JPH1142648A - 基板成形金型、及び基板成形金型における成形基板の板厚調整方法 - Google Patents

基板成形金型、及び基板成形金型における成形基板の板厚調整方法

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JPH1142648A
JPH1142648A JP14022698A JP14022698A JPH1142648A JP H1142648 A JPH1142648 A JP H1142648A JP 14022698 A JP14022698 A JP 14022698A JP 14022698 A JP14022698 A JP 14022698A JP H1142648 A JPH1142648 A JP H1142648A
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/263Moulds with mould wall parts provided with fine grooves or impressions, e.g. for record discs
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Abstract

(57)【要約】 【課題】成形基板の径方向や周方向に厚みばらつきが発
生する。 【解決手段】一対の嵌合する金型1,2の間に形成され
るキャビティ内に樹脂を充填することにより基板を成形
する基板成形用金型であって、少なくとも一方の金型1
を構成する鏡面盤6と固定金型基盤8と間で、且つ、固
定突当リング13の内側の領域に、成形基板の板厚のば
らつきに応じてシム9,12を設けて、成形基板の板厚
調整を行う構成とした基板成形金型である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、光ディス
ク等に使用する樹脂基板を成形することに利用可能な、
基板成形金型、及び基板成形金型における成形基板の板
厚調整方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、メモリ媒体としての光ディス
クの基板の成形には樹脂材料が用いられている。この基
板は、嵌合する一対の金型である固定金型と可動金型と
の間に形成した隙間に、溶融樹脂を流入させた後に、固
化させて成形するものである。
【0003】そこで従来は、成形された基板の板厚分布
が、金型を形成する部材の加工精度で決まっていた。し
かし、光ディスクの記録容量が大きくなるにつれて光デ
ィスク基板に要求される板厚の精度が高くなってきた。
これは、基板のチルトの影響を低減するために基板の板
厚を薄くする必要があるためである。
【0004】特開平7−266378号公報には、固定
金型と可動金型との接合面を形成する接合部材とこれを
取り付ける取付型板との間にシムを設ける方法が開示さ
れている。この場合、キャビティ厚が変わるため基板の
外径を形作る外周リングを弾性部材でスタンパ側に押し
当てている。
【0005】図19にその金型の断面図を示す。固定金
型101と可動金型102とは締まって固定突当リング
103と可動突当リング104とが当たって止まる。固
定突当リング103は固定取付型板105とシム106
を介して嵌合する。固定取付型板105には内周側に向
かって、順に固定鏡面盤107、固定ブッシュ108、
スプルブッシュ109が設けられている。固定鏡面盤1
07上にはスタンパ110が、内周と外周とをそれぞ
れ、スタンパホルダー111、外周リング112とで保
持されている。外周リング112は可動金型102と連
動して動く構造のため、弾性部材であるバネ113でス
タンパ110側に押し当てている。可動金型102側
は、可動突当リング104が可動取付型板114にボル
ト止めされており、内周側に順に可動鏡面盤115、可
動ブッシュ116、エジェクタパンチ117、カットパ
ンチ118、エジェクタピン119が設けられている。
固定鏡面盤107および可動鏡面盤115には、それぞ
れ、温調溝120および121が設けられている。成形
基板の板厚の調整はシム106の板厚を変えることで行
う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな特開平7−266378号公報で示された従来の方
法では、固定金型と可動金型とが突き当てられた際に両
金型間に形成されるキャビティの厚みを規定する箇所に
シムを配置している。そのために、成形された基板の全
体的な厚みの調整は可能であるが、成形された基板の面
内ばらつき、すなわち、径方向や周方向の厚みのばらつ
きを抑制することは困難である。
【0007】本発明は、このような従来の金型の課題を
考慮し、成形基板の厚みばらつきを抑制することができ
る基板成形用金型、及び基板成形金型における成形基板
の板厚調整方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の本発明(請求項1
記載の本発明に対応)は、基板を成形する一対の基板成
形部材と、前記一対の基板成形部材の内、一方の基板成
形部材を保持する固定基盤と、前記一対の基板成形部材
の内、他方の基板成形部材を保持する可動基盤と、前記
一対の基板成形部材が嵌合された際、それら一対の基板
成形部材の間に、前記基板を成形する所定の隙間を設け
るために互いに突当てられる、前記固定基盤及び可動基
盤に設けられ且つ前記基板成形部材を実質上取り囲む位
置に配置された一対の突当部材と、前記隙間を調整する
ために、前記一方の基板成形部材と前記固定基盤との間
及び/又は前記他方の基板成形部材と前記可動基盤との
間であって、且つ、前記突当部材の内側に配置される隙
間調整手段とを備えた基板成形金型である。
【0009】又、第2の本発明(請求項2記載の本発明
に対応)は、前記基板成形部材が複数の金型構成部材の
組み合わせにより構成されている場合、前記複数の金型
構成部材の内、全部又は一部の金型構成部材と前記基盤
との間に、前記隙間調整手段が設けられている上記第1
の発明の基板成形金型である。
【0010】又、第3の本発明(請求項3記載の本発明
に対応)は、前記基板成形部材に形成された、温度調整
用の媒体を流す溝を覆うための蓋部材を備え、前記隙間
