JP4213285B2 - デジタル放送受信端末装置及びインタラクション応答サーバ管理装置 - Google Patents

デジタル放送受信端末装置及びインタラクション応答サーバ管理装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル放送番組を多重して放送するデジタル放送番組送出システムと、このシステムにより作成され送出されるデジタル放送番組を移動しながら受信する移動デジタル放送番組受信端末装置と、視聴者の応答を受信するために接続される応答サーバシステムからなるデジタル放送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、静止軌道上の放送衛星あるいは通信衛星を利用した移動体向けの衛星放送システムが提唱され、非常に注目されている。このシステムは、符号化方式としてMPEG4(Moving Picture Coding Experts Group 4)を採用し、かつ衛星から移動端末装置へのダウンリンクにSバンドを使用することで、車載端末装置や携帯情報端末装置などの移動端末装置において、映像や音楽、文字などからなるマルチメディア情報を受信できるようにしたものである。特に、番組単位にシーン記述を定義することで、視聴者からのインタラクションを定義することが可能となっている。さらに、視聴者からのインタラクションに応じて、その応答結果を公衆回線網を通じて応答サーバに送信するサービスも検討されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来のデジタル放送システムは以下のような問題を有している。
【0004】
通常の公衆回線網の通話料金は、相手先までの距離が遠くなればなるほど、その通話料が高くなるように設定されている。このため、通常のインターネットアクセスの場合、携帯端末からプロバイダに接続するには、現在の位置から最も近いアクセスポイントに接続するように、利用者が注意しなければならない。しかし、放送システムを使い番組を送信する場合には、視聴者の位置を特定することができず、結果として、視聴者から最も近いアクセスポイントを特定することは不可能である。
【0005】
本発明は、上記の問題を解決し、視聴者からのインタラクションに応じてその応答結果を公衆回線網を通じて応答サーバに送信するサービスを提供するに際し、視聴者の公衆回線利用料を最小にすることが可能であり、視聴者が意識しなくても、電話番号リストを最新の状態に保つことができ、さらには応答サーバの数が膨大な量になった場合にも、受信端末装置、管理用の標準応答サーバにおける電話番号リストの管理を軽減することができるデジタル放送システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明に係わるデジタル放送システムは以下のような特徴的構成を有する。
【0007】
(1)通信相手先情報を含めて双方向型デジタル放送番組を制作する番組制作装置、この装置で制作された番組データを含む放送に必要な情報を蓄積する記憶装置、この装置からタイムスケジュールに従って必要な番組データを順次送出する番組送出装置、この装置から送出される複数の番組データを多重化する多重化装置、この装置で多重化されたデータを放送する送信機を備えるデジタル放送番組送出システムと、前記デジタル放送番組システムから放送される多重化データを移動しながら受信し、多重されている番組データを分離する受信回路、この回路で分離された番組データを含む情報を記憶する記憶装置、この装置から番組データを選択的に読み出し再生処理を実行すると共に、番組データ中の通信相手先情報を取得する番組処理装置、この装置の指示に応じて番組データを描画再生、音声再生する映像・音声再生装置、前記番組処理装置で取得された通信相手先情報に対する視聴者の応答に対応して通信相手先に発呼し、通信回線を確保する通信手段、現在位置情報を検出する現在位置情報検出手段を備え、前記番組処理装置が、予め前記送信側で指定され得る通信相手先のアクセスポイントの位置と電話番号とを対応付けた電話番号リストを格納する電話番号リスト保持手段を備え、通信相手先応答指示入力時に、前記現在位置情報検出手段で得られる現在位置情報から前記電話番号リスト保持手段に格納された電話番号リストを参照して現在位置に最も近いアクセスポイントを検索し、該当する電話番号で前記通信手段を通じて通信相手先にアクセスする不特定多数の移動デジタル放送受信端末装置とを具備することを特徴とする。
【0008】
(2)(1)の構成において、前記デジタル放送番組送出システムは、さらに、前記移動デジタル放送受信端末装置に格納される電話番号リストを作成し、更新時にはそのバージョン番号を作成したリストに付加する電話番号リスト作成・更新手段を備え、この手段で作成・更新された電話番号リストを必要に応じて番組データに多重して送出するものとし、前記移動デジタル放送受信端末装置の番組処理装置は、受信情報に電話番号リストが含まれているとき、その電話番号リストに付加されたバージョン番号を、予め前記電話番号リスト保持手段に格納されている電話番号リストのバージョン番号と比較し、受信したバージョン番号が新しいとき前記電話番号リスト保持手段の内容を受信した電話番号リストに更新することを特徴とする。
【0009】
(3)(1)の構成において、さらに、前記通信相手先に設けられ、前記移動デジタル放送受信端末装置からのアクセスに応答する応答サーバ、この応答サーバへのアクセスポイントの位置と電話番号とを対応付けた電話番号リストを作成し、更新時にはそのバージョン番号を作成したリストに付加して前記応答サーバに登録する電話番号リスト作成・更新手段を有し、前記応答サーバが、前記移動デジタル放送受信端末装置からアクセスされたとき、電話番号リストのバージョン番号を要求し、この要求に応答して得られるバージョン番号を現在のバージョン番号と比較して、現在のバージョン番号が新しいとき最新の電話番号リストを送出する応答サーバシステムを備え、前記移動デジタル放送受信端末装置の番組処理装置は、前記通信相手先の応答サーバへのアクセス時に前記電話番号リストのバージョン番号の要求に応じてバージョン番号を送出し、応答サーバから電話番号リストが送られてくるときは前記電話番号リスト保持手段に格納されている電話番号リストの内容を更新することを特徴とする。
【0010】
(4)(1)の構成において、さらに、前記通信相手先に設けられ、前記移動デジタル放送受信端末装置からのアクセスに応答する応答サーバ、この応答サーバへのアクセスポイントの位置と電話番号とを対応付けた電話番号リストを作成し、更新時にはそのバージョン番号を作成したリストに付加して前記応答サーバに登録する電話番号リスト作成・更新手段を有し、前記応答サーバが、前記移動デジタル放送受信端末装置からアクセスされたとき、いったん電話番号リストのバージョン情報を送出し、更新要求があったときに最新の電話番号リストを送出する応答サーバシステムを備え、前記移動デジタル放送受信端末装置の番組処理装置は、前記通信相手先へのアクセス時に前記電話番号リストのバージョン情報を受け取って予め前記電話番号リスト保持手段に格納されている電話番号リストのバージョン番号と比較し、受信したバージョン情報が新しいときは更新要求を出力し、最新の電話番号リストを受け取って前記電話番号リスト保持手段の内容を更新することを特徴とする。
【0011】
