A JP19817597 A JP 19817597A JP H1143236 A JPH1143236 A JP H1143236A
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JP
Japan
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sheet
sheet feeding
feeding
cleaning
polishing
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Application number
JP9198175A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiko Nishigori
俊彦 錦織
Hidekazu Motai
英一 甕
Mamoru Takai
守 高居
Hiroyuki Tamaki
寛之 玉木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Priority to US08/923,525 priority patent/US6042104A/en
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給送回転体の摩擦係数を常に一定以上に維持
可能であり、安定したシート給送が可能なシート給送装
置及びこれを用いた画像処理装置を提供する。 【解決手段】 セットしたシートを1枚ずつ分離給送す
るシート給送装置において、シートに給送力を付与する
給送回転体と、前記給送回転体が給送するシートを分離
するための分離部材と、シート給送装置本体内に設けら
れ、前記給送回転体の給送力低下を回復させるための回
復手段とを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシートを1枚ずつ分
離給送するシート給送装置及びこれを用いた画像処理装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のレーザープリンタ等の画像形成装
置、或いは原稿読取装置等の画像処理装置は、複数枚の
シートをトレイ等にセットし、これを1枚ずつ分離給送
するが、このシート給送装置は一般的にピックアップロ
ーラと分離パッドで構成されるものが多い。これは分離
パッドによってシート束の最上シートをピックアップロ
ーラに押圧し、シート相互の摩擦係数よりも高い摩擦係
数を有するピックアップローラで最上シートを給送する
と共に、それ以外のシートは摩擦係数の高い分離パッド
の摩擦力によって重送されないようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記給
送装置にあっては、長期間の使用によってピックアップ
ローラの表面が変質したり硬化することがあり、また印
刷用紙の紙粉等がピックアップローラに付着することが
あり、そのような場合にはシート給送に必要な摩擦係数
が得られなくなることがある。
【0004】更に、近年では小型プリンタとしてインク
ジェットプリンタが普及してきたが、このインクジェッ
トプリンタ等においては、シートへのインクの定着性或
いは滲み等をコントロールする目的でシートの画像形成
面にシリカ等のコーティングを施したシートを使用する
ことがあるが、その場合は前記紙粉とは別にコート層が
ピックアップローラに付着してシート給送力が低下し、
正確なシート給送が困難になる可能性がある。
【0005】本発明は上記課題を解決するものであり、
その目的は、給送回転体の摩擦係数を常に一定以上に維
持可能であり、安定したシート給送が可能なシート給送
装置及びこれを用いた画像処理装置を提供するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る代表的な構成は、セットしたシートを1
枚ずつ分離給送するシート給送装置において、シートに
給送力を付与する給送回転体と、前記給送回転体が給送
するシートを分離するための分離部材と、シート給送装
置本体内に設けられ、前記給送回転体の給送力低下を回
復させるための回復手段とを有することを特徴とする。
【0007】上記構成にあっては、給送回転体に紙粉等
が付着して摩擦係数が低下した場合に回復手段を動作さ
せることによって前記摩擦係数を回復するようになる。
