JPH1141495A - 撮像領域拡張部材及びこれを用いた車両周辺監視装置 - Google Patents

撮像領域拡張部材及びこれを用いた車両周辺監視装置

Info

Publication number
JPH1141495A
JPH1141495A JP9198261A JP19826197A JPH1141495A JP H1141495 A JPH1141495 A JP H1141495A JP 9198261 A JP9198261 A JP 9198261A JP 19826197 A JP19826197 A JP 19826197A JP H1141495 A JPH1141495 A JP H1141495A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
imaging
angle
imaging device
subject light
incident
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9198261A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Ozaki
敏明 尾崎
Kazutomo Fujinami
一友 藤浪
Takeshi Amari
武之 甘利
Naoto Ishikawa
直人 石川
Kazuyuki Sasaki
一幸 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP9198261A priority Critical patent/JPH1141495A/ja
Publication of JPH1141495A publication Critical patent/JPH1141495A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮像装置において影部分や画像ボケのない拡
張された画像を得ることができる撮像領域拡張部材を提
案すること。 【解決手段】 プリズム構造体10Aを、撮像装置1の
光軸L1に対して撮像装置1の方向に所定角度βだけ折
り曲げるようにしたことにより、影部分や画像ボケのな
い拡張された画像を得ることができる撮像領域拡張部材
10を実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CCD(Charge C
oupled Device)等の撮像手段に広角の画像光を入射さ
せることにより撮像領域を広げるようになされた光学部
材でなる撮像領域拡張部材、及びこれを用いて運転者に
よる視認が難しい車両周辺領域を監視する車両周辺監視
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車両周辺監視装置は、乗
用車、バスあるいはトラックなどの車両において、運転
者による視認が難しい車両側方並びに車両後方といった
車両周辺を監視する装置として用いられている。
【0003】例えば、CCD(Charge Coupled Devic
e)カメラやビデオカメラといった撮像装置を車両に取
り付け、このCCDカメラやビデオカメラにより上述し
た車両周辺領域を撮像し、その撮像画像をモニタ等によ
り表示することにより運転者などに車両周辺の情報を与
えるようになっている。
【0004】このような車両周辺監視装置では、撮像領
域を拡張することにより監視対象領域を広範囲とするこ
とは安全性を高める上で有用である。そのためこの種の
車両周辺監視装置では、図6に示すように、CCDカメ
ラ1と被写体との間にプリズム部2Aを有する撮像領域
拡張部材2を設けることで、広角の被写体光をCCDカ
メラ1に取り込むことができるようになされている。
【0005】具体的には、被写体光をプリズム部2Aで
屈折させることにより、撮像領域拡張部材2を設けない
場合と比較して、図中の角度αだけ広角の被写体光をC
CDカメラ1に入射させることができるようになってい
る。因みに、図6では、撮像領域拡張部材2の上部にプ
リズム部2Aが形成されているので、CCDカメラ1に
おいて、上部画角の拡張された画像が撮像されるように
なる。これにより、撮像領域拡張部材2を用いた車両周
辺監視装置においては、車両近傍(バンパ付近)から車
両遠方までを一度に視認することができるようになる。
【0006】この撮像領域拡張部材2は、図7に示すよ
うに、被写体光を屈折させて広角の被写体光をCCDカ