(5)(1)の構成において、さらに、前記移動デジタル放送受信端末装置からのアクセスに応答する標準応答サーバ、前記デジタル放送番組送出システムが指定し得る全ての応答サーバのインデックス番号に対するアクセスポイントの位置と電話番号とを対応付けた電話番号リストを作成し前記標準応答サーバに登録する電話番号リスト作成手段を有し、前記標準応答サーバが、前記移動デジタル放送受信端末装置からアクセスされたとき、目的の応答サーバのインデックス番号と現在位置情報を要求し、この要求に対して前記受信端末装置から回答されるインデックス番号と現在位置情報を基に前記電話番号リストから現在位置に最も近いアクセスポイントの電話番号を検索し、その電話番号を前記受信端末装置に送出する標準応答サーバシステムを備え、前記デジタル放送番組送出システムは、前記通信相手先情報として応答サーバのインデックス番号を送出するものとし、前記移動デジタル放送受信端末装置の番組処理装置は、前記電話番号リストとして予め標準応答サーバへのリストが格納され、番組中の通信相手先へのアクセス指示入力があったとき、前記電話番号リストを参照して現在位置に最も近いアクセスポイントの電話番号を取得して前記標準応答サーバへアクセスし、当該標準応答サーバから要求される目的の応答サーバのインデックス番号と現在位置情報を返送し、前記標準応答サーバから送られてくる目的の応答サーバの現在位置に最も近いアクセスポイントの電話番号を受信して、その電話番号で目的の応答サーバへアクセスし直すことを特徴とする。
【0012】
(6)(1)の構成において、さらに、前記移動デジタル放送受信端末装置からのアクセスに応答する標準応答サーバ、前記デジタル放送番組送出システムが指定し得る全ての応答サーバと通信する通信手段を有し、前記標準応答サーバが、前記移動デジタル放送受信端末装置からアクセスされたとき、目的の応答サーバのインデックス番号、現在位置情報、電話番号を要求し、この要求に対して前記受信端末装置から回答されるインデックス番号から該当する応答サーバを呼び出して前記受信端末装置の現在位置情報及び電話番号を送出する標準応答サーバシステムと、前記移動デジタル放送受信端末装置からのアクセスに応答する応答サーバ、前記標準応答サーバと通信する通信手段を有し、この通信手段を通じて前記標準応答サーバから前記受信端末装置の現在位置情報及び電話番号を受けたとき、その現在位置に最も近いアクセスポイントからその電話番号で前記受信端末装置へ発呼して通信状態とする一般応答サーバシステムとを備え、前記デジタル放送番組送出システムは、前記通信相手先情報として応答サーバのインデックス番号を送出するものとし、前記移動デジタル放送受信端末装置の番組処理装置は、前記電話番号リストとして予め標準応答サーバへのリストが格納され、番組中の通信相手先へのアクセス指示入力があったとき、前記電話番号リストを参照して現在位置に最も近いアクセスポイントの電話番号を取得して前記標準応答サーバへアクセスし、当該標準応答サーバから要求される目的の応答サーバのインデックス番号と現在位置情報と電話番号を返送してアクセスを終了し、前記目的の応答サーバからの発呼に応答することを特徴とする。
【0013】
(1)の構成は、デジタル放送番組送出システムからは、接続すべき通信相手先情報だけを通知する。移動デジタル放送受信端末装置では、予め送信側で指定され得る各通信相手先毎にアクセスポイントの位置と電話番号とを対応付けた電話番号リストを蓄積しておき、通信相手先に接続する時点で、現在の位置情報から最寄のアクセスポイントを検索し、発呼するものである。このように、受信端末装置では、最も近いアクセスポイントから通信相手先にアクセスできるので、視聴者の公衆回線利用料を最小にすることが可能となる。
【0014】
しかし、第1の構成では、電話番号リストを予め蓄積しておく必要があり、アクセスポイントの追加、変更などに対応することが困難である。
【0015】
(2)の構成は、そうした問題を解決するために、デジタル放送番組送出システムから電話番号リスト情報を更新する手段を提供するものである。つまり、デジタル放送番組送出システムからは、電話番号リストにバージョン番号を付けて送信する。移動デジタル放送受信端末装置では、受信した電話番号リストに付けられたバージョン番号をチェックし、予め蓄積してあるものが更新されたかを判定し、更新されていれば、その内容を置きかえるものである。
【0016】
(3)の構成は、(1)の構成にある問題を解決するために、応答サーバから電話番号リスト情報を更新する手段を提供するものである。つまり、デジタル放送番組送出システムからは、接続すべき通信相手先情報だけを通知する。移動デジタル放送受信端末装置では、予め各応答サーバ毎に、アクセスポイントの位置と電話番号とを対応付けた電話番号リストを蓄積しておき、受信端末装置から応答サーバに接続する時点で、現在の位置情報から最寄のアクセスポイントを検索し、発呼する。この時、応答サーバへは、蓄積してある電話番号リストのバージョン番号を同時に通知する。応答サーバでは、電話番号リストにバージョン番号を付けて管理しておき、接続された受信端末装置より受け取ったバージョン番号と、現在サーバで管理している電話番号リストのバージョン番号とを比較し、リストが更新されていれば、新しい電話番号リストを受信端末装置に伝送する。受信端末装置では、新しい電話番号リストが送られてきたら、その内容を更新するものである。
【0017】
(4)の構成は、(1)の構成にある問題を解決するために、応答サーバから電話番号リスト情報を更新する手段を提供するものであるが、(3)と異なる点は、受信端末装置側でバージョン番号の更新比較を行い、バージョンが新しくなっていた場合に応答サーバへ電話番号リストの更新要求を行うようにした点にある。
【0018】
しかし、(1)〜(4)の構成では、応答サーバの種類が複数必要になった場合、そのリストの管理及び更新に必要となるデータサイズが大きくなってしまうという問題点がある。
【0019】
(5)の構成は、そうした問題を解決するために、受信端末装置では標準となる応答サーバ向け電話番号リストを唯一管理し、その他の応答サーバに関する電話番号リストは標準の応答サーバ内で管理するものである。つまり、デジタル放送番組送出システムからは、接続すべき応答サーバのIDを通知する。移動デジタル放送受信端末装置では、予め標準となる応答サーバの電話番号リストだけを蓄積しておき、まずはこの標準応答サーバに接続する。この時、標準応答サーバへは、放送番組内で指定された接続すべき目的の応答サーバIDと現在の位置を同時に通知する。標準の応答サーバでは、放送で使用される全ての応答サーバのIDと、各応答サーバ毎の電話番号リストを管理し、接続された受信端末装置より受け取った応答サーバIDと現在位置から、目的の応答サーバの最寄のアクセスポイントを検索し、その結果を受信端末装置に通知する。
【0020】
この時、移動デジタル放送受信端末装置にて管理される標準応答サーバの電話番号リストに関しては、第2、第3の手段を用いてその内容を更新する。
【0021】
しかし、(5)の構成では、標準の応答サーバが、放送で使われる全てのサーバの電話番号リストを管理する必要があり、その保守に問題がある。
【0022】
(6)の構成は、そうした問題を解決するために、標準サーバでは番組で使用される全てのサーバのIDのリストを管理し、各サーバ毎の電話番号リストは各サーバ毎に管理するものである。つまり、デジタル放送番組送出システムからは、接続すべき応答サーバのIDを通知する。移動デジタル放送受信端末装置では、予め標準となる応答サーバの電話番号リストだけを蓄積しておき、まずはこの標準応答サーバに接続する。この時、標準応答サーバへは、放送番組内で指定された接続すべき目的の応答サーバIDと現在の位置、受信端末装置自身の電話番号とを同時に通知する。標準の応答サーバでは、放送で使用される全ての応答サーバのIDと、そこへのアカウント情報を管理し、接続された受信端末装置より受け取った応答サーバIDから目的の応答サーバへアクセスし、受信端末装置の位置とその端末装置の電話番号を通知する。目的の応答サーバでは、自分のアクセスポイントに関する電話番号リストを管理し、標準応答サーバから送られた受信端末装置の位置から、最寄のアクセスポイントを特定し、さらには、その最寄のアクセスポイントから受信端末装置へ電話をかけることで受信端末装置と接続する手段を提供する。こうすることで、目的の応答サーバからのコールバック接続を実現し、視聴者の公衆回線利用料を最小限にすることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0024】
[第1の実施形態]
本発明に係わる第1の実施形態のデジタル放送システムを説明する。
