JPH1141081A - 半導体集積回路の入力回路 - Google Patents
半導体集積回路の入力回路Info
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- JPH1141081A JPH1141081A JP9190224A JP19022497A JPH1141081A JP H1141081 A JPH1141081 A JP H1141081A JP 9190224 A JP9190224 A JP 9190224A JP 19022497 A JP19022497 A JP 19022497A JP H1141081 A JPH1141081 A JP H1141081A
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- input circuit
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 正常に動作する参照電位の範囲が、従来の入
力回路よりも広い入力回路を提供する。 【解決手段】 差動アンプとインバータを組み合わせ
た、従来より使用されている入力回路に、PMOSトラ
ンジスタP44を付加するとともに、入力端子45が差
動入力用のPMOSトランジスタP41,P42のソー
ス同士の接続点であるノード47と接続され、出力端子
46がPMOSトランジスタP44のゲートと接続され
た回路であって、入力端子45から入力される信号の電
位が高くなるほど、低い電位の信号を出力端子46から
出力するバイアス制御回路C43を付加することによっ
て、入力回路C40を構成する。
力回路よりも広い入力回路を提供する。 【解決手段】 差動アンプとインバータを組み合わせ
た、従来より使用されている入力回路に、PMOSトラ
ンジスタP44を付加するとともに、入力端子45が差
動入力用のPMOSトランジスタP41,P42のソー
ス同士の接続点であるノード47と接続され、出力端子
46がPMOSトランジスタP44のゲートと接続され
た回路であって、入力端子45から入力される信号の電
位が高くなるほど、低い電位の信号を出力端子46から
出力するバイアス制御回路C43を付加することによっ
て、入力回路C40を構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路の
入力回路に関し、特に、2値信号の入力インターフェー
スとして用いられる半導体集積回路の入力回路に関す
る。
入力回路に関し、特に、2値信号の入力インターフェー
スとして用いられる半導体集積回路の入力回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路間における2値信号の送
受信(インターフェース)速度として、近年、要求され
ている速度は、従来、使用されていたTTLあるいはC
MOSレベルでの信号送受信では実現困難な速度にまで
上昇してきている。この理由としては、高速信号伝送は
伝送線路端でのインピーダンス整合を行わないと難しい
こと、TTL(Transistor Transistor Logic)、CMO
S(Complementary MetalOxide Semiconductor)レベルの
送信回路の出力振幅は、それぞれ、1.6V以上、約
3.3Vと大きいため、消費電力が大きいこと、スイッ
チング雑音、電源・GND変動等の影響により複数の半
導体集積回路を実装したプリント基板(例えば、CPU
ボード等)の設計が困難になること、などが挙げられ
る。なお、これらの問題については、例えば、「日経エ
レクトロニクス NO.556,110〜113ページ」(1992
年6月8日号)に詳細に記載されている。
受信(インターフェース)速度として、近年、要求され
ている速度は、従来、使用されていたTTLあるいはC
MOSレベルでの信号送受信では実現困難な速度にまで
上昇してきている。この理由としては、高速信号伝送は
伝送線路端でのインピーダンス整合を行わないと難しい
こと、TTL(Transistor Transistor Logic)、CMO
S(Complementary MetalOxide Semiconductor)レベルの
送信回路の出力振幅は、それぞれ、1.6V以上、約
3.3Vと大きいため、消費電力が大きいこと、スイッ
チング雑音、電源・GND変動等の影響により複数の半
導体集積回路を実装したプリント基板(例えば、CPU
ボード等)の設計が困難になること、などが挙げられ
る。なお、これらの問題については、例えば、「日経エ
レクトロニクス NO.556,110〜113ページ」(1992
年6月8日号)に詳細に記載されている。
【0003】これらの問題を回避するために、伝送線路
のインピーダンス整合を行い、かつ、TTL、CMOS
レベルよりも小さい振幅の信号で高速な信号伝送を実現
する、何種類かのCMOS小振幅インターフェース回路
が開発されている。そのようなCMOS小振幅インター
フェイス回路の1つにCTT(Center Tap Terminated)
がある。以下、これを基にした従来の入力回路の構成、
動作の概要を説明する。
のインピーダンス整合を行い、かつ、TTL、CMOS
レベルよりも小さい振幅の信号で高速な信号伝送を実現
する、何種類かのCMOS小振幅インターフェース回路
が開発されている。そのようなCMOS小振幅インター
フェイス回路の1つにCTT(Center Tap Terminated)
がある。以下、これを基にした従来の入力回路の構成、
動作の概要を説明する。
【0004】図11に、従来の、比較的高電位の(電源
電位Vddに近い)入力信号を対象とする入力回路の構成
の一例を示す。図示したように、入力回路C10は、差
動アンプC11とCMOSインバータ回路C12とから
なり、2つの入力端子11、12と、図示していないL
SIの内部回路と接続される1つの出力端子13を有す
る。
電位Vddに近い)入力信号を対象とする入力回路の構成
の一例を示す。図示したように、入力回路C10は、差
動アンプC11とCMOSインバータ回路C12とから
なり、2つの入力端子11、12と、図示していないL
SIの内部回路と接続される1つの出力端子13を有す
る。
【0005】差動アンプC11は、カレントミラー型負
荷を形成している2つのPMOSトランジスタP11、
P12と、差動入力用の2つのNMOSトランジスタN
11、N12と、NMOSトランジスタN11、N12
のソース電位を制御するためのNMOSトランジスタN
13とから構成されている。差動アンプC11の出力端
子14は、CMOSインバータ回路C12の入力端子に
接続されており、CMOSインバータ回路C12の出力
端子が、入力回路C10の出力端子13となっている。
そして、差動アンプC11の入力端子(NMOSトラン
ジスタN11、N12のゲート)が、入力回路C10の
入力端子11、12となっている。
荷を形成している2つのPMOSトランジスタP11、
P12と、差動入力用の2つのNMOSトランジスタN
11、N12と、NMOSトランジスタN11、N12
のソース電位を制御するためのNMOSトランジスタN
13とから構成されている。差動アンプC11の出力端
子14は、CMOSインバータ回路C12の入力端子に
接続されており、CMOSインバータ回路C12の出力
端子が、入力回路C10の出力端子13となっている。
そして、差動アンプC11の入力端子(NMOSトラン
ジスタN11、N12のゲート)が、入力回路C10の
入力端子11、12となっている。
【0006】図12に、従来の、比較的低電位の(GN
Dレベルに近い)入力信号を対象とする入力回路C20
の構成を示す。図示したように、入力回路C20は、差
動アンプC21とCMOSインバータ回路C22とから
なり、2つの入力端子21、22と、図示していないL
SIの内部回路と接続される1つの出力端子23を有す
る。
Dレベルに近い)入力信号を対象とする入力回路C20
の構成を示す。図示したように、入力回路C20は、差
動アンプC21とCMOSインバータ回路C22とから
なり、2つの入力端子21、22と、図示していないL
SIの内部回路と接続される1つの出力端子23を有す
る。
【0007】差動アンプC21は、カレントミラー型負
荷を形成している2つのNMOSトランジスタN21、
N22と、差動入力用の2つのPMOSトランジスタP
21、P22と、PMOSトランジスタP21、P22
のソース電位を制御するためのPMOSトランジスタP
23とから構成されている。差動アンプC21の出力端
子24は、CMOSインバータ回路C22の入力端子に
接続されており、CMOSインバータ回路C22の出力
端子が、入力回路C20の出力端子23となっている。
そして、差動アンプC21の入力端子(PMOSトラン
ジスタP21、P22のゲート)が、入力回路C20の
入力端子21、22となっている。
荷を形成している2つのNMOSトランジスタN21、
N22と、差動入力用の2つのPMOSトランジスタP
21、P22と、PMOSトランジスタP21、P22
のソース電位を制御するためのPMOSトランジスタP
23とから構成されている。差動アンプC21の出力端
子24は、CMOSインバータ回路C22の入力端子に
接続されており、CMOSインバータ回路C22の出力
端子が、入力回路C20の出力端子23となっている。
そして、差動アンプC21の入力端子(PMOSトラン
ジスタP21、P22のゲート)が、入力回路C20の
入力端子21、22となっている。
【0008】これらの入力回路C10、C20は、いず
れか一方の入力端子に参照電位Vrefが供給され、他方
の入力端子に参照電位Vrefを中心とした小振幅の入力
信号が供給された状態で使用される。
れか一方の入力端子に参照電位Vrefが供給され、他方
の入力端子に参照電位Vrefを中心とした小振幅の入力
信号が供給された状態で使用される。
【0009】そのような信号が各入力端子に与えられた
場合、各入力回路内の差動アンプは、上記回路構成から
明らかなように、参照電位と入力信号の差に応じたレベ
ルの信号を、CMOSインバータ回路に出力する。そし
て、CMOSインバータ回路は、差動アンプからの信号
のレベルに応じて、電源電位レベルの信号、あるいは、
GNDレベルの信号を出力する。
場合、各入力回路内の差動アンプは、上記回路構成から
明らかなように、参照電位と入力信号の差に応じたレベ
ルの信号を、CMOSインバータ回路に出力する。そし
て、CMOSインバータ回路は、差動アンプからの信号
のレベルに応じて、電源電位レベルの信号、あるいは、
GNDレベルの信号を出力する。
【0010】例えば、図13(a)に模式的に示したよ
うに、入力回路C10の入力端子11に参照電位Vref
(CTTでは、1.5Vが代表的な値)が供給されてい
る場合、入力回路C10は、図13(b)に示したよう
に、入力端子12に入力された入力信号がローレベル
(CTTでは、1.0Vが代表的な値)であるときに
は、GNDレベルの信号を出力端子13から出力する。