調整手段が、前記蓋部材と前記固定基盤又は可動基盤と
の間に設けられている上記第1の発明の基板成形金型で
ある。
【0011】又、第4の本発明(請求項4記載の本発明
に対応)は、前記突当部材は実質上環状であり、前記基
盤と前記基板成形部材との接合面が、前記突当部材の内
周壁面に当たる位置に段差があり、前記隙間調整手段
が、前記段差における前記内周壁面に隣接して配置され
ている上記第1の発明の基板成形金型である。
【0012】又、第5の本発明(請求項5記載の本発明
に対応)は、上記基盤と前記基板形成部材との接合面
が、実質上環状の段差を有しており、前記隙間調整手段
が、前記段差における環状の壁面に隣接して配置されて
いる上記第1の発明の基板成形金型である。
【0013】又、第16の本発明(請求項16記載の本
発明に対応)は、基板を成形する一対の基板成形部材
と、前記一対の基板成形部材の内、一方の基板成形部材
を保持する固定基盤と、前記一対の基板成形部材の内、
他方の基板成形部材を保持する可動基盤と、前記一対の
基板成形部材が嵌合された際、それら一対の基板成形部
材の間に、前記基板を成形する所定の隙間を設けるため
に互いに突当てられる、前記固定基盤及び可動基盤に設
けられ且つ前記基板成形部材を実質上取り囲む位置に配
置された一対の突当部材とを備えた基板成形金型におけ
る成形基板の板厚調整方法であって、前記隙間を調整す
るために、前記一方の基板成形部材と前記固定基盤との
間及び/又は前記他方の基板成形部材と前記可動基盤と
の間であって、且つ、前記突当部材の内側に隙間調整手
段を配置する基板成形金型における成形基板の板厚調整
方法である。
【0014】又、第17の本発明(請求項17記載の本
発明に対応)は、前記基板成形部材が複数の金型構成部
材の組み合わせにより構成されている場合、前記隙間調
整手段を、前記複数の金型構成部材の内、全部又は一部
の金型構成部材と前記基盤との間に設ける上記第16の
発明の基板成形金型における成形基板の板厚調整方法で
ある。
【0015】又、第18の本発明(請求項18記載の本
発明に対応)は、前記基板成形部材に設けられた、温度
調整用の媒体を流す溝を覆うための蓋部材が設けられて
いる場合、前記隙間調整手段を、前記蓋部材と前記固定
基盤又は可動基盤との間に設ける上記第16の発明の基
板成形金型における成形基板の板厚調整方法である。
【0016】又、第19の本発明(請求項19記載の本
発明に対応)は、前記突当部材は実質上環状であり、
又、前記基盤と前記基板成形部材との接合面が、前記突
当部材の内周壁面に当たる位置に段差がある場合、前記
隙間調整手段を、前記段差における前記内周壁面に隣接
して配置する上記第16の発明の基板成形金型における
成形基板の板厚調整方法である。
【0017】又、第20の本発明(請求項20記載の本
発明に対応)は、上記基盤と前記基板形成部材との接合
面が、実質上環状の段差を有しており、前記隙間調整手
段を、前記段差における環状の壁面に隣接して配置する
上記第16の発明の基板成形金型における成形基板の板
厚調整方法である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1から図18を用いて説明する。
【0019】(実施の形態1)本発明の基板成形用金型
の実施の形態1を示す断面図を図1に示す。
【0020】図1に示すように、金型は、摺動しない固
定金型1と摺動する可動金型2とからなる。
【0021】図1では、スタンパ3を固定金型1側に装
着する場合を示す。スタンパ3は、内周および外周をス
タンパホルダー4と外周リング5とで固定鏡面盤6に固
定される。固定鏡面盤6は温調溝7があり、温調溝7を
ふさぐように固定鏡面盤6はOリングを介して固定金型
基盤8にボルト止めされている。
【0022】この固定鏡面盤6と固定金型基盤8との接
合面にはシム9が配されている。固定鏡面盤6の内側に
は順にスタンパホルダー4、固定ブッシュ10、スプル
ブッシュ11が設けられている。スプルブッシュ11に
は孔があり、ここから溶融樹脂が金型内に流入する。ま
た、固定ブッシュ10と固定金型基盤8との接合面には
スプルブッシュ11に嵌合する環状のシム12がある。
尚、本発明の一方の基板成形部材は、スタンパ3、スタ
ンパホルダー4、固定鏡面盤6、及び固定ブッシュ10
等を含むものである。
【0023】シム9は成形基板の径方向と周方向の板厚
ばらつきを調整するために設ける。一方、シム12はシ
ム9を設けた結果、固定ブッシュ10と固定金型基盤8
との間に生じる隙間を埋めるために設ける。したがっ
て、シム9を設けても固定ブッシュ10と固定金型基盤
8との間に隙間が生じない場合はシム12は必要ない。
【0024】シム9は固定鏡面盤6と固定金型基盤8と
に挟まれて押さえつけられることで、摩擦力によって固
定される。ここでシム9を配置する際に、耐熱粘性流
体、例えば、グリースをシム9に塗布するとシム9が一
時固定されるため、固定鏡面盤6と固定金型基盤8とを
接合する場合にシム9の移動が抑制され、設定通りの設
置が容易になる。
【0025】金型は高温になるため塗布液は耐熱性が必
要である。また、金型は多数の部品から構成されている
ため分解組立をするごとにミクロンオーダーで部材間の
寸法が変わる。したがって、シム9を接着剤で固定しな
いことが好ましい。
【0026】シム12はスプルブッシュ11によって位
置が規定されて移動が抑制される。
【0027】一方、可動金型2では、可動突当リング1
4が固定突当リング13と突当り、金型内にキャビティ
15が形成される。この可動突当リング14は、可動金
型基盤16にボルト止めする。可動突当リング14より
内周側には、順に、可動鏡面盤17、可動ブッシュ1
8、エジェクタパンチ19、カットパンチ20、エジェ
クタピン21が設けられている。カットパンチ20は成
形基板の内周に孔を形成するものであり、エジェクタパ
ンチ19とエジェクタピン21は、基板とスプルとを、
それぞれ、押し出す役割を持つ。可動鏡面盤17にも温
調溝22が設けられている。尚、本発明の他方の基板成
形部材は、可動鏡面盤17、可動ブッシュ18、及びエ
ジェクタパンチ19等を含むものである。
【0028】23はバネであり、外周リング5をスタン
パ3側に押しつけるものである。
【0029】内径15mm、外径120mm、板厚0.