【0025】
図1、図2、図3は本発明に係わるデジタル放送システムの全体的な基本構成を示すものである。デジタル放送システムは、番組を作成し放送するデジタル放送番組送出システム101(図1)と、移動しながらデジタル放送番組を受信する機能を有する移動デジタル放送受信端末装置201(図2)と、視聴者からの応答を受け付けるための応答サーバシステム301(図3)からなる。
【0026】
図1に示すデジタル放送番組送出システム101において、放送される番組は番組制作装置102を用いて制作され、視聴者からのインタラクションがあった場合の振る舞いなど、シーン記述に関する情報もここで定義される。制作された番組は記憶装置103に保存される。番組送出装置104では、記憶装置103に蓄積された番組データが登録され、放送スケジュールに従い、順次番組を送出する。送出される番組データには同期符号や誤り訂正符号などが加えられて複数のバケットに分解され多重化装置105にて多重化され、テレビ送信機106にてデジタル放送として送信される。データの伝送路としては、放送衛星だけでなく、通信衛星、地上波などがある。
【0027】
上記デジタル放送番組送出システム101から送出されたデータは、図2に示す移動デジタル放送受信端末装置201の受信回路202を通じて受信される。この受信回路202では、受信したデータをパケット単位で各番組素材ごとに分離処理した後、デコードして番組処理回路204に送る。この番組処理回路204では、データ中に示されているシーン記述に従い、受信した番組データの再生指示を映像処理回路205及び音声処理回路207に対して行う。
【0028】
映像処理回路205では、番組データの描画再生処理を行い、CRT206の画面上に表示する。同様にして、音声処理回路207では、番組データの再生処理を行い、スピーカ208から出力する。視聴者からのインタラクションは、リモコン213を用いて行われる。リモコン213からの信号はリモコンインターフェース(以下、I/F)212を介して番組処理回路204に通知される。
【0029】
番組処理回路204では、必要に応じて位置情報受信回路210から、現在の受信端末201の位置情報を入手することができる。位置情報受信回路210にはGPS受信回路209が接続され、GPS衛星からの距離用信号から現在位置を割り出すことが可能となっている。また、番組処理回路204では、必要に応じて送受信制御回路211を用いて応答サーバへオートダイヤルし、通信回線網214を介してデータを送受信することが可能となっている。
【0030】
この例では、視聴者からのインタラクションをリモコン213を介して入力したが、リモコンの他にも、タッチパネルやキーボード、マウスなどを使って入力してもよい。さらには視聴者の声をマイクにより入力し、その内容を音声認識することで、インタラクションを実現してもよい。
【0031】
また、この例では、現在位置情報を入手するためにGPS衛星を利用したが、それ以外にPHS(Personal Handy phone System)基地局から送信されている基地局IDを検出することで位置を判定する回路などを利用してもよい。さらには、カーナビゲーションシステムなどから現在位置情報を入手してもよい。
【0032】
また、この例では、送受信制御回路211を内蔵モデムとして説明したが、一般モデムとのI/F回路としてもよいし、携帯電話やPHSのデータポートへのI/F回路としてもよい。
【0033】
移動デジタル放送受信端末装置201からの応答は、通信回線網214を通じて図3に示す応答サーバシステム301に接続される。この応答サーバシステム301は、アクセスポイントを構成するCCP(Communication Network Processor)302と、各受信端末装置210からの応答を受信及び処理する応答サーバ303とを備える。通常の場合、CCP302は、アクセス数の多い地 区に分散して配置され、各CCP302と応答サーバ303は専用回線を通じて接続される。
【0034】
上記のシステム構成において、以下に具体例を説明する。
【0035】
まず、番組内のボタンを視聴者が選択した場合に、応答サーバに「YES」を通知するといった場合を想定する。
【0036】
デジタル放送番組送出システム101において、番組制作装置102では、番組内のボタンオブジェクトを定義すると同時に、視聴者が選択した場合の振る舞いをシーン記述として定義する。上記の例の場合、例えば次のように記述する。
【0037】
Script ClickButton()
Tel( "YES" )
End script
ここで、関数Tel()は応答サーバ303に接続するための関数であり、その第1引数は応答サーバ303へ通知すべき文字列データである。
【0038】
移動デジタル放送受信端末装置201では、こうした番組を受信し、番組処理回路204にて実行する。番組実行中にボタンが押されると、該当するシーン記述が実行され、上記の例では関数Tel( "YES" )が実行される。
【0039】
関数Tel( "YES" )が実行されると、番組処理回路204は、図4に示す手順で応答サーバ303へ応答データを渡す処理を行う。まず、位置情報受信回路210から現在の位置情報を入手する(401)。次に、記憶装置203に予め蓄積されてある電話番号リストを参照し、現在位置に最も近いアクセスポイントを検索する(402)。電話番号リストの一例を図5に示す。この電話番号リスト501には、応答サーバ303の各アクセスポイントとその位置情報が記載されており、現在位置情報より、最寄のアクセスポイントの電話番号を抽出することができる。
【0040】
次に、検索されたアクセスポイントの電話番号宛てに、送受信制御回路211から発呼する(403)。回線がビジー状態かを判定するタイマーをスタートさせ(404)、応答サーバ303へ回線接続できたかをモニタする(405)。接続できない場合には、タイマーが予め指定してある待ち時間を超えていないかを判定し(406)、時間内であればモニタを継続し、タイムアウトしていれば視聴者にビジーの旨を表示した上(407)、処理を終了する。
【0041】
応答サーバ303に回線接続が完了すると、応答サーバ303との通信のためのネゴシエーション処理を行い(408)、応答サーバ303へログインする(409)。この時、ログインのIDとして例えば受信端末装置201の端末IDを渡す。ログイン処理が完了したら、受信端末装置201から引数データ「"YES"」を伝送し(410)、その後ログアウトした上(411)、応答サーバ303との切断処理を行い(412)、最後に回線を切断して(413)、処理を終了する。
【0042】
この時利用した電話番号リスト501は、予め受信端末装置201の出荷時に設定してもよいし、別途視聴者が内容を設定し直してもよい。
【0043】
応答サーバ303が複数存在する場合には、電話番号リスト501の代わりに、図6に示すように、電話番号リスト601を複数用意する。図6に示す電話番号リスト601には、アクセスポイントの電話番号とそれに対応する位置情報の他に、リスト単位に応答サーバ303の種別を示す応答サーバIDが付加されている。以下、複数の応答サーバの中のいずれかを指す場合、その応答サーバの符号を303Nとする。この場合のスクリプト記述関数は、例えば
Tel(Data, ServerID)
となる。ここで関数Tel()の第1引数は応答サーバ303Nへ通知すべきデータであり、第2引数は応答サーバ303Nを特定する応答サーバIDである。
【0044】
視聴者の応答に応じて、受信端末装置201から応答サーバ303Nに接続する手順は、前述の図4の場合とほぼ同じである。異なる部分は、記憶装置203に予め蓄積されてある電話番号リスト601が複数個存在するものとし、まずは関数の引数として定義された応答サーバIDに該当する電話番号リストを検索し、その後、現在位置に最も近いアクセスポイントを検索する点である。
【0045】