そして、入力端子12に入力された入力信号がハイレベ
ル(CTTでは、2.0Vが代表的な値)であるとき、
入力回路C10は、電源電位Vdd(例えば、3.3V)
レベルの信号を出力端子13から出力する。
うに、入力回路C10の入力端子11に参照電位Vref
(CTTでは、1.5Vが代表的な値)が供給されてい
る場合、入力回路C10は、図13(b)に示したよう
に、入力端子12に入力された入力信号がローレベル
(CTTでは、1.0Vが代表的な値)であるときに
は、GNDレベルの信号を出力端子13から出力する。
そして、入力端子12に入力された入力信号がハイレベ
ル(CTTでは、2.0Vが代表的な値)であるとき、
入力回路C10は、電源電位Vdd(例えば、3.3V)
レベルの信号を出力端子13から出力する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このような入力回路を
用いれば、振幅の小さい入力信号を、電源電圧に等しい
振幅を有する信号に変換した上で、高速に、内部回路に
供給することが出来る。
用いれば、振幅の小さい入力信号を、電源電圧に等しい
振幅を有する信号に変換した上で、高速に、内部回路に
供給することが出来る。
【0012】さて、上記のような入力回路を製造する際
には、目的とする参照電位Vrefに応じて各トランジス
タの特性が定められるが、そのようにして製造された入
力回路は、その参照電位Vrefを中心とした、ある範囲
内の参照電位でしか正常に動作しないものとなる。以
下、その理由を説明する。
には、目的とする参照電位Vrefに応じて各トランジス
タの特性が定められるが、そのようにして製造された入
力回路は、その参照電位Vrefを中心とした、ある範囲
内の参照電位でしか正常に動作しないものとなる。以
下、その理由を説明する。
【0013】例えば、図11に示した入力回路C10の
入力端子11に、仕様値よりも高い参照電位Vrefが供
給された場合を考える。この場合、NMOSトランジス
タN11、N12のゲート・ソース間バイアス電圧は通
常の値よりも大きくなる。周知のように、当該ゲート・
ソース間バイアス電圧がある値以上となると、差動アン
プC11の出力端子14の出力波形の振幅の中心がずれ
るといった現象が生じてしまう。その結果、出力端子1
3からは、通常とは異なる形状を有する(デュティー比
が不良な)出力波形が出力されることになる。すなわ
ち、ある上限値を越える参照電位Vrefを供給すると、
入力回路C10(入力回路C10を備えた集積回路)は
正常に動作しなくなってしまう。
入力端子11に、仕様値よりも高い参照電位Vrefが供
給された場合を考える。この場合、NMOSトランジス
タN11、N12のゲート・ソース間バイアス電圧は通
常の値よりも大きくなる。周知のように、当該ゲート・
ソース間バイアス電圧がある値以上となると、差動アン
プC11の出力端子14の出力波形の振幅の中心がずれ
るといった現象が生じてしまう。その結果、出力端子1
3からは、通常とは異なる形状を有する(デュティー比
が不良な)出力波形が出力されることになる。すなわ
ち、ある上限値を越える参照電位Vrefを供給すると、
入力回路C10(入力回路C10を備えた集積回路)は
正常に動作しなくなってしまう。
【0014】なお、入力端子11に高い参照電位Vref
を供給すると、NMOSトランジスタN11、N12の
導電抵抗が低くなる結果、ノード15の電位が若干高く
なる。このため、その電位上昇によって、参照電位の上
昇によるゲート・ソース間バイアス電圧の上昇分が補償
されることにはなるが、その補償量は極めて僅かなもの
であり、この現象によって上記異常動作の発生が抑止さ
れることはない。
を供給すると、NMOSトランジスタN11、N12の
導電抵抗が低くなる結果、ノード15の電位が若干高く
なる。このため、その電位上昇によって、参照電位の上
昇によるゲート・ソース間バイアス電圧の上昇分が補償
されることにはなるが、その補償量は極めて僅かなもの
であり、この現象によって上記異常動作の発生が抑止さ
れることはない。
【0015】次に、入力回路C10の入力端子11に、
仕様値よりも低い参照電位Vrefが供給された場合を考
える。この場合、NMOSトランジスタP11、P12
のゲート・ソース間バイアス電圧は通常よりも小さくな
る。ゲート・ソース間バイアス電圧が小さくなった場合
にも、差動アンプC11の出力端子14の出力波形の振
幅の中心がずれるといった現象が生ずる。このため、出
力端子13からは、通常とは異なる、歪んだ出力波形が
出力されてしまう。すなわち、ある下限値を下回る参照
電位Vrefを供給しても、入力回路C10は正常に動作
しなくなってしまう。
仕様値よりも低い参照電位Vrefが供給された場合を考
える。この場合、NMOSトランジスタP11、P12
のゲート・ソース間バイアス電圧は通常よりも小さくな
る。ゲート・ソース間バイアス電圧が小さくなった場合
にも、差動アンプC11の出力端子14の出力波形の振
幅の中心がずれるといった現象が生ずる。このため、出
力端子13からは、通常とは異なる、歪んだ出力波形が
出力されてしまう。すなわち、ある下限値を下回る参照
電位Vrefを供給しても、入力回路C10は正常に動作
しなくなってしまう。
【0016】なお、この場合も、ノード15の電位変化
の結果、参照電位Vrefの低下によるゲート・ソース間
バイアス電圧の低下分が補償されることになる。しかし
ながら、その補償量は僅かなものであり、この現象によ
って上記異常動作の発生が抑止されることはない。
の結果、参照電位Vrefの低下によるゲート・ソース間
バイアス電圧の低下分が補償されることになる。しかし
ながら、その補償量は僅かなものであり、この現象によ
って上記異常動作の発生が抑止されることはない。
【0017】このように、図11に示した入力回路C1
0は、ある範囲内の参照電位でしか正常に動作しない回
路となっている。図12に示した入力回路C20も、あ
る範囲内の参照電位でしか正常に動作しない回路となっ
ている。この入力回路C20では、入力端子21に、仕
様値よりも高い参照電位Vrefが供給された場合、PM
OSトランジスタP21、P22のゲート・ソース間バ
イアス電圧が、通常の値よりも小さくなる。ゲート・ソ
ース間バイアス電圧がある値以下となると、差動アンプ
C21の出力端子24の出力波形の振幅の中心がずれる
といった現象が生ずるので、出力端子23から、不適当
な形状を有する出力波形が出力されてしまう。
0は、ある範囲内の参照電位でしか正常に動作しない回
路となっている。図12に示した入力回路C20も、あ
る範囲内の参照電位でしか正常に動作しない回路となっ
ている。この入力回路C20では、入力端子21に、仕
様値よりも高い参照電位Vrefが供給された場合、PM
OSトランジスタP21、P22のゲート・ソース間バ
イアス電圧が、通常の値よりも小さくなる。ゲート・ソ
ース間バイアス電圧がある値以下となると、差動アンプ
C21の出力端子24の出力波形の振幅の中心がずれる
といった現象が生ずるので、出力端子23から、不適当
な形状を有する出力波形が出力されてしまう。
【0018】一方、入力端子21に、仕様値よりも低い
参照電位Vrefが供給された場合、PMOSトランジス
タP21、P22のゲート・ソース間バイアス電圧は通
常よりも大きくなる。ゲート・ソース間バイアス電圧が
大きくなった場合にも、差動アンプC21の出力端子2
4の出力波形の振幅の中心がずれるといった現象が生ず
るので、やはり、出力端子23から、不適当な形状の出
力波形が出力されてしまう。
参照電位Vrefが供給された場合、PMOSトランジス
タP21、P22のゲート・ソース間バイアス電圧は通
常よりも大きくなる。ゲート・ソース間バイアス電圧が
大きくなった場合にも、差動アンプC21の出力端子2
4の出力波形の振幅の中心がずれるといった現象が生ず
るので、やはり、出力端子23から、不適当な形状の出
力波形が出力されてしまう。
【0019】このように、ある範囲を外れる参照電位V
refを供給すると、入力回路C20(入力回路C20を
備えた集積回路)は正常に動作しなくなってしまう。な
お、入力端子21に通常とは異なるレベルの参照電位V
refを供給した場合、この入力回路C20でも、PMO
SトランジスタP21、P22の導電抵抗が変化する結
果、ノード25の電位が、参照電位の変化によるゲート
・ソース間バイアス電圧の変化分を補償する方向に変化
する。しかしながら、ノード25の電位変化による補償
量は僅かなものであり、当該電位変化によって上記異常
動作の発生が抑止されることはない。
refを供給すると、入力回路C20(入力回路C20を
備えた集積回路)は正常に動作しなくなってしまう。な
お、入力端子21に通常とは異なるレベルの参照電位V
refを供給した場合、この入力回路C20でも、PMO
SトランジスタP21、P22の導電抵抗が変化する結
果、ノード25の電位が、参照電位の変化によるゲート
・ソース間バイアス電圧の変化分を補償する方向に変化
する。しかしながら、ノード25の電位変化による補償
量は僅かなものであり、当該電位変化によって上記異常
動作の発生が抑止されることはない。
【0020】以上説明したように、従来の入力回路は、
ある範囲内の参照電位でしか正常に動作しないが、図1
4に模式的に示したように、従来の入力回路は、その範
囲が比較的狭い回路となっていた。このため、例えば、
幾つかの参照電位Vrefを使用したLSIを製造する場
合、各Vrefに対して同じ設計の入力回路を使用するこ
とは出来ず、Vref毎に、入力回路を設計する(入力回
路を構成する各トランジスタの物性値を定める)必要が
あった。また、従来の入力回路は、正常に動作する参照
電位Vrefの範囲が狭いが故に、参照電位Vrefの変動
や、電源Vdd、GNDの変動に弱い回路にもなってい
た。
ある範囲内の参照電位でしか正常に動作しないが、図1
4に模式的に示したように、従来の入力回路は、その範
囲が比較的狭い回路となっていた。このため、例えば、
幾つかの参照電位Vrefを使用したLSIを製造する場
合、各Vrefに対して同じ設計の入力回路を使用するこ
とは出来ず、Vref毎に、入力回路を設計する(入力回
路を構成する各トランジスタの物性値を定める)必要が
あった。また、従来の入力回路は、正常に動作する参照
電位Vrefの範囲が狭いが故に、参照電位Vrefの変動
や、電源Vdd、GNDの変動に弱い回路にもなってい
た。
【0021】そこで、本発明の課題は、正常に動作する
参照電位の範囲が、従来の入力回路よりも広い入力回路
を提供することにある。
参照電位の範囲が、従来の入力回路よりも広い入力回路
を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の態様では、半導体集積回路の入力回
路を、(イ)差動入力用の第1及び第2のPMOSトラ
ンジスタと、(ロ)第1及び第2のPMOSトランジス
タのドレインに接続されたNMOSカレントミラー負荷
