JPH1141186A - データサービス発信装置、それに用いる固定受信端末装置および移動受信端末装置 - Google Patents

データサービス発信装置、それに用いる固定受信端末装置および移動受信端末装置

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JPH1141186A
JPH1141186A JP19034497A JP19034497A JPH1141186A JP H1141186 A JPH1141186 A JP H1141186A JP 19034497 A JP19034497 A JP 19034497A JP 19034497 A JP19034497 A JP 19034497A JP H1141186 A JPH1141186 A JP H1141186A
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mobile
broadcasting
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JP19034497A
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Hiroaki Takahashi
啓昭 高橋
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Nomura Research Institute Ltd
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Nomura Research Institute Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 データ放送を移動しながら受信が可能である
とともに、大容量のデータについても扱える技術を提供
することにある。 【構成】 複数のデータ発信系統を備え、それらによっ
てデータ発信サービスを行うためのデータサービス発信
装置につき、複数のデータ発信系統のうちの一のデータ
発信系統は、発信すべき全てのデータ(AD)を衛星放送ま
たは地上波テレビ放送にて発信する全データ放送局(AH)
とする。また、複数のデータ発信系統(AH,NH1,NH2)のう
ちの他の一のデータ発信系統は、更新すべきデータ(ND)
をFMデータ放送にて発信する更新データ発信局(NH1,N
H2)とする。その更新データ発信局(NH1,NH2)から発信さ
れる更新データ(ND)は、移動しながら受信が可能である
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ放送に関し
て、受信側が固定されている場合のメリットと、受信側
が移動している場合のメリットとを補完し合うことを内
容とする技術に関するものである。
【0002】
【背景技術】
(データ放送の種類)放送電波の隙間を使ってデジタル
信号を送る通信手段たるデータ放送には、人工衛星を用
いた衛星データ放送、地上波を用いた地上波テレビ放
送、FM多重データ放送がある。
【0003】衛星データ放送は、100Kbpsないし1.5Mbps
という速度でのデータ送信が行え、受信側はパラボラア
ンテナに備えられたデータ放送受信機によって受信する
ものである。地上波テレビ放送によるデータ放送は、20
Kbpsないし100Kbpsという速度でのデータ送信が行え、
受信側はテレビアンテナに備えられたデータ放送受信機
によって受信するものである。2か国語モード、字幕ス
ーパーなどに利用されるとともに、ニュースなどの文字
放送としても利用されている。また、ニュースなどのデ
ータ放送をパーソナルコンピュータに接続して処理させ
ることも可能である。
【0004】またFM多重データ放送は、0.1Kbpsない
し16Kbpsという速度でのデータ送信が行え、FM多重デ
ータ放送用ラジオに備えられたデータ放送受信機によっ
て受信するものである。FM多重データ放送用ラジオ、
例えばいわゆる「見えるラジオ」には、受信データ記憶
用メモリー(128kB程度)と液晶画面とを備え、受信し
たデータをそのメモリーに一旦記憶させ、いつでも液晶
画面へ呼び出すことができるようにしてある。
【0005】衛星放送および地上波テレビ放送によるデ
ータ放送については、通信速度が速いというメリットが
あり、FM多重データ放送については、移動受信が可能
であるというメリットがある。 (インターネット放送)インターネット通信技術を放送
