JP3335558B2 - 内視鏡可撓管および内視鏡可撓管の製造方法 - Google Patents

内視鏡可撓管および内視鏡可撓管の製造方法

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JP3335558B2 JP20008597A JP20008597A JP3335558B2 JP 3335558 B2 JP3335558 B2 JP 3335558B2 JP 20008597 A JP20008597 A JP 20008597A JP 20008597 A JP20008597 A JP 20008597A JP 3335558 B2 JP3335558 B2 JP 3335558B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、螺旋管の外周に
網状管を被嵌した可撓管素材の外周に、熱可塑性弾性体
の外皮を被覆した内視鏡可撓管および内視鏡可撓管の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に内視鏡可撓管は、条帯を螺旋状に
巻いて形成された螺旋管の外周に金属細線を含む素線を
編組して形成した網状管を被せた可撓管素材に、合成樹
脂の外皮を被覆して形成されている。
【0003】この種の内視鏡可撓管は、特公昭63−2
4380号公報、特公平3−29406号公報及び特開
平8−122656号公報等で知られており、可撓管素
材に、合成樹脂の外皮を被覆する外皮の被覆方法として
は、 (a)可撓管素材に対し、予め成形された合成樹脂のチ
ューブを被覆したものがある。
【0004】(b)可撓管素材に対し、熱可塑性弾性体
を直接被覆して成形したものがある。 (c)可撓管素材に接着剤を塗布した上から熱可塑性弾
性体を押し出し成形により密着被覆する方法がある。
【0005】(d)可撓性を有する可撓管素材の外周面
に、熱可塑性チューブを外装した後に、軸線を回転中心
として回転させながらチューブの軟化点温度以上に加熱
して、チューブを可撓管素材と一体化させ被覆層とした
ものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来例のうち、(a)は、可撓管素材と合成樹脂チュ
ーブとの密着力が弱いために、体腔内に挿入した際に可
撓管の屈曲によって外表面に皺を生じやすいばかりでな
く、体腔内挿入時の圧縮力に対して弱いという欠点があ
った。また回転追従性が劣るために外周部が捩れを生じ
やすく、一旦捩れを生じると、外チューブが体腔内壁や
皺の間に引掛り、挿入時に患者に苦痛を与え、円滑な挿
入操作を妨げる等の問題があった。
【0007】(b)は、可撓管素材に熱可塑性弾性体を
強固に密着させようとすると、熱可塑性弾性素材が可撓
管素材の隙間に浸透し、浸透素材が可撓管の内面にまで
はみ出しやすく、その結果熱可塑性素材が浸透した部分
と浸透しない部分とでむらを生じることとなり、その結
果中心軸線に対し外皮の肉厚が不均衡になって、これが
撓曲時に一様であるべき可撓性に悪影響を及ぼすといっ
た問題をおこしていた。
【0008】(c)は、接着剤の塗布工程及びそれに付
随する前後の複雑な工程を伴い作業が複雑になってい
た。また、接着剤を可撓管素材に塗布したときに接着剤
が可撓管素材の隙間に浸透し、浸透素材が可撓管の内面
にまではみ出しやすく、その結果接着剤が浸透した部分
と浸透しない部分とでむらを生じることとなり、(b)
と同様の問題を生じていた。
【0009】(d)は、熱可塑性チューブの軟化点温度
以上に加熱した際に熱可塑性チューブ全体が加熱される
ので、熱可塑性チューブがその内周面のみにとどまらず
外周面までも溶融してしまう問題があった。そのため、
加熱中の熱可塑性チューブが重力方向に垂れ下がり、こ
の熱可塑性チューブの外周面に皺が発生したり、溶融樹
脂材料をチューブの内周面側へ押し込む方向に加圧さ
れ、可撓管素材の内周面へのしみこみにつながる恐れが
あり、均一な可撓性が得られなくなったり、設計通りの
内径寸法を確保できなくなる危険性があった。さらに、
加熱時に可撓管素材および熱可塑性チューブを回転させ
