JPH1142204A - 内視鏡用可撓管の製造方法 - Google Patents

内視鏡用可撓管の製造方法

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JPH1142204A
JPH1142204A JP9198511A JP19851197A JPH1142204A JP H1142204 A JPH1142204 A JP H1142204A JP 9198511 A JP9198511 A JP 9198511A JP 19851197 A JP19851197 A JP 19851197A JP H1142204 A JPH1142204 A JP H1142204A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、可撓管素材の外周面に熱可塑性弾性
体を被覆する内視鏡用可撓管の製造方法において、外皮
に皺の発生も無く、可撓管の可撓性も均一で、しかも、
捻回追従性に富み、捩れを生じ難い内視鏡用可撓管を製
造するようにすることを目的とする。 【解決手段】可撓管素材の外周面に、熱可塑性弾性体か
ら成る外皮を被覆する内視鏡用可撓管の製造方法におい
て、前記可撓管素材4の外周に前記外皮5を被せる工程
の際、可撓管素材4の方を加熱して可撓管素材4の熱に
より外皮5の内面部を前記可撓管素材4に溶着するよう
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可撓管素材の外周
面に熱可塑性弾性体の外皮を被覆する内視鏡用可撓管の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特公昭63−24380号公報や
特公平3−29406号公報において知られるように、
内視鏡の可撓管は、一般に金属製帯状材を螺旋状に巻回
してなる螺旋管の外周に網状管を被せて成る可撓管素材
の外周に、合成樹脂製の外皮を被覆した構造になってい
る。可撓管素材の外周面に合成樹脂製の外皮を被覆する
方法としては次のようなものが知られている。
【0003】第1の方式は可撓管素材の外周面に対し、
予め成形された合成樹脂製の外チューブを被嵌する被覆
方法である。第2の方式は可撓管素材の外周面に対し、
加熱した熱可塑性弾性体を直接に被せて成形した被覆方
法である。第3の方式は可撓管素材の外周面に接着剤を
塗布し、その上から熱可塑性弾性体を押し出し成形によ
り密着するように被せて被覆する方法である。第4の方
式は可撓性を有する可撓管素材の外周面に熱可塑性チュ
ーブを外装した後、軸線を回転中心として回転させなが
らチューブを軟化温度以上に加熱して可撓管素材とチュ
ーブを一体化させて被覆層を形成する方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
(従来技術の欠点)第1の方式では可撓管素材と合成樹
脂製外チューブとが接着されていないために、その両者
がずれ易く、体腔内に挿入した際等に屈曲によって挿入
部の外表面に皺を生じやすいばかりでなく、体腔内挿入
時の圧縮力に対して弱いという欠点があった。また、可
撓管の回転追従性が劣るためにその外チューブが捩れや
すく、一旦、捩れが生じると、外チューブの外周部分
が、体腔内壁や皺の間に引っ掛り、挿入時に患者に苦痛
を与え、円滑な挿入操作を妨げる等の問題があった。
【0005】第2の方式では可撓管素材に熱可塑性弾性
体を密着させようとすると、その熱可塑性弾性素材の溶
融部分が可撓管素材の隙間に浸透するが、その浸透した
素材の一部が可撓管素材の内面にまではみ出すことが起
き、熱可塑性素材が浸透した部分と浸透しない部分とで
むらを生じることがある。その結果、中心軸線に対し外
皮の肉厚が不均衡になって、これが撓曲時に一様である
べき可撓性に悪影響を及ぼすという問題があった。
【0006】第3の方式では接着剤の塗布工程、及びそ
れに付随する前工程及び後工程の作業が複雑である。ま
た、接着剤を可撓管素材に塗布したときに接着剤が可撓