このため、シート給送不良を発生することなく、常に安
定したシート給送が可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に本発明に係るシート給送装置
及びこれを用いた画像処理装置について図面を参照して
具体的に説明する。
【0009】〔第1実施形態〕図1乃至図3を参照して
本発明の第1実施形態に係るシート給送装置を説明す
る。尚、図1はシート給送装置の動作説明図であり、図
2は回復手段の自動動作手順を示すフローチャート、図
3はシート給送装置を用いた画像処理装置であるインク
ジェット画像処理装置の全体模式説明図である。
【0010】ここでは、まず画像処理装置の全体構成に
ついて説明し、次にシート給送装置の構成について説明
する。
【0011】{画像処理装置}この実施形態で説明する
画像処理装置Aは、図3に示すように、画像処理手段と
してインクジェット記録方式の画像形成手段を用いたイ
ンクジェットプリンタであり、給送トレイ1に複数枚の
シートSをセットして記録開始すると、後述するシート
給送装置BによってシートSが1枚ずつ分離給送され
る。給送されたシートSは搬送手段2によって記録領域
へと搬送され、記録領域に設けられた画像形成手段3に
よって所定画像が記録された後、機外へと排出される。
【0012】前記搬送手段2は、給送されたシートSを
記録領域へ搬送する搬送ローラ2a及びこれに圧接して
従動回転するピンチローラ2bと記録されたシートSを
機外へと排出する排出ローラ2cとこれに圧接して従動
回転する拍車ローラ2dとで構成されている。尚、前記
拍車ローラ2dは、シートSの記録面側に接触して回転
するローラであり、シートSとの接触面積が小さく、且
つインク吐出によって画像が形成されたシート面と接触
してもインク像を乱すことがないローラである。
【0013】また、本実施形態では画像形成手段3とし
てインクジェット記録方式を用いている。具体的には、
搬送されるシートSの裏面側を支持するプラテン3aと
対向する位置にキャリッジ3bが設けられており、この
キャリッジ3bはシート幅方向(シート搬送方向と直交
する方向)に長いガイド軸3c及びガイドレール3dに
沿って図示しないモータによって往復移動に取り付けら
れ、更にキャリッジ3bにはインクジェット記録ヘッド
とインクタンクを一体的にしたインクカートリッジ3e
が着脱可能に搭載されている。そして、キャリッジ3b
を移動させると共に、記録ヘッドからインクを吐出させ
てシートSに所定画像を記録するものである。
【0014】前記記録ヘッドは微細な液体吐出口(オリ
フィス)、液路及びこの液路の一部に設けられるエネル
ギー作用部と、該作用部にある液体に作用させる液滴形
成エネルギーを発生するエネルギー発生手段を備えてい
る。
【0015】尚、本実施形態ではインクの吐出構成とし
て、記録信号に応じて電気熱変換体に通電し、その熱エ
ネルギーによってインクに生ずる膜沸騰を利用してイン
クに生ずる気泡の成長、収縮により、インクを吐出口か
ら吐出して記録を行うように構成している。
【0016】また、前記記録ヘッドはシートSの厚さに
応じてインク吐出面とシートSとの距離が適切に保てる
ように、移動可能に構成されている。
【0017】前記シート給送装置B、搬送手段2及び記
録手段3の駆動はバッテリー4を電源として駆動し、操
作パネル5からの指示に従い、コントロールボード6に
設けた制御手段によって駆動制御される。
【0018】{シート給送装置}シートSを1枚ずつ分
離給送するシート給送装置Bは、図1に示すように、シ
ートSに給送力を付与する給送回転体であるピックアッ
プローラ7と、このローラ7が給送するシートSを分離
するための分離部材である分離パッド8と、ピックアッ
プローラ7の給送力低下を回復させるためにシート給送
装置本体内に設けられた回復手段9とを有する。尚、図
1はシート給送方向から見た図である。
【0019】前記ピックアップローラ7は2個のゴムロ
ーラであり、シートSに対してはシート相互間の摩擦係
数よりも高い摩擦係数を有し、図示しないモータによっ
て駆動回転してシートSに給送力を付与する。また、前
記ピックアップローラ7は回動可能なアーム等に取り付
けられており、シートSのピックアップ動作に応じて上
下するようになっている。
【0020】分離パッド8は摩擦係数の高い部材によっ
て構成されており、ピックアップローラ7へシートSを