る方法では熱可塑性チューブの外周面側から先に溶融さ
れ、流れ始めるので、熱可塑性チューブのチューブ樹脂
層の外形寸法が中心軸線に対して直角に波模様状に不均
一になりやすく、熱可塑性チューブの外周面の外観が損
なわれる問題があった。
【0010】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、外皮に皺の発生も無
く、可撓性も均一で、捻回追従性に富み、捩れを生じ難
く、したがって内視鏡に要請される操作性及び耐久性を
向上させることができる内視鏡可撓管および内視鏡可撓
管の製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために、請求項1は、螺旋管の外周に網状管を被
嵌した可撓管素材の外周に、熱可塑性弾性体の外皮を被
覆した内視鏡可撓管において、無機物と有機物の両方に
密着する機能を持つシラン系・チタネート系・アルミニ
ウム系・ジルコニウム系等のカップリング剤を仲立ちと
し、前記可撓管素材に対し、前記外皮を押出し成形で直
接被覆した後 熱処理を施し前記カップリング剤の結合
を促進させて密着形成したことを特徴とする。請求項2
は、螺旋管の外周に網状管を被嵌した可撓管素材の外周
に、熱可塑性弾性体の外皮を被覆した内視鏡可撓管にお
いて、無機物と有機物の両方に密着する機能を持つシラ
ン系・チタネート系・アルミニウム系・ジルコニウム系
等のカップリング剤を仲立ちとし、前記可撓管素材に対
し、前記外皮の被覆時またはそれ以前に前記可撓管素材
を予め加熱し 前記可撓管素材が高温の状態で押出し成
形で直接被覆して その熱により前記カップリング剤の
結合を促進させて密着形成したことを特徴とする。請求
項3は、螺旋管の外周に網状管を被嵌した可撓管素材の
外周に、熱可塑性弾性体の外皮を被覆する内視鏡可撓管
の製造方法において、無機物と有機物の両方に密着する
機能を持つシラン系・チタネート系・アルミニウム系・
ジルコニウム系等のカップリング剤を仲立ちとするにあ
たって、当該カップリング剤の少なくとも1種を前記熱
可塑性弾性体上に塗布した後 前記熱可塑性弾性体を押
出し成形にて前記可撓管素材に被覆し さらに熱処理を
施しカップリング剤の結合を促進させて 前記熱可塑性
弾性体の外皮と前記可撓管素材を密着形成して一体化し
たことを特徴とする。請求項4は、螺旋管の外周に網状
管を被嵌した可撓管素材の外周に、熱可塑性弾性体の外
皮を被覆する内視鏡可撓管の製造方法において、無機物
と有機物の両方に密着する機能を持つシラン系・チタネ
ート系・アルミニウム系・ジルコニウム系等のカップリ
ング剤を仲立ちとするにあたって、当該カップリング剤
の少なくとも1種を前記熱可塑性弾性体上に塗布した後
前記外皮の被覆時またはそれ以前に前記可撓管素材
を予め加熱し 前記可撓管素材が高温の状態で前記熱可
塑性弾性体を押出し成形にて前記可撓管素材に被覆し
その熱によりカップリング剤の結合を促進させて前
記熱可塑性弾性体の外皮と前記可撓管素材を密着形成し
て一体化したことを特徴とする。請求項5は、無機物と
有機物の両方に密着する機能を持つシラン系・チタネー
ト系・アルミニウム系・ジルコニウム系等のカップリン
グ剤の少なくとも1種を水で希釈した液中に熱可塑性弾
性体の外皮の素材であるペレットを浸漬して50〜10
0℃で乾燥させた後、前記ペレットを押出し成形し前記
可撓管素材に密着形成させたことを特徴とする。
【0012】無機物と有機物の両方に密着する機能を持
つカップリング剤を可撓管素材と外皮の界面に配するこ
とで、無機物である可撓管素材と有機物である外皮を強
固に密着させる。カップリング剤には無機物どうしを結
合させる性質はほとんどなく、また単独での凝集力は低
いために、接着剤や外皮樹脂が可撓管内面に過度に浸透
したときのような問題はほとんど発生しない。また、希
釈溶媒として水を用いることができるため有機溶剤を大
量に含む接着剤を使用する場合よりも作業環境を改善す
ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の各実施の形態を
図面に基づいて説明する。図1及び図2は第1の実施形