と、(ハ)ドレインとソースが、それぞれ、第1及び第
2のPMOSトランジスタのソース同士の接続点と電源
に接続され、ゲートに一定のバイアス電圧が印可される
第3のPMOSトランジスタと、(ニ)ドレインとソー
スが、それぞれ、第1及び第2のPMOSトランジスタ
のソース同士の接続点と電源に接続された第4のPMO
Sトランジスタと、(ホ)入力端子が第1及び第2のP
MOSトランジスタのソース同士の接続点と接続され、
出力端子が第4のPMOSトランジスタのゲートと接続
された回路であって、入力端子から入力される信号の電
位が高くなるほど、低い電位の信号を出力端子から出力
するバイアス制御回路と、(ヘ)第2のPMOSトラン
ジスタのドレインの電位に応じたレベル信号の信号を出
力するインバータとを備える構成とする。
に、本発明の第1の態様では、半導体集積回路の入力回
路を、(イ)差動入力用の第1及び第2のPMOSトラ
ンジスタと、(ロ)第1及び第2のPMOSトランジス
タのドレインに接続されたNMOSカレントミラー負荷
と、(ハ)ドレインとソースが、それぞれ、第1及び第
2のPMOSトランジスタのソース同士の接続点と電源
に接続され、ゲートに一定のバイアス電圧が印可される
第3のPMOSトランジスタと、(ニ)ドレインとソー
スが、それぞれ、第1及び第2のPMOSトランジスタ
のソース同士の接続点と電源に接続された第4のPMO
Sトランジスタと、(ホ)入力端子が第1及び第2のP
MOSトランジスタのソース同士の接続点と接続され、
出力端子が第4のPMOSトランジスタのゲートと接続
された回路であって、入力端子から入力される信号の電
位が高くなるほど、低い電位の信号を出力端子から出力
するバイアス制御回路と、(ヘ)第2のPMOSトラン
ジスタのドレインの電位に応じたレベル信号の信号を出
力するインバータとを備える構成とする。
【0023】すなわち、本発明の第1の態様の入力回路
は、差動アンプとインバータを組み合わせた、グランド
レベルに近い入力信号を対象とする従来の入力回路に、
第4のPMOSトランジスタと、バイアス制御回路を付
加した構成を有している。このため、本入力回路では、
差動入力用の第1あるいは第2のPMOSトランジスタ
のゲートに対して通常とは異なる参照電位が供給された
とき、第4のPMOSトランジスタとバイアス制御回路
によって、差動入力用のPMOSトランジスタのゲート
・ソース間バイアス電圧の変化量が少なくなる方向に差
動入力用のPMOSトランジスタのソースの電位が制御
される。その結果として、本入力回路における、第2の
PMOSトランジスタのドレイン(差動アンプの出力端
子)から振幅の中心がずれた波形が現れるようになる参
照電位の上限は、従来の入力回路の上限よりも高く、下
限は、従来の入力回路における下限よりも低くなってい
る。従って、本入力回路は、従来の入力回路が正常に動
作しないような参照電位まで、正常に動作する。
は、差動アンプとインバータを組み合わせた、グランド
レベルに近い入力信号を対象とする従来の入力回路に、
第4のPMOSトランジスタと、バイアス制御回路を付
加した構成を有している。このため、本入力回路では、
差動入力用の第1あるいは第2のPMOSトランジスタ
のゲートに対して通常とは異なる参照電位が供給された
とき、第4のPMOSトランジスタとバイアス制御回路
によって、差動入力用のPMOSトランジスタのゲート
・ソース間バイアス電圧の変化量が少なくなる方向に差
動入力用のPMOSトランジスタのソースの電位が制御
される。その結果として、本入力回路における、第2の
PMOSトランジスタのドレイン(差動アンプの出力端
子)から振幅の中心がずれた波形が現れるようになる参
照電位の上限は、従来の入力回路の上限よりも高く、下
限は、従来の入力回路における下限よりも低くなってい
る。従って、本入力回路は、従来の入力回路が正常に動
作しないような参照電位まで、正常に動作する。
【0024】第1の態様の入力回路には、入力端子から
入力される信号の電位が高くなるほど、低い電位の信号
を出力端子から出力する回路であればどのような回路構
成のバイアス制御回路をも使用できる。例えば、ゲー
ト、ソース、ドレインに、それぞれ、入力端子、グラン
ド、出力端子が接続されたNMOSトランジスタと、そ
のNMOSトランジスタのドレインと電源との間に設け
られた抵抗成分とからなるバイアス制御回路を使用する
ことが出来る。
入力される信号の電位が高くなるほど、低い電位の信号
を出力端子から出力する回路であればどのような回路構
成のバイアス制御回路をも使用できる。例えば、ゲー
ト、ソース、ドレインに、それぞれ、入力端子、グラン
ド、出力端子が接続されたNMOSトランジスタと、そ
のNMOSトランジスタのドレインと電源との間に設け
られた抵抗成分とからなるバイアス制御回路を使用する
ことが出来る。
【0025】なお、抵抗成分は、例えば、配線抵抗をチ
ップ上に形成することによって実現しても良いが、抵抗
成分を、NMOSトランジスタあるいはPMOSトラン
ジスタを用いて形成しても良い。MOSトランジスタを
利用して抵抗成分を形成した場合には、抵抗成分の形成
に必要とされる面積が小さくなるので、レイアウト面積
の小さい入力回路を実現できることになる。また、抵抗
成分を除く各部をチップ上に形成しておき、当該チップ
に外付けされる抵抗が抵抗成分として機能するように入
力回路を構成しておけば、チップ上の入力回路における
消費電力が減少することになるので、使用時の温度上昇
が小さいチップ(入力回路)が製造できることになる。
ップ上に形成することによって実現しても良いが、抵抗
成分を、NMOSトランジスタあるいはPMOSトラン
ジスタを用いて形成しても良い。MOSトランジスタを
利用して抵抗成分を形成した場合には、抵抗成分の形成
に必要とされる面積が小さくなるので、レイアウト面積
の小さい入力回路を実現できることになる。また、抵抗
成分を除く各部をチップ上に形成しておき、当該チップ
に外付けされる抵抗が抵抗成分として機能するように入
力回路を構成しておけば、チップ上の入力回路における
消費電力が減少することになるので、使用時の温度上昇
が小さいチップ(入力回路)が製造できることになる。
【0026】また、本発明の第2の態様では、上記課題
を解決するために、半導体集積回路の入力回路を、
(イ)差動入力用の第1及び第2のNMOSトランジス
タと、(ロ)第1及び第2のNMOSトランジスタのド
レインに接続されたPMOSカレントミラー負荷と、
(ハ)ドレインとソースが、それぞれ、第1及び第2の
NMOSトランジスタのソース同士の接続点とグランド
に接続され、ゲートに一定のバイアス電圧が印可される
第3のNMOSトランジスタと、(ニ)ドレインとソー
スが、それぞれ、第1及び第2のNMOSトランジスタ
のソース同士の接続点とグランドに接続された第4のN
MOSトランジスタと、(ホ)入力端子が第1及び第2
のNMOSトランジスタのソース同士の接続点と接続さ
れ、出力端子が第4のNMOSトランジスタのゲートと
接続された回路であって、入力端子から入力される信号
の電位が高くなるほど、低い電位の信号を出力端子から
出力するバイアス制御回路と、(へ)第2のNMOSト
ランジスタのドレインの電位に応じたレベル信号の信号
を出力するインバータとを備える構成とする。
を解決するために、半導体集積回路の入力回路を、
(イ)差動入力用の第1及び第2のNMOSトランジス
タと、(ロ)第1及び第2のNMOSトランジスタのド
レインに接続されたPMOSカレントミラー負荷と、
(ハ)ドレインとソースが、それぞれ、第1及び第2の
NMOSトランジスタのソース同士の接続点とグランド
に接続され、ゲートに一定のバイアス電圧が印可される
第3のNMOSトランジスタと、(ニ)ドレインとソー
スが、それぞれ、第1及び第2のNMOSトランジスタ
のソース同士の接続点とグランドに接続された第4のN
MOSトランジスタと、(ホ)入力端子が第1及び第2
のNMOSトランジスタのソース同士の接続点と接続さ
れ、出力端子が第4のNMOSトランジスタのゲートと
接続された回路であって、入力端子から入力される信号
の電位が高くなるほど、低い電位の信号を出力端子から
出力するバイアス制御回路と、(へ)第2のNMOSト
ランジスタのドレインの電位に応じたレベル信号の信号
を出力するインバータとを備える構成とする。
【0027】すなわち、本発明の第2の態様の入力回路
は、差動アンプとインバータを組み合わせた、電源電位
に近い入力信号を対象とする従来の入力回路に、第4の
NMOSトランジスタと、バイアス制御回路を付加した
構成を有している。このため、本入力回路では、差動入
力用の第1あるいは第2のNMOSトランジスタのゲー
トに対して通常とは異なる参照電位が供給されたとき、
第4のNMOSトランジスタとバイアス制御回路によっ
て、差動入力用のNMOSトランジスタのゲート・ソー
ス間バイアス電圧の変化量が少なくなる方向に差動入力
用のNMOSトランジスタのソースの電位が制御され
る。その結果として、本入力回路における、第2のNM
OSトランジスタのドレイン(差動アンプの出力端子)
から振幅の中心がずれた波形が現れるようになる参照電
位の上限は、従来の入力回路の上限よりも高く、下限
は、従来の入力回路における下限よりも低くなってい
る。従って、本入力回路は、従来の入力回路が正常に動
作しないような参照電位まで、正常に動作する。
は、差動アンプとインバータを組み合わせた、電源電位
に近い入力信号を対象とする従来の入力回路に、第4の
NMOSトランジスタと、バイアス制御回路を付加した
構成を有している。このため、本入力回路では、差動入
力用の第1あるいは第2のNMOSトランジスタのゲー
トに対して通常とは異なる参照電位が供給されたとき、
第4のNMOSトランジスタとバイアス制御回路によっ
て、差動入力用のNMOSトランジスタのゲート・ソー
ス間バイアス電圧の変化量が少なくなる方向に差動入力
用のNMOSトランジスタのソースの電位が制御され
る。その結果として、本入力回路における、第2のNM
OSトランジスタのドレイン(差動アンプの出力端子)
から振幅の中心がずれた波形が現れるようになる参照電
位の上限は、従来の入力回路の上限よりも高く、下限
は、従来の入力回路における下限よりも低くなってい
る。従って、本入力回路は、従来の入力回路が正常に動
作しないような参照電位まで、正常に動作する。
【0028】第2の態様の入力回路には、入力端子から
入力される信号の電位が高くなるほど、低い電位の信号
を出力端子から出力する回路であればどのような回路構
成のバイアス制御回路をも使用でき、例えば、ゲート、
ドレイン、ソースに、それぞれ、入力端子、出力端子、
グランドが接続されたPMOSトランジスタと、そのP
MOSトランジスタのドレインと電源との間に設けられ
た抵抗成分とからなるバイアス制御回路を使用すること
が出来る。
入力される信号の電位が高くなるほど、低い電位の信号
を出力端子から出力する回路であればどのような回路構
成のバイアス制御回路をも使用でき、例えば、ゲート、
