JPH1141990A - 発電プラントの力率制御装置 - Google Patents

発電プラントの力率制御装置

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JPH1141990A
JPH1141990A JP9192756A JP19275697A JPH1141990A JP H1141990 A JPH1141990 A JP H1141990A JP 9192756 A JP9192756 A JP 9192756A JP 19275697 A JP19275697 A JP 19275697A JP H1141990 A JPH1141990 A JP H1141990A
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Morio Seki
盛男 関
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    • Y02E40/30Reactive power compensation

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  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Control Of Eletrric Generators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストアップを招くことなく発電出力の力率
を一定に制御することのできる発電プラントの力率制御
装置を得る。 【解決手段】 誘導発電機1と、誘導発電機の出力ライ
ンに電磁開閉器3を介して接続された進相コンデンサ4
とを有する発電ユニット20a〜20nを、負荷系統ラ
インLに複数個並設し、複数の発電ユニットからの発電
総合出力Ptに基づいて総合力率pftを検出する力率
計7と、総合力率に基づいて電磁開閉器に対する制御信
号Ctを生成するプログラマブルロジックコントローラ
14とを有する力率制御回路を、負荷系統ラインに設
け、プログラマブルロジックコントローラは、発電総合
出力の低下に応じて、出力ラインに接続される進相コン
デンサの個数を増大させ、所定範囲内の発電総合出力に
対して総合力率を一定に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、誘導発電機およ
び進相コンデンサを含む複数の発電ユニットを用いた発
電プラント(たとえば、風車を用いた風力発電プラント
など)の力率制御装置に関し、特にコストアップを招く
ことなく発電出力の力率の一定制御を可能にした発電プ
ラントの力率制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の発電プラントたとえば風力
発電プラント(風力発電設備)の一例を概略的に示す構
成図である。図において、1は風力により駆動される風
車に連動して電力Pを発生する誘導発電機、2は誘導発
電機1の出力端子(給電ライン)に挿入されて電力Pの
給電を選択的に行う電磁開閉器、3は電磁開閉器2の他
端に接続された電磁開閉器、4は電磁開閉器3を介して
給電ラインに選択的に接続される進相コンデンサであ
る。
【0003】5は電力Pの給電ラインに挿入されて電流
値iを検出する計器用変流器、6は電力Pの給電ライン
に接続されて電圧値Vを検出する計器用変圧器、7は検
出された電流値iおよび電圧値Vに基づいて力率pf
(=cosφ)を検出する力率計、8は電力Pの給電ラ
インに挿入された変圧器、9は変圧器8の出力端子に接
続されて負荷(図示せず)への給電を選択的に行う負荷
開閉器である。
【0004】10aは誘導発電機1〜負荷開閉器9によ
り構成される発電ユニットであり、負荷系統ラインLに
接続されている。発電ユニット10aと同様の構成から
なる発電ユニット10b〜10nは、図示したように所
要数(n個)だけ並設され、それぞれ負荷系統ラインL
に接続されている。この場合、電磁開閉器2および3
は、負荷開閉器9に連動して投入されるものとする。
【0005】次に、図7の特性図を参照しながら、図6
に示した従来の風力発電プラントにおける力率制御動作
について説明する。図7は誘導発電機1の発電出力(電
力P)の変化に対する発電効率(力率pf)の変化(特
性曲線)を示しており、実線は誘導発電機1の単体の力
率pf、一点鎖線は進相コンデンサ4を投入したときの
回路力率pfを示している。
【0006】図6において、電磁開閉器2および3は、