に転用した「インターネット放送」という情報発信が行
われるようになってきた。これは、動画や音声をサーバ
側がリアルタイムで発信し、クライアント側がこれを受
信して再生する、というものである。言い換えれば、通
信技術を用いて放送を行うものである。電話回線やIS
DN回線を利用しているなどのハードウエア上の制限の
ため、最高64Kbps程度の通信速度である。 (データ更新の必要性)ところで、天気予報、ニュース
といった放送に供されるデータは、データの更新が逐次
必要である。例えば、株式市況などは1分ごとに、交通
情報などは30分ごとに更新されている(テレモ日本の
資料より)。したがって、放送すべきデータに関する送
信側のデータベースは、いずれのデータ放送手段にあっ
ても、データの更新が逐次なされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、それぞ
れのデータ放送の受信装置には、それぞれ以下のような
欠点があった。まず、通信速度が速い衛星放送や地上波
テレビ放送の受信装置では、移動しながらのデータ受信
が困難である。移動しながらのアンテナの方向合わせが
困難であり、またデータの信頼性も低下する可能性が低
くないからである。
【0007】一方、FM多重データ放送の受信装置で
は、データの送信速度が遅いので送信できるデータ量に
は限りがあり、大量のデータを送信することには向いて
いない。インターネット放送においても同様である。本
発明が解決すべき課題は、データ放送を移動しながら受
信が可能であるとともに、大容量のデータについても扱
える技術を提供することにある。
【0008】ここで、請求項1ないし請求項2記載の発
明の目的は、データ放送を移動しながら受信が可能であ
るとともに、大量のデータについても扱えるためのデー
タサービス発信装置を提供することである。また、請求
項3ないし請求項4記載の発明の目的は、データ放送を
移動しながら受信が可能であるとともに、大量のデータ
についても扱えるための受信端末装置を提供することで
ある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため、本出願人は、前記した請求項1ないし請求項4に
記載した発明を提供する。 (請求項1)請求項1記載の発明は、複数のデータ発信
系統を備え、それらによってデータ発信サービスを行う
ためのデータサービス発信装置であって、複数のデータ
発信系統(AH,NH1,NH2)のうちの一のデータ発信系統は、
発信すべき全てのデータたる全体データ(AD)を発信する
全データ放送局(AH)を備え、複数のデータ発信系統(AH,
NH1,NH2)のうちの他の一のデータ発信系統は、更新すべ
きデータたる更新データ(ND)を発信する更新データ発信
局(NH1,NH2)を備え、その更新データ発信局(NH1,NH2)か
ら発信される更新データ(ND)は、移動しながら受信が可
能であることを特徴とする。
【0010】(用語説明)「全データ発信局(AH)」は、
大量のデータを短時間に発信することができる放送施設
を備えている。現在の技術における具体例は、衛星デー
タ放送または地上波テレビ放送の放送設備である。一
方、「更新データ発信局(NH1,NH2)」は、移動しながら
受信が可能な更新データ(ND)を送信するので、現在の技
術において具体的には、FMデータ放送、またはインタ
ーネット通信(IN)である。FMデータ放送を用いる場合
において広域なサービスを提供する場合には、図1に示
すように、放送電波の到達距離に応じた受信可能エリア
ごとに更新データ発信局(NH1,NH2)を設置する。例え
ば、キーステーションとローカルステーションとを設
け、ネットワーク放送を行ったり、ローカルステーショ
ンごとに異なる更新データ(例えば、当該ローカルステ
ーション付近の天気予報やローカルニュース)を発信し
たりする。
【0011】「全体データ(AD)」とは、更新データ(ND)
を含んだ全体のデータのことである。すなわち、情報源
(DS)からあがってくる更新データ(ND)によって全体デー
タ(AD)の一部が書き換えられ、その書き換えられた全体
が新たな全体データ(AD)となるのである。「複数のデー
タ発信系統(AH,NH1,NH2)」は、地理的に1カ所にあるこ
とを要しない。すなわち、全データ発信局(AH)と更新デ
ータ発信局(NH1,NH2)とが別々の場所にあってもよい。
【0012】(作用)請求項1記載の発明は、データ提