押圧し、前記摩擦力によってピックアップローラ7で複
数枚のシートが給送される場合でも、最上シート以外の
シートの給送を阻止する。これにより、最上シート1枚
のみが分離給送されるものである。
【0021】次に回復手段9はピックアップローラ7の
給送力低下を回復させるためのものであり、シートSに
コーティングされたシリカや紙粉等がピックアップロー
ラ7に付着したときに、これをクリーニングするための
クリーニング手段と、ピックアップローラ7の表面が変
質したり硬化した場合に該ローラ7の表面を研磨するた
めの研磨手段とをシート給送装置本体内に有している。
【0022】クリーニング手段は、乾いた状態でクリー
ニングする乾式クリーニングと、クリーニング液を含ま
せてクリーニングを行う湿式クリーニングとがあり、比
較的湿式クリーニングの方がクリーニング効果が高い。
クリーニングパッド9aとしては、親水性のある不織布
やポリオレフィンの粒子を焼結したプラスチック等を用
いるとよい。また、これらクリーニングパッドに含浸さ
せるクリーニング液としては、エタノール、水塔がロー
ラの汚れ除去効果が高く、且つ摩擦力の回復が良い。本
実施形態では前記クリーニングパッド9aが平板状のホ
ルダー10にピックアップローラ7の間隔に対応して2個
取り付けてられている。
【0023】研磨手段は、研磨するローラよりも硬度が
高く、表面粗さの粗い部材を用いると良い。例えば、シ
ート状の基材に粒状の研磨剤を付着固定した「紙やす
り」状のもの、ポリエステルシートに粒状の研磨剤を付
着固定したもの、多孔質部材(例えば、ポリオレフィン
の100 μm 程度の粒子を焼結した多孔質プラスチック
等)があり、これらで構成した研磨パッド9bがクリー
ニングパッド9aと同じくホルダー10にピックアップロ
ーラ7の間隔に対応して2個取り付けられている。
【0024】尚、前記クリーニングパッド9a及び研磨
パッド9bの表面位置は、分離パッド8とピックアップ
ローラ7との接触面よりも低い位置になるように構成さ
れ、シート給送動作の際に前記パッド9a,9bがシー
トSに影響しないようになっている。
【0025】また、前記クリーニングパッド9a及び研
磨パッド9bを取り付けたホルダー10は下面にラック10
aが取り付けられており、このラック10aが装置本体に
取り付けられたピニオンギア11と噛合し、図示しないモ
ータによってピニオンギア11が回動すると、これに応じ
てホルダー10が図1の左右方向へスライドするように構
成されている。
【0026】次にシート給送装置Bの動作について図1
(b) 〜図1(d) を参照して説明する。図1(b) は通常の
シート給送状態を示すものであり、このときは分離パッ
ド8がピックアップローラ7と対向し、ピックアップロ
ーラ7と分離パッド8との協働作用によってシートSを
1枚ずつ分離給送する。
【0027】そして、長期間の使用によってピックアッ
プローラ7の表面が変質したり硬化してシート給送力が
低下した場合には、図1(c) に示すように、ピニオンギ
ア11を回転させてホルダー10を右側にスライドさせ、研
磨パッド9bがピックアップローラ7と対向するように
位置させる。そして、ピックアップローラ7を下降させ
て研磨パッド9bに押しつけた状態で回転させる。これ
により、ピックアップローラ7の表面は研磨パッド9b
によって研磨され、硬化或いは変質したローラ表面を削
り取ることができる。
【0028】次にピックアップローラ7を上昇させて図
1(d) に示すように、ホルダー10を左側へスライドさ
せ、クリーニングパッド9aがピックアップローラ7と
対向するように位置させ、前記研磨パッド9bの場合と
同様にピックアップローラ7の表面をクリーニングパッ
ド9aに押しつけて回転させる。これにより、ピックア
ップローラ7の表面に付着した紙粉やシートにコーティ
ングされたシリカ等、或いは研磨パッド9bによって削
られた削りカス等が除去される。
【0029】以上のように回復手段を動作させることに
よってピックアップローラ7の表面の摩擦係数を回復さ
せることができ、該ローラ7のシート給送力を回復させ
ることができる。
【0030】尚、前記回復動作は研磨動作をした後に連
続してクリーニング動作を行うようにした例を示した
が、研磨動作とクリーニング動作を独立して個々に行う
ように構成してもよい。
【0031】前記回復動作は画像形成するシートの種類
や枚数に応じて自動的に行わせることが可能である。