ドレイン、ソースに、それぞれ、入力端子、出力端子、
グランドが接続されたPMOSトランジスタと、そのP
MOSトランジスタのドレインと電源との間に設けられ
た抵抗成分とからなるバイアス制御回路を使用すること
が出来る。
【0029】なお、抵抗成分は、抵抗をチップ上に形成
することによって実現しても良いが、抵抗成分を、NM
OSトランジスタあるいはPMOSトランジスタを用い
て形成しておけば、抵抗成分の形成に必要とされる面積
を小さくできるので、レイアウト面積の小さい入力回路
を実現できることになる。また、抵抗成分を除く各部を
チップ上に形成しておき、当該チップに外付けされる抵
抗が抵抗成分として機能するように入力回路を構成して
おけば、チップ上の入力回路における消費電流が減少す
ることになるので、使用時の温度上昇が小さいチップ
(入力回路)が製造できることになる。
することによって実現しても良いが、抵抗成分を、NM
OSトランジスタあるいはPMOSトランジスタを用い
て形成しておけば、抵抗成分の形成に必要とされる面積
を小さくできるので、レイアウト面積の小さい入力回路
を実現できることになる。また、抵抗成分を除く各部を
チップ上に形成しておき、当該チップに外付けされる抵
抗が抵抗成分として機能するように入力回路を構成して
おけば、チップ上の入力回路における消費電流が減少す
ることになるので、使用時の温度上昇が小さいチップ
(入力回路)が製造できることになる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態を具体的に説明する。 <第1実施形態>図1に、本発明の第1実施形態の入力
回路の構成を示す。図示したように、第1実施形態の入
力回路C40は、差動アンプC41とCMOSインバー
タ回路C42とからなり、2つの入力端子41、42
と、LSIの内部回路(図示せず)に接続される1つの
出力端子43を有する。
実施形態を具体的に説明する。 <第1実施形態>図1に、本発明の第1実施形態の入力
回路の構成を示す。図示したように、第1実施形態の入
力回路C40は、差動アンプC41とCMOSインバー
タ回路C42とからなり、2つの入力端子41、42
と、LSIの内部回路(図示せず)に接続される1つの
出力端子43を有する。
【0031】差動アンプC41は、カレントミラー型負
荷を形成している2つのNMOSトランジスタN41、
N42と、差動入力用の2つのPMOSトランジスタP
41、P42を備える。さらに、差動アンプ41は、P
MOSトランジスタP41、P42のソース電圧を制御
するための回路として、並列に接続された2つのPMO
SトランジスタP43、P44とバイアス制御回路C4
3とからなる回路を備えている。
荷を形成している2つのNMOSトランジスタN41、
N42と、差動入力用の2つのPMOSトランジスタP
41、P42を備える。さらに、差動アンプ41は、P
MOSトランジスタP41、P42のソース電圧を制御
するための回路として、並列に接続された2つのPMO
SトランジスタP43、P44とバイアス制御回路C4
3とからなる回路を備えている。
【0032】バイアス制御回路C43は、図2に示した
ような入出力特性を有する回路(詳細は後述)である。
すなわち、バイアス制御回路C43は、入力信号の電位
が高いほど低い電位の信号を出力する回路となってい
る。
ような入出力特性を有する回路(詳細は後述)である。
すなわち、バイアス制御回路C43は、入力信号の電位
が高いほど低い電位の信号を出力する回路となってい
る。
【0033】図1に示してあるように、バイアス制御回
路C43の入力端子45は、PMOSトランジスタP4
3、P44のドレインとPMOSトランジスタP41,
P42のソースの接続点であるノード47に接続されて
いる。また、バイアス制御回路C43の出力端子46
は、PMOSトランジスタP44のゲートに接続されて
いる。
路C43の入力端子45は、PMOSトランジスタP4
3、P44のドレインとPMOSトランジスタP41,
P42のソースの接続点であるノード47に接続されて
いる。また、バイアス制御回路C43の出力端子46
は、PMOSトランジスタP44のゲートに接続されて
いる。
【0034】差動アンプC41の出力端子44は、CM
OSインバータ回路C42の入力端子に接続されてい
る。そして、CMOSインバータ回路C42の出力端子
が、入力回路C40の出力端子43として使用されてい
る。
OSインバータ回路C42の入力端子に接続されてい
る。そして、CMOSインバータ回路C42の出力端子
が、入力回路C40の出力端子43として使用されてい
る。
【0035】図3に、バイアス制御回路C43の構成を
示す。図示したように、バイアス制御回路C43は、抵
抗R51とNMOSトランジスタN51とからなる。抵
抗R51の一方の端子は電源電位Vddに接続されてお
り、他方の端子は、NMOSトランジスタN51のドレ
インに接続されている。NMOSトランジスタN51の
ソースは、GNDに接続されており、NMOSトランジ
スタN51のゲートが、バイアス制御回路C43の入力
端子45となっている。また、NMOSトランジスタN
51とドレインと抵抗R51の接続点が、バイアス制御
回路C43の出力端子46となっている。
示す。図示したように、バイアス制御回路C43は、抵
抗R51とNMOSトランジスタN51とからなる。抵
抗R51の一方の端子は電源電位Vddに接続されてお
り、他方の端子は、NMOSトランジスタN51のドレ
インに接続されている。NMOSトランジスタN51の
ソースは、GNDに接続されており、NMOSトランジ
スタN51のゲートが、バイアス制御回路C43の入力
端子45となっている。また、NMOSトランジスタN
51とドレインと抵抗R51の接続点が、バイアス制御
回路C43の出力端子46となっている。
【0036】回路構成から明らかなように、バイアス制
御回路C43は、入力信号の電位が高いほど低い電位の
信号を出力する回路となっている。バイアス制御回路C
43の入出力特性(図2参照)は、入力回路C40が所
望の入出力特性を有するように定められる。すなわち、
バイアス制御回路C43には、NMOSトランジスタN
51の導電抵抗と抵抗R51の抵抗値を調整することに
よって、入力回路C40に所望の入出力特性(詳細は後
述)を与えることになる入出力特性が付与される。
御回路C43は、入力信号の電位が高いほど低い電位の
信号を出力する回路となっている。バイアス制御回路C
43の入出力特性(図2参照)は、入力回路C40が所
望の入出力特性を有するように定められる。すなわち、
バイアス制御回路C43には、NMOSトランジスタN
51の導電抵抗と抵抗R51の抵抗値を調整することに
よって、入力回路C40に所望の入出力特性(詳細は後
述)を与えることになる入出力特性が付与される。
【0037】なお、バイアス制御回路C43は、抵抗R
51を配線抵抗等によってチップ内部に形成することに
よって、あるいは、抵抗R51以外の部分をチップ内に
形成し、抵抗R51をチップの外付け抵抗とすることに
よって、構成される。チップに、後者の構成のバイアス
制御回路を採用した入力回路を搭載した場合には、チッ
プ内での消費電流が減少することになるので、前者の構
成のバイアス制御回路を採用した入力回路を搭載した場
合に比して、使用時の温度上昇が小さいチップが製造で
きることになる。
51を配線抵抗等によってチップ内部に形成することに
よって、あるいは、抵抗R51以外の部分をチップ内に
形成し、抵抗R51をチップの外付け抵抗とすることに
よって、構成される。チップに、後者の構成のバイアス
制御回路を採用した入力回路を搭載した場合には、チッ
プ内での消費電流が減少することになるので、前者の構
成のバイアス制御回路を採用した入力回路を搭載した場
合に比して、使用時の温度上昇が小さいチップが製造で
きることになる。
【0038】さて、入力回路C40は、従来の入力回路
と同様に、いずれかの一方の入力端子に参照電位Vref
が供給され、他方の入力端子に小振幅の入力信号が供給
されて使用される回路であり、参照電位と入力信号の大
小関係に応じたレベルの信号を出力端子43から出力す
る。例えば、入力端子41に参照電位Vrefが供給さ
れ、入力端子42に入力信号が供給されている場合、入
力回路C40は、入力信号が参照電位Vrefよりも大き
いときには、電源電位Vddと等しいレベルの信号を出力
端子43に出力し、それ以外の場合には、GNDレベル
の信号を出力端子43に出力する。ただし、入力回路C
40は、従来の入力回路C20に比して、正常に動作す
る参照電位Vrefの範囲が広い回路となっている。以
下、その理由を説明する。
と同様に、いずれかの一方の入力端子に参照電位Vref
が供給され、他方の入力端子に小振幅の入力信号が供給
されて使用される回路であり、参照電位と入力信号の大
小関係に応じたレベルの信号を出力端子43から出力す
る。例えば、入力端子41に参照電位Vrefが供給さ
れ、入力端子42に入力信号が供給されている場合、入
力回路C40は、入力信号が参照電位Vrefよりも大き
いときには、電源電位Vddと等しいレベルの信号を出力
端子43に出力し、それ以外の場合には、GNDレベル
の信号を出力端子43に出力する。ただし、入力回路C
40は、従来の入力回路C20に比して、正常に動作す
る参照電位Vrefの範囲が広い回路となっている。以
下、その理由を説明する。
【0039】本入力回路C40でも、従来の入力回路C
20(図12参照)と同様に、入力端子41に仕様値よ
りも高い参照電位Vrefが供給された場合、差動アンプ
C41内のPMOSトランジスタP41とP42のゲー
ト・ソース間バイアス電圧が小さくなる。また、PMO
SトランジスタP41、P42の導電抵抗が高くなる結
果、PMOSトランジスタP41、P42のソースの接
続点であるノード47の電位が若干高くなる。
20(図12参照)と同様に、入力端子41に仕様値よ
りも高い参照電位Vrefが供給された場合、差動アンプ
C41内のPMOSトランジスタP41とP42のゲー
ト・ソース間バイアス電圧が小さくなる。また、PMO
SトランジスタP41、P42の導電抵抗が高くなる結
果、PMOSトランジスタP41、P42のソースの接
続点であるノード47の電位が若干高くなる。
【0040】入力回路C20のノード25は、PMOS
トランジスタ23と接続されているだけであったが、本
入力回路C40では、ノード47がバイアス制御回路C
43の入力端子45と接続され、バイアス制御回路C4
3の出力端子46がPMOSトランジスタ44のゲート
に入力されている。既に説明したように、バイアス制御
回路C43は、入力信号の電位が高いほど低い電位の信
号を出力するので、ノード47の電位が上昇すると、P
MOSトランジスタ44のゲートにはより低い電位が印
可されることになる。従って、PMOSトランジスタ4
4のゲート・ソース間バイアス電圧は大きくなり、PM
OSトランジスタ44の導電抵抗は小さくなる。その結
果、ノード47の電位は、さらに高くなる。そして、ノ
