JPH1142654A - パネル及びその製造方法 - Google Patents

パネル及びその製造方法

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JPH1142654A
JPH1142654A JP9199966A JP19996697A JPH1142654A JP H1142654 A JPH1142654 A JP H1142654A JP 9199966 A JP9199966 A JP 9199966A JP 19996697 A JP19996697 A JP 19996697A JP H1142654 A JPH1142654 A JP H1142654A
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JP
Japan
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urethane foam
panel
foam
semi
rigid urethane
Prior art date
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Pending
Application number
JP9199966A
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English (en)
Inventor
Koji Shiraishi
耕司 白石
Yuji Tamura
裕司 田村
Harunori Kominami
晴紀 小南
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Publication date
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Molding Of Porous Articles (AREA)
  • Floor Finish (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、容易に成形可能で、水ぞり、カー
リング、ドーミングがなく、4〜20mmと薄い厚みで、
硬さGs値が90をきり、歩行感、残留へこみ、床への
納まり性が良好で、さらに簡易に施工が可能なパネル及
びその製造方法を目的とする。 【解決手段】 (A)表面に用いられる面材と、(B)芯材と
なる比重0.1〜0.5である半硬質ウレタンフォーム
と、(c)バック層としての裏面のシート状またはフィル
ム状面材を一体成形することにより得られ、芯材の反発
弾性率が、30〜50%であることを特徴とするパネル
及びその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の素材を芯材
とすることにより、発泡体層を厚くしても歩行感を悪く
することが無く、衝撃の吸収性に優れ、静止荷重に対す
る残留へこみが少なく、且つ加工性に優れ、所定サイズ
への切り出しが容易で床にセットする際の施工を簡略化
することが可能なパネル及びその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年高齢化社会への対応として安全性に
配慮した製品が出てきているが、けがに直接結びつく床
の硬さGs(最大加速度)が100を切る薄物の床材
は、ほとんど見かけられない。この床の硬さGs(最大
加速度)は、測定点に高さ20cmから質量3.85kgの
ヘッドモデルを自由落下させ、床に衝突したときの加速
度を測定し、転倒衝突時の床の硬さを求めたもので、G
sは発生する加速度の最大値を示す。従って衝撃吸収性
の高い床材は、床の硬さGsが低い。転倒時に頭部を床
にぶつけた場合脳障害を起こさない数値としてGs≦1
00という基準がJISで定められているが、特に子供
や老人の転倒を考慮し、より低い数値の製品が求められ
ている。一説では、老人対策としては90以下のGsが
必要とされている。
【0003】そこで従来より、床材の衝撃吸収性を向上
するために塩化ビニル等の発泡体を裏面に用いたり、床
を浮かし設置部分に衝撃吸収性の高いゴムを置く等の方
法を取ってきたが、材料の衝撃吸収性が十分でなかった
り、施工の工程が複雑で床厚みも厚くスペースの面でも
コストの面でも高価なシステムになるなどの問題があ
り、床材として広く普及するには至っていない。
【0004】また、家具等に使われている軟質ウレタン
フォームを床面材に張り付けた床材等もあるが、フォー