【0032】回復動作を自動的に行わせるための構成と
しては、制御手段によって例えば図2のフローチャート
に示すように制御する。プリンタドライバー上で画像形
成時に指定されたシートの種類別に記録枚数を積算カウ
ントし(S1)、給送するシートSの種類に応じて予め
定められた係数に応じてカウント数を積算していく(S
2〜S5)。例えば、給送するシートSが普通紙の場合
は係数α=1、インクジェット記録用のコート紙の場合
は係数β=2に設定し、普通紙を積算で50枚、コート紙
を積算で40枚給送した場合にはA=50×1=50、B=40
×2=80となり、合計値A+B=130 となる。これを予
め設定したクリーニング基準値C(例えばC=100 )と
比較し(S6)、合計値A+Bが基準値Cを超えた場合
に自動的にクリーニング動作を行うようにする(S
7)。
【0033】また、前記合計値A+Bを予め設定した研
磨基準値D(例えばD=300 )と比較し、研磨基準値を
超えた場合には研磨動作を行うようにする(S8,S
9)。例えば、普通紙を積算で100 枚、コート紙を積算
で50枚給送した時点では、A+B(100 +100 =200 )
<Dであるために研磨動作は行わないが、普通紙を積算
で100 枚、コート紙を積算で101 枚給送した時点では、
A+B(100 +202 =302 )>Dとなるために研磨動作
を行うようになる。そして、研磨動作を行った後は給送
積算枚数をリセットする(S10)。
【0034】尚、シートSの種類は普通紙とコート紙に
限定する必要はなく、従って前記係数α、βの値も前述
した値に限定されるものでなく、適宜設定するようにす
ればよい。
【0035】また、前記回復動作は使用者が定期的に手
動によって行うようにすることも可能である。例えば、
使用者がレバー等を用いてホルダー10を左右にスライド
させてクリーニングパッド9a又は研磨パッド9bがピ
ックアップローラ7と対向するようにし、該ピックアッ
プローラを駆動回転させるように構成してもよい。この
ようにすると、ホルダー10が平板状であるために、ピニ
オンギア11等の駆動機構が不要となり、装置全体を小型
化することが可能となる。
【0036】〔第2実施形態〕前述した第1実施形態で
はピックアップローラ7がピックアップ動作に応じて上
下するものであったが、図4乃至図6を参照して、ピッ
クアップローラの回転軸が固定されたシート給送装置の
場合について説明する。尚、図4は第2実施形態に係る
クリーニングパッド及び研磨パッドを平行移動させるシ
ート給送装置の要部説明図であり、図5はクリーニング
パッド及び研磨パッドを回動移動させるシート給送装置
の要部説明図、図6はクリーニングパッド及び研磨パッ
ドを同時にピックアップローラに当接させることが可能
なシート給送装置の要部説明図である。
【0037】また、この第2実施形態ではシート給送装
置を用いる画像処理装置は前述した第1実施形態と同様
であるために画像処理装置の全体構成については説明を
省略する。また、第1実施形態と同一機能を有する部材
は同一符号を付す。
【0038】この実施形態に係るシート給送装置Bは、
図4(a) に示すように、分離パッド8はスプリング12に
よって上方へ付勢されており、シートSをピックアップ
ローラ7に押圧する。従って、シートSをセットして給
送を開始すると、ピックアップローラ7が回転し、分離
パッド8との協働作用によって最上シートから順に一枚
ずつ分離されて矢印a,b方向へ給送される。
【0039】ここで、回復手段9は、コ字状のホルダー
13の対向面にそれぞれクリーニングパッド9aと研磨パ
ッド9bが取り付けられており、このホルダー13はレー
ル14に固着されており、このレール14にはラック部14a
が設けられており、このラック部14aに噛合したピニオ
ンギア15を回動すると、レール14と一体的にホルダー13
が移動するようになっている。
【0040】前記ホルダー13はシート給送時には、図4
(a) に示すように、クリーニングパッド9a及び研磨パ
ッド9bのいずれもがピックアップローラ7に対して非
接触となるようにホルダー13が位置しており、このとき
前記パッド9a,9bはピックアップローラ7によるシ
ート給送を阻害しない。そして、ピックアップローラ7
のシート給送力を回復させるために、例えば研磨する場
合には、図4(b) に示すように、ホルダー13を矢印b方
向へ移動させると研磨パッド9bがピックアップローラ