供サービス業者において実施される。すなわち、データ
提供サービス業者は、全データ放送局(AH)から全体デー
タ(AD)を送信し、更新データ放送局(NH1,NH2)から更新
データ(ND)を発信する。データ提供サービスの利用者
は、ある基地(例えば自宅や職場)に設けられた全体デ
ータ(AD)を受信可能な設備にて全体データ(AD)を受信
し、移動中に更新データ(ND)を受信する。したがって、
移動中であっても最新のデータである更新データ(ND)を
入手することができる。
【0013】なお、移動をしない場合であっても、更新
データ(ND)を優先的に受信したいのであれば、更新デー
タ(ND)のみを、あるいは更新データ(ND)を先に受信して
入手すればよい。 (請求項2)請求項2記載の発明は、請求項1記載のデ
ータサービス発信装置を限定したものであり、更新デー
タ発信局(NH1,NH2)を、一の受信可能エリア内において
複数備えるとともに、各更新データ発信局(NH1,NH2)
は、異なる種類の更新データ(ND1,ND2)を発信すること
を特徴とする。
【0014】(用語説明)各更新データ発信局(NH1,NH
2)は、受信側において異なる種類の更新データ(ND1,ND
2)を受信できるように、例えば発信周波数を異ならせた
り、インターネット上のアドレスナンバーを異ならせた
りする。異なる種類の更新データ(ND1,ND2)とは、例え
ば全体データ(AD)がスポーツニュースや経済ニュースを
含むニュース一般だとした場合に、一の更新データ(ND
1)はスポーツニュースに関する更新データ、他の一の更
新データ(ND2)は経済ニュースに関する更新データとい
うように、分野を絞ったデータとする場合である。
【0015】もちろん、更新データ発信局して、更新デ
ータ(ND)全体を発信する更新データ発信局(NH0)を設け
てもよい。 (作用)放送サービスの提供者は、更新データ(ND)全体
が大きいデータであっても、種類を分けることができる
ので、データ発信に関する発信速度による制限が緩和さ
れる。
【0016】放送サービスの利用者は、移動中であって
も、最新のデータである更新データ(ND)における欲する
種類のデータを選択して入手することができる。 (請求項3)請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の発明に用いられるものである。すなわち、
発信されるデータ(AD)を特定箇所(基地FB)にて受信する
データ受信用の端末装置(FT)であって、発信されたデー
タ(AD)を受信する固定受信装置(FJ)と、受信したデータ
(AD)を一旦記憶するメモリーと、受信したデータ(AD)を
記憶する固定受信側データベース(DB2)と、メモリーに
記憶したデータ(AD)のうちの更新データ(ND)を、更新前
のデータに対応するものと固定受信側データベース(DB
2)において置き換えるデータ更新装置(DK1)と、発信さ
れるデータを移動しながら可能な移動受信端末(MT)に備
えられる移動受信側データベース(DB3)と接続するため
のコネクターと、その移動受信側データベース(DB3)の
データと前記固定受信側データベース(DB2)のデータと
を一致させるための比較更新手段(KM)とを備えたことを
特徴とする。
【0017】(用語説明)本発明に係る「固定受信端末
装置(FT)」は、特定箇所にてデータを受信することとし
ているので、データ受信のためのアンテナを適切な方向
へ固定しておくことができる。したがって、FMデータ
放送はもちろん、衛星データ放送、テレビデータ放送な
どの大量高速のデータを受信可能な端末装置とすること
ができる。
【0018】「コネクター」とは、固定受信側データベ
ース(DB2)と移動受信側データベース(DB3)とのデータの
やり取りを行うための「接続」を行うための機器であ
り、例えばケーブル接続の場合にはプラグである。「接
続」の手段は、ケーブル接続に限られず、音響カプラー
を用いた接続、デジタル電話を用いた接続、赤外線を用
いた接続などがある。 (請求項4)請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明と組み合わせて使用するものである。すなわち、発信
されるデータを移動しながら受信可能な移動受信端末端
末装置(MT)であって、更新データ(ND)を受信する移動受
信装置(MJ)と、その移動受信装置(MJ)が受信した更新デ
ータ(ND)を一旦記憶するメモリーと、データを記憶する
移動受信側データベース(DB3)と、その移動受信側デー