メラ1のレンズに入射させるためのプリズムであるプリ
ズム部2Aと、被写体光を直進させてCCDカメラ1に
入射させる平板部2Cと、プリズム部2Aと平板部2C
を滑らかに連結するような曲率を有する曲面部2Bとに
より構成されている。このように撮像領域拡張部材2
で、曲面部2Bを設けることにより、プリズム部2Aを
通過した被写体光に基づく撮像画像と平板部2Cを通過
した被写体光に基づく撮像画像との境界で不連続で不自
然な画像が得られないようになされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うにプリズム部2Aを有する撮像領域拡張部材2におい
ては、撮像領域を拡張することができるようになるもの
の、図8に示すように、拡張領域の端部で影となる部分
が現れ、この分だけ撮像領域が狭くなるといった欠点が
あった。
【0008】これを図9及び図10を用いて説明する。
図9は、撮像領域拡張部材2を通過した被写体光がCC
Dカメラ1の対物レンズ3に入射されるまでの光線追跡
結果を示し、図10(a)は撮像領域拡張部材2の部材
中心(図9のA−A断面)付近での光線の様子を示し、
図10(b)は部材周辺部(図9のB−B断面)での光
線の様子を示す。
【0009】一般にCCDカメラ1の対物レンズ3が広
角レンズである場合、図9に示すように、撮像範囲の対
角線方向(b方向)の撮像領域が、正面方向(a方向)
よりも大きくなる。
【0010】ここで図10(a)に示すように、部材中
心付近では、撮像領域拡張部材2に対する被写体光の入
射角θ1が臨界角よりも小さくなるのでプリズム部2A
を透過してCCDカメラの方向に出射されるが、図10
(b)に示すように、部材周辺部では、被写体光の入射
角θ2が臨界角よりも大きくなるので点線で示すように
プリズム2Aを透過することはなく、実線で示すように
入射面で全反射されてしまう。
【0011】また従来、プリズム部2Aを、プリズム頂
角が部材中心で最大角度となると共に、部材中心から部
材端にいくに従って減少するような略半円錐形状とする
ことにより、水平方向の歪曲収差を低減する撮像領域拡
張部材(特願平8−237844号参照)が提案されて
いるが、このような撮像領域拡張部材では撮像画像にボ
ケが生じてしまう欠点があった。
【0012】すなわちこの種の撮像領域拡張部材では、
プリズム部が部分的に曲率が異なる非球面形状とされて
いるため、これら非球面形状部は各々焦点距離が異なる
レンズとして機能することになる。そこでプリズム部を
これら部分的なレンズに分割して考えると、局所的に焦
点距離が異なるレンズの集合と考えることができる。さ
らにこの撮像領域拡張部材では、垂直方向の曲率と水平
方向の曲率も異なる。その結果、プリズム部を透過した
被写体光については焦点が光軸方向に不均一にずれ、撮
像面において結像点が拡がりをもってしまうことにな
る。そしてこの拡がりが、CCD素子上の画素1個分の
大きさを超えてしまうために、最終的に得られる撮像画
像にボケが生じてしまうことになる。
【0013】ここで図11に示すように、焦点位置P′
が撮像面P1′からずれている場合において、結像点の
拡がりをδ、光学系のF番号をFとすると、撮像面から
焦点位置P′のズレ、結像点の拡がりδ、及びレンズの
F番号Fの関係は、次式 ε=2F×δ …………(1) で表すことができる。なお(1)式のεは焦点深度(焦
点が合っている範囲)を表す。
【0014】すなわち結像点の拡がりがCCD素子の1
画素より小さければ、撮像画像にボケは生じなくなる。
しかしながら、特願平8−237844号で提案されて
いるような従来の撮像領域拡張部材では、プリズム部が
複雑な曲率をもった面によって構成されているため、焦
点が不均一に撮像面からずれ、それが結像点の拡がりと
なって結果的にはボケが生じてしまう欠点があった。
【0015】そしてこのような撮像領域拡張部材を車両
周辺監視装置に用いた場合には、モニタに画像ボケのあ
る視認しにくい映像が表示されるようになるため、その
結果運転者は障害物の位置的な視認がし難いという問題
があった。
【0016】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、撮像装置において影部分や画像ボケのない拡張され
た画像を得ることができる撮像領域拡張部材を提案する
と共に、運転者に影部分や画像ボケのない識別性に富む
良好な拡張監視画像を提供し得る車両周辺監視装置を提
案しようとするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明により成された請求項1に記載の撮像領域拡張
部材は、図1に示すように、被写体と撮像装置1の間に
設けられた光学部材でなり、当該撮像装置1に広角の被
写体光を入射させることにより、当該撮像装置1により
得られる撮像領域を拡張させる撮像領域拡張部材10に
おいて、撮像装置1の光軸L1に対してほぼ垂直に設け
られ、被写体光を直進させて撮像装置1に入射させる平
板部10Cと、平板部10Cに連続するように形成され
ていると共に全体として撮像装置1の光軸L1に対して
撮像装置1の方向に折り曲げられ、入射した被写体光を
屈折させて撮像装置1に広角の被写体光を入射させるプ
リズム構造体10Aとを備えるようにする。
【0018】以上の構成において、被写体光のプリズム
構造体10Aへの入射角は折り曲げ角βの分だけ小さく
なるので臨界角を超えなくなる。この結果、プリズム構
造体10Aでの入射光の全反射は生じなくなるので、撮
像画像の影部分を無くすことができるようになる。
【0019】また本発明により成された請求項2に記載
の撮像領域拡張部材は、プリズム構造体10Aの折り曲
げ角βを、撮像画像中に影部分が発生しない条件におい
て最も広角な撮像画像が得られる値に選定するようにす
る。
【0020】以上の構成において、プリズム構造体10
Aの表面形状を複雑な曲率の組み合わせにより形成する
のではなく、単にプリズム構造体10Aの折り曲げ角β
を適宜選定することで、撮像画像中に影部分(全反射部
分)が発生しない拡張画像を形成し得る撮像領域拡張部
材10を容易に作成することができるようになる。
【0021】また本発明により成された請求項3に記載
の撮像領域拡張部材は、平板部10Cとプリズム構造体
10Aを、所定の曲率を有する曲面部10Bを介して滑
らかに連結するようにする。
【0022】以上の構成において、曲面部10Bが光学
的な緩衝材として機能して、プリズム構造体10Aを通
過した被写体光に基づく撮像画像と平板部10Cを通過
した被写体光に基づく撮像画像との境界で自然に連続し
た画像が得られるようになる。
【0023】また本発明により成された請求項4に記載
の撮像領域拡張部材は、図5に示すように、被写体と撮
像装置の間に設けられた光学部材でなり、当該撮像装置
1に広角の被写体光を入射させることにより、当該撮像
装置1により得られる撮像領域を拡張させる撮像領域拡
張部材20において、全体として撮像装置1の光軸L1
に対して撮像装置1の方向に傾斜して設けられ、入射し
た被写体光を屈折させて撮像装置1に広角の被写体光を
入射させるプリズム構造体20Aと、プリズム構造体2
0Aと連続するように形成されたシリンドリカルな曲面
部20Bとを備えるようにする。
【0024】以上の構成において、被写体光のプリズム
構造体20Aへの入射角はプリズム構造体の傾斜角γの
分だけ小さくなるので臨界角を超えなくなる。この結
果、プリズム構造体20Aでの入射光の全反射は生じな
くなるので、撮像画像の影部分を無くすことができるよ
うになる。
【0025】また本発明により成された請求項5に記載
の撮像領域拡張部材は、請求項4のプリズム構造体20
Aの傾斜角γを、撮像画像中に影部分が発生しない条件
において最も広角な撮像画像が得られる値に選定するよ
うにする。
【0026】以上の構成において、プリズム構造体20
Aの表面形状を複雑な曲率の組み合わせにより形成する
のではなく、単にプリズム構造体20Aの傾斜角γを適
宜選定することで、撮像画像中に影部分(全反射部分)
が発生しない拡張画像を形成し得る撮像領域拡張部材2
0を容易に作成することができるようになる。
【0027】さらに本発明により成された請求項6に記
載の車両周辺監視装置は、図4に示すように、請求項1
〜請求項4又は請求項5に記載の撮像領域拡張部材10
(20)と、撮像領域拡張部材10(20)を通過した
拡張された領域の被写体光を撮像して車両周辺の監視画
像信号を生成する撮像手段1と、監視画像信号に基づく
画像を表示する表示手段102とを備えるようにする。
【0028】以上の構成において、この車両周辺監視装
置100では、請求項1〜請求項4又は請求項5に記載
の撮像領域拡張部材10(20)を介して入射した拡張
被写体光を撮像手段1によって光電変換して監視画像信
号を生成し、これを表示手段102に表示するようにし
たことにより、表示手段102には、影部分や画像ボケ
のない拡張された画像が表示されるようになる。この結
果、運転者に影部分や画像ボケのない識別性に富む良好