7に圧接し、この状態でピックアップローラ7を回転さ
せると該ローラ7の表面が研磨される。また、ホルダー
13を矢印a方向へ移動させると前記と逆にクリーニング
パッド9aがピックアップローラ7に圧接して該ローラ
7をクリーニングすることが可能となる。これにより、
前述した第1実施形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0041】尚、図4の構成ではホルダー13によってク
リーニングパッド9a及び研磨パッド9bが平行移動す
るようにした例を示したが、図5に示すように回動移動
するように構成することもできる。
【0042】図5に示す回復手段は、モータ16のフラン
ジ16aにクリーニングパッド9aと研磨パッド9bとを
取り付け固定したものであり、図5(b) に示すように、
モータ16を駆動することにより、クリーニングパッド9
a又は研磨パッド9bをピックアップローラ7に圧接さ
せることができ、これによってクリーニング動作又は研
磨動作をさせることができるものである。
【0043】また、図6に示すように構成した場合でも
同様の動作をさせることができる。このシート給送装置
にあっては、クリーニングパッド9aと研磨パッド9b
がそれぞれ軸17a,17bによって回動可能に取り付けら
れ、且つ回動部分にはギア部18a,18bが設けられてい
る。このギア部18aは装置本体に設けられたギア列19a
〜19dのうちのギア19aと噛合し、ギア部18bはギア19
dと噛合している。このため、前記ギア列19a〜19dが
回転すると図6(b) に示すようにクリーニングパッド9
a及び研磨パッド9bが回転して起立するようになって
いる。
【0044】上記構成において、ピックアップローラ7
によってシートSを給送する場合には、図6(a) に示す
ように、クリーニングパッド9a及び研磨パッド9bは
シートSの下部に格納されて、ガイド板20より若干下側
に位置するために、シート給送を阻害しない。また、ガ
イド板20の端面はシート給送を阻害しないように丸み20
aをもたせてある。このため、給送されるシートSの端
面が前記ガイド板20とパッド9a,9bの間に潜り込み
難くなっている。
【0045】このシート給送装置においてピックアップ
ローラ7の給送力が低下した場合には、回復手段を動作
させることによって給送力が回復する。この回復手段
は、ギア列19a〜19dに駆動力を伝達すると、図6(a)
に示すように、クリーニングパッド9a及び研磨パッド
9bが起立してピックアップローラ7に圧接する。この
状態でピックアップローラ7が回転すると、クリーニン
グ動作と研磨動作が同時に行われる。
【0046】尚、図6の実施形態にあってはギア列19a
〜19dによってクリーニングパッド9aと研磨パッド9
bが同時に起立するようにしたが、それぞれを別個の駆
動源によって起立するように構成すれば、クリーニング
動作と研磨動作を個別に行わせることも可能である。
【0047】尚、この第2実施形態においても、前述し
た第1実施形態と同様に、ピックアップローラ7の回復
動作をシートの種類や給送枚数に応じて自動的に行わせ
るようにすることも可能である。
【0048】〔第3実施形態〕次に第3実施形態として
図7及び図8を参照して回復手段の他例を説明する。
尚、図7は第3実施形態に係る回復手段をシート給送方
向から見た構成模式説明図であり、図8はシート給送状
態及び回復手段を動作させた状態の説明図である。
【0049】また、この第3実施形態でもシート給送装
置を用いる画像処理装置は前述した第1実施形態と同様
であるために画像処理装置の全体構成については説明を
省略する。また、前述した実施形態と同一機能を有する
部材は同一符号を付す。
【0050】この実施形態に係るシート給送装置Bは、
図7に示すように、分離パッド8、クリーニングパッド
9a、研磨パッド9bが駆動プーリ21a及び従動プーリ
21bに掛け渡され、矢印c,d方向(シート給送方向と
直交する方向)へ回動可能なベルト22上に取り付けられ
ている。また、前記各パッド8,9a,9bをベルト22
を介してピックアップローラ方向へ押し上げるための圧
板23が矢印e方向へ移動可能に設けられている。
【0051】上記構成において、シートSを給送する場
合には図8(a) に示すように、分離パッド8をピックア
ップローラ7と対向させ、圧板23を上昇させて分離パッ
ド8を下方から支持する。この状態でシートSをセット