ード47の電位は、PMOSトランジスタP41〜P4
4の導電抵抗のバランスがとれる電位に落ち着く。
トランジスタ23と接続されているだけであったが、本
入力回路C40では、ノード47がバイアス制御回路C
43の入力端子45と接続され、バイアス制御回路C4
3の出力端子46がPMOSトランジスタ44のゲート
に入力されている。既に説明したように、バイアス制御
回路C43は、入力信号の電位が高いほど低い電位の信
号を出力するので、ノード47の電位が上昇すると、P
MOSトランジスタ44のゲートにはより低い電位が印
可されることになる。従って、PMOSトランジスタ4
4のゲート・ソース間バイアス電圧は大きくなり、PM
OSトランジスタ44の導電抵抗は小さくなる。その結
果、ノード47の電位は、さらに高くなる。そして、ノ
ード47の電位は、PMOSトランジスタP41〜P4
4の導電抵抗のバランスがとれる電位に落ち着く。
【0041】すなわち、本入力回路C40では、入力端
子41に高い参照電位Vrefが供給された場合、当該参
照電位の供給によるPMOSトランジスタP41とP4
2のゲート・ソース間バイアス電圧の減少量を補償する
ように(ゲート・ソース間バイアス電圧がほぼ一定値と
なるように)、ノード47の電位が制御される。換言す
れば、入力回路C40内の差動アンプC41が、振幅の
中心がずれた波形を出力するようになる参照電位Vref
の上限値は、従来の入力回路C20内の作動アンプC1
1よりも高くなっている。このため、入力回路C40
は、従来の入力回路における参照電位の上限値を越える
参照電位まで、正常に動作することになる。
子41に高い参照電位Vrefが供給された場合、当該参
照電位の供給によるPMOSトランジスタP41とP4
2のゲート・ソース間バイアス電圧の減少量を補償する
ように(ゲート・ソース間バイアス電圧がほぼ一定値と
なるように)、ノード47の電位が制御される。換言す
れば、入力回路C40内の差動アンプC41が、振幅の
中心がずれた波形を出力するようになる参照電位Vref
の上限値は、従来の入力回路C20内の作動アンプC1
1よりも高くなっている。このため、入力回路C40
は、従来の入力回路における参照電位の上限値を越える
参照電位まで、正常に動作することになる。
【0042】逆に、入力端子41に、仕様値より低い参
照電位Vrefが供給された場合、PMOSトランジスタ
P41、P42のゲート・ソース間バイアス電圧は大き
くなる。また、PMOSトランジスタP41、P42の
導電抵抗が低くなる結果、ノード47の電位が若干低く
なる。すなわち、バイアス制御回路C43への入力信号
のレベルが低下する。このため、PMOSトランジスタ
44のゲートに印可される電位は上昇し、PMOSトラ
ンジスタ44のゲート・ソース間バイアス電圧は小さく
なる。また、PMOSトランジスタ44の導電抵抗は大
きくなる。その結果として、ノード47の電位は、PM
OSトランジスタP41〜P44の導電抵抗のバランス
がとれる電位まで低下する。
照電位Vrefが供給された場合、PMOSトランジスタ
P41、P42のゲート・ソース間バイアス電圧は大き
くなる。また、PMOSトランジスタP41、P42の
導電抵抗が低くなる結果、ノード47の電位が若干低く
なる。すなわち、バイアス制御回路C43への入力信号
のレベルが低下する。このため、PMOSトランジスタ
44のゲートに印可される電位は上昇し、PMOSトラ
ンジスタ44のゲート・ソース間バイアス電圧は小さく
なる。また、PMOSトランジスタ44の導電抵抗は大
きくなる。その結果として、ノード47の電位は、PM
OSトランジスタP41〜P44の導電抵抗のバランス
がとれる電位まで低下する。
【0043】このように、入力端子41に低い参照電位
Vrefが供給された場合にも、当該参照電位の供給によ
るPMOSトランジスタP41とP42のゲート・ソー
ス間バイアス電圧の増加量を補償するように(ゲート・
ソース間バイアス電圧がほぼ一定値となるように)、ノ
ード47の電位が制御される。換言すれば、入力回路C
40内の差動アンプC41が、振幅の中心がずれた波形
を出力するようになる参照電位Vrefの下限値は、従来
の入力回路C20内の作動アンプC11よりも低くなっ
ている。従って、入力回路C40は、従来の入力回路に
おける参照電位の下限値を下回る参照電位まで、正常に
動作する。
Vrefが供給された場合にも、当該参照電位の供給によ
るPMOSトランジスタP41とP42のゲート・ソー
ス間バイアス電圧の増加量を補償するように(ゲート・
ソース間バイアス電圧がほぼ一定値となるように)、ノ
ード47の電位が制御される。換言すれば、入力回路C
40内の差動アンプC41が、振幅の中心がずれた波形
を出力するようになる参照電位Vrefの下限値は、従来
の入力回路C20内の作動アンプC11よりも低くなっ
ている。従って、入力回路C40は、従来の入力回路に
おける参照電位の下限値を下回る参照電位まで、正常に
動作する。
【0044】以下、シュミレーション結果を用いて、第
1実施形態の入力回路C40の動作を、さらに具体的に
説明する。図4、5に、それぞれ、従来の入力回路C2
0、第1実施形態の入力回路C40の動作のシュミレー
ション結果を示す。シュミレーションは、電源電位Vdd
が3.3Vであり、入力信号が、参照電位Vrefを中心と
した0.4Vの振幅を有する311MHzの信号である
として行っており、各図には、参照電位Vrefを、0.
3、0.6、1.0、1.3、1.7Vとしたときのシ
ュミレーション結果のみを示してある。なお、図4
(1)〜(5)に示してある信号波形S211〜S215
は、各シュミレーションにおいて、入力端子21に入力
されるとした信号の波形(すなわち、参照電位Vref)
であり、信号波形S221〜S225は、入力端子22に
入力されるとした入力信号の波形である。また、信号波
形S23 1〜S235は、各シュミレーションによって得
られた、出力端子23から出力される信号の波形(以
下、出力信号波形S231〜S235と表記する)であ
る。図5(1)〜(5)の各信号波形にも、図4と同様
に、関係する端子の符号に関連づけた符号が付してあ
る。
1実施形態の入力回路C40の動作を、さらに具体的に
説明する。図4、5に、それぞれ、従来の入力回路C2
0、第1実施形態の入力回路C40の動作のシュミレー
ション結果を示す。シュミレーションは、電源電位Vdd
が3.3Vであり、入力信号が、参照電位Vrefを中心と
した0.4Vの振幅を有する311MHzの信号である
として行っており、各図には、参照電位Vrefを、0.
3、0.6、1.0、1.3、1.7Vとしたときのシ
ュミレーション結果のみを示してある。なお、図4
(1)〜(5)に示してある信号波形S211〜S215
は、各シュミレーションにおいて、入力端子21に入力
されるとした信号の波形(すなわち、参照電位Vref)
であり、信号波形S221〜S225は、入力端子22に
入力されるとした入力信号の波形である。また、信号波
形S23 1〜S235は、各シュミレーションによって得
られた、出力端子23から出力される信号の波形(以
下、出力信号波形S231〜S235と表記する)であ
る。図5(1)〜(5)の各信号波形にも、図4と同様
に、関係する端子の符号に関連づけた符号が付してあ
る。
【0045】図4に示してあるように、従来の入力回路
C20において、参照電位Vrefを、0.6、1.0、
1.3Vとしたときの出力信号波形S232、S233、
S234は、参照電位Vrefが上昇するにつれ、ローレベ
ル(GNDである0V)をとる時間の割合が増大してい
るものの、いずれもデューティー比に問題がない波形と
なっている。これに対して、参照電位Vrefを、0.3
Vとしたときの出力信号波形S231は、ハイレベル
(電源電位である3.3V)をとっている時間の方が極
端に長い波形となっている。また、参照電位Vrefを、
1.7Vとしたときの出力信号波形S235は、逆にロ
ーレベルをとっている時間の方が極端に長い波形となっ
ている。
C20において、参照電位Vrefを、0.6、1.0、
1.3Vとしたときの出力信号波形S232、S233、
S234は、参照電位Vrefが上昇するにつれ、ローレベ
ル(GNDである0V)をとる時間の割合が増大してい
るものの、いずれもデューティー比に問題がない波形と
なっている。これに対して、参照電位Vrefを、0.3
Vとしたときの出力信号波形S231は、ハイレベル
(電源電位である3.3V)をとっている時間の方が極
端に長い波形となっている。また、参照電位Vrefを、
1.7Vとしたときの出力信号波形S235は、逆にロ
ーレベルをとっている時間の方が極端に長い波形となっ
ている。
【0046】具体的には、参照電位Vrefが0.3Vで
あり、入力信号が0.3Vを中心とした0.4Vの振幅
を有する信号(ローレベルが0.1V、ハイレベルが
0.5Vの信号)であるとして得られた出力信号波形S
231のデューティー比は、67.8:32.2となっている。参
照電位Vrefが1.7Vであり、入力信号が1.7Vを
中心とした0.4Vの振幅を有する信号(ローレベルが
1.5V、ハイレベルが1.9Vの信号)であるとして
得られた出力信号波形S235のデューティー比は、42.
7:57.3となっている。
あり、入力信号が0.3Vを中心とした0.4Vの振幅
を有する信号(ローレベルが0.1V、ハイレベルが
0.5Vの信号)であるとして得られた出力信号波形S
231のデューティー比は、67.8:32.2となっている。参
照電位Vrefが1.7Vであり、入力信号が1.7Vを
中心とした0.4Vの振幅を有する信号(ローレベルが
1.5V、ハイレベルが1.9Vの信号)であるとして
得られた出力信号波形S235のデューティー比は、42.
7:57.3となっている。
【0047】出力信号波形S231、S235のようなデ
ューティー比の不良な波形では、出力出力端子23に接
続される内部回路を正常に動作させることは出来ない。
また、図示は省略したが、参照電位Vrefが、1.7V
未満であっても、1.3Vを越えていた場合、入力回路
C20は、内部回路を正常に動作させることができない
波形を有する出力信号を出力するが確認されている。ま
た、参照電位Vrefが、0.3Vを越えていても、0.
6Vを下回っていた場合にも、入力回路C20は、内部
回路を正常に動作させることができない波形を有する出
力信号を出力することも確認されている。すなわち、内
部回路C20が正常に動作する参照電位Vrefの範囲
は、0.6〜1.3Vとなっていることが確認されてい
る。
ューティー比の不良な波形では、出力出力端子23に接
続される内部回路を正常に動作させることは出来ない。
また、図示は省略したが、参照電位Vrefが、1.7V
未満であっても、1.3Vを越えていた場合、入力回路
C20は、内部回路を正常に動作させることができない
波形を有する出力信号を出力するが確認されている。ま
た、参照電位Vrefが、0.3Vを越えていても、0.