管素材の隙間に浸透し、可撓管の内面に接着剤がはみ出
すことがあり、その結果、接着剤が浸透した部分と浸透
しない部分とで接着剤の量にむらが生じることとなり、
前記第2の方式と同様の問題があった。
【0007】第4の方式では熱可塑性チューブを軟化点
温度以上に加熱する際、熱可塑性チューブの全体が加熱
されるので、熱可塑性チューブの内周面部分のみにとど
まらず、熱可塑性チューブの外周面までも溶融してしま
う問題があった。そのため、加熱中の熱可塑性チューブ
の一部が重力方向にたれ出し、これが熱可塑性チューブ
の外周面に皺を発生させたり、溶融樹脂材料の溶融部分
が熱可塑性チューブの内周面側へ押し込む方向に加圧さ
れ、熱可塑性チューブの一部分が可撓管素材の内周面へ
のしみ込みにつながる虞があり、均一な可撓性が得られ
なくなったり、設計通りの内径寸法を確保できなくなる
ことがあった。さらに、加熱時に可撓管素材および熱可
塑性チューブを回転させるため、熱可塑性チューブの外
周面側部分から先に溶融され、流れ始めるので、熱可塑
性チューブのチューブ樹脂層の外形寸法が中心軸線に対
して直角で波模様状に不均一になりやすく、熱可塑性チ
ューブの外周面の均一性が損なわれ、かつ熱可塑性チュ
ーブの外観が損なわれる。
【0008】(本発明の目的)本発明は、可撓管素材の
外周面に熱可塑性弾性体を被覆する内視鏡用可撓管の製
造方法において、外皮に皺の発生も無く、可撓管の可撓
性も均一で、しかも、捻回追従性に富み、捩れを生じ難
く、内視鏡に要求される操作性及び耐久性の向上が図れ
る内視鏡用可撓管を簡潔な工程によって容易に作ること
ができるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決しようとする手段及び作用】本発明は、可
撓管素材の外周面に、熱可塑性弾性体から成る外皮を被
覆する内視鏡用可撓管の製造方法において、前記可撓管
素材の外周に前記外皮を被せる工程の際、可撓管素材の
方を加熱して可撓管素材の熱により外皮を前記可撓管素
材に溶着し、可撓管素材と外皮を一体的に結合したこと
を特徴とするものである。
【0010】この方法によれば、外皮に皺の発生も無
く、可撓管の可撓性も均一で、捻回追従性に富み捩れを
生じ難い内視鏡用可撓管を簡潔な工程によって容易に製
造することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の第1乃至第3の実施形態
について、いずれも図1乃至図3を参照してそれぞれ説
明する。 [第1実施形態]図1は医療用等として用いられる内視
鏡挿入部における可撓管1の要部構成を示すものであ
る。この可撓管1は、例えば金属製条帯を螺旋条状に巻
いて形成された螺旋管2の外周を網状管3で覆うことに
より可撓管素材4を構成し、この可撓管素材4の外周面
に、熱可塑性弾性体の外皮5を押出成形により被覆して
構成されている。
【0012】網状管3の素線には、SUS,銅,真鍮,
タングステン,鉄,その他これら以外の金属や合成樹
脂,絹糸,たこ糸,その他これら以外の非金属、又これ
らのものから任意に選択した複数の素材での複合体を用
いる。また、網状管3の組織スペックは、例えば、密度
45〜85%、編み角40〜55゜、素線径φ0.03
〜0.3mmである。ここで、密度とは網状管3の表面を
覆う素線若しくは素線束とすきまの面積の比とし、編み
角は網状管3の中心軸に対して素線若しくは素線束の傾
いている角度をいう。前記外皮5としては、TPU(サ
ーモプラスチックポリウレタン)、PP、PET、軟質
塩化ビニール、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリエ
チレン等や、これらの素材の複合体からなる熱可塑性弾
性体が使用されている。また、外皮5の外周面部には耐
熱性や耐薬性等を良くするために熱硬化型または湿気硬
化型の材料からなるコート層6が設けられている。この
コート層6の溶融温度、または劣化温度は外皮5のそれ
よりも高いものとしてある。
【0013】尚、可撓管素材4の螺旋管2としては図3