以上のように、上記構成によるデジタル放送システムによれば、デジタル放送番組送出システム101からは、接続すべき応答サーバ303NのIDだけを通知し、移動デジタル放送受信端末装置201では、予め各応答サーバ303NのID毎に、アクセスポイントの位置と電話番号を登録した電話番号リストを蓄積しておくと同時に、現在の位置を取得するための手段を用意し、受信端末装置201から応答サーバ303Nに接続する時点で、現在の位置情報から最寄のアクセスポイントを検索し、発呼するようにしているので、公衆回線利用料を最小にすることが可能となる。
【0046】
[第2の実施形態]
本発明に係わる第2の実施形態のデジタル放送システムを説明する。
【0047】
図7は、本実施形態のデジタル放送番組送出システム101の構成を示すものであるが、番組を制作し、送出する仕組みは基本的には第1の実施形態で説明した図1のシステムと同じである。このため、図7において、図1と同一部分には同一符号を付して示し、ここでは異なる部分について説明する。
【0048】
図7において、図1のシステムと異なる点は、電話番号リストを更新する装置707を追加した点にある。すなわち、このシステム101では、応答サーバ303のアクセスポイントの内容が追加、削除、変更される、あるいは新しい応答サーバが追加されるなど、電話番号リストの情報を更新すべき場合に、電話番号リスト更新装置707を用いて、電話番号リストの内容を更新する。
【0049】
更新された電話番号リスト情報は、記憶装置103に蓄積され、適宜通常の番組データとは別に放送される。この時、記憶装置103に蓄積される電話番号リスト情報には、図8に示すように、受信端末装置側で情報が更新されたかを判定するのに利用されるバージョン番号が付加される。電話番号リスト更新装置707では、内容を更新する度に、このバージョン番号を1増やして保存する。
【0050】
デジタル放送番組送出システム101から送出されたデータは、図2に示す移動デジタル放送受信端末装置201の受信回路202を通じて受信される。受信回路202では、データパケットを各番組素材ごとに分離処理した後、デコードして番組処理回路204に送る。以後の処理は第1の実施形態と同様である。
【0051】
上記番組処理回路204では、図9に示す処理手順で動作する。まず受信回路202より受信データを受け取り(901)、その内容が通常の番組データなのか電話番号リスト更新情報なのかを判定する(902)。通常の番組データの場合には、その番組を実行する(903)。受信した内容が電話番号リスト更新情報の場合には、そのデータからバージョン番号を抜き取り、すでに記憶装置(203)に蓄積してある現在の電話番号リストのバージョン番号とを比較する(904)。比較した結果、新たに受信した電話番号リストの情報が新しいと判定された場合には、受信した電話番号リストを記憶装置(203)に蓄積し直し、内容を更新する。
【0052】
以上のように、上記構成によるデジタル放送システムによれば、デジタル放送番組送出システム101から電話番組リスト更新情報をそのバージョン情報と共に一括して送出し、受信端末装置201がその更新情報を判別し、バージョン情報から最新のものであると判定した場合に記憶装置内の電話番組リストを更新し直すようにしているので、視聴者が意識しなくても、電話番組リストを最新の状態に保つことができる。
【0053】
[第3の実施形態]
本発明に係わる第3の実施形態のデジタル放送システムを説明する。
【0054】
第10図は、本実施形態の応答サーバシステム301の構成を示すものであるが、基本的な仕組みは第1の実施形態で説明した図3のシステムと同じである。このため、図10において、図3と同一部分には同一符号を付して示し、ここでは異なる部分を説明する。
【0055】
図3において、第1の実施形態の応答サーバシステム301と異なる点は、電話番号リストを更新する装置1004を追加した点にある。すなわち、このシステム301では、応答サーバ303のアクセスポイントの内容が追加、削除、変更される、あるいは新しい応答サーバが追加されるなど、電話番号リストの情報を更新すべき場合に、電話番号リスト更新装置1004を用いて、電話番号リストの内容を更新する。
【0056】
更新された電話番号リスト情報は、応答サーバ303内の記憶装置に蓄積される。この時、記憶装置に蓄積される電話番号リスト情報には、図8に示すように、情報が更新されたかを判定するのに利用されるバージョン番号が付加される。電話番号リスト更新装置1004では、内容を更新する度に、このバージョン番号を1増やして保存する。
【0057】
図11は、本実施形態における、受信端末装置201の番組処理回路204の処理フローを示すものであるが、基本的な手順は第1の実施形態で説明した図4のフローと同じである。このため、図11において、図4と同一部分には同一符号を付して示す。
【0058】
視聴者のインタラクションにより、応答サーバ303への発呼要求が実行されると、番組処理回路204は図11に示す手順で応答サーバ303へ応答データを渡す処理を行う。まず、位置情報受信回路210から、現在の位置情報を入手する(401)。次に記憶装置203に予め蓄積されてある電話番号リスト801を参照し、まずは要求されている応答サーバIDに対応する電話番号リストを入手し(11014)、その電話番号リストに付加されているバージョン番号を入手する(11015)。
【0059】
次に、現在位置に最も近いアクセスポイントを検索し(402)、発呼処理を実行する(403)。応答サーバ303へのログイン処理(409)が完了したら、現在、受信端末装置201が蓄積している電話番号リストのバージョン番号を応答サーバ303へ送付する(11016)。応答サーバ303では、受け取ったバージョン番号と、応答サーバ303内に蓄積してある電話番号リストのバージョン番号とを比較し、受信端末装置201側の電話番号リストを更新すべきかを判断し、通知する。
【0060】
受信端末装置201では、電話番号リストを更新すべきかの情報を応答サーバ303より受け取り(11017)、更新が必要な場合には、応答サーバ303から新しい電話番号リストを受信する(11018)。受信した電話番号リストは、記憶装置203に保存し、内容を更新する(11019)。次に引数データを応答サーバ303に送信し(410)、最後に応答サーバ303との接続を解除する(411〜413)。
【0061】
尚、タイマー処理動作(404〜407)は第1の実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0062】
以上のように、上記構成によるデジタル放送システムでは、受信端末装置201から応答サーバ303へのアクセスがあったとき、応答サーバシステム301から電話番組リスト更新情報をそのバージョン情報と共に個別に受信端末装置201に送出するようにし、受信端末装置201がその更新情報を判別し、バージョン情報から最新のものであると判定した場合に記憶装置内の電話番組リストを更新し直すようにしているので、視聴者が意識しなくても、電話番組リストを最新の状態に保つことができる。
【0063】
尚、上記実施形態の構成では、応答サーバ303側でバージョン番号の更新比較を行うようにしたが、応答サーバ303がアクセスされたとき、当該応答サーバ303からバージョン番号を受信端末装置201へ送出し、受信端末装置201側でバージョン番号の比較を行い、送られてきたバージョン番号が新しい場合には電話番号リストの更新要求を出力して、応答サーバ303から最新のリストを受け取り、これを格納しておくようにしても同様の効果を得ることができる。
【0064】
[第4の実施形態]
本発明に係わる第4の実施形態のデジタル放送システムを説明する。
【0065】
図1、図2、図10はそれぞれ本実施形態のデジタル放送システムを構成するデジタル放送番組送出システム101と受信端末装置201、及び応答サーバシステム301を示すものである。
【0066】
第1の実施形態で説明したように、図1の番組制作装置102において、応答サーバ303へ接続するためのシーン記述が定義される。例えば、
Tel(Data, ServerID)