ムの反発弾性が高く十分に衝撃を吸収することができな
かったり、寸法変化が大きく実際の使用でしわがでる等
の問題が発生し、実際にはほとんど使用されていない。
また、特開平8−135160号公報では、加熱加圧し
て1/2以下に圧縮加工した軟質ポリウレタンフォーム
を芯材としたものもあるが実際に反発弾性は低くなるど
ころか高くなり、比圧縮の軟質フォームに比べ衝撃吸収
性が改善されていないこと、上記床材を作製するには、
成形したウレタンフォームをさらに加熱圧縮加工した後
に張り合わせる必要があり、安価な床材に使用するには
コスト的に非常に高く実際には使用されていない。
【0005】さらに、発泡ポリエチエレン等のオレフィ
ン系発泡体なども知られているがフォーム部分の復元性
に乏しく、床用パネルとしての使用は難しい。
【0006】最近では、衝撃吸収に優れるゲル状の樹脂
が開発されているが、一般的な床材に使うには値段が高
く、実用的でない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、容易に成形
可能で、4〜20mmと薄い床材厚みで、床の硬さGsが
90をきり、歩行感、残留へこみ、床への納まり性が良
好で、さらに簡易に施工が可能なパネル及びその製造方
法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題点に鑑み種々研究の結果、本発明を完成するに至った
ものである。
【0009】即ち、本発明は、(A)表面に用いられる面
材と、(B)芯材となる比重0.1〜0.5である半硬質
ウレタンフォームと、(c)バック層としての裏面のシー
ト状またはフィルム状面材を一体成形することにより得
られ、芯材の反発弾性率が、30〜50%であることを
特徴とするパネル、好ましくは半硬質ウレタンフォーム
が、インテグラルスキンフォームであること、好ましく
は芯材が、硬さGs(最大化速度)が、90以下の半硬
質ウレタンフォームを芯材に用いること、好ましくは表
面に用いられる面材が、柔軟性に富む表面材を用いるこ
と、好ましくはパネルの厚みが、4〜20mmであり、
芯材であるフォーム層が2〜12mmであること、好ま
しくは表面に用いられる面材が、硬質な表面材を用いる
こと、好ましくはあらかじめ表面に用いられる面材と裏
面用面材を金型またはダブルコンベア内にセットし、上
下の面材の間隙に、クッション性を有する半硬質ウレタ
ンフォーム材料を注入発泡する工程、必要により得られ
たパネルから所定サイズのパネルを切り出す工程からな
ることを特徴とするパネルの製造方法を提供するもので
ある。
【0010】更に、本発明を詳しく説明する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の表面材とは、どの様な面
材でも使用することが可能である。柔軟性に富む表面材
としては、例えば、塩化ビニル系、オレフィン系、FR
P系、アクリル系のタイルやシートなど繊維強化品を含
めたプラスチック系床用面材、綿や絹等の天然繊維、ア
クリルやポリエチレンテレフタレート等のプラスチック
繊維、ガラス繊維、木質系繊維を用いた織布や不織布が
挙げられる。
【0012】硬質な表面材としては、例えば、天然石、
人工大理石、タイル、セラミック、金属、木質系等の無
機系の床材などが挙げられる。木質系材としては、突板
をした合板やムク材等を用いた床用面材が挙げられる。
また、これら表面材は、半硬質ウレタンフォームとなじ
みの良いプライマーであらかじめ表面処理したものでも
良い。さらにこれら面材は、フラットであっても、曲面
であってもかまわない。その厚みは、0.5mmから1
0mm、好ましくは1mmから5mmである。薄すぎる
と歩行感、耐及性等に問題が発生し、厚すぎるとクッシ
ョン性の低下、コストアップ、最終製品の厚みのアップ
につながり好ましくない。
【0013】本発明のパネル材裏面に用いるシート状又
はフィルム状面材としては、例えば一般に用いられるオ
レフィン系、塩化ビニル系、ポリエステル系等のプラス
チックのフィルム、不織布、織布等が挙げられる。これ
ら面材を一体成形することにより寸法安定性の向上が図
られるとともに、パネル自体の強度アップにつながり好
まし。
【0014】本発明の芯材に使用される半硬質ウレタン
フォーム(B)とは、軟質ウレタンフォームと硬質ウレタ
ンフォームの中間の圧縮強さを持ち、90%以上のオー
プンセル構造をとるものでイソシアネート成分にジフェ
ニルメタンジイソシアネート(MDI)またはその変成
物を用いるものを言う。一般的に軟質ウレタンフォーム
のイソシアネート成分は、トリレンジイソシアネート