負荷開閉器9の投入時(発電ユニット10aが負荷系統
ラインLに接続されたとき)に常に投入されるので、進
相コンデンサ4の容量が一定であることから、改善され
る無効電流も常に一定量となる。
【0007】したがって、図7内の一点鎖線に示すよう
に、誘導発電機1の発電出力(電力P)が低下すると発
電機効率(回路力率pf)も大幅に低下するので、回路
力率pfを発電出力Pの変動によらず力率を一定に制御
することはできない。
【0008】そこで、上記欠点を補うために、従来よ
り、進相コンデンサおよび電磁接触器を複数の並列回路
に分割し、力率制御を可能にした風力発電プラントも提
案されている。
【0009】図8は力率制御を可能にした第2の従来例
による風力発電プラントを示す構成図であり、図におい
て、3a〜3cおよび4a〜4cは電磁開閉器3および
進相コンデンサ4にそれぞれ対応しており、1、2、5
〜9、L、P、iおよびVは前述と同様のものである。
【0010】各進相コンデンサ4a〜4cは、各電磁開
閉器3a〜3cに個別に接続されて並列回路を構成して
おり、各電磁開閉器3a〜3cを介して誘導発電機1の
給電ラインに選択的に接続されるようになっている。こ
こでは、3段の進相コンデンサ4a〜4cを構成してい
るが、任意の複数段だけ設置することができる。
【0011】13は力率計7で検出された力率pfを周
波数信号に変換する変換器(たとえば、発信器)、14
は変換器13を介した力率pfに基づいて電磁開閉器3
a〜3cに対する制御信号Cを出力するプログラマブル
ロジックコントローラ(以下、「PLC」と略称する)
である。
【0012】PLC14は、回路力率pfに応じて必要
な進相コンデンサの個数(容量)を決定し、制御信号C
により電磁接触器3a〜3cを段階的にオンオフ制御
し、電磁接触器3a〜3cおよび進相コンデンサ4a〜
4cからなる並列回路を選択的に投入する。
【0013】11aは誘導発電機1〜負荷開閉器9、変
換器13およびPLC14により構成される発電ユニッ
トであり、この場合も、同様の構成からなる発電ユニッ
ト11b〜11nが任意のn個だけ並設されている。
【0014】図9は発電出力Pの変化に対する発電機効
率(力率pf)の変化を示す特性図であり、前述と同様
に、一点鎖線は進相コンデンサ4a〜4cを投入したと
きの回路力率pfの特性曲線を示している。
【0015】この場合、誘導発電機1の給電ラインに接
続される進相コンデンサ4a〜4cの個数(容量)に応
じて、回路力率pfはほぼ一定に制御される。しかしな
がら、図8の回路構成では、電磁接触器3a〜3cおよ
び進相コンデンサ4a〜4cの分割により、個々の発電
ユニット11a〜11n内の部品点数が増えるので、電
気設備のコストが増大してしまう。
【0016】また、従来より、風力発電プラントと外部
系統との接続端(送電端)側で一括して力率制御を行う
ことにより、部品点数を削減した風力発電プラントも提
案されている。
【0017】図10は部品点数を削減した第3の従来例
による風力発電プラントを示す構成図であり、図におい
て、3A〜3Cおよび4A〜4Cは電磁開閉器3a〜3
cおよび進相コンデンサ4a〜4cにそれぞれ対応して
おり、1、2、5〜9、13、14、L、P、i、V、
pfおよびCは前述と同様のものである。
【0018】12a〜12nは同様の構成からなるn個
の発電ユニットであり、それぞれ、誘導発電機1、電磁
開閉器2、変圧器8および負荷開閉器9により構成され
ている。この場合、負荷系統ラインLには、電磁接触器
3A〜3Cおよび進相コンデンサ4A〜4Cからなる並
列回路と、計器用変流器5、計器用変圧器6、力率計
7、変換器13およびPLC14からなる力率制御回路
とが接続されている。
【0019】図10の構成によれば、外部系統との接続
端(送電端)において、一括して力率制御が行われるの
で、電磁接触器3A〜3Cおよび進相コンデンサ4A〜
4Cの部品点数は、図8の場合よりも削減される。
【0020】しかしながら、負荷系統ラインL(高圧系
統)側において、高耐圧で高価な電磁接触器3A〜3C
および進相コンデンサ4A〜4Cを複数個接続する必要
があるので、やはり電気設備のコストが大幅に増大して
しまうことになる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】従来の発電プラントの
力率制御装置は以上のように、図6の回路構成によれ
ば、発電ユニット10a〜10nの負荷系統ラインLへ
の接続時に一定容量の進相コンデンサ4が接続されるの
で、発電出力Pの低下時に力率pfも大幅に低下してし
まい、発電出力Pの変動によらず力率pfを一定に制御