のように記述する。ここで関数Tel()の第1引数は応答サーバ303へ通知すべきデータであり、第2引数は応答サーバ303を特定する応答サーバIDである。
【0067】
受信端末装置201では、第1の実施形態とは異なり、図12に示すような標準の応答サーバ用電話番号リストがバージョン番号とともに管理されている。以下、標準の応答サーバの符号を303Rとし、目的とする応答サーバの符号を303Nとする。受信端末装置201では、応答サーバ303への発呼要求があった場合には、とりあえずこの標準の応答サーバ303Rに対して接続処理を行う。
【0068】
応答サーバシステム301では、図10に示すように電話番号リスト更新装置1004を備え、応答サーバのアクセスポイントの内容が追加、削除、変更される、あるいは新しい応答サーバが追加されるなど、電話番号リストの情報を更新すべき場合に、図6示すような電話番号リストの入力、更新処理を行う。この電話番号リスト情報は、応答サーバ303内にある記憶装置にて蓄積管理される。
【0069】
尚、受信端末201にて蓄積されている標準応答サーバ用電話番号リストは、標準応答サーバ303Rのアクセスポイントの内容が追加、削除、変更されるなど、その内容を更新すべき場合に、更新処理をユーザが直接行ってもよいし、第2の実施形態及び第3の実施形態にて説明した仕組みにより更新してもよい。
【0070】
ここで、例えば、番組内のボタンを視聴者が選択した場合に、ある応答サーバ303Nに「YES」を通知するいった場合を想定する。この場合、図1の番組制作装置102において、応答サーバ303Nへ接続するためのシーン記述として、例えば、
Script ClickButton()
Tel( "YES", ServerID)
End script
のように記述する。ここで関数Tel()の第1引数「"YES"」は応答サーバ303Nへ通知すべきデータであり、第2引数「ServerID」は目的の応答サーバ303を特定する応答サーバIDである。
【0071】
移動デジタル放送受信端末装置201では、こうした番組を受信し、番組処理回路204にて実行する。番組実行中にボタンが押されると、該当するシーン記述が実行され、上記の例では関数Tel( "YES", ServerID)が実行される。
【0072】
関数Tel( "YES", ServerID)が実行されると、番組処理回路204は図13に示す手順で目的の応答サーバ303Nへ応答データを渡す処理を行う。まず、位置情報受信回路210から、現在の位置情報を入手する(1301)。次に記憶装置203に予め蓄積されてある標準応答サーバ用電話番号リストを参照し、現在位置に最も近いアクセスポイントを検索する(1302)。標準応答サーバ用電話番号リストの一例を図12に示す。この標準応答サーバ用電話番号リスト1201には、標準応答サーバ303Rの各アクセスポイントとその位置情報が記載されており、現在位置情報より、最寄のアクセスポイントの電話番号を抽出することができる。
【0073】
次に、検索されたアクセスポイントの電話番号宛てに、送受信制御回路211から発呼する(1303)。回線がビジー状態かを判定するタイマーをスタートさせ(1304)、標準の応答サーバ303Rへ回線接続できたかをモニタする(1305)。接続できない場合には、タイマーが予め指定してある待ち時間を超えていないかを判定し(1306)、時間内であればモニタを継続し、タイムアウトしていれば視聴者にビジーの旨を表示した上(1307)、処理を終了する。
【0074】
標準の応答サーバ303Rに回線接続が完了すると、標準の応答サーバ303Rとの通信のためのネゴシエーション処理を行い(1308)、標準の応答サーバ303Rへログインする(1309)。この時、ログインのIDとして、例えば受信端末装置201の端末IDを渡す。ログイン処理が完了したら、受信端末装置201から目的の応答サーバID「ServerID」と現在の位置情報を伝送する(1310)。
【0075】
次に、標準の応答サーバ303Rから、目的の応答サーバ303Nのアクセスポイントを示す電話番号を受け取り(1311)、一旦標準の応答サーバ303Rからログアウトした上(1312)、標準の応答サーバ303Rとの切断処理を行い(1313)、回線を切断する(1314)。
【0076】
今度は、標準の応答サーバ303Rより受け取った電話番号を使い発呼する(1315)。回線がビジー状態かを判定するタイマーをスタートさせ(1316)、目的の応答サーバ303Nへ回線接続できたかをモニタする(1317)。接続できない場合には、タイマーが予め指定してある待ち時間を超えていないかを判定し(1318)、時間内であればモニタを継続し、タイムアウトしていれば視聴者にビジーの旨を表示した上(1319)、処理を終了する。
【0077】
目的の応答サーバ303Nに回線接続が完了すると、目的の応答サーバ303Nとの通信のためのネゴシエーション処理を行い(1320)、目的の応答サーバ303Nへログインする(1321)。この時、ログインのIDとして、例えば受信端末装置201の端末IDを渡す。ログイン処理が完了したら、受信端末装置201から引数データ「"YES"」を伝送する(1322)。最後に、目的の応答サーバ303Nからログアウトした上(1323)、目的の応答サーバ303Nとの切断処理を行い(1324)、回線を切断する(1325)。
【0078】
この時、標準となる応答サーバ303Rでは、図14で示す手順に従い処理を実行する。まず受信端末装置201よりアクセス要求があった場合に、受信端末装置201と通信するためのネゴシエーション処理を行い(1401)、ログイン要求に応じてログイン処理を実行し、ログインを許可する(1402)。例えばログインIDとして受信端末装置201から端末IDが渡されるような場合、予め応答サーバ303Rに登録されているユーザかどうかを顧客DBなどから判定し、顧客であることが確認できたらログインを許可する。
【0079】
ログイン処理が完了したら、受信端末装置201より、目的の応答サーバID「ServerID」と現在の位置情報を受信する(1403)。次に、サーバ内の記憶装置に予め蓄積管理されている図6に示すような電話番号リストから、受信した応答サーバIDに一致する電話番号リストを入手する(1404)。
【0080】
次に、受信した位置情報を用い、電話番号リストから最寄のアクセスポイント情報を検索し(1405)、その電話番号を受信端末に送付する(1406)。最後にログアウト処理をした上(1407)、受信端末装置201との切断処理を行い(1408)、回線を切断する(1409)。
【0081】
以上のように、上記構成によるデジタル放送システムによれば、受信端末装置では標準となる応答サーバ向け電話番号リストを唯一管理し、その他の応答サーバに関する電話番号リストは標準の応答サーバ内で管理することで、応答サーバの数が膨大な量になった場合にも、受信端末装置における電話番号リストの管理を軽減することができる。
【0082】
[第5の実施形態]
本発明に係わる第5の実施形態のデジタル放送システムを説明する。
【0083】
図1、図2、図15はそれぞれ本実施形態のデジタル放送システムを構成するデジタル放送番組送出システム101、受信端末装置201、標準の応答サーバシステム1501、及びIS/SP(Information Provider/Service Provider)応答サーバシステム1507である。
【0084】
第1の実施形態で説明したように、図1の番組制作装置102において、応答サーバへ接続するためのシーン記述が定義される。
【0085】
受信端末201では、第1の実施形態とは異なり、図12に示すような標準の応答サーバ用電話番号リストがバージョン番号とともに管理されている。受信端末装置201では、応答サーバへの発呼要求があった場合には、とりあえずこの標準の応答サーバ1501に対して接続処理を行う。
【0086】