(TDI)単独または若干のジフェニルメタンジイソシ
アネート(MDI)を併用したものである。このTDI
は、結晶性が強くフォームの反発弾性を高める働きがあ
り、衝撃吸収性を低下させるが、上記半硬質ウレタンフ
ォームは、イソシアネート成分にTDIを使用せずジフ
ェニルメタンジイソシアネート(MDI)またはその変
成物を用いるため、衝撃吸収性を損なわない。このもの
の物性としては、反発弾性率が30〜50%、引張強度
6〜10Kg/cm2、、圧縮強度1〜3Kg/cm2であ
る。好ましくは、この半硬質ウレタンフォームがインテ
グラルスキンフォームであることが望ましい。
【0015】インテグラルスキンフォームとは、1回の
注入発泡のプロセスで、同一物質で連続したフォーム芯
部(コア)とソリッド表層部(スキン)を形成するもの
である。このフォームの表層部から芯部に至る密度分布
は、最大値を示す表層部から連続的に変化し深部で最小
値となる。この半硬質ウレタンフォームは、初期に低密
度部分のフォームが変形を始め、徐々に高密度部分がが
変形を起こし適度に衝撃を吸収すること、さらにオープ
ンセル構造により適度な空気の流出が起こるため、クッ
ション材に一般的に用いられる軟質ウレタンフォームに
比べ、腰が強く衝撃を吸収する能力が高い。
【0016】この半硬質ウレタンフォームは、ポリオー
ルコンパウンド成分とポリイソシアネート成分を混合均
一化し発泡硬化させた発泡体である。
【0017】この半硬質ウレタンフォームに用いられる
ポリオールコンパウンドの成分は、主にポリヒドロキシ
化合物、ウレタン化反応触媒触媒、酸化防止剤、発泡
剤、整泡剤、難燃剤、着色剤、安定剤からなりその他添
加剤が配合されていても良い。
【0018】有機ポリヒドロ化合物としては、例えば反
応開始剤に、水、エチレングリコール、プロピレングリ
コール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ヘキサ
トリオール、ペンタエリスリトール等のような少なくと
も2個以上の活性水素基を有する化合物を出発原料とし
て、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチ
レンオキサイド等に代表されるアルキレンオキサイドを
単独で、または併用してポリエーテルポリオール、さら
にこれらのポリエーテルポリオール中でアクリルやスチ
レンをグラフト重合させたいわゆるポリマーポリオー
ル、あるいはこれらのポリマーポリオールとポリエーテ
ルポリオールの混合物が挙げられる。また、アジピン
酸、セバチン酸、イソフタル酸等の単品または二種以上
を併用した二塩基酸に、エチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコ
ール、トリメチロールプロパン、グリセリン等の単品ま
たは二種類以上を併用した多価アルコールを化学両論的
に過剰に反応させて得られた末端に水酸基を有するポリ
エステルポリオール、カプロラクトンを開環重合して得
られるポリカプロラクトンポリオール、上記ポリエステ
ルポリオールを反応開始剤に用いて前述のアルキレンオ
キサイド類を付加重合して得られるポリエステルポリエ
ーテルポリオール、並びに必要に応じて、エチレングリ
コール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリ
スリトール等の低分子量多価ポリオール及びこれらの混
合物が挙げられる。
【0019】ウレタン化反応触媒としては、例えば第三
級アミノ化合物であるトリエチレンジアミン、トリエチ
ルアミン、ペンタメチルジメチレントリアミン、N,N
−ジシクロヘキシルアミン、N,N,N’,N’−テト
ラメチルプロピレンジアミン、N−エチルモルホリン、
N−メチルモルホリン、1,8−ジアザビシク(5、
4、0)ウンデセン、N置換イミダゾール等及びこれら
の混合物が挙げられる。また、ナフテン酸鉛、ナフテン
酸亜鉛、ナフテン酸錫、オクチル酸鉛、オクチル酸亜
鉛、オクチル酸錫、ジブチル酸ジラウレート等の有機金
属塩を併用することも可能である。
【0020】酸化防止剤としては、例えばトリメチルホ
スファイト、トリエチルホスファイト、メチルジフェニ
ルホスファイト、トリフェニルホスファイト、トリクレ
ジルホスファイト、ジメチルクレジルホスファイト等の
ホスフェイト類及びこれらの混合物が挙げられる。
【0021】発泡剤としては、特に反応型発泡剤である
水と、必要に応じ分子内に少なくとも1個の水素原子を
持った、含フッ素ハロゲン化炭化水素または含フッ素炭