して記録開始すると、シートSはピックアップローラ7
と分離パッド8との協働作用によってシートは最上シー
トから1枚ずつ分離給送される。
【0052】次にピックアップローラ7によるシート給
送力を回復させる場合について、研磨動作をさせる場合
で説明すると、図8(b) に示すように、ベルト22を回転
させて研磨パッド9bがピックアップローラ7と対向さ
せた後、圧板23を上昇させて研磨パッド9bを下方から
支持する。この状態でピックアップローラ7を回転させ
ると、該ローラ7の表面が研磨される。尚、クリーニン
グ動作をさせる場合にはベルト22を回転させてクリーニ
ングパッド9aがピックアップローラ7と対向するよう
にして同様に動作させればよい。
【0053】ここで、前記ベルト22はシート給送方向と
直交する方向へ回転するために、各パッド8,9a,9
bがピックアップローラ7に押しつけられるときに、ピ
ックアップローラ7の回転によって該回転方向へ位置ず
れしてしまうことはない。
【0054】前記のようにして、ピックアップローラ7
の表面を削り、或いはローラ表面に付着した紙粉等を除
去し、ピックアップローラ7のシート給送力を回復させ
ることができる。
【0055】〔第4実施形態〕次に第4実施形態として
図9乃至図14を参照して回復手段の他例を説明する。
【0056】尚、この第4実施形態でもシート給送装置
を用いる画像処理装置は前述した第1実施形態と同様で
あるために画像処理装置の全体構成については説明を省
略する。また、前述した実施形態と同一機能を有する部
材は同一符号を付す。
【0057】この実施形態に係るシート給送装置Bは、
図9に示すように、前述した第3実施形態と同様にベル
ト22によってクリーニングパッド9a等を移動させるも
のである。第3実施形態と異なる点は、ベルト22にそれ
ぞれ分離パッド8、クリーニングパッド9a、研磨パッ
ド9bをそれぞれ2組設けた点である。ここで、図9は
回復手段をシート給送方向から見たものであり、(a) は
概略構成を示し、(b)はシート給送状態を示す説明図で
ある。また、図10は回復手段を動作させた状態を示すも
のであり、(a) は研磨動作時を示し、(b) はクリーニン
グ動作時を示す説明図である。
【0058】このように、各パッド8,9a,9bを2
組設けることにより、1組のパッド8,9a,9bが消
耗した場合、他の1組のパッド8,9a,9bに切り替
えることによってパッド自体をリフレッシュさせること
ができるようになっている。また、2組のパッド8,9
a,9bを交互に使用することにより、各パッド8,9
a,9bの耐久性を延ばすことも可能である。
【0059】また、クリーニングパッド9a及び研磨パ
ッド9bがピックアップローラ7の回転軸方向へ移動さ
せる移動量を調節可能に構成し、これらパッド9a,9
bをピックアップローラ7に押し当てた状態で所定量一
方側へ或いは往復移動させることにより、ピックアップ
ローラ7の所定部分のみを研磨或いはクリーニングする
ことが可能である。このとき、クリーニングパッド9a
及び研磨パッド9bの移動方向と直角の断面が前記ピッ
クアップローラ7の断面形状と一致するように構成して
おくことにより、更に効率よくクリーニング或いは研磨
することが可能となる。
【0060】尚、図11及び図12に示すように、ピックア
ップローラ7を回転軸に2個設けるようにすると、シー
トのピックアップ動作がより確実に行われるようになる
が、その場合も同様にそれぞれのピックアップローラ7
にそれぞれ2組のクリーニングパッド9a及び研磨パッ
ド9bを設けるようにすることは可能である。ここで、
図11はピックアップローラを2個設けたシート給送装置
における回復手段をシート給送方向から見たものであ
り、(a) は概略構成を示し、(b) はシート給送状態を示
す説明図である。また、図12は回復手段を動作させた状
態を示すものであり、(a) は研磨動作時を示し、(b) は
クリーニング動作時を示す説明図である。
【0061】また、回復手段を移動させるベルト22はシ
ート給送方向と直交する方向に回動可能とする場合のみ
ならず、図13及び図14に示すように、ベルト22をシート
給送方向と平行に回動させるように構成しても同様の効
果を得ることが可能である。尚、図13はシート給送装置
における回復手段をシート給送方向と直交する方向から
見たものであり、(a) は概略構成を示し、(b) はシート
給送状態を示す説明図である。また、図14は回復手段を