な拡張監視画像を提供し得る車両周辺監視装置100を
実現できるようになる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の一実
施形態を説明する。
【0030】図1において、10は全体として実施の形
態による撮像領域拡張部材を示し、CCDカメラ3の光
軸L1に対してほぼ垂直に設けられ、被写体光を直進さ
せてCCDカメラ1に入射させる平板部10Cと、平板
部10Cに連続するように形成されていると共に全体と
してCCDカメラ1の光軸L1に対してCCDカメラ1
の方向に折り曲げられ、入射した被写体光を屈折させて
CCDカメラ1に広角の被写体光を入射させるプリズム
構造体10Aとにより構成されている。
【0031】これにより撮像領域拡張部材10において
は、プリズム構造体10Aによって上部画角の拡張され
た広角の被写体光をCCDカメラ1に入射させることが
できる。
【0032】また撮像領域拡張部材10においては、プ
リズム構造体2AをCCDカメラ1の方向に角度βだけ
折り曲げたことにより、プリズム構造体2Aの入射面に
入射する被写体光の入射角を小さくすることができ、こ
の結果、プリズム構造体2Aの部材周辺部での入射光の
全反射を抑制できるようになり、CCDカメラ1におい
て、影部分の無い良好な拡張画像を得ることができるよ
うになる。
【0033】さらに平板部10Cとプリズム構造体10
Aは、所定の曲率を有するシリンドリカルな曲面部10
Bを介して滑らかに連結されており、これにより撮像領
域拡張部材10においては、プリズム部10Aを通過し
た被写体光に基づく撮像画像と平板部10Cを通過した
被写体光に基づく撮像画像との境界で不連続で不自然な
画像が得られないようになされている。
【0034】因みにこの実施形態の場合、曲面部10B
の曲率Rが小さすぎると、局所的にできるレンズの焦点
距離が短くなり、曲面部10Bの焦点位置とプリズム構
造体10A、平板部10Cとの焦点位置のズレが大きく
なってしまい、これが画像ボケとなってしまうことを考
慮して、曲面部10Bの曲率Rを30[mm]以上とするこ
とで画像ボケを抑制し得るようになされている。
【0035】ここで撮像領域拡張部材10を用いること
で全反射による影部分を無くすことができる原理を、図
2及び図3を用いて説明する。図2は、撮像領域拡張部
材10を通過した被写体光がCCDカメラ1の対物レン
ズ3に入射されるまでの光線追跡結果を示し、図3
(a)は撮像領域拡張部材10の部材中心(図2のA−
A断面)付近での光線の様子を示し、図3(b)は部材
周辺部(図2のB−B断面)での光線の様子を示す。
【0036】図3(a)に示すように、部材中心付近で
は、撮像領域拡張部材10に対する被写体光の入射角θ
1′が臨界角よりも小さくなるのでプリズム部10Aを
透過してCCDカメラの方向に出射される。また図3
(b)に示すように、部材周辺部でも、被写体光の入射
角θ2′は図10(b)で示す入射角θ2に対して折り曲
げ角βの分だけ小さくなるので臨界角を超えなくなる。
この結果、部材周辺部でも全反射は生じないので、影部
分は生じなくなる。
【0037】また撮像領域拡張部材10では、プリズム
構造体10Aを角度βだけ折り曲げるようにしているの
で、全体としての画角拡張作用は若干低下するが、この
低下は画像の周辺にいくほど強くなるので、水平方向で
の撮像画像の歪曲を補正することができるようになる。
【0038】なおこの折り曲げ角度βは、撮像画像中に
影部分が発生しない条件において最も広角な撮像画像が
得られる値に選定されている。
【0039】次に図4に、撮像領域拡張部材10を用い
た車両周辺監視装置100の構成を示す。車両周辺監視
装置100は、バスやトラック等の車両101の後部に
所定の俯角をもって撮像装置としてのCCDカメラ1が
取り付けられていると共に、CCDカメラ1の前方には
撮像領域拡張部材10が配設されている。
【0040】そしてCCDカメラ1により得られた画像
信号は運転席の近傍に設けられたモニタ102に送出さ
れる。かくして運転者は、撮像領域拡張部材10を介し
てCCDカメラ1で撮像された画像ボケが抑制されかつ
影部分の無い拡張画像をモニタ102で見ることができ
るようになる。
【0041】この結果、運転者は、識別性に富む良好な
拡張監視画像に基づいて車両101を運転操作できるよ
うになるので、障害物等に車両101を衝突させるとい
った危険を回避した安全な運転ができるようになる。
【0042】なお上述の実施形態においては、CCDカ