で示す如く、第1の螺旋管2aと第2の螺旋管2bから
なる2重巻きのものでもよく、また、2重巻き以上のも
のでもよい。以下の実施形態においても同様である。
【0014】次に、可撓管1においての可撓管素材4に
外皮5を被覆する方法について述べる。まず、予め、使
用する外皮5の軟化点よりも高く、一定の温度まで、可
撓管素材4を加熱する。この可撓管素材4を加熱する方
法としては例えば、赤外線ヒーター,ヒートガン,セラ
ミックヒーター,遠赤外線ヒーター,高周波ヒーター,
熱風式循環炉,その他、これら以外の装置、またはそれ
らの組み合わせたものを用いて行うことができる。
【0015】この予め熱せられた可撓管素材4の外周面
に、直接、外皮5を押出成形により被覆する。このこと
で、溶融状態で最もぬれ性が上がっている熱可塑性弾性
体は、可撓管素材4を構成する網状管3の網目の部分に
付着し、若しくは中に溶け込み、密着一体化する。
【0016】なお、外皮5が複数の熱可塑性弾性体で構
成される場合は、その中で一番高い融点を基準に使う。
また、可撓管素材4の少なくとも内表面に、ウレタン
系、シラン系、チタネート系等の熱硬化型ポリマーやホ
ットメルト型ポリマーを介しておくと、さらに可撓管素
材4と外皮5の密着効果を高めることができる。
【0017】この実施形態によれば、押出成形を行なう
前に接着剤塗布等、他の特別な手段を用いることなく、
簡単な工程で可撓管素材4と外皮5を均一に密着させて
一体化することができる。十分な耐性を有する可撓管を
提供することができる。また、網状管3に強制的に食い
込ませる必要がないため、押出成形条件が広範囲にな
り、さらに網状管3に食い込んだ外皮5の溶融素材が、
内面までしみ込むことを防止することもできる。
【0018】[第2実施形態]可撓管1は、例えば金属
製条帯を螺旋条状に巻いて形成された螺旋管2の外周を
網状管3で覆うことにより可撓管素材4を構成し、この
可撓管素材4の外周面に、予め、チューブ状に成形した
熱可塑性弾性体の外皮5を被覆することにより構成され
ている。網状管3及び外皮5は前記第1の実施形態のも
のと同様の材料で構成されている。また、外皮5の外周
面部には前記第1の実施形態のものと同様のコート層6
が形成されている。
【0019】次に、可撓管1においての可撓管素材4に
外皮5を被覆する方法について述べる。まず、予め、使
用する外皮5の軟化点よりも高く、一定の温度まで、可
撓管素材4を熱する。この熱せられた可撓管素材4の外
周面に、既に成形された外皮用チューブを被覆する。こ
のことで、可撓管素材4と直接に触れるチューブの部分
の熱可塑性弾性体部分が溶融し、可撓管素材4を構成す
る網状管3の網目の部分に付着し、若しくはその中に溶
け込み密着一体化し、外皮5が形成される。
【0020】なお、外皮5が複数の熱可塑性弾性体で構
成される場合は、その中で一番高い融点を基準に使う。
また、可撓管素材4の表面に、ウレタン系やシラン系等
の熱硬化型ポリマーを介して被覆すると、さらに両者の
密着効果が上がる。
【0021】この実施形態によれば、チューブを被覆す
る前に接着剤塗布等、他の特別な手段を用いることなく
簡単な工程で可撓管素材4と外皮5を均一に密着一体化
することができる。
【0022】また、チューブ全体が溶融しないため、可
撓管素材4と接触しないチューブ外表面はきれいなまま
である、さらに網状管3に食い込んだ外皮5の溶融素材
が内面までしみ込むことを防止する。
【0023】[第3実施形態]可撓管1は、例えば金属
製条帯を螺旋条状に巻いて形成された螺旋管2の外周を
網状管3で覆うことにより可撓管素材4を構成し、この
可撓管素材4の外周面に、予め、チューブ状に成形した
熱可塑性弾性体の外皮5を被覆することにより構成され
ている。網状管3及び外皮5は前記第1の実施形態のも
のと同様の材料で構成されている。また、外皮5の外周
面部には前記第1の実施形態のものと同様のコート層6
が形成されている。
【0024】次に、可撓管1においての可撓管素材4に
外皮5を被覆する方法について述べる。まず、外皮5を