タベース(DB3)において、メモリーに記憶した更新デー
タ(ND)を更新前のデータに対応するものと置き換えるデ
ータ更新装置(DK2)と、特定箇所(FB)にてデータ(AD)を
受信するデータ受信用の端末装置(FT)と接続するための
コネクターとを備えたことを特徴とする。
【0019】(作用)請求項3および請求項4記載の発
明は、データ提供サービス業者からサービスを受ける利
用者において実施される。まず、固定受信装置(FJ)を用
いて、発信された全体データ(AD)を受信する。そして、
受信したデータ(AD)はメモリーに記憶された後、固定受
信側データベース(DB2)にて記憶させる。発信されるデ
ータは逐次更新されているので、データ更新装置(DK1)
によって、新たに受信したデータ(AD)のうちの更新デー
タ(ND)を、更新前のデータに対応するものと置き換え
る。
【0020】一方、固定受信端末装置(FT)は移動させる
ことができないので、利用者が移動したい場合には、こ
の固定受信端末装置(FT)と接続可能であり且つ発信され
るデータを、移動しながら可能な移動受信端末(MT)を持
って移動する。なお、移動する前には、コネクターにて
接続し、固定受信側データベース(DB2)に記憶されたデ
ータを移動受信側データベース(DB3)へ移しておく。
【0021】移動受信端末(MT)に備えられた移動受信装
置(MJ)は、移動しながらでも更新データ(ND)を受信でき
る。受信したその更新データ(ND)は、一旦メモリーに記
憶され、データ更新装置(DK2)によって更新前のデータ
に対応するものと置き換えられて移動受信側データベー
ス(DB3)に記憶される。移動先から戻った場合、移動受
信端末(MT)と固定受信端末装置(FT)とをコネクターにて
接続し、比較更新手段(KM)を用いて、それぞれのデータ
ベース(DB2,DB3)に記憶されたデータを、最新のデータ
にする。
【0022】なお、移動をしない場合であっても、更新
データ(ND)を優先的に受信したいのであれば、更新デー
タ(ND)のみを、あるいは更新データ(ND)を先に受信して
入手すればよい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態および
図面に基づいて更に詳しく説明する。ここで使用する図
面は図1ないし図4である。図1は、本発明の第一の実
施の形態を示す概念図である。図2は、本発明の第二の
実施の形態を示す概念図である。図3は、本発明の第三
の実施の形態を示す概念図である。図4は、本発明の第
四の実施の形態を示す概念図である。 (第一の実施の形態)図1に基づいて、第一の実施の形
態について説明する。図1には、データ提供サービスを
行うデータサービス発信装置と、そのデータサービス発
信装置が発信したデータを基地FBにおいて受信する固
定受信端末装置FT、移動体MBによって移動しながら
データを受信可能な移動受信端末装置MTとを備えて構
成されている。
【0024】(データサービス発信装置)ここに示すデ
ータサービス発信装置は、三つのデータ発信系統を備
え、それらによってデータ発信サービスを行うためのデ
ータサービス発信装置である。発信するデータは情報源
DSから得ており、発信側データベースDB1に蓄えら
れる。また、情報源DSからは絶えず更新すべきデータ
である更新データNDを受け取り、更新データの入手に
よって古くなったデータを必要に応じて蓄積はしている
ものの、発信すべきデータが常に新しいものであるよう
にしている。発信側データベースDB1から発信される
全てのデータを全体データADとする。
【0025】三つのデータ発信系統のうちの一のデータ
発信系統は、発信する時点で最も新しい更新データND
を含む全体データADを発信する全データ放送局AHで
あり、地上波テレビ放送によって発信している。残りの
二つのデータ発信系統は、FMデータ放送を用いて更新
データNDのみを発信する更新データ発信局NH1,N
H2であり、FMデータ放送の電波の到達距離を考慮し
た距離を離して位置させている。地理的に離れた二つの
更新データ発信局を備えることによって、更新データN
Dを受信できる領域を広めている。更新データ発信局N
H1,NH2から発信される更新データNDは、FMデ
ータ放送に対応した通常のラジオがあれば、移動しなが
ら受信が可能である。
【0026】(固定受信端末装置)全体データ発信局A
Hから発信される全体データADは、基地FB、例えば
サービス利用者の自宅に設置されている固定受信端末装