6Vを下回っていた場合にも、入力回路C20は、内部
回路を正常に動作させることができない波形を有する出
力信号を出力することも確認されている。すなわち、内
部回路C20が正常に動作する参照電位Vrefの範囲
は、0.6〜1.3Vとなっていることが確認されてい
る。
【0048】これに対して、第1実施形態の入力回路C
40は、図5(1)〜(5)に示してあるように、0.
3〜1.7Vの範囲内の参照電位Vrefに対して、デュ
ーティー比に問題がない出力信号波形S431〜S435
を出力する。
40は、図5(1)〜(5)に示してあるように、0.
3〜1.7Vの範囲内の参照電位Vrefに対して、デュ
ーティー比に問題がない出力信号波形S431〜S435
を出力する。
【0049】以上、詳細に説明したように、実施形態の
入力回路C40は、従来の入力回路C20に比して、正
常に動作する参照電位Vrefの範囲が広い回路となって
いる。このため、同じ設計の入力回路C40を、異なる
参照電位用に使用することも可能であり、本入力回路C
40を用いれば、参照電位毎に入力回路を設計しなくと
も良いことになる。
入力回路C40は、従来の入力回路C20に比して、正
常に動作する参照電位Vrefの範囲が広い回路となって
いる。このため、同じ設計の入力回路C40を、異なる
参照電位用に使用することも可能であり、本入力回路C
40を用いれば、参照電位毎に入力回路を設計しなくと
も良いことになる。
【0050】また、図4、5を比較すれば分かるよう
に、第1実施形態の入力回路C40の遅延時間は、従来
の入力回路C20と変わらないものとなっている。すな
わち、第1実施形態の入力回路C40は、バイアス制御
回路を付加してある分だけ消費電力は大きくなっている
ものの、遅延時間は従来の入力回路と変わらず、正常に
動作する参照電位Vrefの範囲が広がった回路となって
いる。このため、第1実施形態の入力回路C40は、従
来の入力回路が使用できる箇所であれば、どのような箇
所にも使用できる。そして、従来の入力回路の代わり
に、第1実施形態の入力回路C40を用いて集積回路を
製造すれば、参照電位Vrefの変動や、チップ自身(す
なわち、入力回路自身)の電源電位VddとGNDの変
動に強い半導体集積回路が得られることになる。
に、第1実施形態の入力回路C40の遅延時間は、従来
の入力回路C20と変わらないものとなっている。すな
わち、第1実施形態の入力回路C40は、バイアス制御
回路を付加してある分だけ消費電力は大きくなっている
ものの、遅延時間は従来の入力回路と変わらず、正常に
動作する参照電位Vrefの範囲が広がった回路となって
いる。このため、第1実施形態の入力回路C40は、従
来の入力回路が使用できる箇所であれば、どのような箇
所にも使用できる。そして、従来の入力回路の代わり
に、第1実施形態の入力回路C40を用いて集積回路を
製造すれば、参照電位Vrefの変動や、チップ自身(す
なわち、入力回路自身)の電源電位VddとGNDの変
動に強い半導体集積回路が得られることになる。
【0051】<第2実施形態>第2実施形態の入力回路
は、第1実施形態の入力回路を変形したものであり、バ
イアス制御回路C43の代わりに、図6に示したバイア
ス制御回路C53を備える。
は、第1実施形態の入力回路を変形したものであり、バ
イアス制御回路C43の代わりに、図6に示したバイア
ス制御回路C53を備える。
【0052】図示したように、バイアス制御回路C53
は、PMOSトランジスタP52とNMOSトランジス
タN52とからなる。PMOSトランジスタP52のソ
ースは電源電位Vddに接続されており、PMOSトラン
ジスタP52のドレイン及びゲートは、NMOSトラン
ジスタN52のドレインに接続されている。NMOSト
ランジスタN52のソースはGNDに接続されており、
NMOSトランジスタN52のゲートが、バイアス制御
回路C53の入力端子45となっている。また、PMO
SトランジスタP52のドレインとNMOSトランジス
タN52のドレイン及びゲートの接続点が、バイアス制
御回路C53の出力端子46となっている。
は、PMOSトランジスタP52とNMOSトランジス
タN52とからなる。PMOSトランジスタP52のソ
ースは電源電位Vddに接続されており、PMOSトラン
ジスタP52のドレイン及びゲートは、NMOSトラン
ジスタN52のドレインに接続されている。NMOSト
ランジスタN52のソースはGNDに接続されており、
NMOSトランジスタN52のゲートが、バイアス制御
回路C53の入力端子45となっている。また、PMO
SトランジスタP52のドレインとNMOSトランジス
タN52のドレイン及びゲートの接続点が、バイアス制
御回路C53の出力端子46となっている。
【0053】すなわち、バイアス制御回路C53は、バ
イアス制御回路C43(図3参照)内の抵抗R51の代
わりに、抵抗として機能するPMOSトランジスタ52
を設けることによって、バイアス制御回路C43と同じ
入出力特性を有するように形成された回路となってい
る。従って、バイアス制御回路C53を備えた第2実施
形態の入力回路は、第1実施形態の入力回路C40と全
く同じ動作をする回路となっており、第2実施形態の入
力回路を用いても、第1実施形態の入力回路C40を用
いた場合と同じ効果が得られることになる。
イアス制御回路C43(図3参照)内の抵抗R51の代
わりに、抵抗として機能するPMOSトランジスタ52
を設けることによって、バイアス制御回路C43と同じ
入出力特性を有するように形成された回路となってい
る。従って、バイアス制御回路C53を備えた第2実施
形態の入力回路は、第1実施形態の入力回路C40と全
く同じ動作をする回路となっており、第2実施形態の入
力回路を用いても、第1実施形態の入力回路C40を用
いた場合と同じ効果が得られることになる。
【0054】また、バイアス制御回路C53は、抵抗成
分の形成を必要としない回路となっているため、第2実
施形態の入力回路は、第1実施形態の入力回路に比し
て、小さなレイアウト面積で製造できるという利点も有
する。
分の形成を必要としない回路となっているため、第2実
施形態の入力回路は、第1実施形態の入力回路に比し
て、小さなレイアウト面積で製造できるという利点も有
する。
【0055】<第3実施形態>第3実施形態の入力回路
は、図11に示した従来の入力回路C10に対応する回
路であり、比較的高電位(電源電位に近い電位)の入力
信号を対象とする場合に使用される。
は、図11に示した従来の入力回路C10に対応する回
路であり、比較的高電位(電源電位に近い電位)の入力
信号を対象とする場合に使用される。
【0056】図7に、本発明の第3実施形態の入力回路
の構成を示す。図示したように、第3実施形態の入力回
路C60は、差動アンプC61とCMOSインバータ回
路C62とからなり、2つの入力端子61、62と、内
部回路(図示せず)に接続される1つの出力端子63を
有する。
の構成を示す。図示したように、第3実施形態の入力回
路C60は、差動アンプC61とCMOSインバータ回
路C62とからなり、2つの入力端子61、62と、内
部回路(図示せず)に接続される1つの出力端子63を
有する。
【0057】差動アンプC61は、カレントミラー型負
荷を形成している2つのPMOSトランジスタP61、
P62と、差動入力用の2つのNMOSトランジスタN
61、N62を備える。さらに、差動アンプ61は、N
MOSトランジスタN61、N62のソース電位を制御
するため回路として、並列接続された2つのNMOSト
ランジスタN63、N64とバイアス制御回路C63と
からなる回路を備えている。
荷を形成している2つのPMOSトランジスタP61、
P62と、差動入力用の2つのNMOSトランジスタN
61、N62を備える。さらに、差動アンプ61は、N
MOSトランジスタN61、N62のソース電位を制御
するため回路として、並列接続された2つのNMOSト
ランジスタN63、N64とバイアス制御回路C63と
からなる回路を備えている。
【0058】バイアス制御回路C63は、図8に示した
ような入出力特性を有する。すなわち、バイアス制御回
路C63は、入力信号の電位が高いほど低い電位の信号
を出力する回路となっている。
ような入出力特性を有する。すなわち、バイアス制御回
路C63は、入力信号の電位が高いほど低い電位の信号
を出力する回路となっている。
【0059】図7に示してあるように、バイアス制御回
路C63の入力端子65は、NMOSトランジスタN6
3、N64のドレインとNMOSトランジスタN61,
N62のソースの接続点であるノード67に接続されて
いる。また、バイアス制御回路C63の出力端子66
は、NMOSトランジスタN64のゲートに接続されて
いる。
路C63の入力端子65は、NMOSトランジスタN6
3、N64のドレインとNMOSトランジスタN61,
N62のソースの接続点であるノード67に接続されて
いる。また、バイアス制御回路C63の出力端子66
は、NMOSトランジスタN64のゲートに接続されて
いる。
【0060】差動アンプC61の出力端子64は、CM
OSインバータ回路C62の入力端子に接続されてい
る。そして、CMOSインバータ回路C62の出力端子
が、入力回路C60の出力端子63として使用されてい
る。
OSインバータ回路C62の入力端子に接続されてい
る。そして、CMOSインバータ回路C62の出力端子
が、入力回路C60の出力端子63として使用されてい
る。
【0061】図9に、バイアス制御回路C63の構成を
示す。図示したように、バイアス制御回路C63は、抵
抗R71とPMOSトランジスタP71とからなる。抵
抗R71の一方の端子はGNDに接続されており、他方
の端子は、PMOSトランジスタP71のドレインに接
続されている。PMOSトランジスタP71のソース
は、電源電位Vddに接続されており、PMOSトランジ
スタP71のゲートが、バイアス制御回路C63の入力
端子65となっている。また、PMOSトランジスタP
71のドレインと抵抗R71の接続点が、バイアス制御
回路C63の出力端子66となっている。
示す。図示したように、バイアス制御回路C63は、抵
抗R71とPMOSトランジスタP71とからなる。抵
抗R71の一方の端子はGNDに接続されており、他方
の端子は、PMOSトランジスタP71のドレインに接
続されている。PMOSトランジスタP71のソース
は、電源電位Vddに接続されており、PMOSトランジ
スタP71のゲートが、バイアス制御回路C63の入力
端子65となっている。また、PMOSトランジスタP
71のドレインと抵抗R71の接続点が、バイアス制御
回路C63の出力端子66となっている。
【0062】回路構成から明らかなように、バイアス制
御回路C63は、入力信号の電位が高いほど低い電位の
信号を出力する回路となっており、その入出力特性(図
8参照)は、入力回路C60が所望の入出力特性を有す
るように定められる。すなわち、バイアス制御回路C6
3には、NMOSトランジスタN71の導電抵抗と抵抗
R71の抵抗値を調整することによって、入力回路C6
0に所望の入出力特性(詳細は後述)を与えることにな
る入出力特性が付与される。なお、バイアス制御回路C
63は、バイアス制御回路C43と同様に、抵抗R71
を配線抵抗等によってチップ内部に形成するか、抵抗R
71をチップの外付け抵抗とすることによって、構成さ
れる。
御回路C63は、入力信号の電位が高いほど低い電位の
信号を出力する回路となっており、その入出力特性(図