メラ3の光軸L1に対してほぼ垂直に設けられ、被写体
光を直進させてCCDカメラ1に入射させる平板部10
Aと、平板部10Aに連続するように形成されていると
共に全体としてCCDカメラ1の光軸L1に対してCC
Dカメラ1の方向に折り曲げられ、入射した被写体光を
屈折させてCCDカメラ1に広角の被写体光を入射させ
るプリズム構造体10Aと、所定の曲率を有し、平板部
2Cとプリズム構造体2Aを滑らかに連結する曲面部2
Bとにより構成された撮像領域拡張部材10について述
べたが、本発明による撮像領域拡張部材はこれに限ら
ず、例えば図5に示すように構成するようにしても上述
の撮像領域拡張部材10とほぼ同様の効果を得ることが
できる。
【0043】すなわち監視領域拡張部材20は、全体と
してCCDカメラ1の光軸L1に対してCCDカメラ1
の方向に傾斜して設けられ、入射した被写体光を屈折さ
せてCCDカメラ1に広角の被写体光を入射させるプリ
ズム構造体20Aと、プリズム構造体20Aと連続する
ように形成されたシリンドリカルな曲面部20Bとによ
り形成されている。ここでシリンドリカルな曲面部20
Bは上述した撮像領域拡張部材10の平板部10Cと曲
面部10Bの作用を併せ持つようになっている。
【0044】かかる構成によれば、プリズム構造体20
Aの傾斜角γを、撮像画像中に影部分が発生しない条件
において最も広角な撮像画像が得られる値に選定するこ
とにより、拡張効果が大きくかつ影部分のない良好な拡
張画像を簡易な構成により得ることができるようにな
る。
【0045】また上述の実施形態においては、本発明に
よる撮像領域拡張部材10を車両周辺監視装置100に
用いた場合について述べたが、本発明の撮像領域拡張部
材はこれに限らず、例えば室内を監視するような監視装
置にも用いることができる。
【0046】
【発明の効果】上述のように請求項1の発明によれば、
撮像領域拡張部材を、撮像装置の光軸に対してほぼ垂直
に設けられ、被写体光を直進させて撮像装置に入射させ
る平板部と、平板部に連続するように形成されていると
共に全体として撮像装置の光軸に対して撮像装置の方向
に折り曲げられ、入射した被写体光を屈折させて撮像装
置に広角の被写体光を入射させるプリズム構造体とによ
り構成したことにより、撮像装置において影部分の無い
良好な拡張画像を得ることができる撮像領域拡張部材を
実現できる。
【0047】また請求項2の発明によれば、プリズム構
造体の折り曲げ角を、撮像画像中に影部分が発生しない
条件において最も広角な撮像画像が得られる値に選定す
るようにしたことにより、拡張効果が最大の撮像画像を
得ることができるようになる。
【0048】また請求項3の発明によれば、平板部とプ
リズム構造体を、所定の曲率を有する曲面部を介して滑
らかに連結するようにしたことにより、プリズム構造体
を通過した被写体光に基づく撮像画像と平板部を通過し
た被写体光に基づく撮像画像との境界で自然に連続した
画像を得ることができる撮像領域拡張部材を実現でき
る。
【0049】また請求項4の発明によれば、撮像領域拡
張部材を、全体として撮像装置の光軸に対して撮像装置
の方向に傾斜して設けられ、入射した被写体光を屈折さ
せて撮像装置に広角の被写体光を入射させるプリズム構
造体と、プリズム構造体と連続するように形成されたシ
リンドリカルな曲面部とにより構成するようにしたこと
により、撮像装置において影部分の無い良好な拡張画像
を得ることができる撮像領域拡張部材を実現できる。
【0050】また請求項5の発明によれば、請求項4の
プリズム構造体の傾斜角を、撮像画像中に影部分が発生
しない条件において最も広角な撮像画像が得られる値に
選定するようにしたことにより、拡張効果が最大の撮像
画像を得ることができるようになる。
【0051】さらに請求項6の発明によれば、請求項1
〜請求項4又は請求項5に記載の撮像領域拡張部材と、
撮像領域拡張部材を通過した拡張された領域の被写体光
を撮像して車両周辺の監視画像信号を生成する撮像手段
と、監視画像信号に基づく画像を表示する表示手段とを
備えるようにしたことにより、運転者に影部分や画像ボ
ケのない識別性に富む良好な拡張監視画像を提供し得る
車両周辺監視装置を実現できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による撮像領域拡張部材を示す斜視図で
ある。
【図2】撮像領域拡張部材から撮像装置に入射する被写
体光の様子を示す略線的光路図である。