置FTによって受信される。この固定受信端末装置FT
は、アンテナと、発信された全体データADを受信する
固定受信装置FJと、受信した全体データADを一旦記
憶するメモリー(図示を省略)と、受信したデータAD
を記憶する固定受信側データベースDB2とを備えてい
る。また、メモリーに記憶した全体データADのうちの
更新データNDを、更新前のデータに対応するものと固
定受信側データベースDB2において置き換えるデータ
更新装置DK1と、発信されるデータを移動しながら可
能な移動受信端末MTに備えられる移動受信側データベ
ースDB3と接続するためのコネクター(図示を省略)
と、その移動受信側データベースDB3のデータと前記
固定受信側データベースDB2のデータとを一致させる
ための比較更新手段KMとを備えている。
【0027】全体データADは地上波テレビ放送による
データ放送であるので、前記のアンテナは、全体データ
発信局AHの電波を効率よく受信できるような方向に固
定されている。全体データADには更新データNDを含
んでいるので、更新データNDのみを受信したり、自分
が欲する更新データのみを優先的に受け取ったりするこ
とは不可能ではないが、高速で配信されるので、通常は
そのような選択は行わない。
【0028】「コネクター」とは、固定受信側データベ
ースDB2と移動受信側データベースDB3とのデータ
のやり取りを行うための「接続」を行うための機器であ
り、例えばケーブル接続の場合にはプラグである。「比
較更新手段KM」とは、両データベースDB2,DB3
の中の各データをにおける保存時刻の比較を行い、古い
ものを削除して新しいものを保存する、といった機能を
達成するためのソフトウエアおよびハードウエアであ
る。
【0029】(移動受信装置)更新データ発信局NH
1,NH2から発信される更新データNDは、移動しな
がら受信可能な移動受信端末端末装置MTにて受信す
る。移動体MBに移動受信端末端末装置MTを搭載する
ことによって、移動中でも、受信可能な更新データ発信
局NH1の発信周波数を選択すれば、更新データNDを
受信できる。
【0030】移動受信端末端末装置MTは、更新データ
NDを受信する移動受信装置MJと、その移動受信装置
MJが受信した更新データNDを一旦記憶するメモリー
(図示を省略)と、データを記憶する移動受信側データ
ベースDB3と、その移動受信側データベースDB3に
おいて、メモリーに記憶した更新データNDを更新前の
データに対応するものと置き換えるデータ更新装置DK
2とを備えている。また、特定箇所FB、すなわち自宅
にて全体データADを受信するデータ受信用の端末装置
FTと接続するためのコネクターを備えている。
【0031】なお、上記のメモリーの容量は、現在のF
Mデータ放送対応のラジオに備えられているメモリーの
容量よりも大きなものとする。また、マイクロコンピュ
ータを備え、移動受信側データベースDB3の活用、例
えば情報検索や、その検索情報からの資料作成などが行
えるようにしている。 (作用)まず、固定受信装置FJを用いて、全体データ
ADを受信する。そして、受信したデータADはメモリ
ーに記憶された後、固定受信側データベースDB2にて
記憶させる。発信されるデータは逐次更新されているの
で、データ更新装置DK1によって、新たに受信したデ
ータADのうちの更新データNDを、更新前のデータに
対応するものと置き換える。
【0032】一方、固定受信端末装置FTは移動させる
ことができないので、利用者が移動したい場合には、こ
の固定受信端末装置FTと接続可能であり且つ発信され
るデータを、移動しながら可能な移動受信端末MTを持
って移動する。なお、移動する前には、コネクターにて
接続し、固定受信側データベースDB2に記憶されたデ
ータを移動受信側データベースDB3へ移しておく。そ
うすることによって、移動中であっても必要な情報は取
り出すことができる。
【0033】移動受信端末装置MTに備えられた移動受
信装置MJは、移動しながらでも更新データNDを受信
できる。受信したその更新データNDは、一旦メモリー
に記憶され、データ更新装置DK2によって更新前のデ
ータに対応するものと置き換えられて移動受信側データ
ベースDB3に記憶される。移動先から戻った場合、移
動受信端末MTと固定受信端末装置FTとをコネクター
にて接続し、比較更新手段KMを用いて、それぞれのデ
ータベースDB2,DB3に記憶されたデータを、最新
のデータにする。 (第二の実施の形態)続いて、第二の実施の形態につ