8参照)は、入力回路C60が所望の入出力特性を有す
るように定められる。すなわち、バイアス制御回路C6
3には、NMOSトランジスタN71の導電抵抗と抵抗
R71の抵抗値を調整することによって、入力回路C6
0に所望の入出力特性(詳細は後述)を与えることにな
る入出力特性が付与される。なお、バイアス制御回路C
63は、バイアス制御回路C43と同様に、抵抗R71
を配線抵抗等によってチップ内部に形成するか、抵抗R
71をチップの外付け抵抗とすることによって、構成さ
れる。
【0063】入力回路C60は、従来の入力回路C10
と同様に、いずれかの一方の入力端子に参照電位Vref
が供給され、他方の入力端子に小振幅の入力信号に供給
されて使用される回路であり、参照電位と入力信号の大
小関係に応じたレベルの信号を出力端子63から出力す
る。ただし、以下の理由により、入力回路C60は、従
来の入力回路C10に比して、正常に動作する参照電位
Vrefの範囲が広い回路となっている。本入力回路C6
0でも、従来の入力回路C10と同様に、例えば、入力
端子61に、仕様値よりも高い参照電位Vrefが供給さ
れた場合、差動アンプC61内のNMOSトランジスタ
N61とN62のゲート・ソース間バイアス電圧が大き
くなる。また、NMOSトランジスタN61、N62の
導電抵抗が低くなる結果、NMOSトランジスタN6
1、N62のソースの接続点であるノード67の電位が
若干高くなる。
と同様に、いずれかの一方の入力端子に参照電位Vref
が供給され、他方の入力端子に小振幅の入力信号に供給
されて使用される回路であり、参照電位と入力信号の大
小関係に応じたレベルの信号を出力端子63から出力す
る。ただし、以下の理由により、入力回路C60は、従
来の入力回路C10に比して、正常に動作する参照電位
Vrefの範囲が広い回路となっている。本入力回路C6
0でも、従来の入力回路C10と同様に、例えば、入力
端子61に、仕様値よりも高い参照電位Vrefが供給さ
れた場合、差動アンプC61内のNMOSトランジスタ
N61とN62のゲート・ソース間バイアス電圧が大き
くなる。また、NMOSトランジスタN61、N62の
導電抵抗が低くなる結果、NMOSトランジスタN6
1、N62のソースの接続点であるノード67の電位が
若干高くなる。
【0064】そして、ノード67の電位が上昇すると、
ノード67がバイアス制御回路C63の入力端子65と
接続され、バイアス制御回路C43の出力端子66がN
MOSトランジスタN64のゲートと接続されているた
め、NMOSトランジスタN64のゲートに、より低い
電位が印可されることになる。従って、NMOSトラン
ジスタN64のゲート・ソース間バイアス電圧は小さく
なり、NMOSトランジスタN64の導電抵抗は大きく
なる。その結果、ノード67の電位は、さらに高くな
る。すなわち、ノード67の電位は、NMOSトランジ
スタN61とN62のゲート・ソース間バイアス電圧の
増大量を補償する方向に、変位する。そして、NMOS
トランジスタN61〜N64の導電抵抗のバランスがと
れる電位に落ち着く。
ノード67がバイアス制御回路C63の入力端子65と
接続され、バイアス制御回路C43の出力端子66がN
MOSトランジスタN64のゲートと接続されているた
め、NMOSトランジスタN64のゲートに、より低い
電位が印可されることになる。従って、NMOSトラン
ジスタN64のゲート・ソース間バイアス電圧は小さく
なり、NMOSトランジスタN64の導電抵抗は大きく
なる。その結果、ノード67の電位は、さらに高くな
る。すなわち、ノード67の電位は、NMOSトランジ
スタN61とN62のゲート・ソース間バイアス電圧の
増大量を補償する方向に、変位する。そして、NMOS
トランジスタN61〜N64の導電抵抗のバランスがと
れる電位に落ち着く。
【0065】逆に、入力端子61に、仕様値より低い参
照電位Vrefが供給された場合、NMOSトランジスタ
N61、N62のゲート・ソース間バイアス電圧は小さ
くなる。また、NMOSトランジスタN61、N62の
導電抵抗が高くなる結果、ノード67の電位が若干低く
なる。すなわち、バイアス制御回路C63への入力信号
のレベルが低下し、NMOSトランジスタ64のゲート
に印可される電位が上昇する。従って、NMOSトラン
ジスタ64のゲート・ソース間バイアス電圧は大きくな
り、NMOSトランジスタ64の導電抵抗は小さくな
る。その結果、ノード67の電位は、さらに低い方に変
化していく。すなわち、ノード67の電位は、NMOS
トランジスタP61とP62のゲート・ソース間バイア
ス電圧の減少量を補償する方向に、変化していき、NM
OSトランジスタN61〜N64の導電抵抗のバランス
がとれる電位で安定する。
照電位Vrefが供給された場合、NMOSトランジスタ
N61、N62のゲート・ソース間バイアス電圧は小さ
くなる。また、NMOSトランジスタN61、N62の
導電抵抗が高くなる結果、ノード67の電位が若干低く
なる。すなわち、バイアス制御回路C63への入力信号
のレベルが低下し、NMOSトランジスタ64のゲート
に印可される電位が上昇する。従って、NMOSトラン
ジスタ64のゲート・ソース間バイアス電圧は大きくな
り、NMOSトランジスタ64の導電抵抗は小さくな
る。その結果、ノード67の電位は、さらに低い方に変
化していく。すなわち、ノード67の電位は、NMOS
トランジスタP61とP62のゲート・ソース間バイア
ス電圧の減少量を補償する方向に、変化していき、NM
OSトランジスタN61〜N64の導電抵抗のバランス
がとれる電位で安定する。
【0066】このように、第3実施形態の入力回路C6
0では、入力端子61に、通常とは異なる参照電位Vre
fが供給された場合、当該参照電位の供給によるNMO
SトランジスタN61とN62のゲート・ソース間バイ
アス電圧の変化量が補償されるように(ゲート・ソース
間バイアス電圧がほぼ一定値となるように)、ノード6
7の電位が制御される。換言すれば、本入力回路C60
では、振幅の中心がずれた波形を差動アンプC61が出
力するようになる参照電位Vrefの下限値は、従来の入
力回路C20内の作動アンプC11よりも低く、上限値
は高くなっている。従って、入力回路C60は、従来の
入力回路C10が正常に動作する参照電位範囲よりも広
い範囲の参照電位で、正常に動作する。
0では、入力端子61に、通常とは異なる参照電位Vre
fが供給された場合、当該参照電位の供給によるNMO
SトランジスタN61とN62のゲート・ソース間バイ
アス電圧の変化量が補償されるように(ゲート・ソース
間バイアス電圧がほぼ一定値となるように)、ノード6
7の電位が制御される。換言すれば、本入力回路C60
では、振幅の中心がずれた波形を差動アンプC61が出
力するようになる参照電位Vrefの下限値は、従来の入
力回路C20内の作動アンプC11よりも低く、上限値
は高くなっている。従って、入力回路C60は、従来の
入力回路C10が正常に動作する参照電位範囲よりも広
い範囲の参照電位で、正常に動作する。
【0067】<第4実施形態>第4実施形態の入力回路
は、第3実施形態の入力回路C60を変形したものであ
り、バイアス制御回路C63の代わりに、図10に示し
た構成のバイアス制御回路C73を設けた回路となって
いる。
は、第3実施形態の入力回路C60を変形したものであ
り、バイアス制御回路C63の代わりに、図10に示し
た構成のバイアス制御回路C73を設けた回路となって
いる。
【0068】図示したように、バイアス制御回路C73
は、PMOSトランジスタP72とNMOSトランジス
タN72とからなる。NMOSトランジスタN72のソ
ースはGNDに接続されており、NMOSトランジスタ
N72のドレイン及びゲートは、PMOSトランジスタ
P72のドレインに接続されている。PMOSトランジ
スタP72のソースは電源電位Vddに接続されており、
PMOSトランジスタP72のゲートが、バイアス制御
回路C73の入力端子65となっている。また、PMO
SトランジスタP72のドレインとNMOSトランジス
タN72のドレイン及びゲートの接続点が、バイアス制
御回路C73の出力端子66となっている。
は、PMOSトランジスタP72とNMOSトランジス
タN72とからなる。NMOSトランジスタN72のソ
ースはGNDに接続されており、NMOSトランジスタ
N72のドレイン及びゲートは、PMOSトランジスタ
P72のドレインに接続されている。PMOSトランジ
スタP72のソースは電源電位Vddに接続されており、
PMOSトランジスタP72のゲートが、バイアス制御
回路C73の入力端子65となっている。また、PMO
SトランジスタP72のドレインとNMOSトランジス
タN72のドレイン及びゲートの接続点が、バイアス制
御回路C73の出力端子66となっている。
【0069】すなわち、バイアス制御回路C73は、バ
イアス制御回路C63(図9)内の抵抗R71の代わり
に、抵抗として機能するNMOSトランジスタN72を
設けた回路となっている。
イアス制御回路C63(図9)内の抵抗R71の代わり
に、抵抗として機能するNMOSトランジスタN72を
設けた回路となっている。
【0070】この構成のバイアス制御回路C73によっ
ても、PMOSトランジスタP72の導電抵抗とNMO
SトランジスタN72の導電抵抗を調整することによっ
て、バイアス制御回路C63と同じ入出力特性を持つ回
路を実現できる。従って、バイアス制御回路C63を備
えた第4実施形態の入力回路は、第3実施形態の入力回
路C60と全く同様に機能する。すなわち、第4実施形
態の入力回路は、従来の入力回路に比して広い範囲の参
照電位で正常に機能する、比較的高電位(電源電位に近
い電位)の入力信号を対象とする回路となっている。
ても、PMOSトランジスタP72の導電抵抗とNMO
SトランジスタN72の導電抵抗を調整することによっ
て、バイアス制御回路C63と同じ入出力特性を持つ回
路を実現できる。従って、バイアス制御回路C63を備
えた第4実施形態の入力回路は、第3実施形態の入力回
路C60と全く同様に機能する。すなわち、第4実施形
態の入力回路は、従来の入力回路に比して広い範囲の参
照電位で正常に機能する、比較的高電位(電源電位に近
い電位)の入力信号を対象とする回路となっている。
【0071】なお、バイアス制御回路C73は、抵抗成
分の形成を必要としない回路であるので、第4実施形態
の入力回路は、第3実施形態の入力回路C63に比し
て、その形成に必要とされるレイアウト面積が小さい回
路となっている。
分の形成を必要としない回路であるので、第4実施形態
の入力回路は、第3実施形態の入力回路C63に比し
て、その形成に必要とされるレイアウト面積が小さい回
路となっている。
【0072】<変形形態>第1ないし第4実施形態の入
力回路は各種の変形が可能である。例えば、第1実施形
態の入力回路C41では、PMOSトランジスタP43
のゲートがGNDに接続されているが、PMOSトラン
ジスタP43のゲートを、一定のバイアス電圧の供給源
に接続しておいても良い。第3実施形態の入力回路C6
0内のNMOSトランジスタN63に関しても、同様
に、そのゲートを、一定のバイアス電圧の供給源に接続
しておくことも出来る。また、第2実施形態のバイアス
制御回路C53は、抵抗として機能するように結線され
たPMOSトランジスタ52を用いて構成された回路で
あったが、PMOSトランジスタ52の代わりに、抵抗
として機能するように結線されたNMOSトランジスタ
を用いても良いことは当然である。第4実施形態のバイ