【図3】図2の各断面における撮像領域拡張部材への被
写体光の入射の様子を示す略線的光路図である。
【図4】実施の形態による車両周辺監視装置の構成を示
す略線図である。
【図5】撮像領域拡張部材の他の形態を示す斜視図であ
る。
【図6】従来の撮像領域拡張部材の説明に供する図であ
る。
【図7】従来の撮像領域拡張部材の斜視図である。
【図8】従来の撮像領域拡張部材を用いて撮像した画像
に生じる影部分を示す略線図である。
【図9】従来の撮像領域拡張部材から撮像装置に入射す
る被写体光の様子を示す略線的光路図である。
【図10】図9の各断面における撮像領域拡張部材への
被写体光の入射の様子を示す略線的光路図である。
【図11】画像のぼけの説明に供する略線図である。
【符号の説明】
1 CCDカメラ(撮像装置) 10 撮像領域拡張部材 10A、20A プリズム構造体 10B、20B 曲面部 10C 平板部 100 車両周辺監視装置 102 モニタ(表示手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 直人 静岡県裾野市御宿1500 矢崎総業株式会社 内 (72)発明者 佐々木 一幸 静岡県裾野市御宿1500 矢崎総業株式会社 内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体と撮像装置の間に設けられた光学
    部材でなり、当該撮像装置に広角の被写体光を入射させ
    ることにより、当該撮像装置により得られる撮像領域を
    拡張させる撮像領域拡張部材において、 前記撮像装置の光軸に対してほぼ垂直に設けられ、被写
    体光を直進させて前記撮像装置に入射させる平板部と、 前記平板部に連続するように形成されていると共に全体
    として前記撮像装置の光軸に対して前記撮像装置の方向
    に折り曲げられ、入射した被写体光を屈折させて前記撮
    像装置に広角の被写体光を入射させるプリズム構造体と
    を具えることを特徴とする撮像領域拡張部材。
  2. 【請求項2】 前記プリズム構造体の折り曲げ角は、撮
    像画像中に影部分が発生しない条件において最も広角な
    撮像画像が得られる値に選定されていることを特徴とす
    る請求項1に記載の撮像領域拡張部材。
  3. 【請求項3】 前記平板部と前記プリズム構造体は、所
    定の曲率を有する曲面部を介して滑らかに連結されてい
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の撮像
    領域拡張部材。
  4. 【請求項4】 被写体と撮像装置の間に設けられた光学
    部材でなり、当該撮像装置に広角の被写体光を入射させ
    ることにより、当該撮像装置により得られる撮像領域を
    拡張させる撮像領域拡張部材において、 全体として前記撮像装置の光軸に対して前記撮像装置の
    方向に傾斜して設けられ、入射した被写体光を屈折させ
    て前記撮像装置に広角の被写体光を入射させるプリズム
    構造体と、 前記プリズム構造体と連続するように形成されたシリン
    ドリカルな曲面部とを具えることを特徴とする撮像領域
    拡張部材。
  5. 【請求項5】 前記プリズム構造体の傾斜角は、撮像画
    像中に影部分が発生しない条件において最も広角な撮像
    画像が得られる値に選定されていることを特徴とする請
    求項1に記載の撮像領域拡張部材。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項4又は請求項5に記載
    の撮像領域拡張部材と、 前記撮像領域拡張部材を通過した拡張された領域の被写
    体光を撮像して車両周辺の監視画像信号を生成する撮像
    手段と、 前記監視画像信号に基づく画像を表示する表示手段とを
    具えることを特徴とする車両周辺監視装置。
JP9198261A 1997-07-24 1997-07-24 撮像領域拡張部材及びこれを用いた車両周辺監視装置 Withdrawn JPH1141495A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9198261A JPH1141495A (ja) 1997-07-24 1997-07-24 撮像領域拡張部材及びこれを用いた車両周辺監視装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9198261A JPH1141495A (ja) 1997-07-24 1997-07-24 撮像領域拡張部材及びこれを用いた車両周辺監視装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1141495A true JPH1141495A (ja) 1999-02-12