可撓管素材4に、予め、チューブ状に成形した外皮5を
緊密に纏着外装する。予め、外皮5をチューブ状に成形
する方法としては例えば押出成形や予め成形されたチュ
ーブの被覆、またはディップイングなどで被覆すること
により行う。
【0025】この後、その外皮5の軟化点よりも高く、
一定の温度まで可撓管素材4を熱する。可撓管素材を加
熱する方法としては、網状管3の素線への通電による発
熱,網状管3への外部からの伝熱,可撓管素材4内部か
らの加熱、その他、これら以外の方法を組み合わせる等
の方法を用いて加熱する。
【0026】これにより、可撓管素材4と直接触れる部
分の熱可塑性弾性体製の外皮5の部分のみが溶融し、可
撓管素材4を構成する網状管3の組織の網目部分に付着
し、若しくはその組織中に溶け込み、可撓管素材4と外
皮5が密着一体化する。
【0027】なお、外皮5が複数の熱可塑性弾性体で構
成される場合は、その中で一番高い融点を基準に使う。
また、可撓管素材4の表面にウレタン系やシラン系等の
熱硬化型ポリマーを介しておくと、さらに密着効果が上
がる。外皮5の外観をさらにきれいに保つため、外皮5
の外周面に熱硬化型または湿気硬化型の耐熱性や耐薬性
等を良くする材料からなるコート層6を設ける。
【0028】この実施形態によれば、外皮を被覆する前
に接着剤塗布等、他の特別な手段を用いることなく、簡
単な工程で可撓管素材4と外皮5を均一に密着一体化が
できる。また、外皮全体が溶融しないため、可撓管素材
4と接触しない外皮の表面はきれいなままである、さら
に網状管3に食い込んだ外皮5の溶融素材が内面までし
み込むことを防止する。
【0029】尚、本発明は前記各実施形態のものに限定
されるものではない。また、本発明の主旨に反しない範
囲で、前記各実施形態のものを組み合わせて適用される
ものも含み、それらによれば、以下に述べる各事項のも
のが得られる。
【0030】<付記> 1-1.可撓管素材の外周面に、熱可塑性弾性体から成る
外皮を被覆する内視鏡用可撓管の製造方法において、前
記可撓管素材の外周に前記外皮を被せる工程の際、可撓
管素材の方を加熱して可撓管素材の熱により外皮の内面
部を前記可撓管素材に溶着することを特徴とする内視鏡
用可撓管の製造方法。 1-2.条帯を螺旋状に巻いて形成された螺旋管と、素線
あるいは素線束を用いて形成され前記螺旋管の外周を覆
う網状管とから成る可撓管素材の外周面に、熱可塑性弾
性体から成る外皮を被覆する内視鏡用可撓管の製造方法
において、前記可撓管素材の外周に外皮を被せる可撓管
素材の方を加熱して可撓管素材の熱により被覆する外皮
の内面部を可撓管素材に溶着することを特徴とする内視
鏡用可撓管の製造方法。
【0031】2.条帯を螺旋状に巻いて形成された螺旋
管と、素線あるいは素線束を用いて形成され前記螺旋管
の外周を覆う網状管とから成る可撓管素材の外周面に、
熱可塑性弾性体から成る外皮を被覆する内視鏡用可撓管
の製造方法において、前記可撓管素材の方が加熱され、
前記外皮が、その可撓管素材の外側に付着しているか、
またはこの可撓管素材と結合されている1つの被覆層を
形成していることを特徴とする内視鏡用可撓管。
【0032】3.第1,2項において、可撓管素材は赤
外線ヒーター,ヒートガン,セラミックヒーター,遠赤
外線ヒーター,高周波ヒーター,熱風式循環炉,その他
これら以外の装置を用いて加熱されたことを特徴とする
内視鏡用可撓管及びその製造方法。 4.第1,2項において、熱可塑性弾性体の外皮を可撓
管素材の外周面に緊密に纏着外装した後に、可撓管素材
を加熱されたことを特徴とする内視鏡用可撓管及びその
製造方法。
【0033】5.第4項において、可撓管素材は,網状
管素線への通電による発熱,網状管への外部からの伝
熱,可撓管素材内部への加熱,または、これら以外のも
のから任意に選択したものを組み合わせた方法等の加熱
方法を用いて加熱されたことを特徴とする内視鏡用可撓
管及びその製造方法。
【0034】6.第1,2項において、熱可塑性弾性体
は、押出成形や予め成形されたチューブ、又ディップイ
ングなどで被覆されたことを特徴とする内視鏡用可撓管