標準の応答サーバシステム1501では、図15に示すように応答サーバリスト更新装置1504を備え、図19に示すようなIP/SP応答サーバリスト1901の入力、更新処理を行う。IP/SP応答サーバリスト1901は、標準の応答サーバ1503からIP/SP応答サーバ1510に接続するために必要な情報が記載されており、例えばIP/SP応答サーバ1510のIDとそのアドレス、アカウント名及びパスワードなどから構成されている。このIP/SP応答サーバリスト1901は標準応答サーバ1503内にある記憶装置にて蓄積管理される。
【0087】
IP/SP応答サーバシステム1507では、図15に示すように電話番号リスト更新装置1511を備え、図5に示すような電話番号リスト501の入力、更新処理を行う。電話番号リスト501には、そのIP/SPが保有するアクセスポイントの電話番号とその位置情報から構成されており、この電話番号リストはIP/SP応答サーバ1510内にある記憶装置にて蓄積管理されている。
【0088】
標準の応答サーバシステム1501とIP/SP応答サーバシステム1507は、複数のCCP1502、1508により複数の通信回路網214に接続され、これらの通信回路網214に接続される受信端末装置201と相互に通信可能となっている。また、標準の応答サーバシステム1501とIP/SP応答サーバシステム1507は、それぞれルータ1505、1509を介してデジタル通信回線1506に接続され、相互に通信可能となっている。
【0089】
尚、受信端末装置201にて蓄積されている標準応答サーバ用電話番号リストは、標準応答サーバ1503のアクセスポイントの内容が追加、削除、変更されるなど、その内容を更新すべき場合に、更新処理をユーザが直接行ってもよいし、第2の実施形態及び第3の実施形態にて説明した仕組みによって更新してもよい。
【0090】
ここで、例えば、番組内のボタンを視聴者が選択した場合に、あるIP/SP応答サーバ1510に「YES」を通知するいった場合を想定する。
【0091】
この場合、図1の番組制作装置102において、応答サーバへ接続するためのシーン記述として、例えば、
Script ClickButton()
Tel( "YES", ServerID)
End script
のように記述する。ここで、関数Tel()の第1引数「"YES"」はIP/SP応答サーバ1510へ通知すべきデータであり、第2引数「ServerID」は目的のIP/SP応答サーバ1510を特定する応答サーバIDである。
【0092】
移動デジタル放送受信端末装置201では、こうした番組を受信し、番組処理回路204にて実行する。番組実行中にボタンが押されると、該当するシーン記述が実行され、上記の例では関数Tel( "YES", ServerID)が実行される。
【0093】
関数Tel( "YES", ServerID)が実行されると、番組処理回路204は図16に示す手順で目的のIP/SP応答サーバ1510へ応答データを渡す処理を行う。まず、位置情報受信回路210から、現在の位置情報を入手する(1601)。次に記憶装置203に予め蓄積されてある標準応答サーバ用電話番号リスト1201を参照し、現在位置に最も近いアクセスポイントを検索する(1602)。電話番号リスト1201には、例えば図12に示すように、標準応答サーバ1503の各アクセスポイントとその位置情報が記載されており、現在位置情報より、最寄のアクセスポイントの電話番号を抽出することができる。
【0094】
次に、検索されたアクセスポイントの電話番号宛てに、送受信制御回路211から発呼する(1603)。回線がビジー状態かを判定するタイマーをスタートさせ(1604)、標準応答サーバ1503へ回線接続できたかをモニタする(1605)。接続できない場合には、タイマーが予め指定してある待ち時間を超えていないかを判定し(1606)、時間内であればモニタを継続し、タイムアウトしていれば視聴者にビジーの旨を表示した上(1607)、処理を終了する。
【0095】
標準応答サーバ1503への回線接続が完了すると、通信のためのネゴシエーション処理を行い(1608)、標準応答サーバ1503へログインする(1609)。この時、ログインのIDとして例えば受信端末の端末IDを渡す。ログイン処理が完了したら、受信端末装置201から目的のIP/SP応答サーバID「ServerID」と現在の位置情報、受信端末装置自身の電話番号を伝送する(1610)。受信端末装置自身の持つ電話番号は、予め視聴者が登録しておき、記憶装置203にて管理しておく。
【0096】
ここで一旦標準応答サーバ1503からログアウトした上(1611)、標準応答サーバ1503との切断処理を行い(1612)、回線を切断する(1613)。
【0097】
次に、目的のIP/SP応答サーバ1510から電話がかかってくるのを待ち(1614)、回線が接続されたら、まずは通信のためのネゴシエーション処理を行う(1615)。次に、接続された相手から応答サーバIDを受信し(1616)、受信した応答サーバIDと端末が持つ目的のIP/SP応答サーバIDとを比較し、接続された相手が目的のサーバかどうかを判定する(1617)。接続相手が目的のサーバでない場合には回線を切断し(1618)、再度目的のIP/SP応答サーバ1510から電話がかかってくるのを待つ(1614)。
【0098】
接続相手が目的のサーバであることが確認できたら、目的のIP/SP応答サーバ1510へログインする(1619)。この時、ログインのIDとして例えば受信端末の端末IDを渡す。ログイン処理が完了したら、受信端末から引数データ「"YES"」を伝送する(1620)。最後に、目的のIP/SP応答サーバ1510からログアウトした上(1621)、サーバとの切断処理を行い(1622)、回線を切断する(1623)。
【0099】
この時、標準応答サーバ1503では、図17で示す手順に従い処理を実行する。まず受信端末装置201よりアクセス要求があった場合に、受信端末装置201と通信するためのネゴシエーション処理を行い(1701)、ログイン要求に応じてログイン処理を実行し、ログインを許可する(1702)。例えば、ログインIDとして受信端末装置201から端末IDが渡されるような場合、予め応答サーバに登録されているユーザかどうかを顧客DBなどから判定し、顧客であることが確認できたらログインを許可する。ログイン処理が完了したら、受信端末装置201より、目的のIP/SP応答サーバID「ServerID」と現在の位置情報、受信端末装置自身の電話番号を受信する(1703)。
【0100】
次に、サーバ内の記憶装置に予め蓄積管理されている図19に示すようなIP/SP応答サーバリスト1901から、受信したIP/SP応答サーバIDに一致する部分を検索し、目的のIP/SP応答サーバ1510への接続に必要な情報を入手し(1704)、そのIP/SP応答サーバ1510に対して受信した現在位置情報と受信端末装置自身の電話番号を通知する(1705)。最後に受信端末装置201とのログアウト処理をした上(1706)、受信端末装置201との切断処理を行い(1707)、回線を切断する(1708)。
【0101】
この時、IP/SP応答サーバ1510では、図18で示す手順に従い処理を実行する。まず、標準応答サーバ1503から要求があった場合に、受信端末装置201の現在位置情報と電話番号を受け取る(1801)。次に、サーバ内の記憶装置に予め蓄積管理されている図5に示すような電話番号リスト501を入手し、受信した現在位置情報から、最寄のアクセスポイント情報を検索する(1802)。
【0102】
次に、最寄のアクセスポイントを通じて、受信端末装置201の電話番号に発呼し(1803)、回線が接続されるかを確認する(1804)。回線が接続されたら、受信端末装置201と通信するためのネゴシエーション処理を行い(1805)、自分の持つ応答サーバIDを受信端末装置へ通知する(1806)。
【0103】