Family

ID=16388200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9198261A Withdrawn JPH1141495A (ja) 1997-07-24 1997-07-24 撮像領域拡張部材及びこれを用いた車両周辺監視装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1141495A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002010115A (ja) * 2000-06-16 2002-01-11 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 車載撮像装置
WO2007119379A1 (ja) 2006-03-15 2007-10-25 Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha 排気圧力制御弁
WO2014021089A1 (ja) * 2012-08-02 2014-02-06 旭硝子株式会社 高温炉内監視カメラ装置及び監視システム

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002010115A (ja) * 2000-06-16 2002-01-11 Toyota Central Res & Dev Lab Inc 車載撮像装置
WO2007119379A1 (ja) 2006-03-15 2007-10-25 Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha 排気圧力制御弁
WO2014021089A1 (ja) * 2012-08-02 2014-02-06 旭硝子株式会社 高温炉内監視カメラ装置及び監視システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10384610B2 (en) Rearview vision system for vehicle
US8130270B2 (en) Vehicle-mounted image capturing apparatus
US20060266835A1 (en) Imaging module
JP6349558B1 (ja) 撮像システム及び表示システム
JPH04228336A (ja) 乗物の前方の通路を捕捉する画像処理系用のカメラ
JP2005126068A (ja) 適応画像化暗視装置
JP2007328030A (ja) 撮像装置、光学装置及びレンズ
JP2008074139A (ja) 車載用監視カメラ
JP6032219B2 (ja) 運転支援装置
JP3860039B2 (ja) 撮像カメラ
JPH1141495A (ja) 撮像領域拡張部材及びこれを用いた車両周辺監視装置
WO2020195851A1 (ja) 車載カメラ装置およびその画像歪み補正方法
KR102105657B1 (ko) 차량용 사이드 전방위 카메라 장치
JP2004159186A (ja) 監視用車載撮像システム
JP2017181634A (ja) 撮像装置及び車載カメラシステム
JP3446991B2 (ja) 監視装置
WO2018207393A1 (ja) 撮像システム及び表示システム
JP2003127772A (ja) 車載用死角画像表示装置
JP3792478B2 (ja) 車両周辺視認装置
JP2008257502A (ja) 車両周辺監視装置
KR102457275B1 (ko) 투명 필라 장치
EP1480451A2 (en) Multiple-view imaging system
JP4211104B2 (ja) 多方向撮像装置、多方向撮像装置付き車載ランプ、衝突監視装置、前方向監視装置
JPH1128977A (ja) 車両周辺監視装置
JPH08108796A (ja) 車両用周辺視認装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20041005