態を示し、図1は医療用に用いられる内視鏡挿入部にお
ける内視鏡の可撓管1の一部を断面して示し、図2は図
1のA部を拡大して断面図である。この可撓管1は例え
ば金属製の条帯を螺旋状に巻いて形成された螺旋管2
と、その外周を覆う網状管3とからなる可撓管素材4の
外周面にカップリング剤5の層を設け、その上に熱可塑
性弾性体の外皮6が密着被覆され、さらにその外表面に
は、熱硬化型または湿気硬化型の樹脂からなるコート層
7が形成されている。
【0014】螺旋管2は、ステンレス鋼またはリン青銅
などの金属帯材を一定ピッチで一定の径に螺旋状に巻い
て形成されている。なお、巻き方向は左右どちらでもよ
く、また螺旋管2は一重でもよく、二重以上でもよい。
【0015】網状管3は、ステンレス鋼,銅,真鍮,タ
ングステン,鉄,等の金属細線からなる素線を複数本束
ねたものを編組みして管状に形成されており、素線の一
部に合成樹脂,絹糸,たこ糸,等の非金属細線を用いて
もよい。
【0016】カップリング剤5は、例えばシラン系カッ
プリング剤を水で希釈させたものを用いスプレーにて塗
布し、その後、希釈剤である水分を加熱乾燥または自然
乾燥させる。希釈剤には水以外の例えばエタノ一ル等の
有機溶剤を用いることもできるが、人体への安全性や作
業環境を考慮すれば水が望ましい。カップリング剤5に
は、シラン系の他にチタネート系・アルミニウム系・ジ
ルコニウム系等を用いることができる。なお、無色のた
め塗布されたかの判別を容易にするため顔料を添加して
もよい。
【0017】外皮6の被覆において、予め成形されたチ
ューブを用いてもよいが、押し出し成形やディッピング
により直接被覆することは溶解した熱可塑性弾性体を溶
着させる作用を伴い、また高温で被覆されることでカッ
プリング剤の結合力を高めることができるので、より効
果的である。外皮6に予め成形されたチューブを用いる
場合には、可撓管素材4へカップリング剤5を塗布する
代りに、そのチューブ内面に塗布してもよい。外皮6を
形成する熱可塑性弾性体の素材には、ポリウレタン、軟
質塩化ビニール、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン等が用いられる。
【0018】なお、被覆に際しカップリング剤を塗布・
結合させた可撓管素材4の外周に接着剤を塗布した上で
外皮6を被覆すれば場合によっては密着力の向上が多少
できるが、作業が煩雑になるわりには効果に差がない。
【0019】さらに、コート層7を形成時あるいはその
前後に、熱風循環式加熱炉にて80〜200℃で数分間
の加熱処理をすることにより、カップリング剤5の結合
力を高めることができ、可撓管素材4と外皮6の密着力
をより向上させることができる。
【0020】また、外皮6の被覆時またはそれ以前に可
撓管素材4を予め加熱し、可撓管素材4が高温の状態で
外皮6を被覆する作業を単独でまたは上記工程と併用し
て行っても効果は高い。
【0021】前述した実施形態によれば、可撓管素材4
と外皮6の界面に、無機物と有機物の両方に密着する機
能を持つカップリング剤5の層を設けたことで、それを
仲立ちとして無機物である可撓管素材4と有機物である
外皮6を強固に密着させることができる。
【0022】したがって、可撓管素材4と外皮6を強固
に密着させることができるため、表面に皺が無く、可撓
性が均一で、捻回追従性に富み、捩れを生じにくく、か
つ素材の柔軟性が保たれ、体腔内への挿入性及び耐久性
を向上させた内視鏡可撓管を提供できる。
【0023】図3は第2の実施形態を示し、第1の実施
形態と同一構成部分は同一番号を付して説明を省略す
る。本実施形態のカップリング剤5は、外皮6全体に含
有されており、その結果可撓管素材4との界面となる内
表面にもカップリング剤5が配されるように形成されて
いる点が異なる。
【0024】製造工程としては、外皮6の素材である熱
可塑性弾性体ぺレットを例えばシラン系カップリング剤
5を水で希釈させた溶液中に浸漬する。その後取出した
ものを前記熱可塑性弾性体の乾燥温度である50〜10
0℃において加熱乾燥させ熱可塑性弾性体ペレット表面
にカップリング剤5を付着させる。この熱可塑性弾性体
ペレットを素材として、可撓管素材4の外周面に直接押