次に、ログイン要求に応じてログイン処理を実行し、ログインを許可する(1807)。例えばログインIDとして受信端末から端末IDが渡されるような場合、予めIP/SP応答サーバ1510に登録されているユーザかどうかを顧客DBなどから判定し、顧客であることが確認できたらログインを許可する。ログイン処理が完了したら、受信端末装置201より引数データを受信し(1808)、所定のデータ処理を実行する(1809)。例えば応答データがアンケートの場合、アンケート集計処理を実行する。最後に受信端末装置201とのログアウト処理をした上(1810)、受信端末装置201との切断処理を行い(1811)、回線を切断する(1812)。
【0104】
以上のように、上記構成によるデジタル放送システムによれば、受信端末装置201では標準となる応答サーバ向け電話番号リストを唯一管理し、また、標準応答サーバ1503では番組で使用される全てのIP/SP応答サーバ1510のIDのリストを管理し、また、各IP/SP応答サーバ1510では自分の持つアクセスポイントを示す電話番号リストを個別に管理するようにしているので、応答サーバの数が膨大になった場合にも、受信端末装置201及び標準の応答サーバ1503における電話番号リストの管理を軽減することができ、かつIP/SP応答サーバ1510からのコールバック接続を実現しているので、視聴者の公衆回線利用料を最小限にすることができる。
【0105】
尚、上記の各実施形態においては、番組で使用されている応答サーバを対象として説明したが、位置情報を取得してアクセスポイントを検索する機能を利用して、例えば観光地や商店街等のローカル情報を提供しているローカル応答サーバのアクセスポイントをいずれかの標準応答サーバにより管理することで、ローカル応答サーバを検索し、アクセスしてローカル情報を引き出すことも可能である。
【0106】
尚、以上述べた実施形態では、電話番号リストの更新について説明したが、本発明はこれに限らず、移動受信端末装置側で位置に応じて更新する必要のある情報ならば、これに適用可能であることはいうまでもない。
【0107】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、視聴者からのインタラクションに応じてその応答結果を公衆回線網を通じて応答サーバに送信するサービスを提供するに際し、視聴者の公衆回線利用料を最小にすることが可能であり、視聴者が意識しなくても、電話番号リストを最新の状態に保つことができ、さらには応答サーバの数が膨大な量になった場合にも、受信端末装置、管理用の標準応答サーバにおける電話番号リストの管理を軽減することができるデジタル放送システムを提供することができる。
【0108】
特に、移動デジタル放送受信端末装置では、予め各応答サーバのID毎に、アクセスポイントの位置と電話番号を登録した電話番号リストを蓄積しておくと同時に、現在の位置を取得するための手段を用意し、端末からサーバに接続する時点で、現在の位置情報から最寄のアクセスポイントを検索し、発呼することができるため、公衆回線利用料を最小にすることが可能となる。
【0109】
さらに、放送局から受信端末装置内の電話番号リスト情報を更新する手段を提供することで、視聴者が意識しなくても、電話番号リストを最新の状態に保つことができる。
【0110】
さらに、応答サーバから受信端末装置内の電話番号リスト情報を更新する手段を提供することで、視聴者が意識しなくても、電話番号リストを最新の状態に保つことができる。
【0111】
さらに、受信端末装置では標準となる応答サーバ向け電話番号リストを唯一管理し、その他の応答サーバに関する電話番号リストは標準の応答サーバ内で管理することで、応答サーバの数が膨大な量になった場合にも、受信端末装置における電話番号リストの管理を軽減することができる。
【0112】
さらに、受信端末装置では標準となる応答サーバ向け電話番号リストを唯一管理し、また、標準サーバでは番組で使用される全てのサーバのIDのリストを管理し、また、各応答サーバでは自分の持つアクセスポイントを示す電話番号リストを個別に管理することで、応答サーバの数が膨大になった場合にも、受信端末装置及び標準の応答サーバにおける電話番号リストの管理を軽減することができ、かつ応答サーバからのコールバック接続を実現することで、視聴者の公衆回線利用料を最小限にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係わるデジタル放送番組送出システムの構成を示すブロック図。
【図2】 同実施形態の移動デジタル放送番組受信端末装置の構成を示すブロック図。
【図3】 同実施形態の応答サーバシステムの構成を示すブロック図。
【図4】 同実施形態の受信端末装置から応答サーバへデータを受け渡す手順を示すフローチャート。
【図5】 同実施形態の応答サーバのアクセスポイントとその位置を示した電話番号テーブルを示す図。
【図6】 同実施形態の複数の応答サーバのアクセスポイントとその位置を示した電話番号テーブルを示す図。
【図7】 本発明の第2の実施形態に係わるデジタル放送番組送出システムの構成を示すブロック図。
【図8】 同実施形態の複数の応答サーバのアクセスポイントとその位置を示した電話番号テーブルを示す図。
【図9】 同実施の形態の受信端末装置が電話番号テーブルを更新する手順を示すフローチャート
【図10】 本発明の第3の実施形態に係わる応答サーバシステムの構成を示すブロック図。
【図11】 同実施形態の受信端末が電話番号テーブルを更新し、かつ応答サーバへデータを受け渡す手順を示すフローチャート。
【図12】 本発明の第4の実施形態に係わる標準の応答サーバのアクセスポイントとその位置を示した電話番号テーブルを示す図。
【図13】 同実施形態の受信端末装置が目的の応答サーバへデータを受け渡す手順を示すフローチャート。
【図14】 同実施形態の標準の応答サーバが受信端末装置へ目的の応答サーバの電話番号を受け渡す手順を示すフローチャート。
【図15】 本発明の第5の実施形態に係わる応答サーバシステムの構成を示すブロック図。
【図16】 同実施形態の受信端末装置が目的の応答サーバへデータを受け渡す手順を示すフローチャート。
【図17】 同実施形態の標準応答サーバが受信端末装置の要求を目的のIP/SP応答サーバへ伝える手順を示すフローチャート。
【図18】 同実施形態の目的のIP/SP応答サーバが受信端末装置からのデータを受け取る手順を示すフローチャート。
【図19】 同実施形態の標準応答サーバが管理しているIP/SP応答サーバリストの構成を示す図。
【符号の説明】
101…デジタル放送番組送出システム
102…番組制作装置
103…記憶装置
104…番組送出装置
105…多重化装置
106…テレビ送信機
201…移動デジタル放送番組受信端末装置
202…受信回路
203…記憶装置
204…番組処理回路
205…映像処理回路
206…CRT
207…音声処理回路
208…スピーカ
209…GPS受信回路
210…位置情報受信回路
211…送受信制御回路
212…リモコンI/F
213…リモコン
214…通信回線網
301…応答サーバシステム
302…CCP
303…応答サーバ
707…電話番号リスト更新装置
1004…電話番号リスト更新装置
1501…表示応答サーバシステム
1502…CCP
1503…標準応答サーバ
1504…応答サーバリスト更新装置
1505…ルータ
1506…デジタル通信回線
1507…IP/SP応答サーバシステム
1508…CCP
1509…ルータ
1510…IP/SP応答サーバ
1511…電話番号リスト更新装置

Claims (8)

  1. 移動体に搭載され、複数の応答サーバとの選択的な通信によってインタラクションを可能とする双方向型を含む複数の放送番組が提供されるデジタル放送波を受信するデジタル放送受信端末装置において、
    前記デジタル放送波の受信信号から前記複数の放送番組のうちの任意の放送番組を選択的に復調する復調部と、
    前記複数の応答サーバそれぞれの識別情報に対する複数のアクセスポイントの位置及び電話番号を示す応答サーバリストを記憶する記憶部と、
    前記復調部で復調される放送番組の復調情報から前記応答サーバの識別情報を抽出する抽出部と、
    前記抽出部で前記識別情報が抽出された時点の前記移動体の位置を検出する位置検出部と、