6mmの樹脂基板を成形する金型に用いるシム9,12
として、幅が10mmで、厚みが5μm,10μm,1
5μm,・・・,50μmまでの5μm毎に厚みの設定
されたものを用意し、次の様な実験を行った。
【0030】図2は、シムの配置を示す平面図である。
又、図3(a)は、シムを挿入しないで成形した成形基
板301aの板厚分布を示す図であり、図3(b)は、
図2に示した配置にシムを挿入して成形した成形基板3
01bの板厚分布を示す図であり、図中に示す板厚の単
位はmmである。
【0031】この場合、図2に示すシムの配置は、固定
突当リング13の内側の固定金型基盤8上を可動金型2
側から固定金型1側を見た場合のものであり、図2中、
最外周円201は、図1で示した固定鏡面盤6の外周部
に対応し、最内周円202は、図1で示した固定ブッシ
ュ10の中央の孔の内縁部に対応している。又、図3
(a)、図3(b)に示す基板301a、301bの板
厚の分布図の向きは、図2に示すシムの配置図の向きに
対応している。
【0032】基板の板厚の測定位置は、同図に示す様
に、半径23mm,40mm,58mm(図中では、そ
れぞれ、符号302,303,304を付した)の3つ
の同心円周上であり、且つ、金型の鉛直上方を基準とし
て45度間隔で基板の中心から延びる放射状の8本の直
線上の、各交点の位置である。即ち、各基板毎に、各円
周上においてそれぞれ8箇所、合計24箇所について板
厚を測定した。又、シムの厚みは、図2に示す通り、シ
ム9a、9b、12の順に、それぞれ5μm、20μ
m、20μmである。又、成形条件は、最大型締め圧は
20トン、金型温度は125℃、サイクルは8秒とし
た。
【0033】この結果、シムを入れない従来構成の場合
は、図3(a)に示す通り、最大板厚が0.618m
m、最小板厚が0.586mmであることから、成形基
板1枚内の板厚ばらつきは、最大32μmとなり、30
μm以上あった。これに対して、シムを挿入した本実施
の形態の構成では、図3(b)に示す通り、最大板厚が
0.607mm、最小板厚が0.599mmであること
から、成形基板1枚内の板厚ばらつきは、最大8μmと
なり、10μm未満にまでばらつき幅を小さくすること
が出来た。
【0034】ここで、板厚ばらつきの分布と、シムの配
置の関係について図2、図3(a)を参照しながら述べ
る。
【0035】即ち、図2に示す様に、中央部にシム9b
として20μmの板厚のものを入れたのは、シムを入れ
ない場合の、半径23mmの円周(図3(a)中、符号
302を付した点線の円周に対応)上での板厚が、半径
58mmの円周(図3(a)中、符号304を付した点
線の円周に対応)上での板厚より約20μm厚いためで
ある。
【0036】又、図2に示す様に、外周部にシム9aと
して5μmの板厚のものを入れたのは、シムを入れない
場合に周方向で生じている約10μmの板厚差(図3
(a)参照)を改善するためである。即ち、シム9aを
図中に示した位置に入れて、固定鏡面盤6を全体的に傾
けることにより、周方向の板厚のばらつきを低減した。
【0037】図1では、シム9は固定鏡面盤6の内外周
に配しているが、シム9は溝7のない面ならどこに敷い
ても良い。
【0038】(実施の形態2)本発明の基板成形用金型
の実施の形態2を示す断面図を図4に示す。
【0039】図1と比べて異なるのは、第1に、固定鏡
面盤6の温調溝7を覆う蓋板24を設け、固定鏡面盤6
を蓋板24を介して固定金型基盤8に固定する構造と
し、シム9をその蓋板24と固定金型基盤8との間に配
した点である。
【0040】第2に、シム9aが、固定突当リング13
の内周壁面13aと隣接して配置されており、又、シム
9bが、固定ブッシュ10の外周壁面10aと隣接して
配置されている点である。
【0041】固定鏡面盤6と固定金型基盤8との間に蓋
板24を設けたことによって、温調溝7を流れる媒体が
漏れる可能性はなくなる。また、シムを敷く位置の制限
が実施の形態1よりなくなる。さらに、固定鏡面盤6と
蓋板24とをボルト止め等で一体にすることで固定金型
基盤8と固定鏡面盤6との着脱が容易になる。
【0042】また、シム9を配する接合面の端面に環状
部材を嵌合させることで、シム9が他部材の接合面に移
動する可能性がなくなる。
【0043】このシム9にも、実施の形態1と同様に、
耐熱粘性流体、例えば、グリースをシム9に塗布すると
シム9が一時固定されるため、蓋板24と固定金型基盤
8とを接合する場合にシム9の移動が抑制され、設定通
りの設置が容易になる。
【0044】シム12は実施の形態1と同様に環状とし
た。シム12はスプルブッシュ11に規定されて移動が
抑制される。
【0045】内径15mm、外径120mm、板厚0.