することができないという問題点があった。
【0022】また、図8の回路構成によれば、複数の電
磁接触器3a〜3cおよび進相コンデンサ4a〜4cか
らなる並列回路を段階的にオンオフ制御することによ
り、回路に接続される進相コンデンサ4a〜4cの個数
(容量)を力率pfに応じて制御することができるもの
の、部品点数の増大により電気設備のコストアップを招
くという問題点があった。
【0023】また、図10の回路構成によれば、外部系
統との接続端(送電端)において一括して力率pfを制
御できるものの、高価な電磁接触器3A〜3Cおよび進
相コンデンサ4A〜4Cが複数個必要となるので、やは
り電気設備のコストアップを招くという問題点があっ
た。
【0024】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、コストアップを招くことなく発
電出力の力率を一定に制御することのできる発電プラン
トの力率制御装置を得ることを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る発電プラントの力率制御装置は、誘導発電機と、誘導
発電機の出力ラインに電磁開閉器を介して接続された進
相コンデンサとを有する発電ユニットを、負荷系統ライ
ンに複数個並設し、複数の発電ユニットからの発電総合
出力に基づいて総合力率を検出する力率計と、総合力率
に基づいて電磁開閉器に対する制御信号を生成するプロ
グラマブルロジックコントローラとを有する力率制御回
路を、負荷系統ラインに設け、プログラマブルロジック
コントローラは、発電総合出力の低下に応じて、出力ラ
インに接続される進相コンデンサの個数を増大させ、所
定範囲内の発電総合出力に対して総合力率を一定に制御
するものである。
【0026】また、この発明の請求項2に係る発電プラ
ントの力率制御装置は、請求項1において、進相コンデ
ンサは、発電ユニット毎に1個ずつ設けられたものであ
る。
【0027】また、この発明の請求項3に係る発電プラ
ントの力率制御装置は、請求項1または請求項2におい
て、発電総合出力の所定範囲は、25%〜125%に設
定されたものである。
【0028】また、この発明の請求項4に係る発電プラ
ントの力率制御装置は、請求項1から請求項3までのい
ずれかにおいて、誘導発電機は、風力により駆動される
風車に連動して電力を出力するものである。
【0029】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図につ
いて説明する。図1はこの発明の実施の形態1を示す構
成図であり、図において、1〜9、13、14、L、
P、iおよびVは前述と同様のものである。20a〜2
0nは同様の構成からなるn個の発電ユニットであり、
それぞれ、誘導発電機1、電磁開閉器2、電磁開閉器
3、進相コンデンサ4、変圧器8および負荷開閉器9に
より構成されている。
【0030】Ptは複数の発電ユニット20a〜20n
から負荷系統ラインL上に供給される総合電力(発電総
合出力)、pftは発電総合出力Ptの総合力率、Ct
は各発電ユニット20a〜20n内の電磁開閉器3を個
別に開閉制御するための制御信号である。この場合、進
相コンデンサ4は各発電ユニット20a〜20n側(低
圧側)に設けられており、進相コンデンサ4の数量は各
発電ユニット20a〜20n毎に1個のみである。
【0031】また、計器用変流器5、計器用変圧器6、
力率計7、変換器13およびPLC14からなる力率制
御回路は、外部系統との接続端(送電端)、すなわち、
負荷系統ラインL上に設けられている。これにより、力
率制御回路は、負荷系統ラインLにおける総合力率pf
tの変動に応じて制御信号Ctを生成し、進相コンデン
サ4の総投入数量を制御するようになっている。
【0032】次に、図2の特性図を参照しながら、図1
に示したこの発明の実施の形態1の動作について説明す
る。図2は発電総合出力Ptの変化に対する発電総合効
率(総合力率pft)の変化を示し、進相コンデンサ4
の投入個数を切り換えたときの総合力率pftの特性曲
線を示している。
【0033】図1において、負荷系統ラインL(送電
端)に設けられた力率計13は、総合力率pftを常時
監視し、発信器からなる変換器13は、総合力率pft
を周波数信号からなる力率値に変換してPLC14に入
力する。
【0034】PLC14は、総合力率pftを参照しな
がら、あらかじめ設定されたプログラムにしたがって進
相コンデンサ4の総投入数量を決定し、各発電ユニット
20a〜20n内の進相コンデンサ4を開閉制御するた
めの制御信号Ctを電磁接触器3に印加する。