し出し成形により被覆させ外皮6を形成する。なお、こ
のようにカップリング剤5を付着させた熱可塑性弾性体
ペレットにより別途チューブ状に成形したものを外皮6
として可撓管素材4の外周面に被覆しても良い。
【0025】本実施形態によれば、無機物と有機物の両
方に密着する機能を持つカップリング剤5を可撓管素材
4との界面となる外皮6の内表面に配したことで、それ
を仲立ちとして無機物である可撓管素材4と有機物であ
る外皮6を強固に密着させることができる。
【0026】したがって、可撓管素材4と外皮6を強固
に密着させることができるため、外皮6の表面に皺が無
く、可撓性が均一で、捻回追従性に富み、捩れを生じに
くく、かつ素材の柔軟性が保たれ、体腔内への挿入性及
び耐久性を向上させた内視鏡可撓管を提供できる。
【0027】前記実施形態によれば、次のような構成が
得られる。 (付記1)螺旋管の外周に網状管を被嵌した可撓管素材
の外周に、熱可塑性弾性体の外皮を被覆した内視鏡可撓
管において、無機物と有機物の両方に密着する機能を持
つシラン系・チタネート系・アルミニウム系・ジルコニ
ウム系等のカップリング剤を仲立ちとして、前記可撓管
素材と前記外皮とを密着形成したことを特徴とする内視
鏡可撓管。
【0028】(付記2)螺旋管の外周に網状管を被嵌し
た可撓管素材の外周に、熱可塑性弾性体の外皮を被覆す
る内視鏡可撓管の製造方法において、無機物と有機物の
両方に密着する機能を持つシラン系・チタネート系・ア
ルミニウム系・ジルコニウム系等のカップリング剤を仲
立ちとして、前記可撓管素材と前記外皮とを密着形成す
ることを特徴とする内視鏡可撓管の製造方法。
【0029】(付記3)可撓管素材の外周にカップリン
グ剤を塗布させた後、その外周に外皮を被覆するように
したことを特徴とする付記2記載の内視鏡可撓管の製造
方法。
【0030】(付記4)可撓管素材の外周に、カップリ
ング剤を添加し、または内面にカップリング剤を塗布し
た外皮を被覆するようにしたことを特徴とする付記1記
載の内視鏡可撓管。 (付記5)外皮を押し出し成形やディッピングあるいは
予め成形されたチューブ等で形成したことを特徴とする
付記1記載の内視鏡可撓管。 (付記6)外皮の外周に熱硬化型または湿気硬化型のコ
ート層を設けたことを特徴とする付記1記載の内視鏡可
撓管。 (付記7)可撓管素材の外周に熱可塑性弾性体の外皮を
被覆させた後、熱処理を施しカップリング剤の結合を促
進させることを特徴とする付記2記載の内視鏡可撓管の
製造方法。
【0031】(付記8)外皮被覆時またはそれ以前に可
撓管素材を予め加熱し、可撓管素材が高温の状態で外皮
被覆を行い、その熱によりカップリング剤の結合を促進
させることを特徴とする付記2記載の内視鏡可撓管の製
造方法。
【0032】(付記9)付記7または8記載の加熱手段
は、熱風式循環炉・赤外線ヒーター・ヒートガン・セラ
ミックヒーター・高周波ヒーター・可撓管素材の通電発
熱・その他これら以外の装置や方式により行なわれたこ
とを特徴とする内視鏡可撓管の製造方法。
【0033】付記1〜6は、無機物と有機物の両方に密
着する機能を持つカップリング剤を可撓管素材と外皮の
界面に配することで、無機物である可撓管素材と有機物
である外皮を強固に密着させる。カップリング剤には無
機物どうしを結合させる性質はほとんどなく、また単独
での凝集力は低いために、接着剤や外皮樹脂が可撓管内
面に過度に浸透したときのような問題はほとんど発生し
ない。また、希釈溶媒として水を用いることができるた
め有機溶剤を大量に含む接着剤を使用する場合よりも作
業環境を改善することができる。
【0034】付記7,8は、可撓管素材への加熱または
外皮被覆後の加熱により、カップリング剤をより活性化
させ、可撓管素材および外皮との結合力を増大させるこ
とができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、可撓管素材と外皮を強固に密着させ、外皮の表面に
皺が無く、可撓性が均一で、捻回追従性に富み、捩れを
生じにくく、かつ素材の柔軟性が保たれ、体腔内への挿