動作させた状態を示すものであり、(a) は研磨動作時を
示し、(b) はクリーニング動作時を示す説明図である。
【0062】〔他の実施形態〕前述した実施形態ではシ
ート給送装置Bをインクジェットプリンタに用いた例を
示したが、これは画像形成手段はインクジェット記録方
式のものに限定する必要がないことは当然であり、例え
ば電子写真方式や熱転写記録方式等の他の記録方式によ
る画像形成装置に用いることも当然可能である。
【0063】更には、画像処理手段としては前述したよ
うに画像形成手段のみならず、画像読取手段で構成する
ことも可能である。即ち、シートSとして原稿をセット
し、この原稿を1枚ずつ分離給送し、画像処理手段とし
ての画像読取手段で原稿記載情報を読み取る画像読取装
置に対しても前記シート給送装置Bは好適に用いること
ができる。
【0064】
【発明の効果】本発明は前述のように構成したために、
給送回転体に紙粉等が付着し、或いは給送回転体の表面
が変質したり硬化してシート給送力が低下したときに、
回復手段を動作させることによって前記給送力を回復さ
せることができる。このため、シート給送不良を防止
し、常に安定したシート給送が可能となる。
【0065】よって、前記シート給送装置を用いて画像
処理装置を構成することにより、高精度な画像処理を行
うことが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】シート給送装置の動作説明図である。
【図2】回復手段の自動動作手順を示すフローチャート
である。
【図3】シート給送装置を用いた画像処理装置であるイ
ンクジェット画像処理装置の全体模式説明図である。
【図4】第2実施形態に係るクリーニングパッド及び研
磨パッドを平行移動させるシート給送装置の要部説明図
である。
【図5】クリーニングパッド及び研磨パッドを回動移動
させるシート給送装置の要部説明図である。
【図6】クリーニングパッド及び研磨パッドを同時にピ
ックアップローラに当接させることが可能なシート給送
装置の要部説明図である。
【図7】第3実施形態に係る回復手段をシート給送方向
から見た構成模式説明図である。
【図8】シート給送状態及び回復手段を動作させた状態
の説明図である。
【図9】回復手段をシート給送方向から見たものであ
り、(a) は概略構成を示し、(b)はシート給送状態を示
す説明図である。
【図10】回復手段を動作させた状態を示すものであ
り、(a) は研磨動作時を示し、(b)はクリーニング動作
時を示す説明図である。
【図11】ピックアップローラを2個設けたシート給送
装置における回復手段をシート給送方向から見たもので
あり、(a) は概略構成を示し、(b) はシート給送状態を
示す説明図である。
【図12】回復手段を動作させた状態を示すものであ
り、(a) は研磨動作時を示し、(b)はクリーニング動作
時を示す説明図である。
【図13】シート給送装置における回復手段をシート給
送方向と直交する方向から見たものであり、(a) は概略
構成を示し、(b) はシート給送状態を示す説明図であ
る。
【図14】回復手段を動作させた状態を示すものであ
り、(a) は研磨動作時を示し、(b)はクリーニング動作
時を示す説明図である。
【符号の説明】
A …画像処理装置 B …シート給送装置 S …シート 1 …給送トレイ 2 …搬送手段 2a …搬送ローラ 2b …ピンチローラ 2c …排出ローラ 2d …拍車ローラ 3 …記録手段 3a …プラテン 3b …キャリッジ 3c …ガイド軸 3d …ガイドレール 3e …インクカートリッジ 4 …バッテリー 5 …操作パネル 6 …コントロールボード 7 …ピックアップローラ 8 …分離パッド 9 …回復手段 9a …クリーニングパッド 9b …研磨パッド 10 …ホルダー 10a …ラック 11 …ピニオンギア 12 …スプリング 13 …ホルダー 14 …レール 14a …ラック部 15 …ピニオンギア 16 …モータ 16a …フランジ 17a,17b…軸 18a,18b…ギア部 19a〜19d…ギア列 20 …ガイド板 20a …丸み 21a …駆動プーリ 21b …従動プーリ 22 …ベルト 23 …圧板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉木 寛之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セットしたシートを一枚ずつ分離給送す