6mmの樹脂基板を成形する金型に用いるシム9,12
として、幅が5mmで、厚みが5μm,10μm,15
μm,・・・,50μmまでの5μm毎に厚みの設定さ
れたものを用意し、次の様な実験を行った。
【0046】図5は、シムの配置を示す図である。又、
図6(a)は、シムを挿入しないで成形した成形基板3
01aの板厚分布を示す図であり、図3(b)は、図5
に示した配置にシムを挿入して成形した成形基板301
bの板厚分布を示す図であり、図中に示す板厚の単位は
mmである。
【0047】この場合、図5に示すシムの配置は、固定
突当リング13の内側の固定金型基盤8上を可動金型2
側から固定金型1側を見た場合のものであり、図5中、
最外周円201は、図4で示した固定鏡面盤6の外周部
に対応し、最内周円202は、図4で示した固定ブッシ
ュ10の中央の孔の内縁部に対応している。又、図5
中、周円501は、図4で示した固定ブッシュ10の外
周部10aに対応している。又、図6(a)、図6
(b)に示す基板301a、301bの板厚の分布図の
向きは、図5に示すシムの配置図の向きに対応してい
る。
【0048】基板の板厚の測定位置は、図3(a)で説
明した内容と同じである。又、シムの厚みは、図5に示
す通りである。又、成形条件は、図3(a)、図3
(b)で述べたものと同じである。
【0049】この結果、シムを入れない従来構成の場合
は、図6(a)に示す通り、最大板厚が0.618m
m、最小板厚が0.587mmであることから、成形基
板1枚内の板厚ばらつきは、最大31μmであった。こ
れに対して、シムを挿入した本実施の形態の構成では、
図6(b)に示す通り、最大板厚が0.603mm、最
小板厚が0.597mmであることから、成形基板1枚
内の板厚ばらつきは、最大6μmとなり、10μm未満
にまでばらつき幅を小さくすることが出来た。
【0050】ここで、板厚ばらつきの分布と、シムの配
置の関係について図5、図6(a)を参照しながら述べ
る。
【0051】シムを入れない場合の板厚分布は、図6
(a)に示すよう、径方向では、半径23mmの円周上
での板厚が、半径58mmの円周上での板厚より約20
μm強厚い。シム9bとして板厚20μmのものを入れ
たとして、半径23mm、40mm,58mmの円周上
での板厚値から、0.610mm,0.600mm,
0.590mmを引くと、周方向では、基板301a上
の右上が10μm強厚いことがわかる(図6(a)参
照)。
【0052】そこで、シム9aとシム9bを図5に示す
位置に入れた。又、基板301a上の右上の半径40m
mの円周上で、僅かに盛り上がっている。そこで、シム
9cを図5に示す位置に入れて、その盛り上がりを矯正
した。
【0053】ここで、シム12は環状のものを用いたが
異なっても良い。この場合、シム12は内周側と外周側
を、それぞれ、スプルブッシュ11と固定金型基盤8と
で規定される。
【0054】(実施の形態3)本発明の基板成形用金型
の実施の形態3を示す断面図を図7に示す。又、図8
(a)は、シムの配置を示す平面図である。この場合、
図8(a)に示すシムの配置は、固定突当リング13の
内側の固定金型基盤8上を可動金型2側から固定金型1
側を見た場合のものであり、図8(a)中、最外周円2
01は、図7で示した固定鏡面盤6の外周部に対応し、
最内周円202は、図7で示した固定ブッシュ10の中
央の孔の内縁部に対応している。又、図8(a)中、周
円501は、図7で示した固定ブッシュ10の外周部1
0aに対応している。
【0055】実施の形態2との相違点はシム9を環状と
したことであり、実施の形態2と同様に接合面の端面で
環状部材と隣接するように配置している。具体的な環状
部材は、内周側が固定ブッシュ10であり、外周側が固
定突当リング13である。この結果、シム9の移動は抑
制される。
【0056】シム9は内周と外周とで厚みを調整するこ
とによって成形基板のばらつきを抑制できる。ここで、
環状のシム9の別の例として、図8(b)に示すよう
に、その板厚が環状内の場所によって異なる様な形状の
ものを用いても良い。図8(b)は、場所によって板厚
の異なる環状シムの平面図及び断面図を示している。
【0057】また、シム12も環状で、スプルブッシュ
11によって位置が規定されて移動が抑制される。
【0058】内径15mm、外径120mm、板厚0.
6mmの樹脂基板を成形する金型に用いるシム9,12
として、幅が10mmで、厚みが5μm,10μm,1
5μm,・・・,50μmまでの5μm毎に厚みの設定
されたものを用意して、上記実施の形態と同様の実験を
行った。成形条件も上記実施の形態と同様である。
【0059】この結果、シムを入れない従来構成の場合
は、成形基板1枚内の板厚ばらつきは、最大30μm以
上であったが、シムを挿入した本実施の形態の構成で
は、そのばらつきは、最大15μm未満にまでばらつき
幅を小さくすることが出来た。又、図8(b)に示した
シムを用いた場合は、最大10μm未満にまでばらつき
幅を小さくすることが出来た。
【0060】ここではシム12に環状のものを用いた
が、異なるものを用いても構わない。
【0061】又、図8(a)には、シム9として、異な
る径のものを2枚挿入している例を示したが、ばらつき
の分布の状況によっては、一方のみでも良い。
【0062】(実施の形態4)本発明の基板成形用金型
の実施の形態4を示す断面図を図9に示す。又、図10
は、シム12とピン25a、25bの配置を示す平面図
である。この場合、図10に示すシム12とピン25の
配置は、固定突当リング13の内側の固定金型基盤8上
を可動金型2側から固定金型1側を見た場合のものであ
り、図10中、最外周円201は、図9で示した固定鏡
面盤6の外周部に対応し、最内周円202は、図9で示
した固定ブッシュ10の中央の孔の内縁部に対応してい
る。
【0063】図4と異なるのは、シム9を敷く接合面を
形成する部材に複数の凹凸の嵌合部を設け、凸部に嵌入
する孔をシム9に設けた点である。図9では、図11
(a)に示すように、固定金型基盤8にピン25を嵌入
し、蓋板24でのピン25が対応する箇所にピン25が
挿入される凹部を形成している。そして、孔を有するシ
ム9をピン25に嵌入した後にシム9は固定鏡面盤6と
固定金型基盤8とで押さえつけられる。この結果、シム
9の移動が抑制される。
【0064】シム12は環状である。したがって、シム
12は嵌合するスプルブッシュ11で規定され、移動が
抑制される。
【0065】ピン25の断面形状とシム9に有する孔の
形状を図11(b)から図11(f)に示す。図11
(b)のように1個の円形のピン25で1個のシム9を
固定する場合はピン回りに回転する移動が考えられる。
そこで、図11(c)に示すようにシム9に通すピン2
5の数が複数であれば回転移動は抑制される。
【0066】また、1つのシム9に通すピン25の数が
1個であってもピン25の断面形状およびシム9の孔形
状が真円以外であればシム9の回転移動は抑制される。
ピン25の断面形状およびシム9の孔形状は、例えば多