化水素なども使用することが出来るが、かかる含フッ素
(ハロゲン化)炭化水素として特に代表的なもののみを
例示すると、トリフロロメタン、ジフロロメタン、ペン
タフロロエタン、ジフロロエタン、ジクロロモノフロロ
メタン、モノクロロモノフルオロメタン、モノクロロジ
フルオロメタン、ジクロロトリフロロエタン、ジクロロ
フルオロエタン、モノクロロテトラフロロエタン、モノ
クロロジフロロメタンまたはモノクロロジフロロエタン
などを使用することが出来る。
【0022】さらに、メチレンクロライドのような、低
沸点のハロゲン化炭化水素を併用することもまた、可能
である。
【0023】ポリイソシアネート成分としては、例えば
MDI、ポリエチレンポリフェニルポリイソシアネート
及びカルボジイミド変性MDI等の液状イソシアネート
類、さらに上記記載のポリヒドロキシ化合物にこれら有
機ポリイソシアネートを化学両論的に過剰に反応させて
得られる末端イソシアネートプレポリマー類、さらにこ
れらイソシアネートの混合物が挙げられる。
【0024】インテグラルスキンフォームとして好まし
い組成は、上記有機ポリヒドロキシ化合物としては、2
から3の官能基を持ち末端をエチレンオキサイド(E
O)キャップした長鎖ポリエーテルポリオール及び、ま
たはアクリルやスチレンをグラフトしたポリマーポリオ
ールを成分中に持ったもの、ポリイソシアネート成分と
しては、MDI系液状イソシアネート、ウレタン変成M
DI、を持ったもが挙げられる。
【0025】本発明の床用パネルの厚みは、好ましく
は、20mm以下であり更に好ましくは5mmから10
mmである。また半硬質ウレタンフォームは、少なくと
も3mm以上、好ましくは5mm以上である。これより
床用パネルの厚みが厚くなると、クッション性が強くな
りすぎ歩行感が低下するだけでなく、床の施工性やコス
トが上がりすぎ好ましくない。5mmよりの厚みが薄く
なると、十分な衝撃吸収性を発揮できず、また成形性の
面でも、樹脂の充填性が低下し床材の品質の安定性が低
下する問題がある。
【0026】本発明の床用パネルに用いられる半硬質ウ
レタンフォームの比重は、0.10から0.5が好まし
く、さらに好ましくは0.15から0.4である。半硬
質ウレタンフォームの密度が高すぎると、硬度が高くな
り十分な衝撃吸収性を得られず、コストも高くなり好ま
しくない。またフォーム密度が低すぎると、衝撃を十分
に吸収できず、底づきにより逆に衝撃を与えるのみなら
ず、歩行感の低下、残留へこみの増加等、床材に向かな
い特性となり好ましくない。
【0027】床用パネルルの製造方法としては、30〜
70℃に温調した箱体の型内に表面材及び裏面材をあら
かじめ金型の上下面それぞれセットし金型を締めて、表
面材と裏面材との間隙に芯材となる半硬質ウレタンフォ
ームの原液を注入し、所定倍率に発泡させ、該半硬質ウ
レタンフォーム原料の発泡硬化させるバッチ方法、また
はベルトコンベアを所定の厚みの空間が空くように上下
に取り付け、上下コンベア面に表面材とバック層用面材
をそれぞれ送り込み、その中間の空隙に心材となる半硬
質ウレタンフォーム用原液を流し込みコンベア中で発泡
硬化させるダブルコンベア方式からなる成形工程と、該
発泡硬化した床用パネルを成形金型から取り出し、又は
ベルトコンベアの端部から送り出し、必要に応じて得ら
れた床用パネルを所定サイズに切り出す工程からなる。
これにより、従来張り合わせ等で作られた床材に比べ一
部の材料のみ使用サイズに加工するだけで、床用パネル
が低コストで得られる。バッチ方式でもダブルコンベア
方式でも同等の性能の床材を成形することが可能であ
る。このように、一体成形することが可能であり、加熱
圧縮加工した軟質ウレタンフォームに比べ、はるかに安
価に大量に成形品を製造することが可能である。
【0028】所定サイズへの切断としては、通常の床材
として一般的な寸法である幅610、910、1210
mm、長さ610、910、1820、2420mmな
どである。
【0029】本発明の床用パネルの形状は、曲面、平
面、凹凸面等で、好ましくはパネル状の平面板である。
また切り出し形状としては、円形、四角形、長方形等の
一般的な形状から、卵形等の自由形状でも良い。また床
材の表面は、滑り止めの模様等の小さい凹凸があるもの
でも良い。
【0030】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき説明するが文
中特に断りのない限り、「部」「%」等は重量基準であ
る。
【0031】(実施例1)45℃に温調した1000m
m×2000mm×7mmの箱体状の成形型に厚み2.