き、図2に基づいて第一の実施の形態と比較しつつ説明
する。
【0034】この第二の実施の形態では、更新データ発
信局を、一の受信可能エリアA1内において複数備える
とともに、各更新データ発信局NH0,NH1,NH2
は、異なる種類の更新データND1,ND2を発信す
る。詳しい図示は省略しているが、他の受信可能エリア
A2内においても更新データ発信局を複数備えることと
してもよい。
【0035】各更新データ発信局NH0,NH1,NH
2は、発信周波数を異ならせている。そして、更新デー
タ発信局NH1は、更新データNDの中の一部たるスポ
ーツニュースND1を発信し、更新データ発信局NH2
は、更新データNDの中の一部たる経済ニュースND2
を発信する。また、更新データ発信局NH0は、更新デ
ータNDすべてを発信する。
【0036】(作用)放送サービスの提供者は、更新デ
ータND全体が大きいデータであっても、種類を分ける
ことができるので、データ発信に関する発信速度による
制限が緩和される。放送サービスの利用者は、移動中で
あっても、最新のデータである更新データNDにおける
欲する種類のデータを選択して入手することができる。
図2においては、三つの更新データ発信局NH0,NH
1,NH2全てを受信可能なエリアA1内において移動
体MBにて移動しているが、データ入手については、移
動受信装置MJの受信周波数を調整することによってス
ポーツニュースND1を入手している様子を示してい
る。
【0037】(バリエーション)放送サービスの提供者
は、受信可能エリアA1,A2ごとに特有なローカル情
報を提供することとしてもよい。例えば、エリアA1内
にて行われるイベント案内、エリアA2内を起点とする
最終電車時刻案内などである。 (第三の実施の形態)続いて、第三の実施の形態につ
き、図3に基づいて第一の実施の形態と比較しつつ説明
する。この第三の実施の形態では、第一の実施の形態と
大きく二点が異なる。
【0038】第一の相違点として、全体データADの放
送は、衛星放送にて行うこととしている。したがって、
全体データ発信局の設備の一部として放送衛星SBを利
用することとなり、固定受信装置FJに備えられるアン
テナは衛星放送対応のアンテナとなる。第二の相違点と
して、更新データNDについては、インターネットIN
上にアップロードすることとしている。したがって、移
動受信端末装置MTにおける移動受信装置MJの一部と
して、携帯電話(PHSを含む)およびインターネット
のブラウザソフトウエアをインストールした形態コンピ
ュータ(図示を省略)が必要となる。
【0039】(作用)全体データADの放送に衛星放送
を利用することによって、地上波テレビ放送よりも大量
のデータを扱えるようになるというメリットがある。ま
た、更新データNDにインターネットを用いることによ
って、インターネット特有のメリットを享受できる。例
えばFMデータ放送の受信が困難な地下街であっても、
移動受信装置MJの一部としてPHSを用いれば更新デ
ータNDの受信が可能となる。 (第四の実施の形態)続いて、第四の実施の形態につ
き、図4に基づいて第一の実施の形態と比較しつつ説明
する。
【0040】この実施の形態は、受信可能エリアA1,
A2ごとに設けられた情報源DS1,DS2から更新デ
ータND3,ND4を得る場合を示したものである。例
えば、全体データの一部として天気予報データAD1が
ある場合、そのデータの情報源たる天気予報基地は地方
に点在する。この場合、発信側データベースDB1に逐
次蓄えるべき天気予報データAD1の更新データND
3,ND4は、更新データ発信局NH1,NH2を介し
て収集する(図中の・および・)。そして、受信可能エ
リアA1内を移動中の移動体MBは、移動中の移動受信
装置MJによって、エリアA1の天気予報である更新デ
ータND3を取得するのである。
【0041】発信側データベースDB1は、情報源DS
1,DS2に直接アクセスするようにしてもよいが、こ
の実施の形態によれば、発信側データベースDB1を介
さずに更新データNDを得られる。 (発明のバリエーション)本願発明は、提供する或いは
提供される情報の中身(コンテンツ)については特定し
ていない。したがって、情報のコンテンツによっては様
々な応用例が考えられるが、それらの応用例は本願発明
を利用したものであることは明らかである。
【0042】以下にひとつの応用例を示す。情報提供サ
ービス業者(サーバ)と情報利用者(クライアント)と
の対戦型ゲームである。すなわち、ゲームの背景、登場