角形、好ましくは図11(d)および(e)に示す四角
形か三角形、あるいは図11(f)に示す長円がある。
【0067】また、1つのシム9に通すピンの数が1個
であっても、シム9を接合面の端面と嵌合する環状部材
と隣接するように配置すればシム9の回転移動は抑制さ
れる。
【0068】例えば、図9に示すように、蓋板24と固
定金型基盤8との接合面401が、固定突当リング13
の内周壁面と当たる位置に段差402が形成されてい
る。この段差402の内周部分に、シム9aの端面が隣
接するように、シム9aとシム9aが嵌入するピン25
aを配置すれば良い。又、同様に、上記接合面401
が、固定ブッシュ10の外周壁面と当たる位置に段差4
03が形成されている。この段差403の外周部分に、
シム9bの端面が隣接するように、シム9bとシム9b
が嵌入するピン25bを配置すれば良い。
【0069】以上のどの構成においても、内径15m
m、外径120mm、板厚0.6mmの樹脂基板を成形
する金型に用いるシム9,12として、幅が10mm
で、厚みが5μm,10μm,15μm,・・・,50
μmまでの5μm毎に厚みの設定されたものを用意し、
次の様な実験を行った。成形条件は、上記実施の形態と
同様で、最大型締め圧は20トン、金型温度は125
℃、サイクルは8秒とした。
【0070】その結果、成形基板1枚内の板厚ばらつき
は、従来構造の場合は30μm以上あったが、本発明の
実施の形態4では10μm未満になった。また、定期的
に金型を外してシム9とシム12の移動を調べたところ
シム9とシム12の移動は見られなかった。
【0071】実施の形態4ではピン25を固定金型基盤
8側に設け、ピン25が入る凹部を蓋板24側に設けた
が、反対にピン25を蓋24側に設ける構成であっても
構わない。
【0072】また、シム12にもシム9と同様に孔を設
け、この孔に嵌入するピンを設けても良い。
【0073】さらに、シムを嵌入する凸部として部材に
嵌入するピンではなしに金型部材を直接加工しても構わ
ない。
【0074】(実施の形態5)本発明の基板成形用金型
の実施の形態5を示す断面図を図12に示す。
【0075】図12に示す構成は、図1の構成と比べ
て、固定鏡面盤6に凸部を設け、それと嵌合する凹部を
固定金型基盤8に設け、凹凸の嵌合部の当たり平面間に
シム9を設けている点が異なる。
【0076】また、固定ブッシュに凸部を設け、それと
嵌合する凹部を固定金型基盤8に設け、凹凸の嵌合部の
当たり平面間にシム12を設けている点が異なる。
【0077】シム9とシム12は凹部の底部と同じ形状
で、かつ、その底部にはまっているため移動が抑制され
る。
【0078】この凹凸部の位置は、接合面に散在してい
れば良いが、一様に散在しているかキャビティ15と同
心円上に存在することが好ましい。凹凸部を同心円上に
設ける場合は少なくとも接合面の内周と外周とに設ける
必要がある。これは、内周と外周とに設けたシム9の厚
みを調整することで、成形基板の径方向のばらつきを抑
制できるからである。また、周方向に設けた複数のシム
9の厚みを調整することで、成形基板の周方向のばらつ
きを抑制できるからである。
【0079】図13に、シム9又は12を挿入するため
の凹部601の配置を表した平面図を示す。この場合、
図13に示す凹部601の配置は、固定突当リング13
の内側の固定金型基盤8上を可動金型2側から固定金型
1側を見た場合のものである。図13中、最外周円20
1は、図12で示した固定鏡面盤6の外周部に対応し、
最内周円202は、図12で示した固定ブッシュ10の
中央の孔の内縁部に対応している。
【0080】ここでは、シムの外形、及び凹部の断面形
状は円形とした。凹部の直径は10mm、シムの直径は
9mmとした。
【0081】又、内径15mm、外径120mm、板厚
0.6mmの樹脂基板を成形する金型に対して、シム
9、12として、5μmから50μmまで5μm毎の厚
みのものを用意して、上記実施の形態と同様の実験を行
った。成形条件も上記実施の形態と同様である。
【0082】この結果、シムを入れない従来構成の場合
は、成形基板1枚内の板厚ばらつきは、最大30μm以
上であったが、シムを挿入した本実施の形態の構成で
は、最大10μm未満にまでばらつき幅を小さくするこ
とが出来た。
【0083】また、本実施の形態では、シムの外形を円
形としたが、これに限らず、シムの外形は凹部に入れば
どのような形状でも勿論良い。また、凹部の断面形状は
円形でなくてもかまわない。
【0084】(実施の形態6)本発明の基板成形用金型
の実施の形態6を示す断面図を図14に示す。
【0085】図14に示す構成では、図4に示すシム9
の代わりに、蓋板24と固定金型基盤8との接合面に突
き当て部材26を設けている。詳細には、図16(a)
に示すように、本発明の突出部材に対応するこの突き当
て部材26は周囲にネジ山が切ってあり、固定金型基盤
8に設けた側面にネジ山を有する凹部にねじ込まれてい
る。そこで、この突き当て部材26は回転させることで
固定金型基盤8からの飛び出し量を調整できる。尚、本
発明の突出量は、この飛び出し量に対応する。
【0086】具体的には、突き当て部材26の直径を1
0mm、ネジ山のピッチを0.5mmとすると、飛び出
し量を10μm調整するのに、50分の1回転させるこ
とになる。そこで、飛び出し量を調整するには、図17
(a)、図17(b)に示すように、回転比の異なるギ
アなどを用い、例えば、調整側を10回転させると突き
当て部材26を1回転させる治具を用いると良い。
【0087】尚、図17(a)は、図17(b)のAA
断面図である。図17(a)に示す702〜704は回
転比の異なるギヤである。又、図17(b)に示す、先
端部701が、突き当て部材26側である。
【0088】又、突き当て部材26の頭には溝があり、
この溝に、図17(b)に示す工具の先端部701をは
め込み回転が容易に出来るようにしてある。溝形状とし
ては、真円以外で有れば良く、例えば、図16(b)か
ら(e)に示すようなマイナス、プラス、四角形、六角
形等がある。
【0089】この突き当て部材26は蓋板24と固定金
型基盤8との接合面に散在していれば良いが、一様に散
在しているかキャビティ15と同心円上に存在すること
が好ましい。これは、周方向に設けた複数の突き当て部
材26の突出量を調整することで成形基板の周方向のば
らつきを抑制できるからである。また、突き当て部材2
6を同心円上に設ける場合は少なくとも接合面の内周と
外周とに設ける必要がある。これは、内周と外周とに設
けた突き当て部材26の突出量を調整することで成形基
板の径方向のばらつきを抑制できるからである。
【0090】図15に、凹凸部の配置の一例を表した平
面図を示す。この場合、図15に示す凹凸部(突き当て
部材26)の配置は、固定突当リング13の内側の固定
金型基盤8上を、可動金型2側から固定金型1側に向か
って見た場合のものである。
【0091】シム12は環状で、内周と外周を、それぞ
れ、スプルブッシュ11と固定金型基盤8とで規定され
る。
【0092】内径15mm、外径120mm、板厚0.