    前記応答サーバリストを参照して、前記抽出部で抽出された識別情報に対応する複数のアクセスポイントの中から前記位置検出部で検出された移動体の位置に最も近い位置のアクセスポイントの電話番号を検索する検索部と、
    ユーザからのインタラクションの要求指示に応じて前記検索部で検索された電話番号で前記応答サーバにアクセスして当該応答サーバとの間でインタラクションの情報を送受信する通信処理部と、
    前記復調部で復調された放送番組の情報を提示すると共に、前記インタラクションの情報を提示する提示部と、
    を具備することを特徴とするデジタル放送受信端末装置。
  2. 前記抽出部は、さらに前記放送番組の復調情報から前記応答サーバリストの更新情報を抽出し、
    前記記憶部は、前記抽出部で得られた更新情報に基づいて前記応答サーバリストを更新することを特徴とする請求項1記載のデジタル放送受信端末装置。
  3. 前記記憶部は、前記通信処理部を通じて、前記応答サーバから提供される前記応答サーバリストの更新情報を取得し、当該更新情報に基づいて前記応答サーバリストを更新することを特徴とする請求項1記載のデジタル放送受信端末装置。
  4. 移動体に搭載され、複数の応答サーバとの選択的な通信によってインタラクションを可能とする双方向型を含む複数の放送番組が提供されるデジタル放送波を受信するデジタル放送受信端末装置において、
    前記デジタル放送波の受信信号から前記複数の放送番組のうちの任意の放送番組を選択的に復調する復調部と、
    前記複数の応答サーバそれぞれの識別情報に対する複数のアクセスポイントの位置及び電話番号を管理する管理装置のアクセス先を記憶する記憶部と、
    前記復調部で復調される放送番組の復調情報から前記応答サーバの識別情報を抽出する抽出部と、
    前記抽出部で前記識別情報が抽出された時点の前記移動体の位置を検出する位置検出部と、
    前記抽出部で識別情報が抽出されたとき、前記管理装置にアクセスして前記抽出部で抽出された識別情報及び前記位置検出部で検出された移動体の位置情報を前記管理装置に通知し、前記管理装置から返送される前記識別情報に該当する応答サーバの現在位置から最も近いアクセスポイント電話番号を受け取る手段、ユーザからのインタラクションの要求指示に応じて前記管理装置から返送された電話番号で前記応答サーバにアクセスして当該応答サーバとの間でインタラクションの情報を送受信する手段を備える通信処理部と、
    前記復調部で復調された放送番組の情報を提示すると共に、前記インタラクションの情報を提示する提示部と、
    を具備することを特徴とするデジタル放送受信端末装置。
  5. 移動体に搭載され、複数の応答サーバとの選択的な通信によってインタラクションを可能とする双方向型を含む複数の放送番組が提供されるデジタル放送波を受信するデジタル放送受信端末装置において、
    前記デジタル放送波の受信信号から前記複数の放送番組のうちの任意の放送番組を選択的に復調する復調部と、
    前記複数の応答サーバそれぞれの識別情報に対する複数のアクセスポイントの位置及び電話番号を管理する管理装置のアクセス先を記憶する記憶部と、
    前記復調部で復調される放送番組の復調情報から前記応答サーバの識別情報を抽出する抽出部と、
    前記抽出部で前記識別情報が抽出された時点の前記移動体の位置を検出する位置検出部と、
    前記抽出部で識別情報が抽出され、ユーザからインタラクションの要求指示を受けたとき、前記管理装置にアクセスして前記抽出部で抽出された識別情報及び前記位置検出部で検出された移動体の位置情報及び連絡先電話番号を前記管理装置に通知する手段、前記管理装置によって指定され、前記連絡先電話番号の情報が転送された最も近いアクセスポイントの応答サーバからの電話を受けてインタラクションの情報を送受信する手段を備える通信処理部と、
    前記復調部で復調された放送番組の情報を提示すると共に、前記インタラクションの情報を提示する提示部と、
    を具備することを特徴とするデジタル放送受信端末装置。
  6. 移動体に搭載され、複数の応答サーバとの選択的な通信によってインタラクションを可能とする双方向型を含む複数の放送番組が提供されるデジタル放送波を受信するデジタル放送受信端末装置において、
    前記デジタル放送波の受信信号から前記複数の放送番組のうちの任意の放送番組を選択的に復調する復調部と、
    前記複数の応答サーバそれぞれの識別情報に対する複数のアクセスポイントの位置及び電話番号を管理する複数の管理装置それぞれのアクセスポイントの位置及び電話番号を示す管理装置リストを記憶する記憶部と、
    前記復調部で復調される放送番組の復調情報から前記応答サーバの識別情報を抽出する抽出部と、
    前記抽出部で前記識別情報が抽出された時点の前記移動体の位置を検出する位置検出部と、
    前記抽出部で識別情報が抽出されたとき、前記管理装置リストを参照して前記位置検出部の検出位置に最も近いアクセスポイントの管理装置の電話番号を検索する検索部と、
    ユーザからのインタラクションの要求指示に応じて前記検索部で検索された電話番号で前記管理装置にアクセスして前記抽出部で抽出された識別情報及び前記位置検出部で検出された移動体の位置情報及び連絡先電話番号を前記管理装置に通知する手段、前記管理装置によって指定され、前記連絡先電話番号の情報が転送された最も近いアクセスポイントの応答サーバからの電話を受けてインタラクションの情報を送受信する手段を備える通信処理部と
    前記復調部で復調された放送番組の情報を提示すると共に、前記インタラクションの情報を提示する提示部と、
    を具備することを特徴とするデジタル放送受信端末装置。
  7. 移動体に搭載された受信端末装置を対象に、複数の応答サーバとの選択的な通信によってインタラクションを可能とする双方向型を含む複数の放送番組が提供されるデジタル放送システムに用いられ、前記複数の応答サーバを管理するインタラクション応答サーバ管理装置であって、
    前記受信端末装置との間で通信を行う通信部と、
    前記複数の応答サーバそれぞれの識別情報に対する複数のアクセスポイントの位置及び電話番号を示す応答サーバリストを記憶する記憶部と、
    前記受信端末装置から前記通信部を通じてアクセスされて識別情報及び前記受信端末装置が搭載される移動体の位置の通知があったとき、前記応答サーバリストを参照して、通知された識別情報に対応する複数のアクセスポイントの中から通知された移動体の位置に最も近い位置のアクセスポイントの電話番号を検索し、前記通信部を通じてアクセス元の受信端末装置に返送する検索部と、
    を具備することを特徴とするインタラクション応答サーバ管理装置。
  8. 移動体に搭載された受信端末装置を対象に、複数の応答サーバとの選択的な通信によってインタラクションを可能とする双方向型を含む複数の放送番組が提供されるデジタル放送システムに用いられ、前記複数の応答サーバを管理するインタラクション応答サーバ管理装置であって、
    前記受信端末装置及び前記複数の応答サーバそれぞれとの間で通信を行う通信部と、
    前記複数の応答サーバそれぞれの識別情報に対する複数のアクセスポイントの位置及び電話番号を示す応答サーバリストを記憶する記憶部と、
    前記受信端末装置から前記通信部を通じてアクセスされて前記応答サーバの識別情報、前記受信端末装置が搭載される移動体の位置、連絡先電話番号の通知があったとき、前記応答サーバリストを参照して、通知された識別情報に対応する複数のアクセスポイントの中から通知された移動体の位置に最も近い位置のアクセスポイントの電話番号を検索する検索部と、
    前記通信部を通じて前記検索された電話番号で該当応答サーバにアクセスして、前記受信端末装置から通知された連絡先電話番号を転送する転送部と、
    を具備することを特徴とするインタラクション応答サーバ管理装置。
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