    るシート給送装置において、 シートに給送力を付与する給送回転体と、 前記給送回転体が給送するシートを分離するための分離
    部材と、 シート給送装置本体内に設けられ、前記給送回転体の給
    送力低下を回復させるための回復手段と、 を有することを特徴とするシート給送装置。
  2. 【請求項2】 前記回復手段は、分離給送したシートの
    枚数等に応じて動作することを特徴とする請求項1記載
    のシート給送装置。
  3. 【請求項3】 前記回復手段は、前記給送回転体の表面
    をクリーニングするためのクリーニング手段と、前記給
    送回転体の表面を研磨するための研磨手段とを有するこ
    とを特徴とする請求項1記載のシート給送装置。
  4. 【請求項4】 前記回復手段は、前記クリーニング手段
    と前記研磨手段とを切り換え可能に構成したことを特徴
    とする請求項3記載のシート給送装置。
  5. 【請求項5】 前記回復手段は、前記クリーニング手段
    と前記研磨手段とを支持する支持手段を平行移動又は回
    動移動させて前記クリーニング手段と研磨手段とを切り
    換え可能に構成したことを特徴とする請求項4記載のシ
    ート給送装置。
  6. 【請求項6】 前記支持手段の移動は、回転ベルトによ
    って行うよう構成したことを特徴とする請求項5記載の
    シート給送装置。
  7. 【請求項7】 前記回転ベルトには前記クリーニング手
    段及び前記研磨手段をそれぞれ複数有することを特徴と
    する請求項6記載のシート給送装置。
  8. 【請求項8】 前記支持手段は、前記クリーニング手段
    又は前記研磨手段を前記給送回転体に圧接させる位置を
    調節可能であることを特徴とする請求項5記載のシート
    給送装置。
  9. 【請求項9】 前記支持手段の回転移動は、前記クリー
    ニング手段と前記研磨手段の双方又は一方を前記給送回
    転体に当接可能であることを特徴とする請求項5記載の
    シート給送装置。
  10. 【請求項10】 シートを一枚ずつ分離給送して画像を
    形成する画像形成装置において、 セットしたシートを一枚ずつ分離給送するための請求項
    1乃至請求項9のいずれか1項記載のシート給送装置
    と、 前記シート給送装置によって給送され 前記シート給送
    装置によって給送されたシートに記載された画像を読み
    取り、又は前記給送されたシートに画像を形成する画像
    処理手段と、 を有することを特徴とする画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記画像処理手段は、インクジェット
    記録手段によりインクをシートに吐出して画像形成する
    画像形成手段であることを特徴とする請求項10記載の画
    像処理装置。
  12. 【請求項12】 前記画像形成手段は、電気熱変換体に
    よって印加される熱エネルギーにより、インクに生ずる
    膜沸騰を利用して吐出口よりインクを吐出させることを
    特徴とする請求項11記載の画像処理装置。
JP9198175A 1996-09-05 1997-07-24 シート給送装置及び画像処理装置 Pending JPH1143236A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000247467A (ja) * 1999-02-26 2000-09-12 Tohoku Ricoh Co Ltd 画像形成装置における給紙装置
JP2002067439A (ja) * 2000-08-29 2002-03-05 Seiko Epson Corp 記録装置およびコントローラ
JP2010064845A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Brother Ind Ltd シート送り装置及び画像形成装置
JP2010173796A (ja) * 2009-01-29 2010-08-12 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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