6mmの樹脂基板を成形する金型に対して、シム12と
して、5μmから50μmまで5μm毎の厚みのものを
用意して、かつ、突き当て部材26の突出量を調整し
て、上記実施の形態と同様の実験を行った。成形条件も
上記実施の形態と同様である。
【0093】この結果、従来構成の場合は、成形基板1
枚内の板厚ばらつきは、最大30μmであったが、突き
当て部材26を利用した本実施の形態の構成では、最大
10μm未満にまでばらつき幅を小さくすることが出来
た。
【0094】突き当て部材26は、固定金型基盤8に螺
入しているため固定されているので横方向へは移動しな
い。しかし、回転する可能性がある。そこで、ネジ部に
は接着剤等で回転を防止する必要がある。
【0095】機械的にネジ部の回転を抑制する構成を図
16(f)(g)に示す。図16(f)は断面図であ
り、図16(g)は突き当て部材26の頭側から見た平
面図である。固定金型基盤8の突き当て部材26が嵌入
する箇所の表面に座ぐりを設け、回転止めとしてナット
27を突き当て部材26と嵌合する。ナット27を固定
金型基盤8に押しつけることで突き当て部材26と固定
金型基盤8のネジ部にあった隙間をなくして突き当て部
材26の回転が抑制される。
【0096】もちろん、固定ブッシュ10と固定金型基
盤8との接合面に、シム12の代わりに突き当て部材を
用いても構わない。
【0097】(実施の形態7)本発明の基板成形用金型
の実施の形態7を示す断面図を図18に示す。
【0098】上記実施の形態では、隙間調整手段が固定
金型1側にある場合を示してきたが、実施の形態7では
隙間調整手段が可動金型2側にある。
【0099】可動鏡面盤17の温調溝22を覆うように
蓋板28が可動鏡面盤17と接合され、蓋板28は可動
金型基盤16と接合する。
【0100】蓋板28と可動金型基盤16との接合面の
外周側にピン29とシム30とを設ける。シム30には
ピン29が差し込まれる孔を設けている。このピン29
と対応する蓋板28にはへこみが設けられ、ピン29が
当たらなくしてある。そして、シム30がこのピン29
に嵌合することで、シム30は固定され移動しなくな
る。
【0101】シム31は環状をしており、可動金型基盤
16と蓋板28との間および可動金型基盤16と可動ブ
ッシュ18との間にまたがって敷いてある。これは、可
動鏡面盤17と可動ブッシュ18とが隣接し、かつ、可
動金型基盤16と同一平面で接するような構造になって
いるためである。
【0102】成形基板の径方向のばらつきはシム30と
シム31との厚み調整で抑制し、周方向のばらつきはシ
ム30の周方向の厚み調整で抑制する。
【0103】内径15mm、外径120mm、板厚0.