0mmの可塑系ポリ塩化ビニルシート及びポリエステル
系不織布をセットし、半硬質ウレタンフォーム原液を注
入発泡し、半硬質ウレタンフォーム層の厚みおよび密度
が、それぞれが5mm、0.2g/cm3である床用パ
ネル(厚み7mm、比重約0.43)の成形品を得た。
【0032】この時の半硬質ウレタンフォーム材料は、
水酸基価28.5のアクリルニトリルグラフトポリマー
ポリオール100部、発泡剤として水3部及び触媒とし
てジメチルエタノールアミン1部からなるポリオールコ
ンパウンドと、ポリメチレンポリフェニルポリイソシア
ネートの組み合わせからなるものである。
【0033】次にこの複合成形品を、300×300m
mの大きさに切り出し軽量パネルとして評価した。結果
を表1に示した。
【0034】(実施例2)45℃に温調した1000m
m×2000mm×7mmの箱体状の成形型に表面材と
してプライマー処理した厚み2.0mmのポリオレフィ
ン系シート及びガラス製サーフェイスマットをセット
し、ウレタンフォーム原液を注入発泡し、半硬質ウレタ
ンフォーム層の厚みおよび密度が、それぞれが12m
m、0.4g/cm3である床用パネル(厚み7mm、比
重約0.5)の成形品を得た。
【0035】この時の半硬質ウレタンフォーム材料は、
水酸基価28.5のアクリルニトリルグラフトポリマー
ポリオール100部、発泡剤として水3部及び触媒とし
てジメチルエタノールアミン1部からなるポリオールコ
ンパウンドと、ポリメチレンポリフェニルポリイソシア
ネートの組み合わせからなるものである。
【0036】次にこのサンドイッチパネルを、900×
2400mmの大きさに切り出し軽量パネルとして評価
した。結果を表1に示した。
【0037】(実施例3)45℃に温調した1000m
m×2000mm×7mmの箱体状の成形型に表面材と
してプライマー処理した厚み2.0mmの可塑系ポリ塩
化ビニルシート及び100ミクロンのポリエチレンフィ
ルムをセットし、ウレタンフォーム原液を注入発泡し、
半硬質ウレタンフォーム層の厚みおよび密度が、それぞ
れが7mm、0.2g/cm3である床用パネル(厚み
14mm、比重約0.5)の成形品を得た。
【0038】この時の半硬質ウレタンフォーム材料は、
水酸基価35の末端エチレンオキサイド付加PPG10
0部、発泡剤として水3部及び触媒としてジメチルエタ
ノールアミン1部からなるポリオールコンパウンドと、
ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートの組み合
わせからなるものである。
【0039】次にこのサンドイッチパネルを、300×
300mmの大きさで切り出し軽量パネルとして評価し
た。結果を表1に示した。
【0040】(実施例4)45℃に温調した1000m
m×2000mm×14mmの箱体状の成形型に表面材
として厚み9.0mmのフローリング用の木質系面材及
び100ミクロンのポリエステル系不織布をセットし、
ウレタンフォーム原液を注入発泡し、半硬質ウレタンフ
ォーム層の厚みおよび密度が、それぞれが5mm、0.
2g/cm 3である床用パネル(厚み14mm、比重約
0.5)の成形品を得た。
【0041】この時の半硬質ウレタンフォーム材料は、
水酸基価35の末端エチレンオキサイド付加PPG10
0部、発泡剤として水3部及び触媒としてジメチルエタ
ノールアミン1部からなるポリオールコンパウンドと、
ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネートの組み合
わせからなるものである。
【0042】次にこのサンドイッチパネルを、300×
300mmの大きさで切り出し軽量パネルとして評価し
た。結果を表1に示した。
【0043】(比較例1)水酸基価36の末端エチレン
オキサイド付加PPG100部、発泡剤として水1部及
びメチンクロライド5部、触媒としてスタナスオクトエ
ート0.45部からなるポリオールコンパウンドと、ト
リレンジイソシアネートの組み合わせからなるフォーム
密度0.1の軟質ウレタンスラブフォームより切りだし
た厚み5mmのウレタンフォームを厚み2.0mmの可
塑系ポリ塩化ビニルシートに接着剤で張り合わせた。
【0044】次にこのサンドイッチパネルを、300×
300mmの大きさで切り出し軽量パネルとして評価し
た。結果を表1に示した。
【0045】(比較例2)厚み2.0mmの可塑系ポリ
塩化ビニルシートに0.2g/cm3の密度の発泡した
可塑系ポリ塩化ビニルシートを接着剤で張り合わせた。
【0046】次にこのサンドイッチパネルを、300×
300mmの大きさで切り出し軽量パネルとして評価し
た。結果を表1に示した。
【0047】(比較例3)45℃に温調した1000m
m×2000mm×7mmの箱体状の成形型に厚み2.