【0035】ここで、図3〜図5を参照しながら、各発
電ユニット20a〜20n内の進相コンデンサ4の開閉
制御により回路の総合力率pftを改善する原理につい
て説明する。
【0036】図3は誘導発電機1と進相コンデンサ4と
の関係を簡略化して示す回路図であり、図において、E
は誘導発電機1の出力電圧、igは誘導発電機1に流れ
る電流、icは進相コンデンサ4に流れる電流、i1は
誘導発電機1および進相コンデンサ4に流れる合成電流
である。図4は誘導発電機1の特性により決定する力率
をベクトルで示す説明図、図5は合成電流i1をベクト
ルで示す説明図である。
【0037】まず、図3のように誘導発電機1および進
相コンデンサ4が接続された場合、誘導発電機1の力率
は、誘導発電機1の特性により定まる遅れ力率となり、
図4のように、誘導発電機1の出力電圧Eと電流igと
の成す角度θとした場合に、COSθで表わされる。
【0038】一方、進相コンデンサ4に流れる電流ic
は進み電流となるので、電流icと誘導発電機1の電流
igとの合成電流i1は、図5のように、誘導発電機1
の出力電圧Eと合成電流i1との成す角度θ1とした場
合に、COSθ1で表わされる。このとき、θ>θ1の
関係が成り立つので、図5の合成電流i1の数値(CO
Sθ1)は、図4の力率値(COSθ)よりも大きくな
る(改善される)。
【0039】誘導発電機1の力率pf(=COSθ)
は、図7内の実線で示すように、誘導発電機1の出力電
力Pの低下につれて低下するので、所定範囲内の発電総
合出力Ptの変動範囲内で総合力率pftを一定にしよ
うとすれば、出力電力Ptの低下に応じて、進相コンデ
ンサ4の接続個数(容量)を増やす必要がある。
【0040】したがって、図2のように、発電総合出力
Ptの低下につれて、進相コンデンサ4の接続数を増大
させている。ここでは、進相コンデンサ4の接続数を、
最大10個まで増大させ、25%〜125%の範囲内の
発電総合出力Ptの変動に対して、総合力率pftを一
定に制御している。
【0041】このように、発電総合出力Ptの変動に応
じて、負荷系統ラインLに接続される進相コンデンサ4
の個数(容量)をキメ細かく可変設定することにより、
総合力率pftをほぼ一定に制御することができる。
【0042】上記回路構成による総合力率pftの制御
においては、進相コンデンサ4が発電ユニット20a〜
20n側(低圧回路側)に設けられているので、高圧回
路に設けた場合(図10参照)よりも電気設備の費用が
安くなる。
【0043】また、進相コンデンサ4の数量が各発電ユ
ニット20a〜20n毎に1個のみで済むので、分割し
た場合(図8参照)と比べて電気設備の費用が安くな
る。また、発電ユニット20a〜20n側の電気設備仕
様が全て統一されるので、発電プラント全体のコスト低
減にもつながる。
【0044】また、総合力率pftの管理および制御が
負荷系統ラインL側(高圧側)の1カ所のみで行われる
ので、各発電ユニット毎に制御を行う場合(図8参照)
よりも電気設備の費用が安くなる。
【0045】また、各進相コンデンサ4の投入制御が制
御信号Ctにより一元的に行われるので、発電ユニット
20a〜20nの数量に応じた進相コンデンサ4の個数
(容量)の組み合わせが可能となる。したがって、誘導
発電機1の出力電力Pの変動に応じて、回路に接続され
る進相コンデンサ4の総容量を制御することができ、こ
れにより、ある出力範囲内でキメの細かい総合力率pf
tの定量制御が可能となる。
【0046】さらに、進相コンデンサ4の1個当たりの
容量は、図10の回路構成の場合と比べて十分小さく、
誘導発電機1による自己励磁現象を回避することができ
る。なお、自己励磁現象とは、誘導発電機1にその励磁
容量よりも大きなコンデンサを挿入した場合に、開放後
も自励電圧で回転し続ける現象を言う。
【0047】実施の形態2.なお、上記実施の形態1で
は、発電プラントとして、発電出力変動の大きい風力発
電プラントの場合を例にとって説明したが、進相コンデ
ンサ4を含む他の発電プラントに適用することができ、
同等の作用効果が得られることは言うまでもない。
【0048】
【発明の効果】以上のようにこの発明の請求項1によれ
ば、誘導発電機と、誘導発電機の出力ラインに電磁開閉
器を介して接続された進相コンデンサとを有する発電ユ
ニットを、負荷系統ラインに複数個並設し、複数の発電
ユニットからの発電総合出力に基づいて総合力率を検出
する力率計と、総合力率に基づいて電磁開閉器に対する
制御信号を生成するプログラマブルロジックコントロー
ラとを有する力率制御回路を、負荷系統ラインに設け、