6mmの樹脂基板を成形する金型に対して、シム30と
シム31としては、その幅がそれぞれ10mmと20m
mのもであり、厚みが5μmから50μmまで5μm毎
の厚みのものを用意して、上記実施の形態と同様の実験
を行った。成形条件も上記実施の形態と同様である。
【0104】この結果、シムを利用しない従来構成の場
合は、成形基板1枚内の板厚ばらつきは、最大30μm
であったが、シム30,31を利用した本実施の形態の
構成では、最大10μm未満にまでばらつき幅を小さく
することが出来た。以上の実施の形態では固定金型もし
くは可動金型に鏡面盤の温調溝を覆う蓋板を設け、蓋板
と金型基盤との接合面にピンとシムを設けたが、もちろ
ん、両金型にピンとシムとを設けても良い。
【0105】また、ピンは金型基盤側でなく蓋板側に固
定される構造でも良い。
【0106】また、ピンの断面形状およびシムの孔形状
は真円以外であれば良い。
【0107】以上のように本発明によれば、成形基板の
1枚内の板厚ばらつきが10μm未満の高精度が得られ
る。
【0108】即ち、成形基板の板厚調整をきめ細かく行
うことが可能で、成形基板の径方向や周方向に発生する
厚みのばらつきを低減することが出来る。
【0109】また、成形動作を継続し続けても、上記精
度が持続されるという顕著な効果が得られる。
【0110】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなよう本発
明は、成形基板の厚みばらつきを抑制することができる
という長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の基板成形用金型を示す
断面図
【図2】本発明の実施の形態1の基板成形用金型のシム
の配置を示す平面図
【図3】(a):本発明の実施の形態1の基板成形用金
型にシムを挿入する前の基板の板厚分布図 (b):本発明の実施の形態1の基板成形用金型にシム
を挿入した後の基板の板厚分布図
【図4】本発明の実施の形態2の基板成形用金型を示す
断面図
【図5】本発明の実施の形態2の基板成形用金型のシム
の配置を示す平面図
【図6】(a):本発明の実施の形態2の基板成形用金
型にシムを挿入する前の基板の板厚分布図 (b):本発明の実施の形態2の基板成形用金型にシム
を挿入した後の基板の板厚分布図
【図7】本発明の実施の形態3の基板成形用金型を示す
断面図
【図8】(a):本発明の実施の形態3の基板成形用金
型のシムの配置を示す平面図 (b):本発明の実施の形態3の基板成形用金型のシム
の形状を示す平面図と断面図
【図9】本発明の実施の形態4の基板成形用金型を示す
断面図
【図10】本発明の実施の形態4の基板成形用金型のシ
ムとピンの配置を示す平面図
【図11】(a):本発明の実施の形態4の基板成形用
金型のピンとシムとの構成を示した断面図 (b):本発明の実施の形態4の基板成形用金型のシム
形状を示した平面図 (c):本発明の実施の形態4の基板成形用金型のシム
形状を示した平面図 (d):本発明の実施の形態4の基板成形用金型のシム
形状を示した平面図 (e):本発明の実施の形態4の基板成形用金型のシム
形状を示した平面図 (f):本発明の実施の形態4の基板成形用金型のシム
形状を示した平面図
【図12】本発明の実施の形態5の基板成形用金型を示
す断面図
【図13】本発明の実施の形態5の基板成形用金型のシ
ムを設ける凹部の配置を示した断面図
【図14】本発明の実施の形態6の基板成形用金型を示
す断面図
【図15】本発明の実施の形態6の基板成形用金型の突
き当て部材の配置を示した平面図
【図16】(a):本発明の実施の形態6の基板成形用
金型の突き当て部材の構成を示した断面図 (b):本発明の実施の形態6の基板成形用金型の突き
当て部材の頭の溝形状を示した平面図 (c):本発明の実施の形態6の基板成形用金型の突き
当て部材の頭の溝形状を示した平面図 (d):本発明の実施の形態6の基板成形用金型の突き
当て部材の頭の溝形状を示した平面図 (e):本発明の実施の形態6の基板成形用金型の突き
当て部材の頭の溝形状を示した平面図 (f):本発明の実施の形態6の基板成形用金型の突き
当て部材の構成を示した断面図 (g):本発明の実施の形態6の基板成形用金型の突き
当て部材の構成を示した平面図
【図17】(a):本発明の実施の形態6の基板成形用
金型の突き当て部材の突出量を調整する治具の断面図 (b):本発明の実施の形態6の基板成形用金型の突き
当て部材の突出量を調整する治具の側面図
【図18】本発明の実施の形態7の基板成形用金型を示
す断面図
【図19】従来例の基板成形用金型を示す断面図
【符号の説明】
1 固定金型 2 可動金型 3 スタンパ 4 スタンパホルダー 5 外周リング 6 固定鏡面盤 7、22 温調溝 8 固定金型基盤 9、12、30、31 シム 10 固定ブッシュ 11 スプルブッシュ 13 固定突当リング 14 可動突当リング 15 キャビティ 16 可動金型基盤 17 可動鏡面盤 18 可動ブッシュ 19 エジェクタパンチ 20 カットパンチ 21 エジェクタピン 23 バネ 24、28 蓋板 25、29 ピン 26 突き当て部材 27 ナット 101 固定金型 102 可動金型 103 固定突当リング 104 可動突当リング 105 固定取付型板 106 シム 107 固定鏡面盤 108 固定ブッシュ 109 スプルブッシュ 110 スタンパ 111 スタンパホルダー 112 外周リング 113 バネ 114 可動取付型板 115 可動鏡面盤 116 可動ブッシュ 117 エジェクタパンチ 118 カットパンチ 119 エジェクタピン 120、121 温調溝 201 固定鏡面盤の外周端 202 固定ブッシュの内周端 301 基板 302 半径23mmの円周 303 半径40mmの円周 304 半径58mmの円周 401 接合面 402、403 段差 501 固定ブッシュの外周部 601 凹部 701 先端部 702〜704 ギヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B29L 17:00

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を成形する一対の基板成形部材と、 前記一対の基板成形部材の内、一方の基板成形部材を保
    持する固定基盤と、 前記一対の基板成形部材の内、他方の基板成形部材を保
    持する可動基盤と、 前記一対の基板成形部材が嵌合された際、それら一対の
    基板成形部材の間に、前記基板を成形する所定の隙間を
    設けるために互いに突当てられる、前記固定基盤及び可
    動基盤に設けられ且つ前記基板成形部材を実質上取り囲
    む位置に配置された一対の突当部材と、 前記隙間を調整するために、前記一方の基板成形部材と
    前記固定基盤との間及び/又は前記他方の基板成形部材
    と前記可動基盤との間であって、且つ、前記突当部材の
    内側に配置される隙間調整手段と、を備えたことを特徴