アス制御回路C73においても同様にNMOSトランジ
スタN72の代わりにPMOSトランジスタを用いるこ
とが出来る。
力回路は各種の変形が可能である。例えば、第1実施形
態の入力回路C41では、PMOSトランジスタP43
のゲートがGNDに接続されているが、PMOSトラン
ジスタP43のゲートを、一定のバイアス電圧の供給源
に接続しておいても良い。第3実施形態の入力回路C6
0内のNMOSトランジスタN63に関しても、同様
に、そのゲートを、一定のバイアス電圧の供給源に接続
しておくことも出来る。また、第2実施形態のバイアス
制御回路C53は、抵抗として機能するように結線され
たPMOSトランジスタ52を用いて構成された回路で
あったが、PMOSトランジスタ52の代わりに、抵抗
として機能するように結線されたNMOSトランジスタ
を用いても良いことは当然である。第4実施形態のバイ
アス制御回路C73においても同様にNMOSトランジ
スタN72の代わりにPMOSトランジスタを用いるこ
とが出来る。
【0073】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
第1の態様によれば、比較的低電位の入力信号を対象と
する回路であって、従来の入力回路に比して広い範囲の
参照電位で正常に動作する入力回路を実現できる。ま
た、本発明の第2の態様によれば、比較的高電位の入力
信号を対象とする回路であって、従来の入力回路に比し
て広い範囲の参照電位で正常に動作する入力回路を実現
できる。
第1の態様によれば、比較的低電位の入力信号を対象と
する回路であって、従来の入力回路に比して広い範囲の
参照電位で正常に動作する入力回路を実現できる。ま
た、本発明の第2の態様によれば、比較的高電位の入力
信号を対象とする回路であって、従来の入力回路に比し
て広い範囲の参照電位で正常に動作する入力回路を実現
できる。
【0074】そして、本発明の入力回路は、広い範囲の
参照電位で正常に動作するため、異なる参照電位用に使
用することも可能であり、本入力回路を用いれば、同一
設計の入力回路を用いて(参照電位ごとに設計を行わな
くとも)、複数の異なる参照電位が使用される半導体集
積回路を実現できることになる。また、本入力回路を用
いれば、参照電位の変動やチップ自身(すなわち、入力
回路自身)の電源電位とGNDの変動に強い半導体集積
回路が得られることにもなる。
参照電位で正常に動作するため、異なる参照電位用に使
用することも可能であり、本入力回路を用いれば、同一
設計の入力回路を用いて(参照電位ごとに設計を行わな
くとも)、複数の異なる参照電位が使用される半導体集
積回路を実現できることになる。また、本入力回路を用
いれば、参照電位の変動やチップ自身(すなわち、入力
回路自身)の電源電位とGNDの変動に強い半導体集積
回路が得られることにもなる。
【図1】本発明の第1実施形態の入力回路の回路図であ
る。
る。
【図2】第1実施形態の入力回路が備えるバイアス制御
回路の入出力特性図である。
回路の入出力特性図である。
【図3】第1実施形態の入力回路が備えるバイアス制御
回路の回路図である。
回路の回路図である。
【図4】従来の入力回路の動作のシュミレーション結果
を示した図である。
を示した図である。
【図5】第1実施形態の入力回路の動作のシュミレーシ
ョン結果を示した図である。
ョン結果を示した図である。
【図6】本発明の第2実施形態の入力回路が備えるバイ
アス制御回路の回路図である。
アス制御回路の回路図である。
【図7】本発明の第3実施形態の入力回路の回路図であ
る。
る。
【図8】第3実施形態の入力回路が備えるバイアス制御
回路の入出力特性図である。
回路の入出力特性図である。
【図9】第3実施形態の入力回路が備えるバイアス制御
回路の回路図である。
回路の回路図である。
【図10】第4実施形態の入力回路が備えるバイアス制
御回路の回路図である。
御回路の回路図である。
【図11】従来の、比較的高電位の入力信号を対象とす
る入力回路の回路図である。
る入力回路の回路図である。
【図12】従来の、比較的低電位の入力信号を対象とす
る入力回路の回路図である。
る入力回路の回路図である。
【図13】従来の入力回路の動作を説明するための図で
ある。
ある。
【図14】従来の入力回路の問題点を説明するための図
である。
である。
C10、C20、C30、C40 入力回路 C11、C21、C31、C41 作動アンプ C12、C22、C32、C42 CMOSインバータ
回路 C43、C53、C63、C73 バイアス制御回路
回路 C43、C53、C63、C73 バイアス制御回路
Claims (8)
- 【請求項1】 差動入力用の第1及び第2のPMOSト
ランジスタと、 前記第1及び第2のPMOSトランジスタのドレインに
接続されたNMOSカレントミラー負荷と、 ドレインとソースが、それぞれ、前記第1及び第2のP
MOSトランジスタのソース同士の接続点と電源に接続
され、ゲートに一定のバイアス電圧が印可される第3の
PMOSトランジスタと、 ドレインとソースが、それぞれ、前記第1及び第2のP
MOSトランジスタのソース同士の接続点と電源に接続
された第4のPMOSトランジスタと、 入力端子が前記第1及び第2のPMOSトランジスタの
ソース同士の接続点と接続され、出力端子が前記第4の
PMOSトランジスタのゲートと接続された回路であっ
て、入力端子から入力される信号の電位が高くなるほ
ど、低い電位の信号を出力端子から出力するバイアス制
御回路と、 前記第2のPMOSトランジスタのドレインの電位に応
じたレベル信号の信号を出力するインバータとを、備え
ることを特徴とする半導体集積回路の入力回路。 - 【請求項2】 前記バイアス制御回路は、 ゲート、ソース、ドレインに、それぞれ、前記入力端
子、グランド、前記出力端子が接続されたNMOSトラ
ンジスタと、 前記NMOSトランジスタのドレインと電源との間に設
けられた抵抗成分とを、含むことを特徴とする請求項1
記載の半導体集積回路の入力回路。 - 【請求項3】 前記抵抗成分がMOSトランジスタを利
用して形成されたものであることを特徴とする請求項2
記載の半導体集積回路の入力回路。 - 【請求項4】 前記抵抗成分を除く各部がチップ上に形
成されており、 前記抵抗成分が前記チップに外付けされる抵抗であるこ
とを特徴とする請求項2記載の半導体集積回路の入力回
路。 - 【請求項5】 差動入力用の第1及び第2のNMOSト
ランジスタと、前記第1及び第2のNMOSトランジス
タのドレインに接続されたPMOSカレントミラー負荷
と、 ドレインとソースが、それぞれ、前記第1及び第2のN
MOSトランジスタのソース同士の接続点とグランドに
接続され、ゲートに一定のバイアス電圧が印可される第
3のNMOSトランジスタと、 ドレインとソースが、それぞれ、前記第1及び第2のN
MOSトランジスタのソース同士の接続点とグランドに
接続された第4のNMOSトランジスタと、 入力端子が前記第1及び第2のNMOSトランジスタの
ソース同士の接続点と接続され、出力端子が前記第4の
NMOSトランジスタのゲートと接続された回路であっ
て、前記入力端子から入力される信号の電位が高くなる
ほど、低い電位の信号を前記出力端子から出力するバイ
アス制御回路と、 前記第2のNMOSトランジスタのドレインの電位に応
じたレベル信号の信号を出力するインバータとを、備え
ることを特徴とする半導体集積回路の入力回路。 - 【請求項6】 前記バイアス制御回路は、 ゲート、ドレイン、ソースに、それぞれ、前記入力端
子、前記出力端子、電源が接続されたPMOSトランジ
スタと、 前記PMOSトランジスタのドレインとグランドとの間
に設けられた抵抗成分とを、含むことを特徴とする請求
項5記載の半導体集積回路の入力回路。 - 【請求項7】 前記抵抗成分がMOSトランジスタを利
用して形成されたものであることを特徴とする請求項6
記載の半導体集積回路の入力回路。 - 【請求項8】 前記抵抗成分を除く各部がチップ上に形
成されており、 前記抵抗成分が前記チップに外付けされる抵抗であるこ
とを特徴とする請求項6記載の半導体集積回路の入力回
路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9190224A JPH1141081A (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | 半導体集積回路の入力回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9190224A JPH1141081A (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | 半導体集積回路の入力回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1141081A true JPH1141081A (ja) | 1999-02-12 |
Family
ID=16254557
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9190224A Pending JPH1141081A (ja) | 1997-07-15 | 1997-07-15 | 半導体集積回路の入力回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1141081A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6504404B2 (en) | 2001-04-18 | 2003-01-07 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Semiconductor integrated circuit |
US6646486B2 (en) | 2001-04-18 | 2003-11-11 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Semiconductor integrated circuit |
WO2014148372A1 (ja) * | 2013-03-21 | 2014-09-25 | ピーエスフォー ルクスコ エスエイアールエル | 半導体装置 |
-
1997
- 1997-07-15 JP JP9190224A patent/JPH1141081A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6504404B2 (en) | 2001-04-18 | 2003-01-07 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Semiconductor integrated circuit |
US6646486B2 (en) | 2001-04-18 | 2003-11-11 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Semiconductor integrated circuit |
WO2014148372A1 (ja) * | 2013-03-21 | 2014-09-25 | ピーエスフォー ルクスコ エスエイアールエル | 半導体装置 |
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