0mmの可塑系ポリ塩化ビニルシートのみをセットし、
半硬質ウレタンフォーム原液を注入発泡し、半硬質ウレ
タンフォーム層の厚みおよび密度が、それぞれが2m
m、0.2g/cm3である床用パネル(厚み4mm、
比重約0.55)の成形品を得た。
【0048】この時の半硬質ウレタンフォーム材料は、
水酸基価28.5のアクリルニトリルグラフトポリマー
ポリオール100部、発泡剤として水3部及び触媒とし
てジメチルエタノールアミン1部からなるポリオールコ
ンパウンドと、ポリメチレンポリフェニルポリイソシア
ネートの組み合わせからなるものである。
【0049】次にこの複合成形品を、300×300m
mの大きさに切り出し軽量パネルとして評価した。結果
を表1に示す。
【0050】(比較例4)水酸基価36の末端エチレン
オキサイド付加PPG100部、発泡剤として水1部及
びメチンクロライド5部、触媒としてスタナスオクトエ
ート0.45部からなるポリオールコンパウンドと、ト
リレンジイソシアネートの組み合わせからなるフォーム
密度0.1の軟質ウレタンスラブフォームより切りだし
た厚み10mmのウレタンフォームを150℃、20at
mで圧縮加工し、厚み5.0mmのシートとし、さらに
厚み2.0mmの可塑系ポリ塩化ビニルシートに接着剤
で貼り合わせた。
【0051】次にこのサンドイッチパネルを、300×
300mmの大きさで切り出し軽量パネルとして評価し
た。結果を表1に示した。
【0052】
【表1】 注)カーリンク゛ ト゛ーミンク゛ :ー20℃、20℃、80℃での床材の変形を見る 水反り :煉瓦上で24時間吸水した後の床材の変形を見る 反発弾性率JIS K6401:一定高さから落とした鋼球の跳ね返った高さの割 合
【0053】以上のことから、本発明は、従来品に比べ
床の硬度Gsが小さく、歩行感も問題なく、床施工時の
変形も少ないことが判明した。
【0054】
【発明の効果】本発明のパネルは、表面材、裏面材と半
硬質ウレタンフォームを芯材に用いることにより、従来
の可塑系ポリ塩化ビニル発泡体や軟質ウレタンスラブフ
ォームおよびその圧縮品を衝撃吸収材とした床用パネル
に比べ、はるかに衝撃吸収性に優れ、かつ通常の床材と
しての性能を保持する床用パネルを得ることが可能であ
る。さらに、実際の施工の面でも、従来の床材では、床
面の平滑度が高くないと納まりが悪く、面仕上げをした
後セットしていたが、本床用パネルでは多少の不陸であ
れば問題なく施工可能である。従って、これらの特徴を
生かし、けがの発生が心配される老人ホームや幼稚園、
小学校等の床材、簡易施工を生かし、居間、廊下、洗面
所、トイレ、台所等の床材、壁材、表面部材として使用
が可能である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)表面に用いられる面材と、(B)芯材と
    なる比重0.1〜0.5である半硬質ウレタンフォーム
    と、(c)バック層としての裏面のシート状またはフィル
    ム状面材を一体成形することにより得られ、芯材の反発
    弾性率が、30〜50%であることを特徴とするパネ
    ル。
  2. 【請求項2】 半硬質ウレタンフォームが、インテグラ
    ルスキンフォームであることを特徴とする請求項1記載
    のパネル。
  3. 【請求項3】 芯材が、硬さGs(最大化速度)が、9
    0以下の半硬質ウレタンフォームを芯材に用いることを
    特徴とする請求項1、2記載のパネル。
  4. 【請求項4】 表面に用いられる面材が、柔軟性に富む
    表面材を用いることを特徴とする請求項1記載のパネ
    ル。
  5. 【請求項5】 パネルの厚みが、4〜20mmであり、
    芯材であるフォーム層が2〜12mmであることを特徴
    とする請求項1記載のパネル。
  6. 【請求項6】 表面に用いられる面材が、硬質な表面材
    を用いた請求項1〜4いずれか記載の床用パネル。
  7. 【請求項7】 あらかじめ表面に用いられる面材と裏面
    用面材を金型またはダブルコンベア内にセットし、上下
    の面材の間隙に、クッション性を有する半硬質ウレタン
    フォーム材料を注入発泡する工程、必要により得られた
    パネルから所定サイズのパネルを切り出す工程からなる
    ことを特徴とするパネルの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012224980A (ja) * 2011-04-15 2012-11-15 Puroto Giken:Kk 畳の製造方法及び畳
JP2013209850A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Toppan Cosmo Inc 床材
US9697956B2 (en) 2012-09-03 2017-07-04 Ecole Polytechnique Federale De Lausanne (Epfl) Diketopyrrolopyrole (DPP)-based sensitizers for electrochemical or optoelectronic devices
JP2019178519A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 アキレス株式会社 床材

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