    とする基板成形金型。
  2. 【請求項2】 前記基板成形部材が複数の金型構成部材
    の組み合わせにより構成されている場合、前記複数の金
    型構成部材の内、全部又は一部の金型構成部材と前記基
    盤との間に、前記隙間調整手段が設けられていることを
    特徴とする請求項1記載の基板成形金型。
  3. 【請求項3】 前記基板成形部材に設けられた、温度調
    整用の媒体を流す溝を覆うための蓋部材を備え、 前記隙間調整手段が、前記蓋部材と前記固定基盤又は可
    動基盤との間に設けられていることを特徴とする請求項
    1記載の基板成形金型。
  4. 【請求項4】 前記突当部材は実質上環状であり、 前記基盤と前記基板成形部材との接合面が、前記突当部
    材の内周壁面に当たる位置に段差があり、 前記隙間調整手段が、前記段差における前記内周壁面に
    隣接して配置されていることを特徴とする請求項1記載
    の基板成形金型。
  5. 【請求項5】 前記基盤と前記基板形成部材との接合面
    が、実質上環状の段差を有しており、 前記隙間調整手段が、前記段差における環状の壁面に隣
    接して配置されていることを特徴とする請求項1記載の
    基板成形金型。
  6. 【請求項6】 前記隙間調整手段としてシムを用いる請
    求項1〜5の何れか一つに記載の基板成形用金型。
  7. 【請求項7】 前記シムが環状シムであることを特徴と
    する請求項6記載の基板成形用金型。
  8. 【請求項8】 前記シムを保持する溝が、前記シムを挟
    み込んでいる接合面の何れか一方の側面に設けられてい
    ることを特徴とする請求項6記載の基板成形用金型。
  9. 【請求項9】 前記シムには、孔が設けられており、 前記孔を貫通するピンが、前記シムを挟み込んでいる接
    合面の何れか一方の側面に設けられていることを特徴と
    する請求項6記載の基板成形用金型。
  10. 【請求項10】 前記孔は複数個設けられており、それ
    ぞれの孔にピンが差し込まれていることを特徴とする請
    求項9記載の基板成形用金型。
  11. 【請求項11】 前記ピンの断面形状と前記孔形状は、
    前記シムが回転移動しない様に調整されていることを特
    徴とする請求項9記載の基板成形用金型。
  12. 【請求項12】 前記隙間調整手段は、前記基板成形部
    材に、又はその基板成形部材と接合している前記基盤に
    ねじ込まれた突出部材であり、 前記突出部材を回転することにより、その突出寸法が調
    整可能であることを特徴とする請求項1、2、4又は5
    に記載の基板成形用金型。
  13. 【請求項13】 前記隙間調整手段は、前記蓋部材に、
    又はその蓋部材と接合している前記基盤にねじ込まれた
    突出部材であり、 前記突出部材を回転することにより、その突出寸法が調
    整可能であることを特徴とする請求項3記載の基板成形
    用金型。
  14. 【請求項14】 前記突出部材の端面部には、前記回転
    に利用する溝が形成されていることを特徴とする請求項
    12又は13記載の基板成形用金型。
  15. 【請求項15】 前記突出部材の突出量の前記調整の後
    におけるその突出部材の回転を止める回転防止部材を設
    けたことを特徴とする請求項14記載の基板成形用金
    型。
  16. 【請求項16】 基板を成形する一対の基板成形部材
    と、 前記一対の基板成形部材の内、一方の基板成形部材を保
    持する固定基盤と、 前記一対の基板成形部材の内、他方の基板成形部材を保
    持する可動基盤と、 前記一対の基板成形部材が嵌合された際、それら一対の
    基板成形部材の間に、前記基板を成形する所定の隙間を
    設けるために互いに突当てられる、前記固定基盤及び可
    動基盤に設けられ且つ前記基板成形部材を実質上取り囲
    む位置に配置された一対の突当部材とを備えた基板成形
    金型における成形基板の板厚調整方法であって、 前記隙間を調整するために、前記一方の基板成形部材と
    前記固定基盤との間及び/又は前記他方の基板成形部材
    と前記可動基盤との間であって、且つ、前記突当部材の
    内側に隙間調整手段を配置することを特徴とする基板成
    形金型における成形基板の板厚調整方法。
  17. 【請求項17】 前記基板成形部材が複数の金型構成部
    材の組み合わせにより構成されている場合、 前記隙間調整手段を、前記複数の金型構成部材の内、全
    部又は一部の金型構成部材と前記基盤との間に設けるこ
    とを特徴とする請求項16記載の基板成形金型における
    成形基板の板厚調整方法。
  18. 【請求項18】 前記基板成形部材に設けられた、温度
    調整用の媒体を流す溝を覆うための蓋部材が設けられて
    いる場合、 前記隙間調整手段を、前記蓋部材と前記固定基盤又は可
    動基盤との間に設けることを特徴とする請求項16記載
    の基板成形金型における成形基板の板厚調整方法。
  19. 【請求項19】 前記突当部材は実質上環状であり、
    又、前記基盤と前記基板成形部材との接合面が、前記突
    当部材の内周壁面に当たる位置に段差がある場合、 前記隙間調整手段を、前記段差における前記内周壁面に
    隣接して配置することを特徴とする請求項16記載の基
    板成形金型における成形基板の板厚調整方法。
  20. 【請求項20】 前記基盤と前記基板形成部材との接合
    面が、実質上環状の段差を有しており、 前記隙間調整手段を、前記段差における環状の壁面に隣
    接して配置することを特徴とする請求項16記載の基板
    成形金型における成形基板の板厚調整方法。
  21. 【請求項21】 前記隙間調整手段は、薄板状のシムで
    あり、 前記シムに耐熱粘性流体を塗布することを特徴とする請
    求項16〜20の何れか一つに記載の基板成形金型にお
    ける成形基板の板厚調整方法。
  22. 【請求項22】 前記隙間調整手段は、前記基板成形部
    材に、又はその基板成形部材と接合している前記基盤に
    ねじ込まれた突出部材であり、 前記突出部材の突出寸法を調整する場合、その突出部材
    を回転させることにより行うことを特徴とする請求項1
    6,17,19,又は20に記載の基板成形金型におけ
    る成形基板の板厚調整方法。
  23. 【請求項23】 前記隙間調整手段は、前記蓋部材に、
    又はその蓋部材と接合している前記基盤にねじ込まれた
    突出部材であり、 前記突出部材の突出寸法を調整する場合、その突出部材
    を回転させることにより行うことを特徴とする請求項1
    8に記載の基板成形金型における成形基板の板厚調整方
    法。
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