人物のキャラクターなど大きなデータは全体データAD
としてサーバから送信され、戦いが進行するに当たって
変更される情報については更新データNDとしてサーバ
から送信されるようにする、というものである。
【0043】
【発明の効果】請求項1ないし請求項2記載の発明によ
れば、データ放送を移動しながら受信が可能であるとと
もに、大量のデータについても扱えるためのデータサー
ビス発信装置を提供することができた。また、請求項3
ないし請求項4記載の発明によれば、データ放送を移動
しながら受信が可能であるとともに、大量のデータにつ
いても扱えるための受信端末装置を提供することができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示す概念図であ
る。
【図2】本発明の第二の実施の形態を示す概念図であ
る。
【図3】本発明の第三の実施の形態を示す概念図であ
る。
【図4】本発明の第四の実施の形態を示す概念図であ
る。
【符号の説明】
DS 情報源 DS1 情報源(ローカル) DS2 情報源
(ローカル) DB1 発信側データベース AH 全体データ発信局 NH1 更新データ発信局 NH2 更新デ
ータ発信局 IN インターネット SB 放送衛
星 FB 基地 FT 固定受
信端末 FJ 固定受信装置 DK1 データ
ベース更新部 DB2 固定受信側データベース KM 比較更新手段 MB 移動体 MT 移動受
信端末 MJ 移動受信装置(FMデータ放送対応ラジオ、携
帯電話およびコンピュータ) DK2 データベース更新部 DB2 固定受
信側データベース A1 受信可能エリア A2 受信可
能エリア AD 全体データ ND 更新データ ND0 更新デ
ータ ND1 スポーツニュースデータ ND2 経済ニ
ュースデータ ND3 更新データ(A1の天気予報データ) ND4 更新データ(A2の天気予報データ)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のデータ発信系統を備え、それらによ
    ってデータ発信サービスを行うためのデータサービス発
    信装置であって、複数のデータ発信系統のうちの一のデ
    ータ発信系統は、発信すべき全てのデータたる全体デー
    タを発信する全データ放送局を備え、複数のデータ発信
    系統のうちの他の一のデータ発信系統は、更新すべきデ
    ータたる更新データを発信する更新データ発信局を備
    え、その更新データ発信局から発信される更新データ
    は、移動しながら受信が可能であることを特徴とするデ
    ータサービス発信装置。
  2. 【請求項2】更新データ発信局を、一の受信可能エリア
    内において複数備えるとともに、各更新データ発信局
    は、異なる種類の更新データを発信することとした請求
    項1記載のデータサービス発信装置。
  3. 【請求項3】発信されるデータを特定箇所にて受信する
    データ受信用の端末装置であって、発信されたデータを
    受信する固定受信装置と、受信したデータを一旦記憶す
    るメモリーと、受信したデータを記憶する固定受信側デ
    ータベースと、メモリーに記憶したデータのうちの更新
    データを、更新前のデータに対応するものと固定受信側
    データベースにおいて置き換えるデータ更新装置と、発
    信されるデータを移動しながら可能な移動受信端末に備
    えられる移動受信側データベースと接続するためのコネ
    クターと、その移動受信側データベースのデータと前記
    固定受信側データベースのデータとを一致させるための
    比較更新手段とを備えたことを特徴とする固定受信端末
    装置。
  4. 【請求項4】発信されるデータを移動しながら受信可能
    な移動受信端末端末装置であって、更新データを受信す
    る移動受信装置と、その移動受信装置が受信した更新デ
    ータを一旦記憶するメモリーと、データを記憶する移動
    受信側データベースと、その移動受信側データベースに
    おいて、メモリーに記憶した更新データを更新前のデー
    タに対応するものと置き換えるデータ更新装置と、特定
    箇所にてデータを受信するデータ受信用の端末装置と接
    続するためのコネクターとを備えたことを特徴とする移
    動受信端末端末装置。
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