入性及び耐久性を向上させた内視鏡可撓管を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態における内視鏡可撓
管の一部を断面した側面図。
【図2】図1のA部を拡大して示す縦断側面図。
【図3】この発明の第2の実施形態における内視鏡可撓
管の縦断側面図。
【符号の説明】
1…内視鏡可撓管 2…螺旋管 3…網状管 4…可撓管素材 5…カップリング剤 6…外皮
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 1/00 - 1/32 F16L 9/00 - 11/18

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 螺旋管の外周に網状管を被嵌した可撓管
    素材の外周に、熱可塑性弾性体の外皮を被覆した内視鏡
    可撓管において、 無機物と有機物の両方に密着する機能を持つシラン系・
    チタネート系・アルミニウム系・ジルコニウム系等のカ
    ップリング剤を仲立ちとし、前記可撓管素材に対し、前
    記外皮を押出し成形で直接被覆した後 熱処理を施し前
    記カップリング剤の結合を促進させて密着形成したこと
    を特徴とする内視鏡可撓管。
  2. 【請求項2】 螺旋管の外周に網状管を被嵌した可撓管
    素材の外周に、熱可塑性弾性体の外皮を被覆した内視鏡
    可撓管において、 無機物と有機物の両方に密着する機能を持つシラン系・
    チタネート系・アルミニウム系・ジルコニウム系等のカ
    ップリング剤を仲立ちとし、前記可撓管素材に対し、前
    記外皮の被覆時またはそれ以前に前記可撓管素材を予め
    加熱し 前記可撓管素材が高温の状態で押出し成形で直
    接被覆して その熱により前記カップリング剤の結合を
    促進させて密着形成したことを特徴とする内視鏡可撓
    管。
  3. 【請求項3】 螺旋管の外周に網状管を被嵌した可撓管
    素材の外周に、熱可塑性弾性体の外皮を被覆する内視鏡
    可撓管の製造方法において、 無機物と有機物の両方に密着する機能を持つシラン系・
    チタネート系・アルミニウム系・ジルコニウム系等のカ
    ップリング剤を仲立ちとするにあたって、当該カップリ
    ング剤の少なくとも1種を前記熱可塑性弾性体上に塗布
    した後 前記熱可塑性弾性体を押出し成形にて前記可撓
    管素材に被覆し さらに熱処理を施しカップリング剤の
    結合を促進させて 前記熱可塑性弾性体の外皮と前記可
    撓管素材を密着形成して一体化したことを特徴とする内
    視鏡可撓管の製造方法。
  4. 【請求項4】 螺旋管の外周に網状管を被嵌した可撓管
    素材の外周に、熱可塑性弾性体の外皮を被覆する内視鏡
    可撓管の製造方法において、 無機物と有機物の両方に密着する機能を持つシラン系・
    チタネート系・アルミニウム系・ジルコニウム系等のカ
    ップリング剤を仲立ちとするにあたって、当該カップリ
    ング剤の少なくとも1種を前記熱可塑性弾性体上に塗布
    した後に 前記外皮の被覆時またはそれ以前に前記可撓
    管素材を予め加熱し 前記可撓管素材が高温の状態で前
    記熱可塑性弾性体を押出し成形にて前記可撓管素材に被
    覆して その熱によりカップリング剤の結合を促進させ
    て前記熱可塑性弾性体の外皮と前記可撓管素材を密着形
    成して一体化したことを特徴とする内視鏡可撓管の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 無機物と有機物の両方に密着する機能を
    持つシラン系・チタネート系・アルミニウム系・ジルコ
    ニウム系等のカップリング剤の少なくとも1種を水で希
    釈した液中に熱可塑性弾性体の外皮の素材であるペレッ
    トを浸漬して50〜100℃で乾燥させた後、前記ペレ
    ットを押出し成形し前記可撓管素材に密着形成させたこ
    とを特徴とする内視鏡可撓管の製造方法。
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