及びその製造方法。 7.第1,2項において、熱可塑性弾性体は、TPU,
ポリエステル,PP,PET,ポリオレフィン,軟質P
VC,ポリエチレン等や、または、これら素材のものか
ら任意に選択したものの複合体の素材を用いたことを特
徴とする内視鏡用可撓管及びその製造方法。 8.第1,2項において、網状管素線はSUS,銅,真
鍮,タングステン,鉄,その他これら以外の金属や合成
樹脂,絹糸,たこ糸,その他、これら以外の非金属、ま
たは、これらのものから任意に選択したものの複合体の
素材を用いたことを特徴とする内視鏡用可撓管及びその
製造方法。
【0035】9.第1,2項において、網状管の組織ス
ペックは密度45〜85%、編み角40〜55゜、素線
径φ0.03〜0.3であることを特徴とする内視鏡用
可撓管。
【0036】10.第1,2項において、網状管と外皮
の間にウレタン系,シラン系、チタネート系などの熱硬
化型やホットメルト型のポリマーを介していることを特
徴とする内視鏡用可撓管及びその製造方法。 11.第4項において、外皮5の外周面に熱硬化型又は
湿気硬化型の耐熱性や耐薬性等を良くする材料からなる
コート層が設けられていることを特徴とする内視鏡用可
撓管及びその製造方法。
【0037】第1〜3項と第6〜8項の作用は、外皮被
覆前に予め可撓管素材を加熱することにより、外皮を被
覆するだけで、可撓管素材の熱が外皮を溶融させ、また
溶融を維持させ網状管の組織の目に付着させて、若しく
は中に溶け込ませて密着一体化させることにある。ま
た、第1項と第4〜8項の作用は、外皮被覆後に可撓管
素材を加熱することにより、被覆されている外皮が、可
撓管素材の熱で溶融され網状管の組織の目に付着させ
て、若しくは中に溶け込ませて密着一体化させることに
ある。
【0038】第9項の作用は、可撓管素材の熱で外皮を
溶融させ、網状管の組織の目に付着させて、若しくは中
に溶け込ませて密着一体化させる最も効率的にかつ安定
的に進めることにある。
【0039】第10項の作用は、前記第1〜8項の作用
での、可撓管素材の熱で外皮を溶融させ、網状管の組織
の目に付着させて、若しくは中に溶け込ませて密着一体
化させる際、予め網状管表面に塗布してある熱硬化型、
またはホットメルト型のポリマーがそのときの熱を利用
して硬化し、前述した作用以上の密着力を引き出すこと
にある。
【0040】第11項の作用は、前記第4〜8項の作用
での、前記外皮を被覆後の加熱により、外皮の外側への
流動をコート層により規制させ、さらに内側に主に流動
させて網状管の組織の目にくい込ませることができ、こ
れにより、前記作用以上の密着力を引き出すことにあ
る。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、簡単な製法で、外皮と
可撓管素材との密着力を高め、外皮の表面に皺が無く、
可撓管の可撓性が均一であり、さらに可撓管の捻回追従
性が富み、捩れを生じにくく、かつ素材の柔軟性が保た
れ、体腔内への可撓管の挿入性及び耐久性を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態においての内視鏡用可撓管
の、一部を断面して示す側面図。
【図2】前記内視鏡用可撓管の要部の縦断面図。
【図3】前記内視鏡用可撓管の変形例の、一部を断面し
て示す側面図。
【符号の説明】
1…内視鏡用可撓管 2…螺旋管 3…編状管 4…可撓管素材 5…外皮

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓管素材の外周面に、熱可塑性弾性体か
    ら成る外皮を被覆する内視鏡用可撓管の製造方法におい
    て、 前記可撓管素材の外周に前記外皮を被せる工程の際、可
    撓管素材の方を加熱して可撓管素材の熱により外皮を前
    記可撓管素材に溶着し、可撓管素材と外皮を一体的に結
    合したことを特徴とする内視鏡用可撓管の製造方法。
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