プログラマブルロジックコントローラは、発電総合出力
の低下に応じて、出力ラインに接続される進相コンデン
サの個数を増大させ、所定範囲内の発電総合出力に対し
て総合力率を一定に制御するようにしたので、コストア
ップを招くことなく発電出力の力率を一定に制御するこ
とのできる発電プラントの力率制御装置が得られる効果
がある。
【0049】また、この発明の請求項2によれば、請求
項1において、進相コンデンサは、発電ユニット毎に1
個ずつ設けられているので、最小部品点数且つ単一回路
仕様で構成することができ、さらにコストダウンを実現
した発電プラントの力率制御装置が得られる効果があ
る。
【0050】また、この発明の請求項3によれば、請求
項1または請求項2において、発電総合出力の所定範囲
は、25%〜125%に設定されているので、ほぼ全域
で効果的に発電出力の力率を一定に制御することのでき
る発電プラントの力率制御装置が得られる効果がある。
【0051】また、この発明の請求項4によれば、請求
項1から請求項3までのいずれかにおいて、誘導発電機
を風力発電用の誘導発電機としたので、特に出力変動の
大きい風力発電プラントに適用した場合に有効な発電プ
ラントの力率制御装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を概略的に示す構成
図である。
【図2】 この発明の実施の形態1の力率制御動作を説
明するための特性図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による誘導発電機に
対する進相コンデンサの接続関係を簡略化して示す回路
図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による誘導発電機の
力率を示す説明図である。
【図5】 この発明の実施の形態1による進相コンデン
サの投入時の作用効果を示す説明図である。
【図6】 従来の発電プラントの力率制御装置の第1の
例を概略的に示す構成図である。
【図7】 図6の従来装置による力率の変動を示す特性
図である。
【図8】 従来の発電プラントの力率制御装置の第2の
例を概略的に示す構成図である。
【図9】 図8の従来装置による力率制御動作を示す特
性図である。従来の発電プラントの力率制御装置を示す
//図である。
【図10】 従来の発電プラントの力率制御装置の第3
の例を概略的に示す構成図である。
【符号の説明】
1 誘導発電機、3 電磁開閉器、4 進相コンデン
サ、7 力率計、14PLC(プログラマブルロジック
コントローラ)、20a〜20n 発電ユニット、Ct
制御信号、L 負荷系統ライン、Pt 発電総合出
力、pft 総合力率。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導発電機と、前記誘導発電機の出力ラ
    インに電磁開閉器を介して接続された進相コンデンサと
    を有する発電ユニットを、負荷系統ラインに複数個並設
    し、 前記複数の発電ユニットからの発電総合出力に基づいて
    総合力率を検出する力率計と、前記総合力率に基づいて
    前記電磁開閉器に対する制御信号を生成するプログラマ
    ブルロジックコントローラとを有する力率制御回路を、
    前記負荷系統ラインに設け、 前記プログラマブルロジックコントローラは、前記発電
    総合出力の低下に応じて、前記出力ラインに接続される
    前記進相コンデンサの個数を増大させ、所定範囲内の前
    記発電総合出力に対して前記総合力率を一定に制御する
    ことを特徴とする発電プラントの力率制御装置。
  2. 【請求項2】 前記進相コンデンサは、前記発電ユニッ
    ト毎に1個ずつ設けられたことを特徴とする請求項1に
    記載の発電プラントの力率制御装置。
  3. 【請求項3】 前記発電総合出力の所定範囲は、25%
    〜125%に設定されたことを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の発電プラントの力率制御装置。
  4. 【請求項4】 前記誘導発電機は、風力により駆動され
    る風車に連動して電力を出力することを特徴とする請求
    項1から請求項3までのいずれかに記載の発電プラント
    の力率制御装置。
JP9192756A 1997-07-17 1997-07-17 発電プラントの力率制御装置 Withdrawn JPH1141990A (ja)

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